JP3047023U

JP3047023U - 壁面内設型コンセント

Info

Publication number: JP3047023U
Application number: JP1997008576U
Authority: JP
Inventors: 卓二市丸
Original assignee: 有限会社藤原製作所
Priority date: 1997-09-10
Filing date: 1997-09-10
Publication date: 1998-03-31
Anticipated expiration: 2003-09-10

Abstract

(57)【要約】【課題】コンセント本体のプラグ差込部に差し込んだ
プラグが壁面より突出しないようにする。且つまたプラ
グとプラグ差込部との間に埃が溜まらないようにする。【解決手段】開口部１ａの外縁に壁面への固定用突片
２，２を設けた箱形カバー１の奥側縦壁４にコンセント
本体５を固定する。また、該奥側縦壁４の上部４ａを傾
斜させ、この部分にコンセント本体５を固定してそのプ
ラグ差込部５ａが斜め下方を向くようにする。更に、前
記箱形カバー１を、その開口部１ａからプラグ差込部５
ａまでの長さをプラグの長さより長くする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は壁面に設置するコンセントに関し、更に詳細には、コンセント本体のプラグ差込部が壁面内に位置するように設置し、これに差し込まれるプラグが壁面より突出しないようになした壁面内設型コンセントに係わる。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコンセントは、図４に示す如く、コンセント本体１０１のプラグ差込部１０２が建物の壁面１０３と略同一平面に位置している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、コンセント本体１０１のプラグ差込部１０２に差し込んだプラグ１０４の長さＬの分壁面１０３から出張りが生ずる。

【０００４】しかし、このように出張りが生ずると、壁面１０３に極力近付けて家具等を置こうとしてもこれが不可能である。即ち、家具等と壁面１０３との間には必ずプラグ１０４の長さ分の隙間をあけなければならず、部屋の有効空間を狭めてしまうことになる。また、家具等を斜めに置くと体裁が悪い。

【０００５】また、コンセント本体１０１のプラグ差込部１０２が前記の如く建物の壁面１０３と略同一平面にあると、プラグ１０４とコンセント本体のプラグ差込部１０２との間の隙間Ａに埃が入り、プラグ１０４の差込刃１０４ａにこれが溜まりやすい。そしてこの溜まった埃が熱によって燃え、火災の原因となる。

【０００６】また、従来のコンセントは、壁面１０３と直角であるから、これに差し込まれるプラグ１０４も壁面１０３と直角に出張ることになる。したがって、プラグ１０４に接続したコード１０５は自重によって垂れ下がるとき、それの端部Ｂは鋭角に折れ曲がることになる。

【０００７】本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、コンセント本体のプラグ差込部が建物の壁面内に位置するようにして、これに差し込まれるプラグが壁面より突出しないようになし、もって上記の問題点を悉く解消することができるようになした壁面内設型コンセントを提供せんとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

而して、本考案の要旨は、開口部外縁に壁面への固定用突片を設けた箱形カバーの奥側縦壁にコンセント本体を固定すると共に、前記箱形カバーを、その開口部からコンセント本体のプラグ差込部までの長さをプラグの長さと同じかそれより長くしてなる壁面内設型コンセントにある。

【０００９】また、上記構成において、箱形カバーの奥側縦壁の上部を傾斜させてこの部分にコンセント本体を固定し、プラグ差込部が斜め下方を向くようになしてもよい。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図１は斜視図、図２は正面図、図３は壁面に設置した状態の側断面図である。

【００１１】図中、１は箱形カバーである。該箱形カバー１は開口部１ａの外縁に壁面への固定用突片２，２を一体的に設けている。また、該壁面への固定用突片２，２には止めネジ挿通孔３，３を穿設している。

【００１２】また、該箱形カバー１の奥側縦壁４の上部４ａは傾斜させている。尚、本実施形態では奥側縦壁４の上部４ａを傾斜させているが、図示はしないが垂直のままでもよい。

【００１３】そして、箱形カバー１の奥側縦壁４の傾斜させた上部４ａにコンセント本体５を固定している。これによりコンセント本体５のプラグ差込部５ａは斜め下方を向くようになる。

【００１４】そして、更に箱形カバー１は、その開口部１ａからコンセント本体５のプラグ差込部５ａまでの長さをプラグ６の長さより長くしている。

【００１５】而して、本実施形態のコンセントを建物の壁面に設置するには、先ず壁面Ｗのコンセントを設置する箇所に凹部Ｗ′を設け、該凹部Ｗ′にコンセント本体５を固定した箱形カバー１を嵌め込む。そして最後に止めネジ７をもって固定するものである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は上記の如き構成であり、コンセント本体のプラグ差込部が建物の壁面内に位置し、而もプラグ差込部は壁面よりもプラグの長さ以上入り込んでいるから、これに差し込まれるプラグが壁面より突出しない。したがって、従来の如くプラグが壁面から大きく突出することによる不都合を解消することができる。

【００１７】また、コンセント本体のプラグ差込部が壁面から引っ込んだ位置にあるから、部屋の空気の対流によって埃が壁面に沿って浮遊したとしても、これが箱形カバー内に入り込む確率は少なく、よってコンセント本体のプラグ差込部とこれに差し込んだプラグとの間に埃が溜まる確率は少なくなる。

【００１８】そして、箱形カバーの奥側縦壁の上部を傾斜させ、この傾斜した部分にコンセント本体を固定し、プラグ差込部が斜め下方を向くようにした場合には、仮に箱形カバー内に埃が入り込み、これがプラグ差込部に接触したとしても傾斜している分流下しやすく、したがって、より埃の溜まる確率を少なくすることができる。

【００１９】また、コンセント本体のプラグ差込部に差し込んだプラグは完全に箱形カバー内に収まるから、プラグに接続したコードは自重によって垂れ下がったとしても従来のプラグの如くそれの端部が鋭角に折れ曲がることはない。また、この点は箱形カバーの奥側縦壁の上部を傾斜させ、この傾斜部にコンセント本体を固定した場合により効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の正面図である。

【図３】本考案の壁面に設置した状態の側断面図であ
る。

【図４】従来のコンセントの説明図である。

【符号の説明】

１箱形カバー１ａ箱形カバーの開口部２，２箱形カバーの壁面への固定用突片３，３ネジ挿通孔４箱形カバーの奥側縦壁４ａ奥側縦壁の傾斜した上部５コンセント本体５ａプラグ差込部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】開口部外縁に壁面への固定用突片を設け
た箱形カバーの奥側縦壁にコンセント本体を固定すると
共に、前記箱形カバーを、その開口部からコンセント本
体のプラグ差込部までの長さをプラグの長さと同じかそ
れより長くしてなる壁面内設型コンセント。
【請求項２】箱形カバーの奥側縦壁の上部を傾斜させ
てこの部分にコンセント本体を固定し、プラグ差込部が
斜め下方を向くようになした請求項１記載の壁面内設型
コンセント。