JP3075093B2 - 掘削工具 - Google Patents
掘削工具Info
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- JP3075093B2 JP3075093B2 JP06194409A JP19440994A JP3075093B2 JP 3075093 B2 JP3075093 B2 JP 3075093B2 JP 06194409 A JP06194409 A JP 06194409A JP 19440994 A JP19440994 A JP 19440994A JP 3075093 B2 JP3075093 B2 JP 3075093B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンカー工事・各種さく
井工事・基礎杭工事などの土木工事において土砂・岩石
等の掘削に用いられる掘削工具に関し、より詳しくは土
砂を掘削するブロックが掘削中に縮径して土砂等を掘削
できなくなることが無いように掘削工具を改良する技術
に関する。
井工事・基礎杭工事などの土木工事において土砂・岩石
等の掘削に用いられる掘削工具に関し、より詳しくは土
砂を掘削するブロックが掘削中に縮径して土砂等を掘削
できなくなることが無いように掘削工具を改良する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記掘削工具の一例として、特願平3−
7199号に記載されたものがある。この掘削工具は特
開昭63−11789号公報に記載されている掘削装置
の耐久性を向上させることを目的として発明されたもの
で、図3から図6に示すように、この掘削工具90は、
掘削パイプ30内に挿通させられるデバイス10と、こ
のデバイス10の底面10aに取り付けられた一対のブ
ロック20とを備えている。
7199号に記載されたものがある。この掘削工具は特
開昭63−11789号公報に記載されている掘削装置
の耐久性を向上させることを目的として発明されたもの
で、図3から図6に示すように、この掘削工具90は、
掘削パイプ30内に挿通させられるデバイス10と、こ
のデバイス10の底面10aに取り付けられた一対のブ
ロック20とを備えている。
【0003】図3に示すように、前記デバイス10は、
外周面にスプライン溝12を備えた小径部10Aと、前
記ブロック20の軸部分21を挿入する一対の挿入孔1
1を備えた大径部10Bとを備えており、図示されない
ハンマシリンダの回転力が前記スプライン溝12を介し
て伝達されるとともに、やはり図示されないハンマの軸
線方向の衝撃力が前記掘削パイプ30と係合するフラン
ジ13の上面13aに加えられるようになっている。ま
た、このデバイス10の底面10aには、デバイス10
の軸線に対して対称かつ平行に一対の挿通孔11が穿設
されている。
外周面にスプライン溝12を備えた小径部10Aと、前
記ブロック20の軸部分21を挿入する一対の挿入孔1
1を備えた大径部10Bとを備えており、図示されない
ハンマシリンダの回転力が前記スプライン溝12を介し
て伝達されるとともに、やはり図示されないハンマの軸
線方向の衝撃力が前記掘削パイプ30と係合するフラン
ジ13の上面13aに加えられるようになっている。ま
た、このデバイス10の底面10aには、デバイス10
の軸線に対して対称かつ平行に一対の挿通孔11が穿設
されている。
【0004】前記ブロック20は、図3から図6に示す
ように、前記デバイス10の挿通孔11内に嵌入させら
れる軸部分21と、この軸部分21の先端に一体に設け
られた前記デバイス10の外周面とほぼ同半径の円筒状
外周面22bを有する半円形断面の本体部分22と、こ
の本体部分22の掘削方向の先端面に多数植設された超
硬合金などの耐摩耗性材料により形成された多数のビッ
ト23とを備えている。(図4および図5においてはビ
ット23の図示を省略している。)そしてこのブロック
20は、その平坦な端面22aが互いに対向した状態
で、その軸部分21が前記デバイス10の挿通孔11に
回動自在に嵌入され、かつ係合ピン17により所定寸法
だけ軸線方向に摺動自在とされた状態で抜け止めされて
いる。
ように、前記デバイス10の挿通孔11内に嵌入させら
れる軸部分21と、この軸部分21の先端に一体に設け
られた前記デバイス10の外周面とほぼ同半径の円筒状
外周面22bを有する半円形断面の本体部分22と、こ
の本体部分22の掘削方向の先端面に多数植設された超
硬合金などの耐摩耗性材料により形成された多数のビッ
ト23とを備えている。(図4および図5においてはビ
ット23の図示を省略している。)そしてこのブロック
20は、その平坦な端面22aが互いに対向した状態
で、その軸部分21が前記デバイス10の挿通孔11に
回動自在に嵌入され、かつ係合ピン17により所定寸法
だけ軸線方向に摺動自在とされた状態で抜け止めされて
いる。
【0005】そして、デバイス10をハンマシリンダに
より図3中に矢印Xで示す掘削方向に回転させると、本
体部分22が土砂等に対する掘削抵抗を受けて軸部分2
1を回転軸として自転するが、図4に示すようにその平
坦な端面22aの一部が互いに当接してその自転が停止
し、その平坦な端面22aの一端部がデバイス10の外
周面10bより所定量だけ半径方向外側に突出する拡径
状態となる。そして、本体部分22のデバイス10の外
周面10bより突出した部分は外周刃Aとして機能し、
土砂等を掘削して穿設した孔の壁面を掘削する役目を果
たす。さらに、デバイス10に加えられたハンマの衝撃
力およびハンマシリンダの回転力はデバイス10を介し
てブロック20に伝えられ、もってブロック20はその
先端面に植設された多数のビット23により土砂等を破
砕して掘削し、地中を前進する。この際、掘削された土
砂等は、図3に示すようにデバイス10に貫設された空
気孔15a・15b・15cを介して供給されるととも
に排気口15dから吹き出される、ハンマが落下する際
に吐き出された圧縮空気の流れに乗って排出溝14内を
移動させられ、さらに掘削パイプ30内を通って上方に
排出される。
より図3中に矢印Xで示す掘削方向に回転させると、本
体部分22が土砂等に対する掘削抵抗を受けて軸部分2
1を回転軸として自転するが、図4に示すようにその平
坦な端面22aの一部が互いに当接してその自転が停止
し、その平坦な端面22aの一端部がデバイス10の外
周面10bより所定量だけ半径方向外側に突出する拡径
状態となる。そして、本体部分22のデバイス10の外
周面10bより突出した部分は外周刃Aとして機能し、
土砂等を掘削して穿設した孔の壁面を掘削する役目を果
たす。さらに、デバイス10に加えられたハンマの衝撃
力およびハンマシリンダの回転力はデバイス10を介し
てブロック20に伝えられ、もってブロック20はその
先端面に植設された多数のビット23により土砂等を破
砕して掘削し、地中を前進する。この際、掘削された土
砂等は、図3に示すようにデバイス10に貫設された空
気孔15a・15b・15cを介して供給されるととも
に排気口15dから吹き出される、ハンマが落下する際
に吐き出された圧縮空気の流れに乗って排出溝14内を
移動させられ、さらに掘削パイプ30内を通って上方に
排出される。
【0006】掘削終了後、ハンマシリンダを掘削方向と
は逆方向に回転させると、各ブロック20は土砂等との
摩擦力により掘削時とは逆の方向に自転し、図5に示す
ように、本体部分22の円弧状の外周部22bがデバイ
ス10の外周面10bよりも反径方向内側に位置させら
れる縮径状態となる。これにより、この掘削工具90を
掘削パイプ30内から上方に引き抜くことができる。
は逆方向に回転させると、各ブロック20は土砂等との
摩擦力により掘削時とは逆の方向に自転し、図5に示す
ように、本体部分22の円弧状の外周部22bがデバイ
ス10の外周面10bよりも反径方向内側に位置させら
れる縮径状態となる。これにより、この掘削工具90を
掘削パイプ30内から上方に引き抜くことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の掘削工具90においては、図7にビット23を省略
して示すように、それぞれのブロック20の軸部分21
の軸線C2・C3とそれぞれの本体部分22の平坦な端
面22aとの距離L1・L2が等しく設定されている。
これにより、図8にビット23を描いて示すように、拡
径状態となった一対のブロック20のそれぞれの平坦な
端面22aは、デバイス10の軸線C1をその平面上に
含むように延びることとなる。
来の掘削工具90においては、図7にビット23を省略
して示すように、それぞれのブロック20の軸部分21
の軸線C2・C3とそれぞれの本体部分22の平坦な端
面22aとの距離L1・L2が等しく設定されている。
これにより、図8にビット23を描いて示すように、拡
径状態となった一対のブロック20のそれぞれの平坦な
端面22aは、デバイス10の軸線C1をその平面上に
含むように延びることとなる。
【0008】一方、ビット23をブロック20の本体部
分22の先端面に植設するに当たっては、強度上の問題
から、本体部分22の平坦な端面22aからある程度離
れた位置にビット23を植設せざるを得ない。これによ
り、図8に示すように、従来の切削工具90において
は、ブロック20が拡径状態となった時にブロック20
に植設されたビット23のいずれもが、デバイス10の
軸線C1上もしくはその近傍部分に位置することができ
ない。したがって、従来の掘削工具90を用いて岩石を
掘削する際には、掘削する岩石のデバイス10の軸線C
1に対向する部分を良好に掘削することができず、残っ
た岩芯が掘削抵抗となって効率よく岩石を掘削すること
ができないという問題があった。
分22の先端面に植設するに当たっては、強度上の問題
から、本体部分22の平坦な端面22aからある程度離
れた位置にビット23を植設せざるを得ない。これによ
り、図8に示すように、従来の切削工具90において
は、ブロック20が拡径状態となった時にブロック20
に植設されたビット23のいずれもが、デバイス10の
軸線C1上もしくはその近傍部分に位置することができ
ない。したがって、従来の掘削工具90を用いて岩石を
掘削する際には、掘削する岩石のデバイス10の軸線C
1に対向する部分を良好に掘削することができず、残っ
た岩芯が掘削抵抗となって効率よく岩石を掘削すること
ができないという問題があった。
【0009】そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、掘削す
る岩石のデバイスの軸線に対向する部分をも良好に掘削
することができる掘削工具を提供することにある。
されたものであって、その目的とするところは、掘削す
る岩石のデバイスの軸線に対向する部分をも良好に掘削
することができる掘削工具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明
の、ハンマの衝撃力およびハンマシリンダの回転力を受
けるデバイスと、前記デバイスの掘削方向前方側の底面
にその中心に対して対称に穿設された一対の挿通孔にそ
れぞれ回動自在に嵌入させられる軸部分、および前記軸
部分に固定されるとともにその先端面にビットが植設さ
れた略半円形状断面の本体部分とを有するブロックを一
対備え、前記一対のブロックは、前記軸部分が前記デバ
イスの挿通孔にそれぞれ嵌入させられるときに前記本体
部分の平坦な端面同士が互いに対向するようにされると
ともに、前記デバイスの回転に伴って土砂との掘削抵抗
によりその軸部分を軸として自転させられ、かつ前記デ
バイスが掘削方向に回転する際には前記本体部分の一部
が前記デバイスの外周面よりも半径方向外側に突出した
状態で前記本体部分の平坦な端面同士が互いに当接する
拡径状態となり、前記デバイスが反掘削方向に回転する
際にはその本体部分が前記デバイスの外周面よりも半径
方向内側に位置する縮径状態となるように、前記本体部
分が前記軸部分に偏心して取り付けられてなる掘削工具
において、前記一対のブロックの内の、一方のブロック
の前記本体部分の平坦な端面と前記軸部分の軸線との距
離を、このブロックの前記軸部分の軸線と前記デバイス
の軸線との距離よりも大きく設定し、かつこのブロック
の拡径状態となったときにこのブロックの先端面の前記
デバイスの底面の中心と対向する部分もしくはその近傍
部分にビットを植設したことを特徴とする掘削工具によ
って達成することができる。
の、ハンマの衝撃力およびハンマシリンダの回転力を受
けるデバイスと、前記デバイスの掘削方向前方側の底面
にその中心に対して対称に穿設された一対の挿通孔にそ
れぞれ回動自在に嵌入させられる軸部分、および前記軸
部分に固定されるとともにその先端面にビットが植設さ
れた略半円形状断面の本体部分とを有するブロックを一
対備え、前記一対のブロックは、前記軸部分が前記デバ
イスの挿通孔にそれぞれ嵌入させられるときに前記本体
部分の平坦な端面同士が互いに対向するようにされると
ともに、前記デバイスの回転に伴って土砂との掘削抵抗
によりその軸部分を軸として自転させられ、かつ前記デ
バイスが掘削方向に回転する際には前記本体部分の一部
が前記デバイスの外周面よりも半径方向外側に突出した
状態で前記本体部分の平坦な端面同士が互いに当接する
拡径状態となり、前記デバイスが反掘削方向に回転する
際にはその本体部分が前記デバイスの外周面よりも半径
方向内側に位置する縮径状態となるように、前記本体部
分が前記軸部分に偏心して取り付けられてなる掘削工具
において、前記一対のブロックの内の、一方のブロック
の前記本体部分の平坦な端面と前記軸部分の軸線との距
離を、このブロックの前記軸部分の軸線と前記デバイス
の軸線との距離よりも大きく設定し、かつこのブロック
の拡径状態となったときにこのブロックの先端面の前記
デバイスの底面の中心と対向する部分もしくはその近傍
部分にビットを植設したことを特徴とする掘削工具によ
って達成することができる。
【0011】
【作用】本発明の掘削工具においては、一対のブロック
の内の、一方のブロックの本体部分の平坦な端面と軸部
分の軸線との距離を、このブロックの軸部分の軸線とデ
バイスの底面の中心との距離よりも大きく設定している
ので、このブロックが拡径状態となったときにこのブロ
ックの先端面のデバイスの底面の中心と対向する部分も
しくはその近傍部分に、強度上の問題を生じることなく
ビットを植設することができる。そして、一対のブロッ
クが拡径状態となったときに、一方のブロックのデバイ
