JP3066457B2 - 光学的パターン認識装置 - Google Patents
光学的パターン認識装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光情報処理や光計測
の分野において、光書込型空間光変調器を用いた光学的
パターン認識装置に関するものである。
の分野において、光書込型空間光変調器を用いた光学的
パターン認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光学的パターン認識装置として
は、相関演算を用いたジョイント変換相関器やマッチド
フィルタ型相関器が広く知られている。以下にジョイン
ト変換相関器とマッチドフィルタ型相関器について説明
する。図3にジョイント変換相関器の基本的な構成図を
示す。認識の基準となる参照画像と認識の対象である被
相関画像を同時に隣接して配置した像を入力像とする。
被相関画像と参照画像の合同のフーリエ変換画像を強度
分布画像に変換し表示する空間光変調器としては、光書
き込み型で反射型の液晶ライトバルブ204を例にとっ
て説明する。書込用レーザー1から出射された光束は書
込用ビームエキスパンダ2で所定のビーム径の平行光束
に拡大された後、ビームスプリッタ201で2光束に分
岐される。ビームスプリッタ201を透過した光束は、
入力像が記録されているフィルム3を照射し、入力像を
コヒーレント画像に変換する。このコヒーレント画像を
書込用レンズ4を用いてフーリエ変換すると、その変換
面上に参照画像と被相関画像の合同のフーリエ変換画像
が得られる。この合同のフーリエ変換画像上には、被相
関画像と参照画像の各フーリエ変換画像どうしの干渉に
よる干渉縞が重畳されている。そこで、その変換面に反
射型液晶ライトバルブ204の書込面を配置する。する
と、位相情報をも含んだ合同のフーリエ変換画像は、液
晶ライトバルブ204により強度分布画像に変換され表
示される。
は、相関演算を用いたジョイント変換相関器やマッチド
フィルタ型相関器が広く知られている。以下にジョイン
ト変換相関器とマッチドフィルタ型相関器について説明
する。図3にジョイント変換相関器の基本的な構成図を
示す。認識の基準となる参照画像と認識の対象である被
相関画像を同時に隣接して配置した像を入力像とする。
被相関画像と参照画像の合同のフーリエ変換画像を強度
分布画像に変換し表示する空間光変調器としては、光書
き込み型で反射型の液晶ライトバルブ204を例にとっ
て説明する。書込用レーザー1から出射された光束は書
込用ビームエキスパンダ2で所定のビーム径の平行光束
に拡大された後、ビームスプリッタ201で2光束に分
岐される。ビームスプリッタ201を透過した光束は、
入力像が記録されているフィルム3を照射し、入力像を
コヒーレント画像に変換する。このコヒーレント画像を
書込用レンズ4を用いてフーリエ変換すると、その変換
面上に参照画像と被相関画像の合同のフーリエ変換画像
が得られる。この合同のフーリエ変換画像上には、被相
関画像と参照画像の各フーリエ変換画像どうしの干渉に
よる干渉縞が重畳されている。そこで、その変換面に反
射型液晶ライトバルブ204の書込面を配置する。する
と、位相情報をも含んだ合同のフーリエ変換画像は、液
晶ライトバルブ204により強度分布画像に変換され表
示される。
【0003】次に、ビームスプリッタ201で反射され
た光束は、ミラー202と203、偏光ビームスプリッ
タ8で反射されて反射型液晶ライトバルブ204の読出
面を照射し、反射型液晶ライトバルブ204に表示され
ている前記強度分布画像をコヒーレント画像に変換す
る。このコヒーレント画像は、検光子の代わりに用いら
れている偏光ビームスプリッタ8を透過することでネガ
像またはポジ像として読み出される。このネガ像または
ポジ像を読出用レンズ9で再びフーリエ変換することに
より、そのフーリエ変換面上に相関ピークを含む相関出
力画像が得られる。そこで、その変換面上に配置した受
光素子10でその相関出力画像を受光することにより被
相関画像と参照画像の2次元の相互相関係数を表す相関
ピークを相関信号として得ることができる。
た光束は、ミラー202と203、偏光ビームスプリッ
タ8で反射されて反射型液晶ライトバルブ204の読出
面を照射し、反射型液晶ライトバルブ204に表示され
ている前記強度分布画像をコヒーレント画像に変換す
る。このコヒーレント画像は、検光子の代わりに用いら
れている偏光ビームスプリッタ8を透過することでネガ
像またはポジ像として読み出される。このネガ像または
ポジ像を読出用レンズ9で再びフーリエ変換することに
より、そのフーリエ変換面上に相関ピークを含む相関出
力画像が得られる。そこで、その変換面上に配置した受
光素子10でその相関出力画像を受光することにより被
相関画像と参照画像の2次元の相互相関係数を表す相関
ピークを相関信号として得ることができる。
【0004】入力像の合同のフーリエ変換像をCCDカ
メラのような撮像装置で受光し、その出力を液晶テレビ
のような電気書き込み型の空間光変調器に入力すること
によって、強度分布画像を表示する方法でも原理的には
同じである。次にマッチドフィルタ型相関器について説
明する。図4にマッチドフィルタ型相関器の基本的な構
成図を示す。参照画像のフーリエ変換画像を強度分布画
像に変換し表示する空間光変調器としては、光書き込み
型で透過型のメモリ性のあるBSO結晶(Bi12SiO
20結晶)303を例にとって説明する。
メラのような撮像装置で受光し、その出力を液晶テレビ
のような電気書き込み型の空間光変調器に入力すること
によって、強度分布画像を表示する方法でも原理的には
同じである。次にマッチドフィルタ型相関器について説
明する。図4にマッチドフィルタ型相関器の基本的な構
成図を示す。参照画像のフーリエ変換画像を強度分布画
像に変換し表示する空間光変調器としては、光書き込み
型で透過型のメモリ性のあるBSO結晶(Bi12SiO
20結晶)303を例にとって説明する。
【0005】まず、参照画像のマッチドフィルタを作製
する。書込用レーザー1から出射された光束は書込用ビ
ームエキスパンダ2で所定のビーム径の平行光束に拡大
された後、ビームスプリッタ201で2光束に分岐され
る。ビームスプリッター201を透過した光束は、液晶
テレビ(以下液晶TVと略す)304に表示された参照
画像を読み出し、参照画像をコヒーレント画像に変換す
る。このコヒーレント画像は、書込用レンズ4でフーリ
エ変換され、ホログラム作製時の信号光としてBSO結
晶303に照射される。このとき同時にビームスプリッ
ター201で反射した光束は、ミラー202で反射、開
状態のシャッター301を透過してミラー203で反射
し、ホログラム作製時の参照光としてBSO結晶303
を照射する。このとき信号光と参照光とは所定の角度を
もってBSO結晶303に照射され、BSO結晶303
上に信号光と参照光による干渉縞の強度分布が形成され
るので、BSO結晶303にホログラムが記録させる。
このBSO結晶303に記録されたホログラムをマッチ
ドフィルタと呼ぶ。
する。書込用レーザー1から出射された光束は書込用ビ
ームエキスパンダ2で所定のビーム径の平行光束に拡大
された後、ビームスプリッタ201で2光束に分岐され
る。ビームスプリッター201を透過した光束は、液晶
テレビ(以下液晶TVと略す)304に表示された参照
画像を読み出し、参照画像をコヒーレント画像に変換す
る。このコヒーレント画像は、書込用レンズ4でフーリ
エ変換され、ホログラム作製時の信号光としてBSO結
晶303に照射される。このとき同時にビームスプリッ
ター201で反射した光束は、ミラー202で反射、開
状態のシャッター301を透過してミラー203で反射
し、ホログラム作製時の参照光としてBSO結晶303
を照射する。このとき信号光と参照光とは所定の角度を
もってBSO結晶303に照射され、BSO結晶303
上に信号光と参照光による干渉縞の強度分布が形成され
るので、BSO結晶303にホログラムが記録させる。
このBSO結晶303に記録されたホログラムをマッチ
ドフィルタと呼ぶ。
【0006】次に、上記のマッチドフィルタを用いて相
関演算を行なう。まず、シャッター301を閉じる。そ
して被相関画像を液晶TV304に表示する。この被相
関画像を参照画像と同様にコヒーレント画像に変換す
る。このコヒーレント画像を書込用レンズ4でフーリエ
変換してマッチドフィルタであるBSO結晶303に照
射する。マッチドフィルタであるBSO結晶303を透
過した光束は、読出用レンズ9で再びフーリエ変換され
ることにより、そのフーリエ変換面上に配置されている
受光素子10上に参照画像と被相関画像の相関係数を表
わす相関ピークを得ることができる。
関演算を行なう。まず、シャッター301を閉じる。そ
して被相関画像を液晶TV304に表示する。この被相
関画像を参照画像と同様にコヒーレント画像に変換す
る。このコヒーレント画像を書込用レンズ4でフーリエ
変換してマッチドフィルタであるBSO結晶303に照
射する。マッチドフィルタであるBSO結晶303を透
過した光束は、読出用レンズ9で再びフーリエ変換され
ることにより、そのフーリエ変換面上に配置されている
受光素子10上に参照画像と被相関画像の相関係数を表
わす相関ピークを得ることができる。
【0007】これらジョイント変換相関器やマッチドフ
ィルタ型相関器の認識能力などを解析するために、コン
ピュータによるシミュレーションが盛んに行われてい
る。そして、コンピュータによるシミュレーションによ
り、さらに認識能力を向上させるための試みがされてき
た。その結果として、ジョイント変換相関器やマッチド
フィルタ型相関器において、フーリエ変換画像を強度画
像に変換する際の非線形性が認識能力に大きく影響して
いることが分かった。入力画像のフーリエ変換画像を線
形な値として相関演算を行うより、適当な閾値で2値化
して相関演算を行った方が相関ピークの半値幅は小さ
く、S/N比が良くなり、相関器の認識能力が向上す
る。
ィルタ型相関器の認識能力などを解析するために、コン
ピュータによるシミュレーションが盛んに行われてい
る。そして、コンピュータによるシミュレーションによ
り、さらに認識能力を向上させるための試みがされてき
た。その結果として、ジョイント変換相関器やマッチド
フィルタ型相関器において、フーリエ変換画像を強度画
像に変換する際の非線形性が認識能力に大きく影響して
いることが分かった。入力画像のフーリエ変換画像を線
形な値として相関演算を行うより、適当な閾値で2値化
して相関演算を行った方が相関ピークの半値幅は小さ
く、S/N比が良くなり、相関器の認識能力が向上す
る。
【0008】さらに、入力画像のフーリエ変換画像を強
度分布画像に2値化する為の閾値は、最適な閾値にする
ことにより非常に高い認識能力を有する相関器ができる
ことも分かってきた。(例えばビー・ジャビディ 及び
シー・ジェイ・クオ、 アプライド オプチクス、2
7、663(1988):B.Javidi and C.J.Kuo,Applied Optics,2
7,663(1988)。)この最適な閾値は、入力画像により変
化し、また、適当な空間的分布をもつ閾値にする事によ
り認識能力が向上することがあることが知られている。
(例えば、ビー・ジャビディ 及び ジェイ・ワン、
アプライド オプチクス、30、967(1991):B.Javidi and
J.Wang, Applied Optics,30,967(1991)。)また近年、
これまで述べてきた光情報処理や光計測の分野の研究の
進展につれて、高解像度かつ高速応答性を有する空間光
変調器が必要とされるようになってきている。これま
で、光書込型の空間光変調器としては、光変調材料とし
てBSO結晶(Bi12SiO20結晶)などの電気光学結
晶を用いたものや、ネマチック液晶を用いた液晶ライト
バルブなどが多く用いられてきた。しかしこれらは、解
像度や高速応答性などの要求を十分にみたしてはいなか
った。そこで近年は、光変調材料として強誘電性液晶を
用いた光書込型の空間光変調器(以下FLC−OASL
Mと略す)が開発され、使用され始めている。
度分布画像に2値化する為の閾値は、最適な閾値にする
ことにより非常に高い認識能力を有する相関器ができる
ことも分かってきた。(例えばビー・ジャビディ 及び
シー・ジェイ・クオ、 アプライド オプチクス、2
7、663(1988):B.Javidi and C.J.Kuo,Applied Optics,2
7,663(1988)。)この最適な閾値は、入力画像により変
化し、また、適当な空間的分布をもつ閾値にする事によ
り認識能力が向上することがあることが知られている。
(例えば、ビー・ジャビディ 及び ジェイ・ワン、
アプライド オプチクス、30、967(1991):B.Javidi and
J.Wang, Applied Optics,30,967(1991)。)また近年、
これまで述べてきた光情報処理や光計測の分野の研究の
進展につれて、高解像度かつ高速応答性を有する空間光
変調器が必要とされるようになってきている。これま
で、光書込型の空間光変調器としては、光変調材料とし
てBSO結晶(Bi12SiO20結晶)などの電気光学結
晶を用いたものや、ネマチック液晶を用いた液晶ライト
バルブなどが多く用いられてきた。しかしこれらは、解
像度や高速応答性などの要求を十分にみたしてはいなか
った。そこで近年は、光変調材料として強誘電性液晶を
用いた光書込型の空間光変調器(以下FLC−OASL
Mと略す)が開発され、使用され始めている。
【0009】まず、FLC−OASLMの構造について
述べる。従来のネマチック液晶を用いた液晶ライトバル
ブと異なる点は、液晶層として光透過率または光反射率
と印加電圧の間に明瞭な双安定性を有する強誘電性液晶
を用いていることである。図2は、FLC−OASLM
の構造を示す断面図である。液晶分子を挟持するための
ガラスやプラスチックなどの透明基板101a、101
bは、表面に透明電極層102a、102b、透明基板
の法線方向から75度から85度の範囲の角度で一酸化
ケイ素を斜方蒸着した配向膜層103a、103bが設
けられている。透明基板101aと101bはその配向
膜層103a、103b側を、スペーサ109を介して
間隙を制御して対向させ、強誘電性液晶層104を挟持
するようになっている。また、光による書込側の透明電
極層102a上には光導電層105、遮光層106、誘
電体ミラー107が配向膜層103aとの間に積層形成
され、書込側の透明基板101aと読出側の透明基板1
01bのセル外面には、無反射コーティング層108
a、108bが形成されている。
述べる。従来のネマチック液晶を用いた液晶ライトバル
ブと異なる点は、液晶層として光透過率または光反射率
と印加電圧の間に明瞭な双安定性を有する強誘電性液晶
を用いていることである。図2は、FLC−OASLM
の構造を示す断面図である。液晶分子を挟持するための
ガラスやプラスチックなどの透明基板101a、101
bは、表面に透明電極層102a、102b、透明基板
の法線方向から75度から85度の範囲の角度で一酸化
ケイ素を斜方蒸着した配向膜層103a、103bが設
けられている。透明基板101aと101bはその配向
膜層103a、103b側を、スペーサ109を介して
間隙を制御して対向させ、強誘電性液晶層104を挟持
するようになっている。また、光による書込側の透明電
極層102a上には光導電層105、遮光層106、誘
電体ミラー107が配向膜層103aとの間に積層形成
され、書込側の透明基板101aと読出側の透明基板1
01bのセル外面には、無反射コーティング層108
a、108bが形成されている。
【0010】次に、上記構造を持つFLC−OASLM
を初期化する方法を示す。第1の方法は、一度FLC−
OASLMの書込面全面を光照射し、光照射時の閾値電
圧よりも十分に高いパルス電圧あるいは直流バイアス電
圧あるいは100Hz〜50kHzの交流電圧を重畳し
た直流バイアス電圧を消去電圧として透明電極層102
aと102bの間に印加して、強誘電性液晶分子を一方
向の安定状態にそろえ、その状態をメモリさせる。第2
の方法は、光照射なしで、暗時の閾値電圧よりも十分に
高いパルス電圧あるいは直流バイアス電圧あるいは10
0Hz〜50kHzの交流電圧を重畳した直流バイアス
電圧を消去電圧として透明電極層102aと102bの
間に印加して強誘電性液晶分子を一方向の安定状態にそ
ろえ、その状態をメモリさせる。通常、暗時の閾値電圧
は、光照射時のそれよりも大きくなっている。
を初期化する方法を示す。第1の方法は、一度FLC−
OASLMの書込面全面を光照射し、光照射時の閾値電
圧よりも十分に高いパルス電圧あるいは直流バイアス電
圧あるいは100Hz〜50kHzの交流電圧を重畳し
た直流バイアス電圧を消去電圧として透明電極層102
aと102bの間に印加して、強誘電性液晶分子を一方
向の安定状態にそろえ、その状態をメモリさせる。第2
の方法は、光照射なしで、暗時の閾値電圧よりも十分に
高いパルス電圧あるいは直流バイアス電圧あるいは10
0Hz〜50kHzの交流電圧を重畳した直流バイアス
電圧を消去電圧として透明電極層102aと102bの
間に印加して強誘電性液晶分子を一方向の安定状態にそ
ろえ、その状態をメモリさせる。通常、暗時の閾値電圧
は、光照射時のそれよりも大きくなっている。
【0011】さらにFLC−OASLMを上記のように
初期化した後の動作について示す。暗時には閾値電圧以
下であり、光照射時には閾値電圧以上となる初期化時と
は逆極性のパルス電圧あるいは直流バイアス電圧あるい
は100Hz〜50kHzの交流電圧を重畳した直流バ
イアス電圧を書込電圧として透明電極層102aと10
2bの間に印加しながら、レーザー光などによって画像
の光書込みをする。レーザー照射を受けた領域の光導電
層105にはキャリアが発生し、発生したキャリアは印
加電圧により電界方向にドリフトし、その結果閾値電圧
が下がり、レーザー照射が行われた領域には閾値電圧以
上の初期化時とは逆極性の印加電圧が印加され、強誘電
性液晶は自発分極の反転に伴う分子の反転が起こり、も
う一方の安定状態に移行するので、画像が二値化処理さ
れて記憶される。この記録された画像は、駆動電圧がゼ
ロになっても記録されたままである。
初期化した後の動作について示す。暗時には閾値電圧以
下であり、光照射時には閾値電圧以上となる初期化時と
は逆極性のパルス電圧あるいは直流バイアス電圧あるい
は100Hz〜50kHzの交流電圧を重畳した直流バ
イアス電圧を書込電圧として透明電極層102aと10
2bの間に印加しながら、レーザー光などによって画像
の光書込みをする。レーザー照射を受けた領域の光導電
層105にはキャリアが発生し、発生したキャリアは印
加電圧により電界方向にドリフトし、その結果閾値電圧
が下がり、レーザー照射が行われた領域には閾値電圧以
上の初期化時とは逆極性の印加電圧が印加され、強誘電
性液晶は自発分極の反転に伴う分子の反転が起こり、も
う一方の安定状態に移行するので、画像が二値化処理さ
れて記憶される。この記録された画像は、駆動電圧がゼ
ロになっても記録されたままである。
【0012】このように二値化されて記憶された画像
は、初期化によって揃えられた液晶分子の配列の方向
(またはそれに直角方向)に偏光軸を合わせた直線偏光
の読出光の照射、及び、誘電体ミラー107による反射
光の偏光方向に対し、偏光軸が直角(または平行)にな
るように配置された検光子を通すことにより、ポジ状態
またはネガ状態で読出すことができる。検光子として
は、偏光ビームスプリッタが多く用いられる。
は、初期化によって揃えられた液晶分子の配列の方向
(またはそれに直角方向)に偏光軸を合わせた直線偏光
の読出光の照射、及び、誘電体ミラー107による反射
光の偏光方向に対し、偏光軸が直角(または平行)にな
るように配置された検光子を通すことにより、ポジ状態
またはネガ状態で読出すことができる。検光子として
は、偏光ビームスプリッタが多く用いられる。
【0013】このようなFLC−OASLMに限らず、
一般の光書込型の空間光変調器(以下OASLMと略す
る)は、光情報処理に広く利用され始めた。文字や画像
の認識によく用いられるジョイント変換相関器やマッチ
ドフィルタ型相関器などの相関器や、光ニューラルネッ
トワークなどは、その代表的な例である。以前は、ジョ
イント変換相関器におけるフーリエ変換画像を強度分布
画像に変換するための閾値処理や、2値化されたマッチ
ドフィルタの作製は、1度CCDカメラ等によりコンピ
ュータに取り込み、コンピュータの中で電気的に処理
し、液晶テレビ等に表示させていた。
一般の光書込型の空間光変調器(以下OASLMと略す
る)は、光情報処理に広く利用され始めた。文字や画像
の認識によく用いられるジョイント変換相関器やマッチ
ドフィルタ型相関器などの相関器や、光ニューラルネッ
トワークなどは、その代表的な例である。以前は、ジョ
イント変換相関器におけるフーリエ変換画像を強度分布
画像に変換するための閾値処理や、2値化されたマッチ
ドフィルタの作製は、1度CCDカメラ等によりコンピ
ュータに取り込み、コンピュータの中で電気的に処理
し、液晶テレビ等に表示させていた。
【0014】しかし、OASLMの進歩により、入力画
像の2値化や、画像認識などによく用いられるジョイン
ト変換相関器やマッチドフィルタ型相関器における非線
形処理が光のまま並列に処理できるようになり、処理時
間の高速化が実現できるようになってきた。
像の2値化や、画像認識などによく用いられるジョイン
ト変換相関器やマッチドフィルタ型相関器における非線
形処理が光のまま並列に処理できるようになり、処理時
間の高速化が実現できるようになってきた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
OASLMの感度や2値化の為の閾値の制御は、OAS
LMの駆動条件等で制御されていたために、空間的に一
様な処理しか実現できない。このため、ジョイント変換
相関器やマッチドフィルタ型相関器の認識能力を向上す
ることが困難であった。認識能力を向上させるために
は、コンピュータ等の電気的処理を強いられ処理速度が
著しく低下する。またOASLMを用いた場合、空間的
にある分布を持つ非線形処理などは、光学的に実現する
ことが困難であった。このため、より高度な非線形処理
を行なうためには1度コンピュータに取り込み、コンピ
ュータの中で非線形処理する必要があった。しかし、光
情報を電気情報に変換するので、光の持つ大規模並列性
という特徴を有効に利用できなくなり、また非線形処理
に膨大な計算時間が必要とされ、高速な処理ができなく
なるという課題があった。
OASLMの感度や2値化の為の閾値の制御は、OAS
LMの駆動条件等で制御されていたために、空間的に一
様な処理しか実現できない。このため、ジョイント変換
相関器やマッチドフィルタ型相関器の認識能力を向上す
ることが困難であった。認識能力を向上させるために
は、コンピュータ等の電気的処理を強いられ処理速度が
著しく低下する。またOASLMを用いた場合、空間的
にある分布を持つ非線形処理などは、光学的に実現する
ことが困難であった。このため、より高度な非線形処理
を行なうためには1度コンピュータに取り込み、コンピ
ュータの中で非線形処理する必要があった。しかし、光
情報を電気情報に変換するので、光の持つ大規模並列性
という特徴を有効に利用できなくなり、また非線形処理
に膨大な計算時間が必要とされ、高速な処理ができなく
なるという課題があった。
【0016】さらに、被相関画像が代わった場合には、
OASLMの感度や2値化の為の閾値を変化させなけれ
ば高い認識能力が得られない。処理の高速化には、高速
なOASLMの感度や2値化の為の閾値の制御が必要と
なる。しかし、時間的にOASLMの感度を変化させる
場合にはOASLMの駆動条件等を時間的に変化させな
ければならず、高速な処理は困難であり、そしてシステ
ムが複雑になってしまう。
OASLMの感度や2値化の為の閾値を変化させなけれ
ば高い認識能力が得られない。処理の高速化には、高速
なOASLMの感度や2値化の為の閾値の制御が必要と
なる。しかし、時間的にOASLMの感度を変化させる
場合にはOASLMの駆動条件等を時間的に変化させな
ければならず、高速な処理は困難であり、そしてシステ
ムが複雑になってしまう。
【0017】上記のような理由により、光学的パターン
認識装置の処理速度や認識能力の向上が阻まれていた。
また、処理の高速化、並列化を考えると、制御方法も光
学的な方法を用いたものが望まれる。本発明の目的は、
光書込型空間光変調器の動作閾値を任意に制御し、処理
速度や認識能力の向上した光学的パターン認識装置を提
供することである。
認識装置の処理速度や認識能力の向上が阻まれていた。
また、処理の高速化、並列化を考えると、制御方法も光
学的な方法を用いたものが望まれる。本発明の目的は、
光書込型空間光変調器の動作閾値を任意に制御し、処理
速度や認識能力の向上した光学的パターン認識装置を提
供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、光書込型空間光変調器を用い、撮像装
置から得られる2次元画像に対して所要のパターンを自
動的に認識・計測する光学的パターン認識装置におい
て、光書込型空間光変調器と、前記光書込型空間光変調
器に像を書き込むための書込光を照射する書込光照射手
段と、前記光書込型空間光変調器に記録あるいは表示さ
れた画像を読み出すための読出光照射手段と、前記光書
込型空間光変調器に感度を調整し制御するためのバイア
ス光を照射するバイアス光照射手段と、前記バイアス光
の照射時間あるいは光強度の少なくとも一方を変化させ
るためのバイアス光調整手段とを具備し、前記書込光の
照射時間及び前記バイアス光の照射時間は、前記光書込
型空間光変調器の書込動作時間とそれぞれ少なくとも所
定の時間一致していることを特徴とする光学的パターン
認識装置とした。
めに、本発明は、光書込型空間光変調器を用い、撮像装
置から得られる2次元画像に対して所要のパターンを自
動的に認識・計測する光学的パターン認識装置におい
て、光書込型空間光変調器と、前記光書込型空間光変調
器に像を書き込むための書込光を照射する書込光照射手
段と、前記光書込型空間光変調器に記録あるいは表示さ
れた画像を読み出すための読出光照射手段と、前記光書
込型空間光変調器に感度を調整し制御するためのバイア
ス光を照射するバイアス光照射手段と、前記バイアス光
の照射時間あるいは光強度の少なくとも一方を変化させ
るためのバイアス光調整手段とを具備し、前記書込光の
照射時間及び前記バイアス光の照射時間は、前記光書込
型空間光変調器の書込動作時間とそれぞれ少なくとも所
定の時間一致していることを特徴とする光学的パターン
認識装置とした。
【0019】
【作用】上記のように構成された光学的パターン認識装
置において、特にFLC−OASLMを用いた場合に
は、FLC−OASLMの書き込み動作時間あるいはそ
の一部の期間に、補助光源からの光をバイアス光として
FLC−OASLMの書込側から照射する。ここで、F
LC−OASLMの誘電体ミラー及び遮光層がないか、
あるいはあったとしても、これらが所定の透過率を有す
る場合には、書込光とバイアス光は、FLC−OASL
Mの光導電層に対して同様の作用をするので、補助光源
からの光や書込光をFLC−OASLMの読出側から照
射してもよく、さらにバイアス光は補助光源からの光だ
けでなく読出光そのものをバイアス光として用いても良
い。
置において、特にFLC−OASLMを用いた場合に
は、FLC−OASLMの書き込み動作時間あるいはそ
の一部の期間に、補助光源からの光をバイアス光として
FLC−OASLMの書込側から照射する。ここで、F
LC−OASLMの誘電体ミラー及び遮光層がないか、
あるいはあったとしても、これらが所定の透過率を有す
る場合には、書込光とバイアス光は、FLC−OASL
Mの光導電層に対して同様の作用をするので、補助光源
からの光や書込光をFLC−OASLMの読出側から照
射してもよく、さらにバイアス光は補助光源からの光だ
けでなく読出光そのものをバイアス光として用いても良
い。
【0020】書込光とバイアス光の光強度の和がFLC
−OASLMの閾値以上になったとき、FLC−OAS
LMに像を2値化記録することが可能となる。つまり、
バイアス光強度を制御することによって書込光に対する
FLC−OASLMの閾値を見かけ上変化させることが
可能になる。さらに、FLC−OASLMの閾値は、書
込光とバイアス光の光強度の和だけではなくその照射時
間にも影響される。FLC−OASLMの書き込み動作
時間に一定の強度のバイアス光をFLC−OASLMの
書込側に照射し、その照射時間を長くする。すると弱い
書込光をFLC−OASLMに照射する事でFLC−O
ASLMの閾値以上になり、FLC−OASLMに像を
2値化記録することが可能となる。つまり、バイアス光
の照射時間を制御する事によって書込光に対するFLC
−OASLMの閾値を見かけ上変化させることも可能と
なる。よって、バイアス光の光強度あるいはバイアス光
照射時間を制御することでFLC−OASLMの閾値を
制御する事が可能となる。FLC−OASLMの閾値を
空間的に一様に変化させるには、バイアス光照射時間あ
るいはバイアス光強度、あるいはその両者を制御するこ
とで実現できる。
−OASLMの閾値以上になったとき、FLC−OAS
LMに像を2値化記録することが可能となる。つまり、
バイアス光強度を制御することによって書込光に対する
FLC−OASLMの閾値を見かけ上変化させることが
可能になる。さらに、FLC−OASLMの閾値は、書
込光とバイアス光の光強度の和だけではなくその照射時
間にも影響される。FLC−OASLMの書き込み動作
時間に一定の強度のバイアス光をFLC−OASLMの
書込側に照射し、その照射時間を長くする。すると弱い
書込光をFLC−OASLMに照射する事でFLC−O
ASLMの閾値以上になり、FLC−OASLMに像を
2値化記録することが可能となる。つまり、バイアス光
の照射時間を制御する事によって書込光に対するFLC
−OASLMの閾値を見かけ上変化させることも可能と
なる。よって、バイアス光の光強度あるいはバイアス光
照射時間を制御することでFLC−OASLMの閾値を
制御する事が可能となる。FLC−OASLMの閾値を
空間的に一様に変化させるには、バイアス光照射時間あ
るいはバイアス光強度、あるいはその両者を制御するこ
とで実現できる。
【0021】また、バイアス光の光強度に空間的分布を
つくることで、そのバイアス光強度の空間分布に対応し
てFLC−OASLMの閾値を空間的に制御することが
可能となる。さらに、バイアス光強度を時間的に変化さ
せることで、FLC−OASLMの閾値の時間変化を実
現できる。以上は、FLC−OASLMの場合である。
光変調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOA
SLMについても同様のことが実現できる。しかし、2
値化以外の場合には、2値化(閾値)制御とは言わず
に、OASLMの見かけ上の感度を制御すると考えれば
よい。このように考えれば、バイアス光照射による方法
により、FLC−OASLMだけでなく、もっと一般的
なOASLMの見かけ上の感度を任意に制御する事が可
能となる。以下、広くOASLMの場合には感度という
言葉を用い、2値化(閾値)処理を行うOASLMの場
合には特に閾値という言葉を用いる。
つくることで、そのバイアス光強度の空間分布に対応し
てFLC−OASLMの閾値を空間的に制御することが
可能となる。さらに、バイアス光強度を時間的に変化さ
せることで、FLC−OASLMの閾値の時間変化を実
現できる。以上は、FLC−OASLMの場合である。
光変調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOA
SLMについても同様のことが実現できる。しかし、2
値化以外の場合には、2値化(閾値)制御とは言わず
に、OASLMの見かけ上の感度を制御すると考えれば
よい。このように考えれば、バイアス光照射による方法
により、FLC−OASLMだけでなく、もっと一般的
なOASLMの見かけ上の感度を任意に制御する事が可
能となる。以下、広くOASLMの場合には感度という
言葉を用い、2値化(閾値)処理を行うOASLMの場
合には特に閾値という言葉を用いる。
【0022】このような感度(閾値)制御方法を用い
て、光学的パターン認識装置の非線形処理(閾値)処理
を制御することで、ジョイント変換相関器やマッチドフ
ィルタ型相関器の高性能化を実現できる。
て、光学的パターン認識装置の非線形処理(閾値)処理
を制御することで、ジョイント変換相関器やマッチドフ
ィルタ型相関器の高性能化を実現できる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明による実施例を図面に基づい
て説明する。図1は、本発明による光学的パターン認識
装置の一実施例の構成図である。これは、文字や画像の
認識などに用いられているジョイント変換相関器を用い
た場合である。ここでは、OASLMとして図2で説明
したFLC−OASLMを想定して説明する。
て説明する。図1は、本発明による光学的パターン認識
装置の一実施例の構成図である。これは、文字や画像の
認識などに用いられているジョイント変換相関器を用い
た場合である。ここでは、OASLMとして図2で説明
したFLC−OASLMを想定して説明する。
【0024】FLC−OASLM5は、FLC−OAS
LM用駆動回路19に接続されている。このFLC−O
ASLM用駆動回路19は、コンピュータ20により制
御される。FLC−OASLM5に像を書き込むための
書込光を照射する書込光照射手段は、書込用レーザー1
と書込用ビームエキスパンダ2と入力像を提示するフィ
ルム3と書込用レンズ4からなる。ここで、フィルム3
の入力像は、書込用レンズ4の前焦点面にセットされ
る。フィルム3の入力像のフーリエ変換画像がFLC−
OASLM5に照射されるようにFLC−OASLM5
は、書込用レンズ4の後焦点面にセットされている。フ
ィルム4には、1つの参照画像と1つまたは複数の被相
関画像が記録されている。
LM用駆動回路19に接続されている。このFLC−O
ASLM用駆動回路19は、コンピュータ20により制
御される。FLC−OASLM5に像を書き込むための
書込光を照射する書込光照射手段は、書込用レーザー1
と書込用ビームエキスパンダ2と入力像を提示するフィ
ルム3と書込用レンズ4からなる。ここで、フィルム3
の入力像は、書込用レンズ4の前焦点面にセットされ
る。フィルム3の入力像のフーリエ変換画像がFLC−
OASLM5に照射されるようにFLC−OASLM5
は、書込用レンズ4の後焦点面にセットされている。フ
ィルム4には、1つの参照画像と1つまたは複数の被相
関画像が記録されている。
【0025】FLC−OASLM5に記録された像を読
み出すための読出光照射手段は、読出用レーザー6と読
出用ビームエキスパンダ7と偏光ビームスプリッタ8と
読出用レンズ9と受光素子10からなる。読出用レーザ
ー6から照射される光束が、FLC−OASLM5に記
録されている像を読み出す。この読み出された像は、読
出用レンズ9で受光素子10上に照射される。FLC−
OASLM5は、読出用レンズ9の前焦点面にセットさ
れている。また、受光素子10は、読出用レンズ9の後
焦点面にセットされている。
み出すための読出光照射手段は、読出用レーザー6と読
出用ビームエキスパンダ7と偏光ビームスプリッタ8と
読出用レンズ9と受光素子10からなる。読出用レーザ
ー6から照射される光束が、FLC−OASLM5に記
録されている像を読み出す。この読み出された像は、読
出用レンズ9で受光素子10上に照射される。FLC−
OASLM5は、読出用レンズ9の前焦点面にセットさ
れている。また、受光素子10は、読出用レンズ9の後
焦点面にセットされている。
【0026】FLC−OASLM5の閾値を制御するた
めのバイアス光を照射するバイアス光照射手段は、補助
光源11と拡散板12とレンズ13とバイアス光の空間
分布を提示するバイアス光用液晶TV14とそれを制御
する画像メモリ18とバイアス光用レンズ15と、ミラ
ー16とバイアス光をFLC−OASLM5に照射する
ために書込用レンズ4とFLC−OASLM5の間に置
かれたハーフミラー17からなる。バイアス光用液晶T
V14は、画像メモリ18に接続され、コンピューター
20により制御されている。バイアス光用レンズ15
は、バイアス光用液晶TV14とFLC−OASLM5
とが結像の関係になるようにセットされている。バイア
ス光用液晶TV14は、バイアス光の照射時間あるいは
光強度の少なくとも一方を変化させるためのバイアス光
調整手段として用いる。ここで、書込光の照射時間及び
バイアス光の照射時間は、FLC−OASLM5の書込
動作時間とそれぞれ少なくとも所定の時間一致している
必要がある。
めのバイアス光を照射するバイアス光照射手段は、補助
光源11と拡散板12とレンズ13とバイアス光の空間
分布を提示するバイアス光用液晶TV14とそれを制御
する画像メモリ18とバイアス光用レンズ15と、ミラ
ー16とバイアス光をFLC−OASLM5に照射する
ために書込用レンズ4とFLC−OASLM5の間に置
かれたハーフミラー17からなる。バイアス光用液晶T
V14は、画像メモリ18に接続され、コンピューター
20により制御されている。バイアス光用レンズ15
は、バイアス光用液晶TV14とFLC−OASLM5
とが結像の関係になるようにセットされている。バイア
ス光用液晶TV14は、バイアス光の照射時間あるいは
光強度の少なくとも一方を変化させるためのバイアス光
調整手段として用いる。ここで、書込光の照射時間及び
バイアス光の照射時間は、FLC−OASLM5の書込
動作時間とそれぞれ少なくとも所定の時間一致している
必要がある。
【0027】この図1の実施例のジョイント変換相関器
は、次のように動作する。書込用レーザー1は、書込用
ビームエキスパンダ2で所定のビーム径を持つ平行光束
に広げられる。この平行光束で1つの参照画像と1つま
たは複数の被相関画像の入力像が記録されたフィルム3
の画像をコヒーレント画像として読み出す。このコヒー
レント画像を書込用レンズ4でフーリエ変換する。FL
C−OASLM5は、コヒーレント画像のフーリエ変換
画像を書込側から照射される。そしてFLC−OASL
M5は、このフーリエ変換画像を2値化処理し、強度分
布画像として記録する。
は、次のように動作する。書込用レーザー1は、書込用
ビームエキスパンダ2で所定のビーム径を持つ平行光束
に広げられる。この平行光束で1つの参照画像と1つま
たは複数の被相関画像の入力像が記録されたフィルム3
の画像をコヒーレント画像として読み出す。このコヒー
レント画像を書込用レンズ4でフーリエ変換する。FL
C−OASLM5は、コヒーレント画像のフーリエ変換
画像を書込側から照射される。そしてFLC−OASL
M5は、このフーリエ変換画像を2値化処理し、強度分
布画像として記録する。
【0028】読出用レーザー6は、読出用ビームエキス
パンダ7で所定のビーム径を持つ平行光束に広げられ
る。この平行光束は、偏光ビームスプリッタ8で反射さ
れFLC−OASLM5の読出側に照射される。そして
この平行光束はFLC−OASLM5で反射され、偏光
ビームスプリッタ8を透過し、FLC−OASLM5に
記録された強度分布画像を読み出す。FLC−OASL
M5から読み出された強度分布画像は読出用レンズ9で
さらにフーリエ変換され、受光素子10に照射される。
すると、受光素子10上に参照画像と被相関画像との相
関演算の結果である相関ピークが観察される。参照画像
と被相関画像の類似度により相関演算の結果である相関
ピークの強度が決まる。参照画像と被相関画像が同じ画
像であれば非常に鋭く強い相関ピークが得られ、参照画
像と被相関画像が全く異なる画像の場合には相関ピーク
は非常に弱いものが得られる。
パンダ7で所定のビーム径を持つ平行光束に広げられ
る。この平行光束は、偏光ビームスプリッタ8で反射さ
れFLC−OASLM5の読出側に照射される。そして
この平行光束はFLC−OASLM5で反射され、偏光
ビームスプリッタ8を透過し、FLC−OASLM5に
記録された強度分布画像を読み出す。FLC−OASL
M5から読み出された強度分布画像は読出用レンズ9で
さらにフーリエ変換され、受光素子10に照射される。
すると、受光素子10上に参照画像と被相関画像との相
関演算の結果である相関ピークが観察される。参照画像
と被相関画像の類似度により相関演算の結果である相関
ピークの強度が決まる。参照画像と被相関画像が同じ画
像であれば非常に鋭く強い相関ピークが得られ、参照画
像と被相関画像が全く異なる画像の場合には相関ピーク
は非常に弱いものが得られる。
【0029】一般的にジョイント変換相関器の認識能力
は、入力像のフーリエ変換画像を強度分布画像に変換す
る際の非線形性に大きく依存する。フーリエ変換画像を
強度分布画像に変換する際、最適な閾値を設定すること
により認識能力を向上させることができる。つまり、図
1のジョイント変換相関器の認識能力は、FLC−OA
SLM5の閾値に大きく影響される。FLC−OASL
M5の閾値を空間的に制御することで、このジョイント
変換相関器の認識能力を高めることができる。この様な
目的のために、閾値を制御するためにバイアス光照射を
行なう。
は、入力像のフーリエ変換画像を強度分布画像に変換す
る際の非線形性に大きく依存する。フーリエ変換画像を
強度分布画像に変換する際、最適な閾値を設定すること
により認識能力を向上させることができる。つまり、図
1のジョイント変換相関器の認識能力は、FLC−OA
SLM5の閾値に大きく影響される。FLC−OASL
M5の閾値を空間的に制御することで、このジョイント
変換相関器の認識能力を高めることができる。この様な
目的のために、閾値を制御するためにバイアス光照射を
行なう。
【0030】バイアス光照射によるFLC−OASLM
5の閾値制御方法を以下に説明する。FLC−OASL
M5の書込動作時間あるいはその一部の期間に、補助光
源からの光をバイアス光としてFLC−OASLM5の
書込側から照射する。書込光とバイアス光は、FLC−
OASLM5の光導電層に対して同様の作用をするの
で、書込光とバイアス光の光強度の和がFLC−OAS
LM5の閾値以上になったとき、像を2値化記録するこ
とが可能となる。
5の閾値制御方法を以下に説明する。FLC−OASL
M5の書込動作時間あるいはその一部の期間に、補助光
源からの光をバイアス光としてFLC−OASLM5の
書込側から照射する。書込光とバイアス光は、FLC−
OASLM5の光導電層に対して同様の作用をするの
で、書込光とバイアス光の光強度の和がFLC−OAS
LM5の閾値以上になったとき、像を2値化記録するこ
とが可能となる。
【0031】さらに、FLC−OASLMの閾値は、書
込光とバイアス光の光強度の和だけではなくその照射時
間にも影響される。FLC−OASLMの書き込み動作
時間に一定の強度のバイアス光をFLC−OASLMの
書込側に照射し、その照射時間を長くする。すると弱い
書込光をFLC−OASLMに照射する事でFLC−O
ASLMの閾値以上になり、FLC−OASLMに像を
2値化記録することが可能となる。つまり、バイアス光
の照射時間を制御する事によって書込光に対するFLC
−OASLMの閾値を見かけ上変化させることも可能と
なる。よって、バイアス光の光強度あるいはバイアス光
照射時間を制御することでFLC−OASLM5の閾値
を制御する事が可能となる。
込光とバイアス光の光強度の和だけではなくその照射時
間にも影響される。FLC−OASLMの書き込み動作
時間に一定の強度のバイアス光をFLC−OASLMの
書込側に照射し、その照射時間を長くする。すると弱い
書込光をFLC−OASLMに照射する事でFLC−O
ASLMの閾値以上になり、FLC−OASLMに像を
2値化記録することが可能となる。つまり、バイアス光
の照射時間を制御する事によって書込光に対するFLC
−OASLMの閾値を見かけ上変化させることも可能と
なる。よって、バイアス光の光強度あるいはバイアス光
照射時間を制御することでFLC−OASLM5の閾値
を制御する事が可能となる。
【0032】このようなバイアス光の強度分布をつくる
ためにバイアス光照射手段として、補助光源11と拡散
板12とレンズ13とバイアス光用液晶TV14とバイ
アス光用レンズ15を用いた。バイアス光用液晶TV1
4は、画像メモリ18に接続され、コンピューター20
により制御される。補助光源11の光は、光源自身の強
度分布を除去するために拡散板12にいったん照射させ
て、レンズ13によってバイアス光としてバイアス光用
液晶TV14に照射される。そしてバイアス光用液晶T
V14に表示されている像をバイアス光強度分布として
読み出す。このバイアス光用液晶TV14により得られ
るバイアス光強度分布をバイアス光用レンズ15でFL
C−OASLM5の書込側に照射する。バイアス光の強
度分布をつくるバイアス光用液晶TV14の透過率を空
間的に一様にすれば、バイアス光によりFLC−OAS
LM5の閾値を空間的に一様に制御できる。FLC−O
ASLM5の閾値を空間的に変化させたい場合には、そ
の空間分布をバイアス光用液晶TV14に表示させれ
ば、任意の空間的分布を持ったFLC−OASLM5の
閾値を実現できる。
ためにバイアス光照射手段として、補助光源11と拡散
板12とレンズ13とバイアス光用液晶TV14とバイ
アス光用レンズ15を用いた。バイアス光用液晶TV1
4は、画像メモリ18に接続され、コンピューター20
により制御される。補助光源11の光は、光源自身の強
度分布を除去するために拡散板12にいったん照射させ
て、レンズ13によってバイアス光としてバイアス光用
液晶TV14に照射される。そしてバイアス光用液晶T
V14に表示されている像をバイアス光強度分布として
読み出す。このバイアス光用液晶TV14により得られ
るバイアス光強度分布をバイアス光用レンズ15でFL
C−OASLM5の書込側に照射する。バイアス光の強
度分布をつくるバイアス光用液晶TV14の透過率を空
間的に一様にすれば、バイアス光によりFLC−OAS
LM5の閾値を空間的に一様に制御できる。FLC−O
ASLM5の閾値を空間的に変化させたい場合には、そ
の空間分布をバイアス光用液晶TV14に表示させれ
ば、任意の空間的分布を持ったFLC−OASLM5の
閾値を実現できる。
【0033】このバイアス光の空間的強度分布には、中
心対称、逆ガウス分布、空間周波数分割など数多く種類
が存在する。このような方法によりシステムの目的に最
も適した任意の空間的強度分布について実現できる。例
えば、中心対称の逆ガウス分布を用いると、FLC−O
ASLMに記録される入力像のフーリエ変換像の低い周
波数成分を残したまま、高い周波数成分を記録すること
ができる。このようすると、自己相関において相関ピー
クの強度は強く、相関ピークの形状はよりシャープにな
る。よって、相関器の認識能力が向上する。
心対称、逆ガウス分布、空間周波数分割など数多く種類
が存在する。このような方法によりシステムの目的に最
も適した任意の空間的強度分布について実現できる。例
えば、中心対称の逆ガウス分布を用いると、FLC−O
ASLMに記録される入力像のフーリエ変換像の低い周
波数成分を残したまま、高い周波数成分を記録すること
ができる。このようすると、自己相関において相関ピー
クの強度は強く、相関ピークの形状はよりシャープにな
る。よって、相関器の認識能力が向上する。
【0034】また、バイアス光の空間的な強度分布を実
現するのに、バイアス光用液晶TV14を用いているの
で、FLC−OASLM5の閾値の時間的変化をも容易
に実現することができる。バイアス光用液晶TV14に
表示されている空間分布を時間的に変化させることで、
FLC−OASLMの閾値の時間変化を実現できる。こ
こで、補助光源11は白色光源やLED、レーザー等が
考えられる。また、補助光源11と拡散板12とレンズ
13の代わりに、レーザーとビームエキスパンダを用い
る場合には書込用レーザー1による光束との干渉に注意
が必要である。この場合は、書込用レーザー1による光
束との干渉縞がないようにするか、FLC−OASLM
5の解像度より十分大きい干渉縞の本数にする必要があ
る。
現するのに、バイアス光用液晶TV14を用いているの
で、FLC−OASLM5の閾値の時間的変化をも容易
に実現することができる。バイアス光用液晶TV14に
表示されている空間分布を時間的に変化させることで、
FLC−OASLMの閾値の時間変化を実現できる。こ
こで、補助光源11は白色光源やLED、レーザー等が
考えられる。また、補助光源11と拡散板12とレンズ
13の代わりに、レーザーとビームエキスパンダを用い
る場合には書込用レーザー1による光束との干渉に注意
が必要である。この場合は、書込用レーザー1による光
束との干渉縞がないようにするか、FLC−OASLM
5の解像度より十分大きい干渉縞の本数にする必要があ
る。
【0035】また、バイアス光の強度分布をつくるため
に液晶TVを用いたが、これは液晶TVでなくとも、バ
イアス光の強度分布を作れるものであればよく、CRT
や干渉計からの出力等や、液晶TV以外の電気アドレス
型の空間光変調器を用いてもよい。閾値が時間的に変化
しない場合には、バイアス光用液晶TV14の代わりに
写真フィルム等を用いることもできる。
に液晶TVを用いたが、これは液晶TVでなくとも、バ
イアス光の強度分布を作れるものであればよく、CRT
や干渉計からの出力等や、液晶TV以外の電気アドレス
型の空間光変調器を用いてもよい。閾値が時間的に変化
しない場合には、バイアス光用液晶TV14の代わりに
写真フィルム等を用いることもできる。
【0036】この実施例は、反射型のFLC−OASL
Mの場合であるが、透過型のFLC−OASLMについ
ても同様のことが実現できる。さらに、FLC−OAS
LM5の誘電体ミラー及び遮光層がないか、あるいはあ
ったとしても、これらが所定の透過率を有する場合に
は、書込光とバイアス光はFLC−OASLM5の読出
側から照射してもよく、また読出光そのものをバイアス
光としてFLC−OASLM5の読出側に照射しても同
様の閾値制御ができる。
Mの場合であるが、透過型のFLC−OASLMについ
ても同様のことが実現できる。さらに、FLC−OAS
LM5の誘電体ミラー及び遮光層がないか、あるいはあ
ったとしても、これらが所定の透過率を有する場合に
は、書込光とバイアス光はFLC−OASLM5の読出
側から照射してもよく、また読出光そのものをバイアス
光としてFLC−OASLM5の読出側に照射しても同
様の閾値制御ができる。
【0037】また、FLC−OASLM5の代わりに光
変調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOAS
LMについても同様のことが実現できる。しかし、2値
化以外の場合には、閾値制御とは言わずに、OASLM
の感度を制御する事ができるといえる。次に空間的に一
様なバイアス光をFLC−OASLM5の書込側に照射
した時の相関ピークの様子を図5、図6に示す。入力像
として、参照画像に文字A、被相関画像に文字Aを用い
た自己相関と、被相関画像に文字Bを用いた相互相関の
実験結果を示す。
変調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOAS
LMについても同様のことが実現できる。しかし、2値
化以外の場合には、閾値制御とは言わずに、OASLM
の感度を制御する事ができるといえる。次に空間的に一
様なバイアス光をFLC−OASLM5の書込側に照射
した時の相関ピークの様子を図5、図6に示す。入力像
として、参照画像に文字A、被相関画像に文字Aを用い
た自己相関と、被相関画像に文字Bを用いた相互相関の
実験結果を示す。
【0038】図5は、バイアス光強度を変化させた場合
の相関ピーク強度の変化を示したグラフである。縦軸に
は相関ピーク強度を、横軸にはバイアス光強度を取っ
た。コヒーレント画像に変換された入力像の全光量をパ
ワーメータで測定し、その全光量を書込光量とした。自
己相関の場合には、書込光量が少ない場合と多い場合の
2通りの結果を載せた。書込光量の少ない自己相関の場
合には、バイアス光強度を強くしていくと相関ピーク強
度が強くなっていく。また、書込光量が強い場合には、
バイアス光強度を0から強くしていくと相関ピーク強度
は強くなって行くが、あまりバイアス光強度が強くなり
すぎると今度は逆に相関ピーク強度は弱くなっていく。
相互相関の場合には、バイアス光強度が強くなると、相
関ピーク強度は弱くなる。また、図6は、文字Aの自己
相関について、バイアス光強度を変化させた場合におけ
る相関ピークの半値全幅の変化を示したグラフである。
縦軸には相関ピークの半値全幅を、横軸にはバイアス光
強度を取った。
の相関ピーク強度の変化を示したグラフである。縦軸に
は相関ピーク強度を、横軸にはバイアス光強度を取っ
た。コヒーレント画像に変換された入力像の全光量をパ
ワーメータで測定し、その全光量を書込光量とした。自
己相関の場合には、書込光量が少ない場合と多い場合の
2通りの結果を載せた。書込光量の少ない自己相関の場
合には、バイアス光強度を強くしていくと相関ピーク強
度が強くなっていく。また、書込光量が強い場合には、
バイアス光強度を0から強くしていくと相関ピーク強度
は強くなって行くが、あまりバイアス光強度が強くなり
すぎると今度は逆に相関ピーク強度は弱くなっていく。
相互相関の場合には、バイアス光強度が強くなると、相
関ピーク強度は弱くなる。また、図6は、文字Aの自己
相関について、バイアス光強度を変化させた場合におけ
る相関ピークの半値全幅の変化を示したグラフである。
縦軸には相関ピークの半値全幅を、横軸にはバイアス光
強度を取った。
【0039】図6は、図5の自己相関の2つの書込光量
の場合についてプロットしてある。図6の2つの場合と
もバイアス光強度を強くしていくと、相関ピークの半値
全幅は減少していった。図5、図6の結果から、FLC
−OASLM5に照射する最適なバイアス光強度がある
ことがわかる。バイアス光照射によりジョイント変換相
関器の認識能力が悪くなる場合もある。つまり、バイア
ス光を照射しFLC−OASLM5の閾値を最適な値に
する事により、ジョイント変換相関器の認識能力が向上
することが分かる。
の場合についてプロットしてある。図6の2つの場合と
もバイアス光強度を強くしていくと、相関ピークの半値
全幅は減少していった。図5、図6の結果から、FLC
−OASLM5に照射する最適なバイアス光強度がある
ことがわかる。バイアス光照射によりジョイント変換相
関器の認識能力が悪くなる場合もある。つまり、バイア
ス光を照射しFLC−OASLM5の閾値を最適な値に
する事により、ジョイント変換相関器の認識能力が向上
することが分かる。
【0040】図7は、本発明による光学的パターン認識
装置の他の実施例の構成図である。この実施例は、図1
の実施例をよりコンパクトにできるようにしたものであ
る。図7の実施例は、図1の書込用レーザー1と読出用
レーザー6の2つのレーザーを1つの書込用レーザー1
で兼用し、バイアス光照射手段に図1の補助光源11と
拡散板12とレンズ13とバイアス光用液晶TV14の
代わりにCRT605を用いてジョイント変換相関器を
実現したものである。構成や動作が同じ部分は、本実施
例の説明を一部省略あるいは簡単にする。
装置の他の実施例の構成図である。この実施例は、図1
の実施例をよりコンパクトにできるようにしたものであ
る。図7の実施例は、図1の書込用レーザー1と読出用
レーザー6の2つのレーザーを1つの書込用レーザー1
で兼用し、バイアス光照射手段に図1の補助光源11と
拡散板12とレンズ13とバイアス光用液晶TV14の
代わりにCRT605を用いてジョイント変換相関器を
実現したものである。構成や動作が同じ部分は、本実施
例の説明を一部省略あるいは簡単にする。
【0041】FLC−OASLM5に像を書き込むため
の書込光を照射する書込光照射手段は、書込用レーザー
1と書込用ビームエキスパンダ2と、2枚のハーフミラ
ー601と602、入力像を提示する入力用液晶TV6
04、コヒーレント画像に変換された入力像のフーリエ
変換画像をFLC−OASLM5の書込側に照射するた
めの書込用レンズ4とからなる。ここで入力用液晶TV
604は、書込用レンズ4の前焦点面に置かれ、FLC
−OASLM5は、書込用レンズ4の後焦点面に置かれ
ている。入力用液晶TV604は、画像メモリ18に接
続されコンピューター20で制御されている。また、入
力用液晶TV604には、1つの参照画像と1つまたは
複数の被相関画像が提示されている。
の書込光を照射する書込光照射手段は、書込用レーザー
1と書込用ビームエキスパンダ2と、2枚のハーフミラ
ー601と602、入力像を提示する入力用液晶TV6
04、コヒーレント画像に変換された入力像のフーリエ
変換画像をFLC−OASLM5の書込側に照射するた
めの書込用レンズ4とからなる。ここで入力用液晶TV
604は、書込用レンズ4の前焦点面に置かれ、FLC
−OASLM5は、書込用レンズ4の後焦点面に置かれ
ている。入力用液晶TV604は、画像メモリ18に接
続されコンピューター20で制御されている。また、入
力用液晶TV604には、1つの参照画像と1つまたは
複数の被相関画像が提示されている。
【0042】FLC−OASLM5に記録された像を読
み出すための読出光照射手段は、書込光照射手段の書込
用レーザー1と書込用ビームスプリッタ2を共有し、ハ
ーフミラー601とミラー603と偏光ビームスプリッ
タ8と読出用レンズ9と受光素子10からなる。書込用
レーザー1から出射され書込用ビームエキスパンダ2で
所定の径に広げられた平行光束は、ハーフミラー601
を透過、ミラー603で反射され、偏光ビームスプリッ
タ8により、FLC−OASLM5の読出側に照射され
る。そしてFLC−OASLM5に2値化記録された入
力像のフーリエ変換された強度分布画像を読み出し、読
出用レンズ9で受光素子10に照射する。ここで、FL
C−OASLM5は読出用レンズ9の前焦点面に置か
れ、受光素子10は読出用レンズ9の後焦点面に置かれ
ており、読出用レンズ9によりFLC−OASLM5に
記録された強度分布画像のフーリエ変換像が受光素子1
0に照射される。
み出すための読出光照射手段は、書込光照射手段の書込
用レーザー1と書込用ビームスプリッタ2を共有し、ハ
ーフミラー601とミラー603と偏光ビームスプリッ
タ8と読出用レンズ9と受光素子10からなる。書込用
レーザー1から出射され書込用ビームエキスパンダ2で
所定の径に広げられた平行光束は、ハーフミラー601
を透過、ミラー603で反射され、偏光ビームスプリッ
タ8により、FLC−OASLM5の読出側に照射され
る。そしてFLC−OASLM5に2値化記録された入
力像のフーリエ変換された強度分布画像を読み出し、読
出用レンズ9で受光素子10に照射する。ここで、FL
C−OASLM5は読出用レンズ9の前焦点面に置か
れ、受光素子10は読出用レンズ9の後焦点面に置かれ
ており、読出用レンズ9によりFLC−OASLM5に
記録された強度分布画像のフーリエ変換像が受光素子1
0に照射される。
【0043】FLC−OASLM5の閾値を制御するた
めのバイアス光を照射するバイアス光照射手段は、バイ
アス光の強度分布を表示するCRT605とバイアス光
用結像レンズ606からなる。CRT605に表示され
る像によるバイアス光の強度分布がFLC−OASLM
5上に結像するようにバイアス光用結像レンズ606を
セットする。CRT605に表示される像によるバイア
ス光は、ハーフミラー602と書込用レンズ4とを透過
し、FLC−OASLM5の書込側から照射され、FL
C−OASLM5上に結像される。
めのバイアス光を照射するバイアス光照射手段は、バイ
アス光の強度分布を表示するCRT605とバイアス光
用結像レンズ606からなる。CRT605に表示され
る像によるバイアス光の強度分布がFLC−OASLM
5上に結像するようにバイアス光用結像レンズ606を
セットする。CRT605に表示される像によるバイア
ス光は、ハーフミラー602と書込用レンズ4とを透過
し、FLC−OASLM5の書込側から照射され、FL
C−OASLM5上に結像される。
【0044】この実施例では、バイアス光照射手段にC
RT605を用い、CRT605に空間的分布を持つ像
を表示してバイアス光としている。そのためCRT60
5に表示されている像の空間的分布を変化させること
で、バイアス光強度を空間的に変化させ、FLC−OA
SLM5の閾値を空間的に制御する事ができる。また、
FLC−OASLM5の閾値を時間的に変化することも
できる。CRT605に表示されるバイアス光強度分布
により、図1の実施例と同様に、FLC−OASLM5
の閾値を任意に制御でき、高い認識能力を有する光学的
パターン認識装置が構築できる。
RT605を用い、CRT605に空間的分布を持つ像
を表示してバイアス光としている。そのためCRT60
5に表示されている像の空間的分布を変化させること
で、バイアス光強度を空間的に変化させ、FLC−OA
SLM5の閾値を空間的に制御する事ができる。また、
FLC−OASLM5の閾値を時間的に変化することも
できる。CRT605に表示されるバイアス光強度分布
により、図1の実施例と同様に、FLC−OASLM5
の閾値を任意に制御でき、高い認識能力を有する光学的
パターン認識装置が構築できる。
【0045】ここで、ハーフミラーの変わりにビームス
プリッタを用いてもよいことはいうまでもない。この実
施例は、反射型のFLC−OASLMの場合であるが、
透過型のFLC−OASLMについても同様のことが実
現できる。FLC−OASLM5の誘電体ミラー及び遮
光層がないか、あるいはあったとしても、これらが所定
の透過率を有する場合には、書込光とバイアス光はFL
C−OASLM5の読出側から照射してもよく、また読
出光そのものをバイアス光としてFLC−OASLM5
の読出側に照射しても同様の閾値制御ができる。
プリッタを用いてもよいことはいうまでもない。この実
施例は、反射型のFLC−OASLMの場合であるが、
透過型のFLC−OASLMについても同様のことが実
現できる。FLC−OASLM5の誘電体ミラー及び遮
光層がないか、あるいはあったとしても、これらが所定
の透過率を有する場合には、書込光とバイアス光はFL
C−OASLM5の読出側から照射してもよく、また読
出光そのものをバイアス光としてFLC−OASLM5
の読出側に照射しても同様の閾値制御ができる。
【0046】また、FLC−OASLM5の代わりに光
変調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOAS
LMについても同様のことが実現できる。しかし、2値
化以外の場合には、閾値制御とは言わずに、OASLM
の感度を制御する事ができるといえる。図8は、本発明
による光学的パターン認識装置の他の実施例の構成図で
ある。これは、画像認識などに用いられるマッチドフィ
ルタを用いたマッチドフィルタ型相関器を用いた場合で
ある。FLC−OASLM5の閾値を制御するためのバ
イアス光を照射するバイアス光照射手段は図1の実施例
と同じであるので説明を省略する。
変調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOAS
LMについても同様のことが実現できる。しかし、2値
化以外の場合には、閾値制御とは言わずに、OASLM
の感度を制御する事ができるといえる。図8は、本発明
による光学的パターン認識装置の他の実施例の構成図で
ある。これは、画像認識などに用いられるマッチドフィ
ルタを用いたマッチドフィルタ型相関器を用いた場合で
ある。FLC−OASLM5の閾値を制御するためのバ
イアス光を照射するバイアス光照射手段は図1の実施例
と同じであるので説明を省略する。
【0047】FLC−OASLM5に像を書き込むため
の書込光を照射する書込光照射手段は、マッチドフィル
タと呼ばれるホログラム作製時の信号光照射手段と参照
光照射手段からなる。ホログラム作製時の信号光照射手
段は、書込用レーザー1と書込用ビームエキスパンダ2
と参照画像を提示する入力用液晶TV604と書込用レ
ンズ4とからなる。ここで入力用液晶TV604は、書
込用レンズ4の前焦点面に置かれ、FLC−OASLM
5は、書込用レンズ4の後焦点面に置かれている。ここ
で入力用液晶TV604は、画像メモリ18に接続さ
れ、コンピューター20により制御されている。
の書込光を照射する書込光照射手段は、マッチドフィル
タと呼ばれるホログラム作製時の信号光照射手段と参照
光照射手段からなる。ホログラム作製時の信号光照射手
段は、書込用レーザー1と書込用ビームエキスパンダ2
と参照画像を提示する入力用液晶TV604と書込用レ
ンズ4とからなる。ここで入力用液晶TV604は、書
込用レンズ4の前焦点面に置かれ、FLC−OASLM
5は、書込用レンズ4の後焦点面に置かれている。ここ
で入力用液晶TV604は、画像メモリ18に接続さ
れ、コンピューター20により制御されている。
【0048】ホログラム作製時の参照光照射手段は、ビ
ームスプリッタ701と2枚のミラー702と703か
らなる。書込用レーザー1を出射し、書込用ビームエキ
スパンダ2で所定の径に広げられた平行光束は、ビーム
スプリッタ701で反射し、ミラー702と703によ
り、FLC−OASLM5の書込側に所定の入射角をも
って照射される。
ームスプリッタ701と2枚のミラー702と703か
らなる。書込用レーザー1を出射し、書込用ビームエキ
スパンダ2で所定の径に広げられた平行光束は、ビーム
スプリッタ701で反射し、ミラー702と703によ
り、FLC−OASLM5の書込側に所定の入射角をも
って照射される。
【0049】FLC−OASLM5に記録された像を読
み出すための読出光照射手段は、読出用レーザー6と読
出用ビームエキスパンダ7と被相関画像を提示する読出
用フィルム704とフーリエ変換レンズ705と偏光ビ
ームスプリッタ8と読出用レンズ9と受光素子10から
なる。ここで、読出用フィルム704は、フーリエ変換
レンズ705の前焦点面に置かれ、FLC−OASLM
5は、フーリエ変換レンズ705の後焦点面かつ読出用
レンズ9の前焦点面に置かれている。さらに受光素子1
0は、読出用レンズ9の後焦点面に置かれている。
み出すための読出光照射手段は、読出用レーザー6と読
出用ビームエキスパンダ7と被相関画像を提示する読出
用フィルム704とフーリエ変換レンズ705と偏光ビ
ームスプリッタ8と読出用レンズ9と受光素子10から
なる。ここで、読出用フィルム704は、フーリエ変換
レンズ705の前焦点面に置かれ、FLC−OASLM
5は、フーリエ変換レンズ705の後焦点面かつ読出用
レンズ9の前焦点面に置かれている。さらに受光素子1
0は、読出用レンズ9の後焦点面に置かれている。
【0050】まず、マッチドフィルターの作製方法につ
いて説明する。書込用レーザー1は、書込用ビームエキ
スパンダ2により所定のビーム径を持った平行光束に広
げられる。この平行光束は入力用液晶TV604に照射
され、入力用液晶TV604に表示されている参照画像
をコヒーレント画像として読み出す。この読み出された
コヒーレント画像は、書込用レンズ4でフーリエ変換さ
れたフーリエ変換画像を、ホログラム作製時の信号光と
してFLC−OASLM5の書込側に照射される。この
とき同時にビームスプリッタ701で反射した平行光束
は、ミラー702とミラー703で反射し、ホログラム
作製時の参照光としてFLC−OASLM5の書込側に
照射される。このとき信号光と参照光とは所定の角度を
もってFLC−OASLM5に照射され、FLC−OA
SLM5上に信号光と参照光による干渉縞の強度分布を
形成する。
いて説明する。書込用レーザー1は、書込用ビームエキ
スパンダ2により所定のビーム径を持った平行光束に広
げられる。この平行光束は入力用液晶TV604に照射
され、入力用液晶TV604に表示されている参照画像
をコヒーレント画像として読み出す。この読み出された
コヒーレント画像は、書込用レンズ4でフーリエ変換さ
れたフーリエ変換画像を、ホログラム作製時の信号光と
してFLC−OASLM5の書込側に照射される。この
とき同時にビームスプリッタ701で反射した平行光束
は、ミラー702とミラー703で反射し、ホログラム
作製時の参照光としてFLC−OASLM5の書込側に
照射される。このとき信号光と参照光とは所定の角度を
もってFLC−OASLM5に照射され、FLC−OA
SLM5上に信号光と参照光による干渉縞の強度分布を
形成する。
【0051】そしてこの強度分布をFLC−OASLM
5に2値化記録する。このFLC−OASLM5に記録
されるホログラムが、画像認識の能力に大きく依存す
る。そのため、FLC−OASLM5の閾値を制御する
方法として、バイアス光照射を行なう。図1の実施例と
同様に、バイアス光によりFLC−OASLM5の閾値
を制御する。バイアス光用液晶TV14によって提示さ
れる最適なバイアス光強度あるいはバイアス光照射時
間、あるいはその両者によりFLC−OASLM5の閾
値を制御する。このホログラムが記録されたFLC−O
ASLM5をマッチドフィルタと呼ぶ。
5に2値化記録する。このFLC−OASLM5に記録
されるホログラムが、画像認識の能力に大きく依存す
る。そのため、FLC−OASLM5の閾値を制御する
方法として、バイアス光照射を行なう。図1の実施例と
同様に、バイアス光によりFLC−OASLM5の閾値
を制御する。バイアス光用液晶TV14によって提示さ
れる最適なバイアス光強度あるいはバイアス光照射時
間、あるいはその両者によりFLC−OASLM5の閾
値を制御する。このホログラムが記録されたFLC−O
ASLM5をマッチドフィルタと呼ぶ。
【0052】次に、上記のマッチドフィルタを用いて相
関演算を行なう。読出用レーザー6から出射された光束
は、読出用ビームエキスパンダ7により所定のビーム径
を持つ平行光束に広げられる。この平行光束を読出用フ
ィルム704に照射し、読出用フィルム704に記録さ
れている被相関画像をコヒーレント画像として読み出
す。このコヒーレント画像をフーリエ変換レンズ705
でフーリエ変換してマッチドフィルタであるFLC−O
ASLM5の読出側から照射する。マッチドフィルタで
あるFLC−OASLM5で反射した読出光は、偏光ビ
ームスプリッタ8を透過し、読出用レンズ9で再びフー
リエ変換されることにより、そのフーリエ変換面上に配
置されている受光素子10上に参照画像と被相関画像の
相関係数を表わす相関ピークを得ることができる。マッ
チドフィルタ作製にFLC−OASLM5を用い、参照
画像の表示に入力用液晶TV604を用いているので実
時間あるいは高速に参照画像を変更する事が可能であ
り、高速な相関演算が実現できる。そして、マッチドフ
ィルタを作製する際にFLC−OASLM5の閾値を最
適な値にすることで、高い認識能力を有する光学的パタ
ーン認識装置が構築できる。
関演算を行なう。読出用レーザー6から出射された光束
は、読出用ビームエキスパンダ7により所定のビーム径
を持つ平行光束に広げられる。この平行光束を読出用フ
ィルム704に照射し、読出用フィルム704に記録さ
れている被相関画像をコヒーレント画像として読み出
す。このコヒーレント画像をフーリエ変換レンズ705
でフーリエ変換してマッチドフィルタであるFLC−O
ASLM5の読出側から照射する。マッチドフィルタで
あるFLC−OASLM5で反射した読出光は、偏光ビ
ームスプリッタ8を透過し、読出用レンズ9で再びフー
リエ変換されることにより、そのフーリエ変換面上に配
置されている受光素子10上に参照画像と被相関画像の
相関係数を表わす相関ピークを得ることができる。マッ
チドフィルタ作製にFLC−OASLM5を用い、参照
画像の表示に入力用液晶TV604を用いているので実
時間あるいは高速に参照画像を変更する事が可能であ
り、高速な相関演算が実現できる。そして、マッチドフ
ィルタを作製する際にFLC−OASLM5の閾値を最
適な値にすることで、高い認識能力を有する光学的パタ
ーン認識装置が構築できる。
【0053】ここで、補助光源11は白色光源やLE
D、レーザー等が考えられる。また、補助光源11と拡
散板12とレンズ13の代わりに、レーザーとビームエ
キスパンバを用いる場合には書込用レーザー1による光
束との干渉に注意が必要である。この場合は、書込用レ
ーザー1による光束との干渉縞がないようにするか、F
LC−OASLM5の解像度より十分大きい干渉縞の本
数にする必要がある。
D、レーザー等が考えられる。また、補助光源11と拡
散板12とレンズ13の代わりに、レーザーとビームエ
キスパンバを用いる場合には書込用レーザー1による光
束との干渉に注意が必要である。この場合は、書込用レ
ーザー1による光束との干渉縞がないようにするか、F
LC−OASLM5の解像度より十分大きい干渉縞の本
数にする必要がある。
【0054】また、バイアス光の強度分布をつくるため
に液晶TVを用いたが、これは液晶TVでなくとも、バ
イアス光の強度分布を作れるものであればよく、CRT
や干渉計からの出力等や、液晶TV以外の電気アドレス
型の空間光変調器を用いてもよい。閾値が時間的に変化
しない場合には、バイアス光用液晶TV14の代わりに
写真フィルム等を用いることもできる。
に液晶TVを用いたが、これは液晶TVでなくとも、バ
イアス光の強度分布を作れるものであればよく、CRT
や干渉計からの出力等や、液晶TV以外の電気アドレス
型の空間光変調器を用いてもよい。閾値が時間的に変化
しない場合には、バイアス光用液晶TV14の代わりに
写真フィルム等を用いることもできる。
【0055】この実施例は、反射型のFLC−OASL
Mの場合であるが、透過型のFLC−OASLMについ
ても同様のことが実現できる。さらに、FLC−OAS
LMの誘電体ミラー及び遮光層がないか、あるいはあっ
たとしても、これらが所定の透過率を有する場合には、
書込光とバイアス光はFLC−OASLM5の読出側か
ら照射してもよく、また読出光そのものをバイアス光と
してFLC−OASLM5の読出側に照射しても同様の
閾値制御ができる。
Mの場合であるが、透過型のFLC−OASLMについ
ても同様のことが実現できる。さらに、FLC−OAS
LMの誘電体ミラー及び遮光層がないか、あるいはあっ
たとしても、これらが所定の透過率を有する場合には、
書込光とバイアス光はFLC−OASLM5の読出側か
ら照射してもよく、また読出光そのものをバイアス光と
してFLC−OASLM5の読出側に照射しても同様の
閾値制御ができる。
【0056】また、FLC−OASLMの代わりに光変
調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOASL
Mについても同様のことが実現できる。しかし、2値化
以外の場合には、閾値制御とは言わずに、OASLMの
感度を制御する事ができるといえる。図9は、本発明に
よる光学的パターン認識装置の他の実施例の構成図であ
る。この実施例は、図7の実施例と同じように、図8の
実施例をよりコンパクトにできるようにしたものであ
る。図8の書込用レーザー1と読出用レーザー6の2つ
のレーザーを1つの書込用レーザー1で兼用し、バイア
ス光照射手段に図8の補助光源11と拡散板12とレン
ズ13とバイアス光用液晶TV14の代わりにCRT6
05を用いてマッチドフィルタ型相関器を実現したもの
である。構成や動作が同じ部分は、本実施例の説明を一
部省略あるいは簡単にする。
調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOASL
Mについても同様のことが実現できる。しかし、2値化
以外の場合には、閾値制御とは言わずに、OASLMの
感度を制御する事ができるといえる。図9は、本発明に
よる光学的パターン認識装置の他の実施例の構成図であ
る。この実施例は、図7の実施例と同じように、図8の
実施例をよりコンパクトにできるようにしたものであ
る。図8の書込用レーザー1と読出用レーザー6の2つ
のレーザーを1つの書込用レーザー1で兼用し、バイア
ス光照射手段に図8の補助光源11と拡散板12とレン
ズ13とバイアス光用液晶TV14の代わりにCRT6
05を用いてマッチドフィルタ型相関器を実現したもの
である。構成や動作が同じ部分は、本実施例の説明を一
部省略あるいは簡単にする。
【0057】FLC−OASLM5に像を書き込むため
の書込光を照射する書込光照射手段は、図8の実施例と
同じく、マッチドフィルタと呼ばれるホログラム作製時
の信号光照射手段と参照光照射手段とからなる。信号光
照射手段は、書込用レーザー1と書込用ビームエキスパ
ンダ2と、2枚のハーフミラー601と602、参照画
像を提示する入力用液晶TV604、参照画像のフーリ
エ変換画像をFLC−OASLM5の書込側に照射する
ための書込用レンズ4とからなる。ここで入力用液晶T
V604は、書込用レンズ4の前焦点面に置かれ、FL
C−OASLM5は、書込用レンズ4の後焦点面に置か
れている。そして、入力用液晶TV604は、画像メモ
リ18に接続されコンピューター20で制御されてい
る。
の書込光を照射する書込光照射手段は、図8の実施例と
同じく、マッチドフィルタと呼ばれるホログラム作製時
の信号光照射手段と参照光照射手段とからなる。信号光
照射手段は、書込用レーザー1と書込用ビームエキスパ
ンダ2と、2枚のハーフミラー601と602、参照画
像を提示する入力用液晶TV604、参照画像のフーリ
エ変換画像をFLC−OASLM5の書込側に照射する
ための書込用レンズ4とからなる。ここで入力用液晶T
V604は、書込用レンズ4の前焦点面に置かれ、FL
C−OASLM5は、書込用レンズ4の後焦点面に置か
れている。そして、入力用液晶TV604は、画像メモ
リ18に接続されコンピューター20で制御されてい
る。
【0058】ホログラム作製時の参照光照射手段は、参
照光用ハーフミラー801とビームスプリッタ802か
らなる。書込用レーザー1から出射され書込用ビームエ
キスパンダ2で所定の径に広げられた平行光束は、ハー
フミラー801で2光束に分離される。ハーフミラー8
01で反射した光束は、ビームスプリッタ802で反射
されFLC−OASLM5の書込側に照射される。
照光用ハーフミラー801とビームスプリッタ802か
らなる。書込用レーザー1から出射され書込用ビームエ
キスパンダ2で所定の径に広げられた平行光束は、ハー
フミラー801で2光束に分離される。ハーフミラー8
01で反射した光束は、ビームスプリッタ802で反射
されFLC−OASLM5の書込側に照射される。
【0059】FLC−OASLM5に記録された像を読
み出すための読出光照射手段は、書込光照射手段の書込
用レーザー1と書込用ビームスプリッタ2を共有し、ハ
ーフミラー601とハーフミラー801と読出用フィル
ム704とミラー603とフーリエ変換レンズ705と
偏光ビームスプリッタ8と読出用レンズ9と受光素子1
0からなる。ここで読出用フィルム704はフーリエ変
換レンズ705の前焦点面に置かれ、FLC−OASL
M5は、フーリエ変換レンズ705の後焦点面に置かれ
ている。また、読出用フィルム704には、被相関画像
が提示されている。
み出すための読出光照射手段は、書込光照射手段の書込
用レーザー1と書込用ビームスプリッタ2を共有し、ハ
ーフミラー601とハーフミラー801と読出用フィル
ム704とミラー603とフーリエ変換レンズ705と
偏光ビームスプリッタ8と読出用レンズ9と受光素子1
0からなる。ここで読出用フィルム704はフーリエ変
換レンズ705の前焦点面に置かれ、FLC−OASL
M5は、フーリエ変換レンズ705の後焦点面に置かれ
ている。また、読出用フィルム704には、被相関画像
が提示されている。
【0060】FLC−OASLM5の閾値を制御するた
めのバイアス光を照射するバイアス光照射手段は、図7
の実施例と同じで、バイアス光の強度分布を表示するC
RT605と、CRT605に提示されている像の強度
分布がバイアス光強度分布となり、FLC−OASLM
5上に結像するようにバイアス光用結像レンズ606を
セットする。CRT605に表示されている像によるバ
イアス光はハーフミラー602と書込用レンズ4とを透
過し、FLC−OASLM5上に結像される。
めのバイアス光を照射するバイアス光照射手段は、図7
の実施例と同じで、バイアス光の強度分布を表示するC
RT605と、CRT605に提示されている像の強度
分布がバイアス光強度分布となり、FLC−OASLM
5上に結像するようにバイアス光用結像レンズ606を
セットする。CRT605に表示されている像によるバ
イアス光はハーフミラー602と書込用レンズ4とを透
過し、FLC−OASLM5上に結像される。
【0061】この実施例は、バイアス光照射にCRT6
05を用いていること、図8の書込用レーザーと読出用
レーザー6を1つの書込用レーザー1で兼用している以
外は基本的に図8の実施例と同じである。書込用レンズ
4とFLC−OASLM5の間にビームスプリッタ80
2が配置されているが、FLC−OASLM5の閾値を
制御する方法は、図7の場合と同じであるので説明を省
略する。
05を用いていること、図8の書込用レーザーと読出用
レーザー6を1つの書込用レーザー1で兼用している以
外は基本的に図8の実施例と同じである。書込用レンズ
4とFLC−OASLM5の間にビームスプリッタ80
2が配置されているが、FLC−OASLM5の閾値を
制御する方法は、図7の場合と同じであるので説明を省
略する。
【0062】ホログラム作製時の参照光は次のようにF
LC−OASLM5に照射される。書込用レーザー1を
出射し、書込用ビームエキスパンダ2により所定の径を
持つ平行光束に広げられた光束は、ハーフミラー601
で2光束に分離される。ハーフミラー601で反射され
た光束は、参照画像が提示されている入力用液晶TV6
04を照射し、コヒーレント画像として参照画像を読み
出す。読み出された参照画像は、ハーフミラー602で
反射し、FLC−OASLM5の書込側にフーリエ変換
画像として照射される。ホログラム作製時の参照光は、
ハーフミラー601を透過した光束が、参照光用ハーフ
ミラー801とビームスプリッタ802で反射し、FL
C−OASLM5の書込側に照射する。この参照光と信
号光による干渉縞がFLC−OASLM5上に形成さ
れ、FLC−OASLM5に2値化記録することにより
マッチドフィルタが作製される。
LC−OASLM5に照射される。書込用レーザー1を
出射し、書込用ビームエキスパンダ2により所定の径を
持つ平行光束に広げられた光束は、ハーフミラー601
で2光束に分離される。ハーフミラー601で反射され
た光束は、参照画像が提示されている入力用液晶TV6
04を照射し、コヒーレント画像として参照画像を読み
出す。読み出された参照画像は、ハーフミラー602で
反射し、FLC−OASLM5の書込側にフーリエ変換
画像として照射される。ホログラム作製時の参照光は、
ハーフミラー601を透過した光束が、参照光用ハーフ
ミラー801とビームスプリッタ802で反射し、FL
C−OASLM5の書込側に照射する。この参照光と信
号光による干渉縞がFLC−OASLM5上に形成さ
れ、FLC−OASLM5に2値化記録することにより
マッチドフィルタが作製される。
【0063】このマッチドフィルタを用いて相関演算を
行う。ハーフミラー801を透過した光束は、読出用フ
ィルム704を照射し、被相関画像をコヒーレント画像
として読み出す。この読み出されたコヒーレント画像
は、ミラー603で反射されフーリエ変換レンズ705
でフーリエ変換される。このフーリエ変換画像は、FL
C−OASLM5の読出側に読出光として照射される。
マッチドフィルタであるFLC−OASLM5で反射し
た読出光は、偏光ビームスプリッタ8を透過し、読出用
レンズ9で再びフーリエ変換されることにより受光素子
10上に参照画像と被相関画像の相関係数を表す相関ピ
ークを得ることができる。
行う。ハーフミラー801を透過した光束は、読出用フ
ィルム704を照射し、被相関画像をコヒーレント画像
として読み出す。この読み出されたコヒーレント画像
は、ミラー603で反射されフーリエ変換レンズ705
でフーリエ変換される。このフーリエ変換画像は、FL
C−OASLM5の読出側に読出光として照射される。
マッチドフィルタであるFLC−OASLM5で反射し
た読出光は、偏光ビームスプリッタ8を透過し、読出用
レンズ9で再びフーリエ変換されることにより受光素子
10上に参照画像と被相関画像の相関係数を表す相関ピ
ークを得ることができる。
【0064】この実施例は、バイアス光照射手段にCR
T605を用いているので、バイアス光強度を空間的に
変化させることで、FLC−OASLM5の閾値を空間
的に制御する事ができる。また、FLC−OASLM5
の時間的に変化する閾値をも制御できる。このように、
バイアス光を照射することでFLC−OASLMの閾値
を制御し、最適なマッチドフィルタを作製することがで
きる。このマッチドフィルタを用いて相関演算を行い、
相関ピークを得る。
T605を用いているので、バイアス光強度を空間的に
変化させることで、FLC−OASLM5の閾値を空間
的に制御する事ができる。また、FLC−OASLM5
の時間的に変化する閾値をも制御できる。このように、
バイアス光を照射することでFLC−OASLMの閾値
を制御し、最適なマッチドフィルタを作製することがで
きる。このマッチドフィルタを用いて相関演算を行い、
相関ピークを得る。
【0065】ここで、ハーフミラーの変わりにビームス
プリッタを用いてもようことはいうまでもない。この実
施例は、反射型のFLC−OASLMの場合であるが、
透過型のFLC−OASLMにつても同様のことが実現
できる。さらに、FLC−OASLMの誘電体ミラー及
び遮光層がないか、あるいはあったとしても、これらが
所定の透過率を有する場合には、書込光とバイアス光は
FLC−PASLM5の読出側から照射してもよく、ま
た読出光そのものをバイアス光としてFLC−OASL
M5の読出側に照射しても同様の閾値制御ができる。
プリッタを用いてもようことはいうまでもない。この実
施例は、反射型のFLC−OASLMの場合であるが、
透過型のFLC−OASLMにつても同様のことが実現
できる。さらに、FLC−OASLMの誘電体ミラー及
び遮光層がないか、あるいはあったとしても、これらが
所定の透過率を有する場合には、書込光とバイアス光は
FLC−PASLM5の読出側から照射してもよく、ま
た読出光そのものをバイアス光としてFLC−OASL
M5の読出側に照射しても同様の閾値制御ができる。
【0066】また、FLC−OASLMの代わりに光変
調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOASL
Mに対しては、OASLMの処理が2値化とは限らない
が、その場合にはOASLMの感度を制御する事ができ
るといえる。
調材料として強誘電性液晶以外のものを用いたOASL
Mに対しては、OASLMの処理が2値化とは限らない
が、その場合にはOASLMの感度を制御する事ができ
るといえる。
【0067】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようにバイアス
光をもちいてOASLMの閾値を時間的および空間的に
制御する事ができる。従来は、時間的あるいは空間的に
変化するような閾値処理は、コンピュータなどに取り込
み処理を行なってきたので、膨大な計算時間を必要とし
ていた。しかし、本発明により、光情報を光情報のまま
閾値処理が行えるので非常に高速にそして容易に閾値処
理の実現が可能となり、最適な閾値を設定することで、
高性能な光学的パターン認識装置が実現可能となる。
光をもちいてOASLMの閾値を時間的および空間的に
制御する事ができる。従来は、時間的あるいは空間的に
変化するような閾値処理は、コンピュータなどに取り込
み処理を行なってきたので、膨大な計算時間を必要とし
ていた。しかし、本発明により、光情報を光情報のまま
閾値処理が行えるので非常に高速にそして容易に閾値処
理の実現が可能となり、最適な閾値を設定することで、
高性能な光学的パターン認識装置が実現可能となる。
【図1】本発明による光学的パターン認識装置の一実施
例の構成図である。
例の構成図である。
【図2】強誘電性液晶を用いた光書込型空間光変調器の
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図3】ジョイント変換相関器の一構成図である。
【図4】マッチドフィルタ型相関器の一構成図である。
【図5】バイアス光照射による相関ピーク強度変化を示
すグラフである。
すグラフである。
【図6】バイアス光照射による相関ピークの半値全幅の
変化を示すグラフである。
変化を示すグラフである。
【図7】本発明による光学的パターン認識装置の他の一
実施例の構成図である。
実施例の構成図である。
【図8】本発明による光学的パターン認識装置の他の一
実施例の構成図である。
実施例の構成図である。
【図9】本発明による光学的パターン認識装置の他の一
実施例の構成図である。
実施例の構成図である。
1 書込用レーザー 2 書込用ビームエキスパンダ 3 フィルム 4 書込用レンズ 5 FLC−OASLM 6 読出用レーザー 7 読出用ビームエキスパンダ 8 偏光ビームスプリッター 9 読出用レンズ 10 受光素子 11 補助光源 12 拡散板 13 レンズ 14 バイアス光用液晶TV 15 バイアス光用レンズ 16 ミラー 17 ハーフミラー 18 画像メモリ 19 FLC−OASLM用駆動回路 20 コンピューター 201 ビームスプリッタ 202、203 ミラー 204 反射型液晶ライトバルブ 301 シャッター 302 ビームスプリッタ 303 BSO結晶 304 液晶TV 601、602 ハーフミラー 603 ミラー 604 入力用液晶TV 605 CRT 606 バイアス光用結像レンズ 701 ビームスプリッタ 702、703 ミラー 704 読出用フィルム 705 フーリエ変換レンズ 801 参照光用ハーフミラー 802 ビームスプリッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−280179(JP,A) 特開 平3−110609(JP,A) 特開 平3−204625(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/46 G06T 7/00
Claims (4)
- 【請求項1】 撮像手段から得られる2次元画像に対し
て所要のパターンを自動的に認識あるいは計測する光学
的パターン認識装置において、 光書込型空間光変調器と、 前記光書込型空間光変調器に像を書き込むための書込光
を照射する書込光照射手段と、 前記光書込型空間光変調器に記録あるいは表示された画
像を読み出すための読出光を照射する読出光照射手段
と、 前記光書込型空間光変調器にバイアス光を照射するバイ
アス光照射手段と、 前記バイアス光の照射時間あるいは光強度の少なくとも
一方を変化させるためのバイアス光調整手段とを具備
し、 前記書込光の照射時間及び前記バイアス光の照射時間
は、前記光書込型空間光変調器の書き込み動作時間とそ
れぞれ少なくとも所定の時間一致していることを特徴と
する光学的パターン認識装置。 - 【請求項2】 前記バイアス光照射手段が、 反射率分布あるいは透過率分布により像を提示する素子
と、 前記反射率分布あるいは透過率分布により像を提示する
素子を反射あるいは透過させその強度分布を読み出し、
前記強度分布をバイアス光強度分布として光書込型空間
光変調器に照射するための光源と、 バイアス光強度分布を光書込型空間光変調器に結像させ
るための結像レンズとからなることを特徴とする請求項
1記載の光学的パターン認識装置。 - 【請求項3】 前記バイアス光照射手段が、 インコヒーレントな像をバイアス光強度分布として表示
する素子と、 バイアス光強度分布を光書込型空間光変調器に結像させ
るための結像レンズとからなることを特徴とする請求項
1記載の光学的パターン認識装置。 - 【請求項4】 前記バイアス光照射手段と、光書込型空
間光変調器に記録あるいは表示された画像を読み出すた
めの読出光照射手段とを兼用させたことを特徴とする請
求項1記載の光学的パターン認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085786A JP3066457B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 光学的パターン認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085786A JP3066457B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 光学的パターン認識装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05290173A JPH05290173A (ja) | 1993-11-05 |
JP3066457B2 true JP3066457B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=13868576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4085786A Expired - Fee Related JP3066457B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 光学的パターン認識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3066457B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4655125B2 (ja) * | 2008-08-26 | 2011-03-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 書込装置及び表示装置 |
-
1992
- 1992-04-07 JP JP4085786A patent/JP3066457B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05290173A (ja) | 1993-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |