JP3084563B1 - 可撓管継手 - Google Patents
可撓管継手Info
- Publication number
- JP3084563B1 JP3084563B1 JP11337423A JP33742399A JP3084563B1 JP 3084563 B1 JP3084563 B1 JP 3084563B1 JP 11337423 A JP11337423 A JP 11337423A JP 33742399 A JP33742399 A JP 33742399A JP 3084563 B1 JP3084563 B1 JP 3084563B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retainer
- cylinder
- auxiliary cylinder
- tightening
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 継手主体(1) と、それに螺入される締付筒
(2) と、前側が弾性的に拡縮自在であり且蛇腹管(8) に
係合して継手主体(1) 内のリテーナ収容室(17)に押し込
まれる金属製のリテーナ(3) とを具備する可撓管継手に
関し、蛇腹管(8) の接続作業を容易に且確実に行えるよ
うにすること。 【解決手段】 リテーナ(3) に弾性樹脂製の補助筒(4)
を両者間の後端部に隙間(S) が生じるように外嵌装着さ
せ、補助筒(4) の後端部外面にフランジ部(44)を設ける
と共に継手主体(1) の内周壁にそれが後方から当接する
係合突起(11)を設け、補助筒(4) はリテーナ(3) に軸方
向の移動は阻止され且半径方向には離反可能に係合さ
れ、締付筒(2) の前端にはその前進移動に伴って隙間
(S) に嵌り込んで補助筒(4) を弾性変形させて補助筒
(4) とリテーナ(3) の係合を解除する押圧筒部(25)を設
け、押圧筒部(25)の内側後方にリテーナ(3) のみを前方
へ押す環状端面(28)を設けたこと。
(2) と、前側が弾性的に拡縮自在であり且蛇腹管(8) に
係合して継手主体(1) 内のリテーナ収容室(17)に押し込
まれる金属製のリテーナ(3) とを具備する可撓管継手に
関し、蛇腹管(8) の接続作業を容易に且確実に行えるよ
うにすること。 【解決手段】 リテーナ(3) に弾性樹脂製の補助筒(4)
を両者間の後端部に隙間(S) が生じるように外嵌装着さ
せ、補助筒(4) の後端部外面にフランジ部(44)を設ける
と共に継手主体(1) の内周壁にそれが後方から当接する
係合突起(11)を設け、補助筒(4) はリテーナ(3) に軸方
向の移動は阻止され且半径方向には離反可能に係合さ
れ、締付筒(2) の前端にはその前進移動に伴って隙間
(S) に嵌り込んで補助筒(4) を弾性変形させて補助筒
(4) とリテーナ(3) の係合を解除する押圧筒部(25)を設
け、押圧筒部(25)の内側後方にリテーナ(3) のみを前方
へ押す環状端面(28)を設けたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓管継手、特
に、可撓性を有する金属製の蛇腹管が接続される可撓管
継手に関するものである。
に、可撓性を有する金属製の蛇腹管が接続される可撓管
継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可撓管継手として、図7に示すような、
筒状の継手主体(1) と、この継手主体(1) の上流端に螺
入される締付筒(2) と、継手主体(1) 内における前記締
付筒(2) の下流側に位置させる環状のリテーナ(3) とを
具備する構成のものがある。リテーナ(3) には、締付筒
(2) 側の上流端に薄肉部(31)を残すように下流端側から
切り込まれたスリット(32)が周方向に一定のピッチで並
んで設けられているとともに、前記スリット(32)間にお
ける前記下流端には、内方に張り出す環状の食込み部(3
3)が形成されている。又、リテーナ(3) の上流端近傍の
外周面にはフランジ部(34)が外方に張り出すように設け
られているとともに、薄肉部(31)よりも下流側に位置し
且薄肉部(31)よりも半径方向において外側に、環状の受
圧端面(35)が前記フランジ部(34)の基端部に連続するよ
うに形成されている。前記フランジ部(34)及びそれに続
く受圧端面(35)には、前記スリット(32)が前記一定のピ
ッチで形成された態様となっている。
筒状の継手主体(1) と、この継手主体(1) の上流端に螺
入される締付筒(2) と、継手主体(1) 内における前記締
付筒(2) の下流側に位置させる環状のリテーナ(3) とを
具備する構成のものがある。リテーナ(3) には、締付筒
(2) 側の上流端に薄肉部(31)を残すように下流端側から
切り込まれたスリット(32)が周方向に一定のピッチで並
んで設けられているとともに、前記スリット(32)間にお
ける前記下流端には、内方に張り出す環状の食込み部(3
3)が形成されている。又、リテーナ(3) の上流端近傍の
外周面にはフランジ部(34)が外方に張り出すように設け
られているとともに、薄肉部(31)よりも下流側に位置し
且薄肉部(31)よりも半径方向において外側に、環状の受
圧端面(35)が前記フランジ部(34)の基端部に連続するよ
うに形成されている。前記フランジ部(34)及びそれに続
く受圧端面(35)には、前記スリット(32)が前記一定のピ
ッチで形成された態様となっている。
【0003】継手主体(1) の内周壁には、前記リテーナ
(3) を継手主体(1) 内に投入した時に、前記フランジ部
(34)が仮止め状態に係合する係合突起(11)が設けられて
おり、前記仮止め状態に位置させた状態のリテーナ(3)
の上流側から、締付筒(2) を挿入する。締付筒(2) の挿
入端には押圧筒部(25)が突出しており、この押圧筒部(2
5)の環状端面がリテーナ(3) の受圧端面(35)に軽く当接
する。そして、締付筒(2) のさらに上流端から蛇腹管
(8) を挿入する。すると、同図の実線で示すように、蛇
腹管(8) の最先端の山部(81)がリテーナ(3) の食込み部
(33)に当接する。この当接状態から、蛇腹管(8) をさら
に強く押し込むと、山部(81)が食込み部(33)を外周側に
押し、これに伴って、リテーナ(3) の先端側の直径は強
制的に拡大されることとなり、同図の破線で示すよう
に、山部(81)が食込み部(33)間を通過し、その後、リテ
ーナ(3) の先端側外面に外嵌させてある弾性リングの弾
性復帰力により、食込み部(33)は前記山部(81)に続く谷
部(82)内に食い込むこととなる。この状態で締付筒(2)
を工具により締め付ける。
(3) を継手主体(1) 内に投入した時に、前記フランジ部
(34)が仮止め状態に係合する係合突起(11)が設けられて
おり、前記仮止め状態に位置させた状態のリテーナ(3)
の上流側から、締付筒(2) を挿入する。締付筒(2) の挿
入端には押圧筒部(25)が突出しており、この押圧筒部(2
5)の環状端面がリテーナ(3) の受圧端面(35)に軽く当接
する。そして、締付筒(2) のさらに上流端から蛇腹管
(8) を挿入する。すると、同図の実線で示すように、蛇
腹管(8) の最先端の山部(81)がリテーナ(3) の食込み部
(33)に当接する。この当接状態から、蛇腹管(8) をさら
に強く押し込むと、山部(81)が食込み部(33)を外周側に
押し、これに伴って、リテーナ(3) の先端側の直径は強
制的に拡大されることとなり、同図の破線で示すよう
に、山部(81)が食込み部(33)間を通過し、その後、リテ
ーナ(3) の先端側外面に外嵌させてある弾性リングの弾
性復帰力により、食込み部(33)は前記山部(81)に続く谷
部(82)内に食い込むこととなる。この状態で締付筒(2)
を工具により締め付ける。
【0004】締付筒(2) の締め付けによって、押圧筒部
(25)がリテーナ(3) の受圧端面(35)を押圧し、前記リテ
ーナ(3) が継手主体(1) 内で前方に移動させられる。こ
の移動により、リテーナ(3) のフランジ部(34)が係合突
起(11)によって屈曲又は破断させられ、このリテーナ
(3) は、継手主体(1) に形成されたリテーナ収容部(17)
に押し込まれて、拡開阻止状態となる。これにより、リ
テーナ(3) の食込み部(33)は蛇腹管(8) における山部(8
1)に続く谷部(82)に食い込んだまま、前記山部(81)の後
方斜面を押圧し、山部(81)はリテーナ(3) の下流端と、
これに対向する継手主体(1) の管受け面(15)との間で挟
圧扁平化される。こうして、可撓管継手に蛇腹管(8) が
抜止め状態に接続されることとなる。
(25)がリテーナ(3) の受圧端面(35)を押圧し、前記リテ
ーナ(3) が継手主体(1) 内で前方に移動させられる。こ
の移動により、リテーナ(3) のフランジ部(34)が係合突
起(11)によって屈曲又は破断させられ、このリテーナ
(3) は、継手主体(1) に形成されたリテーナ収容部(17)
に押し込まれて、拡開阻止状態となる。これにより、リ
テーナ(3) の食込み部(33)は蛇腹管(8) における山部(8
1)に続く谷部(82)に食い込んだまま、前記山部(81)の後
方斜面を押圧し、山部(81)はリテーナ(3) の下流端と、
これに対向する継手主体(1) の管受け面(15)との間で挟
圧扁平化される。こうして、可撓管継手に蛇腹管(8) が
抜止め状態に接続されることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の可撓管継手
では、締付筒(2) を継手主体(1) の開放端に螺合させる
工程から、蛇腹管(8) の山部(81)を継手主体(1) の管受
け面(15)に挟圧して蛇腹管(8) を抜止め状態に接続する
工程までの一連の工程は全て、工具による締付筒(2) の
締付作業により行われている。具体的には、締付筒(2)
の六角状のスパナ係合部(22)にスパナを係合させ、何度
も回転させなければならず、狭い場所においてのこの作
業はやりにくいものである。又、締付筒(2) のねじ込み
に伴って、リテーナ(3) が継手主体(1) に形成されたリ
テーナ収容部(17)側へ押され、リテーナ(3) のフランジ
部(34)を係合突起(11)によって屈曲又は破断させなけれ
ばならないから、締付筒(2) の締付トルクは重く、作業
が困難であり、又、リテーナ(3) の再使用は不可能であ
る。さらに、上記したように、一連の工程は全て工具で
行わなければならないから、リテーナ(3) の食込み部(3
3)の先端部が蛇腹管(8) の最先端の山部(81)の谷部(82)
側の斜面に正しく当たっているかどうか確認しにくく、
蛇腹管(8) の挿入姿勢が不完全な場合であってもそれに
気付くことなく締付筒(2) をねじ込んでしまい、蛇腹管
(8) の接続ミスを招来するといった問題もある。
では、締付筒(2) を継手主体(1) の開放端に螺合させる
工程から、蛇腹管(8) の山部(81)を継手主体(1) の管受
け面(15)に挟圧して蛇腹管(8) を抜止め状態に接続する
工程までの一連の工程は全て、工具による締付筒(2) の
締付作業により行われている。具体的には、締付筒(2)
の六角状のスパナ係合部(22)にスパナを係合させ、何度
も回転させなければならず、狭い場所においてのこの作
業はやりにくいものである。又、締付筒(2) のねじ込み
に伴って、リテーナ(3) が継手主体(1) に形成されたリ
テーナ収容部(17)側へ押され、リテーナ(3) のフランジ
部(34)を係合突起(11)によって屈曲又は破断させなけれ
ばならないから、締付筒(2) の締付トルクは重く、作業
が困難であり、又、リテーナ(3) の再使用は不可能であ
る。さらに、上記したように、一連の工程は全て工具で
行わなければならないから、リテーナ(3) の食込み部(3
3)の先端部が蛇腹管(8) の最先端の山部(81)の谷部(82)
側の斜面に正しく当たっているかどうか確認しにくく、
蛇腹管(8) の挿入姿勢が不完全な場合であってもそれに
気付くことなく締付筒(2) をねじ込んでしまい、蛇腹管
(8) の接続ミスを招来するといった問題もある。
【0006】本発明は、『筒状の継手主体と、前記継手
主体に後方から螺入される締付筒と、前記締付筒の螺入
方向の前方に位置し且前記継手主体内のリテーナ収容室
に押し込まれるとともに挿入された蛇腹管の前端部外周
を包囲する環状のリテーナとを具備し、前記リテーナ
は、周方向に並ぶ複数の金属製の分割部材からなり、各
分割部材は、後端を支点として弾性的に拡縮自在に連結
され、前記締付筒の前記螺入に伴って、前記リテーナは
前記締付筒によって、前記リテーナ収容室に強制的に押
し込まれると共に前記分割部材の前端が前記蛇腹管に係
合して最先端の山部を押圧する構成の可撓管継手』にお
いて、蛇腹管を正しい姿勢で継手内に挿入させると共に
それを抜止め状態に接続させる蛇腹管の接続作業を容易
に行えるようにすることを課題とする。 <1項>
主体に後方から螺入される締付筒と、前記締付筒の螺入
方向の前方に位置し且前記継手主体内のリテーナ収容室
に押し込まれるとともに挿入された蛇腹管の前端部外周
を包囲する環状のリテーナとを具備し、前記リテーナ
は、周方向に並ぶ複数の金属製の分割部材からなり、各
分割部材は、後端を支点として弾性的に拡縮自在に連結
され、前記締付筒の前記螺入に伴って、前記リテーナは
前記締付筒によって、前記リテーナ収容室に強制的に押
し込まれると共に前記分割部材の前端が前記蛇腹管に係
合して最先端の山部を押圧する構成の可撓管継手』にお
いて、蛇腹管を正しい姿勢で継手内に挿入させると共に
それを抜止め状態に接続させる蛇腹管の接続作業を容易
に行えるようにすることを課題とする。 <1項>
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『前記リテーナに弾
性合成樹脂製の補助筒を縮径可能に外嵌装着させ、前記
補助筒の後端部外面に環状のフランジ部を設けると共に
前記継手主体の内周壁に前記フランジ部が後方から当接
する環状の係合突起を設け、前記フランジ部よりも前方
の前記補助筒の胴部内面に、前記分割部材の外側面に設
けられた被係合部に係合する係合部が設けられ、前記係
合部と前記被係合部との係合により、前記補助筒は前記
分割部材に対して、軸方向の移動は阻止されるが、半径
方向には離反可能とし、前記補助筒の前記後端部の内径
はそれが対応する前記リテーナの後端部の外径よりも大
きく設定されており、前記締付筒の前端には、前記締付
筒の締付けに伴って前進移動すると共に、前記補助筒の
後端部と前記リテーナの後端部との隙間に嵌り込んで前
記補助筒の後部内面を軸方向に押圧する押圧筒部が設け
られ、前記補助筒は前記押圧筒部の押圧によって前記分
割部材から離反する方向に弾性変形させられると共にそ
れに伴って前記係合部の前記被係合部への係合は解除さ
れる構成とし、前記押圧筒部の内側後方には、前記係合
が解除された後の前記リテーナを前方へ押圧する環状端
面が形成されている』ことである。ここで、補助筒の変
形能は締付筒を手締めにより締付けることに伴う押圧筒
部の押圧力によって変形可能な程度とする。
ために講じた本発明の解決手段は、『前記リテーナに弾
性合成樹脂製の補助筒を縮径可能に外嵌装着させ、前記
補助筒の後端部外面に環状のフランジ部を設けると共に
前記継手主体の内周壁に前記フランジ部が後方から当接
する環状の係合突起を設け、前記フランジ部よりも前方
の前記補助筒の胴部内面に、前記分割部材の外側面に設
けられた被係合部に係合する係合部が設けられ、前記係
合部と前記被係合部との係合により、前記補助筒は前記
分割部材に対して、軸方向の移動は阻止されるが、半径
方向には離反可能とし、前記補助筒の前記後端部の内径
はそれが対応する前記リテーナの後端部の外径よりも大
きく設定されており、前記締付筒の前端には、前記締付
筒の締付けに伴って前進移動すると共に、前記補助筒の
後端部と前記リテーナの後端部との隙間に嵌り込んで前
記補助筒の後部内面を軸方向に押圧する押圧筒部が設け
