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JP3080584B2 - マルチメディア用記録システム - Google Patents

マルチメディア用記録システム

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Publication number
JP3080584B2
JP3080584B2 JP08160037A JP16003796A JP3080584B2 JP 3080584 B2 JP3080584 B2 JP 3080584B2 JP 08160037 A JP08160037 A JP 08160037A JP 16003796 A JP16003796 A JP 16003796A JP 3080584 B2 JP3080584 B2 JP 3080584B2
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JP
Japan
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data
disk
redundant
disk device
time
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JP08160037A
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宏 馬場
史郎 小倉
正博 水野
一彦 伊藤
整 山本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセス要求に対
する応答が一定の時間内になされることを要求されるマ
ルチメディア用記録システムに関するものである。特
に、一定の時間内に応答できない場合には、アクセス要
求されていない記録装置よりデータを生成して送信する
マルチメディア記録システムに関するものである。ま
た、大容量のデータを記録するマルチメディア用記録シ
ステムに関するものである。特に、データの増加に伴
い、容易に記録装置を追加できるマルチメディア用記録
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.従来の記録システムでは、動画データ等の大
容量データを連続して転送する場合、ディスク装置の内
部ヘッドの移動を伴うデータを読み出す時に、データ転
送が途切れていた。そして、内部ヘッドの移動を行って
いる間のデータをバッファに蓄える方法にて対応してい
た。図20に上記例を説明する図を示す。図20におい
て、パソコン又はワークステーション300は、図示し
ていない制御装置内のバッファ301と通信回線303
を介して接続されている。上記バッファ301は、パソ
コン又はワークステーション300に対し、上記通信回
線303を介し連続して3MB/sのデータ転送を可能
とするために設けられる。そして、バッファ301は、
通信回線304を介してディスク装置302と接続され
ている。そして、ディスク装置302は、通信回線30
4を介して最大10MB/sのデータ転送が可能であ
る。また、上記バッファ301は、ディスク装置302
の内部キャリブレーション(30〜200ms)に対応
するため、3MB/s×200msより600KBのデ
ータ容量が必要となる。さらに、ディスク装置302の
内部エラーリトライ(30秒〜45秒)に対応するため
には、3MB/s×30秒より90MBの容量が必要と
なる。このため、上記バッファ301では、エラーリト
ライへの対応は不可能である。
【0003】従来例2.また、特開平2−81123号
公報の「並列データ転送方式及び装置」は、リード障害
をデータの遅延により検出し、リード障害以外のデータ
よりリード障害データを生成し、一部のリード障害によ
る全体のデータ転送遅延又は停止を回避することを特徴
としている。
【0004】図21は、従来例2の一実施例のブロック
図を示す図である。図22は、従来の図21におけるパ
リティ生成器/データ修正器のブロック図である。図2
3は、図22の修正制御部14の回路図である。図24
は、図23の回路図の動作を説明するタイミングチャー
ト図である。
【0005】この従来例2では、同期ずれによるデータ
遅延又はリード障害によるデータ遅延又は転送停止を回
避する方法の提供を行う。以下に、上記方式及び装置に
おいてデータ遅延を検出し、データ修復を行う処理につ
いて説明を行う。磁気ディスク装置9よりREADした
データは、ハードディスクコントローラ8により8ビッ
ト幅データに変換される。そして、データバッファ7に
記憶される。データバッファ70,71,72,73,
7Pのデータは、リードエラーがなければセレクタ5を
介してバス制御部3へ送られる。そして、DATARE
ADY信号13aに同期してデータ幅32ビットにまと
められ、バス2へ送出される。そして、バス2からホス
トシステムへ送信される。パリティデータを記録する磁
気ディスク装置9Pは、磁気ディスク装置90,91,
92,93,9Pのいずれかに障害が発生した場合、障
害磁気ディスク装置のデータを生成するために使用され
る。
【0006】例えば、磁気ディスク装置93に障害が発
生し、データがリード不可能となった場合、以下のよう
にデータを修復する。 D3=D0 XOR D1 XOR D2 XOR DP 上記データ修復は、パリティ生成器/データ修正器6に
よって行われる。修復データは、パリティ生成器/デー
タ修正器6より出力され、セレクタ5のbへ入力され
る。エラー信号13によりリード障害の磁気ディスク装
置に対応したセレクタは、修復データを選択してデータ
を修復する。以上でリード障害の検出によるデータ修復
の説明を終了する。
【0007】次に、同期ずれによるデータ遅延に対する
データ修復について、以下に説明を行う。図24に示す
磁気ディスク装置9のDRV0〜3,Pが同期して、セ
クタ0,1,・・・と連続してリード動作を実行してい
るものとする。セクタ1のリード時にDRV3ではEC
Cエラーが発生し、データバッファ73の当該セクタに
対応するデータは、データバッファから送出されず、図
24のREQ0〜3,Pのセクタ1に対応するタイミン
グ99のようになる。タイミング99aでLRESET
22aが出力されるので、エラーロック器22はクリア
されており、セクタ0のREQ0〜3,Pの同期でタイ
マ21もクリアされている。この後、REQ信号150
が最初に出力され、図23のOR回路23を通り、タイ
マ21をスタートさせる。その後、REQ1,REQ
2,REQPもタイマ21のTimeouT信号出力前
に出力されるが、REQ3はリードエラーとなっている
ので出力されない。このため、AND回路24は、AN
D条件が取れないので、タイマ21はREQREADY
信号24aによりクリアされずに、カウントUPを続け
る。タイミング99bでタイマ21は、TimeouT
を検出し、TimeouT信号21aを出力する。この
出力により、エラーロック器22は、このTimeou
T時のREQ0〜3,Pの反転信号をラッチし出力す
る。このラッチの出力は、図23に示すように、REQ
0〜3,PとORされ信号15aとなる。このORによ
り、REQ3に対応する信号15aは、真となり全ての
REQ0〜3,P信号は、真となる。これにより、AN
D回路24ではANDの条件が取れ、REQREADY
信号24aを真とする。これにより、タイマ21は、ク
リアされTimeouT信号21aは偽となる。タイマ
21のスタート信号23a即ちOR回路23の出力は、
エラーロック器22の出力により真固定となり、一旦偽
となるまで、カウントUPは再開されない。
【0008】この状態でAND回路24のAND条件
は、REQ3の信号に関係なく、他のREQ1,REQ
2,REQP信号の出力が揃ったところで成立し、DA
TAREADY信号24aを真とする。この時、エラー
検出器20がエラーを検出していなければ、AND回路
25のAND条件が成立し、DATAREADY信号1
3aが真となる。このDATAREADY信号13a
は、図21のバス制御部3に入力され、データ転送の同
期信号となる。エラーロック器22の出力ERROR0
〜3,Pは、図22のエラー信号160,161,16
2,163,16Pに出力され、エラーの発生した磁気
ディスク装置に対応したセレクタのみを動作させ、セレ
クタ17のポートaを選択させる。この入力条件で出力
される図22のパリティ生成器18の出力修復データ1
2は、上記の式の値となり、まさにDRV3の修復デー
タである。また、エラーロック器22の出力ERROR
0〜3,Pは、図21のエラー信号13として出力さ
れ、修復データ12を選択する。前記エラーの場合、E
RROR3が真となっているので、データバス113に
対応するセレクタは、b入力を選択し、修復データをバ
ス制御部3へ送出する。
【0009】従来例3.さらに、ビデオ等の画像データ
を記録する従来の方法は、データを複数のディスクに分
散記録する方法が一般的であった。図25は、RAID
レベル3におけるデータ記録状態を示す図である。図2
6は、図25におけるディスク構成に1台増設した場合
のデータ記録状態を示す図である。例えば、ディスクア
レイをデータ用4台、パリティ用1台の計5台のディス
ク装置を使い、RAIDレベル3で構成した場合、1つ
のデータは、図25のようにストライピングされて各デ
ィスク装置に記録される。ここで、データ用ディスク装
置1台(#5)を増設して、6台からなるRAIDレベ
ル3のディスクアレイに構成し直すことを考える。再構
成後のストライピングは、図26のようになる。図25
から図26のように構成し直すには、図を比較して分か
るように、ディスク装置#0〜#3のほとんど全てのデ
ータを並べ替え、かつ、パリティを作り直さなくてはな
らない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1では、デ
ィスク装置の内部キャリブレーションに対応するには、
バッファ容量が大容量必要となる問題がある。また、デ
ィスク装置の内部エラーリトライには、対応不可能であ
るという問題がある。
【0011】また、上記従来例2における「並列データ
転送方式及び装置」では、並列データの遅延により同期
ずれ又はリード障害の発生を検出し、障害データの生成
を開始する手段としている。このため、図24にあるよ
うに、遅延を検出するまでの間(40〜50ms)、ホ
ストへのデータ転送は途切れてしまう。また、図21の
データバッファ7は、DRV3,Pの回転操作を補正す
るためのものであり、ホストへのデータ転送バッファと
しては機能していない。このため、ホストへの連続した
データ転送が補償されないという問題が発生する。
【0012】また、上記従来例3のようなデータ記録方
法では、ディスク装置の増設に伴い、データの再編成が
必要となり、データの再編成処理は、非常に複雑であ
り、時間を要するばかりでなくデータ消失の危険を伴
い、装置の信頼性を低下させる問題がある。
【0013】この発明は、上記の問題を解決するために
なされたものであり、ディスクのエラー発生によるリト
ライや内部キャリブレーションの発生を該当ディスクの
応答時間遅れにより検出し、他のディスクから該当ディ
スクのデータを修復する手段と、データ修復を実行して
いる間もホストへのデータ転送を維持するためのデータ
バッファを持つものである。
【0014】また、ディスク装置の増設が極めて容易に
実現でき、さらに、ディスク装置が故障した場合は、故
障の影響を他のディスク装置に及ぼさないマルチメディ
ア用記録システムを実現する。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマルチメ
ディア用記録システムは、以下の要素を有する。 (a)データと冗長データを記録する記録部、(b)上
記記録部に記録されたデータをアクセスする制御装置で
あって、上記記録部に記録されたデータのアクセスを終
了させるべき時間を記録したタイムアウトテーブルと、
上記タイムアウトテーブルに記憶された時間を経過して
もアクセスが終了しない場合に、上記記録部に記録され
た冗長データをアクセスし、データを生成するデータ生
成手段とを備えた制御装置。
【0016】また、上記記録部は、複数のディスク装置
から構成されたRAID(リダンダントアレイズオブイ
ンエクスペンシブディスクズ)システムであり、上記制
御装置はRAIDコントローラであることを特徴とす
る。
【0017】また、上記タイムアウトテーブルは、デー
タのアクセスを依頼したユーザ毎に時間を記憶すること
を特徴とする。
【0018】また、上記制御装置は、さらに、データの
アクセスを依頼したユーザが必要とするデータ転送速度
に基づいて上記タイムアウトテーブルに記憶する時間を
設定することを特徴とする。
【0019】また、上記制御装置は、さらに、データの
アクセスを依頼したユーザが必要とする応答時間に基づ
いて上記タイムアウトテーブルに記憶する時間を設定す
ることを特徴とする。
【0020】また、上記制御装置は、さらに、データの
アクセスを依頼したユーザが必要とする応答時間とデー
タ転送速度に基づいて、上記タイムアウトテーブルに記
憶する時間を設定することを特徴とする。
【0021】また、上記記録部は、データを記録するデ
ータ記録部と冗長データを記録する冗長データ記録部を
備え、上記制御装置は、データのアクセス開始時にデー
タ記録部にアクセスするとともに、冗長データ記録部に
アクセスすることを特徴とする。
【0022】また、上記制御装置は、さらに、上記記録
部をアクセスして取得したデータと冗長データを一時的
に記憶するデータバッファ領域を備え、上記制御装置
は、上記データバッファ領域の空き領域に基づいて、上
記タイムアウトテーブルに記憶する時間を設定すること
を特徴とする。
【0023】また、この発明に係るマルチメディア用記
録システムは、以下の要素を有する。 (a)ひとまとまりのマルチメディアデータを1つのデ
ィスク装置に記録した複数のディスク装置、(b)上記
複数のディスク装置に記録した複数のマルチメディアデ
ータの冗長データを記録した冗長ディスク装置、(c)
上記複数のディスク装置と冗長ディスク装置を接続した
接続ポートを備え、上記複数のディスク装置と冗長ディ
スク装置をRAIDシステムとしてアクセスする制御装
置。
【0024】また、上記制御装置は、さらに、ひとまと
まりのマルチメディアデータを記録した新たなディスク
装置を増設する増設ポートを備え、上記新たなディスク
装置が増設された場合、上記冗長ディスク装置に記録さ
れた冗長データと上記新たなディスク装置に記録された
マルチメディアデータを用いて新たな冗長データを計算
して上記冗長ディスク装置に記録する冗長データ再計算
手段を備えたことを特徴とする。
【0025】さらに、上記制御装置は、上記複数のディ
スク装置のいずれかのディスク装置に障害が発生した場
合、障害が発生したディスク装置に記録されたマルチメ
ディアデータへのアクセスを不可とするアクセス禁止手
段を備えたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この実施の形態では、データを複数のデ
ィスク装置に分割記憶し、構成ディスクの内部キャリブ
レーションやエラーが発生した時に、予め設定したタイ
ムアウトテーブルの応答期待時間内に応答がなかった場
合、該ディスクへの要求をキャンセルし、他の構成ディ
スクより要求するデータを取得し、データ転送を継続す
るマルチメディア用記録システムについて、以下に説明
を行う。
【0027】図1は、この発明におけるマルチメディア
用記録システムの一例を示すシステム構成図である。図
1において、マルチメディア記憶装置106とクライア
ント端末であるユーザ108は、ホストシステム130
によって接続されている。そして、マルチメディア記憶
装置106は、制御装置102と記録部である記憶部1
00とデータバッファ105より構成されている。記憶
部100は、ミラー構成によってデータを記憶してい
る。ディスク装置100aにはデータが記憶され、ディ
スク装置100bには冗長データが記憶されている。制
御装置102は、ユーザ108からの命令によりディス
ク装置100aをアクセスし、データを取得する。この
時、制御装置102は、ユーザ108が要求する連続転
送速度又は最大応答時間により、予め設定されたタイム
アウトテーブル103を参照し、ユーザ毎の応答期待時
間内に、ディスク装置から応答があるかどうか応答時間
を管理する。応答期待時間内に応答がなかった場合、デ
ータ生成手段104がディスク装置100bより冗長デ
ータを取得する。制御装置102は、アクセスしたデー
タをデータバッファ105に格納する(応答期待時間内
に応答がなかった場合は、冗長データをデータバッファ
105に格納する)。そして、データバッファ105か
らホストシステム130へデータが送信される。
【0028】図2は、図1のシステム構成における制御
装置の動作を説明する図である。図2において、タイム
アウトテーブル103は、ユーザ毎に応答期待時間を格
納するテーブルである。また、図1の制御装置102に
は図示していないが、ディスク構成テーブル121も制
御装置102に格納されているテーブルである。ディス
ク構成テーブル121には、ディスク装置とバッファと
の転送速度、平均シーク時間、1トラックリード時間、
回転待ち時間、エラーリトライの回数の各情報が格納さ
れている。制御装置102に接続されているディスク装
置は2台あるが、どちらのディスク装置も同じ構成とし
ているため、ディスク構成テーブル121は1つであ
る。また、タイムアウトテーブル103は、この発明に
おけるマルチメディア用記録システムを利用するユーザ
毎に要求される連続転送速度又は最大応答時間により、
予め応答期待時間を設定しておくものとする。未設定の
場合は、30msが設定されるものとする。
【0029】図3は、マルチメディア用記録システムに
おけるデータの読み出し処理の手順を示す流れ図であ
る。図4は、図3におけるタイムアウト処理の手順を示
す流れ図である。
【0030】次に、図1及び図2を用いて、図3及び図
4の流れ図に従い、マルチメディア用記録システムを用
いてシステムからデータを読み出す手順について説明を
行う。始めに、ユーザがマルチメディア用記録システム
に対してアクセスを行う場合、タイムアウトテーブル1
03に要求される連続転送速度又は最大応答時間によ
り、応答期待時間を設定する。設定済みであるが設定し
た値を変更したい場合も、新たに応答期待時間を入力
し、タイムアウトテーブル103を更新する(S1)。
なお、この実施の形態におけるマルチメディア用記録シ
ステムでは、応答期待時間の初期値を30msとする。
次に、ディスクコントローラ120は、ディスク構成テ
ーブル121に値が設定されていることを確認する(S
2)。ディスク構成テーブル121に値が設定されてい
ないと、指定されたタイムアウトテーブル103の応答
期待時間が実現可能な値であるかチェックすることがで
きない。また、実施の形態3で説明する例においては、
タイムアウトテーブル103に設定する応答期待時間
を、ディスク構成テーブル121に格納されている値を
用いて計算する。実施の形態2では、応答期待時間を計
算するのと同じ計算によって応答期待時間が実現可能な
値であるかチェックできる。このため、ディスク構成テ
ーブル121には、予め値が設定されていなければなら
ない。なお、タイムアウトテーブル103及びディスク
構成テーブル121は、EEPROMのような不揮発性
メモリ又はディスクシステムエリアに存在するものとす
る。ディスクコントローラ120は、ディスク構成テー
ブル121をチェックし(S2)、タイムアウトテーブ
ル103に設定されている応答期待時間が妥当な値でな
い場合は、図3には図示していないが、該当ユーザに対
して警告表示を行う。タイムアウトテーブル103に妥
当な値が設定されている場合は、制御装置102は、ホ
ストからのRead又はWrite要求を待つ。ホスト
からのRead又はWrite要求があった場合(S
3)、ディスクコントローラ120は、タイムアウトテ
ーブル103の該当ユーザに対応する応答期待時間を取
得し、ディスクコントローラ120が管理するタイマA
に取得した応答期待時間を設定する(S4)。そして、
ディスクコントローラ120は、ディスク装置100a
に対してRead命令又はWrite命令を発行する
(S5)。ディスクコントローラ120は、ディスク装
置100aに対してRead命令又はWrite命令を
発行した後、応答が返るまでの時間を監視する。タイマ
Aに設定した応答期待時間内に、ディスク装置100a
より応答があれば(S6)、Read処理の場合は、デ
ータバッファ105に読み出したデータを格納する。ま
た、Write処理の場合は、データバッファ105か
らディスク装置100aにデータを書き込む。そして、
ホストからのRead/Write要求を待つ。タイマ
Aの値を過ぎてもディスク装置100aから応答がない
場合(S7)、Read要求である時は、ディスクコン
トローラ120は、データ生成手段104に対して冗長
データを読み込むように指示を行う。データ生成手段1
04は、ディスク装置100bに対してアクセスを行
い、冗長データを読み込む。
【0031】図1におけるマルチメディア用記憶システ
ムは、データがミラー構成で記録されているため、デー
タの読み込みができなかった場合でも、冗長データが格
納されているディスク装置100bよりデータを取得す
れば、必要なデータを得ることができる。データ生成手
段104は、読み込んだ冗長データをデータバッファ1
05に格納する。データバッファ105は、Read要
求を行ったユーザに対して、取得したデータを転送する
(S8)。この後、データ生成手段104は、図4のタ
イムアウト処理を起動する(S9)。タイムアウト処理
が終了したら制御装置102は、ホストからのRead
/Write要求を再び待つ。
【0032】次に、図4の流れ図に従い、タイムアウト
処理の手順を説明する。ディスクコントローラ120
は、応答がなかったディスク装置100aを切り離すた
めのタイマBを設定する(S10)。ここでは、エラー
リトライ時間を200msとしてタイマBに設定する。
上記タイマBとは、障害が発生しているディスク装置か
らの応答を待つための限度時間であり、システムで予め
任意の値を設定しておく。そして、200ms以内に
(タイマB)応答があるかないか監視する(S11,S
12)。200ms以内に応答がなかった場合、ディス
クを切り離し、障害報告を行う(S17)。200ms
以内に応答があった場合、ディスク装置100aからの
応答によりリトライ処理でOKかを判断する(S1
3)。そして、ディスク装置が持つリトライ機能によっ
てデータ修復ができた場合は(リトライOK)、エラー
ログを出力する(S15)。エラーログは、図示してい
ないが、制御装置102のエラー管理エリアに存在す
る。リトライ処理でOKでない場合は、ディスク装置1
00bより取得した冗長データをディスク装置100a
に対して書き込み、データの修復を行う(S14)。そ
して、エラーログを出力する(S15)。その後、エラ
ー発生回数をチェックし、システム内で許されているエ
ラー回数の規定値を超えている場合は、障害が発生して
いるディスク装置100aをシステムより切り離し、障
害報告を行う(S17)。上記規定値とは、システムの
安全性を確保するため、システム全体で発生する障害回
数に限度を設け、限度数を超えて障害が発生した場合、
障害箇所をシステムより切り離すためのものである。エ
ラー発生回数が規定値以内である場合は、タイムアウト
処理を終了する。なお、上記規定値は、システムの安全
性を確保するために用意したものであり、この発明にお
いて必ず必要なものではない。
【0033】また、上記例では、タイムアウト検出後
に、冗長ディスクへのアクセスを開始したが、予め冗長
ディスクへのアクセスを実行していてもよい。この場
合、記憶部100は、ミラー構成であるので、同じデー
タがディスク装置100aとディスク装置100bから
得られる。このため、ディスクコントローラ120は、
応答が速い方のディスク装置からのデータを取得し、デ
ータバッファ105に格納する。例えば、ディスクコン
トローラ120がディスク装置100aとディスク装置
100bとを同時にアクセスして、ディスク装置100
bからの応答が速い場合は、ディスク装置100bから
データを取得し、データバッファ105に格納する。ま
た、ホストシステム130は、複数のユーザを接続して
おり、複数のユーザにより記憶部100を共有してい
る。このため、記録部100に対するアクセスが複数の
ユーザにおいて、同時に発生するとアクセス待ちが起こ
る。しかし、ユーザ毎に先にアクセスするディスク装置
を予め決めておけば、アクセス待ちを回避できる。例え
ば、ユーザ1は、先にディスク装置100aをアクセス
するように予め決めておく。また、ユーザ2は、先にデ
ィスク装置100bをアクセスするように予め決めてお
く。このようにすれば、ユーザ1とユーザ2が同時に記
憶部100をアクセスしようとしても、ユーザ1からの
読み込み命令に対してディスクコントローラ120は、
先にディスク装置100aをアクセスする。そして、応
答期待時間内に、ディスク装置100aからの応答がな
かったら、ディスク装置100bをアクセスしてデータ
を取得する。また、ユーザ2からの読み込み命令に対し
てディスクコントローラ120は、先にディスク装置1
00bをアクセスする。そして、応答期待時間内にディ
スク装置100bからの応答がなかったら、ディスク装
置100aをアクセスしてデータを取得する。
【0034】さらに、ディスクコントローラ120は、
ディスク装置100aとディスク装置100bの使用状
況を判断して、どちらかのディスク装置にアクセスして
もよい。例えば、ディスク装置100aが使用中であっ
た場合、ディスクコントローラ120は、ディスク装置
100bをアクセスして冗長データを取得する。このよ
うにして、ディスクコントローラ120は、ユーザから
のアクセス要求に速く対応する。
【0035】以上のように、この発明におけるデータ生
成手段は、応答期待時間内にディスク装置から応答がな
かった場合、当該ディスク装置が持つリトライ機能によ
り修復可能である場合は、ディスク装置が持つリトライ
機能により自動的にデータを修復する。また、ディスク
装置が持つリトライ機能によって修復できなかった場
合、冗長データを格納しているディスク装置より冗長デ
ータを読み込み、エラーが発生しているディスク装置に
冗長データを再書き込みすることによって、データ修復
を行うことができる。また、データを格納しているディ
スク装置と冗長データを格納しているディスク装置を同
時にアクセスすることにより、データの修復を直ちに実
行できる。
【0036】また、上記ではデータの読み出しについて
説明を行ったが、データを書き込む場合は、図3のS8
による処理を、ホストから受信したデータを、冗長デー
タを格納しているディスク装置100bに書き込む処理
に変更する。また、図4の流れ図においては、S14の
処理でホストより受信したデータをディスク装置100
aに書き込む。それ以外は、上記で説明をした読み出し
処理と同様の処理となる。
【0037】実施の形態2.この実施の形態では、ディ
スク構成をRAID構成にした場合のデータ生成手段の
動作について、以下に説明する。図5は、この発明にお
けるマルチメディア用記録システムの一例を示すシステ
ム構成図である。図5において、ホストシステム130
は、通信回線109を介して複数のユーザ108を接続
している。また、ホストシステム130は、通信回線1
07を介して制御装置102を接続している。制御装置
102は、RAID構成である記憶部100を接続して
いる。この実施の形態におけるディスク構成は、横方向
に5台、縦方向に3台とし、RAIDレベルは4とす
る。また、冗長データは、ディスク装置100gに格納
されているものとする。SPC133は、SCSIPr
otcor Controlerである。SPC133
は、記憶部100とデータ生成手段104を接続してい
る。データ生成手段104は、CH0〜CH4までの5
つのチャネル132を備えている。データバッファ10
5は、ホストI/F制御部131とデータ生成手段10
4を接続している。データバッファ105は、ホストシ
ステム130から送信された書き込み用データやデータ
生成手段104が読み込んだデータを格納する。データ
バッファ105は、FIFOで構成されている。システ
ム制御MPU134は、ホストI/F制御部131を介
してホストシステム130から送信されたアクセス命令
を取得し解読する。また、ホストI/F制御部131に
対して、解読完了応答を行う。さらに、システム制御M
PU134は、データ生成手段104に対してチャネル
の切り換え指示、又は、修復したデータを再書き込みす
るディスク装置へ指示を与える。また、システム制御M
PU134は、SPC133に対してI/Oの発行指示
を行い、SPC133から完了信号を受信する。さら
に、システム制御MPU134は、ユーザ毎に応答期待
時間を格納するタイムアウトテーブル103を備えてい
る。
【0038】図6は、図5におけるデータ生成手段10
4の回路図である。図6において、135はスイッチで
あり、I/O命令を発行したディスク装置からの応答が
応答期待時間内になかった場合、データ修復回路137
よりデータを入力するよう回線を切り換えるためのスイ
ッチである。バッファ136は、ディスク装置100c
〜100gより入力したデータを記憶するための記憶領
域である。スイッチ138は、システム制御MPU13
4より送信されたチャネルの切り換え指示によって、C
H0〜CH4までの5つのチャネル132との接続を切
り換える。データ修復回路137は、バッファ136か
ら受信したデータを基にデータを修復し、再度修復した
データをエラーが発生しているディスク装置に対するバ
ッファ136に再送する。
【0039】図7は、図5のシステム構成におけるタイ
ムアウトテーブルと、ディスク構成テーブルの設定内容
を示す図である。タイムアウトテーブル103とディス
ク構成テーブル121は、システム制御MPU134に
記憶されている。
【0040】図5のシステム構成において、予めディス
ク構成テーブル121を図7(B)のように設定してお
く。例えば、ユーザ1がホストシステム130を介して
記憶部100に記憶してあるデータに対してアクセスを
行う場合について、図3の流れ図を用いて説明する。始
めに、ユーザ1は、タイムアウトテーブル103に応答
期待時間を「22ms」と設定する(S1)。上記応答
期待時間とは、ディスク装置100cから100gがシ
ステム制御MPU134よりアクセスされてから、デー
タバッファ105へ応答を返すまでの時間である。制御
装置102は、設定された応答期待時間が実現可能な時
間であるかチェックを行う(S2)。この実施の形態で
は、ディスク装置100cから100fより合わせて6
0KBのデータが一度に転送されるものとする。また、
必要なデータは、ディスク装置100cから100fの
各ディスク装置の1トラック内に格納されているものと
する。また、ディスク構成テーブル121の内容は、図
7(B)に示されている通りであり、「10MB/s」
は、1台のディスク装置とデータバッファ間の転送速度
であり、ディスク装置が4台であると、「10MB/s
×4台」の能力でディスク装置とデータバッファ間の転
送を行うことができる。このため、ディスク装置100
c,100d,100e,100fとデータバッファ1
05との間の実現可能な最大連続転送時間は、seek
を含む場合(取得するデータが次のトラックに格納され
ていない場合、つまり、トラックをランダムアクセスす
る場合)、 60KB/(10MB/s×4台)+16ms+4ms
=21.5ms と求められる。ここで、図7(B)に示すように、16
msは平均シーク時間、4msは回転待ち時間である。
また、取得するデータが次のトラックに格納されている
場合は、つまり、シーケンシャルアクセスする場合は、
1トラックseekのみのとなり、 60KB/(10MB/s×4台)+0.6ms=2.
1ms と求められる。ここで、図7(B)に示すように、0.
6msは次トラックシーク時間である。なお、図2のデ
ィスク構成テーブル121では、平均シーク時間と次ト
ラックシーク時間が格納されているが、これらは、デー
タをリードするために要するシーク時間である。ディス
ク装置の種類によってデータをリードするためのシーク
時間とデータをライトするためのシーク時間が同じ時間
になっているディスク装置と、異なる時間になっている
ディスク装置とがある。この実施の形態では、ディスク
構成テーブル121にデータをリードするためのシーク
時間が格納されている限り、どちらのタイプのディスク
装置を用いてもよい。ユーザ1が設定した応答期待時間
は、「22ms」であるため、実現可能な値であること
が分かる。次に、制御装置102がユーザ1からホスト
システム130を介してRead/Write要求を受
信する(S3)。ホストI/F制御部131は、ホスト
システム130より受信したRead/Write要求
を、システム制御部MPU134に送信する。システム
制御MPU134は、受信した命令を解読し、完了応答
をホストI/F制御部131に対して送信する。上記ホ
ストI/F制御部131とシステム制御MPU134と
の送受信は、134aを介して行うものとする。
【0041】システム制御MPU134は、図7(A)
のタイムアウトテーブル103よりユーザ1の応答期待
時間「22ms」を取得し、これをタイマAとする(S
4)。そして、134bを介してシステム制御MPU1
34は、データ生成手段104に対してチャネルの切り
換えを指示する。ディスク装置100gは、パリティ用
であるため、システム制御MPU134は、データ生成
手段104に対してディスク装置100gの接続を切り
離すように、チャネルの切り換えを指示する。データ生
成手段104は、システム制御MPU134からのチャ
ネル切り換え指示に従い、134bを介してスイッチ1
38に対してディスク装置100gの接続を切り離すよ
うにスイッチを切り換える。さらに、システム制御MP
U134は、SPC133に対し134cを介して、該
当するデータを格納しているディスク装置に対するI/
O発行指示を行う(S5)。SPC133は、システム
制御MPU134からのI/O発行指示に従い、ディス
ク装置100cから100fよりデータを読み込む。デ
ィスク装置100cから100fよりデータの読み込み
が完了すると、SPC133は、133cを介してシス
テム制御MPU134に読み込み完了報告を行う。一
方、システム制御MPU134は、SPC133に対し
てI/O発行指示を行った後、タイマを起動し、SPC
133からの読み込み完了報告を待つ。システム制御M
PU134は、タイマAの値よりも早くSPC133よ
り読み込み完了報告を受信すると、再びホストシステム
130からのRead/Write要求を待つ(S
6)。システム制御MPU134は、タイマAに設定し
た応答期待時間を超えても、SPC133より読み込み
完了報告がない場合(S7)、ディスク装置100gに
記憶している冗長データよりデータを取得する(S
8)。例えば、ディスク装置100cに障害が発生し、
ディスク装置100cからは、読み込みが行えなかった
ものとする。システム制御MPU134は、データ生成
手段104に対して冗長データよりデータを生成するよ
う134bを介して指示を行う。データ生成手段104
は、システム制御MPU134より上記指示を受信する
と、スイッチ138を用いてディスク装置100cを切
り離し、ディスク装置100gを接続するようスイッチ
を切り換える。そして、ディスク装置100dからディ
スク装置100gより読み込んだデータを基に、データ
修復回路137によってディスク装置100cより読み
込む予定であったデータを修復する。
【0042】図8に冗長データを用いてデータを再生す
る方式を説明する。ディスク装置100cにはデータD
0が、ディスク装置100dにはデータD1が、ディス
ク装置100eにはデータD2が、ディスク装置100
fにはデータD3が、ディスク装置100gには冗長デ
ータDPがそれぞれ格納されている。これらのデータを
用いて排他的論理和を求めると、図8(A)のように
「0」になる。このため、ディスク装置100cに障害
が発生すると、ディスク装置100cに格納されている
データD0は、図8(B)の式により求めることができ
る。そして、データ生成手段104は、修復したデータ
がディスク装置100cに接続されているバッファ13
6に入力されるよう、スイッチ135を用いてディスク
装置100cからの入力を行うようになっているスイッ
チを、データ修復回路137よりデータを入力するよう
にスイッチを切り換える。さらに、データ生成手段10
4は、スイッチ138を用いてディスク装置100cの
接続を切り離し、ディスク装置100gからの入力に切
り換える。そして、データ生成手段104は、データバ
ッファ105に対して修復したデータと、ディスク装置
100dからディスク装置100fより読み込んだデー
タを送信する。ホストI/F制御部131は、システム
制御MPU134に対してデータの読み込み完了報告を
行う。これは、134aを介して行われる。また、ホス
トI/F制御部131を介して、データバッファ105
からホストシステム130に対してデータが転送される
(S8)。この後、データ生成手段104は、図4にあ
る流れ図に従って、タイムアウト処理を起動する(S
9)。タイムアウト処理が終了した後、制御装置102
は、ホストシステム130からのRead/Write
要求を再び待つ。
【0043】図4の流れ図を用いてタイムアウト処理に
ついて説明を行う。始めに、システム制御MPU134
は、データ生成手段104に対してエラーの発生してい
るディスク装置100cを切り離すように指示を与え
る。そして、タイマBを設定する。この実施の形態で
は、タイマBを「200ms」と設定する。上記タイマ
Bとは、障害が発生しているディスク装置からの応答を
待つための限度時間であり、システムで予め任意の値を
設定しておく。システム制御MPU134は、設定した
タイマBを超えるまでディスク装置100cからの応答
を待つ(S11,S12)。タイマBを超えてもディス
ク装置100cから何等応答がない場合、システム制御
MPU134は、ホストシステム130を介しユーザ1
に対し障害報告を行う。また、当該システムを監視して
いるオペレータに対しても障害報告を行う(S17)。
【0044】ディスク装置100cより応答があった場
合、ディスク装置が持つリトライ機能によって修復でき
た場合は(S13)、システム制御MPU134は、エ
ラー管理エリアにエラーログを出力する(S15)。デ
ィスク装置が持つリトライ機能によって修復できない場
合は、上記データ修復回路137によって修復されたデ
ータをディスク装置100cに書き込むよう、システム
制御MPU134は、SPC133に対して書き込み指
示を行う。SPC133は、ディスク装置100cに対
してバッファ136に格納されている修復データを再書
き込みする(S14)。そして、システム制御MPU1
34は、エラー管理エリアにエラーログを出力する(S
15)。上記エラー管理エリアは、システム制御MPU
134に備えられているか又は制御装置102に備えら
れているものとする。次に、システム制御MPU134
は、エラーの回数が規定値をオーバーしているかを判断
する。上記規定値とは、システムの安全性を確保するた
め、システム全体で発生する障害回数に限度を設け、限
度数を超えて障害が発生した場合、障害箇所をシステム
より切り離すためのものである。規定値をオーバーして
いる場合、ディスク装置100cをシステムより切り離
し、障害報告を行う(S17)。なお、上記規定値は、
システムの安全性を確保するために用意したものであ
り、この発明において必ず必要なものではない。
【0045】以上のように、この実施の形態では、ディ
スク構成をRAID構成にした。ディスクをRAID構
成にしても、上記実施の形態1と同じように、応答期待
時間をユーザ毎に設定することができる。また、ユーザ
は、設定した応答期待時間内にデータを得ることができ
る。さらに、ディスク装置に障害が発生しても、障害が
発生していないディスク装置よりデータを用いて修復す
ることができる。
【0046】また、この実施の形態2では、ディスクを
RAID構成としたので、ディスク装置100cから1
00fに対するアクセス制御は、システム制御MPU1
34が行っている。つまり、ホストシステム130から
記憶部100に格納されているデータをアクセスしよう
とすると、システム制御MPU134がディスク装置1
00cから100gの内のどのディスク装置にアクセス
するかを決定する。このため、データと同時に、冗長デ
ータを取得するためには、システム制御MPU134の
機能をカスタマイズすることが必要になる。また、RA
ID構成であるため、冗長データだけではデータを生成
することができない。例えば、ディスク装置100cに
格納されているデータを生成するには、ディスク装置1
00dから100gに格納されているデータが必要とな
る。このため、実施の形態1のミラー構成のように、デ
ィスク装置100aとディスク装置100bの応答時間
の速い方からデータを取得するだけではデータを生成で
きない。また、図5のように、ホストシステム130が
複数のユーザを接続している場合は、記憶部100に対
するアクセスが多発してデータバッファ105に空き領
域がなくなってしまう場合がある。この場合、データバ
ッファ105を複数にしておけば、記憶部100に対す
るアクセスが多発しても対処することができる。また、
メモリの容量と接続するユーザの数によっては、ユーザ
毎にデータバッファを設けることもできる。このように
して、ユーザからの記憶部100に対するアクセスに速
く対処する。
【0047】実施の形態3.この実施の形態では、上記
実施の形態1の図1のシステム構成と同じシステム構成
において、転送速度要求管理テーブルを基にタイムアウ
トテーブルを設定する方法について、以下に説明を行
う。図9は、図1における制御装置が転送速度要求管理
テーブルを備えた場合の動作を示す図である。図におい
て、制御装置102は、転送速度要求管理テーブル12
2とバッファ容量テーブル123を持つ。他の構成要素
については、上記実施の形態1において説明を行った図
2と同様であるため、説明は省略する。
【0048】図10は、図9の制御装置が有する各テー
ブルの設定内容を示す図である。この実施の形態では、
データバッファ105の総容量を1MBとし、各ユーザ
に対してバッファを均等に配分するため、1ユーザ当た
り100KBとする。そして、バッファ容量テーブル1
23にユーザ毎のバッファサイズを設定する。この実施
の形態では、図10(B)のように、予め設定されてい
るものとする。
【0049】上記実施の形態1及び実施の形態2では、
ユーザが応答期待時間をタイムアウトテーブル103に
設定していた。この実施の形態では、ユーザが直接応答
期待時間をタイムアウトテーブルに設定せずに、転送速
度要求管理テーブル122に転送速度を設定する。上記
転送速度とは、データバッファ105とホストシステム
130間におけるデータの転送速度である。そして、制
御装置102のディスクコントローラ120が、ディス
ク構成テーブル121と転送速度要求管理テーブル12
2とバッファ容量テーブル123を参照し、各ユーザ毎
に応答期待時間を計算し、タイムアウトテーブル103
に計算した値を設定する。
【0050】図10を用いてユーザ毎の応答期待時間の
算出方法を、以下に説明する。転送速度要求管理テーブ
ル122の設定は、システム起動時に各ユーザ毎に行
う。これは、上記実施の形態1及び実施の形態2で説明
を行った図3の流れ図のS1の処理に該当する。S1の
処理では、タイムアウトテーブルの設定を行っていた
が、この実施の形態では、転送速度要求管理テーブル1
22に転送速度の設定を行う。上記転送速度とは、デー
タバッファ105からホストシステム130へデータが
転送される速度である。転送速度の初期値は1MB/s
である。転送速度要求管理テーブル122の設定例を図
10(A)に示す。例えば、ユーザ1は、転送速度を1
MB/sと要求している。また、バッファ容量は、10
0KBである。これにより、データバッファ105とホ
ストシステム130との間は、100KB/1MB/s
=100msの時間で100KBのデータ転送が行われ
る。この実施の形態3では、データバッファ105から
ホストシステム130へ連続してデータを転送させた
い。このため、ディスクコントローラ120は、データ
バッファ105に格納されているデータの量が0バイト
にならないように、ディスク装置100aをアクセスし
てデータを取得して、取得したデータをデータバッファ
105に格納する。なお、ディスク装置100aをアク
セスするには、図2のディスク構成テーブル121を参
照すると、平均して16ms(平均シーク時間)+4m
s(回転待ち)=20msのseek時間を要する。こ
のため、シーク開始後20msの間は、ディスク装置1
00aからデータバッファ105にデータを転送できな
い。つまり、ディスク装置100aからデータバッファ
105へ100KBのデータを転送するには、100K
B(データバッファ105の容量)/10MB/s(デ
ィスク装置とバッファとの転送時間:図2のディスク構
成テーブル121より)=10msと計算できるが、実
際には平均seek時間も含めて10ms+20ms=
30msかかることになる。従って、応答期待時間を算
出すると、 100KB/1MB/s−(100KB/10MB/s
+4ms+16ms)=70ms と求められる。つまり、データバッファ105からホス
トシステム130へユーザ1が要求する速度でデータを
連続して転送するために、ディスクコントローラ120
は、ディスク装置100aをアクセスしてから70ms
経過するまでにディスク装置100aから応答が返さ
れ、ディスク装置100aからデータバッファ105に
データ転送が開始できることを監視する。同様に、ユー
ザ2,ユーザ3,・・・,ユーザnの応答期待時間を計
算すると、図10(D)に示されているように求められ
る。また、バッファ容量は、図10(C)のように、ユ
ーザ毎にサイズを変更することも可能である。予めユー
ザ毎に処理するデータ量に差があれば、各ユーザ毎に適
切なバッファ容量を配分し、処理効率を上げることがで
きる。図10(C)のように、バッファ容量を設定する
と、各ユーザの応答期待時間は、図11のようになる。
【0051】以上のように、ユーザが要求するデータ転
送速度に基づいて、応答期待時間を計算し、タイムアウ
トテーブルに設定するので、バッファをより効率よく使
用することができる。
【0052】実施の形態4.この実施の形態では、上記
実施の形態1の図1のシステム構成と同じシステム構成
において、応答時間要求管理テーブルを基にタイムアウ
トテーブルを設定する方法について、以下に説明を行
う。
【0053】図12は、図9における制御装置が応答時
間要求管理テーブルを備えた場合の動作を示す図であ
る。図において、制御装置102は、新たに応答時間要
求管理テーブル124を備える。応答時間要求管理テー
ブル124の設定は、ユーザ毎に行い、システム起動時
に設定する。ディスクコントローラ120は、応答時間
要求管理テーブル124とディスク構成テーブル121
を参照し、ユーザ毎に応答期待時間を算出し、タイムア
ウトテーブル103に算出した値を設定する。
【0054】図13は、応答時間要求管理テーブル12
4の設定内容を示す図である。図13によると、例え
ば、ユーザ1は、応答時間を「100ms」と設定して
いる。上記応答時間とは、ディスクコントローラ120
がディスク装置100aに対してアクセス要求を出して
からデータがデータバッファ105に転送され終わるま
での時間である。但し、データバッファ105からホス
トシステム130へ連続してデータを転送することを前
提とするため、応答期待時間を算出する場合は、ディス
ク装置100aからデータバッファ105へデータの転
送が行われないseek時間をユーザ1により設定され
た応答時間から差し引かねばならない。このため、上記
応答時間とディスク構成テーブル121を基に、応答期
待時間を算出すると、 100ms−(16ms+4ms)=80ms と求められる。同様に、ユーザ2,ユーザ3,・・・,
ユーザnの応答期待時間を計算すると、図12のタイム
アウトテーブル103に示されているように求められ
る。
【0055】以上のように、ユーザが要求する応答時間
に基づいて、応答期待時間を設定するので、ユーザの要
求の強さに応じたサービスを提供することができる。
【0056】実施の形態5.この実施の形態では、上記
実施の形態1の図1のシステム構成と同じシステム構成
において、転送速度要求管理テーブル及び応答時間要求
管理テーブルを基に、応答期待時間を算出し、算出した
値の小さい方の値をタイムアウトテーブルに設定する方
法について、以下に説明を行う。図14は、図1におけ
る制御装置が転送速度要求管理テーブルと応答時間要求
管理テーブルを備えた場合の動作を示す図である。図に
おいて、制御装置102は、転送速度要求管理テーブル
122とバッファ容量テーブル123と応答時間要求管
理テーブル124を新たに備えている。他の構成要件に
ついては、上記実施の形態1において説明した図2と同
様であるため、説明を省略する。図15は、タイムアウ
トテーブルの設定内容を示す図である。
【0057】ユーザは、システム起動時に転送速度要求
管理テーブル122と応答時間要求管理テーブル124
に、それぞれ任意の値を設定する。そして、制御装置1
02は、転送速度要求管理テーブル122と応答時間要
求管理テーブル124とディスク構成テーブル121と
バッファ容量テーブル123を参照し、ユーザ毎に応答
期待時間を算出する。そして、算出した応答期待時間を
タイムアウトテーブル103に設定する。例えば、ユー
ザ1について、応答期待時間の算出方法を説明する。図
10(A)によると、ユーザ1の転送速度は、1MB/
sである。また、バッファ容量は、図10(B)による
と、100KBである。上記値とディスク構成テーブル
121を基に応答期待時間を算出すると、ユーザ1の応
答期待時間は、 100KB/1MB/s−(100KB/10MB/s
+4ms+16ms)=70ms と求められる。また、図13によると、ユーザ1の応答
時間は、100msである。これにより、応答期待時間
は、 100ms−(16ms+4ms)=80ms と求められる。この実施の形態では、小さい方の値を応
答期待時間とする。このため、ユーザ1の応答期待時間
は、70msと設定する。同様に、ユーザ2及びユーザ
3について応答期待時間を算出すると、ユーザ2につい
ては転送速度より20msと求められ、応答時間より1
80msと求められる。このため、ユーザ2の応答期待
時間は、20msと設定する。また、ユーザ3について
は、転送速度より20msと応答期待時間が求められ、
応答時間より19msと応答期待時間が求められる。こ
のため、ユーザ3の応答期待時間は、19msと設定と
する。このように、転送速度と応答時間のそれぞれを基
に、応答期待時間を算出し、どちらか1つを選択してタ
イムアウトテーブルに設定することもできる。なお、上
記実施の形態3から実施の形態5では、ミラー構成の記
憶部を例にしたが、上記実施の形態2のように、RAI
D構成にしても転送速度及び応答時間から応答期待時間
を求めることができる。
【0058】また、上記実施の形態1〜5では、タイマ
Aに設定する値にタイムアウトテーブルの値を参照し、
取得した値を設定していた。しかし、データバッファ容
量により、タイマ値Aを変更してもよい。この場合、バ
ッファ容量テーブル123は、図10(C)にあるよう
に、ユーザ毎に使用可能なバッファ容量の値を記憶する
とともに、空きバッファ容量も記憶する。空きバッファ
容量の設定及び更新は、ディスクコントローラ120が
行う。ディスクコントローラ120は、任意のタイミン
グでデータバッファ105を参照し、ユーザ毎の空きバ
ッファ容量を調査し、バッファ容量テーブル123に空
きバッファ容量を設定及び更新する。ディスクコントロ
ーラ120は、バッファ容量テーブル123の空きバッ
ファ容量と、データバッファ105からホストへデータ
を転送する速度と、記憶部100からデータバッファ1
05にデータを転送する速度に基づいて、応答期待時間
を算出する。
【0059】以上のように、上記実施の形態1から実施
の形態5のように、システムを構成することによって、
I/O発行から応答までの時間を規定できるので、最大
応答時間を保証することができる。従来例2における特
開平2−81123号では、データの遅延を検出してデ
ータの修復をしているので、応答時間の保証はできな
い。また、この発明では、ホストへのデータ転送を維持
するためのデータバッファにより、データを修復中もデ
ータ転送を継続して行うことができる。従来例の特開平
2−81123号では、データ遅延検出の間、データ転
送が途切れてしまう。また、従来例の特開平2−811
23号では、並列データ転送を想定している。この発明
におけるディスク装置では、NRZ(nonretur
n−to−zero codeの略)データによりハー
ドディスクコントローラと接続されており、ディスク内
部にはデータバッファを持たず、ハードディスクコント
ローラからのI/O命令により目的のシリンダ,ハード
ディスクへ移動すると、データ転送が開始され、あるセ
クタエラー判定(ECC)は、データ転送後ハードディ
スクコントローラにより実施されていた。特開平2−8
1123号では、データ転送後のエラー判定による修復
開始では、データ転送速度が悪化するとしている。その
ため、ECCによるエラー判定に先行して障害を検出す
る手段として、データ転送の遅れ検出としたものであ
る。特開平2−81123号が有効なのは、あくまでも
ディスクからのデータ転送が複数のディスクで同期して
実施されるシステム(並列データ転送ディスク)のみで
有効である。但し、特開平2−81123号の方法で
は、データ遅延検出タイマの時間設定には、 最小時間:同期ずれの誤検出をしないための時間 例えば、3600rpmで1%の同期ずれを許容すると
すれば、tsは、 ts min.=16.6ms×1%=166μs 最大時間:同期ずれを検出した次のセクタの処理開始ま
での時間(この時間を超えると、他のディスクとセクタ
同期ずれが発生し、1回転のデータ転送遅延となってし
まう) 例えば、3600rpmで60セクタとすると、 ts max.=16.6ms/60=276μs となり、tsを200μs程度に設定できるが、障害セ
クタの修正の影響が次のセクタまで及ぼし(障害ディス
クからのデータバッファが空きであるため)、結局連続
してデータを修復することになり、データ信頼性の問題
がある(単一セクタの障害がその後の動作に影響してし
まう)。これを避けるためには、データ遅延検出時間を
短くする必要があるが、同期ずれの誤検出の問題があり
不可能である。以上より、データ遅延検出による障害修
復には実現上無理があり、信頼性上の問題もある。ま
た、用途は並列転送ディスクに限られている。
【0060】実施の形態6.この実施の形態では、ひと
まとまりのマルチメディアを1つのディスク装置に記録
した複数のディスク装置と、上記複数のディスク装置に
記録した複数のマルチメディアデータの冗長データを記
録した冗長ディスク装置を備え、さらに、上記複数のデ
ィスク装置と冗長ディスク装置をRAIDシステムとし
てアクセスする制御装置において、増設ポートに新たな
ディスク装置が増設された場合、ディスク装置に記録さ
れた冗長データと新たなディスク装置に記録されたマル
チメディアデータを用いて新たな冗長データを計算し、
上記冗長ディスク装置に記録する冗長データを再計算す
る冗長データ再計算手段について、以下に説明を行う。
【0061】図16は、この発明におけるシステム構成
を示すシステム構成図である。図16において、RAI
D制御装置213は、ディスク装置を接続するポート2
14を複数備えている。そして、ポート214にディス
ク装置210を接続している。ディスク装置210に
は、それぞれ1つのまとまったマルチメディアデータが
記憶されている。そして、複数のディスク装置210に
記憶されているマルチメディアデータの冗長データが冗
長ディスク装置211に記憶され、ポート214に接続
されている。複数のディスク装置210と冗長ディスク
装置211は、RAIDシステム212を構成してい
る。また、RAID制御装置213は、冗長データ再計
算手段215とアクセス禁止手段216を備えている。
冗長データ再計算手段215は、RAIDシステム21
2に新たにディスク装置210が増設された場合、新た
に増設したディスク装置210に記憶されているマルチ
メディアデータと、始めからRAIDシステム212を
構成しているディスク装置の内、冗長ディスク装置21
1に記憶されている冗長データから、新たに冗長データ
を計算する手段である。また、アクセス禁止手段216
は、RAIDシステム212を構成しているディスク装
置210にエラーが発生した場合、エラーが発生してい
るディスク装置に対しRAID制御装置213がアクセ
スしないように制御する手段である。
【0062】図17は、冗長データの計算方法を説明す
る図である。図18は、ディスク装置の増設を説明する
図である。図19は、ディスク装置の増設を説明する図
である。
【0063】図16のRAIDシステム212は、RA
IDレベル4で構成されているものとする。図18に、
具体的なディスク装置とディスク制御装置の接続例を示
す。図18(A)のように、RAID制御装置213に
は、ディスク装置210が3台(#0,#1,#2)
と、冗長ディスク装置211(#P)が接続されてい
る。そして、図18(B)のように、ディスク装置21
0(#3)を新たにRAID制御装置213に増設す
る。ディスク装置の増設は、RAID制御装置213が
備えているポート214に接続して行う。ディスク増設
後、冗長データ再計算手段215は、増設したディスク
装置のデータ(D3)を読み込むとともに、冗長ディス
ク装置211より旧パリティ(DPO)を読み込む。そ
して、冗長データ再計算手段215は、上記データを基
に新しい冗長データ(DPN)を計算する。冗長データ
の計算については、図17を参照する。図17による
と、RAIDシステムでは、1つのパリティグループ内
で図17(A)のように、各ディスク#k(k=0,
1,2,・・・)のディスク中に記憶されている同じア
ドレスのデータDk(k=0,1,2,・・・)を基
に、排他的論理和を求めると0になる。図18(A)で
は、#0,#1,#2と#P(パリティディスク)の4
台のディスク装置210及びディスク装置211が接続
されている。上記各ディスク装置210に格納されてい
るデータを、D0,D1,D2,DPO(パリティデー
タ)として、これらを基に排他的論理和を求めると、図
17(B)のように0になる。そして、図18(B)の
ように、#3のディスク装置210を増設すると(#3
のディスク装置210は、D3のデータが格納されてい
るものとする。)、図17(C)の式が成り立たなけれ
ばならない。図17(C)の式では、#0〜#3と#P
の各ディスク装置210及びディスク装置211に格納
されているデータD0,D1,D2,D3,DPNを基
に、排他的論理和を求めると0にならなければならない
(DPNは、#3のディスク装置210を増設した後、
新たに求められるパリティデータを示している。新たな
パリティデータは、#Pのディスク装置211に記憶さ
れる。)。上記図17(B)と図17(C)の式より、
図17(D)の式が導き出される。これにより、新しい
パリティデータDPNは、DPO(#3のディスク装置
210を増設する前のパリティデータ)とD3を排他的
論理和で結合すると求められる。冗長データ再計算手段
215は、上記に説明した図17(D)のように、DP
OとD3を排他的論理和で結合することによって、新パ
リティデータDPNを算出している。
【0064】上記に説明した冗長データ再計算手段21
5は、図16にあるように、RAID制御装置213の
中に備えられている。冗長データ再計算手段215は、
RAIDシステム外にあっても構わない。図19は、冗
長データ再計算手段215がRAIDシステム外にある
場合を示している。冗長データ再計算手段215がRA
IDシステム外にある場合は、新しいパリティデータを
新たな別のパリティデータ用のディスク装置に書き込ん
でおき、ディスク装置を増設すると同時に、パリティデ
ータを記憶したパリティディスク装置を既設のパリティ
データ用ディスク装置と入れ替えを行う。
【0065】以下に、図19を用いて冗長データ再計算
手段215がRAID制御装置213の外にある場合を
説明する。図19(A)によると、RAID制御装置2
13には、#0,#1,#2のディスク装置210と、
パリティデータ格納用の#P1のディスク装置211が
接続されている。上記RAID制御装置213に新たに
#3のディスク装置210を増設する場合、予め新パリ
ティデータDPNを冗長データ再計算手段215によっ
て求めておかなければならない。このため、図19
(A)のように、冗長データ再計算手段215に、デュ
アルポートで旧パリティデータが格納されている#P1
のディスク装置211を接続し、さらに、増設する予定
の#3のディスク装置210と新たなパリティデータを
格納するための#P2のディスク装置211も接続す
る。接続後、冗長データ再計算手段215は、#3のデ
ィスク装置210よりデータD3と旧パリティデータが
格納されている#P1のディスク装置211より、旧パ
リティデータ(DPO)を読み込む。そして、DPOと
D3を基に排他的論理和を計算し、新たなパリティデー
タDPNを求める。上記DPNは、#P2の新パリティ
データ格納用ディスク装置211に書き込む。これでデ
ィスク装置の増設に伴う新パリティデータの作成が完了
する。この後、図19(B)のように、RAID制御装
置213に#3のディスク装置210と、新たなパリテ
ィデータが格納されている#P2のディスク装置211
を接続する。そして、旧パリティデータが格納されてい
る#P1のディスク装置211は、RAID制御装置2
13より切り離す。そして、次のディスク装置増設に備
えて#P1のディスク装置211は、保管しておく。
【0066】上記に説明したRAID制御装置213が
冗長データ再計算手段215を備えている方法は、RA
IDシステムに、冗長データ再計算手段を一度組み込ん
でしまえば、他には特別なリソースを必要としない。こ
のため、コスト的には有利である。しかし、ホストシス
テムからのディスク装置に対するアクセスと、新たなパ
リティデータの書き換え処理を並列に行わなければなら
ない。このため、アクセス性能が一時的に低下する。ま
た、例えば、新パリティデータの書き換えが完了するま
で、1台のディスク装置が故障してもデータの修復がで
きない状態が続く。また、RAID制御装置213の外
に、冗長データ再計算手段215が存在する方法では、
ディスク装置の増設と同時にパリティデータの更新も行
われることになる。このため、システムの性能や信頼性
の低下を防ぐことができる。しかし、RAID制御装置
とは別に、新パリティデータの計算及び書き込みを行う
手段を設けなければならないことと、入替え用のパリテ
ィディスクを、別に1台用意しておかなければならない
という経済的なデメリットがある。このシステムを利用
するユーザは、利用目的に応じて2つの方法から1つを
選択することができる。
【0067】また、図16のようなシステム構成におい
て、ビデオAが#0のディスク装置210に記憶され、
ビデオBが#1のディスク装置210に記憶され、ビデ
オCが#2のディスク装置210に格納され、各ディス
ク装置に格納されているデータのパリティデータが#P
の冗長ディスク装置211に格納されている場合、例え
ば、#1のディスク装置210に故障が発生しても、ユ
ーザがビデオBのデータをアクセスしない限り、#1の
ディスク装置210にはアクセスしないため、システム
の性能効率を下げることにはならない。また、ユーザが
ビデオBのデータをアクセスしようとしても、#Pの冗
長ディスク装置211に記憶されている冗長データと、
#0,#2の各ディスク装置210に記憶されているデ
ータよりビデオBのデータを再生できる。このため、ユ
ーザは、#1のディスク装置210が故障しても、ビデ
オBのデータをアクセスすることができる。
【0068】以上のように、この実施の形態では、ひと
まとまりのマルチメディアデータを1つのディスク装置
に記録した。このため、他のディスク装置に障害が発生
しても、障害が発生しているディスク装置に記憶されて
いるデータをアクセスしなければ、データの再生処理を
行わずに、必要なマルチメディアデータを取得すること
ができる。また、制御装置に増設ポートを備えた。この
ため、増設ポートに新たなディスクを増設することによ
り、新たなマルチメディアデータをシステムに追加する
ことができる。さらに、制御装置又は制御装置の外に冗
長データ再計算手段を設けた。このため、システムに新
たなマルチメディアデータを追加しても、容易に冗長デ
ータを計算することができる。
【0069】実施の形態7.この実施の形態では、図1
6のRAID制御装置213が備えているアクセス禁止
手段216について説明を行う。アクセス禁止手段21
6は、RAID制御装置213に接続されているディス
ク装置210に障害が発生した場合、障害が発生したデ
ィスク装置210に記憶されたマルチメディアデータへ
のアクセスを不可とする手段である。
【0070】例えば、アクセス禁止手段216は、何台
のディスク装置に対して連続的に読み出し命令が来てい
るかを判断し、アクセスの多い、少ないを判別する。何
台のディスク装置に読み出し命令が来ているかを判断す
る方法は、いくつか考えられる。例えば、以下の3つの
方法が考えられる。まず、1つ目の方法は、現在キュー
イングされているコマンドがどのディスク装置に対する
コマンドであるか解析する。また、2つ目の方法とし
て、過去に処理した一定回数(20回等)のコマンドが
どのディスク装置に対するものであったかをチェックす
る。さらに、3つ目の方法として、過去の一定時間(1
0秒等)に処理したコマンドがどのディスクに対するも
のかをチェックする。上記3つの方法の内、いずれか1
つの方法により判断した結果、例えば、3台以上のディ
スク装置に対してアクセスがあれば「アクセスが多い」
となり、2台以下であれば「アクセスが少ない」等とし
て、処理の切り換えを行う。「アクセスが少ない」と判
断された場合は、故障ディスク装置に格納されているデ
ータを他のディスク装置に格納されているデータから復
元してビデオデータの再生を行う。また、「アクセスが
多い」と判断した場合は、故障したディスク装置に格納
されているデータを復元すると、システムの効率が低下
する。このため、アクセスが少なくなるまで(アクセス
が少ないの判断は、上記3つの方法によって判断する)
故障したディスク装置に格納されているビデオデータに
ついては再生不能とし、アクセス禁止手段216が当該
故障ディスク装置に対するアクセスを禁止して、データ
修復処理を行わない。他のディスク装置に格納されてい
るデータについては、全く支障なく再生することができ
る。このように、アクセス禁止手段は、ディスク装置の
故障時に、その影響を一本のビデオだけにとどめておく
ことを可能にしている。
【0071】以上のように、上記アクセス禁止手段は、
障害が発生したディスク装置に記録したマルチメディア
データへのアクセスを禁止する。このため、ディスク装
置に障害が発生した場合でも、冗長データによる再生処
理が発生しない。
【0072】上記した実施の形態1〜実施の形態7にお
いて説明したこの発明のマルチメディア用記録システム
は、障害が発生した場合に用いるタイムアウトとは異な
り、データのアクセスを終了させるべき時間を記録した
タイムアウトテーブルを備えている。このデータのアク
セスを終了させるべき時間は、画像データや音声データ
等のマルチメディアデータを有効に出力あるいは表示す
るために守らなければならない時間である。このデータ
のアクセスを終了させるべき時間を経過してもアクセス
が終了しない場合には、冗長データを用いてデータを再
生して出力することにより、マルチメディアデータの出
力や表示に必要とされるべき転送処理を継続させる。
【0073】また、この発明のマルチメディア用記録シ
ステムは、RAIDシステムに適用される。
【0074】また、タイムアウトテーブルは、各ユーザ
毎にタイムアウト用の時間を記憶しており、ユーザの必
要とするマルチメディアデータの種類や要求度に応じた
時間設定を可能とする。
【0075】また、上記タイムアウト用の時間は、ユー
ザが必要とするデータ転送速度に基づいて決定される。
【0076】また、上記タイムアウト用の時間は、ユー
ザが必要とした応答時間に基づいて決定される。
【0077】また、上記タイムアウト用の時間は、ユー
ザが必要とするデータ転送速度と応答時間に基づいて決
定される。
【0078】また、上記制御装置は、データのアクセス
開始時にデータ記録部と冗長データ記録部の両方をアク
セスする。これにより、上記したように、冗長データを
用いてデータを再生して出力する処理を早く行える。
【0079】また、上記タイムアウト用の時間は、デー
タバッファ領域の空き領域に基づいて決定される。
【0080】また、この発明のマルチメディア用記録シ
ステムは、複数のディスク装置によりRAIDシステム
を構成している。各ディスク装置には、1つの映画や1
つのビデオデータがひとまとまりのマルチメディアデー
タとして納められている。ユーザが映画やビデオデータ
を要求した場合には、1つのディスク装置をアクセスす
ることにより、ユーザが要求したデータを提供すること
ができる。もし、ひとまとまりのデータが複数のディス
クに分散されて記録されており、あるディスク装置に障
害が発生した場合には、障害が発生していたディスクに
記録されているデータを復元するため、冗長データを用
いて再生しなければならない。この冗長データを用いた
再生処理は、システムに大きな負荷をかけることにな
る。また、ひとまとまりのマルチメディアデータを複数
のディスク装置に分散して記録した場合、あるディスク
装置に障害が発生すると全てのマルチメディアデータを
アクセスする場合に冗長データによる再生処理が行われ
なければならない。この冗長データによる再生処理がシ
ステムの効率を低下させる。この発明のマルチメディア
用記録システムは、ひとまとまりのマルチメディアデー
タを1つのディスクに記録しているため、あるディスク
装置が故障した場合でも他のディスク装置に記録された
マルチメディアデータは冗長データにより再生処理を全
く行う必要がなく、ユーザに対して提供できる。
【0081】また、この発明のマルチメディア用記録シ
ステムは、増設ポートを備えており、ひとまとまりのマ
ルチメディアデータを記録した新たなディスクを増設ポ
ートに接続することができる。冗長データ再計算手段
が、新たに増設されたディスク装置のデータ及び冗長デ
ータを用いて、新たな冗長データを再計算する。このよ
うに、この発明のマルチメディア用記録システムは、新
たなマルチメディアデータを記録する場合に複数のディ
スク装置に分散記録するという処理を全く行わずに、新
たなデータの記録が可能になる。
【0082】また、この発明のマルチメディア用記録シ
ステムは、あるディスク装置に障害が発生した場合にそ
のディスク装置に記録されたマルチメディアデータへの
アクセスを禁止することができる。アクセスを禁止する
ことにより、障害が発生したディスク装置に記録された
マルチメディアデータの再生処理を行う必要がなく、シ
ステムの負荷を増加させることがない。ひとまとまりの
マルチメディアデータが複数のディスク装置に分散して
記録されている場合には、必ず、冗長データにより再生
処理を行わなければならないが、この発明のようにひと
まとまりのマルチメディアデータを1つのディスク装置
に記録しておくことにより、故障が発生した場合には、
その故障が発生したディスク装置に記録されたマルチメ
ディアデータへのアクセスを禁止してしまうという単純
な処理により、今まで通りのシステム効率を提供するこ
とが可能になる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、マル
チメディアデータのアクセスを終了させるべき時間を記
憶しており、その時間内にアクセスが終了しない場合に
は、冗長データを用いてデータを生成するので、マルチ
メディアデータが確実にしかも時間内にアクセスするこ
とが可能になる。
【0084】また、この発明によれば、RAIDシステ
ムに対してマルチメディアデータを記憶することができ
る。
【0085】また、この発明によれば、ユーザ毎にタイ
ムアウト用の時間を設定することができ、柔軟なタイム
アウト処理を行うことができる。
【0086】また、この発明によれば、データ転送速度
に基づいて、タイムアウト用の時間を設定するので、バ
ッファを効率よく使用することができる。
【0087】また、この発明によれば、ユーザが要求す
る応答時間に基づいてタイムアウト用の時間を設定する
ので、ユーザの要求の強さに応じたサービスを提供する
ことができる。
【0088】また、この発明によれば、データ転送速度
に基づくタイムアウト用の時間とユーザが要求する応答
時間に基づくタイムアウト用の時間の内、小さい方の時
間をタイムアウト用の時間とする。このため、バッファ
を効率よく使用するとともに、ユーザの要求の強さに応
じたサービスを提供することができる。
【0089】また、この発明によれば、制御装置は、ア
クセス開始時にデータを取得するとともに、冗長データ
も同時に取得する。このため、冗長データを用いて行う
データの再生を、直ちに実行できる。
【0090】また、この発明によれば、データバッファ
領域の空き領域に基づいてタイムアウト用の時間を設定
する。このため、バッファを効率よく使用できる。
【0091】また、この発明によれば、ひとまとまりの
マルチメディア装置を1つのディスク装置に記録してい
るので、他のディスク装置に障害が発生した場合でもデ
ータの再生処理を行わずにマルチメディアデータを再生
することができる。
【0092】また、この発明によれば、増設ポートに新
たなディスクを増設することにより、あらたなマルチメ
ディアデータをシステムに追加することができる。
【0093】また、この発明によれば、障害が発生した
ディスク装置に記録されたマルチメディアデータへのア
クセスを禁止するので、ディスク装置に障害が発生した
場合でも冗長データによる再生処理が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明におけるマルチメディア用記録シス
テムの一例を示すシステム構成図である。
【図2】 図1のシステム構成における制御装置の動作
を説明する図である。
【図3】 マルチメディア用記録システムにおけるデー
タの読み出し処理の手順を示す流れ図である。
【図4】 図3におけるタイムアウト処理の手順を示す
流れ図である。
【図5】 この発明におけるマルチメディア用記録シス
テムの一例を示すシステム構成図である。
【図6】 図5におけるデータ生成手段の回路図であ
る。
【図7】 図5のシステム構成におけるタイムアウトテ
ーブルとディスク構成テーブルの設定内容を示す図であ
る。
【図8】 冗長データによるデータ再生を説明する図で
ある。
【図9】 図1における制御装置が転送速度要求管理テ
ーブルを備えた場合の動作を示す図である。
【図10】 図9の制御装置が有する各テーブルの設定
内容を示す図である。
【図11】 タイムアウトテーブルの設定内容を示す図
である。
【図12】 図1における制御装置が応答時間要求管理
テーブルを備えた場合の動作を示す図である。
【図13】 図12における応答時間要求管理テーブル
の設定内容を示す図である。
【図14】 図1における制御装置が転送速度要求管理
テーブルと応答時間要求管理テーブルを備えた場合の動
作を示す図である。
【図15】 図14におけるタイムアウトテーブルの設
定内容を示す図である。
【図16】 この発明におけるマルチメディア用記録シ
ステムのシステム構成図である。
【図17】 冗長データの再生を説明する図である。
【図18】 実施の形態6におけるディスク増設を説明
する図である。
【図19】 実施の形態6におけるディスク増設を説明
する図である。
【図20】 従来の大容量データを連続して転送する記
録システムを示す図である。
【図21】 従来の並列データ転送方式及び装置の一実
施の形態を示すブロック図である。
【図22】 図21におけるパリティ生成器/データ修
正器のブロック図である。
【図23】 図22の修正制御部14の回路図である。
【図24】 図23の回路図の動作を説明するタイミン
グチャート図である。
【図25】 従来のRAIDレベル3におけるデータ記
録状態を示す図である。
【図26】 図25におけるディスク構成に1台増設し
た場合のデータ記録状態を示す図である。
【符号の説明】
100 記憶部、100a データ、100b 冗長デ
ータ、102 制御装置、103 タイムアウトテーブ
ル、104 データ生成手段、105 データバッフ
ァ、106 マルチメディア記憶装置、107 通信回
線、108 ユーザ、109 通信回線、120 ディ
スクコントローラ、121 ディスク構成テーブル、1
22 転送速度要求管理テーブル、123 バッファ容
量テーブル、124 応答時間要求管理テーブル、13
0 ホストシステム、131 ホストI/F制御部、1
32 チャネル、133 SPC、134 システム制
御MPU、135 スイッチ、136 バッファ、13
7 データ修復回路、138スイッチ、210 ディス
ク装置、211 冗長ディスク装置、212 RAID
システム、213 RAID制御装置、214 ポー
ト、215 冗長データ再計算手段、216 アクセス
禁止手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 一彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 山本 整 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−81123(JP,A) 特開 平8−115279(JP,A) 特開 平7−141121(JP,A) 特開 平5−127835(JP,A) 特開 平4−139524(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有することを特徴とするマ
    ルチメディア用記録システム (a)データと冗長データを記録する記録部、 (b)上記記録部に記録されたデータと冗長データをア
    クセスする制御装置であって、上記記録部をアクセスして取得したデータと冗長データ
    を第1の速度で入力して記憶するとともに、上記記憶し
    たデータと冗長データを上記第1の速度とは異なる第2
    の速度で出力するデータバッファ領域と、 上記記録部に記録されたデータのアクセスを終了させる
    べき時間を記憶するタイムアウトテーブルと、 上記タイムアウトテーブルに記憶された時間を経過して
    もアクセスが終了しない場合に、上記記録部に記録され
    た冗長データをアクセスし、データを生成するデータ生
    成手段とを備えるとともに、 上記タイムアウトテーブルに記憶する時間を、上記第2
    の速度で上記データバッファ領域よりデータと冗長デー
    タを連続して出力できるように少なくとも上記データバ
    ッファ領域の空き領域と上記第1の速度と上記第2の速
    度とに基づいて算出する 制御装置。
  2. 【請求項2】 上記記録部は、複数のディスク装置から
    構成されたRAID(リダンダントアレイズオブインエ
    クスペンシブディスクズ)システムであり、上記制御装
    置はRAIDコントローラであることを特徴とする請求
    項1記載のマルチメディア用記録システム。
  3. 【請求項3】 上記タイムアウトテーブルは、データの
    アクセスを依頼したユーザ毎に時間を記憶することを特
    徴とする請求項1記載のマルチメディア用記録システ
    ム。
  4. 【請求項4】 上記制御装置は、さらに、データのアク
    セスを依頼したユーザが必要とするデータ転送速度に基
    づいて上記タイムアウトテーブルに記憶する時間を設定
    することを特徴とする請求項3記載のマルチメディア用
    記録システム。
  5. 【請求項5】 上記制御装置は、さらに、データのアク
    セスを依頼したユーザが必要とする応答時間に基づいて
    上記タイムアウトテーブルに記憶する時間を設定するこ
    とを特徴とする請求項3記載のマルチメディア用記録シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 上記制御装置は、さらに、データのアク
    セスを依頼したユーザが必要とする応答時間とデータ転
    送速度に基づいて、上記タイムアウトテーブルに記憶す
    る時間を設定することを特徴とする請求項3記載のマル
    チメディア用記録システム。
  7. 【請求項7】 上記記録部は、データを記録するデータ
    記録部と冗長データを記録する冗長データ記録部を備
    え、上記制御装置は、データのアクセス開始時にデータ
    記録部にアクセスするとともに、冗長データ記録部にア
    クセスすることを特徴とする請求項1記載のマルチメデ
    ィア用記録システム。
  8. 【請求項8】 上記記録部に記録されたデータは、マル
    チメディアデータであり、上記記録部に記録された冗長
    データは、マルチメディアデータの冗長データであり、 上記記録部は 、ひとまとまりのマルチメディアデータを
    1つのディスク装置に記録した複数のディスク装置と、
    上記複数のディスク装置に記録した複数のマルチメディ
    アデータの冗長データを記録した冗長ディスク装置とを
    備え、 上記制御装置は、 上記複数のディスク装置と冗長ディス
    ク装置を接続した接続ポートを備え、上記複数のディス
    ク装置と冗長ディスク装置をRAIDシステムとしてア
    クセスすることを特徴とする請求項1記載のマルチメデ
    ィア用記録システム。
  9. 【請求項9】 上記制御装置は、さらに、ひとまとまり
    のマルチメディアデータを記録した新たなディスク装置
    を増設する増設ポートを備え、上記新たなディスク装置
    が増設された場合、上記冗長ディスク装置に記録された
    冗長データと上記新たなディスク装置に記録されたマル
    チメディアデータを用いて新たな冗長データを計算して
    上記冗長ディスク装置に記録する冗長データ再計算手段
    を備えたことを特徴とする請求項8記載のマルチメディ
    ア用記録システム。
  10. 【請求項10】 上記制御装置は、さらに、上記複数の
    ディスク装置のいずれかのディスク装置に障害が発生し
    た場合、障害が発生したディスク装置に記録されたマル
    チメディアデータへのアクセスを不可とするアクセス禁
    止手段を備えたことを特徴とする請求項8記載のマルチ
    メディア用記録システム。
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