JP3070452B2 - 内燃機関の電動発電機 - Google Patents
内燃機関の電動発電機Info
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
Landscapes
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動機として内
燃機関を始動させる機能と、該機関の始動後は、発電機
として充電作用を奏する機能とを併せ有する内燃機関の
電動発電機に関するものである。
燃機関を始動させる機能と、該機関の始動後は、発電機
として充電作用を奏する機能とを併せ有する内燃機関の
電動発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として例えば、特開
昭64−77752号公報に記載される技術を挙げるこ
とができる。同公報には、エンジンを始動させる際に用
いられるスタータモータ(電動機)及びオルタネータ
(発電機)の双方の機能を兼ね備えた始動充電装置を有
するエンジンが記載されている。
昭64−77752号公報に記載される技術を挙げるこ
とができる。同公報には、エンジンを始動させる際に用
いられるスタータモータ(電動機)及びオルタネータ
(発電機)の双方の機能を兼ね備えた始動充電装置を有
するエンジンが記載されている。
【0003】この始動充電装置は図3に示すように、エ
ンジンのクランク軸91に取着されたフライホイール9
2と、同ホイール92に設けられた回転界磁極93と、
フライホイール92の内外周にそれぞれ配設されたフィ
ールドコイル94及びステータコイル95とを備えてい
る。
ンジンのクランク軸91に取着されたフライホイール9
2と、同ホイール92に設けられた回転界磁極93と、
フライホイール92の内外周にそれぞれ配設されたフィ
ールドコイル94及びステータコイル95とを備えてい
る。
【0004】前記フライホイール92は始動充電装置の
ロータを構成するものであり、クランク軸91の端面に
複数のボルト96により固定され、同軸91と一体回転
可能となっている。また、フライホイール92の外周部
には前記回転界磁極93がその周方向において一定間隔
を隔てて複数形成されている。
ロータを構成するものであり、クランク軸91の端面に
複数のボルト96により固定され、同軸91と一体回転
可能となっている。また、フライホイール92の外周部
には前記回転界磁極93がその周方向において一定間隔
を隔てて複数形成されている。
【0005】前記フィールドコイル94は、エンジンの
端面に設けられたアルミ製プレート97に取着され、フ
ライホイール92に対して近接対向している。また、前
記ステータコイル95は、エンジン本体98とクラッチ
ハウジング99との間に挟持されたリング状枠体100
に固着されている。そして、ステータコイル95のコア
95aは前記回転界磁極93の外周面に対して近接対向
し、同面との間には微少な空隙が形成されている。
端面に設けられたアルミ製プレート97に取着され、フ
ライホイール92に対して近接対向している。また、前
記ステータコイル95は、エンジン本体98とクラッチ
ハウジング99との間に挟持されたリング状枠体100
に固着されている。そして、ステータコイル95のコア
95aは前記回転界磁極93の外周面に対して近接対向
し、同面との間には微少な空隙が形成されている。
【0006】また、前記ステータコイル95の外周部両
側には、冷却水パイプ101が同コイル95に当接した
状態でそれぞれ配設されている。上記のように構成され
た始動充電装置付エンジンでは、フィールドコイル94
及びステータコイル95を通電制御して回転磁界を形成
することにより、回転界磁極93に電磁力を作用させて
フライホイール92を回転させることができる。そし
て、そのフライホイール92の回転力によりクランク軸
91を回転させ、エンジンを始動させることができる。
これに対して、エンジンの運転中にはフィールドコイル
94のみを通電制御し、ステータコイル95に誘導起電
力に発生させ、同起電力によりバッテリを充電すること
ができる。
側には、冷却水パイプ101が同コイル95に当接した
状態でそれぞれ配設されている。上記のように構成され
た始動充電装置付エンジンでは、フィールドコイル94
及びステータコイル95を通電制御して回転磁界を形成
することにより、回転界磁極93に電磁力を作用させて
フライホイール92を回転させることができる。そし
て、そのフライホイール92の回転力によりクランク軸
91を回転させ、エンジンを始動させることができる。
これに対して、エンジンの運転中にはフィールドコイル
94のみを通電制御し、ステータコイル95に誘導起電
力に発生させ、同起電力によりバッテリを充電すること
ができる。
【0007】また、上記従来技術では、ステータコイル
95の熱が前記冷却水パイプ101を流れる冷却水によ
り吸収されるようになっている。従って、ステータコイ
ル95の温度上昇が抑制され、始動充電装置における動
作性能の低下が防止されている。
95の熱が前記冷却水パイプ101を流れる冷却水によ
り吸収されるようになっている。従って、ステータコイ
ル95の温度上昇が抑制され、始動充電装置における動
作性能の低下が防止されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では以下に示す問題があった。即ち、ステータコ
イル95を冷却するための冷却水パイプ101は、同コ
イル95に対して別部材として設けられるものであるた
め、始動充電装置の部品点数が増加するといった問題を
有していた。加えて、ステータコイル95を効率的に冷
却するためには、同コイル95と冷却水パイプ101と
の接触面積を増大させる必要があるが、この場合には、
冷却水パイプ101が大型化するとともに、始動充電装
置の大型化を招くこととなる。
来技術では以下に示す問題があった。即ち、ステータコ
イル95を冷却するための冷却水パイプ101は、同コ
イル95に対して別部材として設けられるものであるた
め、始動充電装置の部品点数が増加するといった問題を
