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JP3081383B2 - 3次元ボリュームデータの量子化方式 - Google Patents

3次元ボリュームデータの量子化方式

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JP3081383B2
JP3081383B2 JP25996392A JP25996392A JP3081383B2 JP 3081383 B2 JP3081383 B2 JP 3081383B2 JP 25996392 A JP25996392 A JP 25996392A JP 25996392 A JP25996392 A JP 25996392A JP 3081383 B2 JP3081383 B2 JP 3081383B2
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真喜子 此島
映史 森松
章 中川
喜一 松田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3次元ボリュームデータ
の量子化方式に関し、特に奥行き階層を有する3次元立
体画像表示用ボリュームデータの各階層のデータに対し
て量子化を行う方式に関するものである。
【0002】3次元ボリュームデータとは、3次元立体
画像表示用データの1種であり、3次元空間内の各点が
値を持つものである。この画像データの現れ方により、
次の3つに分けることができる。
【0003】被写体の表面のみならず、中身の画像デ
ータをも持つ場合:CTスキャン等で得られた3次元画
像データは、被写体の中身まで透視するため中身の情報
を持っており、医療向けの画像データとして扱われるこ
とが多い。 被写体の表面のみの画像データを持つ場合:被写体の
画像データを、違う角度から複数台のカメラを用いて取
り込み、奥行き推定した場合。このため、被写体の中身
の画像データは無い(これは後述するようにヌル・デー
タ又はNULLと称される)。 被写体を或る方向から見たときの表面の画像データだ
けを持つ場合:被写体の画像データを、或る角度から1
台又は複数台のカメラを用いて取り込み、奥行き推定し
た場合。このため、被写体をその方向から見たときの表
面の画像データのみが存在し、当然、中身の画像データ
は無く、ヌル・データである。
【0004】このように、3次元ボリュームデータは奥
行き階層を有するため従来の2次元画像データと比較し
て種々の利用が期待されており、従ってその量子化方式
も最適なものとする必要がある。
【0005】
【従来の技術】図10は従来から良く知られている画像
データの符号化方式をブロック図で示したものであり、
まず、画面(空間)のデータをブロック(立方体)に区
切って入力する。この入力データを量子化を含まない符
号化部10で直交変換、DPCM、或いはVQ+SQ等
の前処理を行った後、量子化器(Q)11で量子化を行
う。この量子化後の値は量子化番号となり、この量子化
番号が更に可変長符号化部(VLC)12で可変長符号
化され、伝送路(図示せず)の混み具合に依って或る時
間だけバッファ13にバッファ残量として溜まり、伝送
される。
【0006】そして、量子化値計算部14ではバッファ
13の残量に従って量子化器11の量子化値を計算し
て、複数の量子化器の内から対応する量子化器を選択す
ると共にこの量子化値を受信側に伝送する。
【0007】このバッファ13の残量と量子化値との関
係を概略的に説明すると、伝送路のビットレートが一定
の場合、発生情報量が大きければ、バッファ13の残量
は多くなる。従って、バッファ13の残量の増大を防ぐ
ために、粗い量子化器(パラメータ)を選択するよう量
子化値を計算して制御をかける。逆に、発生情報量が少
なければ、バッファ13の残量は少なくなるので、バッ
ファ13の残量の底割れを防ぐために、細かい量子化器
(パラメータ)を選択するよう量子化値を計算して制御
をかける。
【0008】更に具体的に説明すると、上記のような量
子化値を計算する方式として公知のものは、以下の3つ
が代表的である。
【0009】(1) 伝送路が一定ビットレートの場合(C
CITT標準H.261):送信側からのデータ出力バ
ッファの残量をパラメータとして量子化値を決定する方
法であり、H.261 のリファレンスモデルRM8では、
