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JP2910589B2 - ベッド - Google Patents

ベッド

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Publication number
JP2910589B2
JP2910589B2 JP6286939A JP28693994A JP2910589B2 JP 2910589 B2 JP2910589 B2 JP 2910589B2 JP 6286939 A JP6286939 A JP 6286939A JP 28693994 A JP28693994 A JP 28693994A JP 2910589 B2 JP2910589 B2 JP 2910589B2
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JP
Japan
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frame
waist
bed
shaft
mattress
Prior art date
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JPH08141021A (ja
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トミ 三野
安子 三野
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベッドに関し、特に背側
フレームを本体フレームに対して起き上がり可能に設け
たベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療用などに使用されているこの
種のものとして、同出願人による実公昭60−1056
9号の病人用ベッドなどが知られている。このベッド
は、マットレスの主体部から腰部を分解するとともに、
そのマットレス腰部を摺動機構を介して左右方向摺動自
在に形成してなり、前記マットレス腰部を左右方向に摺
動することにより、1人の看護人が軽く病人を持ち上げ
るだけで容易に寝返り状態にすることができ、病人に無
理をかけることがなくなった。
【0003】また、この種のベッドで、背側フレームを
背側マットレスの下方に位置して本体フレームに回動可
能に枢支し、この枢支部を支点として背側フレーム及び
背側マットレスを自動または手動によって上方に起き上
がり回動するものも知られている。
【0004】しかしこのような背側フレームが起き上が
るベッドでは、背側フレームを上方回動すると、背側マ
ットレスと足側マットレスが衝合し、かつこれを足側方
向に押動するため患者が足側マットレスと共に押しやら
れてしまい、この結果患者を元の位置に移動させなけれ
ばならないなどの問題があった。
【0005】そこでこの問題を考慮して、同一出願人は
実開平3−33627号の本体フレームに背側フレーム
を起き上がり可能に設けたベッドにおいて、前記背側フ
レームの下方に円弧部を有する移動部材を設け、前記本
体フレームに前記移動部材が摺動する円弧状案内部を設
けたものを提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平3−336
27号のベッドでは、背側フレームの起き上がり回動時
に背側フレームが斜め前方に向って移動することにより
背側マットレスが腰側マットレスを押圧することを防止
できる。
【0007】しかしこのベッドでは、同出願時の願書に
添付した明細書中第4頁に記載されているように、案内
部材は四角形状の枠体から形成され、左右側板の内面に
は同心の内円弧部と外円弧部とを有する案内溝を形成
し、この案内溝に摺動自在に貫挿される移動部材を形成
し、この移動部材に一体に背側フレームを固着し、案内
部材自体が前記案内溝に沿って摺動するものであるた
め、比較的機構が複雑となる面があった。
【0008】一方この種のベッドでは、マットレスや布
団を敷いたりして使用されるものであるが、従来のよう
に単に敷くだけでは、マットレスや布団がずれ易いとい
う問題もあった。
【0009】そこで本発明は、構造簡易にして、背側フ
レームの起き上がり時に背側マットレスが腰側マットレ
スを押動することを防止することができるベッドを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のベッドは、前
ヘッドボード及び後ヘッドボードと、前記前ヘッドボー
ド及び後ヘッドボードより幅狭に配設された左右一対の
サイドフレームとを有する本体フレームに背側フレーム
と腰側フレームとを並設し、前記背側フレームを枢支部
を介して起き上がり可能に設けたベッドにおいて、前記
背側フレームの後側下端の前記左右一対のサイドフレー
ムの内面に左右側板と前ストッパ及び後ストッパとを有
する枠状の案内部材をそれぞれ設け、この案内部材内に
前記本体フレームの左右方向に長く形成された主軸が下
部に挿通された揺動部材を配置し、前記揺動部材の上側
に前記枢支部を形成し、該枢支部に回動自在に略角筒状
の取付具を設け、前記取付具の上面を前記背側フレーム
の後方後面に固着することにより、枢支部を介して前記
背側フレームを起き上がり可能に前記本体フレームに設
けるとともに前記枢支部を揺動部材及び主軸を介して本
体フレームに前後揺動可能に設けたものである。
【0011】また請求項2のベッドは、前記本体フレー
ムに腰側フレームを横方向にスライド可能に設けたもの
である。
【0012】
【作用】上記請求項1の構成では、背側フレームを前方
に引きながら上方に回動すると、揺動部材が前方に倒れ
て前ストッパに当接し、これにより枢支部が前方に移動
する。このようにして背側フレームを回動して起き上げ
ることができ、背側フレームを本体フレームに枢支する
枢支部を前方に移動できるため、背側マットレスが腰側
マットレスを押圧することなく移動し、したがって腰側
マットレスが移動して患者が押しやられることもない。
しかも、その構造が簡易である。
【0013】また、上記請求項2の構成では、腰側フレ
ームを横方向にスライドすることができ、特に背側フレ
ームを起き上げた状態でも該背側フレームが邪魔するこ
となく横方向にスライドできる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
し、同図において1は本体フレームであり、この本体フ
レーム1は前,後ヘッドボード2,2Aと、これら前,
後ヘッドボード2,2Aより幅狭に配設された左右のサ
イドフレーム3,3を有している。前記本体フレーム1
には、前,後ヘッドボード2,2Aとほぼ同幅を有する
背側フレーム4と腰側フレーム5とが並設され、これら
各フレーム4,5には、該フレーム4,5とほぼ同幅を
有する背側マットレス6,腰側マットレス7がそれぞれ
設けられている。
【0015】前記サイドフレーム3には、前記背側フレ
ーム4の後側下部に位置して、凹所8を形成すると共
に、この凹所8の下方で前記サイドフレーム3の内面に
枠状の案内部材9が一体的に設けられている。この案内
枠9は、左,右の側板10,10と、後述する揺動部材が当
接する板状の斜設された前,後ストッパ11,12からな
り、前記案内枠9内に揺動部材13が縦方向に配置され、
この揺動部材13は略角筒状をなし、この揺動部材13の下
部に主軸14が挿通され、この主軸14は前記本体フレーム
1の左右方向に長く形成され、該主軸14を中心に左右の
前記揺動部材13,13がそれぞれ左右の案内部材9,9内
において回動可能に構成されている。前記揺動部材13の
上端は、前記案内部材9の上部より上方に突出し、前記
揺動部材13の左右側板13A,13A間に、枢支部たる揺動
軸15を介して取付具16が回動可能に配置され、この取付
具16は略角筒状をなし、図2に示すように上面16Aの前
側に段部16Bが形成され、前記揺動軸15は、前記本体フ
レーム1の左右方向に長く形成され、該揺動軸15により
左右の取付具16,16がそれぞれ左右の揺動部材13,13に
回動可能に設けられ、さらに前記揺動軸15の左右端がそ
れぞれ左右の凹所8より外方にそれぞれ延設され、前記
揺動部材13が前記の前,後ストッパ11,12に当接する位
置で前記凹所8の底部8Aに前記揺動軸15が当接する。
尚、前記取付具16と揺動部材13とには、図示しない角度
固定機構が設けられ、前記揺動部材13に対する前記取付
具16の角度を任意に固定でき、また、背側フレーム4を
最大に起き上げた状態で、前記取付具16の下面が前記揺
動部材13の後板に当接するようになっており、また、前
記案内部材9の上縁は前記底部8Aと面一に設けられて
いる。前記左右のサイドフレーム3の外面には、前記揺
動軸15の外端に係止可能な掛け具17が回動自在に設けら
れ、この掛け具17は、前記揺動部材13が前記後ストッパ
12に当接すると共に、前記揺動軸15が前記凹所8の底部
8Aに当接した位置で、前記揺動軸15に係止され、該揺
動軸15を固定及び固定解除できるようになっている。そ
して前記取付具16の上面16Aが前記背側フレーム4の後
方後面に固着され、これにより枢支部たる前記揺動軸15
を介して前記背側フレーム4が起き上がり可能に前記本
体フレーム1に設けられ、さらに前記揺動軸15が、揺動
部材13及び主軸14を介して本体フレーム1に前後揺動可
能に連結され、その揺動部材13の前後動の範囲が案内部
材9により規制されている。
【0016】前記背側フレーム4の下側にはガイドロー
ラ18が装着され、このガイドローラ18は前記本体フレー
ム1に横架したガイドレール19に嵌装され、このガイド
レール19内を前記ガイドローラ18が転動するようになっ
ており、これらガイドローラ18及びガイドレール19によ
り腰側フレーム5を横方向にスライドするスライド機構
Sを構成している。
【0017】次に前記ベッドの使用方法につき説明する
と、背側フレーム4を倒した状態では、該背側フレーム
4の下面がサイドフレーム3の上縁3Aに当接し、背側
フレーム4が腰側フレーム5と水平な状態となる。この
状態では、図1に示すように、揺動部材13は後ストッパ
12に当接すると共に、揺動軸15が凹所8の底部8Aに当
接している。そしてベッドに病人を寝かせ、腰側マット
レス7をガイドレール19におけるガイドローラ18の転動
によって、手動により腰側マットレス7を左右方向に摺
動でき、1人の看護人が軽く病人を持ち上げるだけで容
易に横寝状態にでき、寝巻の脱着、おむつの取替え、床
ずれなどを和らげること等を簡単に行うことができ、し
かも病人にも無理がかからないから痛みを与えることも
ない。そしてその背側マットレス6を水平の状態から、
図示しないシリンダなどの起伏装置や、手動などによ
り、背側フレーム4を前方に引きながら上方に回動する
と、揺動部材13が前方に倒れて前ストッパ11に当接し、
これにより枢支部たる揺動軸15が前方に移動し、凹所8
の底部8Aに当接する。このようにして背側フレーム4
の後下角部4Aが底部8Aに当接するまで、背側フレー
ム4を回動して起き上げることができ、背側フレーム4
を本体フレーム1に枢支する揺動軸15を前方に移動でき
るため、背側マットレス6が腰側マットレス7を押圧す
ることなく移動し、したがって腰側マットレス7が移動
して患者が押しやられることもない。また、腰側マット
レス7が背側マットレス6によって押圧されないため、
背側マットレス7の起き上がり回動状態において腰側フ
レーム5をガイドローラ18を介して左右方向に揺動する
ことができる。そしてまた揺動部材13が前ストッパ11に
当接した状態で、揺動軸15に掛け具17を係止することに
より、揺動軸15を固定することができる。
【0018】このように本実施例では請求項1に対応し
て、前ヘッドボード2及び後ヘッドボード2Aと、前記
前ヘッドボード2及び後ヘッドボード2Aより幅狭に配
設された左右一対のサイドフレーム3とを有する本体フ
レーム1に背側フレーム4と腰側フレーム5とを並設
し、前記背側フレーム4を枢支部たる揺動軸15を介して
起き上がり可能に設けたベッドにおいて、前記背側フレ
ーム4の後側下端の前記左右一対のサイドフレーム3の
内面に左右側板10,10と前ストッパ11及び後ストッパ12
とを有する枠状の案内部材9をそれぞれ設け、この案内
部材9内に前記本体フレーム1の左右方向に長く形成さ
れた主軸14が下部に挿通された揺動部材13を配置し、前
記揺動部材13の上側に前記揺動軸15を設け、該揺動軸15
に回動自在に略角筒状の取付具16を設け、前記取付具16
の上面を前記背側フレーム4の後方後面に固着すること
により、揺動軸15を介して前記背側フレーム4を起き上
がり可能に前記本体フレーム1に設けるとともに前記揺
動軸15を揺動部材13及び主軸14を介して本体フレームに
前後揺動可能に設けたものであるから、揺動軸15が前後
に揺動するという簡単な構成により、背側マットレス6
が腰側マットレス7を押すことなく、起き上がり回動せ
しめることができる。特に、背側フレーム4を本体フレ
ーム1に枢支する揺動軸15が前方に移動するため、背側
マットレス6が腰側マットレス7を押圧することなく移
動し、したがって腰側マットレス7が移動して患者が押
しやられることもない。
【0019】また、このように本実施例では請求項2に
対応して、本体フレーム1に腰側フレーム5を横方向に
スライド可能に設けたものであり、腰側フレーム5を横
方向にスライドして病人の姿勢を変えることができ、特
に背側フレーム4を起き上げた状態でも該背側フレーム
4及び背側マットレス6が邪魔することなく腰側フレー
ム5を横方向にスライドすることができる。
【0020】また実施例上の効果として、左右のサイド
フレーム3,3の幅を腰側フレーム5の幅より狭く形成
したことによって、腰側フレーム5を横方向に移動する
際、指がサイドフレーム3,3に当たらずにすみ安全性
に優れる。また、揺動部材13が主軸14を介して回動し、
該揺動部材13の上端の揺動軸15が、円弧を描きながら前
後に揺動するため、背側フレーム4を前側に引きながら
上方に回動し、図2に示すように、揺動軸15が底部8A
から離れて主軸14の上部位置まで来ると、後は揺動部材
13が前方に倒れるようにしてスムーズに揺動軸15を移動
することができる。そして背側フレーム4を起こし、揺
動軸15を掛け具17により係止して固定することができ
る。また、背側フレーム4を倒す際も、背側フレーム4
を下方に回動しながら後方に押してやることにより簡便
に水平位置に戻すことができる。
【0021】図5及び図6は本発明の第2実施例を示
し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、各フレ
ーム4,5上にはマットレスを設ける代わりに、それぞ
れ人工芝20,20Aを接着などにより固定して設けてい
る。この人工芝20,20Aは例えばナイロンやポリエチレ
ンなどの合成樹脂からなり、緑色偏平糸であるパイル糸
などを有するものが用いられている。また、本体フレー
ム1には、サイドフレーム3,3間に位置して枢着部21
を設け、この枢着部21にダンパなどに伸縮支持部材22の
下端を枢着すると共に、その伸縮支持部材22の伸縮杆22
Aの先端を前記背側フレーム4の後面に枢着部23を介し
て枢着している。
【0022】またこの例では前記ガイドレール及びガイ
ド部材を設けておらず、前記本体フレーム1に案内杆24
を横架し、この案内杆24に沿ってスライドするスライド
ベアリングなどのスライド支持部材25を前記腰側フレー
ム5の下面の腰側と足側にそれぞれ一対づつ設け、これ
ら案内杆24及びスライド支持部材25により腰側フレーム
5を横方向にスライドするスライド機構Sを構成してい
る。また、前記案内杆24の左右にはコ字形の取付枠26,
26がそれぞれ固着され、それら取付枠26,26を前記サイ
ドフレーム3,3の腰側及び足側部分に上方から外嵌す
ることにより、前記案内杆24が左右のサイドフレーム
3,3間に横架されている。さらに前記取付枠26の外側
板の下端には、前記腰側の案内杆24に対応して取付片部
26Aが前記サイドフレーム3の下端より下方に延設さ
れ、それら左右の取付片部26A,26Aの間に操作軸27を
回動可能に設け、この操作軸27に前記スライド支持部材
25の側面位置に対応する位置決め片28の下端を固着する
と共に、その操作軸27の外端に操作ハンドル29を設けて
いる。そして前記操作軸27、位置決め片28及び操作ハン
ドル29により前記腰側フレーム5の横方向のスライドを
固定する固定機構Kを構成している。
【0023】そして、図5に示すように、操作ハンドル
29をほぼ水平位置に回動すると、位置決め片28の上端が
スライド支持部材25の側面位置から外れて腰側フレーム
5が左右にスライド可能となり、腰側フレーム5を中央
位置に戻して操作ハンドル29を上方に回動すると、スラ
イド支持部材25が位置決め片28に規制されて位置固定さ
れる。尚、図6において、腰側フレーム5を右側に移動
し、固定機構Kにより固定すると、図中右端の位置決め
片28により図中右側のスライド支持部材25の左側面が規
制されて左側への腰側フレーム5の移動が規制され、一
方、図中右側のスライド支持部材25が中央の位置決め片
28の左側にあるときは、腰側フレーム5の図中右側への
移動が規制される。
【0024】このように本実施例でも請求項1及び2に
対応して、上記第1実施例と同様な作用,効果を有し、
さらにこの例では、前記背側フレーム4、腰側フレーム
5に、図示しない布団やマットレスを敷くと、それらが
人工芝20,20Aにより滑り止めがなされ、位置ずれする
ことなく安定的に敷くことができ、また、布団やマット
レスを外して人工芝20,20Aを掃除すればよいため、ベ
ッドを清潔に保つことができる。また、背側フレーム4
と本体フレーム1との間を、伸縮支持部材22により連結
したため、手動においても、軽やかに背側フレーム4を
起き上がり回動操作することができる。さらに、スライ
ド機構Sにおいては、取付枠26,26をサイドフレーム
3,3に外嵌することにより、ベッドに簡単に案内杆24
を装着することができ、さらにまた、前記腰側フレーム
4の横方向のスライドを固定する固定機構Kを設けたた
め、所望の左右位置で腰側フレーム5を固定することが
でき、特に通常使用の中央位置においては、スライド支
持部材25が位置決め片28,28により左右から位置決めさ
れるため、確実に位置固定でき安全である。また、スラ
イド支持部材25にスライドベアリングを用いる場合にあ
っては、比較的小さな力で腰側フレーム5を横方向にス
ライドすることができる。そしてまた第1実施例及び第
2実施例においても、シーツ(図示せず)を敷いた状態
で、背側フレーム4を回動しても、背側及び腰側フレー
ム4,5の境目における該シーツの皺の発生を抑制でき
る。
【0025】図7及び図8は本発明の第3実施例を示
し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、背側フ
レーム4を起き上げる電動式の起伏装置31を設けてお
り、この起伏装置31は、上記第1実施例のベッドあるい
は第2実施例のベッドに用いるに好適なものであって、
本体フレーム1の前側に位置して、前記サイドフレーム
3,3に固定部32によりブラケット33の上側を固定し、
このブラケット33の下部に筒状の駆動体34の前側を、枢
軸35にて枢着し、その駆動体34の後部を揺動可能に設け
ると共に、その後部側には、長さ方向の案内溝36を形成
し、この案内溝36に沿って移動する移動部たる移動軸37
を設け、前記駆動体34は、モータなどの回転駆動手段38
を内蔵し、この回転駆動手段38の回転により前記移動軸
37を前後に移動する伝達手段(図示せず)を有してい
る。前記凹部8の前側には前記サイドフレーム3,3間
に中心軸39が横設され、この中心軸39に略へ字状の伝達
アーム40の折曲部分が回動自在に設けられ、その伝達ア
ーム40は、長片40Aと短片40Bとを一体に有し、その長
片40Aの先端には、前記背側フレーム4の下面を転動す
るローラ41が回動自在に枢着され、その短片40Bの先端
は、前記移動軸37に回動可能に連結されている。さら
に、図8に示すように、前記移動軸37と前記揺動軸15と
は、連結アーム42により連結され、この連結アーム42の
後端側には長さ方向の長孔43が形成され、この長孔43
は、前記揺動部材13が前記後ストッパ12に当接した位置
で、前記揺動軸13に近接する前内縁43Aと、前記揺動部
材13が前記前ストッパ11に当接した位置で、前記揺動軸
15に近接する後内縁43Bとを有し、前記連結アーム42及
び移動軸37により、前記背側フレーム4の回動と連動し
て前記揺動軸15を前後動する連動機構Rを構成してい
る。
【0026】次に前記起伏装置31及び連動機構Rの動作
につき説明すると、図7に示したように、移動軸37が案
内溝36の前側に位置する状態では、背側フレーム4がサ
イドフレーム3の上縁に載置された状態となる。この状
態から駆動手段38により、移動軸37を前方に移動する
と、伝達アーム40が中心軸39を中心に回動し、長片40A
先端のローラ41が転動しながら、背側フレーム4を起き
上げる。また、短片40Bも同方向に回転し、移動軸37が
案内溝36に沿って前方に移動すると共に、駆動体34の前
側は枢軸35を中心に揺動する。このようにして背側フレ
ーム4が起伏に連動して、連動機構Rによって揺動軸15
が前方に移動する。さらにその連動機構Rについて詳細
に説明すると、図8の実線は、背側フレーム4がサイド
フレーム3の上縁に載置された状態で、ここから移動軸
37が前方に移動すると、ほぼ長孔43の長さ分だけ移動軸
37が移動した後、長孔43の後内縁43Bが移動軸15に係止
し、この後、移動軸37の移動に伴って揺動軸15が前方に
移動し、揺動部材13が前ストッパ11に当接する。このよ
うに背側フレーム4が所定角度上昇してから揺動軸15が
前方に移動するため、前記背側フレーム4の前端と前ヘ
ッドボード2とを近接して配置することができ、また、
背側フレーム4を水平位置に倒す際も、ほぼ長孔43の長
さ分だけ移動軸37が移動し、背側フレーム4が所定角度
倒れた後に、揺動軸37が後方に移動するため、背側フレ
ーム4を安定して起伏することができる。
【0027】このように本実施例では請求項1及び2に
対応して、上記第1実施例と同様な作用,効果を有し、
さらにこの例では、背側フレーム4を起伏する電動式の
起伏装置31を設けることにより、自動で背側フレーム4
を起伏及び起き上げた状態で固定することができ、さら
にその起伏装置31の動作により連動機構Rを介して揺動
軸17の前後動を自動で行うようにすると共に、その連動
機構Rは背側フレーム4が所定角度起き上がった後及び
倒し始めて所定角度倒れた後に、揺動軸17を前後動する
ようにしたから、前ヘッドボート2が邪魔にならないと
共に、背側フレーム4の起伏動作をスムーズに行うこと
ができる。
【0028】図9は本発明の第4実施例を示し、上記第
1及び第2実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、この例では、第2実施
例のベッドにおいて、前記背側フレーム4を前記サイド
フレーム3,3に固定しており、腰側フレーム5はスラ
イド機構Sにより横方向にスライドし、また、腰側フレ
ーム5の横方向のスライドを固定する固定機構Kを設け
ている。さらにこの例では、背側フレーム4と腰側フレ
ーム5には、人工芝20,20Aを用いているが、背側マッ
トレス6と腰側マットレス7とをそれぞれ設けるように
してもよい。
【0029】このように本実施例では、腰側フレーム5
が横方向にスライドするため、病人の姿勢を変えること
ができ、また、前記背側フレーム4、腰側フレーム5
に、図示しない布団やマットレスを敷くと、それらが人
工芝20,20Aにより滑り止めがなされ、位置ずれするこ
となく安定的に敷くことができ、また、布団やマットレ
スを外して人工芝20,20Aを掃除すればよいため、ベッ
ドを清潔に保つことができる。
【0030】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば背側フレームの回動駆動装置や
角度固定機構は各種タイプのものを用いることができ
る。また、腰側フレームを腰側と足側で前後方向に2分
割し、この2分割した内の背側フレーム側のフレームを
横方向にスライド可能に設けてもよい。さらに、第1実
施例及び第3実施例の腰側フレームに、第2実施例で示
したスライド機構Sと固定機構Kを設けて横方向にスラ
イドかつ固定可能に構成してもよい。さらにまた、連結
アーム42の一部にコイルスプリングなどの弾機などを設
けてもよい。また、腰側フレームの左右方向のスライド
は、モータなどによる電動式にしてもよく、あるいは電
動のクランク機構によりスライドするようにしてもよ
い。さらに、背側フレームは、実施例のものに限らず、
モータやクランク機構などにより電動で起き上がり、か
つ固定できるようにしてもよい。さらにまた、ベッドの
材質は木や金属など各種材質のものを用いることがで
き、例えば病院用として金属製丸パイプや角パイプなど
によりベッドを形成してもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、前ヘッドボード及び
後ヘッドボードと、前記前ヘッドボード及び後ヘッドボ
ードより幅狭に配設された左右一対のサイドフレームと
を有する本体フレームに背側フレームと腰側フレームと
を並設し、前記背側フレームを枢支部を介して起き上が
り可能に設けたベッドにおいて、前記背側フレームの後
側下端の前記左右一対のサイドフレームの内面に左右側
板と前ストッパ及び後ストッパとを有する枠状の案内部
材をそれぞれ設け、この案内部材内に前記本体フレーム
の左右方向に長く形成された主軸が下部に挿通された揺
動部材を配置し、前記揺動部材の上側に前記枢支部を形
成し、該枢支部に回動自在に略角筒状の取付具を設け、
前記取付具の上面を前記背側フレームの後方後面に固着
することにより、枢支部を介して前記背側フレームを起
き上がり可能に前記本体フレームに設けるとともに前記
枢支部を揺動部材及び主軸を介して本体フレームに前後
揺動可能に設けたものであるので、構造簡易にして、背
側フレームの起き上がり時に背側マットレスが腰側マッ
トレスを押動することを防止することができるベッドを
提供することができる。
【0032】また請求項2の発明は、前記本体フレーム
に腰側フレームを横方向にスライド可能に設けたもので
あり、構造簡易にして、背側フレームの起き上がり時に
背側マットレスが腰側マットレスを押動することを防止
することができるベッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すベッドの前後方向の
縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すベッド要部の一部切
欠き斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すベッドの斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示すベッドの左右方向の
縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示すベッドの前後方向の
縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す図5のA−A線断面
図である。
【図7】本発明の第3実施例を示すベッドの前後方向の
断面図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す駆動体後端側の動作
説明図である。
【図9】本発明の第4実施例を示すベッドの前後方向の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体フレーム 2 前ヘッドボード 2A 後ヘッドボード 3 サイドフレーム 4 背側フレーム 5 腰側フレーム 9 案内部材 10 左右側板 11 前ストッパ 12 後ストッパ 13 揺動部材 14 主軸 15 揺動軸(枢支部) 16 取付具 S スライド機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61G 7/00 A47C 20/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前ヘッドボード及び後ヘッドボードと、
    前記前ヘッドボード及び後ヘッドボードより幅狭に配設
    された左右一対のサイドフレームとを有する本体フレー
    ムに背側フレームと腰側フレームとを並設し、前記背側
    フレームを枢支部を介して起き上がり可能に設けたベッ
    ドにおいて、前記背側フレームの後側下端の前記左右一
    対のサイドフレームの内面に左右側板と前ストッパ及び
    後ストッパとを有する枠状の案内部材をそれぞれ設け、
    この案内部材内に前記本体フレームの左右方向に長く形
    成された主軸が下部に挿通された揺動部材を配置し、前
    記揺動部材の上側に前記枢支部を形成し、該枢支部に回
    動自在に略角筒状の取付具を設け、前記取付具の上面を
    前記背側フレームの後方後面に固着することにより、枢
    支部を介して前記背側フレームを起き上がり可能に前記
    本体フレームに設けるとともに前記枢支部を揺動部材及
    び主軸を介して本体フレームに前後揺動可能に設けたこ
    とを特徴とするベッド。
  2. 【請求項2】 前記本体フレームに腰側フレームを横方
    向にスライド可能に設けたことを特徴とする請求項1記
    載のベッド。
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