JP3055414B2 - 超音波アクチュエータ - Google Patents
超音波アクチュエータInfo
- Publication number
- JP3055414B2 JP3055414B2 JP6313251A JP31325194A JP3055414B2 JP 3055414 B2 JP3055414 B2 JP 3055414B2 JP 6313251 A JP6313251 A JP 6313251A JP 31325194 A JP31325194 A JP 31325194A JP 3055414 B2 JP3055414 B2 JP 3055414B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrator
- vibration
- base plate
- ultrasonic actuator
- flange portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電素子の合成振動を
利用した超音波モータ等の超音波アクチュエータに関
し、特に振動子の保持構造に関する。
利用した超音波モータ等の超音波アクチュエータに関
し、特に振動子の保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の超音波アクチュエータの概
略の構成を示す分解斜視図、図5は同じく振動子と可動
レールとの構成を示す平面図、図6は超音波アクチュエ
ータの動作原理を説明するための平面図である。これら
の図において、20は全周均一に板厚方向に分極された
圧電セラミックスによってリング状に形成された振動子
であって、中央孔20aが設けられているとともに、表
裏に二対の扇形状の電極21a,21bが形成され、こ
れら電極21a,21b間に別の二対の電極21cが形
成されている。22は電極21cに対応した振動子20
の周面に対向するように固着された断面が矩形状の伝達
部材で、加工し易く、かつ耐摩耗性にすぐれ、しかも所
定の摩擦伝達力が得られるエンジニアリングプラスチッ
クで形成されている。
略の構成を示す分解斜視図、図5は同じく振動子と可動
レールとの構成を示す平面図、図6は超音波アクチュエ
ータの動作原理を説明するための平面図である。これら
の図において、20は全周均一に板厚方向に分極された
圧電セラミックスによってリング状に形成された振動子
であって、中央孔20aが設けられているとともに、表
裏に二対の扇形状の電極21a,21bが形成され、こ
れら電極21a,21b間に別の二対の電極21cが形
成されている。22は電極21cに対応した振動子20
の周面に対向するように固着された断面が矩形状の伝達
部材で、加工し易く、かつ耐摩耗性にすぐれ、しかも所
定の摩擦伝達力が得られるエンジニアリングプラスチッ
クで形成されている。
【0003】40は前記伝達部材22に弱い圧接力によ
り当接している一対の対向する可動レールで、図示を省
略したガイド機構によって、A−B方向に移動自在とな
るように支持されている。19は弾性部材で形成された
中央孔19aが設けられたリング状の一対のマットであ
る。35はねじ孔35aが螺設されたベース板、36は
前記中央孔20a,19aの内径よりも小なる外径を有
しフランジ部36aが形成され、フランジ部36aまで
の高さが前記両マット19と振動子20の合計の厚みよ
りもやや小なるカラー部材、37はねじである。
り当接している一対の対向する可動レールで、図示を省
略したガイド機構によって、A−B方向に移動自在とな
るように支持されている。19は弾性部材で形成された
中央孔19aが設けられたリング状の一対のマットであ
る。35はねじ孔35aが螺設されたベース板、36は
前記中央孔20a,19aの内径よりも小なる外径を有
しフランジ部36aが形成され、フランジ部36aまで
の高さが前記両マット19と振動子20の合計の厚みよ
りもやや小なるカラー部材、37はねじである。
【0004】このような構成において、下方のマット1
9、振動子20および上方のマット19を順にベース3
5に載置し、それぞれの中央孔19a,20a内にカラ
ー部材36を挿通させ、ねじ37をカラー部材36内に
挿通させて、ねじ孔35aにねじ込むことによって、フ
ランジ部36aによって振動子20は、マット19を介
して、ベース35とフランジ部36aとに挟持される。
このとき、カラー部材36のフランジ部36aまでの高
さが前記両マット19と振動子20の合計の厚みよりも
やや小に形成されているので、振動子20は、両マット
19の弾性変形して、弱い圧接力によって厚み方向の動
きが規制されている。電極21a,21bは高周波電源
41,42によって接続されており、相互に時間的位相
差Φ=90°もしくは−90°異なる高周波電圧sin
ωt、conωtが印加されるように構成されている。
9、振動子20および上方のマット19を順にベース3
5に載置し、それぞれの中央孔19a,20a内にカラ
ー部材36を挿通させ、ねじ37をカラー部材36内に
挿通させて、ねじ孔35aにねじ込むことによって、フ
ランジ部36aによって振動子20は、マット19を介
して、ベース35とフランジ部36aとに挟持される。
このとき、カラー部材36のフランジ部36aまでの高
さが前記両マット19と振動子20の合計の厚みよりも
やや小に形成されているので、振動子20は、両マット
19の弾性変形して、弱い圧接力によって厚み方向の動
きが規制されている。電極21a,21bは高周波電源
41,42によって接続されており、相互に時間的位相
差Φ=90°もしくは−90°異なる高周波電圧sin
ωt、conωtが印加されるように構成されている。
【0005】次に、このような構成の超音波アクチュエ
ータの動作について説明する。高周波電源41,42に
よって位相差Φ=90°の高周波電圧sinωt、co
nωtを振動子20の各電極21a,21bに印加する
と、振動子20が伸縮し、その内径/外径がある値
(0.27)のとき径方向にラジアル振動(R、1)
と、非軸対称面内振動(1、1)の多重モード振動が同
時に起きる。ラジアル振動は図6(a)に示すように、
径方向に伸縮するモードで、一方、非軸対称面内振動は
同図(b)に示すように図中上下方向の振動軸O−Oに
沿って伸縮する面内屈曲振動モードで、これら両モード
が振動子20に付与されると、これら両モードの振動が
合成されて、電極21c、すなわち伝達部材22に対応
した振動子20の対向する周面に、同図(c)に示すよ
うに、互いに反対方向に回転する楕円動作が発生する。
この楕円動作は、伝達部材22を介して両可動レール4
0,40に伝達されて、両可動レール40,40を図中
B方向に移動させる直進動作として取り出すことができ
る。なお、電極21cは、振動子20の温度特性による
変化を補正するためのモニター用の電極であって、この
電極21cから振動によって発生する電圧を取り出し、
電極21a,21bから供給する電圧または周波数を変
えて修正するものである。
ータの動作について説明する。高周波電源41,42に
よって位相差Φ=90°の高周波電圧sinωt、co
nωtを振動子20の各電極21a,21bに印加する
と、振動子20が伸縮し、その内径/外径がある値
(0.27)のとき径方向にラジアル振動(R、1)
と、非軸対称面内振動(1、1)の多重モード振動が同
時に起きる。ラジアル振動は図6(a)に示すように、
径方向に伸縮するモードで、一方、非軸対称面内振動は
同図(b)に示すように図中上下方向の振動軸O−Oに
沿って伸縮する面内屈曲振動モードで、これら両モード
が振動子20に付与されると、これら両モードの振動が
合成されて、電極21c、すなわち伝達部材22に対応
した振動子20の対向する周面に、同図(c)に示すよ
うに、互いに反対方向に回転する楕円動作が発生する。
この楕円動作は、伝達部材22を介して両可動レール4
0,40に伝達されて、両可動レール40,40を図中
B方向に移動させる直進動作として取り出すことができ
る。なお、電極21cは、振動子20の温度特性による
変化を補正するためのモニター用の電極であって、この
電極21cから振動によって発生する電圧を取り出し、
電極21a,21bから供給する電圧または周波数を変
えて修正するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の超音波アクチュエータにおいては、振動子20
の厚み方向の動きをマット19全体で規制するようにし
ている。このようにマット19全体による面接触で振動
子を押圧した構造としているので、振動子20の振動を
抑制し、このため可動レール40の移動が円滑かつ、充
分に得られないといった問題があった。
た従来の超音波アクチュエータにおいては、振動子20
の厚み方向の動きをマット19全体で規制するようにし
ている。このようにマット19全体による面接触で振動
子を押圧した構造としているので、振動子20の振動を
抑制し、このため可動レール40の移動が円滑かつ、充
分に得られないといった問題があった。
【0007】したがって、本発明は上記した従来の問題
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、円滑かつ充分な動作が得られる超音波アクチュエー
タを提供することにある。
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、円滑かつ充分な動作が得られる超音波アクチュエー
タを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る超音波アクチュエータは、中央孔を有
するリング状の振動子と、この振動子を載置するベース
板と、前記振動子の厚み方向を挟むようにして配設され
た中央孔を有する一対のリング状の弾性部材と、前記振
動子および弾性部材の中央孔を貫通して前記ベース板に
取り付けられ、前記一対の弾性部材を前記ベース板と挟
持するフランジ部を備えたカラー部材とからなり、前記
振動子に2相の高周波電圧を供給してラジアル振動と非
軸対称面内振動との合成による多重モード振動を発生さ
せ、前記振動子周面に当接する被作動部材を変位させる
超音波アクチュエータにおいて、前記カラー部材のフラ
ンジ部とベース板とに、互いに対向して突設され、前記
弾性部材を圧接する突起を設ける。
に、本発明に係る超音波アクチュエータは、中央孔を有
するリング状の振動子と、この振動子を載置するベース
板と、前記振動子の厚み方向を挟むようにして配設され
た中央孔を有する一対のリング状の弾性部材と、前記振
動子および弾性部材の中央孔を貫通して前記ベース板に
取り付けられ、前記一対の弾性部材を前記ベース板と挟
持するフランジ部を備えたカラー部材とからなり、前記
振動子に2相の高周波電圧を供給してラジアル振動と非
軸対称面内振動との合成による多重モード振動を発生さ
せ、前記振動子周面に当接する被作動部材を変位させる
超音波アクチュエータにおいて、前記カラー部材のフラ
ンジ部とベース板とに、互いに対向して突設され、前記
弾性部材を圧接する突起を設ける。
【0009】
【作用】本発明によれば、振動子全体を圧接することが
なく、振動子の振動を抑制することがない。
なく、振動子の振動を抑制することがない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本発明に係る超音波アクチュエータの要部
の分解斜視図である。同図において、従来技術と同一の
構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略す
る。同図において、35はABS樹脂で形成された断面
多角形状のベースで、中央にねじ孔35aが螺設され、
周りに4個のピン35bが一体に突設されている。36
はポリカーボネイト樹脂で形成されたカラー部材で、フ
ランジ部36aの下面には、ピン35bに対応した位置
に4個のピン36bが一体に突設されている。カラー部
材36のフランジ部36bの下面までの高さからピン3
5bおよび36bの高さを減じた長さが、一対のマット
19の厚みに振動子20の厚みを加えた長さよりもやや
小となるように形成されている。
する。図1は本発明に係る超音波アクチュエータの要部
の分解斜視図である。同図において、従来技術と同一の
構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略す
る。同図において、35はABS樹脂で形成された断面
多角形状のベースで、中央にねじ孔35aが螺設され、
周りに4個のピン35bが一体に突設されている。36
はポリカーボネイト樹脂で形成されたカラー部材で、フ
ランジ部36aの下面には、ピン35bに対応した位置
に4個のピン36bが一体に突設されている。カラー部
材36のフランジ部36bの下面までの高さからピン3
5bおよび36bの高さを減じた長さが、一対のマット
19の厚みに振動子20の厚みを加えた長さよりもやや
小となるように形成されている。
【0011】このような構成において、ベース35のピ
ン35b上に下方のマット19を載置し、その上に振動
子20および上方のマット19を載置したのち、カラー
部材36をそれぞれの中央孔19a,20a内に挿通さ
せ、ねじ37をカラー部材内を挿通させてねじ孔35a
にねじ込むことにより、振動子20を表裏から挟持して
いる一対のマット19,19には、上下から4対のピン
35b,36bが点接触により押圧することとなる。こ
のため、弾性部材であるマット19,19は、ピン35
b,36bにより押圧された部分が弾性変形して、この
弾性変形した部位によって振動子20が点接触により挟
持される。なお、図示を省略しているが、前記伝達部材
22には上述した従来技術と同様に一対の対向する可動
レール40,40が弱い圧接力により当接している。
ン35b上に下方のマット19を載置し、その上に振動
子20および上方のマット19を載置したのち、カラー
部材36をそれぞれの中央孔19a,20a内に挿通さ
せ、ねじ37をカラー部材内を挿通させてねじ孔35a
にねじ込むことにより、振動子20を表裏から挟持して
いる一対のマット19,19には、上下から4対のピン
35b,36bが点接触により押圧することとなる。こ
のため、弾性部材であるマット19,19は、ピン35
b,36bにより押圧された部分が弾性変形して、この
弾性変形した部位によって振動子20が点接触により挟
持される。なお、図示を省略しているが、前記伝達部材
22には上述した従来技術と同様に一対の対向する可動
レール40,40が弱い圧接力により当接している。
【0012】次に、このような構成における動作を説明
する。上述した従来技術と同様に、高周波電源によって
位相差Φ=90°の高周波電圧sinωt、conωt
を振動子20の各電極21a,21bに印加すると、振
動子20に、ラジアル振動(R、1)と、非軸対称面内
振動(1、1)の多重モード振動が同時に起き、これら
両モードの振動が合成されて、伝達部材22に対応した
振動子20の対向する周面に、互いに反対方向に回転す
る楕円動作が発生する。この楕円動作により、両可動レ
ール40,40(図示せず)が移動する。
する。上述した従来技術と同様に、高周波電源によって
位相差Φ=90°の高周波電圧sinωt、conωt
を振動子20の各電極21a,21bに印加すると、振
動子20に、ラジアル振動(R、1)と、非軸対称面内
振動(1、1)の多重モード振動が同時に起き、これら
両モードの振動が合成されて、伝達部材22に対応した
振動子20の対向する周面に、互いに反対方向に回転す
る楕円動作が発生する。この楕円動作により、両可動レ
ール40,40(図示せず)が移動する。
【0013】このとき、振動子20を表裏から挟持して
いる一対のマット19,19には、上下から4対のピン
36b,35bが点接触により押圧しており、弾性部材
であるマット19,19は、ピン36b,35bにより
押圧された部分が弾性変形して、この弾性変形した部位
によって振動子20が挟持されるので、振動子20も点
接触によってマット19,19で挟持される。このた
め、従来のように面接触で挟持された場合と比較して、
振動子20全体の振動を抑制することなく、振動子20
に発生する振動を妨げることがないので、可動レール4
0(図示せず)の円滑な移動と充分な移動量が得られる
とともに、部品点数を大幅に削減することができ、構成
が簡易となり、組立も容易となる。
いる一対のマット19,19には、上下から4対のピン
36b,35bが点接触により押圧しており、弾性部材
であるマット19,19は、ピン36b,35bにより
押圧された部分が弾性変形して、この弾性変形した部位
によって振動子20が挟持されるので、振動子20も点
接触によってマット19,19で挟持される。このた
め、従来のように面接触で挟持された場合と比較して、
振動子20全体の振動を抑制することなく、振動子20
に発生する振動を妨げることがないので、可動レール4
0(図示せず)の円滑な移動と充分な移動量が得られる
とともに、部品点数を大幅に削減することができ、構成
が簡易となり、組立も容易となる。
【0014】図2は本発明の第2の実施例を示す要部の
分解斜視図である。この第2の実施例では、上述した第
1の実施例に設けたピン35bおよびピン36bの替わ
りに、一対のマット19に突起19bを一体に突設した
ものである。すなわち、下方のマット19の表面に、上
方に突設した突起19bを、また、上方のマット19の
裏面に、下方に突設した突起19bをそれぞれ設けたも
のである。
分解斜視図である。この第2の実施例では、上述した第
1の実施例に設けたピン35bおよびピン36bの替わ
りに、一対のマット19に突起19bを一体に突設した
ものである。すなわち、下方のマット19の表面に、上
方に突設した突起19bを、また、上方のマット19の
裏面に、下方に突設した突起19bをそれぞれ設けたも
のである。
【0015】このような構成とすることにより、振動子
20は、これらマット19の突起19bの点接触によっ
て、挟持されるので、上述した第1の実施例と同様な作
用効果があるとともに、マット19の突起19bによっ
て直接振動子20を点接触で押圧するので、確実な点接
触が得られ、可動レールの円滑な移動と充分な移動量が
より確実に得られる。
20は、これらマット19の突起19bの点接触によっ
て、挟持されるので、上述した第1の実施例と同様な作
用効果があるとともに、マット19の突起19bによっ
て直接振動子20を点接触で押圧するので、確実な点接
触が得られ、可動レールの円滑な移動と充分な移動量が
より確実に得られる。
【0016】図3は本発明の第3の実施例を示す要部の
分解斜視図である。この第3の実施例では、上述した第
2の実施例における突起19bの向きを反対にした点が
異なる。すなわち、下方のマット19の裏面に、下方に
突設した突起19bを、また、上方のマット19の表面
に、上方に突設した突起19bをそれぞれ設けたもので
ある。このような構成においても、それぞれの突起19
bは、ベース35およびカラー部材36のフランジ部3
6aによって押圧され、その部位のマットが弾性変形す
ることにより、振動子20が点接触によりマット19に
より挟持される。
分解斜視図である。この第3の実施例では、上述した第
2の実施例における突起19bの向きを反対にした点が
異なる。すなわち、下方のマット19の裏面に、下方に
突設した突起19bを、また、上方のマット19の表面
に、上方に突設した突起19bをそれぞれ設けたもので
ある。このような構成においても、それぞれの突起19
bは、ベース35およびカラー部材36のフランジ部3
6aによって押圧され、その部位のマットが弾性変形す
ることにより、振動子20が点接触によりマット19に
より挟持される。
【0017】なお、上述した実施例では、直線状に移動
する可動レール40を用いたリニア型超音波アクチュエ
ータの例を挙げたが、これに限定されることなく、被作
動部材を回転自在に支持したロータとすることによっ
て、ロータの回転を出力とする超音波モータに適用でき
ることはいうまでのないことである。
する可動レール40を用いたリニア型超音波アクチュエ
ータの例を挙げたが、これに限定されることなく、被作
動部材を回転自在に支持したロータとすることによっ
て、ロータの回転を出力とする超音波モータに適用でき
ることはいうまでのないことである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、中
央孔を有するリング状の振動子と、この振動子を載置す
るベース板と、前記振動子の厚み方向を挟むようにして
配設された中央孔を有する一対のリング状の弾性部材
と、前記振動子および弾性部材の中央孔を貫通して前記
ベース板に取り付けられ、前記一対の弾性部材を前記ベ
ース板と挟持するフランジ部を備えたカラー部材とから
なり、前記振動子に2相の高周波電圧を供給してラジア
ル振動と非軸対称面内振動との合成による多重モード振
動を発生させ、前記振動子周面に当接する被作動部材を
変位させる超音波アクチュエータであって、前記カラー
部材のフランジ部とベース板とに、互いに対向して突設
され、前記弾性部材を圧接する突起を設けたことによ
り、従来のように面接触で挟持された場合と比較して、
振動子全体の振動を抑制することなく、振動子に発生す
る振動を妨げることがないので、被作動部材の円滑な変
位と充分な変位量が得られるとともに、部品点数を大幅
に削減することができ、構成が簡易となり、組立も容易
となる。
央孔を有するリング状の振動子と、この振動子を載置す
るベース板と、前記振動子の厚み方向を挟むようにして
配設された中央孔を有する一対のリング状の弾性部材
と、前記振動子および弾性部材の中央孔を貫通して前記
ベース板に取り付けられ、前記一対の弾性部材を前記ベ
ース板と挟持するフランジ部を備えたカラー部材とから
なり、前記振動子に2相の高周波電圧を供給してラジア
ル振動と非軸対称面内振動との合成による多重モード振
動を発生させ、前記振動子周面に当接する被作動部材を
変位させる超音波アクチュエータであって、前記カラー
部材のフランジ部とベース板とに、互いに対向して突設
され、前記弾性部材を圧接する突起を設けたことによ
り、従来のように面接触で挟持された場合と比較して、
振動子全体の振動を抑制することなく、振動子に発生す
る振動を妨げることがないので、被作動部材の円滑な変
位と充分な変位量が得られるとともに、部品点数を大幅
に削減することができ、構成が簡易となり、組立も容易
となる。
【0019】また、本発明によれば、中央孔を有するリ
ング状の振動子と、この振動子を載置するベース板と、
前記振動子の厚み方向を挟むようにして配設された中央
孔を有する一対のリング状の弾性部材と、前記振動子お
よび弾性部材の中央孔を貫通して前記ベース板に取り付
けられ、前記一対の弾性部材を前記ベースと挟持するフ
ランジ部を備えたカラー部材とからなり、前記振動子に
2相の高周波電圧を供給してラジアル振動と非軸対称面
内振動との合成による多重モード振動を発生させ、前記
振動子周面に当接する被作動部材を変位させる超音波ア
クチュエータであって、前記一対の弾性部材の互いに対
応する位置に、弾性部材の厚み方向に突起を突設したこ
とにより、従来のように面接触で挟持された場合と比較
して、振動子全体の振動を抑制することなく、振動子に
発生する振動を妨げることがないので、被作動部材の円
滑な変位と充分な変位量が得られるとともに、弾性部材
の突起によって直接振動子を点接触で押圧するので、確
実な点接触が得られ、被作動部材の円滑な変位と充分な
変位量がより確実に得られる。
ング状の振動子と、この振動子を載置するベース板と、
前記振動子の厚み方向を挟むようにして配設された中央
孔を有する一対のリング状の弾性部材と、前記振動子お
よび弾性部材の中央孔を貫通して前記ベース板に取り付
けられ、前記一対の弾性部材を前記ベースと挟持するフ
ランジ部を備えたカラー部材とからなり、前記振動子に
2相の高周波電圧を供給してラジアル振動と非軸対称面
内振動との合成による多重モード振動を発生させ、前記
振動子周面に当接する被作動部材を変位させる超音波ア
クチュエータであって、前記一対の弾性部材の互いに対
応する位置に、弾性部材の厚み方向に突起を突設したこ
とにより、従来のように面接触で挟持された場合と比較
して、振動子全体の振動を抑制することなく、振動子に
発生する振動を妨げることがないので、被作動部材の円
滑な変位と充分な変位量が得られるとともに、弾性部材
の突起によって直接振動子を点接触で押圧するので、確
実な点接触が得られ、被作動部材の円滑な変位と充分な
変位量がより確実に得られる。
【図1】 本発明に係る超音波アクチュエータの第1の
実施例の要部分解斜視図である。
実施例の要部分解斜視図である。
【図2】 本発明に係る超音波アクチュエータの第2の
実施例の要部分解斜視図である。
実施例の要部分解斜視図である。
【図3】 本発明に係る超音波アクチュエータの第3の
実施例の要部分解斜視図である。
実施例の要部分解斜視図である。
【図4】 従来の超音波アクチュエータの要部分解斜視
図である。
図である。
【図5】 従来の超音波アクチュエータの要部平面図で
ある。
ある。
【図6】 一般的な超音波アクチュエータの原理を説明
する図で、(a)はラジアル振動を示し、(b)は非軸
対称面内振動を示し、(c)は両振動を合成した振動を
示すものである。
する図で、(a)はラジアル振動を示し、(b)は非軸
対称面内振動を示し、(c)は両振動を合成した振動を
示すものである。
19…マット、19b,35b,36b…ピン、20…
振動子、36…カラー部材。
振動子、36…カラー部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00 - 2/18
Claims (2)
- 【請求項1】 中央孔を有するリング状の振動子と、こ
の振動子を載置するベース板と、前記振動子の厚み方向
を挟むようにして配設された中央孔を有する一対のリン
グ状の弾性部材と、前記振動子および弾性部材の中央孔
を貫通して前記ベース板に取り付けられ、前記一対の弾
性部材を前記ベース板と挟持するフランジ部を備えたカ
ラー部材とからなり、前記振動子に2相の高周波電圧を
供給してラジアル振動と非軸対称面内振動との合成によ
る多重モード振動を発生させ、前記振動子周面に当接す
る被作動部材を変位させる超音波アクチュエータにおい
て、前記カラー部材のフランジ部とベース板とに、互い
に対向して突設され、前記弾性部材を圧接する突起を設
けたことを特徴とする超音波アクチュエータ。 - 【請求項2】 中央孔を有するリング状の振動子と、こ
の振動子を載置するベース板と、前記振動子の厚み方向
を挟むようにして配設された中央孔を有する一対のリン
グ状の弾性部材と、前記振動子および弾性部材の中央孔
を貫通して前記ベース板に取り付けられ、前記一対の弾
性部材を前記ベースと挟持するフランジ部を備えたカラ
ー部材とからなり、前記振動子に2相の高周波電圧を供
給してラジアル振動と非軸対称面内振動との合成による
多重モード振動を発生させ、前記振動子周面に当接する
被作動部材を変位させる超音波アクチュエータにおい
て、前記一対の弾性部材の互いに対応する位置に、弾性
部材の厚み方向に突起を突設したことを特徴とする超音
波アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6313251A JP3055414B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 超音波アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6313251A JP3055414B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 超音波アクチュエータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08168275A JPH08168275A (ja) | 1996-06-25 |
JP3055414B2 true JP3055414B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=18038953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6313251A Expired - Fee Related JP3055414B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 超音波アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3055414B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-16 JP JP6313251A patent/JP3055414B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08168275A (ja) | 1996-06-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4052249B2 (ja) | 回転/移動変換アクチュエータ | |
US5079471A (en) | High torque harmonic traction motor | |
EP2242123B1 (en) | Vibration wave driving device | |
JP4103799B2 (ja) | リニアアクチュエータ | |
JP3807513B2 (ja) | 超音波リニアモータ | |
US10193473B2 (en) | Actuator | |
US4945275A (en) | Ultrasonic driving device | |
JP6257224B2 (ja) | モータ及びレンズ装置 | |
JP3055414B2 (ja) | 超音波アクチュエータ | |
US6198201B1 (en) | Vibration wave apparatus | |
JP2004239408A (ja) | 回転運動変換装置 | |
US7687974B2 (en) | Vibration type driving apparatus | |
JPS62259485A (ja) | 圧電駆動装置 | |
JPH0349576A (ja) | 超音波モータ | |
JPH06254494A (ja) | 超音波振動子 | |
JPH08168278A (ja) | リニア型超音波アクチュエータ | |
JP2595812Y2 (ja) | 搬送装置 | |
JP4316350B2 (ja) | 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器 | |
JPH08168276A (ja) | 超音波アクチュエータにおける給電構造 | |
JP3616712B2 (ja) | 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器 | |
JPH08168277A (ja) | 超音波アクチュエータにおける給電構造 | |
KR20110101766A (ko) | 압전 모터 | |
JPH02303364A (ja) | 超音波モータ | |
JPH07178370A (ja) | 振動子及び振動アクチュエータ | |
JP4910381B2 (ja) | 駆動装置、駆動システム及び駆動方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080414 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |