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JP2997544B2 - 耐発火性ポリカーボネートブレンド - Google Patents

耐発火性ポリカーボネートブレンド

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JP2997544B2
JP2997544B2 JP2511033A JP51103390A JP2997544B2 JP 2997544 B2 JP2997544 B2 JP 2997544B2 JP 2511033 A JP2511033 A JP 2511033A JP 51103390 A JP51103390 A JP 51103390A JP 2997544 B2 JP2997544 B2 JP 2997544B2
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polymer
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carbonate
copolymer
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JP2511033A
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オゴエ,サミュエル・エイ
ホ,ソイ・フウ
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ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/52Phosphorus bound to oxygen only
    • C08K5/521Esters of phosphoric acids, e.g. of H3PO4
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L51/00Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L51/003Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to macromolecular compounds obtained by reactions only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ゴム改良ビニル芳香族(viny1 aromati
c)/アクリロ(メタクリロ)ニトリルコポリマー(例
えABS)、ポリテトラフルオロエチレン、有機ホスフェ
ート、及びハロゲン化ビスフェノールオリゴカーボネー
トをその他の添加剤と共に、及びその他の添加剤無しで
含む改質カーボネートポリマー組成物に関するものであ
る。オリゴマーのハロゲン化ビスフェノールカーボネー
トを存在させると、得られてくる樹脂ブレンドの表面特
性及び耐衝撃性は高くなる。
ポリカーボネートと種々の添加剤とのブレンドは、そ
の卓越した物理的特性故に幅広い商業用途が見い出され
てきた。これらの熱可塑性ポリマーブレンドは、衝撃強
さ、剛性、靱性、耐熱性及び優れた電気絶縁性が必要と
される成形品の製造に適している。
しかしながら、残念なことにこれらのポリマーブレン
ドは、裸火に触れるとしばしば短いが一定した燃焼時間
を示す。
この様な熱可塑性ポリマーブレンドの耐燃焼性を高め
ようとする試みの中で、ポリテトラフルオロエチレン及
び有機リン化合物を加えることがすでに技術的に知られ
ている。米国特許軟No.4,692,488、4,751,260では、ハ
ロゲンのないポリカーボネート及びハロゲン含有ポリカ
ーボネートを、スチレン/アクリロニトリルコポリマ
ー、リン酸エステル、ポリテトラフルオロエチレン及び
ゴム状グラフトコポリマーとブレンドしている。このス
チレン/アクリロニトリルコポリマーは、ポリテトラフ
ルオロエチレンを十分に分散させて、得られる成形品の
表面特性を高めるのに必要である。実際にはこの様なス
チレン/アクリロニトリルコポリマーを用いたとして
も、得られる成形目的物における物理特定の損失を防ぐ
に十分なほどポリテトラフルオロエチレンを分散させる
ことは難しい。特に、十分分散されていないと、それが
耐衝撃性の低下、脆性破損及び物質表面のたてすじの原
因となることがある。米国特許No.4,481,338には、ポリ
ホスフェート、ポリカーボネート及びポリテトラフルオ
ロエチレンのブレンドが報告されており、これには有機
塩素或いは臭素化合物がさらに含まれていても良い。コ
ラム(Col.)12の12−14行には、適当な塩素及び臭素化
合物として塩素化及び臭素化ビスフェノールオリゴカー
ボネートが挙げられているが、この様な化合物の具体例
は示されていない。
今や本発明により、 a)カーボネートポリマーとゴム改質ビニル芳香族/ア
クリロ(メタクリロ)ニトリルコポリマーとのブレン
ド、 b)有機リン化合物、 c)フィブリル成形型フッ素化ポリマー、及び d)ハロゲン化ジフェノールオリゴカーボネート、 以上を含む改良型熱可塑性樹脂ブレンドが調整されるこ
とがわかった。
その樹脂ブレンドには、さらにゴム状グラフトコポリ
マーが含まれていても良い。
驚くべきことにそのハロゲン化ジフェノールオリゴカ
ーボネートは、フルオロポリマーの分散を増進させ、そ
の結果として、米国特許No.4,692,488の中で報告されて
いる様なスチレン/アクリロニトリルコポリマーの乳濁
液を用いることなしに、表面特性及び耐衝撃性を改良す
ることがわかってきた。前記米国特許No.4,481,338に報
告されている化合物の様に、耐火性の改良に用いられる
他の既知はハロゲン化合物では、望みの分散効果を賦与
しうるか否か定かでない。この様に本発明の組成物は、
従来技術を越える独自の利点を有している。
本発明の発火性熱可塑性樹脂ブレンドは、燃焼及び/
或いは発火に対して驚くほどに高い抵抗性を示し、これ
までは類似のブレンドが用いられてきたほとんどの用途
において適宜用いられる。本発明の組成物を用いるにあ
たり、特に関心が高い用途には、自動車部品として有用
な着色或いは無着色の成形品があり、例えば、空気濾過
器、ファンハウジング、外装部品、電気モーターのハウ
ジング、アプライアンス、事務装置(business and off
ice equipment)、写真装置及び航空機の用途がそれで
ある。
本発明に用いられるカーボネートポリマーは、その製
法も含め、すでに良く知られている。この様な、カーボ
ネートポリマーには、米国特許No,3,036,036、3,036,03
7、3,036,038及び3,036,039に記載されているトリチル
ジオールカーボネート、米国特許No.2,999,835、3,038,
365、3,334,154及び4,299,928に報告されている様な、
その芳香族及び脂肪族置換誘導体も含めたビス(アル
(ar)−ヒドロキシフェニル)−イアルキデンのポリカ
ーボネート(しばいしばビスフェノール−A型ジオール
と呼ばれる)さらに米国特許No.3,169,121に記載されて
いる様な、その他の芳香族ジオールから誘導したカーボ
ネートポリマーがある。
もちろん、そのカーボネートポリマーは、(1)二つ
以上の異なる二価フェノールから誘導しても良いし、或
いは(2)そのカーボネートポリマーがホモポリマーよ
りもむしろコポリマー又はインターポリマー(interpol
ymer)である方が望ましい場合には、一つ以上の二価フ
ェノールと、ジカルボン酸或いはアルキレングリコール
の様に末端がヒドロキシ又は酸の反応体一つ以上から誘
導しても良い。本発明を実行する際、上記のカーボネー
トポリマーのいくつかをブレンドしたものも適宜用いる
ことができる。又“カーボネートポリマー”という言葉
には、米国特許3,169,121、4,287,787、4,156,069、4,2
60,731及び4,105,633に記載されている型のエステル/
カーボネートコポリマーも含まれている。前記カーボネ
ートポリマーの中でも、ビスフェノール−Aのポリカー
ボネートと、ビスフェノール−Aのコポリカーボネート
を含むその誘導体が望ましい。
先にも記した様に、本発明の組成物は、成形条件下で
ポリマーの分解を防ぎ、さらに耐発火性を高める為に有
機リン化合物を用いている。適当な有機リン化合物に
は、有機ホスフェート、有機ホスフォナイト(organoph
osphonites)、有機ホスフィン、有機ホスフィット及び
ポリホスフェートが含まれる。有機リン化合物の好まし
いものとしては、構造式: もしくは O=P(OR)3, R−P(OR)−OR, RO−P(OR)−R1−P(OR)−OR, R−P(R)−OR, P(R)3,及び P(OR) で表わされる反復基を含む化合物がある。構造式のR
は、他に関係なく、一つ以上の炭素原子を含む無置換或
いは置換アリール、アルキル、シクロアルキル、アラル
キル、又はアルカリール基で、R1は4,4′−ビフェニル
基、Mは−H、−R或いは−R−OHで、nは1から1000
までの整数である。有機リン化合物にはリン酸トリフェ
ニルが望ましい。適当な有機リン組成物については、例
えば米国特許No.4,066,611、4,073,769、4,076、686、
4,088,709、4,427,813及び4,254,014の中に記載されて
いる。
本発明で用いるのに適したフッ素化ポリマーは、成形
条件下でそのポリマーを安定化させる為、フィブリル構
造を形成し易いものが良い。好ましいのは、ポリテトラ
フルオロエチレンである。この様なポリマーについて
は、一般に、例えば米国特許No.3,005,795,3,671,487及
び4,463,130に報告されている。そのポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)ポリマーは、それをポリマーブレン
ドに加えてさらに成形目的物へと成形した際、その成形
目的物の熱収縮が次に示す条件下で試験した時、15%以
上である様な優れた弾性記憶を有することが最も望まし
い。PTFEを0.5%含むポリカーボネート樹脂を、127mm×
27mm×1.6mm(5″×1/2″×1/16″)の寸法を持つバー
へと射出成形し、さらにそれを160℃で1時間加熱す
る。それからその部分の長さを測定し、それを加熱前の
検体の長さと比較する。900kg(75t)のニューバリー
(Newbury)成形機を用いる。成形条件は次の通りであ
る。
バレル温度 250℃ 成形温度 65℃ スクリュー速度 150rpm 圧力 6.89メガパスカル(megapascal)(Mp a)(1000psi) いくつかの試験結果を表Iに示す。
さらに本試験に用いる成形品は、そのフッ素化ポリマ
ーの弾性記憶が保持される様な特殊な成形温度条件下で
調製されるのが望ましい。この結果は、1.6mm(1/1
6″)部分のUL−94等級(rating)の残率がV−0であ
ることから示唆される。
収縮パーセントとUL−94試験との関係も表Iに示され
ている。表Iは、弾性記憶に優れたPTFEのみが耐発火性
(IR)添加剤として有効であることを示している。弾性
記憶に優れたPTFEは、炎源にさらされた時にポリカーボ
ネート検体が収縮し(contract)易い様にし、それによ
ってそのポリカーボネートに耐発火性を賦与している。
ポリカーボネート成形品の収縮を15%よりも高める様な
PTFEは、IR添加剤として有効である。テフロンTM6C、6
0、64、6CN、65及び67の様に弾性記憶に優れたPTFEの幾
つかの例を表Iに示す。テフロンTMDXL−6000及びテフ
ロンTM8の様な収縮パーセントの低いPTFEは、ポリカー
ボネートに耐発火性を賦与しない。成形温度が高過ぎる
場合、特にそれがPTFEの融点よりも高温の場合には、PT
FEの弾性記憶が著しく低下することに注意せよ。
本発明のカーボネートポリマー組成物は、ポリマーブ
レンドに従来用いられていた各種ブレンド法のいずれか
を用い、有効量の成分を混合することによって調整する
のが良い。例えば、カーボネートポリマーの乾燥粒子と
その他の添加剤とをドライブレンドし、その得られたド
ライブレンドを望みの形に押出すことも可能である。フ
ッ素化ポリマーとハロゲン化ジフェノールオリゴカーボ
ネートとをプレブレンドしておき、その生成物を残りの
成分に或いは少なくとも残りのポリマー成分に加えるの
が良いということがわかってきた。又、溶融温度は325
℃未満、望ましくは275℃未満に限定することが望まし
い。
フッ素化ポリマーの量は、組成物の総重量に対して0.
001−30重量パーセントであるのが望ましく、0.02−10
重量パーセントが最も望ましい。
ハロゲン化ジフェノールオリゴカーボネートは市販さ
れており、技術的にも良く知られている。好ましいハロ
ゲン化オリゴカーボネートには、2,2−ビス(3,5−ジブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンオリゴカーボ
ネートがあり、これはグレートレイクスケミカルズ(Gr
eat Lakes Chemicals)から商標BC−52或いはBC−58と
して市販されている。一つの好ましい具体例では、この
ハロゲン化オリゴカーボネートをまずフッ素化ポリマー
とフレンドし、そうすることで前もって分散させた生成
物を残りの成分とブレンドしている。この方法を用いる
と、フッ素化ポリマーの弾性を保持したままで、樹脂の
性質を最大限に改良することがより容易となる。
本発明に従って、さらに適宜用いられるゴム改質ビニ
ル芳香族/アクリロ(メタクリロ)ニトリルコポリマー
には、ビニル芳香族モノマー、特にスチレン及びアクリ
ロニトリルのブタジエンゴム改質コポリマーが好まし
く、これには任意で無水マレイン酸、アルキルメタクリ
レート、N−置換マレイミド或いは他の重合可能なコポ
リマーが含まれていても良い。ここではこの様なコポリ
マーのことを、ABS樹脂と総称する。このABS樹脂は、そ
の中に粒状のゴム相が分散されているビニル芳香族/ア
クリロ(メタクリロ)ニトリルコポリマーのマトリック
ス相を含んでいるのが望ましい。このビニル芳香族/ア
クリロ(メタクリロ)ニトリルコポリマーのマトリック
ス相は、この様な樹脂の50−99重量パーセントを成して
おり、60−95重量パーセントであるのが望ましい。この
様な物質のガラス転移温度(Tg)は0℃より高いことが
必要で、60℃より高いことが望ましい。その際のTgは、
マトリックス相のポリマーにより規定される。
ABS樹脂には、溶解したポリブタジエンゴムの存在
下、スチレンとアクリロニトリルコポリマーとを溶解或
いは塊状重合することによって調製されたものが望まし
い。さもなければこの様な樹脂は、前もって調製してお
いたビニルモノマーを含むマトリックスと、アクリロ
(メタクリロ)ニトリル、光学コモノマー及びスチレン
/アクリロニトリルグラフトポリブタジエンゴム或いは
スチレン/ブタジエンコポリマーゴムラテックスの様な
ゴム状グラフトコポリマー、これらを一緒に混合するこ
とによって調製しても良い。ポリブタジエン或いはスチ
レン/ブタジエンコポリマーゴムに加え、他の適当なゴ
ムとしては、共重合可能な非共役ジエンを任意に含むエ
チレンとプロピレンとの有名なコポリマー(EPDMゴムと
して知られている)、ポリアクリル酸ブチルの様なポリ
アクリレート、及び前記ゴムの混合物がある。
本発明の樹脂ブレンドに任意で混入することのできる
ゴム状グラフトコポリマーは、その少なくとも50重量パ
ーセント、望ましくは50重量パーセントより多くが、さ
らに最も望ましくは60重量パーセント以上がゴム状ポリ
マーから成るのが適当である。この様な物質のガラス転
移温度(Tg)は−20℃未満であることが必要で、その際
のTgは主としてゴム状ポリマーによって決まるのであ
り、そのグラフト部分にはあまり大きな影響を受けな
い。これら物質の具体例には、特にコア−シェル(core
−shell)構造を持つグラフトアクリレートゴム及び技
術的にはMBSグラフトコポリマーとして知られているス
チレンとメタクリル酸メチルとのコポリマーをグラフト
したグラフトブタジエンゴムがある。
本発明のブレンドに混入するゴム改質ビニル芳香族/
アクリロ(メタクリロ)ニトリルコポリマーの量は、組
成物の総重量に対して5−95重量パーセントであること
が可能で、7−50重量パーセントが望ましく、10−30重
量パーセントが最も望ましい。任意に加えるゴム状グラ
フトコポリマーは、組成物の総重量に対して0.01−50重
量パーセント、望ましくは0.1−25重量パーセントの量
で用いるのが良い。有機リン化合物は、用いる種類によ
るが、組成物の総重量に対して0.001−50重量パーセン
ト、望ましくは0.01−20重量パーセント、さらに望まし
くは1−20重量パーセント、そして最も望ましくは1−
10重量パーセントの量で用いるのが適当である。有機ホ
スフェートを用いる場合、その量は組成物の総重量に対
して1−20重量パーセントが望ましくさらに望ましくは
1.5−20重量パーセント、最も望ましいのは2−15重量
パーセントである。最後にハロゲン化ジフェノールオリ
ゴカーボネートは、組成物の総重量の0.001−50重量パ
ーセントの量で用いるのが望ましく、最も望ましいのは
0.01−30重量パーセントである。
望ましい改良特性を与える為、本発明の組成物には添
加剤及び補助剤がさらに含まれていても良い。特にさら
なる耐発火性を賦与することを目的とし、0.001−10重
量パーセント、最も望ましくは0.001−5重量パーセン
トの無機塩が含まれていても良い。好ましい無機塩に
は、金属硫酸塩、特に硫酸ナトリウムの様なアルカリ金
属硫酸塩がある。
さらに本発明の改質カーボネートポリマー組成物に
は、充填剤(例えばガラス繊維)、不溶性着色剤、染
料、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、離型剤及び
カーボネートポリマー組成物において一般的に用いられ
る他の添加剤の様な別種の添加剤が含まれていても良
い。
次に示す実施例は、本発明をさらに説明する為のもの
であり、その範囲を限定する為のものでは決してない。
次の実施例においては、他に指示がない限り、全ての部
及び百分率は重量によるものとする。
ポリカーボネート樹脂の溶融流速は、ASTM D−1238
条件ゼロに従って測定した。
実施例1 平均重縮合度が2−20の2,2−ビス(3,5−ジブロモ−
4−ヒドロキシフェニル)プロパンオリゴカーボネート
(グレート レイクス ケミカル社から入手可能なBC−
52)5部に対して、0.5部のポリテトラフルオロエチレ
ン(デュポンケミカル社から入手可能なテフロンTM6C)
を加えることにより、ポリカーボネートとABS樹脂との
耐発火性ブレンドを調製した。その二つの成分は、ブレ
ンダー中でそれを均一に分散されることによってプレブ
レンドした。次に10部のトリフェニルホスフェートフレ
ークを加えた。さらにこの様にして得られた混合物を、
溶融流量が22の熱安定化ポリカーボネート樹脂(ドゥー
ケミカル社から入手可能なカリブレ 300(CALIBRE 30
0))64.4部、ゴム改質ポリ(スチレン−アクリロニト
リル)樹脂16.1部、及びポリ(スチレン−メタクリル酸
メチル)でグラフトしたブタジエンゴム4部と混合し
た。このポリ(スチレン−メタクリル酸メチル)でグラ
フトしたブタジエンゴムは、ローム&ハース(Rohm &
Hoas)から入手可能なパラロイドTM(ParaloidTM)3607
で、これはTgが約−80℃で、約70重量パーセントのポリ
フタジエンゴムを含み、グラフトされていないポリ(ス
チレン−メタクリル酸メチル)は実質的にほとんど含ん
でいない(1或いは2パーセント未満)。ゴム改質ポリ
(スチレン−アルリロニトリル)樹脂とはドゥーケミカ
ル社から入手可能なABS213のことで、これには7重量パ
ーセントのゴムと約90重量パーセントのグラフトされて
いないポリ(スチレン−アクリロニトリル)とが含まれ
ている。
その混合物を一分間ドライブレンドし、さらに二軸ス
クリュー押出機を用い、バレル温度230℃で押出してペ
レットにした。この押出したペレットを、100℃の空気
ドラフト中で四時間乾燥した。押出及び乾燥をして得ら
れたそのペレットは、その耐発火性及び衝撃特性を試験
する為に試験片へと射出成形した。
実施例2 ドライブレンド、押出及びペレット化に先駆けて、そ
の最終樹脂ブレンドに0.05部の硫酸ナトリウムを加える
以外は、実施例1の方法を繰返し行なった。
対照標準 ハロゲン化ジフェノールオリゴカボネート(BC−52)
を用いない以外は、実施例1の方法を繰返し行なった。
上記組成物をUL−94に従って試験したところ、全てが
1.6mm(1/16in)で等級V−0であった。しかしながら
衝撃強さ、脆性及び外観は驚くほどに異なっていた。結
果は表IIに示してある。
上記の結果により、上記樹脂中のハロゲン化ジフェノ
ールオリゴカーボネートが存在すると、そこにポリテト
ラフルオロエチレンの粒子が存在するにも拘らず、ポリ
マーの特性、特に衝撃強さ及び外観が非常に改良される
ことが示唆される。
本発明の実施態様は次の通りである。
1.a)ゴム改質ビニル芳香族/アクリロ(メタクリロ)
ニトリルコポリマーとカーボネートポリマーとのブレン
ド b)有機リン化合物、 c)フィブリル形成型のフッ素化ポリマー、及び d)ハロゲン化ジフェノールオリゴカーボネート、 を含む改良型熱可塑性樹脂ブレンド。
2.そのカーボネートポリマーがビスフェノールAホモポ
リカーボネートである上記1の熱可塑性樹脂ブレンド。
3.その有機リン化合物がリン酸エステルである上記1の
熱可塑性樹脂ブレンド。
4.そのリン酸エステルがリン酸トリフェニルである上記
3のブレンド。
5.そのフッ素化ポリマーがポリテトラフルオロエチレン
である上記1のブレンド。
6.そのハロゲン化ジフェノールオリゴカーボネートが2,
2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェノール)
プロパンオリゴカーボネートである上記1のブレンド。
7.そのゴム改質ビニル芳香族/アクリロニトリル(メタ
クリロニトリル)コポリマーがABS樹脂である上記1の
ブレンド。
8.ゴム状グラフトコポリマーをさらに含んでいる上記1
のブレンド。
9.そのゴム状グラフトコポリマーがスチレンメタクリル
酸メチルグラフトブタジエンゴムである上記8のブレン
ド。
10.無機塩をさらに含んでいる上記1のブレンド。
11.成分c)及びd)を、成分a)と混合する前にプレ
ブレンドすることによって調製する上記1のブレンド。
12.その成分を、325℃未満の温度で溶融ブレンドするこ
とによって調製する上記1のブレンド。
13.その成分を、275℃未満の温度で溶融ブレンドするこ
とによって調製する上記12のブレンド。
14.請求項12の方法に従って、325℃未満の温度で樹脂を
溶融することにより調製する、耐発火性が改良された成
形品。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/109 C08K 5/109 5/49 5/49 C08L 27/12 C08L 27/12 51/04 51/04 69/00 69/00 (56)参考文献 特開 昭63−278961(JP,A) 特開 昭55−151057(JP,A) 特開 昭64−70555(JP,A) 特開 昭61−287957(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 55/02,69/00 C08L 27/12,51/04 C08K 5/49,5/109,3/30 C08J 3/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)ゴム改質ビニル芳香族/アクリロ(メ
    タクリロ)ニトリルコポリマーとカーボネートポリマー
    とのブレンド b)有機リン化合物、 c)フィブリル形成型のフッ素化ポリマー、及び d)ハロゲン化ジフェノールオリゴカーボネート、 を含み、成分c)及びd)を、成分a)と混合する前に
    プレブレンドすることによって調製される改良型熱可塑
    性樹脂ブレンド。
  2. 【請求項2】ゴム状グラフトコポリマーをさらに含んで
    いる請求項1のブレンド。
  3. 【請求項3】無機塩をさらに含んでいる請求項1のブレ
    ンド。
  4. 【請求項4】その成分を、325℃未満の温度で溶融ブレ
    ンドすることによって調製する請求項1のブレンド。
JP2511033A 1989-07-24 1990-07-12 耐発火性ポリカーボネートブレンド Expired - Fee Related JP2997544B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US38394789A 1989-07-24 1989-07-24
US383,947 1989-07-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04506829A JPH04506829A (ja) 1992-11-26
JP2997544B2 true JP2997544B2 (ja) 2000-01-11

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