JP3039997B2 - 電気粘性流体応用装置、電気粘性流体応用振動制御装置および電気粘性流体応用固定装置 - Google Patents
電気粘性流体応用装置、電気粘性流体応用振動制御装置および電気粘性流体応用固定装置Info
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- F16F15/02—Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気粘性流体の特性を極
めて効率よく応用した電気粘性流体応用装置、電気粘性
流体応用振動制御装置および電気粘性流体応用固定装置
に関する。
めて効率よく応用した電気粘性流体応用装置、電気粘性
流体応用振動制御装置および電気粘性流体応用固定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧の印加によって粘性が変化する電気
粘性流体を利用した応用装置としては、例えば、特開昭
63−72934号公報には防振装置が開示され、特開
昭63−265715号公報にはサスペンションが開示
されており、密閉流体室に設けた電極オリフィスに電圧
を印加することによってオリフィス内の流体の粘性を変
化させて機械特性を制御している。
粘性流体を利用した応用装置としては、例えば、特開昭
63−72934号公報には防振装置が開示され、特開
昭63−265715号公報にはサスペンションが開示
されており、密閉流体室に設けた電極オリフィスに電圧
を印加することによってオリフィス内の流体の粘性を変
化させて機械特性を制御している。
【0003】また、特開昭61−2966号公報では、
電気粘性流体を介して入力軸と出力軸を接続し、電圧の
印加によりトルク伝達効率を変化しうる電気粘性流体ク
ラッチが知られており、さらに特開平1−119377
号公報には、電気粘性バルブを用いた起振装置が知られ
ている。
電気粘性流体を介して入力軸と出力軸を接続し、電圧の
印加によりトルク伝達効率を変化しうる電気粘性流体ク
ラッチが知られており、さらに特開平1−119377
号公報には、電気粘性バルブを用いた起振装置が知られ
ている。
【0004】上記に代表される従来の装置では、いずれ
も印加電圧の変化に対応して電気粘性流体の粘度が変化
する現象、すなわち、印加電圧の変化に対応して電極部
に発現する剪断応力が変化する現象を利用して制御する
ものである。
も印加電圧の変化に対応して電気粘性流体の粘度が変化
する現象、すなわち、印加電圧の変化に対応して電極部
に発現する剪断応力が変化する現象を利用して制御する
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】印加電圧に対応する剪
断応力の変化は、現在のところ上記の応用装置に要求さ
れるレベルに達しているとは言い難く、そのため、電気
粘性流体の応用は、ごく限られたものになっている。ま
た、剪断方向の微小変形領域では、電極間に生じる電気
粘性流体の剪断応力の変化は極めて少ないために、電気
粘性流体を微小振動の制御へ応用することは困難であっ
た。
断応力の変化は、現在のところ上記の応用装置に要求さ
れるレベルに達しているとは言い難く、そのため、電気
粘性流体の応用は、ごく限られたものになっている。ま
た、剪断方向の微小変形領域では、電極間に生じる電気
粘性流体の剪断応力の変化は極めて少ないために、電気
粘性流体を微小振動の制御へ応用することは困難であっ
た。
【0006】本発明の目的は、電気粘性流体に発現する
応力を飛躍的に高めると共に微小変形でも大きな応力の
変化を付与することによって種々の分野に応用できる電
気粘性流体応用装置、この電気粘性流体を応用した電気
粘性流体応用振動制御装置および電気粘性流体応用固定
装置を提供することにある。
応力を飛躍的に高めると共に微小変形でも大きな応力の
変化を付与することによって種々の分野に応用できる電
気粘性流体応用装置、この電気粘性流体を応用した電気
粘性流体応用振動制御装置および電気粘性流体応用固定
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、電気粘性流体と複数の電極
とを備えた電気粘性液体応用装置において、正電極と負
電極との間に電気粘性流体を介在させると共に、正電極
と負電極との電極間距離を変動可能にし、前記電気粘性
流体は炭素質粉体及びこの炭素質粉体が分散されたシリ
コーンオイルからなることを特徴とする。
ために、請求項1の発明は、電気粘性流体と複数の電極
とを備えた電気粘性液体応用装置において、正電極と負
電極との間に電気粘性流体を介在させると共に、正電極
と負電極との電極間距離を変動可能にし、前記電気粘性
流体は炭素質粉体及びこの炭素質粉体が分散されたシリ
コーンオイルからなることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、電気粘性流体と複数の
電極とを備えた電気粘性液体応用装置において、正電極
と負電極との間に電気粘性流体を介在させると共に、正
電極と負電極との電極間距離を変動可能にし、前記電気
粘性流体は炭素質粉体及びこの炭素質粉体が分散された
シリコーンオイルからなり、この電気粘性流体を介して
前記正電極と負電極との一方の電極に作用する力を他方
の電極に伝達させることを特徴とする。請求項3の発明
は、請求項1において、正電極と負電極との間に介在さ
れた電気粘性流体が弾性体により封入されていることを
特徴とする。
電極とを備えた電気粘性液体応用装置において、正電極
と負電極との間に電気粘性流体を介在させると共に、正
電極と負電極との電極間距離を変動可能にし、前記電気
粘性流体は炭素質粉体及びこの炭素質粉体が分散された
シリコーンオイルからなり、この電気粘性流体を介して
前記正電極と負電極との一方の電極に作用する力を他方
の電極に伝達させることを特徴とする。請求項3の発明
は、請求項1において、正電極と負電極との間に介在さ
れた電気粘性流体が弾性体により封入されていることを
特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項2において、正
電極と負電極が交互に配置され、これらの電極の間隙に
電気粘性流体が充填されていることを特徴とする。
電極と負電極が交互に配置され、これらの電極の間隙に
電気粘性流体が充填されていることを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、互に接離可能な正電極
と負電極との間に炭素質粉体及びこの炭素質粉体が分散
されたシリコーンオイルからなる電気粘性流体が充填さ
れ、電極間に電圧を印加して正電極及び負電極の相対位
置を固定するようにしたことを特徴とする。請求項6の
発明は、請求項1において、前記電気粘性流体における
炭素質粉体の平均粒径を5μmとしたことを特徴とす
る。 請求項7の発明は、請求項2、3又は4において、
前記電気粘性流体における炭素質粉体の平均粒径を5μ
mとしたことを特徴とする。 請求項8の発明は、請求項
5において、前記電気粘性流体における炭素質粉体の平
均粒径を5μmとしたことを特徴とする。
と負電極との間に炭素質粉体及びこの炭素質粉体が分散
されたシリコーンオイルからなる電気粘性流体が充填さ
れ、電極間に電圧を印加して正電極及び負電極の相対位
置を固定するようにしたことを特徴とする。請求項6の
発明は、請求項1において、前記電気粘性流体における
炭素質粉体の平均粒径を5μmとしたことを特徴とす
る。 請求項7の発明は、請求項2、3又は4において、
前記電気粘性流体における炭素質粉体の平均粒径を5μ
mとしたことを特徴とする。 請求項8の発明は、請求項
5において、前記電気粘性流体における炭素質粉体の平
均粒径を5μmとしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明は、電極面の法線方向での電圧印加によ
る物性変化は従来から知られていた剪断方向の物性変化
に比べて著しく大きく、しかも微小変形に対しても十分
大きな応力を発現するという従来全く知られていなかっ
た原理を応用することによって上記の課題を解決したも
のである。
る物性変化は従来から知られていた剪断方向の物性変化
に比べて著しく大きく、しかも微小変形に対しても十分
大きな応力を発現するという従来全く知られていなかっ
た原理を応用することによって上記の課題を解決したも
のである。
【0012】さらに詳述すれば、本発明者等は、電気粘
性流体は電圧を印加することによって電極面の法線方向
の微小変形に対してゴムのような弾性的挙動を示すこ
と、そしてその弾性率は極めて大きい値を有することを
発見した。したがってこの特性を応用すれば、種々の分
野に応用できる。例えば正負の電極間に電圧を印加した
後にこれらの電極を互に接離させると、これらの電極は
もとの相対位置にもどる復元力を生じる。
性流体は電圧を印加することによって電極面の法線方向
の微小変形に対してゴムのような弾性的挙動を示すこ
と、そしてその弾性率は極めて大きい値を有することを
発見した。したがってこの特性を応用すれば、種々の分
野に応用できる。例えば正負の電極間に電圧を印加した
後にこれらの電極を互に接離させると、これらの電極は
もとの相対位置にもどる復元力を生じる。
【0013】図8は、本発明に係る電気粘性流体の法線
方向及び剪断方向の応力−変位曲線(所定量の強制変位
に対する復元力・・・以下同じ)を示すグラフである。
図8において、電気粘性流体はコールタールを450℃
で熱処理した後、処理物をタール系中油で抽出・濾過
し、残留物を520℃で再加熱処理して得られた炭素質
粉体に粉砕・分級を行ない、平均粒径5ミクロンに調整
した後、シリコーンオイル(東芝シリコーン(株)製:
TSF451−10)に分散させた、粉体の体積分率が
26%の流体からなる。
方向及び剪断方向の応力−変位曲線(所定量の強制変位
に対する復元力・・・以下同じ)を示すグラフである。
図8において、電気粘性流体はコールタールを450℃
で熱処理した後、処理物をタール系中油で抽出・濾過
し、残留物を520℃で再加熱処理して得られた炭素質
粉体に粉砕・分級を行ない、平均粒径5ミクロンに調整
した後、シリコーンオイル(東芝シリコーン(株)製:
TSF451−10)に分散させた、粉体の体積分率が
26%の流体からなる。
【0014】この電気粘性流体に電界強度が2kV/m
mとなるように電圧を印加し、法線方向に電極を相対変
位させたときの応力−変位曲線の一例と同一条件で電極
を剪断方向に変位させたときの応力一変位曲線の一例と
を合わせて図8に示している。このグラフから電極を剪
断方向に変位させたときに生ずる電気粘性液体の剪断方
向の変形に対しては、圧縮変形、引張変形共応力−変位
関係の比例領域は認められず、発現する応力も0.5k
Paに及ばないが、法線方向に対しては、引張変形、圧
縮変形とも2%以下の変位量では電気粘性流体はフック
の法則に従う弾性体としての挙動を示し、弾性率(2%
変形時における図8の傾斜)は約100kPaに達する
ことが分る。
mとなるように電圧を印加し、法線方向に電極を相対変
位させたときの応力−変位曲線の一例と同一条件で電極
を剪断方向に変位させたときの応力一変位曲線の一例と
を合わせて図8に示している。このグラフから電極を剪
断方向に変位させたときに生ずる電気粘性液体の剪断方
向の変形に対しては、圧縮変形、引張変形共応力−変位
関係の比例領域は認められず、発現する応力も0.5k
Paに及ばないが、法線方向に対しては、引張変形、圧
縮変形とも2%以下の変位量では電気粘性流体はフック
の法則に従う弾性体としての挙動を示し、弾性率(2%
変形時における図8の傾斜)は約100kPaに達する
ことが分る。
【0015】また、本発明者等は前記電気粘性流体に印
加する電圧を変化させることによって、電極の相対変位
に対して法線方向に発現する応力と変位とが比例する比
例領域を拡大させることができることを見出した。図9
は前記電気粘性流体における印加電圧と比例領域との関
係を示している。図9から明らかなように印加電圧を高
めることによって、比例領域が拡大し、その結果として
法線方向に発現する応力を制御することができる。
加する電圧を変化させることによって、電極の相対変位
に対して法線方向に発現する応力と変位とが比例する比
例領域を拡大させることができることを見出した。図9
は前記電気粘性流体における印加電圧と比例領域との関
係を示している。図9から明らかなように印加電圧を高
めることによって、比例領域が拡大し、その結果として
法線方向に発現する応力を制御することができる。
【0016】さらに応力−変位関係の比例限界を超えて
法線方向に引張変形を続けた場合には、法線応力の最大
値は剪断応力の20倍にも及ぶことを見出した。すなわ
ち、図10には電気粘性流体の3kV/mmの電界によ
る応力の変化が示され、応力−変位曲線から得られた最
大法線応力を、種々の電界強度について同条件での剪断
応力と比較して表1に示す。
法線方向に引張変形を続けた場合には、法線応力の最大
値は剪断応力の20倍にも及ぶことを見出した。すなわ
ち、図10には電気粘性流体の3kV/mmの電界によ
る応力の変化が示され、応力−変位曲線から得られた最
大法線応力を、種々の電界強度について同条件での剪断
応力と比較して表1に示す。
【0017】表1から電界強度3kV/mmにおける法
線応力は9940Paであり、剪断応力の480Paに
対し、約20倍となっている。
線応力は9940Paであり、剪断応力の480Paに
対し、約20倍となっている。
【0018】
【表1】
【0019】表2は電気粘性流体中における前記炭素質
粉体の体積分率を変化させたときの電界強度2kV/m
mにおける最大法線応力と剪断応力を示し、いずれの粉
体濃度の場合も剪断応力の約20倍の法線応力が得られ
ている。
粉体の体積分率を変化させたときの電界強度2kV/m
mにおける最大法線応力と剪断応力を示し、いずれの粉
体濃度の場合も剪断応力の約20倍の法線応力が得られ
ている。
【0020】
【表2】
【0021】図11は、前記電気粘性流体に対して平板
電極間で電圧を印加し、さらに電極面を法線方向に1%
及び3%の片振幅で1Hzの振動を与えたときの最大変
形時の発現応力と電界強度との関係を示している。図1
1から明らかなように電気粘性流体への印加電圧を変化
させることによって電極の相対変位に対して法線方向に
電気粘性流体に発現する応力を広い範囲にわたって制御
することが可能となる。
電極間で電圧を印加し、さらに電極面を法線方向に1%
及び3%の片振幅で1Hzの振動を与えたときの最大変
形時の発現応力と電界強度との関係を示している。図1
1から明らかなように電気粘性流体への印加電圧を変化
させることによって電極の相対変位に対して法線方向に
電気粘性流体に発現する応力を広い範囲にわたって制御
することが可能となる。
【0022】したがって、法線応力の作用原理を利用す
るためには、正電極と負電極との間に電気粘性流体を介
在し、正電極と負電極との電極面間距離を変動可能とす
ることによって達成される。
るためには、正電極と負電極との間に電気粘性流体を介
在し、正電極と負電極との電極面間距離を変動可能とす
ることによって達成される。
【0023】また、上記の構造を有し、正電極及び負電
極に振動発生部と振動受部とを連結し、一方の電極に作
用する力を電気粘性液体を介して他方の電極に伝達する
ことによって電気粘性流体応用振動制御装置とすること
ができる。例えば、このような振動制御装置としては、
振動減衰装置(特に微小振動減衰装置)、衝撃吸収装置
(例えば、高減衰力ダンパー、法線応力作用と剪断応力
作用とを組み合わせた複合ダンパー、弾性特性に異方性
を有する機能性ダンパー等)、免振・除振(特に除振
台)装置等が含まれる。
極に振動発生部と振動受部とを連結し、一方の電極に作
用する力を電気粘性液体を介して他方の電極に伝達する
ことによって電気粘性流体応用振動制御装置とすること
ができる。例えば、このような振動制御装置としては、
振動減衰装置(特に微小振動減衰装置)、衝撃吸収装置
(例えば、高減衰力ダンパー、法線応力作用と剪断応力
作用とを組み合わせた複合ダンパー、弾性特性に異方性
を有する機能性ダンパー等)、免振・除振(特に除振
台)装置等が含まれる。
【0024】また、電気粘性流体を介して隔てた正電極
と負電極との相対移動を固定できる電気粘性流体応用固
定装置とすると、ピックアンドプレイスタイプのロボッ
ト、構造支持体等のための固定装置、固有振動数を制御
しうるスマートマテリアル、回転力等を連結遮断するク
ラッチ等にも応用可能である。
と負電極との相対移動を固定できる電気粘性流体応用固
定装置とすると、ピックアンドプレイスタイプのロボッ
ト、構造支持体等のための固定装置、固有振動数を制御
しうるスマートマテリアル、回転力等を連結遮断するク
ラッチ等にも応用可能である。
【0025】
【実施例】図1は、本発明の電気粘性流体応用装置の一
実施例を示す概略的構成図である。この装置は、車両エ
ンジンや振動源等の被支持体1が支持される被支持部2
と固定支持部5との間を連結する支持弾性体3が設けら
れており、固定支持部5は土台4に固定されている。
実施例を示す概略的構成図である。この装置は、車両エ
ンジンや振動源等の被支持体1が支持される被支持部2
と固定支持部5との間を連結する支持弾性体3が設けら
れており、固定支持部5は土台4に固定されている。
【0026】図1中、破線の部分は、振動減衰装置6を
示している。この振動減衰装置6は、被支持部2に絶縁
体7を介して接続されたピストン8と固定支持部5に固
定されたダンパケース9とを備えている。ピストン8と
ダンパケース9の対面する面側には、それぞれ正電極板
10及び負電極板11が設けられており、ピストン8と
ダンパケース9との間隙には電気粘性流体12が充填さ
れている。正電極板10はスイッチ13を介して電源1
4に接続され、負電極板11はアースされている。
示している。この振動減衰装置6は、被支持部2に絶縁
体7を介して接続されたピストン8と固定支持部5に固
定されたダンパケース9とを備えている。ピストン8と
ダンパケース9の対面する面側には、それぞれ正電極板
10及び負電極板11が設けられており、ピストン8と
ダンパケース9との間隙には電気粘性流体12が充填さ
れている。正電極板10はスイッチ13を介して電源1
4に接続され、負電極板11はアースされている。
【0027】次に上記の作用を説明する。正及び負の電
極板10、11間に電圧を印加すると、正電極板10及
び負電極板11の間に充填された電気粘性流体12は、
作動軸方向の微小変形に対して弾性的挙動を示し、しか
も弾性率として100kPaの値を有することから、装
置の振動減衰特性を大幅に変化させることが可能とな
る。すなわち、ピストン8とダンパケース9との間の相
対位置変化に応じてスイッチ13をオンオフさせる周期
を変化させるが、スイッチ13をオンさせたままで電圧
を変化することにより電極10,11に印加する電圧を
変化させれば、振動減衰特性を容易に制御することがで
きる。
極板10、11間に電圧を印加すると、正電極板10及
び負電極板11の間に充填された電気粘性流体12は、
作動軸方向の微小変形に対して弾性的挙動を示し、しか
も弾性率として100kPaの値を有することから、装
置の振動減衰特性を大幅に変化させることが可能とな
る。すなわち、ピストン8とダンパケース9との間の相
対位置変化に応じてスイッチ13をオンオフさせる周期
を変化させるが、スイッチ13をオンさせたままで電圧
を変化することにより電極10,11に印加する電圧を
変化させれば、振動減衰特性を容易に制御することがで
きる。
【0028】この振動減衰装置6では、電極面の法線方
向に発現する電気粘性流体の法線応力を振動の減衰に利
用しており、従来の電気粘性流体の粘度変化を利用する
方法に比較して10倍以上の振動減衰効果を発揮するこ
とができ、装置の特性を大幅に向上させることができ
る。さらに、従来の装置と比較して低い印加電圧で作動
させることができるため、システムを大幅に簡素化でき
ることになる。
向に発現する電気粘性流体の法線応力を振動の減衰に利
用しており、従来の電気粘性流体の粘度変化を利用する
方法に比較して10倍以上の振動減衰効果を発揮するこ
とができ、装置の特性を大幅に向上させることができ
る。さらに、従来の装置と比較して低い印加電圧で作動
させることができるため、システムを大幅に簡素化でき
ることになる。
【0029】図2は、図1の振動制御装置に使用する電
極の他の実施例を示す断面図である。図2(A)におい
て、この電極は、櫛状の正電極板15と負電極板16が
交互に配置されており、それらの間隙に電気粘性流体1
2が充填されると共にゴムシール17によって密封され
ている。振動減衰装置に上記のような電極を使用する
と、正電極板15と負電極板16との間の対応する電極
面積が増大する結果、電気粘性流体12の法線応力を大
きくすることができる。
極の他の実施例を示す断面図である。図2(A)におい
て、この電極は、櫛状の正電極板15と負電極板16が
交互に配置されており、それらの間隙に電気粘性流体1
2が充填されると共にゴムシール17によって密封され
ている。振動減衰装置に上記のような電極を使用する
と、正電極板15と負電極板16との間の対応する電極
面積が増大する結果、電気粘性流体12の法線応力を大
きくすることができる。
【0030】図2(B)において、この電極は、正電極
板18及び負電極板19との間に電気粘性流体12が充
填されると共にゴムシール17によってシールされてい
る。この実施例においても、正電極板18と負電極板1
9との間の対応する電極面積が増大する結果、電気粘性
流体12の法線応力を大きくすることができる。
板18及び負電極板19との間に電気粘性流体12が充
填されると共にゴムシール17によってシールされてい
る。この実施例においても、正電極板18と負電極板1
9との間の対応する電極面積が増大する結果、電気粘性
流体12の法線応力を大きくすることができる。
【0031】図3は、本発明の電気粘性流体応用装置を
衝撃吸収装置(ダンパー)に応用した例を示す概略的構
成図である。図3において、ダンパーケース20の円筒
側面部20aと底面部20bは負電極からなり、ピスト
ン21の円筒側面部21aと底面部21bは絶縁体22
によって分離されて各々正電極を構成している。ピスト
ン21内には電源23が設置されており、この電源23
はスイッチ23a及びスイッチ23bによって円筒側面
部21aと底面部21bのそれぞれの電極に接続されて
いる。なお、12は電気粘性流体、14はゴムシールで
ある。また電源23はピストン21内に限らず他の場所
に設けてもよい。
衝撃吸収装置(ダンパー)に応用した例を示す概略的構
成図である。図3において、ダンパーケース20の円筒
側面部20aと底面部20bは負電極からなり、ピスト
ン21の円筒側面部21aと底面部21bは絶縁体22
によって分離されて各々正電極を構成している。ピスト
ン21内には電源23が設置されており、この電源23
はスイッチ23a及びスイッチ23bによって円筒側面
部21aと底面部21bのそれぞれの電極に接続されて
いる。なお、12は電気粘性流体、14はゴムシールで
ある。また電源23はピストン21内に限らず他の場所
に設けてもよい。
【0032】図3に示すダンパ−では、通常は図3
(A)に示すようにピストン21の円筒側面部21aか
らなる正電極に印加すると、円筒側面部20a間の流体
の粘度が増大するのでピストン21の上下動に抵抗が生
じて、衝撃の吸収を図ることができる。また、ピストン
21がダンパーケース20の底面部20bに近接した場
合、図3(B)に示すようにスイッチ23bが閉とな
り、ダンパーケース20の底面部20bに電圧を印加す
ると、ダンパーケース20の底面部20bとピストン2
1の底面部21bとの間に法線応力が付与され、ピスト
ン21がダンパーケース20の底面に衝く、所謂、底突
きを防止することができる。
(A)に示すようにピストン21の円筒側面部21aか
らなる正電極に印加すると、円筒側面部20a間の流体
の粘度が増大するのでピストン21の上下動に抵抗が生
じて、衝撃の吸収を図ることができる。また、ピストン
21がダンパーケース20の底面部20bに近接した場
合、図3(B)に示すようにスイッチ23bが閉とな
り、ダンパーケース20の底面部20bに電圧を印加す
ると、ダンパーケース20の底面部20bとピストン2
1の底面部21bとの間に法線応力が付与され、ピスト
ン21がダンパーケース20の底面に衝く、所謂、底突
きを防止することができる。
【0033】図4は本発明の電気粘性流体応用装置にお
ける振動減衰装置の例を示す概略的構成図である。図4
(A)において、ゴムシール26によってシールされた
間隙部の正電極板24と負電極板25との間に電気粘性
流体12が充填されている。この場合、振動装置の簡略
化を図ることができると共にゴムシール26の厚さを厚
くすると、振動制御部分において、荷重の支持が可能と
なる。
ける振動減衰装置の例を示す概略的構成図である。図4
(A)において、ゴムシール26によってシールされた
間隙部の正電極板24と負電極板25との間に電気粘性
流体12が充填されている。この場合、振動装置の簡略
化を図ることができると共にゴムシール26の厚さを厚
くすると、振動制御部分において、荷重の支持が可能と
なる。
【0034】図4(B)において、正電極板24と負電
極板25との間に断面略半環状のゴムシール27が装着
され、負電極板25側には絶縁性のスペーサ28が固着
されている。この場合、電気粘性流体12に法線方向の
応力が過度に作用した場合にも、両電極板が接触する現
象が回避でき、また、電極に電圧を印加しない場合には
ゴムシール27を単体として荷重支持及び振動減衰の機
能を発揮させることができる。
極板25との間に断面略半環状のゴムシール27が装着
され、負電極板25側には絶縁性のスペーサ28が固着
されている。この場合、電気粘性流体12に法線方向の
応力が過度に作用した場合にも、両電極板が接触する現
象が回避でき、また、電極に電圧を印加しない場合には
ゴムシール27を単体として荷重支持及び振動減衰の機
能を発揮させることができる。
【0035】図5は本発明の電気粘性流体応用装置にお
ける振動減衰装置のさらに他の実施例を示す概略的構成
図である。図5において、正電極板29と負電極板30
が交互に配置されており、その間隙に電気粘性流体12
が充填されると共にこれらはゴムスリーブ31によって
覆われている。このダンパーにおいては、電圧を印加す
ると、垂直方向の弾性率は、水平方向の弾性率よりも極
めて大きくなり、縦振動を著しく抑制することができ、
横振動に対しては、比較的緩慢に減衰させることができ
る。
ける振動減衰装置のさらに他の実施例を示す概略的構成
図である。図5において、正電極板29と負電極板30
が交互に配置されており、その間隙に電気粘性流体12
が充填されると共にこれらはゴムスリーブ31によって
覆われている。このダンパーにおいては、電圧を印加す
ると、垂直方向の弾性率は、水平方向の弾性率よりも極
めて大きくなり、縦振動を著しく抑制することができ、
横振動に対しては、比較的緩慢に減衰させることができ
る。
【0036】図6は本発明の電気粘性流体応用装置を評
価するための装置の概略的構成図である。この装置は、
固定支持部32に連結されたピストン33と荷重34が
接続されたケース35の対応面にそれぞれ正電極板36
及び負電極板37が装着されている。そして、これらの
電極間に電気粘性流体12が充填されると共にスペーサ
38が設けられている。正電極板36はスイッチ39を
介して電源40に接続され、負電極板37はアースされ
ている。
価するための装置の概略的構成図である。この装置は、
固定支持部32に連結されたピストン33と荷重34が
接続されたケース35の対応面にそれぞれ正電極板36
及び負電極板37が装着されている。そして、これらの
電極間に電気粘性流体12が充填されると共にスペーサ
38が設けられている。正電極板36はスイッチ39を
介して電源40に接続され、負電極板37はアースされ
ている。
【0037】この装置においては、両電極間に電圧を印
加したとき、電気粘性流体12に発現する応力が負荷の
重力と釣り合うことによって電気粘性流体12が荷重を
保持しうる現象が認めることができる。
加したとき、電気粘性流体12に発現する応力が負荷の
重力と釣り合うことによって電気粘性流体12が荷重を
保持しうる現象が認めることができる。
【0038】電気粘性流体として、シリコーンオイルに
炭素質粉体を26%(体積分率)含む流体を用いた場
合、2kV/mmの電界強度で電極面積1cm2 当た
り、50グラム以上の重量を保持することができること
を確認した。そして、この荷重34は電圧を切れば落下
する。ケース35と荷重34との間を荷重34の落下時
に切り離すクラッチ等を設けてもよい。このときの重量
物を保持している間応力が徐々に減少する現象、すなわ
ち応力の緩和については、緩和速度が遅いため実用上は
問題はないが、さらに電気粘性流体中の粉体の体積分率
やオイルの粘度を調整することによって緩和速度をコン
トロールすることができる。この応力の緩和を補うため
に印加電圧を徐々に増大してもよい。また、これらの現
象を利用してピックアンドプレイタイプのロボットや構
造支持体等のための固定装置に応用することができる。
炭素質粉体を26%(体積分率)含む流体を用いた場
合、2kV/mmの電界強度で電極面積1cm2 当た
り、50グラム以上の重量を保持することができること
を確認した。そして、この荷重34は電圧を切れば落下
する。ケース35と荷重34との間を荷重34の落下時
に切り離すクラッチ等を設けてもよい。このときの重量
物を保持している間応力が徐々に減少する現象、すなわ
ち応力の緩和については、緩和速度が遅いため実用上は
問題はないが、さらに電気粘性流体中の粉体の体積分率
やオイルの粘度を調整することによって緩和速度をコン
トロールすることができる。この応力の緩和を補うため
に印加電圧を徐々に増大してもよい。また、これらの現
象を利用してピックアンドプレイタイプのロボットや構
造支持体等のための固定装置に応用することができる。
【0039】図7は本発明の電気粘性流体応用装置にお
ける振動減衰装置のさらに他の実施例を示す概略的構成
図である。図7において、正電極板41と負電極板42
が相対面し、正電極板41にスペーサ43が固定されて
いる。また、正電極板41の外周縁部にゴムスリーブ4
4の一端部が固着され、ゴムスリーブ44の他端部は負
電極板42の棒状部に固着され、ゴムスリーブ44内に
電気粘性流体12が充填されている。
ける振動減衰装置のさらに他の実施例を示す概略的構成
図である。図7において、正電極板41と負電極板42
が相対面し、正電極板41にスペーサ43が固定されて
いる。また、正電極板41の外周縁部にゴムスリーブ4
4の一端部が固着され、ゴムスリーブ44の他端部は負
電極板42の棒状部に固着され、ゴムスリーブ44内に
電気粘性流体12が充填されている。
【0040】図7に示す装置において、電圧の印加によ
って所望の強度で負電極板42が連結されるピストンを
正電極板41に連結されるケースに固定することがで
き、電圧を切ることによって、両電極板41,42間の
法線応力が解消され,負電極板42に連結されるピスト
ンの作動軸は自由に開放される。
って所望の強度で負電極板42が連結されるピストンを
正電極板41に連結されるケースに固定することがで
き、電圧を切ることによって、両電極板41,42間の
法線応力が解消され,負電極板42に連結されるピスト
ンの作動軸は自由に開放される。
【0041】なお、本発明における電気粘性流体は、前
記実施例におけるものに限らず、公知の電気粘性流体を
使用することができる。この電気粘性流体としては、例
えば、オイル等内に含水性もしくは半導体性で所望の粒
径、粉体濃度等が選定された粉体を含有するものが使用
可能である。この場合、分散質粉体としては、例えばポ
リメタクリン酸リチウム、シリカ、ポリアセンキノン、
炭素質粉体等が使用可能であり、また、粉体の粒径とし
ては1〜20ミクロン程度が好適であり、オイル内の粉
体濃度は10〜50%程度でよい。
記実施例におけるものに限らず、公知の電気粘性流体を
使用することができる。この電気粘性流体としては、例
えば、オイル等内に含水性もしくは半導体性で所望の粒
径、粉体濃度等が選定された粉体を含有するものが使用
可能である。この場合、分散質粉体としては、例えばポ
リメタクリン酸リチウム、シリカ、ポリアセンキノン、
炭素質粉体等が使用可能であり、また、粉体の粒径とし
ては1〜20ミクロン程度が好適であり、オイル内の粉
体濃度は10〜50%程度でよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、正電極及
び負電極間に電圧を印加することにより発現される法線
方向の応力を応用することによって種々の分野の装置に
応用することができる。
び負電極間に電圧を印加することにより発現される法線
方向の応力を応用することによって種々の分野の装置に
応用することができる。
【図1】本発明の電気粘性流体応用装置の一実施例を示
す概略的構成図である。
す概略的構成図である。
【図2】図1に使用する電極の他の実施例を示す断面図
である。
である。
【図3】本発明の電気粘性流体応用装置を衝撃吸収装置
(ダンパー)に応用した例を示す概略的構成図である。
(ダンパー)に応用した例を示す概略的構成図である。
【図4】本発明の電気粘性流体応用装置における振動減
衰装置の他の例を示す概略的構成図である。
衰装置の他の例を示す概略的構成図である。
【図5】本発明の電気粘性流体応用装置における振動減
衰装置のさらに他の実施例を示す概略的構成図である。
衰装置のさらに他の実施例を示す概略的構成図である。
【図6】本発明の電気粘性流体応用装置の評価するため
の装置の概略的構成図である。
の装置の概略的構成図である。
【図7】本発明の電気粘性流体応用装置における振動減
衰装置のさらに他の実施例を示す概略的構成図である。
衰装置のさらに他の実施例を示す概略的構成図である。
【図8】本発明に係る電気粘性流体の法線方向及び剪断
方向の応力−変位曲線を示すグラフである。
方向の応力−変位曲線を示すグラフである。
【図9】本発明に係る電気粘性流体の法線方向の弾性域
と印加電圧との関係を示す特性図である。
と印加電圧との関係を示す特性図である。
【図10】本発明に係る電気粘性流体の法線方向の引張
変形における応力−変位曲線を示すグラフである。
変形における応力−変位曲線を示すグラフである。
【図11】本発明に係る電気粘性流体の特性図である。
1 被支持体 2 被支持部 3 支持弾性体 4 土台 5 固定支持部 6 振動減衰装置 7 絶縁体 8 ピストン 9 ダンパーケース 10 正電極板 11 負電極板 12 電気粘性流体 13 スイッチ 14 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−93303(JP,A) 特開 昭63−97694(JP,A) 特開 平2−169025(JP,A) 特開 平3−47896(JP,A) 実開 平2−18949(JP,U) 実開 昭64−745(JP,U) 実開 平1−98946(JP,U) 実開 平1−98938(JP,U) 特公 昭55−28821(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/53 C10M 169/04 F16F 15/02 F16F 15/08
Claims (8)
- 【請求項1】 電気粘性流体と複数の電極とを備えた電
気粘性液体応用装置において、正電極と負電極との間に
電気粘性流体を介在させると共に、正電極と負電極との
電極間距離を変動可能にし、前記電気粘性流体は炭素質
粉体及びこの炭素質粉体が分散されたシリコーンオイル
からなることを特徴とする電気粘性流体応用装置。 - 【請求項2】 電気粘性流体と複数の電極とを備えた電
気粘性液体応用装置において、正電極と負電極との間に
電気粘性流体を介在させると共に、正電極と負電極との
電極間距離を変動可能にし、前記電気粘性流体は炭素質
粉体及びこの炭素質粉体が分散されたシリコーンオイル
からなり、この電気粘性流体を介して前記正電極と負電
極との一方の電極に作用する力を他方の電極に伝達させ
ることを特徴とする電気粘性流体応用振動制御装置。 - 【請求項3】 請求項2において、正電極と負電極との
間に介在された電気粘性流体が弾性体により封入されて
いることを特徴とする電気粘性流体応用振動制御装置。 - 【請求項4】 請求項2において、正電極と負電極が交
互に配置され、これらの電極の間隙に電気粘性流体が充
填されていることを特徴とする電気粘性流体応用振動制
御装置。 - 【請求項5】 互に接離可能な正電極と負電極との間に
炭素質粉体及びこの炭素質粉体が分散されたシリコーン
オイルからなる電気粘性流体が充填され、電極間に電圧
を印加して正電極及び負電極の相対位置を固定するよう
にしたことを特徴とする電気粘性流体応用固定装置。 - 【請求項6】 前記電気粘性流体における炭素質粉体の
平均粒径を5μmとしたことを特徴とする請求項1記載
の電気粘性流体応用装置。 - 【請求項7】 前記電気粘性流体における炭素質粉体の
平均粒径を5μmとしたことを特徴とする請求項2、3
又は4記載の電気粘性流体応用振動制御装置。 - 【請求項8】 前記電気粘性流体における炭素質粉体の
平均粒径を5μmとしたことを特徴とする請求項5記載
の電気粘性流体応用固定装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3022305A JP3039997B2 (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 電気粘性流体応用装置、電気粘性流体応用振動制御装置および電気粘性流体応用固定装置 |
US07/831,677 US5267633A (en) | 1991-02-15 | 1992-02-05 | Electrorheological fluid-applied apparatus, electrorheological fluid-applied vibration controller, and electrorheological fluid-applied fixing apparatus |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3022305A JP3039997B2 (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 電気粘性流体応用装置、電気粘性流体応用振動制御装置および電気粘性流体応用固定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04262135A JPH04262135A (ja) | 1992-09-17 |
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Family
ID=12079031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3022305A Expired - Fee Related JP3039997B2 (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 電気粘性流体応用装置、電気粘性流体応用振動制御装置および電気粘性流体応用固定装置 |
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Country | Link |
---|---|
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US6029783A (en) * | 1998-04-16 | 2000-02-29 | Wirthlin; Alvin R. | Variable resistance device using electroactive fluid |
KR100368945B1 (ko) * | 1998-07-28 | 2003-04-03 | 삼성전자 주식회사 | 드럼세탁기 |
IT1309854B1 (it) * | 1999-06-30 | 2002-02-05 | Consiglio Nazionale Ricerche | Metodo di controllo attivo di vibrazioni mediante materialielettroreologici e dispositivo ammortizzatore che attua tale metodo |
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US7686848B2 (en) | 2000-06-30 | 2010-03-30 | Freedom Innovations, Llc | Prosthetic foot with energy transfer |
US7572299B2 (en) | 2000-06-30 | 2009-08-11 | Freedom Innovations, Llc | Prosthetic foot with energy transfer |
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US7727285B2 (en) | 2007-01-30 | 2010-06-01 | Freedom Innovations, Llc | Prosthetic foot with variable medial/lateral stiffness |
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US8034121B2 (en) | 2008-04-18 | 2011-10-11 | Freedom Innovations, Llc | Prosthetic foot with two leaf-springs joined at heel and toe |
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1991
- 1991-02-15 JP JP3022305A patent/JP3039997B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1992-02-05 US US07/831,677 patent/US5267633A/en not_active Expired - Fee Related
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