有していた。加えて、ステータコイル95を効率的に冷
却するためには、同コイル95と冷却水パイプ101と
の接触面積を増大させる必要があるが、この場合には、
冷却水パイプ101が大型化するとともに、始動充電装
置の大型化を招くこととなる。
【0009】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、電動発電機の大型化、或いは、部品点数
の増加を招くことなく、電動発電機のステータコイルに
おける温度上昇を抑制することをその目的とするもので
ある。
ものであって、電動発電機の大型化、或いは、部品点数
の増加を招くことなく、電動発電機のステータコイルに
おける温度上昇を抑制することをその目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
めに、本発明は、内燃機関と、該機関の出力軸における
回転駆動力が入力される変速機との間に設けられるもの
であって、前記内燃機関或いは変速機の少なくとも一方
に固設されたハウジングと、該ハウジング内に配設さ
れ、前記出力軸に対して駆動連結されるとともに、ロー
タコイルが巻回されたロータコアと、同じく前記ハウジ
ング内に配設され、該ハウジングに対して、前記ロータ
コアの外周部分との間に磁束が通過可能な空隙を有した
状態で固設されたステータコアと、該コアに巻回された
ステータコイルとを備えた内燃機関の電動発電機におい
て、前記ハウジングの内周壁面から延出した区画部材を
前記ステータコイルの外周壁面に当接させて、ステータ
コイル、ハウジング、及び区画部材により冷却媒体供給
源から冷却媒体が供給される冷却媒体用通路を区画形成
するとともに、前記ハウジングにおいて前記ステータコ
アが固設される支持部の内部には同支持部により分離さ
れる前記冷却媒体用通路の二つの内部空間を連通する通
路を形成したことをその要旨としている。
めに、本発明は、内燃機関と、該機関の出力軸における
回転駆動力が入力される変速機との間に設けられるもの
であって、前記内燃機関或いは変速機の少なくとも一方
に固設されたハウジングと、該ハウジング内に配設さ
れ、前記出力軸に対して駆動連結されるとともに、ロー
タコイルが巻回されたロータコアと、同じく前記ハウジ
ング内に配設され、該ハウジングに対して、前記ロータ
コアの外周部分との間に磁束が通過可能な空隙を有した
状態で固設されたステータコアと、該コアに巻回された
ステータコイルとを備えた内燃機関の電動発電機におい
て、前記ハウジングの内周壁面から延出した区画部材を
前記ステータコイルの外周壁面に当接させて、ステータ
コイル、ハウジング、及び区画部材により冷却媒体供給
源から冷却媒体が供給される冷却媒体用通路を区画形成
するとともに、前記ハウジングにおいて前記ステータコ
アが固設される支持部の内部には同支持部により分離さ
れる前記冷却媒体用通路の二つの内部空間を連通する通
路を形成したことをその要旨としている。
【0011】上記構成を備えた本発明における電動発電
機は以下の作用を奏する。即ち、内燃機関の始動時にお
いては、ステータコイルに生じる回転磁界によりロータ
コアには回転力が付与される。ロータコアは内燃機関の
出力軸に駆動連結されているため、前記回転力により出
力軸が回転駆動されて内燃機関の始動が行われる。
機は以下の作用を奏する。即ち、内燃機関の始動時にお
いては、ステータコイルに生じる回転磁界によりロータ
コアには回転力が付与される。ロータコアは内燃機関の
出力軸に駆動連結されているため、前記回転力により出
力軸が回転駆動されて内燃機関の始動が行われる。
【0012】一方、内燃機関の始動後において、本電動
発電機はロータコアの回転に伴って誘導起電力を発生
し、同誘導起電力により内燃機関に備えられたバッテリ
等の充電が行われる。
発電機はロータコアの回転に伴って誘導起電力を発生
し、同誘導起電力により内燃機関に備えられたバッテリ
等の充電が行われる。
【0013】以上のように、本電動発電機は、内燃機関
の始動時には電動機として機能し、また、内燃機関の始
動後は発電機として機能する。この際、ステータコイル
は同コイルに電流が通過するに伴って発熱し、また、同
コイルには内燃機関或いは変速機の熱が伝達される。し
かしながら、本電動発電機においては、ステータコイル
の熱は冷却媒体用通路を通過する冷却媒体により吸収さ
れるため、同コイルにおける温度上昇が抑制される。ま
た、前記冷却媒体用通路は、ステータコイル、ハウジン
グ、及び区画部材にて区画形成された空間により形成さ
れている。従って、本電動発電機は、冷却媒体用通路を
形成することによる大型化が防止され、また、冷却媒体
用通路を形成するためのハウジング等を別途設ける必要
がないものとなる。
の始動時には電動機として機能し、また、内燃機関の始
動後は発電機として機能する。この際、ステータコイル
は同コイルに電流が通過するに伴って発熱し、また、同
コイルには内燃機関或いは変速機の熱が伝達される。し
かしながら、本電動発電機においては、ステータコイル
の熱は冷却媒体用通路を通過する冷却媒体により吸収さ
れるため、同コイルにおける温度上昇が抑制される。ま
た、前記冷却媒体用通路は、ステータコイル、ハウジン
グ、及び区画部材にて区画形成された空間により形成さ
れている。従って、本電動発電機は、冷却媒体用通路を
形成することによる大型化が防止され、また、冷却媒体
用通路を形成するためのハウジング等を別途設ける必要
がないものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態について図1〜図2に従って説明する。
の形態について図1〜図2に従って説明する。
【0015】図1に示すように、本実施の形態における
電動発電機10は、内燃機関としてのエンジン(同図で
は左側に位置する)、及び変速機としてのトランスミッ
ション(同図では右側に位置する)との間に配設される
ものである。
電動発電機10は、内燃機関としてのエンジン(同図で
は左側に位置する)、及び変速機としてのトランスミッ
ション(同図では右側に位置する)との間に配設される
ものである。
【0016】エンジンの出力軸を構成するクランク軸1
2は、エンジンのシリンダブロック(図示しない)にて
回転可能に支持されるとともに、その基端側(図におい
て右側)の部分はシリンダブロックの側方、即ちトラン
スミッション側に延出されている。そして、クランク軸
12の基端側端面にはドライブプレート27が一体回転
可能に設けられている。
2は、エンジンのシリンダブロック(図示しない)にて
回転可能に支持されるとともに、その基端側(図におい
て右側)の部分はシリンダブロックの側方、即ちトラン
スミッション側に延出されている。そして、クランク軸
12の基端側端面にはドライブプレート27が一体回転
可能に設けられている。
【0017】一方、トランスミッションの入力軸14
は、クランク軸12と同一軸心上に配設されるととも
に、その先端側(図において左側)の部分はトランスミ
ッションのハウジング15からエンジン側に延出されて
いる。また、入力軸14の先端部分には駆動プレート1
6が設けられている。同駆動プレート16は全体が略円
板状をなし、その中央部にはボス部16aが形成されて
いる。同ボス部16aは、図1に示すように前記入力軸
14の先端部分に外嵌されるとともに同軸に対してスプ
ライン結合されており、駆動プレート16及び入力軸1
4とは一体回転可能となっている。そして、エンジンの
クランク軸12における回転駆動力は、前記ドライブプ
レート27から後述するカバー29、一対のリテーナプ
レート33,34及びコイルスプリング39、駆動プレ
ート16を介してトランスミッションの入力軸14へと
伝達されるようになっている。
は、クランク軸12と同一軸心上に配設されるととも
に、その先端側(図において左側)の部分はトランスミ
ッションのハウジング15からエンジン側に延出されて
いる。また、入力軸14の先端部分には駆動プレート1
6が設けられている。同駆動プレート16は全体が略円
板状をなし、その中央部にはボス部16aが形成されて
いる。同ボス部16aは、図1に示すように前記入力軸
14の先端部分に外嵌されるとともに同軸に対してスプ
ライン結合されており、駆動プレート16及び入力軸1
4とは一体回転可能となっている。そして、エンジンの
クランク軸12における回転駆動力は、前記ドライブプ
レート27から後述するカバー29、一対のリテーナプ
レート33,34及びコイルスプリング39、駆動プレ
ート16を介してトランスミッションの入力軸14へと
伝達されるようになっている。
【0018】トランスミッションのハウジング15には
ポンプハウジング17が取着されている。ポンプハウジ
ング17の先端側部分は、図1に示すように内部に挿通
孔18を有する円筒状に形成されている。一方、ポンプ
ハウジング17の基端側部分は、複数のボルト19によ
りトランスミッションのハウジング15に固定されてい
る。また、前記ポンプハウジング17の基端側部分に
は、前記挿通孔18に連通され、前記ハウジング15側
に向けて開口された収容孔20が形成されている。そし
て、ポンプハウジング17がトランスミッションのハウ
ジング15に固定されることにより、同ハウジング15
と前記収容孔20の壁面にて囲まれる空間により後述す
るオイルポンプ24用の収容空間21が形成されてい
る。そして、前記挿通孔18及び収容空間21の内部に
は、前記入力軸14が挿通配置され、同軸14の先端側
及び基端側の部分は挿通孔18内に配置されたベアリン
グ22,23によってそれぞれ回転可能に支持されてい
る。
ポンプハウジング17が取着されている。ポンプハウジ
ング17の先端側部分は、図1に示すように内部に挿通
孔18を有する円筒状に形成されている。一方、ポンプ
ハウジング17の基端側部分は、複数のボルト19によ
りトランスミッションのハウジング15に固定されてい
る。また、前記ポンプハウジング17の基端側部分に
は、前記挿通孔18に連通され、前記ハウジング15側
に向けて開口された収容孔20が形成されている。そし
て、ポンプハウジング17がトランスミッションのハウ
ジング15に固定されることにより、同ハウジング15
と前記収容孔20の壁面にて囲まれる空間により後述す
るオイルポンプ24用の収容空間21が形成されてい
る。そして、前記挿通孔18及び収容空間21の内部に
は、前記入力軸14が挿通配置され、同軸14の先端側
及び基端側の部分は挿通孔18内に配置されたベアリン
グ22,23によってそれぞれ回転可能に支持されてい
る。
【0019】また、前記収容空間21内には、オイルポ
ンプ24を構成するドライブギヤ25及びドリブンギヤ
26が配設されている。オイルポンプ24は内接ギア式
のオイルポンプであり、本発明の油供給源を構成してい
る。前記ドライブギヤ25には前記入力軸14が挿通さ
れるとともにスプライン結合され、ドライブギヤ25及
び入力軸14とは一体回転可能となっている。そして、
入力軸14の回転に伴うドライブ及びドリブンギヤ2
5,26の回転により前記オイルポンプ24が駆動され
て、オイルパン(図示しない)の潤滑油がトランスミッ
ション内の油圧制御回路(図示しない)に圧送されて供
給されるようになっている。
ンプ24を構成するドライブギヤ25及びドリブンギヤ
26が配設されている。オイルポンプ24は内接ギア式
のオイルポンプであり、本発明の油供給源を構成してい
る。前記ドライブギヤ25には前記入力軸14が挿通さ
れるとともにスプライン結合され、ドライブギヤ25及
び入力軸14とは一体回転可能となっている。そして、
入力軸14の回転に伴うドライブ及びドリブンギヤ2
5,26の回転により前記オイルポンプ24が駆動され
て、オイルパン(図示しない)の潤滑油がトランスミッ
ション内の油圧制御回路(図示しない)に圧送されて供
給されるようになっている。
【0020】前記ドライブプレート27は、同プレート
27に固定部28を介して固着された、カバー29及び
連結部材30等により構成されている。前記カバー29
には一対のリテーナプレート33,34が複数のリベッ
ト37により固着されている。そして、図1に示すよう
に、前記駆動プレート16の外周側部分は両リテーナプ
レート33,34の間に挟まれた状態に配置されてい
る。更に、駆動プレート16と、両リテーナプレート3
3,34とはコイルスプリング39により駆動連結され
ている。
27に固定部28を介して固着された、カバー29及び
連結部材30等により構成されている。前記カバー29
には一対のリテーナプレート33,34が複数のリベッ
ト37により固着されている。そして、図1に示すよう
に、前記駆動プレート16の外周側部分は両リテーナプ
レート33,34の間に挟まれた状態に配置されてい
る。更に、駆動プレート16と、両リテーナプレート3
3,34とはコイルスプリング39により駆動連結され
ている。
【0021】電動発電機10のハウジング11は、第1
固定部31及び第2固定部32と、支持部35と、前述
したポンプハウジング17とから構成されている。第1
固定部31は、前記ドライブプレート27の一側部を覆
うようにしてエンジンのシリンダブロックに固設される
とともに、ベアリング36を介してクランク軸12を回
転可能に支持している。また第2固定部32はトランス
ミッションのハウジング15に対してノックピン(図示
しない)にて位置決めされた状態で、複数のボルト38
により固定されている。そして、両固定部31,32の
間には、全体が略環状をなす支持部35が配設され、前
記両固定部31,32に対してノックピン(図示しな
い)により固着されている。
固定部31及び第2固定部32と、支持部35と、前述
したポンプハウジング17とから構成されている。第1
固定部31は、前記ドライブプレート27の一側部を覆
うようにしてエンジンのシリンダブロックに固設される
とともに、ベアリング36を介してクランク軸12を回
転可能に支持している。また第2固定部32はトランス
ミッションのハウジング15に対してノックピン(図示
しない)にて位置決めされた状態で、複数のボルト38
により固定されている。そして、両固定部31,32の
間には、全体が略環状をなす支持部35が配設され、前
記両固定部31,32に対してノックピン(図示しな
い)により固着されている。
【0022】電動発電機46は、前記連結部材30とロ
ータ支持部44を介して連結されて、ドライブプレート
27と一体的に回転するロータ40と、同ロータ40の
外周部分を覆うようにして配置されたステータ41とを
備えている。前記連結部材30は全体が深皿状をなし、
その中央部分には取付孔47が形成されている。同取付
孔47内には円筒状をなすロータ支持部44が挿通さ
れ、同支持部44の端部に形成された係止部44aが連
結部材30の側部に溶接されている。
ータ支持部44を介して連結されて、ドライブプレート
27と一体的に回転するロータ40と、同ロータ40の
外周部分を覆うようにして配置されたステータ41とを
備えている。前記連結部材30は全体が深皿状をなし、
その中央部分には取付孔47が形成されている。同取付
孔47内には円筒状をなすロータ支持部44が挿通さ
れ、同支持部44の端部に形成された係止部44aが連
結部材30の側部に溶接されている。
【0023】前記ロータ40は、環状をなすロータコア
42と、同コア42に巻回されたロータコイル43とか
ら構成されている。ロータコア42はロータコイル43
に磁束を導くためのものであり、高透磁率材料(例え
ば、ケイ素鋼鈑)により形成されている。そして、ロー
タ40は、ロータコア42が前記ロータ支持部44の外
周部分にて焼き嵌め固定されることにより、前記クラン
ク軸12と一体回転可能となっている。
42と、同コア42に巻回されたロータコイル43とか
ら構成されている。ロータコア42はロータコイル43
に磁束を導くためのものであり、高透磁率材料(例え
ば、ケイ素鋼鈑)により形成されている。そして、ロー
タ40は、ロータコア42が前記ロータ支持部44の外
周部分にて焼き嵌め固定されることにより、前記クラン
ク軸12と一体回転可能となっている。
【0024】また、前記ロータ支持部44の内部には、
前記ポンプハウジング17の先端側の部分が延伸されて
配置されている。そして、その延伸された部分には、円
筒状をなすパイプ材45が圧入、外嵌されている。同パ
イプ材45は熱処理により耐磨耗性が向上された鉄材料
により形成されている。そして、パイプ材45の外周部
分と、前記ロータ支持部44の内周部分との間には2つ
のローラベアリング46a,46bが配置されている。
そして、両ローラベアリング46a,46bにより、ロ
ータ支持部44はポンプハウジング17に対して回転可
能に支持されている。
前記ポンプハウジング17の先端側の部分が延伸されて
配置されている。そして、その延伸された部分には、円
筒状をなすパイプ材45が圧入、外嵌されている。同パ
イプ材45は熱処理により耐磨耗性が向上された鉄材料
により形成されている。そして、パイプ材45の外周部
分と、前記ロータ支持部44の内周部分との間には2つ
のローラベアリング46a,46bが配置されている。
そして、両ローラベアリング46a,46bにより、ロ
ータ支持部44はポンプハウジング17に対して回転可
能に支持されている。
【0025】一方、前記ステータ41は、環状に形成さ
れたステータコア50と、同コア50に巻回され、その
外周部分が樹脂層52により覆われたステータコイル5
1とから構成されている。ステータコア50は前記ロー
タコア42と同様に高透磁率材料から形成されている。
そして、ステータコア50の外周部分は前記支持部35
に焼き嵌め固定されている。また、ステータコイル51
はインバータ(図示しない)を介してキャパシタ(図示
しない)に接続される一方で、バッテリ(図示しない)
にも接続されている。以上のように、ステータ41がハ
ウジング11に対して固定されると、ステータコア50
の内周壁面とロータコア42の外周壁面との間には環状
の空隙Gが形成され、同空隙Gを介してロータコア42
及びステータコア50に生じる磁束が通過可能となって
いる。
れたステータコア50と、同コア50に巻回され、その
外周部分が樹脂層52により覆われたステータコイル5
1とから構成されている。ステータコア50は前記ロー
