JP2981002B2 - 窒化アルミニウム粉末 - Google Patents
窒化アルミニウム粉末Info
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- JP2981002B2 JP2981002B2 JP3092424A JP9242491A JP2981002B2 JP 2981002 B2 JP2981002 B2 JP 2981002B2 JP 3092424 A JP3092424 A JP 3092424A JP 9242491 A JP9242491 A JP 9242491A JP 2981002 B2 JP2981002 B2 JP 2981002B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、窒化アルミニウム
(以下では、「AlN」と言うことがある)粉末に関す
る。
(以下では、「AlN」と言うことがある)粉末に関す
る。
【0002】
【従来の技術】窒化アルミニウムは、高熱伝導率かつ電
気絶縁性を有するとともに、熱膨張係数がSiチップに
近いため電子回路部品への適用が期待されている。しか
し、窒化アルミニウムは、耐水性が極めて悪く、特に粉
末の場合には空気中に放置した状態でも徐々に分解が進
み、アンモニアを発生しアルミニウムの水酸化物に変質
してしまう。このため、たとえば、窒化アルミニウム粉
末を樹脂の高放熱化のための充填材として使用しようと
した場合にはこのような耐水性の割るさが非常に大きい
問題となってしまう。
気絶縁性を有するとともに、熱膨張係数がSiチップに
近いため電子回路部品への適用が期待されている。しか
し、窒化アルミニウムは、耐水性が極めて悪く、特に粉
末の場合には空気中に放置した状態でも徐々に分解が進
み、アンモニアを発生しアルミニウムの水酸化物に変質
してしまう。このため、たとえば、窒化アルミニウム粉
末を樹脂の高放熱化のための充填材として使用しようと
した場合にはこのような耐水性の割るさが非常に大きい
問題となってしまう。
【0003】従来より、窒化アルミニウムの耐水性の改
善のために、有機高分子を窒化アルミニウム粉末表面に
被覆するか、または、窒化アルミニウム粉末表面を酸化
して酸化アルミニウム層を設けて保護膜とするなどの試
みがなされている。
善のために、有機高分子を窒化アルミニウム粉末表面に
被覆するか、または、窒化アルミニウム粉末表面を酸化
して酸化アルミニウム層を設けて保護膜とするなどの試
みがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】有機高分子による被覆
や酸化アルミニウム層の形成では、高温高湿などの過酷
な条件下では十分な耐水性が得られない。この発明は、
耐水性に優れた窒化アルミニウム粉末を提供することを
課題とする。
や酸化アルミニウム層の形成では、高温高湿などの過酷
な条件下では十分な耐水性が得られない。この発明は、
耐水性に優れた窒化アルミニウム粉末を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らは、以上の点の
改善を検討した結果、後述する有機ケイ素化合物の皮膜
を有する窒化アルミニウム粉末が従来にない耐水性、耐
薬品性を示すことを見いだした。すなわち、この発明
は、シロキサン結合を有する有機ケイ素化合物層が粒子
表面に形成されている窒化アルミニウム粉末を提供す
る。
改善を検討した結果、後述する有機ケイ素化合物の皮膜
を有する窒化アルミニウム粉末が従来にない耐水性、耐
薬品性を示すことを見いだした。すなわち、この発明
は、シロキサン結合を有する有機ケイ素化合物層が粒子
表面に形成されている窒化アルミニウム粉末を提供す
る。
【0006】この発明では、有機ケイ素化合物層は、た
とえば、下記2種のコーティング用組成物により形成さ
れる。 第1のコーティング用組成物は、一般式(I) R1 nSiX4-n …(I) (式中、R1 は同一または異種の置換もしくは非置換の
炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、nは0〜3の整
数、Xは加水分解性基を示す。)で表わされる加水分解
性オルガノシランを有機溶媒中で部分加水分解してなる
オルガノシランのオリゴマー溶液、または、前記加水分
解性オルガノシランを有機溶媒と水に分散されたコロイ
ダルシリカ中で部分加水分解してなる、オルガノシラン
のシリカ分散オリゴマー溶液(以下、これらを「成分
(D)」と言うことがある)を主成分とするものであ
る。この成分(D)は、たとえば、触媒により加水分
解、縮合あるいは脱アルコール縮合反応、乾燥により、
AlN粉末の粒子表層に連続したコーティング層とな
る、シロキサン結合を有する有機ケイ素化合物を形成す
る。
とえば、下記2種のコーティング用組成物により形成さ
れる。 第1のコーティング用組成物は、一般式(I) R1 nSiX4-n …(I) (式中、R1 は同一または異種の置換もしくは非置換の
炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、nは0〜3の整
数、Xは加水分解性基を示す。)で表わされる加水分解
性オルガノシランを有機溶媒中で部分加水分解してなる
オルガノシランのオリゴマー溶液、または、前記加水分
解性オルガノシランを有機溶媒と水に分散されたコロイ
ダルシリカ中で部分加水分解してなる、オルガノシラン
のシリカ分散オリゴマー溶液(以下、これらを「成分
(D)」と言うことがある)を主成分とするものであ
る。この成分(D)は、たとえば、触媒により加水分
解、縮合あるいは脱アルコール縮合反応、乾燥により、
AlN粉末の粒子表層に連続したコーティング層とな
る、シロキサン結合を有する有機ケイ素化合物を形成す
る。
【0007】第2のコーティング用組成物は、 (A) 上記一般式(I)で表わされる加水分解性オル
ガノシランを有機溶媒中で部分加水分解してなるオルガ
ノシランのオリゴマー溶液、または、前記加水分解性オ
ルガノシランを有機溶媒と水に分散されたコロイダルシ
リカ中で部分加水分解してなる、オルガノシランのシリ
カ分散オリゴマー溶液、 (B) 平均組成式(II) R2 aSi(OH)bO(4-a-b)/2 …(II) (式中、R2 は同一または異種の置換もしくは非置換の
炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、aおよびbはそ
れぞれ0.2≦a≦2、0.0001≦b≦3、a+b
<4の関係を満たす数である。)で表わされる、分子中
にシラノール基を含有するポリオルガノシロキサン、お
よび、 (C) 触媒 を必須成分とする。このコーティング用組成物は、たと
えば、加水分解、縮合、あるいは、脱アルコール縮合反
応し、更に乾燥によりAlN表層に連続したコーティン
グ層となる、シロキサン結合を有する有機ケイ素化合物
を形成する。
ガノシランを有機溶媒中で部分加水分解してなるオルガ
ノシランのオリゴマー溶液、または、前記加水分解性オ
ルガノシランを有機溶媒と水に分散されたコロイダルシ
リカ中で部分加水分解してなる、オルガノシランのシリ
カ分散オリゴマー溶液、 (B) 平均組成式(II) R2 aSi(OH)bO(4-a-b)/2 …(II) (式中、R2 は同一または異種の置換もしくは非置換の
炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、aおよびbはそ
れぞれ0.2≦a≦2、0.0001≦b≦3、a+b
<4の関係を満たす数である。)で表わされる、分子中
にシラノール基を含有するポリオルガノシロキサン、お
よび、 (C) 触媒 を必須成分とする。このコーティング用組成物は、たと
えば、加水分解、縮合、あるいは、脱アルコール縮合反
応し、更に乾燥によりAlN表層に連続したコーティン
グ層となる、シロキサン結合を有する有機ケイ素化合物
を形成する。
【0008】一般式(I)で表される加水分解性オルガ
ノシラン中の基R1 は炭素数1〜8の置換または非置換
の1価の炭化水素基を示し、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基などのアルキル基;シクロペン
チル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;2
−フェニルエチル基、2−フェニルプロピル基、3−フ
ェニルプロピル基などのアラルキル基;フェニル基、ト
リル基のようなアリール基;ビニル基、アリル基のよう
なアルケニル基;クロロメチル基、γ−クロロプロピル
基、3,3,3-トリフルオロプロピル基のようなハロゲン置
換炭化水素基およびγ−メタクリロキシプロピル基、γ
−グリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘ
キシルエチル基、γ−メルカプトプロピル基などの置換
炭化水素基などを例示することができる。これらの中で
も合成の容易さ、あるいは入手の容易さから炭素数1〜
4のアルキル基およびフェニル基が好ましい。
ノシラン中の基R1 は炭素数1〜8の置換または非置換
の1価の炭化水素基を示し、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基などのアルキル基;シクロペン
チル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;2
−フェニルエチル基、2−フェニルプロピル基、3−フ
ェニルプロピル基などのアラルキル基;フェニル基、ト
リル基のようなアリール基;ビニル基、アリル基のよう
なアルケニル基;クロロメチル基、γ−クロロプロピル
基、3,3,3-トリフルオロプロピル基のようなハロゲン置
換炭化水素基およびγ−メタクリロキシプロピル基、γ
−グリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘ
キシルエチル基、γ−メルカプトプロピル基などの置換
炭化水素基などを例示することができる。これらの中で
も合成の容易さ、あるいは入手の容易さから炭素数1〜
4のアルキル基およびフェニル基が好ましい。
【0009】加水分解性基のXとしてはアルコキシ基、
アセトキシ基、オキシム基(下式化1参照)、エノキシ
基(下式化2参照)、アミノ基、アミノキシ基(下式化
3参照)、アミド基(下式化4参照)などが挙げられ
る。入手の容易さおよびシリカ分散オリゴマー溶液を調
製しやすいことからアルコキシ基が好ましい。
アセトキシ基、オキシム基(下式化1参照)、エノキシ
基(下式化2参照)、アミノ基、アミノキシ基(下式化
3参照)、アミド基(下式化4参照)などが挙げられ
る。入手の容易さおよびシリカ分散オリゴマー溶液を調
製しやすいことからアルコキシ基が好ましい。
【0010】
【化1】
【0011】
【化2】
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】このような加水分解性オルガノシランとし
ては、一般式(I)中のnが0〜3の整数であるモノ
−、ジ−、トリ−、テトラ−の各官能性のアルコキシシ
ラン類、アセトキシシラン類、オキシムシラン類、エノ
キシシラン類、アミノシラン類、アミノキシシラン類、
アミドシラン類などが挙げられる。入手の容易さおよび
シリカ分散オルガノシランオリゴマー溶液を調製しやす
いことからアルコキシシラン類が好ましい。
ては、一般式(I)中のnが0〜3の整数であるモノ
−、ジ−、トリ−、テトラ−の各官能性のアルコキシシ
ラン類、アセトキシシラン類、オキシムシラン類、エノ
キシシラン類、アミノシラン類、アミノキシシラン類、
アミドシラン類などが挙げられる。入手の容易さおよび
シリカ分散オルガノシランオリゴマー溶液を調製しやす
いことからアルコキシシラン類が好ましい。
【0015】特に、n=0のテトラアルコキシシランと
してはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシランな
どが例示でき、n=1のオルガノトリアルコキシシラン
としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエト
キシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、
3,3,3-トリフルオロプロピルトリメトキシシランなどが
例示できる。また、n=2のジオルガノジアルコキシシ
ランとしては、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェ
ニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラ
ンなどが例示でき、n=3のトリオルガノアルコキシシ
ランとしてはトリメチルメトキシシラン、トリメチルエ
トキシシラン、トリメチルイソプロポキシシラン、ジメ
チルイソブチルメトキシシランなどが例示できる。さら
に一般にシランカップリング剤とよばれるオルガノシラ
ン化合物もアルコキシシラン類に含まれる。
してはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシランな
どが例示でき、n=1のオルガノトリアルコキシシラン
としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエト
キシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、
3,3,3-トリフルオロプロピルトリメトキシシランなどが
例示できる。また、n=2のジオルガノジアルコキシシ
ランとしては、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェ
ニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラ
ンなどが例示でき、n=3のトリオルガノアルコキシシ
ランとしてはトリメチルメトキシシラン、トリメチルエ
トキシシラン、トリメチルイソプロポキシシラン、ジメ
チルイソブチルメトキシシランなどが例示できる。さら
に一般にシランカップリング剤とよばれるオルガノシラ
ン化合物もアルコキシシラン類に含まれる。
【0016】また、水分散性コロイダルシリカを使用す
る場合、固形分以外の成分として存在する水は(A)成
分の有機ケイ素化合物の加水分解に用いることができ
る。これらは通常水ガラスから作られるが、このような
コロイダルシリカは市販品を容易に入手することができ
る。また有機溶媒分散コロイダルシリカは前記水分散性
コロイダルシリカの水を有機溶媒と置換することで容易
に調製することができる。このような有機溶剤分散コロ
イダルシリカも水分散コロイダルシリカ同様に市販品と
して容易に入手する事ができる。コロイダルシリカが分
散している有機溶媒の種類は、例えば、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール(IPAとも言う)、n−
ブタノール、イソブタノール等の低級脂肪族アルコール
類;エチレングリコール、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテ
ル等のエチレングリコール誘導体;ジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のジエ
チレングリコールの誘導体及びジアセトンアルコール等
を挙げることができ、これらからなる群より選ばれた1
種もしくは2種以上のものを使用することができる。こ
れらの親水性有機溶剤と併用してトルエン、キシレン、
酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、メチルエチルケトオキシムなども用
いることができる。
る場合、固形分以外の成分として存在する水は(A)成
分の有機ケイ素化合物の加水分解に用いることができ
る。これらは通常水ガラスから作られるが、このような
コロイダルシリカは市販品を容易に入手することができ
る。また有機溶媒分散コロイダルシリカは前記水分散性
コロイダルシリカの水を有機溶媒と置換することで容易
に調製することができる。このような有機溶剤分散コロ
イダルシリカも水分散コロイダルシリカ同様に市販品と
して容易に入手する事ができる。コロイダルシリカが分
散している有機溶媒の種類は、例えば、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール(IPAとも言う)、n−
ブタノール、イソブタノール等の低級脂肪族アルコール
類;エチレングリコール、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテ
ル等のエチレングリコール誘導体;ジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のジエ
チレングリコールの誘導体及びジアセトンアルコール等
を挙げることができ、これらからなる群より選ばれた1
種もしくは2種以上のものを使用することができる。こ
れらの親水性有機溶剤と併用してトルエン、キシレン、
酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、メチルエチルケトオキシムなども用
いることができる。
【0017】水の使用量は、加水分解性基(X)1モル
に対して水0.001〜0.5モルが好ましい。その割
合が0.001モル未満だと十分な部分加水分解物が得
られず、0.5モルを越えると部分加水分解物の安定性
が悪くなることがある。部分加水分解する方法は特に限
定されない。たとえば、加水分解性オルガノシランとコ
ロイダルシリカとを混合して、必要量の水を添加配合す
ればよく、このとき部分加水分解反応は常温で進行す
る。部分加水分解反応を促進させるため60〜100℃
に加温してもよい。さらに部分加水分解反応を促進させ
る目的で、塩酸、酢酸、ハロゲン化シラン、クロロ酢
酸、クエン酸、安息香酸、ジメチルマロン酸、蟻酸、プ
ロピオン酸、グルタル酸、グリコール酸、マレイン酸、
マロン酸、トルエンスルホン酸、シュウ酸などの有機酸
および無機酸を触媒に用いてもよい。
に対して水0.001〜0.5モルが好ましい。その割
合が0.001モル未満だと十分な部分加水分解物が得
られず、0.5モルを越えると部分加水分解物の安定性
が悪くなることがある。部分加水分解する方法は特に限
定されない。たとえば、加水分解性オルガノシランとコ
ロイダルシリカとを混合して、必要量の水を添加配合す
ればよく、このとき部分加水分解反応は常温で進行す
る。部分加水分解反応を促進させるため60〜100℃
に加温してもよい。さらに部分加水分解反応を促進させ
る目的で、塩酸、酢酸、ハロゲン化シラン、クロロ酢
酸、クエン酸、安息香酸、ジメチルマロン酸、蟻酸、プ
ロピオン酸、グルタル酸、グリコール酸、マレイン酸、
マロン酸、トルエンスルホン酸、シュウ酸などの有機酸
および無機酸を触媒に用いてもよい。
【0018】成分(D)のみでAlN表面にコーティン
グ層を形成する場合には、末端を少なくとも80%以上
加水分解性基の形にして調製することが好ましく、上述
のオリゴマー(またはプレポリマー)を調製するにあた
り、触媒としては、たとえば、酸性触媒、(C5 H5)n
MeZ4-n 、アミノシラン、無機酸または有機酸の4級
アンモニウム塩、無機酸または有機酸のアミン塩、有機
スズ化合物から選ばれる1または2以上の化合物を使用
する。
グ層を形成する場合には、末端を少なくとも80%以上
加水分解性基の形にして調製することが好ましく、上述
のオリゴマー(またはプレポリマー)を調製するにあた
り、触媒としては、たとえば、酸性触媒、(C5 H5)n
MeZ4-n 、アミノシラン、無機酸または有機酸の4級
アンモニウム塩、無機酸または有機酸のアミン塩、有機
スズ化合物から選ばれる1または2以上の化合物を使用
する。
【0019】上述のようなコーティング液を調製するた
めに、触媒と水を使用する。使用する水の量によって加
水分解、縮合度がかわる。水の添加量は、ケイ素アルコ
キシドに対して1wt%以上、20wt%以下がよい。1wt
%よりも少ないと造膜しないことがあり、20wt%より
も多いと硬化に時間を要したり、硬化が不充分となった
りするおそれがある。
めに、触媒と水を使用する。使用する水の量によって加
水分解、縮合度がかわる。水の添加量は、ケイ素アルコ
キシドに対して1wt%以上、20wt%以下がよい。1wt
%よりも少ないと造膜しないことがあり、20wt%より
も多いと硬化に時間を要したり、硬化が不充分となった
りするおそれがある。
【0020】使用する触媒は、有機および無機の酸があ
り、たとえば、ギ酸、酢酸、シュウ酸、クロロ酢酸や、
塩酸、リン酸、硫酸などの希薄溶液が挙げられる。ま
た、(C5 H5)n MeZ4-n (式中、n=1,2または
3、Meは周期律表IV族4〜6周期の元素、Zはハロ
ゲン元素である)としては、たとえば、ジシクロペンタ
ジエニルジルコニウムジクロライド、ジシクロペンタジ
エニルチタニウムジクロリドなどが挙げられる。アミノ
シランとしては、たとえば、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメチルジメトキシシラン
などがある。無機酸や有機酸の、4級アンモニウム塩お
よびアミン塩としては、たとえば、塩酸などの無機酸、
ギ酸、酢酸などの有機酸のアンモニア、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、n−ブチルアミンなどの塩が挙
げられる。有機スズ化合物としては、たとえば、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル
錫ジオクテートなどがある。
り、たとえば、ギ酸、酢酸、シュウ酸、クロロ酢酸や、
塩酸、リン酸、硫酸などの希薄溶液が挙げられる。ま
た、(C5 H5)n MeZ4-n (式中、n=1,2または
3、Meは周期律表IV族4〜6周期の元素、Zはハロ
ゲン元素である)としては、たとえば、ジシクロペンタ
ジエニルジルコニウムジクロライド、ジシクロペンタジ
エニルチタニウムジクロリドなどが挙げられる。アミノ
シランとしては、たとえば、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメチルジメトキシシラン
などがある。無機酸や有機酸の、4級アンモニウム塩お
よびアミン塩としては、たとえば、塩酸などの無機酸、
ギ酸、酢酸などの有機酸のアンモニア、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、n−ブチルアミンなどの塩が挙
げられる。有機スズ化合物としては、たとえば、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル
錫ジオクテートなどがある。
【0021】上記一般式(I)で表される加水分解性オ
ルガノシランのうち50モル%以上がn=1で表される
三官能性の物であることが好ましく、より好ましくは6
0モル%以上であり、最も好ましくは70モル%以上で
ある。これが50モル%未満では、乾燥硬化性が劣り易
いことがある。 (A)成分中のコロイダルシリカは本願発明で用いるコ
ーティング用組成物の平滑性を高くするために必要に応
じて使用される。このようなコロイダルシリカとしては
水分散性あるいはアルコールなどの非水系の有機溶媒分
散性コロイダルシリカが使用できる。一般にこの様なコ
ロイダルシリカは固形分としてのシリカを20〜50重
量%含有しており、この値からシリカ配合量を決定でき
る。また、水分散性コロイダルシリカを使用する場合、
固形分以外の成分として存在する水は(A)成分の有機
ケイ素化合物の加水分解に用いることができる。これら
は通常水ガラスから作られるが、このようなコロイダル
シリカは市販品を容易に入手することができる。
ルガノシランのうち50モル%以上がn=1で表される
三官能性の物であることが好ましく、より好ましくは6
0モル%以上であり、最も好ましくは70モル%以上で
ある。これが50モル%未満では、乾燥硬化性が劣り易
いことがある。 (A)成分中のコロイダルシリカは本願発明で用いるコ
ーティング用組成物の平滑性を高くするために必要に応
じて使用される。このようなコロイダルシリカとしては
水分散性あるいはアルコールなどの非水系の有機溶媒分
散性コロイダルシリカが使用できる。一般にこの様なコ
ロイダルシリカは固形分としてのシリカを20〜50重
量%含有しており、この値からシリカ配合量を決定でき
る。また、水分散性コロイダルシリカを使用する場合、
固形分以外の成分として存在する水は(A)成分の有機
ケイ素化合物の加水分解に用いることができる。これら
は通常水ガラスから作られるが、このようなコロイダル
シリカは市販品を容易に入手することができる。
【0022】(A)成分中においてコロイダルシリカを
含む場合にはシリカ分として好ましくは5〜95重量%
の範囲で含有される。より好ましくは10〜90重量
%、最も好ましくは20〜85重量%の範囲である。含
有量が5重量%未満であると所望の平滑性が得られず、
また95重量%を超えるとシリカの均一分散が困難とな
り、(A)成分がゲル化などの不都合を招来することが
ある。
含む場合にはシリカ分として好ましくは5〜95重量%
の範囲で含有される。より好ましくは10〜90重量
%、最も好ましくは20〜85重量%の範囲である。含
有量が5重量%未満であると所望の平滑性が得られず、
また95重量%を超えるとシリカの均一分散が困難とな
り、(A)成分がゲル化などの不都合を招来することが
ある。
【0023】また、上式(I)、(II)の成分でコーテ
ィング層を形成するときなどの(II)の成分、すなわ
ち、(B)成分のシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンは本発明の特徴をなす重要な成分である。このよう
な(B)成分は平均組成式 R2 aSi(OH)bO(4-a-b)/2 …(II) (式中、R2 は同一または異種の置換もしくは非置換の
炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、aおよびbはそ
れぞれ0.2≦a≦2、0.0001≦b≦3、a+b
<4の関係を満たす数である。)で表すことが出来る。
式中R2 としては上記(I)中のR1 と同じものが例示
されるが、好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基、ビニル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ
−メタクリロキシプロピル基、γ−アミノプロピル基、
3,3,3−トリフルオロプロピル基などの置換炭化水
素基、より好ましくはメチル基およびフェニル基であ
る。また、式中aおよびbはそれぞれ上記の関係を満た
す数であり、aが0.2未満またはbが3を超えると硬
化被膜にクラックを生じるなどの不都合があり、また、
aが2を超え4以下の場合またはbが0.0001未満
では硬化がうまく進行しない。
ィング層を形成するときなどの(II)の成分、すなわ
ち、(B)成分のシラノール基含有ポリオルガノシロキ
サンは本発明の特徴をなす重要な成分である。このよう
な(B)成分は平均組成式 R2 aSi(OH)bO(4-a-b)/2 …(II) (式中、R2 は同一または異種の置換もしくは非置換の
炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、aおよびbはそ
れぞれ0.2≦a≦2、0.0001≦b≦3、a+b
<4の関係を満たす数である。)で表すことが出来る。
式中R2 としては上記(I)中のR1 と同じものが例示
されるが、好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基、ビニル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ
−メタクリロキシプロピル基、γ−アミノプロピル基、
3,3,3−トリフルオロプロピル基などの置換炭化水
素基、より好ましくはメチル基およびフェニル基であ
る。また、式中aおよびbはそれぞれ上記の関係を満た
す数であり、aが0.2未満またはbが3を超えると硬
化被膜にクラックを生じるなどの不都合があり、また、
aが2を超え4以下の場合またはbが0.0001未満
では硬化がうまく進行しない。
【0024】このようなシラノール基含有ポリオルガノ
シロキサンは、たとえば、メチルトリクロロシラン、ジ
メチルジクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジ
フェニルジクロロシラン、もしくはこれらに対応するア
ルコキシシランの1種もしくは2種以上の混合物を公知
の方法により大量の水で加水分解することで得ることが
できる。シラノール基含有ポリオルガノシロキサンを得
るのに、アルコキシシランを用いて公知の方法で加水分
解した場合、加水分解されないアルコキシ基が微量に残
る場合がある。つまりシラノール基と極微量のアルコキ
シ基が共存するようなポリオルガノシロキサンが得られ
る事もあるが、この発明では、この様なポリオルガノシ
ロキサンを用いても差支えない。
シロキサンは、たとえば、メチルトリクロロシラン、ジ
メチルジクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジ
フェニルジクロロシラン、もしくはこれらに対応するア
ルコキシシランの1種もしくは2種以上の混合物を公知
の方法により大量の水で加水分解することで得ることが
できる。シラノール基含有ポリオルガノシロキサンを得
るのに、アルコキシシランを用いて公知の方法で加水分
解した場合、加水分解されないアルコキシ基が微量に残
る場合がある。つまりシラノール基と極微量のアルコキ
シ基が共存するようなポリオルガノシロキサンが得られ
る事もあるが、この発明では、この様なポリオルガノシ
ロキサンを用いても差支えない。
【0025】この本発明の(C)成分である硬化触媒
は、上記(A)成分と(B)成分との縮合反応を促進
し、被膜を硬化させるものである。このような触媒とし
ては、アルキルチタン酸塩、オクチル酸錫およびジブチ
ル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジマレエート等のカル
ボン酸の金属塩;ジブチルアミン−2−ヘキソエート、
ジメチルアミンアセテート、エタノールアミンアセテー
ト等のアミン塩;酢酸テトラメチルアンモニウム等のカ
ルボン酸第4級アンモニウム塩;テトラエチルペンタミ
ンのようなアミン類;N−β−アミノエチル−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル
−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のアミ
ン系シランカップリング剤;p−トルエンスルホン酸、
フタル酸、塩酸等の酸類;アルミニウムアルコキシド、
アルミニウムキレート等のアルミニウム化合物、水酸化
カリウムなどのアルカリ触媒;テトライソプロピルチタ
ネート、テトラブチルチタネート、チタニウムテトラア
セチルアセトネート等のチタニウム化合物、メチルトリ
クロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルモ
ノクロロシラン等のハロゲン化シラン等があるが、前記
触媒の他に(A)成分および(B)成分との縮合反応に
有効なものであればとくに制限はない。
は、上記(A)成分と(B)成分との縮合反応を促進
し、被膜を硬化させるものである。このような触媒とし
ては、アルキルチタン酸塩、オクチル酸錫およびジブチ
ル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジマレエート等のカル
ボン酸の金属塩;ジブチルアミン−2−ヘキソエート、
ジメチルアミンアセテート、エタノールアミンアセテー
ト等のアミン塩;酢酸テトラメチルアンモニウム等のカ
ルボン酸第4級アンモニウム塩;テトラエチルペンタミ
ンのようなアミン類;N−β−アミノエチル−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル
−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のアミ
ン系シランカップリング剤;p−トルエンスルホン酸、
フタル酸、塩酸等の酸類;アルミニウムアルコキシド、
アルミニウムキレート等のアルミニウム化合物、水酸化
カリウムなどのアルカリ触媒;テトライソプロピルチタ
ネート、テトラブチルチタネート、チタニウムテトラア
セチルアセトネート等のチタニウム化合物、メチルトリ
クロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルモ
ノクロロシラン等のハロゲン化シラン等があるが、前記
触媒の他に(A)成分および(B)成分との縮合反応に
有効なものであればとくに制限はない。
【0026】(A)成分および(B)成分の配合割合
は、(A)成分1〜99重量部に対して(B)成分99
〜1重量部が好ましく、より好ましくは(A)成分5〜
95重量部に対して(B)成分95〜5重量部、最も好
ましくは(A)成分10〜90重量部に対して(B)成
分90〜10重量部である(ただし、(A)成分と
(B)成分の合計は100重量部である)。(A)成分
が1重量部未満であると常温硬化性に劣り、一方、99
重量部を超えると硬化性が不安定でかつ良好な塗膜が得
られないことがある。
は、(A)成分1〜99重量部に対して(B)成分99
〜1重量部が好ましく、より好ましくは(A)成分5〜
95重量部に対して(B)成分95〜5重量部、最も好
ましくは(A)成分10〜90重量部に対して(B)成
分90〜10重量部である(ただし、(A)成分と
(B)成分の合計は100重量部である)。(A)成分
が1重量部未満であると常温硬化性に劣り、一方、99
重量部を超えると硬化性が不安定でかつ良好な塗膜が得
られないことがある。
【0027】また、(C)成分の添加量は(A)成分と
(B)成分との合計100重量部に対して0.0001
〜10重量部であることが好ましい。より好ましくは
0.0005〜8重量部であり、最も好ましくは0.0
007〜5重量部である。0.0001重量部未満だと
常温で硬化しないことがあり、また、10重量部を越え
ると耐熱性が悪くなることがある。
(B)成分との合計100重量部に対して0.0001
〜10重量部であることが好ましい。より好ましくは
0.0005〜8重量部であり、最も好ましくは0.0
007〜5重量部である。0.0001重量部未満だと
常温で硬化しないことがあり、また、10重量部を越え
ると耐熱性が悪くなることがある。
【0028】窒化アルミニウム粉末表面に皮膜を形成す
るには、たとえば次のようにして行うが、このやり方に
限定されない。上記コーティング用組成物(またはコー
ティング材)を窒化アルミニウム粉末と混合して粉末の
粒子表面に付着させ、この状態で、硬化のための処理を
行って、粒子表面に皮膜を形成する。コーティング剤の
処理温度は、たとえば、加水分解、縮合あるいは脱アル
コール縮合反応、乾燥により窒化アルミニウム粉末表面
に連続したコーティング層を形成しうる温度(たとえ
ば、常温ないしは加熱温度)に適宜設定すればよい。
るには、たとえば次のようにして行うが、このやり方に
限定されない。上記コーティング用組成物(またはコー
ティング材)を窒化アルミニウム粉末と混合して粉末の
粒子表面に付着させ、この状態で、硬化のための処理を
行って、粒子表面に皮膜を形成する。コーティング剤の
処理温度は、たとえば、加水分解、縮合あるいは脱アル
コール縮合反応、乾燥により窒化アルミニウム粉末表面
に連続したコーティング層を形成しうる温度(たとえ
ば、常温ないしは加熱温度)に適宜設定すればよい。
【0029】このようにして得られた有機ケイ素化合物
層を粒子表面に有する窒化アルミニウム粉末は、大幅な
耐水性、耐薬品性の改善が認められ、高温高湿下での使
用が可能となった。シロキサン結合を有する有機ケイ素
化合物層(被膜)の厚みは特に制限はないが、一般的な
耐水性の確保のためには1μm以下が好ましく、用途に
よっては2μm程度までの厚みが必要とされる。しか
し、これ以上の厚みは、窒化アルミニウム粉末の高熱伝
導性を著しく阻害するため好ましくない。
層を粒子表面に有する窒化アルミニウム粉末は、大幅な
耐水性、耐薬品性の改善が認められ、高温高湿下での使
用が可能となった。シロキサン結合を有する有機ケイ素
化合物層(被膜)の厚みは特に制限はないが、一般的な
耐水性の確保のためには1μm以下が好ましく、用途に
よっては2μm程度までの厚みが必要とされる。しか
し、これ以上の厚みは、窒化アルミニウム粉末の高熱伝
導性を著しく阻害するため好ましくない。
【0030】この発明では、たとえば、図1にみるよう
に窒化アルミニウム粉末の粒子1の表面全体に有機ケイ
素化合物コーティング層2が形成されている。粒子の表
面全体に形成されている方が、表面の一部分に形成され
ているよりも耐水性、耐薬品性などの面で好ましい。
に窒化アルミニウム粉末の粒子1の表面全体に有機ケイ
素化合物コーティング層2が形成されている。粒子の表
面全体に形成されている方が、表面の一部分に形成され
ているよりも耐水性、耐薬品性などの面で好ましい。
【0031】
【作用】窒化アルミニウム粉末表面にシロキサン結合を
有する有機ケイ素化合物層が形成されていることによ
り、粉末が高耐水性、高耐アルカリ性および耐熱性を有
する。
有する有機ケイ素化合物層が形成されていることによ
り、粉末が高耐水性、高耐アルカリ性および耐熱性を有
する。
【0032】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は下記実施に限定されない。な
お、以下では、「部」はすべて「重量部」を、「%」は
すべて「重量%」を表す。まず(A)成分の調製方法の
例を説明する。 (調製例A−1)攪拌機、加温ジャケット、コンデンサ
ーおよび温度計を取付けたフラスコ中にIPA−ST
(イソプロパノール分散コロイダルシリカゾル:粒子径
10〜20mμ、固形分30%、H2O0.5%、日産
化学工業社製)100部、メチルトリメトキシシラン6
8部、ジメチルジメトキシシラン18部、水2.7部お
よび無水酢酸0.1部を投入して攪拌しながら80℃の
温度で約3時間かけて部分加水分解反応を行い冷却して
(A)成分を得た。このものは、室温で48時間放置し
たときの固形分が36%であった。ここで得た(A)成
分をA−1と称する。A−1の調製条件は次のとおりで
あった。 ・加水分解性基1モルに対する水のモル数:1×10-1 ・(A)成分のシリカ分含有量:40.2% ・n=1の加水分解性オルガノシランのモル%:77モ
ル% (調製例A−2)攪拌機、加温ジャケット、コンデンサ
ー及び温度計を取り付けたフラスコ中に、IPA−ST
(イソプロパノール分散コロイダルシリカゾル:粒子径
10〜20mμ、固形分30%、H2O 0.5%日産化
学工業社製)100部、メチルトリメトキシシラン68
部、フェニルトリメトキシシラン49.5部、水7.7
部を投入して攪拌しながら65℃の温度で約5時間かけ
て部分加水分解反応を行い冷却して(A)成分を得た。
このものは、室温で48時間放置したときの固形分が3
6%であった。ここで得た(A)成分をA−2と称す
る。A−2の調製条件は次のとおりであった。 ・加水分解性基1モルに対する水のモル数:2×10-1 ・(A)成分のシリカ分含有量:31.3% ・n=1の加水分解性オルガノシランのモル%:100
モル% 次に(B)成分の調製方法の例を説明する。 (調製例B−1)攪拌機、加温ジャケット、コンデンサ
ー、滴下ロートおよび温度計を取付けたフラスコにメチ
ルトリイソプロポキシシラン220部(1モル)とトル
エン150部との混合液を計り取り、1%塩酸水溶液1
08部を上記混合液に20分で滴下してメチルトリプロ
ポキシシランを加水分解した。滴下40分後に攪拌を止
め、二層に分離した少量の塩酸を含んだ下層の水・イソ
プロピルアルコールの混合液を分液し、次に残ったトル
エンの樹脂溶液の塩酸を水洗で除去し、さらにトルエン
を減圧除去した後、イソプロピルアルコールで希釈し平
均分子量約2000のシラノール基含有オルガノポリシ
ロキサンのイソプロピルアルコール40%溶液を得た。
これをB−1と称する。なお、分子量はGPC(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー)により、測定機種
名HLC−802UR(東ソー株式会社製)を用いて、
標準ポリスチレンで検量線を作成し、測定したものであ
る。以後の分子量も同様の方法で測定した。 (調製例B−2)攪拌機、加温ジャケット、コンデンサ
ー、滴下ロートおよび温度計を取付けたフラスコに水1
000部、アセトン50部を計り取り、その混合溶液中
に、メチルトリクロロシラン44.8部(0.3モ
ル)、ジメチルジクロロシラン38.7部(0.3モ
ル)、フェニルトリクロロシラン84.6部(0.4モ
ル)をトルエン200部に溶解したものを攪拌下に滴下
しながら加水分解した。滴下40分後に攪拌を止め、反
応液を分液ロートに移し入れて静置した後、二層に分離
した下層の塩酸水を分液除去し、次に上層のオルガノポ
リシロキサンのトルエン溶液中に残存している水、およ
び塩酸を減圧ストリッピングにより過剰のトルエンと共
に留去して除去し、平均分子量約3000のシラノール
基含有オルガノポリシロキサンのトルエン60%溶液を
得た。これをB−2と称する。
較例を示すが、この発明は下記実施に限定されない。な
お、以下では、「部」はすべて「重量部」を、「%」は
すべて「重量%」を表す。まず(A)成分の調製方法の
例を説明する。 (調製例A−1)攪拌機、加温ジャケット、コンデンサ
ーおよび温度計を取付けたフラスコ中にIPA−ST
(イソプロパノール分散コロイダルシリカゾル:粒子径
10〜20mμ、固形分30%、H2O0.5%、日産
化学工業社製)100部、メチルトリメトキシシラン6
8部、ジメチルジメトキシシラン18部、水2.7部お
よび無水酢酸0.1部を投入して攪拌しながら80℃の
温度で約3時間かけて部分加水分解反応を行い冷却して
(A)成分を得た。このものは、室温で48時間放置し
たときの固形分が36%であった。ここで得た(A)成
分をA−1と称する。A−1の調製条件は次のとおりで
あった。 ・加水分解性基1モルに対する水のモル数:1×10-1 ・(A)成分のシリカ分含有量:40.2% ・n=1の加水分解性オルガノシランのモル%:77モ
ル% (調製例A−2)攪拌機、加温ジャケット、コンデンサ
ー及び温度計を取り付けたフラスコ中に、IPA−ST
(イソプロパノール分散コロイダルシリカゾル:粒子径
10〜20mμ、固形分30%、H2O 0.5%日産化
学工業社製)100部、メチルトリメトキシシラン68
部、フェニルトリメトキシシラン49.5部、水7.7
部を投入して攪拌しながら65℃の温度で約5時間かけ
て部分加水分解反応を行い冷却して(A)成分を得た。
このものは、室温で48時間放置したときの固形分が3
6%であった。ここで得た(A)成分をA−2と称す
る。A−2の調製条件は次のとおりであった。 ・加水分解性基1モルに対する水のモル数:2×10-1 ・(A)成分のシリカ分含有量:31.3% ・n=1の加水分解性オルガノシランのモル%:100
モル% 次に(B)成分の調製方法の例を説明する。 (調製例B−1)攪拌機、加温ジャケット、コンデンサ
ー、滴下ロートおよび温度計を取付けたフラスコにメチ
ルトリイソプロポキシシラン220部(1モル)とトル
エン150部との混合液を計り取り、1%塩酸水溶液1
08部を上記混合液に20分で滴下してメチルトリプロ
ポキシシランを加水分解した。滴下40分後に攪拌を止
め、二層に分離した少量の塩酸を含んだ下層の水・イソ
プロピルアルコールの混合液を分液し、次に残ったトル
エンの樹脂溶液の塩酸を水洗で除去し、さらにトルエン
を減圧除去した後、イソプロピルアルコールで希釈し平
均分子量約2000のシラノール基含有オルガノポリシ
ロキサンのイソプロピルアルコール40%溶液を得た。
これをB−1と称する。なお、分子量はGPC(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー)により、測定機種
名HLC−802UR(東ソー株式会社製)を用いて、
標準ポリスチレンで検量線を作成し、測定したものであ
る。以後の分子量も同様の方法で測定した。 (調製例B−2)攪拌機、加温ジャケット、コンデンサ
ー、滴下ロートおよび温度計を取付けたフラスコに水1
000部、アセトン50部を計り取り、その混合溶液中
に、メチルトリクロロシラン44.8部(0.3モ
ル)、ジメチルジクロロシラン38.7部(0.3モ
ル)、フェニルトリクロロシラン84.6部(0.4モ
ル)をトルエン200部に溶解したものを攪拌下に滴下
しながら加水分解した。滴下40分後に攪拌を止め、反
応液を分液ロートに移し入れて静置した後、二層に分離
した下層の塩酸水を分液除去し、次に上層のオルガノポ
リシロキサンのトルエン溶液中に残存している水、およ
び塩酸を減圧ストリッピングにより過剰のトルエンと共
に留去して除去し、平均分子量約3000のシラノール
基含有オルガノポリシロキサンのトルエン60%溶液を
得た。これをB−2と称する。
【0033】−実施例1〜3− これらの実施例は、成分(A)、(B)および(C)を
必須成分とするコーティング用組成物を用いる場合の実
施例である。成分(A)、(B)および(C)を表1に
示す配合で混合した後、トルエンで5倍に希釈してなる
コーティング液にこれの100部に対して、AlN粉末
を10部添加して、200rpm で1時間攪拌した後、吸
引ろ過した。その後、ろ別されたAlN粉末をトルエン
で洗浄し、吸引ろ過した後、100℃で30分乾燥して
処理粉末(AlN粉末の粒子表面全面に有機ケイ素化合
物層を有する粉末)を得た。なお、AlN粉末は比表面
積2.5m2/gのものを用いた。このようにして得られ
た窒化アルミニウム粉末をそれぞれ(1)−1、(1)
−2、(1)−3と称する。コーティング層の厚みは、
それぞれ、1.0μm〔(1)−1〕、0.7μm
〔(1)−2〕、1.5μm〔(1)−3〕であった。
必須成分とするコーティング用組成物を用いる場合の実
施例である。成分(A)、(B)および(C)を表1に
示す配合で混合した後、トルエンで5倍に希釈してなる
コーティング液にこれの100部に対して、AlN粉末
を10部添加して、200rpm で1時間攪拌した後、吸
引ろ過した。その後、ろ別されたAlN粉末をトルエン
で洗浄し、吸引ろ過した後、100℃で30分乾燥して
処理粉末(AlN粉末の粒子表面全面に有機ケイ素化合
物層を有する粉末)を得た。なお、AlN粉末は比表面
積2.5m2/gのものを用いた。このようにして得られ
た窒化アルミニウム粉末をそれぞれ(1)−1、(1)
−2、(1)−3と称する。コーティング層の厚みは、
それぞれ、1.0μm〔(1)−1〕、0.7μm
〔(1)−2〕、1.5μm〔(1)−3〕であった。
【0034】
【表1】
【0035】−実施例4− これは、(D)成分を主成分とする有機ケイ素化合物を
触媒、硬化剤の存在下で加水分解、縮合あるいは脱アル
コール縮合反応、乾燥によりAlN粒子表面に連続し
た、有機ケイ素化合物コーティング層を形成する場合の
実施例である。攪拌機を取り付けたフラスコ中に、メチ
ルトリメトキシシラン100部、イソプロパノール分散
シリカゾル(触媒化成工業株式会社製、SiO2 含有量
30%)105部、テトラエトキシシラン20部、ジメ
チルジメトキシシラン30部、イソプロパノール100
部、コーティング液固形分に対して100ppmのHC
lとケイ素アルコキシドに対し3%の水を加えた。これ
らを25℃で30分間攪拌した後、密栓下、25℃で1
か月保存した。その後、コーティング材として使用し
た。
触媒、硬化剤の存在下で加水分解、縮合あるいは脱アル
コール縮合反応、乾燥によりAlN粒子表面に連続し
た、有機ケイ素化合物コーティング層を形成する場合の
実施例である。攪拌機を取り付けたフラスコ中に、メチ
ルトリメトキシシラン100部、イソプロパノール分散
シリカゾル(触媒化成工業株式会社製、SiO2 含有量
30%)105部、テトラエトキシシラン20部、ジメ
チルジメトキシシラン30部、イソプロパノール100
部、コーティング液固形分に対して100ppmのHC
lとケイ素アルコキシドに対し3%の水を加えた。これ
らを25℃で30分間攪拌した後、密栓下、25℃で1
か月保存した。その後、コーティング材として使用し
た。
【0036】このようにして得られたコーティング材1
00部に対し、AlN粉末10部を添加し、開放系で2
5℃で200〜300rpm で1時間攪拌した。その後、
吸引ろ過した。ろ別された粉末をIPAで洗浄した後、
吸引ろ過し、50℃で30分間乾燥して処理粉末(Al
N粉末の粒子表面全面に有機ケイ素化合物層を有する粉
末)を得た。AlN粉末は実施例1〜3と同様のものを
使用した。このようにして得られた粉末を(2)−1と
称する。このもののコーティング層の厚みは0.5μm
であった。
00部に対し、AlN粉末10部を添加し、開放系で2
5℃で200〜300rpm で1時間攪拌した。その後、
吸引ろ過した。ろ別された粉末をIPAで洗浄した後、
吸引ろ過し、50℃で30分間乾燥して処理粉末(Al
N粉末の粒子表面全面に有機ケイ素化合物層を有する粉
末)を得た。AlN粉末は実施例1〜3と同様のものを
使用した。このようにして得られた粉末を(2)−1と
称する。このもののコーティング層の厚みは0.5μm
であった。
【0037】−比較例1− 上記実施例で用いた窒化アルミニウム粉末を未処理のま
まで下記の試験に供した。 −比較例2− 上記実施例で用いた窒化アルミニウム粉末を有機ケイ素
化合物でコーティングせずに、酸素の存在下、800℃
で30分間保持して表面に酸化アルミニウム層を形成し
た。酸化アルミニウム層の厚みは0.7μmであった。
まで下記の試験に供した。 −比較例2− 上記実施例で用いた窒化アルミニウム粉末を有機ケイ素
化合物でコーティングせずに、酸素の存在下、800℃
で30分間保持して表面に酸化アルミニウム層を形成し
た。酸化アルミニウム層の厚みは0.7μmであった。
【0038】−比較例3− 上記実施例1において、大日本インキ化学工業株式会社
(DIC)製のアクリル樹脂(品番DL−967)をト
ルエンで2倍に希釈したものをコーティングしたこと、
洗浄溶媒をブタノールとしたこと、および、コーティン
グ後100℃で乾燥したこと以外は実施例1と同様にし
て表面に有機樹脂コーティング層を有する窒化アルミニ
ウム粉末を得た。有機樹脂コーティング層の厚みは、平
均3μmであった。
(DIC)製のアクリル樹脂(品番DL−967)をト
ルエンで2倍に希釈したものをコーティングしたこと、
洗浄溶媒をブタノールとしたこと、および、コーティン
グ後100℃で乾燥したこと以外は実施例1と同様にし
て表面に有機樹脂コーティング層を有する窒化アルミニ
ウム粉末を得た。有機樹脂コーティング層の厚みは、平
均3μmであった。
【0039】実施例1〜4で得られた窒化アルミニウム
粉末および未処理品(比較例1)の耐水性を評価した。
耐水性の評価は、粉末を室温水中に分散し、pHの経時
変化が初期値(初期pH値)より+0.5となるまでの
時間で求めた。結果を表2に示した。
粉末および未処理品(比較例1)の耐水性を評価した。
耐水性の評価は、粉末を室温水中に分散し、pHの経時
変化が初期値(初期pH値)より+0.5となるまでの
時間で求めた。結果を表2に示した。
【0040】
【表2】
【0041】実施例1〜4および比較例1〜3の処理お
よび未処理の窒化アルミニウム粉末について耐薬品性を
調べた。pH10に調整した苛性ソーダ水溶液中に室温
で24時間粉末を保持した後の保持前に対する重量変化
を調べ、結果を表3に示した。
よび未処理の窒化アルミニウム粉末について耐薬品性を
調べた。pH10に調整した苛性ソーダ水溶液中に室温
で24時間粉末を保持した後の保持前に対する重量変化
を調べ、結果を表3に示した。
【0042】
【表3】
【0043】表3にみるように、実施例の処理AlN粉
末は、重量変化がなかったが、比較例のものは重量変化
を示した。
末は、重量変化がなかったが、比較例のものは重量変化
を示した。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、耐水性および耐アル
カリ性が優れ、耐熱性を有する窒化アルミニウム粉末が
提供される。
カリ性が優れ、耐熱性を有する窒化アルミニウム粉末が
提供される。
【図1】この発明の窒化アルミニウム粉末の1実施例の
概略を表す断面図である。
概略を表す断面図である。
1 窒化アルミニウム粉末の粒子 2 有機ケイ素化合物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01B 21/072 CA(STN)
Claims (3)
- 【請求項1】 シロキサン結合を有する有機ケイ素化合
物層が粒子表面に形成されていて、 前記 有機ケイ素化合物層が、一般式(I) R1 nSiX4-n …(I) (式中、R1 は同一または異種の置換もしくは非置換の
炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、nは0〜3の整
数、Xは加水分解性基を示す。)で表わされる加水分解
性オルガノシランを有機溶媒中で部分加水分解してなる
オルガノシランのオリゴマー溶液、または、前記加水分
解性オルガノシランを有機溶媒と水に分散されたコロイ
ダルシリカ中で部分加水分解してなる、オルガノシラン
のシリカ分散オリゴマー溶液から作られている窒化アル
ミニウム粉末。 - 【請求項2】 シロキサン結合を有する有機ケイ素化合
物層が粒子表面に形成されていて、 前記 有機ケイ素化合物層が、 (A) 一般式(I) R1 nSiX4-n …(I) (式中、R1 は同一または異種の置換もしくは非置換の
炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、nは0〜3の整
数、Xは加水分解性基を示す。)で表わされる加水分解
性オルガノシランを有機溶媒中で部分加水分解してなる
オルガノシランのオリゴマー溶液、または、前記加水分
解性オルガノシランを有機溶媒と水に分散されたコロイ
ダルシリカ中で部分加水分解してなる、オルガノシラン
のシリカ分散オリゴマー溶液、 (B) 平均組成式(II) R2 aSi(OH)bO(4-a-b)/2 …(II) (式中、R2 は同一または異種の置換もしくは非置換の
炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、aおよびbはそ
れぞれ0.2≦a≦2、0.0001≦b≦3、a+b
<4の関係を満たす数である。)で表わされる、分子中
にシラノール基を含有するポリオルガノシロキサン、お
よび、 (C) 触媒 を必須成分とするコーティング用組成物から作られてい
る窒化アルミニウム粉末。 - 【請求項3】 有機ケイ素化合物層が2μm以下の厚み
を有する請求項1または2のいずれかに記載の窒化アル
ミニウム粉末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3092424A JP2981002B2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 窒化アルミニウム粉末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3092424A JP2981002B2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 窒化アルミニウム粉末 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04321506A JPH04321506A (ja) | 1992-11-11 |
JP2981002B2 true JP2981002B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=14054050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3092424A Expired - Lifetime JP2981002B2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 窒化アルミニウム粉末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2981002B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7494635B2 (en) | 2003-08-21 | 2009-02-24 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Boron nitride agglomerated powder |
US7662324B2 (en) | 2001-04-30 | 2010-02-16 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc | Polymer processing aid and method for processing polymers |
USRE45803E1 (en) | 2001-08-07 | 2015-11-17 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | High solids HBN slurry, HBN paste, spherical HBN powder, and methods of making and using them |
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JP2000143808A (ja) * | 1998-11-17 | 2000-05-26 | Fuji Kobunshi Kogyo Kk | 熱伝導性・電気絶縁性シリコーンゲル組成物 |
US6660241B2 (en) | 2000-05-01 | 2003-12-09 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Highly delaminated hexagonal boron nitride powders, process for making, and uses thereof |
US6794435B2 (en) | 2000-05-18 | 2004-09-21 | Saint Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Agglomerated hexagonal boron nitride powders, method of making, and uses thereof |
US6764975B1 (en) | 2000-11-28 | 2004-07-20 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Method for making high thermal diffusivity boron nitride powders |
JP4804023B2 (ja) * | 2005-04-08 | 2011-10-26 | 東洋アルミニウム株式会社 | 窒化アルミニウム系粉末及びその製造方法ならびにそれを含む熱伝導性材料 |
CN112585087B (zh) * | 2018-08-24 | 2022-04-12 | 昭和电工株式会社 | 含硅氧化物被覆氮化铝粒子的制造方法和含硅氧化物被覆氮化铝粒子 |
WO2024127697A1 (ja) * | 2022-12-16 | 2024-06-20 | 株式会社レゾナック | 珪素含有酸化物被覆窒化アルミニウム粒子の製造方法 |
-
1991
- 1991-04-23 JP JP3092424A patent/JP2981002B2/ja not_active Expired - Lifetime
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USRE45803E1 (en) | 2001-08-07 | 2015-11-17 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | High solids HBN slurry, HBN paste, spherical HBN powder, and methods of making and using them |
USRE45923E1 (en) | 2001-08-07 | 2016-03-15 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | High solids HBN slurry, HBN paste, spherical HBN powder, and methods of making and using them |
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US7494635B2 (en) | 2003-08-21 | 2009-02-24 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Boron nitride agglomerated powder |
US7914886B2 (en) | 2003-08-21 | 2011-03-29 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Structural component comprising boron nitride agglomerated powder |
US8169767B2 (en) | 2003-08-21 | 2012-05-01 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Boron nitride agglomerated powder and devices comprising the powder |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04321506A (ja) | 1992-11-11 |
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