JP2904633B2 - 肺炎連鎖球菌からの多糖抗原 - Google Patents
肺炎連鎖球菌からの多糖抗原Info
- Publication number
- JP2904633B2 JP2904633B2 JP4053063A JP5306392A JP2904633B2 JP 2904633 B2 JP2904633 B2 JP 2904633B2 JP 4053063 A JP4053063 A JP 4053063A JP 5306392 A JP5306392 A JP 5306392A JP 2904633 B2 JP2904633 B2 JP 2904633B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polysaccharide
- range
- hours
- solution
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/02—Bacterial antigens
- A61K39/09—Lactobacillales, e.g. aerococcus, enterococcus, lactobacillus, lactococcus, streptococcus
- A61K39/092—Streptococcus
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/04—Antibacterial agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P19/00—Preparation of compounds containing saccharide radicals
- C12P19/04—Polysaccharides, i.e. compounds containing more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic bonds
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/60—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characteristics by the carrier linked to the antigen
- A61K2039/6031—Proteins
- A61K2039/6068—Other bacterial proteins, e.g. OMP
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Immunology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Mycology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Oncology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
ptococcus pneumoniae)(肺炎球菌(Pneymococci),
Pn)として分類されている本病原性細菌は本微生物の
莢膜多糖類(Pn−Ps)に基づいて84種の抗原型に
細別されている。これらの微生物に起因する疾病の状態
は肺炎、骨髄炎、中耳炎、菌結症及び慢性気管支炎の急
激な悪化、静脈洞炎、関節炎、及び血膜炎を含む。しか
し、これらの多数の疾病は84種の既知の分離菌の限ら
れた部分集団によって起こされるのである。それ故、最
も流行している病原性分離菌のPn−Psを含む多価ワ
クチンが、この種類の最も頻繁に報告された病原体を極
めて高率で防御することができる。
御的免疫応答を高めるのに効果があるので製造されてき
ている。例えば “ニューモバックス(PNEUMOVAX)(登
録商標)23”(肺炎球菌多価ワクチン、エム・エス・
ディ(MSD);ピー・ディ・アール(PDR)、19
90年版、1431頁参照)はその全ての菌がATCC
に寄託され、この発明のための出発物質の一つの可能な
供給源を提供している23種の肺炎球菌の異なる、非接
合多糖類を各50μg/ml含む液体組成物である。
“ニューモバックス(商標)23”は下記の独立し、非
接合多糖類の各々を含む:1、2、3、4、5、6B、
7F、8、9N、9V、10A、11A、12F、1
4、15B、17F、18C、19F、19A、20、
22F、23F、及び33Fであり、肺炎球菌の分離菌
の約90%に相当する。しかし、これらのワクチンは肺
炎球菌の感染に最も罹りやすい一部の人々:B−細胞免
疫無防備状態の人、年配者および免疫防御をT−細胞応
答に依存している2才以下の幼児にしか効果がない。非
接合多糖類はT−細胞免疫応答の不十分な誘導物質であ
るからPn−PsをT−細胞免疫応答を誘導できる免疫
源に変換することがこの攻撃目標である人々に十分な防
御を作成する鍵である。しかし、使用はこの個々の多糖
類集団又は接合形の多糖類に限定されない。例えば、妊
娠前又は妊娠中に1種以上の新規な接合物又は非接合P
n−Psを含むワクチンを雌の哺乳動物に投与すると、
そのワクチンが直接胎児又は乳児に投与されたのではな
くても発育期の胎児及び哺乳期の乳児を受動的に防御す
ることができる抗体が母体に発生する。更に、これらの
新規な非接合多糖類の混合物を含む組成物はこの発明の
新規なPn−Ps製造物の純度が向上したので入手可能
な組成物以上に性質を改良してきた。そして新規な非接
合ワクチンの調剤で有用性を証明すべきである。
モニアの莢膜多糖類の特に好ましい部分集合は、この肺
炎球菌亜類型の小集団が乳児及び幼児の肺炎球菌感染の
75−85%の原因であると評価されているので、亜類
型6B、23F、19F、14、18C、4、及び9V
に由来するものである。しかし、ここに示した方法は肺
炎球菌及びその他の細菌の多糖類の広い収集に適用でき
る。
疫抗原の調製に有用である。多糖類は一般的にそれら自
身の免疫性の低いことが見出だされているが、一旦免疫
原性蛋白質(PRO)に接合したものは極めて良好な免
疫抗原であることが示されている〔マールブルグ(Mar
burg)〕等、アメリカ合衆国特許No.4,695,62
4;4,830,852;4,882,317シュニールソ
ン(Schneerson)等、ニュー・ディベロップメント・
ウイズ・ヒューマン・アンド・ヴェテリナリー・ワクチ
ンズ(New Dev. with Hum & Vet. Vaccines)、7
7−94頁(1980年);シュニールソン等、ジャー
ナル・エクスペリメンタル・メディシン(J. Exptl.
Med.)、152巻、361頁(1980年);アンダ
ーソン(Anderson)、インフェクション・アンド・イ
ミュニティ(Infection and Immunity)、39巻、2
33頁(1983年)〕。しかし、このような接合体の
製造における重要な問題は多糖類出発物質の非均一性と
そのために生じる接合製造物の化学的に明確化すること
の困難さである。それ故、製造方法には出発物質が可能
な限り明確化されていること及び合成経路の各段階が製
造中間物として検査可能なことが必要である。ここに開
示する方法は接合に反応する化学的に高度に明確化した
Pn−Ps多糖類抗原を供給することによりこの必要性
を充たしている。それ故、Pn−Psの由来と同起源の
病原性に対して2才以下の乳児を免疫にするのに有用な
接合体の製造は本発明のPn−Ps製造物の新規な特徴
によって容易にされる。
リカン・ケミカル・ソサイアティ(J.Am. Chem. So
c.)、108巻、5282頁(1986年)、及びアメ
リカ合衆国特許No.4,695,624; 4,830,
852; 4,882,317〕は二属スペーサーを通し
て多糖類と免疫原性蛋白質を接合させる一つの手段を開
示した。本PROは付属の求核及び求電子基を示すよう
に誘導され(PRO*)、これと一対のPsは反対の反応
性を持つ付属基を示すように機能化された(Ps*)。
Ps*をPRO*と結合させることによりPsをPROに
共有結合させる(Ps−PRO)二属スペーサーが形成
された。酸加水分解により本二属スペーサーはアミノ酸
分析により定量される異常なアミノ酸として放出され、
それにより共有結合を証明する手段を提供する。
95,624;4,830,852及び4,882,317
で開示されたもの以上に改良したものである。改良点は
粗製のPn−Ps調製物により供給されるものよりは特
異的で、再現性があり、取扱いが容易な物性を持ち、増
加された溶解性、増加された濾過性、増加された純度
(集団特異性C−多糖類(C−PS)による汚染の減
少)及び減少された分子量、多分散性及び粘性を含むP
n−Ps出発物質の調製を含んでいる。新規Pn−Ps
の接合は最終製品の調製の一貫性と容易さの増加、改良
された抗原性、及び改良された純度の点で特許No.
4,695,624の方法によって示されたもの以上に改
良されている。特に従来技術の粗製Pn−Ps調製物に
比較して、本発明のPn−Psにおいては集団特異性C
−多糖類(CPs)及びペプチドグリカンの汚染が3−
20倍も減少していることが重要である。C−多糖類汚
染物質の存在は型特異性抗原に対して免疫応答を干渉す
るものではないが、抗C−多糖類抗体の生産が或る種の
未解決な肺炎球菌感染に見られる組織破壊と相関するか
もしれない。
国特許No.4,695,624;4,830,852;
4,882,317に開示されている以外の方法で共有接
合ワクチンを調製する実用性をもっていることが技術分
野で理解されることは明白である。
物は約1×105 から1×106 の分子量で多分散性が
1.0から1.4でありC−多糖類汚染レベルが型特異
性多糖類の3%以下で、肺炎球菌型特異性抗体結合は粗
製多糖類の型特異性調製物に比較してPn−Ps単位量
当り約70%から110%を有している。
造物はPn−Psの粗製調製物をPn−Psの抗原完全
性を維持するために前もって測定した終末点まで部分的
に加水分解することにより調製する。部分的に加水分解
したPn−Psをつぎに精製し多分散性を低下させる。
新規なPn−Psは精製したPn−Psの多価結合混合
物及びPn−Ps−免疫原性蛋白質(PRO)接合体
(Pn−Ps−PRO)の調製に有用である。新規のP
n−Ps化合物はPn−Ps由来の肺炎球菌亜類型によ
る感染に対して防御する免疫応答を顕在化させる。
に加水分解し、高度に精製したPn−Ps中間物は哺乳
類における肺炎球菌感染の防御に有用である。このT−
細胞依存接合体は哺乳類、特にB−細胞免疫無防備状態
の人、年配者、及び2才以下のヒト乳児の抗肺炎球菌免
疫応答を刺激するワクチン組成物で特に有用である。ナ
イセリア・メニンギチディズb(Neisseia meningitid
is b)からの外膜蛋白質複合物(OMPC)に結合した
本発明の新規なPn−Psを含む接合体は次の段階を含
む方法により製造される:即ち、ストレプトコッカス・
ニューモニア(肺炎球菌、Pn)の培養物から莢膜Pn
−Psを分離し、熱、音波による破壊、化学物質又は酵
素による処理、又は物理的に本Pn−Psを剪断するこ
とにより部分的に加水分解し、Pn−Psを分画して、
本Pn−PsをOMPC又はその他の担体蛋白質又は蛋
白質複合物に共有的に接合させる。
蛋白質のT−細胞依存接合物の調製における中間物とし
て有用な新規な部分的に加水分解され高度に精製された
抗原性的に型特異性の肺炎球菌莢膜多糖類(Pn−P
s)を提供することである。もう一つの目的は本発明の
新規なPn−Ps化合物を製造する方法を提供すること
である。もう一つの目的は本新規なPn−Ps化合物を
使用する方法を提供することである。これらの方法は次
のものを含む:抗肺炎球菌免疫応答の誘発に有用な免疫
原性接合物又は遊離多糖類組成物への組み込み;肺炎球
菌感染に対して受動的に乳児及び胎児を防御する母体免
疫応答の誘発。
莢膜多糖類(Pn−Ps)は異なる亜類種のストレプト
コッカス・ニューモニアの培養物に由来する抗原性多糖
類の調製物である。本Pn−Psはそれが由来する特別
な肺炎球菌亜類種に依存するが約1×105 から1×1
06 の平均分子量を持つ。一般的に本新規化合物の分子
量は出発物質として使用される組成Pn−Ps調製物と
比較して要因により2−10倍減少し、多分散性は約5
0%減少する。更に、本新規Pn−Ps調製物は約1.
