JP3081578U - 黄靭帯ナイフ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】黄靭帯を確実に捕らえ、他の組織を傷つけず、
良い視野を確保できる黄靭帯切開専用ナイフを提供す
る。 【解決手段】先端を急角度に曲げ、上面を刃面とし、下
面を丸みを帯びた形状とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は脊椎内視鏡手術の際用いる黄靭帯を切開するナイフに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

脊椎内視鏡手術では従来黄靭帯を切開する際、ケリソンと呼ばれる嘴のついた 鉗子で食いちぎるか、メスにより切っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ケリソンは本来骨を削る器具であるため靭帯の切開には適していない。靭帯は 弾性が強いため、ケリソンの刃が滑って靭帯が逃げてしまう。メスを使用する場 合、黄靭帯の奥には硬膜や神経、血管等があり、これらを傷つけると重篤な障害 を引き起こす可能性がある。またケリソン、メスいずれも、切ろうとする対象が 手の陰に入り視野が確保しにくい。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

黄靭帯の幅分だけ先端が急角度に曲がっており、内側に向いた山の部分に刃が 立っており、外側に向いた背の部分は他の組織を傷つけないよう丸みを持たせた 形状となっている黄靭帯切開専用のナイフの設計とした。使用する際は黄靭帯を 刃の上に乗せ、手前に引くことによって切開する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１は、黄靭帯ナイフの外観を例示している。シャフト３の先端は直角に曲が っており、上面はややカーブした刃面１となっている。下面は丸みを持たせた形 状２となっており、他の組織を傷つけない。手元側グリップ４は滑り止めのロレ ット加工を施してある。材質はステンレスSUS304、SUS420J2、SUS330等が適して いる。

【０００６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は脊椎内視鏡手術の際、黄靭帯を切開する専用のナ イフを提供するものであり、確実に黄靭帯を捕らえ、他の組織への侵襲がない。 また刃が上を向いているため、切開部分を視認できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】黄靭帯ナイフの外観図である。

【符号の説明】

１ 刃面 ２ 丸みを持たせた部分 ３ シャフト ４ グリップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】脊椎内視鏡手術の際用いる黄靭帯を切開す
   るナイフであり、黄靭帯の幅分だけ先端が急角度に曲が
   っており、内側に向いた山の部分に刃が立っており、外
   側に向いた背の部分は他の組織を傷つけないよう丸みを
   持たせた形状となっていることを特徴とする黄靭帯ナイ
   フ。