JP3065859B2 - 遅延検波回路 - Google Patents
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Description
回路に用いる遅延検波回路に関するもので、特にデジタ
ルコードレス電話に用いるπ/4シフトQPSK復調回
路をLSI化するのに好適な遅延検波回路に関するもの
である。
用π/4シフトQPSK遅延検波回路については、19
92年電子情報通信学会春季大会講演論文集p2ー34
4、「ディジタルコードレス電話用π/4シフトQPS
K遅延検波回路」に開示されるものがあった。開示され
た遅延検波回路では、排他的論理和回路(以下EX―O
R回路と称する)、D型フリップフロップ回路、アナロ
グ低減炉波器、アナログ/ディジタルコンバータおよび
論理回路から、瞬時位相回路を構成していた。EX―O
R回路とアナログ低減炉波器とを組み合せた位相検出特
性は、0〜πが右上がり、π〜2πが右下がりであるた
め、D型フリップフロップ回路の出力によって極性を切
り替えて直線の位相検出ができるようにしている。
遅延検波回路では、アナログ低減炉波器およびアナログ
/ディジタルコンバータのLSI化が極めて難しく、小
さな回路規模で、容易にLSI化できる回路構成の遅延
検波回路の実現が望まれていた。
に、本発明のうちの第1の発明では、遅延検波回路にお
いて、第1の変調波信号および基準クロック信号を入力
し、該基準クロック信号に基づき該第1の変調波信号の
周波数を変換して第2の変調波信号を出力する第1の周
波数変換回路と、前記第2の変調波信号および前記基準
クロック信号を入力し、該基準クロック信号に基づいて
生成した互いにπ/2(=90゜)だけ位相がずれた同
一周波数の第1および第2のクロック信号を基に、該第
2の変調 波信号の周波数をベースバンド(基底帯域)に
落した第1および第2の変調波情報信号を出力する第2
の周波数変換回路と、前記第1、第2の変調波情報信号
をそれぞれ入力し、該変調波情報信号の持つ情報の平均
値をそれぞれ出力する第1および第2の移動平均フィル
タ回路と、前記第1および第2の移動平均フィルタ回路
の出力信号を入力し、該出力信号から前記第2の変調波
信号の変調情報をディジタル信号の形で出力する第1の
論理回路と、前記第1の論理回路から出力されたディジ
タル信号と前記基準クロック信号とを入力し、該ディジ
タル信号を該基準クロック信号の周波数に基づき所定時
間遅延させた遅延信号と、該ディジタル信号とから、前
記第2の変調波信号の位相差分を計算する位相差分計算
手段とを、備えている。 ここで、前記第2の周波数変換
回路、前記第1、第2の移動平均フィルタ回路、および
第1の論理回路により、瞬時位相検出回路が構成されて
いる。また、前記第1および第2の移動平均フィルタ回
路のそれぞれは、複数段からなり、前記第1、第2の変
調波情報信号を前記基準クロック信号に同期してそれぞ
れ入力して該1段目のデータと該最終段目のデータとを
出力するシフトレジスタと、前記シフトレジスタの1段
目のデータと最終段目のデータとが異なった値のときは
アップカウント信号またはダウンカウント信号を出力
し、該1段目のデータと最終段目のデータとが一致した
ときは該アップカウント信号またはダウンカウント信号
のいずれの信号も出力しない第2の論理回路と、前記ア
ップカウント信号またはダウンカウント信号に基づきカ
ウント動作を行って前記第1、第2の変調波情報信号の
持つ情報の平均値をそれぞれ出力するアップダウンカウ
ンタとを、有している。 第2の発明では、遅延検波回路
において、第1の発明の遅延検波回路と、前記位相差分
計算手段の出力信号および前記基準クロック信号を入力
し、該基準クロック信号の周波数に基づき該出力信号か
らデータクロック信号を再生するクロック再生回路と、
前記位相差分計算手段の出力信号および前記データクロ
ック信号を入力し、該データクロック信号に基づき該出
力信号からデータを再生するデータ再生回路とを、備え
ている。 第3の発明では、第1または第2の発明の遅延
検波回路において、前記第1の 周波数変換回路は、前記
基準クロック信号を入力し、該基準クロック信号を1/
n(但し、nは正の整数)分周する1/n分周回路と、
前記1/n分周回路の出力信号および前記第1の変調波
信号を入力し、該出力信号と該第1の変調波信号の排他
的論理和を求めて前記第2の変調波信号を出力する第1
のEX―OR回路とを、有している。 第4の発明では、
第1または第2の発明の遅延検波回路において、前記第
2の周波数変換回路は、前記基準クロック信号を入力
し、該基準クロック信号を1/m(但し、mは正の整
数)分周して前記第1のクロック信号を出力する1/m
分周回路と、前記第1のクロック信号および前記第2の
変調波信号を入力し、該第1のクロック信号と該第2の
変調波信号の排他的論理和を求めて前記第1の変調波情
報信号を出力する第2のEX―OR回路と、前記第1の
クロック信号を入力し、該第1のクロック信号をπ/2
だけ位相をずらして前記第2のクロック信号を出力する
π/2移相回路と、前記第2のクロック信号および前記
第2の変調波信号を入力し、該第2のクロック信号と該
第2の変調波信号の排他的論理和を求めて前記第2の変
調波情報信号を出力する第3のEX―OR回路とを、有
している。
波数変換回路に入力されると、該第1の周波数変換回路
では、第1の変調波信号を瞬時位相検出回路が動作する
のに好ましい周波数帯域に変換し、第2の変調波信号を
出力する。瞬時位相検出回路内の第2の周波数変換回路
は、第2の変調波信号を90°ずらした2つのクロック
信号によって変調波位相成分の情報を有する信号に変換
する。第1および第2の移動平均フィルタ回路は、変調
波の位相成分の一定時間での平均値およびその位相のず
れ方向の情報をディジタル的に出力する。そして、第1
の論理回路により、第1および第2の移動平均フィルタ
回路が生成した変調波の位相成分のディジタル情報が合
体され、位相差分計算手段により、変調波の位相差分が
計算される。その後、必要に応じて、クロック再生回路
でデータクロック信号が再生され、データ再生回路でデ
ータが再生される。
路図である。この遅延検波回路は、周波数f1(例え
ば、10.8MHz)の第1の変調波信号が入力される
変調波入力端子101と、発振器102とを有してい
る。発振器102は、周波数f1よりも十分高く、かつ
データクロック(例えば、384kHz)のN倍(ここ
でNは正の整数、例えば50)の周波数f2(例えば、
19.2MHz)を有する基準クロック信号を発生する
ものである。発振器102の出力端子は、1/n分周回
路である1/n分周器103(ここでnは正の整数、例
えば2)を介して、2入力の第1のEX―OR回路10
4の一方の入力端子に接続されている。ここで、1/n
分周器103および第1のEX―OR回路104によ
り、第1の周波数変換回路が構成されている。第1のE
X―OR回路104の他方の入力端子は、入力端子10
1に接続されている。第1のEX―OR回路104の出
力端子は、瞬時位相検出回路105の入力側に接続され
ている。瞬時位相検出回路105は、2入力の第2、第
3のEX―OR回路106、107、1/m分周回路で
ある1/m分周器108(ここでmは正の整数、例えば
16)、π/2移相回路であるπ/2移相器109、第
1、第2の移動平均フィルタ回路110、111および
第1の論理回路112から構成されている。ここで、第
2、第3のEX―OR回路106、107、1/m分周
器108、およびπ/2移相器109により、第2の周
波数変換回路が構成されている。2入力の第2および第
3のEX―OR回路106、107のそれぞれの一方の
入力端子には、第1のEX―OR回路104の出力端子
が接続されている。1/m分周器108の入力端子は、
発振器102の出力端子に接続されている。第2のEX
―OR回路106の他方の入力端子は、1/m分周器1
08の出力端子に接続されている。1/m分周器108
の出力端子には、π/2移相器109の入力端子も接続
されている。第3のEX―OR回路107の他方の入力
端子は、π/2移相器109の出力端子に接続されてい
る。
は、制御端子が発振器102の出力端子に接続された第
1の移動平均フィルタ回路110の入力端子に接続さ
れ、第3のEX―OR回路107の出力端子は、制御端
子が発振器102の出力端子に接続された第2の移動平
均フィルタ回路110の入力端子に接続されている。こ
こで、第1および第2の移動平均フィルタ回路110、
111の回路構成は同一であり、その回路図を図2に示
す。例えば、第1の実施例で用いた移動平均フィルタ回
路110は、図2に示されるように、2P段(ここでP
は正の整数)のシフトレジスタ405、第2の論理回路
406およびアップダウンカウンタ407から構成され
ている。移動平均フィルタ回路110の入力端子401
は、シフトレジスタ405の1段目Aの入力端子に接続
されている。シフトレジスタ405のクロック入力端子
は、移動平均フィルタ回路110の制御入力端子404
を介して発振器102に接続されている。シフトレジス
タ405の1段目Aの出力端子および2 P 段目Bの出力
端子は、第2の論理回路406の入力端子に接続されて
いる。第2の論理回路406のクロック入力端子は、移
動平均フィルタ回路110の制御入力端子404に接続
されている。第2の論理回路406の出力端子は、アッ
プダウンカウンタ407の入力端子に接続され、このア
ップダウンカウンタ407の出力端子が移動平均フィル
タ回路110の出力端子408に接続されている。
5の説明を続ける。第1および第2の移動平均フィルタ
回路110、111の出力端子は、第1の論理回路11
2の2つの入力端子にそれぞれ接続されている。そし
て、この第1の論理回路112の出力が、瞬時位相検出
回路105の出力となる。瞬時位相検出回路105の出
力端子は、遅延回路113の入力端子および位相差分計
算回路114の入力端子に接続されている。ここで、遅
延回路113および位相差分計算回路114により、位
相差分計算手段が構成されている。遅延回路113のク
ロック入力端子は、発振器102に接続されている。位
相差分計算回路114の出力端子は、クロック再生回路
116の入力端子に接続されると共に、データ再生回路
115の入力端子にも接続されている。クロック再生回
路116のクロック入力端子は、発振器102に接続さ
れ、データ再生回路115のクロック入力端子は、クロ
ック再生回路116の出力端子に接続されている。デー
タ再生回路115の出力端子およびクロック再生回路1
16の出力端子は、それぞれ第1の実施例の遅延検波回
路の再生データ出力端子117および再生クロック出力
端子118に接続されている。
について説明する。1/n分周器103はクロック信号
をn分周するため、その出力端子からは周波数f2/n
であるクロック信号が出力される。第1のEX―OR回
路104には周波数f2/nのクロック信号と周波数f
1の第1の変調波信号が入力されるため、その出力端子
からは周波数f3=f1−f2/nである第2の変調波
信号が出力される。この様に1/n分周器103および
第1のEX―OR回路104は、変調波信号の周波数を
変換するミキサの働きをする。1/m分周器108はク
ロック信号をm分周するため、その出力端子からは周波
数f2/mである第1のクロック信号が出力される。π
/2移相器109からは、周波数f2/mであるクロッ
ク信号を90°だけ(π/2だけ)位相をずらした第2
のクロック信号が出力される。従って、第2のEX―O
R回路106には、周波数f3=f1−f2/nである
変調波信号と周波数f2/mであるクロック信号とが入
力され、第3のEX―OR回路107には、周波数f3
=f1−f2/nである変調波信号と周波数f2/mで
あり90°だけ位相がずれたクロック信号とが入力され
る。これら第2および第3のEX―OR回路106、1
07の出力変調波信号(すなわち、第1および第2の変
調波情報信号)の周波数は、f4=f1−f2/n−f
2/mとなる。
とのあいだには次の関係がある。 f2/m=f1−f2/n ・・・(1)(1)式 をf4に代入するとf4=0となり、第2およ
び第3のEX―OR回路106、107から出力される
信号は、変調波信号の変調波周波数をベースバンド(基
底帯域)に落としたベースバンド変調波情報信号とな
る。このベースバンド変調波情報信号は、図2に示す移
動平均フィルタ回路110、111の入力端子401を
介してシフトレジスタ405の第1段目Aの入力端子に
与えられる。シフトレジスタ405では、そのクロック
入力端子に入力されたサンプリングクロック信号にした
がってベースバンド変調波情報信号をデータとしてサン
プリングし、1段目Aに読み込む。そしてシフトレジス
タ405では、サンプリングクロック信号が1サイクル
進む毎に読み込んだデータを右側へシフトし、1段目A
に読み込まれたデータは2Pー1個のサンプリングクロ
ックによって2P段目Bまでシフトされる。第2の論理
回路406は、表1のような動作をする。すなわち、第
2の論理回路406は、シフトレジスタ405の1段目
Aに読み込まれたデータと2P段目Bに読み込まれたデ
ータとによって、サンプリングクロックに同期してアッ
プカウント信号、ダウンカウント信号およびいずれの信
号も出力しないという動作を行う。アップダウンカウン
タ407では、第2の論理回路406からの信号がアッ
プカウント信号の場合は1だけカウントアップし、ダウ
ンカウント信号の場合は1だけカウントダウンする。
平均フィルタ回路110,111の出力信号は、互いに
90°だけ位相をずらしたクロック信号と変調波信号と
の排他的論理和をとった信号から生成されているため、
これらは変調波の位相差成分の一定時間での平均値およ
びその位相差のずれ方向の情報をディジタル的に現した
信号である。第1の論理回路112では、位相差成分の
一定時間での平均値およびその位相差のずれ方向のディ
ジタル情報を組み合わせて、1つの変調波の変調ディジ
タル情報として出力する。第1の論理回路112の出力
信号は、第2の遅延回路113と位相差分計算回路11
4に入力される。第2の遅延回路113では、発振器1
02で生成された基準クロック信号をもとに第1の論理
回路112の出力信号をシンボルレート分(本実施例で
はデータ速度の1/2倍)だけ遅延させて位相差分計算
回路114に入力する。位相差分計算回路114におい
て、第1の論理回路112の出力信号と第2の遅延回路
113の出力信号との差をとることにより遅延検波が行
われる。この遅延検波出力信号である位相差分計算回路
114の出力信号は、データ再生回路115およびクロ
ック再生回路116に入力される。クロック再生回路1
16では、発振器102で生成された基準クロック信号
をもとに遅延検波出力信号からデータクロック信号を再
生する。この再生されたデータクロック信号は、再生ク
ロック出力端子118から出力されると共にデータ再生
回路115にも入力される。データ再生回路115で
は、遅延検波出力およびクロック再生回路116で生成
された再生クロック出力信号をもとにデータを再生し、
再生データ出力端子117から出力する。
の遅延検波回路によれば、1/n分周器103およびE
X―OR回路104からなる第1の周波数変換回路を用
いて入力される変調周波数をディジタル瞬時位相検出可
能な周波数帯に落とし、かつ、この第1の周波数変換回
路と瞬時位相検出回路105とを同一の発振器102か
らの基準クロック信号を用いた事により、変調波入力周
波数が比較的高い場合でも遅延検波回路をアナログ回路
を用いずに構成することができる。さらに、従来必要と
されていた、アナログ低減炉波器およびアナログ/ディ
ジタルコンバータ等を用いず全てをディジタル回路のみ
で遅延検波回路を構成できるため、回路規模が小さく、
LSI化に極めて適している。なお、第1の実施例で
は、遅延回路113とクロック再生回路116は、発振
器102で生成された周波数f2の基準クロック信号で
動作させている。例として、データクロックの周波数
(データ速度)が384kHzで入力される変調波信号
の周波数f1=10.8MHzの場合を考えてみる。瞬
時位相検出回路105に入力される信号の周波数f2は
1.2MHz程度が好ましいので、これらを考慮すると
f2=N(=50)×384kHz=19.2MHz、
m=16、n=2で(1)式すなわちf2/m=f1−
f2/nを満たす事ができる。ところが、入力される変
調波周波数f1=10.7MHzの場合には、m=1
6、n=2で(1)式を満たす為には,瞬時位相検出回
路105に入力される信号の周波数f2=19.022
2MHzとなり、データ速度(384kHz)の整数倍
とはならない。データ速度の整数倍にf2がならない
と、遅延回路113での遅延がシンボルレート分(デー
タ速度の1/2倍)であるため基準クロック信号が使え
ず、クロック再生回路116でのクロック抽出も難しく
なり、瞬時位相検出回路105以後の処理が難しくな
る。
る第2の実施例の遅延検波回路を図3に示す。第2の実施例 図3は、本発明の第2の実施例を示す遅延検波回路の回
路図である。 なお、図3においては、図1と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。10.7MH
zの変調波入力信号を考えると、前述したように第1の
実施例の発振器102に相当する第1の発振器202の
出力する第1のクロック信号の周波数f2’は19.0
222MHzとなり、データクロック(384kHz)
の整数倍とはならない。よって第2の実施例では第2の
発振器219を設け、これを例えばf5=19.2MH
z(N=50)の周波数の第2のクロック信号を出力す
るものとする。第1の発振器202の出力端子は1/n
分周器103、1/m分周器108にのみ接続される。
一方、第2の発振器219の出力端子は第2の遅延回路
113、クロック再生回路116に接続される。さら
に、第2の実施例の遅延検波回路では、瞬時位相検出回
路105の出力端子と第2の遅延回路113および位相
差分計算回路114の入力端子との間に、サンプリング
回路220が設けられている。このサンプリング回路2
20は、第2の発振器219の出力する第2のクロック
信号をk分周する1/k分周回路221の出力信号によ
って制御される。
について説明する。瞬時位相検出回路105の出力まで
は第1の実施例の遅延検波回路の動作と同様であるため
説明を省略し、サンプリング回路220の動作を中心に
説明する。瞬時位相検出回路105の出力信号は、周波
数f2’の第1のクロック信号を基準として生成されて
いたが、それ以後の処理は周波数f3の第2のクロック
信号を基準として動作しており、非同期となってしま
う。そこで、第2のクロック信号を1/k分周回路22
1でk分周させた信号によってサンプリング回路220
を動作させる。このサンプリング回路220によって瞬
時位相検出回路105の出力信号は、第1のクロック信
号とは非同期でかつ第2のクロック信号と同期したタイ
ミングでサンプリングが行われる。この後の動作につい
ては第1の実施例と同様なため、その説明は省略する。
ここで、瞬時位相検出回路105の出力信号は、移動平
均フィルタ回路110、111により高周波成分が除去
されており、出力サンプリングレートに対してデータ存
在周波数帯域は非常に小さい。したがって、サンプリン
グ回路220によって非同期でサンプリングしても、折
り返し現象によるデータ品質劣化はほとんど無い。
によれば、第1の実施例の効果に加えて、入力される変
調波信号の周波数がデータ速度の整数倍でなくてもデー
タクロック信号およびデータ出力を容易に再生すること
が可能である。なお、本発明は上述した実施例に限られ
ず種々の変形が可能である。例えば、上述の実施例で
は、移動平均フィルタ回路110、111として図2に
示すものを用いたが、これに代えて図4に示すような他
の移動平均フィルタ回路を用いることができる。図4は
他の移動平均フィルタ回路を示す回路図であり、図2に
示す移動平均フィルタ回路に論理回路409および41
0を加えたものである。論理回路409は、アップダウ
ンカウンタ407の値全てが1であるとき第1の信号
を、アップダウンカウンタ407の値全てが0であると
き第2の信号を出力する。論理回路410では、論理回
路409から第1の信号が出力されたとき、論理回路4
06のアップカウント信号をアップダウンカウンタ40
7へ出力するのを中止し、論理回路409から第2の信
号が出力されたとき、論理回路406のダウンカウント
信号をアップダウンカウンタ407へ出力するのを中止
する。このような構成により、雑音等により移動平均フ
ィルタ回路が誤った値を出力するのを防止する。
の発明によれば、第1の周波数変換回路を用いて入力さ
れる変調周波数をディジタル瞬時位相検出可能な周波数
帯に落し、かつ、この第1の周波数変換回路と、第2の
周波数変換回路、第1、第2の移動平均フィルタ回路お
よび第1の論理回路によって構成される瞬時位相検出回
路とを、同一の基準クロック信号を用いた事により、変
調波入力周波数が比較的高い場合でも、遅延検波回路を
アナログ回路を用いずに構成することができる。さら
に、従来必要とされていた、アナログ低減炉波器および
アナログ/ディジタルコンバータ等を用いず全てをディ
ジタル回路のみで遅延検波回路を構成できるため、回路
規模が小さく、LSI化に極めて適している。
の回路図
Claims (4)
- 【請求項1】 第1の変調波信号および基準クロック信
号を入力し、該基準クロック信号に基づき該第1の変調
波信号の周波数を変換して第2の変調波信号を出力する
第1の周波数変換回路と、 前記第2の変調波信号および前記基準クロック信号を入
力し、該基準クロック信号に基づいて生成した互いにπ
/2だけ位相がずれた同一周波数の第1および第2のク
ロック信号を基に、該第2の変調波信号の周波数をベー
スバンドに落した第1および第2の変調波情報信号を出
力する第2の周波数変換回路と、 前記第1、第2の変調波情報信号をそれぞれ入力し、該
変調波情報信号の持つ情報の平均値をそれぞれ出力する
第1および第2の移動平均フィルタ回路と、 前記第1および第2の移動平均フィルタ回路の出力信号
を入力し、該出力信号から前記第2の変調波信号の変調
情報をディジタル信号の形で出力する第1の論理回路
と、 前記第1の論理回路から出力されたディジタル信号と前
記基準クロック信号とを入力し、該ディジタル信号を該
基準クロック信号の周波数に基づき所定時間遅延させた
遅延信号と、該ディジタル信号とから、前記第2の変調
波信号の位相差分を計算する位相差分計算手段とを備
え、 前記第1および第2の移動平均フィルタ回路のそれぞれ
は、 複数段からなり、前記第1、第2の変調波情報信号を前
記基準クロック信号に同期してそれぞれ入力して該1段
目のデータと該最終段目のデータとを出力するシフトレ
ジスタと、 前記シフトレジスタの1段目のデータと最終段目のデー
タとが異なった値のときはアップカウント信号またはダ
ウンカウント信号を出力し、該1段目のデータと最終段
目のデータとが一致したときは該アップカウント信号ま
たはダウンカウント信号のいずれの信号も出力しない第
2の論理回路と、 前記アップカウント信号またはダウンカウント信号に基
づきカウント動作を行って前記第1、第2の変調波情報
信号の持つ情報の平均値をそれぞれ出力するア ップダウ
ンカウンタとを、有することを特徴とする遅延検波回
路。 - 【請求項2】 請求項1記載の遅延検波回路と、 前記位相差分計算手段の出力信号および前記基準クロッ
ク信号を入力し、該基準クロック信号の周波数に基づき
該出力信号からデータクロック信号を再生するクロック
再生回路と、 前記位相差分計算手段の出力信号および前記データクロ
ック信号を入力し、該データクロック信号に基づき該出
力信号からデータを再生するデータ再生回路とを、備え
たことを特徴とする遅延検波回路。 - 【請求項3】 前記第1の周波数変換回路は、 前記基準クロック信号を入力し、該基準クロック信号を
1/n(但し、nは正の整数)分周する1/n分周回路
と、 前記1/n分周回路の出力信号および前記第1の変調波
信号を入力し、該出力信号と該第1の変調波信号の排他
的論理和を求めて前記第2の変調波信号を出力する第1
の排他的論理和回路とを、有する請求項1または2記載
の遅延検波回路。 - 【請求項4】 前記第2の周波数変換回路は、 前記基準クロック信号を入力し、該基準クロック信号を
1/m(但し、mは正の整数)分周して前記第1のクロ
ック信号を出力する1/m分周回路と、 前記第1のクロック信号および前記第2の変調波信号を
入力し、該第1のクロック信号と該第2の変調波信号の
排他的論理和を求めて前記第1の変調波情報信号を出力
する第2の排他的論理和回路と、 前記第1のクロック信号を入力し、該第1のクロック信
号をπ/2だけ位相をずらして前記第2のクロック信号
を出力するπ/2移相回路と、 前記第2のクロック信号および前記第2の変調波信号を
入力し、該第2のクロック信号と該第2の変調波信号の
排他的論理和を求めて前記第2の変調波情報信号を出力
する第3の排他的論理和回路とを、有する請求項1また
は2記載の遅延検波回路。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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JP5221343A JP3065859B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 遅延検波回路 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0779269A JPH0779269A (ja) | 1995-03-20 |
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JP5221343A Expired - Fee Related JP3065859B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 遅延検波回路 |
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JP (1) | JP3065859B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100568878B1 (ko) * | 2005-05-16 | 2006-04-10 | 선용재 | 장식장용 지지대와 그 조립방법 |
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---|---|---|---|---|
JP3070442B2 (ja) * | 1995-05-24 | 2000-07-31 | 日本電気株式会社 | ディジタル変復調回路 |
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1993
- 1993-09-06 JP JP5221343A patent/JP3065859B2/ja not_active Expired - Fee Related
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