JP3036675U - エアバッグ装置一体型ステアリングホイール - Google Patents
エアバッグ装置一体型ステアリングホイールInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数を極力少なくしてエアバッグ装置の
コスト低減を達成するのみならず組立・組付作業も最小
限の工程で行える様にする事を第一の目的と、更にステ
アリングホイールの意匠性の変化に容易に対応し得る新
規なエアバッグ装 【解決手段】 ステアリングホイール1にエアバッグ装
置2を一体的に組み込んでなるエアバッグ装置一体型ス
テアリングホイールにおいて、ステアリングホイール1
は、ステアリングシャフト14にステアリングホイール
を固着する取付部を有する中央のボス部4と、該ボス部
から放射状に延在して環状の把持部5に連接するスポー
ク部6とからなり、且つ該スポーク部6は、前記把持部
側の上部スポーク6aとボス部側の下部スポーク6bと
に2分割されて連結具7で連結された構造であり、前記
エアバッグ装置2には、リテーナ12にエアバッグ9と
ガス発生器8とを固着した形式のものと、エアバッグ9
をガス発生器8のフランジ8aに固着した形式のものの
2種類がある。
コスト低減を達成するのみならず組立・組付作業も最小
限の工程で行える様にする事を第一の目的と、更にステ
アリングホイールの意匠性の変化に容易に対応し得る新
規なエアバッグ装 【解決手段】 ステアリングホイール1にエアバッグ装
置2を一体的に組み込んでなるエアバッグ装置一体型ス
テアリングホイールにおいて、ステアリングホイール1
は、ステアリングシャフト14にステアリングホイール
を固着する取付部を有する中央のボス部4と、該ボス部
から放射状に延在して環状の把持部5に連接するスポー
ク部6とからなり、且つ該スポーク部6は、前記把持部
側の上部スポーク6aとボス部側の下部スポーク6bと
に2分割されて連結具7で連結された構造であり、前記
エアバッグ装置2には、リテーナ12にエアバッグ9と
ガス発生器8とを固着した形式のものと、エアバッグ9
をガス発生器8のフランジ8aに固着した形式のものの
2種類がある。
Description
【0001】 本考案は、自動車に装着されるエアバッグ装置に関するもので、特に、ステア リングホイールと一体的に形成したエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
エアバッグ装置の普及と共に、多くの自動車に初めから標準装備としてステア リングホイールにエアバッグ装置が装着される様になってきている。この標準装 備化に伴い、エアバッグ装置のステアリングホイールへの組付け作業の増加は、 車体組立工程における工程増として現れ、しかもこの組付け作業の自動化は困難 なため、工程省力化の上で一つの問題となっている。又、標準装備のためには、 エアバッグ装置自体の低価格化も要求されており、このための種々の提案がなさ れている。
【0003】 更に、ステアリングホイールの形状や構造には、顧客の嗜好性に応じた多種の 外観形状が要求される様になり、その意匠性の重要度は、従来に比して一層高く なってきている。
【0004】 ところで、従来のステアリングホイールに装着されている一般的なエアバッグ 装置は、図8の断面図に示している様に、エアバッグ9とガス発生器8とが、リ テーナリング67と止め部材68(ボルトとナット)とによって、リテーナ60 に一体的に固着されて一つの組立体とされ、該組立体の上部をバッグカバー64 で覆うと共に、該バッグカバー64は、前記リテーナ60にリベット或いはネジ 部材等の固着手段69によって一体的に固着され、これらエアバッグ9,ガス発 生器8,リテーナ60,バッグカバー64を一体的に組み立ててエアバッグ装置 62を構成している。
【0005】 このエアバッグ装置62は、一般にはエアバッグ工場で組み立てられて自動車 組立工場に送られ、ここでステアリングホイール1に組付けられてエアバッグ装 置付ステアリングホイールとなる。エアバッグ装置62をステアリングホイール 1に組付けるには、リテーナ60に取り付けられている取付ブラケット61をス テアリングホイール1の取付台72に、ボルト・ナット等の取付具73によって 固定し、このエアバッグ装置付ステアリングホイールは、車体側のステアリング シャフト14に装着され、ナット15で締付け固定される。尚、ステアリングホ イールの下面には全周に亘ってコアカバー70が装着されており、エアバッグ装 置内にゴミ等が侵入するのを防止している。
【0006】 又、ガス発生器8には、その下部からリード線18が出ており、点火用電源( 図示せず)に接続される様になっており、このリード線18を通して点火電流を 通電してガス発生器を作動させるためのセンサ装置(図示せず)は、車体の衝突 時の衝撃を感知し易い車体の適所に別途配置されている。
【0007】
係る構造のエアバッグ装置62においては、先ず、リテーナ60にエアバッグ 8をリテーナリング67で挟み込む様に取付け、これを前記ガス発生器8のフラ ンジ8aにボルト・ナット等の止め部材68で固着し、これをバッグカバー64 にリベット69等で固着してエアバッグ装置となす組立工程が必要であり、更に これをステアリングホイール1に組付けるには、該エアバッグ装置62のリテー ナ60に配置されている取付ブラケット61を、ステアリングホイール1の取付 台72にボルト・ナット等の取付具73によって固定する工程が必要であった。 これらの組立・組付工程は、エアバッグ装置自体が車種毎に異なり、又、細々と した作業が主体であるのでロボット作業による自動化は困難であった。
【0008】 又、エアバッグ装置は、基本的には、乗員を保護するクッション材としてのエ アバッグと、これを膨張させるガス発生器が必須であり、その他の部材は、これ らをステアリングホイールに取り付けるための補助部材に過ぎない。従って、エ アバッグとガス発生器以外の部品が少なければ少ない程、組立・組付が容易とな る。
【0009】 又、このエアバッグ装置62とステアリングホイール1との組合せは特定され ており、ステアリングホイールの形状を変える事は、エアバッグ装置62のバッ グカバー64の形状をも変える事が要求されるので、一般的には、意匠性の異な る即ち形状,構造の異なる複数のステアリングホイールを準備する事は、多大な コストアップ要因になるので、避けられているのが実情である。
【0010】 本考案は、係る背景に鑑み、部品点数を極力少なくしてエアバッグ装置のコス ト低減を達成するのみならず組立・組付作業も最小限の工程で行える様にする事 を第一の目的と、更にステアリングホイールの意匠性の変化に容易に対応し得る 新規なエアバッグ装置一体型のステアリングホイールを提供するものである。
【0011】
上記目的を達成するため、本考案では、ステアリングホイールにエアバッグ装 置を一体的に組み込んでなるエアバッグ装置一体型ステアリングホイールにおい て、ステアリングホイールは、ステアリングシャフトに該ステアリングホイール を固着する取付部を有する中央のボス部と、該ボス部から放射状に延在して環状 の把持部に連接するスポーク部とからなり、且つ該スポーク部は、前記把持部側 の上部スポークと前記ボス部側の下部スポークとに2分割されて連結具で連結さ れた構造であり、該上下スポークの連結部にて、エアバッグ装置を保持させてな るエアバッグ装置一体型ステアリングホイールである。尚、本考案のエアバッグ 装置には、リテーナにエアバッグとガス発生器とを固着した形式のものと、エア バッグをガス発生器のフランジに固着した形式のものの2種類がある。
【0012】 又、前記エアバッグ装置の表面部は、エアバッグ展開時に開裂するバッグカバ ー部で覆われており、該バッグカバー部は、前記ステアリングホイールの上部ス ポークと把持部と表面の外装部材と、一体的に成形されているものであり、これ により、独立したバッグカバーの製作を省略している。尚、前記バッグカバー部 の周縁部に沿って、エアバッグ展開時に開裂する破断溝が形成されている。
【0013】 又、前記ステアリングホイールの下部スポークとボス部、或いは更にステアリ ングホイールを下方から覆うコアカバーとが一体的に成形されている事により、 上下に2分割したステアリングホイールの組立を容易になす事もできる。
【0014】 又、前記エアバッグ装置は、ガス発生器とエアバッグとを固着したリテーナを 有し、該リテーナの周縁部を、前記上部スポークと下部スポークとの連結部にて 前記連結具によって一体的に連結保持させる方式とガス発生器のフランジにエア バッグを固着し、該フランジの周縁部を、前記上部スポークと下部スポークとの 連結部にて前記連結具によって一体的に連結保持させる方式がある。これによっ て従来のバッグカバーとリテーナとの複数箇所での固着やリテーナとステアリン グホイールとの複数箇所での固着という煩雑な工程を簡略化するものである。
【0015】 又、前記リテーナ或いは前記ガス発生器のフランジの上下スポークの連結部近 傍にホーンスイッチを配置し、前記バッグカバー部を押圧する事により該ホーン スイッチを閉成してホーンを吹鳴する様にしてなるものもある。この場合のホー ンスイッチの位置は、前記バッグカバー部の破断線の内側に位置させる事が好ま しい。
【0016】 又、前記エアバッグは、ガス発生器の上部で折り畳まれ且つその折り畳まれた 形状を保持した状態でエアバッグ装置に装着されており、この形状保持方式とし ては、テープ状のもので結束する方式や熱収縮性フィルムで包装しておく方式が ある。
【0017】
以下に本考案の実施の形態を説明する。図1〜3は、本考案に係るエアバッグ 装置一体型ステアリングホイールの1例を示すもので、図1は当該ステアリング ホイールの平面図,図2は、図1のA−A断面図,図3は、図1のB−B断面図 である。これら図1〜3において、ステアリングホイール1は、環状の把持部5 と、これに接続され内側中心から放射状に延在するスポーク部6と、中央低部の ボス部4と、表面の意匠部となる外装部材10とからなり、スポーク部6は、上 部スポーク6aと下部スポーク6bとに二分割され、連結具7で連結されている 点が本考案の特徴的要素の1つである。このステアリングホイール1も、従来と 同様に、ボス部4をステアリングホイールシャフト14に固着する様になってい る。
【0018】 エアバッグ装置2は、リテーナ12にガス発生器8とエアバッグ9とが、リテ ーナリング19によって挟持固定された構造となっており、エアバッグ9は折り 畳まれた形状を保持するために、マジックテープ,紙テープ或いは熱収縮性フィ ルムの如き拘束部材17によって折り畳まれた状態で拘束されており、この拘束 は、エアバッグ展開時には破断或いは解除される様になっている。
【0019】 エアバッグ9及びガス発生器8を保持したリテーナ12には、その外周部に水 平部12aが形成されており、この水平部の端縁部が、前記上部スポーク6aと 下部スポーク6bとの連結部にて、連結具7によって一体的に保持固定されてい る。これにより、従来の如くリテーナ12をステアリングホイールに固着するた めのブラケット等の保持部材を省略し、部品点数の削減を行っている。
【0020】 スポーク部6は、金属製の上下スポーク6a,6bで構成され、上部スポーク 6aは、合成樹脂製の外装部材10と一体的に成形されており、外装部材10の 表面部には、エアバッグ展開時に開裂するバッグカバー部11が一体的に形成さ れている。このバッグカバー部11の周縁部には、バッグカバーの開裂部となる 破断溝16が適宜の形状に形成されている。一方、下部スポーク6bは、前記金 属性のボス部4と一体的に形成され、且つ、エアバッグ装置2を外界から遮蔽す るために下方から覆う合成樹脂製のコアカバー20と一体的に成形されている。 従って、本考案のステアリングホイール1は、上下2つの部材に全てが一体的に 形成されており、特にバッグカバー部11も、ステアリングホイールの意匠部と なる外装部材10と一体的に形成されているので、部品点数を削減するのみなら ず、従来の如くバッグカバーを別途製作してリテーナに取り付ける手間を省き、 組立工程の簡略化を可能にしている。
【0021】 又、前記リテーナ12の水平部12aの上面には、ホーンスイッチ13が配置 され、バッグカバー部11を表面から押圧する事によりホーンスイッチ13を閉 成してホーンを吹鳴させる様になっている。このホーンスイッチ13の構造は、 図4にその断面図を示している様に、底壁32と円筒状の側壁33とからなるケ ーシング34内の前記底壁32上に環状の固定接点35を配置し、円筒状側壁3 3の内側に形成されている案内溝36に案内されて上下動する可動板37と前記 底板32との間に圧縮コイルバネ等の弾性体38を配置し、可動板37は、この 弾性体38の作用により常時上向きの力を受けた状態で前記円筒状側壁33の上 端部に形成されているストッパ39で係止されている。一方可動板37には、環 状の可動接点40が下方に突出して形成されており、これら可動接点40と固定 接点35には、夫々リード線41が結線されている。従って、可動板37を上部 から押圧する事により、可動接点40と固定接点35とを接触させてホーン回路 を閉成し、ホーンを吹鳴する様になっている。
【0022】 尚、このホーンスイッチ13は、図2,3に示している様に、バッグカバー部 11の破断溝16の内側に位置させており、バッグカバー部11の内面には、補 強用のリム部21が形成されており、該リブ部21の端部がホーンスイッチ13 の前記可動板37に接するか或いは極めて近接する様に配置されている。この結 果、バッグカバー部11を上面から押圧する事により、バッグカバー部11の可 撓性を利用して前記可動接点40を弾性体38の反発力に抗して接触させ、ホー ンスイッチ回路を閉成する様になっている。
【0023】 上記構成の本考案に係るエアバッグ装置一体型ステアリングホイールの組立手 順について説明すると、エアバッグ9とガス発生器8とがリテーナ12に固着さ れ、拘束部材17にて拘束されたエアバッグ装置2に、ホーンスイッチ13を取 り付けた状態でエアバッグメーカーから自動車会社に出荷される。一方、ステア リングホイール1は、把持部5と外装部材10と上部スポーク6aとが一体に成 形された上部部材と、ボス部4とコアカバー20と下部スポーク6bとが一体に 成形された下部部材とに分割された状態で自動車会社に出荷される。自動車の組 立工場では、先ずステアリングホイールの前記下部部材をステアリングシャフト 14にナット15によって固着し、次に下部スポーク6bの連結部に前記エアバ ッグ装置2と上部スポーク6aとをセットして連結具7にて連結固着する。この 連結固着作業は、連結部下部に設けられた孔22より連結具としてのボルト7を 挿入し、上下スポーク6a,6bとリテーナ12の水平部12aとを螺子構造に よって固着する様になっている。即ち、自動車の組立工程では、下部スポーク6 bをステアリングシャフト14にボルト止めする工程と、上下スポーク6a,6 bとリテーナ12の周縁部とを一体的にボルト止めする2工程のみでエアバッグ 装置を組み込んだステアリングホイール1の取り付けが完了する事になる。
【0024】 次に、本考案のエアバッグ装置の作動について説明すると、車体適所に配置さ れた衝突センサが車両の衝突を検知すると、その検知信号に基づいてガス発生器 8が作動し、ガス発生器8の周囲に配置されたガス放出口から瞬時に高圧のガス がエアバッグ9内に放出される。この放出ガスによってエアバッグ9は、折り畳 み状態を保持しているテープ状部材等の拘束部材17を開放して膨張を開始し、 その膨張力によってバッグカバー部11の周縁に形成されている破断溝16に沿 って、これを開裂して展開させ、エアバッグ9は、乗員に向かって大きく展開す る事になる。
【0025】 次に、図5は、本考案の他の実施例を示すもので、図2に対応する要部断面図 であって、図2と同一部分は同一番号で示している。即ち、図2に示した実施例 では、ホーンスイッチ13をリテーナ12の水平部12a上に設置しているが、 本例では、上部スポーク6aの下部スポーク6bとの連結部に、内側に延びる水 平部6cを形成し、この部分にホーンスイッチ13を配置したものである。その 他の構成は、図2と同一であるので、説明は省略する。尚、この場合のホーンス イッチ13は、ステアリングホイール1の製作工場において、上部スポーク6a の水平部6cに取り付けられた状態で出荷される。
【0026】 次に図6は、他の実施例を示す前記図2に相当する要部断面図であり、先の実 施例では、エアバッグ装置のリテーナを上下スポークの連結部にて保持固定させ ていたが、本例ではリテーナを用いず、ガス発生器のフランジにリテーナの役割 を兼ねさせている。即ち、エアバッグ装置2は、エアバッグ9とガス発生器8と からなり、エアバッグ9はガス発生器8のフランジ8aとリテーナリング19と によって挟持されており、ガス発生器8のフランジ8aの周縁部8bは水平部に 形成されて前記上下スポーク6a,6bと共に連結具7にて一体的に固着保持さ れている。又、ホーンスイッチ13は、ガス発生器8のフランジの水平部8b上 に設置されている。尚、他の構成は、先の実施例と同一であるので、説明は省略 する。
【0027】 次に図7は、本考案の他の実施例を示すもので、ガス発生器8のフランジ8a の周縁部を上下スポーク6a,6bの連結具7によって連結保持させる点は、図 6の場合と同一であるが、上部スポーク6aの先端部を内側に向かって水平に延 長し、該水平部6c上にホーンスイッチ13を配置している点で異なっている。 他の構成は同一であるので、説明は省略する。
【0028】 尚、以上の実施例においては、ホーンスイッチ13は、バッグカバー部11の 破断溝16の内側に配置してバッグカバー部11の可撓性を利用してホーンスイ ッチの開閉を行う様にしているが、図1に点線で示す様に、ステアリングホイー ルのスポーク部6の外装部材10を蛇腹22に形成し、この蛇腹部22で外装部 材10に可撓性を保有させる事も可能であり、この場合には、ホーンスイッチは 前記破断溝の外側に配置する事も可能である。又、破断溝16の形状も、従来よ り採用されている種々の形状のものが採用し得る事は言うまでもない。
【0029】
【考案の効果】 以上説明した如く本考案は、エアバッグ装置に必須のエアバッグ9とガス発生 器8とを基本にし、これに最低限の付属部品でエアバッグ装置2を構成し、これ を、上下に二分割されたステアリングホイールの上下部材の連結部に一体的に連 結固着する様にしているので、エアバッグ装置の部品点数を削減するのみならず ステアリングホイールへの取り付け部品の数をも削減し、エアバッグ装置付きス テアリングホイールのコスト低減を可能にしている。
【0030】 特にバッグカバーをステアリングホイールの外装部材と一体化しているので、 従来の様にバッグカバーをリテーナに取り付けるためのリベット作業やボルト締 め作業が不要となり、エアバッグ装置の組立体作業も大幅に工程が簡素化される 事になる。この結果、部品点数の削減によるエアバッグ装置のコストダウンは勿 論、取付費用も格段に低減され、エアバッグ装置自体の普及を一層促進する事が 期待される。加えて、バッグカバーが前記外装部材と一体化された結果、従来美 観上及び製作上問題となっていたバッグカバーとステアリングホイールのスポー ク部との隙間の問題も無くなり、設計が容易となる利点もある。
【0031】 更に、ステアリングホイールが上下に分割されているので、下部部材は共通部 品となし、意匠性が要求される上部部材は複数種製作して顧客の好みに対応する 事も可能となり、エアバッグ装置付きステアリングホイールという事で顧客に選 択の余地を与える事が少なかったこの種ステアリングホイールに、顧客の嗜好を 反映させる事が可能になる等の効果も期待できる。
【図1】本考案の一実施例を示すエアバッグ装置一体型
ステアリングホイールの平面図である。
ステアリングホイールの平面図である。
【図2】図1の要部A−A断面図である。
【図3】図1の要部B−B断面図である。
【図4】本考案で使用するホーンスイッチの断面図であ
る。
る。
【図5】本考案の他の実施例を示す要部断面図である。
【図6】本考案の更に他の実施例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図7】本考案の更に他の実施例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図8】従来のエアバッグ装置を組み込んだステアリン
グホイールを示す要部断面図である。
グホイールを示す要部断面図である。
1 ステアリングホイール 2 エアバッグ装置 4 ステアリングホイールのボス部 5 ステアリングホイールの環状把持部 6 ステアリングホイールのスポーク部 6a ステアリングホイールの上部スポーク 6b ステアリングホイールの下部スポーク 6c ステアリングホイールの上部スポークの水平部 7 連結具 8 ガス発生器 8a ガス発生器のフランジ 8b 同フランジの水平部 9 エアバッグ 10 ステアリングホイールの外装部材 11 同外装部材のバッグカバー部 12 リテーナ 12a リテーナの水平部 13 ホーンスイッチ 14 ステアリングシャフト 16 バッグカバー部の破断溝 17 エアバッグの拘束部材 20 コア部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 塙 晃史 茨城県新治郡千代田町上稲吉向原1764−1 センサー・テクノロジー株式会社筑波事 業所内
Claims (15)
- 【請求項1】 ステアリングホイール(1)にエアバッ
グ装置(2)を一体的に組み込んでなるエアバッグ装置
一体型ステアリングホイールにおいて、ステアリングホ
イール(1)は、ステアリングシャフト(14)にステ
アリングホイールを固着する取付部を有する中央のボス
部(4)と、該ボス部から放射状に延在して環状の把持
部(5)に連接するスポーク部(6)とからなり、且つ
該スポーク部(6)は、前記把持部側の上部スポーク
(6a)とボス部側の下部スポーク(6b)とに2分割
されて連結具(7)で連結された構造であり、前記エア
バッグ装置(2)は、リテーナ(12)にエアバッグ
(9)とガス発生器(8)とを固着保持させたものであ
り、該リテーナ(12)の周縁部を、前記上部スポーク
(6a)と下部スポーク(6b)との連結部にてステア
リングホイールに保持固定させてなる事を特徴とするエ
アバッグ装置一体型ステアリングホイール。 - 【請求項2】 前記エアバッグ装置(2)のリテーナ
(12)の周縁部を、前記上部スポーク(6a)と下部
スポーク(6b)との連結部にて前記連結具(7)によ
って一体的に保持固定してなる請求項1に記載のエアバ
ッグ装置一体型ステアリングホイール。 - 【請求項3】 前記リテーナ(12)の上部スポーク
(6a)と下部スポーク(6b)との連結部近傍に水平
部(12a)を形成し、該水平部上にホーンスイッチ
(13)を配置してなる請求項1又は2に記載のエアバ
ッグ装置一体型ステアリングホイール。 - 【請求項4】 ステアリングホイール(1)にエアバッ
グ装置(2)を一体的に組み込んでなるエアバッグ装置
一体型ステアリングホイールにおいて、ステアリングホ
イール(1)は、ステアリングシャフト(14)にステ
アリングホイールを固着する取付部を有する中央のボス
部(4)と、該ボス部から放射状に延在して環状の把持
部(5)に連接するスポーク部(6)とからなり、且つ
該スポーク部(6)は、前記把持部側の上部スポーク
(6a)とボス部側の下部スポーク(6b)とに2分割
されて連結具(7)で連結された構造であり、前記エア
バッグ装置(2)は、エアバッグ(9)をガス発生器
(8)のフランジ(8a)に固着してなるものであり、
該フランジ(8a)の周縁部を、前記上部スポーク(6
a)と下部スポーク(6b)との連結部にてステアリン
グホイールに保持固定させてなる事を特徴とするエアバ
ッグ装置一体型ステアリングホイール。 - 【請求項5】 前記ガス発生器(8)のフランジ(8
a)の周縁部を、前記上部スポーク(6a)と下部スポ
ーク(6b)との連結部にて前記連結具(7)によって
一体的に連結保持させてなる請求項4に記載のエアバッ
グ装置一体型ステアリングホイール。 - 【請求項6】 前記ガス発生器のフランジ(8a)の上
部スポーク(6a)と下部スポーク(6b)との連結部
近傍に水平部(8b)を形成し、該水平部上にホーンス
イッチ(13)を配置してなる請求項4又は5に記載の
エアバッグ装置一体型ステアリングホイール。 - 【請求項7】 前記上部スポーク(6a)と下部スポー
ク(6b)との連結部を水平となし、且つ上部スポーク
(6a)をステアリングホイールの中心方向に向かって
延在する水平部(6c)を形成し、該水平部上にホーン
スイッチ(13)を配置してなる請求項1,2,4又は
5のいずれかに記載のエアバッグ装置一体型ステアリン
グホイール。 - 【請求項8】 前記エアバッグ装置(2)の表面部は、
エアバッグ展開時に開裂するバッグカバー部(11)で
覆われており、該バッグカバー部は、前記ステアリング
ホイールの上部スポーク(6a)と把持部(5)と表面
の外装部材(10)と、一体的に成形されているもので
ある請求項1乃至7のいずれかに記載のエアバッグ装置
一体型ステアリングホイール。 - 【請求項9】 前記バッグカバー部(11)の周縁部に
沿って、エアバッグ展開時に開裂する破断溝(16)が
形成されている請求項8に記載のエアバッグ装置一体型
ステアリングホイール。 - 【請求項10】 前記ホーンスイッチ(13)が、前記
外装部材(10)のバッグカバー部(11)の破断溝
(16)の内側に配置されている請求項9に記載のエア
バッグ装置一体型ステアリングホイール。 - 【請求項11】 前記ステアリングホイールの下部スポ
ーク(6b)とボス部(4)とは、一体的に成形されて
いるものである請求項1乃至10のいずれかに記載のエ
アバッグ装置一体型ステアリングホイール。 - 【請求項12】 前記ステアリングホイールの下部スポ
ーク(6b)とボス部(4)とステアリングホイールを
下方から覆うコアカバー(20)とが一体的に成形され
ているものである請求項11に記載のエアバッグ装置一
体型ステアリングホイール。 - 【請求項13】 前記エアバッグ(9)は、ガス発生器
(8)の上部で折り畳まれ且つその折り畳まれた形状を
拘束部材(17)によって保持された状態でエアバッグ
装置(2)に装着されてなる請求項1乃至12のいずれ
かに記載のエアバッグ装置一体型ステアリングホイー
ル。 - 【請求項14】 前記拘束部材(17)が、テープ状部
材である請求項13に記載のエアバッグ装置一体型ステ
アリングホイール。 - 【請求項15】 前記拘束部材(17)が、熱収縮性フ
ィルムである請求項13に記載のエアバッグ装置一体型
ステアリングホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010947U JP3036675U (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | エアバッグ装置一体型ステアリングホイール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010947U JP3036675U (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | エアバッグ装置一体型ステアリングホイール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3036675U true JP3036675U (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=43171426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996010947U Expired - Lifetime JP3036675U (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | エアバッグ装置一体型ステアリングホイール |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3036675U (ja) |
-
1996
- 1996-10-09 JP JP1996010947U patent/JP3036675U/ja not_active Expired - Lifetime
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