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JP3017150B2 - 木質系住宅内装材の製造方法 - Google Patents

木質系住宅内装材の製造方法

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Publication number
JP3017150B2
JP3017150B2 JP9318303A JP31830397A JP3017150B2 JP 3017150 B2 JP3017150 B2 JP 3017150B2 JP 9318303 A JP9318303 A JP 9318303A JP 31830397 A JP31830397 A JP 31830397A JP 3017150 B2 JP3017150 B2 JP 3017150B2
Authority
JP
Japan
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formaldehyde
wood
adhesive
house interior
manufacturing
Prior art date
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Application number
JP9318303A
Other languages
English (en)
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JPH11147202A (ja
Inventor
修 丸山
Original Assignee
南海プライウッド株式会社
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Filing date
Publication date
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  • Finished Plywoods (AREA)
  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホルムアルデヒド
の放出量を低減させた木質系住宅内装材の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、木質系住宅内装材から室内に放出
されるホルムアルデヒドが化学物質過敏症の原因物質と
して問題視されている。すなわち、木質系住宅内装材は
合板、パーティクルボード、MDF、化粧用集成材とい
った木質系基板に化粧加工を施したものが多いが、上記
基板の製造に使用された接着剤からホルムアルデヒドが
揮発するものである。
【0003】例えば、合板は複数枚の単板を接着剤で張
り合わせることにより製造されるが、上記接着剤として
は原料中にホルムアルデヒドを含むユリア樹脂系接着
剤、メラミン樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤が
多用されている。したがって、合板を用いた木質系住宅
内装材(天井板、収納材、床材、腰板、巾木、回り縁、
パネル材等)からは、合板の製造に使用された接着剤中
に残留しているホルムアルデヒドが放出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した理由から、近
年、ホルムアルデヒド放出量の少ない木質系住宅内装材
が強く要望されており、JASでも合板のホルムアルデ
ヒド放出量に関する規格が制定されている。これに対
し、合板からホルムアルデヒドを放出させないために
は、ホルムアルデヒドを含まない接着剤を用いることが
最も好ましいが、この方法では合板の製造コストが高く
なる。
【0005】また、木質系住宅内装材からのホルムアル
デヒド放出量を低減させる手段として、木質系基板にホ
ルムアルデヒドキャッチシートを貼付する手段がある。
しかし、この手段では十分なホルムアルデヒド放出量の
低減効果を得ることができない上、ホルムアルデヒドキ
ャッチシートの貼付ラインが別途必要となるため木質系
住宅内装材の生産性が低下し、しかも製造コストがかな
り上昇する。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、木質系住宅内装材からのホルムアルデヒド放出量を
十分に低減させることができる上、木質系住宅内装材の
生産性を低下させず、しかも製造コストを大きく上昇さ
せることのない木質系住宅内装材の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するために鋭意検討を行った結果、ホルムアルデヒ
ドと反応してホルムアルデヒドを捕捉する化合物である
ホルムアルデヒド捕捉剤と、硫酸塩又は亜硫酸塩とを酢
酸ビニル樹脂エマルジョンに添加してなる接着剤を用い
て木質系基板と化粧シートとを張り合わせた場合、下記
の作用効果が得られ、前記目的が効果的に達成さ
れることを見出した。
【0008】酢酸ビニルを水中で乳化重合して得られ
る酢酸ビニル樹脂エマルジョンにホルムアルデヒド捕捉
剤を添加してなる接着剤によって木質系基板と化粧シー
トとを接着すると、ホルムアルデヒド捕捉剤が酢酸ビニ
ル樹脂エマルジョン中に含まれる水分と一緒に木質系基
板中に良好に浸透し、ホルムアルデヒド捕捉剤と接着剤
中のホルムアルデヒドとが効率的に反応してホルムアル
デヒドが効果的に捕捉される。その結果、合板のホルム
アルデヒド放出量に関するJAS規格のF1(平均ホル
マリン濃度(水中濃度)0.5mg/l以下)を達成す
ることができる。接着剤にホルムアルデヒド捕捉剤
硫酸塩又は亜硫酸塩とを添加するだけなので、既存の木
質系住宅内装材製造ラインをそのまま使用することがで
き、したがって生産性の低下を招かないとともに、大き
なコストアップ要因とならない。ホルムアルデヒド捕
捉剤は無害であり、しかも揮発性物質ではないため、安
全面、健康面で問題がない。木質系基板の板厚、構
成、樹種によらず優れたホルムアルデヒド放出量低減効
果を得ることができる。接着剤にホルムアルデヒド捕
捉剤と共に硫酸塩又は亜硫酸塩を添加することにより、
一層優れたホルムアルデヒド放出量低減効果を得ること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明につきさらに詳しく
説明する。本発明においては、ホルムアルデヒドを放出
する木質系基板に接着剤により化粧シートを張り合わせ
る。ここで、木質系基板としては、例えば合板、パーテ
ィクルボード、MDF、化粧用集成材等を挙げることが
できる。また、化粧シートとしては、例えば紙系化粧シ
ート、プラスチック系化粧シート、木質系化粧シート等
を挙げることができる。
【0010】本発明では、前記接着剤として、酢酸ビニ
ル樹脂エマルジョンにホルムアルデヒド捕捉剤を添加し
たものを用いる。この場合、酢酸ビニル樹脂エマルジョ
ンとしては、酢酸ビニルを水中で乳化重合することによ
り得られるエマルジョンを用いることができるが、その
性状に特に限定はない。また、ホルムアルデヒド捕捉剤
としては、ホルムアルデヒドと反応してホルムアルデヒ
ドを捕捉する化合物を用いる。上記化合物としては、例
えば、尿素、チオ尿素及び塩化アンモニウムから選ばれ
る1種以上を好適に用いることができる。さらに、本発
明で用いる接着剤には、ホルムアルデヒド捕捉剤と共に
亜流酸ナトリウム等の硫酸塩又は亜硫酸塩を添加する
これにより、一層優れたホルムアルデヒド放出量低減効
果を得ることができる。
【0011】接着剤におけるホルムアルデヒド捕捉剤の
添加量は、木質系基板の種類等に応じて適宜決定するこ
とができるが、通常、接着剤全体の5〜20重量%、特
に7〜14重量%とすることが適当である。上記添加量
が5重量%未満であると十分なホルムアルデヒド放出量
低減効果が得られないことがあり、20重量%を超える
と接着剤の特性に悪影響を与えるおそれが生じる。
【0012】接着剤における硫酸塩又は亜硫酸塩の添加
量は、接着剤全体の2〜10重量%、特に3〜7重量%
とすることが適当である。上記添加量が2重量%未満で
あると硫酸塩又は亜硫酸塩を添加した効果が十分に得ら
れないことがあり、10重量%を超えると接着剤の特性
に悪影響を与えるおそれが生じる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の木質系住
宅内装材の製造方法は、木質系住宅内装材からのホルム
アルデヒド放出量を十分に低減させることができる上、
木質系住宅内装材の生産性の低下を生じさせず、しかも
製造コストを大きく上昇させることがない。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルムアルデヒドを放出する木質系基板
    に接着剤により化粧シートを張り合わせて木質系住宅内
    装材を製造するに当たり、前記接着剤として、酢酸ビニ
    ル樹脂エマルジョンにホルムアルデヒド捕捉剤と硫酸塩
    又は亜硫酸塩とを添加してなる接着剤を用いることを特
    徴とする木質系住宅内装材の製造方法。
  2. 【請求項2】 ホルムアルデヒド捕捉剤が、尿素、チオ
    尿素及び塩化アンモニウムから選ばれる1種以上の化合
    物である請求項1に記載の木質系住宅内装材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 硫酸塩又は亜硫酸塩の添加量が接着剤全
    体の2〜10重量%である請求項1又は2に記載の木質
    系住宅内装材の製造方法。
JP9318303A 1997-11-19 1997-11-19 木質系住宅内装材の製造方法 Expired - Fee Related JP3017150B2 (ja)

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JP2005125737A (ja) * 2003-10-02 2005-05-19 Koyo Sangyo Co Ltd リサイクル木質ボード及びその製造方法
JP2005178637A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Toyo Ink Mfg Co Ltd 自動車用内装材

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