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JP2997456B1 - テンション装置 - Google Patents

テンション装置

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Publication number
JP2997456B1
JP2997456B1 JP10299678A JP29967898A JP2997456B1 JP 2997456 B1 JP2997456 B1 JP 2997456B1 JP 10299678 A JP10299678 A JP 10299678A JP 29967898 A JP29967898 A JP 29967898A JP 2997456 B1 JP2997456 B1 JP 2997456B1
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Japan
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tension
bar
wire
tension bar
spring
Prior art date
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JP10299678A
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均 久能
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Nittoku Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nittoku Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nittoku Engineering Co Ltd filed Critical Nittoku Engineering Co Ltd
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Application granted granted Critical
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  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 線材に慣性負荷がかからないようにしつつ、
適切なテンションを付与し得るテンション装置を提供す
る。 【解決手段】 線材1を繰り出しプーリ4に巻き付けた
後、テンションバー10先端の線材ガイド11から巻芯
に導く。テンションバー10は基端の回転軸12を中心
に回動自在であるとともに、所定位置に設けられた取り
付けブラケット10Aにはスプリング14の一端が固定
される。スプリング14の他端は、テンション調整モー
タ16により移動可能な移動部材15の取り付け部15
Aに固定される。制御手段は、繰り出しプーリ4の回転
軸5に直結された繰り出し制御モータ6の回転速度を、
ポテンショメータ13により検出されたテンションバー
10の回動角度が所定角度となるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線機において線
材にテンションを付与するテンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】巻線機に備えられ、線材に所定のテンシ
ョンを付与するテンション装置としては、従来から、例
えば特開平2−310265号公報や特開平6−255
884号公報等に電磁ブレーキを用いて線材にテンショ
ンを付与するものが提案されている。
【0003】図8には、特開平6−255884号公報
で提案されたテンション装置を示す。
【0004】このテンション装置においては、図示され
ない線材源からのワイヤ100は、ワイヤガイド101
を介して導かれ、テンション付加用のプーリ102に巻
回された後、ガイドプーリ104を介して、テンション
バー110先端のガイドプーリ111に案内され、図示
されない巻芯側に繰り出される。プーリ102の回動は
電磁ブレーキ103によりブレーキがかけられ、このブ
レーキによりワイヤ100には所定のテンションが付与
される。
【0005】また、テンションバー110は支点112
を中心に回動可能となっており、ワイヤ100のテンシ
ョンの一時的変動(ワイヤの繰り出し量と巻き取り量の
アンバランス)はこのテンションバー110の回動によ
り吸収される。この場合、テンションバー110の回動
にはDCモータ113により抵抗が付与され、ワイヤ1
00にはこの抵抗によるテンションが付加されることに
なる。
【0006】さらに、テンションバー110の回動角度
はポテンショメータ114によりフィードバックされ、
電磁ブレーキ103によるブレーキ力は、テンションバ
ー110の角度が初期位置に戻るように調整されるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁ブレーキ式のテンション装置では、急激
なテンション変動があった場合など、ワイヤ100には
プーリ102に慣性力による過大な慣性負荷が作用して
しまい、ワイヤ100の断線の原因となってしまってい
た。
【0008】このような線材への慣性負荷の作用を避け
るためには、線材へのテンションを、線材に摩擦部材を
接触させることによる摩擦力で付加する方法が考えられ
る。しかしながら、このような摩擦方式では、線材が摩
耗してしまうことを避けることができない。
【0009】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、線材に慣性負荷がかからないようにしつ
つ、適切なテンションを付与し得るテンション装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、巻芯に
線材を巻回する巻線機に備えられるテンション装置にお
いて、回動支点の回りで回動可能なテンションバーと、
このテンションバーに取り付けられた線材ガイドと、
点の回りで回転自在の中継バーの所定位置と前記テンシ
ョンバーの回動支点と前記線材ガイドとの間の所定位置
とに両端がそれぞれ固定された第1のスプリングと、一
端は固定位置が調整可能に固定されるとともに他端は前
記中継バーへ取り付け位置が可変であるように取り付け
られる第2のスプリングと、前記中継バーの回転角度を
固定可能なストッパと、前記テンションバーの回動角度
を検出する検出手段と、この検出手段により検出された
回動角度が所定の角度となるように線材の繰り出し速度
を制御する繰り出し速度制御手段とを備えるとともに
前記第2のスプリングの一端の固定位置および他端の取
り付け位置の変更と前記ストッパによる中継バーの固定
または固定解除により、前記テンションバーが所定の回
動角度にあるときに前記第1、第2のスプリングがテン
ションバーに及ぼす弾性力を切り替え可能とした
【0011】第2の発明では、巻芯に線材を巻回する巻
線機に備えられるテンション装置において、回動支点の
回りで回動可能なテンションバーと、このテンションバ
ーに取り付けられた線材ガイドと、前記テンションバー
の回動支点と前記線材ガイドとの間の所定位置に並列に
着脱自在に取り付けられた複数のスプリングと、前記テ
ンションバーの回動角度を検出する検出手段と、この検
出手段により検出された回動角度が所定の角度となるよ
うに線材の繰り出し速度を制御する繰り出し速度制御手
段とを備えるとともに前記テンションバーに取り付け
られたスプリングの本数を変更することにより、前記テ
ンションバーが所定の回動角度にあるときに前記スプリ
ングがテンションバーに及ぼす弾性力を切り替え可能と
した
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の作用および効果】第1、第2の発明では、線材
はテンション装置から巻芯に導かれて巻芯に巻回される
が、この場合、テンション装置からの線材繰り出し速度
は、回動角度が所定の角度となるように繰り出し速度制
御手段により制御され、線材繰り出し速度は巻芯への巻
き取り速度とバランスし、線材にはテンションバーによ
り所定のテンションがかかった状態となっている。この
状態から、巻芯への線材巻き取り速度に変動が生じる
と、線材のテンションが変動するが、この変動分は、テ
ンションバーが回動角度を変えることにより吸収され
る。そして、このテンションバーの回動角度の変化は検
出手段を介して制御手段にフィードバックされるので、
制御手段は直ちにテンションバーの回動角度が所定角度
となるように、線材繰り出し速度を調整し、線材にかか
るテンションは所定値に戻される。
【0016】このように本発明によれば、テンション変
動に対応する場合に線材の繰り出し速度自体が制御さ
れ、線材には何らかの慣性負荷がかかる余地はなく、ま
たテンション変動を過渡的に吸収するテンションバーは
重量が小さく慣性負荷が問題とならないようなものであ
るので、慣性負荷による断線等が起こらないようにでき
る。
【0017】また本発明では、弾性部材はテンションバ
ーの回動支点と線材ガイドとの間の所定位置においてテ
ンションバーに弾性力を及ぼすので、弾性部材からの弾
性力をあまり大きく変化させないで線材ガイドの位置を
大きく変動させることができ、テンションの過渡的な吸
収をスムーズに行うことができる。
【0018】また、本発明では、切換手段により、テン
ションバーが所定の回動角度にあるときに弾性部材がテ
ンションバーに及ぼす弾性力を切り替えることができる
ので、例えばコイルボビン端子へのからげ作業時など、
線材のテンションを大幅に弱めたい場合などにも容易に
対応できる
【0019】第1の発明では、テンションバーに作用す
るバネ力を、ストッパの固定または固定解除により、2
系統に可変とできる。また、第2のスプリング一端の中
継バーへの取り付け位置を可変することにより第2のス
プリングのバネ力のモーメントアームの長さを調整する
ことができ、また、第2のスプリング他端の固定位置の
調整により第2のスプリングの初期長さも調整できる。
したがって、これらの調整により、テンションバーに作
用するスプリングからの力を調節することができる。第
2の発明では、前記テンションバーに取り付けられたス
プリングの本数を少なくすることにより、テンションバ
ーに作用するバネ力を弱めることができ、コイルボビン
端子へのからげ作業時など、線材のテンションを大幅に
下げたい場合などに容易に対応できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0021】図1、図2には、後述の第1、第2の実施
の形態に共通である本発明の構成を備え、第1、第2の
実施の形態を説明するのに参考となるテンション装置を
示す。
【0022】このテンション装置は巻線機に備えられ、
図示されない線材源から導かれた線材1に所定のテンシ
ョンを付与し、この線材1を図示されないコイルボビン
等の巻芯に導くものである。
【0023】図示されるように、テンション装置のケー
シング2正面には、ガイドプーリ3、繰り出し制御プー
リ4、テンションバー10が備えられる。線材1は、ガ
イドプーリ3を介して繰り出しプーリ4に導かれ、この
繰り出しプーリ4に巻き付けられた後、テンションバー
10先端の線材ガイド11から繰り出され、巻芯外周に
巻き付けられる。
【0024】繰り出しプーリ4の回転軸5は、ケーシン
グ2内に収容された繰り出し制御モータ6に直結され
る。この繰り出し制御モータ6は、図示されない制御手
段により回転速度が制御される。これにより、線材1の
繰り出し速度(繰り出し量)は、繰り出し制御モータ6
の回転速度を介して、制御手段により直接的に制御され
る。
【0025】テンションバー10は、基端の回動軸12
を支点として上下に回動可能となっている。この回動軸
12の回動角度は、ケーシング2内に収容されたポテン
ショメータ13により検出される。
【0026】また、テンションバー10の基端と先端の
間の所定位置の取り付けブラケット10Aには、スプリ
ング14の一端が取り付けられ、テンションバー10は
このスプリング4により傾転状態で釣られている。
【0027】このスプリング14の他端は、移動部材
(取り付け部材)15の取り付け部15Aに固定され
る。この移動部材15はテンション調節モータ16のボ
ールネジ16Aに螺合しており、このボールネジ16A
の回転にしたがって、ガイド軸17に沿って移動する。
これより、スプリング14の他端の固定位置は調節可能
になっている。なお、テンション調節モータ16の作動
は制御手段により制御される。
【0028】つぎに作用を説明する。
【0029】線材源からの線材1は、テンション装置を
経て巻芯に導かれ、巻芯外周に巻き付けられて行く。こ
の場合、テンション装置の繰り出しプーリ4からの線材
繰り出し速度(繰り出し量)は、巻芯への線材巻き取り
速度(巻き取り量)とバランスするように繰り出し制御
モータ6の回転速度制御により制御され、テンションバ
ー10は所定の回動角度に保持される。これにより、線
材1にはテンションバー10の回動角度にしたがってス
プリング14のバネ力が作用し、このバネ力に基づく所
定のテンションが付与されるようになっている。
【0030】このような巻線作業において、巻芯への線
材巻き取り速度(巻き取り量)が変化すると、線材1に
かかるテンションが変動する。そして、テンション変動
があると、これにしたがってテンションバー10の回動
角度が変化する。これにより、テンションの変動分は、
テンションバー10の回動角度の変化によって吸収さ
れ、線材1に過大なテンションがかかることが防止され
る。
【0031】さらにこの場合、テンションバー10の回
動角度の変化はポテンショメータ13により検出され、
制御手段にフィードバックされる。このようなフィード
バックを受けた制御手段は、テンションバー10の回動
角度が所定角度に戻るように、繰り出し制御モータ6の
回転速度を制御し、繰り出しプーリ4からの線材繰り出
し速度を、巻芯への巻き取り速度とバランスさせる。こ
れにより、テンションバー10の回動角度は所定角度に
復帰し、線材1にかかるテンションは所定の値に戻され
る。
【0032】また、テンションバー10からの線材1に
作用するテンションを変化させたい場合には、テンショ
ン調節モータ16の駆動により移動部材15を移動さ
せ、スプリング14端部の固定位置を調節する。これに
より、テンションバー10を所定の回動角度としたとき
のスプリング14の長さを変化させることができ、スプ
リング14からテンションバー10に及ぼされるバネ力
を調整できるので、線材1に作用するテンションを所望
のものとできる。
【0033】このように本発明によれば、巻線作業中に
線材1のテンション変動(巻き取り速度の変動)があっ
た場合には、このテンション変動はテンションバー10
により過渡的に吸収されるとともに、このテンションバ
ー10の回動角度の変化がフィードバックされることに
より線材1の繰り出しプーリ4からの繰り出し速度が直
接的に制御され、これにより線材1のテンションは所定
の値に正確に復帰させられる。したがって、回転速度自
体が直接的に制御される繰り出しプーリ4からは、線材
1に慣性負荷が作用する余地はなく、線材1には慣性負
荷により一時的にでも過大なテンションがかかってしま
うことはなく、断線等が生じることを防止できる。な
お、線材1のテンション変動を過渡的に吸収するテンシ
ョンバー10は重量が小さいので、線材1にテンション
バー1から作用する慣性負荷は問題とならない。
【0034】また、本発明では、テンションバー10の
基端に回動支点(回動軸12)を設け、テンション付加
用のスプリング14はテンションバー10の回動支点
(基端)と繰り出し端(先端)との間の所定位置に取り
付けられている。したがって、例えば図3のように、テ
ンションバー20の中間地点に回動支点(回動軸21)
を備え、先端20Aのガイド22から線材1を繰り出
し、かつ基端の取り付けブラケット20Bにスプリング
23を取り付けた場合と比較して、同じ長さのテンショ
ンバーであれば繰り出し端の変動を大きくとることがで
きる。すなわち、テンションバー10とテンションバー
20を同じ長さとした場合、スプリング14とスプリン
グ23が同じもので、かつ回動軸12から取り付けブラ
ケット10Aまでの長さと回動軸21から取り付けブラ
ケット20Bまでの長さが同じだとしたならば、スプリ
ング14とスプリング23のバネ力が同じだけの伸縮に
対して、線材ガイド11の変動量はガイド22の変動量
よりも大きくなる。したがって、本発明によれば、テン
ションバー10から作用するテンションをあまり大きく
変動させないで、線材ガイド11の位置を大きく変動さ
せることができ、テンションの過渡的な吸収を、よりス
ムーズに行うことができる。
【0035】また、スプリング14端部の固定位置を決
定する移動部材15は、制御手段により制御されたテン
ション調節モータ16により移動可能であるので、線材
1に作用するテンションの大きさは連続的に変化させる
ことができ、テンション制御の精度および自由度が高め
られる。
【0036】図4、図5には、本発明の第1の実施の形
態のテンション装置を示す。
【0037】この実施の形態は、上記図1、図2に示し
たテンション装置と比較して、テンションバー10にバ
ネ力を及ぼすスプリングのバネ力を切り替える機構のみ
が異なっている。したがって、以下、このバネ力を切り
替える機構部分の構成を中心に説明する。
【0038】本実施の形態では、テンションバー10に
バネ力を及ぼすスプリングは、2本のスプリング31、
32から構成される。
【0039】スプリング31の一端は取り付けブラケッ
ト10Aにおいてテンションバー10に固定され、他端
は回動支点33の回りで回転自在の中継バー34の先端
に固定される。また、スプリング32の一端は調整ネジ
35に固定され、他端は中継バー34の所定の位置に係
止部材37を介して取り付けられる。なお、係止部材3
7によるスプリング32の他端の中継バー34への取り
付け位置は可変となっている。また、調整ネジ35は固
定部材36に螺合したもので、このネジ込みの位置によ
りスプリング32の一端の位置が調整可能となってい
る。
【0040】中継バー34はストッパ38により回転角
度を所定位置に固定可能となっている。このように中継
バー34の回転角度が固定されている場合には、テンシ
ョンバー10にはスプリング31のバネ力のみが作用す
る。
【0041】このストッパ38の固定は、図5に示すよ
うにロータリアクチュエータ39の駆動によりストッパ
38を回動支点33の回りで回転させることにより解除
可能となっている。この解除により中継バー34の回転
がフリーとなると、テンションバー10にはスプリング
31、32の両方のバネ力が作用する。この場合、スプ
リング31のバネ係数よりもスプリング32のバネ係数
が弱く設定されているので、ストッパ38の解除により
スプリング31は収縮するとともにスプリング32は伸
長し、スプリング31、32全体のバネ力(テンション
バー10に作用する力)は弱まる。さらにこの場合、ス
プリング32のモーメントアームはスプリング31のモ
ーメントアームよりも小さくなっているので、テンショ
ンバー10に作用する力は、スプリング31、32を中
継バー32を介さないで直列に接続した場合に比較して
小さくすることができる。
【0042】このように本実施の形態では、テンション
バー10に作用するバネ力を2系統に可変とでき、テン
ション調整の自由度が高まる。具体的には、例えば線材
1をコイルボビンの端子にからげるときなど、線材1に
作用するテンションを大幅に小さくしたい場合には、ス
トッパ38による中継バー34の固定を解除して、直列
に連結されたスプリング31、32をテンション付加用
のスプリングとすることにより、テンションを小さくす
ることができる。
【0043】また、本実施の形態では、スプリング32
端部の係止部材37による中継バー34への取り付け位
置を可変することによりスプリング32のバネ力のモー
メントアームの長さを調整することができ、また、調整
ネジ36のネジ込み位置の調整によりスプリング32の
初期長さも調整できる。したがって、これらの調整によ
り、テンションバー10に作用するスプリング32から
の力を調節することができる。
【0044】図6、図7には、本発明の第2の実施の形
態を示す。
【0045】この実施の形態は、上述の第1の実施の形
態と比較して、テンションバー10にバネ力を及ぼすス
プリングのバネ力を切り替える機構のみが異なってい
る。したがって、以下、このバネ力を切り替える機構部
分の構成を中心に説明する。
【0046】本実施の形態では、テンションバー10に
バネ力を及ぼすスプリングは、収容ケース40内に並列
に収容された一対のスプリング41、42からなる。こ
れらのスプリング41、42一端は、それぞれテンシ
ョンバー10の取り付けブラケット10B、10Cに取
り付けられる。また、スプリング41、42他端は、
それぞれケーシング2側に固定されたチャック43、4
4により把持可能となっている。なお、チャック43、
44は、それぞれチャックシリンダ45、46により、
把持を開放したスプリング41、42の端部を再び把持
するために前進可能となっている。
【0047】このような構成により、チャック43、4
4の両方によりスプリング41、42の端部をそれぞれ
把持している場合には、テンションバー10には並列な
スプリング41、42の両方からバネ力が作用する。一
方、チャック43、44のいずれか一方がスプリング4
1、42の端部を離した場合には、テンションバー10
にはスプリング41、42のいずれか一方からのみのバ
ネ力が作用する。このように、スプリング41、42の
いずれか一方からのバネ力が作用しないようにすること
により、テンションバー10に作用するバネ力を弱める
ことができ、コイルボビン端子へのからげ作業時など、
線材1のテンションを大幅に下げたい場合などに容易に
対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考となるテンション装置を示す正面
図である。
【図2】同じく断面図である。
【図3】テンションバーの中間付近に回動支点を設けた
場合のテンション装置を示す正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図5】同じくストッパによる中継バーの固定を解除し
た状態を示す正面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図7】同じく断面図である。
【図8】従来のテンション装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 線材 4 繰り出しプーリ 6 繰り出し制御モータ 10 テンションバー 10A 取り付けブラケット 11 線材ガイド 12 回動軸 13 ポテンショメータ 14 スプリング 15 移動部材(取り付け部材) 16 テンション調整モータ 31 スプリング 32 スプリング 34 中継バー 35 調整ネジ 37 係止部材 38 ストッパ 41 スプリング 42 スプリング 43 チャック 44 チャック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 59/00 - 59/40 H01F 41/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻芯に線材を巻回する巻線機に備えられる
    テンション装置において、 回動支点の回りで回動可能なテンションバーと、 このテンションバーに取り付けられた線材ガイドと、支点の回りで回転自在の中継バーの所定位置と前記テン
    ションバーの回動支点と前記線材ガイドとの間の所定位
    置とに両端がそれぞれ固定された第1のスプリングと、 一端は固定位置が調整可能に固定されるとともに他端は
    前記中継バーへ取り付け位置が可変であるように取り付
    けられる第2のスプリングと、 前記中継バーの回転角度を固定可能なストッパと、 前記テンションバーの回動角度を検出する検出手段と、 この検出手段により検出された回動角度が所定の角度と
    なるように線材の繰り出し速度を制御する繰り出し速度
    制御手段とを備えるとともに前記第2のスプリングの一端の固定位置および他端の取
    り付け位置の変更と前記ストッパによる中継バーの固定
    または固定解除により、 前記テンションバーが所定の回
    動角度にあるときに前記第1、第2のスプリングがテン
    ションバーに及ぼす弾性力を切り替え可能としたことを
    特徴とするテンション装置。
  2. 【請求項2】巻芯に線材を巻回する巻線機に備えられる
    テンション装置において、 回動支点の回りで回動可能なテンションバーと、 このテンションバーに取り付けられた線材ガイドと、前記テンションバーの回動支点と前記線材ガイドとの間
    の所定位置に並列に着脱自在に取り付けられた複数のス
    プリングと、 前記テンションバーの回動角度を検出する検出手段と、 この検出手段により検出された回動角度が所定の角度と
    なるように線材の繰り出し速度を制御する繰り出し速度
    制御手段とを備えるとともに前記テンションバーに取り付けられたスプリングの本数
    を変更することにより、 前記テンションバーが所定の回
    動角度にあるときに前記スプリングがテンションバーに
    及ぼす弾性力を切り替え可能としたことを特徴とするテ
    ンション装置。
JP10299678A 1998-10-21 1998-10-21 テンション装置 Expired - Lifetime JP2997456B1 (ja)

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