タコア42と同様に高透磁率材料から形成されている。
そして、ステータコア50の外周部分は前記支持部35
に焼き嵌め固定されている。また、ステータコイル51
はインバータ(図示しない)を介してキャパシタ(図示
しない)に接続される一方で、バッテリ(図示しない)
にも接続されている。以上のように、ステータ41がハ
ウジング11に対して固定されると、ステータコア50
の内周壁面とロータコア42の外周壁面との間には環状
の空隙Gが形成され、同空隙Gを介してロータコア42
及びステータコア50に生じる磁束が通過可能となって
いる。
【0026】以上の構成に加えて本実施の形態では、図
2に示すように、前記ハウジング11を構成する第2固
定部32及び支持部35、ステータコア50、ステータ
コイル51との間の空間により冷却媒体用通路としての
冷却用油路53が形成されている。この冷却用油路53
は、第1内部空間57、第2内部空間62、及び前記両
空間57、62を連通する接続油路65により構成され
ており、同油路53内には冷却媒体としての潤滑油が流
通可能となっている。以下、この冷却用油路53の構成
についてより詳細に説明する。
2に示すように、前記ハウジング11を構成する第2固
定部32及び支持部35、ステータコア50、ステータ
コイル51との間の空間により冷却媒体用通路としての
冷却用油路53が形成されている。この冷却用油路53
は、第1内部空間57、第2内部空間62、及び前記両
空間57、62を連通する接続油路65により構成され
ており、同油路53内には冷却媒体としての潤滑油が流
通可能となっている。以下、この冷却用油路53の構成
についてより詳細に説明する。
【0027】図2に示すように、ステータコイル51の
外周壁面は、前記第2固定部32により覆われるととも
に、同壁面の一部には、前記ポンプハウジング17から
延出された円筒状をなすシール部54の先端部分が、前
記樹脂層52を介して当接されている。このシール部5
4は、本発明の区画部材を構成するものであり、その先
端部分には周方向に延びる環状溝56が形成されるとと
もに、同環状溝56内にはOリング55が配設されてい
る。前記Oリング55により、シール部54とステータ
コイル51の樹脂層52との間がシールされることによ
って、第2固定部32、支持部35、ステータコイル5
1の樹脂層52、及びシール部54等により囲まれた第
1内部空間57が形成されている。
外周壁面は、前記第2固定部32により覆われるととも
に、同壁面の一部には、前記ポンプハウジング17から
延出された円筒状をなすシール部54の先端部分が、前
記樹脂層52を介して当接されている。このシール部5
4は、本発明の区画部材を構成するものであり、その先
端部分には周方向に延びる環状溝56が形成されるとと
もに、同環状溝56内にはOリング55が配設されてい
る。前記Oリング55により、シール部54とステータ
コイル51の樹脂層52との間がシールされることによ
って、第2固定部32、支持部35、ステータコイル5
1の樹脂層52、及びシール部54等により囲まれた第
1内部空間57が形成されている。
【0028】一方、図1に示すように、支持部35の内
周部分には周方向に延びる環状凸部58が区画部材とし
て形成されている。同環状凸部58の先端部分にはOリ
ング59が配設されるとともに、同Oリング59はステ
ータコイル51の樹脂層52に当接されている。また、
同環状凸部58に隣接した位置には、前記Oリング59
を側方から支持する環状部材60が支持部35の内周部
分に内嵌されて配置されている。そして、同環状部材6
0は、支持部35の内周壁に取着されたスナップリング
61により固定されている。前記Oリング59により、
環状凸部58と前記樹脂層52との間がシールされるこ
とによって、環状部材60、支持部35、及びステータ
コイル51の樹脂層52に囲まれた第2内部空間62が
形成されている。
周部分には周方向に延びる環状凸部58が区画部材とし
て形成されている。同環状凸部58の先端部分にはOリ
ング59が配設されるとともに、同Oリング59はステ
ータコイル51の樹脂層52に当接されている。また、
同環状凸部58に隣接した位置には、前記Oリング59
を側方から支持する環状部材60が支持部35の内周部
分に内嵌されて配置されている。そして、同環状部材6
0は、支持部35の内周壁に取着されたスナップリング
61により固定されている。前記Oリング59により、
環状凸部58と前記樹脂層52との間がシールされるこ
とによって、環状部材60、支持部35、及びステータ
コイル51の樹脂層52に囲まれた第2内部空間62が
形成されている。
【0029】また、支持部35の内部には前記入力軸1
4の軸方向に延びる接続油路65が形成されており、同
接続油路65により、前記第1内部空間57と第2内部
空間62とは連通されている。更に、支持部35内部に
は、第2内部空間62と連通する油供給路64(図2で
はその一部のみを示す)が形成されている。同油供給路
64は、図示しない油通路を介してオイルクーラ(図示
しない)と連通されており、前記油通路を介して前記オ
イルクーラ内の油は油供給路64に導入された後、第2
内部空間62に供給されている。一方、第2固定部32
の内部には、第1内部空間57とオイルパン(図示しな
い)とを連通する油排出路66(図1にてその一部を示
す)が形成されている。
4の軸方向に延びる接続油路65が形成されており、同
接続油路65により、前記第1内部空間57と第2内部
空間62とは連通されている。更に、支持部35内部に
は、第2内部空間62と連通する油供給路64(図2で
はその一部のみを示す)が形成されている。同油供給路
64は、図示しない油通路を介してオイルクーラ(図示
しない)と連通されており、前記油通路を介して前記オ
イルクーラ内の油は油供給路64に導入された後、第2
内部空間62に供給されている。一方、第2固定部32
の内部には、第1内部空間57とオイルパン(図示しな
い)とを連通する油排出路66(図1にてその一部を示
す)が形成されている。
【0030】次に、以上のように構成された本実施の形
態における電動発電機10の作用について説明する。先
ず、エンジンの運転を開始する際、ステータコイル51
は通電制御され、同コイル51にはロータコイル43の
回転に対して進んだ位相となる回転磁界が発生する。そ
して、その回転磁界によってロータコア42には回転力
が付与され、その回転力によりロータ40と連結されて
いるドライブプレート27及びクランク軸12を回転さ
せてエンジンを始動させることができる。また、ロータ
40に発生する回転力はエンジンの始動時だけではな
く、エンジンを高出力で運転させる際の補助動力として
も利用される。
態における電動発電機10の作用について説明する。先
ず、エンジンの運転を開始する際、ステータコイル51
は通電制御され、同コイル51にはロータコイル43の
回転に対して進んだ位相となる回転磁界が発生する。そ
して、その回転磁界によってロータコア42には回転力
が付与され、その回転力によりロータ40と連結されて
いるドライブプレート27及びクランク軸12を回転さ
せてエンジンを始動させることができる。また、ロータ
40に発生する回転力はエンジンの始動時だけではな
く、エンジンを高出力で運転させる際の補助動力として
も利用される。
【0031】次に、エンジンが始動されると、クランク
軸12における回転駆動力は、ドライブプレート27、
カバー29、各リテーナプレート33,34、コイルス
プリング39、及び駆動プレート16を介してトランス
ミッションの入力軸14に伝達される。この際、ステー
タコイル51は通電制御され、同コイル51にはロータ
コイル43の回転に対して遅れた位相となる回転磁界を
発生させるとともに、ロータ40の回転に伴う誘導起電
力を発生させる。そして、その誘導起電力はインバータ
を介してキャパシタ(いずれも図示しない)に充電され
る。また、このようにステータコイル51を通電制御し
て、同コイル51に誘導起電力を発生させた状態でロー
タ40を回転させると、その回転に伴って前記入力軸1
4における回転エネルギがより多く消費されるようにな
り、車両の制動補助を行うことができる。
軸12における回転駆動力は、ドライブプレート27、
カバー29、各リテーナプレート33,34、コイルス
プリング39、及び駆動プレート16を介してトランス
ミッションの入力軸14に伝達される。この際、ステー
タコイル51は通電制御され、同コイル51にはロータ
コイル43の回転に対して遅れた位相となる回転磁界を
発生させるとともに、ロータ40の回転に伴う誘導起電
力を発生させる。そして、その誘導起電力はインバータ
を介してキャパシタ(いずれも図示しない)に充電され
る。また、このようにステータコイル51を通電制御し
て、同コイル51に誘導起電力を発生させた状態でロー
タ40を回転させると、その回転に伴って前記入力軸1
4における回転エネルギがより多く消費されるようにな
り、車両の制動補助を行うことができる。
【0032】以上のように、本実施の形態における電動
発電機10によれば、同電動発電機10が電動機及び発
電機として機能することにより、エンジンの始動、高出
力時の補助、及び車両の制動補助を行うことができる。
発電機10によれば、同電動発電機10が電動機及び発
電機として機能することにより、エンジンの始動、高出
力時の補助、及び車両の制動補助を行うことができる。
【0033】そして、本実施の形態においては、エンジ
ンが始動され、クランク軸12の回転に伴って入力軸1
4が回転駆動されると、同軸14にスプライン結合され
ているドライブギヤ25が回転してオイルポンプ24が
駆動される。そして、オイルポンプ24の駆動に伴い、
同ポンプ24の吐出口63からは潤滑油がトランスミッ
ション内の油圧制御回路(図示しない)に加圧供給され
るとともに、オイルクーラ(図示しない)、前記油供給
路64を介して前記第2内部空間62に供給される。更
に、第2内部空間62に供給された潤滑油は前記接続油
路65を介して第1内部空間57に供給された後、油排
出路66からオイルパン(図示しない)へと排出され
る。
ンが始動され、クランク軸12の回転に伴って入力軸1
4が回転駆動されると、同軸14にスプライン結合され
ているドライブギヤ25が回転してオイルポンプ24が
駆動される。そして、オイルポンプ24の駆動に伴い、
同ポンプ24の吐出口63からは潤滑油がトランスミッ
ション内の油圧制御回路(図示しない)に加圧供給され
るとともに、オイルクーラ(図示しない)、前記油供給
路64を介して前記第2内部空間62に供給される。更
に、第2内部空間62に供給された潤滑油は前記接続油
路65を介して第1内部空間57に供給された後、油排
出路66からオイルパン(図示しない)へと排出され
る。
【0034】以上のように、本実施の形態において、オ
イルポンプ24の油は、油圧制御回路、オイルクーラ
(いずれも図示しない)、油供給路64、第2内部空間
62、接続油路65、第1内部空間57、油排出路6
6、を順次通過してオイルパンに戻されている。ここ
で、第1内部空間57及び第2内部空間62を油が通過
する際、前記ステータコイル51は油により冷却され、
その温度上昇が抑制されている。即ち、前記両内部空間
57及び62内の潤滑油は、ステータコイル51の樹脂
層52に接しているため、同コイル51の熱は樹脂層5
2を介して潤滑油に伝達される。
イルポンプ24の油は、油圧制御回路、オイルクーラ
(いずれも図示しない)、油供給路64、第2内部空間
62、接続油路65、第1内部空間57、油排出路6
6、を順次通過してオイルパンに戻されている。ここ
で、第1内部空間57及び第2内部空間62を油が通過
する際、前記ステータコイル51は油により冷却され、
その温度上昇が抑制されている。即ち、前記両内部空間
57及び62内の潤滑油は、ステータコイル51の樹脂
層52に接しているため、同コイル51の熱は樹脂層5
2を介して潤滑油に伝達される。
【0035】また、前記潤滑油は、ステータコア50を
固定している支持部35の外周部分に接するとともに、
前記接続油路65の内周壁面においても同様に支持部3
5に接している。そのため、ステータコイル51から支
