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JP3025238B2 - ロック可能なピストン・シリンダーユニット - Google Patents

ロック可能なピストン・シリンダーユニット

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Publication number
JP3025238B2
JP3025238B2 JP10-214310A JP21431098A JP3025238B2 JP 3025238 B2 JP3025238 B2 JP 3025238B2 JP 21431098 A JP21431098 A JP 21431098A JP 3025238 B2 JP3025238 B2 JP 3025238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
piston
cylinder unit
ring
unit according
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP10-214310A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11117976A (ja
Inventor
ミントゲン ロルフ
ローテ ヴォルフガング
レネッケ ディルク
リッター アンドレアス
ゲーレン マルコ
Original Assignee
シュタービルウス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19734466A external-priority patent/DE19734466C1/de
Priority claimed from DE19820404A external-priority patent/DE19820404B4/de
Application filed by シュタービルウス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical シュタービルウス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JPH11117976A publication Critical patent/JPH11117976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3025238B2 publication Critical patent/JP3025238B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概
念部分に記載のピストン・シリンダーユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許出願公開第4326968号
明細書により、互いに対して相対的に運動可能な物体の
固定のための固定器(Feststeller)が知られている。こ
のような固定器は、例えば、人の乗降のための車両ドア
(Fahrzeugtuer)あるいはフラップ(Klappe)(例えばグロ
ーブボックスの蓋などのようなドア)に使用される。こ
れらは、一方では容易に操作可能である必要があり、し
かし発生する負荷を確実に支える必要がある。ドイツ特
許出願公開第4326968号明細書に示された固定器
の利点は、保持機能がストロークに依存せずに可能であ
ることにある。別のユニットタイプは、車両ドアあるい
はフラップの定められた開放領域においてだけ、あるい
は固定的に定められた係止段階(Raststufen)においてだ
け保持機能を可能にする。
【0003】無段階にロック可能なユニットの問題点
は、所定のロック位置をもつ従来の実施形態でそれをこ
の形で与えなかった且つ快適さの欠如である知覚され得
るきしみ(Schaltgeraeusche)が生じることにある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
技術により知られているノイズ問題が解決されるように
ピストン・シリンダーユニットを構成することである。
さらに、操作力が可能な限り一定であることも課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明により、前記課題
は、閉止弁の間の流れ経路に、当該閉止弁のうちの第一
の閉止弁の弁流出側から当該閉止弁のうちの貫流方向に
て当該第一の閉止弁に続く第二の閉止弁の弁流入側への
間での圧力低下部を有するスロットル装置が配置されて
いることによって解決される。その際、当該スロットル
装置は、第一の閉止弁の増大する開放度合とともに作用
が弱まり、同じ程度にそれに続いての第二の閉止弁の圧
力付勢が弁流入側で強まる。これもまた同様にノイズと
して不快に聞こえる激しい弁運動を導く圧力ピークが生
じないように、閉止弁の間の動圧の適切な調整が行われ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】別の構成では、第一の閉止弁
一の弁閉止体を有する。また、第二の閉止弁が第二の弁
閉止体を有する。当該第一の弁閉止体は、開放方向にお
いてスライダー(Schieber)の支持面(保持面)に当接す
る。当該スライダーは、これもまた同様に第二の弁閉止
体と作用結合状態にある。その結果、第一の弁閉止体の
開放運動が第二の弁閉止体に伝えられる。実際的に、
止弁は、機械的に直列に配置されてもいる。なぜなら
ば、それらは、そのつど同一の方向に開くからである。
その理由で、第二の閉止弁について、いくらか延長され
たもらさない領域(密封領域)が構成されるとよい。そ
の結果、全体の弁装置がその作動挙動において長さ公差
にそれほど敏感でない。
【0007】従って、前記第二の閉止弁に流出側にスロ
ットル装置が後に接続されているという有利な可能性が
ある。コントロールされた減圧(Druckabbau)が行われ、
それが、起こり得るノイズを最低限に抑える。なぜなら
ば、これもまた同様に、0/1特性曲線を有する第二の
閉止弁の突然の開放がないからである。
【0008】第一の弁閉止体が、弁スリーブに軸方向に
可動に配置されている弁リングによって形成されること
が考慮にいれられる。当該弁リングは、その機能におい
てすべり弁である。弁リングとして、全く普通のOリン
グが挿着されてよい。
【0009】さらに、弁スリーブが経路(変位)に依存
して効力のあるスロットル装置(ここでいうスロットル
装置は、第一の閉止弁の弁流出側から第二の閉止弁の弁
流入側への間での圧力低下部を有する前述のスロットル
装置のことを意味する)を有する。当該スロットル装置
は、弁閉止体によってコントロールされる。その際、ス
ロットル装置は、第一の閉止弁とそれに続く第二の閉止
弁との間で弁スリーブにおける少なくとも一つの溝によ
って構成されている。異なる長さの複数の溝が組み入れ
られてもよい。その結果、連続的な減圧が行われ得る。
【0010】ピストン・シリンダーユニット(ピストン
・シリンダー集合体)のユニバーサルな使用可能性を顧
慮して、弁装置が二つの貫流方向を有し、且つそれぞれ
遮断可能(ロック可能)であるように構成されている。
そのテールゲートが突き出ている積み荷のために常に開
かれていなければならない車両を考える。両方の方向へ
の遮断機能の故に、付加的な保護措置(Sicherungsmassn
ahme)がなくてよい。その際、第一の閉止弁も両方の貫
流方向のために使用される。
【0011】組み立て経費を制限するために、ピストン
が管体として構成されており、それにスライダーの少な
くとも一つが配置されている。その際、管体の少なくと
も一つの端部に蓋体が固定されている。その結果、ピス
トンは、予め組み立て可能な構造ユニットである。管体
の内側で案内されるスライダーは、機械的な負荷に基づ
く横方向力にさらされない。その結果、摩擦の少ない運
動が可能である。
【0012】有利には、第二の閉止弁の第二の弁閉止体
が半径方向に弾力のあるリング状体として構成されてい
る。それは、スライダーに設けられたシリンダー状の弁
座面と共同して働く。その際、遮断された切替位置のた
めの当該シリンダー状の弁座面は、スライダーに設けら
れた開放された切替位置のための別の弁座面と異なる直
径を有する。従って、弁閉止体は、軸方向に浮遊するよ
うに装着されており、且つ作用する力に依存してこれら
弁座面の間で動かされる。
【0013】スライダーの妨害されない運動を保証する
ために、第二の閉止弁のスライダーが第一の閉止弁と
二の閉止弁との間の流動連通部(Fluidenverbindung)内
で動かされる。それによって、流動連通部がその大きさ
について変化する。その際、流動連通部は、逆止弁によ
って切り替えられる少なくとも一つの圧力バランス連通
部を有する。
【0014】従って、第二の弁閉止体が、当該弁閉止体
の軸方向の可動性によって、隣接した作業室と流動連通
部との間の流れ連通部(Stroemungsverbindung)がコント
ロールされることによって、流動連通部のための逆止弁
を形成する。従って、流動連通部における意図しない負
圧が生じ得ない。
【0015】補足的に、ピストンは、両方の作業室を互
いに分離するピストンリングを有するとよい。その際、
ピストンリングは、弾性的に構成されており且つ横断方
向に部分的に変形可能である。それによって、流動連通
部と作業室との間の動圧連通は、比較的わずかな瞬間圧
力によってコントロールされる。それによって、流動連
通部内への走入方向(引っ込める方向)におけるスライ
ダー運動を妨げないために、流動連通部における動圧も
目的に沿って緩和され得る。
【0016】構造上の形態において、ピストンリング
は、動圧連通の領域においてポケットを有するピストン
リング溝にて案内されている。当該ポケット内へピスト
ンリングが動き得る。ピストンリングは、ピストンリン
グ溝内で確実に案内されている。その際、当該ポケット
は横方向における変形を制限し、それによって密閉さ
れ、且つ材料疲労が排除される。
【0017】ロック可能なピストン・シリンダーユニッ
トの場合には、ロッキングが例えば事故の際に打ち勝ち
得ないときどの結果がもたらされるか、考えられる必要
があるだろう。車両テールゲートあるいはフロントフラ
ップ(Frontklappe)の場合には、特別の危険要因が考慮
にいれられる必要がない。それとは逆に、横のドアが本
発明に係るピストン・シリンダーユニットを装備される
ならば、ピストンが少なくとも一つの保持エレメントに
よってピストン棒に固定されていると特別の利点があ
る。その際、当該保持エレメントは、通常操作力(Norma
lbetriebskraft)より高い力導入の際に解かれ、弁装置
のロック作用が解消されている
【0018】ピストンが二つの保持エレメントによって
ピストン棒に固定されていると完全に有効である。その
際、一方の保持エレメントが他方の保持エレメントより
も大きな最大の保持力を有する。従って、事故の際に確
かに特記するほどの力消費によって車両ドアが開けられ
得るように、ドアの開放方向にてピストン棒に付属のピ
ストンのロック力を受ける保持エレメントが他方の保持
エレメントよりも弱く構成されていることが考慮にいれ
られてよい。
【0019】別の有利な構成では、所定のストローク位
置から減衰装置がピストン・シリンダーユニットのスト
ローク運動に影響を及ぼす。当該ユニットの外部にスト
ッパー等がもはや必要不可欠でない。その際、減衰は機
械的・液圧的な(ハイドロメカニカルな)圧力ストッパ
ー(圧縮ストッパー、コンプレッション・バッファ)に
よって発生させられる。
【0020】さらに、減衰装置がストローク運動の速度
を抑制し、ストローク運動のあいだ開かれている閉止弁
が閉止ポジションを占め、それによってピストン・シリ
ンダーユニットがロックされることが考慮にいれられ
る。従って、減衰が達成されるだけでなく、高価なエレ
クトロニクス装置の使用なしに弁の切替位置(Schaltste
llung)に影響が及ぼされる。
【0021】ドアのはね返りをあるいは別の装置のはね
返りも妨げるために、圧力ストッパーが、弁装置のロッ
クに打ち勝つために必要不可欠な操作力よりも小さい最
大のプレストレス力をもつ圧力ストッパーばねを有す
る。
【0022】可能な限り的確な減衰力を達成するため
に、圧力ストッパーが、減衰横断面を除いて、パッキン
グによって減衰運転のあいだ液圧的にもれをふさがれて
いる。さらに、本発明により、弁リングが軸方向に圧縮
能力のあるように(押しつぶし可能に)かつ半径方向に
弾性的に構成されていることが考慮にいれられている。
その結果、弁リングの、作動圧力によって引き起こされ
る軸方向の圧縮(押しつぶし)が、密封面の領域におけ
る高められた半径方向のプレストレスを存在させ、その
際、弁リングの最大のプレストレスが弾性体の反力によ
って制限されている。弁リングの摩擦力は、操作力に反
対に作用する。従って、摩擦力における変動は、操作力
における変動でもある。作動圧力と摩擦力とは、同様
に、逆の方向に作用する。その際、高められた作動圧力
が操作力を補助し、他方で密封作用を支援する。作動圧
力、摩擦力、及び密封作用は、直接関連している。最大
の摩擦力は、弾性体によって制限される。なぜならば、
弾性力が弁リングを支持し、且つそれによって作動圧力
に逆に働くからである。例えばPTFEのような特別の
すべり材料(Gleitwerkstoff)の使用によって、直接の半
径方向のプレストレス手段なしにも、弁リングの内径に
て及び外径にて確かな密閉が達成される。
【0023】弁リングへのプレストレスを閉止弾性体の
力に比較的依存しないように構成できるように、弁リン
グにその後ろ側に、閉止弾性体のばね定数より小さいば
ね定数をもつ弾性体エレメントが付加されている。閉止
弾性体の力は、例えばピストン・シリンダーユニットの
保持力を定める。それによって、弁リングのプレストレ
スにより、ピストン・シリンダーユニットの保持力も影
響を及ぼされているだろう。しかし、このことは若干の
場合には不都合である。
【0024】特別に場所をとらない構造形状を顧慮し
て、弾性体エレメントがアーチ形(円弧状)の空間形状
を有し、それによって一種のディスクスプリングであ
る。弾性体エレメントとスライダーの支持面との間に容
積を取り囲まないことが可能であるように、弾性体エレ
メントが少なくとも一つの箇所に開口、例えばスリット
を備えている。その結果、弁リングの前側及び後ろ側が
互いに連通されている。
【0025】一つの実施形態では、少なくとも二つの弁
リングが直列に配置されている。これらの弁リングがリ
ング形状を形成するそれらの直径の一つによってだけ密
閉し、且つそれらの弁リングのそれぞれ一つのリング状
面が作動圧力によって付勢される。存在する間隙は、付
加的に熱膨張の補償のために利用され得る。
【0026】別の形式は、弁リングがそのもれをふさぐ
面の一つに周方向に延びる溝を有することによって際立
つ。それによって、弁リングにおける異なった弾力のあ
る領域が生じる。したがって、溝は弁リングの厚さに関
連して幅を有し、少なくとも一つの弾力のあるシーリン
グリップが生じる。溝は、シーリングリップの方へ広が
る。作動圧力は、流れてくる方向(Anstroemrichtung)に
てシーリングリップのうちの一つに作用し、相応のプレ
ストレスをひき起こす。さらに、溝の向こう側にあるシ
ーリングリップが弁リングの移動運動の際に起こされ、
それによって弁リング全体に比較的強くプレストレスを
与える。
【0027】別の有利な構成では、弁リングが二つの方
向から交代で流れ寄せられて圧力付勢されることが考慮
にいれられている。弁リングの方向に依存しない組み立
てを排除できるように、弁リングは、鏡像状に構成され
ている。
【0028】一つの実施形態では、弁リングが流れてく
る方向にて本質的に凹面の表面形状を有する。その結
果、弁リングに、密閉されるべき面の方へ圧力付勢可能
な面がある。独立にあるいはそれに組み合わせて、支持
面がスライダーに弁リングによってもれをふさがれるべ
き面の方へ方向づけられた少なくとも一つの面領域を有
するとよい。この面領域は、弁リングの表面に締め付け
くさび(Spannkeil)のように作用する。
【0029】弁リングの多様な横断面形状に依存せず
に、弁リングが少なくとも一つの取り囲んでいる溝を有
するとよい。当該溝は、熱膨張の補償のために用いられ
る自由空間を定める。
【実施例】
【0030】図面をもとにして、本発明を詳細に説明す
る。図1は、取り付け状況の例を示す概略図である。図
2〜図9は、本発明のさまざまな実施例の断面図であ
る。図10は、ピストン・シリンダーユニットの概略全
体図である。図11は、側方の車両ドアの場合の取り付
け状況の概略図である。図12は、減衰装置を有するピ
ストン・シリンダーユニットの概略図である。図13〜
図18は、プレストレスを与えられ得る弁リングのさま
ざまな実施形態の概略図である。
【0031】図1には、車両縦軸心に対して横向きに方
向づけられた回動軸心5のまわりで可動に配置されてい
る車両テールゲート(Fahrzeugheckklappe)3を有する動
力車1が様式化されて示されている。開放運動の支援の
ために車両ボディーと車両テールゲートとの間にピスト
ン・シリンダーユニット7が連結機構9;11を介して
可動に枢着されている。ピストン・シリンダーユニット
は、シリンダー13とその中で軸方向に運動可能なピス
トン棒15とを有している。その際、それぞれ一方の部
材が車両ボディーに、一方の部材が車両テールゲートに
係合する。その結果、車両テールゲートの運動は、ピス
トン棒の走入(引き込み)及び走出(繰り出し)運動と
同期して進行する。ピストン・シリンダーユニットの使
用は、車両テールゲートにだけに限られるのではなく、
別の応用、例えば車両ドアにも転用され得る。
【0032】第一の実施例が図2及び図3に示されてい
る。その際、図示は、ピストン・シリンダーユニット7
の、ピストン棒15に付属するピストン17を有する部
分に限られる。ピストン17は、弁装置19のためのケ
ーシングを形成する。当該弁装置は、ピストンリング1
7bを有するピストンによって分離された作業室23;
25の間の流動連通部21が随意に接続され得ることに
よって、ピストン・シリンダーユニット7の無段階の液
圧式のロックを可能にする。そのために、当該弁装置
が、弁閉止体29を有する第一の閉止弁27をもってい
る。当該弁閉止体は、弁リングによって形成され、ピス
トンの一部分を形成する弁スリーブ31に軸方向に可動
に装着されている。その際、当該弁閉止体はスライダー
35の支持面(保持面)33に当接する。当該スライダ
ーは、ガイドスリーブ37上に軸方向に可動に配されて
おり、且つ閉止ばね39によって軸方向にプレストレス
を与えられる。他方また、当該閉止ばねは蓋体41に支
持されている。当該蓋体が、ピストンとともに、前記ケ
ーシングを形成する。弁装置は、第一の弁閉止体29に
関して鏡像的(鏡像対象)に構築されており、その結
果、流動連通部21の両方の貫流方向についての遮断機
能(ロック機能)が可能である。
【0033】図2は、ロック位置にある弁装置を示す。
第一の閉止弁27の弁閉止体29は、弁スリーブ31の
中央の部分において密封面領域43にある。当該密封面
領域から出発して、スロットル装置45が第一の閉止弁
27の流出側に接続する。弁閉止体29の調整経路(調
整変位)の増大とともにより大きな貫流横断面を解放す
るために、当該スロットル装置は長さの異なるいくつか
の溝45′からなる。図4には、部品としてのピストン
の管体17aが示されており、溝45′を認識させる。
【0034】弁装置19は、直列に配置されている二つ
の閉止弁27;47または27;47′をもっている。
その際、第二の閉止弁47;47′は、第一の閉止弁が
すでに通過可能状態(Durchlass)に切り替えられている
ときはじめて開く。第二の閉止弁47;47′も、弾性
的なリング状体として構成されている弁閉止体49;4
9′をもっている。当該弾性的なリング状体は、シリン
ダー状の弁座面51;51′にぴんと張って固定されて
おり、一面で第二の閉止弁47;47′のスライダー3
5;35′のフランジ53;53′に支持され得る。
【0035】シリンダー状の弁座面51;51′は、よ
り小さい直径の別の弁座面55;55′を前記フランジ
とは反対の側に構成されている。当該別の弁座面は、テ
ーパー状に形成されている。それによって、フランジ5
3;53′の方向からの軸方向運動の際に段部が乗り越
えられる必要がない。
【0036】第二の閉止弁にも流出側にスロットル装置
が後続接続されている。当該スロットル装置は、ピスト
ンの管体17aにおけるスリット57;57′からな
る。それによって、第一の閉止弁に作用する完全な動圧
が妨害されずに第二の閉止弁47;47′を経て流れ且
つノイズをひき起こし得ることが妨げられる。
【0037】弁装置19では、操作の快適さの理由で、
段階に分けられた弁作動力(Ventilausloesekraft)が投
入される。そのために、両方の閉止弁27;47;4
7′に異なった大きさの圧力付勢される面が設けられて
いる。第一の閉止弁27では、当該圧力付勢される面
は、以下でARingと呼ばれる弁リングの面積に同等にさ
れるべきである。第二の閉止弁47;47′は、はるか
に大きな圧力付勢可能な面をもっている。当該面は、以
下ではASchieberと呼ばれる、弁閉止体49;49′を
有するスライダー35;35′の環から生じる。面A
Schieberが、明らかにより大きい。その結果、第二の閉
止弁における有効な開放力(開けておく力、Offenhaltu
ngskraefte)は、第一の閉止弁における操作力よりも何
倍も大きい。その際、当該操作力は、短い瞬間だけ調達
しさえすればよく、そのとき快適な利用が存在する。
【0038】図3では、左への矢印方向におけるピスト
ン棒15の運動が受け入れられている。左の作業室23
における圧力水準が強制的に上昇させられる。ピストン
の左側の蓋体41′における開口部59′を通って、媒
体、通例はオイル、が作業室23からピストン内へ流れ
込むことが可能であり、その際、左側の第二の閉止弁4
7′のスライダー35′に閉止方向に作用する。ストッ
パー61′は、ピストンにおけるスライダーの走入運動
を制限する。スライダー35′は、弁リングの側に、媒
体を弁リングにまで到達させる流動凹部63′をもって
いる。弁リングは、圧力によって弁座面51′から押し
動かされる。それによって、媒体を第一の弁閉止体29
へ当たらせる間隙65′が自由にされる。閉止ばね39
の力に抗してスライダー35を、弁閉止体29とともに
作業室25の方へ移動させる動圧が面ARingに発生す
る。第一の弁閉止体29がその出発位置を離れるやいな
や、異なる長さの溝45′によって形成されたスロット
ル装置を経て媒体が流動連通部21へ流れ込み得る。そ
の際、著しい圧力差が発生させられ、その結果第二の弁
閉止体49が比較的わずかな動圧で付勢される。
【0039】流動連通部21内の面ASchieberへの動圧
は、スリット57によって形成される別のスロットル装
置の領域に第二の弁閉止体49が達するまでスライダー
35をさらに右へ移動させる。大きな面ASchieberに基
づいて、スライダーをピストン棒運動のあいだ開いた状
態に保つためには比較的わずかな動圧でも十分である。
その結果、前記フラップにおける操作力はわずかであ
る。
【0040】ピストン棒15がシリンダー13に対して
相対的に停止するやいなや、動圧も第一及び第二の閉止
弁に加わらない。第二の閉止弁47のスライダー35を
閉止ばね39の弾性力に基づいて再びその出発位置へ移
動させる圧力バランスが生じる。第一の閉止弁27の密
封面領域43の方へのスライダー運動によって、第一の
弁閉止体29がスライダー35の支持面33によって密
封面領域43へ移動させられる。その結果、第一の閉止
弁27がその遮断位置を占める。それによって、全体の
弁装置19が遮断された状態にある。
【0041】作業室25が縮小される逆のピストン棒運
動の際には、ピストン17内への流入がすでに述べられ
たように精密に行われる。弁リングは、密封面43に座
しており且つこの貫流方向についても第一の弁閉止体の
役割をはたす。しかし、異なって、左の第二の閉止弁4
7′になお間に述べられた間隙65′が作業室23から
の逆の流入方向に基づいて存在する。しかしながら、当
該間隙は、すでに第一の閉止弁27のわずかな貫流の際
に、第二の閉止弁47′の弁閉止体49′によって閉ざ
され、且つ第二の弁閉止体49が弁座面51′上へ移動
させられる。
【0042】図5及び図6は、図2及び図3に従う機能
原理を有する弁装置19を示す。従って、同様に二つの
閉止弁27;47が一連に(直列に)制御される。その
際、動圧が異なる大きさの圧力付勢可能な面ASchieber
及びARingに当たる。
【0043】図2及び図3に対する相違点は、スライダ
ー35;35′が直接ピストン棒15のピン(軸、Zapf
en)に案内されていることにある。さらに、それぞれの
第二の閉止弁の弁閉止体49;49′が唯一つのしかし
延長された弁座面51をもっている。その結果、弁閉止
体が半径方向にてもはや変形を受けない。
【0044】スライダーにおける原理的な問題が、これ
らが一つの中空室へ押し込まれ、あるいはそこから外へ
動かされるときつねに存在する。スライダー運動を妨げ
る動圧あるいは負圧が発生することが、防止される必要
がある。その理由で、弁装置19は、圧力バランス連通
部69;69′を接続状態にする、あるいは遮断する逆
止弁67;67′をもっている。当該逆止弁は、両方の
作業室23;25を液圧的に分離する、ピストンのピス
トンリング17bによって形成される。当該ピストンリ
ングは、ピストンリング溝71内で案内されている。そ
の際、ピストンリング溝は、ポケット73;73′を有
する。当該ポケットに圧力バランス連通部69;69′
が開口している。当該ポケットは、溝側壁にはめ込まれ
ており、その結果、弾性的に構成されているピストンリ
ングがシリンダーとピストンリングとの間の相応に作用
する摩擦力で一つあるいは複数のポケット内へ変形させ
られ得、且つそれによって圧力バランス連通部69;6
9′のうちの一つを開き、あるいは閉鎖する。
【0045】流動連通部21に負圧を発生させないため
の別の措置は、それぞれの第二の閉止弁47;47′の
延長された弁座面51;51′が少なくとも一つの通路
(凹所、Einstich)75;75′を有することに見て取
れる。その結果、弁閉止体49;49′が当該通路7
5;75′に覆われた(包み込まれた)状態になると、
完全なもれをふさぐ作用が与えられない。
【0046】図5は、静止状態における弁装置19を示
す。両方の作業室23;25では同一の作動圧力が支配
的である。第一の閉止弁27は閉じられた状態にあり、
第二の閉止弁47;47′も媒体を通過させない。さら
に、ピストンリング17bが、周方向に一貫して一様に
ピストンリング溝71内に位置する。
【0047】図6では、ピストン棒が左側へ作業室23
の方へ移動させられる。それによってこの作業室内の圧
力が高まる。圧力下にある媒体が蓋体41′における開
口部59′を経て弁装置へ流れ込む。左側のスライダー
35′は、有効な動圧と閉止ばね39′の弾性力とに基
づいてそのストッパー61′によってピストンの管体1
7aに当接する。ほんの少しだけの漏流が弁閉止体溝7
7′内へはいり込むことが可能であり、弁閉止体49を
ストッパー61′の背面に接触させる。しかし、この弁
閉止体の位置は、この流れてくる方向について重要なこ
とではない。
【0048】ピストン棒運動によって、ピストンリング
をポケット73の領域で弾性的に変形させるシリンダー
13の内径とピストンリング17bとの間の摩擦力が有
効になる。それによって圧力バランス連通部69がピス
トンリングによって閉鎖される。
【0049】流れ込む媒体は、スライダー35′の内径
の方へ進路を変えられ、縦ダクト79′(図6参照)に
よって第一の閉止弁27の方へ転送される。閉止体が所
定の作動位置を占めるように、スライダー35′には、
第一の閉止弁27の閉止体29の方へ向いた端面33′
が斜めに形成されているが、しかし別の側にはリング状
室81′が存在し、そこに第一の閉止弁27の弁閉止体
29を軸方向に移動させ得る動圧が発生し得る。
【0050】第一の弁閉止体27の位置をずらす運動の
際に、これが密封面領域43から移動する。その結果、
媒体が入り込むことが可能である。その際、異なる長さ
の溝45′が密封面領域の向こう側で、減圧(圧力緩
和)を行うスロットル装置を形成する。それにもかかわ
らず、流動連通部21内には動圧が発生する。同時に、
スライダー35への直接の接触によってこれが同期して
一緒に運動する。右側の第二の閉止弁47の弁閉止体4
9は、管体17aの内径へのプレストレスのもとにあ
る。それによって、永久的な摩擦力結合が存在する。第
二の閉止弁47のこの運動相では、第二の閉止弁の弁閉
止体49が、通路75の領域に摩擦力によってひきとめ
ておかれて、弁座面51上にある。格別の媒体量が入り
込み得る。その際、これまた同様に減圧が行われる。媒
体量の入り込みにもかかわらず、流動連通部21に動圧
が発生し得る。その際、すでに図2及び図3について述
べたのと同一の原理が圧力付勢される面ARing及びA
Schieberに関して利用される。
【0051】流動連通部21における動圧がスライダー
をして弁閉止体49をさらに作業室25の方へ移動させ
る。弁座面51における通路75は、この運動相におい
てもはや与えられない。なぜならば、第二の閉止弁の弁
閉止体49がその図示されたポジションを占めているか
らである。しかし、その間に、スライダーが管体17a
におけるスリット57の領域にあり、当該スリットが絞
られた媒体侵入を可能にする。相対的にわずかな動圧が
スライダーを開放されたポジションに保持する。段階的
な減圧が第一に全くノイズを生じさせない。
【0052】ピストン棒運動が中断するやいなや、作業
室23;25の間の圧力バランスが生じることが望まれ
る。ピストンリング17bの弾性的な変形は、これを再
びその緩和された位置へもどり運動させる。それによっ
て、圧力バランス連通部69が再び解放される。いま
や、流動連通部21から圧力バランス連通部69、管体
17aとシリンダー13との間の避けられない間隙83
を介して作業室25への間に直接の連通がある。その結
果、流動連通部21と作業室25との間の圧力バランス
も生じ得る。従って、スライダー35が閉止ばね39に
よって確かにその出発ポジションへ押し戻され得る。
【0053】両方のスライダー35;35′は、同一に
構成されているので、すでに述べたように、逆の方向へ
のピストン運動に応じてのロックは左の第二の閉止弁4
7′によって厳密にあとづけられ得る(すなわち、同様
に実行され得る)。しかし、必要不可欠な動圧力を要件
に適合させるために、閉止ばね39;39′における異
なる弾性力を考慮にいれてもよい。
【0054】図7及び図8は、これもまた同様に図5及
び図6の変形である。図5及び図6と図7及び図8との
両方の変形例の間の本質的な機能的な相違は、それぞれ
の第二の閉止弁47;47′の弁閉止体49;49′が
リング溝85;85′内で軸方向あるいは半径方向の運
動を行う必要がないまたは行い得ないことにある。「流
動連通部21における負圧の防止」という機能の代わり
として、スライダー35;35′に構成されており且つ
流動連通部21に向かって開く逆止弁を傾動ディスク8
9;89′の形で有する別の圧力バランス連通部87;
87′が用いられる。前記傾動ディスクは、スライダー
における二つの限定ストッパーの間で圧力付勢によって
切り替えられる。
【0055】図7に示す静止位置(定位置)では、第一
の閉止弁27及び両方の第二の閉止弁47;47′並び
に流動連通部21と作業室23;25との間の傾動ディ
スク89;89′を備える逆止弁が閉じられている。ピ
ストンリングによって切り替えられる(接続される)第
一の圧力バランス連通部69;69′は開かれている。
【0056】矢印方向におけるピストン棒運動では、媒
体が大部分はポット状に形成されたスライダー35′内
へ流れ、第一の閉止弁29まで達する。しかし、同時に
媒体の比較的わずかな部分が管体17aとシリンダー1
3との間の間隙83′へピストンリング17bまでも流
れ、圧力バランス連通部69′を経て別の圧力バランス
連通部87′のための傾動ディスク89′を有する逆止
弁へ流れる。この逆止弁における異なる大きさの圧力付
勢可能な面に基づいて、それが閉じられたポジションに
て保持される。その際、左側のスライダー35′におけ
る逆止弁が開かれているか閉じられているかは、右側の
第二の閉止弁47の機能について取るにたらないことで
ある。
【0057】ピストン棒運動によって、圧力バランス連
通部69がピストンリング溝のポケット73におけるピ
ストンリング17bの遮断状態によって作業室25から
隔離される。第一の閉止弁27が開く場合には、管体1
7aにおける溝45′を介して流動連通部21へ流れ込
む媒体が第二のより小さい動圧を第二の閉止弁47に発
生させ得る。格別の漏れ損失は生じない。圧力付勢され
る面ASchieberに効果のある動圧は、スライダー35を
閉止ばね39の力に抗して、弁閉止体49と共同して、
スリット57の領域へ移動させる。それによって、第二
の閉止弁47も開く。その際、大きすぎる圧力の突然の
変化(Druckspruenge)及び従ってノイズをすべて回避す
るために、あらたな減圧が、スロットル装置として構成
されたスリットによって行われる。
【0058】第一の閉止弁27及び第二の閉止弁47の
開放運動の開始に、図9において認識できるような状況
が生じる。ピストンリング17bが圧力軽減連通部(圧
力解放連通部)69を遮断していて、第一の閉止弁27
の弁閉止体29が弁密封領域43の後方の溝45になお
到達していない瞬間に、流動連通部21において負圧が
発生するだろう。この負圧は、第二の閉止弁47の開放
挙動にとって不都合であるだろう。その理由で、別の圧
力バランス連通部89の逆止弁87;89がこの瞬間に
開き、媒体を作業室25から流動連通部21内へ流れ込
ませる。第一の閉止弁27が媒体侵入(媒体オーバーフ
ロー)を許すやいなや、流動連通部21における動圧が
再び逆止弁87;89を閉鎖する。
【0059】ピストン棒がもはや移動させられないなら
ば、第二の閉止弁47への動圧も、閉止ばね39の力が
動圧の開放力よりも大きくなるまで下がる。この作動状
態では、弁装置は、図5及び図6について記載されたよ
うに厳密に振る舞う。その際、第二の圧力軽減連通部8
9の逆止弁87;89は閉じられており、それとは逆
に、ピストンリングによって形成された逆止弁を有する
第一の圧力軽減連通部69は開かれている。その結果、
静止位置が再び占められている状態まで、スライダーが
コントロールされて流動連通部21内へ走入し得る。
【0060】図10には、ピストン・シリンダーユニッ
ト7がその全体において断面図で示されている。弁装置
は、図7〜図9に示す構成に相当する。これまでの記載
では、常に、ロック機能がピストン・シリンダーユニッ
トの全てのストローク長で有効であることから出発し
た。しかし、所定の領域でのロック機能が非常に大きな
確率で利用されない応用もある。そのために、シリンダ
ーが少なくとも一つのバイパス溝91あるいは直径拡大
部を有する。それは、両方の作業室23;25の間の連
通を弁装置19の作動位置に依存せずに許す。
【0061】すでに図2及び図3で言及したように、全
体のピストン17は、その内部部材を有して構造ユニッ
トとしてピストン棒15から独立に予め組み立てられ得
る。ピストンの固定は、リング形状の保持エレメント9
3;95によって行われる。当該保持エレメントは、ピ
ストン棒15におけるそれぞれ一つの溝部97;99の
領域へもたらされる。ピストン棒における両方の溝部の
間に、ピストンが位置合わせされている。ピストンの所
望の位置が占められているならば、両方の保持エレメン
トがそれぞれの溝部と形状拘束結合に押し付けられる。
それによって、ピストンの軸方向位置が固定された状態
になっている。
【0062】例えば事故の場合に弁装置のロック機能が
見当のつかない理由で解かれるべきでないことが考慮に
入れられる必要がある。その理由で、フラップが開かれ
ねばならないときに例えば支持を引き受ける保持エレメ
ント95が、受け入れられる操作力より大きく作用する
引き離し力(Losreisskraft)が導入されるとひきはがさ
れた。この具体的な実施例では、それはピストン17と
分離ピストン101との間の保持エレメント95であ
る。
【0063】図10では、分離ピストン101は、コイ
ル圧縮ばね103によってプレストレスを与えられる。
しかし、分離ピストンとピストン・シリンダーユニット
の底部107との間の空間105が圧縮ガスによってプ
レストレスを与えられていて、その結果、ピストン棒の
端面に、ピストン棒を走出方向へ動かす作動圧力が作用
すると、全く有意義である。。
【0064】図11は、例えば動力車1の前柱(Aピラ
ー)に結びつけられている横の車両ドア3aでのピスト
ン・シリンダーユニット7の取り付け状況を示す。この
応用の場合には、ロック機能がピストン・シリンダーユ
ニットによって引き受けられる。図1に示す応用と異な
って、車両ドアの鉛直方向に作用する重量は操作の際に
それほど決定的でない。なぜならば、ヒンジがドアの装
着(軸受け)を引き受けるからである。開放力につい
て、それは、相応のスイングによってドアが相対的に高
い運動速度を受け入れ得るという結果をもつ。なぜなら
ば、軸受けにおける摩擦力と車両ドアの慣性力(慣性モ
ーメント力)だけが克服されねばならないからである。
閉じる方向において、機械的な負荷がそれほど重要では
ない。なぜならば、ヒンジ109及び中柱(Bピラー)
における不図示のロック部が力を吸収できるからであ
る。
【0065】開く方向では、同じ状況が明らかに異なっ
て見える。ヒンジだけがドア3aを保持し、力を吸収し
なければならないだろう。その際、重量が下方へ作用す
るだけでなく、車両ドアの慣性力がヒンジ及び特に車体
におけるその結合点の負荷にとってはるかに重要でもあ
る。慣性力を確実に吸収できる最も簡単な可能性は、車
体を結合点において明らかに高めることにある。しか
し、それによって、重量増加が甘受される必要があるだ
ろう。その際、構造空間はそのような措置についてかろ
うじて足りる。
【0066】図12は、図7〜図9に対応するピストン
を有する図10に示すピストン・シリンダーユニット7
の図である。その際、当該変形例は、別の記載されたも
のに同様にしてもよい。
【0067】ピストン・シリンダーユニット7は、機械
的・液圧的な(ハイドロメカニカルな)圧力ストッパー
(Druckanschlag)111をもっている。当該圧力スト
ッパーは、圧力ストッパーばね115を介してピストン
棒ガイドユニット117に支持されるストッパースリー
ブ113を有する。
【0068】当該ストッパースリーブは、取り巻いてい
るフランジ119を有する。当該フランジにはパッキン
グリング(シールリング)121がはめ込まれている。
当該パッキングリングは、ストッパースリーブ113と
シリンダー13との間の間隙を密閉する。ストッパース
リーブの内壁部は、段をつけられて構成されている。そ
の際、段面123が圧力ストッパー111の挿着点(Ein
satzpunkt)から保持エレメント93の端面125と接触
する。
【0069】ストッパースリーブの入口側から段面12
3までの段部の直径は、保持エレメント93の直径と比
べて、格別の絞りが生じないように決められている。実
際の絞りは、ストッパースリーブにおける減衰開口部1
27によって引き受けられる。この減衰開口部は、スト
ッパースリーブの後ろ側をピストン17における流れ込
み側と連通させる。
【0070】図12の図示は、ピストン・シリンダーユ
ニットの全長に関して圧縮されている。もちろん、圧力
ストッパーは、バイパス溝91に直接当たらない。当該
バイパス溝と圧力ストッパーの挿着点との間の間隔は、
そのときどきの使用状況に適応させられ得る。
【0071】作業室23が縮小されるピストン棒運動で
は、保持エレメント93が段をつけられた内壁部内への
所定のストローク位置から、ほぼ一定の速度で移動す
る。作業室23内にある媒体(すでに述べたように通例
は液圧的な流体)は、ピストンの開かれている弁27;
47を通って流れ得る。保持エレメント93の端面12
5が段面123に当接するやいなや、減衰開口部127
に基づいて、ピストンの速度を低下させる減衰力が発生
する。そのとき、端面125と段面とが、少なくともダ
イナミックに有効な密封を形成する。それによって、減
衰作用は目的に合致してもっぱら減衰開口部の横断面に
よって決定される。
【0072】さらに引き続き、流体がピストン内へ流れ
込み得る。なぜならば、圧力ストッパー111の挿着点
のところで依然として蓋体41′とストッパースリーブ
113との間の間隔があるからである。
【0073】ピストンの運動速度の低下とともに、流体
の流動速度もピストンによって、従って弁27、47に
おける動圧によって低下する。動圧についての閾値を下
回っていると、弁27;47がロック位置(図7参照)
へ動く。強制的に、ピストン、ピストン棒、及びそれに
よって車両ドアも動かなくなっている。その際、全体の
経過は急激でなく、減衰開口部の減衰作用によって連続
的に進行し、車両車体への力導入が確実に制御可能なレ
ベルを占める。遮断位置(ロック位置)にある弁27;
47′は、車両ドアがはね返る可能性も妨げる。これに
関連して、圧力ストッパーばね115の弾性力が、圧力
ストッパーがパッキング121とシリンダー13との間
の摩擦力に抗して出発位置へ戻し運動させられ得るが、
しかし取りたてて言うほどの力をピストン棒に及ぼし得
ない程度にわずかでしかないことが確認される必要があ
る。
【0074】以下の実施例では、さまざまの弁リング2
9が説明される。弁装置の全体の機能に関しては、図7
〜図9についての図の説明を参照のこと。図13では、
弁閉止体または弁リング29が両方のスライダー3
5;35′及びこれを力付勢する閉止ばね39;39′
の間で締め付けられている。ストッパー61;61′
は、閉じられた弁位置で有効でなく、その結果、弁リン
グのプレストレスが閉止ばね39;39′の弾性力だけ
に依存している。弁リングは、相対的に低い摩擦係数を
有する、圧縮能力のある(押しつぶされ得る)半径方向
に弾力のある材料からなる。縦ダクト79;79′を介
して媒体が流れよせることによる増大する圧力付勢とと
もに、弁リングが押しつぶされる。その際、圧力上昇が
非常に迅速に行われ、それによって半径方向の膨張が平
行してあらわれる。弁リングの圧縮能力(Stauchfaehigk
eit)は、それぞれの閉止ばねのばね定数に直列に作用す
るばね定数として評価すべきである。閉止ばねのばね定
数への弁リングの圧縮能力の有効な調和によって、最大
の半径方向の広がり(膨張)及びそれによって密封面へ
の標準力が存在する前に、すでに弁リングの開放方向に
おけるわずかな運動が進行することが達成され得る。し
かし、すでに進行している運動では、すべり摩擦が存在
する。その結果、ピストン・シリンダーユニットの利用
の際に快適さを減じるとして知られた摩擦作用が低いレ
ベルにある。
【0075】弁リングは、鏡像状に構成されており、そ
れによって取り違えのおそれなく取り付けられ得る。図
14A;14Bは、弁リング29についての別の横断面
形状を示している。その際、これらの横断面形状は、弁
リングの熱膨張の補償のための少なくとも一つの溝29
aを有して構成されている。ところで、溝29aの使用
によって、弁リング29と密封面領域43との間の本質
的に線状の接触が達成される。
【0076】図15Aに示す変形例では、スライダー3
5;35′の支持面33;33′が弁リングによってす
きまをなくされるべき面の方向に向けられた面領域33
a;33a′を備えている。これらの面領域33a;3
3a′は締め付けくさび(Spannkeile)のように弁リング
29に作用し、弁リング29の半径方向の変形を増強す
る。
【0077】図15Bは、この効果がさらに増強されて
いる変形例を示す。弁リングは、その緊張を緩められた
取り付け位置において圧力付勢される面の領域に凹面状
の表面形状を備えている。支持面33;33′は、相応
の対応輪郭をもつ。弁リング29の一方の側では圧力が
凹面状の表面形状に作用し、それによって発生させられ
たシーリングリップ29b;29b′がより強くプレス
トレスを与える。スライダー35;35′の一つにおけ
る弁リングの接触側には、支持面33;33′がそれに
方向づけられた面領域33a;33a′によって同様に
締め付けくさびのように働く。
【0078】図16A及び図16Bでは、ストッパー6
1;61′が閉じられたスライダーポジションを決定す
る弁装置が使用される。弁リング29は、弁が閉じてい
る場合に密封面領域43にて軸方向にほんの少しだけ位
置をずらされ得る。
【0079】図16Aに示す構成は、内径部にかあるい
は外径部にもれをふさいで当接する少なくとも二つの
止弁体29c,29d;29cからなる。媒体が縦ダク
ト79;79′を通って閉止弁体29c;29dの一つ
に当たるやいなや、全体のパケットがスライダー35;
35′のそのときどきの支持面33;33′の方へ位置
をずらされる。その際、作動圧力は、閉止弁体29cの
リング状面29eに及び内径部29fに作用する。その
結果、これらの閉止弁体は軸方向に及び半径方向に圧縮
され、またプレストレスを与えられる。それぞれ一つの
閉止弁体29c及び29dを有する弁体パケットでも十
分であるだろう。しかし、両方の閉止弁体の基本プレス
トレスが互いに異なり、流れ寄せる際に両方の閉止弁
の間の軸方向の間隙が現れることが排除され得ないだろ
う。
【0080】図16Bに示す実施形態は、図14A及び
図14Bに示す構成と比べてより深い溝29aを有する
弁リング29を示す。弁リングは、ピストン棒15に対
して寸法不足(Untermass)に構成されている。その結
果、溝29aと関連してシーリングリップ29b;29
b′がある。縦ダクト79′の方向からの弁リング29
の例示的な流れよせの場合、シーリングリップ29b′
がより強く半径方向内側へプレストレスを与えられる。
同時に、軸方向に可動な弁リング29が右側へ位置をず
らされる。シーリングリップ29bとピストン棒15と
の間の摩擦力が、当該シーリングリップを溝29aの方
へ起こす。それによって、弁リングの半径方向のプレス
トレスが発生させられる。
【0081】図17及び図18では、閉じた弁位置での
スライダーポジションを決定するために再びストッパー
61;61′が有効である。図16A及び図16Bと異
なって、支持面33;33′の間の自由空間が弾性体エ
レメント29g及び29g′によって埋められている。
それによって、弁リング29の軸方向のプレストレスが
まず第一に弾性体エレメント29g;29g′の弾性係
数(ばね定数)によって決められる。弾性体エレメント
は、内径部にてもれをふさがず、外径部にてもれをふさ
がない。その際、媒体の定義されない封入が決して生じ
ないように、不図示の切り込み(Einschnitte)がそれぞ
れの弾性体エレメントの表側を後ろ側と連通させる。
【0082】図18に示す変形例は、機能において図1
7の変形例に相当する。異なることは、弾性体エレメン
ト29g;29g′がアーチ形の空間形状をもち、それ
によって図17に示す変形例と比較して小さい構造空間
の利点をもたらす。さらに、ばね定数が低くされ得る。
一般的に弾性体エレメントの投入は、弾性体エレメント
のばね定数が閉止ばね39;39′のばね定数よりも小
さいときにだけ有意義である。
【図面の簡単な説明】
【図1】取り付け状況の例を示す図である。
【図2】本発明の一つの実施例の概略断面図である。
【図3】図2に示す実施例の別の状態での概略断面図で
ある。
【図4】部品としてのピストンの管体の図である。左側
には断面図、右側には端面を見た図が示されている。
【図5】本発明の別の実施例の概略断面図である。
【図6】図5に示す実施例の別の状態での概略断面図で
ある。
【図7】本発明の別の実施例の概略断面図である。
【図8】図7に示す実施例の別の状態での概略断面図で
ある。
【図9】図7に示す実施例のさらに別の状態での概略断
面図である。
【図10】ピストン・シリンダーユニットの全体図であ
る。
【図11】側方の車両ドアの場合の取り付け状況の例を
示す図である。
【図12】減衰装置を有するピストン・シリンダーユニ
ットの図である。
【図13】プレストレスを与えられ得る弁リングの実施
例の図である。
【図14】プレストレスを与えられ得る弁リングの別の
実施例の図である。
【図15】プレストレスを与えられ得る弁リングの別の
実施例の図である。
【図16】プレストレスを与えられ得る弁リングの別の
実施例の図である。
【図17】プレストレスを与えられ得る弁リングの別の
実施例の図である。
【図18】プレストレスを与えられ得る弁リングの別の
実施例の図である。
【符号の説明】
7 ピストン・シリンダーユニット 15 ピストン棒 17 ピストン 17a 管体 17b ピストンリング 19 弁装置 21 流動連通部 23、25 作業室 27 第一の閉止弁 29 弁閉止体 29a 溝 29b シーリングリップ 29c;29d 弁リング 29f リング状面 29g 弾性体エレメント 31 弁スリーブ 33 支持面 33a 面領域 35;35′ スライダー 39 閉止ばね 41;41′ 蓋体 43 密封面領域 45′ 溝(スロットル装置) 47;47′ 第二の閉止弁 49;49′ 弁閉止体 51;51′ 弁座面 55;55′ 弁座面 57 スリット(スロットル装置) 69;69′ 圧力バランス連通部 71 ピストンリング溝 73;73′ ポケット 75;75′ 通路(圧力バランス連通部) 87;87′ 圧力バランス連通部 89;89′ 傾動ディスク 93;95 保持エレメント 111 圧力ストッパー 113 ストッパースリーブ 115 圧力ストッパーばね 117 ピストン棒ガイドユニット、減
衰横断面 121 パッキングリング 123 段面 125 端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16F 9/52 F16F 9/52 (31)優先権主張番号 19820404:3 (32)優先日 平成10年5月7日(1998.5.7) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (72)発明者 ディルク レネッケ ドイツ連邦共和国 デー・56626 アン ダーナハ ザントヴェーク 14 (72)発明者 アンドレアス リッター ドイツ連邦共和国 デー・56206 ヒル ゲルト ハウプトシュトラーセ 11 (72)発明者 マルコ ゲーレン ドイツ連邦共和国 デー・54570 ニー ダーシュタットフェルト ハウプトシュ トラーセ 5 (56)参考文献 特開 平6−323356(JP,A) 特開 平7−180422(JP,A) 特開 平10−19075(JP,A) 特開 平10−231876(JP,A) 実開 昭61−175636(JP,U) 独国特許出願公開4326968(DE,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/00 - 9/58 B60J 5/04 B60J 5/10 E05C 17/30 E05F 3/04

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン棒に付属するピストンによって
    二つの作業室に分割されるシリンダーをもっているピス
    トン・シリンダーユニットにして、両方の作業室の間に
    流動連通部があり、当該流動連通部が弁装置によって遮
    断可能であり、当該弁装置が、それぞれ一つの弁流入側
    と弁流出側とを備える少なくとも二つの直列に配置され
    閉止弁を有し、それらが順に開くピストン・シリンダ
    ーユニットにおいて、当該弁装置(19)が二つの貫流方向を有し且つそれぞ
    れ遮断可能に構成されていること、及び、 それぞれの貫流方向にて 前記閉止弁(27;47;4
    7′)の間の流れ経路にスロットル装置(45′)が配
    置されており、当該スロットル装置が前記閉止弁(2
    7、47;47′)のうちの第一の閉止弁(27)の弁
    流出側と前記閉止弁(27、47;47′)のうちの、
    貫流方向にて当該第一の閉止弁(27)に続く第二の閉
    止弁(47;47′)の弁流入側との間に圧力軽減部を
    有し、当該スロットル装置が前記第一の閉止弁(27)
    の開放度合の増大とともに作用に関して低下し、且つ同
    じ程度に前記第二の閉止弁(47;47′)の圧力付勢
    が前記弁流入側で増大することを特徴とするピストン・
    シリンダーユニット。
  2. 【請求項2】 前記第一の閉止弁(27)が第一の弁閉
    止体(29)を有すること前記第二の閉止弁(47;
    47′)が第二の弁閉止体(49;49′)を有するこ
    と、及び、前記第一の弁閉止体(29)が開放方向にて
    スライダー(35;35′)の支持面(33)に当接
    し、当該スライダーが同様に前記第二の弁閉止体(4
    9;49′)と作用結合状態にあり、それによって前記
    第一の弁閉止体(29)の開放運動が前記第二の弁閉止
    体(49;49′)に伝えられることを特徴とする、請
    求項1に記載のピストン・シリンダーユニット。
  3. 【請求項3】 前記第二の閉止弁(47;47′)に流
    出側にスロットル装置(57)が後続接続されているこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のピストン・シリンダ
    ーユニット。
  4. 【請求項4】 前記第一の弁閉止体(29)が、弁スリ
    ーブ(31)内に軸方向に可動に配置されている弁リン
    グによって形成されることを特徴とする、請求項2に記
    載のピストン・シリンダーユニット。
  5. 【請求項5】 前記弁スリーブ(31)が前記第一の閉
    止弁(27)と前記第二の閉止弁(47;47′)との
    間の流れ経路に配置された前記スロットル装置(4
    5′)を有すること、及び、このスロットル装置(4
    5′)が変位に依存して効力があり且つ前記第一の弁閉
    止体(29)によってコントロールされることを特徴と
    する、請求項4に記載のピストン・シリンダーユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記第一の閉止弁(27)と前記第二の
    閉止弁(47;47′)との間の前記スロットル装置
    (45′)が前記弁スリーブ(31)における少なくと
    も一つの溝(45′)によって構成されていることを特
    徴とする、請求項4に記載のピストン・シリンダーユニ
    ット。
  7. 【請求項7】 異なる長さの複数の溝(45′)が組み
    込まれることを特徴とする、請求項6に記載のピストン
    ・シリンダーユニット。
  8. 【請求項8】 前記第一の閉止弁(27)が両方の貫流
    方向について使用されることを特徴とする、請求項1に
    記載のピストン・シリンダーユニット。
  9. 【請求項9】 前記ピストン(17)が管体(17a)
    として構成されており、当該管体に少なくとも一つのス
    ライダー(35;35′)が配置されており、当該管体
    の少なくとも一つの端部に蓋体(41;41′)が固定
    されており、それによって前記ピストンが予め組み立て
    可能な構造ユニットであることを特徴とする、請求項1
    に記載のピストン・シリンダーユニット。
  10. 【請求項10】 前記第二の閉止弁(47;47′)の
    前記第二の弁閉止体(49;49′)が半径方向に弾力
    のあるリング状体として構成されており、当該リング状
    体が前記スライダー(35;35′)に設けられたシリ
    ンダー状の弁座面(51;51′)と共同して働き、
    断された切替状態のための当該シリンダー状の弁座面
    (51;51′)が、前記スライダー(35;35′)
    に設けられた開かれた切替状態のための別の弁座面(5
    5;55′)とは異なる直径を有することを特徴とす
    る、請求項2に記載のピストン・シリンダーユニット。
  11. 【請求項11】 前記第二の閉止弁(47;47′)の
    前記第二の弁閉止体(49;49′)が軸方向に浮かん
    で支持されており、作用する力に依存して前記シリンダ
    ー状の弁座面(51;51′)と前記の別の弁座面(5
    5;55’) の間で移動させられることを特徴とす
    る、請求項10に記載のピストン・シリンダーユニッ
    ト。
  12. 【請求項12】 前記第二の閉止弁(47;47′)の
    前記スライダー(35;35′)が前記第一の閉止弁
    (27)と前記第二の閉止弁(47;47′)との間の
    前記流動連通部(21)内で移動させられ、それによっ
    て前記流動連通部がその大きさに関して変化し、前記流
    動連通部(21)が逆止弁によって切り替えられる圧力
    バランス連通部(69;69′;75;75′;87;
    87′)を有することを特徴とする、請求項2に記載の
    ピストン・シリンダーユニット。
  13. 【請求項13】 前記第二の弁閉止体(49;49′)
    の軸方向の可動性によって隣接する作業室(23;2
    5)と前記流動連通部(21)との間の流れ連通がコン
    トロールされることによって、前記第二の弁閉止体(4
    9;49′)が前記圧力バランス連通部(75;7
    5′)のための前記逆止弁を形成することを特徴とす
    る、請求項12に記載のピストン・シリンダーユニッ
    ト。
  14. 【請求項14】 前記圧力バランス連通部(87;8
    7′)のための前記逆止弁が傾動ディスク(89;8
    9′)によって、その軸方向の可動性により隣接する作
    業室(23;25)と前記流動連通部(21)との間の
    流れ連通がコントロールされることによって形成される
    ことを特徴とする、請求項12に記載のピストン・シリ
    ンダーユニット。
  15. 【請求項15】 前記ピストン(17)がピストンリン
    グ(17b)を有し、当該ピストンリングが両方の作業
    室(23;25)を互いから分離し、当該ピストンリン
    グが弾性的に構成されており且つ横断方向にて部分的に
    変形可能であり、それによって、前記流動連通部(2
    1)とよりわずかな瞬間圧力を有するほうの前記作業室
    (23;25)との間の前記圧力バランス連通部(6
    9;69′)がコントロールされることを特徴とする、
    請求項12に記載のピストン・シリンダーユニット。
  16. 【請求項16】 前記ピストンリング(17b)がピス
    トンリング溝(71)にて案内されており、当該ピスト
    ンリング溝が動圧連通部(69;69′)の領域にポケ
    ット(73;73′)を有し、当該ポケット内へ前記ピ
    ストンリングが動き得ることを特徴とする、請求項15
    に記載のピストン・シリンダーユニット。
  17. 【請求項17】 前記ピストン(17)が少なくとも一
    つの保持エレメント(93;95)によって前記ピスト
    ン棒(15)に固定されており、当該保持エレメントが
    標準作動力より高い力導入の際にゆるみ且つ前記弁装置
    (19)のロック作用が解消されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載のピストン・シリンダーユニット。
  18. 【請求項18】 前記ピストン(17)が二つの保持エ
    レメント(93;95)によって前記ピストン棒(
    )に固定されており、一方の保持エレメント(93)
    がもう一方の保持エレメントよりも大きい最大の保持力
    を有することを特徴とする、請求項17に記載のピスト
    ン・シリンダーユニット。
  19. 【請求項19】 所定のストローク位置から減衰装置
    (113)が当該ピストン・シリンダーユニット(7)
    のストローク運動に影響を及ぼすことを特徴とする、請
    求項1に記載のピストン・シリンダーユニット。
  20. 【請求項20】 減衰がハイドロメカニカルな圧力スト
    ッパー(111)によって発生させられることを特徴と
    する、請求項19に記載のピストン・シリンダーユニッ
    ト。
  21. 【請求項21】 前記減衰装置がストローク運動の速度
    を抑制し、当該ストローク運動のあいだ開かれている
    止弁(27;47;47′)が閉止ポジションを占め、
    それによって当該ピストン・シリンダーユニットがロッ
    クされた状態にあることを特徴とする、請求項19に記
    載のピストン・シリンダーユニット。
  22. 【請求項22】 前記圧力ストッパー(111)が、前
    記弁装置(19)の遮断に打ち勝つために必要不可欠な
    操作力よりも小さい最大のプレストレス力をもつ圧力ス
    トッパー弾性体(115)を有することを特徴とする、
    請求項20に記載のピストン・シリンダーユニット。
  23. 【請求項23】 前記圧力ストッパー(111)が減衰
    横断面(117)を除いてパッキング(121;12
    3;125)によって減衰作動のあいだ液圧的にもらさ
    ない状態であることを特徴とする、請求項20に記載の
    ピストン・シリンダーユニット。
  24. 【請求項24】 前記第一の弁閉止体(29)が弁リン
    グ(29)によって 形成されること、及び、前記弁リン
    グ(29)が軸方向に圧縮能力のあるように且つ半径方
    向に弾力のあるように構成されており、それによって、
    作動圧力により引き起こされる弁リングの軸方向の圧縮
    が密封面(43)の領域における高められた半径方向の
    プレストレスを存在させ、前記弁リング(29)の最大
    のプレストレスが弾性体(29g、39)の反力によっ
    て制限されていることを特徴とする、請求項2に記載の
    ピストン・シリンダーユニット。
  25. 【請求項25】 弁リング(29)にその後ろ側に弾性
    体エレメント(29g)が付設されており、その弾性係
    数が閉止弾性体(39)の弾性係数よりも小さいことを
    特徴とする、請求項24に記載のピストン・シリンダー
    ユニット。
  26. 【請求項26】 前記弾性体エレメント(29g)がア
    ーチ形の空間形状を有することを特徴とする、請求項2
    5に記載のピストン・シリンダーユニット。
  27. 【請求項27】 少なくとも二つの弁リング(29c;
    29d)が直列に配置されており、それらがそれらのリ
    ング形状を形成する直径の一つによってだけ密閉し且つ
    それぞれ当該弁リングのリング状面(29f)が作動圧
    力によって付勢されることを特徴とする、請求項24に
    記載のピストン・シリンダーユニット。
  28. 【請求項28】 前記弁リングがそのもれをふさぐ面に
    周方向に延在する溝(29a)を有することを特徴とす
    る、請求項24に記載のピストン・シリンダーユニッ
    ト。
  29. 【請求項29】 前記溝が前記弁リングの厚さに関連し
    て幅を有し、それによって少なくとも一つの弾性的なシ
    ーリングリップ(29b)が生じることを特徴とする、
    請求項28に記載のピストン・シリンダーユニット。
  30. 【請求項30】 前記第一の弁閉止体(29)が弁リン
    グ(29)によって形成されること、及び、前記弁リン
    グ(29)が二つの方向から交代で流れよせられ、圧力
    付勢されることを特徴とする、請求項2に記載のピスト
    ン・シリンダーユニット。
  31. 【請求項31】 前記第一の弁閉止体(29)が弁リン
    グ(29)によって形成されること、及び、前記弁リン
    グ(29)が鏡像的に構成されていることを特徴とす
    る、請求項2に記載のピストン・シリンダーユニット。
  32. 【請求項32】 前記弁リング(29)が流れてくる方
    向にて本質的に凹面状の表面形状を有し、それによって
    弁リングに密閉されるべき面の方向に圧力付勢可能な面
    (29b)があることを特徴とする、請求項24〜31
    のいずれか一項に記載のピストン・シリンダーユニッ
    ト。
  33. 【請求項33】 前記スライダー(35)における前記
    支持面(33)が前記弁リング(29)によってもれ
    をふさがれるべき面の方向に方向づけられた少なくとも
    一つの面領域(33a)を有することを特徴とする、請
    求項24に記載のピストン・シリンダーユニット。
  34. 【請求項34】 前記弁リング(29)が少なくとも一
    つの取り巻いている溝(29a)を有し、当該溝が熱膨
    張の補償のために用いられる自由空間を定義することを
    特徴とする、請求項24〜33のいずれか一項に記載の
    ピストン・シリンダーユニット。
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