JP3055067B2 - 光硬化性組成物 - Google Patents
光硬化性組成物Info
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- JP3055067B2 JP3055067B2 JP2302641A JP30264190A JP3055067B2 JP 3055067 B2 JP3055067 B2 JP 3055067B2 JP 2302641 A JP2302641 A JP 2302641A JP 30264190 A JP30264190 A JP 30264190A JP 3055067 B2 JP3055067 B2 JP 3055067B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、紫外線等の活性エネルギー線照射により硬
化する光硬化性組成物に関するものであり、詳しくはレ
ンズ、プリズム、ミラー、光ディスクなどの光学部品の
製造に適する注型重合用の光硬化性組成物に関する。
化する光硬化性組成物に関するものであり、詳しくはレ
ンズ、プリズム、ミラー、光ディスクなどの光学部品の
製造に適する注型重合用の光硬化性組成物に関する。
(従来の技術) 光硬化性樹脂に、活性エネルギー源として水銀ランプ
などの紫外線を照射することによりプラスチックレンズ
を製造する方法が提案されている(特開昭61−194401
号、同63−207632号公報等)。この方法は、紫外線照射
によって短時間で硬化できる利点があるが、内部均質性
や面の転写精度が充分といえないし、また一般に紫外線
硬化によって得られるこの種の樹脂レンズは、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリカーボネート、ジエチレングリ
コールビスアリルカーボネートの重合体等と較べて透明
性や色相が劣っているために、実用上問題があった。
などの紫外線を照射することによりプラスチックレンズ
を製造する方法が提案されている(特開昭61−194401
号、同63−207632号公報等)。この方法は、紫外線照射
によって短時間で硬化できる利点があるが、内部均質性
や面の転写精度が充分といえないし、また一般に紫外線
硬化によって得られるこの種の樹脂レンズは、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリカーボネート、ジエチレングリ
コールビスアリルカーボネートの重合体等と較べて透明
性や色相が劣っているために、実用上問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、内部均質性や転写精度が良好であり、紫外
線カット性を有し、かつ透明性及び色相に優れた硬化物
を与えることができ、光学部品の量産に適する光硬化性
組成物、特に注型用の光硬化性組成物を提供しようとす
るものである。
線カット性を有し、かつ透明性及び色相に優れた硬化物
を与えることができ、光学部品の量産に適する光硬化性
組成物、特に注型用の光硬化性組成物を提供しようとす
るものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、特定の光重合性単量体に、特定の光重合開
始剤と特定の紫外線吸収剤とを特定の組成割合で含有せ
しめた光硬化性組成物によってその目的を達成すること
ができたものである。
始剤と特定の紫外線吸収剤とを特定の組成割合で含有せ
しめた光硬化性組成物によってその目的を達成すること
ができたものである。
すなわち、本発明の光硬化性組成物は、 (A)一般式 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素数
1〜6のアルキレン基を示し、Arは炭素数がいずれも6
〜30であるアリーレン基、アラルキレン基、又はフッ素
を除くハロゲン原子で置換されたそれらの基を示し、X
は−O−又は−S−を示し、Yは、Xが−O−を示す場
合には−S−又は−SO2−を示し、Xが−S−を示す場
合には、−S−,−SO2−,−CO−,又は炭素数がいず
れも1〜12であるアルキレン基、アラルキレン基、アル
キレンエーテル基、アラルキレンエーテル基、アルキレ
ンチオエーテル基及びアラルキレンチオエーテル基から
選ばれた基を示し、m及びnはそれぞれ1〜5の整数を
示し、pは0〜10の数を示し、pが0の場合は、XはS
を示す。) で表わされる含イオウ系単量体又は該単量体100重量部
に対して20重量部以下のラジカル重合性の他の単量体を
含有する単量体100重量部、 (B)ベンゾフェノン系光重合開始剤及びアセトフェノ
ン系光重合開始剤から選ばれた少なくとも1種の光重合
開始剤0.05〜0.2重量部、及び (C)ベンゾフェノン系紫外線吸収剤及びベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤から選ばれた少なくとも1種の紫
外線吸収剤0.03〜0.1重量部を含有してなる組成物であ
る。
1〜6のアルキレン基を示し、Arは炭素数がいずれも6
〜30であるアリーレン基、アラルキレン基、又はフッ素
を除くハロゲン原子で置換されたそれらの基を示し、X
は−O−又は−S−を示し、Yは、Xが−O−を示す場
合には−S−又は−SO2−を示し、Xが−S−を示す場
合には、−S−,−SO2−,−CO−,又は炭素数がいず
れも1〜12であるアルキレン基、アラルキレン基、アル
キレンエーテル基、アラルキレンエーテル基、アルキレ
ンチオエーテル基及びアラルキレンチオエーテル基から
選ばれた基を示し、m及びnはそれぞれ1〜5の整数を
示し、pは0〜10の数を示し、pが0の場合は、XはS
を示す。) で表わされる含イオウ系単量体又は該単量体100重量部
に対して20重量部以下のラジカル重合性の他の単量体を
含有する単量体100重量部、 (B)ベンゾフェノン系光重合開始剤及びアセトフェノ
ン系光重合開始剤から選ばれた少なくとも1種の光重合
開始剤0.05〜0.2重量部、及び (C)ベンゾフェノン系紫外線吸収剤及びベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤から選ばれた少なくとも1種の紫
外線吸収剤0.03〜0.1重量部を含有してなる組成物であ
る。
本発明の光重合性組成物における(A)単量体は、前
記一般式(I)で表わされる含イオウ系単量体を主成分
とする単量体である。
記一般式(I)で表わされる含イオウ系単量体を主成分
とする単量体である。
その前記一般式(I)で表わされる単量体の具体例と
しては、たとえばp−ビス(β−アクリロイルオキシエ
チルチオ)キシリレン、p−ビス(β−メタクリロイル
オキシエチルチオ)キシリレン、m−ビス(β−アクリ
ロイルオキシエチルチオ)キシリレン、m−ビス(β−
メタクリロイルオキシエチルチオ)キシリレン、α,
α′−ジ(β−アクリロイルオキシエチルチオ)−2,3,
5,6−テトラクロロ−p−キシリレン、α,α′−ジ
(β−メタクリロイルオキシエチルチオ)−2,3,5,6−
テトラクロロ−p−キシリレン、4,4′−ジ(β−アク
リロイルオキシエトキシ)ジフェニルスルフィド、4,
4′−ジ(β−メタクリロイルオキシエトキシ)ジフェ
ニルスルフィド、4,4′−ジ(β−アクリロイルオキシ
エトキシエトキシ)ジフェニルスルホン、4,4′−ジ
(β−メタクリロイルオキシエトキシエトキシ)ジフェ
ニルスルホン、4,4′−ジ(β−アクリロイルオキシエ
チルチオ)ジフェニルスルフィド、4,4′−ジ(β−メ
タクリロイルオキシエチルチオ)ジフェニルスルフィ
ド、4,4′−ジ(β−アクリロイルオキシエチルチオ)
ジフェニルスルホン、4,4′−ジ(β−メタクリロイル
オキシエチルチオ)ジフェニルスルホン、4,4′−ジ
(β−メタクリロイルオキシエチルチオ)ジフェニルケ
トン、β,β′−ジ(p−アクリロイルオキシフェニル
チオ)ジエチルエーテル、β,β′−ジ(p−メタクリ
ロイルオキシフェニルチオ)ジエチルエーテル、β,
β′−ジ(p−メタクリロイルオキシフェニルチオ)ジ
エチルチオエーテルなどがあげられる。
しては、たとえばp−ビス(β−アクリロイルオキシエ
チルチオ)キシリレン、p−ビス(β−メタクリロイル
オキシエチルチオ)キシリレン、m−ビス(β−アクリ
ロイルオキシエチルチオ)キシリレン、m−ビス(β−
メタクリロイルオキシエチルチオ)キシリレン、α,
α′−ジ(β−アクリロイルオキシエチルチオ)−2,3,
5,6−テトラクロロ−p−キシリレン、α,α′−ジ
(β−メタクリロイルオキシエチルチオ)−2,3,5,6−
テトラクロロ−p−キシリレン、4,4′−ジ(β−アク
リロイルオキシエトキシ)ジフェニルスルフィド、4,
4′−ジ(β−メタクリロイルオキシエトキシ)ジフェ
ニルスルフィド、4,4′−ジ(β−アクリロイルオキシ
エトキシエトキシ)ジフェニルスルホン、4,4′−ジ
(β−メタクリロイルオキシエトキシエトキシ)ジフェ
ニルスルホン、4,4′−ジ(β−アクリロイルオキシエ
チルチオ)ジフェニルスルフィド、4,4′−ジ(β−メ
タクリロイルオキシエチルチオ)ジフェニルスルフィ
ド、4,4′−ジ(β−アクリロイルオキシエチルチオ)
ジフェニルスルホン、4,4′−ジ(β−メタクリロイル
オキシエチルチオ)ジフェニルスルホン、4,4′−ジ
(β−メタクリロイルオキシエチルチオ)ジフェニルケ
トン、β,β′−ジ(p−アクリロイルオキシフェニル
チオ)ジエチルエーテル、β,β′−ジ(p−メタクリ
ロイルオキシフェニルチオ)ジエチルエーテル、β,
β′−ジ(p−メタクリロイルオキシフェニルチオ)ジ
エチルチオエーテルなどがあげられる。
さらに、前記一般式(I)で表わされる単量体のうち
