JP3028445U

JP3028445U - ガードル

Info

Publication number: JP3028445U
Application number: JP1996002424U
Authority: JP
Inventors: 夏子大橋
Original assignee: 厚木ナイロン工業株式会社
Priority date: 1996-02-26
Filing date: 1996-02-26
Publication date: 1996-09-03
Anticipated expiration: 2002-02-26

Abstract

(57)【要約】【課題】本来の補整機能は失わずに着脱を容易とした
ガードルを提供する。【解決手段】ガードルのフロントの腹当て布中央部に
ウエスト部分から切れ目を入れて該切れ目にファスナー
を止着することにより腹当て布を左右に分離可能に構成
し、該腹当て布より内側にはマチ布を縫設してファスナ
ーが肌に直接当たらないように構成されてなるガード
ル。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、着脱容易にして補整機能も充分な女性用のガードルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ガードルは腹部やヒップの形を補整するための女性用下着であり、この目的から従来は全体がハードタイプに作られている場合が多い。そのため、ガードルを着脱するときにはウエスト部を無理やり大きく拡げなければならず、極めて着脱に不便であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、本来の補整機能は失わずに着脱を容易としたガードルを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ガードルの腹当て布部分が左右に分離できるようにファスナーを取付け、該ファスナーより内側（肌側）にはマチ布を設けてファスナーが肌に直接当たらないように構成してなるガードルに関するものであり、着脱時にはファスナーを降ろしてウエスト部を拡げることにより着脱を容易とし、また装着中はファスナーを上げておくことにより通常のガードルと同様の補整機能を発揮させるようにしたものである。以下、本考案の実施形態を図により説明する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案のガードルの正面を示す図１において、１はフロント（前身頃）、２は該フロント１の一部を構成し身体の腹部と接する腹当て布で、この腹当て布２は表側にレース生地を縫着した締め着け力の強いパワーネットよりなり、該布２全体としてはハードタイプの構成をなす。

【０００６】更に、該腹当て布２にはその中央部にウエスト部分７から縦方向の切れ目３を入れ、該切れ目３部分にファスナー４を止着して、スライダー５の操作により左右に分離可能に構成されている。

【０００７】６は腹当て布２より内側（肌側）に設けた該布２と同形同大のマチ布で、該マチ布６はスパンデックス等の伸縮性に富んだ糸で編成された生地が用いられ、上記ファスナー４が肌に直接当たらないように保護している。

【０００８】なお、上記腹当て布２以外のフロント１部やその他の部分は比較的伸縮性に富んだ生地で作られていて、ガードル全体をミディアムパワーとし、ガードル全体の着脱を楽にしている。また、ウエスト部７と足ぐり８の周縁には帯ゴム等の伸縮テープが縫着される。

【０００９】しかして、図１に示す通りガードルの着脱時にはファスナー４のスライダー５を降ろして切れ目３を開くことにより、ウエスト部７のテープが分離されてウエスト部７が大きく開き、マチ布６の伸縮性と相まって着脱が容易となる。そして、着用時にはスライダー５を上げておくことにより、通常のガードルと同様の締着け力を有するのである。

【００１０】図２は、本考案の他の実施形態を示すもので、マチ布６を腹当て布２の内側全体に覆うように縫設することなく、ファスナー４を取付けた切れ目３の内側（肌側）に該切れ目３を互いに連結するようにある程度の幅を持たせたマチ布６を縫着し、これによりファスナー４を開いた時も該マチ布６の存在により腹当て布２が中央で完全には離隔しないようにしてウエスト部７を大きく拡げることができるようになっている。従って、この場合には、該マチ布６は図１に示すマチ布６のように必ずしも伸縮性に富んだ生地を使用しなくともよい。

【００１１】

【考案の効果】本考案のガードルは上述のようにしてなり、腹当て布を左右に分離できるようにファスナーを取付けているので、着脱時にはファスナーを開くことによりウエスト部が拡がって締着け力が解除されて着脱が容易となり、着用時にはファスナーを締めておくことによりガードル本来の締着け力が発揮されるのである。

【００１２】しかも、本考案ではファスナーは比較的短くて済み、ファスナーの内側にはマチ布があるのでファスナーが肌に当たることもなく、ファスナーは腹当て布表側のレース生地で隠されるので表側からは見えないからガードルとしてのデザイン性も損なわれることがなく、また補整のためにハードタイプに構成されている腹当て布にファスナーが取付けられているので、ファスナーが捩れるようなことがなく、スライダーも円滑に動かすことができる等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のガードルの一例を示す全体正面図であ
る。

【図２】本考案のガードルの他の例を示ず要部の正面図
である。

【符号の説明】

１−ガードルのフロント２−腹当て布３−切れ目４−ファスナー５−スライダー６−マチ布７−ウエスト部（ウエストテープ）８−足ぐり

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ガードルのフロントの腹当て布中央部に
ウエスト部分から切れ目を入れて該切れ目にファスナー
を止着することにより腹当て布を左右に分離可能に構成
し、該腹当て布より内側にはマチ布を縫設してファスナ
ーが肌に直接当たらないように構成されてなるガード
ル。
【請求項２】前記マチ布は腹当て布の内側全体に設け
られていて伸縮性に富んだ生地を使用してなるか、又は
前記切れ目を互いに連結する所定幅を持った生地である
請求項１記載のガードル。