JP2998767B2 - 共振形駆動回路 - Google Patents
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチングコンバー
タやスイッチング電源等のスイッチ素子の駆動に好適な
共振形駆動回路に関するものである。
タやスイッチング電源等のスイッチ素子の駆動に好適な
共振形駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路の微細化により電子回路
の小形・軽量化が進められており、高品質な電力が得ら
れるスイッチングコンバータやスイッチング電源におい
ても小形化が必須の課題である。スイッチング電源等の
小形化には、変換周波数を高周波化し、磁性部品やコン
デンサを小形化する方法が有効であることから、スイッ
チング電源等の変換周波数は年々高周波化されている。
特に、MOSFETが主スイッチ素子として広く適用さ
れるようになると、小電力で大電力の制御が可能で、か
つ、電圧駆動素子なので高周波動作が比較的容易といっ
た特長を生かして、MHz以上の変換周波数のコンバー
タが実現されるようになった。
の小形・軽量化が進められており、高品質な電力が得ら
れるスイッチングコンバータやスイッチング電源におい
ても小形化が必須の課題である。スイッチング電源等の
小形化には、変換周波数を高周波化し、磁性部品やコン
デンサを小形化する方法が有効であることから、スイッ
チング電源等の変換周波数は年々高周波化されている。
特に、MOSFETが主スイッチ素子として広く適用さ
れるようになると、小電力で大電力の制御が可能で、か
つ、電圧駆動素子なので高周波動作が比較的容易といっ
た特長を生かして、MHz以上の変換周波数のコンバー
タが実現されるようになった。
【0003】このようなMOSFETを駆動するために
は、ゲート・ソース間にオンオフ用の電気信号を高速で
与える必要があり、このために従来は、図5の回路図に
示すような駆動回路が用いられていた。図において、1
は直流電源、2は制御回路、3はPMOSFET、4は
PMOSFET3のボディダイオード、5は第一のNM
OSFET、6は第一のNMOSFET5のボディダイ
オード、7は配線のインダクタンス、8は第二のNMO
SFET(主スイッチ素子)、9は第二のNMOSFE
T8のボディダイオードを示している。図5の点線内が
駆動回路であり、この回路の周辺に駆動回路を動作させ
るための制御回路2が設けられている。
は、ゲート・ソース間にオンオフ用の電気信号を高速で
与える必要があり、このために従来は、図5の回路図に
示すような駆動回路が用いられていた。図において、1
は直流電源、2は制御回路、3はPMOSFET、4は
PMOSFET3のボディダイオード、5は第一のNM
OSFET、6は第一のNMOSFET5のボディダイ
オード、7は配線のインダクタンス、8は第二のNMO
SFET(主スイッチ素子)、9は第二のNMOSFE
T8のボディダイオードを示している。図5の点線内が
駆動回路であり、この回路の周辺に駆動回路を動作させ
るための制御回路2が設けられている。
【0004】駆動回路はボディダイオード4を有するP
MOSFET3とボディダイオード6を有する第一のN
MOSFET5を直列にして直流電源1に接続したイン
バータ回路であり、このインバータ回路の共通ドレイン
と主スイッチ用NMOSFET8のゲートを接続して、
主スイッチ用NMOSFET8を駆動している。インバ
ータ回路のNMOSFET5及びPMOSFET3のゲ
ートは共通に接続されており、この端子に制御回路2か
ら図6に示す低レベルと高レベルの値を持つパルス電圧
を加えて、インバータ回路を動作させている。
MOSFET3とボディダイオード6を有する第一のN
MOSFET5を直列にして直流電源1に接続したイン
バータ回路であり、このインバータ回路の共通ドレイン
と主スイッチ用NMOSFET8のゲートを接続して、
主スイッチ用NMOSFET8を駆動している。インバ
ータ回路のNMOSFET5及びPMOSFET3のゲ
ートは共通に接続されており、この端子に制御回路2か
ら図6に示す低レベルと高レベルの値を持つパルス電圧
を加えて、インバータ回路を動作させている。
【0005】以上の構成において、駆動回路のインバー
タ回路の共通ゲートに、制御回路2から低レベルの信号
が加えられたときにPMOSFET3がオン、NMOS
FETがオフし、インバータ回路が接続されている直流
電源1から主スイッチ用NMOSFET8のゲートにオ
ン電圧が加えられ、主スイッチ用NMOSFET8はオ
ンする。さらに、駆動回路のインバータ回路に制御回路
2から高レベルの信号が加えられた時にPMOSFET
3がオフ、NMOSFET5がオンすることにより、主
スイッチ用NMOSFET8のゲートに充電された電荷
が引き抜かれ、主スイッチ用NMOSFET8はオフす
る。以上の動作により主スイッチ用NMOSFET8は
非導通,導通を繰り返して、負荷回路に伝わる電力をコ
ントロールする。
タ回路の共通ゲートに、制御回路2から低レベルの信号
が加えられたときにPMOSFET3がオン、NMOS
FETがオフし、インバータ回路が接続されている直流
電源1から主スイッチ用NMOSFET8のゲートにオ
ン電圧が加えられ、主スイッチ用NMOSFET8はオ
ンする。さらに、駆動回路のインバータ回路に制御回路
2から高レベルの信号が加えられた時にPMOSFET
3がオフ、NMOSFET5がオンすることにより、主
スイッチ用NMOSFET8のゲートに充電された電荷
が引き抜かれ、主スイッチ用NMOSFET8はオフす
る。以上の動作により主スイッチ用NMOSFET8は
非導通,導通を繰り返して、負荷回路に伝わる電力をコ
ントロールする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術による駆動回路では、駆動回路のインバータ回路
を構成するNMOSFET5とPMOSFET3の共通
に接続されたドレインと主スイッチ用NMOSFET8
のゲートとを結ぶ配線、あるいは、インバータ回路のN
MOSFET5のソースと主スイッチ用NMOSFET
8のソース間とを結ぶ配線が長い場合には、これらの配
線のインダクタンス(例えば図1の7)と主スイッチ用
NMOSFET8のゲート・ソース間の接合容量(入力
容量)とが共振してしまう。この場合の主スイッチ用N
MOSFET8のゲート・ソース間に加わる電圧は、正
負の振動波形となり、これに合わせて主スイッチ用NM
OSFET8がオンあるいはオフする動作を繰り返すの
で、制御回路2によって主スイッチ用NMOSFET8
をコントロールできないという問題が生じる。
来技術による駆動回路では、駆動回路のインバータ回路
を構成するNMOSFET5とPMOSFET3の共通
に接続されたドレインと主スイッチ用NMOSFET8
のゲートとを結ぶ配線、あるいは、インバータ回路のN
MOSFET5のソースと主スイッチ用NMOSFET
8のソース間とを結ぶ配線が長い場合には、これらの配
線のインダクタンス(例えば図1の7)と主スイッチ用
NMOSFET8のゲート・ソース間の接合容量(入力
容量)とが共振してしまう。この場合の主スイッチ用N
MOSFET8のゲート・ソース間に加わる電圧は、正
負の振動波形となり、これに合わせて主スイッチ用NM
OSFET8がオンあるいはオフする動作を繰り返すの
で、制御回路2によって主スイッチ用NMOSFET8
をコントロールできないという問題が生じる。
【0007】例えば、表1に示すの部品で駆動回路と主
スイッチ用NMOSFET8を構成すると、主スイッチ
用NMOSFET8のゲート・ソース間には図7に示す
電圧波形が印加される。主スイッチ用NMOSFET8
のゲート・ソース間電圧はオンすべき期間中(制御回路
2により、インバータ回路のゲートに低レベルの信号電
圧を与えている期間)に負電圧になったり、オフすべき
期間中(制御回路2によりインバータ回路のゲートに高
レベルの信号電圧を与えている期間)に正の値になった
りして、主スイッチ用NMOSFET8を誤動作させる
ことが分かる。この寄生振動による問題は、スナバ回路
を付加することにより軽減できるが、損失が増加すると
いう欠点が新たに生じる。
スイッチ用NMOSFET8を構成すると、主スイッチ
用NMOSFET8のゲート・ソース間には図7に示す
電圧波形が印加される。主スイッチ用NMOSFET8
のゲート・ソース間電圧はオンすべき期間中(制御回路
2により、インバータ回路のゲートに低レベルの信号電
圧を与えている期間)に負電圧になったり、オフすべき
期間中(制御回路2によりインバータ回路のゲートに高
レベルの信号電圧を与えている期間)に正の値になった
りして、主スイッチ用NMOSFET8を誤動作させる
ことが分かる。この寄生振動による問題は、スナバ回路
を付加することにより軽減できるが、損失が増加すると
いう欠点が新たに生じる。
【0008】
【表1】
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、スイッチングコンバー
タやスイッチング電源等のスイッチ素子をインバータ回
路により高周波で駆動する場合において、配線のインダ
クタンス等による寄生振動を防止し、高速で低損失な共
振形駆動回路を提供することにある。
されたものであり、その目的は、スイッチングコンバー
タやスイッチング電源等のスイッチ素子をインバータ回
路により高周波で駆動する場合において、配線のインダ
クタンス等による寄生振動を防止し、高速で低損失な共
振形駆動回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の共振形駆動回路においては、インバータ回
路を構成するPMOSFETと第一のNMOSFETの
共通のドレインに、駆動対象の第二のNMOSFETの
ゲートを接続し、前記第一及び第二のNMOSFETの
ソースを直流電源の負極に接続し、前記PMOSFET
のソースを該直流電源の正極に接続し、前記PMOSF
ETと前記第一のNMOSFETの共通のゲートにオン
オフ用の電気信号を与える手段を接続し、前記第二のN
MOSFETのゲートとソース間にソース側をアノード
とする方向で第一のダイオードを接続し、前記第二のN
MOSFETのゲートと前記直流電源の正極間にゲート
側をアノードとする方向で第二のダイオードを接続し、
前記第一のダイオードのアノードと前記第二のダイオー
ドのカソード間にコンデンサを接続したことを特徴とし
ている。
め、本発明の共振形駆動回路においては、インバータ回
路を構成するPMOSFETと第一のNMOSFETの
共通のドレインに、駆動対象の第二のNMOSFETの
ゲートを接続し、前記第一及び第二のNMOSFETの
ソースを直流電源の負極に接続し、前記PMOSFET
のソースを該直流電源の正極に接続し、前記PMOSF
ETと前記第一のNMOSFETの共通のゲートにオン
オフ用の電気信号を与える手段を接続し、前記第二のN
MOSFETのゲートとソース間にソース側をアノード
とする方向で第一のダイオードを接続し、前記第二のN
MOSFETのゲートと前記直流電源の正極間にゲート
側をアノードとする方向で第二のダイオードを接続し、
前記第一のダイオードのアノードと前記第二のダイオー
ドのカソード間にコンデンサを接続したことを特徴とし
ている。
【0011】
【作用】本発明の共振形駆動回路では、インバータ回路
と第二のNMOSFETを接続する配線のインダクタン
ス及び第二のNMOSFETのゲート・ソース間の容量
に蓄積されるエネルギーを共振動作で直流電源に回生す
る。これにより、インバータ回路と主スイッチ素子用N
MOSFET間を接続する配線のインダクタンス等によ
る高周波の寄生振動を防止した高速な駆動信号を得ると
ともに、余剰なエネルギーの直流電源への回生によって
低損失化を図る。
と第二のNMOSFETを接続する配線のインダクタン
ス及び第二のNMOSFETのゲート・ソース間の容量
に蓄積されるエネルギーを共振動作で直流電源に回生す
る。これにより、インバータ回路と主スイッチ素子用N
MOSFET間を接続する配線のインダクタンス等によ
る高周波の寄生振動を防止した高速な駆動信号を得ると
ともに、余剰なエネルギーの直流電源への回生によって
低損失化を図る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。
細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例の構成を示す回路
図である。図中、1は直流電源、2は制御回路、3はP
MOSFET、4はPMOSFET3のボディダイオー
ド、5は第一のNMOSFET、6は第一のNMOSF
ET5のボディダイオード、7は配線のインダクタン
ス、8は第二のNMOSFET(主スイッチ素子)、9
は第二のNMOSFET8のボディダイオード、10は
第一のダイオード、11は第二のダイオード、12はコ
ンデンサを示す。
図である。図中、1は直流電源、2は制御回路、3はP
MOSFET、4はPMOSFET3のボディダイオー
ド、5は第一のNMOSFET、6は第一のNMOSF
ET5のボディダイオード、7は配線のインダクタン
ス、8は第二のNMOSFET(主スイッチ素子)、9
は第二のNMOSFET8のボディダイオード、10は
第一のダイオード、11は第二のダイオード、12はコ
ンデンサを示す。
【0014】本実施例が、図5の従来回路と異なる点
は、図5の従来回路に加えて第一のダイオード10,第
二のダイオード11を図示の方向に接続し、この第一の
ダイオードのアノードと第二のダイオードのカソード間
にコンデンサ12を接続していることである。
は、図5の従来回路に加えて第一のダイオード10,第
二のダイオード11を図示の方向に接続し、この第一の
ダイオードのアノードと第二のダイオードのカソード間
にコンデンサ12を接続していることである。
【0015】すなわち、本実施例の構成においては、イ
ンバータ回路を構成しているPMOSFET3と第一の
NMOSFET5の共通のドレインに、駆動対象の主ス
イッチ用の第二のNMOSFET8のゲートを接続し、
第一のNMOSFET5及び第2のNMOSFET8の
ソースを直流電源1の負極に接続し、PMOSFET3
のソースを直流電源1の正極に接続し、PMOSFET
3と第一のNMOSFET5の共通のゲートにオンオフ
用の電気信号を与える制御回路2を接続し、第二のNM
OSFET9のゲートとソース間にソース側をアノード
とする方向で第一のダイオード10を接続し、第二のN
MOSFET9のゲートと直流電源1の正極間にゲート
側をアノードとする方向で第二のダイオード11を接続
し、第一のダイオード10のアノードと第二のダイオー
ド11のカソード間にコンデンサ12を接続する。
ンバータ回路を構成しているPMOSFET3と第一の
NMOSFET5の共通のドレインに、駆動対象の主ス
イッチ用の第二のNMOSFET8のゲートを接続し、
第一のNMOSFET5及び第2のNMOSFET8の
ソースを直流電源1の負極に接続し、PMOSFET3
のソースを直流電源1の正極に接続し、PMOSFET
3と第一のNMOSFET5の共通のゲートにオンオフ
用の電気信号を与える制御回路2を接続し、第二のNM
OSFET9のゲートとソース間にソース側をアノード
とする方向で第一のダイオード10を接続し、第二のN
MOSFET9のゲートと直流電源1の正極間にゲート
側をアノードとする方向で第二のダイオード11を接続
し、第一のダイオード10のアノードと第二のダイオー
ド11のカソード間にコンデンサ12を接続する。
【0016】上記において、コンデンサ12の目的は、
駆動回路のインバータ回路と主スイッチ素子間のインダ
クタンスのエネルギーの吸収と主スイッチ用NMOSF
ET8の入力容量すなわちゲート・ソース間の容量(C
gs)のエネルギーの吸収にあるので、コンデンサ12
には、通常、容量Cgsの1000〜10000倍程度
の値のものを用いる。
駆動回路のインバータ回路と主スイッチ素子間のインダ
クタンスのエネルギーの吸収と主スイッチ用NMOSF
ET8の入力容量すなわちゲート・ソース間の容量(C
gs)のエネルギーの吸収にあるので、コンデンサ12
には、通常、容量Cgsの1000〜10000倍程度
の値のものを用いる。
【0017】以上のように構成した本発明の実施例の動
作および作用を述べる。まず、本実施例の回路動作を、
図2(a)〜(f)の等価回路および図3の各部波形図
を用いて以下に説明する。この等価回路は、主スイッチ
用NMOSFET8のゲート・ソース間の容量をCg
s、インバータ回路と主スイッチ用NMOSFET8間
のインタグタンス(図1の7)をLc、インバータ回路
のPMOSFET3及びNMOSFET5を理想スイッ
チで記述する。また、この等価回路では、図1のダイオ
ード10,11をD1,D2で表している。図2(b)
〜(f)においては、構成要素の符号を省略している
が、図2(a)と同様である。本発明の実施例における
動作は、図2,図3に示す6個の動作状態で示される。
作および作用を述べる。まず、本実施例の回路動作を、
図2(a)〜(f)の等価回路および図3の各部波形図
を用いて以下に説明する。この等価回路は、主スイッチ
用NMOSFET8のゲート・ソース間の容量をCg
s、インバータ回路と主スイッチ用NMOSFET8間
のインタグタンス(図1の7)をLc、インバータ回路
のPMOSFET3及びNMOSFET5を理想スイッ
チで記述する。また、この等価回路では、図1のダイオ
ード10,11をD1,D2で表している。図2(b)
〜(f)においては、構成要素の符号を省略している
が、図2(a)と同様である。本発明の実施例における
動作は、図2,図3に示す6個の動作状態で示される。
【0018】状態1は、インバータ回路のPMOSFE
T3がオン、NMOSFET5がオフしており、容量C
gsを充電中の状態を示している。この状態1において
容量Cgsの電圧が主スイッチ用NMOSFET8のし
きい値電圧に達すると、主スイッチ用NMOSFET8
はオンする。状態1の期間が続くと容量Cgsの充電電
圧は直流電源1の電圧に達し、さらに容量Cgsを充電
しようとすると第二のダイオードD2が順バイアスされ
て導通する。この時から状態2が始まる。
T3がオン、NMOSFET5がオフしており、容量C
gsを充電中の状態を示している。この状態1において
容量Cgsの電圧が主スイッチ用NMOSFET8のし
きい値電圧に達すると、主スイッチ用NMOSFET8
はオンする。状態1の期間が続くと容量Cgsの充電電
圧は直流電源1の電圧に達し、さらに容量Cgsを充電
しようとすると第二のダイオードD2が順バイアスされ
て導通する。この時から状態2が始まる。
【0019】状態2の期間中、インダクタンスLcの電
流は、(b)図示のループ(インダクタンスLc→ダイ
オードD2→PMOSFET3→インダクタンスLc)
で流れ続けている。状態2の期間に制御回路2によりイ
ンバータ回路のPMOSFET3をオフ、NMOSFE
T5をオンさせると状態3が始まる。
流は、(b)図示のループ(インダクタンスLc→ダイ
オードD2→PMOSFET3→インダクタンスLc)
で流れ続けている。状態2の期間に制御回路2によりイ
ンバータ回路のPMOSFET3をオフ、NMOSFE
T5をオンさせると状態3が始まる。
【0020】状態3では、インダクタンスLcの電流
が、インバータ回路のNMOSFET5のボディダイオ
ード6とダイオードD2を通して、直流電源1に回生し
ている。インダクタンスLcの電流が零になると、動作
は状態4に移る。
が、インバータ回路のNMOSFET5のボディダイオ
ード6とダイオードD2を通して、直流電源1に回生し
ている。インダクタンスLcの電流が零になると、動作
は状態4に移る。
【0021】状態4では容量Cgsの充電電荷が、イン
ダクタンスLcとインバータ回路のNMOSFET5を
通して放電している。従って、容量Cgsの電圧は徐々
に降下し、この電圧が主スイッチ用NMOSFET8の
しきい値電圧以下になると主スイッチ用NMOSFET
8はオフする。状態4の期間が続くと容量Cgsの電圧
は零に達し、さらに負電圧に充電されようとすると、第
一のダイオードD1が順バイアスされて導通する。この
時から状態5が始まる。
ダクタンスLcとインバータ回路のNMOSFET5を
通して放電している。従って、容量Cgsの電圧は徐々
に降下し、この電圧が主スイッチ用NMOSFET8の
しきい値電圧以下になると主スイッチ用NMOSFET
8はオフする。状態4の期間が続くと容量Cgsの電圧
は零に達し、さらに負電圧に充電されようとすると、第
一のダイオードD1が順バイアスされて導通する。この
時から状態5が始まる。
【0022】状態5の期間中、インダクタンスLcの電
流は、(e)図示のループ(インダクタンスLc→NM
OSFET5→ダイオードD1→インダクタンスLc)
で流れ続けている。状態5の期間に制御回路2により、
インバータ回路のPMOSFET3をオン、NMOSF
ET5をオフさせると、状態6が始まる。
流は、(e)図示のループ(インダクタンスLc→NM
OSFET5→ダイオードD1→インダクタンスLc)
で流れ続けている。状態5の期間に制御回路2により、
インバータ回路のPMOSFET3をオン、NMOSF
ET5をオフさせると、状態6が始まる。
【0023】状態6では、インダクタンスLcの電流
が、インバータ回路のPMOSFET3のボディダイオ
ード4とダイオードD1と通して直流電源1に回生して
いる。インダクタンスLcの電流が零になると、動作は
状態1に戻る。後は以上の繰り返しである。
が、インバータ回路のPMOSFET3のボディダイオ
ード4とダイオードD1と通して直流電源1に回生して
いる。インダクタンスLcの電流が零になると、動作は
状態1に戻る。後は以上の繰り返しである。
【0024】以上の一連の動作中の、容量Cgsの電圧
波形及びインダクタLcの電流波形は図3に示すとおり
である。容量Cgsには振動電圧の重畳されていない高
速のパルス波形が得られ、しかも状態3及び状態6でイ
ンダクタンスLcの電流が直流電源1に回生されるので
省電力の効果が期待できる。
波形及びインダクタLcの電流波形は図3に示すとおり
である。容量Cgsには振動電圧の重畳されていない高
速のパルス波形が得られ、しかも状態3及び状態6でイ
ンダクタンスLcの電流が直流電源1に回生されるので
省電力の効果が期待できる。
【0025】図4は前掲の表1の部品と第一のダイオー
ド10(D1)及び第二のダイオード11(D2)にユ
ニトロードのUES1103、コンデンサ12に0.4
7μFのセラミックコンデンサを用いて本発明の実施例
回路を構成した場合の主スイッチ用NMOSFET8の
ゲート・ソース間の電圧波形を示す。上記回路動作解析
から期待されたように、高速で振動電圧の無いパルス波
形が得られており、損失も従来例の場合より20%減少
することが確認できた。
ド10(D1)及び第二のダイオード11(D2)にユ
ニトロードのUES1103、コンデンサ12に0.4
7μFのセラミックコンデンサを用いて本発明の実施例
回路を構成した場合の主スイッチ用NMOSFET8の
ゲート・ソース間の電圧波形を示す。上記回路動作解析
から期待されたように、高速で振動電圧の無いパルス波
形が得られており、損失も従来例の場合より20%減少
することが確認できた。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
共振形駆動回路によれば、インバータ回路と主スイッチ
用NMOSFET間を接続する配線のインダクタンス等
による高周波の寄生振動を防止した高速な駆動信号が得
られるばかりでなく、余剰なエネルギーを直流電源に回
生できるので、駆動回路の低損失化が図れる。
共振形駆動回路によれば、インバータ回路と主スイッチ
用NMOSFET間を接続する配線のインダクタンス等
による高周波の寄生振動を防止した高速な駆動信号が得
られるばかりでなく、余剰なエネルギーを直流電源に回
生できるので、駆動回路の低損失化が図れる。
【図1】本発明の一実施例を示す回路図
【図2】(a),(b),(c),(d),(e),
(f)は上記実施例の回路の動作状態を示す等価回路図
(f)は上記実施例の回路の動作状態を示す等価回路図
【図3】上記実施例における各部波形図
【図4】上記実施例の効果を示す実験波形図
【図5】駆動回路の従来例を示す回路図
【図6】上記従来例における制御回路で出力するパルス
電圧を示す波形図
電圧を示す波形図
【図7】上記従来例の主スイッチ用NMOSFETのゲ
ート・ソース間電圧を示す実測波形図
ート・ソース間電圧を示す実測波形図
1…直流電源、2…制御回路、3…PMOSFET、4
…PMOSFETのボディダイオード、5…第一のNM
OSFET、6…第一のNMOSFETのボディダイオ
ード、7…配線のインダクタンス、8…第二のNMOS
FET(主スイッチ素子)、9…第二のNMOSFET
のボディダイオード、10…第一のダイオード、11…
第二のダイオード、12…コンデンサ。
…PMOSFETのボディダイオード、5…第一のNM
OSFET、6…第一のNMOSFETのボディダイオ
ード、7…配線のインダクタンス、8…第二のNMOS
FET(主スイッチ素子)、9…第二のNMOSFET
のボディダイオード、10…第一のダイオード、11…
第二のダイオード、12…コンデンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−148864(JP,A) 特開 平2−182010(JP,A) 特開 平5−207730(JP,A) 特開 平5−207732(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 1/08 H02M 3/155
Claims (1)
- 【請求項1】 インバータ回路を構成するPMOSFE
Tと第一のNMOSFETの共通のドレインに、駆動対
象の第二のNMOSFETのゲートを接続し、前記第一
及び第二のNMOSFETのソースを直流電源の負極に
接続し、前記PMOSFETのソースを該直流電源の正
極に接続し、前記PMOSFETと前記第一のNMOS
FETの共通のゲートにオンオフ用の電気信号を与える
手段を接続し、前記第二のNMOSFETのゲートとソ
ース間にソース側をアノードとする方向で第一のダイオ
ードを接続し、前記第二のNMOSFETのゲートと前
記直流電源の正極間にゲート側をアノードとする方向で
第二のダイオードを接続し、前記第一のダイオードのア
ノードと前記第二のダイオードのカソード間にコンデン
サを接続したことを特徴とする共振形駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1159492A JP2998767B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 共振形駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1159492A JP2998767B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 共振形駆動回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207731A JPH05207731A (ja) | 1993-08-13 |
JP2998767B2 true JP2998767B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=11782237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1159492A Expired - Fee Related JP2998767B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | 共振形駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2998767B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3840241B2 (ja) | 2004-08-11 | 2006-11-01 | 株式会社東芝 | 電力用mosfetのゲート駆動回路及びゲート駆動方法 |
JP4641523B2 (ja) * | 2006-11-16 | 2011-03-02 | Tdkラムダ株式会社 | ゲート駆動回路 |
JP5688629B2 (ja) | 2008-12-26 | 2015-03-25 | Tdkラムダ株式会社 | ゲート駆動回路 |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP1159492A patent/JP2998767B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05207731A (ja) | 1993-08-13 |
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