JP3077941U - 炭化物を利用した液体可燃物のガス化装置 - Google Patents
炭化物を利用した液体可燃物のガス化装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 処理方法に問題のある有機物ゴミ等や廃油等
の新規な処理装置を開発し、しかも実用的な炭化物を利
用した液体可燃物のガス化装置を開発する。 【解決手段】 炭化物Xを搬入する炭化物槽1と、これ
ら炭化物を動力源13にて搬入する搬入装置3とを連通し
て設け、該搬送装置には、連続する混合装置5を設け、
該混合装置には、バルブV1,V2や、あるいはオイル
ポンプ4を介して液物タンク2を連通して設け、前記混
合装置は、バルブV3を介してガス発生槽6に接続さ
れ、該ガス発生槽には、点火装置7を設けると共に、下
部にはガス発生槽内で発生した液体可燃物Yの不純物を
含んだ残灰を落下させる火格子6aと灰分捕獲装置9、
さらに該ガス発生槽にバルブV5を介して送風装置8を
設け、該ガス発生槽はバルブV4を介して、一または複
数の濾過器11に接続され、該濾過器を介して動力源12に
接続されることを特徴とする。
の新規な処理装置を開発し、しかも実用的な炭化物を利
用した液体可燃物のガス化装置を開発する。 【解決手段】 炭化物Xを搬入する炭化物槽1と、これ
ら炭化物を動力源13にて搬入する搬入装置3とを連通し
て設け、該搬送装置には、連続する混合装置5を設け、
該混合装置には、バルブV1,V2や、あるいはオイル
ポンプ4を介して液物タンク2を連通して設け、前記混
合装置は、バルブV3を介してガス発生槽6に接続さ
れ、該ガス発生槽には、点火装置7を設けると共に、下
部にはガス発生槽内で発生した液体可燃物Yの不純物を
含んだ残灰を落下させる火格子6aと灰分捕獲装置9、
さらに該ガス発生槽にバルブV5を介して送風装置8を
設け、該ガス発生槽はバルブV4を介して、一または複
数の濾過器11に接続され、該濾過器を介して動力源12に
接続されることを特徴とする。
Description
【0001】
この考案は、炭化物を利用した液体可燃物のガス化装置に関するものである。
【0002】
従来、例えば、自動車工場や各種食品加工工場から生成する廃油や食物油の処 理は、従来の焼却処理では法的に困難であり、その処理には、今後多大な費用を 必要とするものと思われる。
【0003】 そして、食品加工工場からの有機物ゴミは、過熱蒸気〔約350℃で全て炭と なる(特許済み)〕を用いて処理すれば、木炭のような炭になる。そして、その 炭は多孔質であるため、廃油等を吸収しやすくなる。
【0004】 もちろん、炭自体も可燃物であるため、その炭の燃焼熱で、含有されていた廃 油を可燃性ガスにすることができ、ガスエンジンの燃料や各種の燃焼器の燃料と して有効利用が可能となる。
【0005】 さらに、木炭自動車のガス発生器は、木炭を不完全燃焼することによって、C Oを主とした可燃性ガスを生成する。しかし、このガスは、1000Kcal/ nm3程度の発熱量しかないため、実用的でないという欠点があった。
【0006】
そこでこの考案は、上記の欠点を除去し、処理方法に問題のある有機物ゴミ等 や廃油等の新規な処理装置を開発するものであり、しかも実用的な炭化物を利用 した液体可燃物のガス化装置を開発するものである。
【0007】
この考案は、有機物ゴミや廃油の新規な処理装置を開発するものであり、上記 のような有機物を炭化した炭化物に、エンジンオイルや各種食品加工工場から副 産物として生成する各種液体燃料等である液体可燃物を含有させた後、炭化物が 燃焼する程度の空気を送入することで、液体燃料をガス化する,即ち,炭化物を 利用した液体可燃物のガス化装置からなるものである。
【0008】
そこで、この考案の一実施例を図1に従って説明すると、あらゆる有機物を炭 化させた物質,炭化物(X)を、連続又はバッチ式等の手段で搬入する炭化物槽 (1)と、これら炭化物(X)をモータ等の動力源(13)にて搬入する搬入装置 (3)とを連通して設け、該搬送装置(3)に連続する混合装置(5)を設け、 該混合装置(5)には、バルブ(V1)(V2)や、あるいはオイルポンプ(4 )を介して,あらゆる液体可燃物(Y)の液体を、連続またはバッチ方式で搬入 される液物タンク(2)を連通して設け、前記混合装置(5)は、バルブ(V3 )を介してガス発生槽(6)に接続され、該ガス発生槽(6)には、点火装置( 7)を設けると共に、下部にはガス発生槽(6)内で発生した液体可燃物(Y) の不純物を含んだ残灰を落下させる火格子(6a)と灰分捕獲装置(9)、さら に該ガス発生槽(6)にバルブ(V5)を介して送風装置(8)を設け、、該ガ ス発生槽(6)はバルブ(V4)を介して、一または複数の濾過器(11)に接続 され、該濾過器(11)を介して動力源(12) に接続されることを特徴とする炭化 物を利用した液体可燃物のガス化装置から構成される。
【0009】 尚、ガス発生槽(6)に、搬入量を調整するための搬入量検知装置(14)、ガ ス発生槽(6)内の圧力を調整するための安全装置(10)を設けている。
【0010】 そして、この考案を具体化する装置とその作動方法を詳述すると、炭化物(X )の多孔質部へ、各種液体可燃物(Y)を浸み込ませ、炭化物自体の燃焼熱によ り、液体可燃物をガス化させるものであり、また、炭化物(X)とは、あらゆる 有機物を炭化した物質のことであり、また、液体可燃物(Y)とは、石油、油、 廃油、工業用、食品用油等あらゆる液体可燃物をいう。
【0011】 そして、このガスの発熱量は10000Kcal/nm3程度であり、充分利 用可能である。炭化物の多孔質部へ、各種液体燃料を浸み込ませ、炭化物自体の 燃焼熱により、液体燃料をガス化させることを特徴とする炭化物を利用した液体 燃料のガス化方法である。
【0012】 そして、この考案を具体化する装置とその作動の説明を一実施例を図1に基づ いて詳述すると、あらゆる有機物を炭化させた物質,炭化物(X)、搬入装置( 3)に送られ、液物タンク(2)から送られてくる液体可燃物(Y)をバルブ( V1)(V2)や、あるいはオイルポンプ(4)などを用いて調整し、炭化物( X)に対してガス発生に最適な条件になるように調整する。
【0013】 前記搬送装置(3)に連続する混合装置(5)に搬送して炭化物(X)と液体 可燃物(Y)を混合し、含有させるものである。〔尚、炭化物(X)に液体可燃 物(Y)を次に述べるガス発生槽(6)内で浸透・混合させてもよい。〕
【0014】 これら含有された炭化物(X)と液体可燃物(Y)は、混合装置(5)より、 バルブ(V3)の開口によりガス発生槽(6)へ送られ、炭化物(X)はその途 中で液体可燃物(Y)が混合され、当該ガス発生槽(6)の点火装置(7)によ り点火され、その後、送風装置(8)よりバルブ(V5)を介してガス発生槽( 6)へエアーが送風され、燃焼を維持させる。
【0015】 そして、その燃焼熱により周囲の液体可燃物を含有した炭化物(以下、含有炭 化物という)を加熱させ、加熱された含有炭化物は、液体可燃物(Y)を加熱分 解し、発熱量の高い可燃ガスを発生する。尚、ガス発生槽(6)内の搬入量は、 搬入量検知装置(14)により検知し、また、ガス発生槽(6)内の圧力は、安全 装置(10)で調整する。
【0016】 そして、発生したガスは、ガス発生槽(6)よりバルブ(V4)を介して、一 または複数の濾過器(11)で除塵され、ガスエンジンへ送られ、その途中で凝縮 した水分はバルブで装置外へ放出される。
【0017】 濾過器(11)を通過して乾燥したガスは、ガスエンジン(12)の燃料として動 力を得たり、ガス燃料として種々使用する。
【0018】 一方、ガス発生槽(6)内で発生した液体可燃物(Y)の不純物を含んだ残灰 は、火格子(6a)より落下し、装置外へ放出され、処理されるものである。
【0019】 また、ガス発生槽(6)の気密性は、バルブ(V3)(V4)(V5)や灰搬 出装置(9)にて気密を保持するよう構成する。
【0020】
この考案の炭化物を利用した液体可燃物のガス化装置によると、廃油等の液体 可燃物(Y)をクリーンなガス燃料にすることができ、多孔質の炭化物(X)に 当該廃油を含浸させることで、廃油中の不純物を灰中に取り込むことができ、炭 化物として木炭や食品残渣等の炭化物も利用できる効果を有する。
【0021】 また、ガス発生槽(6)から生成されたガス中には、炭化物の燃焼によって発 生した二酸化炭素も含むことから、このガスをエンジン等の動力源に使用すると ERGと同様な効果が得られる。
【0022】 さらに、この装置を使用すると、残灰中に微量の有害物質を排出する以外は、 全て密閉式であり耐公害性に富んでいる。
【0023】 そして、これまでに焼却処分されていた廃棄物の有効利用が図れる等極めて有 益なる効果を奏するものである。
【図1】この考案の一実施例を示す説明図である。
1 炭化物槽 2 液物タンク 3 搬送装置 4 オイルポンプ 5 混合装置 6 ガス発生槽 6a 火格子 7 点火装置 8 送風装置 9 灰分捕獲装置 10 安全装置 11 濾過器 12 動力源 13 モータ等の動力源 14 搬入量検知装置 V1 バルブ V2 バルブ V3 バルブ V4 バルブ V5 バルブ X 炭化物 Y 液体可燃物
Claims (2)
- 【請求項1】 あらゆる有機物を炭化させた物質,炭化
物(X)を、連続又はバッチ式等の手段で搬入する炭化
物槽(1)と、これら炭化物(X)をモータ等の動力源
(13)にて搬入する搬入装置(3)とを連通して設け、
該搬送装置(3)には、連続する混合装置(5)を設
け、該混合装置(5)には、バルブ(V1)(V2)
や、あるいはオイルポンプ(4)を介して,あらゆる液
体可燃物(Y)の液体を、連続またはバッチ方式で搬入
される液物タンク(2)を連通して設け、前記混合装置
(5)は、バルブ(V3)を介してガス発生槽(6)に
接続され、該ガス発生槽(6)には、点火装置(7)を
設けると共に、下部にはガス発生槽(6)内で発生した
液体可燃物(Y)の不純物を含んだ残灰を落下させる火
格子(6a)と灰分捕獲装置(9)、さらに該ガス発生
槽(6)にバルブ(V5)を介して送風装置(8)を設
け、該ガス発生槽(6)はバルブ(V4)を介して、一
または複数の濾過器(11)に接続され、該濾過器(11)
を介して動力源(12) に接続されることを特徴とする炭
化物を利用した液体可燃物のガス化装置。 - 【請求項2】 ガス発生槽(6)に、搬入量を調整する
ための搬入量検知装置(14)、ガス発生槽(6)内の圧
力を調整するための安全装置(10)を設けたことを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の炭化物を利
用した液体可燃物のガス化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008389U JP3077941U (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 炭化物を利用した液体可燃物のガス化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008389U JP3077941U (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 炭化物を利用した液体可燃物のガス化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3077941U true JP3077941U (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=43210911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000008389U Expired - Lifetime JP3077941U (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 炭化物を利用した液体可燃物のガス化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077941U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08152757A (ja) * | 1994-11-29 | 1996-06-11 | Nec Corp | カラー画像形成装置 |
KR20210000738A (ko) | 2013-11-15 | 2021-01-05 | 하마마츠 포토닉스 가부시키가이샤 | 방사선 검출기, 및 방사선 검출기의 제조 방법 |
-
2000
- 2000-11-27 JP JP2000008389U patent/JP3077941U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08152757A (ja) * | 1994-11-29 | 1996-06-11 | Nec Corp | カラー画像形成装置 |
KR20210000738A (ko) | 2013-11-15 | 2021-01-05 | 하마마츠 포토닉스 가부시키가이샤 | 방사선 검출기, 및 방사선 검출기의 제조 방법 |
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