0から1.4の分子サイズ・多分散性を持ち、C−多糖
類汚染レベルは約3%より下であり、抗原性指数は約
0.4から1.1である。この最後の数字は物理的又は
化学的分析によって検出されたPn−Ps量と比較した
比濁率分析によって検出されたPn−Ps抗原量として
計算される。粗製Pn−Psは1.0という値が与えら
れている(ATCCでの寄託物による)。比濁率分析に
は抗体による抗原の識別及び大部分が沈殿する抗原−抗
体複合物の形成の2つを含む。それ故、“抗原性指数”
0として登録されるべき沈殿形成に依存しない、抗体に
よる抗原の識別(例えば、抗体結合)を行うことが理論
的には可能である。しかし、本発明の新規Pn−Psは
抗原性指数が上記の範囲にある方法で調製する。これは
本発明により製造されるがこの範囲よりも低い抗原性を
持つPn−Psが有用ではないと言うのではない。平易
に言えば0.7よりも低い抗原性指数を持つPn−Ps
が有用な抗−Pn−Ps免疫応答を減少させるのに十分
な免疫原性を保持しているかどうかはまだ知られていな
いということである。更に、新規なPn−Psは抗肺炎
球菌免疫応答の発生に有用なPn−Ps−PRO接合体
を生産するために免疫原性蛋白質との接合に従い、遊離
の、T−細胞独立の多糖類エピトープに対して十分に免
疫応答を増加できない、ヒトを含む乳児哺乳類にとって
特に重要である。数種の新規なPn−Ps調製物の幾つ
かの物理的及び化学的特徴を下記の表Iと表IIに示し
たが、付随する記述はそれらの特徴の測定方法を示して
いる。下記に開示した方法は本発明のPn−Ps化合物
を製造するための一つの方法である。同様に、哺乳類の
抗肺炎球菌免疫応答を高めるのに有用なPn−Ps−P
RO接合物の調製にこの化合物を使用する一つの方法も
ここに開示している。
び化学的特徴には粗製の細菌培養物由来多糖類と比較し
て分子サイズが2−10倍減少していることが含まれ
る。この減少サイズは非接合Psの接合時及び接合後の
除去時に多糖類の取扱いを改良し、型特異性Pn−Ps
の精製度を高め、Pn−Ps分子サイズの多分散性を低
め、抗原性を本質的に不変にする。これらの新規なPn
−Psの特徴は化学的に高度に明確化され、型特異性の
高い抗原性Pn−Ps−PRO接合体の首尾一貫した形
成に役立たせるように使用する。
の測定により、拡散、沈降分離又はクロマトグラフ処理
及び数平均分子量、MN、により、粘度、氷点降下又は
沸点上昇のような束一的特性により比率MW/MNとして
得られる。この数値が一定のものに近づけば近づくほど
多糖類調製物はより均一となる。幾つかのPn−Ps調
製物の多分散性をここに示し、この均一性増加を達成す
るための好ましい方法も開示するものである。粗製の又
は部分的に加水分解したPn−Ps分割係数
イズ・エクスクリュージョン(分子ふるい)・クロマト
グラフィ(SEC)又は高性能サイズ・エクスクリュー
ジョン・クロマトグラフィ(HPSEC)によって測定
する。よって得られるKdは多糖類調製物の平均流体力
学量の基準である。Pn−Psの分子サイズは開示した
方法に従って物理的剪断により又は熱的、音波的又は化
学的加水分解により減少するのでPn−Psの溶出量、
Veは増加し、Kdも増加する。
ム・マトリックスはセファロースCL2Bゲル(ファル
マシアNo.17−0120である。カラムの容量(V
o)はブルー・デキストラン2000(ファルマシアN
o.17−0360−01)を使用して測定し、総浸透
量(Vi)は塩化ナトリウムのピーク量から測定する。
或る方法によりPn−Psサンプルを2.5mg/ml
蒸留水で調製し1mlの注入量を使用する。比率Vo/
Viは0.32−0.37の範囲になるべきである。デ
キストランT500(ファルマシアNo.17−032
0−01)に対するKdは0.37−0.49の間であ
る。好ましいHPSECシステムは、50℃に加熱した
7.5×600mmTSK G6000 PWカラムを
含む。
SECは溶出量測定機能として分析物の比較濃度を監視
する示差屈折計及び溶出量の測定機能として分析物の比
粘度を監視する示差粘度計と連動する。普遍的なキャリ
ブレイション・カーブ〔log(固有粘度は分子量を指定
する)対滞留量〕は一連の単分散の酸化ポリエチレン標
準物の分析により作成する。濃度と比粘度のプロフィル
はサンプルの分子量対溶出量プロフィルの計算に使用で
きるし、順番にMN及びMWの計算に使用し、それにより
多分酸性指数(MW/MN)を計算する〔ヨー,ダブリュ
(Yau, W.W.)〕及びレメンター、エス、ダブリュ(Rem
enter,S.W.) ジャーナル・オブ・リキッド・クロマト
グラフィ(J. Liq. Chromatog)、13巻、627−
675頁(1990年);ナジ(Nagy)、ジャーナ
ル・オブ・リキッド・クロマトグラフィ 、 13巻、67
7−691頁(1990年);ベノイト(Benoi
t)等、ジャーナル・オブ・ケミカル・アンド・フィジ
カル・トウム(J. Ch.Phys.Tome.,63,15
07−1514(1966)〕 本発明において固有粘
度は0.1M燐酸ナトリウム、pH7.2で測定した。
一旦、Pn−Ps調製物の平均分子量が決まれば、分子
当りの繰り返し単位量の平均数値は、ポリマーの分子量
を繰り返し単位量の分子量で割ることにより容易に測定
される(表II参照)。
解を行った各粗Pn−Psに対して抗原性統一性が消散
し始める終末点を決定することは重要である。この終末
点は粘度を当業界で既知の多くの免疫試験のいずれかと
関係づけることによって決定するのが便利である。好ま
しい方法では多糖溶液の一部をオキタロニー二重免疫拡
散検定により肺炎球菌亜型特異抗体を用いて測定する。
拡散後寒天中白色沈降バンドの出現は多糖の抗原として
の統一性がそのまま保たれているということである。よ
り定量的免疫検定は速度比濁分析によって得られる。
に散乱する光強度の変化速度を測定する。反応は光線が
通過する反応セル中で行なわれる。本願では特異抗体
(Ab)が特異抗原(Ag)即ちPn−Psと反応する
とき溶液中で生じる免疫沈降反応によって複合体が生成
される。Ag−Ab複合体の生成は最適比率のAg及び
Ab分子の存在に依存するために一定量のAbに対する
複合体生成の程度は最大レベルまでのAg量まで増加し
それ以上多量のAgは複合体生成量が減少する結果とな
る。従って一定レベルのAbを維持しAg濃度の増加に
よる光散乱を測定することにより標準曲線が生じる。試
料をその特異Abと標準曲線を展開するために用いた同
様の条件下で反応させる場合Ps(又は誘導化Ps)調
製物のAg濃度を計算することが可能である。
度と化学的又は物理的に得られる濃度(比色分析、屈折
率又は単糖類の全加水分析及び定量による−−以下参
照)との比較はPs試料の抗原性指数を与える。多糖類
の乾燥重量分析は粉末調製物の揮発性含有量が既知の場
合にのみ適当である。多糖類は吸湿性であることが周知
であり、揮発分を5〜30重量%で含有する可能性があ
る。そのような場合その乾燥重量は特に信頼できない。
かなり正確に多糖濃度を定量するために用いられる1方
法は比色検定でありこの検定は問題の多糖標準液で検定
する。例えばPn6B−Ps、Pn18C−Ps、Pn
19F−Ps及びPn23F−Psは全てディシュ(D
ische)及びシェトルス(Shettles)〔J. Biol. Ch
em. 第175巻、595〜603頁(1948年)〕の
メチルペントース検定によって定量することができる。
Pn4−Ps、Pn9V−Ps、Pn14−Ps及びP
n19F−Psはヘキソスアミン含有量によって定量し
Pn9Vもウロン酸含有量によって定量することができ
る。フェノール − 硫酸検定〔ズーボイス(Dubois)
等、Anal. Chem. 第28巻、350〜356頁(19
56年)〕は結合体調製中の工程試験の一部としてこれ
らのPn−Ps調製物の全てを定量するのに有用であ
る。使用される他の方法は分析物質量の尺度として屈折
率シグナルを用いるものでありこれも問題の多糖標準液
で校正する。比色検定は誘導化及び結合工程中に試料の
多糖含有量を監視するために用いられるがこの方法はH
PSEC−万能検定分析による多糖調製物の物理的確認
及び抗原性指数の計算に用いられる。出発粗Pn−Ps
は抗原性指数値1.0である。相対抗原性指数は実験用
試料に対して計算され0.4〜1.1、好ましくは0.7〜
1.1が十分であると思われる。多糖が加水分解及び分
画工程中に著しく精製される場合には抗原性指数1.0
以上を得ることが可能である。またサイズ縮小だけで多
糖分子のフレキシビリティを高めて抗原エピトープの立
体障害を減少させることにより調製物の抗原性指数を増
加させることができることは理論上可能である。これら
は加水分解、分画及び誘導化Pn−Ps試料の工程チェ
ックとして行なわれる。相対抗原性<0.4を有する試
料は除去する。即ち結合に用いない。肺炎球菌多糖類を
確認するのに有用である抗Pn−Ps抗体標品は入手可
能である。抗Pn−Ps抗体入手先としてはヘルスリサ
ーチ社アルバニーNY及びステーテンセルンインスチチ
ュートがある。また型特異抗Pn−Ps抗体は免疫源と
して市販の粗Pn−Psを用いて当業界で既知の方法に
従ってこの目的に調製することができる〔ベーカー(B
aker)等、イムノロジー第20巻、469頁(1971
年)、ブルック(Brooke)、 M. S. J. Immunol.
第95巻、358頁(1966年)、カーニー(Kearn
ey)、R.及びハラデー(Halladay)、W.J.Aus
t.J.Exp. Biol.Med. Sci. 第48巻、227頁(1
970年)、シュニアソン(Schneerson)、R.等、P
rog. アレルギー第33巻、144頁(1983年)、
ロビンス(Robbins)、J. B. Infect. Immun. 第
26巻、1116頁(1979年)〕。
ることの指標はPn−Ps調製物の正しい化学組成が維
持されていることである。例えばPn6B−Psは繰り
返し単位〔α−Gal(1−3)−α−Glu(1−
3)−α−L−Rhap(1−4)−D−リビトール−
5−PO4(2)〕を有するので炭水化物成分リビトール:
ラムノース:ガラクトース:グルコースのモル比は約
1:1:1:1である。この割合は例えば多糖を36%
フッ化水素酸で45〜65℃に於て約2時間次いで2M
トリフルオロ酢酸で100℃に於て約16時間加水分解
し、パルス電流検出による高性能アニオン交換クロマト
グラフィー処理することによって定量することができ
る。従ってほぼ等モル量の炭水化物成分を示す4本のピ
ークは全体性が維持されていることの指標である。実質
的に炭水化物成分の理論比は本発明の新規なPn−Ps
化合物全てに約20%以内で維持される。理論値からの
ずれは主として方法技術の限界によるものである。従っ
て全加水分解により
ース:ガラクトース:グルコース=約1:2:1:1比
を有し、 Pn14−PsはN−アセチル−グルコサミン:ガラク
トース:グルコース=約1:2:1比を有し、 Pn19F−Psはラムノース:マンノサミン:グルコ
ース=約1:1:1比を有し、 Pn18C−Psはグルコース:ガラクトース:ラムノ
ース:グリセロール:アセテート=約3:1:1:1:
1を有し、 Pn9V−Psはグルコース:ガラクトース:N−アセ
チル−マンノサミン:グルクロン酸:ガラクチュロン
酸:アセテート=約2:1:1:1:1:1.7比を有
し、 Pn4−PsはN−アセチル−マンノサミン:N−アセ
チル−フコサミン:ガラクトサミン:ガラクトース:ピ
ルベート=約1:1:1:1:1比を有する。更にPn
4−Psは最近Pn5−Psと同様に、HPLC分析で
同定して2−アミノニューモサミン(2−アミノ−2,
6−ジデオキシタロース)であると思われる成分を含有
することが見い出されている〔バーカー(Barker)等、
炭水化物研究(Carbohydrate Res.)224〜233頁
(1966年)〕。Pn19F−Psはもう1つ別の成
分恐らくヘキソサミンを有しこれは文献に報告されてお
らず最終的同定はまだ未決定である。これらの及び別の
理論上の多糖繰り返し組成物は次の参考文献J. E. G
バンダム(Van Dam)等、Carbohyd. Res. 第187
巻、267頁(1988年)、H.J.ジェンニングス
(Jennings)、Adv.Carbohyd. Chem. 第41巻、
155頁(1983年)及びこの中の参考文献J.C.
リチャーズ(Richards)及び M.ペリー(Perry)、
Bio Chem. Cell.Biol. 第66巻、758頁(198
8年)に報告されている。炭水化物成分のほかに問題の
Pn−Psのいくつかにはホスフェート、アセテート及
びピルベート側鎖基があり、これらのあるものは免疫優
性基である。これらの成分はそれ自体をモニターするこ
ともできる(実施例30参照)。単糖類の定量はまた試
料中の全Pn−Ps濃度を定量するのにも有用な手段で
ある。
は、多糖類において“構造的にエピトープ"と呼ばれて
いるものを保持することである〔例えばウェセルス(Wes
sels)、M.R.及びカスパー(Kasper)、D.L.J.
Exp. Med. 第169巻、2121〜2131頁(19
89年)参照〕。このレベルの抗原性は多糖の高分子量
形でのみ発現されると思われここに記載される方法はこ
の多糖免疫原性レベルの保存にも向けられる。
る。この数値は多糖調製物を全酸加水分解し、加水分解
物のクロマトグラフィーを行ってコリンを電導度で検出
することによって示すことができる。また非加水分解多
糖をNMRによってコリンを分析することができる。N
MR手法はC−Ps含有量を計算するためにラムノース
メチルシグナルに対するコリンシグナル比(ラムノース
を含有するPn−Ps用、他のPn−Psでは異なった
シグナル)を用いる。クロマトグラフィー法では電導度
検定によって定量した多糖含有量又はPn−Ps成分の
1種に対するコリンシグナル比を用いてC−Ps含有量
を計算する。いずれの方法でも既知濃度のコリン標準品
からC−Psの理論上の繰り返し構造を用い、1度コリ
ン濃度が知られている多糖標品に存在するコリンレベル
を直接計算することができる〔ハーマンス(Hermans)
等、Recl. Trav. Chim. Pays−Bas, 第107巻、
600頁(1988年)〕。Pn−Ps試料の多糖濃度
は当業界で既知の方法に従って測定される。例えば全多
糖濃度は多糖の全加水分解及び特異単糖濃度の測定によ
って求めることができる。C−Ps濃度を全多糖濃度と
比較することによってC多糖混入度(w/w)が求めら
れる。全多糖の3%(w/w)以下のC多糖レベルなら
ば容認できるが更に好ましいレベルは1%以下である。
2ロットのPn6B−Ps及び2ロットのPn23F−
Psの化学的および物理的性質を以下の表Iにまとめ
る。これらのデータは本明細書に記載される新規な方法
によって生じるロット間パラメーターの再現性を示す。
応する加水分解して分画した(Hyd+frac)化合物の化学
的及び物理的パラメーターを示す。表わされる数字は実
験誤差と調製される複合多糖化合物の検出限界内の近似
値である。
る: a)未精製肺炎球菌多糖、Pn−Psの単離; b)未精製Pn−Psの部分的加水分解又は機械的剪断
(shearing) c)本発明のPn−Ps生成物を製造するための、大き
さ及び純度に応じた、部分的に加水分解した肺炎球菌多
糖の分画化。
て、周知の方法〔実施例3、及びWilliams, C.
A.,及びChase, M.W.,“Methods in Immunol
ogy and Immunochemistry”(「免疫学と免疫化学にお
ける方法」)、Vol.I.Academic Press (196
7)〕によって未精製肺炎球菌多糖を回収する。病原体
は、PNEUMOVAX(商標)23に用いられる23
のすべての肺炎球菌多糖の未精製の製品として、ATC
Cから入手できる。これらの粉末状多糖を、この方法の
出発物質として用いてもよいし、または、病原体を成長
させて多糖を以下のように単離してもよい。すなわち、
簡単に言えば、この分野で肺炎球菌の成長を維持するの
に適当であることが知られている栄養培地内で細菌を大
規模培養した後に、未精製多糖を得る。フェノール又は
トルエン等の殺菌剤を加えて生体を殺す(実施例3)。
その後、2段階の多糖のアルコール分画化を行なう。最
初の段階では低濃度のアルコールを殺菌処理したものに
加えて、未精製Pn−Psは溶液に溶かしたまま、細胞
残渣及びC−多糖等の他の不要な不純物を沈殿させる。
つづいて、試行規模において前もって決定しておいた濃
度の水と混和するアルコールをさらに加えて、莢膜多糖
を沈殿させて、上澄み中にさらに残った不純物をとりの
ぞく。Pn−Psを水性媒質に再懸濁した後、核酸又は
タンパク質加水分解、あるいは溶媒抽出等の周知の方法
で不純なタンパク質と核酸をとりのぞく。未精製多糖を
アルコール沈殿させて回収し、乾燥して未精製Pn−P
sの粉末を形成する(実施例3)。
参照〕は、成人及び2才以上の子供を使用目標とした肺
炎球菌ワクチンを処方するために非結合状態で用いられ
ている。次の処理工程は結合体ワクチンの製造に有用な
ユニークな定義の化学的及び物理的性質(表II参照)
を有する新規な部分加水分解された精製Pn−Ps生成
物を生成させる。粗Pn−Psのサイズ縮小は、高純度
Pn−Ps生成物を得るための次の精製工程の成功に効
果がある。更に結合体を調製するために用いる場合、本
発明の新規なPn−Psを使用するときの結合は更に能
率がよい。これは粗多糖物質の水溶液が非常に粘性で可
溶性が不十分であり、その結合体が非常に不溶性である
ためである。そして、結合方法はこれ自体実施が困難で
あり、低収率の結合体が生じる。更に最終結合体からの
非結合Pn−Psの除去は、前結合Pn−Psがサイズ
の縮小、粘度の低下及び改良された溶解度を有する場合
に容易である。これは結合体調製物中の遊離Pn−Ps
の存在が、投与される結合体Pn−Psの実際の投与量
を推定することを困難にする点で重要であり、著しいT
細胞刺激作用を有する結合Pn−Psであるほど、非結
合Pn−Psの存在は免疫学的に“適切”なPn−Ps
の減少を示す。
n14−Psとして実施例4に示される通り、部分加水
分解の前又は後に、例えばアニオン交換クロマトグラフ
ィー、又は他のクロマトグラフィー法で精製することが
できる。クロマトグラフィー吸着−脱着は、正あるいは
負として使用することができる。正の方法では、Pn−
Psを樹脂に吸着させて溶液中に不純物を残し、Pn−
Ps脱着前に洗い流す。負の方法では、不純物をPn−
Ps溶液から吸着させて捨て、精製された状態の溶液中
Pn−Psを残す。また、Pn6B−Psとして実施例
2に示される通り、部分的熱加水分解又は他の既知の加
水分解手段、例えば化学的、酵素的又は物理的(例え
ば、高圧セル又は音波分解)手段に直接かけることもで
きる。溶液粘度又は高性能サイズ排除クロマトグラフィ
ーで都合よく測定される加水分解の標的終末点は、多糖
の抗原性が妨げられないようなパイロットスケールで各
々の多糖に対して予め決定される。上で述べたように抗
肺炎球菌型特異抗体を結合する名目上の能力は、同濃度
の粗Pn−Ps出発物質に示される結合の40%以上で
あることが良好とみなされる。部分加水分解は水性媒質
中、好ましくは5〜110℃で、約1〜48時間限定熱
処理によって達成される。5秒から5分の限定高エネル
ギー音波処理は、所望粘度又はKd終末点に達するのに
必要な回数だけ、冷却時間をおいて繰返す。音波加水分
解法は、熱加水分解より好ましく、多糖類は複合構造を
有する(以下参照)。多糖類の部分加水分解を行なう本
技術分野で既知の他の適当な手段も利用することができ
る。例えば酸による限定化学的加水分解、細胞内崩壊酵
素処理又はブレンダー、ミル又は高圧セルに於ける物理
的剪断もまた平均Pn−Ps鎖サイズを縮小するために
使用することができる。好ましい実施態様では、Pn−
Psをホモジナイザーに所定の温度約0〜30℃、圧力
約2,000〜15,000PSIで通過させて物理的
剪断にかけてサイズ、多分散性及び抗原性の望ましい特
徴を有するPn−Ps生成物を得る(実施例18参
照)。
ラフィーで都合よく測定される加水分解の標的終末点
は、多糖の抗原性が妨げられないようなパイロットスケ
ールで各々の多糖に対して予め決定される。上で述べた
ように抗肺炎球菌型特異抗体を結合する名目上の能力
は、同濃度の粗Pn−Ps出発物質に示される結合の4
0%以上であることが、反復単位の構造に関係のある配
列関連エピトープに加え、多糖のコンホメーションのエ
ピトープを含む点において良好とみなされる。これは実
質的に低いMN、MW又は繰り返し単位数/分子(表I
I)を有するPn−Psが、この方法で生成させること
ができず速度比濁検定の場合、上で決めた40%以上の
カットオフを反応させることができないようなPn−P
sが結合により動物の免疫原性であることができること
を言うのではない。これは型特異抗Pn−Ps抗体と結
合し沈殿させる著しい能力がないにもかかわらず、結合
状態の低分子量Pn−Psが哺乳類免疫系に認識され、
良好な型特異抗肺炎球菌応答を生じることができること
を言うのである。この場合“抗原性”は一定のPn−Ps
調製物の受容又は排除の操作基準としての“免疫原性”
に置き換わるべきである。しかしながら実際には方法制
御として生体内免疫原性パラメーターより試験管内抗原
性を使用することが最も便利である。
の多糖類に応用することができる。しかしながらPn6
B−Psは、広範囲の熱的サイズ縮小で抗原性を保持す
るが、Pn23F−Ps及び他の複合体多糖は構造上の
統合性を失い(グリセロール−リン酸側鎖)、音波処理
又は物理的剪断手段によって達成し得る穏やかなサイズ
縮小を必要とする。例えば、ゴーリンホモジナイザーで
の物理的剪断は、いくつかの理由で好ましい方法であ
る。まずこの方法は規模を拡大することができる。第2
に音波及び熱加水分解は一般に多分散性1.0〜1.5
を得るために加水分解されたPn−Psの追加分画を必
要とする。しかしながら物理的剪断方法は、一般に更に
分画せずにこの範囲に入る多分散性を有するPn−Ps
生成物を生じるが、純度を更に高め、多分散性とCPs
混入の減少を得るために分画してもよい。第3に物理的
剪断方法は、熱又は音波加水分解手段と比較した場合、
一定のPn−Psについて再現性及びスケール能力が高
いという長所がある。第4に物理的剪断方法は、音波又
は熱加水分解によって生成した同一サイズのPn−Ps
より一定のサイズに対して高い抗原性を保持することが
あるというPn−Ps生成物の生産に於ける利点がある
と思われる。
監視するのに便利な工程中のパラメーターであり、サイ
ズ縮小の程度を限定及び制御するために加水分解中に容
易に続けられる。Pn6B−Ps及びPn23F−Ps
の化学的及び物理的に区別できるロットは多糖を一致し
た標的終末粘度(上記表I参照)までサイズを縮小する
ことによって簡単に調製されている。このような工程中
の粘度測定の使用は、広範囲の粗多糖類に応用すること
ができ、得られたPn−Ps抗原性の特徴を変化させず
に加水分解サイズを減少させる。上述した通り、抗原性
の保持は例えばウフタロニー二重免疫拡散検定、速度比
濁分析又は当業界で既知の他の方法によって容易に確か
められる。0.9%塩化ナトリウム(食塩水)中数種の
Pn−Ps調製物の1mg/ml溶液の標的終末粘度を
以下の表IIIに示す。これらの数値は他のPn-Ps亜型
に同様に適用することができる。 表 III 粗及び加水分解Pn−Psの溶液粘度 Pn−Ps亜型 粗Pn−Psの粘度 標的終末粘度 (センチストークス) (センチストークス) Pn4−Ps 1.8 1.5−1.00 Pn6B−Ps 1.4 1.3−1.00 Pn9V−Ps 1.4 1.3−1.00 Pn14−Ps 1.2 1.1−0.95 Pn18C−Ps 2.0 1.5−1.00 Pn19F−Ps 1.4 1.3−1.00 Pn23F−Ps 1.6 1.5−1.00 ある肺炎球菌多糖類の場合には、部分加水分解の前又は
後にイオン交換工程のような別の精製工程を含むことが
有益である。Pn14−Psの場合には、この工程は音
波部分加水分解の前にアニオン不純物のWhatmanDE5
2による吸着によって達成される。わずかに中正である
多糖を加水分解に備えて上清画分として回収する。同様
の操作がPn7F−Psのような他の中性多糖にも適用
できることは当業者にとっては明らかである。
ズ縮小及び分画前は約900キロダルトン(KD)、後
は約300KDである。Pn23F−Psの各数値は前
が約100KD以上後が約400〜500KDである。
従って約500±約300キロダルトンまでのPn−P
sサイズの縮小が各Pn−Ps亜型工程のこの相の適当
な目標である。部分加水分解された物質を、所定濃度の
アルコールで再沈降させると以下の(c)項で記載され
る部分加水分解されたPn−Psを回収し更に精製する
ことができる。
画 Pn−Ps調製物の多分散性は、亜型特異Pn−Ps鎖
長の分散を示すばかりではなく、群特異C多糖並びに他
の混入物がPn−Ps調製物に残存していることも示し
ている。上で述べた通り、残留C多糖の混入は有用では
なく逆の免疫応答に関連することさえある。狭い範囲の
多糖平均分子サイズ(多分散性の低下)の選択は、サイ
ズ縮小後示差アルコール、例えばエタノール好ましくは
イソプロパノール(IPA)溶解によって達成するのが
便利である。この選択の根拠は、一定のPn−Ps調製
物に対してアルコール溶解度が鎖長に逆比例し、また分
子量に比例することである。従ってこの方法は、出発の
サイズ縮小Pn−Psより著しく改良された均一性を有
する一致した大きさの分子集団を量的に単離するのに良
好に適用されている。IPA分画の工程中制御は、Pn
−Psが沈降するIPAの範囲を予想するパイロット実
験を行なうことによるものである。抗体特定ネフェロー
ス検定は分画を監視するために使用して量的Pn−Ps
回収を確かめる。この改良により、多くの異種肺炎球菌
単離物に共通の、C多糖群特異多糖による混入は、粗P
n−Ps調製物に見られるレベルより約3〜20倍減少
する。更にPn−Ps調製物の分子サイズ多分散性は約
1.0〜1.4に付随して減少する。
る別の方法は、適当なサイズ排除樹脂、例えばCL−2
B樹脂又は200〜1000キロダルトン分子量範囲の
多糖を含み、分画することができる他の樹脂によるサイ
ズ縮小水性Pn−Psのクロマトグラフィーである。厳
密なサイズ排除マトリックスを用いるHPSECは、こ
の点で便利であり、分画能の遅れと増加を減少させる。
所定の粘度又は保持時間又はオンライン検出によるカラ
ムから溶離する画分の選択は、上で開示したサイズ、粘
度及び純度の望ましい特徴を有するPn−Ps分子集団
を得る。IPA又はクロマトグラフィー分画の別の工程
を用いたPn-Psの調製物は、化学結合工程中、更に
一致して行動して再現性のある特徴を有する結合体を生
成させる。Ps−Ps純度の付随した著しい増加も得ら
れ、特にCPsレベルは非常に低下する。上述の操作と
測定の結果としてPn−Ps中間体の好ましい特徴は上
記表IIに示した通りである。
のやり方で利用できる。1つの好ましい適用において
は、Pn−PsをT−細胞依存キャリアーに接合する。
この接合を行なう非常に好ましい方法の1つは、米国特
許第4,695,624号;第4,830,852号;
第4,882,317号;1991年1月28日提出の
米国出願第646,570号(Merck Case #181
08)に開示されている。本出願書中の実施例3,5,
7及びその他も参照のこと。1つの好ましい実施例にお
いては、接合生成物を水酸化アルミニウムゲルに吸着さ
せる。これは、たとえば、濃度20μg/mlのPn−
Psと当量の接合した保存溶液を製造して行なう。一定
量を滅菌した水で1:1、1:5及び1:10に希釈す
る。20μg/ml保存溶液の一定量を含めたこれら各
サンプルの一定量を、0.85mg/ml Al3+、1.
7%(w/v)NaCl及び100μg/mlチメロゾ
ールを含んだ水酸化アルミニウム希釈液で1:1に希釈
する。溶液のpHを1N NaOHで約7.5に調整し
て、その結果、Pn−Ps濃度10,5,2及び1μg
/mlの溶液とする。これら各調合物の約0.1〜0.
5mlの服用量が、様々の年齢や体重にわたる服用者に
対する投与に適している。前述のように処方した接合ワ
クチンが生後2〜3カ月のサルにおいて、Pn6B−P
s−OMPC、Pn19F−Ps−OMPC、Pn14
−Ps−OMPC及びPn23F−Ps−OMPCに対
するサブタイプ特異的な抗肺炎球菌多糖免疫反応をいち
じるしく高めることが知られている。さらに、Pn−P
s−OMPC接合ワクチンは、無胸腺症マウスにおい
て、T細胞依存性があることが知られている。
こで定義した特性を持つ他の多糖及びそれらの特性を持
つPsを作る方法は、部分的に加水分解して分画化した
肺炎球菌多糖以外の接合体の製造において有用な適用が
できる。そしてこれらの接合体を、他の病原体生物がひ
きおこす疾患の予防に用いることができる。たとえば、
新生児髄膜炎の原因であるBグループ連鎖球菌、幼児髄
膜炎の原因である髄膜炎菌(Neisseria meningitidis
B)又は、尿路、髄膜又は他の通性感染症の重要な原因
である大腸菌(E.Coli)を、多糖源として用いるこ
とができる。
用法は、1つ又はそれ以上の接合した形態の部分的に加
水分解して分画化したPn−Ps化合物を含む混合物の
製造である。このようにして、これらの化合物の純度を
向上させることによって、23価又は14価のワクチン
以上の混合物を製造することができる(“Physicians
Desk Reference”(「医師用卓上便覧」)1990年
版p1431参照)。このような混合物は、新規なPn
−Ps化合物それぞれを約50μg/ml含み、筋肉内
又は皮下に投与されるべきである。ここに掲げたどのP
n−Psサブタイプも、全服用量約25μg、つまり約
0.5mlで十分である。接合したPn−Psと遊離P
n−Psのいずれも、塩化ナトリウムに防腐剤を加えた
もの等の不活性担体の他に、さらにPedvax HIB(商
標)等の抗菌化合物、抗インフルエンザ抗原等の抗ウイ
ルス化合物、あるいは、アジュバント等の免疫調節物質
を含んでよい。これらの多糖及び多糖による共有結合接
合体はまた、複合ワクチン処方の重要な成分を提供す
る。このような複合処方には、たとえば、免疫学的効果
を有する量のFreundsアジュバントやRibiアジュバ
ント、又は免疫調節化合物、たとえばインターロイキ
ン、インターフェロン(Market Letter, Nov.30,
1987, p26〜27;Genetic Engineering New
s, Jan. 1988,Vol.8,p23等を参照)、あ
るいは付加的な免疫原を含んでもよい。好ましい実施例
において、免疫学的に効果のある量の本発明のPn−P
sを有する混合物は、B型肝炎、A型肝炎、非A非B型
肝炎、エイズ、ジフテリア、百日咳、破傷風、はしか、
おたふくかぜ、風疹、不活化したポリオ、水痘又はイン
フルエンザ菌(Haemophilus influenzae b)に対する
1つ又はそれ以上のワクチンとともに含まれる。ここに
述べたものの中から選んだ、加えるのが好ましいワクチ
ンは、Pevax HIB(商標)、Recombivax HB(商
標)、M−M−R(商標)、及び3価DTPワクチンの
中から選択する。本発明の新規なPn−Ps生成物の、
これらの及びその他すべての使用法は、当該説明の範囲
に含まれると考えるべきである。以下の実施例は、説明
をさらに明らかにするために示されるものであって、本
発明を制限するものと考えてはならない。
se, M.W., Methods of Immunology and Immunoch
emistry 1,52(1967))。ニューモコッカル
サブタイプの単離物はATCCから入手可能である。こ
の微生物は被包性、非運動性、グラム陽性、ランセット
形の血液寒天上でα溶血性である双球菌として同定され
ている。サブタイプは特異的抗血清を使用するクエリン
グ(Quelling)反応に基づき区別されている。主及び貯
蔵種子培養物は凍結されているかあるいは8℃以下にす
ることが好ましい。好ましい培養方法においては、貯蔵
培養物を ハート インフュージョン ブロス(Heart I
nfusion Broth)でもとに戻し、10%脱フィブリン化
したウサギ血液を含む、ハート インフュージョン寒天
上で培養し、37±2℃で約18時間インキュベートす
る。このプレート上の増殖物をハート インフュージョ
ン ブロスに再浮遊させ、この再浮遊した増殖物の一部
を10%脱フィブリン化したウサギ血液を含むハートイ
ンフュージョン ブロス100mlに接種し、37±2
℃で約18時間固定培養としてインキュベートする。1
00mlの液化培養物(処理種子(workingseed))の
純度をグラム染色した点及びハート インフュージョン
血液寒天プレート上の増殖に対する顕微鏡観察により調
べる。この処理種子を14日迄の間2−8℃で保存し
て、すぐに使用する。デキストロース(25g/リッタ
ー)を含むニューモコッカス接種原培養基(YUF)を
含む2リッターエルレンメイヤーフラスコあるいは適当
な容器に処理種子を接種し、37±2℃で約8〜24時
間固定インキュベートさせる。インキュベーション時間
は特に発育するストレプトコッカス ニユーモニアエの
タイプに依存して変わる。発酵のpHは光学密度1.5
〜4.0に到達する迄12%炭酸水素ナトリウム溶液の
断続的な添加により目標pH範囲6.0〜7.2を維持
するように調整する。光学密度は660nmでモニター
する。増殖物の試料を顕微鏡学的に観察し、血清学上の
凝集反応を純度のチェックのために行う。この段階の増
殖物を蒸留水、ニューモコッカス種子培地に対する成分
の乾燥充填物(YUF)、酵母エキス限外濾過物、UC
ON、及びデキストロース(約25g/リッター)の成
分からなる40リッターのニューモコッカス発酵培地を
含む種子発酵槽に移す。培養物を37±2℃で温和な攪
拌下約2−12時間インキュベートする。このpHを水
酸化ナトリウム溶液の断続的な添加により6.0〜7.
2に制御する。蒸留水、ニューモコッカス産生培地に対
する成分の乾燥充填物(YUF)、酵母エキス限外濾過
物、UCON及びデキストロース(約25g/リッタ
ー)の成分からなる525リッターのニューモコッカス
発酵培地を含む発酵槽を約50リッターの一つの2−1
2時間種子培養物で接種する。培養物を37±2℃で温
和な攪拌下6−30時間(この時間は発育のタイプに依
存する)インキュベートさせる。このpHを水酸化ナト
リウム溶液の断続的な添加により6.0〜7.2に制御
する。この発酵の光学密度を決定し、デキストロースが
もはやpHを変化させないように完全に利用された時に
発酵を終了させる。発酵終了後病原性微生物をすぐに中
和する。この中和は約1%の濃縮物にフェノールを添加
させ、周囲温度で2−12時間進行させることにより達
成される。
ルを中和した培養物に添加し、遠心分離により取り除
く。次いで粗製ポリサッカライドを更なる変性エタノー
ルの添加により上清液から浮遊させる。この固形物を遠
心分離により集め上清液を捨てる。核酸の混入はポリサ
ッカライドの中性水性溶液、例えば1−5%酢酸ナトリ
ウム、あるいは0.05Mリン酸緩衝液、への可溶化を
減少させるのでヌクレアーゼ及び0.01M塩化マグネ
シウムを添加する。約36℃で約60−120分後、p
Hを約8.0に調整し、トリプシンのようなプロテアー
ゼを蛋白質混入物の消化のために添加する。変性アルコ
ールあるいはイソプロパノールを使用する酢酸ナトリウ
ム中のポリサッカライドの再浮遊、続く蒸留水での再可
溶化により更なる不純物を除去する。約8℃でのセトリ
モニウム臭化物の添加により不純物を浮遊させ遠心分離
により除去する。酢酸ナトリウム及び一部分の変性アル
コールあるいはイソプロパノールの添加は更なる不純物
を除去させる。ポリサッカライドは更なるアルコールの
添加及び遠心分離により回収される。この浮遊物を白色
粉末が得られるまで無水エタノールで洗浄する。このポ
リサッカライドを濾過によって集め、無水エタノール及
びアセトン洗浄、真空下での乾燥により粗製Pn−Ps
を粉末として得る。
製 (1)熱加水分解:粗製Pn6N−Ps粉末の3.0g
部分を攪拌しながら室温で約4時間1200mlの生理
食塩水(0.9%NaCl)に溶解させ、4℃で一晩保
存した。次いで この溶液をコールドフィンガー(cold-
finger)還流冷却器中100℃で24時間加水分解し、
室温まで冷却した。酢酸ナトリウム試薬(59.7g)
を最終濃度3%(w/v)になるように添加した。 (2)血清学的プローブ:試料10ml部分につき、イ
ソプロパノール(IPA)分別予備研究及び抗体指示終
点ネフェローゼ検定を行ったところ、Pn6B−Psは
40−50%IPAで浮遊することを示した。 (3)第一IPA添加:加水分解した試料(容量121
0ml、上記工程1から)を932mlIPAの添加
(室温で攪拌しながらの滴下)により43.5%IPA
にした。この試料を15−30分間攪拌させ、次いで1
1000xgで30分間遠心分離(ベックマンJA−1
0ローター;8000rpm;20℃)した。この不毛の
ペレットを250mlオムニミックスジャー(Omnimix
jar)中無水エタノールで摩砕し、次いで60ml焼結
ガラス漏斗上で集めた。この浮遊物を直接漏斗上で無水
エタノール、次いでアセトンで洗浄し、CaCl2上室温
で真空乾燥して分析用試料を調製した。 (4)第二IPA添加及び産生物回収:43.5%IP
A上清液(容量2020ml、上記工程3から)を室温
で攪拌しながら93.5mlIPA滴下により46.0
%IPAにした。この試料を熟成し、上記工程3でのよ
うに遠心分離した。このペレットを上記工程3でのよう
に摩砕、採集、洗浄、乾燥した。このPn6B−Psは
1650mgであり、Kdは0.62であり、3.3%
のリンを含んでいた。
−Ps−OMPC
ンンモニウム樹脂(ダウエックス50(Bu4N+))の
調製 ダウエックス50×2(200−400メッシュ)H+
型(72g)を水にスラリーさせ、カラムに充填し、
水、6N HClの順で洗浄し、次いで流出液がpH紙
で中性になるまで水で洗浄した。水酸化テトラブチルア
ンモニウムの10%水溶液を流出液が強アルカリになる
までカラムに通した。最後に、流出液が再び中性になる
まで水をカラムに通過させた。
g)(物理特性に対する表IPn6B−Psロット1参
照)を滅菌蒸留水(60ml)に溶解し、この溶液を全
