JP2960516B2 - 画像記録装置 - Google Patents
画像記録装置Info
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- JP2960516B2 JP2960516B2 JP26506490A JP26506490A JP2960516B2 JP 2960516 B2 JP2960516 B2 JP 2960516B2 JP 26506490 A JP26506490 A JP 26506490A JP 26506490 A JP26506490 A JP 26506490A JP 2960516 B2 JP2960516 B2 JP 2960516B2
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- Japan
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- recording
- head
- temperature
- ink
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は記録装置に関し、特に記録中に記録を中断す
る待機モードを有した画像記録装置に関する。
る待機モードを有した画像記録装置に関する。
この種の記録装置として、従来より、インクジェット
記録方式、熱転写記録方式等のデジタル記録装置が良く
知られている。
記録方式、熱転写記録方式等のデジタル記録装置が良く
知られている。
特にインクジェッタ記録装置は、カラー化が容易であ
る等の利点を有し、例えばコンピュータグラフィックス
の出力装置等として普及している。
る等の利点を有し、例えばコンピュータグラフィックス
の出力装置等として普及している。
第7図は、インクジェット記録装置をコンピュータグ
ラフィックスにおける出力装置として用いた場合の構成
を示すブロック図である。第7図において、ホストコン
ピュータ101が有する画像データはインターフェース103
に送られ、インターフェース103内の図示しないメモリ
に一たん記憶される。インターフェース103は、そのメ
モリ内の画像データを、インクジェットプリンタで処理
できる形態に変換した後、これらをインクジェットプリ
ンタ105に転送する。インクジェットプリンタ105は、転
送されてきた画像データに応じて記録を行う。
ラフィックスにおける出力装置として用いた場合の構成
を示すブロック図である。第7図において、ホストコン
ピュータ101が有する画像データはインターフェース103
に送られ、インターフェース103内の図示しないメモリ
に一たん記憶される。インターフェース103は、そのメ
モリ内の画像データを、インクジェットプリンタで処理
できる形態に変換した後、これらをインクジェットプリ
ンタ105に転送する。インクジェットプリンタ105は、転
送されてきた画像データに応じて記録を行う。
以上のような構成において、インターフェースが有す
るメモリの容量は、一般に通常数メガバイト〜数十メガ
バイトであるが、ホストコンピュータが有する画像デー
タの量が時としてこれを上回る場合がある。そのような
場合、ホストコンピュータはインターフェースが有する
メモリの容量分だけデータを転送し、これらのデータに
よる記録が終了した後、さらに残りのデータを転送しこ
れらに基づいた記録を行うようにくることができる。こ
の際、プリンタはインターフェースからのデータに基づ
いて記録を行った後、記憶紙の搬送と記録ヘッド駆動を
中断して次のデータが転送されてくるのを待機する。こ
れにより、上述した構成の画像記録のためのシステム
は、そのインターフェースのメモリ容量よりも大きい量
の画像データに対処し、これに基づいた記録を行うこと
が可能となる。
るメモリの容量は、一般に通常数メガバイト〜数十メガ
バイトであるが、ホストコンピュータが有する画像デー
タの量が時としてこれを上回る場合がある。そのような
場合、ホストコンピュータはインターフェースが有する
メモリの容量分だけデータを転送し、これらのデータに
よる記録が終了した後、さらに残りのデータを転送しこ
れらに基づいた記録を行うようにくることができる。こ
の際、プリンタはインターフェースからのデータに基づ
いて記録を行った後、記憶紙の搬送と記録ヘッド駆動を
中断して次のデータが転送されてくるのを待機する。こ
れにより、上述した構成の画像記録のためのシステム
は、そのインターフェースのメモリ容量よりも大きい量
の画像データに対処し、これに基づいた記録を行うこと
が可能となる。
ところで、このような記録動作を中断した待機モード
を有する記録装置の場合には、以下のような問題点があ
った。
を有する記録装置の場合には、以下のような問題点があ
った。
すなわち、記録される画像において待機の前後で濃度
が不連続的に変化してしまうことがある。これは記録の
安定性の見地から好ましいものでなく、特に、同一の記
録紙上において上述の濃度変化を生じた場合、画像品位
を著しく損うことになる。
が不連続的に変化してしまうことがある。これは記録の
安定性の見地から好ましいものでなく、特に、同一の記
録紙上において上述の濃度変化を生じた場合、画像品位
を著しく損うことになる。
第8図は1枚の記録紙に記録を行う間に上記待機状態
が生ずる場合の記録紙の模式図である。第8図におい
て、記録ヘッドの記録輻、すなわち、インクジェット方
式の記録ヘッドでは吐出口の配列する範囲の長さはdで
同図中X方向に走査して画像記録を行うものとする。ま
た、同図に示される記録紙1枚には全部で24走査分の画
像を記録できるが、インターフェースのメモリ容量は、
5走査分の容量しかないものとする。
が生ずる場合の記録紙の模式図である。第8図におい
て、記録ヘッドの記録輻、すなわち、インクジェット方
式の記録ヘッドでは吐出口の配列する範囲の長さはdで
同図中X方向に走査して画像記録を行うものとする。ま
た、同図に示される記録紙1枚には全部で24走査分の画
像を記録できるが、インターフェースのメモリ容量は、
5走査分の容量しかないものとする。
このような場合、まず、図中Aで示される部分に連続
して記録を行ない、その後、Bで示される部分の画像デ
ータが転送されてくるまで待機状態に入る。この転送終
了後、Bの部分に連続して記録を行ない、その後、Cの
部分の画像データが転送されてくるまで再び待機状態に
入る。そして、この転送が終了した後、Cの部分に連続
して記録を行ない、1枚の記録紙分の記録を終了する。
して記録を行ない、その後、Bで示される部分の画像デ
ータが転送されてくるまで待機状態に入る。この転送終
了後、Bの部分に連続して記録を行ない、その後、Cの
部分の画像データが転送されてくるまで再び待機状態に
入る。そして、この転送が終了した後、Cの部分に連続
して記録を行ない、1枚の記録紙分の記録を終了する。
ところで、記録ヘッドは一般に記録を連続的に行うと
その温度が上昇する。例えば、インクジェット方式の記
録ヘッドでは、インク吐出のための吐出エネルギー発生
素子が吐出に伴なって熱エネルギーを発生しヘッドの温
度を上昇させる。熱転写方式の記録ヘッドにおいても発
熱素子が発生する熱によってヘッドの温度が上昇する。
このように温度が上昇すると、例えばインクジェット方
式の記録ヘッドでは、インクの粘度が下がりインク吐出
量が増加して記録濃度が上昇する。また、熱転写方式で
は転写するインク量または面積が増加して同様に濃度が
上昇する。ところが、一たん記録を待機する状態に入る
と温度が下がり、その直後の記録においては記録濃度が
低下する場合がある。この現象はどのような記録ヘッド
にも少なからずみられることであるが、特に、インクジ
ェット方式の中でもヒータを発熱させてインクを沸騰さ
せこれによって生じる気泡の圧力で吐出するいわゆるバ
ブルジェット方式の記録ヘッドにおいて顕著である。
その温度が上昇する。例えば、インクジェット方式の記
録ヘッドでは、インク吐出のための吐出エネルギー発生
素子が吐出に伴なって熱エネルギーを発生しヘッドの温
度を上昇させる。熱転写方式の記録ヘッドにおいても発
熱素子が発生する熱によってヘッドの温度が上昇する。
このように温度が上昇すると、例えばインクジェット方
式の記録ヘッドでは、インクの粘度が下がりインク吐出
量が増加して記録濃度が上昇する。また、熱転写方式で
は転写するインク量または面積が増加して同様に濃度が
上昇する。ところが、一たん記録を待機する状態に入る
と温度が下がり、その直後の記録においては記録濃度が
低下する場合がある。この現象はどのような記録ヘッド
にも少なからずみられることであるが、特に、インクジ
ェット方式の中でもヒータを発熱させてインクを沸騰さ
せこれによって生じる気泡の圧力で吐出するいわゆるバ
ブルジェット方式の記録ヘッドにおいて顕著である。
第8図に示したような画像記録を行うときの記録濃度
変化が第9図に示される。
変化が第9図に示される。
第9図に示されるように、連続的に記録しているとき
は少しずつ記録ヘッドの温度が上昇しこれに伴なって濃
度が上昇するので、濃度変化は目立たないが、同図中に
示される時点D,Eで示される記録待機状態が間に入る
と、記録ヘッドの温度低下に伴なって濃度変化が急激に
おきる。この結果、記録される画像においてこのような
待機状態の前後に記録された部分間の濃度差が非常に目
立ってしまうという問題点を生じる。
は少しずつ記録ヘッドの温度が上昇しこれに伴なって濃
度が上昇するので、濃度変化は目立たないが、同図中に
示される時点D,Eで示される記録待機状態が間に入る
と、記録ヘッドの温度低下に伴なって濃度変化が急激に
おきる。この結果、記録される画像においてこのような
待機状態の前後に記録された部分間の濃度差が非常に目
立ってしまうという問題点を生じる。
これに対して、従来は、例えばこのような待機状態前
後のヘッド温度を一定に保つため、一般に記録ヘッドに
サーミスタ等の温度検知手段および保温用ヒータを備
え、温度検知手段が検知するヘッド温度に応じて保温用
ヒータを駆動し温度制御を行うものがよく知られてい
た。
後のヘッド温度を一定に保つため、一般に記録ヘッドに
サーミスタ等の温度検知手段および保温用ヒータを備
え、温度検知手段が検知するヘッド温度に応じて保温用
ヒータを駆動し温度制御を行うものがよく知られてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、この種の温度制御は、温度が急激に変
化している場合の応答が遅く、第9図中時点DやEのよ
うに比較的急激な温度変化をする場合に精密な温度制御
を行うことが困難であった。特に、1つの記録ヘッドに
1つのサーミスタとヒータを備え、記録ヘッド全体を一
定の温度に制御しようとする場合、サーミスタで検知す
る温度が所定の温度に達していても、吐出エネルギー発
生素子を配設し吐出エネルギーをインクに作用させる場
所である液路内のインク温度がその温度に達しておら
ず、この状態で記録を行うと依然として濃度差が残ると
いうことがしばしばある。このため、直接吐出に関与す
る液路内インクをなるべく早く所定の温度に立上げるこ
と、このような現象を克服するために必要とされてい
る。
化している場合の応答が遅く、第9図中時点DやEのよ
うに比較的急激な温度変化をする場合に精密な温度制御
を行うことが困難であった。特に、1つの記録ヘッドに
1つのサーミスタとヒータを備え、記録ヘッド全体を一
定の温度に制御しようとする場合、サーミスタで検知す
る温度が所定の温度に達していても、吐出エネルギー発
生素子を配設し吐出エネルギーをインクに作用させる場
所である液路内のインク温度がその温度に達しておら
ず、この状態で記録を行うと依然として濃度差が残ると
いうことがしばしばある。このため、直接吐出に関与す
る液路内インクをなるべく早く所定の温度に立上げるこ
と、このような現象を克服するために必要とされてい
る。
本発明は、上述の問題点に鑑みなされたものであり、
その目的とするところは、画像記録中に記録を中断して
待機状態となるモードを有する記録装置において、記録
の中断後記録を再開する前に、記録を中断する直前の記
録ヘッド温度と記録を中断した時間等に応じて予じめ記
録ヘッドの記録素子を駆動することにより、記録素子の
温度を上昇させて中断前後で生ずる濃度差を抑えること
が可能な画像記録装置を提供することにある。
その目的とするところは、画像記録中に記録を中断して
待機状態となるモードを有する記録装置において、記録
の中断後記録を再開する前に、記録を中断する直前の記
録ヘッド温度と記録を中断した時間等に応じて予じめ記
録ヘッドの記録素子を駆動することにより、記録素子の
温度を上昇させて中断前後で生ずる濃度差を抑えること
が可能な画像記録装置を提供することにある。
そのために本発明では、熱エネルギーを利用して記録
を行う記録ヘッドを駆動して画像を記録している際に、
一時的に記録動作を中断および再開できる画像記録装置
において、記録動作中に起こる一時的な前記中断を判断
する判断手段と、前記記録ヘッドの温度を検出するヘッ
ド温度検出手段と、前記判断手段が記録動作中に起こる
一時的な前記中断を判断した際、前記ヘッド温度検出手
段によって検出されたヘッド温度を記憶する記憶手段
と、記録中断時間を計時する中断時間計時手段と、前記
記憶手段に記憶されたヘッド温度と前記中断時間計時手
段によって計時された中断時間に応じて、記録中断時と
記録再開時の記録濃度を等しくすべく記録再開時に画像
記録に先立って前記記録ヘッドに温度制御のための駆動
信号を与えるヘッド駆動制御手段と、を有すること特徴
とする。
を行う記録ヘッドを駆動して画像を記録している際に、
一時的に記録動作を中断および再開できる画像記録装置
において、記録動作中に起こる一時的な前記中断を判断
する判断手段と、前記記録ヘッドの温度を検出するヘッ
ド温度検出手段と、前記判断手段が記録動作中に起こる
一時的な前記中断を判断した際、前記ヘッド温度検出手
段によって検出されたヘッド温度を記憶する記憶手段
と、記録中断時間を計時する中断時間計時手段と、前記
記憶手段に記憶されたヘッド温度と前記中断時間計時手
段によって計時された中断時間に応じて、記録中断時と
記録再開時の記録濃度を等しくすべく記録再開時に画像
記録に先立って前記記録ヘッドに温度制御のための駆動
信号を与えるヘッド駆動制御手段と、を有すること特徴
とする。
以上の構成によれば、一時的な記録の中断時における
ヘッド温度とこの中断時間とに応じて、記録中断時と記
録再開時の記録濃度を等しくすべく、画像の記録に先立
ってヘッドを駆動する駆動信号が与えられるので、記録
再開時のヘッド温度を上記記録濃度を等しくするような
温度まで上げることが可能となる。
ヘッド温度とこの中断時間とに応じて、記録中断時と記
録再開時の記録濃度を等しくすべく、画像の記録に先立
ってヘッドを駆動する駆動信号が与えられるので、記録
再開時のヘッド温度を上記記録濃度を等しくするような
温度まで上げることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
る。
第1図は、本発明の第1実施例に関する記録装置およ
びそのホストコンピュータからなるシステムのブロック
図である。
びそのホストコンピュータからなるシステムのブロック
図である。
第1図において、101および103はそれぞれ第7図にて
説明したのと同様のホストコンピュータおよびインター
フェースであり、また105はインクジェットプリンタで
あり、インクジェットプリンタ105の本例にかかる構成
は以下に示される。
説明したのと同様のホストコンピュータおよびインター
フェースであり、また105はインクジェットプリンタで
あり、インクジェットプリンタ105の本例にかかる構成
は以下に示される。
110はインターフェース103から転送される駆動データ
に基づいて記録ヘッドを駆動するドライバ、111はプリ
ンタ105の各部の制御を実行するCPU、111AはCPU111によ
る制御処理のワークエリア等として用いられる領域や後
述の待機時間を計数するカウンタ領域、さらには検出温
度を格納するレジスタを有するRAM、111Bは第5図にて
後述される処理手順や第4図にて後述されるテーブル等
を格納したROMである。112はいわゆるバブルジェット方
式の記録ヘッド、113はサーミスタ等のヘッド温度検知
手段である。114は記録ヘッド112を搭載して記録のため
の走査移動を行うキャリッジを駆動するためのキャリッ
ジ駆動モータであり、後述の所定位置での空吐出の際に
も所定の駆動を行う。また、102は画像データ信号、104
は駆動データ信号、120はインターフェースの状態指示
信号、121はヘッド駆動信号、122は吐出指令信号、123
はヘッド温度信号、124はキャリッジ移動信号である。
に基づいて記録ヘッドを駆動するドライバ、111はプリ
ンタ105の各部の制御を実行するCPU、111AはCPU111によ
る制御処理のワークエリア等として用いられる領域や後
述の待機時間を計数するカウンタ領域、さらには検出温
度を格納するレジスタを有するRAM、111Bは第5図にて
後述される処理手順や第4図にて後述されるテーブル等
を格納したROMである。112はいわゆるバブルジェット方
式の記録ヘッド、113はサーミスタ等のヘッド温度検知
手段である。114は記録ヘッド112を搭載して記録のため
の走査移動を行うキャリッジを駆動するためのキャリッ
ジ駆動モータであり、後述の所定位置での空吐出の際に
も所定の駆動を行う。また、102は画像データ信号、104
は駆動データ信号、120はインターフェースの状態指示
信号、121はヘッド駆動信号、122は吐出指令信号、123
はヘッド温度信号、124はキャリッジ移動信号である。
第2図(A)および(B)は、上述したインクジェッ
トプリンタのそれぞれ概略断面図および要部斜視図であ
る。
トプリンタのそれぞれ概略断面図および要部斜視図であ
る。
これら図において、記録ヘッド112はキャリッジ6に
搭載され、記録のための走査移動を行うことができ、ま
た、後述されるように空吐出のために所定の位置へ移動
することができる。キャリッジ6はこれら移動におい
て、ガイド6Aによってこの移動路を案内されながら、ベ
ルト6Bを介して伝達される不図示のキャリッジモータか
らの駆動力によって移動する。なお、記録ヘッド112は
第2図(B)に示されるように、イエロ,マゼンタ,シ
アン,ブラックの各インクに対応した4つの記録ヘッド
からなり、各記録ヘッドは副走査方向(走査方向に垂直
な方向)に例えば64個の吐出口を有している。
搭載され、記録のための走査移動を行うことができ、ま
た、後述されるように空吐出のために所定の位置へ移動
することができる。キャリッジ6はこれら移動におい
て、ガイド6Aによってこの移動路を案内されながら、ベ
ルト6Bを介して伝達される不図示のキャリッジモータか
らの駆動力によって移動する。なお、記録ヘッド112は
第2図(B)に示されるように、イエロ,マゼンタ,シ
アン,ブラックの各インクに対応した4つの記録ヘッド
からなり、各記録ヘッドは副走査方向(走査方向に垂直
な方向)に例えば64個の吐出口を有している。
160は記録ヘッド112の記録領域に隣接した領域におい
て記録ヘッド112の各吐出口と対向可能なように設けら
れたインク受けであり、記録ヘッドから吐出されたイン
クを受ける部分は、例えばインク吸収体によって形成さ
れもしくはこれとともに受けたインクを不図示の廃イン
クタンクに導くように形成することができる。記録ヘッ
ド112は、後述されるように記録待機の後、インク受け1
12に対向する位置でいわゆる空吐出を行ない各液路内イ
ンクの温度を上昇させる。なお、空吐出に際しては上述
のような専用のインク受け160を用いずに、吐出回復処
理に係るキャピング部材等を利用するともできる。
て記録ヘッド112の各吐出口と対向可能なように設けら
れたインク受けであり、記録ヘッドから吐出されたイン
クを受ける部分は、例えばインク吸収体によって形成さ
れもしくはこれとともに受けたインクを不図示の廃イン
クタンクに導くように形成することができる。記録ヘッ
ド112は、後述されるように記録待機の後、インク受け1
12に対向する位置でいわゆる空吐出を行ない各液路内イ
ンクの温度を上昇させる。なお、空吐出に際しては上述
のような専用のインク受け160を用いずに、吐出回復処
理に係るキャピング部材等を利用するともできる。
記録ヘッド112の吐出口形成面と対向可能な範囲には
記録紙2の記録面を規制するためのプラテン9が延在す
る。記録紙2は所定量の搬送がなされた後、カットされ
て単一のシート状とされるが、記録がなされる前はロー
ル紙20の形態でプリンタ105の所定位置に格納されてい
る。ロール紙20は記録動作に応じその一端が給紙ローラ
3によって記録媒体へ送られ、記録領域においてはそれ
ぞれ一対の上流側の搬送ローラ4および下流側搬送ロー
ラ8によって記録面を規制されながら搬送される。この
搬送とキャリッジ6による走査移動とを順次くり返すこ
とにより、記録ヘッド112はインクを吐出して記録紙2
に記録を行なって行く。記録紙2の1ページの後端に相
当する部分がカッター5の位置まで搬送されくると、こ
のカッターを回転させることにより記録紙2はカットさ
れ、その後この記録紙における1ページ分の記録を終了
すると、紙ガイド10,11を経て排紙トレイ等所定の部位
に排紙される。
記録紙2の記録面を規制するためのプラテン9が延在す
る。記録紙2は所定量の搬送がなされた後、カットされ
て単一のシート状とされるが、記録がなされる前はロー
ル紙20の形態でプリンタ105の所定位置に格納されてい
る。ロール紙20は記録動作に応じその一端が給紙ローラ
3によって記録媒体へ送られ、記録領域においてはそれ
ぞれ一対の上流側の搬送ローラ4および下流側搬送ロー
ラ8によって記録面を規制されながら搬送される。この
搬送とキャリッジ6による走査移動とを順次くり返すこ
とにより、記録ヘッド112はインクを吐出して記録紙2
に記録を行なって行く。記録紙2の1ページの後端に相
当する部分がカッター5の位置まで搬送されくると、こ
のカッターを回転させることにより記録紙2はカットさ
れ、その後この記録紙における1ページ分の記録を終了
すると、紙ガイド10,11を経て排紙トレイ等所定の部位
に排紙される。
上例に用いた記録ヘッドは、前述したようにバブルジ
ェット方式の記録ヘッドである。この記録ヘッドの1つ
の吐出口に対応する部分を第3図に示す。
ェット方式の記録ヘッドである。この記録ヘッドの1つ
の吐出口に対応する部分を第3図に示す。
第3図は吐出口およびこれに連通する液路の断面図で
あり、150は発熱抵抗体よりなるヒーター(電気熱変換
体)、151はヒーター1590に電力を供給するための電極
であり、これらヒーター150および電極151はSi等の基板
上に形成される。152は吐出口、153は液路内に満たされ
るインクである。
あり、150は発熱抵抗体よりなるヒーター(電気熱変換
体)、151はヒーター1590に電力を供給するための電極
であり、これらヒーター150および電極151はSi等の基板
上に形成される。152は吐出口、153は液路内に満たされ
るインクである。
以上のような構成の記録ヘッドにおいては、電極151
に電気パルスを印加してヒーター150を発熱させる。こ
の発熱によってインク153中に膜沸騰を生じさせ、この
膜沸騰による気泡の圧力により吐出口152からインクを
吐出する。このようなヘッドで吐出を行うと、ヒーター
150の熱が吐出されるインクに直接作用する部位である
液路内のインク温度が比較的速やかに上昇する。このた
め前述したような記録待機後の記録濃度差の発生を防止
するため予じめ空吐出を行うことにより液路内インク温
度と待機状態前の温度との差を極力小さくすることが可
能となる。
に電気パルスを印加してヒーター150を発熱させる。こ
の発熱によってインク153中に膜沸騰を生じさせ、この
膜沸騰による気泡の圧力により吐出口152からインクを
吐出する。このようなヘッドで吐出を行うと、ヒーター
150の熱が吐出されるインクに直接作用する部位である
液路内のインク温度が比較的速やかに上昇する。このた
め前述したような記録待機後の記録濃度差の発生を防止
するため予じめ空吐出を行うことにより液路内インク温
度と待機状態前の温度との差を極力小さくすることが可
能となる。
第4図は、待機前の温度および待機時間に応じて空吐
出を何パルス行うかを示す線図である。曲線Fは、待機
状態直前の記録ヘッド温度が45℃の場合、曲線Gは50℃
の場合、曲線Hは40℃の場合をそれぞれ示す。このよう
に待機直前の温度が高い場合ほど、また、待機時間が長
い場合ほど多数パルスの空吐出を行うことによって、液
路内インクの温度を速やかに待機状態前の温度に近づけ
ることができ、濃度の変化を極力抑えることが可能とな
る。第4図に示した線図は、ヘッドの構造によっで異な
るため、実験によってあらかじめ求めておくことが望ま
しい。
出を何パルス行うかを示す線図である。曲線Fは、待機
状態直前の記録ヘッド温度が45℃の場合、曲線Gは50℃
の場合、曲線Hは40℃の場合をそれぞれ示す。このよう
に待機直前の温度が高い場合ほど、また、待機時間が長
い場合ほど多数パルスの空吐出を行うことによって、液
路内インクの温度を速やかに待機状態前の温度に近づけ
ることができ、濃度の変化を極力抑えることが可能とな
る。第4図に示した線図は、ヘッドの構造によっで異な
るため、実験によってあらかじめ求めておくことが望ま
しい。
第5図は本例にかかる記録処理の手順を示すフローチ
ャートである。以下、第5図を参照して本例の記録処理
について説明する。
ャートである。以下、第5図を参照して本例の記録処理
について説明する。
記録処理が起動されると、ステップS501でホストコン
ピュータ101からインタフェース103にそのメモリ容量に
応じた所定量の画像データ、例えば第8図にて説明した
5走査分の画像データが転送されるのを待機する。転送
された画像データはインターフェース103のメモリに格
納され駆動データに変換されるが、この所定量の転送を
終了すると、ステップS503で上記所定量の記録が、本処
理手順が起動された以後になされたか否かをフラグによ
って判断する。すなわち、ここでは第8図に示される1
ページ分の記録のうち最初の記録か否かを判断するもの
であり、フラグが“L"であれば1ページの最初の記録で
あるとしてステップS505へ進み、1走査分の記録動作を
行う。すなわち、記録ヘッド112を記録紙2の記録領域
に対抗させながらこの範囲を1往復させ、この間の往動
作もしくは往復両動作に応じてインクを吐出して1走査
分の記録を行う。
ピュータ101からインタフェース103にそのメモリ容量に
応じた所定量の画像データ、例えば第8図にて説明した
5走査分の画像データが転送されるのを待機する。転送
された画像データはインターフェース103のメモリに格
納され駆動データに変換されるが、この所定量の転送を
終了すると、ステップS503で上記所定量の記録が、本処
理手順が起動された以後になされたか否かをフラグによ
って判断する。すなわち、ここでは第8図に示される1
ページ分の記録のうち最初の記録か否かを判断するもの
であり、フラグが“L"であれば1ページの最初の記録で
あるとしてステップS505へ進み、1走査分の記録動作を
行う。すなわち、記録ヘッド112を記録紙2の記録領域
に対抗させながらこの範囲を1往復させ、この間の往動
作もしくは往復両動作に応じてインクを吐出して1走査
分の記録を行う。
次に、ステップS507で,例えばCPU111が内蔵する走査
回数カウンタの内容によって1ページ分の記録が終了し
たか否かを判断する。ここで記録終了でないと判断され
ると、次にステップS509でインタフェース103内のメモ
リに格納される所定量の駆動データによる記録が終了し
たか否かを判断する。例えば、第8図に示す例では、5
走査分の記録を終了したか否かをCPU111が内蔵するカウ
ンタの内容によって判断することができる。ここで否定
判断の場合はステップS505以下の処理を繰り返えす。
回数カウンタの内容によって1ページ分の記録が終了し
たか否かを判断する。ここで記録終了でないと判断され
ると、次にステップS509でインタフェース103内のメモ
リに格納される所定量の駆動データによる記録が終了し
たか否かを判断する。例えば、第8図に示す例では、5
走査分の記録を終了したか否かをCPU111が内蔵するカウ
ンタの内容によって判断することができる。ここで否定
判断の場合はステップS505以下の処理を繰り返えす。
ステップS509でインターフェース103のメモリに内蔵
される駆動データ分の記録が終了したと判断されると、
ステップS551で上記所定量の走査が終了したことを示す
フラグを“H"とし、ステップS513で記録ヘッド112をホ
ームポジション等の待機位置へ移動させ、これと同時に
ステップS515で待機時間の計時を開始する。この計時
は、インターフェース103から供給される待機状態を示
す信号の期間を係数することによって行うことができ
る。この処理と共にステップS517で上記所定量走査終了
時の記録ヘッド温度を検知しRAM111Aに格納した後ステ
ップS501へ戻り待機状態に入いる。
される駆動データ分の記録が終了したと判断されると、
ステップS551で上記所定量の走査が終了したことを示す
フラグを“H"とし、ステップS513で記録ヘッド112をホ
ームポジション等の待機位置へ移動させ、これと同時に
ステップS515で待機時間の計時を開始する。この計時
は、インターフェース103から供給される待機状態を示
す信号の期間を係数することによって行うことができ
る。この処理と共にステップS517で上記所定量走査終了
時の記録ヘッド温度を検知しRAM111Aに格納した後ステ
ップS501へ戻り待機状態に入いる。
ステップS501において、インターフェース103への画
像データ転送が終了した旨の判断がなされさらにステッ
プS503において、ステップS511でセットしたフラグの内
容が“H"であると判断すると、すなわち、記録を中断し
て待機していた状態であると判断すると、ステップS519
へ進み、これまで計時した待機時間を検知し、また、こ
れとともにこの計時時間をリセットする。次に、ステッ
プS521で記録ヘッド112をインク受け160の位置まで移動
させて空吐出を行わせる。この空吐出は、ROM111Bに格
納され第4図に示したような関係を有するテーブルを参
照し、ステップS519で検知した待機時間およびステップ
S517で検知した待機前の記録ヘッドの温度に基づいて空
吐出の吐出数を決定することにより行う。この空吐出動
作を終了すると、ステップS505へ進み記録動作に入い
る。
像データ転送が終了した旨の判断がなされさらにステッ
プS503において、ステップS511でセットしたフラグの内
容が“H"であると判断すると、すなわち、記録を中断し
て待機していた状態であると判断すると、ステップS519
へ進み、これまで計時した待機時間を検知し、また、こ
れとともにこの計時時間をリセットする。次に、ステッ
プS521で記録ヘッド112をインク受け160の位置まで移動
させて空吐出を行わせる。この空吐出は、ROM111Bに格
納され第4図に示したような関係を有するテーブルを参
照し、ステップS519で検知した待機時間およびステップ
S517で検知した待機前の記録ヘッドの温度に基づいて空
吐出の吐出数を決定することにより行う。この空吐出動
作を終了すると、ステップS505へ進み記録動作に入い
る。
上記第1実施例では、待機後に液路内インクの温度を
上昇させるため実際にインクを吐出するものとしたが、
第2実施例では、インクが吐出しない程度の電圧、又は
パルス幅の駆動パルスを印加する。
上昇させるため実際にインクを吐出するものとしたが、
第2実施例では、インクが吐出しない程度の電圧、又は
パルス幅の駆動パルスを印加する。
バブルジェット方式の場合、インク吐出を行う際の気
泡の生成,消滅に伴うキャビテーション等により、ヒー
ターが損傷を受けることがある。このため、できるだけ
不必要なインク吐出を行わないようにすることによって
記録ヘッドの寿命低下を極力防止しようとするものであ
る。また、第1実施例の場合、空吐出位置に吐出したイ
ンクを回収する手段を必要とし装置構成が多大になるこ
ともある。
泡の生成,消滅に伴うキャビテーション等により、ヒー
ターが損傷を受けることがある。このため、できるだけ
不必要なインク吐出を行わないようにすることによって
記録ヘッドの寿命低下を極力防止しようとするものであ
る。また、第1実施例の場合、空吐出位置に吐出したイ
ンクを回収する手段を必要とし装置構成が多大になるこ
ともある。
本例では、各液路内のヒーターに、インク吐出がおこ
なわれない程度の駆動パルスを与えることにより、液路
内インクの温度を速やかに上昇させ、待機前後での濃度
変化をおさえようとするものである。
なわれない程度の駆動パルスを与えることにより、液路
内インクの温度を速やかに上昇させ、待機前後での濃度
変化をおさえようとするものである。
また、上記第1,第2の実施例では、待機時間と、待機
前のヘッド温度に応じて吐出ヒーターの印加パルスを決
定したが、第3の実施例では、この2つの他に、環境温
度も考慮して印加パルスを決定する。
前のヘッド温度に応じて吐出ヒーターの印加パルスを決
定したが、第3の実施例では、この2つの他に、環境温
度も考慮して印加パルスを決定する。
第3の実施例では、第6図に示すように、環境温度検
出手段115を設けて、CPU111に環境温度を入力するとと
もに、第4図に示したような関係を有するテーブルを検
知する環境温度ごとに準備しておく。これにより、環境
温度が低い場合は、待機中のヘッド温度低下が大きいた
め、より多くの吐出パルスを与え、環境温度が高い場合
は、少ない吐出パルスを与えることができ、より正確に
濃度変化を抑えることが可能となる。
出手段115を設けて、CPU111に環境温度を入力するとと
もに、第4図に示したような関係を有するテーブルを検
知する環境温度ごとに準備しておく。これにより、環境
温度が低い場合は、待機中のヘッド温度低下が大きいた
め、より多くの吐出パルスを与え、環境温度が高い場合
は、少ない吐出パルスを与えることができ、より正確に
濃度変化を抑えることが可能となる。
なお、以上の3実施例では、シリアルタイプの記録ヘ
ッドを用いたインクジェット記録装置について説明した
が、フルラインタイプの記録ヘッドを用いたものであっ
てもよい。
ッドを用いたインクジェット記録装置について説明した
が、フルラインタイプの記録ヘッドを用いたものであっ
てもよい。
また、バブルジェット方式等のインクジェット記録ヘ
ッドだけでなく、熱転写等、駆動時に記録ヘッドが昇温
するものであれば同様に本発明を実施できる。
ッドだけでなく、熱転写等、駆動時に記録ヘッドが昇温
するものであれば同様に本発明を実施できる。
さらに、待機状態とは、必ずしも転送データを受取る
ための時間とは限らず、印字中にインク吸引や吐出面の
ワイピング等のヘッド回復動作を行う等、他の目的で印
字中に待機状態に入るものであっても本発明は適用する
ことができる。
ための時間とは限らず、印字中にインク吸引や吐出面の
ワイピング等のヘッド回復動作を行う等、他の目的で印
字中に待機状態に入るものであっても本発明は適用する
ことができる。
加えて、ヘッドに与える駆動パルスは、待機時間に応
じてそのパルス数を可変とするだけでなく、駆動パルス
の電圧やパルス幅をかえるようにしてもよい。
じてそのパルス数を可変とするだけでなく、駆動パルス
の電圧やパルス幅をかえるようにしてもよい。
(その他) なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中で
もキヤノン株式会社が提唱しているバブルジェット方式
の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらす
ものである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精
細化が達成できるからである。
もキヤノン株式会社が提唱しているバブルジェット方式
の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらす
ものである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精
細化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われれので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書,同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上
昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載
されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行う
ことできる。
許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われれので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書,同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上
昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載
されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行う
ことできる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構
成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第458333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、
記録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明
によれば記録を確実に効率よく行うことができるように
なるからである。
れているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構
成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第458333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、
記録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明
によれば記録を確実に効率よく行うことができるように
なるからである。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対
しても本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッ
ドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっでその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよい。
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対
しても本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッ
ドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっでその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよい。
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装
置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装
着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体か
らのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプ
の記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にイン
クタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッド
を用いた場合にも本発明は有効である。
置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装
着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体か
らのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプ
の記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にイン
クタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッド
を用いた場合にも本発明は有効である。
また、本発明に記憶装置の構成として設けられる、記
録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素
子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定
した記録を行なうために有効である。
録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素
子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定
した記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数につい
ても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けら
れたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるのであってもよい。すなわ
ち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流
色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的
に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよ
いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
ても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けら
れたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるのであってもよい。すなわ
ち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流
色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的
に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよ
いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
さらに加えて、以上説明した本発明実施例において
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化
するもの、あるいはインクジェット方式ではインク自体
を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインク
の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状
をなすものであればよい。加えて、積極的に熱エネルギ
による昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変
化のエネルギとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギの記
録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イン
クが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではす
でに固化し始めるもの等のような、熱エネルギによって
始めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は
適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54
−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載さ
れるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は
固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して
対向するような形態としてもよい。本発明においては、
上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した
膜沸騰方式を実行するものである。
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化
するもの、あるいはインクジェット方式ではインク自体
を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインク
の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状
をなすものであればよい。加えて、積極的に熱エネルギ
による昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変
化のエネルギとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギの記
録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イン
クが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではす
でに固化し始めるもの等のような、熱エネルギによって
始めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は
適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54
−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載さ
れるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は
固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して
対向するような形態としてもよい。本発明においては、
上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した
膜沸騰方式を実行するものである。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置な形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を探るもの等であってもよい。
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を探るもの等であってもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、一
時的な記録の中断時におけるヘッド温度とその中断時間
とに応じて、記録中断時と記録再開時の記録濃度を等し
くすべく、画像の記録に先立ってヘッドを駆動する駆動
信号が与えられるので、記録再開時のヘッド温度を上記
記録濃度を等しくするような温度まで上げることが可能
となる。
時的な記録の中断時におけるヘッド温度とその中断時間
とに応じて、記録中断時と記録再開時の記録濃度を等し
くすべく、画像の記録に先立ってヘッドを駆動する駆動
信号が与えられるので、記録再開時のヘッド温度を上記
記録濃度を等しくするような温度まで上げることが可能
となる。
この結果、記録待機前後に記録される画像等の濃度差
を極力加えることができ、記録待機による画像品位の低
下を防止できる。
を極力加えることができ、記録待機による画像品位の低
下を防止できる。
第1図は本発明の第1実施例にかかるインクジェット記
録装置の制御構成を示すブロック図、 第2図(A)および(B)は本発明の実施例にかかるイ
ンクジェット記録装置のそれぞれ概略断面図および概略
斜視図、 第3図は本発明の実施例にかかるインクジェット記録ヘ
ッドにおけるインク液路の模式的断面図、 第4図は本発明の実施例にかかるテーブルの内容であっ
て待機時間と吐出パルスとの関係を記録中断前のヘッド
温度毎に示す線図、 第5図は本発明の第1実施例にかかる記録処理手順を示
すフローチャート、 第6図は本発明の第3実施例にかかるインクジェット記
録装置の制御構成を示すブロック図、 第7図は画像情報記録手段としてインクジェット記録装
置を用いたコンピュータの構成を示すブロック図、 第8図は上記構成における、記録の態様を説明するため
の記録紙の模式図、 第9図は従来の記録装置において記録中断前後に大きな
濃度差が生じることを示す線図である。 101……ホストコンピュータ、 103……インターフェース、 110……ヘッドドライバ、 111……CPU、 111A……RAM、 111B……ROM、 112……記録ヘッド、 113……ヘッド温度検知手段、 115……環境温度検知手段、 160……インク受け。
録装置の制御構成を示すブロック図、 第2図(A)および(B)は本発明の実施例にかかるイ
ンクジェット記録装置のそれぞれ概略断面図および概略
斜視図、 第3図は本発明の実施例にかかるインクジェット記録ヘ
ッドにおけるインク液路の模式的断面図、 第4図は本発明の実施例にかかるテーブルの内容であっ
て待機時間と吐出パルスとの関係を記録中断前のヘッド
温度毎に示す線図、 第5図は本発明の第1実施例にかかる記録処理手順を示
すフローチャート、 第6図は本発明の第3実施例にかかるインクジェット記
録装置の制御構成を示すブロック図、 第7図は画像情報記録手段としてインクジェット記録装
置を用いたコンピュータの構成を示すブロック図、 第8図は上記構成における、記録の態様を説明するため
の記録紙の模式図、 第9図は従来の記録装置において記録中断前後に大きな
濃度差が生じることを示す線図である。 101……ホストコンピュータ、 103……インターフェース、 110……ヘッドドライバ、 111……CPU、 111A……RAM、 111B……ROM、 112……記録ヘッド、 113……ヘッド温度検知手段、 115……環境温度検知手段、 160……インク受け。
Claims (5)
- 【請求項1】熱エネルギーを利用して記録を行う記録ヘ
ッドを駆動して画像を記録している際に、一時的に記録
動作を中断および再開できる画像記録装置において、 記録動作中に起こる一時的な前記中断を判断する判断手
段と、 前記記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度検出手段
と、 前記判断手段が記録動作中に起こる一時的な前記中断を
判断した際、前記ヘッド温度検出手段によって検出され
たヘッド温度を記憶する記憶手段と、 記録中断時間を計時する中断時間計時手段と、 前記記憶手段に記憶されたヘッド温度と前記中断時間計
時手段によって計時された中断時間に応じて、記録中断
時と記録再開時の記録濃度を等しくすべく記録再開時に
画像記録に先立って前記記録ヘッドに温度制御のための
駆動信号を与えるヘッド駆動制御手段と、 を有することを特徴とする画像記録装置。 - 【請求項2】環境温度を検出する環境温度検出手段をさ
らに有し、 前記ヘッド駆動制御手段は、さらに前記環境温度検出手
段によって検出された環境温度に応じて前記記録ヘッド
に温度制御のための駆動信号を与えることを特徴とする
請求項1に記載の画像記録装置。 - 【請求項3】前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用し
てインク中に膜沸騰を生じさせ該膜沸騰による気泡の成
長に伴ってインクを吐出し、該インクによって記録媒体
に記録を行うことを特徴とする請求項1または2に記載
の画像記録装置。 - 【請求項4】前記ヘッド駆動制御手段は、前記温度制御
のための駆動信号として空吐出信号を前記記録ヘッドに
与えることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装
置。 - 【請求項5】前記ヘッド駆動制御手段は、前記温度制御
のための駆動信号としてインク吐出が行われない程度の
駆動パルスを前記記録ヘッドに与えることを特徴とする
請求項3に記載の画像記録装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26506490A JP2960516B2 (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 画像記録装置 |
EP91308955A EP0481625B1 (en) | 1990-10-04 | 1991-09-30 | Image recording apparatus for recording using a recording head |
EP95203325A EP0707966B1 (en) | 1990-10-04 | 1991-09-30 | Image recording apparatus for recording using a recording head |
DE69131968T DE69131968T2 (de) | 1990-10-04 | 1991-09-30 | Bildaufzeichnungsgerät mit Aufzeichnungskopf |
DE69123551T DE69123551T2 (de) | 1990-10-04 | 1991-09-30 | Bildaufzeichnungsgerät welches zum Aufzeichnen einen Aufzeichnungskopf verwendet |
US08/186,886 US5361090A (en) | 1990-10-04 | 1994-01-26 | Image recording apparatus and method for maintaining image quality after recording interruption |
US08/302,426 US5576746A (en) | 1990-10-04 | 1994-09-08 | Apparatus and method for maintaining image quality when image recording is interrupted |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26506490A JP2960516B2 (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 画像記録装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04142937A JPH04142937A (ja) | 1992-05-15 |
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ID=17412088
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
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JP2004243655A (ja) * | 2003-02-14 | 2004-09-02 | Hitachi Ltd | インクジェット記録装置および現金取り扱い装置 |
-
1990
- 1990-10-04 JP JP26506490A patent/JP2960516B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04142937A (ja) | 1992-05-15 |
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