スの底面の中心と対向する部分もしくはその近傍部分に
植設されたビットは、掘削する岩石のデバイスの底面の
中心と対向する部分もしくはその近傍部分を破砕しなが
ら掘削するので、岩芯を残すことなく岩石を掘削するこ
とができる。
の内の、一方のブロックの本体部分の平坦な端面と軸部
分の軸線との距離を、このブロックの軸部分の軸線とデ
バイスの底面の中心との距離よりも大きく設定している
ので、このブロックが拡径状態となったときにこのブロ
ックの先端面のデバイスの底面の中心と対向する部分も
しくはその近傍部分に、強度上の問題を生じることなく
ビットを植設することができる。そして、一対のブロッ
クが拡径状態となったときに、一方のブロックのデバイ
スの底面の中心と対向する部分もしくはその近傍部分に
植設されたビットは、掘削する岩石のデバイスの底面の
中心と対向する部分もしくはその近傍部分を破砕しなが
ら掘削するので、岩芯を残すことなく岩石を掘削するこ
とができる。
【0012】
【実施例】本発明に係る掘削工具の1実施例を、以下に
図面に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本実施
例の掘削工具の一対のブロックをビットの図示を省略し
た状態で示す正面図、図2は本実施例の掘削工具の一対
のブロックが拡径状態となった時のビットの配置を説明
する正面図である。なお、従来の掘削工具と同一の部分
には同一の符号を使用する。
図面に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本実施
例の掘削工具の一対のブロックをビットの図示を省略し
た状態で示す正面図、図2は本実施例の掘削工具の一対
のブロックが拡径状態となった時のビットの配置を説明
する正面図である。なお、従来の掘削工具と同一の部分
には同一の符号を使用する。
【0013】本実施例の掘削工具は、一対のブロックの
内の、一方のブロックの本体部分の平坦な端面と軸部分
の軸線との距離を、このブロックの軸部分の軸線とデバ
イスの底面の中心との距離よりも大きく設定し、かつこ
のブロックが拡径状態となったときにこのブロックの先
端面の前記デバイスの底面の中心と対向する部分もしく
はその近傍部分にビットを植設したこと以外は、前述し
た従来の掘削工具と同一の構造を有している。これによ
り以下の説明においてはその特徴部分のみを詳細に説明
するものとする。
内の、一方のブロックの本体部分の平坦な端面と軸部分
の軸線との距離を、このブロックの軸部分の軸線とデバ
イスの底面の中心との距離よりも大きく設定し、かつこ
のブロックが拡径状態となったときにこのブロックの先
端面の前記デバイスの底面の中心と対向する部分もしく
はその近傍部分にビットを植設したこと以外は、前述し
た従来の掘削工具と同一の構造を有している。これによ
り以下の説明においてはその特徴部分のみを詳細に説明
するものとする。
【0014】すなわち図1にビット23の図示を省略し
て示すように、本実施例の掘削工具100においては一
対のブロックの内、図示左方側のブロック20Lの平坦
な端面22aとその軸部分21Lの軸線C2との距離L
1が、その軸部分21Lの軸線C2とデバイス10の底
面の中心C1との距離L3よりも大きくされている。そ
して、図示右方側のブロック20Rの平坦な端面22a
とその軸部分21Rの軸線C3との距離L2が、その軸
部分21Rの軸線C3とデバイス10の底面の中心C1
との距離L3よりも小さくされている。
て示すように、本実施例の掘削工具100においては一
対のブロックの内、図示左方側のブロック20Lの平坦
な端面22aとその軸部分21Lの軸線C2との距離L
1が、その軸部分21Lの軸線C2とデバイス10の底
面の中心C1との距離L3よりも大きくされている。そ
して、図示右方側のブロック20Rの平坦な端面22a
とその軸部分21Rの軸線C3との距離L2が、その軸
部分21Rの軸線C3とデバイス10の底面の中心C1
との距離L3よりも小さくされている。
【0015】これにより、前記一対のブロック20R・
20Lが拡径状態となる時には、図2に示すように互い
に当接する両ブロック20R・20Lの平坦な端面22
aはデバイス10の底面の中心C1とはオフセットした
位置に位置する。したがって、前記ブロック20Lの先
端面の、デバイス10の底面の中心C1に対向する部分
もしくはその近傍部分に、平坦な端面22aに接近しす
ぎて強度上の問題を生じることなくビットを植設するこ
とができる。そして本実施例においては、図2に示すよ
うに、ビット23をその中心がデバイス10の底面の中
心C1に対してわずかに半径方向外側にオフセットする
ように植設されている。
20Lが拡径状態となる時には、図2に示すように互い
に当接する両ブロック20R・20Lの平坦な端面22
aはデバイス10の底面の中心C1とはオフセットした
