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JP3018174B1 - 物理・化学現象検出装置 - Google Patents

物理・化学現象検出装置

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Publication number
JP3018174B1
JP3018174B1 JP10286446A JP28644698A JP3018174B1 JP 3018174 B1 JP3018174 B1 JP 3018174B1 JP 10286446 A JP10286446 A JP 10286446A JP 28644698 A JP28644698 A JP 28644698A JP 3018174 B1 JP3018174 B1 JP 3018174B1
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JP
Japan
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field emission
sensor
electron source
emission type
detection device
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JP10286446A
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和明 澤田
隆男 安藤
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静岡大学長
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Publication date
Application filed by 静岡大学長 filed Critical 静岡大学長
Priority to JP10286446A priority Critical patent/JP3018174B1/ja
Application granted granted Critical
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 物理・化学現象の変化を電界放出による電子
線の変化として出力させ、物理・化学現象の2次元の検
出信号を並列的に処理し、その分布を直接観察可能にす
る。 【解決手段】 物理・化学現象の検出装置であって、電
界放出型微小電子源(13)と電界放出型微小電子源に
接続された物理・化学現象検出センサ(17、22、2
3)等の対を有する検出素子を具備し、該検出素子が上
記センサにより電界放出型微小電子源(13)から放出
される電子量を制御する検出装置であり、複数個の検出
素子は少なくとも1次元に配列することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物理・化学現象の検
出素子に係わり、特に、電界放出型微小電子源の電位
を、各種物理・化学検出素子からの出力電圧により制御
し、各種物理・化学現象を電子線の量の変化で収集する
ものである。さらにその現象を1次元以上の事象で観察
するものである。また、本発明は、物理・化学現象の観
察・測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ここで、物理・化学現象とは、例えば温
度、可視光、紫外光、赤外光、X線、および電磁波など
広い意味での光、イオン濃度、磁気、圧力、加速度、速
度、音波、超音波、酸化還元電位、および反応速度など
様々な現象を指す。従来これらの現象は、温度センサ、
光センサ、物理センサ、化学センサと呼ばれる素子を用
いて、電流、電圧、抵抗値、容量、電位などを表現する
さまざまな電気信号に変換して観測されていた。
【0003】たとえば、代表的な温度センサである焦電
型センサの場合、温度が変化すると焦電体に電荷が生成
され、そのために生ずる電位変化を例えばFETなどに
より増幅し読みとっている。また、代表的な光センサで
あるフォトダイオードは、光により発生する電荷を電流
の形で取り出している。また、代表的な物理センサであ
るピエゾ抵抗効果を用いた圧力センサは、圧力による抵
抗変化を読みとっていた。また、代表的な化学センサで
あるISFET(Ion Sensitive Field EffectTransist
or )を用いたpH測定装置は、その応答膜に水素イオ
ンが吸着することによってチャネルコンダクタンスが変
化する現象を利用し、ISFETを流れる電流を測定す
ることにより溶液のpH値を測定している。
【0004】しかしながら、これら従来の焦電型セン
サ、光センサ、ピエゾ抵抗効果を用いた圧力センサ、ま
たは化学センサなどは単独で使用するのが普通であり、
複数の検出素子を1次元以上、例えば2次元的に並べ、
検査対象物からの2次元情報を同時に取得し、そのまま
2次元的に画像化することは非常に困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑みてなされたもので、物理・化学現象の変化
を、電界放出による電子線の変化として出力させるもの
である。各種センサとこれと対をなす電界放出素子を例
えば2次元的に配置することにより、物理・化学現象の
2次元の検出信号を並列的に処理し、その分布を直接観
察可能にすることを目的とするものである。さらに、加
速、偏向などが容易である電子線の特性を生かし、高解
像度、高感度で観察に適した画像装置を実現することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、物理・化学現
象の検出装置であって、電界放出型微小電子源と、電界
放出型微小電子源に接続された物理・化学現象検出セン
サとを有する検出素子を具備し、該センサが電界放出型
微小電子源から放出される電子量を制御する検出装置で
ある。
【0007】そして、この電界放出型微小電子源は、そ
の先端部近傍にゲート電極を具備する検出装置であり、
複数個の検出素子が少なくとも1次元に配列されている
検出装置である。
【0008】また、センサが焦電体とFETとの組によ
り形成され、焦電体の出力がFETのゲートとに接続さ
れている温度センサである検出装置である。
【0009】また、センサがp型基底部とn型部分とか
らなる半導体pn接合を有する光検出センサであり、n
型部分の表面に電界放出型微小電子源が配置されている
検出装置であり、この光検出センサは光透過可能な基板
上に形成されている検出装置であり、また、pn接合は
その空乏層内で雪崩増倍を生じさせるpn接合である検
出装置である。
【0010】または、センサが圧力検出センサである検
出装置であり、この圧力検出センサがピエゾ抵抗素子を
有する圧力検出装置である。
【0011】また本発明は、電界放出型微小電子源に対
向して陽極が配置されている検出装置であり、該陽極と
記電界放出型微小電子源の間に少なくとも1つ以上の収
束電極または偏向電極が配置されている検出装置であ
り、陽極が蛍光膜を有し複数の電界放出型微小電子源の
出力である電子分布を2次元的に観察可能にする検出装
置である。
【0012】また、陽極が複数の電界放出型微小電子源
からの出力である電子の分布を電気信号として検出可能
にする検出装置であり、陽極により電界放出型微小電子
源から放出された電子を加速して電子の増幅を生じさせ
る検出装置であり、電界放出型微小電子源に容量を付加
し、さらに電子の放出を所定の時間間隔で行う手段を付
加することにより、容量に所定の時間間隔の電気信号を
蓄積する検出装置であり、そして、容量に蓄積された信
号を順次読み出す手段を有する検出装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】電界放出は、強電界のもとで金属
または半導体などの表面から電子が放出されるものであ
る。電子は量子力学的トンネル効果により表面ポテンシ
ャル障壁を通過して外部に放出されるものであり、表面
の電界強度の変化に依存して放出される電流密度が変化
する。
【0014】本発明は、加速・偏向などが容易であるな
どの電子線の特性を生かし、高解像度、高感度な観察に
適した物理・化学現象の検出装置を実現するもので、特
に、これら現象を1次元以上の事象で画像化する装置に
有効に応用するものである。すなわち、物理・化学現象
の出力を電子線に変換して出力し、物理・化学現象の2
次元的な出力分布を同時に取得して測定、観察し得る装
置を提供する。
【0015】本発明における物理・化学現象とは、可視
光、紫外光、赤外光、X線、電磁波など広い意味での
光、濃度、温度、磁気、圧力、加速度、速度、音波、超
音波、酸化還元電位、反応速度など様々な物理的および
化学的現象を意味する。これらの現象は、従来技術では
電流、電圧、抵抗、容量、電位などさまざまな電気信号
に変換し観測されていたが、本発明ではそれらの物理・
化学現象を電子線に変換する検出素子を考案し、さらに
その素子を少なくとも1次元以上に配置し、その分布を
観察できるようにするものである。
【0016】上記目的を達成するために、本発明に係る
検出素子における電界放出型微小電子源は電気的に分離
されるように配置されており、その電位を物理・化学現
象により制御することにより、電界放出微小電子源から
放出される電子線の量を制御する。さらにその出力は電
子線であることから、それぞれ1次元以上に集積化する
ことが可能であり、さらに並列に動作させることができ
る。したがって容易に物理・化学現象の2次元の分布を
観察することが可能である。
【0017】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。ここに記載する実施の形態は単なる一
例であり、本発明は以下の実施の形態に限定されるもの
ではない。当業者は本発明の範囲内において多用に変形
し実施することが可能である。なお、以下の実施の形態
および図面の記載において、同様の要素は同じ参照番号
により表される。
【0018】図1は本発明の第1の実施例に関わる温度
検出素子の要部断面図である。たとえばp型シリコン基
板10に、FETのソースおよびドレインとなる2カ所
のn拡散領域11および12を形成し、そのうち一方の
領域12に電界放出微小電子源13を形成する。2つの
n拡散領域間11、12の基板表面には薄いゲート酸化
膜14が形成されており、その上には多結晶シリコンま
たは金属のゲート電極15が形成されている。微小電子
源13が存在しない方のn拡散領域11は通常グランド
ライン16と接続し、接地電位に保持されている。この
構造は通常用いられるMOSFET構造のドレイン側1
2に微小電子源13を製作した構造に等しい。
【0019】MOSFETのゲート電極に相当する多結
晶シリコンまたは金属電極15に隣接して、たとえばP
ZT(Lead(Pb) Zirconate Titanate )、PLZT(Le
ad(Pb) Lanthanum Zirconate Titanate )、PVDFな
どの焦電体17が、同一のシリコン基板10上に形成さ
れる。図2はシリコン基板10の表面にマトリクス状に
形成されたMOSFETの上部に配置された微小電子源
13と焦電体17の対を示す。16はグランドラインで
ある。
【0020】微小電子源13の上部近傍にには、電子引
き出し用のゲート電極18が配置される。このゲート電
極18には例えば直流電圧+100Vが印加される。そ
して、微小電子源13から放出された電子は陽極19に
到達し、電流として観測される。陽極19には通常例え
ば+1000Vが加えられる。
【0021】焦電体17に与えられる熱量が変化し、焦
電体17に発生する電位が変化した場合、その変化をM
OSFETのゲート電極15に伝えることにより、ソー
スードレイン間を流れる電流が変化し、微小電子源13
から放出される電子の量を変化させることができる。
【0022】この温度検出素子は、単に温度分布が測定
できるだけではなく、光強度を測定することもできる。
例えば、赤外光が入射された場合には、赤外線により生
成された熱による焦電体17の温度上昇を測定すること
により、入射された赤外線の強度と時間変化を観察する
ことでができる。例えば上記PZT等の焦電体を使用し
た場合、10ミクロン程度の波長の赤外光を効率よく検
出できる。なお、2ミクロン程度以上の赤外光を検出
し、赤外光の光量に対応する電子を放出するデバイスは
これまで存在しない。
【0023】さらにこの検出素子をアレイ状に少なくと
も1次元以上に並べることにより、温度または赤外線照
射の空間的な分布を測定することが可能となる。図2は
2次元的にこの温度検出素子を配置したものである。
【0024】図3は本発明の第2の実施例である光検出
素子の要部断面図である。その構造は、電解放出微小電
子源13と、p型の単結晶シリコン基板10にn型の拡
散層20が形成されたシリコンpn接合22が、直列に
接続されたものである。陽極19はn型微小電子源13
に対して正の電圧を印加して使用する。さらに図3の微
小電子源13の近傍にはゲート電極18が形成されてい
る。光が照射されていない場合、微小電子源13の下部
のn型領域20は、電気的に浮いている状態であるの
で、n型領域20内の電子を放出することで電位が上昇
していく。その結果、先端部と基底部の間のpn接合2
2にはn型領域20の電位に見合った空乏層が広がり、
微小電子源13の先端部21の電位は、ゲート電極18
の電圧から微小電子源13の閾値電圧を除した値まで上
昇し、平衡状態となる。この時、微小電子源13とゲー
ト電極18間は、微小電子源13の閾値電圧しか印加さ
れず、電界放出は起こらない。
【0025】次に光がこの状態の微小電子源13に照射
されると、先端部と基底部の間の空乏層でその光は吸収
され電子正孔対が生成され、正孔は基板10側へ、電子
は電微小電子源13の先端部21に集められ、微小電子
源13のn型領域の電位が下がる。その結果、前記の平
衡状態は崩れ、n型領域に集められた電子は微小電子源
13から放出される。光の照射が無くなると再び平衡状
態に戻る。またpn接合22に3×105 V/cm以上の
電界が印加されているときは、光により生成された電子
は空乏層内で雪崩増倍し、入射光子1個に対し1個を超
える電子を放出させることが可能となる。
【0026】なお本発明に係る光検出素子は、上述した
実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種
々に改変することができる。たとえば上述した実施の態
様では微小電子源13がゲート電極18と陽極19を有
する3極素子について説明したが、ゲート電極18のな
い2極素子とすることをも可能である。また上述の実施
例では走査機能については述べなかったが、ゲート電極
18に印加する電圧を時間的に変化させて走査機能を持
たせることも可能である。また、放出電流を収束するた
めの収束電極、または電子流の向きを制御する偏向電極
を付加した四極素子とすることも可能である(図示せ
ず)。
【0027】また上記pn接合に関しては、単結晶シリ
コンを用いた場合を説明したが、アモルファスシリコン
系薄膜を用いることも可能である。また、図5に示すよ
うに2次元アレイ状に作製した素子と陽極を一体型で形
成することも可能である。その場合、図5に示すように
陽極19と素子を封止部材27により密封しその中を真
空に保つことで実現できる。
【0028】図4に圧力検出素子としての実施例を示
す。例えば直接接合法などにより製作されたSOI(Si
licon On Insulator)基板の一部に電界放出微小電子源
13を作製し、それと直列にたとえばn型シリコンのよ
うなピエゾ抵抗変化を利用できる材料からなるピエゾ抵
抗素子23が接続されている。ピエゾ抵抗素子23のも
う一方の端子は接地電位に固定されている。ピエゾ抵抗
素子23の裏面にSiO 2 膜25を介して接続されてい
るシリコン基板24は、裏面から、たとえば水酸化カリ
ウムなどの異方性エッチング液によりエッチングされて
凹部28が形成されている。裏面からの圧力変化にピエ
ゾ抵抗素子23が敏感に感じるようにシリコン基板24
は薄膜化されている。
【0029】その動作について簡単に説明する。圧力が
加わっていない平衡状態において、微小電子源13の電
位は、陽極19の電位から微小電子源13の閾値を除
し、さらにピエゾ抵抗素子23による電圧降下分を加え
た電位になっている。従ってそれに見合った電子が放出
されている。圧力が変化しピエゾ抵抗素子23の抵抗値
が変化すると、微小電子源13の電位も変化し、圧力が
加わっていないときの放出電子量から変化をする。
【0030】この検出素子を1次元以上に並べることに
より、圧力の空間的な分布を検出可能である。また、2
次元アレイ状に作製した素子と陽極19を一体型で形成
することも可能である。その場合、図5に示すように各
素子を密封しその中を真空に保つことで実現できる。
【0031】図5に本発明による画像化の一方法を示
す。本発明においては出力を電子線の形で取り出してい
るため、例えば図2に示す実施例のように個々の素子を
2次元上に並べておき、陽極19をその微小電子源13
の電子ビームの放出方向に、それらの素子に向かい合わ
せて配置しておく。陽極19は例えばガラス基板26に
透明電極部材を付着することにより形成することができ
る。透明電極部材表面に蛍光体を塗布したものを用いれ
ば、電子線の強弱の2次元分布を蛍光体の発光の強度分
布として観察することができる。なお、このときの素子
構造としてはゲート電極18付き、またはなしのどちら
でも良い。
【0032】画像化の他の方法においては、例えば、上
記実施例に示した個々の素子が2次元的に配置される。
そして、それぞれの素子のゲート電極18を各素子ごと
に順次切り替える機構が形成される。この機構は例えば
微小電子源13が形成されているシリコン基板10上ま
たは別基板(図示せず)上に形成されたシフトレジスタ
などを用いて形成することが可能である。また、陽極1
9としては金属板、シリコンなどの半導体膜、表面電極
付きガラス基板、もしくはそれに蛍光体を塗布したもの
など、導電性があればいずれでも良い。
【0033】ゲート電極18を順番に切り替えることに
より、それぞれの素子の出力信号が順番に陽極19に到
達するので、陽極19に流れる電流をモニターし、ゲー
ト18を切り替えるタイミングに対応させることによ
り、それぞれの場所の素子の出力値を知ることができ
る。言い換えるとゲート電圧の切り替えと出力信号の同
期をとることにより、検出された2次元情報をテレビな
どのモニタやコンピュータのモニタに映し出すことが可
能となる。このようにして、陽極19が複数の微小電子
源13からの出力である電子の分布を、電気信号として
検出することが可能となる。
【0034】また図7に示すように、陽極19として例
えばモリブデン41とアモルファスシリコン42などに
よる積層材料を用い、例えば10KV程度の電圧を陽極
19に印加する。微小電子源13から放出された電子を
十分に加速して、アモルファスシリコン42内で、例え
ばインパクトイオン化を引き起こし、電子の増幅を行う
ことも可能である。この場合のアモルファスシリコンと
しては例えば水素化アモルファスシリコンが好適であ
る。
【0035】また、微小電子源13に容量を付加し、さ
らに電子の放出を所定の時間間隔で行う手段を付加する
ことにより、上記容量に所定の時間間隔の電気信号を蓄
積する。そして、上記容量に蓄積された信号を順次読み
出すことにより、微小電子源13からの出力である電子
の分布を電気信号として出力することが可能である。
【0036】例えば図8に上記の動作が可能な素子構造
の一実施例を示す。光受光領域、兼電子蓄積領域は半導
体のpn接合(p−Si基板47、n−Si領域44)
により形成されており、n−Si領域44は電気的に浮
いている。そして、p−Si基板47、n−Si領域4
4、48、ゲート絶縁膜46、ゲート電極45によりト
ランジスタが形成されている。トランジスタのゲート電
極45にこのトランジスタのしきい値以上の電圧が印加
されると領域44に溜まっていた電子が微小電子源領域
13に移り、電子が放出される。そうすると、領域44
には微小電子源13のゲート18の電圧から微小電子源
13のしきい値電圧を除いた値に逆バイアスされ、ゲー
ト電極45に印加された電圧がなくなると、領域44は
再び電気的に浮いた状態となり、容量43に相当するp
n接合の空乏層が広がる。この領域に光等が入射すると
電子が発生し領域44に蓄積される。再びゲート電極4
5にこのトランジスタのしきい値以上の電圧が印加され
ると領域44に溜まっていた電子が微小電子源領域13
に移り、電子が放出される。以上の繰り返しで信号の読
み出しを行うことができる。
【0037】基本的な微小電子源13の一形成方法を図
6に示す。例えば、シリコン基板30を熱酸化し約30
0nmのSiO2 膜31を形成する(a)。次に直径4
ミクロン程度のSiO2 膜32が残るようにパターンニ
ングを行う(b)。このSiO2 膜32をマスクとして
ドライエッチング法などにより等方的にシリコン基板3
0をエッチングし、微小電子源13の先端部33を形成
する(c)。次に、先端部33の尖鋭化と、電気的絶縁
を目的として酸化により約10nmのSiO2膜34を
形成する(d)。
【0038】さらにその上に電子ビーム蒸着法などによ
りSiO2 膜35を約1ミクロン堆積し、その上に例え
ばモリブデンなどのゲート電極となる金属膜36を約2
00nm堆積する(e)。その後、フッ酸に素子を浸け
ることによりSiO2 の露出した部分をエッティング
し、微小電子源13の先端部33上のSiO2 膜32、
35および金属膜36を除去することにより、直径3μ
m、高さ1μm程度の微小電子源13が完成する
(f)。
【0039】図1に示す様に、ドレイン12上に微小電
子源13を形成する場合の製造方法の一実施例を以下説
明する。例えば、まず上記(a)〜(c)の処理(ゲー
ト金属の堆積前まで)を行ったのちに、一般的なMOS
トランジスタプロセス処理を行い、トランジスタのゲー
ト酸化膜、トランジスタのゲート電極(多結晶シリコ
ン)を形成する。このときに微小電子源のゲート電極も
多結晶シリコンを用いて同時に作製する。次にソース、
ドレイン領域(微小電子源が作製されているところ)を
拡散またはイオン注入の技術により形成する。以上のよ
うな工程で図1の構造を形成し得る。
【0040】基板10上への焦電体17の形成は、例え
ば蒸着、スパッタ、気相成長など任意の方法を使用し、
適切な条件により焦電体膜を形成した後、光リソグラフ
ィ法によりパターン化して形成する。なお必要があれば
リフトオフ法を用いることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば微小電界放出型微小電子源の電位を物理・化学センサ
などで制御することにより微小電子源からの放出電子量
を可変できる。物理・化学量を電子線の量に変換するこ
とにより、1次元以上に並べられた本発明の検出素子を
用いて容易に、その空間分布を観測可能となる。またこ
の素子を2次元的に配置し、その検出素子に容量を付加
し、信号を一定時間蓄積して、時系列で出力することに
より、高感度な物理・化学現象の撮像素子に応用するこ
とができる。
【0042】本発明のいくつかの実施例について図示し
また説明したが、本発明の技術的範囲を逸脱せずに、種
々の変形が可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度検出素子の要部の断面を示す図で
ある。
【図2】2次元的に本発明の温度検出素子を配置した構
造を示す図である。
【図3】本発明の光検出素子の要部の断面を示す図であ
る。
【図4】本発明の圧力検出素子の要部の断面を示す図で
ある。
【図5】本発明における画像化方法を示す断面図であ
る。
【図6】微小電子源の形成方法を示す図である。
【図7】本発明の電子増倍による検出素子を示す図であ
る。
【図8】本発明の容量付加検出素子を示す図である。
【符号の説明】
10 … p型シリコン基板 11、12 … n拡散領域 13 … 電子源 14 … ゲート酸化膜 15 … ゲート電極 16 … グランドライン 17 … 焦電体 18 … 電子源ゲート電極 19 … 陽極 20 … n型領域 21 … 電子源の先端部 22 … pn接合 23 … ピエゾ抵抗素子 24 … シリコン基板 25 … SiO2 膜 26 … 基板 27 … 封止部材 28 … 凹部 30 … シリコン基板 31、32、34、35 … SiO2 膜 33 … 先端部 36 … 金属膜 41 … モリブデン 42 … アモルファスシリコン 43 … 容量 44、48 … n−Si領域 45 … ゲート電極 46 … ゲート絶縁膜 47 … p−Si基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01L 5/00 101 G01L 5/00 101Z H01J 31/12 H01J 31/12 C H01L 29/84 H01L 29/84 B (56)参考文献 特開 平10−54759(JP,A) 特開 平9−134685(JP,A) 特開 平9−63467(JP,A) 特開 平9−45226(JP,A) 特開 平9−17328(JP,A) 特開 平9−15259(JP,A) 特開 平4−88745(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 1/18 G01D 7/00 G01J 1/02 G01J 5/02 G01K 7/00 G01L 5/00 H01J 31/12 H01L 29/84

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理・化学現象の検出装置であって、 電界放出型微小電子源と、前記電界放出型微小電子源に
    接続された物理・化学現象検出センサとを有する検出素
    子を具備し、前記センサが前記電界放出型微小電子源か
    ら放出される電子量を制御することを特徴とする検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電界放出型微小電子源はその先端部
    近傍にゲート電極を具備していることを特徴とする請求
    項1記載の検出装置。
  3. 【請求項3】 複数個の前記検出素子が少なくとも1次
    元に配列されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の検出装置。
  4. 【請求項4】 前記センサが焦電体とFETとの組によ
    り形成され、前記焦電体の出力が前記FETのゲートに
    接続されている温度センサであることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 【請求項5】 前記センサがp型基底部とn型部分とか
    らなる半導体pn接合を有する光検出センサであり、 前記n型部分の表面に前記電界放出型微小電子源が配置
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載の検出装置。
  6. 【請求項6】 前記光検出センサは光透過可能な基板上
    に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の検
    出装置。
  7. 【請求項7】 前記pn接合はその空乏層内で雪崩増倍
    を生じさせるpn接合であることを特徴とする請求項4
    乃至請求項6のいずか1項に記載の検出装置。
  8. 【請求項8】 前記センサが圧力検出センサであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
    載の検出装置。
  9. 【請求項9】 前記圧力検出セッサがピエゾ抵抗素子を
    有することを特徴とする請求項7に記載の検出装置。
  10. 【請求項10】 前記電界放出型微小電子源に対向して
    陽極が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項9のいずれか1項に記載の検出装置。
  11. 【請求項11】 前記陽極と前記電界放出型微小電子源
    の間に少なくとも1つ以上の収束電極または偏向電極が
    配置されていることを特徴とする請求項10に記載の検
    出装置。
  12. 【請求項12】 前記陽極が蛍光膜を有し、複数の前記
    電界放出型微小電子源の出力である電子分布を2次元的
    に観察可能にすることを特徴とする請求項10または請
    求項11に記載の検出装置。
  13. 【請求項13】 前記陽極が複数の前記電界放出型微小
    電子源からの出力である電子の分布を電気信号として検
    出可能にすることを特徴とする請求項10または請求項
    11に記載の検出装置。
  14. 【請求項14】 前記陽極により前記電界放出型微小電
    子源から放出された電子を加速して電子の増幅を生じさ
    せることを特徴とする請求項10または請求項11に記
    載の検出装置。
  15. 【請求項15】 前記電界放出型微小電子源に容量を付
    加し、さらに電子の放出を所定の時間間隔で行う手段を
    付加することにより、前記容量に前記所定の時間間隔の
    電気信号を蓄積することを特徴とする請求項1乃至請求
    項13のいずれか1項に記載の検出装置。
  16. 【請求項16】 前記容量に蓄積された信号を順次読み
    出す手段を有することを特徴とする請求項15に記載の
    検出装置。
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