JP3041481B2 - 可撓管継手 - Google Patents
可撓管継手Info
- Publication number
- JP3041481B2 JP3041481B2 JP10291661A JP29166198A JP3041481B2 JP 3041481 B2 JP3041481 B2 JP 3041481B2 JP 10291661 A JP10291661 A JP 10291661A JP 29166198 A JP29166198 A JP 29166198A JP 3041481 B2 JP3041481 B2 JP 3041481B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positioning ring
- tightening cylinder
- tightening
- flexible pipe
- pipe joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓管継手、特
に、蛇腹状の可撓管が接続される可撓管継手に関するも
のである。
に、蛇腹状の可撓管が接続される可撓管継手に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の可撓管継手の断面図で
あり、図13は、図12の位置決めリングの斜視図であ
る。図12に示す従来の可撓管継手は、筒状の継手主体
(9a)と、この継手主体(9a)に挿入螺合される締付け筒(9
b)と、を具備しており、この締付け筒(9b)の先端部に
は、可撓管(8) を接続する為の環状のリテーナ(91)が装
着されている。
あり、図13は、図12の位置決めリングの斜視図であ
る。図12に示す従来の可撓管継手は、筒状の継手主体
(9a)と、この継手主体(9a)に挿入螺合される締付け筒(9
b)と、を具備しており、この締付け筒(9b)の先端部に
は、可撓管(8) を接続する為の環状のリテーナ(91)が装
着されている。
【0003】そして、締付け筒(9b)には、位置決めリン
グ(9c)が外嵌している。この位置決めリング(9c)は、図
13に示すように、周方向の一箇所が開放したC字状に
形成されており、締付け筒(9b)のねじ込み方向の後方側
の張出し部(95)と、継手主体(9a)の前記後方側の端面部
(94)との間に介在されている。又、この位置決めリング
(9c)は、締付け筒(9b)が継手主体(9a)に対し所定度合い
に螺合した初期位置にあるときに、張出し部(95)及び端
面部(94)に当接する構成となっている。従って、この位
置決めリング(9c)によって、締付け筒(9b)が前記初期位
置に位置決めされている。
グ(9c)が外嵌している。この位置決めリング(9c)は、図
13に示すように、周方向の一箇所が開放したC字状に
形成されており、締付け筒(9b)のねじ込み方向の後方側
の張出し部(95)と、継手主体(9a)の前記後方側の端面部
(94)との間に介在されている。又、この位置決めリング
(9c)は、締付け筒(9b)が継手主体(9a)に対し所定度合い
に螺合した初期位置にあるときに、張出し部(95)及び端
面部(94)に当接する構成となっている。従って、この位
置決めリング(9c)によって、締付け筒(9b)が前記初期位
置に位置決めされている。
【0004】このものでは、締付け筒(9b)が前記初期位
置にあるときに、締付け筒(9b)及びリテーナ(91)に可撓
管(8) が挿入可能となっており、この可撓管(8) の挿入
によって、図12に示すように、リテーナ(91)の内周部
が可撓管(8) の谷部に入り込んだ状態となる。そして、
位置決めリング(9c)を締付け筒(9b)から取り外し、この
後に、締付け筒(9b)を最終位置まで更にねじ込むと、リ
テーナ(91)は、継手主体(9a)のテーパ面(92)に嵌入され
て外周拘束状態で可撓管(8) の山部に係合したものとな
る。これによって、可撓管(8) が抜止め状態に接続され
たものとなる。
置にあるときに、締付け筒(9b)及びリテーナ(91)に可撓
管(8) が挿入可能となっており、この可撓管(8) の挿入
によって、図12に示すように、リテーナ(91)の内周部
が可撓管(8) の谷部に入り込んだ状態となる。そして、
位置決めリング(9c)を締付け筒(9b)から取り外し、この
後に、締付け筒(9b)を最終位置まで更にねじ込むと、リ
テーナ(91)は、継手主体(9a)のテーパ面(92)に嵌入され
て外周拘束状態で可撓管(8) の山部に係合したものとな
る。これによって、可撓管(8) が抜止め状態に接続され
たものとなる。
【0005】又、このねじ込みによって、可撓管(8) の
先端外周部が継手主体(9a)内の環状パッキン(93)に当接
することから、可撓管(8) と継手主体(9a)との間の気密
が確保される。
先端外周部が継手主体(9a)内の環状パッキン(93)に当接
することから、可撓管(8) と継手主体(9a)との間の気密
が確保される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ものでは、可撓管(8) の接続作業に際して継手主体(9a)
に対し締付け筒(9b)をねじ込むまえに、締付け筒(9b)か
ら位置決めリング(9c)を取り外す必要があるから、この
接続作業が面倒なものとなっていた。本発明は、可撓管
の接続作業を簡便にすることを課題とする。
ものでは、可撓管(8) の接続作業に際して継手主体(9a)
に対し締付け筒(9b)をねじ込むまえに、締付け筒(9b)か
ら位置決めリング(9c)を取り外す必要があるから、この
接続作業が面倒なものとなっていた。本発明は、可撓管
の接続作業を簡便にすることを課題とする。
【0007】[1項]
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『筒状の継手主体
と、前記継手主体に挿入螺合される締付け筒と、を具備
し、前記締付け筒が前記継手主体に対し所定度合いに螺
合した初期位置にあるときに前記締付け筒に蛇腹状の可
撓管が挿入可能であり、前記締付け筒が最終位置まで更
にねじ込まれることによって前記可撓管が抜止め状態に
接続される構成である可撓管継手において、前記締付け
筒には位置決めリングが設けられると共に、前記継手主
体には前記位置決めリングと軸方向に係合する被係合部
が設けられ、前記位置決めリングと前記被係合部との係
合によって前記初期位置にある前記締付け筒のねじ込み
が阻止され、前記締付け筒の締付力が所定値以上に達し
たときに前記ねじ込み阻止が解除される構成であり、前
記位置決めリングは、前記締付け筒に設けられた無端リ
ングであり、前記継手主体に於ける前記締付け筒螺合側
の開放端部の端面は、前記位置決めリングと対向する環
状シール面であり、前記締付け筒には前記位置決めリン
グを挟んで前記環状シール面と対向する位置から環状の
シールフランジが張り出し、前記締付け筒が前記最終位
置にあるときに前記環状シール面と前記シールフランジ
とが前記位置決めリングを全周に亙って液密性及び通気
性のある状態に挟圧する構成であることを特徴とする』
ものである。
ために講じた本発明の解決手段は、『筒状の継手主体
と、前記継手主体に挿入螺合される締付け筒と、を具備
し、前記締付け筒が前記継手主体に対し所定度合いに螺
合した初期位置にあるときに前記締付け筒に蛇腹状の可
撓管が挿入可能であり、前記締付け筒が最終位置まで更
にねじ込まれることによって前記可撓管が抜止め状態に
接続される構成である可撓管継手において、前記締付け
筒には位置決めリングが設けられると共に、前記継手主
体には前記位置決めリングと軸方向に係合する被係合部
が設けられ、前記位置決めリングと前記被係合部との係
合によって前記初期位置にある前記締付け筒のねじ込み
が阻止され、前記締付け筒の締付力が所定値以上に達し
たときに前記ねじ込み阻止が解除される構成であり、前
記位置決めリングは、前記締付け筒に設けられた無端リ
ングであり、前記継手主体に於ける前記締付け筒螺合側
の開放端部の端面は、前記位置決めリングと対向する環
状シール面であり、前記締付け筒には前記位置決めリン
グを挟んで前記環状シール面と対向する位置から環状の
シールフランジが張り出し、前記締付け筒が前記最終位
置にあるときに前記環状シール面と前記シールフランジ
とが前記位置決めリングを全周に亙って液密性及び通気
性のある状態に挟圧する構成であることを特徴とする』
ものである。
【0009】このものでは、上記位置決めリングは、上
記被係合部に係合して前記締付け筒のねじ込みを阻止し
ているから、この位置決めリングによって締付け筒が初
期位置に位置決めされたものとなる。この初期位置にあ
る締付け筒に可撓管を挿入した後に、この締付け筒を締
め込むと、その締付力が所定値以上に達したときに、位
置決めリングによる前記ねじ込み阻止が解除される。つ
まり、上記した位置決め状態が解除される。
記被係合部に係合して前記締付け筒のねじ込みを阻止し
ているから、この位置決めリングによって締付け筒が初
期位置に位置決めされたものとなる。この初期位置にあ
る締付け筒に可撓管を挿入した後に、この締付け筒を締
め込むと、その締付力が所定値以上に達したときに、位
置決めリングによる前記ねじ込み阻止が解除される。つ
まり、上記した位置決め状態が解除される。
【0010】そして、この解除後に、締付け筒を更に最
終位置までねじ込むと、可撓管がこの可撓管継手に抜止
め状態に接続されたものとなる。締付け筒が上記最終位
置にある状態では、継手主体の環状シール面と締付け筒
のシールフランジとの間に位置決めリングが全周に亙っ
て挟圧される。そして、この挟圧部は、全周に亙って液
密性を有するから、この挟圧部から可撓管継手内に雨水
が侵入しない。一方、可撓管が金属製であり可撓管に合
成樹脂製の被覆管が被せられている場合に、この可撓管
に誤ってクギ等が貫通しているときには、通常、被覆管
の貫通部からガスが漏れないから、前記挟圧部の気密を
保持したままで、ガス漏れ検査を実施しても、異常無し
と判定されてしまう。しかし、前記挟圧部が通気性を有
することから、可撓管と被覆管との間から継手主体内に
流入したガスが前記挟圧部から外部に漏れるものとな
り、ガス漏れ検査時に異常有りと判定される。即ち、ガ
ス漏れ検査時の誤判定が防止される。
終位置までねじ込むと、可撓管がこの可撓管継手に抜止
め状態に接続されたものとなる。締付け筒が上記最終位
置にある状態では、継手主体の環状シール面と締付け筒
のシールフランジとの間に位置決めリングが全周に亙っ
て挟圧される。そして、この挟圧部は、全周に亙って液
密性を有するから、この挟圧部から可撓管継手内に雨水
が侵入しない。一方、可撓管が金属製であり可撓管に合
成樹脂製の被覆管が被せられている場合に、この可撓管
に誤ってクギ等が貫通しているときには、通常、被覆管
の貫通部からガスが漏れないから、前記挟圧部の気密を
保持したままで、ガス漏れ検査を実施しても、異常無し
と判定されてしまう。しかし、前記挟圧部が通気性を有
することから、可撓管と被覆管との間から継手主体内に
流入したガスが前記挟圧部から外部に漏れるものとな
り、ガス漏れ検査時に異常有りと判定される。即ち、ガ
ス漏れ検査時の誤判定が防止される。
【0011】
【発明の効果】本発明では、以上説明したように、締付
け筒をねじ込んでその締付力が所定値以上に達すると、
位置決めリングによる位置決め状態が解除されるから、
従来のように前記位置決め解除の為に位置決めリングを
締付け筒から取り外すことが不要であり、この可撓管接
続作業が簡便なものとなる。
け筒をねじ込んでその締付力が所定値以上に達すると、
位置決めリングによる位置決め状態が解除されるから、
従来のように前記位置決め解除の為に位置決めリングを
締付け筒から取り外すことが不要であり、この可撓管接
続作業が簡便なものとなる。
【0012】[2項]上記1項において、『前記位置決
めリングは、前記締付け筒の外周面に形成された周方向
に延びる環状溝に対して外嵌した構成であり、前記環状
溝の前記ねじ込み方向の後方側の周壁は、前記後方側に
向って漸次直径拡大するテーパ壁である』ものでは、締
付け筒の環状溝の周壁の内、前記ねじ込み方向の後方側
の周壁が前記後方側に向って漸次直径拡大するテーパ壁
であるから、締付け筒の締付力が所定値以上に達する
と、締付け筒のねじ込みに伴って、位置決めリングの内
周部がテーパ壁に沿って拡大して環状溝から脱出する。
この脱出によって、上記ねじ込み阻止が解除される。こ
の後は、テーパ壁の大径側に続く円筒表面に沿って位置
決めリングが摺動しながら、締付け筒が上記最終位置ま
でねじ込まれる。
めリングは、前記締付け筒の外周面に形成された周方向
に延びる環状溝に対して外嵌した構成であり、前記環状
溝の前記ねじ込み方向の後方側の周壁は、前記後方側に
向って漸次直径拡大するテーパ壁である』ものでは、締
付け筒の環状溝の周壁の内、前記ねじ込み方向の後方側
の周壁が前記後方側に向って漸次直径拡大するテーパ壁
であるから、締付け筒の締付力が所定値以上に達する
と、締付け筒のねじ込みに伴って、位置決めリングの内
周部がテーパ壁に沿って拡大して環状溝から脱出する。
この脱出によって、上記ねじ込み阻止が解除される。こ
の後は、テーパ壁の大径側に続く円筒表面に沿って位置
決めリングが摺動しながら、締付け筒が上記最終位置ま
でねじ込まれる。
【0013】このものでは、位置決めリングが環状溝の
テーパ壁に摺動して環状溝から脱出するから、前記解除
動作がスムーズである。尚、上記した1項に於いては、
この2項の他、環状溝の前記周壁や位置決めリングが破
損することにより位置決めリングが環状溝から脱出する
ものを含む。
テーパ壁に摺動して環状溝から脱出するから、前記解除
動作がスムーズである。尚、上記した1項に於いては、
この2項の他、環状溝の前記周壁や位置決めリングが破
損することにより位置決めリングが環状溝から脱出する
ものを含む。
【0014】[3項]上記1項において、『前記位置決
めリングは、前記締付け筒に一体的に結合されると共
に、前記位置決めリングの強度は、前記締付け筒の締付
力が所定値以上に達したときに前記ねじ込みが可能とな
るように破損する程度に設定されている』ものでは、締
付け筒の締付力が所定値以上に達したとき、位置決めリ
ングの破損により上記ねじ込み阻止が解除される。
めリングは、前記締付け筒に一体的に結合されると共
に、前記位置決めリングの強度は、前記締付け筒の締付
力が所定値以上に達したときに前記ねじ込みが可能とな
るように破損する程度に設定されている』ものでは、締
付け筒の締付力が所定値以上に達したとき、位置決めリ
ングの破損により上記ねじ込み阻止が解除される。
【0015】このものでは、位置決めリングが締付け筒
に一体的に結合されているから、位置決めリングを紛失
する心配がない。又、取付け不良の問題も生じない。
尚、この3項においては、位置決めリングと締付け筒と
が一体成形されたものや、これら両者が接着されたもの
を含む。
に一体的に結合されているから、位置決めリングを紛失
する心配がない。又、取付け不良の問題も生じない。
尚、この3項においては、位置決めリングと締付け筒と
が一体成形されたものや、これら両者が接着されたもの
を含む。
【0016】
【0017】[4項] 上記1項〜3項の何れかに於いて、『前記位置決めリン
グは、液密性及び通気性のある材質よりなる』もので
は、前記挟圧部での液密性及び通気性が位置決めリング
自体によって確保されているから、前記挟圧部の構成が
簡単である。
グは、液密性及び通気性のある材質よりなる』もので
は、前記挟圧部での液密性及び通気性が位置決めリング
自体によって確保されているから、前記挟圧部の構成が
簡単である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける可撓管継手の断面図であり、図2は、図1の
可撓管継手の締付け筒(2) の外観斜視図であり、図3
は、図2の締付け筒(2) の部分断面斜視図であり、図4
は、図1の可撓管継手に於いて可撓管(8) の接続作業初
期の断面図であり、図5は、図1の可撓管継手に於いて
締付け筒(2)に可撓管(8) が挿通された状態の断面図で
あり、図6は、図1の可撓管継手に於いて締付け筒(2)
を最終位置までねじ込んだ状態の断面図であり、図7
は、図1の位置決めリング(6) の斜視図である。
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける可撓管継手の断面図であり、図2は、図1の
可撓管継手の締付け筒(2) の外観斜視図であり、図3
は、図2の締付け筒(2) の部分断面斜視図であり、図4
は、図1の可撓管継手に於いて可撓管(8) の接続作業初
期の断面図であり、図5は、図1の可撓管継手に於いて
締付け筒(2)に可撓管(8) が挿通された状態の断面図で
あり、図6は、図1の可撓管継手に於いて締付け筒(2)
を最終位置までねじ込んだ状態の断面図であり、図7
は、図1の位置決めリング(6) の斜視図である。
【0019】この実施の形態の可撓管継手は、図1に示
すように、ガスコック等に接続される筒状の継手主体
(1) と、この継手主体(1) に挿入螺合される締付け筒
(2) と、この締付け筒(2) に一体的に結合されたリテー
ナ(3) と、を具備している。尚、継手主体(1) 、締付け
筒(2) 及びリテーナ(3) は、何れも金属製である。この
可撓管継手に接続される可撓管(8) は、金属製の蛇腹管
であり、この可撓管(8) に於いて先端部の複数の山部及
び谷部を除く部分には、合成樹脂製の被覆管(80)が被せ
られている。
すように、ガスコック等に接続される筒状の継手主体
(1) と、この継手主体(1) に挿入螺合される締付け筒
(2) と、この締付け筒(2) に一体的に結合されたリテー
ナ(3) と、を具備している。尚、継手主体(1) 、締付け
筒(2) 及びリテーナ(3) は、何れも金属製である。この
可撓管継手に接続される可撓管(8) は、金属製の蛇腹管
であり、この可撓管(8) に於いて先端部の複数の山部及
び谷部を除く部分には、合成樹脂製の被覆管(80)が被せ
られている。
【0020】[各部の構成について] *継手主体(1) * 継手主体(1) の下流端部(図1では上端部)の外周部分
には、ガスコック(図示せず)のガス入口部に挿入螺合
される雄ネジ(11)が形成されている。継手主体(1) の上
流端部の内周部分には、後述の締付け筒(2) と螺合する
雌ネジ(13)が形成されており、この雌ネジ(13)の開放端
の端面は、後述の位置決めリング(6) に対向する環状シ
ール面(16)となっている。
には、ガスコック(図示せず)のガス入口部に挿入螺合
される雄ネジ(11)が形成されている。継手主体(1) の上
流端部の内周部分には、後述の締付け筒(2) と螺合する
雌ネジ(13)が形成されており、この雌ネジ(13)の開放端
の端面は、後述の位置決めリング(6) に対向する環状シ
ール面(16)となっている。
【0021】そして、雌ネジ(13)の下流側には、環状凹
部(15)が連続している。この環状凹部(15)は、後述のリ
テーナ(3) に可撓管(8) が強制挿入された時にリテーナ
(3)の先端部が外周側に拡大するのを許容する為のもの
である。更に、この環状凹部(15)よりも下流側には、締
付け筒(2) のねじ込み方向に向けて漸次直径が縮小する
テーパ部(17)が形成されており、このテーパ部(17)より
も下流側(図1では上方)には、小径のガス通路(18)が
形成されている。
部(15)が連続している。この環状凹部(15)は、後述のリ
テーナ(3) に可撓管(8) が強制挿入された時にリテーナ
(3)の先端部が外周側に拡大するのを許容する為のもの
である。更に、この環状凹部(15)よりも下流側には、締
付け筒(2) のねじ込み方向に向けて漸次直径が縮小する
テーパ部(17)が形成されており、このテーパ部(17)より
も下流側(図1では上方)には、小径のガス通路(18)が
形成されている。
【0022】又、このガス通路(18)の上流端とテーパ部
(17)の下流端との間には、可撓管(8) の先端部を受ける
環状の管受け面(51)が形成されており、この管受け面(5
1)には、可撓管(8) との間の気密を確保する為のOリン
グ(52)が装着されている。 *締付け筒(2) * 上記した継手主体(1) に対して雌ネジ部(13)側(上流
側)から挿入螺合される締付け筒(2) は、図1及び図2
に示すように、外周部が六角状の工具対応部となる筒部
(22)と、これの下流側に続く円筒部(23)と、を具備して
いる。
(17)の下流端との間には、可撓管(8) の先端部を受ける
環状の管受け面(51)が形成されており、この管受け面(5
1)には、可撓管(8) との間の気密を確保する為のOリン
グ(52)が装着されている。 *締付け筒(2) * 上記した継手主体(1) に対して雌ネジ部(13)側(上流
側)から挿入螺合される締付け筒(2) は、図1及び図2
に示すように、外周部が六角状の工具対応部となる筒部
(22)と、これの下流側に続く円筒部(23)と、を具備して
いる。
【0023】筒部(22)の内周部には、全周に亙って延び
