JP3058427B2 - 転写シート - Google Patents
転写シートInfo
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- JP3058427B2 JP3058427B2 JP2048529A JP4852990A JP3058427B2 JP 3058427 B2 JP3058427 B2 JP 3058427B2 JP 2048529 A JP2048529 A JP 2048529A JP 4852990 A JP4852990 A JP 4852990A JP 3058427 B2 JP3058427 B2 JP 3058427B2
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- Japan
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は転写シートに関する。
ポリエチレンテレフタレートフィルム等からなる基材
の表面に、印刷模様、文字等を形成した装飾層を有する
転写層を積層してなる転写シートにおいて、通常時は転
写層が基材から剥離しないように転写層の基材への保持
性を高めるとともに、転写時には転写層の基材からの剥
離性を高める目的で、転写層の基材と接する側の面には
通常剥離層が設けられている。更に転写シートにおける
剥離層は転写層とともに転写され、被転写体に転写され
た転写層の最表面側に位置し、装飾層等の保護層として
の役目を果たす。このような役割を有する剥離層として
従来はアクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂からなるものや
熱硬化型樹脂等の硬化型樹脂よりなるものが知られてい
る。
の表面に、印刷模様、文字等を形成した装飾層を有する
転写層を積層してなる転写シートにおいて、通常時は転
写層が基材から剥離しないように転写層の基材への保持
性を高めるとともに、転写時には転写層の基材からの剥
離性を高める目的で、転写層の基材と接する側の面には
通常剥離層が設けられている。更に転写シートにおける
剥離層は転写層とともに転写され、被転写体に転写され
た転写層の最表面側に位置し、装飾層等の保護層として
の役目を果たす。このような役割を有する剥離層として
従来はアクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂からなるものや
熱硬化型樹脂等の硬化型樹脂よりなるものが知られてい
る。
しかしながらアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂は耐薬品
性に乏しくエアゾール等に含まれる有機溶媒等によって
侵され易いため、被転写品が有機溶媒等に曝され易い場
合、表面保護層としての機能が不充分であるという問題
があった。
性に乏しくエアゾール等に含まれる有機溶媒等によって
侵され易いため、被転写品が有機溶媒等に曝され易い場
合、表面保護層としての機能が不充分であるという問題
があった。
一方熱硬化型樹脂等の硬化型樹脂は耐薬品性に優れる
ため、硬化型樹脂よりなる剥離層を設けた転写シートは
被転写品が薬品に曝された場合でも剥離層が保護層とし
ての役割を充分に果たすことができる。このため従来剥
離層に耐薬品性が要求される場合には、剥離層を熱硬化
型樹脂等の硬化型樹脂によって構成していた。しかしな
がら熱硬化型樹脂等によって剥離層を構成した場合、剥
離層の硬化条件によって剥離強度がばらついて剥離性が
安定しなくなり易く、転写前に転写層が剥離してしまっ
たり、転写時に転写層が基材からなかなか剥離しなくな
ったりという問題を生じていた。
ため、硬化型樹脂よりなる剥離層を設けた転写シートは
被転写品が薬品に曝された場合でも剥離層が保護層とし
ての役割を充分に果たすことができる。このため従来剥
離層に耐薬品性が要求される場合には、剥離層を熱硬化
型樹脂等の硬化型樹脂によって構成していた。しかしな
がら熱硬化型樹脂等によって剥離層を構成した場合、剥
離層の硬化条件によって剥離強度がばらついて剥離性が
安定しなくなり易く、転写前に転写層が剥離してしまっ
たり、転写時に転写層が基材からなかなか剥離しなくな
ったりという問題を生じていた。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので従来の欠点を
解決した転写シートを提供することを目的とする。
解決した転写シートを提供することを目的とする。
即ち本発明は、基材と接する側に剥離層を有する転写
層が基材表面に積層された転写シートにおいて、剥離層
が基材側より熱可塑性アクリル系樹脂よりなる目付け量
0.5〜2.0g/m2の第1剥離層と、耐薬品性を有する二液硬
化型エポキシ樹脂よりなる第2剥離層とからなることを
特徴とする転写シートを要旨とする。
層が基材表面に積層された転写シートにおいて、剥離層
が基材側より熱可塑性アクリル系樹脂よりなる目付け量
0.5〜2.0g/m2の第1剥離層と、耐薬品性を有する二液硬
化型エポキシ樹脂よりなる第2剥離層とからなることを
特徴とする転写シートを要旨とする。
以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。
第1図において、1は本発明の転写シートを示し、該
シートは基材2の表面に、該基材1と接する側に剥離層
3を有し、絵柄等を施した装飾層4及び被転写体への接
着性を高めるための接着層5を有する転写層6を積層し
てなる構成を有する。
シートは基材2の表面に、該基材1と接する側に剥離層
3を有し、絵柄等を施した装飾層4及び被転写体への接
着性を高めるための接着層5を有する転写層6を積層し
てなる構成を有する。
上記基材2は通常の転写シートの基材として利用され
ているものであればよい。具体的にはポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポ
リアクリレート、ポリエーテルエーテルケトン、酢酸セ
ルロース等の熱や応力で寸法変化し難い樹脂フィルムよ
りなるものが用いられるが、耐熱性、耐溶剤性に優れ汎
用性が高い等の点から特にポリエチレンテレフタレート
よりなるものが好ましい。基材2の厚みは通常3.5〜100
μmであり、好ましくは19〜38μmである。
ているものであればよい。具体的にはポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポ
リアクリレート、ポリエーテルエーテルケトン、酢酸セ
ルロース等の熱や応力で寸法変化し難い樹脂フィルムよ
りなるものが用いられるが、耐熱性、耐溶剤性に優れ汎
用性が高い等の点から特にポリエチレンテレフタレート
よりなるものが好ましい。基材2の厚みは通常3.5〜100
μmであり、好ましくは19〜38μmである。
基材2の転写層が積層される側の表面には、転写層6
の剥離性を向上する目的で、必要に応じて離型層を設け
ることができる。この離型層は通常の転写シートの離型
層に用いられていると同様、ワックス、脂肪酸アミド、
シリコーン類や熱硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等
の樹脂により構成することができる。基材2に離型層を
設ける場合、離型層の基材2への接着性を向上する目的
で、通常、基材2の表面にはコロナ放電処理或いは不飽
和ポリエステルやウレタン樹脂系塗料の塗布処理の如き
易接着性処理が施される。
の剥離性を向上する目的で、必要に応じて離型層を設け
ることができる。この離型層は通常の転写シートの離型
層に用いられていると同様、ワックス、脂肪酸アミド、
シリコーン類や熱硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等
の樹脂により構成することができる。基材2に離型層を
設ける場合、離型層の基材2への接着性を向上する目的
で、通常、基材2の表面にはコロナ放電処理或いは不飽
和ポリエステルやウレタン樹脂系塗料の塗布処理の如き
易接着性処理が施される。
本発明転写シート1において剥離層3は、熱可塑性樹
脂よりなる第1剥離層3aと、耐薬品性の樹脂よりなる第
2剥離層3bの2層からなり、基材2側より第1剥離層3
a、第2剥離層3bの順に積層されている。第1剥離層3a
を構成する熱可塑性樹脂としてはエチルセルロース、硝
酸セルロース、酢酸セルロース、エチルヒドロキシエチ
ルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等
のセルロール誘導体、ポリスチレン、ポリ−α−メチル
スチレン等のスチレン系樹脂又はスチレン共重合体、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル
系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニ
ル系重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジ
ン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル
樹脂、クロマン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ポリアミド
樹脂等の天然又は合成樹脂等が挙げられる。これらは単
独又は2種以上混合して用いることができる。第2剥離
層3bを構成する耐薬品性の樹脂としては、例えば熱硬化
型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等の硬化型樹脂を用いる
ことができるが、コストの上から熱硬化型樹脂が好まし
い。熱硬化型樹脂としては例えば二液反応硬化型のポリ
ウレタン、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂等が好ま
しい。
脂よりなる第1剥離層3aと、耐薬品性の樹脂よりなる第
2剥離層3bの2層からなり、基材2側より第1剥離層3
a、第2剥離層3bの順に積層されている。第1剥離層3a
を構成する熱可塑性樹脂としてはエチルセルロース、硝
酸セルロース、酢酸セルロース、エチルヒドロキシエチ
ルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等
のセルロール誘導体、ポリスチレン、ポリ−α−メチル
スチレン等のスチレン系樹脂又はスチレン共重合体、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリ
アクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル
系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニ
ル系重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジ
ン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル
樹脂、クロマン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ポリアミド
樹脂等の天然又は合成樹脂等が挙げられる。これらは単
独又は2種以上混合して用いることができる。第2剥離
層3bを構成する耐薬品性の樹脂としては、例えば熱硬化
型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等の硬化型樹脂を用いる
ことができるが、コストの上から熱硬化型樹脂が好まし
い。熱硬化型樹脂としては例えば二液反応硬化型のポリ
ウレタン、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂等が好ま
しい。
本発明転写シート1の転写層6は、第2図に示すよう
に被転写体7表面に、転写シート1の接着層5が接する
ように重ね合わせた後、離型性フィルム2側より加熱、
加圧し、次いで離型性フィルム2を剥離することによ
り、被転写体7表面に転写され、第1剥離層3aは最表面
側に位置せしめられる。第1剥離層3aは耐薬品性を有さ
ないが、第2剥離層3bは耐薬品性を有するため、転写後
の被転写体7が薬品等がさらされた場合、第3図に示す
ように第1剥離層3aは薬品に侵されても第2剥離層3bは
薬品に侵されることがないため、装飾層4や被転写体7
までが薬品等によって侵されるのを防止できる。
に被転写体7表面に、転写シート1の接着層5が接する
ように重ね合わせた後、離型性フィルム2側より加熱、
加圧し、次いで離型性フィルム2を剥離することによ
り、被転写体7表面に転写され、第1剥離層3aは最表面
側に位置せしめられる。第1剥離層3aは耐薬品性を有さ
ないが、第2剥離層3bは耐薬品性を有するため、転写後
の被転写体7が薬品等がさらされた場合、第3図に示す
ように第1剥離層3aは薬品に侵されても第2剥離層3bは
薬品に侵されることがないため、装飾層4や被転写体7
までが薬品等によって侵されるのを防止できる。
上記第1剥離層3aは目付け量0.5〜2.0g/m2の厚さとな
るように形成する。第1剥離層3aは目付け量が2.0g/m2
を超えると、耐薬品性を有さない第1剥離層3aが有機溶
媒等の薬品によって侵された際に当該部分の白化や艷変
化が目立ち外観低下をきたす。また0.5g/m2未満の厚さ
の場合、転写シート製造時において第1剥離層3aの上に
第2剥離層3bを構成する樹脂を塗布した際に、第2剥離
層構成用樹脂が浸透して基材2と接触するのを防止でき
ず、転写層6の剥離性が低下したりする問題を生じる。
また第2剥離層3bは薄過ぎると耐薬品性効果に乏しく、
また必要以上に厚くしても不経済であることから、目付
け量0.5〜2.0g/m2程度の厚みとなるように形成すること
が好ましい。
るように形成する。第1剥離層3aは目付け量が2.0g/m2
を超えると、耐薬品性を有さない第1剥離層3aが有機溶
媒等の薬品によって侵された際に当該部分の白化や艷変
化が目立ち外観低下をきたす。また0.5g/m2未満の厚さ
の場合、転写シート製造時において第1剥離層3aの上に
第2剥離層3bを構成する樹脂を塗布した際に、第2剥離
層構成用樹脂が浸透して基材2と接触するのを防止でき
ず、転写層6の剥離性が低下したりする問題を生じる。
また第2剥離層3bは薄過ぎると耐薬品性効果に乏しく、
また必要以上に厚くしても不経済であることから、目付
け量0.5〜2.0g/m2程度の厚みとなるように形成すること
が好ましい。
装飾層4は通常のグラビア印刷インキ、例えばポリメ
タクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタ
ン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の単独又は混合
物をベヒクルとしたインキを用いて所望のパターンに印
刷又は塗布して形成することができる。装飾層4は一層
に限らず複数層設けることもできる。装飾層4は印刷等
によってパターン状に設ける場合に限らず、ベタ印刷又
は塗布することによって設けてもよい。装飾層4はその
絵柄等によっても異なるが、通常3〜10μm程度の厚さ
に形成することが好ましい。また接着層5はアクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ゴム系樹脂、オ
レフィン系樹脂、ウレタン系樹脂等の単独又はこれらの
混合樹脂により構成することができる。接着層5には必
要により顔料、染料等を添加することができる。接着層
5は通常1〜10μm、好ましくは2〜5μm程度の厚さ
に形成する。上記表面保護層3、装飾層4、接着層5
は、いずれもグラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オ
フセット印刷や、ロールコート、バーコート等の公知の
印刷法、コーティング法によって形成することができ
る。
タクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタ
ン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の単独又は混合
物をベヒクルとしたインキを用いて所望のパターンに印
刷又は塗布して形成することができる。装飾層4は一層
に限らず複数層設けることもできる。装飾層4は印刷等
によってパターン状に設ける場合に限らず、ベタ印刷又
は塗布することによって設けてもよい。装飾層4はその
絵柄等によっても異なるが、通常3〜10μm程度の厚さ
に形成することが好ましい。また接着層5はアクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ゴム系樹脂、オ
レフィン系樹脂、ウレタン系樹脂等の単独又はこれらの
混合樹脂により構成することができる。接着層5には必
要により顔料、染料等を添加することができる。接着層
5は通常1〜10μm、好ましくは2〜5μm程度の厚さ
に形成する。上記表面保護層3、装飾層4、接着層5
は、いずれもグラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オ
フセット印刷や、ロールコート、バーコート等の公知の
印刷法、コーティング法によって形成することができ
る。
尚、装飾層4は印刷によって絵柄等を形成してなるも
のの他に、金属蒸着を施したり、金属箔を積層する等に
より形成した金属薄膜層をエッチング等により所望のパ
ターンに部分的に除去して形成した金属薄膜模様よりな
るもの、或いは印刷による絵柄層と金属薄膜模様の両方
を有するもののいずれでもよい。
のの他に、金属蒸着を施したり、金属箔を積層する等に
より形成した金属薄膜層をエッチング等により所望のパ
ターンに部分的に除去して形成した金属薄膜模様よりな
るもの、或いは印刷による絵柄層と金属薄膜模様の両方
を有するもののいずれでもよい。
本発明の転写シート1は上記実施例に示した如き装飾
層4を有さないものでも良く、離型性フィルム2の離型
面に第1剥離層3a、第2剥離層3b及び必要に応じて接着
層5を設けた構成のものでも良い。
層4を有さないものでも良く、離型性フィルム2の離型
面に第1剥離層3a、第2剥離層3b及び必要に応じて接着
層5を設けた構成のものでも良い。
以下に具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
する。
実施例1 厚さ26μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(東レ製:X−45)を基材とし、この表面にアクリル樹脂
(昭和インク工業所(株)製:ハクリ45)を乾燥時の塗
布量が1g/m2となるように塗布して第1剥離層を形成
し、更にこの上に二液硬化型エポキシ樹脂(昭和インク
工業所(株)製:耐Solアンカー)を乾燥時の塗布量が1
g/m2となるように塗布して第2剥離層を形成した。エポ
キシ樹脂は主剤100重量部に対して硬化剤を20重量部添
加した。
(東レ製:X−45)を基材とし、この表面にアクリル樹脂
(昭和インク工業所(株)製:ハクリ45)を乾燥時の塗
布量が1g/m2となるように塗布して第1剥離層を形成
し、更にこの上に二液硬化型エポキシ樹脂(昭和インク
工業所(株)製:耐Solアンカー)を乾燥時の塗布量が1
g/m2となるように塗布して第2剥離層を形成した。エポ
キシ樹脂は主剤100重量部に対して硬化剤を20重量部添
加した。
次に第2剥離層の上に絵柄形成インキ(昭和インク工
業所(株)製)により装飾層を形成し、更にヒートシー
ル剤(昭和インク工業所(株)製)を用いて接着剤層を
形成した後、40℃で3日間養生して転写シートを得た。
業所(株)製)により装飾層を形成し、更にヒートシー
ル剤(昭和インク工業所(株)製)を用いて接着剤層を
形成した後、40℃で3日間養生して転写シートを得た。
この転写シートをAS樹脂よりなる被転写体表面に密着
させて転写シートの基材上面から転写ロールによって20
0℃、ロール速度2m/分の条件で加熱・加圧した後、基材
を剥離して転写品を得た。得られた転写品の表面のメチ
ルエチルケトン(MEK)によるラビング試験(1kg荷重、
50往復)を行ったところ、50往復のラビング試験後にお
いても装飾層が侵されることはなかった。
させて転写シートの基材上面から転写ロールによって20
0℃、ロール速度2m/分の条件で加熱・加圧した後、基材
を剥離して転写品を得た。得られた転写品の表面のメチ
ルエチルケトン(MEK)によるラビング試験(1kg荷重、
50往復)を行ったところ、50往復のラビング試験後にお
いても装飾層が侵されることはなかった。
比較例1 第2剥離層を設けずに第1剥離層の塗布量を2g/m2と
した他は実施例1と同様にして転写シートを得た。得ら
れた転写シートを用いて同様の転写を行って得た転写品
のMEKラビング試験を行ったところ、10往復のラビング
で装飾層がMEKによって侵されて絵柄に変化が生じた。
した他は実施例1と同様にして転写シートを得た。得ら
れた転写シートを用いて同様の転写を行って得た転写品
のMEKラビング試験を行ったところ、10往復のラビング
で装飾層がMEKによって侵されて絵柄に変化が生じた。
実施例2 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(東レ製:S−10)を基材とし、この表面にハクリ45を乾
燥時の塗布量が1g/m2となるようにグラビア印刷によっ
て塗布して第1剥離層を形成した。次いでこの上にウレ
タントップコートNo.18(昭和インク工業所(株)製)
に硬化剤を5重量%添加したインキをグラビア印刷法に
よって乾燥時の塗布量が1g/m2となるように塗布して第
2剥離層を形成した。
(東レ製:S−10)を基材とし、この表面にハクリ45を乾
燥時の塗布量が1g/m2となるようにグラビア印刷によっ
て塗布して第1剥離層を形成した。次いでこの上にウレ
タントップコートNo.18(昭和インク工業所(株)製)
に硬化剤を5重量%添加したインキをグラビア印刷法に
よって乾燥時の塗布量が1g/m2となるように塗布して第
2剥離層を形成した。
次に第2剥離層の上に白色インキ(昭和インク工業所
(株)製:GG耐熱)によりグラビア印刷を行って装飾層
を形成し、更にこの上にヒートシール剤(昭和インク工
業所(株)製:HS32)を用いてグラビア印刷して接着剤
層を形成して転写シートとした。
(株)製:GG耐熱)によりグラビア印刷を行って装飾層
を形成し、更にこの上にヒートシール剤(昭和インク工
業所(株)製:HS32)を用いてグラビア印刷して接着剤
層を形成して転写シートとした。
この転写シートを用いて実施例1と同様の転写を行っ
て得た転写品を、耐温水性試験(50℃の温水に12時間浸
漬)、耐洗剤性試験(5重量%の住宅・家具用洗剤を含
む50℃の溶液に12時間浸漬)、耐アルコール性試験(50
重量%メタノール溶液に24時間浸漬)、耐アルカリ性試
験(10重量%の水酸化ナトリウム水溶液に48時間浸漬)
を行ったところ、いずれの試験においても装飾層が変色
したり転写層が被転写体表面から剥離したりすることは
なかった。
て得た転写品を、耐温水性試験(50℃の温水に12時間浸
漬)、耐洗剤性試験(5重量%の住宅・家具用洗剤を含
む50℃の溶液に12時間浸漬)、耐アルコール性試験(50
重量%メタノール溶液に24時間浸漬)、耐アルカリ性試
験(10重量%の水酸化ナトリウム水溶液に48時間浸漬)
を行ったところ、いずれの試験においても装飾層が変色
したり転写層が被転写体表面から剥離したりすることは
なかった。
本発明の転写シートは基材と密着する側に熱可塑性ア
クリル系樹脂よりなる第1剥離層を設け、この第1剥離
層を介して耐薬品性を有す二液硬化型エポキシ樹脂より
なる第2剥離層を設けたため、本発明の転写シートを用
いて転写を行った転写品は、耐薬品性に優れた第2剥離
層の存在によって有機溶剤、油、アルコール、アルカリ
等の薬品に対する耐薬品性が向上するとともに、耐水性
も向上し、薬品や水等によって装飾層や被転写体表面が
侵される虞がない。また本発明転写シートは第2剥離層
と基材との間に熱可塑性樹脂よりなる特定厚みの第1剥
離層を設けたため、熱硬化性樹脂等よりなる第2剥離層
が基材と強固に接着して基材が剥離し難くなるのを防止
できるとともに、たとえ第1剥離層が薬品等によって侵
された場合でも外観の低下を防止できる等の効果を有す
る。
クリル系樹脂よりなる第1剥離層を設け、この第1剥離
層を介して耐薬品性を有す二液硬化型エポキシ樹脂より
なる第2剥離層を設けたため、本発明の転写シートを用
いて転写を行った転写品は、耐薬品性に優れた第2剥離
層の存在によって有機溶剤、油、アルコール、アルカリ
等の薬品に対する耐薬品性が向上するとともに、耐水性
も向上し、薬品や水等によって装飾層や被転写体表面が
侵される虞がない。また本発明転写シートは第2剥離層
と基材との間に熱可塑性樹脂よりなる特定厚みの第1剥
離層を設けたため、熱硬化性樹脂等よりなる第2剥離層
が基材と強固に接着して基材が剥離し難くなるのを防止
できるとともに、たとえ第1剥離層が薬品等によって侵
された場合でも外観の低下を防止できる等の効果を有す
る。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明転写シ
ートの縦断面図、第2図は本発明転写シートを用いて転
写を行う状態の縦断面図、第3図は転写後の状態を示す
縦断面図である。 1……転写シート、2……基材、3a……第1剥離層、3b
……第2剥離層、6……転写層、7……被転写体
ートの縦断面図、第2図は本発明転写シートを用いて転
写を行う状態の縦断面図、第3図は転写後の状態を示す
縦断面図である。 1……転写シート、2……基材、3a……第1剥離層、3b
……第2剥離層、6……転写層、7……被転写体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−141014(JP,A) 特開 昭62−140873(JP,A) 特開 平2−53885(JP,A) 特開 平2−38094(JP,A) 特開 平1−320196(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44C 1/17 B41M 3/12
Claims (1)
- 【請求項1】基材と接する側に剥離層を有する転写層が
基材表面に積層された転写シートにおいて、剥離層が基
材側より熱可塑性アクリル系樹脂よりなる目付け量0.5
〜2.0g/m2の第1剥離層と、耐薬品性を有する二液硬化
型エポキシ樹脂よりなる第2剥離層とからなることを特
徴とする転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2048529A JP3058427B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2048529A JP3058427B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 転写シート |
Publications (2)
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