位置に位置する。したがって、前記ブロック20Lの先
端面の、デバイス10の底面の中心C1に対向する部分
もしくはその近傍部分に、平坦な端面22aに接近しす
ぎて強度上の問題を生じることなくビットを植設するこ
とができる。そして本実施例においては、図2に示すよ
うに、ビット23をその中心がデバイス10の底面の中
心C1に対してわずかに半径方向外側にオフセットする
ように植設されている。
【0016】したがって、本実施例の掘削工具100に
おいては、デバイス10がハンマシリンダにより掘削方
向に回転させられるとともにデバイス10にハンマによ
る衝撃力が付与されると、拡径状態においてブロック2
0Lの先端面のデバイス10の底面の中心C1に対向す
る部分の近傍に植設されたビット23が、掘削する岩石
のデバイス10の底面の中心C1に対向する部分の回り
を回転して破砕しながら掘削するので、岩芯を残すこと
なく岩石を掘削することができる。これにより、岩石を
掘削する際に岩芯を残すことなく掘削することができる
から、岩芯が掘削抵抗となって掘削のスピードが低下す
ることが無い。
おいては、デバイス10がハンマシリンダにより掘削方
向に回転させられるとともにデバイス10にハンマによ
る衝撃力が付与されると、拡径状態においてブロック2
0Lの先端面のデバイス10の底面の中心C1に対向す
る部分の近傍に植設されたビット23が、掘削する岩石
のデバイス10の底面の中心C1に対向する部分の回り
を回転して破砕しながら掘削するので、岩芯を残すこと
なく岩石を掘削することができる。これにより、岩石を
掘削する際に岩芯を残すことなく掘削することができる
から、岩芯が掘削抵抗となって掘削のスピードが低下す
ることが無い。
【0017】
【発明の効果】本発明の掘削工具においては、一対のブ
ロックの内、一方のブロックの本体部分の平坦な端面と
軸部分の軸線との距離を、このブロックの軸部分の軸線
とデバイスの底面の中心との距離よりも大きく設定して
いるので、このブロックが拡径状態となったときにこの
ブロックの先端面のデバイスの底面の中心と対向する部
分もしくはその近傍部分に、強度上の問題を生じること
なくビットを植設することができる。そして、拡径状態
となったときにデバイスの底面の中心と対向する部分も
しくはその近傍部分に植設されたビットは、掘削する岩
石のデバイスの底面の中心と対向する部分を破砕しなが
ら掘削するので、岩芯を残すことなく岩石を掘削するこ
とができ、もって掘削効率を向上させることができる。
ロックの内、一方のブロックの本体部分の平坦な端面と
軸部分の軸線との距離を、このブロックの軸部分の軸線
とデバイスの底面の中心との距離よりも大きく設定して
いるので、このブロックが拡径状態となったときにこの
ブロックの先端面のデバイスの底面の中心と対向する部
分もしくはその近傍部分に、強度上の問題を生じること
なくビットを植設することができる。そして、拡径状態
となったときにデバイスの底面の中心と対向する部分も
しくはその近傍部分に植設されたビットは、掘削する岩
石のデバイスの底面の中心と対向する部分を破砕しなが
ら掘削するので、岩芯を残すことなく岩石を掘削するこ
とができ、もって掘削効率を向上させることができる。
【図1】本実施例の掘削工具の一対のブロックをビット
の図示を省略した状態で示す正面図である。
の図示を省略した状態で示す正面図である。
【図2】本実施例の掘削工具の一対のブロックが拡径状
態となった時のビットの配置を説明する正面図である。
態となった時のビットの配置を説明する正面図である。
【図3】従来の掘削工具の全体縦断面図である。
【図4】図3に示す掘削工具のブロックが拡径した状態
を説明する正面図である。
を説明する正面図である。
【図5】図3に示す掘削工具のブロックが縮径した状態
を説明する正面図である。
を説明する正面図である。
【図6】図3に示す掘削工具の作動を説明する斜視図で
ある。
ある。
【図7】図3に示す掘削工具のブロックの形状を説明す
る正面図である。
る正面図である。
【図8】従来の掘削工具の一対のブロックが拡径状態と
なった時のビットの配置を説明する正面図である。
なった時のビットの配置を説明する正面図である。
C1 デバイスの底面の中心 C2 ブロックの軸部分の軸線 C3 ブロックの軸部分の軸線 L1 ブロックの軸部分の軸線とブロックの平坦な端面
との距離 L2 ブロックの軸部分の軸線とブロックの平坦な端面
との距離 L3 ブロックの軸部分の軸線とデバイスの底面の中心
との距離 10 デバイス 10A 小径部 10B 大径部 11 挿通孔 12 スプライン溝 13 フランジ 13a フランジ上面 14 排出溝 15a 空気孔 15b 空気孔 15c 空気孔 15d 排気口 17 係止ピン 18 貫通孔 20 ブロック 20R ブロック 20L ブロック 21 軸部分 21R 軸部分 21L 軸部分 22 本体部分 22a 平坦な端面 22b 外周円筒面 23 ビット 30 掘削パイプ 90 従来の掘削工具 100 本発明に係る掘削工具
との距離 L2 ブロックの軸部分の軸線とブロックの平坦な端面
との距離 L3 ブロックの軸部分の軸線とデバイスの底面の中心
との距離 10 デバイス 10A 小径部 10B 大径部 11 挿通孔 12 スプライン溝 13 フランジ 13a フランジ上面 14 排出溝 15a 空気孔 15b 空気孔 15c 空気孔 15d 排気口 17 係止ピン 18 貫通孔 20 ブロック 20R ブロック 20L ブロック 21 軸部分 21R 軸部分 21L 軸部分 22 本体部分 22a 平坦な端面 22b 外周円筒面 23 ビット 30 掘削パイプ 90 従来の掘削工具 100 本発明に係る掘削工具
フロントページの続き (72)発明者 佐分利 明弘 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田 1528番地三菱マテリアル株式会社 岐阜 製作所内 (56)参考文献 特開 平5−71288(JP,A) 特開 平4−169690(JP,A) 特開 平3−250190(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21B 10/32
Claims (1)
- 【請求項1】ハンマの衝撃力およびハンマシリンダの回
転力を受けるデバイスと、前記デバイスの掘削方向前方
側の底面にその中心に対して対称に穿設された一対の挿
通孔にそれぞれ回動自在に嵌入させられる軸部分、およ
び前記軸部分に固定されるとともにその先端面にビット
が植設された略半円形状断面の本体部分とを有するブロ
ックを一対備え、前記一対のブロックは、前記軸部分が
前記デバイスの挿通孔にそれぞれ嵌入させられるときに
前記本体部分の平坦な端面同士が互いに対向するように
されるとともに、前記デバイスの回転に伴って土砂との
掘削抵抗によりその軸部分を軸として自転させられ、か
つ前記デバイスが掘削方向に回転する際には前記本体部
分の一部が前記デバイスの外周面よりも半径方向外側に
突出した状態で前記本体部分の平坦な端面同士が互いに
当接する拡径状態となり、前記デバイスが反掘削方向に
回転する際にはその本体部分が前記デバイスの外周面よ
りも半径方向内側に位置する縮径状態となるように、前
記本体部分が前記軸部分に偏心して取り付けられてなる
掘削工具において、 前記一対のブロックの内の、一方のブロックの前記本体
部分の平坦な端面と前記軸部分の軸線との距離を、この
ブロックの前記軸部分の軸線と前記デバイスの軸線との
距離よりも大きく設定し、かつこのブロックの拡径状態
となったときにこのブロックの先端面の前記デバイスの
底面の中心と対向する部分もしくはその近傍部分にビッ
トを植設したことを特徴とする掘削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06194409A JP3075093B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 掘削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06194409A JP3075093B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 掘削工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0860971A JPH0860971A (ja) | 1996-03-05 |
JP3075093B2 true JP3075093B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=16324127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06194409A Expired - Fee Related JP3075093B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 掘削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3075093B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-18 JP JP06194409A patent/JP3075093B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0860971A (ja) | 1996-03-05 |
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