でも、重合体の屈折率等の光学的性質、及び単量体粘度
等の取扱い性の点からして、特に好ましい単量体は、一
般式 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R3,R4はそ
れぞれ炭素数1〜4の2価の炭化水素基を示し、Zはフ
ッ素を除くハロゲン原子を示し、lは0又は1〜4の整
数を示す。) で表わされる含イオウ単量体である。
でも、重合体の屈折率等の光学的性質、及び単量体粘度
等の取扱い性の点からして、特に好ましい単量体は、一
般式 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R3,R4はそ
れぞれ炭素数1〜4の2価の炭化水素基を示し、Zはフ
ッ素を除くハロゲン原子を示し、lは0又は1〜4の整
数を示す。) で表わされる含イオウ単量体である。
この一般式(II)で表わされる単量体の具体例として
は、たとえばp−ビス〔β−(メタ)アクリロイルオキ
シイソプロピルチオ〕キシリレン、m−ビス〔β−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルチオ〕エチルフェニレ
ン、p−ビス〔β−(メタ)アクリロイルオキシブチル
チオ〕テトラクロロキシリレンなどであり、さらにより
好ましい単量体はp−ビス〔β−(メタ)アクリロイル
オキシエチルチオ〕キシリレン、及びm−ビス〔β−
(メタ)アクリロイルオキシエチルチオ〕キシリレンで
ある。
は、たとえばp−ビス〔β−(メタ)アクリロイルオキ
シイソプロピルチオ〕キシリレン、m−ビス〔β−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルチオ〕エチルフェニレ
ン、p−ビス〔β−(メタ)アクリロイルオキシブチル
チオ〕テトラクロロキシリレンなどであり、さらにより
好ましい単量体はp−ビス〔β−(メタ)アクリロイル
オキシエチルチオ〕キシリレン、及びm−ビス〔β−
(メタ)アクリロイルオキシエチルチオ〕キシリレンで
ある。
以上詳述した一般式(I)で表わされる単量体は〔勿
論、一般式(II)で表わされる単量体も〕、1種類を単
独で使用してもよいし、2種以上を適宜に併用してもよ
い。さらに、生成重合体の光学的特性等の調節、或いは
単量体粘度の調節等の目的で、前記の含イオウ単量体に
前記の含イオウ単量体100重量部に対して20重量部以下
のラジカル重合性の他の単量体を併用することもでき
る。
論、一般式(II)で表わされる単量体も〕、1種類を単
独で使用してもよいし、2種以上を適宜に併用してもよ
い。さらに、生成重合体の光学的特性等の調節、或いは
単量体粘度の調節等の目的で、前記の含イオウ単量体に
前記の含イオウ単量体100重量部に対して20重量部以下
のラジカル重合性の他の単量体を併用することもでき
る。
その併用できる他の単量体としては、たとえば(a)
メチルアクリレート、メチルメタクリレート等の一官能
性のアクリル酸及びメタクリル酸エステル類、(b)エ
チレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート、α,α−ジ〔4−(β−メタクリ
ロイルオキシエトキシフェニル〕プロパンなどの二官能
性のアクリル酸及びメタクリル酸エステル類、(c)ト
リメチロールプロパントリメリテートなどの三官能性の
アクリル酸及びメタクリル酸エステル類、(d)スチレ
ン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル化合物等があ
げられる。
メチルアクリレート、メチルメタクリレート等の一官能
性のアクリル酸及びメタクリル酸エステル類、(b)エ
チレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート、α,α−ジ〔4−(β−メタクリ
ロイルオキシエトキシフェニル〕プロパンなどの二官能
性のアクリル酸及びメタクリル酸エステル類、(c)ト
リメチロールプロパントリメリテートなどの三官能性の
アクリル酸及びメタクリル酸エステル類、(d)スチレ
ン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル化合物等があ
げられる。
次に、本発明で使用される(B)光重合開始剤として
は、たとえば1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、4−ジフェノキシジクロロアセトフェ
ノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロ
ピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン
−1−オンなどのアセトフェノン系化合物、ベンゾフェ
ノン、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾ
フェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、3,3′−ジメチ
ル−4−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン
系化合物があげられる。これらの光重合開始剤で好まし
いものは、1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチル
プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸メ
チル及びジフェノキシベンゾフェノンである。
は、たとえば1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、4−ジフェノキシジクロロアセトフェ
ノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロ
ピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン
−1−オンなどのアセトフェノン系化合物、ベンゾフェ
ノン、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾ
フェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、3,3′−ジメチ
ル−4−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン
系化合物があげられる。これらの光重合開始剤で好まし
いものは、1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチル
プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸メ
チル及びジフェノキシベンゾフェノンである。
光重合開始剤(B)の使用割合は、単量体の全量100
重量部に対して0.02〜0.3重量部、好ましくは0.05〜0.2
重量部である。光重合開始剤の割合が多すぎると、硬化
物が内部均質性が損なわれたり、着色されたりするし、
逆にその割合が少なすぎると硬化物が充分な硬度が得ら
れなくなる。
重量部に対して0.02〜0.3重量部、好ましくは0.05〜0.2
重量部である。光重合開始剤の割合が多すぎると、硬化
物が内部均質性が損なわれたり、着色されたりするし、
逆にその割合が少なすぎると硬化物が充分な硬度が得ら
れなくなる。
また、本発明で使用される(C)紫外線吸収剤として
は、たとえば2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒ
ドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノンなどのベ
ンゾフェノン系化合物、2−(2′−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジターシャリーブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′−ターシャリーブチル−5′−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系
化合物があげられる。これらの紫外線吸収剤は1種類を
単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
は、たとえば2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒ
ドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノンなどのベ
ンゾフェノン系化合物、2−(2′−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジターシャリーブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′−ターシャリーブチル−5′−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系
化合物があげられる。これらの紫外線吸収剤は1種類を
単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
紫外線吸収剤(C)の使用割合は、単量体の全量100
重量部に対して0.01〜0.2重量部、好ましくは0.03〜0.1
重量部である。紫外線吸収剤の使用割合が多すぎると、
生成重合体が充分な硬度が得られないか、若しくは重合
体の内部均質性が損なわれる。逆に、紫外線吸収剤の使
用割合が少なすぎると、充分な紫外線カット性が得られ
なくなる。
重量部に対して0.01〜0.2重量部、好ましくは0.03〜0.1
重量部である。紫外線吸収剤の使用割合が多すぎると、
生成重合体が充分な硬度が得られないか、若しくは重合
体の内部均質性が損なわれる。逆に、紫外線吸収剤の使
用割合が少なすぎると、充分な紫外線カット性が得られ
なくなる。
本発明の光重合性組成物には、必要に応じて重合促進
剤、重合調節剤、防曇剤、離型剤等の添加剤を配合する
ことができる。
剤、重合調節剤、防曇剤、離型剤等の添加剤を配合する
ことができる。
本発明の光硬化性組成物は、活性エネルギー線、好ま
しくは波長200〜600nmの活性エネルギー線の照射により
容易に重合・硬化させることができる。照射する雰囲気
は、通常大気中でよいが、不活性ガス雰囲気中であって
もよい。活性エネルギー線の光源としては、公知のケミ
カルランプ、キセノンランプ、低圧水銀ランプ、高圧水
銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプな
どが用いられる。
しくは波長200〜600nmの活性エネルギー線の照射により
容易に重合・硬化させることができる。照射する雰囲気
は、通常大気中でよいが、不活性ガス雰囲気中であって
もよい。活性エネルギー線の光源としては、公知のケミ
カルランプ、キセノンランプ、低圧水銀ランプ、高圧水
銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプな
どが用いられる。
以下、実施例及び比較例をあげて、さらに詳述する。
これらの例に記載の「部」は、重量部を意味する。
これらの例に記載の「部」は、重量部を意味する。
実施例1 全イオウ単量体として、構造式 で表わされるp−ビス(β−メタクリロイルオキシエチ
ルチオ)キシリレン〔これを「単量体」という。〕10
0部、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン
(チバ・ガイギ社商品名イルガキュア184、これを「開
始剤」という。)0.1部、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン(共同薬品社商品名バイオソープ
130、これを「吸収剤」という。)0.05部、及び重合
調節剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート0.2部を加え、均一に攪拌混合した後、脱泡
し、得られた組成物を鏡面仕上げしたガラス板とシリコ
ンゴムとからなる厚さ6mmの鋳型中へ、アルゴン雰囲気
下で注型した。
ルチオ)キシリレン〔これを「単量体」という。〕10
0部、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン
(チバ・ガイギ社商品名イルガキュア184、これを「開
始剤」という。)0.1部、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン(共同薬品社商品名バイオソープ
130、これを「吸収剤」という。)0.05部、及び重合
調節剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート0.2部を加え、均一に攪拌混合した後、脱泡
し、得られた組成物を鏡面仕上げしたガラス板とシリコ
ンゴムとからなる厚さ6mmの鋳型中へ、アルゴン雰囲気
下で注型した。
次いで、ガラス面より高さ40cmの距離から、出力80W/
cmの高圧水銀灯を用いて10分間(ガラス両面よりそれぞ
れ5分間ずつ)紫外線を照射した。得られた硬化物を脱
型後、エアーオーブン中で100℃で2時間加熱して無色
透明の光学歪のない硬化物を得た。この硬化物を物性測
定のために切削研磨して測定サンプルの寸法に加工し、
物性測定をした結果は表1に示すとおりであった。
cmの高圧水銀灯を用いて10分間(ガラス両面よりそれぞ
れ5分間ずつ)紫外線を照射した。得られた硬化物を脱
型後、エアーオーブン中で100℃で2時間加熱して無色
透明の光学歪のない硬化物を得た。この硬化物を物性測
定のために切削研磨して測定サンプルの寸法に加工し、
物性測定をした結果は表1に示すとおりであった。
実施例2 実施例1で用いた単量体100部の代りに単量体90
部とトリエチレングリコールジメタクリレート(これを
「単量体」という。)10部を用い、そのほかは実施例
1と同様にして光学歪のない無色透明の硬化を得た。こ
の硬化物を同様に加工して物性を測定した。
部とトリエチレングリコールジメタクリレート(これを
「単量体」という。)10部を用い、そのほかは実施例
1と同様にして光学歪のない無色透明の硬化を得た。こ
の硬化物を同様に加工して物性を測定した。
その結果は表1に示すとおりであった。
実施例3 実施例1で用いた単量体100部の代りに、単量体9
0部と2,2−ビス〔4−(2−メタクリロイルオキシエト
キシ)フェニル〕プロパン(これを「単量体」とい
う。)10部とを用い、そのほかは実施例1と同様にして
光学歪のない無色透明の硬化物を得た。
0部と2,2−ビス〔4−(2−メタクリロイルオキシエト
キシ)フェニル〕プロパン(これを「単量体」とい
う。)10部とを用い、そのほかは実施例1と同様にして
光学歪のない無色透明の硬化物を得た。
この硬化物を同様に加工して物性を測定した。その結
果は表1に示すとおりであった。
果は表1に示すとおりであった。
実施例4 実施例1で用いた吸収剤0.05部の代りに、2−
(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール(共同薬品社商品名バイオソーブ520、「吸収
剤」という。)0.05部を用い、また紫外線照射時間を
10分間から12分間(ガラス両面をそれぞれ6分間ずつ)
に変更し、そのほかは実施例1と同様にして光学歪のな
い無色透明の硬化物を得た。
(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール(共同薬品社商品名バイオソーブ520、「吸収
剤」という。)0.05部を用い、また紫外線照射時間を
10分間から12分間(ガラス両面をそれぞれ6分間ずつ)
に変更し、そのほかは実施例1と同様にして光学歪のな
い無色透明の硬化物を得た。
この硬化物を実施例1と同様に加工し、同様にして物
性を測定した。その結果は表1に示すとおりであった。
性を測定した。その結果は表1に示すとおりであった。
実施例5 実施例1で用いたイルガキュア184の0.1部の代りに、
ベンゾフェノン(「開始剤」という。)0.1部を用
い、そのほかは実施例1と同様にして光学歪のない無色
透明な硬化物を得た。
ベンゾフェノン(「開始剤」という。)0.1部を用
い、そのほかは実施例1と同様にして光学歪のない無色
透明な硬化物を得た。
この硬化物を実施例1と同様に加工し、同様にして物
性を測定した。その結果は表1に示すとおりであった。
性を測定した。その結果は表1に示すとおりであった。
実施例6 実施例1で用いた単量体の代りに、構造式 で表わされる単量体〔以下、これを「単量体」とい
う。)を用い、そのほかは実施例1と同様にして光学歪
のない無色透明な硬化物を得た。
う。)を用い、そのほかは実施例1と同様にして光学歪
のない無色透明な硬化物を得た。
この硬化物を実施例1と同様に加工し、同様にして物
性を測定した。その結果は表1に示すとおりであった。
性を測定した。その結果は表1に示すとおりであった。
比較例1 実施例1で用いた開始剤の0.1部の代りに、ジエチ
ルチオキサントン(これを「開始剤」という。)0.1
部を用い、そのほかは実施例1と同様にして硬化物を得
た。
ルチオキサントン(これを「開始剤」という。)0.1
部を用い、そのほかは実施例1と同様にして硬化物を得
た。
この硬化物は黄色であり、この硬化物を実施例1と同
様に加工し、物性を測定した結果は表1に示すとおりで
った。
様に加工し、物性を測定した結果は表1に示すとおりで
った。
比較例2 実施例1で用いた開始剤の0.1部を、0.5部に変更
し、そのほかは実施例1と同様にして硬化物を得た。
し、そのほかは実施例1と同様にして硬化物を得た。
この硬化物は黄色であり、かつ光学歪があった。この
硬化物を実施例1と同様に加工し、同様に物性を測定し
た。その結果は表1に示すとおりであった。
硬化物を実施例1と同様に加工し、同様に物性を測定し
た。その結果は表1に示すとおりであった。
比較例3 実施例1で用いた開始剤の0.1部を、0.005部に変更
し、そのほかは実施例1と同様にして組成物とし、同様
にして硬化を行なわせた。しかし、紫外線の20分間照射
(ガラス両面をそれぞれ10分ずつ照射)後も、脱型可能
な硬化物が得られなかった。
し、そのほかは実施例1と同様にして組成物とし、同様
にして硬化を行なわせた。しかし、紫外線の20分間照射
(ガラス両面をそれぞれ10分ずつ照射)後も、脱型可能
な硬化物が得られなかった。
比較例4 実施例1で用いた吸収剤0.05部を、0.4部に変更
し、そのほかは実施例1と同様にして組成物とし、同様
にして硬化を行なわせた。
し、そのほかは実施例1と同様にして組成物とし、同様
にして硬化を行なわせた。
しかし、紫外線の20分間照射後も、脱型可能な硬化物
が得られなかった。
が得られなかった。
(発明の効果) 本発明の光硬化性組成物は、内部均質性、面の転写精
度、紫外線カット性、透明性及び色相の優れた硬化物を
与えることができ、光学部品の製造に有利に用いること
ができる。
度、紫外線カット性、透明性及び色相の優れた硬化物を
与えることができ、光学部品の製造に有利に用いること
ができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−251528(JP,A) 特開 平4−65407(JP,A) 特開 昭64−65111(JP,A) 特開 昭55−13794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 20/38,220/38 C08F 2/44 - 2/50 C08F 299/02,290/06 G02B 1/04
Claims (1)
- 【請求項1】(A)一般式 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素数
1〜6のアルキレン基を示し、Arは炭素数がいずれも6
〜30であるアリーレン基、アラルキレン基、又はフッ素
を除くハロゲン原子で置換されたそれらの基を示し、X
は−O−又は−S−を示し、Yは、Xが−O−を示す場
合には−S−又は−SO2−を示し、Xが−S−を示す場
合には、−S−,−SO2−,−CO−,又は炭素数がいず
れも1〜12であるアルキレン基、アラルキレン基、アル
キレンエーテル基、アラルキレンエーテル基、アルキレ
ンチオエーテル基及びアラルキレンチオエーテル基から
選ばれた基を示し、m及びnはそれぞれ1〜5の整数を
示し、pは0〜10の数を示し、pが0の場合は、XはS
を示す)。 で表わされる含イオウ系単量体又は該単量体100重量部
に対して200重量部以下のラジカル重合性の他の単量体
を含有する単量体100重量部、 (B)ベンゾフェノン系光重合開始剤及びアセトフェノ
ン系光重合開始剤から選ばれた少なくとも1種の光重合
開始剤0.05〜0.2重量部、及び (C)ベンゾフェノン系紫外線吸収剤及びベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤から選ばれた少なくとも1種の紫
外線吸収剤0.03〜0.1重量部を含有してなる光硬化性組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2302641A JP3055067B2 (ja) | 1990-11-09 | 1990-11-09 | 光硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2302641A JP3055067B2 (ja) | 1990-11-09 | 1990-11-09 | 光硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04175315A JPH04175315A (ja) | 1992-06-23 |
JP3055067B2 true JP3055067B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=17911431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2302641A Expired - Fee Related JP3055067B2 (ja) | 1990-11-09 | 1990-11-09 | 光硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3055067B2 (ja) |
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US5683628A (en) * | 1994-10-17 | 1997-11-04 | Seiko Epson Corp. | Photochromic composition and photochromic resin obtainable by using the same |
JP4406499B2 (ja) | 2000-08-11 | 2010-01-27 | ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 | 光学的記録媒体 |
JP2002097217A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-02 | Mitsubishi Chemicals Corp | 光硬化性組成物及びその硬化物 |
US20080299489A1 (en) * | 2007-06-04 | 2008-12-04 | Byers Gary W | Ultraviolet curable coating fluid for printing systems |
-
1990
- 1990-11-09 JP JP2302641A patent/JP3055067B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04175315A (ja) | 1992-06-23 |
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