JP3011561U - 電子天秤用重心調整機構 - Google Patents
電子天秤用重心調整機構Info
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- JP3011561U JP3011561U JP1994014566U JP1456694U JP3011561U JP 3011561 U JP3011561 U JP 3011561U JP 1994014566 U JP1994014566 U JP 1994014566U JP 1456694 U JP1456694 U JP 1456694U JP 3011561 U JP3011561 U JP 3011561U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スペース効率が向上し、外部から簡単に調整
をすることができる電子天秤用重心調整機構の提供。 【構成】 重心調整機構10は、重心テコ14と、角柱
状錘16と、一対の調整ねじ18と、一対のコイルバネ
20とを有し、重心テコ14の一端が計量テコに結合さ
れる。角柱状錘16には、貫通するねじ孔16aが一対
設けられている。調整ねじ18は、角柱状錘16のねじ
孔16aにそれぞれ螺着されるものであって、その下端
が、重心テコ14の貫通孔14dに回転可能に取り付け
られている。コイルバネ20は、各調整ねじ18の外周
にあって、上下端が角柱状錘16の下面と、重心テコ1
4の上面とにそれぞれ当接するように配置される。調整
ねじ18を回すことにより、角柱状錘16と重心テコ1
4との間の位置関係が変化し、この変化により計量テコ
の重心位置の調整が可能になる。
をすることができる電子天秤用重心調整機構の提供。 【構成】 重心調整機構10は、重心テコ14と、角柱
状錘16と、一対の調整ねじ18と、一対のコイルバネ
20とを有し、重心テコ14の一端が計量テコに結合さ
れる。角柱状錘16には、貫通するねじ孔16aが一対
設けられている。調整ねじ18は、角柱状錘16のねじ
孔16aにそれぞれ螺着されるものであって、その下端
が、重心テコ14の貫通孔14dに回転可能に取り付け
られている。コイルバネ20は、各調整ねじ18の外周
にあって、上下端が角柱状錘16の下面と、重心テコ1
4の上面とにそれぞれ当接するように配置される。調整
ねじ18を回すことにより、角柱状錘16と重心テコ1
4との間の位置関係が変化し、この変化により計量テコ
の重心位置の調整が可能になる。
Description
【0001】
この考案は、電子天秤用重心調整機構に関し、特に、電磁平衡式電子天秤の傾 斜誤差を小さくするための重心調整機構に関するものである。
【0002】
荷重の精密測定装置の一種として、電磁平衡式の電子天秤が知られており、こ の種の電子天秤は、通常、一端側に荷重を支持するロバーバル機構が結合され、 他端側に電磁コイルと磁石とで構成した電磁平衡部が設けられた計量テコを有し ており、予め計量テコを釣合い状態に調整しておき、荷重を載置したときのアン バランスを電磁コイルに電流を供給することで釣り合わせ、このときの供給電流 の大きさを求めることで荷重測定が行なわれる。
【0003】 ところで、この種の電子天秤においては、本体を傾斜させた時に、重心位置が 計量テコから上下方向に離間すると、荷重測定誤差が大きくなるという問題があ り、この誤差は、傾斜誤差と称されている。このような傾斜誤差は、計量テコの 重心位置を調整することにより消滅させることができる。 そこで、従来は、以下に説明するような重心調整機構が設けられていた。従来 の重心調整機構は、計量テコに螺着したネジに円柱状錘を取付て、錘を回すこと により、錘を計量テコに近接ないしは離間させて、計量テコの重心位置を調整し ていた。
【0004】 しかしながら、このような構成の従来の重心調整機構には、以下に説明する技 術的課題があった。
【0005】
すなわち、上述した構成の重心調整機構は、分析用や汎用の比較的秤量が小さ く、分解能が高い天秤に多く採用されているが、例えば、秤量が20〜30kg 程度の重量級の電子天秤には、殆ど採用されていなかった。その理由は、秤量が 小さい電子天秤では、計量テコなどの荷重測定系の重量も小さく、比較的小さい 錘で重心位置の調整ができるが、重量級の電子天秤では、荷重測定系の重量が大 きくなり、この結果、重心調整用の錘も大きくなり、その設置スペースを確保す ることが困難になるからである。
【0006】 このため、従来の重量級の電子天秤では、傾斜誤差を消滅することが難しかっ た。また、上述した構成の従来の重心調整機構では、錘を回したときにゼロ点変 化が少ない形状にする必要があるので、錘は、通常、円柱状に形成されていた。 ところが、計量テコに円柱状の錘を設置したものは、その高さが高くなったり、 径が大きくなったりしてスペース効率が、非常に悪くなるという問題があった。
【0007】 さらに、調整ネジは、比較的長いネジを使用するため、ネジの動きが直接他の 部品に接触するという問題もあった。 本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的 とするところは、スペース効率が向上し、しかも、簡単に外部から調整をするこ とができる電子天秤用重心調整機構を提供することにある。
【0008】
上記目的を達成するため、本考案は、電磁コイルと磁石とで構成した電磁平衡 部が設けられた計量テコを備え、この計量テコが釣合い状態になるような電流を 前記電磁コイルに供給する電子天秤用の重心調整機構において、前記計量テコの 面と略平行になるように、近接離間可能に一対の調整ねじで支持された角柱状錘 を有することを特徴とする。 前記角柱状錘は、前記調整ねじと螺合する一対のねじ孔を有し、前記調整ねじ は、前記角柱状錘に螺合させるとともに、前記計量テコに回転可能に取付られ、 その回転によっては前記調整ネジの上下移動がなく、前記角柱状錘のみ近接離間 させることができる。 前記角柱状錘は、前記調整ねじが挿通される一対の透孔を有し、前記角柱状錘 と前記計量テコとの間に、前記錘が前記計量テコから離間する方向に付勢するバ ネを配置し、前記調整ねじは、一端側が前記計量テコに回転可能に取付けられ、 前記調整ねじの他端側に調整ナットを螺着することにより前記バネの付勢力に抗 して、前記角柱状錘を前記計量テコから近接離間させることができる。
【0009】
上記構成の電子天秤用重心調整機構によれば、調整機構が、計量テコに略平行 になるように、近接離間可能に一対の調整ねじで支持された角柱状錘で構成され ているので、錘を計量テコに立設する従来の構造よりも、スペースが少なくて済 む。 また、請求項2の構成によれば、角柱状錘は、調整ねじと螺合する一対のねじ 孔を有し、調整ねじは、角柱状錘に螺合させるとともに、計量テコに回転可能に 取付られ、その回転によっては調整ネジの上下移動がなく、角柱状錘のみ近接離 間させるので、重心を調整する際に調整ねじを回しても、その端部が固定板の外 方に突出することがなくなる。 さらに、請求項3の構成によれば、角柱状錘が計量テコから離間するようにバ ネにより付勢され、一端側が計量テコに回転可能に取り付けられた調整ねじの他 端側に、調整ナットを螺着することによりバネの付勢力に抗して、角柱状錘を計 量テコから近接離間させるので、バネの弾発力により、錘の位置が安定する。
【0010】
以下本考案の好適な実施例について添附図面を参照して詳細に説明する。図1 から図3は、本考案にかかる電子天秤用重心調整機構の一実施例を示している。 同図において、略三角形の板状に形成された部材は、計量テコであって、この計 量テコは、左側の重心テコ14と、右側の電磁テコ12とから構成され、これら は、ネジで取り付けられている。
【0011】 左側の重心テコ14には、重心調整機構10が設置されるとともに、右側の電 磁テコ12には、電磁コイルと磁石とで構成した公知の電磁平衡部(図示省略) が設けられ、また、荷重を支持伝達する公知のロバーバル機構(図示省略)が結 合されて、荷重を印加したときに、計量テコが釣り合うように電磁コイルに所定 の電流が供給され、この供給電流を測定することにより荷重の秤量が行なわれる 。
【0012】 重心調整機構10は、重心テコ14と、角柱状錘16と、一対の調整ねじ18 と、一対のコイルバネ20とを有している。重心テコ14は、略台形状に形成さ れた本体部14aと、この本体部14aの右端側に対向形成された一対の突出部 14bと、各突出部14bの下側に突設された一対の円形突起14cとを有して いて、ネジ14cで取り付けられている。
【0013】 また、本体部14aの左端側には、所定の間隔をおいて一対の円形貫通孔14 dが形成されている。角柱状錘16には、貫通するねじ孔16aが一対設けられ ている。(このねじ孔16aの位置は、角柱状錘16の重心に対して対称に配置 されている。) 調整ねじ18は、角柱状錘16のねじ孔16aにそれぞれ螺着されるものであ って、その下端が、重心テコ14の貫通孔14dに回転可能に取り付けられてい る。コイルバネ20は、各調整ねじ18の外周にあって、上下端が角柱状錘16 の下面と、重心テコ14の上面とにそれぞれ当接するように配置される。
【0014】 調整ネジ18の取付構造の詳細を図3に示している。同図に示す調整ねじ18 の取付構造は、軸部の外径が貫通孔14dの内径よりも小さく、頭部の外径が貫 通孔14dよりも大きい回転ナット22と、外径が貫通孔14dよりも大きな固 定ナット24とから構成されている。 調整ねじ18を回転可能に重心テコ14に取り付けるためには、まず、調整ね じ18の下端側に固定ナット24を螺着した状態で、調整ねじ18の下端縁を貫 通孔14dに通し、重心テコ14の下面側から調整ねじ18の下端に回転ナット 22を螺着し、固定ナット24と摺動ナット22との間で重心テコ14を挟持す るようにして取り付ける。
【0015】 なお、この調整ねじ18の取付に当たっては、まず、一対の調整ねじ18が角 柱状錘16のねじ孔16aに上方から適宜長さまでねじこまれ、角柱状錘16の 他端側に突出した調整ねじ18の外周ににそれぞれコイルバネ20を配置して上 記取付操作が行なわれる。 以上のようにして角柱状錘16を重心テコ14に取り付けると、角柱状錘16 は、その長手方向の中心軸が、重心テコ14の面と略平行になり、かつ、その両 端側が一対の調整ねじ18により重心テコ14の面に対して近接,離間可能に支 持されるので、調整ねじ18を回すことにより、角柱状錘16と重心テコ14と の間の位置関係が変化し、この変化により計量テコの重心位置の調整が可能にな る。
【0016】 さて、以上のように構成された本実施例の重心調整機構10によると、角柱状 錘16は、中心軸が重心テコ14の面と略平行になるように、重心テコ14の面 に対して近接離間可能に一対の調整ねじ18で支持された角柱状錘16とで構成 されているので、錘16を重心テコ14に立設する構造よりも、調整機構10の スペースが少なくて済む。
【0017】 このため、従来の調整機構では、スペース効率の点から採用することが殆どで きなかった重量級の電子天秤においても、本実施例の調整機構10は、採用する ことができ、重量級の電子天秤の傾斜誤差も排除することが可能になる。 また、上記構成の重心調整機構10によれば、一対の調整ねじ18の頭部を外 部に露出させるか、あるいは、ねじ18の頭部に工具が係合できる孔が設けられ ていれば重心位置の調整ができるので、取付場所に手が入る程の空間を設ける必 要もない。
【0018】 さらに、本実施例の構成によれば、角柱状錘16は、調整ねじ18と螺合する 一対のねじ孔16aを有し、調整ねじ18の一端を重心テコ14に回転可能に取 付るとともに、重心テコ14と角柱状錘16との間にバネ20を配置しているの で、重心を調整する際に調整ねじ18を回しても、錘16だけが移動し、調整ね じ18の端部が重心テコ14の外方に突出することがなく、バネ20の弾発力に より、錘16の位置が安定する。
【0019】 なお、上記実施例においては、コイルバネ20は、必ずしも必要でなく、コイ ルバネ20を除去しても、調整ねじ18とねじ孔16aとの螺合関係で、角柱状 錘16を重心テコ14に対して近接,離間させることができる。 図4は、本考案の他の実施例を示しており、以下にその特徴点についてのみ説 明する。同図に示す実施例では、調整ねじ18の取付状態を上記実施例と逆にし 、その頭部側を重心テコ14の貫通孔14d内に固定ナット24で固定し、かつ 、角柱状錘16のねじ孔16aに代えて、ねじを刻設しない透孔16bを穿設し 、バネ20を重心テコ14と角柱状錘16との間に介装した状態で、錘16の上 方に突出する調整ねじ18の端部にワッシャ26と調整ナット28とを取り付け ている。
【0020】 このように構成した調整機構10aによっても、調整ナット28を回すと、角 柱状錘16が重心テコ14に近接ないしは離間する方向に移動し、計量テコ12 の重心位置が調整できる。このように構成した実施例においても、上記実施例と 同等の作用効果が奏される。
【0021】
以上、実施例で詳細に説明したように、本考案にかかる電子天秤用重心調整機 構によれば、スペース効率が向上するので重量級の天秤にも採用することが可能 になり、重量級の電子天秤の傾斜誤差を低減することができるとともに、外部か ら簡単に調整することもできる。
【図1】本考案にかかる電子天秤用重心調整機構の一実
施例を示す要部斜視図である。
施例を示す要部斜視図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】本考案にかかる電子天秤用重心調整機構の他の
実施例を示す要部断面図である。
実施例を示す要部断面図である。
10,10a 重心調整機構 12 電磁テコ 14 重心テコ 16 角柱状錘 16a ねじ孔 18 調整ねじ 20 コイルバネ 22 回転ナット 24 固定ナット
Claims (3)
- 【請求項1】 電磁コイルと磁石とで構成した電磁平衡
部が設けられた計量テコを備え、この計量テコが釣合い
状態になるような電流を前記電磁コイルに供給する電子
天秤用の重心調整機構において、 前記計量テコの面と略平行になるように、近接離間可能
に一対の調整ねじで支持された角柱状錘を有することを
特徴とする電子天秤用重心調整機構。 - 【請求項2】 前記角柱状錘は、前記調整ねじと螺合す
る一対のねじ孔を有し、前記調整ねじは、前記角柱状錘
に螺合させるとともに、前記計量テコに回転可能に取付
られ、その回転によっては前記調整ネジの上下移動がな
く、前記角柱状錘のみ近接離間させることを特徴とする
請求項1記載の電子天秤用重心調整機構。 - 【請求項3】 前記角柱状錘は、前記調整ねじが挿通さ
れる一対の透孔を有し、前記角柱状錘と前記計量テコと
の間に、前記錘が前記計量テコから離間する方向に付勢
するバネを配置し、前記調整ねじは、一端側が前記計量
テコに回転可能に取付けられ、前記調整ねじの他端側に
調整ナットを螺着することにより前記バネの付勢力に抗
して、前記角柱状錘を前記計量テコから近接離間させる
ことを特徴とする請求項1記載の電子天秤用重心調整機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014566U JP3011561U (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 電子天秤用重心調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014566U JP3011561U (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 電子天秤用重心調整機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3011561U true JP3011561U (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=43147289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994014566U Expired - Lifetime JP3011561U (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 電子天秤用重心調整機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011561U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5564126B1 (ja) * | 2013-02-28 | 2014-07-30 | アニマ株式会社 | 重心動揺計の重心位置特性の精度検定方法及び装置 |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP1994014566U patent/JP3011561U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5564126B1 (ja) * | 2013-02-28 | 2014-07-30 | アニマ株式会社 | 重心動揺計の重心位置特性の精度検定方法及び装置 |
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