JP2935232B2 - Fmディスクリミネータ用圧電共振子 - Google Patents
Fmディスクリミネータ用圧電共振子Info
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- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 8
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 7
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 4
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000008186 active pharmaceutical agent Substances 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 1
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばテレビジョ
ン、FMラジオ等のFM信号を復調するクオードレイチ
ャ形のFMディスクリミネータに用いられる圧電共振子
に関する。
ン、FMラジオ等のFM信号を復調するクオードレイチ
ャ形のFMディスクリミネータに用いられる圧電共振子
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、クオードレイチャ形のFMディ
スクリミネータの一例を示す回路図である。図示しない
リミッティングアンプ等を経由して与えられるFM中間
周波信号IFは、一方は元のままの位相で掛算器2に入
力され、もう一方は移相器4を経由して90°±θ°
(θはFM変調分で0≦θ≦90)位相をシフトさせて
掛算器2に入力される。掛算器2は、元のFM中間周波
信号IFと位相シフトされた信号とを掛算して、両者の
位相差に比例した幅のパルス信号を出力する。これをロ
ーパスフィルタ10を通して平均化し、アンプ12で増
幅することにより、復調信号DSが得られる。
スクリミネータの一例を示す回路図である。図示しない
リミッティングアンプ等を経由して与えられるFM中間
周波信号IFは、一方は元のままの位相で掛算器2に入
力され、もう一方は移相器4を経由して90°±θ°
(θはFM変調分で0≦θ≦90)位相をシフトさせて
掛算器2に入力される。掛算器2は、元のFM中間周波
信号IFと位相シフトされた信号とを掛算して、両者の
位相差に比例した幅のパルス信号を出力する。これをロ
ーパスフィルタ10を通して平均化し、アンプ12で増
幅することにより、復調信号DSが得られる。
【0003】この移相器4は、基本的にはコンデンサ6
と2端子形の圧電共振子8とを図のようにL形に接続し
て成る。圧電共振子8には必要に応じて抵抗9が並列接
続される。コンデンサ6は入力信号の位相を90°シフ
トさせる働きをし、圧電共振子8はその共振周波数と反
共振周波数との間で周波数変化分を位相変化分に変える
働きをする。但し、実際のFMディスクリミネータで
は、コンデンサ6は、掛算器2、ローパスフィルタ1
0、アンプ12等と共に一つのIC内に組み込まれてお
り、これに圧電共振子8を外付けする。
と2端子形の圧電共振子8とを図のようにL形に接続し
て成る。圧電共振子8には必要に応じて抵抗9が並列接
続される。コンデンサ6は入力信号の位相を90°シフ
トさせる働きをし、圧電共振子8はその共振周波数と反
共振周波数との間で周波数変化分を位相変化分に変える
働きをする。但し、実際のFMディスクリミネータで
は、コンデンサ6は、掛算器2、ローパスフィルタ1
0、アンプ12等と共に一つのIC内に組み込まれてお
り、これに圧電共振子8を外付けする。
【0004】このような圧電共振子8の従来のものは、
図3に示すように、圧電基板81を挟んで対向する一対
の振動電極82、83を有しており、各振動電極82、
83はそれぞれ端子電極84、85に接続されている。
同図中の実線は表面側の電極を示し、破線は裏面側の電
極を示す。裏面側の振動電極83は図示の必要上、表面
側の振動電極82より大きく描いているが、実際は両者
は同じ大きさである(後述する図1においても同様)。
図3に示すように、圧電基板81を挟んで対向する一対
の振動電極82、83を有しており、各振動電極82、
83はそれぞれ端子電極84、85に接続されている。
同図中の実線は表面側の電極を示し、破線は裏面側の電
極を示す。裏面側の振動電極83は図示の必要上、表面
側の振動電極82より大きく描いているが、実際は両者
は同じ大きさである(後述する図1においても同様)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記圧電共振子8に求
められる特性の一つに、IC内のコンデンサ6の容量
(静電容量)とマッチングの取れた容量値を持つことが
挙げられる。ここで言うマッチングの取れた状態とは、
圧電共振子8を経由して掛算器2に送り込まれる信号の
振幅が適当な値(一般的には150〜400mV程度)
であることを言う。ところが、このコンデンサ6の容量
C1 が圧電共振子8の容量C2 に対して大き過ぎると、
掛算器2に送り込まれる上記信号の振幅が大きくなり過
ぎ、検波に必要な帯域が取れなくなってしまう。
められる特性の一つに、IC内のコンデンサ6の容量
(静電容量)とマッチングの取れた容量値を持つことが
挙げられる。ここで言うマッチングの取れた状態とは、
圧電共振子8を経由して掛算器2に送り込まれる信号の
振幅が適当な値(一般的には150〜400mV程度)
であることを言う。ところが、このコンデンサ6の容量
C1 が圧電共振子8の容量C2 に対して大き過ぎると、
掛算器2に送り込まれる上記信号の振幅が大きくなり過
ぎ、検波に必要な帯域が取れなくなってしまう。
【0006】この対策としては、圧電共振子8の容量も
大きくすれば良く、そのためには図3に示した振動電極
82、83の面積を大きくすることになる。ところが、
振動電極82、83の面積を大きくするほど、基本振動
以外に、高次励振が発生し、歪率が高くなって特性の悪
化を招くという問題が発生する。
大きくすれば良く、そのためには図3に示した振動電極
82、83の面積を大きくすることになる。ところが、
振動電極82、83の面積を大きくするほど、基本振動
以外に、高次励振が発生し、歪率が高くなって特性の悪
化を招くという問題が発生する。
【0007】そこでこの発明は、特性の悪化を招くこと
なく大きな静電容量を実現することができるようにした
FMディスクリミネータ用圧電共振子を提供することを
主たる目的とする。
なく大きな静電容量を実現することができるようにした
FMディスクリミネータ用圧電共振子を提供することを
主たる目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のFMディスクリミネータ用圧電共振子
は、圧電基板を挟んで対向する複数対の振動電極を有
し、各振動電極の面積を互いにほぼ同一にして前記複数
対の振動電極部分での共振特性を互いにほぼ等しくして
おり、かつ圧電基板の同一面側の振動電極同士を互いに
電気的に並列接続していることを特徴とする。
め、この発明のFMディスクリミネータ用圧電共振子
は、圧電基板を挟んで対向する複数対の振動電極を有
し、各振動電極の面積を互いにほぼ同一にして前記複数
対の振動電極部分での共振特性を互いにほぼ等しくして
おり、かつ圧電基板の同一面側の振動電極同士を互いに
電気的に並列接続していることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成によれば、複数対の振動電極の同一面
側の同士のものを互いに電気的に並列接続しているの
で、各振動電極の面積を高次励振が顕著に発生するまで
大きくすることなく、大きな静電容量を実現することが
できる。
側の同士のものを互いに電気的に並列接続しているの
で、各振動電極の面積を高次励振が顕著に発生するまで
大きくすることなく、大きな静電容量を実現することが
できる。
【0010】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係るFMディ
スクリミネータ用圧電共振子を示す平面図である。この
圧電共振子8aは、圧電基板81を挟んで対向する二対
の振動電極82a、83aおよび82b、83bを有し
ている。かつ、圧電基板81の表面側の振動電極82
a、82b同士をY形の引出し電極86で互いに並列接
続して共通の端子電極84に接続している。同様に、圧
電基板81の裏面側の振動電極83a、83b同士をY
形の引出し電極87で互いに並列接続して共通の端子電
極85に接続している。
スクリミネータ用圧電共振子を示す平面図である。この
圧電共振子8aは、圧電基板81を挟んで対向する二対
の振動電極82a、83aおよび82b、83bを有し
ている。かつ、圧電基板81の表面側の振動電極82
a、82b同士をY形の引出し電極86で互いに並列接
続して共通の端子電極84に接続している。同様に、圧
電基板81の裏面側の振動電極83a、83b同士をY
形の引出し電極87で互いに並列接続して共通の端子電
極85に接続している。
【0011】要求される静電容量が通常の2倍である場
合は、この例のように二対の振動電極を並列接続すれば
良い。また、n倍の容量値が要求される場合はn対の振
動電極を並列接続すれば良い。
合は、この例のように二対の振動電極を並列接続すれば
良い。また、n倍の容量値が要求される場合はn対の振
動電極を並列接続すれば良い。
【0012】いずれにしても、複数対の振動電極を並列
接続することで、各振動電極の面積を高次励振が顕著に
発生するまで大きくすることなく、即ち特性の悪化を招
くことなく、大きな静電容量を実現することができる。
その結果、大きな内部容量(図2に示したコンデンサ6
の容量)を持つIC構成のFMディスクリミネータに対
しても、静電容量的にマッチングの取れた圧電共振子を
実現することができる。
接続することで、各振動電極の面積を高次励振が顕著に
発生するまで大きくすることなく、即ち特性の悪化を招
くことなく、大きな静電容量を実現することができる。
その結果、大きな内部容量(図2に示したコンデンサ6
の容量)を持つIC構成のFMディスクリミネータに対
しても、静電容量的にマッチングの取れた圧電共振子を
実現することができる。
【0013】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、複数対
の振動電極を並列接続し、かつ各振動電極の面積を互い
にほぼ同一にして複数対の振動電極部分での共振特性を
互いにほぼ等しくしているので、各振動電極の面積を高
次励振が顕著に発生するまで大きくすることなく、即ち
特性の悪化を招くことなく、大きな静電容量を実現する
ことができる。その結果、大きな内部容量を持つIC構
成のFMディスクリミネータに対しても、静電容量的に
マッチングの取れた圧電共振子を実現することができ
る。
の振動電極を並列接続し、かつ各振動電極の面積を互い
にほぼ同一にして複数対の振動電極部分での共振特性を
互いにほぼ等しくしているので、各振動電極の面積を高
次励振が顕著に発生するまで大きくすることなく、即ち
特性の悪化を招くことなく、大きな静電容量を実現する
ことができる。その結果、大きな内部容量を持つIC構
成のFMディスクリミネータに対しても、静電容量的に
マッチングの取れた圧電共振子を実現することができ
る。
【図1】 この発明の一実施例に係るFMディスクリミ
ネータ用圧電共振子を示す平面図である。
ネータ用圧電共振子を示す平面図である。
【図2】 クオードレイチャ形のFMディスクリミネー
タの一例を示す回路図である。
タの一例を示す回路図である。
【図3】 従来のFMディスクリミネータ用圧電共振子
の一例を示す平面図である。
の一例を示す平面図である。
2 掛算器 4 移相器 6 コンデンサ 8a 圧電共振子 81 圧電基板 82a,82b,83a,83b 振動電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−107215(JP,A) 特開 昭62−261210(JP,A) 特開 昭63−2412(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 クオードレイチャ形のFMディスクリミ
ネータに使用される2端子形の圧電共振子であって、圧
電基板を挟んで対向する複数対の振動電極を有し、各振
動電極の面積を互いにほぼ同一にして前記複数対の振動
電極部分での共振特性を互いにほぼ等しくしており、か
つ圧電基板の同一面側の振動電極同士を互いに電気的に
並列接続していることを特徴とするFMディスクリミネ
ータ用圧電共振子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348060A JP2935232B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | Fmディスクリミネータ用圧電共振子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348060A JP2935232B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | Fmディスクリミネータ用圧電共振子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05160666A JPH05160666A (ja) | 1993-06-25 |
JP2935232B2 true JP2935232B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=18394476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3348060A Expired - Fee Related JP2935232B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | Fmディスクリミネータ用圧電共振子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2935232B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3858639B2 (ja) * | 2000-08-31 | 2006-12-20 | 株式会社村田製作所 | 圧電共振子および電子機器 |
JP6086762B2 (ja) * | 2013-03-08 | 2017-03-01 | 京セラクリスタルデバイス株式会社 | 水晶振動素子 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2710154B2 (ja) * | 1986-03-28 | 1998-02-10 | ティーディーケイ株式会社 | 移相素子 |
JP2634798B2 (ja) * | 1986-05-07 | 1997-07-30 | ティーディーケイ株式会社 | 移相素子 |
JPS632412A (ja) * | 1986-06-21 | 1988-01-07 | Murata Mfg Co Ltd | Fmデイスクリミネ−タ用共振子 |
JP3034313U (ja) * | 1996-08-02 | 1997-02-18 | 七郎 加藤 | 組立式家庭用防災壕 |
-
1991
- 1991-12-04 JP JP3348060A patent/JP2935232B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05160666A (ja) | 1993-06-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |