JP3002474U

JP3002474U - 浴槽蓋

Info

Publication number: JP3002474U
Application number: JP1994000151U
Authority: JP
Inventors: 二男森
Original assignee: 二男森
Priority date: 1994-01-20
Filing date: 1994-01-20
Publication date: 1994-09-27
Anticipated expiration: 2000-01-20

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】断熱板を被覆する被覆シートの強度を向上さ
せることにより、強度および耐熱性の向上を図ることが
できる浴槽蓋を提供する。【構成】発泡体からなる断熱板の両面にアルミニウム
板等の金属板からなる被覆シート３を被着して蓋本体を
形成し、この蓋本体の外周部をエッジ材４にて囲繞した
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴槽蓋の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の浴槽蓋としては、耐水性合板に塩化ビニル樹脂及びポリエステル樹脂等を被覆して構成したものや、発泡体からなる断熱板の両面に硬質プラスチック板からなる被着シートを被着して蓋本体を形成し、この蓋本体の外周部をエッジ材にて囲繞して構成したものが提案されていた。

【０００３】しかし、かかる従来の浴槽蓋にあっては、表面シートが剥離や劣化がしやすく、耐久性も劣るという問題があり、また、浴槽の上部開口部を被った場合には、被着シートは浴槽の激しい熱放散にさらされることとなるので、長期間の使用により被着シートが熱変形するという問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは断熱板を被覆する被覆シートの強度を向上させることにより、強度および耐熱性の向上を図ることができる浴槽蓋を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の浴槽蓋は、発泡体からなる断熱板の両面にアルミニウム板等の金属板からなる被覆シートを被着して蓋本体を形成し、この蓋本体の外周部をエッジ材にて囲繞したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案の構成によれば、発泡体からなる断熱板の両面にアルミニウム板等の金属板からなる被覆シートを被着して蓋本体を形成したので、金属板を浴槽の激しい熱放散にさらすことができ、浴槽の熱放散程度では被着シートは変形したり、剥離したりすることがなくなる。

【０００７】

【実施例】

浴槽蓋Ａの蓋本体１は、発泡体からなる断熱板２の両面に被覆シート３を被着したサンドイッチ構造となっている。

【０００８】断熱板２は、発泡ポリスチレン、ポリウレタン、ポリウレタン、発泡ポリエチレン、アクリル系等の多孔質のプラスチック発泡体である。断熱板２の発泡度は比較的高く、本実施例では１．５倍の発泡度としている。しかし、４倍〜５倍まで発泡するように適宜設計変更しても良い。

【０００９】断熱板２の両面には接着剤を塗布して接着剤層が形成されており、この接着剤層に被覆シート３が貼り付けられている。被覆シート３としては、本実施例では厚み寸法が０．１５ｍｍのアルミニウム板を採用している。なお、アルミニウム板の厚み寸法は、適宜設計変更することができるものである。

【００１０】なお、高強度の材料としては、アルミニウム板の他に、ステンレス板、鋼板等の金属板が考えられる。また、これらの材料を採用した場合の被覆シート３の厚み寸法は、例えば、０．１ｍｍ〜１．０ｍｍとするものである。

【００１１】蓋本体１の外周切断面はエッジ材４にて囲繞されている。エッジ材４は、塩化ビニール等の軟質のプラスチック成形品であって、上下に挟持爪４ａを有する断面コ字状に形成されており、このエッジ材４の挟持爪４ａにて蓋本体の外周部を挟持している。

【００１２】なお、本考案の浴槽蓋の製造工程は、断熱板２の両面に被覆シート３を被着する工程と、蓋本体１の外周切断面にエッジ材４を囲繞する工程と、被着シート３の表面に塗装や転写印刷により色付けや柄付けを行う色付け・柄付け工程とから構成されており、塗装は塗装機器を用いて行い、転写印刷としては金属材料に印刷するための特殊転写印刷法が採用されている。

【００１３】このようにして形成される浴槽蓋Ａによって浴槽の熱放散の激しい上部開口部を被うことにより、浴槽蓋Ａに内蔵される断熱板２によって熱放散を抑えることができる。また、断熱板１を被覆する被覆シート３によって断熱板２を熱の影響から保護すると共に、耐水性、耐久性を付与することができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の浴槽蓋によると、浴槽の激しい熱放散に金属板をさらすことができ、浴槽の熱放散程度では被着シートを変形しなくなるので、耐熱性および耐久性を向上させることができる。

【００１５】また、複合板にすることにより、平面上に外力が作用した場合の耐荷重性を向上させて曲げやたわみ等に対する抵抗力を大きくすることができるなど、構造強度を向上させることができる。

【００１６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の浴槽蓋の実施例の斜視図

【図２】同実施例の断面図

【符号の説明】

Ａ浴槽蓋１蓋本体２断熱板３被着シート４エッジ材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】発泡体からなる断熱板の両面にアルミニ
ウム板等の金属板からなる被覆シートを被着して蓋本体
を形成し、この蓋本体の外周部をエッジ材にて囲繞した
ことを特徴とする浴槽蓋。