JP2935898B2 - 可動象形体 - Google Patents
可動象形体Info
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- JP2935898B2 JP2935898B2 JP7521709A JP52170995A JP2935898B2 JP 2935898 B2 JP2935898 B2 JP 2935898B2 JP 7521709 A JP7521709 A JP 7521709A JP 52170995 A JP52170995 A JP 52170995A JP 2935898 B2 JP2935898 B2 JP 2935898B2
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Description
この発明は、箱状等をした台座部上部で人形等をかた
どった象形体が動作するようになされた可動象形体付き
置物、及び、その象形体に関する。
どった象形体が動作するようになされた可動象形体付き
置物、及び、その象形体に関する。
今日、箱体に内蔵されたオルゴールを駆動源として、
このオルゴールが鳴動している間だけ、上記箱体の上部
で人形等を動作させるようにした置物が種々開発されて
いる(日本実開昭59−100489号、日本実開昭59−183293
号公報等参照)。 従来の置物では、単体又は複数体の人形等を、面とし
て平面的に移動(例えば水平円周軌道に沿って移動)さ
せるものであった。従って、その総合的な動きとしてこ
れを見る者に興味を起こさせるようにしてある。しか
し、人形等それ自体は、樹脂材等で一体形成した不動物
であった。 このように従来の置物では、全体としての動きに趣向
がある場合でも、人形等が無表情であることから動きの
単純さ、機構上の貧弱さを払拭することはできなかっ
た。すなわち、従来の置物は、これを遠くに置いて漫然
と眺めるには適している。しかし、人形等の動きを近く
で注視するようなことをすれば、比較的早期のうちに見
飽きてしまうという不具合があった。 また、人形とそれを取り付けている台座とが対で構成
されていた。そのため、各種の置物を象形する場合、そ
の対の種類が多くなり、多品種少量生産になってコスト
高を招いていた。 従って、本発明は、表情豊かで、いつまでも見飽きる
ことのない動作をする人形等の象形体を備える可動象形
体付き置物及びその象形体を提供することを目的とす
る。 また、本発明は、コストダウンを図った可動象形体付
き置物及びその象形体を提供することを目的とする。
このオルゴールが鳴動している間だけ、上記箱体の上部
で人形等を動作させるようにした置物が種々開発されて
いる(日本実開昭59−100489号、日本実開昭59−183293
号公報等参照)。 従来の置物では、単体又は複数体の人形等を、面とし
て平面的に移動(例えば水平円周軌道に沿って移動)さ
せるものであった。従って、その総合的な動きとしてこ
れを見る者に興味を起こさせるようにしてある。しか
し、人形等それ自体は、樹脂材等で一体形成した不動物
であった。 このように従来の置物では、全体としての動きに趣向
がある場合でも、人形等が無表情であることから動きの
単純さ、機構上の貧弱さを払拭することはできなかっ
た。すなわち、従来の置物は、これを遠くに置いて漫然
と眺めるには適している。しかし、人形等の動きを近く
で注視するようなことをすれば、比較的早期のうちに見
飽きてしまうという不具合があった。 また、人形とそれを取り付けている台座とが対で構成
されていた。そのため、各種の置物を象形する場合、そ
の対の種類が多くなり、多品種少量生産になってコスト
高を招いていた。 従って、本発明は、表情豊かで、いつまでも見飽きる
ことのない動作をする人形等の象形体を備える可動象形
体付き置物及びその象形体を提供することを目的とす
る。 また、本発明は、コストダウンを図った可動象形体付
き置物及びその象形体を提供することを目的とする。
本発明は、回転駆動される出力端を有する台座部に着
脱自在に取り付けられる可動象形体において、前記象形
体は、前記台座部に対して着脱自在に取り付けられる固
定部と、該固定部に対して動くように設けられた可動部
とからなり、前記固定部には、第1従動軸が縦軸姿勢で
回転自在に支持され、該第1従動軸の下端部に前記出力
端に係脱自在に係合する入力端が形成され、前記可動部
には、第2従動軸が回転自在に支持され、前記第1従動
軸と第2従動軸は、軸方向相対移動可能に且つ回転動力
伝達可能に結合され、前記第2従動軸の下端部にカム面
が設けられ、該カム面に係合するカム面が前記固定部に
形成され、該両カム面の摺接により前記可動部が上下動
するよう構成されている。 本発明の象形体によれば、固定部が台座部に着脱自在
に取り付けられ、該固定部を台座部に取り付けることに
より、出力端と入力端も連結される。そして、動力部の
動力は、出力端から入力端を経て可動部を駆動する。 即ち、前記従動軸を、前記入力端を有する第1従動軸
と、該第1従動軸に移動可能に且つ動力伝達可能に結合
された第2従動軸とに分割構成し、該第2従動軸を前記
第1可動部に支持する共に、該第2従動軸にカム面を設
け、該カム面に掛合するカム面を前記固定部に形成して
いるので、第2従動軸はカム面により移動し、該移動す
る第2従動軸に支持されている可動部も移動することに
なる。 従って、この可動部に、更に動く部材を設けて、この
部材を第2従動軸で駆動するよう構成することができる
ので、複雑な動きをする人形等を得ることができる。 前記構成において、さらに、前記第1従動軸と第2従
動軸とを、屈曲可能に結合し、前記可動部は、前記固定
部に対して、前記第1従動軸と第2従動軸との屈曲線上
において屈曲可能に結合されば、お辞儀をする人形とす
ることができる。 更に、本発明によれば、回転駆動される出力端を有す
る台座部に着雑自在に取り付けられる可動象形体におい
て、前記象形体は、前記台座部に着脱自在に取り付けら
れる下部構造体と、該下部構造体に対して動くように取
り付けられた可動部とからなり、前記下部構造体には前
記出力端に係脱自在に係合する入力端を有する従動軸が
回転自在に支持され、前記可動部は、前記下部構造体
に、前記従動軸の軸心と直交する軸心回りに揺動自在に
支持され、前記従動軸の上端部には、該従動軸の回転中
心から偏心した位置に偏心回転部が設けられ、前記可動
部には、前記偏心回転部に係合して該可動部を前記軸心
回りに揺動させる円弧状の当接係合部が設けられてい
る。 前記構成を採用することにより、前記可動部を人形の
頭部とすれば、首振り人形とすることができる。 また、本発明によれば、回転駆動される入力端を有す
る台座部に着脱自在に取り付けられる可動象形体におい
て、前記象形体は、前記台座部に対して着脱自在に取り
付けられる固定部を有し、該固定部には、従動軸が回転
自在に支持され、該従動軸の端部に前記出力端に係脱自
在に係合する入力端が形成され、前記従動軸は前記固定
部より上方に突出し、該突出部に周面リブが設けられ、
該リブに中装部が支持され、前記中装部の下部に、下装
部が前記従動軸の軸心と直交する軸心回りに揺動自在に
吊り下げ支持され、該下装部は前記固定部を覆う形状と
されており、かつ、固定部に対して相対回動不能に嵌合
しており、前記従動軸に偏心回転部が突設され、前記下
装部に、前記偏心回転部に係合して該下装部を前記軸心
回りに揺動させる接当係合部が設けられている。 前記構成を採用すれば、固定部を脚部とし、下装部を
スカートとし、中装部を胴体とした人形として、そのス
カートを振らす腰振り人形を形成することができる。 更に、本発明によれば、回転駆動される出力端を有す
る台座部に着脱自在に取り付けられる可動象形体におい
て、前記象形体には、従動軸が縦軸姿勢を有して回転自
在に支持され、該従動軸の下端部に前記出力端に係脱自
在に係合する入力端が形成され、かつ、前記象形体に
は、開口部と該開口部内において上下方向に揺動する上
下動子が、前記従動軸の軸心に直交する方向の軸心回り
に揺動自在に支持され、前記従動軸には、その回転中心
から偏心した位置に偏心回転部が設けられ、前記上下動
子には、前記偏心回転部に係合して、該上下動子を前記
軸心回りに揺動させる円弧上の接当部が設けられてい
る。 前記構成を採用することにより、開口部を人形の口と
し、上下動子を舌とすることにより、舌が上下動する表
情豊かな人形とすることができる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明に係る置物の第1実施例を示す一部破
断正面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、図1のB−B線断面図である。 図4は、第1実施例の台座の第2ケーシングを取り外
した状態での一部破断背面図である。 図5は、第1実施例の台座の一部破断平面図である。 図6は、第1象形体の正面断面図である。 図7は、第1象形体の側断面図である。 図8は、第1象形体の分解斜視図である。 図9は、従動軸の分解斜視図である。 図10は、第2象形体の正面断面図である。 図11は、第2象形体における中装部と下装部との接続
構造を示す側断面図である。 図12は、図10のC−C線断面図である。 図13は、図10のD−D線断面図である。 図14は、図10のE−E線に相当した上装部の平面断面
図である。 図15は、第2象形体における上装部の側断面図であ
る。 図16は、第3象形体における上装部の側断面図であ
る。 図17は、第3象形体に用いられる従動軸の上端部を示
す斜視図である。 図18は、第4象形体の正面断面図である。 図19は、第4象形体の側断面図である。 図20は、第4象形体の作用状態を示す側断面図であ
る。 図21は、第5象形体を分解して背側から見た状態を示
す斜視図である。 図22は、第6象形体を分解して背側から見た状態を示
す斜視図である。 図23は、本発明に係る置物の第2実施例を示す正面断
面図である。 図24は、本発明に係る置物の第3実施例を示す正面断
面図である。 図25は、本発明に係る置物の第4実施例を示す斜視図
である。 図26は、第4実施例の台座部における要部正面断面図
である。 図27は、第4実施例の台座部における平面断面図であ
る。
脱自在に取り付けられる可動象形体において、前記象形
体は、前記台座部に対して着脱自在に取り付けられる固
定部と、該固定部に対して動くように設けられた可動部
とからなり、前記固定部には、第1従動軸が縦軸姿勢で
回転自在に支持され、該第1従動軸の下端部に前記出力
端に係脱自在に係合する入力端が形成され、前記可動部
には、第2従動軸が回転自在に支持され、前記第1従動
軸と第2従動軸は、軸方向相対移動可能に且つ回転動力
伝達可能に結合され、前記第2従動軸の下端部にカム面
が設けられ、該カム面に係合するカム面が前記固定部に
形成され、該両カム面の摺接により前記可動部が上下動
するよう構成されている。 本発明の象形体によれば、固定部が台座部に着脱自在
に取り付けられ、該固定部を台座部に取り付けることに
より、出力端と入力端も連結される。そして、動力部の
動力は、出力端から入力端を経て可動部を駆動する。 即ち、前記従動軸を、前記入力端を有する第1従動軸
と、該第1従動軸に移動可能に且つ動力伝達可能に結合
された第2従動軸とに分割構成し、該第2従動軸を前記
第1可動部に支持する共に、該第2従動軸にカム面を設
け、該カム面に掛合するカム面を前記固定部に形成して
いるので、第2従動軸はカム面により移動し、該移動す
る第2従動軸に支持されている可動部も移動することに
なる。 従って、この可動部に、更に動く部材を設けて、この
部材を第2従動軸で駆動するよう構成することができる
ので、複雑な動きをする人形等を得ることができる。 前記構成において、さらに、前記第1従動軸と第2従
動軸とを、屈曲可能に結合し、前記可動部は、前記固定
部に対して、前記第1従動軸と第2従動軸との屈曲線上
において屈曲可能に結合されば、お辞儀をする人形とす
ることができる。 更に、本発明によれば、回転駆動される出力端を有す
る台座部に着雑自在に取り付けられる可動象形体におい
て、前記象形体は、前記台座部に着脱自在に取り付けら
れる下部構造体と、該下部構造体に対して動くように取
り付けられた可動部とからなり、前記下部構造体には前
記出力端に係脱自在に係合する入力端を有する従動軸が
回転自在に支持され、前記可動部は、前記下部構造体
に、前記従動軸の軸心と直交する軸心回りに揺動自在に
支持され、前記従動軸の上端部には、該従動軸の回転中
心から偏心した位置に偏心回転部が設けられ、前記可動
部には、前記偏心回転部に係合して該可動部を前記軸心
回りに揺動させる円弧状の当接係合部が設けられてい
る。 前記構成を採用することにより、前記可動部を人形の
頭部とすれば、首振り人形とすることができる。 また、本発明によれば、回転駆動される入力端を有す
る台座部に着脱自在に取り付けられる可動象形体におい
て、前記象形体は、前記台座部に対して着脱自在に取り
付けられる固定部を有し、該固定部には、従動軸が回転
自在に支持され、該従動軸の端部に前記出力端に係脱自
在に係合する入力端が形成され、前記従動軸は前記固定
部より上方に突出し、該突出部に周面リブが設けられ、
該リブに中装部が支持され、前記中装部の下部に、下装
部が前記従動軸の軸心と直交する軸心回りに揺動自在に
吊り下げ支持され、該下装部は前記固定部を覆う形状と
されており、かつ、固定部に対して相対回動不能に嵌合
しており、前記従動軸に偏心回転部が突設され、前記下
装部に、前記偏心回転部に係合して該下装部を前記軸心
回りに揺動させる接当係合部が設けられている。 前記構成を採用すれば、固定部を脚部とし、下装部を
スカートとし、中装部を胴体とした人形として、そのス
カートを振らす腰振り人形を形成することができる。 更に、本発明によれば、回転駆動される出力端を有す
る台座部に着脱自在に取り付けられる可動象形体におい
て、前記象形体には、従動軸が縦軸姿勢を有して回転自
在に支持され、該従動軸の下端部に前記出力端に係脱自
在に係合する入力端が形成され、かつ、前記象形体に
は、開口部と該開口部内において上下方向に揺動する上
下動子が、前記従動軸の軸心に直交する方向の軸心回り
に揺動自在に支持され、前記従動軸には、その回転中心
から偏心した位置に偏心回転部が設けられ、前記上下動
子には、前記偏心回転部に係合して、該上下動子を前記
軸心回りに揺動させる円弧上の接当部が設けられてい
る。 前記構成を採用することにより、開口部を人形の口と
し、上下動子を舌とすることにより、舌が上下動する表
情豊かな人形とすることができる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明に係る置物の第1実施例を示す一部破
断正面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、図1のB−B線断面図である。 図4は、第1実施例の台座の第2ケーシングを取り外
した状態での一部破断背面図である。 図5は、第1実施例の台座の一部破断平面図である。 図6は、第1象形体の正面断面図である。 図7は、第1象形体の側断面図である。 図8は、第1象形体の分解斜視図である。 図9は、従動軸の分解斜視図である。 図10は、第2象形体の正面断面図である。 図11は、第2象形体における中装部と下装部との接続
構造を示す側断面図である。 図12は、図10のC−C線断面図である。 図13は、図10のD−D線断面図である。 図14は、図10のE−E線に相当した上装部の平面断面
図である。 図15は、第2象形体における上装部の側断面図であ
る。 図16は、第3象形体における上装部の側断面図であ
る。 図17は、第3象形体に用いられる従動軸の上端部を示
す斜視図である。 図18は、第4象形体の正面断面図である。 図19は、第4象形体の側断面図である。 図20は、第4象形体の作用状態を示す側断面図であ
る。 図21は、第5象形体を分解して背側から見た状態を示
す斜視図である。 図22は、第6象形体を分解して背側から見た状態を示
す斜視図である。 図23は、本発明に係る置物の第2実施例を示す正面断
面図である。 図24は、本発明に係る置物の第3実施例を示す正面断
面図である。 図25は、本発明に係る置物の第4実施例を示す斜視図
である。 図26は、第4実施例の台座部における要部正面断面図
である。 図27は、第4実施例の台座部における平面断面図であ
る。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。 図1乃至図9は本発明に係る置物1の第1実施例を示
したものである。ます、この置物1の主要な構成を説明
する。 この置物1は、台座部3と、この台座部2内に設けら
れた動力部3と、台座部2の上部に着脱自在に設けられ
た象形体4とを備えて構成されている。 この象形体4は、台座部2に対して着脱自在に取付固
定された固定部98と、この固定部98に対して動くように
設けられた可動部99とから構成されている。 動力部3には、台座部2の上部に突出して回転動力を
出力する出力端18aが設けられている。象形体4の固定
部98には、可動部99に連動する入力端20aが設けられて
いる。そして、この入力端20aが、前記動力部3の出力
端18aに対して係脱自在に連結されており、入力端20aか
らの動力により可動部99が駆動されるように構成されて
いる。 台座部2は、箱体を二分割した形状の第1ケーシング
81と第2ケーシング82とを組み合わせることにより、中
空状の箱体に構成されている。台座部2の内部空間の上
部及び前左部は、動力部3の収納部とされている。そし
て、この動力部3の収納部を除く他のスペースが硬貨貯
留部7として利用されている。 動力部3の収納部と硬貨貯留部7とは、動力部3の側
方に位置している。また、これら動力部3の収納部と硬
貨貯留部7とは、台座部2の正面側壁2aに対して一体に
形成された側仕切壁8a及び底仕切壁8bと、これら側仕切
壁8a及び底仕切壁8bに対してその後方から着脱自在に取
りつけられた裏仕切壁8cとにより、仕切られている。前
記底仕切壁8bは、動力部3の下方に位置している。 台座部2の右側壁83と側仕切壁8aのそれぞれの対向面
には、台座部2の前後方向略全長にわたる案内溝84が設
けられている。この案内溝84には、板状の動力部支持台
85が挿脱自在に案内保持されている。また、第1ケーシ
ング81及び第2ケーシング82の上部は開口されており、
この開口部が天板86により閉塞されている。この天板86
は支持台85と一体的に連結されている。 台座部2の正面側壁2a(第1ケーシング81の正面側
壁)には、硬貨Wの投入口9が上下方向に長尺状に形成
されている。この投入口9は、硬貨挿通路10を介して硬
貨貯留部7と連通されている。硬貨挿通路10は、その後
側が若干下方に傾斜するスロープとされている。なお、
投入口9及び硬貨挿入路10は、流通硬貨のうち最大経の
ものが通過し得る寸法に形成されている。 第2ケーシング82の底後部には、硬貨貯留部7に対応
する範囲内で硬貨取出口87が開口形成されている。この
硬貨取出口87には、蓋片88が着脱自在に取り付けられて
いる。この蓋片88は、台座部2の後方から硬貨取出口87
に沿ってスライド可能に保持されている。蓋片88の一端
部には係合片89が設けられており、第2ケーシング82の
底内面には、前記係合片89と係合可能な係合凹部90が形
成されている。従って、蓋片88の係合片89が、第2ケー
シング82の係合凹部90と係合することにより、蓋片88を
第2ケーシング82から外れないように保持できる。ま
た、この保持状態から蓋片88を後方に押し出すと、係合
片89が弾性変形して係合凹部90との係合が解除される。
従って、この方法により第2ケーシング82から蓋片88を
取り外すことができる。 本実施例では、動力部3として回転駆動式のオルゴー
ルを用いてある。この動力部3は支持台85に取付固定さ
れている。この動力部3は、外周面に多数の打鍵突起を
突設させた回転ドラム14と、回転ドラム14を回転させる
ゼンマイ(図示略)を収納した駆動部15(香箱)と、該
駆動部15を作動させる揺動レバー91と、駆動部15のゼン
マイ用のネジ巻きハンドル16と、回転ドラム14に周接す
るように保持された振動板92(リード)と、回転ドラム
14の回転を出力端18aに伝達するギア列93とを備えてい
る。回転ドラム14、駆動部15及び振動板92は支持台85の
下面側に固定されている。また、ギア列93は支持台85と
天板86との間に設けられている。すなわち、この動力部
3はユニット式とされており、このユニットごと、台座
部2に対して脱着可能である。 揺動レバー91は、図4に示すように、基端部が駆動部
15に軸支され、先端部が動力部3の収納部から側外方に
突出されている。従って、この揺動レバー91は、動力部
3の収納部から側外方に突出ずる部分が上下揺動自在と
なるように構成されている。そして、この揺動レバー91
の先端部に対し、その下方から操作レバー17が接当する
ようになっている。 この操作レバー17は、その前後方向の略中心部が側仕
切壁8aに対して回動自在に支持されている。そして、上
記したように、操作レバー17の前端部が揺動レバー91下
面に接当している。また操作レバー17の後端部は、硬貨
挿通路10へ向けて突出している。従って、硬貨Wが硬貨
挿通路10を通過して硬貨貯留部7へ落下する場合には、
この硬貨Wが操作レバー17の後端部を押し下げ、当該操
作レバー17が前端部を上昇させるように揺動するように
なっている。なお、この操作レバー17の重心位置は、側
仕切壁8aに対する枢支部分よりも前方に位置している。
従って、硬貨Wが当接しない状態において、操作レバー
17はその前端部が割がるようになっている。 この動力部3において、駆動部15内には、ゼンマイに
より回転ドラム14の回転を止める停止機構が備えられて
いる。この停止機構は、回転ドラム14が、常に、局の開
始位置で停止させるようになっている。また、この停止
機構は、揺動レバー91を一回上下に揺動させると解除さ
れ、回転ドラム14の回転を許容するようになっている。
すなわち、回転ドラム14は、揺動レバー91が揺動される
たびに、駆動部15のゼンマイにより360゜回転づつ(す
なわち一曲演奏し終わるごとに)、停止機構の作動によ
り停止するようになっている。 結局、投入口9に硬貨Wを投入すると、該硬貨Wは硬
貨挿通路10を通過して硬貨貯留部7へと落下してゆく
が、その途中で操作レバー17の後端部を押し下げる。そ
のため、操作レバー17の前端部が上方へ揺動し、これに
よって揺動レバー91の先端部が上方へ揺動される。その
ため、動力部3が駆動される。そして、硬貨Wが通過し
た後は操作レバー17及び揺動レバー91は元の位置に自動
復帰する。また動力部3は前記した停止機構の作動によ
り、一曲演奏し終えると自動的に停止されるものであ
る。 上記ギア列は、図5に示すように、回転ドラム14の回
転動力を増速させて出力端18aに伝達するようになって
いる。 本実施例において、駆動軸18は、その出力端18aが断
面正方形状の角軸として形成されたものとした。また、
象形体4の入力端20aは、上記出力端18aに対応する角形
状凹部を有したボス部として形成されたものとした。従
って、出力端18aと入力端20aとの連結・離反は簡単且つ
確実に行えるようになる。しかも、出力端18aと入力端2
0aとの連結時において、これら両者間の一体回転が可能
となる。勿論、入力端20aを角軸とし、出力端18aをボス
部として形成することも可能である。 前記した台座部2の上面部2cには、出力端18aが突出
する部分の周囲に複数の位置決め用孔95が設けられてい
る。従って、これら位置決め用孔95に対して象形体4を
嵌め合わせることで、当該象形体4を所定配置で(出力
端18aと入力端20aとが同軸になるように)固定すること
ができるようになっている。 また、本実施例においては、駆動部15内の停止機構に
より回転ドラム14の回転が停止されることを禁止する
(即ち、停止機構を不作動状態にする)ための連続演奏
機構55が設けられている。この連続演奏機構55は、台座
部2の前側壁2aに回動自在に支持された操作軸56を備え
ている。この操作軸56の前端部は台座部2の前外方へ突
出されており、この突出部分に、つまみ部57が嵌合固定
されている。操作軸56の後端部には、略卵形のカム片58
が設けられており、このカム片58は揺動レバー91の先端
部下面に接当するようになっている。従って、図4に示
すように、つまみ部57を約90゜回動操作することによ
り、カム片58によって揺動レバー91を持ち上げることが
できるようになっている。このように揺動レバー91が持
ち上げられれば、駆動部15内の停止機構は作動せず、そ
のため回転ドラム14は、ゼンマイが巻かれている限り回
転し続ける。その結果、連続演奏が可能となる。 象形体4内には、図6及び図7に示すように、従動軸
20が象形体4の上下方向の略全域にわたるように組み込
まれている。そして、この従動軸20は、回転自在に保持
されている。従動軸20の下端部には、前記した入力端20
aが形成されている。 そこで以下では、従動軸20の詳細につき、象形体4の
構造説明と関連させつつ説明する。 本実施例において、象形体4は、着座姿勢をとった男
型の人形をかたどってある。図8に分解状態を示してあ
るように、この象形体4は、人形の頭部を表現した上装
部22と、人形の胴体を表現した中装部23と、人形の腰部
乃至脚部を表現した下装部24とを有している。また、上
記中装部23には、腕を表現した左右一対の揺動子25,26
が取り付けられている。また、下装部24には、足を表現
した左右一対の上下動子27,28が取り付けられている。 上装部22、中装部23、下装部24はそれぞれ、前後に二
つ割り可能な構造とされ、図7に示すように後部側より
前方へ向けてビス29を締め込むことにより結合されるよ
うになっている。 そして、下装部24の下部には、下方に突出する複数の
鉤状片96が設けられている。これら鉤状片96は、前記し
た台座2の上面に設けられた位置決め用孔95と各々一致
し、且つ嵌入係止可能なようになっている。従って、こ
れら鉤状片96と位置決め用孔95との係止により、象形体
4の下装部25を台座2に対して固定することができる。
この説明から明らかなように、本実施例の象形体4で
は、下装部24が、台座部2に対して着脱自在に取り付け
られる固定部98を構成している。 このような象形体4に対して、図9に示すように従動
軸20は、第2従動軸31と第1従動軸33とに分割構成され
るようになっている。第2従動軸31には、中装部23内の
上部寄り(図6参照)に収納される螺旋翼部30が設けら
れている。また、第1従動軸33には、下装部24内に下部
寄り(図7参照)に収納される螺旋翼部32が設けられて
いる。 第2従動軸31の下端部には、第1従動軸33を同軸で嵌
合させるボス部34が設けられている。このボス部34に
は、その外周面の相反する位置を通り抜けるようにし
て、上下方向に長いスリット35が形成されている。一
方、第1従動軸33の上端部には、外周面の相反する位置
から各々経方向外方へ突出する張出片36が設けられてい
る。そのため、これら第1及び第2従動軸31,33は、張
出片36をスリット35内へ嵌める状態で連結することがで
きる。そして、この連結状態においては、第1及び第2
従動軸31,33の回転については互いに拘束関係を有する
が、上下方向への相対移動は許容するような関係に保持
されるものとなる。 前記第2従動軸31は、ボス部34よりも少し上部に周面
リブ37が膨出形成されている。また第1従動軸33には、
入力端20aよりも少し上部に周面リブ38が膨出形成され
ている。これらに対して、図6及び図7に示すように中
装部23及び下装部24の内部には、水平方向の仕切板39,4
0が設けられている。これら仕切板39,40は、中装部23や
下装部24の補強をも兼ねている。そして、中装部23の仕
切板39に対しては、第2従動軸31におけるボス部34と周
面リブ37との間が嵌め込まれている。また下装部24の仕
切板40に対しては、第1従動軸33における入力端20aと
周面リブ38との間が嵌め込まれている。そのため、第2
従動軸31と中装部23、及び第1従動軸33と下装部24と
が、各々上下の位置ズレを起こすことはない。即ち、第
2従動軸31が第1従動軸33に対して上下動するとき、こ
の動きに連動するように、中装部23も、下装部24に対し
て上下動するようになっている。 下装部24の上面には、図7に示すように前後への張出
片41を有する係合基部42が設けられている。また、中装
部23の下部内面には、上記係合基部42の張出片41と係合
する上下の受係片43,44が設けられている。従って、こ
れら受係片43,44の相互間隔により、中装部23の上下動
する範囲が制限される。 この下装部24の係合基部42に対して、第2従動軸31の
ボス部34がその下面を当接させるように組み合わされる
ようになる。この場合、図6に示すようにボス部34下面
は水平面に対して傾斜するカム面34Aに形成されてい
る。また、係合基部42の上面には、ボス面34のカム面34
Aに対応させたカム面45Aを有するカム片45が設けられて
いる。そのため、第2従動軸31が回転するとき、当該第
2従動軸31は、カム片45の上面傾斜に応じて上下動する
ようになる。従って、恰も、人形(象形体4)が腰(下
装部24)の上で肩乃至腹、即ち胴体(中装部23)を、繰
り返し上下に揺するようなユーモラス且つリズミカルが
動きが得られる。 中装部23には、上方へ突出する首部23aが設けられて
いる。そして、この首部23aには、前後双方へ向けて同
軸で水平突出する枢支ピン46が設けられている。これに
対し、上装部22の内部には、図7に示すようにこれら枢
支ピン46を嵌めるボス部47が形成されている。従って上
装部22は、中装部23の上部で枢支ピン46を中心として左
右揺動自在に保持される。また、上装部22内には、ボス
部47より上方側に水平仕切板48が設けられている。この
水平仕切板48には、前後方向に長い長孔状の接当係合部
49が形成されている。 このような上装部22に対して、第2従動軸31の上端部
には、接当係合部49内に嵌まるピン状の偏心回転部50が
突設されている。 そのため、第2従動軸31が回転するとき、偏心回転部
50は円周移動をし、これによって接当係合部49が左右方
向へのみ押圧されるようになる。そのため、恰も、人形
(象形体4)が頭(上装部22)を、繰り返し左右へ傾け
るようなユーモラスで且つリズミカルな動きが得られ
る。 中装部23に取り付けられる揺動子25,26は、それらの
根元寄りに丸棒状くびれ部25a,26a(図6及び図8参
照)が形成されている。そして、これらくびれ部25a,26
aは、中装部23の内部に設けられる前後一対の挟持片51
により挟持されるようになっている。従って揺動子25,2
6は、中装部23の左右各側方でくびれ部25a,26aを中心と
して回転自在に保持される。また、これら揺動子25,26
の根元部には、当該揺動子25,26間において互いに対向
する方向へ向けて突出する連動ピン52が設けられてい
る。これら連動ピン52は、揺動子25のくびれ部25a及び
揺動子26のくびれ部26aに対して、それらの各回転軸心
から偏心して設けられている。 このような揺動子25,26に対して、第2従動軸31の螺
旋翼部30が各連動ピン52にそれらの下から当接するよう
に位置付けられている。この螺旋翼部30は、半周だけの
リード(螺旋)を有する傾斜面部分が、周方向において
段階状を呈するように結合された形体を成す(図9参
照)。 そのため、第2従動軸31が回転するとき、その上面傾
斜に沿って各連動ピン52が上下動されるようになる。従
って、恰も、人形(象形体4)が前方へ突き出した左右
の腕(揺動子25,26)を交互に、繰り返し上下方向に振
り動かすようなユーモラスで且つリズミカルな動きが得
られる。 また、図7に示すように下装部24に取り付けられる上
下動子27,28には、それぞれ支点部27a,28aが設けられて
いる。これら支点部27a,28aは、下装部24の前部下部
で、軸心を水平方向に向けるように設けられた枢支ピン
53に対して揺動自在に保持されている。また、これら上
下動子27,28には、それぞれ支点部27a,28aから後方へ向
けて斜め上方へ突出する連動ピン54が設けられている。 このような上下動子27,28に対して、第1従動軸33の
螺旋翼部32が各連動ピン54にそれらの上から当接するよ
うに位置付けられている。この螺旋翼部32は、第2従動
軸31の螺旋翼部30と略同形状をしたものである(図9参
照)が、その傾斜方向は、第2従動軸31の螺旋翼部30と
は逆になっている。 そのため、第1従動軸33が回転すれば、その下面傾斜
に沿って各連動ピン54が上下動されるようになる。従っ
て、恰も、人形(象形体4)が左右の足の爪先部(上下
動子27,28)を交互に、繰り返し踏みならすようなユー
モラスで且つリズミカルな動きが得られる。 以上の説明から明らかなように、この第1実施例の象
形体4は、中装部23の上下動(胴体を上下に揺する動
作)、上装部22の左右揺動(頭部を左右にかしげる動
作)、揺動子25,26の上下揺動(腕を上下に振り動かす
動作)、上下動子27,28の上下動(足の爪先部を踏みな
らす動作)という、それぞれについてユーモラスで且つ
リズミカルな合計四つの動作を、各箇所において繰り返
し且つ、互いに並行して行うように構成されたものであ
る。 そして、本実施例において、これら中装部23、上装部
22、揺動子25,26、上下動子27,28が、動力部3により駆
動される、それぞれ各別の可動部99を構成している。ま
た、下装部24が固定部98を構成している。そしてこのう
ち、中装部23及び上下動子27,28が、固定部98(下装部2
4)に対して動く第1可動部99aとされ、また上装部22及
び揺動子25,26が、第1可動部99a(中装部23)に対して
動く第2可動部99bとされている。 これら一連の動作は、台座部2の投入口9へ硬貨Wを
入れた際、即ち、貯金したときに開始され、以後、一曲
演奏するまで継続して行われる。そして、この動作が行
われている間は、動力部3(オルゴール)により奏でら
れるメロディが加わるため、これを見る者を飽きさせる
ことはない。 なお、このようなことを換言すれば、貯金しなければ
一連の動作を見、またオルゴールを聞くことができない
ため、結果的に、貯金を促すという利点が得られる、と
いうことになる。 図10乃至図15は象形体4の別態様を示すものである。
図1乃至図9に示した象形体4(以下、「第1象形体
4」と言う)が男型であり着座姿勢であったのに対し、
図10乃至図15に示す象形体4(以下、「第2象形体4」
と言う)は女型でありしかも立ち姿勢をとった人形をか
たどってある。 なお、第2象形体4において、第1象形体4と同一作
用を奏する部分には同一符号を付してある。 この第2象形体4の動きを先に説明すると、上装部22
(頭部を表現したもの)の左右揺動、揺動子25,26(腕
部を表現したもの)の左右揺動、下装部24(スカートを
表現したもの)の左右揺動と、更に上装部22における上
下動子60(図15に示すように下唇を表現したもの)の上
下動との、合計四つの動作を、各箇所において繰り返し
且つ、互いに並行して行うように構成されたものであ
る。 なお、この第2象形体4では、前記第1象形体4とは
異なり、中装部23が上下動するようにはなっていない。
そのため、従動軸20は上端部の偏心回転部50から下端部
の入力端20aに至るまで、上下にわたって一体化された
ものとなっている。 この従動軸20には、その所定高さ位置に周面リブ37が
設けられている。また、この周面リブ37に対して、中装
部23の内部に水平に設けられた仕切至39が支承されるよ
うになっている。これにより、第2象形体4における全
体としての立ち姿勢が保持されるようになっている。 また、この第2象形体4では、第1象形体4において
足を表現していた上下動子27,28(図4参照)に相当す
るものを有していない。そのため、従動軸20に設けられ
る螺旋翼部としては、揺動子25,26を動作させるための
上方側のもの(符号30)のみが設けられている。 上装部22の左右揺動については、第1象形体4と同一
原理、同一構造によるものであるため、ここでの詳細説
明は省略する。 揺動子25,26を揺動させる点についても、第1象形体
4と略同様な原理に基づくもの(螺旋翼部30と連動ピン
52との当接によるもの)である。但し、この第2象形体
4において、揺動子25,26は、中装部23に設けられた前
後方向へ同軸で突出する枢支ピン61により揺動自在に保
持されている。そのため、これら揺動子25,26の動き
は、枢支ピン61を揺動支点とした左右方向への揺動とな
る。即ち、第1象形体4の揺動子25,26は上下方向へ揺
動するものであったので、この点において相違する。 この第2象形体4において、前記下装部24を左右揺動
させるための原理及び構造は、次のようになっている。 すなわち、この下装部24の上端部は、図11に示すよう
に中装部23の内部へ嵌め入れることが可能なほどに、そ
の前後方向に沿った肉厚寸法が薄く、且つ左右方向に沿
った幅寸法も狭く形成されている。そしてこの下装部24
の上端部には、前後双方へ向けて同軸状に水平突出する
枢支ピン62が設けられている。これに対し、中装部23の
内部には、これら枢支ピン62を嵌めるボス部63が形成さ
れている。従って下装部24は、中装部23に対し、枢支ピ
ン62を介して吊り下げられた状態となっている。しか
も、下装部24は、この枢支ピン62を中心に、中装部23に
対して左右方向へ揺動自在に保持されている。 ところで、この第2象形体4は、図10に示すように下
装部24の内部に、中空四角柱状をした起立脚体64が収納
されている。そして、この起立客体64により、台座部2
(図1参照)上に取り付けられるようになっている。従
って、この起立脚体64が、台座部2に対して着脱自在に
取りつけられる固定部98とされている。 この起立脚体64は、図12に示すようにその前面部及び
後面部が下装部24の前後内面に当接するようになってい
る。そのため、従動軸20が回転しても、下装部24(第2
象形体4の全体)が従動軸20と一緒に共回りすることは
ない。また、起立脚体64の前面部及び後面部により、下
装部24が左右揺動する動きが円滑に案内されるようにな
っている。 そして、この下装部24の内部に設けられた水平な仕切
板40には、図13に示すように前後方向に長い楕円孔状を
した接当係合部65が形成されている。これに対して、従
動軸20には、この接当係合部65内を通過する部分に、そ
の径方向へ向けて板状に突出する偏心回転部66が設けら
れている。 そのため、従動軸20が回転すれば、偏心回転部66の突
端部が円周移動するようになる。そして、この偏心回転
部66の突端部が接当係合部65を左右方向へのみ押圧する
ようになる。従って、恰も、人形(第2象形体4)が腰
(下装部24)を、繰り返し左右へ振るようなユーモラス
で且つリズミカルな動きが得られる。 次に、この第2象形体4において、上装部22に設けら
れる上下動子60が上下動する原理及び構造を図14及び図
15に基づいて説明する。 上下動子60は、左右両方向へ突出する枢支ピン67と、
前方へ突出する舌片部68とにより、平面Y字状を呈する
ように形成されている。舌片部68の前端部には下唇を表
現した露出片69が設けられている。これに対し、上装部
22の内部には、上下動子60の枢支ピン67を嵌めるボス部
70が形成されている。また、上装部22の前面部には、上
下動子60の露出片69を前方へ貫通突出させる開口部71が
形成されている。そして、この開口部71における上側の
開口縁部には、上唇を表現した膨出部72が形成されてい
る。 従って、上下動子60は、枢支ピン67を中心として上下
揺動自在に保持されるようになっている。そして、この
上下動により、膨出部72に対して露出片69を近接させた
り、離反させたりする。 一方、従動軸20の上端部に設けられた前記偏心回転部
50は、その円周軌道の一部が、上下動子60における左右
の枢支ピン67間を彎曲してつなぐよういになっている
(「Y字状」の股間となる端縁に該当する)接当係合部
60aと接触干渉するように位置付けられている。 そのため、従動軸20の回転により、偏心回転部50が上
下動子60の当接係合部60aと干渉する(当接する)と
き、この偏心回転部50は上下動子60に対してこれを前方
へ押し出そうとする。このような作用により、上下動子
60は上方へと揺動させられるようになる。また、偏心回
転部50が接当係合部60aと干渉しなくなれば、上下動子6
0は自重により下方へ落下するような揺動するものとな
る。その結果として、恰も、人形(第2象形体4)が口
(上唇を表現した膨出部72と下唇を表現した露出片69)
を周期的に開閉し、歌や言葉を口ずさんでいるようなユ
ーモラスで且つリズミカルな動きが得られる。 すなわち、この第2象形体4にあっては、上装部22、
揺動子25,26、下装部24及び上下動子60が、駆動部3に
より駆動される、それぞれ各別の可動部99を構成してい
る。また、起立脚体64が台座部2に対し着脱自在に取り
付けられる固定部98を構成している。また、中装部23
も、起立脚体64に対しては相対的な動きを有しないもの
であり、固定部98に含まれるものとなる。従って、上装
部22、下装部24及び揺動子25,26が、固定部98(起立脚
体64及び中装部23)に対して動く第1可動部99aとされ
ている。また、上下動子60が、第1可動部99a(上装部2
2)に対して動く99bとされている。 図16及び図17は、上装部22において上下動子60の上下
揺動を別の機構により行うようにした象形体4(以下、
「第3象形体4」と言う)を示したものである。 この第3象形体4において用いられる上下動子60は、
第2象形体4で説明したものと略同様な形状をしたもの
である。しかし、この第3象形体4では、従動軸20の上
端部に円盤部73が設けられている。そして、上下動子60
が揺動範囲の下位置にあるときに、当該上下動子60の下
面が上記円盤部73の外縁部に当接するようになってい
る。そして、この円盤部73には、上面外周部の一箇所に
回転方向に沿って徐々に高くなる傾斜カム状をした偏心
回転部74が設けられている。 そのため、従動軸20が回転すれば、偏心回転部74が上
下動子60の下面に当接した時点で、この上下動子60を上
方へ押し上げるようになる。また、偏心回転部74が上下
動子60の下面を通過した後では、上下動子60はその自重
により落下して下方へと揺動するようになる。これが繰
り返されるため、結果として第2象形体4の場合と同様
の動きが得られる。従ってこの第3象形体4において
は、上下動子60の下面のうち偏心回転部74と当接する下
面部分が接当係合部として作用しているものである。 なお、この第3象形体4において、従動軸20の上端部
には、第1象形体4や第2象形体4の場合とは異なり、
ピン状の偏心回転部50(図15参照)は設けられていな
い。これは、第3象形体4の場合、ピン状の偏心回転部
50が上下動子60と干渉するのを防止するためである。こ
のような、第3象形体4ではピン状の偏心回転部50を有
しないので、上装部22は左右揺動をしないものである。 次に、図18乃至20に示す象形体4(以下、「第4象形
体4」と言う)について説明する。 なお、この第4象形体4において、前記第1象形体4
と同様の構成には同符号を付して詳細説明を省略する。
そして、第1象形体4と異なる構成、作用効果について
説明する。 この第4象形体4は、立ち姿勢をとった男型の人形を
かたどってある。この第4象形体4において、その動作
を先に説明すると、上装部22(頭部を表現したもの)の
左右揺動、中装部23(胴部を表現したもの)の前後揺
動、揺動子26(右腕部を表現したもの)の左右揺動、上
下動子27,28(足部を表現したもの)の上下揺動との、
合計四つの動作を各箇所において繰り返し且つ、互いに
並行して行うように構成されたものである。 この第4象形体4では、中装部23が、下装部24に対し
て前後揺動自在に支持されている。すなわち、下装部24
の上部には、上方突出状の受持片100が左右一対設けら
れている。これら受持片100には、それぞれ左右の外方
へ突出する支持ピン101が設けられている。これに対
し、中装部23の内部には、各支持ピン101を挿入可能な
係合孔102が形成されている。この係合孔102は、上下方
向に長孔状をしている。 また、第1従動軸33の上端部に設けられた張出片36
は、図19に示すように上端側が円弧状に形成されてい
る。この張出片36には、第1従動軸33の軸心と直交状に
径方向外方へ突出する枢支ピン103が設けられている。
これに対し、第2従動軸31のボス部34には、上記枢支ピ
ン103を嵌める切欠状の軸受溝34aが形成されている。従
って、第2従動軸31は、この枢支ピン103により第1従
動軸33上に支持されるようになっている。 そのため、第2従動軸31が回転すれば、図20に示すよ
うにボス部34の下端面に設けられたカム面34Aと、下装
部24におけるカム片45のカム面45Aとが当接する作用に
より、第1従動軸33に対して第2従動軸31が上下動を伴
って屈曲する作用が加わるようになる。従って、恰も、
人形(象形体4)が腰の上で胴体(中装部23)を前後に
繰り返し揺するようなユーモラスで且つリズミカルな動
きが得られる。 左腕を表現した揺動子25は、この第4象形体4では、
中装部23に固着されている。 一方、右腕を表現した揺動子26には、図18に示すよう
にその根元部に、上下双方へ同軸で突出する枢支ピン26
bが設けられている。そして、これら上下の枢支ピン26b
は、中装部23に対して回転自在に保持されている。その
ため、この揺動子26は、中装部23に対して左右揺動自在
となっている。 また、この揺動子26には、枢支ピン26bよりも中装部2
3の内方へ向けて、左右方向に長いリング状をした揺動
片79が一体的に延設されている。そして、この揺動片79
のリング内部に形成された左右方向に長い長孔部を接当
係合部78としている。これに対し、第2従動軸31は、揺
動片79に対応する高さ部分がクランク状に屈曲されてい
る。そして、この屈曲部分のうち、第2従動軸31の回転
中心軸と偏心して平行する縦軸部分を、偏心回転部80と
している。この偏心回転部80は、揺動片79の接当係合部
78内を通過するようになっている。そのため、第2従動
軸31が回転すれば、揺動片79は前後に揺動するようにな
る。従って、これに伴って、揺動子26は枢支ピン26bを
中心に左右へ揺動し、恰も、人形(象形体4)が右腕
(揺動子26)を左右に揺するようなユーモラスで且つリ
ズミカルな動きが得られる。 この第4象形体4において、図18及び図19に示すよう
に下装部24に設けられる上下動子27,28は、枢支ピン53
に対して下方から無理嵌め状に嵌着するようにしてあ
る。前記した第1象形体4では、上下動子27,28を枢支
ピン53に対してその上方から嵌着するようにしていたの
で、両者はこの点で相違する。 なお、この第4象形体4は、図19に示すように、円板
状等の支持台97を介して台座部2に取り付けるようにし
てもよい。 この第4象形体4においては、上装部22、中装部23、
揺動子26及び上下動子27,28が、駆動部3により駆動さ
れる、それぞれ各別の可動部99を構成している。また、
下装部24が、台座部2に対し着脱自在に取り付けられる
固定部98を構成している。そしてこのうち、中装部23及
び上下動子27,28が、固定部に対して動く第1可動部99a
とされている。また、上装部22及び揺動子26が、第1可
動部99a(中装部23)に対して動く第可動部99bとされて
いる。 図21は、第5象形体4を示している。この第5象形体
4は女型であり、且つ立ち姿勢をとった人形をかたどっ
てある。従って、前記した第2象形体4(図10乃至図15
参照)と略同一である。しかし、以下に示す3点におい
て第2象形体4と相違する。なお、図21において、第2
象形体4と同一作用を奏する部分には同一符号を付して
ある。 第1の相違点は、この第5象形体4が、左右の腕部を
表現した揺動子25,26を中装部23の正面部で上下方向に
揺動させるように構成されているところにある。すなわ
ち、第2象形体4では、揺動子25,26が各々左右に揺動
するようになっていた。 すなわち、この第5象形体4において、左右の揺動子
25,26は、中装部23内を貫通する連結杆110によって一体
的に連結されている。この連結杆110は、左右方向中央
部が彎曲している。この彎曲部分の凹状面は、接当係合
部111とされている。また、左右の揺動子25,26は、中装
部23の正面側においても、恰も、人形が左右の腕を組ん
でいるように、連結されている。 これに対し、従動軸20は、連結杆110と交差する高さ
部分がクランク状に屈曲されている。そして、この屈曲
部分のうち、従動軸20の回転中心軸と偏心して平行する
縦軸部分が、偏心回転部112とされている。この偏心回
転部112は、従動軸20の回転に伴って円周移動するとき
に、その円周軌道の一部が、連結杆110の上記接係当合
部111と接触干渉するように設けられている。 そのため、従動軸20を回転させれば、偏心回転部112
が接当係合部111と干渉する(当接する)とき、この偏
心回転部112は連結杆110を前方へ押し出そうとする。こ
のような作用により、連結杆110に回動力が伝えられ
る。また、偏心回転部112が接当係合部111と干渉しなく
なれば、連結杆110は、揺動子25,26の自重により逆回動
する。その結果として、恰も、人形(第5象形体4)が
左右の腕部(揺動子25,26)を組んだまま、これを周期
的に上下動させているようなユーモラスで且つリズミカ
ルな動きが得られる。 また、第2の相違点は、この第5象形体4が、上装部
22を中装部23に対して前後方向に揺動させるように構成
されているところにある。すなわち、第2象形体4で
は、上装部22が左右へ揺動するようになっていた。 すなわち、この第5象形体4において、中装部23に設
けられた首部23aには、左右双方へ向けて同軸で水平突
出する枢支ピン46が設けられている。従って上装部22
は、枢支ピン46を中心として前後揺動自在に保持されて
いる。また、上装部22内に設けられた水平仕切板48に
は、左右方向に長い長孔状の接当係合部49が形成されて
いる。 そのため、従動軸20が回転するとき、従動軸20の上端
部に設けられたピン状の偏心回転部50の円周移動によ
り、接当係合部49が前後方向へのみ押圧されるようにな
る。そのため、恰も、人形(象形体4)が頭(上装部2
2)を、繰り返し前後へ傾けるようなユーモラスで且つ
リズミカルな動きが得られる。 この第5象形体4における第3の相違点は、上装部22
において、前半体と後半体とを締結するビス29を隠すた
め、後半体に対してリボンをかたどった化粧片115を取
り付けるようにしたところにある。この化粧片115は、
後半体に対して無理嵌め又は接着等により固着する。 図22は、第6象形体4を示している。この第6象形体
4は男型であり、且つ立ち姿勢をとった人形をかたどっ
てある。従って、前記した第4象形体4(図18乃至図20
参照)と略同一である。しかし、以下に示す2点におい
て第2象形体4と相違する。なお、図22において、第4
象形体4と同一作用を奏する部分には読一符号を付して
ある。 第1の相違点は、この第6象形体4が、上装部22を中
装部23に対して前後方向に揺動させるように構成されて
いるところにある。すなわち、第4象形体4では、上装
部22が左右へ揺動するようになっていた。 この構造は、上記した第5象形体4の場合と同様であ
るので、ここでの詳説は省略する。 この第6象形体4における第2の相違点は、足の爪先
を表現した部分120が下装部24に対して固定されている
ところにある。すなわち、第4象形体4では、この部分
120が上下動子26,27として上下揺動可能になっていた。
従って、言うまでもなく、この第6象形体4の従動軸20
では、螺旋翼部32を具備しない構成となっている。 図23は本発明に係る置物1の第2実施例を示してい
る。 この第2実施例において、上記第1実施例と同様の構
成については同符号を付して説明する。 この第2実施例の置物1において、台座部2は、基
材、樹脂、金属等の板材を結合又は折曲することによっ
て箱状に組み立てられている。台座部2の下面には、ゴ
ム脚6が設けられている。そのため、振動吸収作用と、
台座部2を所定高さに保持する(台座部2の下部に所定
隙間を形成させる)作用とが得られる。徳に、振動吸収
作用に関しては、動力部3がオルゴールである場合に、
音に濁りが発生するのを防止するうえで有益である。 台座部2の内部空間は、動力部3の収納と、硬貨貯留
部7とに利用されており、これらは仕切壁8によって区
画されている。また、台座部2の側壁2aに硬貨W用の投
入口9が形成されている。この投入口9は、傾斜した硬
貨挿入路10によって硬貨貯留部7に連通している。 台座部2の底部2bには、硬貨貯留部7を開閉する裏蓋
11が設けられている。この裏蓋11は、ヒンジ具12を介し
て台座部2に揺動自在に接続されている。また裏蓋11の
閉止状態は、フック具13によって保持されるようになっ
ている。なお、このフック具13は、旋錠構造を有したも
のにしておくのが好ましい。 動力部3には、前記した第1実施例の場合と同様に回
転駆動式のオルゴールが用いられている。すなわち、13
は回転ドラムであり、15は回転ドラム14を回転させるゼ
ンマイ(図示略)を収納した駆動部(香箱)であり、16
はゼンマイ用のネジ巻きハンドルである。また、図示は
省略するが回転ドラム14に周接するように振動板(リー
ド)が保持されている。なお、オルゴールの音色を台座
部2の外部への漏出させる音出孔を、台座部2の側壁2a
又は底部2b等に形成してもよい。 また、動力部3は、硬貨挿入路10へ一端部を突出させ
た操作レバー17を有しており、この操作レバー17が回転
ドラム14の回転を止める停止機構(図示略)と連動結合
されている。従って、投入口9へ硬貨Wを投入すると、
この硬貨Wが硬貨挿入路10を転がり、硬貨貯留部7へ至
る途中で操作レバー17を押し下げる。従って、操作レバ
ー17を介して停止機構が作動し、回転ドラム14が回転を
開始(動力部3が作動)するものである。 この第2実施例では、第1実施例とは異なり、動力部
3はギヤ列を具備しない構成となっている。そして、回
転ドラム14の上側へ突出するドラム軸4aに延長短軸19が
連結されて駆動軸18を構成するようになっている。ま
た、この駆動軸18が象形体4内に設けられている従動軸
20と連結されることで、その全体として回転軸5を構成
するようになっている。 この第2実施例では、第1実施例とは異なり、台座部
2の上面部2cに位置決め用突起21が設けられている。そ
して、この突起21に対して象形体4を被せ嵌めること
で、象形体4を所定配置で(駆動軸18と従動軸20とを同
軸に)位置付けできるようにしてある。 言うまでもなく、象形体4としては、上記した第1〜
第6象形体を本実施例の置物1にも採用できる。 図24は本発明に係る置物1の第3実施例を示してい
る。 この第3実施例において、上記第1実施例と同様の構
成については同符号を付して説明する。 この第3実施例において、動力部3は、延長短軸19に
対してギヤ列75を設けることにより、2本の副駆動軸7
6,77を連動可能に追加してある。そして、台座部2上に
は、中央の副駆動軸76に前記第2象形体4(又は第3象
形体)を取り付けてある。また、この副駆動軸76の左右
両側となる延長短軸19と副駆動軸77とに、前記第1象形
体4を取り付けてある。このため、動力部3の作動時に
は、3体の象形体4が一斉に動くようになる。しかも、
その動きが同一のタイミングで、又は異なるタイミング
で動くようになる。特に、象形体4の形式が異なる場合
には、異なる動作が組み合わさるようになる。そのた
め、全体としての動きに趣向が出る。 この第3実施例では、上記したように動力部3におい
てギヤ列75が延長短軸19を介してオルゴールと接続され
た構成である。そのため、オルゴールだけの着脱が簡単
に行えるものである。すなわち、オルゴールの修理や、
曲の異なるオルゴールとの交換が簡単に行える利点があ
る。 なお、図示は省略したが、例えば一方の第1象形体4
の前部にピアノ等を模したオブジェを配し、他方の第1
象形体4の前部にドラム等を模したオブジェを配し、更
に第2象形体4の前部に立マイク等を模したオブジェを
配するようにすることで、全体が、恰も、歌手を中心に
構成された楽団のような様相を呈するものとなり、一
層、味わいが出る。 図25乃至図27は本発明に係る置物1の第4実施例を示
している。 この第4実施例では、台座部2の上部に合計4体の象
形体4が設けられている。各象形体4は、図25の左側か
ら、第4象形体(ベース奏者)、第5象形体(歌手)、
第6象形体(バイオリン奏者)、第1象形体(ピアノ奏
者)の順番で配置されている。各象形体4には、上装部
22に設ける目玉125として、透明カプセル内で黒玉が遊
動する、可動目玉を用いてある。そのため、各象形体4
が上装部22等を動かすたびに、目玉125(透明カプセル
内の黒玉)も一緒に跳ね踊るようになっている。 このような説明から明らかなように、この第4実施例
の台座部2には、4の象形体4に各対応する出力端18a
(図示略)が設けられているものである。各出力端18a
を作動させる動力部3はギヤ列75を具備したもので、各
出力端18aを連動可能になっている。従って、この点に
関しては、前記第3実施例(図24参照)と同様である。 しかし、この第4実施例の動力部3には、第3実施例
とは異なり、オルゴールに代えて電動モータ130が用い
られている。従って、図26及び図27に示すように台座部
2内には、電動モータ130と、電源部131と、駆動制御部
132とが収納されている。 なお、この第4実施例では、電動モータ130の回転軸
とギヤ列75とを、ベルト伝動手段134により接続するよ
うにしてある。これにより、電動モータ130により生じ
る微振動や騒音を防止している。また、ギヤ列75等にお
いて過負荷が発生した場合には、ベルト伝動手段134に
よって滑りが生じるので、電動モータ130の焼損を防止
できる利点もある。 上記電源部131には乾電池が用いられている。なお、
この電源部131としては、整流器や変圧器等を組み合わ
せて、外部電源からの電源供給を可能にした構成とする
ことができる。また、これら乾電池方式と外部電源方式
とを切換可能にした構成とすることもできる。 駆動制御部132は、音声発生機能と時報動作機能とを
有している。 駆動制御部132の音声発生機能は、読力部3の動作に
連動して音声を発生させるようになっている。音声の種
類は何ら限定されるものではなく、例えば、音楽、電子
音、ブザー音、録音入力音(話し声、歌、動物の鳴き声
等)、放送、鐘音等とすることができる。音声発生機能
の構成には、上記のような音声の種類に応じて、ICチッ
プ、録音装置(カセットテープ類を用いたもの)、ブザ
ー、放送受信装置、鐘作動装置等が用いられる。 また駆動制御部132の時報動作機能は、1時間おき
に、動力部3を所定時間(例えば30秒間)だけ動作さ
せ、その後、動力部3を自動停止させるようになってい
る。そして、この駆動制御部132には、時報動作機能をO
N/OFF切換できる操作スイッチ140が接続されている。こ
の操作スイッチ140は、その操作部を台座部2の外面
(背面や下面が好ましいが、これらは限定されない)に
露出させるように取り付けられている。 この操作スイッチ140は、切換位置を3つ有したもの
である。3つの切換位置のうち、中間位置では、上記時
報動作機能を不動作状態(即ち、OFF)にするようにな
っている。また、中間位置に対する一方側の隣位置は、
時報動作伊能を作動状態(即ち、ON)にするようになっ
ている。また中間位置に対する他方側の隣位置は、動力
部3を連続的に動作させるようになっている。すなわ
ち、この連続動作位置へ操作スイッチ140を操作すれ
ば、所望時期に、所望時間だけ、象形体4の動作を楽め
るということになる。 この他、この第4実施例では、台座部2に対して、各
象形体4の背後に背景体143が設けられている。そし
て、この背景体143には、時計144が設けられている。こ
の時計144は、前記電源部131から電気供給を受けるよう
になっている。なお、図例では、時計144が針式のもの
を示してあるが、デジタル表示式のものでもよい。勿
論、この時計144は、アナログ式(ねじ駆動式)として
もよい。 また、この時計144と前記駆動制御部132とを回路的に
接続して、目覚まし機能を持たせるようにすることも可
能である。すなわち、所望の設定時間に、動力部3を所
定時間(例えば30秒)だけ動作させ、その後、自動停止
させる(又は、これらの動作を所定時間(例えば5分)
をあけて繰り返す)ようにするものである。 また、この第4実施例では、台座部2における正面側
の左右両コーナーに、水平揺動自在な小物入れ147,148
が設けられている。また、これら両小物入れ147,148の
間には、引出し式の小物入れ149が設けられている。こ
れら小物入れ147,148,149は、台座部2内において、電
動モータ130、電源部131、駆動制御部132等の収納スペ
ース以外に余った部分を利用して設けられている。 本発明は、前記各実施例に限定されるものではない。
従って、適宜設計変更が可能である。 例えば、台座部2は、その内部が、動力部3等の収納
可能な空洞であれば、その材質や構造等は何等限定され
るものではない。例えば天然石を削り出して形成するこ
とができる。また、樹脂や粘土により一体成形して形成
することができる。また、金属板を深絞り加工して形成
することができる。 台座部2の外形状も任意である。例えば、立方体状、
各種柱状、各種錐体状、球体状等とすることが可能であ
る。また、台座部2自体が人形や動物を模した形状とす
ることが可能である。また、台座部2自体が造形物等を
模した形状にすることが可能である。 台座部2を貯金箱として機能させる場合に、硬貨貯留
部7自体を引出し式に構成することが可能である。勿
論、第4実施例で説明したように、貯金箱としての機能
を具備させない場合でもよい。 動力部3としては、上記実施例ではゼンマイ式のオル
ゴールを採用したが、電動式のオルゴールを採用するこ
ともできる。 駆動軸18において、その出力端18aは、台座部2の上
面から突出するように保持されることが限定されるもの
ではない。従って、台座部2の内部に設けられていても
よい。 延長短軸19の有無、及び駆動軸18の有無は任意に選択
できる。 例えば、駆動軸18は、オルゴール軸14aに対して直接
的且つ一体的に設けることが可能である。また、動力部
3がオルゴールである場合には、回転ドラム14の上端面
に直接的に出力端18aを形成させることが可能である。 駆動軸18及び従動軸20を含めた回転軸5(図23及び図
24参照)として、これが一体化されたものとすることが
可能である。 象形体4は、人形以外にも動物、乗り物、建造物等と
することが可能である。また、象形体4は、その他の空
想上の創作物とすることも可能である。 象形体4に設ける可動部99は、一つだけでもよい。 象形体4において、各構成部(例えば中装部23におけ
る首部23aや揺動子25,26等)を可撓性部材により形成す
ることができる。このようにすると、所望に応じて象形
体4の形状を微妙に変化させることができる。そのた
め、それぞれ個性を持たせることができる。このような
構成は、例えば第4実施例(図25参照)のような各種の
オブジェと組み合わせる場合には、特に好都合である。
また、例えば揺動子25,26等においては、腕部と手首部
との間に、取付角度の調節可能な構造を採用することも
可能である。
したものである。ます、この置物1の主要な構成を説明
する。 この置物1は、台座部3と、この台座部2内に設けら
れた動力部3と、台座部2の上部に着脱自在に設けられ
た象形体4とを備えて構成されている。 この象形体4は、台座部2に対して着脱自在に取付固
定された固定部98と、この固定部98に対して動くように
設けられた可動部99とから構成されている。 動力部3には、台座部2の上部に突出して回転動力を
出力する出力端18aが設けられている。象形体4の固定
部98には、可動部99に連動する入力端20aが設けられて
いる。そして、この入力端20aが、前記動力部3の出力
端18aに対して係脱自在に連結されており、入力端20aか
らの動力により可動部99が駆動されるように構成されて
いる。 台座部2は、箱体を二分割した形状の第1ケーシング
81と第2ケーシング82とを組み合わせることにより、中
空状の箱体に構成されている。台座部2の内部空間の上
部及び前左部は、動力部3の収納部とされている。そし
て、この動力部3の収納部を除く他のスペースが硬貨貯
留部7として利用されている。 動力部3の収納部と硬貨貯留部7とは、動力部3の側
方に位置している。また、これら動力部3の収納部と硬
貨貯留部7とは、台座部2の正面側壁2aに対して一体に
形成された側仕切壁8a及び底仕切壁8bと、これら側仕切
壁8a及び底仕切壁8bに対してその後方から着脱自在に取
りつけられた裏仕切壁8cとにより、仕切られている。前
記底仕切壁8bは、動力部3の下方に位置している。 台座部2の右側壁83と側仕切壁8aのそれぞれの対向面
には、台座部2の前後方向略全長にわたる案内溝84が設
けられている。この案内溝84には、板状の動力部支持台
85が挿脱自在に案内保持されている。また、第1ケーシ
ング81及び第2ケーシング82の上部は開口されており、
この開口部が天板86により閉塞されている。この天板86
は支持台85と一体的に連結されている。 台座部2の正面側壁2a(第1ケーシング81の正面側
壁)には、硬貨Wの投入口9が上下方向に長尺状に形成
されている。この投入口9は、硬貨挿通路10を介して硬
貨貯留部7と連通されている。硬貨挿通路10は、その後
側が若干下方に傾斜するスロープとされている。なお、
投入口9及び硬貨挿入路10は、流通硬貨のうち最大経の
ものが通過し得る寸法に形成されている。 第2ケーシング82の底後部には、硬貨貯留部7に対応
する範囲内で硬貨取出口87が開口形成されている。この
硬貨取出口87には、蓋片88が着脱自在に取り付けられて
いる。この蓋片88は、台座部2の後方から硬貨取出口87
に沿ってスライド可能に保持されている。蓋片88の一端
部には係合片89が設けられており、第2ケーシング82の
底内面には、前記係合片89と係合可能な係合凹部90が形
成されている。従って、蓋片88の係合片89が、第2ケー
シング82の係合凹部90と係合することにより、蓋片88を
第2ケーシング82から外れないように保持できる。ま
た、この保持状態から蓋片88を後方に押し出すと、係合
片89が弾性変形して係合凹部90との係合が解除される。
従って、この方法により第2ケーシング82から蓋片88を
取り外すことができる。 本実施例では、動力部3として回転駆動式のオルゴー
ルを用いてある。この動力部3は支持台85に取付固定さ
れている。この動力部3は、外周面に多数の打鍵突起を
突設させた回転ドラム14と、回転ドラム14を回転させる
ゼンマイ(図示略)を収納した駆動部15(香箱)と、該
駆動部15を作動させる揺動レバー91と、駆動部15のゼン
マイ用のネジ巻きハンドル16と、回転ドラム14に周接す
るように保持された振動板92(リード)と、回転ドラム
14の回転を出力端18aに伝達するギア列93とを備えてい
る。回転ドラム14、駆動部15及び振動板92は支持台85の
下面側に固定されている。また、ギア列93は支持台85と
天板86との間に設けられている。すなわち、この動力部
3はユニット式とされており、このユニットごと、台座
部2に対して脱着可能である。 揺動レバー91は、図4に示すように、基端部が駆動部
15に軸支され、先端部が動力部3の収納部から側外方に
突出されている。従って、この揺動レバー91は、動力部
3の収納部から側外方に突出ずる部分が上下揺動自在と
なるように構成されている。そして、この揺動レバー91
の先端部に対し、その下方から操作レバー17が接当する
ようになっている。 この操作レバー17は、その前後方向の略中心部が側仕
切壁8aに対して回動自在に支持されている。そして、上
記したように、操作レバー17の前端部が揺動レバー91下
面に接当している。また操作レバー17の後端部は、硬貨
挿通路10へ向けて突出している。従って、硬貨Wが硬貨
挿通路10を通過して硬貨貯留部7へ落下する場合には、
この硬貨Wが操作レバー17の後端部を押し下げ、当該操
作レバー17が前端部を上昇させるように揺動するように
なっている。なお、この操作レバー17の重心位置は、側
仕切壁8aに対する枢支部分よりも前方に位置している。
従って、硬貨Wが当接しない状態において、操作レバー
17はその前端部が割がるようになっている。 この動力部3において、駆動部15内には、ゼンマイに
より回転ドラム14の回転を止める停止機構が備えられて
いる。この停止機構は、回転ドラム14が、常に、局の開
始位置で停止させるようになっている。また、この停止
機構は、揺動レバー91を一回上下に揺動させると解除さ
れ、回転ドラム14の回転を許容するようになっている。
すなわち、回転ドラム14は、揺動レバー91が揺動される
たびに、駆動部15のゼンマイにより360゜回転づつ(す
なわち一曲演奏し終わるごとに)、停止機構の作動によ
り停止するようになっている。 結局、投入口9に硬貨Wを投入すると、該硬貨Wは硬
貨挿通路10を通過して硬貨貯留部7へと落下してゆく
が、その途中で操作レバー17の後端部を押し下げる。そ
のため、操作レバー17の前端部が上方へ揺動し、これに
よって揺動レバー91の先端部が上方へ揺動される。その
ため、動力部3が駆動される。そして、硬貨Wが通過し
た後は操作レバー17及び揺動レバー91は元の位置に自動
復帰する。また動力部3は前記した停止機構の作動によ
り、一曲演奏し終えると自動的に停止されるものであ
る。 上記ギア列は、図5に示すように、回転ドラム14の回
転動力を増速させて出力端18aに伝達するようになって
いる。 本実施例において、駆動軸18は、その出力端18aが断
面正方形状の角軸として形成されたものとした。また、
象形体4の入力端20aは、上記出力端18aに対応する角形
状凹部を有したボス部として形成されたものとした。従
って、出力端18aと入力端20aとの連結・離反は簡単且つ
確実に行えるようになる。しかも、出力端18aと入力端2
0aとの連結時において、これら両者間の一体回転が可能
となる。勿論、入力端20aを角軸とし、出力端18aをボス
部として形成することも可能である。 前記した台座部2の上面部2cには、出力端18aが突出
する部分の周囲に複数の位置決め用孔95が設けられてい
る。従って、これら位置決め用孔95に対して象形体4を
嵌め合わせることで、当該象形体4を所定配置で(出力
端18aと入力端20aとが同軸になるように)固定すること
ができるようになっている。 また、本実施例においては、駆動部15内の停止機構に
より回転ドラム14の回転が停止されることを禁止する
(即ち、停止機構を不作動状態にする)ための連続演奏
機構55が設けられている。この連続演奏機構55は、台座
部2の前側壁2aに回動自在に支持された操作軸56を備え
ている。この操作軸56の前端部は台座部2の前外方へ突
出されており、この突出部分に、つまみ部57が嵌合固定
されている。操作軸56の後端部には、略卵形のカム片58
が設けられており、このカム片58は揺動レバー91の先端
部下面に接当するようになっている。従って、図4に示
すように、つまみ部57を約90゜回動操作することによ
り、カム片58によって揺動レバー91を持ち上げることが
できるようになっている。このように揺動レバー91が持
ち上げられれば、駆動部15内の停止機構は作動せず、そ
のため回転ドラム14は、ゼンマイが巻かれている限り回
転し続ける。その結果、連続演奏が可能となる。 象形体4内には、図6及び図7に示すように、従動軸
20が象形体4の上下方向の略全域にわたるように組み込
まれている。そして、この従動軸20は、回転自在に保持
されている。従動軸20の下端部には、前記した入力端20
aが形成されている。 そこで以下では、従動軸20の詳細につき、象形体4の
構造説明と関連させつつ説明する。 本実施例において、象形体4は、着座姿勢をとった男
型の人形をかたどってある。図8に分解状態を示してあ
るように、この象形体4は、人形の頭部を表現した上装
部22と、人形の胴体を表現した中装部23と、人形の腰部
乃至脚部を表現した下装部24とを有している。また、上
記中装部23には、腕を表現した左右一対の揺動子25,26
が取り付けられている。また、下装部24には、足を表現
した左右一対の上下動子27,28が取り付けられている。 上装部22、中装部23、下装部24はそれぞれ、前後に二
つ割り可能な構造とされ、図7に示すように後部側より
前方へ向けてビス29を締め込むことにより結合されるよ
うになっている。 そして、下装部24の下部には、下方に突出する複数の
鉤状片96が設けられている。これら鉤状片96は、前記し
た台座2の上面に設けられた位置決め用孔95と各々一致
し、且つ嵌入係止可能なようになっている。従って、こ
れら鉤状片96と位置決め用孔95との係止により、象形体
4の下装部25を台座2に対して固定することができる。
この説明から明らかなように、本実施例の象形体4で
は、下装部24が、台座部2に対して着脱自在に取り付け
られる固定部98を構成している。 このような象形体4に対して、図9に示すように従動
軸20は、第2従動軸31と第1従動軸33とに分割構成され
るようになっている。第2従動軸31には、中装部23内の
上部寄り(図6参照)に収納される螺旋翼部30が設けら
れている。また、第1従動軸33には、下装部24内に下部
寄り(図7参照)に収納される螺旋翼部32が設けられて
いる。 第2従動軸31の下端部には、第1従動軸33を同軸で嵌
合させるボス部34が設けられている。このボス部34に
は、その外周面の相反する位置を通り抜けるようにし
て、上下方向に長いスリット35が形成されている。一
方、第1従動軸33の上端部には、外周面の相反する位置
から各々経方向外方へ突出する張出片36が設けられてい
る。そのため、これら第1及び第2従動軸31,33は、張
出片36をスリット35内へ嵌める状態で連結することがで
きる。そして、この連結状態においては、第1及び第2
従動軸31,33の回転については互いに拘束関係を有する
が、上下方向への相対移動は許容するような関係に保持
されるものとなる。 前記第2従動軸31は、ボス部34よりも少し上部に周面
リブ37が膨出形成されている。また第1従動軸33には、
入力端20aよりも少し上部に周面リブ38が膨出形成され
ている。これらに対して、図6及び図7に示すように中
装部23及び下装部24の内部には、水平方向の仕切板39,4
0が設けられている。これら仕切板39,40は、中装部23や
下装部24の補強をも兼ねている。そして、中装部23の仕
切板39に対しては、第2従動軸31におけるボス部34と周
面リブ37との間が嵌め込まれている。また下装部24の仕
切板40に対しては、第1従動軸33における入力端20aと
周面リブ38との間が嵌め込まれている。そのため、第2
従動軸31と中装部23、及び第1従動軸33と下装部24と
が、各々上下の位置ズレを起こすことはない。即ち、第
2従動軸31が第1従動軸33に対して上下動するとき、こ
の動きに連動するように、中装部23も、下装部24に対し
て上下動するようになっている。 下装部24の上面には、図7に示すように前後への張出
片41を有する係合基部42が設けられている。また、中装
部23の下部内面には、上記係合基部42の張出片41と係合
する上下の受係片43,44が設けられている。従って、こ
れら受係片43,44の相互間隔により、中装部23の上下動
する範囲が制限される。 この下装部24の係合基部42に対して、第2従動軸31の
ボス部34がその下面を当接させるように組み合わされる
ようになる。この場合、図6に示すようにボス部34下面
は水平面に対して傾斜するカム面34Aに形成されてい
る。また、係合基部42の上面には、ボス面34のカム面34
Aに対応させたカム面45Aを有するカム片45が設けられて
いる。そのため、第2従動軸31が回転するとき、当該第
2従動軸31は、カム片45の上面傾斜に応じて上下動する
ようになる。従って、恰も、人形(象形体4)が腰(下
装部24)の上で肩乃至腹、即ち胴体(中装部23)を、繰
り返し上下に揺するようなユーモラス且つリズミカルが
動きが得られる。 中装部23には、上方へ突出する首部23aが設けられて
いる。そして、この首部23aには、前後双方へ向けて同
軸で水平突出する枢支ピン46が設けられている。これに
対し、上装部22の内部には、図7に示すようにこれら枢
支ピン46を嵌めるボス部47が形成されている。従って上
装部22は、中装部23の上部で枢支ピン46を中心として左
右揺動自在に保持される。また、上装部22内には、ボス
部47より上方側に水平仕切板48が設けられている。この
水平仕切板48には、前後方向に長い長孔状の接当係合部
49が形成されている。 このような上装部22に対して、第2従動軸31の上端部
には、接当係合部49内に嵌まるピン状の偏心回転部50が
突設されている。 そのため、第2従動軸31が回転するとき、偏心回転部
50は円周移動をし、これによって接当係合部49が左右方
向へのみ押圧されるようになる。そのため、恰も、人形
(象形体4)が頭(上装部22)を、繰り返し左右へ傾け
るようなユーモラスで且つリズミカルな動きが得られ
る。 中装部23に取り付けられる揺動子25,26は、それらの
根元寄りに丸棒状くびれ部25a,26a(図6及び図8参
照)が形成されている。そして、これらくびれ部25a,26
aは、中装部23の内部に設けられる前後一対の挟持片51
により挟持されるようになっている。従って揺動子25,2
6は、中装部23の左右各側方でくびれ部25a,26aを中心と
して回転自在に保持される。また、これら揺動子25,26
の根元部には、当該揺動子25,26間において互いに対向
する方向へ向けて突出する連動ピン52が設けられてい
る。これら連動ピン52は、揺動子25のくびれ部25a及び
揺動子26のくびれ部26aに対して、それらの各回転軸心
から偏心して設けられている。 このような揺動子25,26に対して、第2従動軸31の螺
旋翼部30が各連動ピン52にそれらの下から当接するよう
に位置付けられている。この螺旋翼部30は、半周だけの
リード(螺旋)を有する傾斜面部分が、周方向において
段階状を呈するように結合された形体を成す(図9参
照)。 そのため、第2従動軸31が回転するとき、その上面傾
斜に沿って各連動ピン52が上下動されるようになる。従
って、恰も、人形(象形体4)が前方へ突き出した左右
の腕(揺動子25,26)を交互に、繰り返し上下方向に振
り動かすようなユーモラスで且つリズミカルな動きが得
られる。 また、図7に示すように下装部24に取り付けられる上
下動子27,28には、それぞれ支点部27a,28aが設けられて
いる。これら支点部27a,28aは、下装部24の前部下部
で、軸心を水平方向に向けるように設けられた枢支ピン
53に対して揺動自在に保持されている。また、これら上
下動子27,28には、それぞれ支点部27a,28aから後方へ向
けて斜め上方へ突出する連動ピン54が設けられている。 このような上下動子27,28に対して、第1従動軸33の
螺旋翼部32が各連動ピン54にそれらの上から当接するよ
うに位置付けられている。この螺旋翼部32は、第2従動
軸31の螺旋翼部30と略同形状をしたものである(図9参
照)が、その傾斜方向は、第2従動軸31の螺旋翼部30と
は逆になっている。 そのため、第1従動軸33が回転すれば、その下面傾斜
に沿って各連動ピン54が上下動されるようになる。従っ
て、恰も、人形(象形体4)が左右の足の爪先部(上下
動子27,28)を交互に、繰り返し踏みならすようなユー
モラスで且つリズミカルな動きが得られる。 以上の説明から明らかなように、この第1実施例の象
形体4は、中装部23の上下動(胴体を上下に揺する動
作)、上装部22の左右揺動(頭部を左右にかしげる動
作)、揺動子25,26の上下揺動(腕を上下に振り動かす
動作)、上下動子27,28の上下動(足の爪先部を踏みな
らす動作)という、それぞれについてユーモラスで且つ
リズミカルな合計四つの動作を、各箇所において繰り返
し且つ、互いに並行して行うように構成されたものであ
る。 そして、本実施例において、これら中装部23、上装部
22、揺動子25,26、上下動子27,28が、動力部3により駆
動される、それぞれ各別の可動部99を構成している。ま
た、下装部24が固定部98を構成している。そしてこのう
ち、中装部23及び上下動子27,28が、固定部98(下装部2
4)に対して動く第1可動部99aとされ、また上装部22及
び揺動子25,26が、第1可動部99a(中装部23)に対して
動く第2可動部99bとされている。 これら一連の動作は、台座部2の投入口9へ硬貨Wを
入れた際、即ち、貯金したときに開始され、以後、一曲
演奏するまで継続して行われる。そして、この動作が行
われている間は、動力部3(オルゴール)により奏でら
れるメロディが加わるため、これを見る者を飽きさせる
ことはない。 なお、このようなことを換言すれば、貯金しなければ
一連の動作を見、またオルゴールを聞くことができない
ため、結果的に、貯金を促すという利点が得られる、と
いうことになる。 図10乃至図15は象形体4の別態様を示すものである。
図1乃至図9に示した象形体4(以下、「第1象形体
4」と言う)が男型であり着座姿勢であったのに対し、
図10乃至図15に示す象形体4(以下、「第2象形体4」
と言う)は女型でありしかも立ち姿勢をとった人形をか
たどってある。 なお、第2象形体4において、第1象形体4と同一作
用を奏する部分には同一符号を付してある。 この第2象形体4の動きを先に説明すると、上装部22
(頭部を表現したもの)の左右揺動、揺動子25,26(腕
部を表現したもの)の左右揺動、下装部24(スカートを
表現したもの)の左右揺動と、更に上装部22における上
下動子60(図15に示すように下唇を表現したもの)の上
下動との、合計四つの動作を、各箇所において繰り返し
且つ、互いに並行して行うように構成されたものであ
る。 なお、この第2象形体4では、前記第1象形体4とは
異なり、中装部23が上下動するようにはなっていない。
そのため、従動軸20は上端部の偏心回転部50から下端部
の入力端20aに至るまで、上下にわたって一体化された
ものとなっている。 この従動軸20には、その所定高さ位置に周面リブ37が
設けられている。また、この周面リブ37に対して、中装
部23の内部に水平に設けられた仕切至39が支承されるよ
うになっている。これにより、第2象形体4における全
体としての立ち姿勢が保持されるようになっている。 また、この第2象形体4では、第1象形体4において
足を表現していた上下動子27,28(図4参照)に相当す
るものを有していない。そのため、従動軸20に設けられ
る螺旋翼部としては、揺動子25,26を動作させるための
上方側のもの(符号30)のみが設けられている。 上装部22の左右揺動については、第1象形体4と同一
原理、同一構造によるものであるため、ここでの詳細説
明は省略する。 揺動子25,26を揺動させる点についても、第1象形体
4と略同様な原理に基づくもの(螺旋翼部30と連動ピン
52との当接によるもの)である。但し、この第2象形体
4において、揺動子25,26は、中装部23に設けられた前
後方向へ同軸で突出する枢支ピン61により揺動自在に保
持されている。そのため、これら揺動子25,26の動き
は、枢支ピン61を揺動支点とした左右方向への揺動とな
る。即ち、第1象形体4の揺動子25,26は上下方向へ揺
動するものであったので、この点において相違する。 この第2象形体4において、前記下装部24を左右揺動
させるための原理及び構造は、次のようになっている。 すなわち、この下装部24の上端部は、図11に示すよう
に中装部23の内部へ嵌め入れることが可能なほどに、そ
の前後方向に沿った肉厚寸法が薄く、且つ左右方向に沿
った幅寸法も狭く形成されている。そしてこの下装部24
の上端部には、前後双方へ向けて同軸状に水平突出する
枢支ピン62が設けられている。これに対し、中装部23の
内部には、これら枢支ピン62を嵌めるボス部63が形成さ
れている。従って下装部24は、中装部23に対し、枢支ピ
ン62を介して吊り下げられた状態となっている。しか
も、下装部24は、この枢支ピン62を中心に、中装部23に
対して左右方向へ揺動自在に保持されている。 ところで、この第2象形体4は、図10に示すように下
装部24の内部に、中空四角柱状をした起立脚体64が収納
されている。そして、この起立客体64により、台座部2
(図1参照)上に取り付けられるようになっている。従
って、この起立脚体64が、台座部2に対して着脱自在に
取りつけられる固定部98とされている。 この起立脚体64は、図12に示すようにその前面部及び
後面部が下装部24の前後内面に当接するようになってい
る。そのため、従動軸20が回転しても、下装部24(第2
象形体4の全体)が従動軸20と一緒に共回りすることは
ない。また、起立脚体64の前面部及び後面部により、下
装部24が左右揺動する動きが円滑に案内されるようにな
っている。 そして、この下装部24の内部に設けられた水平な仕切
板40には、図13に示すように前後方向に長い楕円孔状を
した接当係合部65が形成されている。これに対して、従
動軸20には、この接当係合部65内を通過する部分に、そ
の径方向へ向けて板状に突出する偏心回転部66が設けら
れている。 そのため、従動軸20が回転すれば、偏心回転部66の突
端部が円周移動するようになる。そして、この偏心回転
部66の突端部が接当係合部65を左右方向へのみ押圧する
ようになる。従って、恰も、人形(第2象形体4)が腰
(下装部24)を、繰り返し左右へ振るようなユーモラス
で且つリズミカルな動きが得られる。 次に、この第2象形体4において、上装部22に設けら
れる上下動子60が上下動する原理及び構造を図14及び図
15に基づいて説明する。 上下動子60は、左右両方向へ突出する枢支ピン67と、
前方へ突出する舌片部68とにより、平面Y字状を呈する
ように形成されている。舌片部68の前端部には下唇を表
現した露出片69が設けられている。これに対し、上装部
22の内部には、上下動子60の枢支ピン67を嵌めるボス部
70が形成されている。また、上装部22の前面部には、上
下動子60の露出片69を前方へ貫通突出させる開口部71が
形成されている。そして、この開口部71における上側の
開口縁部には、上唇を表現した膨出部72が形成されてい
る。 従って、上下動子60は、枢支ピン67を中心として上下
揺動自在に保持されるようになっている。そして、この
上下動により、膨出部72に対して露出片69を近接させた
り、離反させたりする。 一方、従動軸20の上端部に設けられた前記偏心回転部
50は、その円周軌道の一部が、上下動子60における左右
の枢支ピン67間を彎曲してつなぐよういになっている
(「Y字状」の股間となる端縁に該当する)接当係合部
60aと接触干渉するように位置付けられている。 そのため、従動軸20の回転により、偏心回転部50が上
下動子60の当接係合部60aと干渉する(当接する)と
き、この偏心回転部50は上下動子60に対してこれを前方
へ押し出そうとする。このような作用により、上下動子
60は上方へと揺動させられるようになる。また、偏心回
転部50が接当係合部60aと干渉しなくなれば、上下動子6
0は自重により下方へ落下するような揺動するものとな
る。その結果として、恰も、人形(第2象形体4)が口
(上唇を表現した膨出部72と下唇を表現した露出片69)
を周期的に開閉し、歌や言葉を口ずさんでいるようなユ
ーモラスで且つリズミカルな動きが得られる。 すなわち、この第2象形体4にあっては、上装部22、
揺動子25,26、下装部24及び上下動子60が、駆動部3に
より駆動される、それぞれ各別の可動部99を構成してい
る。また、起立脚体64が台座部2に対し着脱自在に取り
付けられる固定部98を構成している。また、中装部23
も、起立脚体64に対しては相対的な動きを有しないもの
であり、固定部98に含まれるものとなる。従って、上装
部22、下装部24及び揺動子25,26が、固定部98(起立脚
体64及び中装部23)に対して動く第1可動部99aとされ
ている。また、上下動子60が、第1可動部99a(上装部2
2)に対して動く99bとされている。 図16及び図17は、上装部22において上下動子60の上下
揺動を別の機構により行うようにした象形体4(以下、
「第3象形体4」と言う)を示したものである。 この第3象形体4において用いられる上下動子60は、
第2象形体4で説明したものと略同様な形状をしたもの
である。しかし、この第3象形体4では、従動軸20の上
端部に円盤部73が設けられている。そして、上下動子60
が揺動範囲の下位置にあるときに、当該上下動子60の下
面が上記円盤部73の外縁部に当接するようになってい
る。そして、この円盤部73には、上面外周部の一箇所に
回転方向に沿って徐々に高くなる傾斜カム状をした偏心
回転部74が設けられている。 そのため、従動軸20が回転すれば、偏心回転部74が上
下動子60の下面に当接した時点で、この上下動子60を上
方へ押し上げるようになる。また、偏心回転部74が上下
動子60の下面を通過した後では、上下動子60はその自重
により落下して下方へと揺動するようになる。これが繰
り返されるため、結果として第2象形体4の場合と同様
の動きが得られる。従ってこの第3象形体4において
は、上下動子60の下面のうち偏心回転部74と当接する下
面部分が接当係合部として作用しているものである。 なお、この第3象形体4において、従動軸20の上端部
には、第1象形体4や第2象形体4の場合とは異なり、
ピン状の偏心回転部50(図15参照)は設けられていな
い。これは、第3象形体4の場合、ピン状の偏心回転部
50が上下動子60と干渉するのを防止するためである。こ
のような、第3象形体4ではピン状の偏心回転部50を有
しないので、上装部22は左右揺動をしないものである。 次に、図18乃至20に示す象形体4(以下、「第4象形
体4」と言う)について説明する。 なお、この第4象形体4において、前記第1象形体4
と同様の構成には同符号を付して詳細説明を省略する。
そして、第1象形体4と異なる構成、作用効果について
説明する。 この第4象形体4は、立ち姿勢をとった男型の人形を
かたどってある。この第4象形体4において、その動作
を先に説明すると、上装部22(頭部を表現したもの)の
左右揺動、中装部23(胴部を表現したもの)の前後揺
動、揺動子26(右腕部を表現したもの)の左右揺動、上
下動子27,28(足部を表現したもの)の上下揺動との、
合計四つの動作を各箇所において繰り返し且つ、互いに
並行して行うように構成されたものである。 この第4象形体4では、中装部23が、下装部24に対し
て前後揺動自在に支持されている。すなわち、下装部24
の上部には、上方突出状の受持片100が左右一対設けら
れている。これら受持片100には、それぞれ左右の外方
へ突出する支持ピン101が設けられている。これに対
し、中装部23の内部には、各支持ピン101を挿入可能な
係合孔102が形成されている。この係合孔102は、上下方
向に長孔状をしている。 また、第1従動軸33の上端部に設けられた張出片36
は、図19に示すように上端側が円弧状に形成されてい
る。この張出片36には、第1従動軸33の軸心と直交状に
径方向外方へ突出する枢支ピン103が設けられている。
これに対し、第2従動軸31のボス部34には、上記枢支ピ
ン103を嵌める切欠状の軸受溝34aが形成されている。従
って、第2従動軸31は、この枢支ピン103により第1従
動軸33上に支持されるようになっている。 そのため、第2従動軸31が回転すれば、図20に示すよ
うにボス部34の下端面に設けられたカム面34Aと、下装
部24におけるカム片45のカム面45Aとが当接する作用に
より、第1従動軸33に対して第2従動軸31が上下動を伴
って屈曲する作用が加わるようになる。従って、恰も、
人形(象形体4)が腰の上で胴体(中装部23)を前後に
繰り返し揺するようなユーモラスで且つリズミカルな動
きが得られる。 左腕を表現した揺動子25は、この第4象形体4では、
中装部23に固着されている。 一方、右腕を表現した揺動子26には、図18に示すよう
にその根元部に、上下双方へ同軸で突出する枢支ピン26
bが設けられている。そして、これら上下の枢支ピン26b
は、中装部23に対して回転自在に保持されている。その
ため、この揺動子26は、中装部23に対して左右揺動自在
となっている。 また、この揺動子26には、枢支ピン26bよりも中装部2
3の内方へ向けて、左右方向に長いリング状をした揺動
片79が一体的に延設されている。そして、この揺動片79
のリング内部に形成された左右方向に長い長孔部を接当
係合部78としている。これに対し、第2従動軸31は、揺
動片79に対応する高さ部分がクランク状に屈曲されてい
る。そして、この屈曲部分のうち、第2従動軸31の回転
中心軸と偏心して平行する縦軸部分を、偏心回転部80と
している。この偏心回転部80は、揺動片79の接当係合部
78内を通過するようになっている。そのため、第2従動
軸31が回転すれば、揺動片79は前後に揺動するようにな
る。従って、これに伴って、揺動子26は枢支ピン26bを
中心に左右へ揺動し、恰も、人形(象形体4)が右腕
(揺動子26)を左右に揺するようなユーモラスで且つリ
ズミカルな動きが得られる。 この第4象形体4において、図18及び図19に示すよう
に下装部24に設けられる上下動子27,28は、枢支ピン53
に対して下方から無理嵌め状に嵌着するようにしてあ
る。前記した第1象形体4では、上下動子27,28を枢支
ピン53に対してその上方から嵌着するようにしていたの
で、両者はこの点で相違する。 なお、この第4象形体4は、図19に示すように、円板
状等の支持台97を介して台座部2に取り付けるようにし
てもよい。 この第4象形体4においては、上装部22、中装部23、
揺動子26及び上下動子27,28が、駆動部3により駆動さ
れる、それぞれ各別の可動部99を構成している。また、
下装部24が、台座部2に対し着脱自在に取り付けられる
固定部98を構成している。そしてこのうち、中装部23及
び上下動子27,28が、固定部に対して動く第1可動部99a
とされている。また、上装部22及び揺動子26が、第1可
動部99a(中装部23)に対して動く第可動部99bとされて
いる。 図21は、第5象形体4を示している。この第5象形体
4は女型であり、且つ立ち姿勢をとった人形をかたどっ
てある。従って、前記した第2象形体4(図10乃至図15
参照)と略同一である。しかし、以下に示す3点におい
て第2象形体4と相違する。なお、図21において、第2
象形体4と同一作用を奏する部分には同一符号を付して
ある。 第1の相違点は、この第5象形体4が、左右の腕部を
表現した揺動子25,26を中装部23の正面部で上下方向に
揺動させるように構成されているところにある。すなわ
ち、第2象形体4では、揺動子25,26が各々左右に揺動
するようになっていた。 すなわち、この第5象形体4において、左右の揺動子
25,26は、中装部23内を貫通する連結杆110によって一体
的に連結されている。この連結杆110は、左右方向中央
部が彎曲している。この彎曲部分の凹状面は、接当係合
部111とされている。また、左右の揺動子25,26は、中装
部23の正面側においても、恰も、人形が左右の腕を組ん
でいるように、連結されている。 これに対し、従動軸20は、連結杆110と交差する高さ
部分がクランク状に屈曲されている。そして、この屈曲
部分のうち、従動軸20の回転中心軸と偏心して平行する
縦軸部分が、偏心回転部112とされている。この偏心回
転部112は、従動軸20の回転に伴って円周移動するとき
に、その円周軌道の一部が、連結杆110の上記接係当合
部111と接触干渉するように設けられている。 そのため、従動軸20を回転させれば、偏心回転部112
が接当係合部111と干渉する(当接する)とき、この偏
心回転部112は連結杆110を前方へ押し出そうとする。こ
のような作用により、連結杆110に回動力が伝えられ
る。また、偏心回転部112が接当係合部111と干渉しなく
なれば、連結杆110は、揺動子25,26の自重により逆回動
する。その結果として、恰も、人形(第5象形体4)が
左右の腕部(揺動子25,26)を組んだまま、これを周期
的に上下動させているようなユーモラスで且つリズミカ
ルな動きが得られる。 また、第2の相違点は、この第5象形体4が、上装部
22を中装部23に対して前後方向に揺動させるように構成
されているところにある。すなわち、第2象形体4で
は、上装部22が左右へ揺動するようになっていた。 すなわち、この第5象形体4において、中装部23に設
けられた首部23aには、左右双方へ向けて同軸で水平突
出する枢支ピン46が設けられている。従って上装部22
は、枢支ピン46を中心として前後揺動自在に保持されて
いる。また、上装部22内に設けられた水平仕切板48に
は、左右方向に長い長孔状の接当係合部49が形成されて
いる。 そのため、従動軸20が回転するとき、従動軸20の上端
部に設けられたピン状の偏心回転部50の円周移動によ
り、接当係合部49が前後方向へのみ押圧されるようにな
る。そのため、恰も、人形(象形体4)が頭(上装部2
2)を、繰り返し前後へ傾けるようなユーモラスで且つ
リズミカルな動きが得られる。 この第5象形体4における第3の相違点は、上装部22
において、前半体と後半体とを締結するビス29を隠すた
め、後半体に対してリボンをかたどった化粧片115を取
り付けるようにしたところにある。この化粧片115は、
後半体に対して無理嵌め又は接着等により固着する。 図22は、第6象形体4を示している。この第6象形体
4は男型であり、且つ立ち姿勢をとった人形をかたどっ
てある。従って、前記した第4象形体4(図18乃至図20
参照)と略同一である。しかし、以下に示す2点におい
て第2象形体4と相違する。なお、図22において、第4
象形体4と同一作用を奏する部分には読一符号を付して
ある。 第1の相違点は、この第6象形体4が、上装部22を中
装部23に対して前後方向に揺動させるように構成されて
いるところにある。すなわち、第4象形体4では、上装
部22が左右へ揺動するようになっていた。 この構造は、上記した第5象形体4の場合と同様であ
るので、ここでの詳説は省略する。 この第6象形体4における第2の相違点は、足の爪先
を表現した部分120が下装部24に対して固定されている
ところにある。すなわち、第4象形体4では、この部分
120が上下動子26,27として上下揺動可能になっていた。
従って、言うまでもなく、この第6象形体4の従動軸20
では、螺旋翼部32を具備しない構成となっている。 図23は本発明に係る置物1の第2実施例を示してい
る。 この第2実施例において、上記第1実施例と同様の構
成については同符号を付して説明する。 この第2実施例の置物1において、台座部2は、基
材、樹脂、金属等の板材を結合又は折曲することによっ
て箱状に組み立てられている。台座部2の下面には、ゴ
ム脚6が設けられている。そのため、振動吸収作用と、
台座部2を所定高さに保持する(台座部2の下部に所定
隙間を形成させる)作用とが得られる。徳に、振動吸収
作用に関しては、動力部3がオルゴールである場合に、
音に濁りが発生するのを防止するうえで有益である。 台座部2の内部空間は、動力部3の収納と、硬貨貯留
部7とに利用されており、これらは仕切壁8によって区
画されている。また、台座部2の側壁2aに硬貨W用の投
入口9が形成されている。この投入口9は、傾斜した硬
貨挿入路10によって硬貨貯留部7に連通している。 台座部2の底部2bには、硬貨貯留部7を開閉する裏蓋
11が設けられている。この裏蓋11は、ヒンジ具12を介し
て台座部2に揺動自在に接続されている。また裏蓋11の
閉止状態は、フック具13によって保持されるようになっ
ている。なお、このフック具13は、旋錠構造を有したも
のにしておくのが好ましい。 動力部3には、前記した第1実施例の場合と同様に回
転駆動式のオルゴールが用いられている。すなわち、13
は回転ドラムであり、15は回転ドラム14を回転させるゼ
ンマイ(図示略)を収納した駆動部(香箱)であり、16
はゼンマイ用のネジ巻きハンドルである。また、図示は
省略するが回転ドラム14に周接するように振動板(リー
ド)が保持されている。なお、オルゴールの音色を台座
部2の外部への漏出させる音出孔を、台座部2の側壁2a
又は底部2b等に形成してもよい。 また、動力部3は、硬貨挿入路10へ一端部を突出させ
た操作レバー17を有しており、この操作レバー17が回転
ドラム14の回転を止める停止機構(図示略)と連動結合
されている。従って、投入口9へ硬貨Wを投入すると、
この硬貨Wが硬貨挿入路10を転がり、硬貨貯留部7へ至
る途中で操作レバー17を押し下げる。従って、操作レバ
ー17を介して停止機構が作動し、回転ドラム14が回転を
開始(動力部3が作動)するものである。 この第2実施例では、第1実施例とは異なり、動力部
3はギヤ列を具備しない構成となっている。そして、回
転ドラム14の上側へ突出するドラム軸4aに延長短軸19が
連結されて駆動軸18を構成するようになっている。ま
た、この駆動軸18が象形体4内に設けられている従動軸
20と連結されることで、その全体として回転軸5を構成
するようになっている。 この第2実施例では、第1実施例とは異なり、台座部
2の上面部2cに位置決め用突起21が設けられている。そ
して、この突起21に対して象形体4を被せ嵌めること
で、象形体4を所定配置で(駆動軸18と従動軸20とを同
軸に)位置付けできるようにしてある。 言うまでもなく、象形体4としては、上記した第1〜
第6象形体を本実施例の置物1にも採用できる。 図24は本発明に係る置物1の第3実施例を示してい
る。 この第3実施例において、上記第1実施例と同様の構
成については同符号を付して説明する。 この第3実施例において、動力部3は、延長短軸19に
対してギヤ列75を設けることにより、2本の副駆動軸7
6,77を連動可能に追加してある。そして、台座部2上に
は、中央の副駆動軸76に前記第2象形体4(又は第3象
形体)を取り付けてある。また、この副駆動軸76の左右
両側となる延長短軸19と副駆動軸77とに、前記第1象形
体4を取り付けてある。このため、動力部3の作動時に
は、3体の象形体4が一斉に動くようになる。しかも、
その動きが同一のタイミングで、又は異なるタイミング
で動くようになる。特に、象形体4の形式が異なる場合
には、異なる動作が組み合わさるようになる。そのた
め、全体としての動きに趣向が出る。 この第3実施例では、上記したように動力部3におい
てギヤ列75が延長短軸19を介してオルゴールと接続され
た構成である。そのため、オルゴールだけの着脱が簡単
に行えるものである。すなわち、オルゴールの修理や、
曲の異なるオルゴールとの交換が簡単に行える利点があ
る。 なお、図示は省略したが、例えば一方の第1象形体4
の前部にピアノ等を模したオブジェを配し、他方の第1
象形体4の前部にドラム等を模したオブジェを配し、更
に第2象形体4の前部に立マイク等を模したオブジェを
配するようにすることで、全体が、恰も、歌手を中心に
構成された楽団のような様相を呈するものとなり、一
層、味わいが出る。 図25乃至図27は本発明に係る置物1の第4実施例を示
している。 この第4実施例では、台座部2の上部に合計4体の象
形体4が設けられている。各象形体4は、図25の左側か
ら、第4象形体(ベース奏者)、第5象形体(歌手)、
第6象形体(バイオリン奏者)、第1象形体(ピアノ奏
者)の順番で配置されている。各象形体4には、上装部
22に設ける目玉125として、透明カプセル内で黒玉が遊
動する、可動目玉を用いてある。そのため、各象形体4
が上装部22等を動かすたびに、目玉125(透明カプセル
内の黒玉)も一緒に跳ね踊るようになっている。 このような説明から明らかなように、この第4実施例
の台座部2には、4の象形体4に各対応する出力端18a
(図示略)が設けられているものである。各出力端18a
を作動させる動力部3はギヤ列75を具備したもので、各
出力端18aを連動可能になっている。従って、この点に
関しては、前記第3実施例(図24参照)と同様である。 しかし、この第4実施例の動力部3には、第3実施例
とは異なり、オルゴールに代えて電動モータ130が用い
られている。従って、図26及び図27に示すように台座部
2内には、電動モータ130と、電源部131と、駆動制御部
132とが収納されている。 なお、この第4実施例では、電動モータ130の回転軸
とギヤ列75とを、ベルト伝動手段134により接続するよ
うにしてある。これにより、電動モータ130により生じ
る微振動や騒音を防止している。また、ギヤ列75等にお
いて過負荷が発生した場合には、ベルト伝動手段134に
よって滑りが生じるので、電動モータ130の焼損を防止
できる利点もある。 上記電源部131には乾電池が用いられている。なお、
この電源部131としては、整流器や変圧器等を組み合わ
せて、外部電源からの電源供給を可能にした構成とする
ことができる。また、これら乾電池方式と外部電源方式
とを切換可能にした構成とすることもできる。 駆動制御部132は、音声発生機能と時報動作機能とを
有している。 駆動制御部132の音声発生機能は、読力部3の動作に
連動して音声を発生させるようになっている。音声の種
類は何ら限定されるものではなく、例えば、音楽、電子
音、ブザー音、録音入力音(話し声、歌、動物の鳴き声
等)、放送、鐘音等とすることができる。音声発生機能
の構成には、上記のような音声の種類に応じて、ICチッ
プ、録音装置(カセットテープ類を用いたもの)、ブザ
ー、放送受信装置、鐘作動装置等が用いられる。 また駆動制御部132の時報動作機能は、1時間おき
に、動力部3を所定時間(例えば30秒間)だけ動作さ
せ、その後、動力部3を自動停止させるようになってい
る。そして、この駆動制御部132には、時報動作機能をO
N/OFF切換できる操作スイッチ140が接続されている。こ
の操作スイッチ140は、その操作部を台座部2の外面
(背面や下面が好ましいが、これらは限定されない)に
露出させるように取り付けられている。 この操作スイッチ140は、切換位置を3つ有したもの
である。3つの切換位置のうち、中間位置では、上記時
報動作機能を不動作状態(即ち、OFF)にするようにな
っている。また、中間位置に対する一方側の隣位置は、
時報動作伊能を作動状態(即ち、ON)にするようになっ
ている。また中間位置に対する他方側の隣位置は、動力
部3を連続的に動作させるようになっている。すなわ
ち、この連続動作位置へ操作スイッチ140を操作すれ
ば、所望時期に、所望時間だけ、象形体4の動作を楽め
るということになる。 この他、この第4実施例では、台座部2に対して、各
象形体4の背後に背景体143が設けられている。そし
て、この背景体143には、時計144が設けられている。こ
の時計144は、前記電源部131から電気供給を受けるよう
になっている。なお、図例では、時計144が針式のもの
を示してあるが、デジタル表示式のものでもよい。勿
論、この時計144は、アナログ式(ねじ駆動式)として
もよい。 また、この時計144と前記駆動制御部132とを回路的に
接続して、目覚まし機能を持たせるようにすることも可
能である。すなわち、所望の設定時間に、動力部3を所
定時間(例えば30秒)だけ動作させ、その後、自動停止
させる(又は、これらの動作を所定時間(例えば5分)
をあけて繰り返す)ようにするものである。 また、この第4実施例では、台座部2における正面側
の左右両コーナーに、水平揺動自在な小物入れ147,148
が設けられている。また、これら両小物入れ147,148の
間には、引出し式の小物入れ149が設けられている。こ
れら小物入れ147,148,149は、台座部2内において、電
動モータ130、電源部131、駆動制御部132等の収納スペ
ース以外に余った部分を利用して設けられている。 本発明は、前記各実施例に限定されるものではない。
従って、適宜設計変更が可能である。 例えば、台座部2は、その内部が、動力部3等の収納
可能な空洞であれば、その材質や構造等は何等限定され
るものではない。例えば天然石を削り出して形成するこ
とができる。また、樹脂や粘土により一体成形して形成
することができる。また、金属板を深絞り加工して形成
することができる。 台座部2の外形状も任意である。例えば、立方体状、
各種柱状、各種錐体状、球体状等とすることが可能であ
る。また、台座部2自体が人形や動物を模した形状とす
ることが可能である。また、台座部2自体が造形物等を
模した形状にすることが可能である。 台座部2を貯金箱として機能させる場合に、硬貨貯留
部7自体を引出し式に構成することが可能である。勿
論、第4実施例で説明したように、貯金箱としての機能
を具備させない場合でもよい。 動力部3としては、上記実施例ではゼンマイ式のオル
ゴールを採用したが、電動式のオルゴールを採用するこ
ともできる。 駆動軸18において、その出力端18aは、台座部2の上
面から突出するように保持されることが限定されるもの
ではない。従って、台座部2の内部に設けられていても
よい。 延長短軸19の有無、及び駆動軸18の有無は任意に選択
できる。 例えば、駆動軸18は、オルゴール軸14aに対して直接
的且つ一体的に設けることが可能である。また、動力部
3がオルゴールである場合には、回転ドラム14の上端面
に直接的に出力端18aを形成させることが可能である。 駆動軸18及び従動軸20を含めた回転軸5(図23及び図
24参照)として、これが一体化されたものとすることが
可能である。 象形体4は、人形以外にも動物、乗り物、建造物等と
することが可能である。また、象形体4は、その他の空
想上の創作物とすることも可能である。 象形体4に設ける可動部99は、一つだけでもよい。 象形体4において、各構成部(例えば中装部23におけ
る首部23aや揺動子25,26等)を可撓性部材により形成す
ることができる。このようにすると、所望に応じて象形
体4の形状を微妙に変化させることができる。そのた
め、それぞれ個性を持たせることができる。このような
構成は、例えば第4実施例(図25参照)のような各種の
オブジェと組み合わせる場合には、特に好都合である。
また、例えば揺動子25,26等においては、腕部と手首部
との間に、取付角度の調節可能な構造を採用することも
可能である。
以上のように、本発明に係る可動象形体付き置物によ
れば、象形体が台座部に対して着脱自在であるため、台
座部の共通化が図れる。従って、コストダウンが図れ
る。また、象形体を各種制作して、その組み合わせを好
みに応じて変更できるので、商品選択の自由度を増加で
きる。また、商品流通上、及び販売の上で、在庫管理が
容易になる。 動力部としてオルゴールを用いれば、象形体の動力源
とできるだけでなく、曲の発生を兼ねることができる。
従って、趣向性が高めることができる。また、構造の簡
潔化が図れる。 台座部において、動力部の収納部を除く空間を貯金箱
として活用すれば、デッドスペースの有効利用が図れ
る。また、置物としての実用性を高めることができる。
特に、貯金される硬貨の動きを利用して動力部の駆動ス
イッチを操作させるようにすることが可能であるので、
貯金意欲を促すことができる。 動力部として電動モータを用いれば、オルゴールを用
いた場合とは異なり、いちいちゼンマイを巻くような手
間が不要である。また、この電動モータを作動させるう
えで電源を用いることになるので、この電源を用いた音
声発生機能を装備させることができる。そして、この音
声発生機能には、各種の音声を生じさせることができ
る。 前記動力部に設ける駆動制御部により時報動作機能を
持たせることが可能となる。従って例えば、所定時間
(例えば1時間)おきに、前記動力部を自動的に動作開
始できるように構成することができる。 前記台座部に時計を設ければ、本発明の置物につき、
単なる装飾品とするだけでなく、置き時計としての実用
的価値を付加することができる。 また、前記した駆動制御部と時計とを回路的に接続す
れば、任意の設定時間に動力部を自動的に動作開始でき
るので、目覚まし時計等としての機能を持たせることも
できる。従って、本発明の置物における実用的価値は更
に高められる。 また、本発明に係る象形体によれば、構造が簡単でか
つ複雑な動きが可能になる。従って、象形体に豊かな表
情を持たせることができる。 また、機構的に奇抜さを出すことができる。そのた
め、動きの単純さ、構造上の貧弱やを払拭できる。すな
わち、玩具としての感覚よりも高級感を持たせることが
できるため、贈答品等として活用できる。
れば、象形体が台座部に対して着脱自在であるため、台
座部の共通化が図れる。従って、コストダウンが図れ
る。また、象形体を各種制作して、その組み合わせを好
みに応じて変更できるので、商品選択の自由度を増加で
きる。また、商品流通上、及び販売の上で、在庫管理が
容易になる。 動力部としてオルゴールを用いれば、象形体の動力源
とできるだけでなく、曲の発生を兼ねることができる。
従って、趣向性が高めることができる。また、構造の簡
潔化が図れる。 台座部において、動力部の収納部を除く空間を貯金箱
として活用すれば、デッドスペースの有効利用が図れ
る。また、置物としての実用性を高めることができる。
特に、貯金される硬貨の動きを利用して動力部の駆動ス
イッチを操作させるようにすることが可能であるので、
貯金意欲を促すことができる。 動力部として電動モータを用いれば、オルゴールを用
いた場合とは異なり、いちいちゼンマイを巻くような手
間が不要である。また、この電動モータを作動させるう
えで電源を用いることになるので、この電源を用いた音
声発生機能を装備させることができる。そして、この音
声発生機能には、各種の音声を生じさせることができ
る。 前記動力部に設ける駆動制御部により時報動作機能を
持たせることが可能となる。従って例えば、所定時間
(例えば1時間)おきに、前記動力部を自動的に動作開
始できるように構成することができる。 前記台座部に時計を設ければ、本発明の置物につき、
単なる装飾品とするだけでなく、置き時計としての実用
的価値を付加することができる。 また、前記した駆動制御部と時計とを回路的に接続す
れば、任意の設定時間に動力部を自動的に動作開始でき
るので、目覚まし時計等としての機能を持たせることも
できる。従って、本発明の置物における実用的価値は更
に高められる。 また、本発明に係る象形体によれば、構造が簡単でか
つ複雑な動きが可能になる。従って、象形体に豊かな表
情を持たせることができる。 また、機構的に奇抜さを出すことができる。そのた
め、動きの単純さ、構造上の貧弱やを払拭できる。すな
わち、玩具としての感覚よりも高級感を持たせることが
できるため、贈答品等として活用できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−278089(JP,A) 特開 平3−146084(JP,A) 実開 平5−54280(JP,U) 実開 平3−81592(JP,U) 実開 平5−4085(JP,U) 実開 平2−130693(JP,U) 実開 平4−894(JP,U) 実開 平4−79698(JP,U) 実開 平5−68594(JP,U) 実開 平3−49897(JP,U) 実開 平4−25792(JP,U) 登録実用新案57685(JP,Z1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63H 13/04 A63H 5/00 A63H 31/08 A45C 1/12 G04B 45/00
Claims (5)
- 【請求項1】回転駆動される出力端(18a)を有する台
座部(2)に着脱自在に取り付けられる可動象形体にお
いて、 前記象形体(4)は、前記台座部(2)に対して着脱自
在に取り付けられる固定部(98)と、該固定部(98)に
対して動くように設けられた可動部(99)とからなり、 前記固定部(98)には、第1従動軸(33)が縦軸姿勢で
回転自在に支持され、該第1従動軸(33)の下端部に前
記出力端(18a)に係脱自在に係合する入力端(20a)が
形成され、 前記可動部(99)には、第2従動軸(31)が回転自在に
支持され、 前記第1従動軸(33)と第2従動軸(31)は、軸方向相
対移動可能に且つ回転動力伝達可能に結合され、 前記第2従動軸(31)の下端部にカム面(34A)が設け
られ、該カム面(34A)に係合するカム面(45A)が前記
固定部(98)に形成され、該両カム面(34A,45A)の摺
接により前記可動部(99)が上下動するよう構成されて
いることを特徴とする可動象形体。 - 【請求項2】回転駆動される出力端(18a)を有する台
座部(2)に着脱自在に取り付けられる可動象形体にお
いて、 前記象形体は、前記台座部(2)に着脱自在に取り付け
られる下部構造体(23,24)と、該下部構造体(23,24)
に対して動くように取り付けられた可動部(22)とから
なり、 前記下部構造体(23,24)には前記出力端(18a)に係脱
自在に係合する入力端(20a)を有する従動軸(20)が
回転自在に支持され、 前記可動部(22)は、前記下部構造体(23,24)に、前
記従動軸(20)の軸心と直交する軸心(46)回りに揺動
自在に支持され、 前記従動軸(20)の上端部には、該従動軸(20)の回転
中心から偏心した位置に偏心回転部(50)が設けられ、 前記可動部(22)には、前記偏心回転部(50)に係合し
て該可動部(99)を前記軸心(46)回りに揺動させる円
弧状の当接係合部(49)が設けられていることを特徴と
する可動象形体。 - 【請求項3】回転駆動される出力端(18a)を有する台
座部(2)に着脱自在に取り付けられる可動象形体にお
いて、 前記象形体(4)は、前記台座部(2)に対して着脱自
在に取り付けられる固定部(64)を有し、該固定部(6
4)には、従動軸(20)が回転自在に支持され、該従動
軸(20)の端部に前記出力端(18a)に係脱自在に係合
する入力端(20a)が形成され、 前記従動軸(20)は前記固定部(64)より上方に突出
し、該突出部に周面リブ(37)が設けられ、該リブ(3
7)に中装部(23)が支持され、 前記中装部(23)の下部に、下装部(24)が前記従動軸
(20)の軸心と直交する軸心(62)回りに揺動自在に吊
り下げ支持され、 該下装部(24)は前記固定部(64)を覆う形状とされて
おり、かつ、固定部(64)に対して相対回動不能に嵌合
しており、 前記従動軸(20)に偏心回転部(66)が突設され、前記
下装部(24)に、前記偏心回転部(66)に係合して該下
装部(24)を前記軸心(62)回りに揺動させる接当係合
部(65)が設けられていることを特徴とする可動象形
体。 - 【請求項4】回転駆動される出力端(18a)を有する台
座部(2)に着脱自在に取り付けられる可動象形体にお
いて、 前記象形体には、従動軸(20)が縦軸姿勢を有して回転
自在に支持され、該従動軸(20)の下端部に前記出力端
(18a)に係脱自在に係合する入力端(20a)が形成さ
れ、かつ、前記象形体には、開口部(71)と該開口部
(71)内において上下方向に揺動する上下動子(60)
が、前記従動軸(20)の軸心に直交する方向の軸(67)
心回りに揺動自在に支持され、 前記従動軸(20)には、その回転中心から偏心した位置
に偏心回転部(50)が設けられ、 前記上下動子(60)には、前記偏心回転部(50)に係合
して、該上下動子(60)を前記軸(67)心回りに揺動さ
せる円弧上の接当部(60a)が設けられていることを特
徴とする可動象形体。 - 【請求項5】請求項1記載の可動象形体において、 前記第1従動軸(33)と第2従動軸(31)とは、屈曲可
能に結合されており、 前記可動部(99)は、前記固定部(98)に対して、前記
第1従動軸(33)と第2従動軸(31)との屈曲線上にお
いて屈曲可能に結合されていることを特徴とする可動象
形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7521709A JP2935898B2 (ja) | 1994-02-16 | 1995-02-06 | 可動象形体 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-19531 | 1994-02-16 | ||
JP6019531A JPH07222873A (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 可動象形体付き置物及びその象形体 |
PCT/JP1995/000156 WO1995022386A1 (fr) | 1994-02-16 | 1995-02-06 | Ornement dote d'un corps de personnage mobile et corps de personnage |
JP7521709A JP2935898B2 (ja) | 1994-02-16 | 1995-02-06 | 可動象形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2935898B2 true JP2935898B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=26356369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2935898B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112566705A (zh) * | 2018-08-17 | 2021-03-26 | 索尼互动娱乐股份有限公司 | 玩具系统、壳体、独立玩具、独立玩具评价方法以及程序 |
Citations (3)
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JPH03278089A (ja) * | 1990-03-27 | 1991-12-09 | Takara Co Ltd | 可動装飾装置 |
JPH054085B2 (ja) * | 1984-08-29 | 1993-01-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | |
JPH0554280B2 (ja) * | 1984-01-05 | 1993-08-12 | Matsushita Electric Works Ltd |
-
1995
- 1995-02-06 JP JP7521709A patent/JP2935898B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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