JP3025774B2 - 塗装膜を有するプラスチック製品の再生方法 - Google Patents
塗装膜を有するプラスチック製品の再生方法Info
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装膜を有するプラス
チック製品例えば自動車のバンパーの再生方法に関し、
さらに詳しく言えば硬化処理されている塗装膜を、プラ
スチック体から分離してプラスチック体を得る、プラス
チック製品の再生方法に関するものである。
チック製品例えば自動車のバンパーの再生方法に関し、
さらに詳しく言えば硬化処理されている塗装膜を、プラ
スチック体から分離してプラスチック体を得る、プラス
チック製品の再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製品は一般に腐食しにくい
という優れた特性を有する。また腐食しにくいという特
性を有するので、そのまま廃棄すると自然に帰りにく
く、何らかの処理をしなければ環境問題を起こす危険が
ある。また資源は有限であるので、その有効利用も図ら
なければならない。そこで、不用になったプラスチック
製品を回収して再利用することが望まれる。プラスチッ
ク製品が単一素材から成形されている場合は、回収して
溶融造粒すればよいので、比較的簡単に再利用すること
ができ、問題は少ない。しかしながら、プラスチック体
に他種類の樹脂が混在しているときは、プラスチック体
を他種類の樹脂から分離回収することが一般に困難で再
利用も制限される。最近は、例えば電気製品のキャビネ
ットも合成樹脂で成形され、そして意匠効果を上げるた
めに合成樹脂製のキャビネットに色々な色の塗装を施す
ことが行われているが、このような塗装膜を有するプラ
スチック製品からプラスチック体のみを回収すること
は、技術的に難しい。そこで、このような硬化処理され
た塗装膜を有するプラスチック製品は、塗装膜を剥離・
分離することなく、そのまま破砕し、そして押出成形
機、プレス成形機等により再製品に成形されることが多
い。また、最近になって、塗装膜だけを剥離除去して再
生する研究が行われ、有機溶剤で塗装膜を剥離する方法
が提案されている。すなわち塗装膜が設けられているプ
ラスチック製品を破砕し、その破砕物を有機塩等からな
る溶剤に浸漬して塗装膜を剥離し、プラスチック体だけ
を分離取り出し、水洗乾燥後、押し出し成形機等でペレ
ット化する方法が提案されている。また圧力容器内で高
温かつ高圧下で破砕物を有機塩等からなる溶剤と接触さ
せて、塗装膜を化学的に分解する方法も提案されてい
る。
という優れた特性を有する。また腐食しにくいという特
性を有するので、そのまま廃棄すると自然に帰りにく
く、何らかの処理をしなければ環境問題を起こす危険が
ある。また資源は有限であるので、その有効利用も図ら
なければならない。そこで、不用になったプラスチック
製品を回収して再利用することが望まれる。プラスチッ
ク製品が単一素材から成形されている場合は、回収して
溶融造粒すればよいので、比較的簡単に再利用すること
ができ、問題は少ない。しかしながら、プラスチック体
に他種類の樹脂が混在しているときは、プラスチック体
を他種類の樹脂から分離回収することが一般に困難で再
利用も制限される。最近は、例えば電気製品のキャビネ
ットも合成樹脂で成形され、そして意匠効果を上げるた
めに合成樹脂製のキャビネットに色々な色の塗装を施す
ことが行われているが、このような塗装膜を有するプラ
スチック製品からプラスチック体のみを回収すること
は、技術的に難しい。そこで、このような硬化処理され
た塗装膜を有するプラスチック製品は、塗装膜を剥離・
分離することなく、そのまま破砕し、そして押出成形
機、プレス成形機等により再製品に成形されることが多
い。また、最近になって、塗装膜だけを剥離除去して再
生する研究が行われ、有機溶剤で塗装膜を剥離する方法
が提案されている。すなわち塗装膜が設けられているプ
ラスチック製品を破砕し、その破砕物を有機塩等からな
る溶剤に浸漬して塗装膜を剥離し、プラスチック体だけ
を分離取り出し、水洗乾燥後、押し出し成形機等でペレ
ット化する方法が提案されている。また圧力容器内で高
温かつ高圧下で破砕物を有機塩等からなる溶剤と接触さ
せて、塗装膜を化学的に分解する方法も提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塗装膜を有するプラス
チック製品の塗装膜を剥離・分離することなく、そのま
ま破砕し、そして押出成形機等により再製品に成形する
方法によると、回収したプラスチック製品を破砕するだ
けで再利用できるので、コスト的には有利である。しか
しながら、塗装膜あるいは塗料が混在しているので、成
形品の品質が劣り、用途が限定される欠点がある。そこ
で、塗装膜を例えば、押出機の先端部にメッシュの小さ
いスクリーンを組み合わせて挿入し、塗装膜を分離除去
することが行われている。この分離除去方法によると、
処理効率は高いが、スクリーンのメッシュには限度があ
り、メッシュ以下の塗装膜は依然として残り、成形品の
表面に外観不良を招くことに変わりはない。また塗装膜
という異物が混入しているので、成形品の強度不足を招
くことがあるが、この点は本発明者に確認されている。
したがって、上記の方法で再生されたプラスチックは、
例えば公園のベンチ、柵あるいは敷石代わりに用いられ
るブロック等の成形に用いられる程度である。このよう
に、成形品の品質が劣り、用途が限定されるので、塗装
膜を10ミクロン以下に微粉砕するとともに、塗装膜の
相対的混入量を減らす試みがなされているが、好ましい
結果は得られていない。塗装膜の重量割合が2%程度と
比較的混入率の低いプラスチック製品例えば自動車のバ
ンパーでさえも、製品バンパーに対して80〜90%も
の新しいプラスチックを混入して塗装膜の相対的混入量
を減らさなければ、成形品の品質の向上は望めず、実用
的ではない。また塗装膜を微粉砕するために、ニーディ
ングディスクや逆送りタイプのスクリュウを用いて混練
を強くし、また前述のスクリーンの濾過効果を併用して
も、塗装膜を10ミクロン以下に微粉砕することは極め
て困難で、実用上問題が残る。
チック製品の塗装膜を剥離・分離することなく、そのま
ま破砕し、そして押出成形機等により再製品に成形する
方法によると、回収したプラスチック製品を破砕するだ
けで再利用できるので、コスト的には有利である。しか
しながら、塗装膜あるいは塗料が混在しているので、成
形品の品質が劣り、用途が限定される欠点がある。そこ
で、塗装膜を例えば、押出機の先端部にメッシュの小さ
いスクリーンを組み合わせて挿入し、塗装膜を分離除去
することが行われている。この分離除去方法によると、
処理効率は高いが、スクリーンのメッシュには限度があ
り、メッシュ以下の塗装膜は依然として残り、成形品の
表面に外観不良を招くことに変わりはない。また塗装膜
という異物が混入しているので、成形品の強度不足を招
くことがあるが、この点は本発明者に確認されている。
したがって、上記の方法で再生されたプラスチックは、
例えば公園のベンチ、柵あるいは敷石代わりに用いられ
るブロック等の成形に用いられる程度である。このよう
に、成形品の品質が劣り、用途が限定されるので、塗装
膜を10ミクロン以下に微粉砕するとともに、塗装膜の
相対的混入量を減らす試みがなされているが、好ましい
結果は得られていない。塗装膜の重量割合が2%程度と
比較的混入率の低いプラスチック製品例えば自動車のバ
ンパーでさえも、製品バンパーに対して80〜90%も
の新しいプラスチックを混入して塗装膜の相対的混入量
を減らさなければ、成形品の品質の向上は望めず、実用
的ではない。また塗装膜を微粉砕するために、ニーディ
ングディスクや逆送りタイプのスクリュウを用いて混練
を強くし、また前述のスクリーンの濾過効果を併用して
も、塗装膜を10ミクロン以下に微粉砕することは極め
て困難で、実用上問題が残る。
【0004】有機溶剤で塗装膜を剥離する方法による
と、プラスチック体だけを分離取り出すことが一応でき
るが、有機塩等の溶剤で塗装膜を膨潤させてからこすり
落とすため、手間がかかり、また使用済みの溶剤を環境
公害を起こさないように無害化するためのコストが大き
く、さらにはプラスチック体の水洗に使用する水の量が
多く、装置も大型化することが予想されている。また溶
剤中では塗装膜は、プラスチック体から容易に分離する
が、双方の比重が溶剤のそれより大きく、共に沈降する
ので、塗装膜とプラスチック体とが混在している溶剤中
からプラスチック体のみを精度良く分離取り出すことは
極めて難しく、塗装膜片の混入は避けられず、有機溶剤
を使用して回収しても、再生品の品質低下は免れない。
圧力容器内を高温・高圧下にし、塗装膜を溶剤で化学的
に分解する方法では、塗装膜の分解効率も高く、プラス
チック体だけを分離取り出すことが可能である。しかし
この方法は装置が大型化し、使用済みの溶剤の処理にコ
ストがかかりすぎるとともに、塗装膜を完全に分解する
ためには時間がかかり、さらには間欠的な方法であるた
め、処理量が低いといえる。また取り出されたプラスチ
ック体に付着している溶剤を取り除いた後、押出機で造
粒化する必要があり、工程が長く効率的とは云えない。
本発明は、上記したような従来の問題点を解決しようと
するもので、塗装膜を有するプラスチック体からプラス
チック体を高品質に、安価に回収することのできる、塗
装膜を有するプラスチック製品の再生方法を提供するこ
とを目的としている。
と、プラスチック体だけを分離取り出すことが一応でき
るが、有機塩等の溶剤で塗装膜を膨潤させてからこすり
落とすため、手間がかかり、また使用済みの溶剤を環境
公害を起こさないように無害化するためのコストが大き
く、さらにはプラスチック体の水洗に使用する水の量が
多く、装置も大型化することが予想されている。また溶
剤中では塗装膜は、プラスチック体から容易に分離する
が、双方の比重が溶剤のそれより大きく、共に沈降する
ので、塗装膜とプラスチック体とが混在している溶剤中
からプラスチック体のみを精度良く分離取り出すことは
極めて難しく、塗装膜片の混入は避けられず、有機溶剤
を使用して回収しても、再生品の品質低下は免れない。
圧力容器内を高温・高圧下にし、塗装膜を溶剤で化学的
に分解する方法では、塗装膜の分解効率も高く、プラス
チック体だけを分離取り出すことが可能である。しかし
この方法は装置が大型化し、使用済みの溶剤の処理にコ
ストがかかりすぎるとともに、塗装膜を完全に分解する
ためには時間がかかり、さらには間欠的な方法であるた
め、処理量が低いといえる。また取り出されたプラスチ
ック体に付着している溶剤を取り除いた後、押出機で造
粒化する必要があり、工程が長く効率的とは云えない。
本発明は、上記したような従来の問題点を解決しようと
するもので、塗装膜を有するプラスチック体からプラス
チック体を高品質に、安価に回収することのできる、塗
装膜を有するプラスチック製品の再生方法を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明は、塗装膜を有す
るプラスチック体を所定の大きさに破砕して破砕物
(H)を得て、その破砕物(H)をスクリュウ式押出機
(1)に供給し、水を供給しながら混練・溶融し、塗装
膜の分解ガスと気化した水とを脱気する操作をしてプラ
スチック体を得るように構成される。請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の、水を供給しながら混練・溶
融し、塗装膜の分解ガスと気化した水とを脱気する操作
をスクリュウ式押出機(1)内で2回以上繰り返すよう
に構成される。請求項3に記載の発明は、塗装膜を有す
るプラスチック体を所定の大きさに破砕して破砕物
(H)を得て、その破砕物(H)をスクリュウ式押出機
(1)に供給し、混練・溶融中の破砕物(H)に水を供
給して塗装膜の分解ガスと気化した水とを脱気する操作
をしてプラスチック体を得るように構成される。請求項
4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載
の、塗装膜の分解ガスと気化した水とを、強制的に吸引
して排出するように、請求項5に記載の発明は、請求項
1〜4のいずれかの項に記載の、スクリュウ式押出機
(1)に供給する水に代えて、アルカリ水溶液を供給す
るように、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかの項に記載の破砕物(H)を、エタノール溶液に
浸漬または接触させた後、クリュウ式押出機(1)に供
給するように、そして請求項7に記載の発明は、請求項
1〜6のいずれかの項に記載の破砕物(H)を、熱可塑
性樹脂に塗装膜を有する自動車のバンパーから得るよう
に構成される。
成するために、請求項1に記載の発明は、塗装膜を有す
るプラスチック体を所定の大きさに破砕して破砕物
(H)を得て、その破砕物(H)をスクリュウ式押出機
(1)に供給し、水を供給しながら混練・溶融し、塗装
膜の分解ガスと気化した水とを脱気する操作をしてプラ
スチック体を得るように構成される。請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の、水を供給しながら混練・溶
融し、塗装膜の分解ガスと気化した水とを脱気する操作
をスクリュウ式押出機(1)内で2回以上繰り返すよう
に構成される。請求項3に記載の発明は、塗装膜を有す
るプラスチック体を所定の大きさに破砕して破砕物
(H)を得て、その破砕物(H)をスクリュウ式押出機
(1)に供給し、混練・溶融中の破砕物(H)に水を供
給して塗装膜の分解ガスと気化した水とを脱気する操作
をしてプラスチック体を得るように構成される。請求項
4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載
の、塗装膜の分解ガスと気化した水とを、強制的に吸引
して排出するように、請求項5に記載の発明は、請求項
1〜4のいずれかの項に記載の、スクリュウ式押出機
(1)に供給する水に代えて、アルカリ水溶液を供給す
るように、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかの項に記載の破砕物(H)を、エタノール溶液に
浸漬または接触させた後、クリュウ式押出機(1)に供
給するように、そして請求項7に記載の発明は、請求項
1〜6のいずれかの項に記載の破砕物(H)を、熱可塑
性樹脂に塗装膜を有する自動車のバンパーから得るよう
に構成される。
【0006】
【実施例】本発明の実施には、破砕機、押出機等が必要
であるが、破砕機は従来周知のものが適用できるので、
図には示されていない。また回収されたプラスチック
は、ペレット化するのが望ましいので、押出機にはその
ためのカッティング装置、乾燥装置等も設けられてい
る。以下、本発明の実施に供される押出機およびその付
属装置の例について説明する。本実施例に係わる再生装
置Rは、押出機1と、該押出機にプラスチック破砕物を
一定量宛供給する定量供給装置10と、押出機1の下流
側に付属的に設けられているカッティング装置20、乾
燥装置30、振動篩40、貯蔵タンク50等から構成さ
れている。
であるが、破砕機は従来周知のものが適用できるので、
図には示されていない。また回収されたプラスチック
は、ペレット化するのが望ましいので、押出機にはその
ためのカッティング装置、乾燥装置等も設けられてい
る。以下、本発明の実施に供される押出機およびその付
属装置の例について説明する。本実施例に係わる再生装
置Rは、押出機1と、該押出機にプラスチック破砕物を
一定量宛供給する定量供給装置10と、押出機1の下流
側に付属的に設けられているカッティング装置20、乾
燥装置30、振動篩40、貯蔵タンク50等から構成さ
れている。
【0007】押出機1は、周知のように外周部にヒータ
を備えたシリンダ2と、このシリンダ2内で回転駆動さ
れるスクリュウ3とから構成されている。そしてシリン
ダ2の上流端部のケーシングには減速機構4が設けら
れ、前記スクリュウ3は、この減速機構4を介して例え
ば電動モータ5により所定速度で駆動されるようになっ
ている。シリンダ2の上流側には、破砕物Hをシリンダ
2内に投入するためのホッパ6が、またその下流側およ
び後述する複数個のベント孔の間には水、アルカリ水溶
液等の液体を供給するための複数個の供給管7、7’が
それぞれ設けられている。供給管7、7’には逆止弁
8、8’が介装され、液体はシリンダ2側へのみ圧入さ
れるようになっている。シリンダ2の下流側寄りには複
数個のベント孔が形成され、これらのベント孔にはベン
ト管9、9’が取り付けられている。そしてこれらのベ
ント管9、9’は真空源に適宜接続されている。
を備えたシリンダ2と、このシリンダ2内で回転駆動さ
れるスクリュウ3とから構成されている。そしてシリン
ダ2の上流端部のケーシングには減速機構4が設けら
れ、前記スクリュウ3は、この減速機構4を介して例え
ば電動モータ5により所定速度で駆動されるようになっ
ている。シリンダ2の上流側には、破砕物Hをシリンダ
2内に投入するためのホッパ6が、またその下流側およ
び後述する複数個のベント孔の間には水、アルカリ水溶
液等の液体を供給するための複数個の供給管7、7’が
それぞれ設けられている。供給管7、7’には逆止弁
8、8’が介装され、液体はシリンダ2側へのみ圧入さ
れるようになっている。シリンダ2の下流側寄りには複
数個のベント孔が形成され、これらのベント孔にはベン
ト管9、9’が取り付けられている。そしてこれらのベ
ント管9、9’は真空源に適宜接続されている。
【0008】定量供給装置10は、ホッパ11とスクリ
ュウコンベヤ12とから構成されている。そしてスクリ
ュウコンベヤ12が、モータ13で駆動されると、その
回転速度に応じてホッパ11に収納されている破砕物H
が管路14によりシリンダ2に供給される。
ュウコンベヤ12とから構成されている。そしてスクリ
ュウコンベヤ12が、モータ13で駆動されると、その
回転速度に応じてホッパ11に収納されている破砕物H
が管路14によりシリンダ2に供給される。
【0009】カッティング装置20は、図には詳細には
示されていないが、押出機1から押し出されるプラスチ
ックを冷却水で冷却しながら所定の大きさに切断しペレ
ット化する装置で、モータ21で回転駆動される切断刃
を備えている。そしてこのカッティング装置20で切断
されたペレットは、冷却水と共にシュートあるいはエア
シュート22で乾燥装置30の下部に移送されるように
なっている。乾燥装置30は、縦長円筒状のケーシング
31を有する遠心脱水乾燥機で構成されている。ケーシ
ング31内には脱水用の多孔円筒と、モータ32で駆動
される回転羽根とが設けられている。そしてペレットは
遠心力で多孔円筒に押しつけられながら、水切りされ回
転羽根で上方へ送られる。
示されていないが、押出機1から押し出されるプラスチ
ックを冷却水で冷却しながら所定の大きさに切断しペレ
ット化する装置で、モータ21で回転駆動される切断刃
を備えている。そしてこのカッティング装置20で切断
されたペレットは、冷却水と共にシュートあるいはエア
シュート22で乾燥装置30の下部に移送されるように
なっている。乾燥装置30は、縦長円筒状のケーシング
31を有する遠心脱水乾燥機で構成されている。ケーシ
ング31内には脱水用の多孔円筒と、モータ32で駆動
される回転羽根とが設けられている。そしてペレットは
遠心力で多孔円筒に押しつけられながら、水切りされ回
転羽根で上方へ送られる。
【0010】振動篩40は、スプリング41、41で支
持されている容器本体42を有し、この本体42の内部
には所定メッシュのスクリーンが交換自在に設けられ、
また外部には加振機が取り付けられている。容器本体4
2の一方の端部には、防振材43を介してシュート34
が接続されている。このシュート34の一方の端部は乾
燥装置30のケーシング31の上方部に取り付けられて
いる。容器本体42の他方の端部は同様に防振材を介し
て例えば空気コンベヤの移送管44に接続されている。
なお、容器本体42を加振機で振動すると、ペレットは
スクリーンで篩われながら、スクリーン上を一方から他
方へ移動するようになっている。貯蔵タンク50は、従
来周知の構造を有し、その上方に空気コンベヤの移送管
44が取り付けられ、下方にはゲートあるいはロータリ
排出機51が設けられている。
持されている容器本体42を有し、この本体42の内部
には所定メッシュのスクリーンが交換自在に設けられ、
また外部には加振機が取り付けられている。容器本体4
2の一方の端部には、防振材43を介してシュート34
が接続されている。このシュート34の一方の端部は乾
燥装置30のケーシング31の上方部に取り付けられて
いる。容器本体42の他方の端部は同様に防振材を介し
て例えば空気コンベヤの移送管44に接続されている。
なお、容器本体42を加振機で振動すると、ペレットは
スクリーンで篩われながら、スクリーン上を一方から他
方へ移動するようになっている。貯蔵タンク50は、従
来周知の構造を有し、その上方に空気コンベヤの移送管
44が取り付けられ、下方にはゲートあるいはロータリ
排出機51が設けられている。
【0011】次に、本実施例に係わる再生装置Rの作用
を、例えば自動車のバンパーのように、ポリプロピレン
製のプラスチック体にウレタン塗装が施されているプラ
スチック製品の再生法について説明する。プラスチック
製品を予め破砕する。破砕物Hは、当然ながらポリプロ
ピレンのプラスチック体とその表面に塗装されているウ
レタンの塗装膜とからなっている。破砕物Hを定量供給
装置10のホッパ11に貯蔵する。そしてモータ13に
よりスクリュウコンベヤ12を所定速度で駆動する。そ
うすると、破砕物Hは、スクリュウコンベヤ12の駆動
速度に応じて管路14から押出機1のホッパ6に供給さ
れる。
を、例えば自動車のバンパーのように、ポリプロピレン
製のプラスチック体にウレタン塗装が施されているプラ
スチック製品の再生法について説明する。プラスチック
製品を予め破砕する。破砕物Hは、当然ながらポリプロ
ピレンのプラスチック体とその表面に塗装されているウ
レタンの塗装膜とからなっている。破砕物Hを定量供給
装置10のホッパ11に貯蔵する。そしてモータ13に
よりスクリュウコンベヤ12を所定速度で駆動する。そ
うすると、破砕物Hは、スクリュウコンベヤ12の駆動
速度に応じて管路14から押出機1のホッパ6に供給さ
れる。
【0012】電動モータ5を起動して、押出機1のスク
リュウ3を駆動する。シリンダ2の外周部に設けられて
いるヒータに通電する。また供給管7からアルカリ水溶
液を供給し、ベント管9、9’内を負圧にする。押出機
1に供給された破砕物Hは、スクリュウ3により前方へ
送られるが、その過程でヒータからの加熱と、スクリュ
ウ3の回転による剪断、摩擦等による混練作用とで溶融
・混練される。このときアルカリ水溶液とも混練され
る。このような高温、高圧状態になると、プラスチック
体は溶融する。一方塗装膜は、プラスチック体の溶融過
程において、プラスチック体が高粘度状態であるため、
スクリュウ3の回転による剪断力、摩擦力等が大きくな
り、プラスチック体から剥離されるとともに、機械的に
破砕され、さらにアルカリ水溶液により外周部から分解
されてガス化する。また、アルカリ水溶液がプラスチッ
ク体中で蒸発するとき、プラスチック体の熱が蒸発潜熱
として奪われるため、プラスチック体の温度が低下し、
その結果溶融プラスチック体の粘度が上昇し、スクリュ
ウ3の回転による剪断力、摩擦力等が大きくなる。した
がって、分解が進行していない塗装膜の破砕が促進さ
れ、さらに小さな塗装膜となり、溶融プラスチック体中
に分散する。 塗装膜が破砕されて小さくなると、総表面
積が増加するため、アルカリ水溶液との接触効率が高く
なり、分散効果が大きくなる。分解されたガスと気化し
たア ルカリ水溶液は、ベント管9から外部に脱気され
る。同様に、供給管7’からアルカリ水溶液が供給さ
れ、そして混練され、そして再度、機械的破砕とアルカ
リ水溶液による分解とによりガス化され、ベント管9’
から脱気される。以下同様な動作が繰り返される。この
ようにして、塗装膜は機械的な破砕作用により小さな塗
装膜となりながら、かつ外周部より分解されてガス化す
る。分解されずに残った塗装膜の一部は、スクリュウ3
による混練によりさらに小さな粒子となって分散され、
押出機1のダイスより押し出される。
リュウ3を駆動する。シリンダ2の外周部に設けられて
いるヒータに通電する。また供給管7からアルカリ水溶
液を供給し、ベント管9、9’内を負圧にする。押出機
1に供給された破砕物Hは、スクリュウ3により前方へ
送られるが、その過程でヒータからの加熱と、スクリュ
ウ3の回転による剪断、摩擦等による混練作用とで溶融
・混練される。このときアルカリ水溶液とも混練され
る。このような高温、高圧状態になると、プラスチック
体は溶融する。一方塗装膜は、プラスチック体の溶融過
程において、プラスチック体が高粘度状態であるため、
スクリュウ3の回転による剪断力、摩擦力等が大きくな
り、プラスチック体から剥離されるとともに、機械的に
破砕され、さらにアルカリ水溶液により外周部から分解
されてガス化する。また、アルカリ水溶液がプラスチッ
ク体中で蒸発するとき、プラスチック体の熱が蒸発潜熱
として奪われるため、プラスチック体の温度が低下し、
その結果溶融プラスチック体の粘度が上昇し、スクリュ
ウ3の回転による剪断力、摩擦力等が大きくなる。した
がって、分解が進行していない塗装膜の破砕が促進さ
れ、さらに小さな塗装膜となり、溶融プラスチック体中
に分散する。 塗装膜が破砕されて小さくなると、総表面
積が増加するため、アルカリ水溶液との接触効率が高く
なり、分散効果が大きくなる。分解されたガスと気化し
たア ルカリ水溶液は、ベント管9から外部に脱気され
る。同様に、供給管7’からアルカリ水溶液が供給さ
れ、そして混練され、そして再度、機械的破砕とアルカ
リ水溶液による分解とによりガス化され、ベント管9’
から脱気される。以下同様な動作が繰り返される。この
ようにして、塗装膜は機械的な破砕作用により小さな塗
装膜となりながら、かつ外周部より分解されてガス化す
る。分解されずに残った塗装膜の一部は、スクリュウ3
による混練によりさらに小さな粒子となって分散され、
押出機1のダイスより押し出される。
【0013】押出機1から押し出されると、カッティン
グ装置20によりペレット状にカットされ、ペレットP
となる。そしてシュート22で乾燥装置30の下部に移
送される。乾燥装置30のモータ32により回転羽根3
3が駆動されているので、ペレットPはケーシング31
内を上方へ移送される。その間に遠心脱水されて乾燥さ
れる。そしてシュート34により振動篩40に供給され
る。振動篩40のスクリーン上を一方から他方へ移動す
る間にサイジングされペレット形状の大きいものや小さ
いものは篩い落とされ、製品のペレットPとなる。そし
て、空気コンベヤ43により貯蔵タンク50に移送さ
れ、貯蔵される。
グ装置20によりペレット状にカットされ、ペレットP
となる。そしてシュート22で乾燥装置30の下部に移
送される。乾燥装置30のモータ32により回転羽根3
3が駆動されているので、ペレットPはケーシング31
内を上方へ移送される。その間に遠心脱水されて乾燥さ
れる。そしてシュート34により振動篩40に供給され
る。振動篩40のスクリーン上を一方から他方へ移動す
る間にサイジングされペレット形状の大きいものや小さ
いものは篩い落とされ、製品のペレットPとなる。そし
て、空気コンベヤ43により貯蔵タンク50に移送さ
れ、貯蔵される。
【0014】実施例:次に、本発明者が実験した例につ
いて述べる。ポリプロピレン製のプラスチック体に約4
0〜90ミクロンの厚さにウレタン塗装が施されている
自動車のバンパーを、一辺が10mm以下になるように
破砕して破砕物を得た。この破砕物を二軸押出機(株式
会社日本製鋼所製の二軸押出機TEX44に液体添加孔
を設けたもの)に時間当たり15kg宛供給した。液体
添加孔からシリンダ内に、水酸化ナトリウムのモル濃度
が0.025〜0.25の範囲のアルカリ水溶液をポンプ
により定量的に破砕物Hの供給量に対して0.5〜5%
の範囲で添加した。二軸押出機の加熱装置を摂氏100
〜200度に設定して二軸押出機を駆動した。
いて述べる。ポリプロピレン製のプラスチック体に約4
0〜90ミクロンの厚さにウレタン塗装が施されている
自動車のバンパーを、一辺が10mm以下になるように
破砕して破砕物を得た。この破砕物を二軸押出機(株式
会社日本製鋼所製の二軸押出機TEX44に液体添加孔
を設けたもの)に時間当たり15kg宛供給した。液体
添加孔からシリンダ内に、水酸化ナトリウムのモル濃度
が0.025〜0.25の範囲のアルカリ水溶液をポンプ
により定量的に破砕物Hの供給量に対して0.5〜5%
の範囲で添加した。二軸押出機の加熱装置を摂氏100
〜200度に設定して二軸押出機を駆動した。
【0015】二軸押出機の中では、ウレタン塗装膜は外
周部から分解されるとともに、機械的な破砕によりさら
に小さなものとなるが、二軸押出機の中でどの程度分解
されているかを把握するため、上流側のベント管と下流
側のベント管から脱気される分解ガスを真空ポンプで吸
引する配管の途中で急速冷却し、分解成分を固体状態に
したものを分析した。 この結果、分解前の塗装膜には、
分析結果を示す図2において(イ)、(ロ)、(ハ)で
示めされているように、塗装膜の主成分であるジイソシ
アナートとポリオールの架橋部であるウレタン結合が存
在しているが、これらのベント管から回収した成分には
ウレタン結合は消失しており、CO 2 に由来するスペク
トルピークも確認された。分析結果を図3に示す。この
ことから塗装膜はポリオールおよび第1アミンもしくは
ジアミンなどに分解された状態になっていることが確認
された。以上のことから、塗装膜中の有機成分は分解に
より低分子化し、高温のため気化し、そして気化したア
ルカリ水溶液とともにベント管から排出されたものと考
えられる。また、プラスチック体に対する塗装膜の重量
割合が2%程度含まれた破砕物を押出機に時間当たり1
5kg宛供給した場合、上流側のベント管から採集され
た分解物は、1分間あたり1.5g、下流側のベント管
から採集された分解物は、1分間あたり1.2gであ
り、この総量は塗装膜の重量の約2分の1以上を占める
ことが確認された。この採集物は、前述した方法により
固体状態にしたもので、採集箇所以降の配管内を流れる
ガスの温度は、摂氏100度以上で、押出機から排出さ
れたガス中に含まれる分解物は100%固体化された訳
ではなく、実際に排出された分解物の重量はこれ以上で
あると考えられる。また、このようにアルカリ水溶液を
供給し、脱気するまでの動作をさらに複数回繰り返すこ
とにより、塗装膜の分解物をプラスチック体から除去で
きるものと考えられる。また、実際にプラスチック体か
ら塗装膜が除去されていることを確認するため、実験中
にスクリュの回転を停止し、ベント管部に位置するスク
リュに付着してい るプラスチック体をベント管の穴を利
用して取り出し、加熱可能なプレス装置で摂氏200度
で薄いフイルム状に成形した。冷却後光学顕微鏡で20
倍の倍率で観察した。この結果、押出機に供給する前の
破砕物には10〜5mm角の塗装膜が存在していたが、
上流側のベント管から取りだしたプラスチック体中の塗
装膜は1辺が約50μm以下であった。光学顕微鏡で撮
影した写真を図4に示す。また下流側のベント管から取
りだしたプラスチック体中の塗装膜は1辺が約20μm
以下であった(同様に光学顕微鏡写真を図5に示す)。
この結果と、前述したベント管から回収した分解ガス中
の分解物の量とから判断して、分解と破砕とにより塗装
膜は小さくなるとともに、分解ガスとなり、脱気される
ことにより気化したアルカリ水溶液とともにプラスチッ
ク体から除去されるものと考えられる。また、ウレタン
塗装膜の分解性を確認するために、別途次のような実験
をした。すなわち圧力容器内に塗装膜と、アルカリ水溶
液とを入れ、高温下で混合した。なお、圧力容器内を高
温にしたので、圧力も高くなっていた。そうすると、膜
状の塗装膜は完全に消滅した。残留物を分析したとこ
ろ、塗装膜にあったウレタン結合が消滅した微粉の残留
物と、塗装膜に含まれていた無機物のみが得られたの
で、塗装膜は熱分解および加水分解したものと考えられ
る。したがって、二軸押出機の中でも同様な反応あるい
は挙動が起こり、次のようになると判断される。すなわ
ち加熱装置からの加熱と、スクリュウの回転による剪
断、摩擦等による発熱作用でポリプロピレン製のプラス
チック体は、溶融・混練される。この溶融によりウレタ
ン塗装膜は粉砕される。そして、アルカリ水溶液と共に
高温、高圧下で混練され、粉砕された塗装膜は外周部か
ら分解されガス化され、さらに小さな塗装膜となる。分
解ガスとアルカリ水溶液から出た蒸気は、ベント管から
外部に脱気される。この動作を繰り返すことにより、塗
装膜の破砕・分解を促進することができる。このように
して、塗装膜は、一方で機械的な破砕作用により小さな
塗装膜となり、他方で化学的な分解ガス化により小さな
塗装膜となって分解除去される。分解されずに残った塗
装膜および分解されない無機物は、二軸押出機のスクリ
ュウ3によりプラスチック体中に10μm以下で均一に
分散され、押出機のダイスより押し出される。押し出さ
れたプラスチック体を切断してペレット化し、乾燥して
再生プラスチックを得た。
周部から分解されるとともに、機械的な破砕によりさら
に小さなものとなるが、二軸押出機の中でどの程度分解
されているかを把握するため、上流側のベント管と下流
側のベント管から脱気される分解ガスを真空ポンプで吸
引する配管の途中で急速冷却し、分解成分を固体状態に
したものを分析した。 この結果、分解前の塗装膜には、
分析結果を示す図2において(イ)、(ロ)、(ハ)で
示めされているように、塗装膜の主成分であるジイソシ
アナートとポリオールの架橋部であるウレタン結合が存
在しているが、これらのベント管から回収した成分には
ウレタン結合は消失しており、CO 2 に由来するスペク
トルピークも確認された。分析結果を図3に示す。この
ことから塗装膜はポリオールおよび第1アミンもしくは
ジアミンなどに分解された状態になっていることが確認
された。以上のことから、塗装膜中の有機成分は分解に
より低分子化し、高温のため気化し、そして気化したア
ルカリ水溶液とともにベント管から排出されたものと考
えられる。また、プラスチック体に対する塗装膜の重量
割合が2%程度含まれた破砕物を押出機に時間当たり1
5kg宛供給した場合、上流側のベント管から採集され
た分解物は、1分間あたり1.5g、下流側のベント管
から採集された分解物は、1分間あたり1.2gであ
り、この総量は塗装膜の重量の約2分の1以上を占める
ことが確認された。この採集物は、前述した方法により
固体状態にしたもので、採集箇所以降の配管内を流れる
ガスの温度は、摂氏100度以上で、押出機から排出さ
れたガス中に含まれる分解物は100%固体化された訳
ではなく、実際に排出された分解物の重量はこれ以上で
あると考えられる。また、このようにアルカリ水溶液を
供給し、脱気するまでの動作をさらに複数回繰り返すこ
とにより、塗装膜の分解物をプラスチック体から除去で
きるものと考えられる。また、実際にプラスチック体か
ら塗装膜が除去されていることを確認するため、実験中
にスクリュの回転を停止し、ベント管部に位置するスク
リュに付着してい るプラスチック体をベント管の穴を利
用して取り出し、加熱可能なプレス装置で摂氏200度
で薄いフイルム状に成形した。冷却後光学顕微鏡で20
倍の倍率で観察した。この結果、押出機に供給する前の
破砕物には10〜5mm角の塗装膜が存在していたが、
上流側のベント管から取りだしたプラスチック体中の塗
装膜は1辺が約50μm以下であった。光学顕微鏡で撮
影した写真を図4に示す。また下流側のベント管から取
りだしたプラスチック体中の塗装膜は1辺が約20μm
以下であった(同様に光学顕微鏡写真を図5に示す)。
この結果と、前述したベント管から回収した分解ガス中
の分解物の量とから判断して、分解と破砕とにより塗装
膜は小さくなるとともに、分解ガスとなり、脱気される
ことにより気化したアルカリ水溶液とともにプラスチッ
ク体から除去されるものと考えられる。また、ウレタン
塗装膜の分解性を確認するために、別途次のような実験
をした。すなわち圧力容器内に塗装膜と、アルカリ水溶
液とを入れ、高温下で混合した。なお、圧力容器内を高
温にしたので、圧力も高くなっていた。そうすると、膜
状の塗装膜は完全に消滅した。残留物を分析したとこ
ろ、塗装膜にあったウレタン結合が消滅した微粉の残留
物と、塗装膜に含まれていた無機物のみが得られたの
で、塗装膜は熱分解および加水分解したものと考えられ
る。したがって、二軸押出機の中でも同様な反応あるい
は挙動が起こり、次のようになると判断される。すなわ
ち加熱装置からの加熱と、スクリュウの回転による剪
断、摩擦等による発熱作用でポリプロピレン製のプラス
チック体は、溶融・混練される。この溶融によりウレタ
ン塗装膜は粉砕される。そして、アルカリ水溶液と共に
高温、高圧下で混練され、粉砕された塗装膜は外周部か
ら分解されガス化され、さらに小さな塗装膜となる。分
解ガスとアルカリ水溶液から出た蒸気は、ベント管から
外部に脱気される。この動作を繰り返すことにより、塗
装膜の破砕・分解を促進することができる。このように
して、塗装膜は、一方で機械的な破砕作用により小さな
塗装膜となり、他方で化学的な分解ガス化により小さな
塗装膜となって分解除去される。分解されずに残った塗
装膜および分解されない無機物は、二軸押出機のスクリ
ュウ3によりプラスチック体中に10μm以下で均一に
分散され、押出機のダイスより押し出される。押し出さ
れたプラスチック体を切断してペレット化し、乾燥して
再生プラスチックを得た。
【0016】上記試験で得られた再生プラスチックを分
析したら、約80%の塗装膜が除去され、ポリプロピレ
ン製のプラスチック体に含まれるウレタン塗装膜の割合
は、0.5%以下であった。得られた再生プラスチック
を、板状に成形して観察したが、残留塗装膜は観察され
ず、高品位の再生プラスチックが再生されたと判断され
た。またポリプロピレン製のプラスチック体の衝撃強度
を100とすると、前述の試験に供した自動車のバンパ
ーをウレタン塗装膜を除去することなく、そのまま再生
した再生品の衝撃強度は、50〜60%であるが、本試
験で得た再生品の衝撃強度は、約90%であった。
析したら、約80%の塗装膜が除去され、ポリプロピレ
ン製のプラスチック体に含まれるウレタン塗装膜の割合
は、0.5%以下であった。得られた再生プラスチック
を、板状に成形して観察したが、残留塗装膜は観察され
ず、高品位の再生プラスチックが再生されたと判断され
た。またポリプロピレン製のプラスチック体の衝撃強度
を100とすると、前述の試験に供した自動車のバンパ
ーをウレタン塗装膜を除去することなく、そのまま再生
した再生品の衝撃強度は、50〜60%であるが、本試
験で得た再生品の衝撃強度は、約90%であった。
【0017】次に破砕物の添加水の効果、前処理の効
果、シリンダの加熱温度の影響等のテストを行った。ア
ルカリ水溶液の代わりに水を添加して試験をしたとこ
ろ、略同様な結果が得られた。その理由は、添加した水
が、アルカリ水溶液の水分と同じ作用を奏したからと考
えられる。すなわち水を添加すると、溶融したプラスチ
ック体から水分が蒸発するとき、二軸押出機内のプラス
チック体の熱が、蒸発潜熱として奪われ、プラスチック
体の温度が低下し、その結果溶融プラスチック体の粘度
が上昇し、スクリュウの回転による剪断力、摩擦力等が
大きくなり、ウレタン塗装膜の粉砕が促進され、そして
分解ガス化も促進されるからと考えられる。破砕物を二
軸押出機に供給する前に、エタノール溶液に浸漬し、水
を供給して、前述したように実験したところ、ウレタン
塗装膜の剥離・分解は、前述のアルカリ水溶液を押出機
に供給し、ウレタン塗装膜を分解・破砕し、脱気により
分解ガスとして塗装膜を取り除いた場合と略同様な結果
を得た。浸漬直後、および浸漬して取り出して1〜2時
間以内が剥離・分離効果が高く、取り出した後1日以上
経過したら効果は薄れた。プラスチック体の融点は、示
差熱分析の結果摂氏163〜164度であった。そして
二軸押出機の加熱装置の温度を上記の融点温度付近ある
いは以下の摂氏100〜170度に設定して、同様にし
て得られた再生プラスチックの成形品の表面状態は良好
であった。温度を低めに設定すると、スクリュウによる
混練抵抗が大きくなり、ウレタン塗装膜の粉砕が促進さ
れ、そして分解ガス化も促進されるからと考えられる。
果、シリンダの加熱温度の影響等のテストを行った。ア
ルカリ水溶液の代わりに水を添加して試験をしたとこ
ろ、略同様な結果が得られた。その理由は、添加した水
が、アルカリ水溶液の水分と同じ作用を奏したからと考
えられる。すなわち水を添加すると、溶融したプラスチ
ック体から水分が蒸発するとき、二軸押出機内のプラス
チック体の熱が、蒸発潜熱として奪われ、プラスチック
体の温度が低下し、その結果溶融プラスチック体の粘度
が上昇し、スクリュウの回転による剪断力、摩擦力等が
大きくなり、ウレタン塗装膜の粉砕が促進され、そして
分解ガス化も促進されるからと考えられる。破砕物を二
軸押出機に供給する前に、エタノール溶液に浸漬し、水
を供給して、前述したように実験したところ、ウレタン
塗装膜の剥離・分解は、前述のアルカリ水溶液を押出機
に供給し、ウレタン塗装膜を分解・破砕し、脱気により
分解ガスとして塗装膜を取り除いた場合と略同様な結果
を得た。浸漬直後、および浸漬して取り出して1〜2時
間以内が剥離・分離効果が高く、取り出した後1日以上
経過したら効果は薄れた。プラスチック体の融点は、示
差熱分析の結果摂氏163〜164度であった。そして
二軸押出機の加熱装置の温度を上記の融点温度付近ある
いは以下の摂氏100〜170度に設定して、同様にし
て得られた再生プラスチックの成形品の表面状態は良好
であった。温度を低めに設定すると、スクリュウによる
混練抵抗が大きくなり、ウレタン塗装膜の粉砕が促進さ
れ、そして分解ガス化も促進されるからと考えられる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、塗装膜
を有するプラスチック体を所定の大きさに破砕して破砕
物を得て、その破砕物をスクリュウ式押出機に供給し、
水を供給しながら混練・溶融し、塗装膜の分解ガスと気
化した水とを脱気する操作をしてプラスチック体を得る
ので、高品質の再生プラスチックを安価に得ることがで
きる。すなわち、破砕物をスクリュウ式押出機に供給し
て混練・溶融すると共に、押出機に水を供給して混練・
溶融するので、塗装膜はプラスチック体から剥離され、
そしてさらに小さく粉砕される。しかも小さく粉砕され
た塗装膜は、外周部から分解・ガス化され、そして除去
されるので、塗装膜の絶対含有量が減り、また分解する
ことなく残った塗装膜および無機成分は、微粉化され均
一に分散されているので、スクリュウ式押出機から押し
出される再生品の品質は高く、外観不良を招くようなこ
とも、また強度不足になるようなこともない。したがっ
て、再生品の用途が限定されることもない。また、塗装
膜を有するプラスチック体を所定の大きさに破砕して破
砕物を得る工程は、従来周知の破砕機が適用できるの
で、安価である。また、プラスチック体から塗装膜を剥
離・分解させ、そして脱気するのに押出機を使用してい
るので、連続再生が可能で効率的である。また、溶剤を
使用していないので、環境問題を起こすこともない。ア
ルカリ水溶液を添加する発明によると、あるいは前処理
にエタノール溶液に浸漬または接触させる発明による
と、前述の効果に加えて塗装膜の分解除去がさらに促進
され、高品質の再生プラスチックを得ることができる。
を有するプラスチック体を所定の大きさに破砕して破砕
物を得て、その破砕物をスクリュウ式押出機に供給し、
水を供給しながら混練・溶融し、塗装膜の分解ガスと気
化した水とを脱気する操作をしてプラスチック体を得る
ので、高品質の再生プラスチックを安価に得ることがで
きる。すなわち、破砕物をスクリュウ式押出機に供給し
て混練・溶融すると共に、押出機に水を供給して混練・
溶融するので、塗装膜はプラスチック体から剥離され、
そしてさらに小さく粉砕される。しかも小さく粉砕され
た塗装膜は、外周部から分解・ガス化され、そして除去
されるので、塗装膜の絶対含有量が減り、また分解する
ことなく残った塗装膜および無機成分は、微粉化され均
一に分散されているので、スクリュウ式押出機から押し
出される再生品の品質は高く、外観不良を招くようなこ
とも、また強度不足になるようなこともない。したがっ
て、再生品の用途が限定されることもない。また、塗装
膜を有するプラスチック体を所定の大きさに破砕して破
砕物を得る工程は、従来周知の破砕機が適用できるの
で、安価である。また、プラスチック体から塗装膜を剥
離・分解させ、そして脱気するのに押出機を使用してい
るので、連続再生が可能で効率的である。また、溶剤を
使用していないので、環境問題を起こすこともない。ア
ルカリ水溶液を添加する発明によると、あるいは前処理
にエタノール溶液に浸漬または接触させる発明による
と、前述の効果に加えて塗装膜の分解除去がさらに促進
され、高品質の再生プラスチックを得ることができる。
【図1】本発明の実施に供される再生装置の1例を、一
部断面にして示す正面図である。
部断面にして示す正面図である。
【図2】塗装膜の分解前の赤外吸収スペクトル線図であ
る。
る。
【図3】ベント管より回収した分解ガス中に含まれる成
分の赤外吸収スペクトル線図である。
分の赤外吸収スペクトル線図である。
【図4】上流側のベント管部に位置するスクリュに付着
したプラスチック体の粒子構造の顕微鏡写真である。
したプラスチック体の粒子構造の顕微鏡写真である。
【図5】下流側のベント管部に位置するスクリュに付着
したプラスチック体の粒子構造の顕微鏡写真である。
したプラスチック体の粒子構造の顕微鏡写真である。
1 押出機 2 シリンダ 3 スクリュウ 7 供給管(水の供給管) 9、9’ ベント管 H 破砕物 P ペレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 光男 広島市安芸区船越南1丁目6番1号 株 式会社 日本製鋼所内 (72)発明者 酒井 忠基 広島市安芸区船越南1丁目6番1号 株 式会社 日本製鋼所内 (72)発明者 中村 和之 広島市安芸区船越南1丁目6番1号 株 式会社 日本製鋼所内 (56)参考文献 特開 平5−228936(JP,A) 特開 平5−337942(JP,A) 特開 平5−200749(JP,A) 特開 平6−25570(JP,A) 特開 昭59−136230(JP,A) 特開 平2−6105(JP,A)
Claims (7)
- 【請求項1】 塗装膜を有するプラスチック体を所定の
大きさに破砕して破砕物(H)を得て、その破砕物
(H)をスクリュウ式押出機(1)に供給し、水を供給
しながら混練・溶融し、塗装膜の分解ガスと気化した水
とを脱気する操作をしてプラスチック体を得ることを特
徴とする、塗装膜を有するプラスチック製品の再生方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の、水を供給しながら混
練・溶融し、塗装膜の分解ガスと気化した水とを脱気す
る操作をスクリュウ式押出機(1)内で2回以上繰り返
す、塗装膜を有するプラスチック製品の再生方法。 - 【請求項3】 塗装膜を有するプラスチック体を所定の
大きさに破砕して破砕物(H)を得て、その破砕物
(H)をスクリュウ式押出機(1)に供給し、混練・溶
融中の破砕物(H)に水を供給して塗装膜の分解ガスと
気化した水とを脱気する操作をしてプラスチック体を得
ることを特徴とする、塗装膜を有するプラスチック製品
の再生方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載の、
塗装膜の分解ガスと気化した水とを、強制的に吸引して
排出する、塗装膜を有するプラスチック製品の再生方
法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載の、
スクリュウ式押出機(1)に供給する水に代えて、アル
カリ水溶液を供給する、塗装膜を有するプラスチック製
品の再生方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項に記載の破
砕物(H)を、エタノール溶液に浸漬または接触させた
後、クリュウ式押出機(1)に供給する、塗装膜を有す
るプラスチック製品の再生方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの項に記載の破
砕物(H)を、熱可塑性樹脂に塗装膜を有する自動車の
バンパーから得る、塗装膜を有するプラスチック製品の
再生方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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