JP3054315B2 - 画像処理方法及びその装置 - Google Patents
画像処理方法及びその装置Info
- Publication number
- JP3054315B2 JP3054315B2 JP6135886A JP13588694A JP3054315B2 JP 3054315 B2 JP3054315 B2 JP 3054315B2 JP 6135886 A JP6135886 A JP 6135886A JP 13588694 A JP13588694 A JP 13588694A JP 3054315 B2 JP3054315 B2 JP 3054315B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pixel
- image
- scaling
- unit
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Editing Of Facsimile Originals (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理方法及びその装
置に関し、特にはデジタル2値画像の変倍処理を行う画
像処理方法及び装置に関するものである。
置に関し、特にはデジタル2値画像の変倍処理を行う画
像処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2値画像を変倍する場合、2値画像その
ものを変倍するのではなく、まず2値画像の文字・線画
領域の輪郭情報を抽出し、その抽出した輪郭情報に基づ
いて変倍画像を生成することが提案されている。具体的
には、2値画像からアウトラインベクトルを抽出し、そ
の抽出したアウトラインベクトル形式で所望の倍率(任
意)で滑らかに変倍したアウトラインベクトルを作成
し、この滑らかに変倍したアウトラインベクトルから2
値画像を再生成するものである。しかし、この変倍方法
では、2値画像の中の白地(下地)中の黒画素領域に注
目し、白画素領域と黒画素領域の境界に輪郭ベクトルを
抽出して、輪郭ベクトルループ単位に処理を進めるため
に、疑似中間調画像に特有の孤立点や、うろこ状に連結
する数画素の黒画素連結成分や、ディザパターンに対し
てもノイズ除去や平滑化が施されてしまい、疑似中間調
画像の面積階調表現により得られるみかけの濃度が変化
したり、特有のテクスチャがより強調されてしまい、画
質を落としてしまう場合があった。
ものを変倍するのではなく、まず2値画像の文字・線画
領域の輪郭情報を抽出し、その抽出した輪郭情報に基づ
いて変倍画像を生成することが提案されている。具体的
には、2値画像からアウトラインベクトルを抽出し、そ
の抽出したアウトラインベクトル形式で所望の倍率(任
意)で滑らかに変倍したアウトラインベクトルを作成
し、この滑らかに変倍したアウトラインベクトルから2
値画像を再生成するものである。しかし、この変倍方法
では、2値画像の中の白地(下地)中の黒画素領域に注
目し、白画素領域と黒画素領域の境界に輪郭ベクトルを
抽出して、輪郭ベクトルループ単位に処理を進めるため
に、疑似中間調画像に特有の孤立点や、うろこ状に連結
する数画素の黒画素連結成分や、ディザパターンに対し
てもノイズ除去や平滑化が施されてしまい、疑似中間調
画像の面積階調表現により得られるみかけの濃度が変化
したり、特有のテクスチャがより強調されてしまい、画
質を落としてしまう場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、画像を変倍す
る場合に、画像を文字・線画成分のみの画像と疑似中間
調成分のみの画像に分け、それぞそれに対して変倍処理
を施す方法も提案されている。しかし上記従来例では、
疑似中間調領域に文字がある画像や、文字中にノイズが
含まれている場合に生じやすい、画像の領域の誤判定に
よって、画質劣化が発生することがあった。
る場合に、画像を文字・線画成分のみの画像と疑似中間
調成分のみの画像に分け、それぞそれに対して変倍処理
を施す方法も提案されている。しかし上記従来例では、
疑似中間調領域に文字がある画像や、文字中にノイズが
含まれている場合に生じやすい、画像の領域の誤判定に
よって、画質劣化が発生することがあった。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、文字・線画成分と疑似中間調成分に誤判定が生じた
場合でも良好な画質の変倍画像を得ることができる画像
処理方法及びその装置を提供することを目的とする。
で、文字・線画成分と疑似中間調成分に誤判定が生じた
場合でも良好な画質の変倍画像を得ることができる画像
処理方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0005】また本発明の他の目的は、入力画像に対し
て文字・線画成分に適切な変倍処理と疑似中間調成分に
適切な変倍処理を施して2枚の画像を作成した後、像域
判定により2枚の画像を選択および合成する画像処理方
法及び装置を提供することにある。
て文字・線画成分に適切な変倍処理と疑似中間調成分に
適切な変倍処理を施して2枚の画像を作成した後、像域
判定により2枚の画像を選択および合成する画像処理方
法及び装置を提供することにある。
【0006】また本発明の他の目的は、文字・線画成分
に適した変倍処理への入力における黒画素を文字・線画
成分と判定した黒画素およびその周辺にある黒画素に限
定することにより、かかる処理を行いながらも必要とな
るメモリ容量や処理時間の増大を抑えた画像処理方法及
びその装置を提供することにある。
に適した変倍処理への入力における黒画素を文字・線画
成分と判定した黒画素およびその周辺にある黒画素に限
定することにより、かかる処理を行いながらも必要とな
るメモリ容量や処理時間の増大を抑えた画像処理方法及
びその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理方法は以下のような構成を備える。
即ち、2値画像中の各画素が文字・線画領域もしくは疑
似中間調領域のどちらに属するかを判定する像域判定工
程と、文字・線画領域と判定された領域を変倍する第1
の変倍工程と、疑似中間調領域と判定された領域を変倍
する第2の変倍工程と、前記像域判定工程の結果を用
い、前記第1,第2の変倍工程それぞれで変倍された画
像を画素ごとに選択して合成する工程とを有する。
に本発明の画像処理方法は以下のような構成を備える。
即ち、2値画像中の各画素が文字・線画領域もしくは疑
似中間調領域のどちらに属するかを判定する像域判定工
程と、文字・線画領域と判定された領域を変倍する第1
の変倍工程と、疑似中間調領域と判定された領域を変倍
する第2の変倍工程と、前記像域判定工程の結果を用
い、前記第1,第2の変倍工程それぞれで変倍された画
像を画素ごとに選択して合成する工程とを有する。
【0008】上記目的を達成するために本発明の画像処
理装置は以下のような構成を備える。即ち、2値画像中
の各画素が文字・線画領域もしくは疑似中間調領域のど
ちらに属するかを判定する像域判定手段と、文字・線画
領域と判定された領域を変倍する第1の変倍手段と、疑
似中間調領域と判定された領域を変倍する第2の変倍手
段と、前記像域判定手段の判定結果に応じて、前記第1
及び第2の変倍手段のそれぞれで変倍された画像を選択
して合成する選択合成手段とを有する。
理装置は以下のような構成を備える。即ち、2値画像中
の各画素が文字・線画領域もしくは疑似中間調領域のど
ちらに属するかを判定する像域判定手段と、文字・線画
領域と判定された領域を変倍する第1の変倍手段と、疑
似中間調領域と判定された領域を変倍する第2の変倍手
段と、前記像域判定手段の判定結果に応じて、前記第1
及び第2の変倍手段のそれぞれで変倍された画像を選択
して合成する選択合成手段とを有する。
【0009】
【作用】以上の構成において、2値画像中の各画素が文
字・線画領域もしくは疑似中間調領域のどちらに属する
かを判定し、文字・線画領域と判定された画像を変倍す
るとともに、疑似中間調領域と判定された領域を変倍す
る。そして、像域判定手段の判定結果に応じて、前記第
1及び第2の変倍手段のそれぞれで変倍された画像を選
択して合成するように動作する。
字・線画領域もしくは疑似中間調領域のどちらに属する
かを判定し、文字・線画領域と判定された画像を変倍す
るとともに、疑似中間調領域と判定された領域を変倍す
る。そして、像域判定手段の判定結果に応じて、前記第
1及び第2の変倍手段のそれぞれで変倍された画像を選
択して合成するように動作する。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
施例を詳細に説明する。
【0011】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例
の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0012】同図において、1は2値画像獲得部で、変
倍処理を施すデジタル2値画像を獲得(入力)してラス
タ走査形式で2値画像を出力する。2は像域判定部で、
2値画像獲得部1から出力されたラスタ走査形式の2値
画像データ(信号)の各画素に対し、疑似中間調成分を
含む画像領域か、それ以外の成分(以降、文字・線画成
分と称す)を含む画像領域かを判定する。3は像域判定
部2より出力される領域情報を変倍する像域判定結果変
倍部である。4はアウトライン抽出用画像作成部で、像
域判定部2で判定された像域に応じて、2値画像獲得部
1から出力されたラスタ走査形式の2値画像データの文
字・線画成分及びその周辺の黒画素からなる2値画像情
報を作成している。5はアウトライン変倍部で、アウト
ライン抽出画像作成部4から出力されたラスタ走査形式
の2値画像データを入力し、その入力した画像情報から
アウトラインベクトルを抽出している。更に、その抽出
したアウトラインベクトルデータ形態で画像の平滑化お
よび変倍処理を行い、得られた平滑・変倍されたアウト
ラインデータから、そのデータの表現する2値画像をラ
スタ走査形式の2値画像データとして再生して変倍画像
を得ている。
倍処理を施すデジタル2値画像を獲得(入力)してラス
タ走査形式で2値画像を出力する。2は像域判定部で、
2値画像獲得部1から出力されたラスタ走査形式の2値
画像データ(信号)の各画素に対し、疑似中間調成分を
含む画像領域か、それ以外の成分(以降、文字・線画成
分と称す)を含む画像領域かを判定する。3は像域判定
部2より出力される領域情報を変倍する像域判定結果変
倍部である。4はアウトライン抽出用画像作成部で、像
域判定部2で判定された像域に応じて、2値画像獲得部
1から出力されたラスタ走査形式の2値画像データの文
字・線画成分及びその周辺の黒画素からなる2値画像情
報を作成している。5はアウトライン変倍部で、アウト
ライン抽出画像作成部4から出力されたラスタ走査形式
の2値画像データを入力し、その入力した画像情報から
アウトラインベクトルを抽出している。更に、その抽出
したアウトラインベクトルデータ形態で画像の平滑化お
よび変倍処理を行い、得られた平滑・変倍されたアウト
ラインデータから、そのデータの表現する2値画像をラ
スタ走査形式の2値画像データとして再生して変倍画像
を得ている。
【0013】6は擬似中間調変倍部で、2値画像獲得部
1からのラスタ走査形式の2値画像データを入力し、ア
ウトライン変倍部5とは異なる方式で変倍している。7
は選択合成部で、アウトライン変倍部5の出力16と、
疑似中間調変倍部6の出力17とを入力し、像域判定結
果変倍部3からの像域判定結果14に応じて、出力16
と17のいずれかを選択して、合成した変倍画像を得
る。8は2値画像出力部で、選択合成部7で得られた変
倍画像を表示したり、ハードコピーをとったり、あるい
は通信路などへ出力している。
1からのラスタ走査形式の2値画像データを入力し、ア
ウトライン変倍部5とは異なる方式で変倍している。7
は選択合成部で、アウトライン変倍部5の出力16と、
疑似中間調変倍部6の出力17とを入力し、像域判定結
果変倍部3からの像域判定結果14に応じて、出力16
と17のいずれかを選択して、合成した変倍画像を得
る。8は2値画像出力部で、選択合成部7で得られた変
倍画像を表示したり、ハードコピーをとったり、あるい
は通信路などへ出力している。
【0014】以下、各部分の構成及び動作を順次説明す
る。
る。
【0015】2値画像獲得部1は、例えばイメージリー
ダで画像を読み取り、2値化してラスタ走査形式で出力
する公知のラスタ走査型の2値画像出力装置等である。
但し、2値画像を記憶した記憶媒体からデータを取り込
む装置、或いはスチールカメラで撮影された画像を2値
画像に変換する装置であってもかまわない。
ダで画像を読み取り、2値化してラスタ走査形式で出力
する公知のラスタ走査型の2値画像出力装置等である。
但し、2値画像を記憶した記憶媒体からデータを取り込
む装置、或いはスチールカメラで撮影された画像を2値
画像に変換する装置であってもかまわない。
【0016】次に、像域判定部2の構成例を図2に示
す。
す。
【0017】図2において、21はデータ保持部で、像
域判定処理に必要な小領域内の各画素値を逐次更新して
保持している。このデータ保持部21は、ラスタ走査形
式で入力されるデジタル2値画像データに対して、例え
ば、図3に示すように、注目画素201の周囲最大8×
8の64画素のデータ群203を保持する。そして、注
目画素の位置が更新(ラスタ走査形式で順次移動する)
されるのに同期して、保持するデータの内容を対応する
領域のデータに更新する。
域判定処理に必要な小領域内の各画素値を逐次更新して
保持している。このデータ保持部21は、ラスタ走査形
式で入力されるデジタル2値画像データに対して、例え
ば、図3に示すように、注目画素201の周囲最大8×
8の64画素のデータ群203を保持する。そして、注
目画素の位置が更新(ラスタ走査形式で順次移動する)
されるのに同期して、保持するデータの内容を対応する
領域のデータに更新する。
【0018】図4はデータ保持部21の構成例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【0019】24は、例えばFIFOなどで構成される
ラインバッファ部で、入力中のラスタの直前7ラスタ
(走査線)分に相当するデータを保持する。25はラッ
チ群であり、各ラスタ当り8画素分のデータ、計64個
のデータを保持している。
ラインバッファ部で、入力中のラスタの直前7ラスタ
(走査線)分に相当するデータを保持する。25はラッ
チ群であり、各ラスタ当り8画素分のデータ、計64個
のデータを保持している。
【0020】再び図2において、22は像域判定条件部
で、データ保持部21より出力される小領域を形成して
いる注目画素を含む画素群のデータを基に、当該小領域
内にある注目画素が疑似中間調領域にある画素かどうか
を判定している。この像域判定条件部22は、孤立画素
判定部26、孤立画素領域判定部27、周期性判定部2
8、高周波成分判定部29の、それぞれ異なる条件が成
立しているか否かを判定する4種類の判定部より構成さ
れる。ここで、これら条件の内、いずれかの条件が1つ
でも成立する場合には、注目画素は疑似中間調成分の画
素であると判定される。
で、データ保持部21より出力される小領域を形成して
いる注目画素を含む画素群のデータを基に、当該小領域
内にある注目画素が疑似中間調領域にある画素かどうか
を判定している。この像域判定条件部22は、孤立画素
判定部26、孤立画素領域判定部27、周期性判定部2
8、高周波成分判定部29の、それぞれ異なる条件が成
立しているか否かを判定する4種類の判定部より構成さ
れる。ここで、これら条件の内、いずれかの条件が1つ
でも成立する場合には、注目画素は疑似中間調成分の画
素であると判定される。
【0021】孤立画素判定部26は、注目画素が孤立画
素か否かを判定する。
素か否かを判定する。
【0022】これは図5の画素マトリクス204に示し
たように、注目画素201を中心に主走査方向に3画素
幅、副走査方向に3画素幅の3×3領域の画素マトリク
ス204に対して、注目画素以外の画素値が全て同じ値
(全て白画素もしくは全て黒画素)で、かつ注目画素が
周辺画素と異なる値である場合に、その注目画素201
は孤立画素であると判定する。
たように、注目画素201を中心に主走査方向に3画素
幅、副走査方向に3画素幅の3×3領域の画素マトリク
ス204に対して、注目画素以外の画素値が全て同じ値
(全て白画素もしくは全て黒画素)で、かつ注目画素が
周辺画素と異なる値である場合に、その注目画素201
は孤立画素であると判定する。
【0023】孤立画素判定部26の判定結果R(i,j)
は、i行j列の画素値をV(i,j) とし、V(i,j) =1の
とき黒画素、V(i,j) =0のとき白画素を意味するもの
とすると、以下の論理式を実行する論理回路で実現でき
る。
は、i行j列の画素値をV(i,j) とし、V(i,j) =1の
とき黒画素、V(i,j) =0のとき白画素を意味するもの
とすると、以下の論理式を実行する論理回路で実現でき
る。
【0024】R(i,j) =(V(i,j) ・NOT(V(i-1,j
-1) )・NOT(V(i-1,j) )・NOT(V(i-1,j+1)
)・NOT(V(i,j-1) )・NOT(V(i,j+1) )・
NOT(V(i+1,j-1) )・NOT(V(i+1,j) )・NO
T(V(i+1,j+1) )))+(NOT(V(i,j))・V(i-1,
j-1) ・V(i-1,j) ・V(i-1,j+1) ・V(i,j-1) ・V(i,
j+1) ・V(i+1,j-1) ・V(i+1,j) ・V(i+1,j+1) ) ここで、「・」は論理積、「+」は論理和、そしてNO
T(x)は論理値xの反転を意味する。但し、演算の優
先順位は「NOT(x)>・>+」である。
-1) )・NOT(V(i-1,j) )・NOT(V(i-1,j+1)
)・NOT(V(i,j-1) )・NOT(V(i,j+1) )・
NOT(V(i+1,j-1) )・NOT(V(i+1,j) )・NO
T(V(i+1,j+1) )))+(NOT(V(i,j))・V(i-1,
j-1) ・V(i-1,j) ・V(i-1,j+1) ・V(i,j-1) ・V(i,
j+1) ・V(i+1,j-1) ・V(i+1,j) ・V(i+1,j+1) ) ここで、「・」は論理積、「+」は論理和、そしてNO
T(x)は論理値xの反転を意味する。但し、演算の優
先順位は「NOT(x)>・>+」である。
【0025】孤立画素領域判定部27は、注目画素が孤
立画素領域にあるか否かを判定するもので、その具体例
を図6に示す。図6において、画素マトリクス205は
主走査方向に4画素幅、副走査方向に4走査線幅の4×
4画素領域内の16画素で構成される。
立画素領域にあるか否かを判定するもので、その具体例
を図6に示す。図6において、画素マトリクス205は
主走査方向に4画素幅、副走査方向に4走査線幅の4×
4画素領域内の16画素で構成される。
【0026】この画素マトリクス205内の各画素に対
して、図7で示される如く、上下左右の4画素((k,
L−1)の位置を上、(k,L+1)の位置を下、(k
−1,L)の位置を左、(k+1,L)の位置を右と称
す)が全て同値の画素(即ち、白画素もしくは黒画素)
で、かつ(k,L)の位置の画素と異なる値か否かを検
出する。そして4×4画素領域のそれぞれの画素値を
(k,L)の位置の画素とした場合には、16個の結果
が得られるが、このうち、2通り以上が該当する場合に
は、この4×4画素領域205の注目画素201が孤立
画素領域内にあると判定する。即ち、注目画素を201
とした場合に、その近傍画素領域205の16画素の中
で孤立画素(即ち、上下左右のいずれかにも連結してい
ない黒画素もしくは白画素)が2画素以上あるか否かを
判定し、例えば2画素以上ある場合には、その注目画素
201が孤立画素領域内にあると判定する。
して、図7で示される如く、上下左右の4画素((k,
L−1)の位置を上、(k,L+1)の位置を下、(k
−1,L)の位置を左、(k+1,L)の位置を右と称
す)が全て同値の画素(即ち、白画素もしくは黒画素)
で、かつ(k,L)の位置の画素と異なる値か否かを検
出する。そして4×4画素領域のそれぞれの画素値を
(k,L)の位置の画素とした場合には、16個の結果
が得られるが、このうち、2通り以上が該当する場合に
は、この4×4画素領域205の注目画素201が孤立
画素領域内にあると判定する。即ち、注目画素を201
とした場合に、その近傍画素領域205の16画素の中
で孤立画素(即ち、上下左右のいずれかにも連結してい
ない黒画素もしくは白画素)が2画素以上あるか否かを
判定し、例えば2画素以上ある場合には、その注目画素
201が孤立画素領域内にあると判定する。
【0027】周期性判定部28は、画素値が所定画素周
期で同じになっているかどうかを判定するものである。
具体的には、図3の202で示した主走査方向に8画素
幅、副走査方向8走査幅の8×8画素領域内の64画素
の中で、64画素全てが白画素であったり、全てが黒画
素である場合を除き、お互いに主走査方向に4画素、か
つ/または、副走査方向に4画素離れた位置関係にある
4画素(例えば、図3でハッチングされたA,B,C,
D)の間で各画素の画素値が全て一致するか否かを判定
する。図3に示すような8×8画素領域では、16通り
のA,B,C,Dのごとき相対位置関係にある4画素の
組が定義できる。これら16通りの各々の場合に、4画
素の画素値が全て等しいか否かを検査し、等しい場合
が、例えば14通り以上か否かを判定する。もしそうで
あれば、64画素全てが白画素もしくは全てが黒画素の
場合を除き、周期性部分(即ち、ディザ部分)にあると
判定する。
期で同じになっているかどうかを判定するものである。
具体的には、図3の202で示した主走査方向に8画素
幅、副走査方向8走査幅の8×8画素領域内の64画素
の中で、64画素全てが白画素であったり、全てが黒画
素である場合を除き、お互いに主走査方向に4画素、か
つ/または、副走査方向に4画素離れた位置関係にある
4画素(例えば、図3でハッチングされたA,B,C,
D)の間で各画素の画素値が全て一致するか否かを判定
する。図3に示すような8×8画素領域では、16通り
のA,B,C,Dのごとき相対位置関係にある4画素の
組が定義できる。これら16通りの各々の場合に、4画
素の画素値が全て等しいか否かを検査し、等しい場合
が、例えば14通り以上か否かを判定する。もしそうで
あれば、64画素全てが白画素もしくは全てが黒画素の
場合を除き、周期性部分(即ち、ディザ部分)にあると
判定する。
【0028】高周波成分判定部29は、近接する画素同
士の間で濃度変化が起こっているか否かを判定するもの
である。具体的には、図8に示すように、例えば207
で示した主走査方向6画素幅、副走査方向6走査線幅の
6×6画素領域内の36画素の中の横(主走査)方向に
隣り合う1画素間の組み合わせ30通り(図中の垂直方
向の双方向矢印で示される)の合わせて60通りの中
で、隣接2画素間の画素値が相異なる組み合わせが、例
えば28通り以上あるか否かを検査し、28通り以上あ
る場合には、その画像データの高周波成分領域にあると
判定する。
士の間で濃度変化が起こっているか否かを判定するもの
である。具体的には、図8に示すように、例えば207
で示した主走査方向6画素幅、副走査方向6走査線幅の
6×6画素領域内の36画素の中の横(主走査)方向に
隣り合う1画素間の組み合わせ30通り(図中の垂直方
向の双方向矢印で示される)の合わせて60通りの中
で、隣接2画素間の画素値が相異なる組み合わせが、例
えば28通り以上あるか否かを検査し、28通り以上あ
る場合には、その画像データの高周波成分領域にあると
判定する。
【0029】再び図2において、23は4入力の論理和
回路で、孤立画素判定部26、孤立画素領域判定部2
7、周期性判定部28、高周波成分判定部29の出力を
入力とし、これらの論理和を出力している。この出力で
もって像域判定部2の出力とする。つまり論理和回路2
3は、注目画素自身が孤立点か、注目画素が孤立画素領
域か、周期性画素領域か、高周波成分領域かのいずれか
1つ以上の領域内の画素と判定された場合に、疑似中間
調領域であることを示す信号を出力する。
回路で、孤立画素判定部26、孤立画素領域判定部2
7、周期性判定部28、高周波成分判定部29の出力を
入力とし、これらの論理和を出力している。この出力で
もって像域判定部2の出力とする。つまり論理和回路2
3は、注目画素自身が孤立点か、注目画素が孤立画素領
域か、周期性画素領域か、高周波成分領域かのいずれか
1つ以上の領域内の画素と判定された場合に、疑似中間
調領域であることを示す信号を出力する。
【0030】以上が図2における像域分離部2の構成お
よびその処理内容である。尚、像域判定部2において判
定するために用いた各種閾値は、上記値に限定されるも
のではなく、例えば、入力した画像の解像度や、その他
の状態に応じて設定する。
よびその処理内容である。尚、像域判定部2において判
定するために用いた各種閾値は、上記値に限定されるも
のではなく、例えば、入力した画像の解像度や、その他
の状態に応じて設定する。
【0031】次に、像域判定結果変倍部3は、像域判定
部2の出力13(判定結果を画素値として持つラスタ走
査形式の2値画像と考えることができる)を入力し、所
望の倍率(アウトライン変倍部5で用いる倍率と同倍
率)で変倍して出力する。像域判定結果変倍部3は、倍
率に相当する回数だけ、拡大であれば同じ入力画素値を
繰り返して出力し、縮小であれば、その画素を間引いて
出力する公知の変倍処理を行っている。
部2の出力13(判定結果を画素値として持つラスタ走
査形式の2値画像と考えることができる)を入力し、所
望の倍率(アウトライン変倍部5で用いる倍率と同倍
率)で変倍して出力する。像域判定結果変倍部3は、倍
率に相当する回数だけ、拡大であれば同じ入力画素値を
繰り返して出力し、縮小であれば、その画素を間引いて
出力する公知の変倍処理を行っている。
【0032】アウトライン抽出用画像作成部4は、アウ
トライン変倍部5での変倍結果になるべく影響を与えな
い方法で、アウトライン変倍部5への入力画素を減らす
ものであり、像域判定部2の孤立画素判定部26の出力
12、像域判定部2の出力13、2値画像獲得部1の出
力10を入力し、アウトライン変倍部5の入力となる2
値画像データ15をラスタ走査形式で出力する。即ち、
入力画像の中で、文字・線画成分の画素およびその周辺
の黒画素のみを出力する。
トライン変倍部5での変倍結果になるべく影響を与えな
い方法で、アウトライン変倍部5への入力画素を減らす
ものであり、像域判定部2の孤立画素判定部26の出力
12、像域判定部2の出力13、2値画像獲得部1の出
力10を入力し、アウトライン変倍部5の入力となる2
値画像データ15をラスタ走査形式で出力する。即ち、
入力画像の中で、文字・線画成分の画素およびその周辺
の黒画素のみを出力する。
【0033】アウトライン抽出用画像作成部4の構成例
を図9に示す。
を図9に示す。
【0034】アウトライン抽出用画像作成部4は、注目
画素が次の3つの条件を満足するときのみ黒画素を示す
信号を出力する。第1の条件は、注目画素が孤立点でな
いことである。これは、像域判定部2の孤立画素判定部
26の出力12を反転することにより得ることができ
る。第2番目の条件は、図10の402に示すように、
注目画素401を中心として主走査方向に5画素、副走
査方向に5画素の5×5領域における25画素の内1つ
以上の画素が文字・線画成分であることである。これ
は、図4と同等のデータ保持部43と、上記25画素分
の信号を入力する論理和回路44で構成できる。データ
保持部43は、像域判定部2の出力をインバータ46で
反転した結果を入力し、上記5×5領域の計25画素の
像域判定部2の出力反転結果を出力する。第3番目の条
件は、入力画像の注目画素が黒画素であることである。
これは、2値画像獲得部2の出力10を用いれば得るこ
とができる。上記3つの条件を示す信号を、FIFOバ
ッファ42,47や、同期制御回路41を用いて、互い
に同期を取りながら論理積回路45に入力し、その出力
をアウトライン抽出用画像作成部4の出力15とする。
ここでは、2番目の条件として、注目画素を中心とする
5×5領域を参照する例を用いて説明したが、7×7領
域など領域の大きさ形を変えてもかまわない。
画素が次の3つの条件を満足するときのみ黒画素を示す
信号を出力する。第1の条件は、注目画素が孤立点でな
いことである。これは、像域判定部2の孤立画素判定部
26の出力12を反転することにより得ることができ
る。第2番目の条件は、図10の402に示すように、
注目画素401を中心として主走査方向に5画素、副走
査方向に5画素の5×5領域における25画素の内1つ
以上の画素が文字・線画成分であることである。これ
は、図4と同等のデータ保持部43と、上記25画素分
の信号を入力する論理和回路44で構成できる。データ
保持部43は、像域判定部2の出力をインバータ46で
反転した結果を入力し、上記5×5領域の計25画素の
像域判定部2の出力反転結果を出力する。第3番目の条
件は、入力画像の注目画素が黒画素であることである。
これは、2値画像獲得部2の出力10を用いれば得るこ
とができる。上記3つの条件を示す信号を、FIFOバ
ッファ42,47や、同期制御回路41を用いて、互い
に同期を取りながら論理積回路45に入力し、その出力
をアウトライン抽出用画像作成部4の出力15とする。
ここでは、2番目の条件として、注目画素を中心とする
5×5領域を参照する例を用いて説明したが、7×7領
域など領域の大きさ形を変えてもかまわない。
【0035】次に、アウトライン変倍部5について説明
する。
する。
【0036】図11に示す如く、アウトライン変倍部5
は、アウトライン抽出部51、アウトライン平滑・変倍
部52および、2値画像再生部53を備えている。具体
的には、アウトライン抽出用画像作成部4の出力を入力
して、アウトライン抽出部51にてアウトラインベクト
ル(粗輪郭ベクトル)を抽出し、アウトライン平滑・変
倍部52において、その抽出されたアウトラインベクト
ル表現の状態で所望の倍率(任意)で滑らかに変倍され
たアウトラインベクトルを作成し、2値画像再生部53
においてこの滑らかに変倍されたアウトラインベクトル
から2値画像を再生する。これによって、所望の倍率で
変倍された高画質の画像を生成する。
は、アウトライン抽出部51、アウトライン平滑・変倍
部52および、2値画像再生部53を備えている。具体
的には、アウトライン抽出用画像作成部4の出力を入力
して、アウトライン抽出部51にてアウトラインベクト
ル(粗輪郭ベクトル)を抽出し、アウトライン平滑・変
倍部52において、その抽出されたアウトラインベクト
ル表現の状態で所望の倍率(任意)で滑らかに変倍され
たアウトラインベクトルを作成し、2値画像再生部53
においてこの滑らかに変倍されたアウトラインベクトル
から2値画像を再生する。これによって、所望の倍率で
変倍された高画質の画像を生成する。
【0037】図12は、実施例のアウトライン抽出用画
像作成部4から出力されるラスタ走査型の2値画像デー
タの走査形態を示しており、かつアウトライン抽出部5
1が入力とするラスタ走査型の2値部分画像データの走
査形態をも示している。アウトライン抽出部51は、こ
のような形式でアウトライン抽出用画像作成部4より出
力されるラスタ走査型の2値画像データを入力してい
る。
像作成部4から出力されるラスタ走査型の2値画像デー
タの走査形態を示しており、かつアウトライン抽出部5
1が入力とするラスタ走査型の2値部分画像データの走
査形態をも示している。アウトライン抽出部51は、こ
のような形式でアウトライン抽出用画像作成部4より出
力されるラスタ走査型の2値画像データを入力してい
る。
【0038】尚、図12において、501はラスタ走査
中の2値画像のある画素を示しており、502はこの画
素の近傍8画素を含めた9画素領域を表している。アウ
トライン抽出部51は、注目画素501をラスタ走査順
に移動させて、各注目画素に対し、502に示す9画素
領域における各画素の状態(白画素か黒画素か)を調べ
ている。そして注目画素501と、注目画素501の近
隣画素間に存在する輪郭ベクトル(水平ベクトルもしく
は垂直ベクトル)を検出し、輪郭ベクトルが存在する場
合には、その辺ベクトルの始点座標と向きのデータを抽
出して、それら辺ベクトル間の接続関係を更新しなが
ら、粗輪郭ベクトルを抽出する。
中の2値画像のある画素を示しており、502はこの画
素の近傍8画素を含めた9画素領域を表している。アウ
トライン抽出部51は、注目画素501をラスタ走査順
に移動させて、各注目画素に対し、502に示す9画素
領域における各画素の状態(白画素か黒画素か)を調べ
ている。そして注目画素501と、注目画素501の近
隣画素間に存在する輪郭ベクトル(水平ベクトルもしく
は垂直ベクトル)を検出し、輪郭ベクトルが存在する場
合には、その辺ベクトルの始点座標と向きのデータを抽
出して、それら辺ベクトル間の接続関係を更新しなが
ら、粗輪郭ベクトルを抽出する。
【0039】図13に、注目画素501と注目画素50
1の近隣画素間の輪郭ベクトルの抽出状態の一例を示し
た。
1の近隣画素間の輪郭ベクトルの抽出状態の一例を示し
た。
【0040】図13において、△は垂直ベクトルの始点
(または水平ベクトルの終点)を表し、○印は水平ベク
トルの始点(または垂直ベクトルの終点)を表してい
る。
(または水平ベクトルの終点)を表し、○印は水平ベク
トルの始点(または垂直ベクトルの終点)を表してい
る。
【0041】図14は、上述したアウトライン抽出部5
1によって抽出された粗輪郭ベクトルループの一例を示
す図である。ここで、格子で区切られている各枡目は、
入力画像の画素位置を示し、空白の枡目は、白画素を意
味し、点模様で埋められた○印は黒画素を意味してい
る。
1によって抽出された粗輪郭ベクトルループの一例を示
す図である。ここで、格子で区切られている各枡目は、
入力画像の画素位置を示し、空白の枡目は、白画素を意
味し、点模様で埋められた○印は黒画素を意味してい
る。
【0042】また図13と同様に、△は垂直ベクトルの
始点を表し、○印は水平ベクトルの始点を表している。
図14の例でわかるように、このアウトライン抽出部5
1では、黒画素の連結する領域を、水平ベクトルと、そ
の長さが異なるものの垂直ベクトルとを、交互に連続す
る粗輪郭ベクトルループとして抽出する。ただし、ここ
では抽出を進める方向は、その進む向きに対して右側が
黒画素領域となるようにしている。また、各粗輪郭ベク
トルの始点は、入力画像の各画素の中間位置として抽出
される。つまり、各画素の存在位置を整数(x,y)で
表した場合、抽出されるベクトルの始点はそれぞれの座
標値に0.5を加えた値、あるいは0.5を減じた値と
なる。より詳しく説明すれば、原画中の1画素幅の線部
分も、有意な幅を持った粗輪郭ループとして抽出され
る。
始点を表し、○印は水平ベクトルの始点を表している。
図14の例でわかるように、このアウトライン抽出部5
1では、黒画素の連結する領域を、水平ベクトルと、そ
の長さが異なるものの垂直ベクトルとを、交互に連続す
る粗輪郭ベクトルループとして抽出する。ただし、ここ
では抽出を進める方向は、その進む向きに対して右側が
黒画素領域となるようにしている。また、各粗輪郭ベク
トルの始点は、入力画像の各画素の中間位置として抽出
される。つまり、各画素の存在位置を整数(x,y)で
表した場合、抽出されるベクトルの始点はそれぞれの座
標値に0.5を加えた値、あるいは0.5を減じた値と
なる。より詳しく説明すれば、原画中の1画素幅の線部
分も、有意な幅を持った粗輪郭ループとして抽出され
る。
【0043】このように抽出された粗輪郭ベクトルルー
プ群は、図15に示すようなデータ形式で図11のアウ
トライン抽出部51より出力される。即ち、画像中より
抽出された総粗輪郭ループ数“a”と、第1輪郭ループ
から第a輪郭ループまでの各粗輪郭ループデータ群から
なる。各粗輪郭ループデータは、粗輪郭ループ内に存在
する輪郭ベクトルの始点の総数(輪郭辺ベクトルの総数
とも考えることができる)と、ループを構成している順
番に各輪郭辺ベクトルの始点座標(x座標値,y座標
値)の値(水平ベクトルの始点及び垂直ベクトルの始点
が交互に並ぶ)の列より構成されている。
プ群は、図15に示すようなデータ形式で図11のアウ
トライン抽出部51より出力される。即ち、画像中より
抽出された総粗輪郭ループ数“a”と、第1輪郭ループ
から第a輪郭ループまでの各粗輪郭ループデータ群から
なる。各粗輪郭ループデータは、粗輪郭ループ内に存在
する輪郭ベクトルの始点の総数(輪郭辺ベクトルの総数
とも考えることができる)と、ループを構成している順
番に各輪郭辺ベクトルの始点座標(x座標値,y座標
値)の値(水平ベクトルの始点及び垂直ベクトルの始点
が交互に並ぶ)の列より構成されている。
【0044】次に、図11のアウトライン平滑・変倍部
52では、アウトライン抽出部51より出力される粗輪
郭ベクトルデータ(図15参照)を入力し、その平滑化
および所望の倍率への変倍処理をアウトラインベクトル
データ(座標値)の形態上で実施する。
52では、アウトライン抽出部51より出力される粗輪
郭ベクトルデータ(図15参照)を入力し、その平滑化
および所望の倍率への変倍処理をアウトラインベクトル
データ(座標値)の形態上で実施する。
【0045】図16にアウトライン平滑・変倍部52の
さらに詳しい構成を示す。
さらに詳しい構成を示す。
【0046】図16において、54は変倍の倍率設定
部、55は第一平滑化・変倍部である。第一平滑化・変
倍部55は、倍率設定部54により設定した倍率で、入
力した粗輪郭データを平滑・変倍処理する。この処理結
果は、第二平滑化部56においてさらに平滑化されて、
最終出力を得る。
部、55は第一平滑化・変倍部である。第一平滑化・変
倍部55は、倍率設定部54により設定した倍率で、入
力した粗輪郭データを平滑・変倍処理する。この処理結
果は、第二平滑化部56においてさらに平滑化されて、
最終出力を得る。
【0047】変倍設定部54は、予めディップスイッチ
やダイヤルスイッチなどで設定されている値を、第一平
滑化・変倍部55に渡すものでもよいし、何か外部より
I/F(インターフェース)を介して提供されるなどの
形式をとってもよく、入力として与えられる画像サイズ
に対し、主走査(横)方向,副走査(縦)方向独立にそ
れぞれ何倍にするかの情報を与える部分である。
やダイヤルスイッチなどで設定されている値を、第一平
滑化・変倍部55に渡すものでもよいし、何か外部より
I/F(インターフェース)を介して提供されるなどの
形式をとってもよく、入力として与えられる画像サイズ
に対し、主走査(横)方向,副走査(縦)方向独立にそ
れぞれ何倍にするかの情報を与える部分である。
【0048】第一平滑化・変倍部55は、倍率設定部5
4からの倍率情報を得て、平滑化・変倍処理を行う。
4からの倍率情報を得て、平滑化・変倍処理を行う。
【0049】図17にアウトライン平滑・変倍処理を実
現するハードウェア構成例を示す。同図において、51
0はアウトライン抽出回路、511はCPU、512は
ディスク装置、513はディスクI/O、514はCP
U511の動作処理手順(プログラムや各種データ)を
記憶しているROMである。515はI/Oポート、5
16はRAM(ランダムアクセスメモリ)、517は上
記ブロックを接続するバスである。
現するハードウェア構成例を示す。同図において、51
0はアウトライン抽出回路、511はCPU、512は
ディスク装置、513はディスクI/O、514はCP
U511の動作処理手順(プログラムや各種データ)を
記憶しているROMである。515はI/Oポート、5
16はRAM(ランダムアクセスメモリ)、517は上
記ブロックを接続するバスである。
【0050】図11のアウトライン抽出部51は、ディ
スク装置512に、図15に示すデータ形式でファイル
(粗輪郭ベクトルデータ)を記憶する。CPU511
は、図18に与えられる手順で動作し、アウトライン平
滑・変倍の処理を実行する。
スク装置512に、図15に示すデータ形式でファイル
(粗輪郭ベクトルデータ)を記憶する。CPU511
は、図18に与えられる手順で動作し、アウトライン平
滑・変倍の処理を実行する。
【0051】まずステップS1で、ディスクI/O51
3を経由してディスク装置512に格納された素輪郭デ
ータを読出して、RAM516のワーキングメモリ領域
(図示せず)に読み込む。次に、ステップS2で第一平
滑化および変倍を行う。
3を経由してディスク装置512に格納された素輪郭デ
ータを読出して、RAM516のワーキングメモリ領域
(図示せず)に読み込む。次に、ステップS2で第一平
滑化および変倍を行う。
【0052】第一平滑化処理は、素輪郭データの各閉ル
ープ単位で行われる。各素輪郭データの各輪郭辺(水平
ベクトル、もしくは垂直ベクトル)ベクトルに順次着目
していき、各着目輪郭本にベクトルに対し、それぞれの
前後のベクトル高々3本まで(即ち、着目辺に前に3
本、着目辺自体、それに着目辺の後に3本の合計、高々
7本までの辺ベクトル)お互いに連続する本ベクトルの
長さと向きの組み合わせによってパターンを分けて、そ
れぞれの場合に対して、着目辺に対する第一平滑化結果
となる第一平滑化後の輪郭点を定義してゆく。そして、
第一平滑化後の輪郭点の座標値およびその輪郭点が角の
点なのか否かを示す付加情報(以下、角点情報と称す)
を出力する。ここで言う角の点とは、意味のある角に位
置する点をいい、ノイズやその他の要因でギザギザした
部分やノッチなどによる角の点は除かれる。さて、角の
点と判断された第一平滑化後の輪郭点(以降、角点と称
す)は、後の第二平滑化によって平滑化されない点、即
ちその位置が不動点として扱われる。言い換えれば、角
の点と判断されなかった第一平滑化後の輪郭点(以後、
角点と称す)は、後段の第二平滑化処理によって、さら
に平滑化されることになる。
ープ単位で行われる。各素輪郭データの各輪郭辺(水平
ベクトル、もしくは垂直ベクトル)ベクトルに順次着目
していき、各着目輪郭本にベクトルに対し、それぞれの
前後のベクトル高々3本まで(即ち、着目辺に前に3
本、着目辺自体、それに着目辺の後に3本の合計、高々
7本までの辺ベクトル)お互いに連続する本ベクトルの
長さと向きの組み合わせによってパターンを分けて、そ
れぞれの場合に対して、着目辺に対する第一平滑化結果
となる第一平滑化後の輪郭点を定義してゆく。そして、
第一平滑化後の輪郭点の座標値およびその輪郭点が角の
点なのか否かを示す付加情報(以下、角点情報と称す)
を出力する。ここで言う角の点とは、意味のある角に位
置する点をいい、ノイズやその他の要因でギザギザした
部分やノッチなどによる角の点は除かれる。さて、角の
点と判断された第一平滑化後の輪郭点(以降、角点と称
す)は、後の第二平滑化によって平滑化されない点、即
ちその位置が不動点として扱われる。言い換えれば、角
の点と判断されなかった第一平滑化後の輪郭点(以後、
角点と称す)は、後段の第二平滑化処理によって、さら
に平滑化されることになる。
【0053】図19は、この様子即ち、着目粗輪郭辺ベ
クトルDiと着目粗輪郭辺ベクトルの前の3本の辺ベク
トル、Di−1,Di−2,Di−3および、着目粗輪
郭辺ベクトルの後の3本の辺ベクトルDi+1,Di+
2,Di+3の様子と、着目辺Diに対して定義される
第一平滑化後の輪郭点の様子を示している。つまり、こ
うして再定義された輪郭点どうしを結ぶベクトル(斜め
方向のベクトルが許される)を構築する。
クトルDiと着目粗輪郭辺ベクトルの前の3本の辺ベク
トル、Di−1,Di−2,Di−3および、着目粗輪
郭辺ベクトルの後の3本の辺ベクトルDi+1,Di+
2,Di+3の様子と、着目辺Diに対して定義される
第一平滑化後の輪郭点の様子を示している。つまり、こ
うして再定義された輪郭点どうしを結ぶベクトル(斜め
方向のベクトルが許される)を構築する。
【0054】以上、第一平滑化の処理内容を説明した。
第一平滑化後のデータは、RAM516の所定領域に順
次構築されていく。かくして、図18のステップS2の
処理を終えて、CPU511はステップS3の第二平滑
化処理を行う。
第一平滑化後のデータは、RAM516の所定領域に順
次構築されていく。かくして、図18のステップS2の
処理を終えて、CPU511はステップS3の第二平滑
化処理を行う。
【0055】この第二平滑化処理は、第一平滑化後のデ
ータを入力する。即ち、閉ループ数、各閉ループ毎の輪
郭点数、各閉ループ毎の第一平滑化済みの輪郭点の座標
値データ列、及び、各閉ループ毎の第一平滑化済みの輪
郭点の付加情報データ列を入力して、第二平滑化後の輪
郭点データを出力する。第二平滑化後の輪郭データは、
例えば図20に示すように、閉ループ数(N)、各閉ル
ープ毎の輪郭点数(Li)テーブル、各閉ループ毎の第
二平滑化済みの輪郭点の座標データ列より構成される。
ータを入力する。即ち、閉ループ数、各閉ループ毎の輪
郭点数、各閉ループ毎の第一平滑化済みの輪郭点の座標
値データ列、及び、各閉ループ毎の第一平滑化済みの輪
郭点の付加情報データ列を入力して、第二平滑化後の輪
郭点データを出力する。第二平滑化後の輪郭データは、
例えば図20に示すように、閉ループ数(N)、各閉ル
ープ毎の輪郭点数(Li)テーブル、各閉ループ毎の第
二平滑化済みの輪郭点の座標データ列より構成される。
【0056】以下に、図21を用いて、第二平滑化処理
の概要を説明する。第二平滑化は、第一平滑化同様、輪
郭ループ単位に処理され、かつ各輪郭ループ内において
は、各輪郭点毎に処理が進められる。
の概要を説明する。第二平滑化は、第一平滑化同様、輪
郭ループ単位に処理され、かつ各輪郭ループ内において
は、各輪郭点毎に処理が進められる。
【0057】各輪郭点について、注目している輪郭点が
角点である場合は、入力した輪郭点座標値そのものでも
って、その注目輪郭点に対する第二平滑化済みの輪郭点
座標データとする。つまり、何も変更しない。
角点である場合は、入力した輪郭点座標値そのものでも
って、その注目輪郭点に対する第二平滑化済みの輪郭点
座標データとする。つまり、何も変更しない。
【0058】また、注目している輪郭点が非角点である
場合は、前後の輪郭点座標値と、注目する輪郭点の座標
値との加重平均により求まる値を、注目している輪郭点
に対する第二平滑化済みの輪郭点座標値とする。即ち、
非角点である注目入力輪郭点をPi(xi,yi)とし、
Piの入力輪郭ループにおける直前の輪郭点をPi-1(x
i-1,yi-1)、直後の輪郭点をPi+1(xi+1,yi+1)
と、更には注目入力輪郭点Piに対する第二平滑化済の
輪郭点をQi(x′i,y′i)とすると、 x′i=ki-1・xi-1+ki・xi+ki+1・xi+1 y′i=ki-1・yi-1+ki・yi+ki+1・yi+1 …(1) として算出する。ここで、ki-1=ki+1=1/4,ki
=1/2である。
場合は、前後の輪郭点座標値と、注目する輪郭点の座標
値との加重平均により求まる値を、注目している輪郭点
に対する第二平滑化済みの輪郭点座標値とする。即ち、
非角点である注目入力輪郭点をPi(xi,yi)とし、
Piの入力輪郭ループにおける直前の輪郭点をPi-1(x
i-1,yi-1)、直後の輪郭点をPi+1(xi+1,yi+1)
と、更には注目入力輪郭点Piに対する第二平滑化済の
輪郭点をQi(x′i,y′i)とすると、 x′i=ki-1・xi-1+ki・xi+ki+1・xi+1 y′i=ki-1・yi-1+ki・yi+ki+1・yi+1 …(1) として算出する。ここで、ki-1=ki+1=1/4,ki
=1/2である。
【0059】図21において、点P0,P1,P2,P3,
P4は、入力である第一平滑化済の連続する輪郭点列の
一部であり、P0およびP4は角点、P1,P2およびP3
は非角点を示している。この時の処理結果が、それぞれ
点Q0,Q1,Q2,Q3,Q4で示されている。P0および
P4は角点であるから、それらの座標値が、そのままそ
れぞれQ0およびQ4の座標値となる。また、点Q1は、
P0,P1,P2から上述した式に従って算出した値を座
標値として持つ。同様に、Q2はP1,P2,P3から、Q
3はP2,P3,P4から上式に従って算出した値を座標値
としてもつ。
P4は、入力である第一平滑化済の連続する輪郭点列の
一部であり、P0およびP4は角点、P1,P2およびP3
は非角点を示している。この時の処理結果が、それぞれ
点Q0,Q1,Q2,Q3,Q4で示されている。P0および
P4は角点であるから、それらの座標値が、そのままそ
れぞれQ0およびQ4の座標値となる。また、点Q1は、
P0,P1,P2から上述した式に従って算出した値を座
標値として持つ。同様に、Q2はP1,P2,P3から、Q
3はP2,P3,P4から上式に従って算出した値を座標値
としてもつ。
【0060】CPU511は、このようにしてRAM5
16上の所定領域にある第一平滑化済の輪郭データに対
する第2平滑化処理を施す。この処理は、第1ループか
ら順に第2ループ、第3ループというようにループごと
に処理を進めていき、全てのループに対する処理が終了
することにより、第二平滑化の処理を終了する。各ルー
プの処理内では、第1点から順に第2点、第3点と処理
を進め、全ての該当ループ内の輪郭点に対して(1)式
に示した処理を終えると、当該ループの処理を終え、次
のループに処理を進めていく。
16上の所定領域にある第一平滑化済の輪郭データに対
する第2平滑化処理を施す。この処理は、第1ループか
ら順に第2ループ、第3ループというようにループごと
に処理を進めていき、全てのループに対する処理が終了
することにより、第二平滑化の処理を終了する。各ルー
プの処理内では、第1点から順に第2点、第3点と処理
を進め、全ての該当ループ内の輪郭点に対して(1)式
に示した処理を終えると、当該ループの処理を終え、次
のループに処理を進めていく。
【0061】尚、ループ内にL個の輪郭点が存在する場
合、第1点の前の点とは第L点のことであり、又、第L
点の後の点とは第1点のことである。以上、第二平滑化
処理では、入力とする第一平滑化済輪郭データと同じ総
ループ数をもち、かつ、各ループ上の輪郭点数は変わら
ず、同数の輪郭点データが生成される。CPU511
は、以上の結果をRAM516の別領域もしくは、ディ
スク装置512上に図20に示した形態で出力し、第二
平滑化処理の(ステップS3)の処理を終了する。
合、第1点の前の点とは第L点のことであり、又、第L
点の後の点とは第1点のことである。以上、第二平滑化
処理では、入力とする第一平滑化済輪郭データと同じ総
ループ数をもち、かつ、各ループ上の輪郭点数は変わら
ず、同数の輪郭点データが生成される。CPU511
は、以上の結果をRAM516の別領域もしくは、ディ
スク装置512上に図20に示した形態で出力し、第二
平滑化処理の(ステップS3)の処理を終了する。
【0062】次に、CPU511はステップS4へ進
み、第二平滑化処理の結果得られたデータを、I/O5
15を介して2値画像再生部53へ転送して、図18に
示したその一連の処理を終える。
み、第二平滑化処理の結果得られたデータを、I/O5
15を介して2値画像再生部53へ転送して、図18に
示したその一連の処理を終える。
【0063】図11の2値画像再生部53は、例えば、
I/O515を介して転送された、第二平滑化済の輪郭
データを基に、該輪郭データにより表現されるベクトル
図形により囲まれる領域を塗り潰して生成される2値画
像をラスタ走査形式で出力することができる。
I/O515を介して転送された、第二平滑化済の輪郭
データを基に、該輪郭データにより表現されるベクトル
図形により囲まれる領域を塗り潰して生成される2値画
像をラスタ走査形式で出力することができる。
【0064】以上が、アウトライン変倍部5の概要であ
る。ここで、像域判定部2の誤判定を考慮し、ベクトル
数がある閾値以下のループに対しては、角点同様に、第
二平滑化を行わないと、より良い画質の変倍画像が得ら
れる場合がある。
る。ここで、像域判定部2の誤判定を考慮し、ベクトル
数がある閾値以下のループに対しては、角点同様に、第
二平滑化を行わないと、より良い画質の変倍画像が得ら
れる場合がある。
【0065】次に、図1の疑似中間調変倍部6について
説明する。この変倍部6は、2値画像獲得部1の出力1
1を入力し、アウトライン変倍とは異なる変倍方法によ
り所望の倍率(アウトライン変倍部で用いる倍率と同倍
率)で変倍した画像を出力する。
説明する。この変倍部6は、2値画像獲得部1の出力1
1を入力し、アウトライン変倍とは異なる変倍方法によ
り所望の倍率(アウトライン変倍部で用いる倍率と同倍
率)で変倍した画像を出力する。
【0066】この疑似中間調変倍部6の概要を図22を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0067】61は2値画像を一時的に多値画像に復元
するための逆量子化部である。逆量子化処理部は61で
は、図23に示す如く、例えば、注目画素601の周辺
16画素の近傍画素を参照して、16画素のそれぞれ
と、対応する16個の係数のそれぞれとの積の総和を計
算し、その結果を用いて注目画素601を一時的に復元
する多値画素値とする。次に、逆量子化処理部61の出
力、即ち多値画素データをSPC変倍処理部62におい
て所望の倍率(アウトライン変倍部で用いる倍率と同倍
率)で変倍処理する。ここで実行されるSPC変倍処理
は、倍率に相当する回数だけ、拡大であれば同じ入力画
素値を繰り返して出力し、縮小であれば、その画素を間
引いて出力する公知の変倍処理である。
するための逆量子化部である。逆量子化処理部は61で
は、図23に示す如く、例えば、注目画素601の周辺
16画素の近傍画素を参照して、16画素のそれぞれ
と、対応する16個の係数のそれぞれとの積の総和を計
算し、その結果を用いて注目画素601を一時的に復元
する多値画素値とする。次に、逆量子化処理部61の出
力、即ち多値画素データをSPC変倍処理部62におい
て所望の倍率(アウトライン変倍部で用いる倍率と同倍
率)で変倍処理する。ここで実行されるSPC変倍処理
は、倍率に相当する回数だけ、拡大であれば同じ入力画
素値を繰り返して出力し、縮小であれば、その画素を間
引いて出力する公知の変倍処理である。
【0068】こうしてSPC変倍された多値画素データ
を疑似中間調処理部63において再び2値化し、変倍さ
れた2値画像データを得る。疑似中間調処理部63は、
例えば公知の誤差拡散処理回路、もしくはディザ処理回
路などで構成される。
を疑似中間調処理部63において再び2値化し、変倍さ
れた2値画像データを得る。疑似中間調処理部63は、
例えば公知の誤差拡散処理回路、もしくはディザ処理回
路などで構成される。
【0069】かくして得られた疑似中間調処理部63の
出力17を、疑似中間調変倍部6の出力とする。
出力17を、疑似中間調変倍部6の出力とする。
【0070】ここで、疑似中間調変倍部6の逆量子化処
理部61における係数マトリクスは必ずしも図23で説
明した4×4のサイズに限る必要はなく、例えば図24
の毎く、8×8や5×5あるいは、6×4などの一般に
m×n(m,nは整数)として設定してもよく、かつ各
係数も全て“1”とするに限らず、図25の如く注目画
素に近いほど係数値を大きくするなど、各々の要素が異
なる係数値を持つ構成にしても構わない。係数マトリク
スのサイズは、原画の疑似中間調表現のもつ階調数に合
う大きさにするとより、忠実な多値画像の再現が期待で
きるが、その一方でコスト高の原因となるので、適宜選
択するのが望ましい。
理部61における係数マトリクスは必ずしも図23で説
明した4×4のサイズに限る必要はなく、例えば図24
の毎く、8×8や5×5あるいは、6×4などの一般に
m×n(m,nは整数)として設定してもよく、かつ各
係数も全て“1”とするに限らず、図25の如く注目画
素に近いほど係数値を大きくするなど、各々の要素が異
なる係数値を持つ構成にしても構わない。係数マトリク
スのサイズは、原画の疑似中間調表現のもつ階調数に合
う大きさにするとより、忠実な多値画像の再現が期待で
きるが、その一方でコスト高の原因となるので、適宜選
択するのが望ましい。
【0071】次に、図1の選択合成部7において、アウ
トライン変倍部5の出力16と疑似中間調変倍部6の出
力17とが、像域判定結果変倍部3の出力14に基づい
て選択されて合成される。
トライン変倍部5の出力16と疑似中間調変倍部6の出
力17とが、像域判定結果変倍部3の出力14に基づい
て選択されて合成される。
【0072】図26は選択合成部7の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【0073】72は像域判定結果変倍部3から得られる
変倍済像域判定結果(判定結果を画素値として持つ2値
画像データ)を保持するための変倍済像域判定結果用バ
ッファである。73はアウトライン変倍部5から得られ
る変倍済の2値画像データを保持するためのアウトライ
ン変倍済画像データバッファである。74は疑似中間調
変倍部6から得られる変倍済の2値画像データを保持す
るための疑似中間調変倍済画像データバッファである。
76は画像データバッファ73と74の画像データを選
択合成した画像データを一時的に保持する合成画像デー
タバッファである。71はバッファ72に入っている変
倍済像域判定結果と、バッファ73に入っているアウト
ライン変倍済画像データと、バッファ74に入っている
疑似中間調変倍済画像データ同士をラスタ走査形式で読
み出すように同期制御を行う同期制御回路である。同期
制御回路71により、バッファ73およびバッファ74
よりラスタ走査形式で読み出された変倍処理画像データ
は、ラスタ走査形式で読み出された変倍済像域判定結果
に基づき、それぞれお互いに対応する画素毎に選択合成
され、その合成された画像は合成画像データバッファ7
6に一時的に蓄えられる。変倍処理済画像データの選択
合成は論理回路75で行われる。即ち、変倍済像域判定
結果が1(疑似中間調成分を示す)の時は、疑似中間調
変倍済画像データが選択され、変倍済像域判定結果が0
(文字・線画成分を示す)の時はアウトライン変倍済画
像データを選択する。
変倍済像域判定結果(判定結果を画素値として持つ2値
画像データ)を保持するための変倍済像域判定結果用バ
ッファである。73はアウトライン変倍部5から得られ
る変倍済の2値画像データを保持するためのアウトライ
ン変倍済画像データバッファである。74は疑似中間調
変倍部6から得られる変倍済の2値画像データを保持す
るための疑似中間調変倍済画像データバッファである。
76は画像データバッファ73と74の画像データを選
択合成した画像データを一時的に保持する合成画像デー
タバッファである。71はバッファ72に入っている変
倍済像域判定結果と、バッファ73に入っているアウト
ライン変倍済画像データと、バッファ74に入っている
疑似中間調変倍済画像データ同士をラスタ走査形式で読
み出すように同期制御を行う同期制御回路である。同期
制御回路71により、バッファ73およびバッファ74
よりラスタ走査形式で読み出された変倍処理画像データ
は、ラスタ走査形式で読み出された変倍済像域判定結果
に基づき、それぞれお互いに対応する画素毎に選択合成
され、その合成された画像は合成画像データバッファ7
6に一時的に蓄えられる。変倍処理済画像データの選択
合成は論理回路75で行われる。即ち、変倍済像域判定
結果が1(疑似中間調成分を示す)の時は、疑似中間調
変倍済画像データが選択され、変倍済像域判定結果が0
(文字・線画成分を示す)の時はアウトライン変倍済画
像データを選択する。
【0074】最後に、図1の2値画像出力部8は、選択
合成部7により合成され、合成画像データバッファ76
に蓄えられた変倍処理画像を入力するレーザビームプリ
ンタやサーマルプリンタなどのハードコピー装置、或は
液晶やCRT等のディスプレイ装置等で構成され、2値
画像データを表示したり、或はハードコピーとして紙面
に記録出力するものである。
合成部7により合成され、合成画像データバッファ76
に蓄えられた変倍処理画像を入力するレーザビームプリ
ンタやサーマルプリンタなどのハードコピー装置、或は
液晶やCRT等のディスプレイ装置等で構成され、2値
画像データを表示したり、或はハードコピーとして紙面
に記録出力するものである。
【0075】[第2実施例]前記第1の実施例における
2値画像獲得部1は、必ずしもイメージリーダである必
要はなく、例えばファクシミリ装置の受信部のように、
通信部を介して2値画像を装置外部より入力する2値画
像の受信装置であってもよい。また、前記第1実施例に
おける2値画像出力部8も必ずしもハードコピー装置で
ある必要はなく、例えば、ファクシミリ装置の送信部の
ように、通信部を用いて2値画像(勿論符号化して)を
装置外部へ出力する2値画像送信装置であってもよい。
また、さらに、2値画像出力部8は、磁気ディスクなど
の外部記憶装置などにより、2値画像を入力するインタ
ーフェース装置であってもよい。
2値画像獲得部1は、必ずしもイメージリーダである必
要はなく、例えばファクシミリ装置の受信部のように、
通信部を介して2値画像を装置外部より入力する2値画
像の受信装置であってもよい。また、前記第1実施例に
おける2値画像出力部8も必ずしもハードコピー装置で
ある必要はなく、例えば、ファクシミリ装置の送信部の
ように、通信部を用いて2値画像(勿論符号化して)を
装置外部へ出力する2値画像送信装置であってもよい。
また、さらに、2値画像出力部8は、磁気ディスクなど
の外部記憶装置などにより、2値画像を入力するインタ
ーフェース装置であってもよい。
【0076】[第3実施例]前記第1の実施例の構成に
加え、図27に示すような構成の装置で実現することも
可能である。即ち、前記第1の実施例でのアウトライン
変倍部5の入力は、アウトライン抽出用画像作成部4の
出力ではなく、2値画像獲得部1の出力10を直接入力
する構成としても実現可能である。この場合、前記第1
の実施例に比して、アウトライン変倍部5で必要となる
メモリ容量や処理時間が増加する場合があるが、アウト
ライン抽出用画像作成部4が不要となるため、アウトラ
イン変倍部5以外の部分で、機器構成を簡略にでき、処
理速度を向上できるという利点がある。特に、疑似中間
調成分が少ない画像を対象とした機器の場合に、有効で
ある。
加え、図27に示すような構成の装置で実現することも
可能である。即ち、前記第1の実施例でのアウトライン
変倍部5の入力は、アウトライン抽出用画像作成部4の
出力ではなく、2値画像獲得部1の出力10を直接入力
する構成としても実現可能である。この場合、前記第1
の実施例に比して、アウトライン変倍部5で必要となる
メモリ容量や処理時間が増加する場合があるが、アウト
ライン抽出用画像作成部4が不要となるため、アウトラ
イン変倍部5以外の部分で、機器構成を簡略にでき、処
理速度を向上できるという利点がある。特に、疑似中間
調成分が少ない画像を対象とした機器の場合に、有効で
ある。
【0077】[第4実施例]前述の図26に示した、前
記第1の実施例における選択合成部7は、図28に示す
構成でも実現可能である。
記第1の実施例における選択合成部7は、図28に示す
構成でも実現可能である。
【0078】即ち、図26の疑似中間調変倍済画像デー
タバッファ74と合成画像データバッファ76を共通化
して、バッファの数を減らすことが可能である。
タバッファ74と合成画像データバッファ76を共通化
して、バッファの数を減らすことが可能である。
【0079】図28において、選択的書き込み回路77
は、変倍済像域判定結果用データバッファ72から出力
される像域判定結果に基づき、文字・線画成分と判定さ
れた画素の場合のみ、アウトライン変倍済画像データバ
ッファ73の出力を疑似中間調変倍済画像データ及び合
成画像データ両用バッファ78に書き込むという処理を
ラスタ走査形式で行う。この場合、前記第1の実施例に
比して、選択合成を行う回路(選択的書き込み回路7
7)の構成が複雑になるが、必要なバッファの数を1つ
減らせる効果がある。
は、変倍済像域判定結果用データバッファ72から出力
される像域判定結果に基づき、文字・線画成分と判定さ
れた画素の場合のみ、アウトライン変倍済画像データバ
ッファ73の出力を疑似中間調変倍済画像データ及び合
成画像データ両用バッファ78に書き込むという処理を
ラスタ走査形式で行う。この場合、前記第1の実施例に
比して、選択合成を行う回路(選択的書き込み回路7
7)の構成が複雑になるが、必要なバッファの数を1つ
減らせる効果がある。
【0080】これまで説明した実施例における疑似中間
調変倍部6で行う変倍処理は、例えば、日経エレクトロ
ニクス1992,5,25号(No. 555)pp.20
7−210に紹介されている平均濃度保存法(MD法)
であってもよい。
調変倍部6で行う変倍処理は、例えば、日経エレクトロ
ニクス1992,5,25号(No. 555)pp.20
7−210に紹介されている平均濃度保存法(MD法)
であってもよい。
【0081】また、疑似中間調変倍部6は、入力画像
を、一時的に多値画像に逆量子化することなく、2値画
像データとして、そのままSPC処理で変倍し、SPC
処理結果として得られる2値データをもって、疑似中間
調変倍部6の出力とするように構成してもよい。
を、一時的に多値画像に逆量子化することなく、2値画
像データとして、そのままSPC処理で変倍し、SPC
処理結果として得られる2値データをもって、疑似中間
調変倍部6の出力とするように構成してもよい。
【0082】この場合には、かかる部分の構成は簡素化
され、程々の画質を低コストで実現可能とするメリット
を有する。
され、程々の画質を低コストで実現可能とするメリット
を有する。
【0083】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置に本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できる。
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置に本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できる。
【0084】従って、例えば原稿画像を読み取るスキャ
ナ装置と、読み込んだ画像データを処理するホストコン
ピュータ、さらには、その出力画像を形成するプリンタ
で構成できることは勿論である。又、画像を入力し、入
力した画像を本実施例に係る処理を行い、処理した画像
を出力するファクシミリ装置にも適用できる。
ナ装置と、読み込んだ画像データを処理するホストコン
ピュータ、さらには、その出力画像を形成するプリンタ
で構成できることは勿論である。又、画像を入力し、入
力した画像を本実施例に係る処理を行い、処理した画像
を出力するファクシミリ装置にも適用できる。
【0085】また、実施例における変倍処理するもとも
との理由は、文字通り画像の拡大や縮小も含まれるが、
例えば2値画像獲得部1より入力される画像の解像度と
2値画像出力部8の出力解像度が異なる場合に、これら
画像間の画像サイズを同じにするための処理(解像度変
換処理)にも用いられる。
との理由は、文字通り画像の拡大や縮小も含まれるが、
例えば2値画像獲得部1より入力される画像の解像度と
2値画像出力部8の出力解像度が異なる場合に、これら
画像間の画像サイズを同じにするための処理(解像度変
換処理)にも用いられる。
【0086】以上説明したように本実施例によれば、文
字・線画成分と疑似中間調成分それぞれに対して適切な
変倍処理を施して画像を変倍する場合に、入力画像に対
して文字・線画成分に適切な変倍処理と疑似中間調成分
に適切な変倍処理を施して2枚の画像を作成した後、像
域判定により画像を選択および合成することにより、文
字・線画成分と疑似中間調成分に誤判定が生じた場合で
も良好な画質の変倍画像を得ることが可能となる。
字・線画成分と疑似中間調成分それぞれに対して適切な
変倍処理を施して画像を変倍する場合に、入力画像に対
して文字・線画成分に適切な変倍処理と疑似中間調成分
に適切な変倍処理を施して2枚の画像を作成した後、像
域判定により画像を選択および合成することにより、文
字・線画成分と疑似中間調成分に誤判定が生じた場合で
も良好な画質の変倍画像を得ることが可能となる。
【0087】更に本実施例によれば、文字・線画成分に
適した変倍処理へ入力する黒画素を、文字・線画成分と
判定した黒画素およびその周辺にある黒画素に限定する
ことにより、変倍処理を行いながら、必要となるメモリ
容量や処理時間を増やさないようにできる効果がある。
適した変倍処理へ入力する黒画素を、文字・線画成分と
判定した黒画素およびその周辺にある黒画素に限定する
ことにより、変倍処理を行いながら、必要となるメモリ
容量や処理時間を増やさないようにできる効果がある。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、文
字・線画成分と疑似中間調成分に誤判定が生じた場合で
も良好な画質の変倍画像を得ることができる効果があ
る。
字・線画成分と疑似中間調成分に誤判定が生じた場合で
も良好な画質の変倍画像を得ることができる効果があ
る。
【0089】また本発明によれば、入力画像に対して文
字・線画成分に適切な変倍処理と疑似中間調成分に適切
な変倍処理を施して2枚の画像を作成した後、像域判定
により2枚の画像を選択および合成することにより、良
質の変倍画像を得ることができる効果がある。
字・線画成分に適切な変倍処理と疑似中間調成分に適切
な変倍処理を施して2枚の画像を作成した後、像域判定
により2枚の画像を選択および合成することにより、良
質の変倍画像を得ることができる効果がある。
【0090】また本発明によれば、文字・線画成分に適
した変倍処理への入力における黒画素を文字・線画成分
と判定した黒画素およびその周辺にある黒画素に限定す
ることにより、かかる処理を行いながらも必要となるメ
モリ容量や処理時間の増大を抑えることができるという
効果がある。
した変倍処理への入力における黒画素を文字・線画成分
と判定した黒画素およびその周辺にある黒画素に限定す
ることにより、かかる処理を行いながらも必要となるメ
モリ容量や処理時間の増大を抑えることができるという
効果がある。
【0091】
【図1】本発明の第1実施例の画像処理装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】本実施例の像域判定部の構成を示すブロック図
である。
である。
【図3】本実施例の像域判定部のデータ保持部および同
期性判定部の処理内容を説明する図である。
期性判定部の処理内容を説明する図である。
【図4】本実施例の像域判定部のデータ保持部の構成を
示す図である。
示す図である。
【図5】像域判定における孤立中心画素判定処理を説明
する図である。
する図である。
【図6】像域判定における孤立画素判定処理を説明する
図である。
図である。
【図7】像域判定において孤立画素の判定に参照される
領域を示す図である。
領域を示す図である。
【図8】像域判定における高周波成分の判定処理内容を
説明する図である。
説明する図である。
【図9】本実施例のアウトライン抽出用画像作成部の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図10】アウトライン抽出用画像作成部のデータ保持
部の処理内容を説明する図である。
部の処理内容を説明する図である。
【図11】本実施例のアウトライン変倍部の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図12】ラスタ走査型の2値画像から粗輪郭ベクトル
の抽出を説明する図である。
の抽出を説明する図である。
【図13】ラスタ走査型の2値画像から粗輪郭ベクトル
の抽出を説明する図である。
の抽出を説明する図である。
【図14】ラスタ走査型の2値画像から粗輪郭ベクトル
の抽出を説明する図である。
の抽出を説明する図である。
【図15】実施例のアウトライン抽出部より出力される
粗輪郭ベクトルを説明する図である。
粗輪郭ベクトルを説明する図である。
【図16】実施例のアウトライン平滑・変倍部の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図17】実施例のアウトライン平滑・変倍部の具体的
な構成例を示す図である。
な構成例を示す図である。
【図18】実施例のアウトライン平滑・変倍処理の概略
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図19】第一平滑化の処理動作を説明する図である。
【図20】第二平滑化後の輪郭データを説明する図であ
る。
る。
【図21】第二平滑化を説明する図である。
【図22】実施例の疑似中間調変倍部の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図23】疑似中間調変倍部における逆量子化処理を説
明する図である。
明する図である。
【図24】疑似中間調変倍部における逆量子化処理を説
明する図である。
明する図である。
【図25】疑似中間調変倍部における逆量子化処理を説
明する図である。
明する図である。
【図26】実施例の選択合成部の構成を示すブロック図
である。
である。
【図27】本発明の第2実施例における画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図28】本発明の第4実施例における選択合成部の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
1 2値画像獲得部 2 像域判定部 3 像域判定結果変倍部 4 アウトライン抽出用画像作成部 5 アウトライン変倍部 6 疑似中間調変倍部 7 選択合成部 8 2値画像出力部 21 データ保持部 22 像域判定条件部 27 孤立画素判定部 28 周期性判定部 29 高周波成分判定部 54 倍率設定部 55 第1平滑化・変倍部 56 第2平滑化部 61 逆量子化処理部 62 SPC変倍処理部 63 擬似中間調処理部 510 アウトライン抽出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−176162(JP,A) 特開 昭63−256055(JP,A) 特開 平3−57083(JP,A) 特開 平5−211602(JP,A) 特開 昭63−35071(JP,A) 特開 平2−9268(JP,A) 特開 平4−101564(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 3/40 G06T 5/00 H04N 1/393
Claims (18)
- 【請求項1】 入力される2値画像データから輪郭ベク
トルを抽出し、抽出された輪郭ベクトルを変倍し、変倍
された輪郭ベクトルに基づき変倍画像データを生成する
第1の変倍手段と、入力される2値画像データから、前記第1の変倍手段と
異なる方式で変倍画像データを生成する 第2の変倍手段
と、入力される2値画像データに基づき、疑似中間調領域の
画素であるか文字線画領域の画素である かを判定する像
域判定手段と、入力される2値画像データに基づき孤立点でないと判定
された注目画素であり、前記注目画素の周辺画素の1以
上の画素が文字線画成分であって、かつ前記注目画素が
黒画素である場合、前記注目画素の画像データとして黒
画素を示す2値画像データを前記第1の変倍手段に出力
するアウトライン抽出用画像作成手段と、 前記像域判定手段により文字線画領域と判定されると前
記第1の変倍手段から出力される変倍画像データを選択
し、疑似中間調領域と判定されると前記第2の変倍手段
から出力される変倍画像データを選択して合成画像デー
タとして出力する選択合成手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 前記第1及び第2変倍手段は、任意の倍
率で変倍することを特徴とする請求項1に記載の画像処
理装置。 - 【請求項3】 前記像域判定手段は、注目画素が孤立画
素か否かを判定する孤立画素判定手段と、該注目画素が
孤立画素領域にあるか否かを判定する孤立画素領域判定
手段と、前記注目画素の周辺画素の画素値が所定画素周
期で同じかどうかどうかを判定する周期性判定手段と、
近接する画素同士で濃度変化が頻繁に起こっているか否
かを判定する高周波成分判定手段とを含み、前記孤立画
素判定手段、前記孤立画素領域判定手段、前記周期性判
定手段および前記高周波成分判定手段の判定結果に基づ
いて注目画素が文字・線画領域にあるか、疑似中間調領
域にあるかを判定することを特徴とする請求項1に記載
の画像処理装置。 - 【請求項4】 前記第1の変倍手段は、与えられた2値
画像のエッジに沿った輪郭ベクトルデータを抽出する輪
郭ベクトル抽出手段と、抽出した輪郭ベクトルを平滑化
する平滑化手段と、平滑化されたベクトルデータを構成
する座標データを変倍して、当該変倍後の座標データに
基づいて輪郭を描画し、当該輪郭線内をドットで埋める
手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処
理装置。 - 【請求項5】 前記平滑化手段は、前記輪郭ベクトル抽
出手段で抽出した各輪郭ベクトルの長さにより平滑化の
程度を変えることを特徴とする請求項4に記載の画像処
理装置。 - 【請求項6】 前記第2の変倍手段は、与えられた2値
画像中の注目画素および当該注目画素近傍の2値画素群
に基づいて、当該注目画素を多値化する多値化手段と、
該多値化手段で与えられた多値画素データを再度疑似中
間調表現で2値化する2値化手段とを含むことを特徴と
する請求項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 前記選択合成手段は、前記像域判定手段
による判定結果に基づいて前記第1及び第2の変倍手段
のそれぞれで変倍された画素ごとに選択して合成するこ
とを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項8】 前記像域判定手段による判定結果を示す
2値画像を変倍する第3の変倍手段を有し、前記選択合
成手段は、前記第3の変倍手段により変倍された結果に
基づき、前記第1の変倍手段から出力される変倍画像デ
ータおよび前記第2の変倍手段から出力される変倍画像
データのいずれかの変倍画像データを選択することを特
徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項9】 前記選択合成手段で合成された2値画像
を出力する出力手段を更に有することを特徴とする請求
項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項10】 前記出力手段は前記選択合成手段で合
成された2値画像を符号化し、回線を介して出力する通
信手段であることを特徴とする請求項9に記載の画像処
理装置。 - 【請求項11】 入力される2値画像データから抽出さ
れた輪郭ベクトルを変倍し、変倍された輪郭ベクトルに
基づき変倍画像データを生成する第1の変倍工程と、入力される2値画像データから、前記第1の変倍工程と
異なる方式で変倍画像 データを生成する 第2の変倍工程
と、入力される2値画像データに基づき、疑似中間調領域の
画素であるか文字線画領域の画素である かを判定する像
域判定工程と、入力される2値画像データに基づき孤立点でないと判定
された注目画素であり、前記注目画素の周辺画素の1以
上の画素が文字線画成分であって、かつ前記注目画素が
黒画素である場合、前記注目画素の画像データとして黒
画素を示す2値画像データを前記第1の変倍工程に出力
するアウトライン抽出用画像作成工程と、 前記像域判定工程により文字線画領域と判定されると前
記第1の変倍工程により出力される変倍画像データを選
択し、疑似中間調領域と判定されると前記第2の変倍工
程により出力される変倍画像データを選択して合成画像
データとして出力する選択合成工程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項12】 前記第1および第2の変倍工程におけ
る変倍率を任意の値に設定できることを特徴とする請求
項11に記載の画像処理方法。 - 【請求項13】 前記像域判定工程は、注目画素が孤立
画素か否かを判定する孤立中心画素判定工程と、注目画
素が孤立画素領域にあるか否かを判定する孤立画素領域
判定工程と、画素値が所定画素周期で同じになっている
かどうかを判定する周期性判定工程と、近接する画素ど
うしで濃度変化が頻繁に起こっているか否かを判定する
高周波成分判定工程とを含み、前記孤立中心画素判定工
程の、前記孤立画素領域判定工程、前記周期性判定工程
および前記高周波成分判定工程の判定結果に基づいて注
目画素が文字線画領域にあるのか疑似中間調領域にある
のかを判定することを特徴とする請求項11に記載の画
像処理方法。 - 【請求項14】 前記第1の変倍工程は、与えられた2
値画像のエッジに沿った輪郭ベクトルデータを抽出する
輪郭ベクトル抽出工程と、抽出した輪郭ベクトルを平滑
化する平滑化工程と、平滑化されたベクトルデータを構
成する座標データを変倍して、当該変倍後の座標データ
に基づいて輪郭を描画し、当該輪郭線内をドットで埋め
る工程とを含むことを特徴とする請求項11に記載の画
像処理方法。 - 【請求項15】 前記平滑化工程は、前記輪郭ベクトル
抽出工程で抽出した各輪郭ベクトルの長さにより平滑化
の程度を変えることを特徴とする請求項14に記載の画
像処理方法。 - 【請求項16】 前記第2の変倍工程は、与えられた2
値画像中の注目画素および当該注目画素近傍の2値画素
群に基づいて、注目画素を多値化する多値化工程と、該
多値化工程で与えられた多値画素データを再度疑似中間
調表現で2値化する2値化工程とを含むことを特徴とす
る請求項11に記載の画像処理方法。 - 【請求項17】 前記選択合成工程では、前記像域判定
工程による判定結果に基づいて前記第1及び第2の変倍
工程により変倍された画素ごとに選択して合成すること
を特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。 - 【請求項18】 前記像域判定工程における判定結果を
示す2値画像を変倍する第3の変倍工程を有し、前記選
択合成工程では、前記第3の変倍工程で変倍された結果
に基づき、前記第1の変倍工程により出力される変倍画
像データおよび前記第2の変倍工程により出力される変
倍画像データのいずれかの変倍画像データを選択するこ
とを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6135886A JP3054315B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 画像処理方法及びその装置 |
EP94116820A EP0650287B1 (en) | 1993-10-26 | 1994-10-25 | Image processing method and apparatus |
DE69433603T DE69433603D1 (de) | 1993-10-26 | 1994-10-25 | Bildverarbeitungsverfahren und -gerät |
US08/826,876 US5832141A (en) | 1993-10-26 | 1997-04-07 | Image processing method and apparatus using separate processing for pseudohalf tone area |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6135886A JP3054315B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 画像処理方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH087090A JPH087090A (ja) | 1996-01-12 |
JP3054315B2 true JP3054315B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=15162093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6135886A Expired - Fee Related JP3054315B2 (ja) | 1993-10-26 | 1994-06-17 | 画像処理方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3054315B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5297347B2 (ja) * | 2009-11-09 | 2013-09-25 | Necエンジニアリング株式会社 | 画素数変換方法、それを実行させるためのプログラム及び画素数変換装置 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP6135886A patent/JP3054315B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH087090A (ja) | 1996-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5832141A (en) | Image processing method and apparatus using separate processing for pseudohalf tone area | |
JP3176195B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP3167120B2 (ja) | 画像処理装置及び方法 | |
JP2967011B2 (ja) | 画像処理方法及び装置 | |
US6289136B1 (en) | Image processing method and apparatus | |
JP3026706B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP3007001B2 (ja) | 画像処理装置及び方法 | |
JP3054315B2 (ja) | 画像処理方法及びその装置 | |
JP2562432B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2784278B2 (ja) | 画像変倍処理装置 | |
JPH0652304A (ja) | 画像処理装置及びその方法 | |
JP3054299B2 (ja) | 画像処理装置及びその方法 | |
JP3539552B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JPH07118002B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2000149009A (ja) | 画像処理装置 | |
JP3054338B2 (ja) | 画像処理装置およびその方法 | |
JPH0993424A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2915700B2 (ja) | 画像処理方法及びその装置 | |
JPS59195759A (ja) | 画像の拡大縮小方法 | |
JPH05342340A (ja) | 画像処理方法及びその装置 | |
JP3162918B2 (ja) | 画像処理装置および方法 | |
JP2788554B2 (ja) | 画像処理方法およびその装置 | |
JPH07262351A (ja) | 画像処理装置及びその制御方法 | |
JPH08289139A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP3347395B2 (ja) | 画像処理装置及びその方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000310 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |