JP3081018U - 炭酸飲料用容器の蓋 - Google Patents
炭酸飲料用容器の蓋Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】炭酸飲料の残量にかかわらず、該炭酸飲料の気
抜けを確実に防止する。 【解決手段】容器6の注ぎ口61に気密状に取付けられ
る蓋本体3と、容器6内に空気を入れるポンプ2と、容
器6内に空気が入るときにのみ開くバルブ5とを備え
る。ポンプ2と容器6内を蓋本体3に設けられた連通孔
4で連通すると共に、ポンプ2の作動によりバルブ5が
連通孔4を開閉する構造とする。バルブ5は、ゴム材を
薄板状に形成し、その一辺を蓋本体3の内側に固着し
て、自身の弾性力によって常に連通孔4を密着状に塞ぐ
構造とする。
抜けを確実に防止する。 【解決手段】容器6の注ぎ口61に気密状に取付けられ
る蓋本体3と、容器6内に空気を入れるポンプ2と、容
器6内に空気が入るときにのみ開くバルブ5とを備え
る。ポンプ2と容器6内を蓋本体3に設けられた連通孔
4で連通すると共に、ポンプ2の作動によりバルブ5が
連通孔4を開閉する構造とする。バルブ5は、ゴム材を
薄板状に形成し、その一辺を蓋本体3の内側に固着し
て、自身の弾性力によって常に連通孔4を密着状に塞ぐ
構造とする。
Description
【0001】
本考案は、炭酸飲料に用いられる容器の蓋に関し、詳しくは、炭酸飲料の気抜 け防止用の蓋に関する。
【0002】
炭酸飲料の気抜けは、飲料に含まれる炭酸ガスが飲料外へ放出されることが原 因である。 密閉された容器に炭酸飲料が満水状態であれば、容器内の空間が狭く、空間内 は、空気と、炭酸飲料から出るわずかな炭酸ガスとで充満するために気圧が高く 、この高い気圧が現在以上の炭酸ガスの放出を抑えることによって、長期間に亘 って炭酸飲料の気抜けを防止することができる。 しかしながら、飲料の残量が少なくなると、容器内の空間が広くなることから 空間内の気圧が低下するため、低下した気圧が炭酸ガスの放出が抑えられる気圧 となるまで炭酸ガスが放出されることになる。 つまり、炭酸飲料を飲み残した場合には、蓋をしっかり締めて密閉したとして も、気圧が低い空間内に炭酸ガスが放出されるため、炭酸飲料の気抜けを防止す ることができない。
【0003】
本考案は、炭酸飲料の残量にかかわらず、該炭酸飲料の気抜けを確実に防止す ることを課題とし、この課題を解決できる蓋の提供を目的とする。
【0004】
上記目的を達成するために本考案では下記の技術的手段を採用する。 容器6の注ぎ口61に気密状に取付けられる蓋本体3と、容器6内に空気を入 れるポンプ2と、容器6内に空気が入るときにのみ開くバルブ5とを備える。 ポンプ2と容器6内を蓋本体3に設けられた連通孔4で連通すると共に、ポン プ2の作動によりバルブ5が連通孔4を開閉する構造とする。 バルブ5は、ゴム材を薄板状に形成し、その一辺を蓋本体3の内側に固着して 、自身の弾性力によって常に連通孔4を密着状に塞ぐ構造とする。(請求項1)
【0005】 請求項1によれば、ポンプ2を操作すると、空気の圧力によってバルブ5が連 通孔4から離反する方向にめくれ変形して連通孔4が開くと共に、空気が容器6 内に入って容器6内の気圧が上昇する。 ポンプ2の操作を停止すると、バルブ5は自身の弾性力によって元の形状に復 帰して連通孔4を塞ぎ、容器6内の空気の漏れを防止して気圧を保持する。 又、バルブ5は、容器6内の気圧によって連通孔4への密着度が向上し、空気 漏れ防止効果をより高いものにしている。 つまり、容器6内の気圧を上昇させ、上昇した気圧を保つことによって、炭酸 飲料の炭酸ガスの発生を防止することができる。
【0006】
容器6内に効率よく空気を入れるには、バルブ5の復帰を可能な限り早くする ことによって、バルブ5が復帰する時の空気の漏れを最小限にすることが重要で ある。 そこで、本考案では、バルブ5の復帰を早くするために、少なくとも、バルブ 5のめくれ変形部位7の弾性力を強くする。(請求項2) 請求項2によれば、めくれ変形部位7の弾性力を強くすることによって、曲げ 状態において作用する反発力が強くなるので、めくれ変形するバルブ5の復帰が 早くなる。 したがって、空気を入れる時において空気の漏れによるロスを抑制することが できるので、効率的に空気を入れることができる。
【0007】 めくれ変形部位7の弾性力を強くする形態としては、少なくともバルブのめく れ変形部位7を厚くした形態が挙げられる。(請求項3) 請求項3では、図4に示すように、バルブ5の厚みを固着面側から連通孔4側 へ向けて薄くした形態(請求項4)、図6(a)に示すように、バルブ5のめく れ変形部位7のみを厚くした形態(請求項5)、図6(b)に示すように、バル ブ5全体の厚みを厚くする形態(請求項6)等が挙げれれる。 又、めくれ変形部位7の弾性力を強くする他の形態としては、図6(c)に示 すように、バルブ5を、固着面側を底辺51とする平面視略三角形状とし、少な くとも、めくれ変形部位7が底辺51に沿う方向に湾曲すると共に、連通孔4を 塞ぐ部位を平坦状とする形態が挙げられる。(請求項7)
【0008】 ポンプ2の形態については、特に限定するものではないが、容器に付けたとき に邪魔にならず、収納や開閉を阻害しない形態のものが好ましい。 又、操作形態についても、特に限定するものではないが、例えば、血圧を測る ときに使用されるようなものや、蛇腹形態として上方から押し操作するものが挙 げられる。 材質としては、血圧を測るときに使用されるようなものであればゴム材であり 、蛇腹形態のものであればゴム材、又は、合成樹脂材である。 ポンプ2と蓋本体3とは、空気の漏れが生じないように一体化することが重要 であり、基本的には一体化については一体成型という方法があるものの、本考案 の蓋では、構造上、及び、ポンプ2と蓋本体3の使用目的、使用方法による材質 の違いがあって一体成型が極めて難しい。 そこで本考案は、図1及び図2に示すように、ポンプ2の下側周囲縁を蓋本体 3の上側周囲縁に密着状に被せて固着する手段により一体化を達成する。(請求 項8) 請求項8によれば、ポンプ2を蓋本体3に被せるという簡単な方法であり、し かも、密着状、且つ、固着しているので、空気漏れの発生を防止することができ る。 固着については、ゴム系材料を用いた接着剤によって接着することが好ましく 、この接着剤を用いることによって、接着剤自体がパッキングの役割をする他、 ある程度伸びるので剥がれにくくなって長期間に亘って空気漏れ防止効果を発揮 する。
【0009】 本考案の容器6は、蓋付きの注ぎ口があるガラス容器、ポリエチレンテフタレ ート容器(PETボトルと呼ばれている)、アルミニュウム容器等、現在炭酸飲 料に用いられているもの全てである。 これらの容器6の注ぎ口61は、通常スクリューキャップ型、王冠型、コルク 栓型等の蓋によって塞がれているため、本考案では、蓋本体3を容器6の注ぎ口 61に対応可能な形態とする。(請求項9) 具体的には、図1に示すように、蓋本体3をスクリューキャップ型にすること によって、スクリューキャップ型の蓋用の容器6に対応することができる。(請 求項10) 又、蓋本体6を、図5に示すように、弾性材を用いて注ぎ口61に密着状に嵌 合可能に形成することによって、王冠型及びコルク型の蓋用の容器6に対応する ことができる。(請求項11)
【0010】
以下、実施例を図面に基づいて説明すると、図1及び図は、本考案にかかる蓋 1を示している。 蓋1は、ゴム材を使用した蛇腹型のポンプ2と、硬質の合成樹脂材を使用した スクリューキャップ型の蓋本体3と、蓋本体3の上面中央に開孔された連通孔4 と、ゴム材を使用したバルブ5を備えている。
【0011】 ポンプ2は、上面中央に空気取り入れ口21が開口され、指で空気取り入れ口 21を塞いで押し操作を行うことによって容器6内に空気を入れ、指を離すこと によって潰れたポンプ2が復元し、復元するときに空気取り入れ口21から空気 がポンプ2内に吸い込まれる。 ポンプ2は、下側の周囲縁内径を蓋本体3の上側の周囲縁外径よりも若干小径 にしてあるため、蓋本体の上側の周囲縁に被せたときには密着状となり、又、被 せた部位はゴム形材料を用いた接着剤で接着することで、ポンプ2と蓋本体3を 確実に一体化している。
【0012】 容器6をPETボトルとして説明すると、本実施例の蓋本体3は、通常PET ボトルに使用されている蓋と同形態のものとし、容器6の注ぎ口61に対応可能 としている。 又、容器が王冠型やコルク栓型の蓋用のものである場合、蓋本体3の形態は、 図5に示すように、ゴム材を用いて容器6の注ぎ口61の外側に密着状に嵌め合 わすものとする。
【0013】 バルブ5は、図2乃至図4に示すように、連通孔4をゴム材を使用して平面視 略三角形を呈する板状に形成され、底辺51側を蓋本体3の内側上面に固着する ことによって、常に蓋本体3の内側上面に密着して連通孔4を塞ぎ、空気が入る ときにめくれ変形部位7がめくれ変形して連通孔4を開くようにしてある。 又、バルブ5は、下面52を固着面側から連通孔4側に向けて、バルブの厚み が薄くなるように傾斜させることによって、バルブ5のめくれ変形部位7の厚み を厚くして曲げ反発力を大きくしている。 バルブ5の他の形態は、図6(a)乃至図6(c)に示すものが挙げられ、こ れらについても、前記図4に示すバルブ5と同様の効果がある。
【0014】 本実施例の蓋1によれば、容器6の注ぎ口61にしっかりと取付け、ポンプ2 を押したり離したりする操作によって、容器6内に空気を入れて容器6内の気圧 を高くすることができる。 したがって、容器6内の炭酸飲料から発生しようとする炭酸ガスは、高い気圧 によって抑え込まれて炭酸飲料に閉じ込められるので、炭酸飲料の気抜けを防止 することができる。
【0015】
本考案は以上説明した通り、容器内の気圧を高めることによって、炭酸飲料の 気抜けを確実に防止できる。 しかも、容器内の気圧が上昇すれば、バルブの密着度が増してより確実に空気 の漏れを防止する効果が大きくなる。 したがって、炭酸飲料を飲み残しても、その味を長期間に亘って保つことがで きる。 しかも、請求項2乃至請求項7によれば、空気を入れる時において空気の漏れ によるロスを抑制することができるので、効率的に空気を入れることができる。 したがって、空気を入れる操作が極めて楽なものとなり、力の弱い子供や老人 でも、空気入れ操作を容易に行うことができる。 そして、請求項8によれば、ポンプと蓋本体の一体化が確実、迅速、容易に行 える上に、空気の漏れを確実に防止することができる。 さらに、請求項9乃至請求項11によれば、現在ある容器の注ぎ口に対応する ことができる。
【図1】本考案にかかる蓋の構造を説明する図。
【図2】バルブ付近の拡大図で空気が入る状態を示す。
【図3】図2の平面図。
【図4】バルブ単体の斜視図。
【図5】蓋本体の他の形態を示す図。
【図6】バルブの他の形態を示す図。(a)〜(c)
1:蓋 2:ポンプ 3:蓋本体 4:連通孔 5:バルブ 6:容器 61:注ぎ口 7:めくれ変形部位
Claims (11)
- 【請求項1】 容器の注ぎ口に気密状に取付けられる蓋
本体と、容器内に空気を入れるポンプと、容器内に空気
が入るときにのみ開くバルブとを備え、 ポンプと容器内を蓋本体に設けられた連通孔で連通する
と共に、ポンプの作動によりバルブが連通孔を開閉する
構造とし、 バルブは、ゴム材を薄板状に形成し、その一辺を蓋本体
の内側に固着して、自身の弾性力によって常に連通孔を
密着状に塞ぐ構造とすることを特徴とする蓋。 - 【請求項2】 少なくとも、バルブのめくれ変形部位の
弾性力を強くしていることを特徴とする請求項1に記載
の蓋。 - 【請求項3】 少なくとも、バルブのめくれ変形部位を
厚くすることによって、バルブのめくれ変形部位の弾性
力を強くしていることを特徴とする請求項2に記載の
蓋。 - 【請求項4】 バルブの厚みを固着面側から連通孔側へ
向けて薄くしたことによって、バルブのめくれ変形部位
を厚くしていることを特徴とする請求項3に記載の蓋。 - 【請求項5】 バルブのめくれ変形部位のみを厚くして
いることを特徴とする請求項4に記載の蓋。 - 【請求項6】 バルブ全体の厚みを厚くするしているこ
とを特徴とする請求項4に記載の蓋。 - 【請求項7】 バルブを、固着面側を底辺とする平面視
略三角形状とし、少なくとも、めくれ変形部位が底辺に
沿う方向に湾曲すると共に、連通孔を塞ぐ部位を平坦状
とする形態にしていることを特徴とする請求項2に記載
の蓋。 - 【請求項8】 ポンプの下側周囲縁を蓋本体の上側周囲
縁に密着状に被せて固着していることを特徴とする請求
項1乃至請求項7いずれか1項に記載の蓋。 - 【請求項9】 蓋本体が容器の注ぎ口に対応可能である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8いずれか1項に
記載の蓋。 - 【請求項10】 蓋本体がスクリューキャップ型である
ことを特徴とする請求項9に記載の蓋。 - 【請求項11】 蓋本体が弾性材を用いて注ぎ口に密着
状に嵌合可能にされていることを特徴とする請求項9に
記載の蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001002081U JP3081018U (ja) | 2001-04-11 | 2001-04-11 | 炭酸飲料用容器の蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001002081U JP3081018U (ja) | 2001-04-11 | 2001-04-11 | 炭酸飲料用容器の蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3081018U true JP3081018U (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=43213811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001002081U Expired - Fee Related JP3081018U (ja) | 2001-04-11 | 2001-04-11 | 炭酸飲料用容器の蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3081018U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06237818A (ja) * | 1993-02-08 | 1994-08-30 | L'oreal Sa | 化粧用ブラシ |
-
2001
- 2001-04-11 JP JP2001002081U patent/JP3081018U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06237818A (ja) * | 1993-02-08 | 1994-08-30 | L'oreal Sa | 化粧用ブラシ |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |