JP2957406B2 - 炭素繊維ストランド用サイジング剤、サイズ処理された炭素繊維ストランド、及びその炭素繊維ストランドを強化繊維としたプリプレグ - Google Patents
炭素繊維ストランド用サイジング剤、サイズ処理された炭素繊維ストランド、及びその炭素繊維ストランドを強化繊維としたプリプレグInfo
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Description
繊維ストランド及びこの炭素繊維ストランド用サイジン
グ剤並びにこの炭素繊維ストランドを用いたプリプレグ
に関する。更に詳しくはホットメルト法一方向プリプレ
グ(以下、UDプリプレグと略記)製造工程での擦過に
よる毛羽の発生が少なく、取り扱い性に優れた炭素繊維
ストランド及びこの炭素繊維ストランド用サイジング剤
並びにこの炭素繊維ストランドを用いたプリプレグに関
する。
高比弾性の特性を生かし、各種の樹脂組成物をマトリッ
クスとした複合材料としてレジャー、スポーツ分野にお
いて広く利用されており、最近では航空機分野への用途
も本格化してきている。この炭素繊維は一般的にストラ
ンド(数千本乃至数万本のフィラメントからなる繊維
束)のまま一方向に引き揃えられた状態で樹脂を含浸し
一方向配向プリプレグ(いわゆるUDプリプレグ)とし
てから、次工程にて成形され、複合材料として利用され
ることが多い。
剤法とホットメルト法が一般的であるが、最近では、そ
の生産性及び様々な炭素繊維目付のUDプリプレグ生産
が可能であることからホットメルト法を採用するところ
が多くなりつつある。溶剤法は、1本又は数本の炭素繊
維ストランドに、有機溶剤に溶かした樹脂(樹脂溶液)
を含浸させた後、離型紙を巻いたドラムにこの炭素繊維
ストランドを引き揃えて巻き付けUDプリプレグを製造
する方法である。ホットメルト法は、数百本の炭素繊維
ストランドを一方向、等間隔に引き揃え、離型紙に塗工
した樹脂フィルムにてラミネートした後、加熱し炭素繊
維間に樹脂を含浸させUDプリプレグを製造する方法で
ある。
維ストランドは擦れることにより毛羽が生じ易く、取り
扱い性が悪くなるため、通常、炭素繊維ストランドはサ
イジング剤で表面をコートし繊維の集束性を高め、耐擦
過性や取り扱い性を向上させる処理がなされている。こ
のサイジング剤は、プリプレグ製造時に炭素繊維ストラ
ンドへの樹脂の含浸性を高め、更にはこの炭素繊維を使
用して樹脂との複合材にした場合は、マトリックス樹脂
との濡れ性を高め、複合材における炭素繊維とマトリッ
クス樹脂との複合効果を発揮させる作用をする。
ジング剤については種々の提案がされているが、UDプ
リプレグを製造する際に良好な耐擦過性、UDプリプレ
グの表面平滑性及び成形品とした際のコンポジット物性
を発揮させる点では十分に要求に応えるものはなかっ
た。
開示されている炭素繊維用サイジング剤の樹脂組成物
は、エポキシ樹脂と、不飽和二塩基酸とビスフェノール
類のアルキレンオキシド付加物との縮合物と、単環フェ
ノール及び多環フェノール類から選ばれるフェノール類
のアルキレンオキシド付加物とを必須成分としている。
しかしながら、このサイジング剤により処理された炭素
繊維を用いて製造された炭素繊維強化複合材料は、強度
的に優れているものの、このサイズ処理された炭素繊維
を用いたプリプレグ製造工程においては、耐擦過性は不
十分であり、そのため単繊維の切断によるストランドの
毛羽立ちが多いという問題があった。
は、固形状のグリシジルエーテル・ビスフェノールA型
エポキシ樹脂を配合した炭素繊維用サイジング剤が提案
されている。しかしながら、このサイジング剤により処
理された炭素繊維は良好な耐擦過性は得られるものの、
炭素繊維ストランドが固くなるため、このような炭素繊
維ストランドを用いてホットメルト法でUDプリプレグ
を製造する場合、炭素繊維ストランドの開繊性が悪く、
このためプリプレグの表面の平滑性が悪くなり、プリプ
レグの品位が低下し、引いては複合材料の品質低下の原
因になるという問題があった。
は、炭素繊維のストランド耐擦過性を高める目的で、パ
ラフィン系化合物を添加したサイジング剤が提案されて
いる。しかしながら、このサイジング剤により処理され
た炭素繊維は集束性が不十分のためUDプリプレグの作
製工程でストランドに毛羽が多発するという問題点があ
った。
は、炭素繊維ストランドの柔軟性を高める目的で、エポ
キシ樹脂にポリウレタン樹脂を配合したサイジング剤が
提案されている。しかしながら、このサイジング剤によ
り処理された炭素繊維を用いてプリプレグを製造する場
合、炭素繊維ストランドに樹脂が充分含浸しないので、
得られたプレプレグを複合成形品とした際に成形物にボ
イドを生じ、複合成形物の物性(コンポジット物性)低
下を引き起こすという問題点があった。
耐擦過性を有すると同時に、UDプリプレグとした際の
表面平滑性及び成形品とした際のコンポジット物性を損
なわないという特性を兼ね備えた炭素繊維ストランド用
サイジング剤を得るに至っていない。
去し、炭素繊維を用いたホットメルト方式によるUDプ
リプレグを製造する際に良好な耐擦過性を有し、同時に
そのUDプリプレグは表面平滑性を有し、さらに同時に
そのUDプリプレグを用いて成形された成形品はコンポ
ジット物性が優れた特徴を有する、炭素繊維ストランド
用サイジング剤、そのサイジング剤によりサイズ処理さ
れた炭素繊維ストランド、及びそのサイズ処理された炭
素繊維ストランドを強化繊維としたプリプレグを提供す
ることを目的とする。
るために本発明の炭素繊維ストランド用サイジング剤
は、下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分及び
(D)成分を必須成分とすることを特徴とする。即ち、
(A)成分を常温において液状のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂とし、(B)成分を常温において固形のビス
フェノールA型エポキシ樹脂とし、(C)成分を不飽和
二塩基酸とビスフェノールAのアルキレンオキシド付加
物との縮合物である不飽和ポリエステル樹脂とし、
(D)成分をステアリン酸エステルとする。
ストランドは、炭素繊維ストランドに対する、上記炭素
繊維ストランド用サイジング剤の付着量が0.2〜3.
0重量%であることを特徴とする。
処理された炭素繊維ストランドを強化材繊維とし、且つ
熱硬化性樹脂をマトリックスとしたことを特徴とする。
来のサイジング剤における問題点を解決し、ホットメル
ト方式によるUDプリプレグを製造する際に良好な耐擦
過性を有し、かつそのUDプリプレグの表面平滑性及び
成形品とした際のコンポジット物性を損なわない炭素繊
維ストランドを得ることができる。
繊維ストランドには、アクリロニトリル系、レーヨン
系、ピッチ系等の炭素繊維フィラメント100〜10
0,000本が集束された繊維束が好適に使用される。
の炭素繊維ストランド用サイジング剤における(A)成
分の「常温において液状のビスフェノールA型エポキシ
樹脂」には、分子量300〜500のビスフェノールA
型エポキシ樹脂が挙げられ、具体的には、エピコート8
15、エピコート828、エピコート834(以上、商
品名:油化シェルエポキシ社製)、アラルダイトGY2
50、アラルダイトGY260、アラルダイトGY28
0(以上、商品名:チバガイギー社製)等の名で市販さ
れているものが使用できる。
剤における(B)成分の「常温において固形のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂」には、分子量700〜400
0以上のビスフェノールA型エポキシ樹脂が挙げられ、
具体的には、エピコート1001、エピコート100
2、エピコート1004、エピコート1007(以上、
商品名:油化シェルエポキシ社製)、アラルダイト60
71、アラルダイト6084、アラルダイト6097
(以上、商品名:チバガイギー社製)等の名で市販され
ているものが使用できる。
示す。
維ストランド用サイジング剤における(C)成分である
「不飽和ポリエステル樹脂」は、不飽和二塩基酸とビス
フェノールAのアルキレンオキシド付加物との縮合反応
によって得られるものである。
れる「不飽和二塩基酸」には、無水マレイン酸、フマル
酸、アジピン酸、シトラコン酸、イタコン酸等が挙げら
れる。
分に使用される「ビスフェノールAのアルキレンオキシ
ド付加物」には、ビスフェノールAとアルキレンオキシ
ドとの付加物が挙げられる。
シドの付加モル数は通常1〜15、好ましくは1〜5で
ある。付加モル数が15超の場合、乳化が容易となる
が、マトリックス樹脂との接着性が損なわれる。
キレンオキシド付加物の縮合物は公知のエステル化反応
により得られ、そのモル比はビスフェノールAのアルキ
レンオキシド付加物/不飽和二塩基酸=0.5〜2であ
る。モル比が0.5未満の場合は、マトリックス樹脂と
の接着性が低下し、モル比が2超の場合は、サイズ処理
した炭素繊維ストランドが固くなり、更にUDプリプレ
グとした際の表面平滑性が著しく低下する。
ストランド用サイジング剤における(D)成分の「ステ
アリン酸エステル」には、ステアリン酸と炭素数1〜2
0の各種アルコールとのエステルが使用できるが、アル
コールの種類はこれに限定されない。特にメチルステア
レート、エチルステアレート、プロピルステアレート、
ブチルステアレート、オクチルステアレート、ステアリ
ルステアレート、オレイルステアレート、トリデシルス
テアレート、ヘキサデシルステアレート等が好ましく使
用される。
及び(B)成分の相対的な配合比において、それらの合
計を100重量%とした場合に、(A)成分を10〜5
0重量%、(B)成分を50〜90重量%の割合でそれ
ぞれ配合することにより、炭素繊維ストランドに柔軟性
と集束性を同時に付与することができる。この場合、好
ましくは(A)成分が20〜50重量%、(B)成分が
50〜80重量%であり、さらに好ましくは(A)成分
が30〜50重量%、(B)成分が50〜70重量%で
ある。
(B)成分の配合量が90重量%超の場合、サイズ処理
した炭素繊維ストランドが固くなり、UDプリプレグと
した際の表面平滑性が損なわれ、(A)成分の配合量が
50重量%超で(B)成分の配合量が50重量%未満の
場合は、サイズ処理した炭素繊維ストランドの集束性が
弱まり、耐擦過性が低下する傾向が大きい。
分及び(C)成分の相対的な配合比において、それらの
合計を100重量%とした場合、(C)成分の不飽和ポ
リエステル樹脂の配合量は10〜40重量%で、好まし
くは20〜40重量%である。さらに好ましくは30〜
40重量%である。(C)成分の配合量が10重量%未
満の場合、良好な耐擦過性が得られ難い。また(C)成
分の配合量が40重量%超の場合、耐熱的特性、とくに
高温下での層間剪断強度(ILSS)が低下してくる。
成分、(C)成分及び(D)成分の相対的な配合比にお
いて、それらの合計を100重量%とした場合、(D)
成分のステアリン酸エステルの配合量は1〜10重量%
であり、好ましくは2.5〜10重量%である。さらに
好ましくは5〜10重量%である。(D)成分の配合比
が1重量%未満の場合、良好な耐擦過性を得ることがで
き難い。一方、(D)成分の配合比が10重量%超の場
合、複合材料の成形品とした際のコンポジット物性の低
下が大きくなる傾向にある。
(D)成分を必須成分とする樹脂組成物である、本発明
の炭素繊維ストランド用サイジング剤を、炭素繊維スト
ランドに付与するに際しては、該樹脂組成物の水エマル
ジョン、アセトン等の有機溶剤溶液にて付与し、次いで
乾燥することによって行なうことができる。安全性等を
考慮すると水エマルジョンで使用することが好ましい。
て、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成
分を必須成分として含む樹脂組成物を水エマルジョンと
するには界面活性剤を使用することができる。このよう
な界面活性剤には、ノニオン系、カチオン系、アニオン
系界面活性剤が挙げられるが、水エマルジョン溶液とし
た際の溶液安定性の面から、ノニオン系界面活性剤を使
用するのが好ましい。その界面活性剤の配合量は重量比
で樹脂組成物/界面活性剤=90/10乃至80/20
である。その界面活性剤の配合量がこの量比未満の場合
は、樹脂組成物の乳化が難しくなり、その界面活性剤の
配合量がこの量比超の場合は、複合材料の成形品とした
際のコンポジット物性の低下が大きくなる。
分、(C)成分及び(D)成分をそれぞれの量比におい
て混合した樹脂組成物を水エマルジョンとした際のエマ
ルジョン平均粒子径は、1μm以下、好ましくは0.3
〜0.8μmである。そのエマルジョン平均粒子径が1
μm超の場合、炭素繊維間にエマルジョン粒子が入りに
くくなるため、炭素繊維ストランドの集束性が低下す
る。またエマルジョン粒子が沈降しやすくなり、溶液安
定性が悪くなる。
組成物濃度は、水エマルジョンの粘度が50センチポイ
ズ以下の濃度に調整することが水エマルジョンとした際
の溶液安定性の面から好適である。なお、エマルジョン
平均粒子径はレーザー回折式粒度分布測定装置(LA−
500、商品名:堀場製作所製)にて測定し、水エマル
ジョンの粘度は、単一円筒回転粘度計(ビスコテスター
VT−03 商品名:リオン(株)製)にて測定した。
性:本発明の炭素繊維ストランド用サイジング剤であ
る、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成
分を必須成分として混合した樹脂組成物の粘度は、好ま
しくは20℃において1,000〜100,000ポイ
ズ、特に好ましくは10,000〜100,000ポイ
ズである。なお、ここでの粘度とはレオメーター(RD
S−7700、商品名:レオメトリック社製)にて測定
した粘度である。その樹脂組成物の20℃における粘度
が1,000ポイズ未満の場合、良好な耐擦過性が得ら
れない。また、その樹脂組成物の20℃における粘度が
100,000ポイズ超の場合、サイズ処理した炭素繊
維ストランドが固くなり、UDプリプレグとした際の表
面平滑性が低下する。
サイジング剤は、(A)成分、(B)成分、(C)成分
及び(D)成分を必須成分として混合した樹脂組成物で
あるが、この(A)〜(D)成分以外に必要に応じ、柔
軟剤(例えば、ポリオキシエチレンステアリン酸アミ
ド、ポリオキシステアリルエステル等)、希釈剤(例え
ば、スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、フ
ェニルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエーテ
ル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパントリグリシジルエーテル等の反応性希
釈剤やノニルフェノール、トリクレジルフォスフェート
等の非反応性希釈剤)等を含ませることができる。
付着:本発明の炭素繊維ストランド用サイジング剤を炭
素繊維ストランドに付着させる方法は、一般に行われて
いるローラーサイジング法、ローラー浸漬法、スプレー
法等の既知の流動材料の適用方法を用いることができ
る。本発明の炭素繊維ストランド用サイジング剤の炭素
繊維ストランドに対する付着量は、0.2〜3.0重量
%で、好ましくは0.5〜2.5重量%である。このサ
イジング剤の炭素繊維ストランドに対する付着量が0.
2重量%未満の場合、良好な耐擦過性が得られない。ま
た、このサイジング剤の炭素繊維ストランドに対する付
着量が3.0重量%超の場合、成形品とした際のコンポ
ジット物性が低下する。
ランド用サイジング剤が付与された炭素繊維に対して、
マトリックス樹脂を適用してプリプレグを製造するに
は、通常のホットメルト法や溶剤法が適用できる。ホッ
トメルト法によるプリプレグの製造は、マトリックス樹
脂となる樹脂フィルムに、炭素繊維ストランドを引き揃
えて並べ、ローラで押圧含浸させる方法や、スリットか
ら樹脂を供給しストランドに含浸させる方法などが挙げ
られるが、特に制限されない。プリプレグに於けるマト
リックス樹脂の含有比率は、通常30〜50重量%であ
る。
で処理された炭素繊維ストランドを強化材としたプリプ
レグに使用されるマトリックス樹脂としては、通常、炭
素繊維を強化材とする複合材料のマトリックス樹脂とし
て使用される樹脂、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド−トリ
アジン樹脂等が挙げられるが、特に、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステルが、相溶性・接着性の面から好まし
い。
系エポキシ樹脂、テトラグリシジルアミン、トリグリシ
ジルアミン等の多官能エポキシ樹脂、フェノールノボラ
ック型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらのエポキシ
樹脂の硬化剤、硬化促進剤としては、一般に使用されて
いるジシアンジアミド、ジアミノジメチル尿素、ジアミ
ノジフェニルスルフォン等アミン系硬化剤、イミダゾー
ル系硬化剤、酸無水物系硬化剤等が使用される。不飽和
ポリエステル樹脂としては、リゴラック(商品名:昭和
高分子株式会社製)、スミコンTM(商品名:住友ベー
クライト株式会社製)、東芝プリミックス(商品名:東
芝ケミカル株式会社製)、ブドウプリミックス(商品
名:不動化学工業株式会社製)等で市販されているもの
が特に好ましい。
ジング剤を付与された炭素繊維ストランドは、柔軟性、
集束性及び耐擦過性が同時に優れている。この炭素繊維
ストランドを強化繊維とし、熱硬化性樹脂をマトリック
ス樹脂としたプリプレグは、表面平滑性がよい。そのた
め、プリプレグどうしの密着性に優れ、積層しやすいと
いう利点を有し、さらに、成形して得られた複合材料
は、コンポジット物性(特に、層間剪断強度)に優れて
いる。
る。なお、実施例中の炭素繊維ストランドの擦過毛羽
量、UDプリプレグ表面平滑性、層間剪断強度(ILS
S)は次の方法に準拠した。
隔で、かつその表面をサイジングされた炭素繊維ストラ
ンドが120°の接触角で接触しながら通過し得るよう
にジグザグに5本配置した。このステンレス棒間にサイ
ジングされた炭素繊維ストランドをジグザグにかけ、2
00gの荷重をかけて通し、擦過後の炭素繊維ストラン
ドをウレタンスポンジ(寸法32mm×64mm×10
mm、重さ約0.25g)2枚の間にはさみ、125g
の重りをウレタンスポンジ全面に荷重がかかるようにの
せ、炭素繊維ストランドを15m/分の速度で2分間通
過させたときのスポンジに付着した毛羽の重量を擦過毛
羽量とした。
ノボラック型エポキシ樹脂)70重量部、油化シェルエ
ポキシ社製エピコート834(商品名:ビスフェノール
A型エポキシ樹脂)12重量部、同社製エピコート10
02(商品名:ビスフェノールA型エポキシ樹脂)18
重量部の割合で混合した樹脂組成物に、更に硬化剤、促
進剤を加え、プリプレグ用樹脂組成物を作製した。
り、樹脂フィルムとした。この樹脂フィルム上にサイジ
ングされた炭素繊維ストランドを等間隔に引き揃え並べ
た後、加熱して樹脂を該炭素繊維ストランドに含浸さ
せ、炭素繊維目付150g/m2、樹脂含有率37重量
%のUDプリプレグを作製した。このUDプリプレグを
目視及び触感にて評価した。
が3mmとなるように積層し、金型に入れ、180℃で
2時間、7kg/cm2 の圧力で成形し一方向の炭素繊
維強化成形板(CFRP板)を作製した。このCFRP
板のILSSをASTM−D−2344に準拠し、室温
にて測定を行った。
いて液状のビスフェノールA型エポキシ樹脂」としてエ
ピコート828、エピコート834(以上、商品名:油
化シェルエポキシ社製)を、(B)成分の「室温におい
て固形のビスフェノールA型エポキシ樹脂」としてエピ
コート1001、エピコート1002(以上、商品名:
油化シェルエポキシ社製)を、(C)成分の「不飽和ポ
リエステル樹脂」として無水マレイン酸とビスフェノー
ルAのエチレンオキシド3モル付加物をモル比でビスフ
ェノールAのエチレンオキシド3モル付加物/無水マレ
イン酸=1.8で反応させて得られた不飽和ポリエステ
ル樹脂のスチレン溶液を、(D)成分の「ステアリン酸
エステル」としてブチルステアレート(エヌジェルブB
S、商品名:新日本理化社製)、オクチルステアレート
(エヌジェルブOS、商品名:新日本理化社製)、ステ
アリルステアレート(エヌジェルブSS、商品名:新日
本理化社製)を用い、下記の表1に示す(A)、
(B)、(C)及び(D)成分のそれぞれの配合比(重
量部)からなる樹脂組成物αと、ポリオキシエチレン−
ヒマシ油エーテル50重量部及びポリオキシエチレンー
スチレン化フェニルエーテル50重量部からなる界面活
性剤βとをα/β=80/20(重量比)の割合で混合
し、乳化した。
効成分濃度が20g/lとなるように水で希釈してサイ
ジング剤溶液を作製した。
ングの炭素繊維ストランド(ベスファイト、登録商標:
東邦レーヨン株式会社製、12000フィラメント、引
張り強度400kgf/mm2 、引張り弾性率24.5
t/mm2 )を浸漬したのち、ローラーにて余分な水分
を除去し、140℃で2分間乾燥し、連続的に炭素繊維
ストランドのサイズ処理を行った。この時の炭素繊維ス
トランドに対するサイジング剤の付着量は1.3%であ
った。
サイズ処理された炭素繊維ストランドの擦過毛羽量、U
Dプリプレグ表面平滑性、及びILSSを上記の方法に
より測定し、その結果を下記の表1に示す。本実施例1
〜9における炭素繊維ストランドは、満足すべき耐擦過
性を示し、かつUDプリプレグとした際の表面平滑性も
良く、またCFRP板のILSS低下も見られなかっ
た。
るサイジング剤は、前記実施例1で使用した(A)、
(B)、(C)及び(D)成分の樹脂と同じものを使用
し、比較例1では(A)及び(C)成分からなる樹脂組
成物を、比較例2では(A)、(B)及び(C)成分か
らなる樹脂組成物を用いた。これらの樹脂組成比(重量
部)を下記の表2に示す。その他の条件は、前記実施例
1〜9と同様な方法にて、サイジング剤溶液を作製し、
次いで炭素繊維ストランドをサイズ処理した。この時の
炭素繊維ストランドに対するサイジング剤の付着量は
1.3%であった。
サイズ処理された炭素繊維ストランドの擦過毛羽量、U
Dプリプレグ表面平滑性、及びILSSを上記の方法に
より測定し、その結果を下記の表2に示す。この比較例
1、2において、UDプリプレグとした際の表面平滑性
は良好で、且つCFRP板のILSSの低下は見られな
かったが、炭素繊維ストランドの擦過毛羽量は多く、良
好な耐擦過性は得られなかった。
造するサイジング剤は、前記実施例1で使用した
(A)、(B)、(C)及び(D)成分の樹脂と同じも
のを使用し、比較例3では(A)、(B)及び(D)成
分からなる樹脂組成物を、比較例4では(B)、(C)
及び(D)成分からなる樹脂組成物を、比較例5では
(A)、(C)及び(D)成分からなる樹脂組成物を用
いた。これらの樹脂組成比(重量部)を下記の表2に示
す。その他の条件は、前記実施例1〜9と同様な方法に
て、サイジング剤溶液を作製し、次いで炭素繊維ストラ
ンドをサイズ処理した。この時の炭素繊維ストランドに
対するサイジング剤の付着量は1.3%であった。
5のサイズ処理された炭素繊維ストランドの擦過毛羽
量、UDプリプレグ表面平滑性、及びILSSを上記の
方法により測定し、その結果を下記の表2に示す。この
比較例3〜4において炭素繊維ストランドの擦過毛羽量
は多く、良好な耐擦過性は得られなかった。またUDプ
リプレグの表面平滑性も不良であり、CFRP板のIL
SSも低い値を示した。比較例5はUDプリプレグの表
面平滑性は良好であったが、炭素繊維ストランドの擦過
毛羽量は多く、CFRP板のILSSは低い値を示し
た。
イジング剤は、前記実施例1で使用した(A)、
(B)、(C)及び(D)成分の樹脂と同じものを使用
し、本実施例10では(A)、(B)及び(C)成分の
配合量がそれぞれ32重量部であり、(D)成分の配合
量が4重量部である樹脂組成物を使用した。この樹脂組
成物の粘度をレオメーター(RDS−7700、商品
名:レオメトリック社製)にて測定したところ、20℃
における粘度は40,000ポイズであり、80℃にお
ける粘度は50ポイズであった。
な方法で水エマルジョンとした。この際の樹脂組成物α
と界面活性剤βの比率はα/β=80/20(重量比)
であった。この水エマルジョンのエマルジョン平均粒子
径をレーザー回折式粒度分布測定装置(LA−500、
商品名:堀場製作所製)にて測定したところ、0.6μ
mであった。この水エマルジョンのサイジング剤を前記
実施例1〜9と同様な方法で炭素繊維ストランドにサイ
ズ処理した。この時の炭素繊維ストランドに対するサイ
ジング剤の付着量は1.3%であった。
ズ処理された炭素繊維ストランドの擦過毛羽量、UDプ
リプレグ表面平滑性、及びILSSを上記の方法により
測定し、その結果を下記の表1に示す。本実施例10に
おける炭素繊維ストランドは、満足すべき耐擦過性を示
し、擦過毛羽量は4.5mgであった。そしてUDプリ
プレグとした際の表面平滑性も良好で、CFRP板のI
LSSは9.8kgf/mm2 であり、ILSSの低下
も見られなかった。
グ剤により、炭素繊維ストランドにサイズ処理をしたの
で、 (1)本発明のサイズ処理された炭素繊維ストランドを
用いてUDプリプレグを製造する際にそのサイズ処理さ
れた炭素繊維ストランドは良好な耐擦過性を有し、 (2)且つ、製造されたUDプリプレグは表面平滑性を
有し、 (3)且つ、そのUDプリプレグを用いて成形された成
形品はコンポジット物性が優れたものとなる。 (4)また、本発明により得られたUDプリプレグは、
表面平滑性に優れているためUDプリプレグ同士の密着
性に優れ、積層しやすい。 (5)したがって、UDプリプレグ製造工程における作
業性、及び生産性が向上する。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記の(A)成分、(B)成分、(C)
成分及び(D)成分を必須成分とすることを特徴とする
炭素繊維ストランド用サイジング剤。 (A)成分:常温において液状のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、 (B)成分:常温において固形のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、 (C)成分:不飽和二塩基酸とビスフェノールAのアル
キレンオキシド付加物との縮合物である不飽和ポリエス
テル樹脂、 (D)成分:ステアリン酸エステル。 - 【請求項2】 前記(A)成分及び前記(B)成分の相
対的な配合比において、それらの合計を100重量%と
した場合に、(A)成分が10〜50重量%で、且つ
(B)成分が50〜90重量%である請求項1記載の炭
素繊維ストランド用サイジング剤。 - 【請求項3】 前記(A)成分、前記(B)成分及び前
記(C)成分の相対的な配合比において、それらの合計
を100重量%とした場合に、(C)成分の配合量が1
0〜40重量%である請求項1記載の炭素繊維ストラン
ド用サイジング剤。 - 【請求項4】 前記(A)成分、前記(B)成分、前記
(C)成分及び前記(D)成分の相対的な配合比におい
て、それらの合計を100重量%とした場合に、(D)
成分の配合量が1〜10重量%である請求項1記載の炭
素繊維ストランド用サイジング剤。 - 【請求項5】 炭素繊維ストランドに対する、請求項
1、2、3又は4記載の炭素繊維ストランド用サイジン
グ剤の付着量が0.2〜3.0重量%であることを特徴
とするサイズ処理された炭素繊維ストランド。 - 【請求項6】 請求項5記載のサイズ処理された炭素繊
維ストランドを強化材繊維とし、且つ熱硬化性樹脂をマ
トリックスとしたことを特徴とするプリプレグ。 - 【請求項7】 前記熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂又は不
飽和ポリエステル樹脂である請求項6記載のプリプレ
グ。
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