JP2931465B2 - 直動転がり案内ユニット - Google Patents
直動転がり案内ユニットInfo
- Publication number
- JP2931465B2 JP2931465B2 JP3353169A JP35316991A JP2931465B2 JP 2931465 B2 JP2931465 B2 JP 2931465B2 JP 3353169 A JP3353169 A JP 3353169A JP 35316991 A JP35316991 A JP 35316991A JP 2931465 B2 JP2931465 B2 JP 2931465B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- casing
- rail
- linear motion
- guide unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
- F16C29/06—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
- F16C29/0633—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
- F16C29/0635—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end
- F16C29/0638—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls
- F16C29/064—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls with two rows of balls, one on each side of the rail
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/08—Arrangements for covering or protecting the ways
- F16C29/084—Arrangements for covering or protecting the ways fixed to the carriage or bearing body movable along the guide rail or track
- F16C29/088—Seals extending in the longitudinal direction of the carriage or bearing body
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2322/00—Apparatus used in shaping articles
- F16C2322/39—General buildup of machine tools, e.g. spindles, slides, actuators
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2370/00—Apparatus relating to physics, e.g. instruments
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,ケーシングを備えた
スライダをレール上で多数の転動体を介在させて摺動可
能に構成した直動転がり案内ユニットに関する。
スライダをレール上で多数の転動体を介在させて摺動可
能に構成した直動転がり案内ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,直動転がり案内ユニットにおい
て,スライダがレール上を摺動する場合にスライダとレ
ールとの間のシールは,スライダの両端に取り付けた側
面シールとスライダの下面に取り付けた下面シールによ
って行われている。
て,スライダがレール上を摺動する場合にスライダとレ
ールとの間のシールは,スライダの両端に取り付けた側
面シールとスライダの下面に取り付けた下面シールによ
って行われている。
【0003】また,図5に示すような直動転がり案内ユ
ニットが開示されている。図5は従来の直動転がり案内
ユニットの一例を示す斜視図である。図5に示すよう
に,直動転がり案内ユニットは,主として,長手方向両
側壁面11に軌道溝9を形成したレール1と該レール1
上を跨がって摺動可能に取付けられたスライダ20から
構成されている。スライダ20は,レール1に対して相
対摺動可能であり且つ各軌道溝9に対向する位置に軌道
溝8を形成したケーシング2,対向する軌道溝8,9間
に嵌合して相対移動可能な多数の転動体であるボール
4,及びケーシング2の摺動方向即ち長手方向両端にそ
れぞれ取付けたエンドキャップ5を有している。エンド
キャップ5には,レール1とスライダ20との間のシー
ルを達成する側面シール19が取り付けられると共に,
レール1とスライダ20間の摺動面に潤滑剤を供給する
ためグリースニップル18が取り付けられている。更
に,ケーシング2からボール4が脱落するのを防止する
ため,保持バンド17が多数のボール4を囲むようにケ
ーシング2に取り付けられている。また,ケーシング2
からボール4の脱落防止を確実にすると共に,ケーシン
グ2とレール1の長手方向両側壁面11及びケーシング
2の下面をシールするため,ケーシング2に保持板3が
取り付けられている。
ニットが開示されている。図5は従来の直動転がり案内
ユニットの一例を示す斜視図である。図5に示すよう
に,直動転がり案内ユニットは,主として,長手方向両
側壁面11に軌道溝9を形成したレール1と該レール1
上を跨がって摺動可能に取付けられたスライダ20から
構成されている。スライダ20は,レール1に対して相
対摺動可能であり且つ各軌道溝9に対向する位置に軌道
溝8を形成したケーシング2,対向する軌道溝8,9間
に嵌合して相対移動可能な多数の転動体であるボール
4,及びケーシング2の摺動方向即ち長手方向両端にそ
れぞれ取付けたエンドキャップ5を有している。エンド
キャップ5には,レール1とスライダ20との間のシー
ルを達成する側面シール19が取り付けられると共に,
レール1とスライダ20間の摺動面に潤滑剤を供給する
ためグリースニップル18が取り付けられている。更
に,ケーシング2からボール4が脱落するのを防止する
ため,保持バンド17が多数のボール4を囲むようにケ
ーシング2に取り付けられている。また,ケーシング2
からボール4の脱落防止を確実にすると共に,ケーシン
グ2とレール1の長手方向両側壁面11及びケーシング
2の下面をシールするため,ケーシング2に保持板3が
取り付けられている。
【0004】このスライダ20は,レール1に跨がった
状態に載置され,レール1の軌道溝9に沿って循環する
複数のボールから成る転動体4の介在で自在に摺動する
ものである。即ち,レール1の軌道溝9を走行する負荷
域の転動体4は,エンドキャップ5内に形成された方向
転換路に導かれ,更にケーシング2の上方で軌道溝8と
平行に形成されたリターン通路孔36に移動し,多数の
転動体4は無限循環路内を無限循環するものである。こ
のように,スライダ20に形成された軌道溝8とレール
1の軌道溝9との間に位置する負荷されたボール4の転
動により,レール1とスライダ20とが摺動自在に相対
運動することができる。
状態に載置され,レール1の軌道溝9に沿って循環する
複数のボールから成る転動体4の介在で自在に摺動する
ものである。即ち,レール1の軌道溝9を走行する負荷
域の転動体4は,エンドキャップ5内に形成された方向
転換路に導かれ,更にケーシング2の上方で軌道溝8と
平行に形成されたリターン通路孔36に移動し,多数の
転動体4は無限循環路内を無限循環するものである。こ
のように,スライダ20に形成された軌道溝8とレール
1の軌道溝9との間に位置する負荷されたボール4の転
動により,レール1とスライダ20とが摺動自在に相対
運動することができる。
【0005】上記保持板3は,単純な形状であり,容易
に製作できるという効果を有していたが,軌道溝8,9
を形成しているケーシング2及びレール1との位置決め
誤差や,該保持板3が薄板であるため外力等により保持
板3が変形し易い等の問題がある。そのため,レール1
上をスライダ20が摺動する時に,保持板3の温度変
化,潤滑剤による膨潤等によって変形してシール性能を
低下させたり,転動体であるボール4と保持板3が接触
して摺動抵抗を増加させたり,レール1からスライダ2
0を取り外すと,ボール4が脱落するという問題があっ
た。
に製作できるという効果を有していたが,軌道溝8,9
を形成しているケーシング2及びレール1との位置決め
誤差や,該保持板3が薄板であるため外力等により保持
板3が変形し易い等の問題がある。そのため,レール1
上をスライダ20が摺動する時に,保持板3の温度変
化,潤滑剤による膨潤等によって変形してシール性能を
低下させたり,転動体であるボール4と保持板3が接触
して摺動抵抗を増加させたり,レール1からスライダ2
0を取り外すと,ボール4が脱落するという問題があっ
た。
【0006】また,ボール保持の方法として,軌道溝を
形成した部材にボールの保持部を設ける構造のものが開
発されたが,ケーシングの側壁面に直接軌道溝を形成す
る形式のものでは,軌道溝の下側の保持部が邪魔になっ
て,ケーシングに軌道溝を形成するための砥石を軌道溝
内に入れ,ケーシングに軌道面を形成することが困難で
あるという問題があった。
形成した部材にボールの保持部を設ける構造のものが開
発されたが,ケーシングの側壁面に直接軌道溝を形成す
る形式のものでは,軌道溝の下側の保持部が邪魔になっ
て,ケーシングに軌道溝を形成するための砥石を軌道溝
内に入れ,ケーシングに軌道面を形成することが困難で
あるという問題があった。
【0007】上記の問題を解決するため,例えば,特開
昭64−112021号公報に開示されたような直動案
内ユニットの保持器がある。該直動案内ユニットのボー
ルの保持について,図6及び図7を参照して概説する。
図6は従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す断面
図,及び図7は図6に組み込んだ保持板の一例を示す斜
視図である。図6及び図7に示す直動転がり案内ユニッ
トは,図5に示す直動転がり案内ユニットと基本的には
同一の構成及び機能を有するものであるので,同一の部
品には同一の符号を付している。
昭64−112021号公報に開示されたような直動案
内ユニットの保持器がある。該直動案内ユニットのボー
ルの保持について,図6及び図7を参照して概説する。
図6は従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す断面
図,及び図7は図6に組み込んだ保持板の一例を示す斜
視図である。図6及び図7に示す直動転がり案内ユニッ
トは,図5に示す直動転がり案内ユニットと基本的には
同一の構成及び機能を有するものであるので,同一の部
品には同一の符号を付している。
【0008】図6及び図7に示すように,直動転がり案
内ユニットにおける保持板3は,リップ状に突出したシ
ール部7,上面21をシール面とするシール部10及び
転動体を保持する保持部6とが同一材料による一体構造
に構成されている。該直動転がり案内ユニットにおい
て,保持板3をケーシング2の下面12に接触状態に配
置し,保持板3に形成された貫通孔15にねじ16を貫
通してケーシング2のねじ穴に螺入することで固定され
る。この直動転がり案内ユニットでは,ボール4をケー
シング2に保持するには,軌道溝8にボール4を嵌合
し,該軌道溝8と軌道溝8の底部側のケーシング2の壁
面22に沿って配置した保持部6とケーシング2の両端
部で固定した保持バンド17によってボール4をケーシ
ング2に保持している。この場合,ケーシング2の軌道
溝8の上端縁23と保持板3の保持部6の先端縁14と
の間隔は,ボール4を軌道溝8に嵌合できるようにボー
ル4の直径よりも大きく形成されているが,保持バンド
17と保持部6の先端縁14との間隔は,ボール4がケ
ーシング2から脱落しないようにボール4の直径よりも
小さく形成されている。
内ユニットにおける保持板3は,リップ状に突出したシ
ール部7,上面21をシール面とするシール部10及び
転動体を保持する保持部6とが同一材料による一体構造
に構成されている。該直動転がり案内ユニットにおい
て,保持板3をケーシング2の下面12に接触状態に配
置し,保持板3に形成された貫通孔15にねじ16を貫
通してケーシング2のねじ穴に螺入することで固定され
る。この直動転がり案内ユニットでは,ボール4をケー
シング2に保持するには,軌道溝8にボール4を嵌合
し,該軌道溝8と軌道溝8の底部側のケーシング2の壁
面22に沿って配置した保持部6とケーシング2の両端
部で固定した保持バンド17によってボール4をケーシ
ング2に保持している。この場合,ケーシング2の軌道
溝8の上端縁23と保持板3の保持部6の先端縁14と
の間隔は,ボール4を軌道溝8に嵌合できるようにボー
ル4の直径よりも大きく形成されているが,保持バンド
17と保持部6の先端縁14との間隔は,ボール4がケ
ーシング2から脱落しないようにボール4の直径よりも
小さく形成されている。
【0009】レール1の軌道溝9及びケーシング2の軌
道溝8は,略V字状溝に形成されており,軌道面は円弧
面で形成して,平面よりも負荷容量を大きくしている。
ケーシング2の軌道溝8の上部端面には,ボール4の中
心を通る垂線よりもレール1側に突出した上端縁23が
形成され,その反対側の軌道溝8の下部端面は上記垂線
よりもケーシング2側に形成されている。
道溝8は,略V字状溝に形成されており,軌道面は円弧
面で形成して,平面よりも負荷容量を大きくしている。
ケーシング2の軌道溝8の上部端面には,ボール4の中
心を通る垂線よりもレール1側に突出した上端縁23が
形成され,その反対側の軌道溝8の下部端面は上記垂線
よりもケーシング2側に形成されている。
【0010】また,保持板3は,シールリップに形成さ
れたシール部7,ケーシング2の下面12に密着できる
シール部10,及びボール4を保持する保持部6を有し
ている。従って,保持板3の材質は,シール機能を発揮
できるように弾性に富み且つボール4を係止できるある
程度の剛性を有するプラスチック等の材料で製作されて
いる。また,保持板3は,射出成形等によってシール部
7,シール部10及び保持部6を一体構造に成形して製
作することができるものである。
れたシール部7,ケーシング2の下面12に密着できる
シール部10,及びボール4を保持する保持部6を有し
ている。従って,保持板3の材質は,シール機能を発揮
できるように弾性に富み且つボール4を係止できるある
程度の剛性を有するプラスチック等の材料で製作されて
いる。また,保持板3は,射出成形等によってシール部
7,シール部10及び保持部6を一体構造に成形して製
作することができるものである。
【0011】また,実開昭61−1717号公報には,
リニヤガイド装置が開示されている。該リニヤガイド装
置は,軸方向に形成した複数の転動体転動溝を有する長
尺のレールと,一対の袖部を含む鞍形状を有し,前記レ
ールの転動体転動溝に対応する転動体転動溝を備えた摺
動体と,前記レール及び摺動体の転動体転動溝間を転動
する多数の転動体と,前記摺動体の両端部に取り付けら
れて転動体の循環路を形成するとともに,側方から転動
部へのダストの侵入を防止するエンドキャップと,前記
摺動体の袖部よりも長い長さを有して該袖部の下面側に
配置され,その両端部を前記各エンドキャップにより支
持されるとともに,その一側縁を前記レールの側面に接
触され,下方から転動部へのダストの侵入を防止する防
塵部材とを含むものである。
リニヤガイド装置が開示されている。該リニヤガイド装
置は,軸方向に形成した複数の転動体転動溝を有する長
尺のレールと,一対の袖部を含む鞍形状を有し,前記レ
ールの転動体転動溝に対応する転動体転動溝を備えた摺
動体と,前記レール及び摺動体の転動体転動溝間を転動
する多数の転動体と,前記摺動体の両端部に取り付けら
れて転動体の循環路を形成するとともに,側方から転動
部へのダストの侵入を防止するエンドキャップと,前記
摺動体の袖部よりも長い長さを有して該袖部の下面側に
配置され,その両端部を前記各エンドキャップにより支
持されるとともに,その一側縁を前記レールの側面に接
触され,下方から転動部へのダストの侵入を防止する防
塵部材とを含むものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記直
動転がり案内ユニットでは,保持板3を合成樹脂等のプ
ラスチックで製作した場合に,該保持板3を長期に使用
していると,保持板3の両端が金属材料から製作したケ
ーシング2にねじ16で固定されているため,該プラス
チックの保持板3が潤滑油によって膨潤した時に,ケー
シング2に対して相対移動ができず,保持板3が変形す
る。保持板3が変形すると,ケーシング2の下面12と
保持板3の上面21との間の接触状態即ち密着状態が不
良になり,或いはシール部7が変形し,該シール部7と
レール1の側面11との当接状態が悪化し,直動転がり
案内ユニットに対するシール性能,特に防塵効果が低下
すると共に,ボール4を保持する保持部6が変形し,保
持部6の先端縁14と保持バンド13との間隔が大きく
なり,レールとスライドユニットとを分離した時,複数
個のボール4の自重も加わってケーシング2にボール4
を保持できなくなり,ボール4がケーシング2から脱落
してしまうという問題があった。
動転がり案内ユニットでは,保持板3を合成樹脂等のプ
ラスチックで製作した場合に,該保持板3を長期に使用
していると,保持板3の両端が金属材料から製作したケ
ーシング2にねじ16で固定されているため,該プラス
チックの保持板3が潤滑油によって膨潤した時に,ケー
シング2に対して相対移動ができず,保持板3が変形す
る。保持板3が変形すると,ケーシング2の下面12と
保持板3の上面21との間の接触状態即ち密着状態が不
良になり,或いはシール部7が変形し,該シール部7と
レール1の側面11との当接状態が悪化し,直動転がり
案内ユニットに対するシール性能,特に防塵効果が低下
すると共に,ボール4を保持する保持部6が変形し,保
持部6の先端縁14と保持バンド13との間隔が大きく
なり,レールとスライドユニットとを分離した時,複数
個のボール4の自重も加わってケーシング2にボール4
を保持できなくなり,ボール4がケーシング2から脱落
してしまうという問題があった。
【0013】また,前掲実開昭61−1717号公報に
開示されたリニヤガイド装置では,下面に配置されてい
る防塵部材は,各エンドキャップにより支持されてい
る。しかしながら,防塵部材とエンドキャップとは材質
が異なるもので製作されているものであり,温度変化に
伴う熱膨張が異なるのが一般的である。そのため,防塵
部材の熱膨張がエンドキャップの熱膨張より大きくなる
と,防塵部材に撓みが発生し,レールとの間或いは袖部
の下面との間に隙間が発生し,シール効果が低下してダ
ストの侵入を防止できなくなるという問題がある。
開示されたリニヤガイド装置では,下面に配置されてい
る防塵部材は,各エンドキャップにより支持されてい
る。しかしながら,防塵部材とエンドキャップとは材質
が異なるもので製作されているものであり,温度変化に
伴う熱膨張が異なるのが一般的である。そのため,防塵
部材の熱膨張がエンドキャップの熱膨張より大きくなる
と,防塵部材に撓みが発生し,レールとの間或いは袖部
の下面との間に隙間が発生し,シール効果が低下してダ
ストの侵入を防止できなくなるという問題がある。
【0014】この発明の目的は,上記の課題を解決する
ことであり,レールの側面,ケーシングの下面及びエン
ドキャップの下面をシールするための下面シールをエン
ドキャップの端面に取り付けた側面シールに嵌め込み式
に係合状態に取り付け,温度変化に伴う熱膨張によって
前記下面シールに歪み,座屈等の変形が発生するのを防
止し,常に良好なシールを確保できると共に,前記下面
シールの取り付け取り外しが容易にできる直動転がり案
内ユニットを提供することである。
ことであり,レールの側面,ケーシングの下面及びエン
ドキャップの下面をシールするための下面シールをエン
ドキャップの端面に取り付けた側面シールに嵌め込み式
に係合状態に取り付け,温度変化に伴う熱膨張によって
前記下面シールに歪み,座屈等の変形が発生するのを防
止し,常に良好なシールを確保できると共に,前記下面
シールの取り付け取り外しが容易にできる直動転がり案
内ユニットを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は,上記の目的
を達成するために,次のように構成されている。即ち,
この発明は,長手方向両側壁面に軌道溝を形成したレー
ル,該レールに対して相対摺動可能であり且つ前記各軌
道溝に対向する位置に軌道溝を形成したケーシング,該
ケーシングの長手方向両端に取り付けたエンドキャッ
プ,該エンドキャップに接して配置した側面シール,対
向する前記軌道溝間に嵌合して循環移動可能な多数の転
動体,及び前記ケーシングと前記エンドキャップとの下
面に配置された下面シールを有する直動転がり案内ユニ
ットにおいて,前記下面シールは,長手方向両端に係止
部を形成した芯金下面部材と,該芯金下面部材に固着さ
れ且つ前記ケーシングと前記エンドキャップとの下面に
密封状態に当接可能な前記下面に向かって突起したリッ
プ部及び前記レールの側壁面に沿って密封状態に当接可
能な別のリップ部を備えた弾性部材とから成り,前記側
面シールは,前記芯金下面部材の前記係止部が係合する
係合穴を形成した芯金側面部材と,該芯金側面部材に固
着した弾性部材とから成り,前記下面シールは前記ケー
シングと前記エンドキャップとの前記下面に対して密着
した状態で長手方向に相対移動できるように,前記芯金
下面部材に形成した前記係止部を前記芯金側面部材に形
成した前記係合穴に係合させて前記下面シールを前記側
面シールに取り付けたことを特徴とする直動転がり案内
ユニットに関する。
を達成するために,次のように構成されている。即ち,
この発明は,長手方向両側壁面に軌道溝を形成したレー
ル,該レールに対して相対摺動可能であり且つ前記各軌
道溝に対向する位置に軌道溝を形成したケーシング,該
ケーシングの長手方向両端に取り付けたエンドキャッ
プ,該エンドキャップに接して配置した側面シール,対
向する前記軌道溝間に嵌合して循環移動可能な多数の転
動体,及び前記ケーシングと前記エンドキャップとの下
面に配置された下面シールを有する直動転がり案内ユニ
ットにおいて,前記下面シールは,長手方向両端に係止
部を形成した芯金下面部材と,該芯金下面部材に固着さ
れ且つ前記ケーシングと前記エンドキャップとの下面に
密封状態に当接可能な前記下面に向かって突起したリッ
プ部及び前記レールの側壁面に沿って密封状態に当接可
能な別のリップ部を備えた弾性部材とから成り,前記側
面シールは,前記芯金下面部材の前記係止部が係合する
係合穴を形成した芯金側面部材と,該芯金側面部材に固
着した弾性部材とから成り,前記下面シールは前記ケー
シングと前記エンドキャップとの前記下面に対して密着
した状態で長手方向に相対移動できるように,前記芯金
下面部材に形成した前記係止部を前記芯金側面部材に形
成した前記係合穴に係合させて前記下面シールを前記側
面シールに取り付けたことを特徴とする直動転がり案内
ユニットに関する。
【0016】
【作用】この発明による直動転がり案内ユニットは,上
記のように構成されているので,下面シールが潤滑剤等
による膨潤或いは温度変化による熱膨張で伸縮すること
があっても,下面シールは側面シールで嵌め込み式によ
って下面シールの長手方向変形に順応して許容され,下
面シールが座屈,歪み等の変形を起こして曲がることが
ない。また,側面シールの芯金側面部材に形成した係合
穴の位置を最初に正確に設定しておけば,係合穴に下面
シールの芯金下面部材に形成した係止部を嵌め込むだけ
で,下面シールのケーシング及びエンドキャップに対す
る位置決めをする必要が無く,極めて位置決め,取り付
け等の作業が簡単である。従って,下面シールは,レー
ル,ケーシング及びエンドキャップとの間の隙間を常に
良好にシールし,ダスト等の異物が摺動面に侵入するの
を防止することができる。
記のように構成されているので,下面シールが潤滑剤等
による膨潤或いは温度変化による熱膨張で伸縮すること
があっても,下面シールは側面シールで嵌め込み式によ
って下面シールの長手方向変形に順応して許容され,下
面シールが座屈,歪み等の変形を起こして曲がることが
ない。また,側面シールの芯金側面部材に形成した係合
穴の位置を最初に正確に設定しておけば,係合穴に下面
シールの芯金下面部材に形成した係止部を嵌め込むだけ
で,下面シールのケーシング及びエンドキャップに対す
る位置決めをする必要が無く,極めて位置決め,取り付
け等の作業が簡単である。従って,下面シールは,レー
ル,ケーシング及びエンドキャップとの間の隙間を常に
良好にシールし,ダスト等の異物が摺動面に侵入するの
を防止することができる。
【0017】
【実施例】以下,図面を参照して,この発明による直動
転がり案内ユニットの実施例を説明する。図1はこの発
明による直動転がり案内ユニットの一実施例を示す断面
図,図2は図1の線A−Aにおけるスライダ部分の断面
図,図3は図2の符号B部分の側面シールと下面シール
の連結部を示す拡大断面図,及び図4は側面シールと下
面シールとの連結部の分解状態を示す斜視図である。各
図面では,図5に示す部品に付した符号と同一の作用を
有する部品には同一の符号を付している。
転がり案内ユニットの実施例を説明する。図1はこの発
明による直動転がり案内ユニットの一実施例を示す断面
図,図2は図1の線A−Aにおけるスライダ部分の断面
図,図3は図2の符号B部分の側面シールと下面シール
の連結部を示す拡大断面図,及び図4は側面シールと下
面シールとの連結部の分解状態を示す斜視図である。各
図面では,図5に示す部品に付した符号と同一の作用を
有する部品には同一の符号を付している。
【0018】この発明による直動転がり案内ユニット
は,図5に示す直動転がり案内ユニットと基本的には同
一の構成を有するものであり,該構成において下面シー
ル13の取り付けに特徴を有するものである。即ち,こ
の直動転がり案内ユニットは,図5に示すものと同様な
長手方向両側壁面11に軌道溝9を形成したレール1,
及び該レール1に対して相対摺動可能なスライダ20か
ら構成されている。このスライダ20は,レール1に対
して相対摺動可能であり且つ各軌道溝9に対向する位置
に軌道溝8を形成したケーシング2,対向する軌道溝
8,9間に嵌合して相対移動可能な多数の転動体4,ケ
ーシング2の長手方向両端に取付けたエンドキャップ
5,エンドキャップ5の端面に取り付けられた側面シー
ル19及び側面シール19に取り付けられた下面シール
13を有するものである。
は,図5に示す直動転がり案内ユニットと基本的には同
一の構成を有するものであり,該構成において下面シー
ル13の取り付けに特徴を有するものである。即ち,こ
の直動転がり案内ユニットは,図5に示すものと同様な
長手方向両側壁面11に軌道溝9を形成したレール1,
及び該レール1に対して相対摺動可能なスライダ20か
ら構成されている。このスライダ20は,レール1に対
して相対摺動可能であり且つ各軌道溝9に対向する位置
に軌道溝8を形成したケーシング2,対向する軌道溝
8,9間に嵌合して相対移動可能な多数の転動体4,ケ
ーシング2の長手方向両端に取付けたエンドキャップ
5,エンドキャップ5の端面に取り付けられた側面シー
ル19及び側面シール19に取り付けられた下面シール
13を有するものである。
【0019】図2には,この発明による直動転がり案内
ユニットに組み込むエンドキャップ5と該エンドキャッ
プ5に着脱可能に取り付けられた下面シール13が示さ
れている。図3では,この発明の要部を明確に示すた
め,側面シール19と下面シール13とが拡大して示さ
れている。
ユニットに組み込むエンドキャップ5と該エンドキャッ
プ5に着脱可能に取り付けられた下面シール13が示さ
れている。図3では,この発明の要部を明確に示すた
め,側面シール19と下面シール13とが拡大して示さ
れている。
【0020】また,エンドキャップ5はケーシング2の
両端面に複数の取付孔にねじ等を貫通させて取り付けら
れ,また,エンドキャップ5の内側にはボール4がケー
シング2とレール1間の摺動面を循環する方向を転換す
る方向変換路が両側に形成されている。エンドキャップ
5には,レール1を跨ぐためレール挿通凹部が形成され
ている。
両端面に複数の取付孔にねじ等を貫通させて取り付けら
れ,また,エンドキャップ5の内側にはボール4がケー
シング2とレール1間の摺動面を循環する方向を転換す
る方向変換路が両側に形成されている。エンドキャップ
5には,レール1を跨ぐためレール挿通凹部が形成され
ている。
【0021】この直動転がり案内ユニットは,特に,エ
ンドキャップ5の端面に取り付けた側面シール19に下
面シール13を取り付けるため,側面シール19に係合
穴24を形成し且つ下面シール13の両端部に係止部3
0を設けたことである。下面シール13は,特に図1と
図4に示されているようにケーシング2とエンドキャッ
プ5との下面12に密封状態に当接可能な下面12に向
かって突起したリップ部25,及び軌道溝9の下方壁面
11に沿って密封状態に当接可能な別のリップ部26を
備えている。また,側面シール19に形成された係合穴
24には,下面シール13の長手方向両端に形成した係
止部30が係合され,下面シール13を側面シール19
に取り付けている。
ンドキャップ5の端面に取り付けた側面シール19に下
面シール13を取り付けるため,側面シール19に係合
穴24を形成し且つ下面シール13の両端部に係止部3
0を設けたことである。下面シール13は,特に図1と
図4に示されているようにケーシング2とエンドキャッ
プ5との下面12に密封状態に当接可能な下面12に向
かって突起したリップ部25,及び軌道溝9の下方壁面
11に沿って密封状態に当接可能な別のリップ部26を
備えている。また,側面シール19に形成された係合穴
24には,下面シール13の長手方向両端に形成した係
止部30が係合され,下面シール13を側面シール19
に取り付けている。
【0022】更に,下面シール13は,係止部30を形
成したスチール等の金属材料から成る芯金下面部材27
と,芯金下面部材27に焼付け等で固着したリップ部2
5,26を備えたゴム,プラスチック等の材料から成る
弾性部材28から構成されている。また,側面シール1
9は,係合穴24を形成した芯金側面部材29と,該芯
金側面部材29に焼付け等で固着したゴム,プラスチッ
ク等の材料から成る弾性部材31から構成されている。
更に,下面シール13の弾性部材28と側面シール19
の弾性部材31とは,境界領域のシールを確実に確保す
るため,それらの周縁を重なり合わせたり,或いは互い
に溶着することも可能である。
成したスチール等の金属材料から成る芯金下面部材27
と,芯金下面部材27に焼付け等で固着したリップ部2
5,26を備えたゴム,プラスチック等の材料から成る
弾性部材28から構成されている。また,側面シール1
9は,係合穴24を形成した芯金側面部材29と,該芯
金側面部材29に焼付け等で固着したゴム,プラスチッ
ク等の材料から成る弾性部材31から構成されている。
更に,下面シール13の弾性部材28と側面シール19
の弾性部材31とは,境界領域のシールを確実に確保す
るため,それらの周縁を重なり合わせたり,或いは互い
に溶着することも可能である。
【0023】従って,下面シール13の側面シール19
への固定は,金属材料で製作された芯金下面部材27と
芯金側面部材29と嵌め外し可能な係合にとって達成さ
れる。更に,下面シール13とケーシング2及びレール
1との密封は,リップ部25,26を備えた弾性部材2
8で達成され,また,側面シール19とレール1との密
封は,弾性部材31で達成されている。
への固定は,金属材料で製作された芯金下面部材27と
芯金側面部材29と嵌め外し可能な係合にとって達成さ
れる。更に,下面シール13とケーシング2及びレール
1との密封は,リップ部25,26を備えた弾性部材2
8で達成され,また,側面シール19とレール1との密
封は,弾性部材31で達成されている。
【0024】この直動転がり案内ユニットにおいて,特
に,側面シール19の係合穴24に下面シール13の係
止部30を挿入して側面シール19に下面シール13を
取り付けることによって,下面シール13は,ケーシン
グ2と両側のエンドキャップ5との下面12に対して密
封状態に当接して熱膨張等の相対的変形で長手方向に相
対移動することができる。また,下面シール13と側面
シール19とは,両者ともシール材料として同種の材料
で製作してもよく,また異なった材料で製作してもよい
ものである。
に,側面シール19の係合穴24に下面シール13の係
止部30を挿入して側面シール19に下面シール13を
取り付けることによって,下面シール13は,ケーシン
グ2と両側のエンドキャップ5との下面12に対して密
封状態に当接して熱膨張等の相対的変形で長手方向に相
対移動することができる。また,下面シール13と側面
シール19とは,両者ともシール材料として同種の材料
で製作してもよく,また異なった材料で製作してもよい
ものである。
【0025】また,下面シール13は,側面シール19
に嵌め込み式に取り付けられ,ケーシング2及びエンド
キャップ5に対して固定されていないので,温度変化が
あったとしてもケーシング2及びエンドキャップ5に対
して温度変化による熱膨張差により歪み,座屈等の変形
を起こすことがない。それ故に,下面シール13につい
ては,常にケーシング2及びエンドキャップ5の下面に
対してリップ部25が密着状態に設置され,レール1の
壁面11に対してリップ部26が密着状態に当接され,
良好なシール性能を発揮することができる。
に嵌め込み式に取り付けられ,ケーシング2及びエンド
キャップ5に対して固定されていないので,温度変化が
あったとしてもケーシング2及びエンドキャップ5に対
して温度変化による熱膨張差により歪み,座屈等の変形
を起こすことがない。それ故に,下面シール13につい
ては,常にケーシング2及びエンドキャップ5の下面に
対してリップ部25が密着状態に設置され,レール1の
壁面11に対してリップ部26が密着状態に当接され,
良好なシール性能を発揮することができる。
【0026】
【発明の効果】この発明による直動転がり案内ユニット
は,上記のように構成したので,下面シールが潤滑剤等
で膨潤する或いは熱膨張差による伸びることがあって
も,下面シールの長手方向変形は側面シールとの嵌め込
み式の構造によって許容され,下面シールが歪み,座屈
等で変形を起こして曲がるようなことがない。従って,
下面シールの各リップ部は,ケーシングの下面とレール
の側面に常に密着した状態を維持でき,良好なシール状
態を確保できる。更に,側面シールに対する下面シール
の取付けが極めて容易に嵌め外し可能であり,組り付け
性を向上させることができる。従って,従来,下面シー
ルをスライダに取り付ける場合に,スライダのケーシン
グに対するねじ穴加工をしていたが,そのような加工は
不要になり,製造コストを大幅に低減できる。
は,上記のように構成したので,下面シールが潤滑剤等
で膨潤する或いは熱膨張差による伸びることがあって
も,下面シールの長手方向変形は側面シールとの嵌め込
み式の構造によって許容され,下面シールが歪み,座屈
等で変形を起こして曲がるようなことがない。従って,
下面シールの各リップ部は,ケーシングの下面とレール
の側面に常に密着した状態を維持でき,良好なシール状
態を確保できる。更に,側面シールに対する下面シール
の取付けが極めて容易に嵌め外し可能であり,組り付け
性を向上させることができる。従って,従来,下面シー
ルをスライダに取り付ける場合に,スライダのケーシン
グに対するねじ穴加工をしていたが,そのような加工は
不要になり,製造コストを大幅に低減できる。
【0027】即ち,下面シールのリップ部は,エンドキ
ャップとケーシングのと下面に対して密着した状態で長
手方向に相対移動でき,良好なシール性能を確保でき
る。また,下面シールの別のリップ部は,レールの側面
に対して密着した状態で長手方向に相対移動でき,良好
なシール性能を確保できる。従って,レールとスライダ
間の摺動面に常に良好なシール部を提供でき,該摺動面
へのごみ,ちり,水等の異物の侵入を防止でき,防塵性
を向上できる。また,下面シールはケーシングとは別体
に構成しているので,ケーシングに軌道溝を容易に研削
加工することができ,該軌道溝を高精度に加工でき,直
動転がり案内ユニットの軸受性能を大幅に向上させるこ
とができる。更に,下面シールを側面シールに取り付け
取り外しできるように構成しているので,下面シールを
側面シールに取り付けた後でも,下面シールのみを側面
シールから取り外すことができ,直動転がり案内ユニッ
トの保守点検,或いはオプションの取り消し,変更等に
容易に対応することができる。
ャップとケーシングのと下面に対して密着した状態で長
手方向に相対移動でき,良好なシール性能を確保でき
る。また,下面シールの別のリップ部は,レールの側面
に対して密着した状態で長手方向に相対移動でき,良好
なシール性能を確保できる。従って,レールとスライダ
間の摺動面に常に良好なシール部を提供でき,該摺動面
へのごみ,ちり,水等の異物の侵入を防止でき,防塵性
を向上できる。また,下面シールはケーシングとは別体
に構成しているので,ケーシングに軌道溝を容易に研削
加工することができ,該軌道溝を高精度に加工でき,直
動転がり案内ユニットの軸受性能を大幅に向上させるこ
とができる。更に,下面シールを側面シールに取り付け
取り外しできるように構成しているので,下面シールを
側面シールに取り付けた後でも,下面シールのみを側面
シールから取り外すことができ,直動転がり案内ユニッ
トの保守点検,或いはオプションの取り消し,変更等に
容易に対応することができる。
【図1】この発明による直動転がり案内ユニットの一実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図2】図1の線A−Aにおけるスライダ部分の断面図
である。
である。
【図3】図2の下面シールと側面シールの符号Bで示す
連結部分の拡大断面図である。
連結部分の拡大断面図である。
【図4】下面シールと側面シールとの連結部を示す分解
図である。
図である。
【図5】従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す一
部破断の斜視図である。
部破断の斜視図である。
【図6】従来の直動転がり案内ユニットの別の例を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】図6に組み込んだ保持板の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
1 レール 2 ケーシング 4 ボール(転動体) 5 エンドキャップ 8,9 軌道溝 11 壁面 13 下面シール 19 側面シール 24 係合穴 25,26 リップ部 27 芯金下面部材 28,31 弾性部材 29 芯金側面部材 30 係止部
Claims (1)
- 【請求項1】 長手方向両側壁面に軌道溝を形成したレ
ール,該レールに対して相対摺動可能であり且つ前記各
軌道溝に対向する位置に軌道溝を形成したケーシング,
該ケーシングの長手方向両端に取り付けたエンドキャッ
プ,該エンドキャップに接して配置した側面シール,対
向する前記軌道溝間に嵌合して循環移動可能な多数の転
動体,及び前記ケーシングと前記エンドキャップとの下
面に配置された下面シールを有する直動転がり案内ユニ
ットにおいて,前記下面シールは,長手方向両端に係止部を形成した芯
金下面部材と,該芯金下面部材に固着され且つ 前記ケー
シングと前記エンドキャップとの下面に密封状態に当接
可能な前記下面に向かって突起したリップ部及び前記レ
ールの側壁面に沿って密封状態に当接可能な別のリップ
部を備えた弾性部材とから成り, 前記側面シールは,前記芯金下面部材の前記係止部が係
合する係合穴を形成した芯金側面部材と,該芯金側面部
材に固着した弾性部材とから成り, 前記下面シールは前記ケーシングと前記エンドキャップ
との前記下面に対して密着した状態で長手方向に相対移
動できるように,前記芯金下面部材 に形成した前記係止
部を前記芯金側面部材に形成した前記係合穴に係合させ
て前記下面シールを前記側面シールに取り付けたことを
特徴とする直動転がり案内ユニット。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353169A JP2931465B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 直動転がり案内ユニット |
DE69217871T DE69217871T2 (de) | 1991-12-18 | 1992-12-14 | Wälzlager für Linearbewegungen |
EP92311391A EP0547855B1 (en) | 1991-12-18 | 1992-12-14 | A linear motion rolling guide unit |
DE199292311391T DE547855T1 (de) | 1991-12-18 | 1992-12-14 | Waelzlager fuer linearbewegungen. |
US07/995,413 US5360271A (en) | 1991-12-18 | 1992-12-18 | Under seal device for a linear motion guide unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353169A JP2931465B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 直動転がり案内ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05164128A JPH05164128A (ja) | 1993-06-29 |
JP2931465B2 true JP2931465B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=18429029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3353169A Expired - Lifetime JP2931465B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 直動転がり案内ユニット |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5360271A (ja) |
EP (1) | EP0547855B1 (ja) |
JP (1) | JP2931465B2 (ja) |
DE (2) | DE547855T1 (ja) |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2563001Y2 (ja) * | 1992-12-17 | 1998-02-18 | 日本トムソン株式会社 | 直動転がり案内ユニット |
JPH0771455A (ja) * | 1993-08-31 | 1995-03-17 | Nippon Thompson Co Ltd | 直動転がり案内ユニット |
JP3237981B2 (ja) * | 1993-12-15 | 2001-12-10 | 日本トムソン株式会社 | 直動転がり案内ユニット |
KR100382596B1 (ko) * | 1994-03-23 | 2003-10-04 | 티에이치케이 컴퍼니 리미티드 | 리테이너리스 직선 운동 베어링 |
JPH07293562A (ja) * | 1994-04-27 | 1995-11-07 | Nippon Seiko Kk | リニアガイド装置のアンダーシール |
JP4049878B2 (ja) * | 1998-02-25 | 2008-02-20 | 日本トムソン株式会社 | 直動転がり案内ユニット |
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US6510614B1 (en) | 1999-09-29 | 2003-01-28 | Nsk Ltd. | Linear guide apparatus |
JP2005114034A (ja) * | 2003-10-07 | 2005-04-28 | Thk Co Ltd | 案内装置 |
US7380988B1 (en) * | 2005-11-15 | 2008-06-03 | Hiwin Technologies Corp. | Linear motion guide device having dust shield |
DE102006016615A1 (de) * | 2006-04-06 | 2007-10-18 | Lin Tec Center Gmbh | Führungssystem nach Art eines Kugelumlauflagers |
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JP4252097B2 (ja) | 2007-03-15 | 2009-04-08 | 日本トムソン株式会社 | 直動転がり案内ユニット |
US20090310892A1 (en) * | 2008-06-17 | 2009-12-17 | Hiwin Technologies Corp. | Linear motion guide apparatus having changeable sealing structure |
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US9718148B2 (en) | 2014-08-07 | 2017-08-01 | Machitech Automation | Guiding assembly for a workpiece cutting apparatus, workpiece cutting apparatus including the same, and method for displacing a cutting assembly along a workpiece cutting table |
DE102016204314A1 (de) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | Robert Bosch Gmbh | Linearbewegungsvorrichtung mit flächigem Dehnungssensor |
USD875150S1 (en) * | 2017-05-31 | 2020-02-11 | Thk Co., Ltd. | End plate for motion guide device |
JP7124667B2 (ja) * | 2018-11-21 | 2022-08-24 | 日本精工株式会社 | 直動案内装置及び機械装置 |
WO2019112021A1 (ja) * | 2017-12-06 | 2019-06-13 | 日本精工株式会社 | 直動案内装置及びその組立方法 |
JP6930406B2 (ja) * | 2017-12-06 | 2021-09-01 | 日本精工株式会社 | 直動案内装置及び機械装置 |
CN111043153A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-04-21 | 嘉善万润精密机械股份有限公司 | 组合滑块及其封边结构 |
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DE9011444U1 (de) * | 1989-09-04 | 1990-11-08 | Deutsche Star Gmbh, 8720 Schweinfurt | Wälzlager für Linearbewegungen |
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-
1991
- 1991-12-18 JP JP3353169A patent/JP2931465B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-12-14 DE DE199292311391T patent/DE547855T1/de active Pending
- 1992-12-14 EP EP92311391A patent/EP0547855B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-14 DE DE69217871T patent/DE69217871T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-18 US US07/995,413 patent/US5360271A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69217871D1 (de) | 1997-04-10 |
DE547855T1 (de) | 1993-11-04 |
JPH05164128A (ja) | 1993-06-29 |
EP0547855A2 (en) | 1993-06-23 |
DE69217871T2 (de) | 1997-07-31 |
EP0547855A3 (en) | 1993-10-27 |
EP0547855B1 (en) | 1997-03-05 |
US5360271A (en) | 1994-11-01 |
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