JP3055267B2 - 電動機の商用運転−インバータ運転切替方法 - Google Patents
電動機の商用運転−インバータ運転切替方法Info
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- JP3055267B2 JP3055267B2 JP3312523A JP31252391A JP3055267B2 JP 3055267 B2 JP3055267 B2 JP 3055267B2 JP 3312523 A JP3312523 A JP 3312523A JP 31252391 A JP31252391 A JP 31252391A JP 3055267 B2 JP3055267 B2 JP 3055267B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動機の商用周波数
運転時には商用電源を使用し、起動・減速・停止及び商
用電源周波数以外の周波数運転時にはインバータを使用
するシステムにおける電動機の商用運転−インバータ運
転切替方法に関する。
運転時には商用電源を使用し、起動・減速・停止及び商
用電源周波数以外の周波数運転時にはインバータを使用
するシステムにおける電動機の商用運転−インバータ運
転切替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の商用運転−インバータ運
転切替タイミングの方法としては、例えば図6の系統図
に示す構成での切替方法が知られている。図6におい
て、参照符号10は商用電源であり、商用電源10は電
磁接触器16を介して電動機20へ接続されると共にイ
ンバータ12の入力側に接続される。インバータ12の
出力側は電磁接触器18を介して電動機20へ接続され
る。また、インバータ12には商用−インバータ切替指
令14が入力される。このように構成して、商用運転か
らインバータ運転への切替は、電磁接触器16,18の
切替に同期して切替指令14をインバータ12へ入力
し、この指令に従ってインバータ12を切替スタンバイ
状態から切替動作へと移行させる方法である。
転切替タイミングの方法としては、例えば図6の系統図
に示す構成での切替方法が知られている。図6におい
て、参照符号10は商用電源であり、商用電源10は電
磁接触器16を介して電動機20へ接続されると共にイ
ンバータ12の入力側に接続される。インバータ12の
出力側は電磁接触器18を介して電動機20へ接続され
る。また、インバータ12には商用−インバータ切替指
令14が入力される。このように構成して、商用運転か
らインバータ運転への切替は、電磁接触器16,18の
切替に同期して切替指令14をインバータ12へ入力
し、この指令に従ってインバータ12を切替スタンバイ
状態から切替動作へと移行させる方法である。
【0003】また、別の従来例としては、図6と同様の
構成であるが切替指令14入力を持たずに切替時にあえ
てインバータに過電流トリップを生じさせて、この過電
流トリップを切替タイミング用トリガ信号として用いる
方法がある。図7はこの切替時の商用電源、インバータ
出力および電動機電流のそれぞれ概略電流波形を示した
波形図である。切替時に過電流トリップを発生させて、
これを切替指令と見なして過電流トリップを自己リセッ
ト後、切替動作を行う方法である。すなわち、商用電源
10を遮断後もフリーラン状態の電動機20に対して、
電磁接触器18を閉じてインバータ12に接続した場合
であり、通常図7に示すように瞬時に過電流トリップが
生じインバータ20の保護レベルに達してインバータ1
2は運転を停止する。なお、切替前にインバータ12は
予め商用電源10に等しい交流電圧を出力するようにし
てある。過電流トリップ後のインバータ運転制御に入る
前に1秒前後の休止期間を設けた後、インバータ12に
よる運転を開始し、インバータ周波数を商用電源10の
周波数に等しいままにしてインバータ出力電圧Vを低電
圧から徐々に上昇させ、インバータ周波数Fに見合った
電圧、すなわちV/Fパターンで決められた電圧に等し
くなるようインバータ電圧Vを徐々に増加して、商用運
転からインバータ運転への切替動作を完了する。
構成であるが切替指令14入力を持たずに切替時にあえ
てインバータに過電流トリップを生じさせて、この過電
流トリップを切替タイミング用トリガ信号として用いる
方法がある。図7はこの切替時の商用電源、インバータ
出力および電動機電流のそれぞれ概略電流波形を示した
波形図である。切替時に過電流トリップを発生させて、
これを切替指令と見なして過電流トリップを自己リセッ
ト後、切替動作を行う方法である。すなわち、商用電源
10を遮断後もフリーラン状態の電動機20に対して、
電磁接触器18を閉じてインバータ12に接続した場合
であり、通常図7に示すように瞬時に過電流トリップが
生じインバータ20の保護レベルに達してインバータ1
2は運転を停止する。なお、切替前にインバータ12は
予め商用電源10に等しい交流電圧を出力するようにし
てある。過電流トリップ後のインバータ運転制御に入る
前に1秒前後の休止期間を設けた後、インバータ12に
よる運転を開始し、インバータ周波数を商用電源10の
周波数に等しいままにしてインバータ出力電圧Vを低電
圧から徐々に上昇させ、インバータ周波数Fに見合った
電圧、すなわちV/Fパターンで決められた電圧に等し
くなるようインバータ電圧Vを徐々に増加して、商用運
転からインバータ運転への切替動作を完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た電動機の商用運転−インバータ運転切替方法によれ
ば、前者の方法では切替のための切替指令信号の入力用
としてインバータに専用入力端子を設ける必要がある。
このため、回路のコスト上昇、端子数の増加、インバー
タを使用する側のシーケンス制御が複雑になる等の問題
がある。
た電動機の商用運転−インバータ運転切替方法によれ
ば、前者の方法では切替のための切替指令信号の入力用
としてインバータに専用入力端子を設ける必要がある。
このため、回路のコスト上昇、端子数の増加、インバー
タを使用する側のシーケンス制御が複雑になる等の問題
がある。
【0005】また、後者の方法では過電流トリップ時の
電流がインバータの出力端子短絡時と同等以上のdi/
dtの傾きを持っているため、過電流保護回路が動作し
て保護されるとは言えインバータにとっては好ましい動
作ではなく、さらに、短絡保護を保証しないインバータ
の場合にこの方法を用いると、インバータが破壊してし
まうという問題点があった。
電流がインバータの出力端子短絡時と同等以上のdi/
dtの傾きを持っているため、過電流保護回路が動作し
て保護されるとは言えインバータにとっては好ましい動
作ではなく、さらに、短絡保護を保証しないインバータ
の場合にこの方法を用いると、インバータが破壊してし
まうという問題点があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、インバータに切
替指令の専用入力端子を設ける必要なく、しかも過電流
トリップも生じさせずに切替タイミングを検出して切替
動作をスムーズに行うことができる電動機の商用運転−
インバータ運転切替方法を提供するにある。
替指令の専用入力端子を設ける必要なく、しかも過電流
トリップも生じさせずに切替タイミングを検出して切替
動作をスムーズに行うことができる電動機の商用運転−
インバータ運転切替方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動機の商
用運転−インバータ運転切替方法は、電動機に対して商
用電源を供給する回路とインバータ出力を供給する回路
とを備え、前記両供給回路を電磁接触器等で切替えるこ
とにより前記電動機の商用運転またはインバータ運転に
切替える電動機の商用運転−インバータ運転切替方法に
おいて、インバータの出力電流値が零の場合に、商用運
転と見なして予め前記インバータの出力周波数を商用周
波数に設定しておくと共にインバータの出力電圧を所定
値に低下させた切替スタンバイ状態にしておき、前記電
磁接触器等を切替えて駆動電源を前記インバータ側に切
替えた際に、電流検出器によってインバータの出力電流
が検出されたタイミングをもって切替タイミング指令と
し、これにより以後のインバータ出力を所要の出力状態
に移行させる切替動作を行うことを特徴とする。
用運転−インバータ運転切替方法は、電動機に対して商
用電源を供給する回路とインバータ出力を供給する回路
とを備え、前記両供給回路を電磁接触器等で切替えるこ
とにより前記電動機の商用運転またはインバータ運転に
切替える電動機の商用運転−インバータ運転切替方法に
おいて、インバータの出力電流値が零の場合に、商用運
転と見なして予め前記インバータの出力周波数を商用周
波数に設定しておくと共にインバータの出力電圧を所定
値に低下させた切替スタンバイ状態にしておき、前記電
磁接触器等を切替えて駆動電源を前記インバータ側に切
替えた際に、電流検出器によってインバータの出力電流
が検出されたタイミングをもって切替タイミング指令と
し、これにより以後のインバータ出力を所要の出力状態
に移行させる切替動作を行うことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係る電動機の商用運転−インバータ運
転切替方法によれば、電動機の駆動が商用電源による場
合、インバータの出力端子は開放状態となるためインバ
ータの出力電流検出器は零アンペアを示し、駆動電源が
インバータの場合には電動機の定格がインバータの定格
に対しかなり小さいものであってもインバータの出力電
流検出器は零を示さないということに着目して行われる
方法である。すなわち、インバータの出力電流値が零ア
ンペアの時は電動機は商用運転中とみなすことにより、
予めインバータの出力周波数を商用周波数に設定してお
くと共にインバータの出力電圧を所定値に低下させた切
替スタンバイ状態にしておく。これにより、商用電源か
らインバータ電源に無造作に切替えた場合でも切替信号
なしでしかも過電流トリップをさせずに切替タイミング
を検出してインバータ運転への切替動作に速やかに移行
することができる。
転切替方法によれば、電動機の駆動が商用電源による場
合、インバータの出力端子は開放状態となるためインバ
ータの出力電流検出器は零アンペアを示し、駆動電源が
インバータの場合には電動機の定格がインバータの定格
に対しかなり小さいものであってもインバータの出力電
流検出器は零を示さないということに着目して行われる
方法である。すなわち、インバータの出力電流値が零ア
ンペアの時は電動機は商用運転中とみなすことにより、
予めインバータの出力周波数を商用周波数に設定してお
くと共にインバータの出力電圧を所定値に低下させた切
替スタンバイ状態にしておく。これにより、商用電源か
らインバータ電源に無造作に切替えた場合でも切替信号
なしでしかも過電流トリップをさせずに切替タイミング
を検出してインバータ運転への切替動作に速やかに移行
することができる。
【0009】
【実施例】次に本発明に係る電動機の商用運転−インバ
ータ運転切替方法の実施例につき、添付図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。
ータ運転切替方法の実施例につき、添付図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明に係る電動機の商用運転−
インバータ運転切替方法を適用するシステムの一実施例
を示す構成図である。図1において、商用電源10はイ
ンバータ12の入力に接続されると共に電磁接触器16
を介して電動機20に接続される。インバータ12の出
力は、電磁接触器18を介して電動機20の入力に接続
される。このように構成されるシステムにおいて、電磁
接触器16が閉の場合は電動機20は商用電源運転とな
り、電磁接触機18が閉の場合はインバータ運転とな
る。
インバータ運転切替方法を適用するシステムの一実施例
を示す構成図である。図1において、商用電源10はイ
ンバータ12の入力に接続されると共に電磁接触器16
を介して電動機20に接続される。インバータ12の出
力は、電磁接触器18を介して電動機20の入力に接続
される。このように構成されるシステムにおいて、電磁
接触器16が閉の場合は電動機20は商用電源運転とな
り、電磁接触機18が閉の場合はインバータ運転とな
る。
【0011】ここで、インバータ12の内部回路は図2
に示すように構成されている。図2において、参照符号
22は整流スタック、24は平滑コンデンサ、26はス
イッチングトランジスタであり、主回路を構成する。イ
ンバータ12の動作は、商用電源からの交流入力を整流
スタック22および平滑コンデンサ24で直流に変換し
た後、スイッチングトランジスタ26により所望の周波
数の交流出力に変換するものである。このとき本発明に
係る電動機の商用運転−インバータ運転切替方法によれ
ば、インバータ12の出力電流は変流器28を介して電
流検出器30により検出され、電流検出器30の出力に
よって制御回路32がインバータ12を所定の切替動作
へ移行するよう制御する。
に示すように構成されている。図2において、参照符号
22は整流スタック、24は平滑コンデンサ、26はス
イッチングトランジスタであり、主回路を構成する。イ
ンバータ12の動作は、商用電源からの交流入力を整流
スタック22および平滑コンデンサ24で直流に変換し
た後、スイッチングトランジスタ26により所望の周波
数の交流出力に変換するものである。このとき本発明に
係る電動機の商用運転−インバータ運転切替方法によれ
ば、インバータ12の出力電流は変流器28を介して電
流検出器30により検出され、電流検出器30の出力に
よって制御回路32がインバータ12を所定の切替動作
へ移行するよう制御する。
【0012】なお、電流検出器30としては、図3また
は図4に示す回路構成を用いることができる。すなわ
ち、図3に示す構成の場合は、変流器28からの検出信
号を整流回路34にて整流後A/Dコンバータ36に入
力し、デジタル信号として制御回路32へ入力する。図
4に示す構成の場合は、変流器28からの検出信号を整
流回路34にて整流後コンパレータ38に入力し、所定
レベルの信号を検出したコンパレータ38の出力を制御
回路32へ入力する。既にA/Dコンバータを有してい
るインバータの場合には図3の構成を、A/Dコンバー
タが無いインバータの場合には図4の安価なコンパレー
タ構成を用いればよい。
は図4に示す回路構成を用いることができる。すなわ
ち、図3に示す構成の場合は、変流器28からの検出信
号を整流回路34にて整流後A/Dコンバータ36に入
力し、デジタル信号として制御回路32へ入力する。図
4に示す構成の場合は、変流器28からの検出信号を整
流回路34にて整流後コンパレータ38に入力し、所定
レベルの信号を検出したコンパレータ38の出力を制御
回路32へ入力する。既にA/Dコンバータを有してい
るインバータの場合には図3の構成を、A/Dコンバー
タが無いインバータの場合には図4の安価なコンパレー
タ構成を用いればよい。
【0013】このように、図1,図2,図3による組合
せ(以下、前者の組合せという)、または図1,図2,
図4による組合せ(以下、後者の組合せという)で構成
される電動機20の商用運転−インバータ運転切替方法
は、以下のように行う。
せ(以下、前者の組合せという)、または図1,図2,
図4による組合せ(以下、後者の組合せという)で構成
される電動機20の商用運転−インバータ運転切替方法
は、以下のように行う。
【0014】電磁接触器16が閉じて電動機20が商用
運転されている場合、インバータ12は開放状態となる
ためインバータ12の出力電流は零となる。従って、電
流検出器30の出力は零アンペアを示し、このとき制御
回路32は、商用運転と判別してインバータ12をスタ
ンバイ状態として、本来はV/Fパターンで決まるイン
バータの出力電圧Vを所定の低い電圧に低下するよう制
御する。なお、この時のインバータ12の出力周波数F
は予め商用周波数となるよう設定しておく。
運転されている場合、インバータ12は開放状態となる
ためインバータ12の出力電流は零となる。従って、電
流検出器30の出力は零アンペアを示し、このとき制御
回路32は、商用運転と判別してインバータ12をスタ
ンバイ状態として、本来はV/Fパターンで決まるイン
バータの出力電圧Vを所定の低い電圧に低下するよう制
御する。なお、この時のインバータ12の出力周波数F
は予め商用周波数となるよう設定しておく。
【0015】この状態から、電磁接触器18を閉じ(な
お、電磁接触器16は開となる)電動機20の駆動電源
をインバータ側へ切替えると、電動機20はフリーラン
状態となり、電動機20の残留電圧とその位相、および
インバータの出力電圧Vとその位相との差により電動機
電流は跳ね上がる。しかし、前述したようにインバータ
12はスタンバイ状態時に制御回路32によって、イン
バータ出力電圧を所定の低い電圧まで下げてあるため過
電流トリップは生じない。勿論、ここで前記所定の低い
電圧は過電流トリップの生じない電圧に設定しておくこ
とは言うまでもない。例えば、切替スタンバイ状態時の
インバータ出力電圧Vを、本来のV/Fパターンの電圧
の約1/10程度に設定しておけば充分である。
お、電磁接触器16は開となる)電動機20の駆動電源
をインバータ側へ切替えると、電動機20はフリーラン
状態となり、電動機20の残留電圧とその位相、および
インバータの出力電圧Vとその位相との差により電動機
電流は跳ね上がる。しかし、前述したようにインバータ
12はスタンバイ状態時に制御回路32によって、イン
バータ出力電圧を所定の低い電圧まで下げてあるため過
電流トリップは生じない。勿論、ここで前記所定の低い
電圧は過電流トリップの生じない電圧に設定しておくこ
とは言うまでもない。例えば、切替スタンバイ状態時の
インバータ出力電圧Vを、本来のV/Fパターンの電圧
の約1/10程度に設定しておけば充分である。
【0016】このように商用電源10からインバータ1
2へ切替えられた時点で、インバータ12の電流検出器
30はインバータの出力電流を検出し、前者の組合せの
場合は変流器28により検出されたアナログ交流信号が
整流回路34により整流された後A/Dコンバータ36
によりデジタル信号に変換されて制御回路32へ切替指
令として入力される。後者の組合せの場合は、変流器2
8により検出されたアナログ交流信号が整流回路34に
より整流された後、コンパレータ38により所定入力レ
ベルの信号を検出することにより生じた出力信号が制御
回路32へ切替指令として入力される。制御回路32は
この入力信号により駆動電源が商用電源10からインバ
ータ12に切替えられたことを判別し、スタンバイ状態
のインバータ12を商用運転からインバータ運転へ切替
えるための切替動作に移行するよう制御する。すなわ
ち、インバータ周波数を商用電源10の周波数に等しい
ままにしてインバータ出力電圧Vを低電圧から徐々に上
昇させ、インバータ周波数Fに見合った電圧、すなわち
V/Fパターンで決められた電圧に等しくなるようイン
バータ電圧Vを徐々に増加させる制御動作を行う。
2へ切替えられた時点で、インバータ12の電流検出器
30はインバータの出力電流を検出し、前者の組合せの
場合は変流器28により検出されたアナログ交流信号が
整流回路34により整流された後A/Dコンバータ36
によりデジタル信号に変換されて制御回路32へ切替指
令として入力される。後者の組合せの場合は、変流器2
8により検出されたアナログ交流信号が整流回路34に
より整流された後、コンパレータ38により所定入力レ
ベルの信号を検出することにより生じた出力信号が制御
回路32へ切替指令として入力される。制御回路32は
この入力信号により駆動電源が商用電源10からインバ
ータ12に切替えられたことを判別し、スタンバイ状態
のインバータ12を商用運転からインバータ運転へ切替
えるための切替動作に移行するよう制御する。すなわ
ち、インバータ周波数を商用電源10の周波数に等しい
ままにしてインバータ出力電圧Vを低電圧から徐々に上
昇させ、インバータ周波数Fに見合った電圧、すなわち
V/Fパターンで決められた電圧に等しくなるようイン
バータ電圧Vを徐々に増加させる制御動作を行う。
【0017】図5は、本発明に係る電動機の商用運転−
インバータ運転切替方法を適用するシステムの別の実施
例を示すインバータ部の構成図である。システム全体と
しては、図1に示した構成と同じである。本実施例で
は、インバータ12の電流検出部分が図2に示した場合
と相違する。すなわち、図2ではインバータ12の出力
電流を変流器28により検出していたのに対し、図5で
はインバータ12の出力電流の代わりに、インバータ1
2の中間リンク電流をシャント抵抗40によって検出し
ている点が相違するだけであり、インバータの中間リン
ク電流検出以後の動作は前記実施例と同様である。
インバータ運転切替方法を適用するシステムの別の実施
例を示すインバータ部の構成図である。システム全体と
しては、図1に示した構成と同じである。本実施例で
は、インバータ12の電流検出部分が図2に示した場合
と相違する。すなわち、図2ではインバータ12の出力
電流を変流器28により検出していたのに対し、図5で
はインバータ12の出力電流の代わりに、インバータ1
2の中間リンク電流をシャント抵抗40によって検出し
ている点が相違するだけであり、インバータの中間リン
ク電流検出以後の動作は前記実施例と同様である。
【0018】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明によれば、インバータの出力電流を検出することに
よって、電動機の駆動電源が商用電源かインバータかを
判別し、商用運転の場合にはインバータを所定のスタン
バイ状態にしておき、インバータ運転に切替えた場合に
は従来のように切替指令や過電流トリップを必要とせず
に速やかに、切替タイミングを検出してインバータ運転
への切替動作に移行するよう制御動作を行うことができ
る。すなわち、電動機の商用運転−インバータ運転切替
をインバータに特別な切替指令専用の端子を設ける必要
なく、またインバータにとって好ましくない過電流トリ
ップも生じさせることなく、簡単な回路構成で低コスト
に実現することができる。
発明によれば、インバータの出力電流を検出することに
よって、電動機の駆動電源が商用電源かインバータかを
判別し、商用運転の場合にはインバータを所定のスタン
バイ状態にしておき、インバータ運転に切替えた場合に
は従来のように切替指令や過電流トリップを必要とせず
に速やかに、切替タイミングを検出してインバータ運転
への切替動作に移行するよう制御動作を行うことができ
る。すなわち、電動機の商用運転−インバータ運転切替
をインバータに特別な切替指令専用の端子を設ける必要
なく、またインバータにとって好ましくない過電流トリ
ップも生じさせることなく、簡単な回路構成で低コスト
に実現することができる。
【0019】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
をなし得ることは勿論である。
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
をなし得ることは勿論である。
【図1】本発明に係る電動機の商用運転−インバータ運
転切替方法を適用するシステムの一実施例を示す構成図
である。
転切替方法を適用するシステムの一実施例を示す構成図
である。
【図2】図1に示したインバータの構成例を示す内部回
路図である。
路図である。
【図3】図2に示した電流検出器の一構成例を示すブロ
ック回路図である。
ック回路図である。
【図4】図2に示した電流検出器の別の構成例を示すブ
ロック回路図である。
ロック回路図である。
【図5】図1に示したインバータの別の構成例を示す内
部回路図である。
部回路図である。
【図6】インバータに切替指令端子を設けた従来の電動
機の商用運転−インバータ運転切替方法を説明する系統
構成図である。
機の商用運転−インバータ運転切替方法を説明する系統
構成図である。
【図7】過電流トリップを用いた従来の電動機の商用運
転−インバータ運転切替方法を説明する電流波形図であ
る。
転−インバータ運転切替方法を説明する電流波形図であ
る。
【符号の説明】 10 商用電源 12 インバータ 14 切替指令 16 電磁接触器 18 電磁接触器 20 電動機 22 整流スタック 24 平滑コンデンサ 26 スイッチングトランジスタ 28 変流器 30 電流検出器 32 制御回路 34 整流回路 36 A/Dコンバータ 38 コンパレータ 40 シャント抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】 電動機に対して商用電源を供給する回路
とインバータ出力を供給する回路とを備え、前記両供給
回路を電磁接触器等で切替えることにより前記電動機の
商用運転またはインバータ運転に切替える電動機の商用
運転−インバータ運転切替方法において、インバータの
出力電流値が零の場合に、商用運転と見なして予め前記
インバータの出力周波数を商用周波数に設定しておくと
共にインバータの出力電圧を所定値に低下させた切替ス
タンバイ状態にしておき、前記電磁接触器等を切替えて
駆動電源を前記インバータ側に切替えた際に、電流検出
器によってインバータの出力電流が検出されたタイミン
グをもって切替タイミング指令とし、これにより以後の
インバータ出力を所要の出力状態に移行させる切替動作
を行うことを特徴とする電動機の商用運転−インバータ
運転切替方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3312523A JP3055267B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 電動機の商用運転−インバータ運転切替方法 |
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JP3312523A JP3055267B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 電動機の商用運転−インバータ運転切替方法 |
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Family Applications (1)
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1991
- 1991-11-27 JP JP3312523A patent/JP3055267B2/ja not_active Expired - Lifetime
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