持部35に伝達された熱は、同支持部35から潤滑油に
伝達される。
固定している支持部35の外周部分に接するとともに、
前記接続油路65の内周壁面においても同様に支持部3
5に接している。そのため、ステータコイル51から支
持部35に伝達された熱は、同支持部35から潤滑油に
伝達される。
【0036】その結果、ステータコイル51の熱は潤滑
油に吸収されて、同コイル51の温度上昇は抑制され
る。そして、潤滑油によって吸収されたステータコイル
51の熱は、潤滑油がオイルクーラを通過する際に外部
に放出される。このように、ステータコイル51の熱が
潤滑油により吸収され、同コイル51が冷却されること
により、電動発電機10の性能低下が防止される。
油に吸収されて、同コイル51の温度上昇は抑制され
る。そして、潤滑油によって吸収されたステータコイル
51の熱は、潤滑油がオイルクーラを通過する際に外部
に放出される。このように、ステータコイル51の熱が
潤滑油により吸収され、同コイル51が冷却されること
により、電動発電機10の性能低下が防止される。
【0037】以上、本実施の形態の構成及び作用につい
て説明したが、本実施の形態は以下の(イ)〜(ニ)の
効果を奏するものである。 (イ)本実施の形態において、ステータコイル51を冷
却するための冷却用油路53は、電動発電機10のハウ
ジング11を構成する支持部35及び第2固定部32
と、ステータコイル51との間の空間に形成されるもの
である。従って、本実施の形態における電動発電機10
では、冷却用油路53を形成するための部材を別途設け
る必要がなく、冷却用油路53を設けることによる部品
点数の増加を防止することができる。
て説明したが、本実施の形態は以下の(イ)〜(ニ)の
効果を奏するものである。 (イ)本実施の形態において、ステータコイル51を冷
却するための冷却用油路53は、電動発電機10のハウ
ジング11を構成する支持部35及び第2固定部32
と、ステータコイル51との間の空間に形成されるもの
である。従って、本実施の形態における電動発電機10
では、冷却用油路53を形成するための部材を別途設け
る必要がなく、冷却用油路53を設けることによる部品
点数の増加を防止することができる。
【0038】(ロ)冷却用油路53を、電動発電機10
のハウジング11を構成する支持部35及び第2固定部
32と、ステータコイル51との間の空間に形成したた
め、ハウジング11を大型化することなく同油路53を
電動発電機10に設けることができるとともに、ステー
タコイル51と潤滑油の接触面積をより大きく設定する
ことができ、効果的に同コイル51を冷却することがで
きる。
のハウジング11を構成する支持部35及び第2固定部
32と、ステータコイル51との間の空間に形成したた
め、ハウジング11を大型化することなく同油路53を
電動発電機10に設けることができるとともに、ステー
タコイル51と潤滑油の接触面積をより大きく設定する
ことができ、効果的に同コイル51を冷却することがで
きる。
【0039】(ハ)本実施の形態では、冷却媒体供給源
としてトランスミッション側に潤滑油を供給する、既存
のオイルポンプ24を用いるとともに、ステータコイル
51を冷却するための冷却用媒体として、オイルポンプ
24から供給される潤滑油を用いる構成とした。従っ
て、ステータコイル51を冷却するための構成をより容
易に構築することができる。
としてトランスミッション側に潤滑油を供給する、既存
のオイルポンプ24を用いるとともに、ステータコイル
51を冷却するための冷却用媒体として、オイルポンプ
24から供給される潤滑油を用いる構成とした。従っ
て、ステータコイル51を冷却するための構成をより容
易に構築することができる。
【0040】(ニ)本実施の形態では、ステータコイル
51の外周部分を覆うようにして樹脂層52が形成され
ている。そのため、前記第1内部空間57及び第2内部
空間62内にある潤滑油が、ステータコイル51内に浸
透してしまうことを防止することができる。
51の外周部分を覆うようにして樹脂層52が形成され
ている。そのため、前記第1内部空間57及び第2内部
空間62内にある潤滑油が、ステータコイル51内に浸
透してしまうことを防止することができる。
【0041】尚、本実施の形態は以下のようにその構成
を変更して実施することも可能である。 (1)本実施の形態における冷却用油路53を冷却水通
路とし、同通路をエンジンのシリンダブロックに形成さ
れたウォータジャケット(図示しない)に連通させる。
そして、エンジンに設けられたウォータポンプ(図示し
ない)からウォータジャケットに加圧供給される冷却水
を前記冷却水通路内に導入し、ステータコイル51を冷
却する。以上のように構成しても、上記実施の形態と同
様の作用効果を得ることができる。
を変更して実施することも可能である。 (1)本実施の形態における冷却用油路53を冷却水通
路とし、同通路をエンジンのシリンダブロックに形成さ
れたウォータジャケット(図示しない)に連通させる。
そして、エンジンに設けられたウォータポンプ(図示し
ない)からウォータジャケットに加圧供給される冷却水
を前記冷却水通路内に導入し、ステータコイル51を冷
却する。以上のように構成しても、上記実施の形態と同
様の作用効果を得ることができる。
【0042】以上、本発明を具体化した実施の形態につ
いて説明したが、上記実施の形態から把握される技術的
思想についてその効果とともに記載する。 (a)請求項1記載の内燃機関の電動発電機において、
冷却媒体用通路を、変速機側に潤滑油を供給するための
オイルポンプに接続するとともに、該ポンプから潤滑油
を冷却用媒体として前記冷却媒体用通路に供給するよう
にしたこと。
いて説明したが、上記実施の形態から把握される技術的
思想についてその効果とともに記載する。 (a)請求項1記載の内燃機関の電動発電機において、
冷却媒体用通路を、変速機側に潤滑油を供給するための
オイルポンプに接続するとともに、該ポンプから潤滑油
を冷却用媒体として前記冷却媒体用通路に供給するよう
にしたこと。
【0043】以上の構成によれば、ステータコイルを冷
却するための構成をより容易に構築することができる。
却するための構成をより容易に構築することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電動発電機の大型化、或いは、部品点数の増加を招くこ
となく、電動発電機のステータコイルにおける温度上昇
を抑制することができる。
電動発電機の大型化、或いは、部品点数の増加を招くこ
となく、電動発電機のステータコイルにおける温度上昇
を抑制することができる。
【図1】一実施の形態における電動発電機の断面図。
【図2】一実施の形態における電動発電機の要部拡大断
面図。
面図。
【図3】従来技術における始動充電装置を示す断面図。
10…電動発電機、11…ハウジング、24…オイルポ
ンプ(油供給源)、53…冷却用油路(冷却媒体用通
路)、54…シール部(区画部材)、58…環状凸部
(区画部材)。
ンプ(油供給源)、53…冷却用油路(冷却媒体用通
路)、54…シール部(区画部材)、58…環状凸部
(区画部材)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−198556(JP,A) 特開 平7−194060(JP,A) 特開 昭62−244245(JP,A) 特開 昭61−154461(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02N 11/04
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関と、該機関の出力軸における回
転駆動力が入力される変速機との間に設けられるもので
あって、 前記内燃機関或いは変速機の少なくとも一方に固設され
たハウジングと、 該ハウジング内に配設され、前記出力軸に対して駆動連
結されるとともに、ロータコイルが巻回されたロータコ
アと、 同じく前記ハウジング内に配設され、該ハウジングに対
して、前記ロータコアの外周部分との間に磁束が通過可
能な空隙を有した状態で固設されたステータコアと、 該コアに巻回されたステータコイルとを備えた内燃機関
の電動発電機において、 前記ハウジングの内周壁面から延出した区画部材を前記
ステータコイルの外周壁面に当接させて、ステータコイ
ル、ハウジング、及び区画部材により冷却媒体供給源か
ら冷却媒体が供給される冷却媒体用通路を区画形成する
とともに、前記ハウジングにおいて前記ステータコアが
固設される支持部の内部には同支持部により分離される
前記冷却媒体用通路の二つの内部空間を連通する通路を
形成したことを特徴とする内燃機関の電動発電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7233011A JP3070452B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 内燃機関の電動発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7233011A JP3070452B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 内燃機関の電動発電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0979118A JPH0979118A (ja) | 1997-03-25 |
JP3070452B2 true JP3070452B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=16948423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7233011A Expired - Fee Related JP3070452B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 内燃機関の電動発電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3070452B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2849548B1 (fr) * | 2002-10-25 | 2007-09-28 | Valeo Equip Electr Moteur | Capot de protection destine a etre monte sur le palier arriere d'une machine electrique tournante, alternateur et alterno-demarreur comportant un tel capot |
US7239055B2 (en) * | 2004-07-28 | 2007-07-03 | Gm Global Technology Operations, Inc. | Motor cooling system |
JP2006300122A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Toyota Motor Corp | 油路構造 |
JP5593035B2 (ja) * | 2009-03-02 | 2014-09-17 | 日産自動車株式会社 | ハイブリッド車両用駆動装置構造 |
JP6257419B2 (ja) * | 2014-04-01 | 2018-01-10 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 車両用駆動装置 |
-
1995
- 1995-09-11 JP JP7233011A patent/JP3070452B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0979118A (ja) | 1997-03-25 |
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