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JP2942453B2 - 環境保護新紙材 - Google Patents

環境保護新紙材

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Publication number
JP2942453B2
JP2942453B2 JP5317244A JP31724493A JP2942453B2 JP 2942453 B2 JP2942453 B2 JP 2942453B2 JP 5317244 A JP5317244 A JP 5317244A JP 31724493 A JP31724493 A JP 31724493A JP 2942453 B2 JP2942453 B2 JP 2942453B2
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JP
Japan
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pulp
waterproofing agent
paper
cellulose
palmitate
Prior art date
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JP5317244A
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English (en)
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JPH07186308A (ja
Inventor
文輝 葉
英祐 鄭
燿東 劉
隆輝 王
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIWAN TOGYO KOFUN JUGENKOSHI
Original Assignee
TAIWAN TOGYO KOFUN JUGENKOSHI
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Publication date
Application filed by TAIWAN TOGYO KOFUN JUGENKOSHI filed Critical TAIWAN TOGYO KOFUN JUGENKOSHI
Priority to JP5317244A priority Critical patent/JP2942453B2/ja
Publication of JPH07186308A publication Critical patent/JPH07186308A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルプと脂肪酸塩及び
その誘導体の防水及び塑化剤で生成する生物により分解
可能な無毒、耐熱、防水の紙材及びその製造方法に関
し、特に該紙材は、高成分の生物により分解可能な防水
剤を含み、該防水剤が8〜15wt%、パルプが92〜
85wt%含まれる時に、生物により分解可能な、無
毒、耐熱、防水の一体成形の紙器或いは紙板となすか、
或いは防水剤が30〜70wt%、パルプが70〜30
wt%の時に、別の、熱可塑性、生物により分解可能な
無毒、耐熱、防水の紙板となすもので、以上の二種の紙
板はいずれも紙食器に成形可能である。従来の防水紙材
では約0.5〜1.5wt%の低含有量の防水剤を含ん
でおり、その他の成分は99.5〜98.5wt%のパ
ルプであり、このような防水紙材は1920年代から既
に製造されているが、一般に防水性は低く、いまだ生物
により分解可能な防水剤を高用量として高い防水性と、
耐熱性を有する生物により分解可能な紙食器を製造する
ことは考えられていなかった。ゆえに、今まで、プラス
チップの使い捨て食器が使用されていたが、これは公害
問題を引き起こした。本発明による紙材は、生物により
完全分解され、ゆえに環境に対して影響がない。
【0002】
【従来の技術】一般の使い捨て食器は、通常ポリスチレ
ン、ポリエチレン面ボール紙、ポリエチレンの澱粉グラ
フト(植接)物、及び光、微生物又は水で分解できるプ
ラスチック等を原料として使用しているが、これらの原
料で作った使い捨て食器には以下のような欠点がある。 (イ)ポリロン食器の原料は発泡ポリスチレンであり、
優れた加工成形性、防水性、及び隔熱性を備えているた
めに、広く使用されている。しかしポリロンは微生物が
分解できないプラスチック製品であり、不当な廃棄処置
をとると、環境汚染を招きかねない。 (ロ)ポリエチレン面ボール紙で作った食器やコップ
は、ポリエチレンのプラスチック膜の防水性及び熱粘着
性を利用して生成されるが、微生物がポリエチレンを分
解できないため、ボール紙が完全に分解しても、残留す
るポリエチレンが環境汚染の原因と成り得る。 (ハ)ポリエチレンあるいはその他のプラスチックの澱
粉グラフト製品は、原料中に微生物が分解できる澱粉を
引用し、その澱粉の分解速度はその他の純プラスチック
製品より速いため、廃棄物を早く清掃できる。しかしな
お分解できないプラスチックの残留物が存在するため、
依然として公害の原因と成る。 (ニ)光、微生物又は水で分解できるプラスチック製品
は、使い捨て食器の理想的な材料であるが、いまだその
材料は商品化されていない。かつ分解後の単体は、恐ら
く依然として毒性を持った材料と考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の使い捨て食
器の材料の欠点に基づき、本発明は、無公害紙紙材とそ
の製造方法を提供することを課題とする。すなわちバガ
ス(bagasse)を精製した後得る漂白バガスパル
プを主要な原料とし、さらに防水性と耐熱性を備えた脂
肪酸塩あるいはその誘導体を防水剤として加えた低コス
トかつ無公害の生物により分解可能な無毒、耐熱、防水
特性を有する紙材を提供することを課題とする。
【0004】さらに、本発明では、無公害紙食器製品の
製造方法を提供することを課題とする。その方法はパル
プ原料に脂肪酸塩あるいはその誘導体の防水剤を加え、
並びに湿式及び乾式法で製造し、その操作は簡単で、速
やかに行うことができる製造方法であり、混合パルプ原
液中、防水剤を8〜15wt%という高含有量、パルプ
を92〜85wt%含むか、或いは防水剤を30〜70
wt%、パルプを70〜30wt%含むものとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の無公害紙材は、
パルプと脂肪酸塩及びその誘導体の組成グループの防水
剤が含まれる。また、その製造方法は、混合パルプ原液
の調製において、脂肪酸塩あるいはその誘導体組成の防
水剤をパルプ懸濁液に加えて混合パルプ原液を得、さら
にその混合パルプ原液を成形して紙製品とすることを主
要な部分とする。
【0006】なお、本発明の無公害紙材の製造方法は湿
式製造法であり、そのパルプの用量は92〜85wt%
を最適量とし、防水剤の用量は8〜15wt%とする。
使用するパルプは、それぞれ50〜70wt%の漂白バ
ガスパルプと50〜30wt%の漂白長繊維木材パルプ
を含むものとする。またその製造方法の中で、パルプ懸
濁液の調製は、パルプと防水剤を水に分散して混合パル
プ原液とし、さらにこの混合パルプ原液を紙に成形す
る。その方法は以下の事項を含む: (イ)湿式紙箱成形機で混合パルプ原液をひな型に成形
する。 (ロ)前記ひな型を脱水する。 (ハ)前記(ロ)の方法で得た製品を熱加圧処理して乾
燥させる。熱加圧処理は130〜160℃で行う。
【0007】本発明の無公害紙材の製造方法は、乾式成
形製造方法をとることもできる。その際のパルプの用量
は30〜70wt%で防水剤の用量は70〜30wt%
である。パルプはそれぞれ50〜70wt%の漂白バガ
スパルプと50〜30wt%の漂白長繊維木材パルプを
含む。また混合パルプ原液の成形方法は以下の事項を含
む: (イ)前記混合パルプ原液はボール紙成形機でボール紙
に生成する。 (ロ)前記ボール紙を熱加圧処理して可塑性ボール紙を
得る。 (ハ)前記可塑性ボール紙を予熱で軟化する。 (ニ)乾式で金型にて衝圧し、裁断して紙製品とする。
その熱加圧処理は130〜165℃で行う。この乾式製
造方法は、速く製造できる優れた点を有し、生産コスト
が低く、経済的な価値が高く、製造された製品を構成す
る成分に新規性があり、生物により分解可能で、熱可塑
性を有するという特性を有している。
【0008】なお、本発明で使用するのに最も適した脂
肪酸塩は、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸カル
シウム、ステアリン酸セルロースあるいはパルミチン酸
セルロースである。
【0009】
【作用】本発明は、パルプを原料とし、それに脂肪酸塩
およびその誘導体組成グループの防水剤を加え、湿式法
または乾式法の製造方法をとり、無公害の紙食器製品を
制作する。
【0010】
【実施例】
実施例1:表1は使用した防水剤及びパルプの重量パー
セントを示す。本発明ではパルプを先に水で分散させ、
防水剤を加えた後、水で粘稠度を調節して混合パルプ原
液とした。この混合パルプ原液をボール紙成形機でボー
ル紙とし、これに150〜160℃で熱加圧処理を行
い、それを裁断して紙食器とした。混合パルプ原液は、
また湿式法紙箱成形機を利用してひな型に成形し、圧迫
して脱水した後、さらに130〜160℃で熱加圧処理
し、乾燥して製品とした。前記にて得た製品に関し、そ
のパルプの原料の瀘水度及び製品の防水度を測定した結
果を表1に列挙した。
【表1】 番号5の紙食器を例に取った測定の結果を表2に示し
た。
【表2】
【0011】実施例2: 使用した防水剤及びパルプの重量パーセントは表3に示
すとおりである。すなわち、パルプと防水剤を水で混合
し、粘稠度を調節してパルプ原液とした。パルプ原液を
ボール紙成形機でボール紙とし、130〜165℃で熱
加圧処理して可塑性のボール紙とした。このボール紙は
予熱で軟化した後、金型で衝圧して各種製品を作った。
前記にて得た製品のパルプ原液の濾水度及び製品の熱可
塑形率を測定した結果を表3に示した。
【表3】
【0012】実施例3:本実施例は、混合パルプ原液中
の漂白バガスパルプと漂白長繊維木材パルプと防水剤間
の各比率における瀘水度を測定し、これを表4に示し
た。
【表4】
【0013】
【発明の効果】本考案は、一種の無公害紙食器製品とそ
の製造方法を提供し、その製造方法は、操作が簡単でか
つ速やかに行え、その製造方法により得た製品は、低コ
ストでかつ無公害紙の食器製品であり、環境衛生の改善
に役立つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−346399(JP,A) 特開 昭55−158158(JP,A) 特開 平5−77317(JP,A) 特開 昭51−148583(JP,A) 特開 昭54−147205(JP,A) 特開 昭59−47492(JP,A) 特公 昭51−22512(JP,B2) 特公 昭52−31444(JP,B2) 特公 昭57−21504(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 8〜15wt%のステアリン酸カルシウ
    ム、或いはパルチミン酸カルシウム、或いはステアリン
    酸セルロース、或いはパルチミン酸セルロースとされる
    か或いはそれらの混合物である防水剤と、92〜85w
    t%のバガスパルプとを混合したもので、紙板半製品を
    製造した後、150〜160℃の下で熱圧処理して製造
    され、生分解性と、無毒性、耐熱性を備えたことを特徴
    とする、防水性を有す紙材。
  2. 【請求項2】 8〜15wt%のステアリン酸カルシウ
    ム、或いはパルチミン酸カルシウム、或いはステアリン
    酸セルロース、或いはパルチミン酸セルロースとされる
    か或いはそれらの混合物である防水剤と、92〜85w
    t%のバガスパルプとを混合したもので、一体成形さ
    れ、生分解性と、無毒性、耐熱性を備えたことを特徴と
    する、一体成形の紙容器。
  3. 【請求項3】 30〜70wt%のステアリン酸カルシ
    ウム、或いはパルチミン酸カルシウム、或いはステアリ
    ン酸セルロース、或いはパルチミン酸セルロースとされ
    るか或いはそれらの混合物である防水剤と、70〜30
    wt%のバガスパルプとを混合したものより製造され、
    生分解性と、無毒性、耐熱性を備えた可塑形紙板。
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