JP3065684B2 - プリプレグ - Google Patents
プリプレグInfo
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- JP3065684B2 JP3065684B2 JP5702491A JP5702491A JP3065684B2 JP 3065684 B2 JP3065684 B2 JP 3065684B2 JP 5702491 A JP5702491 A JP 5702491A JP 5702491 A JP5702491 A JP 5702491A JP 3065684 B2 JP3065684 B2 JP 3065684B2
- Authority
- JP
- Japan
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- prepreg
- resin
- thermoplastic resin
- fiber
- bismaleimide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマトリックス樹脂の優れ
た熱的性質、機械的性質を損なうことなく、それから得
られる成形物に優れた靱性を賦与出来る繊維強化複合材
料用プリプレグに関する。
た熱的性質、機械的性質を損なうことなく、それから得
られる成形物に優れた靱性を賦与出来る繊維強化複合材
料用プリプレグに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】炭素
繊維等の高強度高弾性繊維を補強材とする複合材料は、
その比強度、比弾性に優れるという特徴を活かしてスポ
ーツ用途を中心に広く用いられてきている。通常マトリ
ックス樹脂として用いられるエポキシ樹脂、ビスマレイ
ミド樹脂をはじめとする熱硬化性樹脂は種々の特長を有
する一方で靱性に乏しいという欠点を有するためにその
用途はかなり制限されたものとなっていた。
繊維等の高強度高弾性繊維を補強材とする複合材料は、
その比強度、比弾性に優れるという特徴を活かしてスポ
ーツ用途を中心に広く用いられてきている。通常マトリ
ックス樹脂として用いられるエポキシ樹脂、ビスマレイ
ミド樹脂をはじめとする熱硬化性樹脂は種々の特長を有
する一方で靱性に乏しいという欠点を有するためにその
用途はかなり制限されたものとなっていた。
【0003】この熱硬化性樹脂の欠点を改良する方法と
してはゴム成分や熱可塑性樹脂を添加する方法が一般的
であるが十分な靱性改良効果をあげるためには多量に添
加する必要があり、耐熱性、耐溶剤性等の低下を招く結
果となっていた。またインターリーフと呼ばれる一種の
接着剤層を層間に挿入する方法も提案されているが繊維
含有率が上げられないなどの理由から広く実用化される
には至っていない。
してはゴム成分や熱可塑性樹脂を添加する方法が一般的
であるが十分な靱性改良効果をあげるためには多量に添
加する必要があり、耐熱性、耐溶剤性等の低下を招く結
果となっていた。またインターリーフと呼ばれる一種の
接着剤層を層間に挿入する方法も提案されているが繊維
含有率が上げられないなどの理由から広く実用化される
には至っていない。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的はビスマレイミドマトリッ
クス樹脂の優れた熱的性質、機械的性質を損ねることな
く、それから得られる成形物に優れた靱性を賦与出来る
繊維強化複合材料用プリプレグを提供することにある。
クス樹脂の優れた熱的性質、機械的性質を損ねることな
く、それから得られる成形物に優れた靱性を賦与出来る
繊維強化複合材料用プリプレグを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(A)
弾性率 200GPa以上の補強用繊維 (B)弾性率 100GPa以下の繊維状熱可塑性樹脂 (C)多官能性マレイミド系マトリックス樹脂 からなる繊維強化複合材料用プリプレグにおいて、
(A),(B),(C)各成分の比率が下記の範囲内に
あり、かつ(B)の繊維状熱可塑性樹脂がその外表面に
存在していることを特徴とするプリプレグにある。 (A)/(C)=60/40〜75/25 重量比 (B)/(C)=0.5/100〜40/100 重量比
弾性率 200GPa以上の補強用繊維 (B)弾性率 100GPa以下の繊維状熱可塑性樹脂 (C)多官能性マレイミド系マトリックス樹脂 からなる繊維強化複合材料用プリプレグにおいて、
(A),(B),(C)各成分の比率が下記の範囲内に
あり、かつ(B)の繊維状熱可塑性樹脂がその外表面に
存在していることを特徴とするプリプレグにある。 (A)/(C)=60/40〜75/25 重量比 (B)/(C)=0.5/100〜40/100 重量比
【0006】本発明における(A)の弾性率200GP
a以上の補強用繊維としては炭素繊維、黒鉛繊維、ボロ
ン繊維等通常の繊維強化複合材料に用いられる補強用繊
維がそのまま用いられるが、引張強度3500MPa以
上の炭素繊維、黒鉛繊維が好適に用いられる。なかでも
引張強度4500MPa以上、伸度1.7%以上の高強
度・高伸度の炭素繊維、黒鉛繊維が最も好適に用いられ
る。
a以上の補強用繊維としては炭素繊維、黒鉛繊維、ボロ
ン繊維等通常の繊維強化複合材料に用いられる補強用繊
維がそのまま用いられるが、引張強度3500MPa以
上の炭素繊維、黒鉛繊維が好適に用いられる。なかでも
引張強度4500MPa以上、伸度1.7%以上の高強
度・高伸度の炭素繊維、黒鉛繊維が最も好適に用いられ
る。
【0007】本発明に用いられる(C)の多官能性マレ
イミド系マトリックス樹脂は多官能性マレイミドを主成
分とする樹脂組成物であり、分子内に2個以上のマレイ
ミド基を有する化合物が30重量%以上好ましくは40
重量%以上を占める樹脂組成物である。耐熱性、靱性等
の物性を低下させない範囲内で単官能マレイミド化合物
をあるいは他の共重合可能な反応性化合物を含んでいて
も良い。
イミド系マトリックス樹脂は多官能性マレイミドを主成
分とする樹脂組成物であり、分子内に2個以上のマレイ
ミド基を有する化合物が30重量%以上好ましくは40
重量%以上を占める樹脂組成物である。耐熱性、靱性等
の物性を低下させない範囲内で単官能マレイミド化合物
をあるいは他の共重合可能な反応性化合物を含んでいて
も良い。
【0008】多官能性マレイミドとしては下記の化合物
が挙げられる。1,2−ビスマレイミドエタン、1,6
−ビスマレイミドヘキサン、1,12−ビスマレイミド
ドデカン、1,6−ビスマレイミド−(2,2,4−ト
リメチル)ヘキサン、1,6−ビスマレイミド−(2,
4,4−トリメチル)ヘキサン、1,3−又は1,4−
ビスマレイミドベンゼン、4,4′−又は3,3′−ビ
スマレイミドジフェニルメタン、2,4−、2,6−又
は3,4−ビスマレイミドトルエン、3,3′−又は
4,4′−ビスマレイミドジフェニルスルホン、4,
4′−または3,4′−ビスマレイミドジフェニルエー
テル、4,4′−ビスマレイミドジシクロヘキシルメタ
ン、4,4′−ビスマレイミドジフェニルシクロヘキサ
ン、4,4′−ビスマレイミドジフェニルスルフィド、
N,N′−m−又はp−キシリレンビスマレイミド、
N,N′−m−フェニレンビス−シトラコンイミド、
N,N′−4,4′−ジフェニレンビス−シトラコンイ
ミド、2,2−ビス〔4−(4−マレイミドフェノキ
シ)フェニル〕プロパン、ビス〔4−(4−マレイミド
フェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(3−マ
レイミドフェノキシ)フェニル〕スルホン、1,3−ビ
ス(4−マレイミドフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビ
ス(3−マレイミドフェノキシ)ベンゼン、N,N′−
〔1,3−フェニレン−ジ−(2,2−プロピリデン)
−ジ−p−フェニレン〕ビスマレイミド等ならびにこれ
らの混合物及びマレイミドとジアミンとからなるプレポ
リマーを含む。用いられるジアミンとしては、ジアミノ
ジフェニルメタン等芳香族ジアミンが好ましい。4,
4′−ビスマレイミドジフェニルメタン、この化合物と
1,6−ビスマレイミド−(2,2,4−トリメチル)
ヘキサン、及びビスマレイミドトルエンの共融混合物が
特に好ましい。
が挙げられる。1,2−ビスマレイミドエタン、1,6
−ビスマレイミドヘキサン、1,12−ビスマレイミド
ドデカン、1,6−ビスマレイミド−(2,2,4−ト
リメチル)ヘキサン、1,6−ビスマレイミド−(2,
4,4−トリメチル)ヘキサン、1,3−又は1,4−
ビスマレイミドベンゼン、4,4′−又は3,3′−ビ
スマレイミドジフェニルメタン、2,4−、2,6−又
は3,4−ビスマレイミドトルエン、3,3′−又は
4,4′−ビスマレイミドジフェニルスルホン、4,
4′−または3,4′−ビスマレイミドジフェニルエー
テル、4,4′−ビスマレイミドジシクロヘキシルメタ
ン、4,4′−ビスマレイミドジフェニルシクロヘキサ
ン、4,4′−ビスマレイミドジフェニルスルフィド、
N,N′−m−又はp−キシリレンビスマレイミド、
N,N′−m−フェニレンビス−シトラコンイミド、
N,N′−4,4′−ジフェニレンビス−シトラコンイ
ミド、2,2−ビス〔4−(4−マレイミドフェノキ
シ)フェニル〕プロパン、ビス〔4−(4−マレイミド
フェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(3−マ
レイミドフェノキシ)フェニル〕スルホン、1,3−ビ
ス(4−マレイミドフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビ
ス(3−マレイミドフェノキシ)ベンゼン、N,N′−
〔1,3−フェニレン−ジ−(2,2−プロピリデン)
−ジ−p−フェニレン〕ビスマレイミド等ならびにこれ
らの混合物及びマレイミドとジアミンとからなるプレポ
リマーを含む。用いられるジアミンとしては、ジアミノ
ジフェニルメタン等芳香族ジアミンが好ましい。4,
4′−ビスマレイミドジフェニルメタン、この化合物と
1,6−ビスマレイミド−(2,2,4−トリメチル)
ヘキサン、及びビスマレイミドトルエンの共融混合物が
特に好ましい。
【0009】多官能性マレイミド化合物と共重合可能な
反応性化合物としては、例えばo,o′−ジアリルビス
フェノールA、o,o′−ジアリルビスフェノールF、
トリアリルイソシアヌレート、ジビニルベンゼン、N−
ビニルピロリドン及びエチレングリコールジメタクリレ
ートなどが挙げられる。これらの共重合可能な反応性化
合物は単独あるいは混合して樹脂組成物中70重量%以
下、好ましくは50重量%以下の範囲で用いられる。こ
れらの共重合可能な化合物のうち、o,o′−ジアリル
ビスフェニルA、o,o′−ジアリルビスフェニルF等
のアルケニルフェノールは樹脂組成物の靱性向上、加工
性向上にも効果があり、樹脂組成物中10〜50重量%
の範囲で用いることが好ましい。
反応性化合物としては、例えばo,o′−ジアリルビス
フェノールA、o,o′−ジアリルビスフェノールF、
トリアリルイソシアヌレート、ジビニルベンゼン、N−
ビニルピロリドン及びエチレングリコールジメタクリレ
ートなどが挙げられる。これらの共重合可能な反応性化
合物は単独あるいは混合して樹脂組成物中70重量%以
下、好ましくは50重量%以下の範囲で用いられる。こ
れらの共重合可能な化合物のうち、o,o′−ジアリル
ビスフェニルA、o,o′−ジアリルビスフェニルF等
のアルケニルフェノールは樹脂組成物の靱性向上、加工
性向上にも効果があり、樹脂組成物中10〜50重量%
の範囲で用いることが好ましい。
【0010】また多官能性ビスマレイミドを主成分とす
る樹脂組成物は、熱により容易に硬化させることができ
るが、硬化物に所望の特性を付与したり硬化特性を調整
する目的で触媒を添加してもよい。触媒としてはオルガ
ノホスフィン類、オルガノホスホニウム塩あるいはそれ
らの錯体、イミダゾール類、第3級アミン、第4級アン
モニウム塩、三弗化ホウ素アミン塩などのイオン触媒及
び有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のラジ
カル重合触媒を用いることができる。触媒の添加量は目
的に応じて決定すればよいが、樹脂組成物の安定性の面
から全樹脂成分に対して0.01〜5重量%が好まし
い。
る樹脂組成物は、熱により容易に硬化させることができ
るが、硬化物に所望の特性を付与したり硬化特性を調整
する目的で触媒を添加してもよい。触媒としてはオルガ
ノホスフィン類、オルガノホスホニウム塩あるいはそれ
らの錯体、イミダゾール類、第3級アミン、第4級アン
モニウム塩、三弗化ホウ素アミン塩などのイオン触媒及
び有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のラジ
カル重合触媒を用いることができる。触媒の添加量は目
的に応じて決定すればよいが、樹脂組成物の安定性の面
から全樹脂成分に対して0.01〜5重量%が好まし
い。
【0011】更にカルボキシル基末端ブタジエン/アク
リロニトリル共重合体、カルボキシル基末端ポリブタジ
エン、アクリロイルオキシ基末端ブタジエン/アクリロ
ニトリル共重合体などの反応性エラストマー、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、シリ
コーン樹脂、トリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエ
ーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエ
ーテルケトン、熱可塑性イミド、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂を添加しても
よい。熱可塑性樹脂の添加量は30重量%以下にするこ
とが好ましい。30重量%を越えて用いた場合には系の
粘度が高くなり過ぎ、プリプレグ化時の含浸不良の原因
となるだけでなくプリプレグのタック特性、ドレープ特
性低下の原因にもなる。
リロニトリル共重合体、カルボキシル基末端ポリブタジ
エン、アクリロイルオキシ基末端ブタジエン/アクリロ
ニトリル共重合体などの反応性エラストマー、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、シリ
コーン樹脂、トリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエ
ーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエ
ーテルケトン、熱可塑性イミド、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂を添加しても
よい。熱可塑性樹脂の添加量は30重量%以下にするこ
とが好ましい。30重量%を越えて用いた場合には系の
粘度が高くなり過ぎ、プリプレグ化時の含浸不良の原因
となるだけでなくプリプレグのタック特性、ドレープ特
性低下の原因にもなる。
【0012】また微粉末シリカなどの無機質微粒子を少
量混合することも可能である。(A)の補強用繊維と
(C)の多官能性ビスマレイミド系マトリックス樹脂の
比率はその目的に応じて適宜設定することが可能である
が重量比で (A)/(C)=60/40〜75/25 の範囲が特に好ましい。
量混合することも可能である。(A)の補強用繊維と
(C)の多官能性ビスマレイミド系マトリックス樹脂の
比率はその目的に応じて適宜設定することが可能である
が重量比で (A)/(C)=60/40〜75/25 の範囲が特に好ましい。
【0013】本発明における(B)の弾性率100GP
a以下の繊維状熱可塑性樹脂としては繊維状のポリアミ
ド、ポリエステルのほかポリエーテルイミド、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリ
アリールスルホン、ポリエーテルエーテルケトンなどい
わゆるエンジニアリングプラスチック、スーパーエンジ
ニアリングプラスチックを繊維状に賦形したものが好適
に用いられる。
a以下の繊維状熱可塑性樹脂としては繊維状のポリアミ
ド、ポリエステルのほかポリエーテルイミド、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリ
アリールスルホン、ポリエーテルエーテルケトンなどい
わゆるエンジニアリングプラスチック、スーパーエンジ
ニアリングプラスチックを繊維状に賦形したものが好適
に用いられる。
【0014】分子鎖中にアミノ基、フェノール性水酸
基、アリル基、ビニル基等マトリックス樹脂と反応しう
る官能基を有するものが好ましく、共重合等の手段によ
り官能基を末端あるいは分子鎖中に導入したエンジニア
リングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラス
チックあるいはポリマーアロイ化したもの等が好適であ
る。又ポリイミドなどマレイミド樹脂となじみ易いもの
も好ましい。
基、アリル基、ビニル基等マトリックス樹脂と反応しう
る官能基を有するものが好ましく、共重合等の手段によ
り官能基を末端あるいは分子鎖中に導入したエンジニア
リングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラス
チックあるいはポリマーアロイ化したもの等が好適であ
る。又ポリイミドなどマレイミド樹脂となじみ易いもの
も好ましい。
【0015】繊維状熱可塑性樹脂の形態としてはモノフ
ィラメントあるいはそれらを束にしたものが好ましいが
必ずしもそれらに限定されるものではない。繊維の直径
としては100μ以下が好ましく、50μ以下がより好
ましい。ビスマレイミド樹脂をマトリックスとする複合
材料の靱性の改善は熱可塑性樹脂を粉末状で樹脂中に添
加することによっても達成可能であるが、熱可塑性樹脂
粉末を樹脂中に均一に分散あるいは溶解した場合には、
系全体の粘度上昇に伴うプリプレグ製造時の工程通過性
の低下あるいはプリプレグのタックレベルの低下等の問
題は避けられない。
ィラメントあるいはそれらを束にしたものが好ましいが
必ずしもそれらに限定されるものではない。繊維の直径
としては100μ以下が好ましく、50μ以下がより好
ましい。ビスマレイミド樹脂をマトリックスとする複合
材料の靱性の改善は熱可塑性樹脂を粉末状で樹脂中に添
加することによっても達成可能であるが、熱可塑性樹脂
粉末を樹脂中に均一に分散あるいは溶解した場合には、
系全体の粘度上昇に伴うプリプレグ製造時の工程通過性
の低下あるいはプリプレグのタックレベルの低下等の問
題は避けられない。
【0016】さらに例えば特開平1−110537号公
報には球状の微粒子をプリプレグの表面からプリプレグ
の厚さの30%以内の深さに局在化させることにより効
果的に複合材料の靱性が改善されることが開示されてい
るが、この場合でもプリプレグのタックの大幅な低下は
避けられないだけでなく、工程の複雑化、品質管理の複
雑化等の問題が更に発生する。
報には球状の微粒子をプリプレグの表面からプリプレグ
の厚さの30%以内の深さに局在化させることにより効
果的に複合材料の靱性が改善されることが開示されてい
るが、この場合でもプリプレグのタックの大幅な低下は
避けられないだけでなく、工程の複雑化、品質管理の複
雑化等の問題が更に発生する。
【0017】それに対して本発明の繊維状の熱可塑性樹
脂を用いる方法は 1)少量の熱可塑性樹脂を表面に配置することができる 2)プリプレグのタックレベルのコントロールが容易で
ある 3)高粘度物を扱う必要がなく従来のプリプレグ製造プ
ロセスがそのまま利用できる 4)品質管理が容易である 等さまざまな特徴を有している。これらは従来の技術で
は得られない効果であり、本発明における繊維状の熱可
塑性樹脂を用いることにより、初めて得られる効果であ
る。
脂を用いる方法は 1)少量の熱可塑性樹脂を表面に配置することができる 2)プリプレグのタックレベルのコントロールが容易で
ある 3)高粘度物を扱う必要がなく従来のプリプレグ製造プ
ロセスがそのまま利用できる 4)品質管理が容易である 等さまざまな特徴を有している。これらは従来の技術で
は得られない効果であり、本発明における繊維状の熱可
塑性樹脂を用いることにより、初めて得られる効果であ
る。
【0018】繊維状熱可塑性樹脂の比率としては(C)
の多官能性ビスマレイミド系マトリックス樹脂100重
量部に対し0.5〜40重量部が好ましい。0.5重量
部未満では十分な靱性改良効果が得られない。逆に40
重量部を越えると熱可塑性樹脂を用いても靱性改良効果
は頭打ちになるばかりでなく、用いる樹脂の種類によっ
ては耐熱性、耐溶剤性などの特性が大幅に低下するケー
スもあり好ましくない。
の多官能性ビスマレイミド系マトリックス樹脂100重
量部に対し0.5〜40重量部が好ましい。0.5重量
部未満では十分な靱性改良効果が得られない。逆に40
重量部を越えると熱可塑性樹脂を用いても靱性改良効果
は頭打ちになるばかりでなく、用いる樹脂の種類によっ
ては耐熱性、耐溶剤性などの特性が大幅に低下するケー
スもあり好ましくない。
【0019】本発明における繊維状熱可塑性樹脂はプリ
プレグ外表面付近に存在していることが重要である。プ
リプレグの中心部に完全に埋没した状態では十分な靱性
改良効果は得られない。しかしながら繊維状熱可塑性樹
脂がプリプレグ表面から完全に浮き出ている状態はやは
り好ましくなく、その大半が樹脂中に埋没していること
が好ましい。また繊維状熱可塑性樹脂は等間隔で一方向
に引揃えられた状態で存在するのがより好ましい。
プレグ外表面付近に存在していることが重要である。プ
リプレグの中心部に完全に埋没した状態では十分な靱性
改良効果は得られない。しかしながら繊維状熱可塑性樹
脂がプリプレグ表面から完全に浮き出ている状態はやは
り好ましくなく、その大半が樹脂中に埋没していること
が好ましい。また繊維状熱可塑性樹脂は等間隔で一方向
に引揃えられた状態で存在するのがより好ましい。
【0020】引揃え方向は特に制限はなく、補強用繊維
に対してあらゆる角度で存在しうるが補強用繊維と同じ
方向に引揃えるのがプロセス上最も容易である。補強用
繊維とマトリックス樹脂並びに繊維状熱可塑性樹脂から
このようなプリプレグを製造する方法は特に制限はな
く、繊維状熱可塑性樹脂をあらかじめ引揃えて含浸した
樹脂フィルムと補強用繊維とから通常のプリプレグを製
造するのと同様の方法でプリプレグ化する方法や、通常
の方法で製造したプリプレグに繊維状熱可塑性樹脂を引
揃えて一体化する方法等で製造できる。
に対してあらゆる角度で存在しうるが補強用繊維と同じ
方向に引揃えるのがプロセス上最も容易である。補強用
繊維とマトリックス樹脂並びに繊維状熱可塑性樹脂から
このようなプリプレグを製造する方法は特に制限はな
く、繊維状熱可塑性樹脂をあらかじめ引揃えて含浸した
樹脂フィルムと補強用繊維とから通常のプリプレグを製
造するのと同様の方法でプリプレグ化する方法や、通常
の方法で製造したプリプレグに繊維状熱可塑性樹脂を引
揃えて一体化する方法等で製造できる。
【0021】
【発明の効果】本発明のプリプレグから得られる成形物
は、マトリックス樹脂の優れた熱的性質、機械的性質を
損なうことなく、優れた靱性が付与されたものであり、
しかも発生したクラックを伝播させにくい特性を有する
ため、航空機用構造材料等として好適に使用される。
は、マトリックス樹脂の優れた熱的性質、機械的性質を
損なうことなく、優れた靱性が付与されたものであり、
しかも発生したクラックを伝播させにくい特性を有する
ため、航空機用構造材料等として好適に使用される。
【0022】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1〜3 表1に示す樹脂組成物と高強度中弾性炭素繊維(三菱レ
イヨン製、MR50K、引張強度5600MPa,弾性
率300GPa)とから一方向プリプレグをホットメル
ト法で製造した。プリプレグのCF目付は145g/m
2 、樹脂含有率31重量%であった。
る。 実施例1〜3 表1に示す樹脂組成物と高強度中弾性炭素繊維(三菱レ
イヨン製、MR50K、引張強度5600MPa,弾性
率300GPa)とから一方向プリプレグをホットメル
ト法で製造した。プリプレグのCF目付は145g/m
2 、樹脂含有率31重量%であった。
【0023】このプリプレグにポリエーテルイミド繊維
(弾性率約4GPa,300デニール/24フィラメン
ト)を片面あたりの繊維目付が8g/m2になるように
フィラメントワインディング法でプリプレグ両面にCF
と同方向に等間隔(4.1mm間隔)でワインドし、更
にポリエーテルイミド繊維の大半をプリプレグ中に軽く
埋め込み本発明のプリプレグを製造した。
(弾性率約4GPa,300デニール/24フィラメン
ト)を片面あたりの繊維目付が8g/m2になるように
フィラメントワインディング法でプリプレグ両面にCF
と同方向に等間隔(4.1mm間隔)でワインドし、更
にポリエーテルイミド繊維の大半をプリプレグ中に軽く
埋め込み本発明のプリプレグを製造した。
【0024】このプリプレグから所定の寸法の小片を切
り出し、(+45°/0°/−45°/90°)4Sに積
層後、オートクレーブ成形で衝撃後圧縮強度測定用の試
験片を成形した。(硬化条件:180℃×6時間,5気
圧+後硬化条件:214℃×6時間フリースタンド)こ
の試験片を用いてSACMA(Suppliers o
f Advanced Composite Mate
rials Association)Recomme
nded MethodSRM2−88に準拠して27
0 lb−in衝撃後の圧縮強度を測定し、表1に示す
結果を得た。
り出し、(+45°/0°/−45°/90°)4Sに積
層後、オートクレーブ成形で衝撃後圧縮強度測定用の試
験片を成形した。(硬化条件:180℃×6時間,5気
圧+後硬化条件:214℃×6時間フリースタンド)こ
の試験片を用いてSACMA(Suppliers o
f Advanced Composite Mate
rials Association)Recomme
nded MethodSRM2−88に準拠して27
0 lb−in衝撃後の圧縮強度を測定し、表1に示す
結果を得た。
【0025】比較例1〜3 プリプレグの樹脂含有率が36重量%になるような樹脂
フィルムを用いる他は実施例1〜3と同様にして一方向
プリプレグを製造した。このプリプレグを用いポリエー
テルイミド繊維を付着させることなしに実施例1と同様
に評価した。結果は表1に併せて示した。
フィルムを用いる他は実施例1〜3と同様にして一方向
プリプレグを製造した。このプリプレグを用いポリエー
テルイミド繊維を付着させることなしに実施例1と同様
に評価した。結果は表1に併せて示した。
【0026】以上の結果から明らかなように本発明のプ
リプレグから得られる成形体は比較例に比べ衝撃後の圧
縮強度が高く、耐衝撃性に優れることがわかる。
リプレグから得られる成形体は比較例に比べ衝撃後の圧
縮強度が高く、耐衝撃性に優れることがわかる。
【0027】実施例4,5 実施例1と同様にして、但しポリエーテルイミド繊維の
かわりにポリイミドMatrimid5218 (チバガ
イギー社製)を塩化メチレンに溶解し、所定の粘度(1
000ポイズ粘度)に調整した液を繊維状に押出し、乾
燥して巻取った弾性率約4GPa,250デニール/2
4フィラメントの糸束を用いて片面当りの繊維目付を8
g/m2 とする為プリプレグ上へのワインド間隔を3.
5mmとして実施例1と同様に実施した。結果を表2に
示した。
かわりにポリイミドMatrimid5218 (チバガ
イギー社製)を塩化メチレンに溶解し、所定の粘度(1
000ポイズ粘度)に調整した液を繊維状に押出し、乾
燥して巻取った弾性率約4GPa,250デニール/2
4フィラメントの糸束を用いて片面当りの繊維目付を8
g/m2 とする為プリプレグ上へのワインド間隔を3.
5mmとして実施例1と同様に実施した。結果を表2に
示した。
【0028】実施例6,7 実施例1と同様にして、但しポリエーテルイミド繊維の
かわりにポリイミドP−84繊維(レンチング社)(弾
性率約4GPa,356デニール/234フィラメン
ト)を用い、片面当りの繊維目付を8g/m2 とする為
プリプレグ上へのワインド間隔を5mmとする以外は、
実施例1と同様に実施した。表2に示す結果を得た。
かわりにポリイミドP−84繊維(レンチング社)(弾
性率約4GPa,356デニール/234フィラメン
ト)を用い、片面当りの繊維目付を8g/m2 とする為
プリプレグ上へのワインド間隔を5mmとする以外は、
実施例1と同様に実施した。表2に示す結果を得た。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 多加志 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究 所内 (72)発明者 加藤 武 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究 所内 (72)発明者 後藤 和也 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究 所内 (72)発明者 多田 尚 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究 所内 審査官 川上 美秀 (56)参考文献 特開 平3−221414(JP,A) 特開 平3−221413(JP,A) 特開 平3−221412(JP,A) 特開 平3−292111(JP,A) 特開 平3−292110(JP,A) 特開 昭60−212333(JP,A) 特開 平2−32843(JP,A) 特開 平3−253309(JP,A) 特開 平1−171852(JP,A) 特開 昭51−126260(JP,A) 高分子学会編、功刀利夫ら著「高分子 新素材OnePoint9 高強度・高 弾性率繊維」1988年5月20日初版、第2 −4頁、第46頁、共立出版 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/24 C08J 5/04 - 5/10 B29B 11/16
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)弾性率 200GPa以上の補強
用繊維 (B)弾性率 100GPa以下の繊維状熱可塑性樹脂 (C)多官能性マレイミド系マトリックス樹脂 からなる繊維強化複合材料用プリプレグにおいて、
(A),(B),(C)各成分の比率が下記の範囲内に
あり、かつ(B)の繊維状熱可塑性樹脂がその外表面に
存在していることを特徴とするプリプレグ。 (A)/(C)=60/40〜75/25 重量比 (B)/(C)=0.5/100〜40/100 重量比 - 【請求項2】 (A)が引張強度3500MPa以上の
炭素繊維あるいは黒鉛繊維であることを特徴とする請求
項1記載のプリプレグ。 - 【請求項3】 (B)が熱可塑性樹脂のモノあるいはマ
ルチフィラメントであることを特徴とする請求項1記載
のプリプレグ。 - 【請求項4】 (B)の繊維状熱可塑性樹脂が一方向に
一定間隔でその外表面に埋めこまれていることを特徴と
する請求項1記載のプリプレグ。 - 【請求項5】 (C)の多官能性マレイミド系マトリッ
クス樹脂が、多官能性マレイミドおよび多官能性マレイ
ミドと共重合可能な反応性化合物としてのアルケニルフ
ェノールを主成分とする樹脂組成物であることを特徴と
する請求項1記載のプリプレグ。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5702491A JP3065684B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | プリプレグ |
CA 2056034 CA2056034C (en) | 1990-11-29 | 1991-11-22 | Prepregs, process for producing the same and laminates produced with the same |
TW080109339A TW205054B (ja) | 1990-11-29 | 1991-11-27 | |
ES91120573T ES2093062T3 (es) | 1990-11-29 | 1991-11-29 | Materiales preimpregnados, procedimiento para producir los mismos y productos estratificados producidos con los mismos. |
KR1019910021769A KR940011168B1 (ko) | 1990-11-29 | 1991-11-29 | 프리프레그, 이의 제조방법 및 이를 사용하여 제조된 적층물 |
EP19910120573 EP0488389B1 (en) | 1990-11-29 | 1991-11-29 | Prepregs, process for producing the same and laminates produced with the same |
DE69122720T DE69122720T2 (de) | 1990-11-29 | 1991-11-29 | Prepregs, Verfahren zu ihrer Herstellung und Laminate daraus |
US07/800,015 US5279893A (en) | 1990-11-29 | 1991-11-29 | Prepregs, process for producing the same and laminates produced with the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5702491A JP3065684B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | プリプレグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04292636A JPH04292636A (ja) | 1992-10-16 |
JP3065684B2 true JP3065684B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=13043864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5702491A Expired - Lifetime JP3065684B2 (ja) | 1990-11-29 | 1991-03-20 | プリプレグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3065684B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9907204D0 (en) * | 1999-03-30 | 1999-05-26 | Woolstencroft David H | A composite |
JP6131779B2 (ja) * | 2013-08-27 | 2017-05-24 | 王子ホールディングス株式会社 | 熱可塑性プリプレグ及び熱可塑性プリプレグの製造方法 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP5702491A patent/JP3065684B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
高分子学会編、功刀利夫ら著「高分子新素材OnePoint9 高強度・高弾性率繊維」1988年5月20日初版、第2−4頁、第46頁、共立出版 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04292636A (ja) | 1992-10-16 |
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