JP2932789B2 - 車輌用リヤサスペンション - Google Patents
車輌用リヤサスペンションInfo
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- 239000000725 suspension Substances 0.000 title claims description 20
- 241001247986 Calotropis procera Species 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 2
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌のサス
ペンションに係り、更に詳細にはリヤサスペンションに
係る。
ペンションに係り、更に詳細にはリヤサスペンションに
係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌のダブルウィシュボーン
式のリヤサスペンションの一つとして、例えば特開平2
−136311号公報に記載されている如く、車輪を回
転可能に支持するキャリアと、アッパアーム及びロアア
ームとを有し、アッパアーム及びロアアームの少なくと
も一方は車輌前後方向に互いに隔置された二つの外端に
てキャリアに枢着され車輌前後方向に互いに隔置された
二つの内端にて弾性ブッシュを介して車体に枢支された
H型アームであるダブルウィシュボーン式のリヤサスペ
ンションは従来より既に知られている。
式のリヤサスペンションの一つとして、例えば特開平2
−136311号公報に記載されている如く、車輪を回
転可能に支持するキャリアと、アッパアーム及びロアア
ームとを有し、アッパアーム及びロアアームの少なくと
も一方は車輌前後方向に互いに隔置された二つの外端に
てキャリアに枢着され車輌前後方向に互いに隔置された
二つの内端にて弾性ブッシュを介して車体に枢支された
H型アームであるダブルウィシュボーン式のリヤサスペ
ンションは従来より既に知られている。
【0003】図4は上述の如きダブルウィシュボーン式
リヤサスペンションの一例をスケルトン図として示す解
図的斜視図である。尚図4に於てはショックアブソーバ
及びサスペンションスプリングは省略されている。図4
に於て、10は車輪12を回転軸線12Aの周りに回転
可能に支持するキャリアを示しており、14及び16は
それぞれアッパアーム及びロアアームを示している。図
示の例に於ては、アッパアームはI型アームでありロア
アームはH型アームである。
リヤサスペンションの一例をスケルトン図として示す解
図的斜視図である。尚図4に於てはショックアブソーバ
及びサスペンションスプリングは省略されている。図4
に於て、10は車輪12を回転軸線12Aの周りに回転
可能に支持するキャリアを示しており、14及び16は
それぞれアッパアーム及びロアアームを示している。図
示の例に於ては、アッパアームはI型アームでありロア
アームはH型アームである。
【0004】アッパアーム14は外端にてボールジョイ
ント18によりキャリア10の上端に枢着され、内端に
てゴムブッシュを含むジョイント20により車体22に
枢支されている。同様にロアアーム16は車輌前後方向
に互いに隔置された二つの外端にてジョイント24、2
6によりそれらの中心によって郭定される枢軸線28の
周りに枢動可能にキャリア10の下端に枢着され、車輌
前後方向に互いに隔置された二つの内端にてゴムブッシ
ュを含む一対のジョイント30、32によりそれらの中
心によって郭定される枢軸線34の周りに枢動可能に車
体22に枢支されている。
ント18によりキャリア10の上端に枢着され、内端に
てゴムブッシュを含むジョイント20により車体22に
枢支されている。同様にロアアーム16は車輌前後方向
に互いに隔置された二つの外端にてジョイント24、2
6によりそれらの中心によって郭定される枢軸線28の
周りに枢動可能にキャリア10の下端に枢着され、車輌
前後方向に互いに隔置された二つの内端にてゴムブッシ
ュを含む一対のジョイント30、32によりそれらの中
心によって郭定される枢軸線34の周りに枢動可能に車
体22に枢支されている。
【0005】かかる構成のリヤサスペンションによれ
ば、H型アームであるロアアームは実質的に車体に対し
相対的に前後方向に枢動することがないので、アッパア
ーム及びロアアームがI型アームである場合に必要な前
後ロッドを省略することができる。
ば、H型アームであるロアアームは実質的に車体に対し
相対的に前後方向に枢動することがないので、アッパア
ーム及びロアアームがI型アームである場合に必要な前
後ロッドを省略することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如きH型
のロアアームを有する従来のダブルウィシュボーン式リ
ヤサスペンションに於ては、ロアアーム16の二つの外
端のジョイント24及び26をホイールリムの内側に配
置せざるを得ない。そのためキャリア10のトー変化に
対する支持スパン、即ちジョイント24及び26の中心
間の距離を大きくすることができず、従ってトー角剛性
を高くして車輌の直進走行性や旋回性能の向上を図るこ
とが困難である。またジョイント24及び26の位置は
ブレーキロータの如き制動装置等によっても制約される
ため、これらのジョイントにより郭定される枢軸線28
の位置も制約され、従ってロアアーム16の二つの内端
のジョイント30及び32の位置も制約され、ロアアー
ムの配置の自由度が低い。
のロアアームを有する従来のダブルウィシュボーン式リ
ヤサスペンションに於ては、ロアアーム16の二つの外
端のジョイント24及び26をホイールリムの内側に配
置せざるを得ない。そのためキャリア10のトー変化に
対する支持スパン、即ちジョイント24及び26の中心
間の距離を大きくすることができず、従ってトー角剛性
を高くして車輌の直進走行性や旋回性能の向上を図るこ
とが困難である。またジョイント24及び26の位置は
ブレーキロータの如き制動装置等によっても制約される
ため、これらのジョイントにより郭定される枢軸線28
の位置も制約され、従ってロアアーム16の二つの内端
のジョイント30及び32の位置も制約され、ロアアー
ムの配置の自由度が低い。
【0007】本発明は、H型アームを有する従来のダブ
ルウィシュボーン式リヤサスペンショントと同様に作動
するリヤサスペンションであって、トー角剛性が高くロ
アアームの配置の自由度も高い改良されたリヤサスペン
ションを提供することを目的としている。
ルウィシュボーン式リヤサスペンショントと同様に作動
するリヤサスペンションであって、トー角剛性が高くロ
アアームの配置の自由度も高い改良されたリヤサスペン
ションを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、車輪を回転可能に支持するキャリアと、外
端にて前記キャリアに枢着され内端にて車体に枢支され
たアッパアームと、外端にて前記キャリアに枢着され少
くとも車輌前後方向に互いに隔置された二つの内端にて
前記車体に枢支されたロアアームと、前記ロアアームの
前記外端に対し前方又は後方に配置され外端にて前記キ
ャリアに枢着され内端にて前記ロアアームに枢着された
水平リンクと、前記ロアアームの前記外端に対し前記水
平リンクとは反対側に配置され上端にて前記キャリアに
枢着され下端にて前記ロアアームに枢着された垂直リン
クとを有し、前記水平リンクの前記外端及び前記内端の
枢点を結ぶ直線は前記ロアアームの前記外端及び前記垂
直リンクの前記下端の枢点を結ぶ直線と実質的に交差し
ていることを特徴とする車輌用リヤサスペンションによ
って達成される。
明によれば、車輪を回転可能に支持するキャリアと、外
端にて前記キャリアに枢着され内端にて車体に枢支され
たアッパアームと、外端にて前記キャリアに枢着され少
くとも車輌前後方向に互いに隔置された二つの内端にて
前記車体に枢支されたロアアームと、前記ロアアームの
前記外端に対し前方又は後方に配置され外端にて前記キ
ャリアに枢着され内端にて前記ロアアームに枢着された
水平リンクと、前記ロアアームの前記外端に対し前記水
平リンクとは反対側に配置され上端にて前記キャリアに
枢着され下端にて前記ロアアームに枢着された垂直リン
クとを有し、前記水平リンクの前記外端及び前記内端の
枢点を結ぶ直線は前記ロアアームの前記外端及び前記垂
直リンクの前記下端の枢点を結ぶ直線と実質的に交差し
ていることを特徴とする車輌用リヤサスペンションによ
って達成される。
【0009】
【作用】上述の如き構成によれば、ロアアームの外端に
対し前方又は後方に配置され外端にてキャリアに枢着さ
れ内端にてロアアームに枢着された水平リンクと、ロア
アームの外端に対し水平リンクとは反対側に配置され上
端にてキャリアに枢着され下端にてロアアームに枢着さ
れた垂直リンクとが設けられ、水平リンクの外端及び内
端の枢点を結ぶ直線はロアアームの外端及び垂直リンク
の下端の枢点を結ぶ直線と実質的に交差している。
対し前方又は後方に配置され外端にてキャリアに枢着さ
れ内端にてロアアームに枢着された水平リンクと、ロア
アームの外端に対し水平リンクとは反対側に配置され上
端にてキャリアに枢着され下端にてロアアームに枢着さ
れた垂直リンクとが設けられ、水平リンクの外端及び内
端の枢点を結ぶ直線はロアアームの外端及び垂直リンク
の下端の枢点を結ぶ直線と実質的に交差している。
【0010】かかる構成によれば、水平リンクの外端及
び内端の枢点を結ぶ直線とロアアームの外端及び垂直リ
ンクの下端の枢点を結ぶ直線との交点をPとすると、ロ
アアームとキャリアとの間の枢軸線はロアアームの外端
の枢点と交点Pとを結ぶ仮想の枢軸線となるので、水平
リンクの外端とキャリアとの間の枢点をホイールリムの
外側に配置することができる。またキャリアのトー変化
に対する支持スパンはロアアームの外端の枢点と交点P
との間の車輌前後方向の距離となる。従って支持スパン
を大きくすることができ、トー角剛性を高くして車輌の
直進走行性や旋回性能の向上を図ることが可能になる。
び内端の枢点を結ぶ直線とロアアームの外端及び垂直リ
ンクの下端の枢点を結ぶ直線との交点をPとすると、ロ
アアームとキャリアとの間の枢軸線はロアアームの外端
の枢点と交点Pとを結ぶ仮想の枢軸線となるので、水平
リンクの外端とキャリアとの間の枢点をホイールリムの
外側に配置することができる。またキャリアのトー変化
に対する支持スパンはロアアームの外端の枢点と交点P
との間の車輌前後方向の距離となる。従って支持スパン
を大きくすることができ、トー角剛性を高くして車輌の
直進走行性や旋回性能の向上を図ることが可能になる。
【0011】また水平リンクの外端とキャリアとの間の
枢点の位置はブレーキロータの如き制動装置等により制
約されないので、ロアアームとキャリアとの間の枢軸線
の位置も制約を受けず、従って十分な支持スパンを確保
しつつロアアームとキャリアとの間の枢軸線の位置を自
由に設定することができ、これによりロアアームの配置
の自由度が向上する。
枢点の位置はブレーキロータの如き制動装置等により制
約されないので、ロアアームとキャリアとの間の枢軸線
の位置も制約を受けず、従って十分な支持スパンを確保
しつつロアアームとキャリアとの間の枢軸線の位置を自
由に設定することができ、これによりロアアームの配置
の自由度が向上する。
【0012】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
例について詳細に説明する。
【0013】図1は本発明による車輌用リヤサスペンシ
ョンの一つの実施例をスケルトン図として示す解図的斜
視図、図2は図1に示された実施例を車輪の回転軸線を
含む水平面にて切断して示す平断面図である。尚これら
の図に於てはショックアブソーバ及びサスペンションス
プリングは省略されており、また図4に示された部分に
対応する部分には図4に於て付された符号と同一の符号
が付されている。
ョンの一つの実施例をスケルトン図として示す解図的斜
視図、図2は図1に示された実施例を車輪の回転軸線を
含む水平面にて切断して示す平断面図である。尚これら
の図に於てはショックアブソーバ及びサスペンションス
プリングは省略されており、また図4に示された部分に
対応する部分には図4に於て付された符号と同一の符号
が付されている。
【0014】これらの図に於て、10は車輪12を回転
軸線12Aの周りに回転可能に支持するキャリアを示し
ており、14及び16はそれぞれアッパアーム及びロア
アームを示している。図示の実施例に於ては、アッパア
ーム14はI型アームであり、ロアアーム16はA型ア
ームである。
軸線12Aの周りに回転可能に支持するキャリアを示し
ており、14及び16はそれぞれアッパアーム及びロア
アームを示している。図示の実施例に於ては、アッパア
ーム14はI型アームであり、ロアアーム16はA型ア
ームである。
【0015】アッパアーム14は外端に於てボールジョ
イント18によりキャリア10の上端に枢着され、内端
にてゴムブッシュを含むジョイント20により車体22
に枢支されている。同様にロアアーム16は外端にてボ
ールジョイント24によりキャリア10の下端に枢着さ
れ、実質的に車輌前後方向に互いに隔置された二つの内
端にてゴムブッシュを含む一対のジョイント30、32
によりそれらの中心によって郭定される枢軸線34の周
りに枢動可能に車体22に枢支されている。
イント18によりキャリア10の上端に枢着され、内端
にてゴムブッシュを含むジョイント20により車体22
に枢支されている。同様にロアアーム16は外端にてボ
ールジョイント24によりキャリア10の下端に枢着さ
れ、実質的に車輌前後方向に互いに隔置された二つの内
端にてゴムブッシュを含む一対のジョイント30、32
によりそれらの中心によって郭定される枢軸線34の周
りに枢動可能に車体22に枢支されている。
【0016】図示の実施例に於ては、ボールジョイント
24及び回転軸線12Aより車輌後方側には車輌横方向
に延在する水平リンク36が配置され、これらより前方
側には上下方向に延在する垂直リンク38が配置されて
いる。またキャリア10はその主要部よりホイールリム
40を越えて車輌後方且インボード方向へ延在するアー
ム部42を有している。アーム部42の先端はタイヤ4
4に隣接してそのインボード側に位置している。水平リ
ンク36は外端にてボールジョイント46によりアーム
部42の先端に枢着されており、内端にてゴムブッシュ
を含むジョイント48によりロアアーム16に枢着され
ている。垂直リンク38は上端にてボールジョイント5
0によりキャリアに枢着され、下端にてゴムブッシュを
含むジョイント52によりロアアームに枢着されてい
る。
24及び回転軸線12Aより車輌後方側には車輌横方向
に延在する水平リンク36が配置され、これらより前方
側には上下方向に延在する垂直リンク38が配置されて
いる。またキャリア10はその主要部よりホイールリム
40を越えて車輌後方且インボード方向へ延在するアー
ム部42を有している。アーム部42の先端はタイヤ4
4に隣接してそのインボード側に位置している。水平リ
ンク36は外端にてボールジョイント46によりアーム
部42の先端に枢着されており、内端にてゴムブッシュ
を含むジョイント48によりロアアーム16に枢着され
ている。垂直リンク38は上端にてボールジョイント5
0によりキャリアに枢着され、下端にてゴムブッシュを
含むジョイント52によりロアアームに枢着されてい
る。
【0017】車輪12が中立位置にあるときには、水平
リンク36の外端のボールジョイント46の中心及び内
端のジョイント48の中心を結ぶ直線54は、ロアアー
ムの外端のボールジョイント24の中心及び垂直リンク
38の下端のジョイント52の中心を結ぶ直線56と交
点Pに於て交差している。車輪のバウンド、リバウンド
時にはキャリア10は直線56の周りにロアアーム16
に対し相対的に枢動するので、直線56はロアアームと
キャリアとの間の仮想の枢軸線であり、枢軸線34と実
質的に平行である。
リンク36の外端のボールジョイント46の中心及び内
端のジョイント48の中心を結ぶ直線54は、ロアアー
ムの外端のボールジョイント24の中心及び垂直リンク
38の下端のジョイント52の中心を結ぶ直線56と交
点Pに於て交差している。車輪のバウンド、リバウンド
時にはキャリア10は直線56の周りにロアアーム16
に対し相対的に枢動するので、直線56はロアアームと
キャリアとの間の仮想の枢軸線であり、枢軸線34と実
質的に平行である。
【0018】かくして図示のサスペンションは、外端に
於てはボールジョイント24及び交点Pの位置に於て仮
想の枢軸線56の周りに枢動可能にキャリアに枢着さ
れ、内端に於てはジョイント30、32によりそれらの
中心によって郭定される枢軸線34の周りに枢動可能に
車体22に枢支されたH型アームを有するダブルウィシ
ュボーン式サスペンションと等価である。
於てはボールジョイント24及び交点Pの位置に於て仮
想の枢軸線56の周りに枢動可能にキャリアに枢着さ
れ、内端に於てはジョイント30、32によりそれらの
中心によって郭定される枢軸線34の周りに枢動可能に
車体22に枢支されたH型アームを有するダブルウィシ
ュボーン式サスペンションと等価である。
【0019】従ってキャリアのトー変化に対する支持ス
パンLはロアアームの外端のボールジョイント24の中
心と交点Pとの間の前後方向の距離であり、支持点の剛
性をkとするとkL2 として表されるトー角剛性を支持
スパンLを大きくすることにより高くすることができ
る。
パンLはロアアームの外端のボールジョイント24の中
心と交点Pとの間の前後方向の距離であり、支持点の剛
性をkとするとkL2 として表されるトー角剛性を支持
スパンLを大きくすることにより高くすることができ
る。
【0020】また図3に示されている如く、直線54と
直線56とが互いに交差するという条件の下で、支持ス
パンLを変更することなく各ボールジョイント及びジョ
イントの位置を任意の位置に設定することができる。
直線56とが互いに交差するという条件の下で、支持ス
パンLを変更することなく各ボールジョイント及びジョ
イントの位置を任意の位置に設定することができる。
【0021】尚上述の二つの実施例に於ては、水平リン
ク36はボールジョイント24及び回転軸線12Aより
車輌後方側に配置され、垂直リンク38はこれらより前
方側に配置されているが、垂直リンク38がボールジョ
イント24及び回転軸線12Aより車輌後方側に配置さ
れ、水平リンク36がこれらより前方側に配置されても
よい。この場合にはアーム部42はキャリア10の主要
部よりホイールリム40を越えて車輌前方且インボード
方向へ延在するよう設けられる。
ク36はボールジョイント24及び回転軸線12Aより
車輌後方側に配置され、垂直リンク38はこれらより前
方側に配置されているが、垂直リンク38がボールジョ
イント24及び回転軸線12Aより車輌後方側に配置さ
れ、水平リンク36がこれらより前方側に配置されても
よい。この場合にはアーム部42はキャリア10の主要
部よりホイールリム40を越えて車輌前方且インボード
方向へ延在するよう設けられる。
【0022】また図示の二つの実施例に於ては、水平リ
ンク36は車輌の横方向に延在し、垂直リンク38は上
下方向に延在しているが、水平リンク36は車輌の横方
向に対し傾斜して延在していてもよく、垂直リンクは上
下方向に対し傾斜して延在していてもよい。
ンク36は車輌の横方向に延在し、垂直リンク38は上
下方向に延在しているが、水平リンク36は車輌の横方
向に対し傾斜して延在していてもよく、垂直リンクは上
下方向に対し傾斜して延在していてもよい。
【0023】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例
が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
て詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例
が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0024】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、水平リンクの外端及び内端の枢点を結ぶ直
線とロアアームの外端及び垂直リンクの下端の枢点を結
ぶ直線との交点をPとすると、ロアアームとキャリアと
の間の枢軸線はロアアームの外端の枢点と交点Pとを結
ぶ仮想の枢軸線となるので、水平リンクの外端とキャリ
アとの間の枢点をホイールリムの外側に配置することが
できる。
明によれば、水平リンクの外端及び内端の枢点を結ぶ直
線とロアアームの外端及び垂直リンクの下端の枢点を結
ぶ直線との交点をPとすると、ロアアームとキャリアと
の間の枢軸線はロアアームの外端の枢点と交点Pとを結
ぶ仮想の枢軸線となるので、水平リンクの外端とキャリ
アとの間の枢点をホイールリムの外側に配置することが
できる。
【0025】従ってキャリアのトー変化に対する支持ス
パンはロアアームの外端の枢点と交点Pとの間の車輌前
後方向の距離となり、ロアアームがH型アームである場
合に比して支持スパンを大きくすることができるので、
トー角剛性を高くして車輌の直進走行性や旋回性能の向
上を図ることができる。
パンはロアアームの外端の枢点と交点Pとの間の車輌前
後方向の距離となり、ロアアームがH型アームである場
合に比して支持スパンを大きくすることができるので、
トー角剛性を高くして車輌の直進走行性や旋回性能の向
上を図ることができる。
【0026】また水平リンクの外端とキャリアとの間の
枢点の位置はブレーキロータの如き制動装置等による制
約を受けないので、ロアアームとキャリアとの間の枢軸
線の位置も制約を受けず、従って十分な支持スパンを確
保しつつロアアームとキャリアとの間の枢軸線の位置を
自由に設定することができ、これによりロアアームの配
置の自由度を向上させることができる。
枢点の位置はブレーキロータの如き制動装置等による制
約を受けないので、ロアアームとキャリアとの間の枢軸
線の位置も制約を受けず、従って十分な支持スパンを確
保しつつロアアームとキャリアとの間の枢軸線の位置を
自由に設定することができ、これによりロアアームの配
置の自由度を向上させることができる。
【図1】本発明による車輌用リヤサスペンションの一つ
の実施例をスケルトン図として示す解図的斜視図であ
る。
の実施例をスケルトン図として示す解図的斜視図であ
る。
【図2】図1に示された実施例を車輪の回転軸線を含む
水平面にて切断して示す平断面図である。
水平面にて切断して示す平断面図である。
【図3】本発明による車輌用リヤサスペンションの他の
一つの実施例を示す図2と同様の平断面図である。
一つの実施例を示す図2と同様の平断面図である。
【図4】従来のダブルウィシュボーン式サスペンション
の一例をスケルトン図として示す解図的斜視図である。
の一例をスケルトン図として示す解図的斜視図である。
10…キャリア 14…アッパアーム 16…ロアアーム 18…ボールジョイント 20…ジョイント 22…車体 24、26…ボールジョイント 30、32…ジョイント 36…水平リンク 38…垂直リンク 42…アーム部 46、50…ボールジョイント 48、52…ジョイント
Claims (1)
- 【請求項1】車輪を回転可能に支持するキャリアと、外
端にて前記キャリアに枢着され内端にて車体に枢支され
たアッパアームと、外端にて前記キャリアに枢着され少
くとも車輌前後方向に互いに隔置された二つの内端にて
前記車体に枢支されたロアアームと、前記ロアアームの
前記外端に対し前方又は後方に配置され外端にて前記キ
ャリアに枢着され内端にて前記ロアアームに枢着された
水平リンクと、前記ロアアームの前記外端に対し前記水
平リンクとは反対側に配置され上端にて前記キャリアに
枢着され下端にて前記ロアアームに枢着された垂直リン
クとを有し、前記水平リンクの前記外端及び前記内端の
枢点を結ぶ直線は前記ロアアームの前記外端及び前記垂
直リンクの前記下端の枢点を結ぶ直線と実質的に交差し
ていることを特徴とする車輌用リヤサスペンション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27480991A JP2932789B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 車輌用リヤサスペンション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27480991A JP2932789B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 車輌用リヤサスペンション |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585117A JPH0585117A (ja) | 1993-04-06 |
JP2932789B2 true JP2932789B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=17546869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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