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JP2911548B2 - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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Publication number
JP2911548B2
JP2911548B2 JP2153912A JP15391290A JP2911548B2 JP 2911548 B2 JP2911548 B2 JP 2911548B2 JP 2153912 A JP2153912 A JP 2153912A JP 15391290 A JP15391290 A JP 15391290A JP 2911548 B2 JP2911548 B2 JP 2911548B2
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JP
Japan
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group
dye
thermal transfer
transfer sheet
atom
Prior art date
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JP2153912A
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JPH03162990A (ja
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純平 菅藤
仁 斉藤
博 江口
正之 中村
公明 加福
純司 千葉
薫 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKYO KAGAKU KK
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
SANKYO KAGAKU KK
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by SANKYO KAGAKU KK, Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical SANKYO KAGAKU KK
Priority to JP2153912A priority Critical patent/JP2911548B2/ja
Priority to EP90911329A priority patent/EP0436736B1/en
Priority to DE90911329T priority patent/DE69001477T2/de
Priority to PCT/JP1990/000953 priority patent/WO1991001890A1/ja
Priority to US07/667,390 priority patent/US5187145A/en
Publication of JPH03162990A publication Critical patent/JPH03162990A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/385Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
    • B41M5/39Dyes containing one or more carbon-to-nitrogen double bonds, e.g. azomethine
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/913Material designed to be responsive to temperature, light, moisture
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/914Transfer or decalcomania

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Coloring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱転写シートに関し、更に詳しくは発色濃
度、鮮明性及び諸堅牢性、特に保存性、耐変褪色性に優
れた記録画像を形成することが出来る熱転写シートの提
供を目的とする。
(従来の技術) 従来、種々の熱転写方法が公知であるが、それらの中
で昇華性染料を記録剤とし、これを紙等の基材シートに
担持させて熱転写シートとし、昇華性染料で染着可能な
被転写材、例えば、ポリエステル製織布等に重ね、熱転
写シートの裏面からパターン状に熱エネルギーを与え
て、昇華性染料を被転写材に移行させる昇華転写方法が
行われている。
又、最近では上記昇華タイプの熱転写方式を使用し
て、紙やプラスチックフイルム上に各種のフルカラー画
像を形成する方法が提案されている。この場合には加熱
手段としてプリンターのサーマルヘッドが使用され、極
めて短時間の加熱によって3色又は4色の多数の色ドッ
トを被転写材に転移させ、該多色の色ドットにより原稿
のフルカラー画像を再現する。
この様に形成された画像は、使用する色材が染料であ
ることから非常に鮮明であり、且つ透明性に優れている
為、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従
来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様で
あり、且つフルカラー写真画像に匹敵する高品質の画像
が形成可能となっている。
(発明が解決しようとしている問題点) しかしながら、上記熱転写方法における最も重要な問
題として、形成された画像の発色濃度、保存性及び耐変
褪色の問題がある。
即ち、高速記録の場合には熱エネルギーの付与は、秒
単位以下の極めて短時間であることが要求され、従って
この様な短時間では昇華性染料及び被転写材が十分には
加熱されない為に、十分な濃度の画像を形成することが
出来ない。
従って、この様な高速記録に対応する為に、昇華性に
優れた昇華性染料が開発されたが、昇華性に優れる染料
は、一般にその分子量が小である為、転写後の被転写材
中において染料が経時的に移行したり表面にブリードし
たりして、折角形成した画像が乱れたり、不鮮明となっ
たり或いは周囲の物品を汚染するという保存性の問題が
生じている。
この様な問題を回避する為に、比較的分子量の大なる
昇華性染料を使用すると、上記の如き高速記録方法では
昇華速度が劣る為、上記の如く満足出来る濃度の画像が
形成し得ないものであった。
又、得られる画像は染料から形成されていることか
ら、顔料による画像に比べて一般的に耐光性に劣り、直
射日光に曝露されると画像の褪色又は変色が早いという
問題がある。これらの耐光性の問題は被転写材の染料受
容層に紫外線吸収剤や酸化防止剤を添加することにより
或る程度は解決されている。
しかしながら、変褪色の問題は直射日光による以外に
も生じ、例えば、室内光による変褪色や、アルバム、ケ
ース、書籍等の中味の如く直接光が当らない状態での変
褪色も発生し、これらの室内変褪色や暗所変褪色の問題
は、一般的な紫外線吸収剤や酸化防止剤の使用によって
は解決することが出来ない。
従って、本発明の目的は、昇華性染料を使用する熱転
写方法において、十分に濃度のある鮮明な画像を与え、
しかも形成された画像が優れた諸堅牢性、特に優れた保
存性及び耐変褪色性を示す熱転写シートを提供すること
である。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、
本発明は、基材シート及び該基材シートの一方の面に形
成された染料担持層からなり、該染料担持層に包含され
る染料が、下記一般式(I)で表される染料であること
を特徴とする熱転写シートである。
(上記式中のR1及びR2は、同一又は異なる置換又は非置
換のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、ア
リール基又はXと一緒に5員環又は6員環を形成する原
子又は原子団を表し、R1とR2とは酸素原子又は窒素原子
を含有してもよい5員環又は6員環を形成してもよく、
R3は、置換又は非置換のフェニル基、ナフチル基又は酸
素原子、窒素原子又は硫黄原子を少なくとも1個含むヘ
テロ環基を表し、R4は、ナフチル基又は酸素原子、窒素
原子又は硫黄原子を少なくとも1個含むヘテロ環基を表
し、Xは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基、置換基を有してもよいアルキル基、シクロアルキル
基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基、アシル
アミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アシル基又はアミノ基を表
し、nは1又は2の整数である。) (作用) 特定の構造の染料を使用することによって、極めて短
時間の熱エネルギーの付与であっても、使用した染料が
容易に被転写材に移行し、高い濃度と優れた諸堅牢性、
特に保存性及び耐変褪色性を有する記録画像を与える熱
転写シートが提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
本発明で使用する前記一般式(I)の染料は、公知の
方法、例えば、下記一般式(1)で示されるアミジン誘
導体と下記一般式(2)で示されるα−ブロモアセチル
誘導体との反応で得られた一般式(3)で示されるイミ
ダゾール化合物と、一般式(4)で示されるアニリン化
合物とを塩化銀、過硫酸アンモニウム、赤血塩等の酸化
剤の存在下、アルカリ性でカップリングすることにより
容易に製造することが出来る。
(式中のR1〜R4、X及びnは前記定義の通りである) 前記一般式(1)のアミジン誘導体は一般的な合成方
法、例えば、J.Org.Chem.,27,1255(1962)或はJ.Org.C
hem.,28,1812(1963)等に記載の方法で容易に合成する
ことが出来る。又、一般式(2)のα−ブロモアセチル
誘導体はAust.J.Chem.,19,891(1966)或はOrg.Synth.,
Coll.VolII1943,480に記載の方法により容易に合成する
ことが出来る。
前記一般式(I)における各種の基の好ましい具体例
としては、例えば、アルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、メトキシエチル基、エ
トキシエチル基、ヒドロキシエチル基、β−ヒドロキシ
プロピル基、クロロエチル基、シアノメチル基、シアノ
エチル基等が、シクロアルキル基としては、シクロヘキ
シル基等が、アラルキル基としては、ベンジル基、フェ
ネチル基等が、アリール基としては、フェニル基、トリ
ル基、ハロゲノフェニル基、アルコキシフェニル基等
が、ヘテロ環基としては、例えば、フリル基、チエニル
基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル
基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル
基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピラニル基、ピリ
ジル基、ピリダジニル基、ピリミジル基、ピラジニル
基、インドリル基、インダゾリル基、キノリニル基、キ
ナゾリニル基、プリニル基等が、ハロゲン原子として
は、弗素、臭素、沃素が、アルコキシ基としては、メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が、
アシルアミノ基としては、アセチルアミノ基、ベンゾイ
ルアミノ基等が、スルホニルアミノ基としては、メタン
スルホニルアミノ基、エタンスルホニルアミノ基、ベン
ゼンスルホニルアミノ基が、ウレイド基としては、メチ
ルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、エチルウレ
イド基等が、カルバモイル基としては、メチルカルバモ
イル基、エチルカルバモイル基、フェニルカルバモイル
基等が、スルファモイル基としては、メチルスルファモ
イル基、エチルスルファモイル基、フェニルスルファモ
イル基等が、アシル基としては、アセチル基、プロパノ
イル基、ベンゾイル基等が、アミノ基としては、メチル
アミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチ
ルアミノ基、ジエチルアミノ基等が挙げられる。但し、
R3は、置換又は非置換のフェニル基、ナフチル基又は酸
素原子、窒素原子又は硫黄原子を少なくとも1個含むヘ
テロ環基を表し、R4は、ナフチル基又は酸素原子、窒素
原子又は硫黄原子を少なくとも1個含むヘテロ環基を表
す。
前記一般式(I)において、R4が置換又は未置換のチ
エニル基である場合には、優れた耐光性を有する画像が
形成され、更にR3及びR4が同一又は異なる置換又は未置
換のチエニル基である場合には一層優れた耐光性を有す
る画像が形成される。
又、本発明において好ましい染料は分子量が400以上
のものであり、分子量が400未満であると、保存性、耐
ブリード性等の各種の堅牢度が不十分となる。
又、置換基R1〜R4及びXのうち少なくとも1個が、ハ
ロゲン原子、水酸基、シアノ基、酸アミド基、スルホニ
ルアミド基、エステル基等の極性置換基を有している場
合には、上記の堅牢度が更に向上し、熱転写シートをロ
ール状に巻いて長期間保存しても染料の移行(裏移り)
等は発生しない。
更に、前記染料からなる熱転写シートをイエロー及び
マゼンタの熱転写シートと共に用いてフルカラー画像を
形成する場合には、前記染料がその吸光スペクトルにお
ける最大吸収波長の半値幅が反射で130nm以下である場
合には、非常に純度の高いシアン発色が可能で優れたフ
ルカラー色再現性を示す。尚、反値幅とは、染料の可視
光吸収スペクトルの最大吸収波長における吸光度の50%
吸光度における吸収波長の幅(nm)を意味している。
又、上記の染料は、特に下記式のイエロー染料及びマ
ゼンタ染料と共に使用することにより、特に優れた色再
現性でフルカラー画像を形成することが出来る。
本発明において好適な染料の具体例を下記第1表に挙
げる。下記第1表は一般式(I)における置換基R1
R4、X、n及び分子量を表す。尚、R3及びR4における置
換基の位置は下記による。
本発明の熱転写シートは以下の如き特定の染料を使用
することを特徴とし、それ以外の構成は従来公知の熱転
写シートの構成と同様でよい。
前記の染料を含む本発明の熱転写シートに使用する基
材シートとしては、従来公知のある程度の耐熱性と強度
を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、
0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さの紙、
各種加工紙、ポリエステルフイルム、ポリスチレンフイ
ルム、ポリプロピレンフイルム、ポリスルホンフイル
ム、ポリカーボネートフイルム、アラミドフイルム、ポ
リビニルアルコールフイルム、セロファン等であり、特
に好ましいものはポリエステルフイルムである。
上記の如き基材シートの表面に設ける染料担持層は、
前記一般式(I)の染料を任意のバインダー樹脂で担持
させた層である。
前記の染料を担持する為のバインダー樹脂としては、
従来公知のものがいずれも使用出来、好ましいものを例
示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢
酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアル
コール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリルアミド等のビニル系樹脂等が挙げられ、これら
の中で特にポリビニルブチラール及びポリビニルアセタ
ールが、耐熱性、染料の移行性等の点から好ましいもの
である。
本発明の熱転写シートの染料担持層は、基本的には上
記の材料から形成されるが、その他必要に応じて従来公
知と同様な各種の添加剤をも包含し得るものである。
この様な染料担持層は、好ましくは適当な溶剤中に前
記の染料、バインダー樹脂その他の任意成分を加えて各
成分を溶解又は分散させて担持層形成用塗液又はインキ
を調製し、これを上記の基材シート上に塗布及び乾燥さ
せて形成する。
この様にして形成する担持層は、0.2〜5.0μm好まし
くは0.4〜2.0μm程度の厚さであり、又、担持層中の前
記の染料は担持層の重量の5〜70重量%、好ましくは10
〜60重量%の量で存在するのが好適である。
上記の如き本発明の熱転写シートは、そのままで熱転
写用として十分に有用であるが、更にその染料担持層表
面に粘着防止層、即ち離型層を設けてもよく、この様な
層を設けることにより、熱転写時における熱転写シート
と被転写材の粘着を防止し、更に高い熱転写温度を使用
し、一層優れた濃度の画像を形成することが出来る。
この離型層としては、単に粘着防止性の無機粉末を付
着させたのみでも相当の効果を示し、更に、例えば、シ
リコーンポリマー、アクリルポリマー、フッ素化ポリマ
ーの如き離型性に優れた樹脂から0.01〜5μm、好まし
くは0.05〜2μmの離型層を設けることによって形成す
ることが出来る。
尚、上記の如き無機粉体或いは離型性ポリマーは染料
担持層中に包含させても十分な効果を奏するものであ
る。
更に、この様な熱転写シートの裏面に、サーマルヘッ
ドの熱による悪影響を防止する為に耐熱層を設けてもよ
い。
以上の如き熱転写シートを用いて、画像を形成する為
に使用する被転写材は、その記録面が前記の染料に対し
て染料受容性を有するものであればいかなるものでもよ
く、又、染料受容性を有しない紙、金属、ガラス、合成
樹脂等である場合には、その少なくとも一方の表面に染
料受容層を形成すればよい。
染料受容層を形成しなくてもよい被転写材としては、
例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリ
マー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニ
ルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等
のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹
脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロ
ース系樹脂、ポリカーボネート等からなる繊維、織布、
フイルム、シート、成形物等が挙げられる。
特に好ましいものはポリエステルからなるシート又は
フイルム或いはポリエステル層を設けた加工紙である。
又、紙、金属、ガラスその他の非染着性の被転写材であ
っても、その記録面に上記の如き染着性の樹脂の溶液又
は分散液を塗布及び乾燥させるか、或いはそれらの樹脂
フイルムをラミネートすることにより、被転写材とする
ことが出来る。
更に、上記の染着性のある被転写材であっても、その
表面に更に染着性の良い樹脂から、上記の紙の場合の如
くして染料受容層を形成してもよい。
この様にして形成する染料受容層は、単独の材料から
でも、又、複数の材料から形成してもよく、更に所期の
目的を妨げない範囲で各種の添加剤を包含してもよいの
は当然である。
この様な染料受容層は任意の厚さでよいが、一般的に
は3〜50μmの厚さである。又、この様な染料受容層は
連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマルジョンや樹
脂分散液を使用して、不連続の被覆として形成してもよ
い。
この様な被転写材は基本的には上記の如くで、そのま
までも十分に使用出来るものであるが、上記被転写材又
はその染料受容層中に、粘着防止用の無機粉末を包含さ
せることが出来、この様にすれば熱転写時の温度をより
高めても熱転写シートと被転写材との粘着を防止して、
更に優れた被転写を行うことが出来る。特に好ましいの
は、微粉末のシリカである。
又、上記のシリカの如き無機粉末に代えて、又は併用
して、離型性の良好な前述の如き樹脂を添加してもよ
い。特に好ましい離型性ポリマーは、シリコーン化合物
の硬化物、例えば、エポキシ変性シリコーンオイルとア
ミノ変性シリコーンオイルからなる硬化物が挙げられ
る。この様な離型剤は、染料受容層の重量の約0.5〜30
重量%を占める割合が良い。
又、使用する被転写材は、その染料受容層の表面に、
上記の如き無機粉末を付着させて粘着防止効果を高めて
もよいし、又、前述の如き離型性に優れた離型剤からな
る層を設けてもよい。
この様な離型層は約0.01〜5μmの厚さで十分な効果
を発揮して、熱転写シートの染料受容層との粘着を防止
しつつ、一層染料受容性を向上させることが出来る。
上記の如き本発明の熱転写シート及び上記の如き被記
録材を使用して熱転写を行う際に使用する熱エネルギー
の付与手段は、従来公知の付与手段がいずれも使用出
来、例えば、サーマルプリンター(例えば、(株)日立
製、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置によっ
て、記録時間をコントロールすることにより、5〜100m
J/mm2程度の熱エネルギーを付与することによって所期
の目的を十分に達成することが出来る。
(効果) 以上の如き本発明によれば、本発明の熱転写シートの
構成に使用する染料は、従来技術の熱転写シートに使用
されていた昇華性染料(分子量約150〜250程度)に比し
て、著しく高い分子量を有するにもかかわらず、特定の
構造を有し、且つ特定の位置に置換基を有する為、優れ
た加熱移行性、被転写材に対する染着性や発色性を示す
ものであり、且つ転写後は被転写材中において移行した
り、表面にブリードアウトしたりしないものである。
又、得られる画像は染料から形成されているが、特に
室内光による変褪色や、アルバム、ケース、書籍等の中
味の如く直接光が当らない状態での変褪色の問題が十分
に解決されている。
従って、本発明の熱転写シートを用いて形成された画
像は優れた堅牢性、特に耐移行性及び耐汚染性を有し且
つ優れた耐変褪色性を有している為、長期間保存しても
形成された画像のシャープさが損なわれたり、或いは他
の物品を汚染したり、鮮明性が失われたりすることが全
くなく、従来技術の種々の問題が解決された。
(実施例) 次に参考例、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
参考例1 水の溶解した塩酸ベンズアミジン20.0gを水酸化ナト
リウムで中和し、その後ジクロロメタンを添加して攪拌
抽出した。ジクロロメタン層を分離し、その有機層に2
−ブロモアセチル−5−クロロチオフェン10.0gを添加
し、攪拌しながら3時間加熱還流させた。反応終了後、
冷却して結晶を析出させ、析出した結晶を濾別し、2−
フェニル−4−[2−(5−クロロチエニル)]イミダ
ゾール8.5gを得た(融点181℃〜182℃、収率79%)。
上記イミダゾール化合物10.0gを酢酸エチル/エタノ
ールの混合溶媒に溶解し、その溶液に炭酸ソーダ水溶液
及び塩酸2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエン9.7g
を順次添加した。その後、水に溶解した過硫酸アンモニ
ウム21.6gを滴下した。滴下終了後室温で1時間反応さ
せ、その後析出した結晶を濾別した。得られた結晶を酢
酸エチルで再結晶し、下記構造式で示される前記第1表
のNo.1の染料を得た(収率87%)。該染料の融点は167
℃〜168℃で、最大吸収波長(酢酸エチル)は650nmであ
った。
参考例2 前記第1表の他の染料に対応する原料を使用し、他は
参考例1と同様にして前記第1表に記載の他の染料を得
た。
実施例1 下記組成の染料担持層形成用インキ組成物を調製し、
背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテレフ
タレートフイルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2になる様に
塗布及び乾燥して本発明の熱転写シートを得た。
前記第1表の染料 3部 ポリビニルブチラール樹脂 4.5部 メチルエチルケトン 46.25部 トルエン 46.25部 但し、上記組成において染料が不溶な場合には、溶媒
としてDMF、ジオキサン、クロロホルム等を適宜用い
た。
次に、基材シートとして合成紙(王子油化製、ユポFP
G#150)を用い、この一方の面に下記の組成の塗工液を
乾燥時10.0g/m2になる割合で塗布し、100℃で30分間乾
燥して被転写材を得た。
ポリエステル樹脂(Vylon200、東洋紡製) 11.5部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(VYHH、UCC製)5.0部 アミノ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 1.2部 エポキシ変性シリーコーン(X−22−343、信越化学工
業製) 1.2部 メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン(重
量比4:4:2) 102.0部 前記の本発明の熱転写シートと上記の被転写材とを、
夫々の染料担持層と染料受容面とを対向させて重ね合
せ、熱転写シートの裏面からヘッド印加電圧10V、印字
時間4.0msec.の条件でサーマルヘッドで記録を行い、下
記第2表の結果を得た。
比較例1〜5 実施例1における染料に代えて下記第3表の染料を使
用し、他は実施例1と同様にして下記第3表の結果を得
た。
尚、前記における発色濃度は米国マクベス社製のデン
シトメーターRD−918で測定した値である。
耐熱移行性は、記録画像を70℃の雰囲気中に48時間放
置した後、画像のシャープさが変化せず、又、表面を白
紙で摩擦しても白紙が着色しないものを◎とし、僅かに
シャープさが失われ且つ僅かに白紙が着色したものを○
とし、シャープさが失なわれ、白紙が着色したものを△
とし、画像が不鮮明となり、白紙が著しく着色したもの
を×で表示した。
耐光性は、キセノンを光源とし、ブルースケールの3
級片が変色するまで照射した後、変色が全く認められな
いものを◎、僅かに認められるものを○、変色が明瞭に
認められるものを△とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 博 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 中村 正之 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 加福 公明 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 千葉 純司 東京都中央区京橋1丁目1番1号 三協 化学株式会社内 (72)発明者 須田 薫 東京都中央区京橋1丁目1番1号 三協 化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−668(JP,A) 特開 平2−28264(JP,A) 特開 平2−53865(JP,A) 特開 平2−53866(JP,A) 特開 昭63−113077(JP,A) 特開 平2−155693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シート及び該基材シートの一方の面に
    形成された染料担持層からなり、該染料担持層に包含さ
    れる染料が、下記一般式(I)で表される染料であるこ
    とを特徴とする熱転写シート。 (上記式中のR1及びR2は、同一又は異なる置換又は非置
    換のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、ア
    リール基又はXと一緒に5員環又は6員環を形成する原
    子又は原子団を表し、R1とR2とは酸素原子又は窒素原子
    を含有してもよい5員環又は6員環を形成してもよく、
    R3は、置換又は非置換のフェニル基、ナフチル基又は酸
    素原子、窒素原子又は硫黄原子を少なくとも1個含むヘ
    テロ環基を表し、R4は、ナフチル基又は酸素原子、窒素
    原子又は硫黄原子を少なくとも1個含むヘテロ環基を表
    し、Xは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
    基、置換基を有してもよいアルキル基、シクロアルキル
    基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基、アシル
    アミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、カルバモ
    イル基、スルファモイル基、アシル基又はアミノ基を表
    し、nは1又は2の整数である。)
  2. 【請求項2】R4が置換又は未置換のチエニル基である請
    求項1に記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】R3及びR4が同一又は異なる置換又は未置換
    のチエニル基である請求項1に記載の熱転写シート。
  4. 【請求項4】染料の分子量が400以上である請求項1に
    記載の熱転写シート。
  5. 【請求項5】R1〜R4及びXの置換基のうち少なくとも1
    個は極性置換基を有している請求項1に記載の熱転写シ
    ート。
  6. 【請求項6】可視吸光スペクトルにおける染料の最大吸
    収波長の半値幅が反射で130nm以下である請求項1に記
    載の熱転写シート。
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