JP2909137B2 - 水蒸気雰囲気中におけるセグメント化したポリウレタン―尿素エラストマーの紡糸 - Google Patents
水蒸気雰囲気中におけるセグメント化したポリウレタン―尿素エラストマーの紡糸Info
- Publication number
- JP2909137B2 JP2909137B2 JP2099471A JP9947190A JP2909137B2 JP 2909137 B2 JP2909137 B2 JP 2909137B2 JP 2099471 A JP2099471 A JP 2099471A JP 9947190 A JP9947190 A JP 9947190A JP 2909137 B2 JP2909137 B2 JP 2909137B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spinning
- chimney
- solution
- spun
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01F—CHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
- D01F6/00—Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
- D01F6/58—Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
- D01F6/70—Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyurethanes
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01D—MECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
- D01D5/00—Formation of filaments, threads, or the like
- D01D5/04—Dry spinning methods
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、一定量の過熱水蒸気を通過させている乾燥
紡糸チムニー中で、セグメント化した(segmented)ポ
リウレタン−尿素エラストマーを紡糸する方法に関する
ものである。この方法は、特に中程度の、および粗いタ
イター(titre)において、高い紡糸チムニー温度にお
いて、得られるフィラメントヤーンの糸としての性質に
望ましくない変化を与えることなく、部分的には顕著な
改良さえ伴いながら、チムニーあたりの紡糸能力を極端
に増加させ、紡糸速度を増加させる。本件新規方法はま
た、特に紡糸溶媒が高温で、紡糸空気媒体としては使用
しなければならない不活性気体を使用しない空気中にお
いても、分解する傾向を回避する(このことがなけれ
ば、高い紡糸速度では紡糸溶媒の実質的な除去が必要で
ある)。本件新規方法は、さらに、比較的高い個々のフ
ィラメントタイマーを有する(多重)フィラメントヤー
ンの紡糸を可能にし、このことがフィラメントヤーンの
外的効果および分解的影響に対する安定性の改良に寄与
する。
紡糸チムニー中で、セグメント化した(segmented)ポ
リウレタン−尿素エラストマーを紡糸する方法に関する
ものである。この方法は、特に中程度の、および粗いタ
イター(titre)において、高い紡糸チムニー温度にお
いて、得られるフィラメントヤーンの糸としての性質に
望ましくない変化を与えることなく、部分的には顕著な
改良さえ伴いながら、チムニーあたりの紡糸能力を極端
に増加させ、紡糸速度を増加させる。本件新規方法はま
た、特に紡糸溶媒が高温で、紡糸空気媒体としては使用
しなければならない不活性気体を使用しない空気中にお
いても、分解する傾向を回避する(このことがなけれ
ば、高い紡糸速度では紡糸溶媒の実質的な除去が必要で
ある)。本件新規方法は、さらに、比較的高い個々のフ
ィラメントタイマーを有する(多重)フィラメントヤー
ンの紡糸を可能にし、このことがフィラメントヤーンの
外的効果および分解的影響に対する安定性の改良に寄与
する。
高度の弾性を有するPUエラストマー糸(スパンデック
ス(Spandex)糸またはエラスタン(Elasthan)糸)
は、大部分が湿式紡糸法、および特に乾式紡糸法により
製造される。このためには、このエラストマーの高度に
粘稠なジメチルホルムアミド溶液またはジメチルアセタ
ミド溶液を、多孔ノズルを通して、熱空気が付加的に供
給されている加熱紡糸チムニー中に紡糸する(ファルカ
イ(B.v.Falkai)刊行の合成繊維(Synthesefasern),
化学出版(Verlag Chemie Weinheim)1981,180ないし19
0ページのエステル(H.Oertel)の報文、およびプラス
チックハンドブック(Kunststoffhandbuch),7巻,ポリ
ウレタン,1983,ハンザー出版(C.Hanser−Verlag),611
ないし627ページのガル(H.Gall)/ウォルフ(K.H.Wol
f)報文を参照)。
ス(Spandex)糸またはエラスタン(Elasthan)糸)
は、大部分が湿式紡糸法、および特に乾式紡糸法により
製造される。このためには、このエラストマーの高度に
粘稠なジメチルホルムアミド溶液またはジメチルアセタ
ミド溶液を、多孔ノズルを通して、熱空気が付加的に供
給されている加熱紡糸チムニー中に紡糸する(ファルカ
イ(B.v.Falkai)刊行の合成繊維(Synthesefasern),
化学出版(Verlag Chemie Weinheim)1981,180ないし19
0ページのエステル(H.Oertel)の報文、およびプラス
チックハンドブック(Kunststoffhandbuch),7巻,ポリ
ウレタン,1983,ハンザー出版(C.Hanser−Verlag),611
ないし627ページのガル(H.Gall)/ウォルフ(K.H.Wol
f)報文を参照)。
紡糸溶液の温度、紡糸チムニーの温度、付加的に供給
される熱空気の温度および取り出し速度、ならびに紡糸
チムニーの幾何学的寸法がフィラメントの乾燥と溶媒の
実質的な除去とを基本的に決定する。
される熱空気の温度および取り出し速度、ならびに紡糸
チムニーの幾何学的寸法がフィラメントの乾燥と溶媒の
実質的な除去とを基本的に決定する。
しかし、溶媒の完全な除去には多くの種類の技術的限
界があることが見いだされている。たとえば、ノズルの
近傍の温度が高過ぎれば−溶液温度が高過ぎることを通
じて、または環境温度が高過ぎることを通じて−特に取
り入れ速度が大きい場合に、溶液紡糸ジェットが紡糸口
金放出孔の直下で分裂(tear off)する、取り出し速度
の増加は経済的理由からは極めて望ましいが、この尺度
は今日まで、特に極めて急勾配の力/伸長図として現れ
る、破断伸長限界の(余りに)大きな減少を伴う糸の事
前配向(pre−orientation)が大き過ぎるために制限さ
れていた。
界があることが見いだされている。たとえば、ノズルの
近傍の温度が高過ぎれば−溶液温度が高過ぎることを通
じて、または環境温度が高過ぎることを通じて−特に取
り入れ速度が大きい場合に、溶液紡糸ジェットが紡糸口
金放出孔の直下で分裂(tear off)する、取り出し速度
の増加は経済的理由からは極めて望ましいが、この尺度
は今日まで、特に極めて急勾配の力/伸長図として現れ
る、破断伸長限界の(余りに)大きな減少を伴う糸の事
前配向(pre−orientation)が大き過ぎるために制限さ
れていた。
しかし、上に論じた理由から、紡糸空気温度の上昇は
また、糸の熱的変色のために、および紡糸溶媒の熱的不
安定性のために、実用上制限されている。たとえばジメ
チルアセタミドおよびジメチルホルムアミドは、約300
℃ないし350℃以上の紡糸空気温度でチムニーにおける
分解が増加し、350℃を超えれば一層急激に分解し、回
収し得る溶剤の収量が減少することが見いだされてい
る。したがって、温度には自動的に上限が存在する。空
気に替えて窒素または燃焼気体(combustiongas)(”
ケンプ(Kemp)ガス)を熱紡糸空気成分として使用すれ
ば(酸化的)分解反応は実際に減少させることができる
が、原料費(cost)と経費(expenditure)とはかなり
増加する。
また、糸の熱的変色のために、および紡糸溶媒の熱的不
安定性のために、実用上制限されている。たとえばジメ
チルアセタミドおよびジメチルホルムアミドは、約300
℃ないし350℃以上の紡糸空気温度でチムニーにおける
分解が増加し、350℃を超えれば一層急激に分解し、回
収し得る溶剤の収量が減少することが見いだされてい
る。したがって、温度には自動的に上限が存在する。空
気に替えて窒素または燃焼気体(combustiongas)(”
ケンプ(Kemp)ガス)を熱紡糸空気成分として使用すれ
ば(酸化的)分解反応は実際に減少させることができる
が、原料費(cost)と経費(expenditure)とはかなり
増加する。
工業的に重要な、環境技術に関する他の問題は、特に
中程度の、および粗いタイターの場合に紡糸したエラス
トマー糸中に余りに多くの溶剤が保持されることであ
る。
中程度の、および粗いタイターの場合に紡糸したエラス
トマー糸中に余りに多くの溶剤が保持されることであ
る。
日本特許明細書44−896(1969)は、高分子量のポリ
エステル、ジイソシアネートおよびエチレングリコール
を基剤とするポリウレタンを溶剤としてのメチルイソブ
チルケトン/DMFの混合物またはテトラヒドロフランの混
合物に溶解させ、少なくとも150℃の紡糸チムニー中
で、1ないし30m3/時の過熱水蒸気を150ないし400℃で
紡糸口金上に導入し、妥当な取り出し速度(低い紡糸能
力)を用いて紡糸することによる、連鎖をグリコールで
延長したポリウレタンエラストマー用の乾式紡糸法を記
載している。この種の糸は水蒸気なしで紡糸した糸との
比較で、実際上同等の性質を有している。高度に揮発性
の溶媒、たとえばテトラヒドロフランを単独で、または
他のものとともに使用(use or co−use)している。こ
の種のグリコール延長ポリウレタンエラストマーは、よ
り高いチムニー温度で、また同時に高温の気体紡糸媒体
で紡糸することができない。分裂し、または熱可塑的に
延伸されて弾性特性に望ましくない変化が伴うのであ
る。この日本法に記載された紡糸能力は、この種のグリ
コール延長ポリウレタンに対しては、なお極めて不満足
である。
エステル、ジイソシアネートおよびエチレングリコール
を基剤とするポリウレタンを溶剤としてのメチルイソブ
チルケトン/DMFの混合物またはテトラヒドロフランの混
合物に溶解させ、少なくとも150℃の紡糸チムニー中
で、1ないし30m3/時の過熱水蒸気を150ないし400℃で
紡糸口金上に導入し、妥当な取り出し速度(低い紡糸能
力)を用いて紡糸することによる、連鎖をグリコールで
延長したポリウレタンエラストマー用の乾式紡糸法を記
載している。この種の糸は水蒸気なしで紡糸した糸との
比較で、実際上同等の性質を有している。高度に揮発性
の溶媒、たとえばテトラヒドロフランを単独で、または
他のものとともに使用(use or co−use)している。こ
の種のグリコール延長ポリウレタンエラストマーは、よ
り高いチムニー温度で、また同時に高温の気体紡糸媒体
で紡糸することができない。分裂し、または熱可塑的に
延伸されて弾性特性に望ましくない変化が伴うのであ
る。この日本法に記載された紡糸能力は、この種のグリ
コール延長ポリウレタンに対しては、なお極めて不満足
である。
本発明の目標は、NCO予備重合体のジアミンによる連
鎖延長を基本とするポリウレタン−尿素(PUU)エラス
トマーを、高度に極性の溶媒、たとえばジメチルホルム
アミドおよび特にジメチルアセタミドから、高い紡糸能
力で、かつ高温における紡糸溶媒の分解の危険なしに実
用上完全に紡糸して、ここでは低い紡糸溶媒含量と良好
な生の色合い(raw shade)とを有し、加えて、その弾
性特性において熱空気から紡糸した糸と比較して改良さ
れた地を有するPUUエラストマー糸を与えることができ
る。改良された乾式紡糸方法を提供することである。本
発明の目標は、ここでは利用し得る紡糸チムニーを(得
にその長さを)、可能な限り変更することなく達成すべ
きである。上に引用した日本特許明細書44 896に言及さ
れた1ないし30m3/時の水蒸気量は150℃において約0.5k
g/時ないし、150℃において13.6kg/時の、150ないし400
℃の過熱水蒸気に相当するが、この量では本発明に従っ
て使用するPUUエラストマー溶液では、また、本件発明
者らの実験に存在するチムニー寸法(チムニー断面積0.
0615m3−チムニー直径=28cm)では紡糸が不可能であ
る。本発明に従えば、明らかにより大量の、好ましくは
少なくとも20kg/時、好ましくは30kg/時以上の250ない
し400℃の水蒸気に相当する50m3/時以上の水蒸気が必要
である。導入する水蒸気量の、上記の日本特許明細書が
挙げた150℃ないし400℃において1ないし30m3/時で、
0.3ないし13.6kg/時を超えない水蒸気量と比較して、 250℃において毎時30kg=毎時75m3(相当する温度で) 250℃において毎時45kg=毎時112.5m3 400℃において毎時30kg=毎時96m3 400℃において毎時45kg=毎時144m3 に相当する、好ましくは240ないし400℃の過熱水蒸気30
ないし45kg/時という、この劇的な増加により初めて、
本発明に従って使用するポリウレタン−尿素を効率的に
紡糸することができるのである。
鎖延長を基本とするポリウレタン−尿素(PUU)エラス
トマーを、高度に極性の溶媒、たとえばジメチルホルム
アミドおよび特にジメチルアセタミドから、高い紡糸能
力で、かつ高温における紡糸溶媒の分解の危険なしに実
用上完全に紡糸して、ここでは低い紡糸溶媒含量と良好
な生の色合い(raw shade)とを有し、加えて、その弾
性特性において熱空気から紡糸した糸と比較して改良さ
れた地を有するPUUエラストマー糸を与えることができ
る。改良された乾式紡糸方法を提供することである。本
発明の目標は、ここでは利用し得る紡糸チムニーを(得
にその長さを)、可能な限り変更することなく達成すべ
きである。上に引用した日本特許明細書44 896に言及さ
れた1ないし30m3/時の水蒸気量は150℃において約0.5k
g/時ないし、150℃において13.6kg/時の、150ないし400
℃の過熱水蒸気に相当するが、この量では本発明に従っ
て使用するPUUエラストマー溶液では、また、本件発明
者らの実験に存在するチムニー寸法(チムニー断面積0.
0615m3−チムニー直径=28cm)では紡糸が不可能であ
る。本発明に従えば、明らかにより大量の、好ましくは
少なくとも20kg/時、好ましくは30kg/時以上の250ない
し400℃の水蒸気に相当する50m3/時以上の水蒸気が必要
である。導入する水蒸気量の、上記の日本特許明細書が
挙げた150℃ないし400℃において1ないし30m3/時で、
0.3ないし13.6kg/時を超えない水蒸気量と比較して、 250℃において毎時30kg=毎時75m3(相当する温度で) 250℃において毎時45kg=毎時112.5m3 400℃において毎時30kg=毎時96m3 400℃において毎時45kg=毎時144m3 に相当する、好ましくは240ないし400℃の過熱水蒸気30
ないし45kg/時という、この劇的な増加により初めて、
本発明に従って使用するポリウレタン−尿素を効率的に
紡糸することができるのである。
本発明は、ジアミンによるNCO予備重合体の連鎖延長
により製造したポリウレタン−尿素エラストマーを、そ
のジメチルホルムアミド溶液または(好ましくは)ジメ
チルアセタミド溶液から100℃を下らない熱紡糸口金を
経て、100℃を下らない、好ましくは105ないし125℃の
ノズルにおける紡糸溶液温度で160℃を下らない、たと
えば160ないし238℃の、好ましくは170ないし230℃の、
特に175ないし225℃のチムニー壁温度の加熱紡糸チムニ
ー中に紡糸し、この工程中で、28cm以内のチムニー直径
においては少なくとも20kg/時で、好ましくは25ないし5
0kg/時で、特に好ましくは30ないし45kg/時で250℃を超
える温度の、好ましくは275ないし400℃の、特に280な
いし325℃(自由流動下、チムニーの中心において、紡
糸口金の高さで測定して)の過熱水蒸気を熱紡糸媒体と
して導入し、また、紡糸チムニーの終端で紡糸媒体およ
び紡糸溶媒を回収段階に供給し、少なくとも250m/分
の、たとえば少なくとも400m/分の、好ましくは500ない
し1.500m/分の、特に500ないし1,200m/分のチムニーよ
りの糸の取り出し速度を観測することを特徴とする、紡
糸媒体として過熱水蒸気を用いるポリウレタンエラスト
マー繊維用の改良乾式紡糸方法に関するものである。本
発明はさらに、ジアミンによるNCO予備重合体の連鎖延
長により製造したポリウレタン−尿素エラストマーを、
そのジメチルホルムアミド溶液またはジメチルアセタミ
ド溶液から100℃を下らない熱紡糸金口を経て、100℃を
下らないノズルにおける紡糸溶液温度で、160℃を下ら
ないチムニー壁温度の過熱紡糸チムニー中に紡糸し、こ
の工程中で、28cmより大きいチムニー直径においては、
250℃を超える温度の過熱水蒸気を少なくとも20×(1
+H)kg/時 [ここでHは下記式で計算されるチムニー断面積の比率
を表す、 H=(使用されるチムニーの断面積)/直径28cmのチム
ニーの断面積)−1] の量で、紡糸チムニーの終端で紡糸媒体および紡糸溶媒
を回収段階に供給し、少なくとも250m/分のチムニーよ
りの糸の取り出し速度を観測することを特徴とする、紡
糸媒体として過熱水蒸気を用いるポリウレタンエラスト
マー繊維製造用の改良乾式紡糸方法に関するものであ
る。ここでHが0.1ないし0.8、特に0.2ないし0.6の比率
であることが好ましい。本発明記載の方法においては、
ポリウレタン−尿素エラストマー糸(PUU糸)を顕著な
利益、紡糸チムニー能力および量で紡糸することができ
る。ある場合には、極めて高い防止速度(たとえば≧50
0、たとえば1,500m/分以内)にも拘わらず、これらのポ
リウレタン−尿素エラストマー系は、驚くべきことに
は、慣用の紡糸速度(たとえば約200m/分)とは対照的
に、延伸性の顕著な減少および糸の望ましくない程高い
モデュラス値を示さず、驚くべきことには、熱空気中で
の同様な紡糸条件(そもそも熱空気を使用してこの種の
紡糸が可能であるとして)と比較して、むしろ破断時伸
長度の増加を示すのである。理由の一つは恐らく、水
(蒸気)とPUUエラストマー中のポリ尿素の剛いセグメ
ントとの間の高い紡糸温度における相互作用と、同時に
起こる、残留溶媒の残留含量の減少に伴う溶媒和効果の
減少とにあるだろうが、これは、単に予期し得なかった
発見の解釈を意図したものに過ぎない。
により製造したポリウレタン−尿素エラストマーを、そ
のジメチルホルムアミド溶液または(好ましくは)ジメ
チルアセタミド溶液から100℃を下らない熱紡糸口金を
経て、100℃を下らない、好ましくは105ないし125℃の
ノズルにおける紡糸溶液温度で160℃を下らない、たと
えば160ないし238℃の、好ましくは170ないし230℃の、
特に175ないし225℃のチムニー壁温度の加熱紡糸チムニ
ー中に紡糸し、この工程中で、28cm以内のチムニー直径
においては少なくとも20kg/時で、好ましくは25ないし5
0kg/時で、特に好ましくは30ないし45kg/時で250℃を超
える温度の、好ましくは275ないし400℃の、特に280な
いし325℃(自由流動下、チムニーの中心において、紡
糸口金の高さで測定して)の過熱水蒸気を熱紡糸媒体と
して導入し、また、紡糸チムニーの終端で紡糸媒体およ
び紡糸溶媒を回収段階に供給し、少なくとも250m/分
の、たとえば少なくとも400m/分の、好ましくは500ない
し1.500m/分の、特に500ないし1,200m/分のチムニーよ
りの糸の取り出し速度を観測することを特徴とする、紡
糸媒体として過熱水蒸気を用いるポリウレタンエラスト
マー繊維用の改良乾式紡糸方法に関するものである。本
発明はさらに、ジアミンによるNCO予備重合体の連鎖延
長により製造したポリウレタン−尿素エラストマーを、
そのジメチルホルムアミド溶液またはジメチルアセタミ
ド溶液から100℃を下らない熱紡糸金口を経て、100℃を
下らないノズルにおける紡糸溶液温度で、160℃を下ら
ないチムニー壁温度の過熱紡糸チムニー中に紡糸し、こ
の工程中で、28cmより大きいチムニー直径においては、
250℃を超える温度の過熱水蒸気を少なくとも20×(1
+H)kg/時 [ここでHは下記式で計算されるチムニー断面積の比率
を表す、 H=(使用されるチムニーの断面積)/直径28cmのチム
ニーの断面積)−1] の量で、紡糸チムニーの終端で紡糸媒体および紡糸溶媒
を回収段階に供給し、少なくとも250m/分のチムニーよ
りの糸の取り出し速度を観測することを特徴とする、紡
糸媒体として過熱水蒸気を用いるポリウレタンエラスト
マー繊維製造用の改良乾式紡糸方法に関するものであ
る。ここでHが0.1ないし0.8、特に0.2ないし0.6の比率
であることが好ましい。本発明記載の方法においては、
ポリウレタン−尿素エラストマー糸(PUU糸)を顕著な
利益、紡糸チムニー能力および量で紡糸することができ
る。ある場合には、極めて高い防止速度(たとえば≧50
0、たとえば1,500m/分以内)にも拘わらず、これらのポ
リウレタン−尿素エラストマー系は、驚くべきことに
は、慣用の紡糸速度(たとえば約200m/分)とは対照的
に、延伸性の顕著な減少および糸の望ましくない程高い
モデュラス値を示さず、驚くべきことには、熱空気中で
の同様な紡糸条件(そもそも熱空気を使用してこの種の
紡糸が可能であるとして)と比較して、むしろ破断時伸
長度の増加を示すのである。理由の一つは恐らく、水
(蒸気)とPUUエラストマー中のポリ尿素の剛いセグメ
ントとの間の高い紡糸温度における相互作用と、同時に
起こる、残留溶媒の残留含量の減少に伴う溶媒和効果の
減少とにあるだろうが、これは、単に予期し得なかった
発見の解釈を意図したものに過ぎない。
本発明記載の水蒸気紡糸方法は、粗い(ほぼ≧500dte
x、好ましくは≧1,000dtex)タイターに、また、比較的
粗いフィラメント個別タイター(エラストマーフィラメ
ントヤーンの最終段階において相互に弱く接着した(融
合した)個々のフィラメントに関して約10ないし25dtex
(引用文献を参照))において特に有利である。この種
の粗いタイターは、一方では妥当な乾燥を得るために、
他方ではあまり大きくない予備配向(延伸性の減少)を
得るために、これまでは比較的遅い速度で、したがって
低い能力で紡糸しなければならなかった(比較例を参
照)。
x、好ましくは≧1,000dtex)タイターに、また、比較的
粗いフィラメント個別タイター(エラストマーフィラメ
ントヤーンの最終段階において相互に弱く接着した(融
合した)個々のフィラメントに関して約10ないし25dtex
(引用文献を参照))において特に有利である。この種
の粗いタイターは、一方では妥当な乾燥を得るために、
他方ではあまり大きくない予備配向(延伸性の減少)を
得るために、これまでは比較的遅い速度で、したがって
低い能力で紡糸しなければならなかった(比較例を参
照)。
しかし、遅い紡糸速度にも拘わらず、先行技術の乾式
紡糸方法の粗いタイターの糸には、望ましくないほど高
い含量の溶媒(たとえば1.5ないし3重量%のDMA)がな
お残留し、さらに適宜に後処理により減少させなければ
ならなかった。
紡糸方法の粗いタイターの糸には、望ましくないほど高
い含量の溶媒(たとえば1.5ないし3重量%のDMA)がな
お残留し、さらに適宜に後処理により減少させなければ
ならなかった。
比較実験より見られるように、熱紡糸媒体として、熱
空気に替えて十分な量の過熱水蒸気を使用するならば、
たとえば特に限界的に粗いタイター(約1,300dtex)を
有する同一のPUUエラストマー溶液を、少なくとも2倍
に達する引き出し速度の増加にも拘わらず、本発明記載
の方法により、上記の引き出し速度(たとえば約250な
いし280m/分から500ないし600m/分に、従って少なくと
も2倍のチムニー能力で)および同様な紡糸装置(同一
のチムニー長、同一のチムニー直径、ほぼ同一の熱空気
紡糸媒体量、同一の紡糸溶液温度)で、糸の性質に望ま
しくない変化を与えることなく紡糸することができる。
さらに、紡糸能力がかなり増加しているにも拘わらず、
また、高いフィラメント個別タイターまたはフィラメン
ト全タイターで紡糸するにも拘わらず、紡糸溶媒のジメ
チルアセタミドの残留含量は約1.5ないい3重量%また
はそれ以上から≦1.5重量%に、通常は≦1.0重量%にさ
え減少する。
空気に替えて十分な量の過熱水蒸気を使用するならば、
たとえば特に限界的に粗いタイター(約1,300dtex)を
有する同一のPUUエラストマー溶液を、少なくとも2倍
に達する引き出し速度の増加にも拘わらず、本発明記載
の方法により、上記の引き出し速度(たとえば約250な
いし280m/分から500ないし600m/分に、従って少なくと
も2倍のチムニー能力で)および同様な紡糸装置(同一
のチムニー長、同一のチムニー直径、ほぼ同一の熱空気
紡糸媒体量、同一の紡糸溶液温度)で、糸の性質に望ま
しくない変化を与えることなく紡糸することができる。
さらに、紡糸能力がかなり増加しているにも拘わらず、
また、高いフィラメント個別タイターまたはフィラメン
ト全タイターで紡糸するにも拘わらず、紡糸溶媒のジメ
チルアセタミドの残留含量は約1.5ないい3重量%また
はそれ以上から≦1.5重量%に、通常は≦1.0重量%にさ
え減少する。
ここで、実際にこの高温では水(蒸気)はジメチルホ
ルムアミドまたはジメチルアセタミドに極めて顕著な加
水分解効果を有するはずであることが予期されるにも拘
わらず、水蒸気雰囲気の高温において溶媒、たとえばジ
メチルアセタミドの熱分解現像が極めて実質的に減少
し、種々の分解生成物の含量および数(約1/3に)およ
び分解生成物量(たとえば1/50に減少)が極端に大きく
減少することは、特に驚くべきことである。
ルムアミドまたはジメチルアセタミドに極めて顕著な加
水分解効果を有するはずであることが予期されるにも拘
わらず、水蒸気雰囲気の高温において溶媒、たとえばジ
メチルアセタミドの熱分解現像が極めて実質的に減少
し、種々の分解生成物の含量および数(約1/3に)およ
び分解生成物量(たとえば1/50に減少)が極端に大きく
減少することは、特に驚くべきことである。
紡糸気体および紡糸チムニー中で蒸発した紡糸溶媒が
凝縮する紡糸凝縮器の下流の紡糸廃空気の分析結果は、
紡糸気体媒体として400℃の紡糸空気(水蒸気なし)
を、また、紡糸溶媒としてジメチルホルムアミドを用い
る比較例の場合には、以下の量の分解生成物(紡糸凝縮
器混合物、すなわち溶媒凝縮;mg/l)を与える: ホルムアルデヒド=2ないし3mg/ ギ酸=170ないし172mg/ ジメチルアミン=12ないし13mg/ およびその他の変形生成物。
凝縮する紡糸凝縮器の下流の紡糸廃空気の分析結果は、
紡糸気体媒体として400℃の紡糸空気(水蒸気なし)
を、また、紡糸溶媒としてジメチルホルムアミドを用い
る比較例の場合には、以下の量の分解生成物(紡糸凝縮
器混合物、すなわち溶媒凝縮;mg/l)を与える: ホルムアルデヒド=2ないし3mg/ ギ酸=170ないし172mg/ ジメチルアミン=12ないし13mg/ およびその他の変形生成物。
紡糸気体媒体として、同温度の空気に替えて過熱水蒸
気(400℃におい40kg/時)を用いる場合には、以下の分
解生成物量が分析により測定される: ホルムアルデヒド=≦2mg/ ギ酸=9ないし17mg/ ジメチルアミン=≦1mg/ 実際上、その他の変形生成物なし。
気(400℃におい40kg/時)を用いる場合には、以下の分
解生成物量が分析により測定される: ホルムアルデヒド=≦2mg/ ギ酸=9ないし17mg/ ジメチルアミン=≦1mg/ 実際上、その他の変形生成物なし。
上記の比較測定より見られるように、過熱水蒸気を用
いる紡糸の場合には、空気紡糸の場合と比較して、分解
生成物の数が少なくとも10の係数で減少する。このこと
は環境に対して考慮すべき重要性を有する。
いる紡糸の場合には、空気紡糸の場合と比較して、分解
生成物の数が少なくとも10の係数で減少する。このこと
は環境に対して考慮すべき重要性を有する。
既に述べたように、本発明記載の方法は、より困難な
条件下においても残留含量の低い糸が獲られるので、中
程度の、および粗いタイター(約250ないし560dtex;ま
たは>560、特に>800dtex)に、殊に、たとえば≧8dte
xの、より太い工業用フィラメントに特に有利である。
条件下においても残留含量の低い糸が獲られるので、中
程度の、および粗いタイター(約250ないし560dtex;ま
たは>560、特に>800dtex)に、殊に、たとえば≧8dte
xの、より太い工業用フィラメントに特に有利である。
しかし、本発明記載の方法はまた、細いタイターのエ
ラストマー糸にも大きな利点があり、この場合には、こ
の種の細いタイターを比較的高い温度で−溶媒のジメチ
ルホルムアミドおよび特にジメチルアせタミドの分解の
危険なしに−紡糸し、かつこの方法で経済的生産能力と
かなり増加した紡糸速度とを得るのが基本的であること
が実証されている。このことは特に、4、8、16、ま
た、さらには24個のグループの糸(たとえば、それぞれ
3ないし6本の個々のフィラメントよりなるもの)を単
一の乾式紡糸チムニーより紡糸する紡糸方法に適合する
が、紡糸能力の大きな経済的効果に加えて、生産節減的
な紡糸条件および環境的により良好な紡糸条件も、本件
新規方法により実現することができる。
ラストマー糸にも大きな利点があり、この場合には、こ
の種の細いタイターを比較的高い温度で−溶媒のジメチ
ルホルムアミドおよび特にジメチルアせタミドの分解の
危険なしに−紡糸し、かつこの方法で経済的生産能力と
かなり増加した紡糸速度とを得るのが基本的であること
が実証されている。このことは特に、4、8、16、ま
た、さらには24個のグループの糸(たとえば、それぞれ
3ないし6本の個々のフィラメントよりなるもの)を単
一の乾式紡糸チムニーより紡糸する紡糸方法に適合する
が、紡糸能力の大きな経済的効果に加えて、生産節減的
な紡糸条件および環境的により良好な紡糸条件も、本件
新規方法により実現することができる。
可能なポリウレタン−尿素エラストマー糸は、その連
鎖がジアミンにより延長されており、かつ、セグメント
の形状に組み立てられている全てのPUUエラストマーで
ある(上に引用した文献を参照)これらのPUUエラスト
マーは、約1.5ないし4重量%のNCO末端基を有するNCO
予備重合体と連鎖延長剤としてのジアミンとより製造す
る。狭い意味のジアミンとしては、ここでは脂肪族、環
状脂肪族もしくは芳香脂肪族のジアミンまたはその混合
物、たとえばエチレンジアミン、1,2−プロピレンジア
ミン、トリメチレンジアミン、 H2N・CH2・C(CH3)2・CH2・NH2、1,3−ジアミノシク
ロヘキサン、イソホロンジアミン、m−キシレンジアミ
ンおよび他の多くのジアミン類、好ましくは、適宜に約
30モル%の1,2−プロピレンジアミン、1,3−ジアミノシ
クロヘキサン、ピペラジン等と混合した主成分としての
エチレンジアミンを使用する。モノアミンも連鎖停止剤
/連鎖調節剤として少量使用することができる。広い意
味のジアミンにはヒドラジン、ならびにジヒドラジド化
合物、たとえばカルボジヒドラジド、ヒドラジドセミカ
ルバジド、セミカルバジドカルバジンエステルおよび同
等の化合物も含まれる。
鎖がジアミンにより延長されており、かつ、セグメント
の形状に組み立てられている全てのPUUエラストマーで
ある(上に引用した文献を参照)これらのPUUエラスト
マーは、約1.5ないし4重量%のNCO末端基を有するNCO
予備重合体と連鎖延長剤としてのジアミンとより製造す
る。狭い意味のジアミンとしては、ここでは脂肪族、環
状脂肪族もしくは芳香脂肪族のジアミンまたはその混合
物、たとえばエチレンジアミン、1,2−プロピレンジア
ミン、トリメチレンジアミン、 H2N・CH2・C(CH3)2・CH2・NH2、1,3−ジアミノシク
ロヘキサン、イソホロンジアミン、m−キシレンジアミ
ンおよび他の多くのジアミン類、好ましくは、適宜に約
30モル%の1,2−プロピレンジアミン、1,3−ジアミノシ
クロヘキサン、ピペラジン等と混合した主成分としての
エチレンジアミンを使用する。モノアミンも連鎖停止剤
/連鎖調節剤として少量使用することができる。広い意
味のジアミンにはヒドラジン、ならびにジヒドラジド化
合物、たとえばカルボジヒドラジド、ヒドラジドセミカ
ルバジド、セミカルバジドカルバジンエステルおよび同
等の化合物も含まれる。
NCO予備重合体は高分子量ジオール、たとえば分子量
約1,000ないし4,000のポリエステル(ポリラクトンを含
む)、ポリエーテル、好ましくはポリオキシテトラメチ
レンジオール、ポリエーテルエステル等から、過剰量
(たとえば1.5ないし2.5モル)のジイソシアネート、た
とえばジフェニルメタン4,4′−ジイソシアネート(MD
I)トルイレンジイソシアネートまたはシクロヘキサン
1,3−ジイソシアネートとの、熔融状態における、また
は、好ましくは溶媒中における反応により製造する。約
1.5ないし2.9%のNCOを有する、または1.6ないし2.5%
のNCOとジイソシアネートとしてのMDIとを有するNCO予
備重合体が好ましい。
約1,000ないし4,000のポリエステル(ポリラクトンを含
む)、ポリエーテル、好ましくはポリオキシテトラメチ
レンジオール、ポリエーテルエステル等から、過剰量
(たとえば1.5ないし2.5モル)のジイソシアネート、た
とえばジフェニルメタン4,4′−ジイソシアネート(MD
I)トルイレンジイソシアネートまたはシクロヘキサン
1,3−ジイソシアネートとの、熔融状態における、また
は、好ましくは溶媒中における反応により製造する。約
1.5ないし2.9%のNCOを有する、または1.6ないし2.5%
のNCOとジイソシアネートとしてのMDIとを有するNCO予
備重合体が好ましい。
適宜にその他の成分、たとえばN−メチルジエタノー
ルアミンまたはN−メチル−ビス−(β−ヒドロキシプ
ロピル)−アミンを、NCO予備重合体の形成に使用する
こともできる。
ルアミンまたはN−メチル−ビス−(β−ヒドロキシプ
ロピル)−アミンを、NCO予備重合体の形成に使用する
こともできる。
このNCO予備重合体(またはその溶液)は連続的に、
または非連続的に、ジアミン化合物と、高度に極性の溶
媒、たとえばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセ
タミド中で、約0.9ないし1.1のNCO/NH2当量比で反応さ
せることができる。
または非連続的に、ジアミン化合物と、高度に極性の溶
媒、たとえばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセ
タミド中で、約0.9ないし1.1のNCO/NH2当量比で反応さ
せることができる。
出発物質および工程は、エラストマー糸に関する多く
の刊行物および特許より公知であり、本件方法との関連
でポリウレタン−尿素エラストマー溶液の製造に使用す
ることができる。本件ポリウレタン−尿素エラストマー
紡糸溶液は一般に、室温において約50ないし250、好ま
しくは70ないし180Pasの粘性を有する。濃度は一般に20
ないし35重量%、好ましくは22ないし30重量%である。
の刊行物および特許より公知であり、本件方法との関連
でポリウレタン−尿素エラストマー溶液の製造に使用す
ることができる。本件ポリウレタン−尿素エラストマー
紡糸溶液は一般に、室温において約50ないし250、好ま
しくは70ないし180Pasの粘性を有する。濃度は一般に20
ないし35重量%、好ましくは22ないし30重量%である。
本件紡糸溶液は、慣用の添加剤および安定剤、たとえ
ば二酸化チタニウム(ルチルまたは鋭堆石(anatas
e))、いかなるものであれ所望の純度の酸化亜鉛、硫
化亜鉛のような白色顔料;着色顔料もしくは染料;安定
剤および老化防止剤;UV安定剤;接着防止剤たとえばス
テアリン酸マグネシウムおよび/またはステアリン酸亜
鉛(たとえば0.1ないし0.8重量%の−または、いかなる
ものであれ、その所望の混合物)、適宜に4%以内の他
の酸化物、たとえば酸化マグネシウム、または炭酸マグ
ネシウムを含有する酸化亜鉛;流動性改良剤、たとえば
シリコーン油(ポリジメチルシロキサン)または可溶性
ポリオキシアルキレン/ジメチルシロキサン共重合体を
含有していてもよい。ここでもまた、適当な物質は多く
の場合、文献に名を記されている。
ば二酸化チタニウム(ルチルまたは鋭堆石(anatas
e))、いかなるものであれ所望の純度の酸化亜鉛、硫
化亜鉛のような白色顔料;着色顔料もしくは染料;安定
剤および老化防止剤;UV安定剤;接着防止剤たとえばス
テアリン酸マグネシウムおよび/またはステアリン酸亜
鉛(たとえば0.1ないし0.8重量%の−または、いかなる
ものであれ、その所望の混合物)、適宜に4%以内の他
の酸化物、たとえば酸化マグネシウム、または炭酸マグ
ネシウムを含有する酸化亜鉛;流動性改良剤、たとえば
シリコーン油(ポリジメチルシロキサン)または可溶性
ポリオキシアルキレン/ジメチルシロキサン共重合体を
含有していてもよい。ここでもまた、適当な物質は多く
の場合、文献に名を記されている。
本件エラストマー溶液を濾過し、個々の紡糸チムニー
に通ずる。紡糸口金に導入する前に、この溶液を、紡糸
口金内で少なくとも100℃に加熱される程度に予備加熱
しなければならない。溶液の供給中は90ないし95℃の温
度で既に十分であり、残余の熱の供給は高温領域(紡糸
空気/水蒸気/チムニー加熱)の熱を経由して行って、
溶液温度およびノズル表面温度を100℃以上、溶媒ジメ
チルホルムアミド/ジメチルアセタミドの沸点の直下、
好ましくは105ないし135℃に保つが、溶液を供給すると
きに溶液温度を≧100℃に設定するのが、この方法にと
ってより信頼性がある。これは、たとえば短い予熱帯域
を経由して、かつ静的混合素子による循環により行うこ
とができる。紡糸中の水蒸気の凝縮を回避するために、
使用するノズルも同様に≧100℃の予熱状態で設置す
る。
に通ずる。紡糸口金に導入する前に、この溶液を、紡糸
口金内で少なくとも100℃に加熱される程度に予備加熱
しなければならない。溶液の供給中は90ないし95℃の温
度で既に十分であり、残余の熱の供給は高温領域(紡糸
空気/水蒸気/チムニー加熱)の熱を経由して行って、
溶液温度およびノズル表面温度を100℃以上、溶媒ジメ
チルホルムアミド/ジメチルアセタミドの沸点の直下、
好ましくは105ないし135℃に保つが、溶液を供給すると
きに溶液温度を≧100℃に設定するのが、この方法にと
ってより信頼性がある。これは、たとえば短い予熱帯域
を経由して、かつ静的混合素子による循環により行うこ
とができる。紡糸中の水蒸気の凝縮を回避するために、
使用するノズルも同様に≧100℃の予熱状態で設置す
る。
長さ5ないし15m、好ましくは7ないし12m、直径25な
いし70cm、好ましくは27ないし55cmの慣用の加熱チムニ
ーを紡糸チムニーとして使用する。この紡糸チムニーは
全長にわたって、または部分長を、適宜に異なる温度に
加熱することができる。
いし70cm、好ましくは27ないし55cmの慣用の加熱チムニ
ーを紡糸チムニーとして使用する。この紡糸チムニーは
全長にわたって、または部分長を、適宜に異なる温度に
加熱することができる。
水蒸気は、紡糸チムニーから一定の距離に位置する水
蒸気加熱器より供給される。紡糸チムニーを予定された
温度にするために、水蒸気過熱器では緑色/距離等に応
じて−一般には若干高い温度を水蒸気に発生させる。そ
の量は、たとえば鑽孔隔壁を経て測定する。水蒸気の温
度は、ほぼ紡糸口金のレベルで測定する。紡糸チムニー
の導入する水蒸気の量は、紡糸チムニーの断面積に応じ
て、また、若干低い程度で、導入する紡糸溶液の量(チ
ムニー中の紡糸溶媒の量)に応じて変化させる。たとえ
ば断面積615cm2(d=28cm)のチムニーでは、50m3/時
の過熱水蒸気量が812m/時(0.225m/秒)の流速を生む。
他のチムニー断面積に変換するには、必要と考えられる
ならば、水蒸気の量を適宜にチムニーの増加した断面積
の割合である、比(H)に従って修正する。ここで、比
Hは拡大されたチムニー断面積の615cm2(チムニー直径
28cm)に対する、チムニー断面積の増加部分の面積の比
率を表す。従って、Hは下記式で計算することができ
る。
蒸気加熱器より供給される。紡糸チムニーを予定された
温度にするために、水蒸気過熱器では緑色/距離等に応
じて−一般には若干高い温度を水蒸気に発生させる。そ
の量は、たとえば鑽孔隔壁を経て測定する。水蒸気の温
度は、ほぼ紡糸口金のレベルで測定する。紡糸チムニー
の導入する水蒸気の量は、紡糸チムニーの断面積に応じ
て、また、若干低い程度で、導入する紡糸溶液の量(チ
ムニー中の紡糸溶媒の量)に応じて変化させる。たとえ
ば断面積615cm2(d=28cm)のチムニーでは、50m3/時
の過熱水蒸気量が812m/時(0.225m/秒)の流速を生む。
他のチムニー断面積に変換するには、必要と考えられる
ならば、水蒸気の量を適宜にチムニーの増加した断面積
の割合である、比(H)に従って修正する。ここで、比
Hは拡大されたチムニー断面積の615cm2(チムニー直径
28cm)に対する、チムニー断面積の増加部分の面積の比
率を表す。従って、Hは下記式で計算することができ
る。
H=(使用されるチムニーの断面積)/(直径28cmのチ
ムニーの断面積)−1好ましくは、水蒸気の量はこの比
Hに対してたとえば0.1Hないし0.8Hの比率でのみ増加
(すなわち、28cmの”正常な”紡糸チムニー直径に対す
る水蒸気量を超える分の10ないし80%のみ増加させる。
特に、水蒸気量の増加は0.2Hないし0.6Hのみである。よ
り大きなチムニー直径に対して、より小さいx・Hの値
を選択する。
ムニーの断面積)−1好ましくは、水蒸気の量はこの比
Hに対してたとえば0.1Hないし0.8Hの比率でのみ増加
(すなわち、28cmの”正常な”紡糸チムニー直径に対す
る水蒸気量を超える分の10ないし80%のみ増加させる。
特に、水蒸気量の増加は0.2Hないし0.6Hのみである。よ
り大きなチムニー直径に対して、より小さいx・Hの値
を選択する。
経済的な理由から、ここでの水蒸気の量は工程に必要
な最低値に設定する。エラストマー溶液の流通量(チム
ニー能力)とチムニー断面積とが同時に増加すれば、チ
ムニー断面積のみが増加する場合よりも大量の水蒸気を
使用する傾向があるであろう。
な最低値に設定する。エラストマー溶液の流通量(チム
ニー能力)とチムニー断面積とが同時に増加すれば、チ
ムニー断面積のみが増加する場合よりも大量の水蒸気を
使用する傾向があるであろう。
ポリウレタン−尿素エラストマー溶液の製造 末端水酸基と、2,000の平均分子量(OH数56)とを有
するポリエステルを、10kgのアジピン酸と8.1kgのヘキ
サン−1.6−ジオールおよび7.1kgの2,2−ジメチルプロ
パン−1,3−ジオール(ネオペンチルグリコール)との
反応により、慣用の手法で製造する。この重合体10kgを
190gのN,N−ビス−(β−ヒドロキシプロピル)−メチ
ルアミン、2,600gのジフェニルメタン4,4′−ジイソシ
アネート(0.6%のジェニルメタン2,4−ジイソシアネー
トを含有)および3.2kgのジメチルアセタミドととも
に、撹拌しながら100分間、予備重合体のNCO含量が2.66
重量%(固体分を基準にして)になるまで、50ないし54
℃に加熱した。エチレンジアミン245gを43.45kgのジメ
チルアセタミドに溶解させ、この溶液を最初に反応容器
(kettle)に導入し、固体CO2270gを添加してカルバミ
ン酸エステルけん濁液を形成させた。この新たに製造し
たけん濁液に、予備重合体溶液(上記のようにして製造
したもの)16kgを、激しく撹拌しながら添加した。22重
量%の固体分含量と92.6Pasの溶液粘性とを有する均一
な、透明なエラストマー溶液が得られた。PU固体分を基
準にして4重量%の二酸化チタニウム0.3重量%のステ
アリン酸マグネシウムおよび1%のシリコーン油バイシ
ロン(Baysilon )M100(バイエル社製)を上記の粘稠
な重合体溶液に添加した、シアノックス(Cyanox )17
90(イソシアヌル酸2,4,6−トリス−(2,4,6−トリメチ
ル−3−ヒドロキシベンジル))安定剤も、上記の溶液
に添加した。
するポリエステルを、10kgのアジピン酸と8.1kgのヘキ
サン−1.6−ジオールおよび7.1kgの2,2−ジメチルプロ
パン−1,3−ジオール(ネオペンチルグリコール)との
反応により、慣用の手法で製造する。この重合体10kgを
190gのN,N−ビス−(β−ヒドロキシプロピル)−メチ
ルアミン、2,600gのジフェニルメタン4,4′−ジイソシ
アネート(0.6%のジェニルメタン2,4−ジイソシアネー
トを含有)および3.2kgのジメチルアセタミドととも
に、撹拌しながら100分間、予備重合体のNCO含量が2.66
重量%(固体分を基準にして)になるまで、50ないし54
℃に加熱した。エチレンジアミン245gを43.45kgのジメ
チルアセタミドに溶解させ、この溶液を最初に反応容器
(kettle)に導入し、固体CO2270gを添加してカルバミ
ン酸エステルけん濁液を形成させた。この新たに製造し
たけん濁液に、予備重合体溶液(上記のようにして製造
したもの)16kgを、激しく撹拌しながら添加した。22重
量%の固体分含量と92.6Pasの溶液粘性とを有する均一
な、透明なエラストマー溶液が得られた。PU固体分を基
準にして4重量%の二酸化チタニウム0.3重量%のステ
アリン酸マグネシウムおよび1%のシリコーン油バイシ
ロン(Baysilon )M100(バイエル社製)を上記の粘稠
な重合体溶液に添加した、シアノックス(Cyanox )17
90(イソシアヌル酸2,4,6−トリス−(2,4,6−トリメチ
ル−3−ヒドロキシベンジル))安定剤も、上記の溶液
に添加した。
比較例 ポリウレタン−尿素エラストマーの22重量%ジメチル
アセタミド溶液(製造指針を参照)を長さ8.8m、内径28
cmの紡糸チムニーで、孔径0.3mmの96孔ノズルから紡糸
して、太さ1,200dtexのエラストマー糸を得た。この糸
を紡糸チムニーの下部から第1のガデットに375m/分で
取り出し、第2のガデットに390m/分で取り込み、450m/
分の巻き取り速度でスプールに巻き取った。紡糸チムニ
ー(壁加熱)温度は200℃であった。380℃の熱空気を56
Nm3/時で用いて紡糸を行った。溶液配管および紡糸ヘッ
ドは110℃に予熱した。
アセタミド溶液(製造指針を参照)を長さ8.8m、内径28
cmの紡糸チムニーで、孔径0.3mmの96孔ノズルから紡糸
して、太さ1,200dtexのエラストマー糸を得た。この糸
を紡糸チムニーの下部から第1のガデットに375m/分で
取り出し、第2のガデットに390m/分で取り込み、450m/
分の巻き取り速度でスプールに巻き取った。紡糸チムニ
ー(壁加熱)温度は200℃であった。380℃の熱空気を56
Nm3/時で用いて紡糸を行った。溶液配管および紡糸ヘッ
ドは110℃に予熱した。
以下の繊維技術数値は紡糸したエラストマーフィラメ
ントヤーンについて測定したものである: 糸の太さ 1163dtex 最大牽引力 930cN(測定指針は実施例1を参照) 最大牽引力伸長 429% ロール取り出しで1:4に牽引した場合の糸の引張り力 213cN 溶媒ジメチルアセタミドの残留含量 3.1% 紡糸チムニー能力 3.2kgエラストマーヤーン/時 本実験の他の部分においては、チムニー温度を200な
いし220℃に上昇させ、実験のその他の部分においては
さらに380℃ないし400℃に(空気加熱器の出口で測定し
て)昇温させて、全ての紡糸溶媒を追い出すことを企画
した。全ての場合において、温度を上昇させたのちに糸
が裂け、黄化の開始が示された。糸の熱暴露の限界を明
らかに超えていたのである。
ントヤーンについて測定したものである: 糸の太さ 1163dtex 最大牽引力 930cN(測定指針は実施例1を参照) 最大牽引力伸長 429% ロール取り出しで1:4に牽引した場合の糸の引張り力 213cN 溶媒ジメチルアセタミドの残留含量 3.1% 紡糸チムニー能力 3.2kgエラストマーヤーン/時 本実験の他の部分においては、チムニー温度を200な
いし220℃に上昇させ、実験のその他の部分においては
さらに380℃ないし400℃に(空気加熱器の出口で測定し
て)昇温させて、全ての紡糸溶媒を追い出すことを企画
した。全ての場合において、温度を上昇させたのちに糸
が裂け、黄化の開始が示された。糸の熱暴露の限界を明
らかに超えていたのである。
実施例 1 上記のPUUエラストマーの22重量%ジメチルアセタミ
ド溶液を長さ8.8m、直径28cmの紡糸チムニーで、孔径0.
3mmの96孔ノズルから紡糸した。この工程中、毎分300cm
3の紡糸溶液(約100℃)をノズルを通して取り出した。
ゴデット1)の速度は415m/分、ゴデット2)の速度は4
35m/分、巻き取り速度は500m/分であった。紡糸チムニ
ー温度(チムニー加熱)は200℃であった。400℃(水蒸
気加熱器で測定した値/ノズル近傍の水蒸気温度は310
ないし320℃)の加熱水蒸気を40kg/時で用いて紡糸を行
った。溶液配管および紡糸ヘッドは110℃に予熱した。
ド溶液を長さ8.8m、直径28cmの紡糸チムニーで、孔径0.
3mmの96孔ノズルから紡糸した。この工程中、毎分300cm
3の紡糸溶液(約100℃)をノズルを通して取り出した。
ゴデット1)の速度は415m/分、ゴデット2)の速度は4
35m/分、巻き取り速度は500m/分であった。紡糸チムニ
ー温度(チムニー加熱)は200℃であった。400℃(水蒸
気加熱器で測定した値/ノズル近傍の水蒸気温度は310
ないし320℃)の加熱水蒸気を40kg/時で用いて紡糸を行
った。溶液配管および紡糸ヘッドは110℃に予熱した。
以下の繊維技術数値は紡糸したエラストマーフィラメ
ントヤーンについて測定したものである: 糸の細さ 1323dtex 最大牽引力 1397cN (DIN 53 835第2章による−単純引き出し試験) 最大牽引力伸長 487% (DIN 53 835第2章による−単純引き出し試験) ロール取り出しで1:4に延伸した場合の糸の引っ張り力 185cN 溶媒ジメチルアセタミドの残留含量 0.85% 紡糸チムニー能力 4.0kgエラストマー−ヤーン/時 実施例 2 上記の22重量%溶液を上記のチムニーで、同様のノズ
ルを用いて紡糸した。この工程中、毎分325cm3の約100
℃の紡糸溶液をノズルから取り出した。ゴデット1)の
速度はここでも415m/分、ゴデット2)の速度も435m/分
であったが、巻き取り速度は550m/分に増加させた。他
の全ての紡糸データは実施例1記載のものから変更せず
に保持した。
ントヤーンについて測定したものである: 糸の細さ 1323dtex 最大牽引力 1397cN (DIN 53 835第2章による−単純引き出し試験) 最大牽引力伸長 487% (DIN 53 835第2章による−単純引き出し試験) ロール取り出しで1:4に延伸した場合の糸の引っ張り力 185cN 溶媒ジメチルアセタミドの残留含量 0.85% 紡糸チムニー能力 4.0kgエラストマー−ヤーン/時 実施例 2 上記の22重量%溶液を上記のチムニーで、同様のノズ
ルを用いて紡糸した。この工程中、毎分325cm3の約100
℃の紡糸溶液をノズルから取り出した。ゴデット1)の
速度はここでも415m/分、ゴデット2)の速度も435m/分
であったが、巻き取り速度は550m/分に増加させた。他
の全ての紡糸データは実施例1記載のものから変更せず
に保持した。
以下の繊維技術数値は紡糸したエラストマーフィラメ
ントヤーンについて測定したものである: 糸の太さ 1308dtex 最大牽引力 1216cN 最大牽引力伸長 437% ロール取り出しで1:4に延伸した場合の糸の引っ張り力 262cN 溶媒ジメチルアセタミドの残留含量 0.86% 紡糸チムニー能力 4.31kgエラストマー−ヤーン/時 上記の各実施例から見られるように、空気に替えて過
熱水蒸気の紡糸媒体を用いて、より高い紡糸速度がエラ
ストマー糸中の明らかにより低い残留溶媒含量を、また
改良された繊維技術データを伴って達成される。したが
って、ここに記述した方法を用いて、明らかにより高い
紡糸チムニー能力を実現することができた。比較例に対
して30ないし50%のエラストマー糸最大牽引力の増加が
得られた。その原因が知られていないが、溶媒除去のメ
カニズムの変化によるものに相違ない。紡糸チムニー中
の滞留時間が短いにも拘わらず、エラストマーフィラメ
ント糸から残留溶媒が有意に良好に除去されることは、
実用上/技術的に大きな重要性を有する。既に述べたよ
うに、経済的利点に加えて、紡糸排気中の分解生成物の
性質および量に関する明らかな環境的進歩も達成され
る。
ントヤーンについて測定したものである: 糸の太さ 1308dtex 最大牽引力 1216cN 最大牽引力伸長 437% ロール取り出しで1:4に延伸した場合の糸の引っ張り力 262cN 溶媒ジメチルアセタミドの残留含量 0.86% 紡糸チムニー能力 4.31kgエラストマー−ヤーン/時 上記の各実施例から見られるように、空気に替えて過
熱水蒸気の紡糸媒体を用いて、より高い紡糸速度がエラ
ストマー糸中の明らかにより低い残留溶媒含量を、また
改良された繊維技術データを伴って達成される。したが
って、ここに記述した方法を用いて、明らかにより高い
紡糸チムニー能力を実現することができた。比較例に対
して30ないし50%のエラストマー糸最大牽引力の増加が
得られた。その原因が知られていないが、溶媒除去のメ
カニズムの変化によるものに相違ない。紡糸チムニー中
の滞留時間が短いにも拘わらず、エラストマーフィラメ
ント糸から残留溶媒が有意に良好に除去されることは、
実用上/技術的に大きな重要性を有する。既に述べたよ
うに、経済的利点に加えて、紡糸排気中の分解生成物の
性質および量に関する明らかな環境的進歩も達成され
る。
実施例 3 実施例1および2と同様に、上記のPUUエラストマー
のジメチルアセタミド溶液を、毎分353cm3の110℃の紡
糸溶液を用いて紡糸した。ゴデット1)の速度は410m/
分、ゴデット2)の速度は545m/分であり、巻き取り速
度は600m/分に増加させた。紡糸は45kg/時の400℃の水
蒸気を用いて実施した。チムニー温度は225℃(水蒸気
加熱器で/ノズルの近傍での320℃に相当)であった。
以下の繊維技術数値は、この方法で紡糸したエラストマ
ーフィラメントヤーンについて測定したものである: 糸の太さ 1217dtex 最大牽引力 1208cN 最大牽引力伸長 400% ロール取り出しで1:4に延伸した場合の糸の引っ張り力 410cN 溶媒ジメチルアセタミドの残留含量 0.95% 紡糸チムニー能力 4.3kgエラストマー−ヤーン/時 本実験の変法において、ゴデット1)の速度は588m/
分に、ゴデット2)の速度は610m/分に増加させ、巻き
取り速度は700m/分に、エラストマー溶液の流通量は414
cm3/分に増加させた。他の紡糸パラメータは変更しなか
った。太さ916dtexの糸が得られた。この繊維の技術特
性は大部分が実施例3/実験の第1部分の数値に相当し、
紡糸能力の増加にも拘わらず、糸中の紡糸溶媒の残留含
量は僅かに0.96重量%であった。
のジメチルアセタミド溶液を、毎分353cm3の110℃の紡
糸溶液を用いて紡糸した。ゴデット1)の速度は410m/
分、ゴデット2)の速度は545m/分であり、巻き取り速
度は600m/分に増加させた。紡糸は45kg/時の400℃の水
蒸気を用いて実施した。チムニー温度は225℃(水蒸気
加熱器で/ノズルの近傍での320℃に相当)であった。
以下の繊維技術数値は、この方法で紡糸したエラストマ
ーフィラメントヤーンについて測定したものである: 糸の太さ 1217dtex 最大牽引力 1208cN 最大牽引力伸長 400% ロール取り出しで1:4に延伸した場合の糸の引っ張り力 410cN 溶媒ジメチルアセタミドの残留含量 0.95% 紡糸チムニー能力 4.3kgエラストマー−ヤーン/時 本実験の変法において、ゴデット1)の速度は588m/
分に、ゴデット2)の速度は610m/分に増加させ、巻き
取り速度は700m/分に、エラストマー溶液の流通量は414
cm3/分に増加させた。他の紡糸パラメータは変更しなか
った。太さ916dtexの糸が得られた。この繊維の技術特
性は大部分が実施例3/実験の第1部分の数値に相当し、
紡糸能力の増加にも拘わらず、糸中の紡糸溶媒の残留含
量は僅かに0.96重量%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨゼフ・クリーク ドイツ連邦共和国デー4047ドルマーゲン 1・ケルナーシユトラーセ 142 (72)発明者 ルーデイ・ダウシヤー ドイツ連邦共和国デー4047ドルマーゲン 1・ポメルンアレー 39 (72)発明者 ロルフ・ブルクハルト・ヒルシユ ドイツ連邦共和国デー4047ドルマーゲン 1・シユペルリングシユトラーセ 25 (56)参考文献 特公 昭44−896(JP,B1) 特公 昭47−35619(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01F 6/70,6/78 D01D 5/084
Claims (3)
- 【請求項1】ジアミンによるNCO予備重合体の連鎖延長
により製造したポリウレタン−尿素エラストマーを、そ
のジメチルホルムアミド溶液またはジメチルアセタミド
溶液から100℃を下らない熱紡糸口金を経て、100℃を下
らないノズルにおける紡糸溶液温度で、160℃を下らな
いチムニー壁温度の加熱紡糸チムニー中に紡糸し、この
工程中で、28cm以内のチムニー直径においては少なくと
も20kg/時で、250℃を超える温度の過熱水蒸気を、紡糸
チムニーの終端で紡糸媒体および紡糸溶媒を回収段階に
供給し、少なくとも250m/分のチムニーよりの糸の取り
出し速度を観測することを特徴とする、紡糸媒体として
過熱水蒸気を用いるポリウレタンエラストマー繊維製造
用の改良乾式紡糸方法。 - 【請求項2】ジアミンによるNCO予備重合体の連鎖延長
により製造したポリウレタン−尿素エラストマーを、そ
のジメチルホルムアミド溶液またはジメチルアセタミド
溶液から100℃を下らない熱紡糸口金を経て、100℃を下
らないノズルにおける紡糸溶液温度で、160℃を下らな
いチムニー壁温度の加熱紡糸チムニー中に紡糸し、この
工程中で、28cmより大きいチムニー直径においては、25
0℃を超える温度の過熱水蒸気を少なくとも20×(1+
H)kg/時 [ここでHは下記式で計算されるチムニー断面積の比率
を表す、 H=(使用されるチムニーの断面積)/(直径28cmのチ
ムニーの断面積)−1] の量で、紡糸チムニーの終端で紡糸媒体および紡糸溶媒
を回収段階に供給し、少なくとも250m/分のチムニーよ
りの糸の取り出し速度を観測することを特徴とする、紡
糸媒体として過熱水蒸気を用いるポリウレタンエラスト
マー繊維製造用の改良乾式紡糸方法。 - 【請求項3】Hが0.1ないし0.8である請求項2記載の方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3912510A DE3912510A1 (de) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | Verspinnung von segmentierten polyurethanharnstoff-elastomeren in dampfatmosphaere |
DE3912510.6 | 1989-04-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02293413A JPH02293413A (ja) | 1990-12-04 |
JP2909137B2 true JP2909137B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=6378808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2099471A Expired - Lifetime JP2909137B2 (ja) | 1989-04-17 | 1990-04-17 | 水蒸気雰囲気中におけるセグメント化したポリウレタン―尿素エラストマーの紡糸 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5057260A (ja) |
EP (1) | EP0393422B1 (ja) |
JP (1) | JP2909137B2 (ja) |
KR (1) | KR0154332B1 (ja) |
DE (2) | DE3912510A1 (ja) |
ES (1) | ES2072938T3 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4330725A1 (de) * | 1993-09-10 | 1995-03-16 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von Elastanfasern durch Einspinnen einer Kombination von PDMS und ethoxyliertem PDMS |
DE10258587A1 (de) * | 2002-12-16 | 2004-06-24 | Bayer Faser Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Polyurethanharnstofffasern durch Einspinnen einer Kombination aus Polydimethylsiloxan, alkoxyliertem Polydimethylsiloxan und Fettsäuresalz |
JP4939254B2 (ja) * | 2007-02-21 | 2012-05-23 | パナソニック株式会社 | 不織布製造装置、不織布製造方法 |
KR20090127877A (ko) * | 2007-02-21 | 2009-12-14 | 파나소닉 주식회사 | 나노파이버 제조 장치 |
KR100973987B1 (ko) * | 2007-12-31 | 2010-08-05 | 주식회사 효성 | 이염색성 폴리우레탄우레아 탄성사 및 그 제조 방법 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1669412A1 (de) * | 1951-01-28 | 1971-02-25 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung gummielastischer Faeden |
US3053611A (en) * | 1958-01-21 | 1962-09-11 | Inventa Ag | Process for spinning of synthetic fibers |
DE1278687B (de) * | 1959-04-17 | 1968-09-26 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung hochelastischer Faeden oder Fasern aus Isocyanat-Polyadditionsprodukten |
NL280787A (ja) * | 1961-07-11 | |||
JPS44896Y1 (ja) * | 1964-10-15 | 1969-01-16 | ||
US3428711A (en) * | 1966-02-01 | 1969-02-18 | Du Pont | Hindered polymeric tertiary amines as stabilizers for polyurethanes |
US3476850A (en) * | 1966-04-05 | 1969-11-04 | Kuraray Co | Low elongation set spandex filaments and process for the preparation thereof |
JPS591700U (ja) * | 1982-06-28 | 1984-01-07 | スズキ株式会社 | 船外機における継手構造 |
-
1989
- 1989-04-17 DE DE3912510A patent/DE3912510A1/de not_active Withdrawn
-
1990
- 1990-04-04 ES ES90106457T patent/ES2072938T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1990-04-04 US US07/504,491 patent/US5057260A/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-04-04 DE DE59009228T patent/DE59009228D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1990-04-04 EP EP90106457A patent/EP0393422B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1990-04-17 JP JP2099471A patent/JP2909137B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1990-04-17 KR KR1019900005298A patent/KR0154332B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE59009228D1 (de) | 1995-07-20 |
DE3912510A1 (de) | 1990-10-18 |
KR0154332B1 (ko) | 1998-12-01 |
EP0393422A2 (de) | 1990-10-24 |
ES2072938T3 (es) | 1995-08-01 |
JPH02293413A (ja) | 1990-12-04 |
US5057260A (en) | 1991-10-15 |
EP0393422B1 (de) | 1995-06-14 |
KR900016512A (ko) | 1990-11-13 |
EP0393422A3 (de) | 1991-07-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU685271B2 (en) | Inherently light- and heat-stabilized polyamides | |
JP3843131B2 (ja) | フンタイト及びヒドロマグネサイト添加物を含有するスパンデックス | |
KR101166807B1 (ko) | 내열성과 항염소성이 우수한 폴리우레탄우레아 탄성섬유 및그의 제조방법 | |
EP0256470A2 (de) | Lineare Polyurethan-Elastomere und Verfahren zu ihrer Herstellung | |
CN100507111C (zh) | 一种制造气囊用无涂层织物的方法 | |
JPS6135283B2 (ja) | ||
JP2909137B2 (ja) | 水蒸気雰囲気中におけるセグメント化したポリウレタン―尿素エラストマーの紡糸 | |
JP2007510015A (ja) | 光および/または熱に対して安定化された組成物 | |
JP2006176772A5 (ja) | ||
US6232374B1 (en) | Spandex with low tackiness and process for making same | |
US5086150A (en) | Process for the production of puh elastomer threads and films resistant to light and exhaust gases and elastomer threads having the required composition | |
JP3026831B2 (ja) | セグメント化したポリウレタン尿素エラストマー溶液ならびにそれから製造したフイラメントおよびフイルム | |
US3154609A (en) | Production of crimped filaments | |
JP4112336B2 (ja) | 高度に均一なスパンデックスおよびスパンデックスの製造方法 | |
JPH08511585A (ja) | 硫酸バリウムを含むスパンデックス | |
US3047909A (en) | Process for treating elastic fibers | |
US5723080A (en) | Process for producing splittable elastane yarns | |
EP1088015B1 (de) | Polyurethanharnstoffe, polyurethanharnstofffasern und verfahren zu ihrer herstellung | |
JP2003504477A (ja) | 高められた強度を有するポリウレタン−尿素繊維 | |
US3979363A (en) | Method of producing polyurethane filaments | |
JP2004232185A (ja) | 塩素−耐性弾性繊維 | |
US5616675A (en) | Process of preparing elastomeric thread | |
JP3574707B2 (ja) | エラスタン繊維を乾式または湿式紡糸するための極めて濃厚なエラスタン溶液の粘度を調節する方法 | |
KR20010052482A (ko) | 폴리우레탄 우레아, 폴리우레탄 우레아 섬유 및 그의 제조방법 | |
JPS63219620A (ja) | ポリウレタン弾性繊維の製造方法 |