量子化値を以下の式で決定している。 量子化値Q=2×INT(BUFF/(200×q))
+2 式(1) 尚、BUFFはバッファ13の残量、即ちバッファ13
の中に残っているビット数、qは伝送路ビットレート
(q×64kbps)である。この式は、情報量が多く発生
してバッファ13の残量BUFFが増えると量子化値も
大きくなって、以後の発生情報量が低く抑えられるフィ
ードバック制御を表している。
【0010】(2) 上記の方式(1) と画像の性質を考慮し
て量子化する場合(ISO標準MPEG2):方式(1)
(厳密には方式(1) を変形したもの)に視覚特性を考慮
して量子化値を計算する。即ち、ブロックの分散を計算
し、既に量子化済のブロックの分散をも用いてパラメー
タとし、細かい模様の部分(分散値が大きい)では量子
化値を大きくし、平坦な模様の部分(分散値が小さい)
では量子化値を小さくするように計算する。
【0011】(3) 伝送路が可変ビットレートの場合:A
TM等の場合、量子化値を一定にし、情報がバースト的
に発生しても、パケット伝送を行うので上記の方式(1),
(2) のように一定伝送ビットレートで制御を行う必要は
ない。但し、この場合でも、画質を保持しつつ効率的な
符号化(量子化)方式が望まれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来方式
では、入力データが奥行き階層を有する3次元ボリュー
ムデータであってもその奥行き階層方向に対しては量子
化器は一定であった。つまり、視覚特性上重要な意味を
持つ(空間の手前と奥に物体がある場合、手前の物体に
視線が集中する)手前の空間と奥の空間の量子化値を変
えなかったため、情報量が増大してしまうと共に符号化
効率も低いという問題があった。
【0013】従って本発明は、奥行き階層を有する3次
元立体画像表示用ボリュームデータの各階層のデータに
対して量子化を行う方式において、情報量の削減と符号
化効率の向上を図ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するため、本発明に係る3次元ボリュームデータの量
子化方式においては、図1に原理的に示すように、量子
化を含まない符号化を施した奥行き階層を有する3次元
ボリュームデータの各階層のデータに対して量子化を行
う量子化部1−1〜1−Kと、各量子化部1−1〜1−
Kの出力信号をまとめて可変長符号化する可変長符号化
部2と、該可変長符号化部2の出力信号を一旦蓄積し伝
送路の状態に応じて出力するバッファ3と、該バッファ
3の残量から代表量子化値Qを計算する代表量子化値計
算部4と、該代表量子化値Qから、見る者から見て手前
の画像の量子化値を小さくし奥の画像の量子化値を大き
くするように各量子化値Q1 〜QK を計算して各量子化
部1−1〜1−Kに与えると共に受信側に伝送する量子
化値計算部5と、を備えている。
【0015】即ち、量子化を含まない符号化を施した奥
行き階層を有する3次元ボリュームデータの各階層のデ
ータに対して量子化部1−1〜1−Kで量子化を行い、
その各量子化出力信号を可変長符号化部2で可変長符号
化した後、バッファ3に送る。
【0016】このとき、手前から奥行きに対してバッフ
ァはただ1個だけであり、その残量により代表となる量
子化値Qを代表量子化値計算部4で計算する。代表量子
化値Qを計算の後、この代表量子化値Qを用いて量子化
値計算部5が手前から奥行きまでの各量子化値Q1 〜Q
K を計算して各量子化部1−1〜1−Kに与えると共に
受信側に伝送する。
【0017】更に本発明に係る3次元ボリュームデータ
の量子化方式においては、図2に原理的に示すように、
量子化を含まない符号化を施した奥行き階層を有する3
次元ボリュームデータの各階層のデータに対して量子化
を行う量子化部1−1〜1−Kと、各量子化部1−1〜
1−Kの出力信号をそれぞれ可変長符号化する可変長符
号化部2−1〜2−Kと、該可変長符号化部2−1〜2
−Kの各出力信号を一旦蓄積し伝送路の状態に応じて出
力するバッファ3−1〜3−Kと、該バッファ3−1〜
3−Kの内の見る者から見て最も手前の画像に対応する
バッファ3−1の残量から対応する量子化部1−1のた
めの量子化値を代表量子化値Q1 として計算して与える
代表量子化値計算部40と、該代表量子化値Q1 によ
り、見る者から見て手前の画像の量子化値を小さくし奥
の画像の量子化値を大きくするように他の量子化部1−
2〜1−Kのための各量子化値Q2 〜QK を計算して与
えると共に受信側に伝送する量子化値計算部50と、を
備えている。
【0018】この場合には、奥行き階層を有する3次元
ボリュームデータの各階層のデータに対して量子化部1
−1〜1−Kで量子化を行い、その各量子化出力信号を
それぞれに対応した可変長符号化部2−1〜2−Kで可
変長符号化した後、やはり対応したバッファ3−1〜3
−Kに送る。
【0019】そして、今度は見る者から見て最も手前の
画像に対応するバッファ3−1の残量により代表となる
量子化値Q1 を代表量子化値計算部40で計算して対応
する量子化部1−1に与える。
【0020】また、量子化値計算部50は代表量子化値
Q1 を受けて手前から奥行きまでの各量子化値Q2 〜Q
K を計算して各量子化部1−2〜1−Kに与えると共に
受信側に伝送する。
【0021】このように、本発明では、見る者から見て
手前の画像の量子化値を小さく、即ち細かく量子化し、
奥の方の画像の量子化値を大きく、即ち粗く量子化する
ことにより、目立ちやすい手前の画像をより細かく量子
化でき、見た目の視覚特性の向上を図っている。
【0022】尚、上記の場合、量子化値計算部5は、該
代表量子化値、画像の分散、値が存在し得ないデータの
数、及び奥行き画像の深さ、をパラメータとして各階層
での量子化値を計算することができる。
【0023】また、上記の代表量子化値Q,Q1 のみを
受信側に伝送し、量子化値計算部5,50が該代表量子
化値Q,Q1 に基づいて奥行き方向の量子化値の変化量
を一定として各量子化値を計算して各量子化部1−1〜
1−K(量子化値計算部50の場合には1−2〜1−
K)に与え、受信側に伝送しないようにすることもでき
る。
【0024】更に、量子化値計算部5,50は奥行き方
向の量子化値の変化量を伝送せずに受信側でも共有でき
るように、各階層における過去のバッファ残量及び過去
の量子化値をパラメータとして各階層での量子化値を決
定することができる。
【0025】更に、伝送路が可変ビットレートのとき、
バッファ3(3−1,3−k)は不必要な非フィードバ
ック形となり、代表量子化値計算部4,40は、該代表
量子化値Qを一定として伝送せず、該代表量子化値Qに
基づいて該量子化値計算部5,50が各量子化値を計算
して伝送することも可能である。
【0026】
【実施例】実施例(その1):図3は図1に示した本発
明に係る3次元ボリュームデータの量子化方式における
代表量子化値計算部4及び量子化値計算部5の実施例に
おける計算アルゴリズムを示し、図4は図3のアルゴリ
ズムを実現するハードウェアを示しており、以下、図3
及び図4により代表量子化値計算と量子化値計算の実施
例を図1に関して説明する。尚、この実施例では代表量
子化値Qのみ伝送を行い、各奥行き方向の画像の量子化
値の変化量を一定としている。
【0027】まず、バッファ3の残量をBとして代表量
子化値Qの値を計算するものとし、各奥行き階層の代表
量子化値Qに対する変化比率をXn =X1 ,…,XK と
する(図3のステップS1)。
【0028】代表量子化値Qの計算は、上述した式(1)
に基づきCCITT標準H.261の量子化値計算方法
を採用して行われる(ステップS2)。
【0029】そして、例えば、或る立体画像において奥
行き方向のブロック数が「8」である場合には、X1 =
0.7,X2 =0.8,X3 =0.9,X4 =1.0,
X5=1.0,X6 =1.1,X7 =1.2,X8 =
1.3のように設定し、Xの平均値は1となるようにす
る(ステップS3)。
【0030】また、各奥行き方向の画像の量子化値Qn
=Q×Xn (n=1〜K であり、以下同様) とし(ステップ
S4)、この回路ブロック図が図4に示されている。こ
れは、代表量子化値Qに、乗算器を用いて一定の変化率
Xn を乗算して各Qn を計算した簡単なものである。
【0031】尚、上記の図3及び図4の実施例は図2に
おける代表量子化値計算部40及び量子化値計算部50
においても、一番手前の量子化値Q1 を用いるか、代表
量子化値Qを用いるかの違いが有るだけで、その他は共
通である。
【0032】実施例(その2):図5は図1に示した本
発明に係る3次元ボリュームデータの量子化方式におけ
る代表量子化値計算部4及び量子化値計算部5の別の実
施例における計算アルゴリズムを示し、図6〜図7は図
5のアルゴリズムを実現するハードウェアを示してお
り、以下、図5〜図7により代表量子化値計算と量子化
値計算の実施例を図1に関して説明する。尚、この実施
例では代表量子化値は送信側において単なるパラメータ
としてのみ用い、各奥行きの量子化値Q1 〜QK の伝送
を行う。従って画像の性質毎に各奥行きの量子化値の変
化量が変動することとなる。
【0033】まず、バッファ残量をB、代表量子化値を
Q、一番手前の画面の立方体(ブロック)の分散の平均
がV1 でヌル・データ(物体の中身や裏側など情報が存
在しない画素)の数がN1 、…、一番奥の画面の立方体
(ブロック)の分散の平均がVn でヌル・データの数N
n とし、階層数をKとする(ステップS11)。
【0034】この後、図3のステップ2と同様に代表量
子化値Qを計算する(ステップS12)。
【0035】上記の分散V1 〜VK の個々の計算値Vn
は、公知の通り、また図6に示すように、スキャンコン
バータ20から出力された各階層毎の平面の画素配列C
n(i)とその平均値Cn'との2乗誤差(Cn(i)−Cn')2
の累積をヌル・データでない計算画素数で割った平均値
である(ステップS13)。このヌル・データの部分は
情報が無いため分散の計算には入れない。
【0036】次に評価関数NUn の値を計算するが、こ
のNUn の意味は、分散Vn が小さいほどブロックは平
坦な画像となってNUn は小さくなり、また、ヌル・デ
ータの数Nn が多いほど伝送する画素数は少なく(伝送
する場合でも比較的平坦部と見なされる)やはりNUn
は小さくなることを示すためである。
【0037】従って、評価関数NUn は(Vn +1)
N’/(Nn +1)(N’はヌル・データNn の平均
値)となり(ステップS13)、この評価関数が大きい
ほど量子化器は粗く(量子化値は大きく)、小さいほど
量子化器は細かく(量子化値は小さく)設定されるべき
である。
【0038】更に、全ての評価関数Un の平均値U’と
して、第2の評価関数Xn を定める(ステップS13)
と、この式の原型は公知であるが、実は代表量子化値Q
を1/a〜a倍に連続的に変える目的で使われる。
【0039】このパラメータaの求め方については図7
に示されており、奥行きが大きいほど大きくする。すな
わち、奥行き方向のブロック数Kとし、現在の奥行きが
nブロック目とすると、an =1+2×n/Kとする。
【0040】このaを用いて最終的な変化率に関する評
価関数Xn を求めるが、奥行きnがK/2以下で半分よ
り手前側の階層についてXn が1より大きい場合(ステ
ップS14)には、X=1とし(ステップS15)て計
算上は量子化値を粗くすべきところであるが、手前の画
面に近いところであるので、強制的に変化率Xn を
“1”に細かくしてしまう。従って、手前半分の階層で
は量子化値は“1”以下となる。
【0041】また、奥行きnがK/2以上でXが1より
小さい場合(ステップS16)には、X=1としてリミ
ッタをかける(ステップS17)。これは、計算上は量
子化値を細かくすべきであるが、手前の画面に遠いとこ
ろであるので、強制的に変化率Xn を“1”に粗くして
しまう。従って、後ろ半分の階層では量子化値は“1”
以上となる。
【0042】尚、これらのステップS14〜S17は、
図6のリミッタ(LIM)21−1〜21−Kで行われ
る。
【0043】そして、各量子化値Q1〜QK を、代表値
Q×X1〜Q×XK として求める(ステップS18)。
【0044】このようにして、量子化値計算部5では、
代表量子化値、画像の分散、値が存在し得ないデータの
数、及び奥行き画像の深さ、をパラメータとして各階層
での量子化値を適応的に計算している。
【0045】尚、上記の図6及び図7の実施例も図2に
おける代表量子化値計算部40及び量子化値計算部50
において、一番手前の量子化値Q1 を用いるか、代表量
子化値Qを用いるかの違いが有るだけで、その他は共通
である。
【0046】実施例(その3):図8は図1に示した本
発明に係る3次元ボリュームデータの量子化方式におけ
る代表量子化値計算部4及び量子化値計算部5の別の実
施例における計算アルゴリズムを示し、図9は図8のア
ルゴリズムを実現するハードウェアを示しており、以
下、図8〜図9により代表量子化値計算と量子化値計算
の実施例を図1に関して説明する。尚、この実施例では
代表量子化値Qのみの伝送を行い、各奥行きの量子化値
の変化量は変動するものとなっている。
【0047】まず、代表量子化値をQ、各奥行きの過去
の(1フレーム前の)情報量(バッファ残量と等価)を
Bn =B1 〜BK としカウンタ30でカウントするもの
とする。また、過去の符号化済の量子化値をQn =Q1
〜QK とする。このような過去のバッファ残量及び量子
化値は、メモリ(図示せず)に記憶しておけばよく、受
信側でもカウント可能である。また、代表量子化値Qを
1/a〜a倍に連続的に変えるために、パラメータaを
上記と同様にan =1+2×n/Kとする(ステップS
21)。
【0048】この後、図3のステップ2と同様に代表量
子化値Qを計算する(ステップS22)。
【0049】次に、B1 〜BK の平均値をB’とし、Q
1 〜QK の平均値をQ’とする(ステップS23)。
【0050】次に、評価関数Un =(Bn /B’)×
(Qn /Q’)を求めるが、この評価関数Un は、発生
情報量の平均値より大きいほど、また、代表量子化値Q
より過去の符号化済の量子化値の方が大きいほど、現在
の量子化値は代表量子化値より大きくすべきであるとい
う意味であり、符号化のし易さを示すパラメータであ
る。そして、この評価関数Un の平均値U' を求めてお
く(ステップS24)。
【0051】上記の評価関数Un と平均値U’とパラメ
ータaとを用いて最終的な評価関数Xn を上記の図5の
実施例と同様にして求める(ステップS25)。
【0052】そして、奥行きnがK/2以下でXn が1
より大きい場合(ステップS26)には、X=1とし
(ステップS27)て強制的に変化率Xn を“1”に
し、また、奥行きnがK/2以上でXが1より小さい場
合(ステップS28)には、X=1としてリミッタをか
ける(ステップS27)。これは、図5の場合と同様に
図6のリミッタ(LIM)40−1〜40−Kで行われ
る。
【0053】そして、各量子化値Q1〜QK を、代表値
Q×X1〜Q×XK として求める(ステップS29)。
【0054】尚、この図8及び図9の実施例も図2にお
ける代表量子化値計算部40及び量子化値計算部50に
おいて、一番手前の量子化値Q1 を用いるか、代表量子
化値Qを用いるかの違いが有るだけで、その他は共通で
ある。
【0055】尚、上記の各実施例において、伝送路が可
変ビットレートのときは、バッファ3(3−1〜3−
k)は使用されず、代表量子化値計算部4が代表量子化
値Q,Q1 を一定として伝送せず、該代表量子化値Q,
Q1 に基づいて量子化値計算部5が各量子化値を計算し
て伝送することとなる。
【0056】
【発明の効果】上記のように本発明に係る3次元ボリュ
ームデータの量子化方式によれば、バッファ残量から代
表量子化値を求め、この代表量子化値から、見る者から
見て手前の画像の量子化値を小さくし奥の画像の量子化
値を大きくするように各量子化値を計算して各量子化部
に与えると共に該代表量子化値及び/又は量子化値を受
信側に伝送するように構成したので、視覚特性を利用し
て、量子化値を画像の手前と奥で変化させることによっ
て、目立ちやすい手前の画像をより細かく量子化でき、
見た目の特性の向上を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3次元ボリュームデータの量子化
方式の原理構成(その1)を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る3次元ボリュームデータの量子化
方式の原理構成(その2)を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る3次元ボリュームデータの量子化
方式の実施例(その1)を示すフローチャート図であ
る。
【図4】本発明の実施例(その1)の回路ブロック図で
ある。
【図5】本発明に係る3次元ボリュームデータの量子化
方式の実施例(その2)を示すフローチャート図であ
る。
【図6】本発明の実施例(その2)の回路ブロック図
(その1)である。
【図7】本発明の実施例(その2)の回路ブロック図
(その2)である。
【図8】本発明に係る3次元ボリュームデータの量子化
方式の実施例(その3)のフローチャート図である。
【図9】本発明の実施例(その3)の回路ブロック図で
ある。
【図10】従来方式を示したブロック図である。
【符号の説明】
1−1〜1−K 量子化部 2,2−1〜2−K 可変長符号化部 3,3−1〜3−K バッファ 4,40 代表量子化値計算部 5,50 量子化値計算部 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
フロントページの続き (72)発明者 松田 喜一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 13/00 - 15/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 量子化を含まない符号化を施した奥行き
    階層を有する3次元ボリュームデータの各階層のデータ
    に対して量子化を行う量子化部(1-1〜1-K)と、 各量子化部(1-1〜1-K)の出力信号をまとめて可変長符号
    化する可変長符号化部(3) と、 該可変長符号化部(3) の出力信号を一旦蓄積し伝送路の
    状態に応じて出力するバッファ(3) と、 該バッファ(3) の残量から代表量子化値(Q)を計算す
    る代表量子化値計算部(4) と、 該代表量子化値(Q)から、見る者から見て手前の画像
    の量子化値を小さくし奥の画像の量子化値を大きくする
    ように各量子化値 (Q1 〜QK )を計算して各量子化部
    (1-1〜1-K)に与えると共に受信側に伝送する量子化値計
    算部(5) と、 を備えたことを特徴とする3次元ボリュームデータの量
    子化方式。
  2. 【請求項2】 量子化を含まない符号化を施した奥行き
    階層を有する3次元ボリュームデータの各階層のデータ
    に対して量子化を行う量子化部(1-1〜1-K)と、 各量子化部(1-1〜1-K)の出力信号をそれぞれ可変長符号
    化する可変長符号化部(2-1〜2-K)と、 該可変長符号化部(2-1〜2-K)の各出力信号を一旦蓄積し
    伝送路の状態に応じて出力するバッファ(3-1〜3-K)と、 該バッファ(3-1〜3-K)の内の見る者から見て最も手前の
    画像に対応するバッファ(3-1) の残量から対応する量子
    化部(1-1) のための量子化値を代表量子化値(Q1)とし
    て計算して与える代表量子化値計算部(40)と、 該代表量子化値(Q1)により、見る者から見て手前の画
    像の量子化値を小さくし奥の画像の量子化値を大きくす
    るように他の量子化部(1-2〜1-K)のための各量子化値
    (Q2 〜QK )を計算して与えると共に受信側に伝送す
    る量子化値計算部(50)と、 を備えたことを特徴とする3次元ボリュームデータの量
    子化方式。
  3. 【請求項3】 該量子化値計算部(5,50)が、該代表量子
    化値、画像の分散、値が存在し得ないデータの数、及び
    奥行き画像の深さ、をパラメータとして各階層での量子
    化値を計算することを特徴とした請求項1又は2に記載
    の3次元ボリュームデータの量子化方式。
  4. 【請求項4】 該代表量子化値(Q,Q1)のみが受信側
    に伝送され、該量子化値計算部(5,50)が該代表量子化値
    (Q,Q1)に基づいて奥行き方向の量子化値の変化量を
    一定として各量子化値を計算して各量子化部(1-1〜1-K)
    に与え、受信側に伝送しないことを特徴とした請求項1
    又は2に記載の3次元ボリュームデータの量子化方式。
  5. 【請求項5】 該量子化値計算部(5,50)が奥行き方向の
    量子化値の変化量を伝送せずに受信側でも共有できるよ
    うに、各階層における過去のバッファ残量及び過去の量
    子化値をパラメータとして各階層での量子化値を決定す
    ることを特徴とした請求項1又は2に記載の3次元ボリ
    ュームデータの量子化方式。
  6. 【請求項6】 伝送路が可変ビットレートのとき、該バ
    ッファ(3) を使用せず該代表量子化値計算部(4) が該代
    表量子化値(Q,Q1)を一定として伝送せず、該代表量
    子化値(Q,Q1)に基づいて該量子化値計算部(5) が各
    量子化値を計算して伝送することを特徴とした請求項1
    又は2に記載の3次元ボリュームデータの量子化方式。
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