る凹溝(26)が形成され、この凹溝(26)には、可撓管(8)
に被せられた被覆管(80)(図4参照)に対して全周に亙
って接触する凸字状断面の環状パッキン(27)が嵌め込ま
れている。この環状パッキン(27)によって、締付け筒
(2) と可撓管(8) との境界部から締付け筒(2) 内への雨
水等の侵入が防止されている。
る凹溝(26)が形成され、この凹溝(26)には、可撓管(8)
に被せられた被覆管(80)(図4参照)に対して全周に亙
って接触する凸字状断面の環状パッキン(27)が嵌め込ま
れている。この環状パッキン(27)によって、締付け筒
(2) と可撓管(8) との境界部から締付け筒(2) 内への雨
水等の侵入が防止されている。
【0024】円筒部(23)の先端部(下流端部)は、継手
主体(1) の雌ネジ(13)と螺合する雄ネジ部(24)となって
おり、この円筒部(23)には、これから下流側に延びる複
数の薄板状の連結部材(41)を介して後述のリテーナ(3)
が一体的に結合されている。尚、これら連結部材(41)と
締付け筒(2) とリテーナ(3) とは、単一の金属製部材に
より一体成形されている。
主体(1) の雌ネジ(13)と螺合する雄ネジ部(24)となって
おり、この円筒部(23)には、これから下流側に延びる複
数の薄板状の連結部材(41)を介して後述のリテーナ(3)
が一体的に結合されている。尚、これら連結部材(41)と
締付け筒(2) とリテーナ(3) とは、単一の金属製部材に
より一体成形されている。
【0025】*リテーナ(3) * 上記したリテーナ(3) は、図1〜図3に示すように、円
筒状であり、このリテーナ(3) には、その先端(下流
端)から切り込まれた複数のスリット(46)が円周方向に
並んでいる。これらスリット(46)によって、リテーナ
(3) が拡大・縮小可能となっている。
筒状であり、このリテーナ(3) には、その先端(下流
端)から切り込まれた複数のスリット(46)が円周方向に
並んでいる。これらスリット(46)によって、リテーナ
(3) が拡大・縮小可能となっている。
【0026】そして、このリテーナ(3) の先端部には、
内周側に突出し且つ周方向に延びる係合凸部(37)が形成
されており、この係合凸部(37)の内周縁の直径は、この
リテーナ(3) の自由状態にて可撓管(8) の山部の直径よ
りも小さく且つ可撓管(8) の谷部の直径より大きく設定
されている。又、リテーナ(3) の先端部の外周部には、
弾性を有するCリング(55)が外嵌装着されている。
内周側に突出し且つ周方向に延びる係合凸部(37)が形成
されており、この係合凸部(37)の内周縁の直径は、この
リテーナ(3) の自由状態にて可撓管(8) の山部の直径よ
りも小さく且つ可撓管(8) の谷部の直径より大きく設定
されている。又、リテーナ(3) の先端部の外周部には、
弾性を有するCリング(55)が外嵌装着されている。
【0027】尚、リテーナ(3) が環状凹部(15)に臨むよ
うに位置したときに、締付け筒(2)は、継手主体(1) に
対し所定度合いに螺合した初期位置にある。 *位置決めリング(6) * 図1〜図3に示すように、上記した締付け筒(2) には、
位置決めリング(6) が設けられると共に、継手主体(1)
には、位置決めリング(6) と軸方向に係合する被係合部
(100) が設けられている。そして、前記係合によって前
記初期位置にある締付け筒(2) のねじ込みが阻止され、
又、締付け筒(2) の締付力が所定値以上に達したときに
前記ねじ込み阻止が解除される構成となっている。
うに位置したときに、締付け筒(2)は、継手主体(1) に
対し所定度合いに螺合した初期位置にある。 *位置決めリング(6) * 図1〜図3に示すように、上記した締付け筒(2) には、
位置決めリング(6) が設けられると共に、継手主体(1)
には、位置決めリング(6) と軸方向に係合する被係合部
(100) が設けられている。そして、前記係合によって前
記初期位置にある締付け筒(2) のねじ込みが阻止され、
又、締付け筒(2) の締付力が所定値以上に達したときに
前記ねじ込み阻止が解除される構成となっている。
【0028】具体的には、位置決めリング(6) は、液密
性を有するが通気性を有する弾性材料よりなり、図7に
示すように、矩形断面の無端リングとなっている。そし
て、この位置決めリング(6) は、円筒部(23)に於ける雄
ネジ部(24)の上流側隣接部の外周面に形成された周方向
に延びる環状溝(28)に対して外嵌しており、この環状溝
(28)の上記ねじ込み方向の後方側の周壁は、後方側に向
って漸次直径拡大するテーパ壁(29)となっている。
性を有するが通気性を有する弾性材料よりなり、図7に
示すように、矩形断面の無端リングとなっている。そし
て、この位置決めリング(6) は、円筒部(23)に於ける雄
ネジ部(24)の上流側隣接部の外周面に形成された周方向
に延びる環状溝(28)に対して外嵌しており、この環状溝
(28)の上記ねじ込み方向の後方側の周壁は、後方側に向
って漸次直径拡大するテーパ壁(29)となっている。
【0029】そして、継手主体(1) の上記ねじ込み方向
の後方端面(継手主体(1) に於ける締付け筒(2) 螺合側
の開放端の端面)は、位置決めリング(6) と対向する環
状シール面(16)となっており、この環状シール面(16)が
上記した被係合部(100) となっている。つまり、締付け
筒(2) が上記初期位置にあるときに環状シール面(16)に
位置決めリング(6) が当接して締付け筒(2) のねじ込み
が阻止される。
の後方端面(継手主体(1) に於ける締付け筒(2) 螺合側
の開放端の端面)は、位置決めリング(6) と対向する環
状シール面(16)となっており、この環状シール面(16)が
上記した被係合部(100) となっている。つまり、締付け
筒(2) が上記初期位置にあるときに環状シール面(16)に
位置決めリング(6) が当接して締付け筒(2) のねじ込み
が阻止される。
【0030】又、締付け筒(2) の筒部(22)のねじ込み方
向の前方側端面部は、位置決めリング(6) を挟んで環状
シール面(16)と対向するように張り出す環状のシールフ
ランジ(25)となっている。 [可撓管(8) の接続作業について]この可撓管継手で
は、上記したように、継手主体(1) に対して締付け筒
(2) が上記初期位置にあるときに、締付け筒(2) の環状
溝(28)に外嵌した位置決めリング(6) が継手主体(1) の
環状シール面(16)に当接してねじ込み阻止状態となって
いるから、この位置決めリング(6) によって、締付け筒
(2) が前記初期位置に位置決めされたものとなってい
る。
向の前方側端面部は、位置決めリング(6) を挟んで環状
シール面(16)と対向するように張り出す環状のシールフ
ランジ(25)となっている。 [可撓管(8) の接続作業について]この可撓管継手で
は、上記したように、継手主体(1) に対して締付け筒
(2) が上記初期位置にあるときに、締付け筒(2) の環状
溝(28)に外嵌した位置決めリング(6) が継手主体(1) の
環状シール面(16)に当接してねじ込み阻止状態となって
いるから、この位置決めリング(6) によって、締付け筒
(2) が前記初期位置に位置決めされたものとなってい
る。
【0031】そして、この可撓管継手に可撓管(8) を接
続する際には、先ず、前記初期位置にある締付け筒(2)
に可撓管(8) を挿入する。すると、図4に示すように、
可撓管(8) の最先端の山部(81)がリテーナ(3) の係合凸
部(37)に当接する。この当接状態から、更に可撓管(8)
を強制的に押し込むと、山部(81)がリテーナ(3) を拡大
させることから、係合凸部(37)が山部(81)を乗り越えて
これに続く谷部(82)に入り込む(図5の状態)。このと
き、リテーナ(3) 自体の弾性復帰力に加えてCリング(5
5)の付勢力でもリテーナ(3) が縮小するから、谷部(82)
への係合凸部(37)の嵌入動作が確実となっている。
続する際には、先ず、前記初期位置にある締付け筒(2)
に可撓管(8) を挿入する。すると、図4に示すように、
可撓管(8) の最先端の山部(81)がリテーナ(3) の係合凸
部(37)に当接する。この当接状態から、更に可撓管(8)
を強制的に押し込むと、山部(81)がリテーナ(3) を拡大
させることから、係合凸部(37)が山部(81)を乗り越えて
これに続く谷部(82)に入り込む(図5の状態)。このと
き、リテーナ(3) 自体の弾性復帰力に加えてCリング(5
5)の付勢力でもリテーナ(3) が縮小するから、谷部(82)
への係合凸部(37)の嵌入動作が確実となっている。
【0032】この状態から締付け筒(2) を締め込んでそ
の締付力が上記所定値以上に達すると、締付け筒(2) の
ねじ込みに伴って、位置決めリング(6) がテーパ壁(29)
に沿って拡大して環状溝(28)から脱出する。つまり、位
置決めリング(6) による上記ねじ込み阻止が解除され
る。この位置決め解除後に、締付け筒(2) を更にねじ込
むと、これと共回りしながらリテーナ(3) がテーパ部(1
7)に侵入して、このテーパ部(17)によりリテーナ(3) が
縮小される。これによって、係合凸部(37)が谷部(82)に
更に深く入り込む。
の締付力が上記所定値以上に達すると、締付け筒(2) の
ねじ込みに伴って、位置決めリング(6) がテーパ壁(29)
に沿って拡大して環状溝(28)から脱出する。つまり、位
置決めリング(6) による上記ねじ込み阻止が解除され
る。この位置決め解除後に、締付け筒(2) を更にねじ込
むと、これと共回りしながらリテーナ(3) がテーパ部(1
7)に侵入して、このテーパ部(17)によりリテーナ(3) が
縮小される。これによって、係合凸部(37)が谷部(82)に
更に深く入り込む。
【0033】このねじ込み途中で、テーパ部(17)とリテ
ーナ(3) との摩擦力が増大してリテーナ(3) と締付け筒
(2) との間の連結部材(41)が破壊されるから、この後、
係合凸部(37)が回動せず、この回動による谷部(82)の損
傷が防止される。このねじ込み時には、位置決めリング
(6) が環状シール面(16)で押されて締付け筒(2) に対し
て上記後方側に移動する。
ーナ(3) との摩擦力が増大してリテーナ(3) と締付け筒
(2) との間の連結部材(41)が破壊されるから、この後、
係合凸部(37)が回動せず、この回動による谷部(82)の損
傷が防止される。このねじ込み時には、位置決めリング
(6) が環状シール面(16)で押されて締付け筒(2) に対し
て上記後方側に移動する。
【0034】このねじ込みによって、締付け筒(2) が最
終位置に達したときには、係合凸部(37)と管受け面(51)
とで山部(81)が挟圧扁平化されてその外周部がOリング
(52)に圧接されたものとなる。従って、この可撓管継手
に対して可撓管(8) が抜止め状態及び外周気密状態に接
続されたものとなる。又、締付け筒(2) が上記最終位置
にあるときに継手主体(1) の環状シール面(16)とこれに
対向する締付け筒(2) のシールフランジ(25)とが位置決
めリング(6)を全周に亙って挟圧する構成となってい
る。このとき、位置決めリング(6) が無端リングである
から、前記挟圧部が全周に亙って閉じられたものとな
る。
終位置に達したときには、係合凸部(37)と管受け面(51)
とで山部(81)が挟圧扁平化されてその外周部がOリング
(52)に圧接されたものとなる。従って、この可撓管継手
に対して可撓管(8) が抜止め状態及び外周気密状態に接
続されたものとなる。又、締付け筒(2) が上記最終位置
にあるときに継手主体(1) の環状シール面(16)とこれに
対向する締付け筒(2) のシールフランジ(25)とが位置決
めリング(6)を全周に亙って挟圧する構成となってい
る。このとき、位置決めリング(6) が無端リングである
から、前記挟圧部が全周に亙って閉じられたものとな
る。
【0035】このものでは、次のような効果を奏する。 A.上記したように、締付け筒(2) をねじ込んでその締
付力が所定値以上に達すると、位置決めリング(6) によ
る位置決め状態が解除されるから、従来のように前記位
置決め解除の為に位置決めリングを締付け筒から取り外
すことが不要であり、この可撓管接続作業が簡便なもの
となる。
付力が所定値以上に達すると、位置決めリング(6) によ
る位置決め状態が解除されるから、従来のように前記位
置決め解除の為に位置決めリングを締付け筒から取り外
すことが不要であり、この可撓管接続作業が簡便なもの
となる。
【0036】B.締付け筒(2) の締付力が所定値以上に
達すると、位置決めリング(6) が環状溝(28)のテーパ壁
(29)に沿って拡大して環状溝(28)から脱出するから、こ
の位置決めリング(6) の位置決め解除動作がスムーズで
ある。 C.上記したように、締付け筒(2) が上記最終位置にあ
るときに環状シール面(16)とシールフランジ(25)とが位
置決めリング(6) を全周に亙って挟圧するが、この挟圧
部にある位置決めリング(6) が液密性を有することか
ら、前記挟圧部を介した可撓管継手内への雨水侵入が防
止される。
達すると、位置決めリング(6) が環状溝(28)のテーパ壁
(29)に沿って拡大して環状溝(28)から脱出するから、こ
の位置決めリング(6) の位置決め解除動作がスムーズで
ある。 C.上記したように、締付け筒(2) が上記最終位置にあ
るときに環状シール面(16)とシールフランジ(25)とが位
置決めリング(6) を全周に亙って挟圧するが、この挟圧
部にある位置決めリング(6) が液密性を有することか
ら、前記挟圧部を介した可撓管継手内への雨水侵入が防
止される。
【0037】D.可撓管(8) が金属製であり可撓管(8)
に合成樹脂製の被覆管(80)が被せられているから、この
可撓管(8) に誤ってクギ等が貫通しているときには、通
常、被覆管(80)の貫通部からガスが漏れないから、前記
挟圧部の気密を保持したままで、ガス漏れ検査を実施し
ても、異常無しと判定されてしまう。しかし、前記挟圧
部にある位置決めリング(6) が通気性を有することか
ら、可撓管(8) と被覆管(80)との間から継手主体(1) 内
に流入したガスが前記挟圧部から外部に漏れるものとな
り、ガス漏れ検査時に異常有りと判定される。即ち、ガ
ス漏れ検査時の誤判定が防止される。
に合成樹脂製の被覆管(80)が被せられているから、この
可撓管(8) に誤ってクギ等が貫通しているときには、通
常、被覆管(80)の貫通部からガスが漏れないから、前記
挟圧部の気密を保持したままで、ガス漏れ検査を実施し
ても、異常無しと判定されてしまう。しかし、前記挟圧
部にある位置決めリング(6) が通気性を有することか
ら、可撓管(8) と被覆管(80)との間から継手主体(1) 内
に流入したガスが前記挟圧部から外部に漏れるものとな
り、ガス漏れ検査時に異常有りと判定される。即ち、ガ
ス漏れ検査時の誤判定が防止される。
【0038】E.前記挟圧部での液密性及び通気性が位
置決めリング(6) 自体によって確保されているから、前
記挟圧部の構成が簡単である。 [他の実施の形態] .図8は、他の実施の形態に於ける位置決めリング(6
a)の斜視図である。上記の実施の形態では、位置決めリ
ング(6) を無端リングとしたが、この位置決めリング
(6) に代えて、同図に示すように、周方向の一部を開放
させたC字状リングとした位置決めリング(6a)を用いて
もよい。尚、この位置決めリング(6a)は、位置決めリン
グ(6) と同様に、環状溝(28)に外嵌するものである。
置決めリング(6) 自体によって確保されているから、前
記挟圧部の構成が簡単である。 [他の実施の形態] .図8は、他の実施の形態に於ける位置決めリング(6
a)の斜視図である。上記の実施の形態では、位置決めリ
ング(6) を無端リングとしたが、この位置決めリング
(6) に代えて、同図に示すように、周方向の一部を開放
させたC字状リングとした位置決めリング(6a)を用いて
もよい。尚、この位置決めリング(6a)は、位置決めリン
グ(6) と同様に、環状溝(28)に外嵌するものである。
【0039】このものでは、上記したA、Bの効果を奏
する。 .上記の実施の形態では、位置決めリング(6) は、環
状溝(28)のテーパ壁(29)に摺動して環状溝(28)から脱出
する構成としたが、これを、環状溝(28)の上記後方側の
周壁や位置決めリング(6) の内周部が破損することによ
り位置決めリング(6) が環状溝(28)から脱出する構成と
してもよい。
する。 .上記の実施の形態では、位置決めリング(6) は、環
状溝(28)のテーパ壁(29)に摺動して環状溝(28)から脱出
する構成としたが、これを、環状溝(28)の上記後方側の
周壁や位置決めリング(6) の内周部が破損することによ
り位置決めリング(6) が環状溝(28)から脱出する構成と
してもよい。
【0040】.図9は、更に他の実施の形態に於ける
締付け筒(2) の部分断面斜視図である。上記の実施の形
態では、締付け筒(2) の環状溝(28)に位置決めリング
(6) を外嵌させたが、これに代えて、締付け筒(2) に一
体的に結合された位置決めリング(6b)を採用してもよ
い。
締付け筒(2) の部分断面斜視図である。上記の実施の形
態では、締付け筒(2) の環状溝(28)に位置決めリング
(6) を外嵌させたが、これに代えて、締付け筒(2) に一
体的に結合された位置決めリング(6b)を採用してもよ
い。
【0041】同図に示すものでは、締付け筒(2) と位置
決めリング(6b)とが一体成形されている。又、締付け筒
(2) と位置決めリング(6b)との結合部分の強度は、締付
け筒(2) の締付力が上記所定値以上に達したときに破壊
される程度に設定されている。従って、このものでは、
締付け筒(2) の締付によって、前記結合部分が破壊され
て位置決めリング(6b)による上記ねじ込み阻止が解除さ
れる。
決めリング(6b)とが一体成形されている。又、締付け筒
(2) と位置決めリング(6b)との結合部分の強度は、締付
け筒(2) の締付力が上記所定値以上に達したときに破壊
される程度に設定されている。従って、このものでは、
締付け筒(2) の締付によって、前記結合部分が破壊され
て位置決めリング(6b)による上記ねじ込み阻止が解除さ
れる。
【0042】このものでは、位置決めリング(6b)が締付
け筒(2) に一体的に結合されているから、位置決めリン
グ(6b)を紛失する心配がない。又、取付け不良の問題も
生じない。尚、締付け筒(2) と位置決めリング(6b)とが
一体的に結合されるかぎり、これら両者が一体成形され
たものの他、締付け筒(2) と位置決めリング(6b)とが接
着されているものでもよい。
け筒(2) に一体的に結合されているから、位置決めリン
グ(6b)を紛失する心配がない。又、取付け不良の問題も
生じない。尚、締付け筒(2) と位置決めリング(6b)とが
一体的に結合されるかぎり、これら両者が一体成形され
たものの他、締付け筒(2) と位置決めリング(6b)とが接
着されているものでもよい。
【0043】又、締付け筒(2) の締付力が所定値以上に
達したときに位置決めリング(6b)が破損して締付け筒
(2) のねじ込みが可能となる構成であるかぎり、締付け
筒(2)と位置決めリング(6b)とが一体成形されていて、
前記締付力が所定値以上に達したときに位置決めリング
(6b)が全体的に傘状に撓むように破損するものでもよ
い。
達したときに位置決めリング(6b)が破損して締付け筒
(2) のねじ込みが可能となる構成であるかぎり、締付け
筒(2)と位置決めリング(6b)とが一体成形されていて、
前記締付力が所定値以上に達したときに位置決めリング
(6b)が全体的に傘状に撓むように破損するものでもよ
い。
【0044】.図10は、更に他の実施の形態の可撓
管継手の要部断面図である。上記の実施の形態では、位
置決めリング(6) は、液密性を有するが通気性を有する
弾性材料よりなる構成であるが、この位置決めリング
(6) に代えて、同図に示す位置決めリング(6c)を採用し
てもよい。この位置決めリング(6c)は、内周側の金属製
の内リング(61)と、前記した弾性材料よりなる無端リン
グとした外周側の外リング(62)と、からなる。そして、
外リング(62)は、内リング(61)のよりも上記ねじ込み方
向の前方側及び後方側に張り出すように、内リング(61)
の外周部に一体的に装着されている。
管継手の要部断面図である。上記の実施の形態では、位
置決めリング(6) は、液密性を有するが通気性を有する
弾性材料よりなる構成であるが、この位置決めリング
(6) に代えて、同図に示す位置決めリング(6c)を採用し
てもよい。この位置決めリング(6c)は、内周側の金属製
の内リング(61)と、前記した弾性材料よりなる無端リン
グとした外周側の外リング(62)と、からなる。そして、
外リング(62)は、内リング(61)のよりも上記ねじ込み方
向の前方側及び後方側に張り出すように、内リング(61)
の外周部に一体的に装着されている。
【0045】この装着の為、同図のものでは、外リング
(62)の内周面から外周側に凹んで全周に亙って延びる環
状の溝部(63)に対して内リング(61)の外周部が嵌め込ま
れている。尚、前記装着の為に、他の構成を採用できる
ことは言うまでもない。このものでは、締付け筒(2) が
上記最終位置までねじ込まれると、上記した環状シール
面(16)とこれに対向するシールフランジ(25)とが、位置
決めリング(6c)の内の外リング(62)のみを全周に亙って
挟圧する。このとき、外リング(62)が無端リングである
から、前記挟圧部が全周に亙って閉じられたものとな
る。
(62)の内周面から外周側に凹んで全周に亙って延びる環
状の溝部(63)に対して内リング(61)の外周部が嵌め込ま
れている。尚、前記装着の為に、他の構成を採用できる
ことは言うまでもない。このものでは、締付け筒(2) が
上記最終位置までねじ込まれると、上記した環状シール
面(16)とこれに対向するシールフランジ(25)とが、位置
決めリング(6c)の内の外リング(62)のみを全周に亙って
挟圧する。このとき、外リング(62)が無端リングである
から、前記挟圧部が全周に亙って閉じられたものとな
る。
【0046】そして、この挟圧部にある外リング(62)が
液密性を有することから、前記挟圧部を介した可撓管継
手内への雨水侵入が防止される。又、この外リング(62)
が通気性を有することから、上記したガス漏れ検査時の
誤判定が防止される。尚、このものでは、内リング(61)
が上記した環状溝(28)に嵌め込まれるものであっても、
内リング(61)と締付け筒(2) とが一体成形されたもので
あってもよい。
液密性を有することから、前記挟圧部を介した可撓管継
手内への雨水侵入が防止される。又、この外リング(62)
が通気性を有することから、上記したガス漏れ検査時の
誤判定が防止される。尚、このものでは、内リング(61)
が上記した環状溝(28)に嵌め込まれるものであっても、
内リング(61)と締付け筒(2) とが一体成形されたもので
あってもよい。
【0047】.上記の実施の形態では、環状シール面
(16)及びシールフランジ(25)で位置決めリング(6) を挟
圧した上記挟圧部は、位置決めリング(6) 自体に液密性
及び通気性があることでこれら性質が前記挟圧部に備わ
る構成とした。この他、位置決めリング(6) が液密性に
加えて気密性を有する材質よりなり、前記挟圧状態にて
環状シール面(16)及びシールフランジ(25)と位置決めリ
ング(6) との境界部の少なくとも一方に通気性がある構
成としてもよい。この為に、例えば、位置決めリング
(6) の表面を所定粗さに加工するとよい。
(16)及びシールフランジ(25)で位置決めリング(6) を挟
圧した上記挟圧部は、位置決めリング(6) 自体に液密性
及び通気性があることでこれら性質が前記挟圧部に備わ
る構成とした。この他、位置決めリング(6) が液密性に
加えて気密性を有する材質よりなり、前記挟圧状態にて
環状シール面(16)及びシールフランジ(25)と位置決めリ
ング(6) との境界部の少なくとも一方に通気性がある構
成としてもよい。この為に、例えば、位置決めリング
(6) の表面を所定粗さに加工するとよい。
【0048】.図11は、更に他の実施の形態の可撓
管継手の要部断面図である。上記の実施の形態では、位
置決めリング(6) を締付け筒(2) に設けて、この位置決
めリング(6) が係合する被係合部(100) を継手主体(1)
の環状シール面(16)としたが、位置決めリング(6) を継
手主体(1) に設けて、被係合部(100) を締付け筒(2) に
設けてもよい。この場合、例えば、同図に示すものを採
用できる。
管継手の要部断面図である。上記の実施の形態では、位
置決めリング(6) を締付け筒(2) に設けて、この位置決
めリング(6) が係合する被係合部(100) を継手主体(1)
の環状シール面(16)としたが、位置決めリング(6) を継
手主体(1) に設けて、被係合部(100) を締付け筒(2) に
設けてもよい。この場合、例えば、同図に示すものを採
用できる。
【0049】このものでは、位置決めリング(6) は、継
手主体(1) の雌ネジ(13)よりも上記後方側の内周面に形
成された周方向に延びる環状溝(71)に嵌め込まれてい
る。そして、この環状溝(71)のねじ込み方向の前方側の
周壁は、ねじ込み方向に漸次直径縮小するテーパ壁(72)
となっている。又、この位置決めリング(6) の内周部
は、締付け筒(2) の外周面に形成された周方向に延びる
環状凹部(73)に嵌め込まれている。そして、この環状凹
部(73)の上記後方側の周壁部(74)が上記した被係合部(1
00) となっている。又、この環状凹部(73)の深さは、こ
れの内周壁と位置決めリング(6) との間に環状溝(71)の
深さ以上の余裕が形成されるように設定されている。
手主体(1) の雌ネジ(13)よりも上記後方側の内周面に形
成された周方向に延びる環状溝(71)に嵌め込まれてい
る。そして、この環状溝(71)のねじ込み方向の前方側の
周壁は、ねじ込み方向に漸次直径縮小するテーパ壁(72)
となっている。又、この位置決めリング(6) の内周部
は、締付け筒(2) の外周面に形成された周方向に延びる
環状凹部(73)に嵌め込まれている。そして、この環状凹
部(73)の上記後方側の周壁部(74)が上記した被係合部(1
00) となっている。又、この環状凹部(73)の深さは、こ
れの内周壁と位置決めリング(6) との間に環状溝(71)の
深さ以上の余裕が形成されるように設定されている。
【0050】このものでは、締付け筒(2) の締付力が所
定値以上に達すると、締付け筒(2)のねじ込みに伴っ
て、周壁部(74)で押された位置決めリング(6) がテーパ
壁(72)に沿って縮小して環状凹部(73)に更に深く入り込
むように、ねじ込み方向に移動する。これによって、位
置決めリング(6) が環状溝(71)から脱出する。このもの
でも、上記したA、Bの効果を奏する。
定値以上に達すると、締付け筒(2)のねじ込みに伴っ
て、周壁部(74)で押された位置決めリング(6) がテーパ
壁(72)に沿って縮小して環状凹部(73)に更に深く入り込
むように、ねじ込み方向に移動する。これによって、位
置決めリング(6) が環状溝(71)から脱出する。このもの
でも、上記したA、Bの効果を奏する。
【図1】本願発明の実施の形態に於ける可撓管継手の断
面図
面図
【図2】図1の可撓管継手の締付け筒(2) の外観斜視図
【図3】図2の締付け筒(2) の部分断面斜視図
【図4】図1の可撓管継手に於いて可撓管(8) の接続作
業初期の断面図
業初期の断面図
【図5】図1の可撓管継手に於いて締付け筒(2) に可撓
管(8) が挿通された状態の断面図
管(8) が挿通された状態の断面図
【図6】図1の可撓管継手に於いて締付け筒(2) を最終
位置までねじ込んだ状態の断面図
位置までねじ込んだ状態の断面図
【図7】図1の位置決めリング(6) の斜視図
【図8】他の実施の形態に於ける位置決めリング(6a)の
斜視図
斜視図
【図9】更に他の実施の形態に於ける締付け筒(2) の部
分断面斜視図
分断面斜視図
【図10】更に他の実施の形態の可撓管継手の要部断面
図
図
【図11】更に他の実施の形態の可撓管継手の要部断面
図
図
【図12】従来の可撓管継手の断面図
【図13】図12の位置決めリングの斜視図
(1) ・・・継手主体 (2) ・・・締付け筒 (3) ・・・リテーナ (6) ・・・位置決めリング (16)・・・環状シール部 (25)・・・シールフランジ (100) ・・・被係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−127778(JP,A) 特開 平10−73192(JP,A) 特開 平10−148284(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00 F16L 33/26 F16L 33/23
Claims (4)
- 【請求項1】 筒状の継手主体と、前記継手主体に挿入
螺合される締付け筒と、を具備し、前記締付け筒が前記
継手主体に対し所定度合いに螺合した初期位置にあると
きに前記締付け筒に蛇腹状の可撓管が挿入可能であり、
前記締付け筒が最終位置まで更にねじ込まれることによ
って前記可撓管が抜止め状態に接続される構成である可
撓管継手において、 前記締付け筒には位置決めリングが設けられると共に、
前記継手主体には前記位置決めリングと軸方向に係合す
る被係合部が設けられ、前記位置決めリングと前記被係
合部との係合によって前記初期位置にある前記締付け筒
のねじ込みが阻止され、前記締付け筒の締付力が所定値
以上に達したときに前記ねじ込み阻止が解除される構成
であり、 前記位置決めリングは、前記締付け筒に設けられた無端
リングであり、前記継手主体に於ける前記締付け筒螺合
側の開放端部の端面は、前記位置決めリングと対向する
環状シール面であり、前記締付け筒には前記位置決めリ
ングを挟んで前記環状シール面と対向する位置から環状
のシールフランジが張り出し、前記締付け筒が前記最終
位置にあるときに前記環状シール面と前記シールフラン
ジとが前記位置決めリングを全周に亙って液密性及び通
気性のある状態に挟圧する構成であることを特徴とする
可撓管継手。 - 【請求項2】 請求項1において、前記位置決めリング
は、前記締付け筒の外周面に形成された周方向に延びる
環状溝に対して外嵌した構成であり、前記環状溝の前記
ねじ込み方向の後方側の周壁は、前記後方側に向って漸
次直径拡大するテーパ壁である可撓管継手。 - 【請求項3】 請求項1において、前記位置決めリング
は、前記締付け筒に一体的に結合されると共に、前記位
置決めリングの強度は、前記締付け筒の締付力が所定値
以上に達したときに前記ねじ込みが可能となるように破
損する程度に設定されている可撓管継手。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記位
置決めリングは、液密性及び通気性のある材質よりなる
可撓管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10291661A JP3041481B2 (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | 可撓管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10291661A JP3041481B2 (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | 可撓管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000120957A JP2000120957A (ja) | 2000-04-28 |
JP3041481B2 true JP3041481B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=17771826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10291661A Expired - Fee Related JP3041481B2 (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | 可撓管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041481B2 (ja) |
-
1998
- 1998-10-14 JP JP10291661A patent/JP3041481B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000120957A (ja) | 2000-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR910008123Y1 (ko) | 관 접속기구 | |
JPH01295093A (ja) | 配管接続用コネクタ | |
JP4929005B2 (ja) | フレキシブル管用継手のシール方法およびシール構造 | |
JP2007198585A (ja) | 樹脂管用ワンタッチ継手 | |
JP3600764B2 (ja) | 管継手 | |
JP3041481B2 (ja) | 可撓管継手 | |
US20060082151A1 (en) | Coupling assembly with connection indicator | |
JPS6114790Y2 (ja) | ||
JP4749616B2 (ja) | 差込式管継手 | |
JPH0262497A (ja) | 管継手 | |
JP5395971B2 (ja) | 管継手及び閉鎖バルブ | |
JP3041477B2 (ja) | 管接続装置 | |
JP3762380B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP2571278Y2 (ja) | 管継手 | |
JP3845383B2 (ja) | 可撓管継手 | |
JP4321671B2 (ja) | フレキシブルチューブ用継手 | |
JP5395970B2 (ja) | 管継手及び閉鎖バルブ | |
JP4086357B2 (ja) | フレキシブルチューブ用継手装置 | |
JPH0262498A (ja) | 管継手 | |
JP3746340B2 (ja) | フレキシブル管用継手装置 | |
JP2939613B2 (ja) | 管継手 | |
KR20000016880U (ko) | 금속제 주름관용 관연결구 | |
JP3222932U (ja) | 樹脂管接続機構付き金属製フレキシブル管 | |
JP2000310372A (ja) | 可撓管用継手 | |
JP3035736B2 (ja) | 可撓管継手 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |