JP3056532B2 - 生体電極用パッド - Google Patents
生体電極用パッドInfo
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- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Description
し、詳しくは生体電極への固定性が良好で、かつ操作性
が良好な生体電極用パッドに関するものである。
流や、高周波による電磁波などの電気的信号を身体内へ
導入して血流を促し、マッサージ効果などを主体に治療
を行なう装置や、生体からの電気信号を取り出して測定
する心電計、脳波計、筋電計などの装置には生体電極用
パッドが用いられている。このようなパッドは導電性を
必要とし、かつ生体面への密着性や皮膚追従性の点から
近年、含水状のゲル基材を用いたパッドが採用されてい
る。
のパッドは、不織布などの絶縁性基材の両面にゲル層を
比較的厚く形成したものであり、生体面との密着性の点
からは生体側のゲル層の厚みは比較的厚いものが用いら
れている。一方、生体電極への固定側のゲル層は厚みを
厚くするとS/N比が悪くなり、導電性に悪影響を及ぼ
す恐れもあり、また、診断器のような測定装置において
は正確な測定ができない場合がある。
縁性基材中の空隙部を通じて裏面(電極固定面)へ滲出
させ表裏面の導通を図った場合、上記パッドが有する導
電性の問題点は解消されるが、裏面の滲出部がべたつく
ために、生体電極への固定が不充分となったり、不織布
のような基材だけでは所謂、腰がないので、操作性が極
めて悪いという問題もある。
体電極用パッドが有する導電性、操作性、電極への固定
性などについての課題を解決する優れた生体電極用パッ
ドの提供を目的とするものである。
記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、不織布
などからなる絶縁性基材の表裏面に、含水ゲル層を連通
させるための孔部を少なくとも一個設け、生体固定面側
の絶縁性基材面に含水ゲルを設けると共に、他面(電極
固定面)の絶縁性基材面に粘着剤層を設けることによっ
て、上記目的が達成できることを見い出し、本発明を完
成させるに至った。
くとも一個の孔部を有する絶縁性基材の片面に含水ゲル
層が形成されると共に、含水ゲル層が上記基材の孔部を
介して絶縁性基材の他面側に連通するように形成され、
他面側の絶縁性基材面の一部もしくは全部に粘着剤層が
設けられてなることを特徴とするものである。
基材としては、その材質に特に制限はなく、形成する含
水ゲル層との投錨性の点からは不織布や織布、編布、網
状布などの多孔質基材もしくはこれらとプラスチックシ
ートとの積層シート、プラスチックシートの表面にカー
ボンフィラーを含有するエポキシ系、フェノール系、エ
ステル系、アクリル系などのカーボン塗料などを塗布し
たものなどが好ましく、通常、0.05〜1mm程度の
厚みの基材が採用される。上記多孔質基材はポリエステ
ル、レーヨン、ポリプロピレン、ナイロン、ビニロン、
木綿、綿などの材質から形成される。また、目付け量と
しては10〜150g/m2 、好ましくは50〜100
g/m2 程度のものがよい。
絶縁性基材には、周縁部の少なくとも一ヵ所に外側に突
出した把持片を絶縁性基材とは別体で、もしくは一体的
に設けることが、パッドの貼り替え操作が簡単となり好
ましい。さらに、絶縁性基材に自己保持性がない、所謂
腰がない場合はプラスチックシートなどの枠材を、絶縁
性基材に予め熱融着や接着剤などの手段を用いて積層し
て自己保持性を付与しておくことが好ましい。
基材には、基材表面に設けられる含水ゲル層を基材の表
裏面に連通させるための孔部が少なくとも一個設けられ
ている。このような孔部は絶縁性基材上に設ける含水ゲ
ル層を連通させて表裏面の導通を図ると共に、含水ゲル
層の投錨性を向上させる効果も有し、使用中でのパッド
の脱落や、使用後に生体面からパッドを剥離する際に生
体面に含水ゲルのみが残留することを防止するものであ
る。このような孔部は打抜き加工などによって設けるこ
とができ、一個当たりの大きさや形状には特に制限はな
い。好ましくは絶縁性基材の面積に対して10〜90%
程度の孔部面積とすることがよい。
極と生体面との間に介在して、電気的に導通を図るため
のものであって、好ましくは生体面への接着性を有する
ものが採用される。このような含水ゲル層を形成するた
めの基材物質としては、例えばカラヤガムやゼラチン、
ポリアクリル酸またはその塩、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポ
リウレタンなどの水溶性ポリマーなどが挙げられる。こ
れらの基材物質には必要に応じてグリセリンなどの多価
アルコール、水、電解質などを配合することもでき、ま
た、適宜架橋手段を施こすこともできる。これらのうち
特に好ましい基材物質としては、品質の安定性や皮膚密
着性(接着性)、導電性、保形性などの点からポリアク
リル酸またはポリアクリル酸塩とグリセリン、水などを
配合して適当な架橋手段を施した含水ゲル基材が好まし
い。
常、5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%程度
である。また、皮膚接着性や保水性を付与するためにグ
リセリンやポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールなどの多価アルコール類を5〜70重量%、好
ましくは20〜50重量%程度含有させる。さらに、上
記含水ゲル層の厚みとしては、皮膚追従性(柔軟性)や
均質な導電性を考慮すると、0.1〜3.0mm、好まし
くは0.5〜2.0mm程度とする。なお、含水ゲルとに
充分な保形性がない場合は、含水ゲル層が有する導電性
を阻害しない範囲で補強シート、例えば織布、不織布、
織布、網状布などのシートをゲル層内に介在させること
ができる。
された面の反対面の基材の一部もしくは全部に設けられ
る粘着剤層は、電極への固定用のものであればよいの
で、例えば、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、ビニ
ルエーテル系などの粘着剤を20〜200μm程度の厚
みで形成する。
ドを簡単に説明する。図1は本発明の生体電極用パッド
の一実施例を示す断面図、図2〜図5はたの実施例の断
面図を示す。
2の片面に基材周縁部を露出するように形成され、絶縁
性基材2に設けられた孔部4を介して裏面に連通してい
る。粘着剤層3は絶縁性基材2の裏面(図中、下面)に
設けられ、本発明のパッドを生体電極に確実に固定する
役割を果たす。裏面に連通している含水ゲル層1の露出
表面は粘着剤層3面よりも埋没せず、略同一面となるこ
とが確実な導通を得る上で好ましい。
部を露出させずに略同じ大きさに形成したものである。
図3は絶縁性基材2の周縁の一ヵ所に外側に突出させて
一体的に把持片を設けたものであって、生体電極への貼
り替え操作が容易となるものである。
数個設けた例示であって、図4においては多数の孔部4
が設けられている。また、図5では二個の孔部4が設け
られており、含水ゲル層1も各孔部に分割された形状を
有するものである。本発明のパッドにおいてはパッド形
状は特に限定されるものではなく、円形、方形、矩形な
ど目的、用途に応じて任意の形状に作製することができ
る。また、絶縁性基材2の上に設けられる含水ゲル層1
の形状もパッド形状と同様に、円形、方形、矩形などの
任意形状に設けることができ、図5のように絶縁性基材
2の上に分割して形成する場合は、パッド形状が円形の
場合は半月状のものを二個形成することもできる。
含水ゲル層1および粘着剤層3の露出面には、保管時に
各層面が汚染されないように、セパレータ(図示省略)
にて被覆しておくことが好ましい。
な構成からなるので、確実に生体電極に対して固定で
き、電気的な接続信頼性が高く、また、絶縁性基材に孔
部を設けているので含水ゲル層との投錨性が向上するも
のである。
面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも一個の孔部を有する絶縁性基
材の片面に含水ゲル層が形成されると共に、含水ゲル層
が上記基材の孔部を介して絶縁性基材の他面側に連通す
るように形成され、他面側の絶縁性基材面の一部もしく
は全部に粘着剤層が設けられてなる生体電極用パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3029635A JP3056532B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 生体電極用パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3029635A JP3056532B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 生体電極用パッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04244171A JPH04244171A (ja) | 1992-09-01 |
JP3056532B2 true JP3056532B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=12281544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3029635A Expired - Lifetime JP3056532B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 生体電極用パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3056532B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5751003B2 (ja) | 2011-05-16 | 2015-07-22 | オムロンヘルスケア株式会社 | パッド用トレイ |
WO2015119208A1 (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-13 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 電極アレイおよび生体センサー |
-
1991
- 1991-01-29 JP JP3029635A patent/JP3056532B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04244171A (ja) | 1992-09-01 |
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