られ、前記補助筒は前記押圧筒部の押圧によって前記分
割部材から離反する方向に弾性変形させられると共にそ
れに伴って前記係合部の前記被係合部への係合は解除さ
れる構成とし、前記押圧筒部の内側後方には、前記係合
が解除された後の前記リテーナを前方へ押圧する環状端
面が形成されている』ことである。ここで、補助筒の変
形能は締付筒を手締めにより締付けることに伴う押圧筒
部の押圧力によって変形可能な程度とする。
【0008】上記解決手段は次のように作用する。金属
製のリテーナに、これとは別体の樹脂製の補助筒を外嵌
させ、各係合部と被係合部とを相互に係合させる。補助
筒を外嵌させたリテーナを前記継手主体内に後方から挿
入すると、前記補助筒の後端に設けたフランジ部が前記
継手主体内の係合凸部に係合し、リテーナが位置決めさ
れる。そして、前記リテーナの後方から締付筒を継手主
体の後方開放端にネジ込むと、補助筒の後端内周とリテ
ーナの後端外周との間に形成され且両者の径の差に相当
する幅の隙間に、前記締付筒の押圧筒部が嵌り込む。こ
の状態が締付筒を初期位置に仮止めした状態である。こ
の状態の可撓管継手に、可撓管としての蛇腹管を締付筒
の後方から挿入する。蛇腹管の最前端の山部の前方斜面
が各分割部材の前端部に後方から当接するが、蛇腹管を
強制的に押し込むと、各分割部材はその後端を支点とし
て拡開し、蛇腹管の前記山部はリテーナの前端を通過し
てその前方に位置する。このとき、リテーナのみが蛇腹
管によって前方へ押されるが、補助筒とリテーナとは軸
方向に相対移動阻止状態に係合しているから、リテーナ
が補助筒から抜けることはない。尚、前方から拡開させ
られた各分割部材は、合成樹脂製の補助筒の弾性復帰力
によって初期状態に復帰させられる。これにより、分割
部材の前端部が前記蛇腹管の前記山部に続く谷部に係合
する。この状態が蛇腹管の継手主体への仮接続状態であ
る。その後、締付筒をさらに締付けると、前記押圧筒部
は前記隙間にさらに深く挿入されて行くこととなり、そ
れに伴って前記補助筒は前記分割部材から離反する方向
に弾性変形させられ、前記補助筒の内面は外方へ押し広
げられる。これにより、前記補助筒の前記係合部の前記
リテーナの前記被係合部への係合が解除され、補助筒は
フランジ部を係合突起に係合させた状態のまま、リテー
ナから分離される。この後は、外側の押圧筒部よりも内
側で且後方に位置する環状端面で、前記リテーナのみが
前方へ押圧され、リテーナの前端部が前記山部の後方斜
面に当接する。
製のリテーナに、これとは別体の樹脂製の補助筒を外嵌
させ、各係合部と被係合部とを相互に係合させる。補助
筒を外嵌させたリテーナを前記継手主体内に後方から挿
入すると、前記補助筒の後端に設けたフランジ部が前記
継手主体内の係合凸部に係合し、リテーナが位置決めさ
れる。そして、前記リテーナの後方から締付筒を継手主
体の後方開放端にネジ込むと、補助筒の後端内周とリテ
ーナの後端外周との間に形成され且両者の径の差に相当
する幅の隙間に、前記締付筒の押圧筒部が嵌り込む。こ
の状態が締付筒を初期位置に仮止めした状態である。こ
の状態の可撓管継手に、可撓管としての蛇腹管を締付筒
の後方から挿入する。蛇腹管の最前端の山部の前方斜面
が各分割部材の前端部に後方から当接するが、蛇腹管を
強制的に押し込むと、各分割部材はその後端を支点とし
て拡開し、蛇腹管の前記山部はリテーナの前端を通過し
てその前方に位置する。このとき、リテーナのみが蛇腹
管によって前方へ押されるが、補助筒とリテーナとは軸
方向に相対移動阻止状態に係合しているから、リテーナ
が補助筒から抜けることはない。尚、前方から拡開させ
られた各分割部材は、合成樹脂製の補助筒の弾性復帰力
によって初期状態に復帰させられる。これにより、分割
部材の前端部が前記蛇腹管の前記山部に続く谷部に係合
する。この状態が蛇腹管の継手主体への仮接続状態であ
る。その後、締付筒をさらに締付けると、前記押圧筒部
は前記隙間にさらに深く挿入されて行くこととなり、そ
れに伴って前記補助筒は前記分割部材から離反する方向
に弾性変形させられ、前記補助筒の内面は外方へ押し広
げられる。これにより、前記補助筒の前記係合部の前記
リテーナの前記被係合部への係合が解除され、補助筒は
フランジ部を係合突起に係合させた状態のまま、リテー
ナから分離される。この後は、外側の押圧筒部よりも内
側で且後方に位置する環状端面で、前記リテーナのみが
前方へ押圧され、リテーナの前端部が前記山部の後方斜
面に当接する。
【0009】ここまでの作業は、締付筒を手締めによっ
て締付けることによって可能であり、リテーナの前端部
が前記山部の後方斜面に当接した時点で締め付けトルク
が重くなる為、これ以上は手締めでは締め付けられな
い。この状態が締付筒の最終締付開始前の状態である。
その後は、工具により、締付筒を更に締め付けて、リテ
ーナを継手主体のリテーナ収容室内に強制的に押し込ん
で蛇腹管の最前端の山部を前記リテーナ収容室内で抜止
め状態に挟圧扁平化させる。これが蛇腹管の接続完了状
態である。
て締付けることによって可能であり、リテーナの前端部
が前記山部の後方斜面に当接した時点で締め付けトルク
が重くなる為、これ以上は手締めでは締め付けられな
い。この状態が締付筒の最終締付開始前の状態である。
その後は、工具により、締付筒を更に締め付けて、リテ
ーナを継手主体のリテーナ収容室内に強制的に押し込ん
で蛇腹管の最前端の山部を前記リテーナ収容室内で抜止
め状態に挟圧扁平化させる。これが蛇腹管の接続完了状
態である。
【0010】<2項>前記1項において、『前記補助筒
の前記係合部は内方に凸の係合凸部であり、前記リテー
ナの被係合部は前記係合凸部が嵌まり込む係合凹部であ
り、前記係合部から前記フランジ部までの前記補助筒の
内面は、前方に向かって縮径するテーパ面である』もの
では、前記補助筒をリテーナに後方から外嵌させていく
と、補助筒の係合凸部が分割部材の係合凹部に嵌った時
点で、両者は軸方向に移動阻止状態に係合することとな
る。又、押圧筒部は補助筒の後部内面のテーパ面を軸方
向に押圧することにより、補助筒の内面の前記テーパ面
よりも前方域は、前記押圧筒部によって、外方へ拡開さ
せられていき、前記係合凸部は係合凹部から抜け出て、
両者の係合は解除されることとなる。
の前記係合部は内方に凸の係合凸部であり、前記リテー
ナの被係合部は前記係合凸部が嵌まり込む係合凹部であ
り、前記係合部から前記フランジ部までの前記補助筒の
内面は、前方に向かって縮径するテーパ面である』もの
では、前記補助筒をリテーナに後方から外嵌させていく
と、補助筒の係合凸部が分割部材の係合凹部に嵌った時
点で、両者は軸方向に移動阻止状態に係合することとな
る。又、押圧筒部は補助筒の後部内面のテーパ面を軸方
向に押圧することにより、補助筒の内面の前記テーパ面
よりも前方域は、前記押圧筒部によって、外方へ拡開さ
せられていき、前記係合凸部は係合凹部から抜け出て、
両者の係合は解除されることとなる。
【0011】<3項>前記1又は2項において、『前記
係合部は前記補助筒の胴部中央域に設けられ、前記補助
筒の前端から前記係合部を含む範囲に複数のスリットが
等間隔に形成されている』ものでは、補助筒は複数のス
リットにより前方拡開可能に構成されているものの、前
記スリットは補助筒の中央域までしか形成されておら
ず、これより後方域は環状に連結された構成となってい
るから、補助筒には大きな弾性復帰力が作用することと
なる。
係合部は前記補助筒の胴部中央域に設けられ、前記補助
筒の前端から前記係合部を含む範囲に複数のスリットが
等間隔に形成されている』ものでは、補助筒は複数のス
リットにより前方拡開可能に構成されているものの、前
記スリットは補助筒の中央域までしか形成されておら
ず、これより後方域は環状に連結された構成となってい
るから、補助筒には大きな弾性復帰力が作用することと
なる。
【0012】
【発明の効果】締付筒を、最終締付開始前の状態にま
で、手締めによって締め付けることができるから、工具
は、締付筒の押圧筒部よりも内側の押圧端面でリテーナ
を押圧する前記最終締付けのためだけに使用すれば良
い。よって、工具の総回転数を少なくすることができる
から、スパナ等の工具を使用しにくい狭い場所での配管
接続作業が容易となる。締付筒の最終締付開始前の状態
に至ったことが手の感触により確認することができるか
ら、この段階で蛇腹管の接続不良を発見することができ
る。よって、蛇腹管が安定した状態で仮接続されている
ことを確認した上で、工具による締付作業が行われるか
ら、蛇腹管の接続作業が確実に行われることとなる。
で、手締めによって締め付けることができるから、工具
は、締付筒の押圧筒部よりも内側の押圧端面でリテーナ
を押圧する前記最終締付けのためだけに使用すれば良
い。よって、工具の総回転数を少なくすることができる
から、スパナ等の工具を使用しにくい狭い場所での配管
接続作業が容易となる。締付筒の最終締付開始前の状態
に至ったことが手の感触により確認することができるか
ら、この段階で蛇腹管の接続不良を発見することができ
る。よって、蛇腹管が安定した状態で仮接続されている
ことを確認した上で、工具による締付作業が行われるか
ら、蛇腹管の接続作業が確実に行われることとなる。
【0013】さらに、補助筒は拡径方向に弾性変形させ
られることによって、リテーナと分離されるが、フラン
ジ部は継手主体の係合突起に係合したままとなって継手
主体の前方域に侵入することがないから、リテーナをリ
テーナ収容室内に押し込んで、蛇腹管を抜止め状態に挟
圧扁平化する際に補助筒が邪魔になることがない。又、
補助筒を弾性変形させた後は、継手主体内に押し込まれ
るのはリテーナのみであるから、フランジ部を弾性変形
させる等して補助筒をもリテーナと共に前方へ押し込ま
なければならない形式のものに比べて、リテーナの前端
部を前記山部の後方斜面に当接させる最終締付開始前の
状態にまで締付筒を締め付ける際の締付トルクが軽減さ
れる。又、補助筒は弾性復帰可能であるから、再使用が
可能となる。
られることによって、リテーナと分離されるが、フラン
ジ部は継手主体の係合突起に係合したままとなって継手
主体の前方域に侵入することがないから、リテーナをリ
テーナ収容室内に押し込んで、蛇腹管を抜止め状態に挟
圧扁平化する際に補助筒が邪魔になることがない。又、
補助筒を弾性変形させた後は、継手主体内に押し込まれ
るのはリテーナのみであるから、フランジ部を弾性変形
させる等して補助筒をもリテーナと共に前方へ押し込ま
なければならない形式のものに比べて、リテーナの前端
部を前記山部の後方斜面に当接させる最終締付開始前の
状態にまで締付筒を締め付ける際の締付トルクが軽減さ
れる。又、補助筒は弾性復帰可能であるから、再使用が
可能となる。
【0014】2項のものでは、上記効果に加えて、補助
筒をリテーナに対して、確実に軸方向に移動阻止状態に
外嵌させることができる上に、補助筒に設けたテーパ面
を押圧筒部で押圧することにより、両者の係合を確実に
解除することができる。
筒をリテーナに対して、確実に軸方向に移動阻止状態に
外嵌させることができる上に、補助筒に設けたテーパ面
を押圧筒部で押圧することにより、両者の係合を確実に
解除することができる。
【0015】3項のものでは、補助筒は、蛇腹管の挿入
によるリテーナの前方側の拡開に伴って補助筒も拡開可
能である上に、拡開後の補助筒は、大きな弾性復帰力に
よって、各分割片を確実に初期状態に復帰させることが
できる。又、補助筒自体の塑性変形を防止できるから、
確実に再使用可能となる。
によるリテーナの前方側の拡開に伴って補助筒も拡開可
能である上に、拡開後の補助筒は、大きな弾性復帰力に
よって、各分割片を確実に初期状態に復帰させることが
できる。又、補助筒自体の塑性変形を防止できるから、
確実に再使用可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける可撓管継手の一部切欠の分解斜視図であり、
図2は、前記可撓管継手に蛇腹管(8) を挿入させた状態
を示す部分断面図である。この実施の形態の可撓管継手
は、図1に示すように、筒状の継手主体(1) と、この継
手主体(1) 内に挿入されるリテーナ(3) と、このリテー
ナ(3) を継手主体(1) の内方に押し込む締付筒(2) とを
具備している。尚、これら継手主体(1) 、締付筒(2) 及
びリテーナ(3) は真鍮等の金属材料で形成されている。
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける可撓管継手の一部切欠の分解斜視図であり、
図2は、前記可撓管継手に蛇腹管(8) を挿入させた状態
を示す部分断面図である。この実施の形態の可撓管継手
は、図1に示すように、筒状の継手主体(1) と、この継
手主体(1) 内に挿入されるリテーナ(3) と、このリテー
ナ(3) を継手主体(1) の内方に押し込む締付筒(2) とを
具備している。尚、これら継手主体(1) 、締付筒(2) 及
びリテーナ(3) は真鍮等の金属材料で形成されている。
【0017】まず、継手主体(1) について説明する。上
記の継手主体(1) は、図1及び図2に示すように、継手
主体(1) の前端(図1では上端部、図2では左側)の外
周に、例えば、ガスコックのガス入口部に螺入接続する
為の雄ネジ(10)が刻設されている。後述する締付筒(2)
の螺入側端部となる継手主体(1) の後端内周には雌ネジ
(13)が刻設されている。又、この継手主体(1) には、雌
ネジ(13)の前方の内周に、係合突起(11)が全周に亙って
環状に形成されている。係合突起(11)の前方には、リテ
ーナ拡開許容部(12)、コーナアール部に続いて、円筒状
のリテーナ収容室(17)が形成されている。
記の継手主体(1) は、図1及び図2に示すように、継手
主体(1) の前端(図1では上端部、図2では左側)の外
周に、例えば、ガスコックのガス入口部に螺入接続する
為の雄ネジ(10)が刻設されている。後述する締付筒(2)
の螺入側端部となる継手主体(1) の後端内周には雌ネジ
(13)が刻設されている。又、この継手主体(1) には、雌
ネジ(13)の前方の内周に、係合突起(11)が全周に亙って
環状に形成されている。係合突起(11)の前方には、リテ
ーナ拡開許容部(12)、コーナアール部に続いて、円筒状
のリテーナ収容室(17)が形成されている。
【0018】又、このリテーナ収容室(17)のさらに前方
には、小径のガス通路(18)が形成されており、このガス
通路(18)の後端部とリテーナ収容室(17)の前方側端部と
の間は、環状の管受け面(15)がリテーナ収容室(17)の内
周面に対して直角に位置するように形成されている。そ
して、管受け面(15)の外側には、環状溝(19)が形成され
ており、環状溝(19)内には蛇腹管(8) との気密を確保す
る為のOリング(14)が装填されている。
には、小径のガス通路(18)が形成されており、このガス
通路(18)の後端部とリテーナ収容室(17)の前方側端部と
の間は、環状の管受け面(15)がリテーナ収容室(17)の内
周面に対して直角に位置するように形成されている。そ
して、管受け面(15)の外側には、環状溝(19)が形成され
ており、環状溝(19)内には蛇腹管(8) との気密を確保す
る為のOリング(14)が装填されている。
【0019】次に、締付筒(2) について説明する。締付
筒(2) は、図1及び図2に示すように、外周が六角状の
スパナ係合部(22)と、これに続く筒部(23)とから構成さ
れている。筒部(23)の軸線方向の中程の外周には、継手
主体(1) の雌ネジ(13)に螺合する雄ネジ(29)が刻設され
ているとともに、筒部(23)の前端面は、同心の二つの環
状端面が形成されている。外周側の外側環状端面は、押
圧筒部(25)の前端面であり、内周側の内側環状端面(28)
よりも前方に突出している。そして、筒部(23)における
押圧筒部(25)から雄ネジ(29)に至るまでの筒部分は、上
記した係合突起(11)内に挿通可能な大きさに設定されて
いる。
筒(2) は、図1及び図2に示すように、外周が六角状の
スパナ係合部(22)と、これに続く筒部(23)とから構成さ
れている。筒部(23)の軸線方向の中程の外周には、継手
主体(1) の雌ネジ(13)に螺合する雄ネジ(29)が刻設され
ているとともに、筒部(23)の前端面は、同心の二つの環
状端面が形成されている。外周側の外側環状端面は、押
圧筒部(25)の前端面であり、内周側の内側環状端面(28)
よりも前方に突出している。そして、筒部(23)における
押圧筒部(25)から雄ネジ(29)に至るまでの筒部分は、上
記した係合突起(11)内に挿通可能な大きさに設定されて
いる。
【0020】さらに、スパナ係合部(22)の内周には、全
周に亙って延びる凹部(24)が形成されており、この凹部
(24)には、環状パッキン(27)が装填されている。この環
状パッキン(27)は、蛇腹管(8) の外周を被覆する合成樹
脂製の被覆管(80)に接触してこの可撓管継手内への雨水
等の侵入を防止する。
周に亙って延びる凹部(24)が形成されており、この凹部
(24)には、環状パッキン(27)が装填されている。この環
状パッキン(27)は、蛇腹管(8) の外周を被覆する合成樹
脂製の被覆管(80)に接触してこの可撓管継手内への雨水
等の侵入を防止する。
【0021】最後に、リテーナ(3) について説明する。
リテーナ(3) は、前端に大径部を具備する円筒体に形成
されていると共に締付筒(2) の前方に位置するように継
手主体(1) 内に収容される。このリテーナ(3) には、図
1に示すように、締付筒(2) 側である後端の環状端面(3
0)よりもさらに後方に薄肉部(31)が形成されるように、
前端側から軸方向に切り込まれたスリット(32)が周方向
に90度のピッチで4つ設けられている。これにより、
リテーナ(3) は、4片の分割部材(37)からなり、前記分
割部材(37)の前端側が容易に拡開或は縮径するように撓
み易い。
リテーナ(3) は、前端に大径部を具備する円筒体に形成
されていると共に締付筒(2) の前方に位置するように継
手主体(1) 内に収容される。このリテーナ(3) には、図
1に示すように、締付筒(2) 側である後端の環状端面(3
0)よりもさらに後方に薄肉部(31)が形成されるように、
前端側から軸方向に切り込まれたスリット(32)が周方向
に90度のピッチで4つ設けられている。これにより、
リテーナ(3) は、4片の分割部材(37)からなり、前記分
割部材(37)の前端側が容易に拡開或は縮径するように撓
み易い。
【0022】分割部材(37)の前面(39)はフラット面とな
っており、分割部材(37)の前部を各スリット(32)分だけ
縮径させた状態でリテーナ(3) は前記リテーナ収容室(1
7)内に略密嵌状態に収容可能となっている。各分割部材
(37)の外周側の略中央部には、図3に示すように、係合
凹部(36)がリテーナ(3) の周方向に連続するように形成
されている。又、分割部材(37)の前端部内側には、前記
前面(39)に連続する環状の食込み部(33)が形成されてお
り、食込み部(33)の内径は、リテーナ(3) の先端側の直
径が拡大・収縮しない自由状態にて蛇腹管(8) の山部(8
1)の直径より小さく且つ蛇腹管(8) の谷部(82)の直径よ
り若干大きな寸法に設定されている。
っており、分割部材(37)の前部を各スリット(32)分だけ
縮径させた状態でリテーナ(3) は前記リテーナ収容室(1
7)内に略密嵌状態に収容可能となっている。各分割部材
(37)の外周側の略中央部には、図3に示すように、係合
凹部(36)がリテーナ(3) の周方向に連続するように形成
されている。又、分割部材(37)の前端部内側には、前記
前面(39)に連続する環状の食込み部(33)が形成されてお
り、食込み部(33)の内径は、リテーナ(3) の先端側の直
径が拡大・収縮しない自由状態にて蛇腹管(8) の山部(8
1)の直径より小さく且つ蛇腹管(8) の谷部(82)の直径よ
り若干大きな寸法に設定されている。
【0023】リテーナ(3) の前端部を除く胴部には、図
1に示すように、弾性合成樹脂からなる補助筒(4) が外
嵌装着される。補助筒(4) の略中央部内面には、図3に
示すように、前記係合凹部(36)に嵌合する係合凸部(46)
が形成されており、これよりも後方域内面は、前方に向
かって内径が縮小するテーパ面(40)が形成されている。
尚、補助筒(4) には、図1に示すように、前方から複数
のスリット(42)が一定間隔で形成されており、前記係合
凸部(46)よりも後方域で環状に連結された構成となって
いる。
1に示すように、弾性合成樹脂からなる補助筒(4) が外
嵌装着される。補助筒(4) の略中央部内面には、図3に
示すように、前記係合凹部(36)に嵌合する係合凸部(46)
が形成されており、これよりも後方域内面は、前方に向
かって内径が縮小するテーパ面(40)が形成されている。
尚、補助筒(4) には、図1に示すように、前方から複数
のスリット(42)が一定間隔で形成されており、前記係合
凸部(46)よりも後方域で環状に連結された構成となって
いる。
【0024】補助筒(4) の後方域は上記したように後方
に向かって内径が拡大するように形成されているから、
後端部の内径は最大径となっており、それが対応するリ
テーナ(3) の後部の外径よりも大径に形成されている。
これにより、補助筒(4) をリテーナ(3) の係合凹部(36)
に組み付けた状態においては、補助筒(4) の後端部内面
とリテーナ(3) の後端部外面との間には、両者の内径と
外径との差に相当する幅の隙間(S) が形成されることと
なる。この隙間(S) 内に押圧筒部(25)が後方から挿入さ
れる。又、補助筒(4) の後端部外面には、環状のフラン
ジ部(44)が一体的に張り出している。フランジ部(44)の
外径は、上記した係合突起(11)の内径よりも大きく設定
されている。
に向かって内径が拡大するように形成されているから、
後端部の内径は最大径となっており、それが対応するリ
テーナ(3) の後部の外径よりも大径に形成されている。
これにより、補助筒(4) をリテーナ(3) の係合凹部(36)
に組み付けた状態においては、補助筒(4) の後端部内面
とリテーナ(3) の後端部外面との間には、両者の内径と
外径との差に相当する幅の隙間(S) が形成されることと
なる。この隙間(S) 内に押圧筒部(25)が後方から挿入さ
れる。又、補助筒(4) の後端部外面には、環状のフラン
ジ部(44)が一体的に張り出している。フランジ部(44)の
外径は、上記した係合突起(11)の内径よりも大きく設定
されている。
【0025】この可撓管継手を組立てる手順について説
明する。先ず、補助筒(4) をリテーナ(3) の係合凹部(3
6)に外嵌収容させて、両者を一体化する。リテーナ(3)
の後端の環状端面(30)の外径は、前記補助筒(4) の前端
部の内径に略一致させてあるが、係合凸部(46)の内径よ
りも大きいから、弾性合成樹脂製である補助筒(4) を弾
性変形させながら、補助筒(4) をリテーナ(3) の後端部
から外嵌させていき、係合凸部(46)が係合凹部(36)に嵌
った時点で、補助筒(4) は弾性復帰し、補助筒(4) は、
リテーナ(3) に、前後方向には移動が阻止された状態に
外嵌されることとなる。この状態において、リテーナ
(3) と補助筒(4) との組込体の外周面は、前端部からフ
ランジ部(44)に至るまでの範囲は略同一径の円筒体が構
成された態様となる。このため、継手主体(1) の後方
(図2の右側)から、前記組付体を挿入させる際にその
姿勢を安定させ易く、継手主体(1) の係合突起(11)に対
して後方側から前記フランジ部(44)が係合する正しい姿
勢で挿入し易いものとなる。
明する。先ず、補助筒(4) をリテーナ(3) の係合凹部(3
6)に外嵌収容させて、両者を一体化する。リテーナ(3)
の後端の環状端面(30)の外径は、前記補助筒(4) の前端
部の内径に略一致させてあるが、係合凸部(46)の内径よ
りも大きいから、弾性合成樹脂製である補助筒(4) を弾
性変形させながら、補助筒(4) をリテーナ(3) の後端部
から外嵌させていき、係合凸部(46)が係合凹部(36)に嵌
った時点で、補助筒(4) は弾性復帰し、補助筒(4) は、
リテーナ(3) に、前後方向には移動が阻止された状態に
外嵌されることとなる。この状態において、リテーナ
(3) と補助筒(4) との組込体の外周面は、前端部からフ
ランジ部(44)に至るまでの範囲は略同一径の円筒体が構
成された態様となる。このため、継手主体(1) の後方
(図2の右側)から、前記組付体を挿入させる際にその
姿勢を安定させ易く、継手主体(1) の係合突起(11)に対
して後方側から前記フランジ部(44)が係合する正しい姿
勢で挿入し易いものとなる。
【0026】又、補助筒(4) はリテーナ(3) に前後方向
移動阻止状態に外嵌されているから、フランジ部(44)が
係合突起(11)に後方から当接した状態においても、補助
筒(4) の装着位置がリテーナ(3) に対してずれることは
ない。この後、継手主体(1) の雌ネジ(13)に締付筒(2)
の雄ネジ(29)を手締めによりねじ込むと、締付筒(2) の
押圧筒部(25)がリテーナ(3) と補助筒(4) の後端部に形
成されている隙間(S) に嵌り込み、その前端が前記テー
パ面(40)の所定箇所に当接する。これが、締付筒(2) を
初期位置に仮止めした状態である。この状態において、
リテーナ(3) 及び補助筒(4) の前端部は、継手主体(1)
のリテーナ拡開許容部(12)に位置するように設定されて
いる。そして、この可撓管継手に、可撓管である蛇腹管
(8) を締付筒(2) の後方から挿入する。
移動阻止状態に外嵌されているから、フランジ部(44)が
係合突起(11)に後方から当接した状態においても、補助
筒(4) の装着位置がリテーナ(3) に対してずれることは
ない。この後、継手主体(1) の雌ネジ(13)に締付筒(2)
の雄ネジ(29)を手締めによりねじ込むと、締付筒(2) の
押圧筒部(25)がリテーナ(3) と補助筒(4) の後端部に形
成されている隙間(S) に嵌り込み、その前端が前記テー
パ面(40)の所定箇所に当接する。これが、締付筒(2) を
初期位置に仮止めした状態である。この状態において、
リテーナ(3) 及び補助筒(4) の前端部は、継手主体(1)
のリテーナ拡開許容部(12)に位置するように設定されて
いる。そして、この可撓管継手に、可撓管である蛇腹管
(8) を締付筒(2) の後方から挿入する。
【0027】すると、図2の実線で示すように、この蛇
腹管(8) の最前端の山部(81)がリテーナ(3) の食込み部
(33)に当接する。この当接状態から、蛇腹管(8) をさら
に強く押し込むと、山部(81)が食込み部(33)を押す。こ
のとき、リテーナ(3) のみが前方へ押されることとなる
が、リテーナ(3) とこれに外嵌させている補助筒(4)と
は、前記係合凹部(36)と係合凸部(46)との係合により前
後方向へは移動阻止状態に組み付けられているから、リ
テーナ(3) は補助筒(4) から外れることはない。又、補
助筒(4) のフランジ部(44)が係合突起(11)に後方から係
合していることにより、継手主体(1) 内の位置がずれる
こともない。よって、蛇腹管(8) を押し込むことによ
り、リテーナ(3) は補助筒(4) と共に前方が拡開し、こ
れら前端部は、継手主体(1) のリテーナ拡開許容部(12)
に収容される。これにより、山部(81)は、図2の破線で
示すように食込み部(33)間を通過し、リテーナ(3) は、
補助筒(4) に設けられた連結部(48)の弾性復帰力によっ
て上記した自由状態に復帰すると共に食込み部(33)が前
記山部(81)に続く谷部(82)に食い込むこととなる。
腹管(8) の最前端の山部(81)がリテーナ(3) の食込み部
(33)に当接する。この当接状態から、蛇腹管(8) をさら
に強く押し込むと、山部(81)が食込み部(33)を押す。こ
のとき、リテーナ(3) のみが前方へ押されることとなる
が、リテーナ(3) とこれに外嵌させている補助筒(4)と
は、前記係合凹部(36)と係合凸部(46)との係合により前
後方向へは移動阻止状態に組み付けられているから、リ
テーナ(3) は補助筒(4) から外れることはない。又、補
助筒(4) のフランジ部(44)が係合突起(11)に後方から係
合していることにより、継手主体(1) 内の位置がずれる
こともない。よって、蛇腹管(8) を押し込むことによ
り、リテーナ(3) は補助筒(4) と共に前方が拡開し、こ
れら前端部は、継手主体(1) のリテーナ拡開許容部(12)
に収容される。これにより、山部(81)は、図2の破線で
示すように食込み部(33)間を通過し、リテーナ(3) は、
補助筒(4) に設けられた連結部(48)の弾性復帰力によっ
て上記した自由状態に復帰すると共に食込み部(33)が前
記山部(81)に続く谷部(82)に食い込むこととなる。
【0028】この状態では、図3に示すように、補助筒
(4) は、フランジ部(44)が係合突起(11)に係合したま
ま、リテーナ(3) に外嵌した状態が維持されており、リ
テーナ(3) の前面(39)は蛇腹管(8) の最先端の山部(81)
の後方斜面(81a) に当接していない。
(4) は、フランジ部(44)が係合突起(11)に係合したま
ま、リテーナ(3) に外嵌した状態が維持されており、リ
テーナ(3) の前面(39)は蛇腹管(8) の最先端の山部(81)
の後方斜面(81a) に当接していない。
【0029】この状態から締付筒(2) をさらに手締めに
より締め込む。すると、この締付筒(2) の押圧筒部(25)
が前記隙間(S) 内にさらに深く挿入されていき、テーパ
面(40)は押圧筒部(25)の前端部によって軸方向に押圧さ
れる。これにより、樹脂製の補助筒(4) の胴部は、図4
に示すように、外方へ弾性変形させられ、補助筒(4)
は、フランジ部(44)を係合突起(11)に係合させた状態の
まま、係合凸部(46)がリテーナ(3) の係合凹部(36)から
脱出させられ、補助筒(12)の前部域のみがリテーナ拡開
許容部(12)内に収容される。すなわち、この時点で、補
助筒(4) はリテーナ(3) から分離される態様となる。
尚、補助筒(4) は、締付筒(2) の手締めによる締め付け
に伴う押圧力で、容易に弾性変形可能な程度の弾性能に
設定されているものとする。
より締め込む。すると、この締付筒(2) の押圧筒部(25)
が前記隙間(S) 内にさらに深く挿入されていき、テーパ
面(40)は押圧筒部(25)の前端部によって軸方向に押圧さ
れる。これにより、樹脂製の補助筒(4) の胴部は、図4
に示すように、外方へ弾性変形させられ、補助筒(4)
は、フランジ部(44)を係合突起(11)に係合させた状態の
まま、係合凸部(46)がリテーナ(3) の係合凹部(36)から
脱出させられ、補助筒(12)の前部域のみがリテーナ拡開
許容部(12)内に収容される。すなわち、この時点で、補
助筒(4) はリテーナ(3) から分離される態様となる。
尚、補助筒(4) は、締付筒(2) の手締めによる締め付け
に伴う押圧力で、容易に弾性変形可能な程度の弾性能に
設定されているものとする。
【0030】さらに、締付筒(2) を締め付けていくこと
により、押圧筒部(25)は、リテーナ(3) と補助筒(4) の
間に割り込んでいく態様で前進していき、図5に示すよ
うに、締付筒(2) の内側環状端面(28)がリテーナ(3) の
薄肉部(31)及び環状端面(30)に到達すると共に押圧して
いくこととなる。これにより、リテーナ(3) のみが締付
筒(2) の環状端面(28)によって前方へ押され、その前面
(39)が蛇腹管(8) の最先端の山部(81)の後方斜面(81a)
に当接する。尚、この時、リテーナ(3) から分離された
補助筒(4) は、押圧筒部(25)によって外方へおされて、
継手主体(1) のリテーナ拡開許容部(12)内に弾性変形し
た状態のまま収容されている。
により、押圧筒部(25)は、リテーナ(3) と補助筒(4) の
間に割り込んでいく態様で前進していき、図5に示すよ
うに、締付筒(2) の内側環状端面(28)がリテーナ(3) の
薄肉部(31)及び環状端面(30)に到達すると共に押圧して
いくこととなる。これにより、リテーナ(3) のみが締付
筒(2) の環状端面(28)によって前方へ押され、その前面
(39)が蛇腹管(8) の最先端の山部(81)の後方斜面(81a)
に当接する。尚、この時、リテーナ(3) から分離された
補助筒(4) は、押圧筒部(25)によって外方へおされて、
継手主体(1) のリテーナ拡開許容部(12)内に弾性変形し
た状態のまま収容されている。
【0031】リテーナ(3) の前面(39)が蛇腹管(8) の最
先端の山部(81)の後方斜面(81a) に当接した状態が、締
付筒(2) の最終締付開始前の状態であり、この時点で締
め付けトルクが重くなり、これ以上は手締めでは締め付
けることはできない。又、このとき、リテーナ(3) の前
面(39)が蛇腹管(8) の最先端の山部(81)の後方斜面(81
a) に正しい姿勢で当接しているかどうかは手締めによ
る感触によって作業者が判断することができる。このよ
うに、蛇腹管(8) の挿入ミスがこの時点でわかるので、
蛇腹管(8) の接続不良を防ぐことができる。
先端の山部(81)の後方斜面(81a) に当接した状態が、締
付筒(2) の最終締付開始前の状態であり、この時点で締
め付けトルクが重くなり、これ以上は手締めでは締め付
けることはできない。又、このとき、リテーナ(3) の前
面(39)が蛇腹管(8) の最先端の山部(81)の後方斜面(81
a) に正しい姿勢で当接しているかどうかは手締めによ
る感触によって作業者が判断することができる。このよ
うに、蛇腹管(8) の挿入ミスがこの時点でわかるので、
蛇腹管(8) の接続不良を防ぐことができる。
【0032】そこで、スパナを締付筒(2) のスパナ係合
部(22)に対応させて締付筒(2) を締め込む。これによ
り、図6に示すように、食込み部(33)が蛇腹管(8) の谷
部(82)に嵌ったまま、リテーナ(3) の前端部分がリテー
ナ収容室(17)内に押し込まれ、リテーナ(3) はリテーナ
収容室(17)の内周壁によって拡開阻止状態に保持される
と共に、締付筒(2) が最終位置にまで締め込まれた状態
においては、分割部材(37)の前面(39)が、これに対向す
る環状溝(19)内のOリング(14)を抜止め状態に押圧する
と同時に環状溝(19)の開放端縁を均一に押圧する態様と
なる。これにより、蛇腹管(8) の最前端の山部(81)は、
前記分割部材(37)の前面(39)と管受け面(15)との間で挟
圧されるとともに、管受け面(15)の外側端縁よりも外方
に突出している山部(81)の一部分は環状溝(19)内に押し
込まれ、分割部材(37)の前面(39)によって、Oリング(1
4)と共に圧接状態に押圧されることとなる。これによ
り、蛇腹管(8) は、可撓管継手に対して抜止め状態に取
り付けられることとなる。
部(22)に対応させて締付筒(2) を締め込む。これによ
り、図6に示すように、食込み部(33)が蛇腹管(8) の谷
部(82)に嵌ったまま、リテーナ(3) の前端部分がリテー
ナ収容室(17)内に押し込まれ、リテーナ(3) はリテーナ
収容室(17)の内周壁によって拡開阻止状態に保持される
と共に、締付筒(2) が最終位置にまで締め込まれた状態
においては、分割部材(37)の前面(39)が、これに対向す
る環状溝(19)内のOリング(14)を抜止め状態に押圧する
と同時に環状溝(19)の開放端縁を均一に押圧する態様と
なる。これにより、蛇腹管(8) の最前端の山部(81)は、
前記分割部材(37)の前面(39)と管受け面(15)との間で挟
圧されるとともに、管受け面(15)の外側端縁よりも外方
に突出している山部(81)の一部分は環状溝(19)内に押し
込まれ、分割部材(37)の前面(39)によって、Oリング(1
4)と共に圧接状態に押圧されることとなる。これによ
り、蛇腹管(8) は、可撓管継手に対して抜止め状態に取
り付けられることとなる。
【0033】このものでは、リテーナ(3) に装着させた
補助筒(4) を、フランジ部(44)を係合突起(11)に係合さ
せた状態のまま、弾性変形させることにより、リテーナ
(3)から分離された補助筒(4) は係止突起(11)よりも前
方の継手主体(1) 内には入り込まない。よって、締付筒
(2) の最終締付けの際に、補助筒(4) が邪魔になること
なく、リテーナ(3) のみをスムーズにリテーナ収容室(1
7)内に押し込んで、抜止め状態に固定することができ
る。又、フランジ部(44)を切断又は屈曲させる構成のも
のに比べて、リテーナ(3) を前方へ押し込む締付トルク
は軽くなるので、締付筒(2) の締付作業が容易となる。
補助筒(4) をリテーナ(3) の外面に対して前後方向に移
動阻止状態に取り付けるためにの係合手段としては、係
合凸部(46)と係合凹部(36)に限定されるものではなく、
両者の前記関係を維持でき且押圧筒部(25)の前進移動の
邪魔にならない構成のものであれば、他の係合手段でも
採用可能である。
補助筒(4) を、フランジ部(44)を係合突起(11)に係合さ
せた状態のまま、弾性変形させることにより、リテーナ
(3)から分離された補助筒(4) は係止突起(11)よりも前
方の継手主体(1) 内には入り込まない。よって、締付筒
(2) の最終締付けの際に、補助筒(4) が邪魔になること
なく、リテーナ(3) のみをスムーズにリテーナ収容室(1
7)内に押し込んで、抜止め状態に固定することができ
る。又、フランジ部(44)を切断又は屈曲させる構成のも
のに比べて、リテーナ(3) を前方へ押し込む締付トルク
は軽くなるので、締付筒(2) の締付作業が容易となる。
補助筒(4) をリテーナ(3) の外面に対して前後方向に移
動阻止状態に取り付けるためにの係合手段としては、係
合凸部(46)と係合凹部(36)に限定されるものではなく、
両者の前記関係を維持でき且押圧筒部(25)の前進移動の
邪魔にならない構成のものであれば、他の係合手段でも
採用可能である。
【0034】さらに、上記実施の形態のものでは、押圧
筒部(25)をリテーナ(3) と補助筒(4) の間に挿入させて
両者を離反させるために、補助筒(4) の後端部内面にテ
ーパ面(40)を設ける構成としたが、押圧筒部(25)がリテ
ーナ(3) と補助筒(4) との間に挿入可能な形状であれ
ば、上記構成に限定されるものではない。例えば、押圧
筒部(25)の前端面にテーパ面を設けておき、リテーナ
(3) と補助筒(4) との間に楔状に嵌め込み可能な構成と
しても良い。
筒部(25)をリテーナ(3) と補助筒(4) の間に挿入させて
両者を離反させるために、補助筒(4) の後端部内面にテ
ーパ面(40)を設ける構成としたが、押圧筒部(25)がリテ
ーナ(3) と補助筒(4) との間に挿入可能な形状であれ
ば、上記構成に限定されるものではない。例えば、押圧
筒部(25)の前端面にテーパ面を設けておき、リテーナ
(3) と補助筒(4) との間に楔状に嵌め込み可能な構成と
しても良い。
【図1】本願発明の実施の形態における可撓管継手の一
部切欠の分解斜視図。
部切欠の分解斜視図。
【図2】本願発明の実施の形態における可撓管継手に蛇
腹管を挿入させた状態を示す一部切欠断面図。
腹管を挿入させた状態を示す一部切欠断面図。
【図3】締付筒を初期位置に仮止めした状態の本願発明
の実施の形態における可撓管継手に蛇腹管を挿入させた
状態を示す要部拡大断面図。
の実施の形態における可撓管継手に蛇腹管を挿入させた
状態を示す要部拡大断面図。
【図4】本願発明の実施の形態における可撓管継手のリ
テーナに外嵌させた補助筒が弾性変形する様子を示す要
部拡大断面図。
テーナに外嵌させた補助筒が弾性変形する様子を示す要
部拡大断面図。
【図5】本願発明の実施の形態における可撓管継手にお
ける締付筒の最終締付開始前の状態を示す要部拡大断面
図。
ける締付筒の最終締付開始前の状態を示す要部拡大断面
図。
【図6】本願発明の実施の形態における可撓管継手の最
終締付状態を示す断面図。
終締付状態を示す断面図。
【図7】従来の可撓管継手の蛇腹管の接続状態を示す説
明図。
明図。
(1) ・・・継手主体 (11)・・・係合突起 (17)・・・リテーナ収容室 (2) ・・・締付筒 (25)・・・押圧筒部 (28)・・・環状端面 (3) ・・・リテーナ (31)・・・薄肉部 (32)・・・スリット (33)・・・食込み部 (36)・・・係合凹部 (37)・・・分割部材 (4) ・・・補助筒 (44)・・・フランジ部 (46)・・・係合凸部 (8) ・・・蛇腹管 (81)・・・山部 (82)・・・谷部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 東太郎 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式 会社藤井合金製作所内 (56)参考文献 特開 平8−240293(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00 F16L 33/26
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状の継手主体と、前記継手主体に後方
から螺入される締付筒と、前記締付筒の螺入方向の前方
に位置し且前記継手主体内のリテーナ収容室に押し込ま
れるとともに挿入された蛇腹管の前端部外周を包囲する
環状のリテーナとを具備し、 前記リテーナは、周方向に並ぶ複数の金属製の分割部材
からなり、 各分割部材は、後端を支点として弾性的に拡縮自在に連
結され、 前記締付筒の前記螺入に伴って、前記リテーナは前記締
付筒によって、前記リテーナ収容室に強制的に押し込ま
れると共に前記分割部材の前端が前記蛇腹管に係合して
最先端の山部を押圧する構成の可撓管継手において、 前記リテーナに弾性合成樹脂製の補助筒を縮径可能に外
嵌装着させ、 前記補助筒の後端部外面に環状のフランジ部を設けると
共に前記継手主体の内周壁に前記フランジ部が後方から
当接する環状の係合突起を設け、 前記フランジ部よりも前方の前記補助筒の胴部内面に、
前記分割部材の外側面に設けられた被係合部に係合する
係合部が設けられ、 前記係合部と前記被係合部との係合により、前記補助筒
は前記分割部材に対して、軸方向の移動は阻止される
が、半径方向には離反可能とし、 前記補助筒の前記後端部の内径はそれが対応する前記リ
テーナの後端部の外径よりも大きく設定されており、 前記締付筒の前端には、前記締付筒の締付けに伴って前
進移動すると共に前記補助筒の後端部と前記リテーナの
後端部との隙間に嵌り込んで前記補助筒の後部内面を軸
方向に押圧する押圧筒部が設けられ、 前記補助筒は前記押圧筒部の押圧によって前記分割部材
から離反する方向に弾性変形させられると共にそれに伴
って前記係合部の前記被係合部への係合は解除される構
成とし、 前記押圧筒部の内側後方には、前記係合が解除された後
の前記リテーナを前方へ押圧する環状端面が形成されて
いることを特徴とする可撓管継手。 - 【請求項2】 請求項1に記載の可撓管継手において、
前記補助筒の前記係合部は内方に凸の係合凸部であり、
前記リテーナの被係合部は前記係合凸部が嵌まり込む係
合凹部であり、 前記係合部から前記フランジ部までの前記補助筒の内面
は、前方に向かって縮径するテーパ面である可撓管継
手。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の可撓管継手にお
いて、前記係合部は前記補助筒の胴部中央域に設けら
れ、前記補助筒の前端から前記係合部を含む範囲に複数
のスリットが等間隔に形成されている可撓管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11337423A JP3084563B1 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 可撓管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11337423A JP3084563B1 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 可撓管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3084563B1 true JP3084563B1 (ja) | 2000-09-04 |
JP2001153281A JP2001153281A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18308502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11337423A Expired - Fee Related JP3084563B1 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 可撓管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3084563B1 (ja) |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP11337423A patent/JP3084563B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001153281A (ja) | 2001-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11141765A (ja) | 管継手 | |
JP3084563B1 (ja) | 可撓管継手 | |
JP2004169829A (ja) | 配管継手構造 | |
JP3314062B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP3403149B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP3041477B2 (ja) | 管接続装置 | |
JP3331335B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP2002039467A (ja) | スリーブ型管継手 | |
JP3354128B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP2004003535A (ja) | フレキシブルチューブ用継手 | |
JP3380721B2 (ja) | フレキシブル管用継手 | |
JP3066494B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP3096846B1 (ja) | 可撓管継手 | |
JP3106308B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP3035736B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP3084558B1 (ja) | 可撓管継手 | |
JP2002250488A (ja) | フレキシブルチューブ用継手および同継手用のリテーナ | |
JP2758098B2 (ja) | 離脱防止管継手 | |
JP3243557B2 (ja) | コネクタ | |
JP3681667B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP3900448B2 (ja) | コルゲート管用継手 | |
JP2000356290A (ja) | 可撓管継手 | |
JP3032690B2 (ja) | フレキシブルチューブ用継手 | |
JP3295653B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP3010294B1 (ja) | 可撓管継手 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |