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JP2984938B2 - 摩擦材 - Google Patents

摩擦材

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Publication number
JP2984938B2
JP2984938B2 JP2229252A JP22925290A JP2984938B2 JP 2984938 B2 JP2984938 B2 JP 2984938B2 JP 2229252 A JP2229252 A JP 2229252A JP 22925290 A JP22925290 A JP 22925290A JP 2984938 B2 JP2984938 B2 JP 2984938B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction material
brass
face
friction
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2229252A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04108832A (ja
Inventor
洋夫 磨井
和弘 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUSHIN BOSEKI KK
Original Assignee
NITSUSHIN BOSEKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16889200&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2984938(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by NITSUSHIN BOSEKI KK filed Critical NITSUSHIN BOSEKI KK
Priority to JP2229252A priority Critical patent/JP2984938B2/ja
Publication of JPH04108832A publication Critical patent/JPH04108832A/ja
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として自動車や車両等のクラッチフェー
シングに使用されるセミモールドタイプの摩擦材に関す
るものであり、更に詳しくは、耐摩耗性に優れ、熱伝導
率が高く、しかも対面攻撃性の改善されたクラッチフェ
ーシング等に使用される摩擦材に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、自動車等のクラッチフェーシングに使用さ
れる摩擦材には、主として当該摩擦材の耐摩耗性を向上
させるために、金属線を含有させることがあった。
その理由は、一般に金属は熱伝導率が高く、摩擦によ
り発生した熱を逃がしやすいので、摩擦材の温度上昇を
防ぐことができ、又、金属自体強度が高いので、金属線
を使用した場合にはその摩擦材の摩耗を小さくすること
ができるからである。
上記金属線の例としては、適度の摩擦係数の得られる
銅の他、亜鉛、アルミニウム等の金属線の組み合わせが
挙げられ、又、同種類の金属線を複数本用いた摩擦材と
しては、銅線を2本使用したものが知られている。
〔発明が解決しようとしている問題点〕
しかし乍ら、上記のような金属線の使用方法により作
製した摩擦材には、種々の問題点があった。
即ち、銅をはじめとして数種類の金属線の組み合わせ
を用いても、安定した適度な摩擦係数、優れた耐摩耗性
及び小さい対面攻撃性の全てを満たす摩擦材は得られ
ず、又、銅線を1本ないし2本使用した摩擦材には、い
ずれも対面攻撃性が大きいという問題点があるのであ
る。
尚、銅以外の金属線の単独使用では、適度な摩擦係数
と優れた耐摩耗性が得られないことも判明している。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、
金属線を用いたときの長所である耐摩耗性及び高い熱伝
導率を損なうことなく、対面攻撃性の改善された摩擦材
を提供することを目的としてなされた。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する為に本発明が採用した摩擦材は、
ガラス長繊維に合成樹脂を浸透させ、更にゴムバインダ
ーを塗布した塗工糸を成型することにより得られる摩擦
材において、前記塗工糸が、実質的に前記ガラス長繊維
とともに2本以上の真鍮線を含むものであることを特徴
とする。
而して、本発明の発明者らは、前記対面攻撃性を改良
するに当たり、その原因を究明してみた。
その結果、一成分として銅を含む摩擦材にあっては、
対面との摩擦の際、その銅が対面の材料である鉄を削り
取ると共に、その削り取った鉄粒子を銅の中に巻き込
み、次いで、巻き込まれた鉄が対面の鉄を更に削り取
り、これらの繰り返しが対面攻撃性を大きくしているこ
とが判明した。この特徴的な対面攻撃性は、銅独自の性
質に基づくものであり、単純に銅線と他の金属線とを組
み合わせて使用した摩擦材では改善できない。
そこで、銅をその成分の一部として含む真鍮線の使用
を検討し、対面攻撃性を改善しようとした。真鍮線を1
本使用したところ、対面攻撃性は良好であったが、真鍮
線の含有量を増やしても、他金属ほどの耐摩耗性が得ら
れなかった。
本発明の発明者らは、更に研究を行ない、真鍮線を2
本以上使用し、1本を使用したときに比較して真鍮の分
散を良くし、摩擦時に発生する熱の分散を向上させるこ
とによって、摩擦材の耐摩耗性が向上することを見いだ
し、本発明を完成させたものである。
尚、金属線を複数本使用した摩擦材は、上述したよう
に、銅線を2本使用したものが従来より提供されている
に過ぎない。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するガラス長繊維とは、繊維状のガラス
で、そのフィラメント径は6〜13μm程度のものであ
る。尚、クラッチフェーシング用としては、フィラメン
トを数千本集め、更にかさ高加工をしたものが用いられ
ている。
又、これに浸透させる合成樹脂としては、例えば液状
のレゾールタイプのメラミン変性フェノールレジンを挙
げることができ、更にゴムバインダーとしては、従来よ
り良く知られている組成のものを使用することができ
る。
而して、本発明摩擦材は上記合成樹脂を浸透させたガ
ラス長繊維と共に、真鍮線を使用することを特徴とする
が、この真鍮線としては、例えばその平均線径が0.10mm
〜0.30mm、その組成がCu/Zn=6/4〜9/1の範囲のものを
使用することができる。又、真鍮としての含有量は、ガ
ラス長繊維100重量部に対し、3〜20重量部という範囲
を例示することができる。
又、本発明では、上記真鍮線を含む上記ガラス長繊維
にゴムバインダーを塗布して塗工糸とするが、その際、
真鍮線は2本以上使用する。
尚、本発明の摩擦材を製造するに際し、ガラス長繊維
に合成樹脂を浸透させるには、該合成樹脂の槽にガラス
繊維を浸せば良い。この場合、合成樹脂の含有量はその
濃度で調整される。又、このガラス長繊維及び2本以上
の真鍮線に対し、ゴムバインダーを塗布して塗工糸とす
るには、やはりゴムバインダーの槽に浸せばよく、ゴム
バインダーの量は槽からの出口の設けられたノズルの径
により調整される。
そして、最後に上記のようにして得られた塗工糸を成
型することより本発明摩擦材を得るが、この成型は、従
来公知のセミモールドタイプのものと同様にして行なえ
ばよい。
〔発明の作用〕
本発明が採用した構成は、ガラス長繊維と共に真鍮線
を2本以上含む塗工糸を使用することを特徴としている
ものであり、真鍮線中の銅成分により安定した適度な摩
擦係数が得られ、又、銅が存在しても合金なので対面攻
撃性が悪化せず、更に真鍮線を2本以上使用することに
より摩擦材の対摩耗性を改善するものである。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例 液状レゾールメラミン変性フェノール樹脂を含浸した
ガラス長繊維及び真鍮線複数本の表面に、表1に示す組
成(表中の数値は体積%を示す)のゴムバインダー溶液
を塗布した後、乾燥し塗工糸を作成する。真鍮線はCu/Z
n=65/35(wt%)のものを使用した。
尚、表1に示す成分中、消石灰は充填材及びPH調整剤
として使用されている。更に、加硫促成剤であるTTはTe
tramethyl thiuram disulfideを、又、DMは、Dibenzoth
iazyl disulfideをそれぞれ示す。
つぎに得られた塗工ヤーンをランダム巻き方式で予備
成形し、100℃で6時間乾燥した後、金型内で圧力100kg
/cm2、温度185℃をかけて加熱加圧成形した。その後240
℃で8時間熱処理を行ない、更に表面を研磨して表2に
示す実施例A〜Dのクラッチフェーシング用摩擦材を得
た。
一方、上記実施例における真鍮線の本数を1本とした
り、あるいは真鍮線を他の金属線に代えて同様に処理す
ることにより、表3に示す比較例a〜fのクラッチフェ
ーシング用摩擦材を得た。
上記本発明の実施例A〜Cおよび比較例a〜fのクラ
ッチフェーシング用摩擦材について、クラッチフェーシ
ング用摩擦材の試験方法として規定されている表4に示
す試験条件により、摩擦試験を行なった。その結果を表
5及び表6に示す。
〔発明の効果〕 以上のように、ゴムバインダーを使用した、主として
クラッチフェーシングとして使用される摩擦材におい
て、ガラス長繊維と共に真鍮線を2本以上含む塗工糸を
使用した本発明の摩擦材は、耐摩耗性に優れ、良好な摩
擦係数及び対面攻撃性を備えていることが明らかとなっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−9130(JP,A) 特開 昭63−280936(JP,A) 特開 昭56−43327(JP,A) 特開 昭59−64687(JP,A) 特開 昭62−159820(JP,A) 特開 平2−168035(JP,A) 特開 昭58−163838(JP,A) 特開 平2−117985(JP,A) 特開 昭62−159820(JP,A) 特開 昭63−317310(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 5/14,5/08 C09K 3/14 501 - 540 F16D 69/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス長繊維に合成樹脂を浸透させ、更に
    ゴムバインダーを塗布した塗工糸を成型することにより
    得られる摩擦材において、前記塗工糸が、実質的に前記
    ガラス長繊維とともに2本以上の真鍮線を含むものであ
    ることを特徴とする摩擦材。
  2. 【請求項2】真鍮線は、その平均線径が0.10mm〜0.30mm
    の範囲のものである請求項1に記載の摩擦材。
  3. 【請求項3】真鍮の組成は、Cu/Zn=6/4〜9/1の範囲の
    ものである請求項1又は2に記載の摩擦材。
  4. 【請求項4】真鍮の含有量は、ガラス長繊維100重量部
    に対し、3〜20重量部とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の摩擦材。
JP2229252A 1990-08-30 1990-08-30 摩擦材 Expired - Lifetime JP2984938B2 (ja)

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JPH04108832A JPH04108832A (ja) 1992-04-09
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JP2016011404A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブレーキ摩擦材

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