ての固体が溶液になるまで(1.5時間)電磁的に攪拌
した。このポリサッカライド溶液を洗浄した樹脂に載せ
重力により通過させた(4.5時間)。このカラムを水
(10−12ml)洗浄し、合わせた流出液を凍結乾燥
して640mgの乾燥Pn6B−Psテトラ−n−ブチ
ルアンモニウム塩、Pn6B(n−Bu4N+)を得た。
ホキシド(DMSO)(24ml)に溶解し、電磁的に
30分間攪拌させて全ての固体が溶液になった。この混
合物に1,1’−カルボニルジイミダゾール(44.2
mg)を添加し、反応物を室温で攪拌した(60分)。
別のフラスコにおいて、水(16ml)中のブタンジア
ミン二塩酸塩(BuA2 2HCl,1.022g)の溶
液を10NNaOHの添加により塩基性にした(pH1
0.2)。この溶液を0.2μm滅菌フィルターに通過
させ、氷浴中で冷却した。活性化ポリサッカライドを含
む熟成したDMSO混合物を冷却BuA2 2HCl溶液
に、ゆっくり一定の流れで加え、得られた溶液を0℃で
攪拌した(15分)。この反応混合物を室温まで暖め、
更に1時間攪拌し、その後透析管に移して以下の条件で
透析した(4℃):1)15リッター、0.1M、pH
7.0、りん酸ナトリウム緩衝液、6時間;2)15リ
ッター、0.01M、pH7.0、りん酸ナトリウム緩
衝液、12時間;3)15リッター、0.01M、pH
7.0、りん酸ナトリウム緩衝液、9時間;4)15リ
ッター、蒸留水、17.5時間; 透析管の内容物を凍結乾燥して222mgのPn6B−
1,4-ブタンジアミン(Pn6B−BuA2)を得た。
この物質約5mgのNMR(300MHz、D2O)
は、Pn6B−Psのブタンジアミンメチレン及びラム
ノースメチルプロトンの共鳴の積分を比較することによ
り、100Pn6B−Ps繰り返しモノマー単位当り2
2ジアミン残基を載せていることを示した。
1Mコルトホッフホウ酸−りん酸緩衝液(21ml)に
溶解し、この混合物を溶液になるまで30分間電磁的に
攪拌した。この水溶液にアセトニトリル(2.6ml)
中のp−ニトロフエニルブロモアセテート(210m
g)からなる混合物を添加し、反応物を一晩攪拌した
(20時間、4℃)。この溶液を透析管に移して以下の
条件で透析した(4℃):1)15リッター、滅菌蒸留
水、12.3時間;2)15リッター、滅菌蒸留水、
8.25時間;3)15リッター、滅菌蒸留水、5.5
時間;この内容物から1.7mlを検定(NMR及びH
PSEC−ユニバーサル口径測定あるいは分子サイズ分
析)のために取り出し、次いで乾燥したpH8のりん酸
ナトリウム緩衝塩(0.1M、pH8のりん酸ナトリウ
ム溶液の凍結乾燥により調製)0.449gを加えた。
完全に溶解した後(30分)、この溶液を0.2μm滅
菌フィルターに通過させてPn6B−BuA2−BrA
cのpH8を得た。
10ml遠心管中での超遠心分離(4℃、43krp
m、2時間)により小球化させた。各々のペレットを3
mlの滅菌フィルター(0.22μm)したチオール化
混合物(pH11.09、Na2B4O7緩衝液(30m
l)中のN-アセチルホモシステインチオラクトン塩酸
塩(164mg)、エチレンジアミンテトラ酢酸二ナト
リウム塩(255mg)及びジチオトレイトール(53
mg)からなる)に再懸濁させた。この再懸濁ペレット
をホモジナイズし(ダウンス)、合わせ、容器を脱気し
て窒素で被い、一晩(19時間室温で熟成させた。この
溶液を3個の超遠心管に分け、1MKH2PO4を加え、
蛋白質を小球化した(4℃、43Krpm、2時間)。
このペレットを0.1Mりん酸ナトリウム、pH8緩衝
液(30ml)に再懸濁させ、ホモジナイズし(ダウン
ス)、再小球化した(4℃、43Krpm、2時間)。こ
の滅菌蛋白質ペレットを濾過したPn6B−BuA2−
BrAc溶液中での再懸濁に使用した。エルマン(Ellm
an)試験をすぐに行い、SH価は34μmolを示し
た。この反応混合物を脱気して、窒素で被い、91時間
室温で熟成させた。この蛋白質をpH8.0、0.1Mり
ん酸ナトリウム緩衝液5ml中のN−エチルマレイミド
(75mg)からなる(0.22μm滅菌フィルター)
溶液1mlの添加によりキャップ化した。この混合物を
室温で4時間熟成し、その後、N−アセチルシステアミ
ン(0.22μm滅菌フィルター化)300μlを添加
し、この溶液を更に19.5時間熟成した。この滅菌キ
ャップ化接合体を4個の遠心管に分け、0.1M、pH
7りん酸ナトリウム緩衝液を加え、超遠心分離(4℃、
43Krpm、2時間)により小球化した。次いで滅菌
pH7、0.1M NaPO4緩衝液(42ml)中で再
懸濁させ、ホモジナイズ(ダウンス)した。前記したよ
うな再遠心分離の後、このペレットを滅菌蒸留水全量5
0ml中ダウンスホモゲナイザーで再懸濁させた。4℃
で17時間熟成後、接合調製物をTJ−6遠心機TH4
ローターで1000rpm、3.5分間遠心分離して、
少量の沈降物を除去した。この最終生成接合浮遊物を蛋
白質(ローリー)、Pn6B−ポリサッカライド(フェ
ノール/硫酸)、非接合ポリサッカライド(サイズ排除
クロマトグラフィー−速度ネフェロメトリー)及びアミ
ノ酸(アミノ酸分析)に対して検定した。その結果は以
下の様であった。 Pn6B−ポリサッカライド 0.33mg/ml 蛋 白 質 2.2 mg/ml Pn6B−Ps/OMPC 0.15 フリーPn6B−Ps <5領域% S−カルボキシメチルホモシステイン/リジン 7.7 % S−カルボキシメチルシステアミン/リジン 1.6 %
4−Psの調製 (1)陰イオン交換樹脂での処理:Pn14−Ps粉末
の2.81g部分を攪拌しながら室温で約4時間112
4mlの蒸留水に可溶化させ、次いで4℃で一晩保存し
た。この溶液を蒸留水中約15時間予備膨張させたDE
52(ワットマン、ジエチルアミノ−エチルセルロー
ス)pH約5−6、60gに加えた。このスラリーをプ
ラットホームシェイカー上室温で約15時間優しく振動
させた。その後、ベックマンJA−10ローターで50
00rpm、20℃、15分間遠心分離した。更にこの
上清を焼結ガラス漏斗(150ml、培地孔)に通して
清涼化し2リッターのサイドアームフラスコに集めた。 (2)超音波加水分解:DE52処理Pn14−Ps
(容量1100ml、上記工程1から)を氷浴上プラス
チックビーカー中ブランソン超音波機(1.5インチプ
ローブ、8にセット)で2分間超音波をあてて分解させ
た。粘度を測定しながらこの試料を約15分間冷却し、
次いで更に1分間隔で超音波をあてて分解した。最終超
音波処理後には粘度の終点は1.096センチストロー
クに達した。この加水分解した試料を室温にし酢酸ナト
リウム試薬(18.0g)を加えて最終濃度1%(w/
v)にした。 (3)血清学的プローブ:試料10ml部分につき、イ
ソプロパノール(IPA)分別予備研究及び抗体指示終
点ネフェローゼ検定を行ったところ、Pn14−Psは
35−45%IPAの間で浮遊することを示した。 (4)第一IPA添加:加水分解した試料(容量109
0ml、上記工程2から)を706mlIPAの添加
(室温で攪拌しながらの滴下)により39.3%IPA
にした。この試料を15−30分間攪拌させ、次いで1
1000xgで30分間遠心分離(ベックマンJA−1
0ローター;8000 rpm;20℃)し、上清を捨て
た。この不毛のペレットを250mlオムニミックスジ
ャー中無水エタノールで摩砕し、次いで60ml焼結ガ
ラス漏斗上で集めた。この浮遊物を直接漏斗上で無水エ
タノール、次いでアセトンで洗浄し、CaCl2上室温で
真空乾燥し分析用試料を調製した。 (5)第二IPA添加及び産生物回収:39.3%IP
A上清液(容量1712ml、上記工程4から)を室温
で攪拌しながら73.5mlIPA滴下により41.8
%IPAにした。この試料を熟成し、上記工程4でのよ
うに遠心分離した。このペレットを上記工程4でのよう
に摩砕、採集、洗浄、乾燥した。このPn14−Ps産
生物は1399mgであった。 (6)透析及び凍結乾燥:上記工程5からの試料の一部
分(1385.6mg)を554ml蒸留水中室温で2
−3時間可溶化させた。この溶液(2.5mg/ml)
を透析管(12000MW切断物;45mm)に移し、
蒸留水を2回変えながら蒸留水で27時間透析した。次
いでこの透析試料を凍結乾燥フラスコに移し、ドライア
イス/メタノール浴で外側を凍結させ、乾燥するまで2
−1/2日間バーチス(フリーズモービル)凍結乾燥機
で凍結乾燥した。最終Pn14−Ps生成物の回収率は
1326.8mgであり、Kdは0.56であった。こ
の開示から、他の中性Pn−Psサブタイプ、例えばP
n7F−Psはここで開示した方法によって調製するこ
とができ、また中性ポリサッカライドでもあるPn14
−Psに関して接合できることは当業者にとって明らか
であろう。
アミン誘導体(Pn14−BuA2)の製造: P2O5上で3時間真空下においたPn14−Psの41
0mgをジメチルスルホキシド(DMSO)26mlで
被い、0.75時間攪拌して溶解した。これにカルボニ
ルジイミダゾール62mgを加え、得られた溶液を室温
にて80分間攪拌した。H2O 38.5ml中に1,4
−ブタンジアミンジヒドロクロリド(BuA2・2HC
l)1.067gを含む溶液を調製し、そのpHを2.
5NのNaOHで10.20に調節した。この溶液をM
illex 0.2μmGVフィルターを通して濾過し、氷浴
中で冷却した。上記熟成DMSO溶液を上記冷却BuA
2 溶液に加え、そのまま氷浴中でさらに10分間攪拌し
た。次いで、室温にて50分間静置し、その後に溶液を
長さ12インチのSpectrapor 2透析チューブ2本に入
れ、液面より1cm上をクリップでとめて、1)pH
7.0の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液15リットル
で16.5時間、2)pH7.0の0.1Mリン酸ナト
リウム緩衝液15リットルで8時間、3)pH7.0の
0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液15リットルで8時
間、4)H2O 15リットルで17.5時間透析を行っ
た。次いで、これを凍結乾燥し、Pn14−Psの1,
4−ブタンジアミン誘導体(Pn14−BuA2)21
0mgを得た。試料約5mgのNMRスペクトルは、多
糖100繰返し単位当り約31個のブタンジアミン残基
が“負荷”されていることを示し、これはブタンジアミ
ンメチレンおよび(Pn14−Ps)N−アセチルメチ
ルの共鳴の積分値の比較によって特徴づけられた。
ブタンジアミン誘導体(Pn14-BuA2−BrAc)
の製造: Pn14−BuA2 (210mg)をpH9.0の0.
1Mホウ酸塩−リン酸塩緩衝液36ミリリットルで被
い、2.5時間攪拌して溶液を得た。次ぎに、アセトニ
トリル4ミリリットル中p−ニトロフェニルブロモアセ
テート195mgを加えた。得られた混合物を4℃で2
1時間攪拌した。次いで、これをSpectrapor 2チュー
ブ中で、1)蒸留水15リットルで6時間、2)蒸留水
15リットルで14.5時間、3)蒸留水15リットル
で6時間透析した。バッグの透析物から2.0ミリリッ
トルを取って分析用に供し、次いで乾燥したpH8.0
リン酸塩緩衝塩492mg(pH8.0の0.1Mリン
酸ナトリウムを凍結乾燥して調製)を加えた。溶液を2
つの0.2μm Corning フィルターで濾過し、pH
8.0のPn14−BuA2−BrAc水溶液(43ミリ
リットル)を得た。
rAc−Psへの結合: OMPC(濃度3.2mg/ミリリットル)15ミリリ
ットルを5本の10ミリリットル遠心チューブに入れ、
Beckman 80 Ti ローター中、43,000rpm(4
3K)、4℃にて2時間遠心した。Na2B4O7緩衝液
(pH11.0)30ミリリットル中にEDTA(エチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム塩)350mgおよび
ジチオトレイトール(DTT)64mgを溶解してチオ
ール化混合物を得た。N−アセチルホモシステインチオ
ラクトン346mgを加え、溶液を0.2μm Cornin
g フィルター(カップ型)で濾過した。上記遠心からの
各ペレットを濾過したチオール化混合物3ミリリットル
でそれぞれ取り出し(全量15ミリリットル)、Dounc
e ホモジナイザーに移して再び懸濁させた。チューブに
はチオール化溶液をさらに5ミリリットル用いて順に移
すことにより洗浄した。この洗浄工程をさらに5ミリリ
ットルのチオール化溶液を用いて繰り返した。合わせた
洗浄液はDounce に入れてホモジナイズし、再懸濁物
(25ミリリットル)を全量100ミリリットル丸底フ
ラスコに移した。隔膜でシールし、Firestoneバルブを
用いて空気をN2 で置換した後、反応混合物を21時間
静置した。次いで、反応混合物25ミリリットルを3本
の遠心チューブに分け、それぞれの上に1MのKH2P
O4(水溶液)を入れて43Krpmおよび4℃にて2
時間遠心した。上澄液を除去し、ペレットをpH8.0
の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液に再懸濁した(再懸
濁液の最終体積は全量で30ミリリットル)。次ぎに、
第2の超遠心(2時間、4℃、43Krpm)を行っ
た。上澄液を除去した後、ペレットを上記で調製した濾
過されたPn14−BuA2−BrAc溶液中にDounce
法により再懸濁した。この時点でのEllman 検定は全部
で23マイクロモルのチオールを示した。Pn14−B
uA2−BrAc溶液の濾過はチオール化蛋白質の再懸濁
の直前に行うことに注意する必要がある。生じた反応
(すなわちPn14−BuA2−BrAcとチオール化O
MPCとの反応)はN2箱中で(脱気して)N2下、室温
にて114時間静置した。次いで反応を次のようにして
封止(cap)した(すなわちPn14−PsおよびO
MPC上の反応部位を不活化する)。pH8.0の0.
1Mリン酸ナトリウム緩衝液5mL中にN-エチルマレ
イミド(NEM)75mgを含む溶液を0.22μmフ
ィルターで濾過し、その1mLを上記反応混合物に加え
て4時間静置した。次に、0.22μmフィルター(M
illex GV)で濾過したN−アセチルシステアミン溶液
(pH8の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液2.1mL
中に900μLを溶解したもの)1mLを加え、混合物
をさらに22.5時間静置した。封止した反応混合物
(35ミリリットル)を4本の遠心チューブに分けて遠
心した(43K、2時間、4℃)。ペレットを40ミリ
リットルTED緩衝液(0.1Mトリス、0.01M E
DTA、0.5%DOC、pH8.5)中に再懸濁さ
せ、室温にて19時間静置した。次いで、溶液を遠心し
た(43K、2時間、4℃)。ペレットをpH8の0.
1Mリン酸ナトリウム緩衝液40ミリリットルに再懸濁
し、その後再び遠心した(43K、2時間、4℃)。こ
れらのペレットを蒸留水44ミリリットル中に再懸濁
し、4℃にて17時間静置した。低速遠心(1000r
pm、3.5分)で小さなペレットが得られ、これを捨
てた。上澄液を除去するとバルクの結合体が43ミリリ
ットル得られ、これは次のような分析特性を有してい
た。 試 験 結 果 a.Ps含量 387mcg/mL b.蛋白質 1300mcg/mL Ps/蛋白質比(計算値) 0.30 c.遊離Ps <5面積% d.アミノ酸分析 SCMHC/リシン 9.8 % SCMC/リシン 3.5 %
gを室温で約4時間攪拌して食塩水(0.9%NaC
l)1200mLに溶解した。次いで溶液を氷浴中のプ
ラスチックビーカー内でBranson Sonifier(1.5イ
ンチプローブ、設定8)を用いて3分間隔で合計15分
間超音波処理した。各間隔ごとに粘度をチェックした。
15分間の後、さらに5分間超音波処理を行って最終粘
度1.206センチストークスを得た。加水分解した試
料を室温に戻し、酢酸ナトリウム試薬(58.4g)を
最終濃度3%(w/v)まで加えた。 (2)血清学的プローブ:イソプロパノール(IPA)
分別試験および抗体指示終点Nephelose検定(antibody
-directed end-point Nephelose assay)を試料の10
mLについて行い、Pn23−Psは35〜45%IP
Aで沈殿することが示された。 (3)第1のIPA添加:加水分解した試料〔体積=1
165mL、上記工程(1)からのもの〕にIPA81
0mLを加えて(室温にて攪拌しながら滴下)41.0
%IPAとした。試料を15〜30分間攪拌し、次いで
11,000xgで30分間遠心した(Beckman JA
−10ローター;8,000rpm;20℃)。排出ペ
レットを250mLのOmnimixジャー中にて無水エタノ
ールで摩砕し、次いで60mL焼結ガラスファネル上に
捕集した。この沈殿を直接ファネル上にて無水エタノー
ル、次いでアセトンで洗浄し、室温にてCaCl2 上で
減圧乾燥して分析用に供した。 (4)第2のIPA添加および生成物の回収:上記の4
1.0%IPA上澄液〔体積=1925mL、上記工程
(3)からのもの〕に室温で攪拌しながらIPA85.
0mLを滴下して43.5%IPAとした。工程(3)
と同様にして試料を攪拌し遠心した。さらに工程(3)
と同様にしてペレットを摩砕し、捕集し、洗浄し、乾燥
した。Pn23F−Ps生成物は1795mgであっ
た。 (5)透析および凍結乾燥:上記工程(4)からのPs
試料15111−39−2の一部(1779mg)を室
温にて3〜4時間かけて蒸留水712mLに溶解した。
溶液(2.5mg/mL)を透析チューブ(分画分試料
12,000;45mm)に移し、4℃にて27時間蒸
留水で透析した。この間に蒸留水は2回交換した。次い
で試料を凍結乾燥フラスコに移し、ドライアイス:メタ
ノール浴中でシェル凍結し、Virtis(Freezemobile)
凍結乾燥器上で2〜3日凍結乾燥した。最終Ps生成物
の回収量は1703mgであった。最終生成物はKd=
0.60を有していた。
メッシュ) テトラブチルアンモニウム形樹脂〔Dowex
50(Bu4N+)〕の製造: H+形のDowex 50×2(200−400メッシュ)7
2gを水でスラリーとし(この過程で用いた水はすべて
パイロジェンフリーの無菌蒸留水である)、カラムに充
填し、順に1〕H2O 800mL、2〕6N HCl 4
00mL、3〕H2O 300mL(流出液がpH試験紙
で中性になるまで)、4〕10%水酸化テトラブチルア
ンモニウム水溶液(流出液がpH試験紙で強アルカリ性
になるまで)、5〕H2O 750mLで洗浄した。
モニウム形〔Pn23F(Bu4N+)〕 の製造: Dowex 50×2(Bu4N+)の34mLカラムをH2O
70mLで洗浄した。サイズをそろえたPn23F−
Psの450mgをH2O 50mLで被い、0.5時間
攪拌した。この溶液をカラムに加え、重力で通過させた
(約2時間)。ここで真空をカラムの底にかけて、さら
に1時間(真空下で)流出を続けた。カラムをH2O 2
5mLで洗浄し、合わせた流出液を凍結乾燥して、Pn2
3F(Bu4N+)塩0.5gを得た。これを真空デシケ
ーター中P2O5上で約17時間保存した。
ジアミン誘導体(Pn23F-BuA2) の製造: 上記工程bからのPn23F(Bu4N+)0.5gをジメ
チルスルホキシド(DMSO)25mLで被い、15分
間攪拌して溶解した。これにカルボニルジイミダゾール
(CDI)22mgを加え、得られた液を室温で0.5
時間攪拌した。H2O 32mL中に1,4−ブタンジア
ミンジヒドロクロリド(BuA2・2HCl)507m
gを含む溶液を調製し、pHを2.5N NaOHで1
0.23に調節した。この溶液をMillex 0.2μmG
Vフィルターで濾過し、氷浴中で冷却した。静置してお
いた上記DMSO溶液を冷BuA2 溶液に加え、さらに
1時間氷浴中で攪拌した。次いでこれを室温で1時間静
置した後、溶液を12インチのSpectrapor 透析チュー
ブ2本に入れ、液面から上に1cmのところをクリップ
でとめて、1)pH7.0の0.1Mリン酸ナトリウム緩
衝液15Lで16時間、2)pH7.0の0.01Mリン
酸ナトリウム緩衝液15Lで10.5時間、3)pH
7.0の0.01Mリン酸ナトリウム緩衝液で12.5時
間、4)H2O 15Lで10.5時間の順に透析を行っ
た。次いでこれを凍結乾燥してPn23F−Psの1,
4−ブタンジアミン誘導体(Pn23F-BuA2)22
0mgを得た。約6.9mgのNMRスペクトルは多糖
100繰り返し単位当り約23.5個のブタンジアミン
残基の“負荷”をしめし、これはブタンジアミンメチレ
ンおよび(Pn23Fの)ラムノースメチルの共鳴の積
分値の比較により特徴づけられた。
化ブタンジアミン誘導体(Pn23F−BuA2−Br
Ac)の製造: Pn23F−BuA2−(214mg)をpH9.0の
0.1Mホウ酸塩−リン酸塩緩衝液23mLで被い、3
0分間攪拌して溶液を得た。次に、アセトニトリル6m
L中のp−ニトロフェニルブロモアセテート230mg
を加えた。得られた混合物を4℃で23時間攪拌した。
次いで、Spectrapor2チューブ内で、1)H2O 15
Lで8時間、2)H2O 15Lで12時間、3)H2O
15Lで6時間透析した。透析後のバッグ内容物から
1.5mLを評価用にとっておき、pH8.0のリン酸
塩緩衝塩乾燥物(pH8.0の0.1Mリン酸ナトリウム
溶液を凍結乾燥して調製)490mgを加えた。溶解に
は約15分間を要し、その後0.2μmCorning フィ
ルターで濾過してpH8.0のPn23F−BuA2−
BrAc水溶液を得た。
BrAc−Psとの結合: OMPC(3.1mg/mL)60mLを10mL遠心
チューブ6本に入れ、Beckman 80 Ti ローター中
にて43,000rpm(43K)、4℃で2時間遠心
した。EDTA(エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
塩)260mgおよびジチオトレイトール(DTT)5
2mgをNa2B4O7 緩衝液30mLに溶解してチオー
ル化混合物を調製し、チオラクトンを加えた後に溶液を
0.2μmCorning フィルター(カップ型)で濾過し
た。上記遠心からの各ペレットを濾過したチオール化混
合物3mLを用いてそれぞれ取り出し(全量20m
L)、Dounce ホモジナイザーに移して再懸濁した。各
チューブにさらに6mLのチオール化溶液を順に移動さ
せてそれらを洗浄した。この洗浄法をさらに4mLのチ
オール化溶液を用いて繰り返した。合わせた洗浄物をD
ounce でホモジナイズし、再懸濁物の全量(28mL)
を100mL丸底フラスコに移した。隔膜でシールし、
Firestone バルブを用いて空気をN2で置換した後、反
応混合物を19時間静置した。この反応混合物28mL
を3本の遠心チューブに分け、それぞれの上に1Mリン
酸カリウム(水溶液)を加えて、Beckman 80Tiロー
ター中、43Krpmおよび4℃で2時間遠心した。上
澄液を除去し、ペレットをpH8.0の0.1Mリン酸
ナトリウム緩衝液に再懸濁した(最終再懸濁物の全量は
30mL)。第2の超遠心(2時間、4℃、43Krp
m)を次に行った。上澄液を除去した後、Dounce 法に
よりペレットを濾過したPn23F−BuA2−BrA
c溶液(7.1.C.3dで調整したもの)中に再懸濁
した。この時点でのEllman 検定は、得られた溶液中に
全部で約28マイクロモルのチオールが存在することを
示した。Pn23F−BuA2−BrAc溶液の濾過は
チオール化蛋白の再懸濁の直前に行っている点に注意さ
れたい。生ずる反応(すなわちPn23F−BuA2−
BrAcとチオール化OMPCとの反応)はN2ボック
ス内、N2下(脱気)、室温にて117時間エージング
した。次いで反応を以下のように封止した(すなわちP
n23F−PsおよびOMPC上の反応部位を不活性化
する)。pH8.0の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液
5mL中にN−エチルマレイミド(NEM)75mgを
含む溶液を0.22μmフィルターで濾過し、反応物に
加え、18時間エージングした。封止した結合体混合物
の全量は38.5mLであり、pH8.0の0.1Mリ
ン酸ナトリウム緩衝液1.5mLを加えて全量を40m
Lとした。この溶液35mLを10mL遠心チューブ4
本に均等に入れ、それぞれの上にpH8の0.1Mリン
酸ナトリウム緩衝液を加えた。これらを43Krpm、
2時間、4℃で遠心した。上澄液を除去し、各ペレット
をTED緩衝液(1Mトリス、pH8.5、0.01M
EDTA、0.5%Naデオキシコレート)8mLで取
り出し、Dounce ホモジナイザーに移した。遠心チュー
ブをさらに8mLのTED緩衝液で順に洗浄し、ペレッ
トを再懸濁させて(全量40mL)、室温にて20時間
静置した。静置したものを10mLチューブ4本に入
れ、43K、2時間、4℃で(上記と同様に)遠心し
た。上記と同様にして、各ペレットをTED緩衝液8m
Lで取り出し、チューブをTED緩衝液8mLで順に洗
浄し、再懸濁し、遠心した。これらのペレットをpH7
の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液全量40mLに再懸
濁し、上記のように遠心した。得られたペレットを水全
量44mLに再懸濁し、4℃で17時間静置した。少量
の不溶物を低速遠心(1000rpm、35分)で除去
して上澄液中に生成物を得た。得られた上澄液が薬物の
バルク結合体ワクチンである。この結合体は次のような
分析特性を有していた。 試 験 結 果 a. Ps含量 284mcg/mL b. 蛋 白 質 2025mcg/mL Ps/蛋白質(計算値) 0.14 c. 遊離Ps <5面積% d. アミノ酸分析 SCMHC/リシン 6.7 % SCMC/リシン 1.6 %
4℃にて一晩混合することにより溶解した。より濃縮し
たPn-Ps溶液も10mg/mLで調整した。50m
M CaCl2 の添加により、10mg/mL溶液の粘
度を1.5mg/mL溶液の粘度まで有効に低下させる
ことができた。次いで、溶解したPn−Psを、4種類
の圧力設定2000、5000、10000あるいは1
5000PSIのうちの1つに設定されたGaulin ホモ
ジナイザーに通した。剪断されたPn−Psを60%イ
ソプロパノールの添加により捕集し、CaCl2 (2M
ストックからのもの)中50mMとした。ペレットをオ
ムニミキサー中100%エタノールで洗浄し、濾過して
沈殿したPn−Psを回収した。Pn−Psはフィルタ
ー上にてアセトンで洗浄し、CaSO4 (ドライヤライ
ト)上で乾燥し、分析するまで−70℃で保存した。剪
断されたPn−Psを少量ずつ分取して約1mg/mL
で再懸濁させ、分子サイズおよび多分散度についてはH
PSEC−ユニバーサルキャリブレーション、抗原性指
数についてはレート比濁法(rate nephelometry)で分
析した。 Pn−Ps 抗原性が低下 多分散度 サブタイプ し始めるMW 6B 500,000 1.19 14 300,000 1.15 19F 250,000 1.09 23F 250,000 1.15
るT細胞依存性/T免疫原性を確立するために行った。
このモデルを採用したのは、2歳未満の子供はT依存性
抗原に通常よく応答するからである。無胸腺マウスは異
常な胸腺上皮を有し、それゆえT依存性抗原に対するそ
れらの応答は、正常な同属同腹子よりも著しく低い。ワ
クチンを1回で希釈して多糖の投与量0.5μgとした
ものを、アダルト無胸腺マウス群(nn/nn)および
それらの同属対照同腹子群(nn/+)に対して、0日
目、7日目、28日目に腹膜内注射した。マウスは1週
間後に採血し、それぞれの血清についてラジオイムノア
ッセイ(RIA)で抗体応答を調べた。RIAにおい
て、各マウス血清をC14で標識したPn−Psと合わせ
た。次いで、生成した抗原抗体複合体は飽和硫酸アンモ
ニウムを添加して沈殿させた。処理した試料のそれぞれ
についてベータカウンターで1分間計数した。本発明の
Pn6B−Ps−OMPC、Pn14−Ps−OMP
C、およびPn23F−Ps−OMPC結合体をこのよ
うにして試験し、Nu/+Tマウスにおいて良好なT細
胞刺激を引きおこすことがわかった。
MIEP結合体ワクチンのバルク結合体または容器充填
物の幼猿における免疫原性を確立するために行う。この
幼猿モデルはPedvax HIB(商標)結合体ワクチンの
ためのすぐれた臨床予測試料であることが示されており
〔Vellaら、Pediatrics(小児科学)、4月5日補、
668−675頁(1990年)〕、そのためPn−P
s結合体ワクチンの評価のためのモデルとして選ばれた
ものである。投与量のワクチンを月令2箇月ないし3箇
月の幼猿に0日目および28日目に筋肉内注射する
(0.25mLずつ2箇所)。猿は0日目、28日目お
よび42日目に採血し、それぞれの血清についてラジオ
イムノアッセイ(RIA)で抗体応答を調べる。RIA
において、それぞれの猿血清はC14で標識したPn−P
sと合わせる。生成した抗原抗体複合体は、次いで飽和
硫酸アンモニウムを加えて沈殿させる。それぞれ処理し
た試料はベータカウンターで1分間計数する。ワクチン
に対する免疫原性応答は、もし試験動物の少なくとも5
0%が2回のワクチンの投与を受けた後に少なくとも1
μg抗体応答を有すれば満足できるものである。Pn6
B−Ps−OMPC、Pn23F−Ps−OMPC、P
n19F−Ps−OMPCおよびPn14−Ps−OM
PCは、強い抗型特異性抗体応答をひき起こすことがわ
かった。加えて、Pn6B−Ps−OMPC、Pn23
F−Ps−OMPC、Pn19F−Ps−OMPCおよ
びPn14−Ps−OMPCから成る4価組成物は、4
種の血清型すべてに対して良好な抗Pn−Ps抗体応答
を示した。
g、0.25μg、1.0μgまたは4.0μgのPn
6B−Ps−OMPCを皮下もしくは筋肉内注射した。
チンチラは0週目、2週目、4週目、6週目および8週
目に採血した。注射の8週間後にこれらの動物に対して
ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pn
eumoniae)6Bを攻撃させ、検耳法(otoscopy)と鼓室
測定(tympanometry)で1〜3日ごとにモニターした。
中耳浸出液を吸引して培養し、攻撃2週間後に動物を殺
した。殺した動物について中耳の組織病理分析を行っ
た。結合体を受けていない動物の致死率は60%であっ
たのに対し、最低投与量の場合でも致死率は0%であっ
た。結合体を受けていない動物における化膿性中耳炎に
対しては保護はなかったのに対し、結合体を受けたもの
はすべての投与範囲にわたって60ないし100%の水
準で保護された。
した2〜5歳の子供について、RIAおよびELISA
により抗Pn6B−Ps抗体の産生を調べた。抗Pn6
B−Ps抗体の著しい上昇が観察された。
の多糖含量および抗原性指数を、レート比濁法を用いて
測定することである。レート比濁法の標準曲線の範囲
は、単位Pn−Ps質量当りの応答として種々のPn−
Psについて異なり、またPn−Ps抗原濃度プロフィ
ールに対する応答の直線部分はそれぞれのPnPsにつ
いて異なる。ここに例示する手法はPn6B結合体につ
いてのものであり、他のPn−Ps型結合体には必ずし
も適用できるわけではない。また、アルミに吸着した試
料およびそれらについての各標準物は、以下に示すよう
な0.9%NaClではなく3%クエン酸ナトリウムで
稀釈される。水性の結合体および標準物(すなわちアル
ミ上のものでないもの)は0.9%NaClで希釈し、
さらに標準曲線の限界内にあると予想される所定濃度ま
で希釈される。
c., Albany, NY)を食塩水で30倍に希釈する。 標準物:1.0、1.5、2.0、2.5、3.0およ
び4.0mcg/mLのPn−Ps結合体標準物を38
7μg/mLのストック溶液から調製する。ストック溶
液の濃度は多糖に対するフェノール硫酸検定で測定し
た。 試験用試料:クエン酸ナトリウムストック液においてク
エン酸ナトリウムの濃度が最終的に3%となるように調
製し、試験用試料の順に希釈して1.0、2.0および
3.0mcg/mLのPn−Ps理論濃度とする。
計を用いて重複測定により検定する。標準曲線から試料
中の濃度を定める。試料濃度に希釈率を乗じ、各試料に
ついて値を平均する。上記したように、この方法で抗原
性指数が70%より低いとわかったものは結合体形成か
ら除外し、用いられるPn−Psが所望の免疫学的特性
を有するようにする。
管(ドクター エムアーテンシュタイン(Dr. M. Arten
stein)、ワルター リード アーミー インスティテュ
ート オブ リサーチ(Walter Reed Army Institute o
f Research(WRAIR)、ワシントンD.C.)を開
封し、ユーゴンブロス(Eugonbroth(BBL))を添加
した。培養物をミュエラーヒントン(Mueller Hinton)
寒天の斜面に画線培養し、5%CO2下37℃で36時
間インキュベートし、この時に、この増殖物を10%ス
キムミルク培地(Difco)中へ採収し、一部分を−70℃
で凍結した。この微生物の同定はWRAIRにより提供
される特異的抗血清との凝集及びDifcoにより提供され
る血清の型を検査することにより確認した。第2通路か
らの培養物のビンを解凍しコロンビア羊血寒天プレート
(CBAB−BBL)上に画線培養した。このプレート
を5%CO2下 37℃で18時間インキュベートし、こ
の後、この増殖物を10%スキムミルク培地100ml
中へ採収し、一部分を0.5ml量採り−70℃で凍結
した。この微生物は特異的抗血清との凝集、糖化発酵及
びグラム染色によりプラスであると同定した。この通路
からの培養物のビンを解凍し、ミユエラーヒントンブロス
で希釈し40ミュエラーヒントン寒天プレート上に画線
培養した。このプレートを6% CO2下37℃で18時
間インキュベートし、この後、この増殖物を10%スキ
ムミルク培地17ml中へ採収し、一部分を0.3ml
量採り−70℃で凍結した。この微生物はグラム染色、
特異的抗血清との凝集及びオキシダーゼ試験によりプラ
スであると同定した。
スグループB、上記からのB−11(通路4)の一つの
凍結ビンから発育させた。10個のミュエラーヒントン
寒天斜面に接種し、約18時間後に6個を採集し、pH
6.35のゴットシュリッヒ酵母透析培地の3×250
mlフラスコに対する接種原として使用した。OD660
を0.18に調整しOD660が1〜1.8の間になるま
でインキュベートした。この培養物1mlを5×2リッ
ター、エルレンメイヤーフラスコ(各々1リッターの培
養液をを含む;下記参照)の接種に使用し振盪機中20
0rpm、37℃でインキュベートした。このO.D.
を接種後一時間毎にモニターした。4リッターのブロス
培養物は、OD660が1.28であった。 70リッター種子発酵槽 約4リッターの種子培養物を約40リッターの完全産生
培地(下記参照)を含む滅菌70リッター発酵槽の接種
に使用した。70リッター発酵の条件は、37℃、毎分
10リッターでの空気散布185rpm、pH約7.0
の一定pH下、約2時間であった。このバッチに対する
最終OD660は2時間後で0.732であった。 800リッター産生発酵槽 約40リッターの種子培養物を568.2リッターの完
全産生培地(下記参照)を含む滅菌800リッター発酵
槽の接種に使用した。このバッチを、37℃、毎分60
リッターでの空気散布100rpm、pH7.0の一定
pH下でインキュベートした。このバッチに対する最終
ODは接種後13時間で5.58であった。
び800−リッター発酵槽に対する完全培地 ──────────────────────────────────── 画 分 A g/リッター ──────────────────────────────────── L−グルタミン酸 1.5 NaCl 6.0 Na2HPO4(無水) 2.5 NH4Cl 1.25 KCl 0.09 L−システインHCl 0.02 ──────────────────────────────────── 画分B(ゴットシュリッヒ酵母透析物) 1280gのディフコ酵母エキスを6.4リッターの蒸
留水に溶解した。この溶液を3個のH10SMカートリ
ッジを有する2アミコンDC−30ホローファイバー透
析機で透析した。384gMgSO47H2O及び320
0gデキストロースをこの透析物に溶解させ、全容量を
蒸留水で15リッターにした。このpHをNaOHで
7.4に調整し、0.22μフィルターに通過させて滅
菌し、画分Aを含む発酵槽に移した。 エルレンメイヤーフラスコ:1リッターの画分A及び2
5mlの画分Bを添加し、このpHをNaOHで7.0
〜7.2に調整した。 70リッター発酵槽:41.8リッターの画分A及び9
00mlの画分Bを添加し、このpHをNaOHで7.
0〜7.2に調整した。 800リッター発酵槽:553リッターの画分A及び1
5.0リッターの画分Bを添加し、このpHをNaOH
で7.1〜7.2に調整した。 b.採収及び不活性化 発酵終了後、フェノールを別の容器に添加し、そこへ細
胞ブロスを移し、最終フェノール濃度を約0.5%にし
た。培養物がもはや生育しなくなるまで(約24時間)
この物質を弱く攪拌しながら室温に保持した。 e.遠心分離 4℃で約24時間後、614.4リッターの不活性培養
液をシャープレス継続流動遠心機で遠心分離した。フェ
ノール処理後の細胞ペーストの重量は3.875kgで
あった。更にフェノールで中和した発酵ブロスは以下に
記載する透析濾過により採収した。
縮し0.2μmホローファイバーフィルター(ENK
A)を使用して滅菌蒸留水で透析濾過を行った。 工程2.抽出 等量の2X TED緩衝液(0.1M トリス、0.0
1M EDTA緩衝液、pH8.5、0.5%ナトリウ
ム デオキシコレート)を濃縮した透析濾過細胞に添加
した。この懸濁物をOMPC抽出用の温度制御したタン
クに56℃で攪拌しながら30分にわたり移した。この
抽出物をシャープレス継続流動遠心機で流速約80ml
/分、約4℃、約18000rpmで遠心分離した。次
いで、粘性の上清液を集め4℃で保存した。この抽出し
た細胞ペレットを前記したようにTED緩衝液で再抽出
した。上清液を合わせ4℃で保存した。 工程3.限外濾過による濃縮 合わせた抽出物をAG−Tech0.1μmポリスルホ
ンフィルターに取り付けた温度制御した容器に移した。
抽出物の温度は濃縮工程において容器中25℃に保っ
た。この試料を平均膜内外圧11〜24psiの間で1
0倍濃縮した。 工程4.OMPCの採集及び洗浄 工程3からの保有物を流速300〜500ml/分の間
で継続流動遠心機で約160000xg(35000r
pm)、約70℃で遠心分離し上清液を捨てた。 この
OMPCペレットをTED緩衝液(190ml緩衝液;
20ml/gペレット)に懸濁させ、工程2及び工程4
を2回繰り返した(工程3省略)。 工程5.OMPC産生物の回収 工程4からの洗浄したペレットを100ml蒸留水に懸
濁させガラス棒及びダウンスホモゲナイザー(Dounce h
omogenizer)で完全な懸濁物とした。次いでこの水性O
MPC浮遊物を0.22μmフィルターを通過させるこ
とによりフィルター滅菌し、0.1μmホローファイバ
ーフィルターを使用して滅菌蒸留水にさらす透析濾過に
よってTED緩衝液を水で置換した。
ビナント細胞からの精製MIEPの調製 アクリルアミド/BIS(37.5:1)ゲル、18×
14cm、3mm厚を使用した。スタッキングゲルは4
%ポリアクリルアミドであり、分離ゲルは12%ポリア
クリルアミドであった。約5μgのOMPC蛋白あるい
はリコンビナント宿主細胞蛋白をゲル当り使用した。1
mlのOMPCに試料緩衝液(4%グリセロール、30
0mM DTT、100mMトリス、0.001%ブロモ
フェノールブルー、pH7.0)0.5mlを添加し
た。この混合物を20分間105℃に加熱し、ゲルに載
せる前に室温に冷却した。ブロモフェノールブルーがゲ
ルの底部に到達するまで、冷却しながら200〜400
ミリアンプでゲルを作動させた。ゲルの垂直片を切り出
し(約1−2cm幅)コマッシー/酢酸銅(0.1%)
で染色した。MIEPバンド(約38KD)が見えるま
でその切片から汚れを取り除いた。次いでその切片を元
のゲル位置に置きMIEP領域をゲルの残部からメスで
摘出した。この摘出領域を正方形に切り(約5mm)、
0.01Mトリス緩衝液、pH8.1で溶出させた。溶
出の2サイクル後、溶出物の純度をSDS−PAGEで
評価した。この溶出物を溶出物の共通プールと合わせ4
8時間60mMアンモニア−蟻酸、pH10で透析し
た。別法として、溶出した蛋白は水中の50%酢酸で透
析することができる。透析後溶出した蛋白を蒸発乾固し
た。この物質をPD10サイズカラム(ファルマシア、
ピスキャタウエイ、ニュージャージー州)に通過させて
更に精製し、室温で保存した。
いくつかのシステムがC−ポリサッカライドの定量のた
めに開発されている。この場合においては、加水分解さ
れたPn−Psのサンプルからの塩素(C−Psの成
分)のクロマトグラフ分離を利用し、これらの他の方法
と比較した。塩素を下位伝導度検出(suppressed condu
ctivity detection)と 組合せたカチオン交換カラムに
おいて分離した。Pn−Psのサンプルを、45〜65
℃で2時間36%フッ化水素酸で処理した後、100℃
で16時間2Mトリフルオロ酢酸で処理することによっ
て完全に加水分解する。加水分解に次いで、200〜3
00μgのサンプルをDionex BioLCクロマトグラフィ
ーシステムに注入した。このシステムは Omnipac PC
X−500分析及びガードカラム、Ion Pac C
TC−1カチオントラップカラム、CMMS−2ミクロ
メンブラン サプレッサー(50mMテトラブチルアン
モニウムハイドロオキサイド(10ml/min)で再
生された)、及び1μジーメン(Siemen)の感度にセッ
トされた伝導度検出計を持っている。5%200mM
HCl、5% 20%アセトニトリル、85% Milli Q
water(逆浸透水)、5% 20mMジアミノプロピオン
酸を平等に使用してサンプルを溶出した。塩素は、約1
0分後にシャープなピークとして溶出した。精製C−P
s(Statens Serum Institutから得られた)を、この方
法を使用して塩素含有量について分析し、5.4重量%
塩素の値を得た。この値はC−Psの塩素含有量の公表
された報告と一致している。このファクターを使用し
て、HPLCによって得られた塩素のナノモル量を質量
値に換えることによってPn−Ps調製物の種々なサン
プル中のC−Ps濃度を計算した。重量で5.4%塩素
の変換を利用して、C−Psの質量を重量で計算した。
3%を越えるC−Ps濃度を有するサンプルは結合のた
めに許容できないので排除した。次の表はNMR及び酵
素による方法とこの方法の相互関係を示し、そして純度
が変化するPn−Ps調製物の典型的なC−Ps汚染水
準を示す。 サンプル NMR 酵素 HPLC Pn6B−Ps 20% N.D. 18.4% Pn6B−Ps 1.6% 0.3−1.0% 1.2% Pn23F−Ps N.D. 2.8% 3.7% Pn14−Ps 2.9% 2.4% 3.2% Pn19F−Ps 2.7% 2.6% 2.6%
itidis)細胞(実施例1参照)を約0.1g新しいチュ
ーブにとる。このフェノールで不活性化した細胞をTE
緩衝液〔10mM TRlS−HCl、1mM EDT
A、pH8.0〕567μLに再懸濁する。この再懸濁
した細胞群に10%SDSを30μL、および20mg
/mLのプロテイナーゼK(Sigma)を3μL加えた。
細胞群を混合し、37℃で約1時間培養した後、5M
NaCl を100μL加えて十分に混合した。次いで
0.7M NaCl中の1%臭化セチルトリメチルアンモ
ニウム(CTAB)を80μL加えて十分に混合し、6
5℃で10分間培養した。等体積(約0.7〜0.8m
L)の クロロホルム/イソアミルアルコール(24:
1)を加えて十分に混合し、約10,000xgで約5
分間遠心した。水性相(上層)を新しいチューブに移
し、有機相を廃棄した。等体積のフェノール/クロロホ
ルム/イソアミルアルコール(25:24:1)を上記
水性相に加えて十分に混合し、10,000xgで約5
分間遠心した。水性相(上層)を新しいチューブに移
し、0.6体積(約420μL)のイソプロピルアルコ
ールを加えて十分に混合し、沈殿したDNAを10,0
00xgで10分間遠心した。上澄液を廃棄し、ペレッ
トを70%エタノールで洗浄した。このDNAペレット
を乾燥し、TE緩衝液100μLに再懸濁した。これは
N.メニンギチジス(meningitidis)のゲノムDNAで
ある。MIEP遺伝子の5’末端およびMIEP遺伝子
の3’末端に対応する2つのDNAオリゴヌクレオチド
を合成した〔Murakami, E. C. ら、(1989)、Infe
ction and Immunity(感染と免疫)、57、2318−
23頁〕。MIEP遺伝子の5’末端に特徴的なDNA
オリゴヌクレオチドの配列は、 5’−ACTAGTTGCAATGAAAAAATCCCTG−3’ であり、MIEP遺伝子の3’末端に特徴的な配列は、 5’−GAATTCAGATTAGGAATTTGTT−3’ であった。これらのDNAオリゴヌクレオチドを、10
ナノグラムのN.メニンギチジス(meningitidis)のゲ
ノムDNAを用いるMIEP遺伝子のポリメラーゼ鎖伸
長反応(PCR)増幅のためのプライマーとして用い
た。PCR増幅工程はメーカー(Perkin Elmer)による
操作手順に従って行った。増幅したMIEP DNAを
次に制限酵素SpeIおよびEcoRIで消化した。M
IEPを完全にコードする領域を含む1.3キロベース
(kb)DNA断片を1.5%アガロースゲル上の電気
泳動で単離し、電気溶出(electroelution)でゲルから
回収した〔Current Protocols in Molecular Biology
(分子生物学における最近の方法)、(1987)、Aus
ubel,R. M., Brent, R., Kingston,R.E., Moore, D.
D., Smith, J.A., Seidman, J. G. および Struhl, K
著、Greene Publishing Assoc.〕。プラスミドベクター
pUC−19をSpeIおよびEcoRIで消化した。
ゲル精製したSpeI−EcoRI MIEP DNA
を SpeI−EcoRIpUC−19ベクターに連結
し、これを用いてE.コリ(coli)DH5株の形質転換
を行った。pUC−19ベクターと1.3kbp MI
EP DNAを含む形質変換体は制限酵素地図により同
定し、MIEP DNAの配列決定によりその同一性を
保証した。
IIIでの切断後に得られた0.5キロ塩基対(kbp)
をゲル精製することによってプラスミドYEp52〔Br
oach等、(1983)遺伝子発現の実験操作(Experime
ntal Manipulation of Gene Expression,イノウエ(Ino
uye)、M(Ed)Academic Press 83〜117ペー
ジ〕から分離した。ADHIターミネーターを、Hin
d III及びSpe Iでの切断によって得られた0.35
kbp断片をゲル精製することによってベクターpGA
P.tADH2〔Kniskern 等、(1986)、遺伝子、
第46巻、135〜141ページ〕から分離した。2つ
の断片を、親ベクターpGal10−tADH1を造る
ためにBamHI及びSphIで切断されたゲル精製p
UC18ΔHind IIIベクター(Hind IIIでpU
C18を消化し、E.coli DNAポリメラーゼI
のクレノウ断片でブラントエンドにし そしてT4DN
Aリガーゼで結合することによって、ヒンドIIIサイト
を除去した)に T4DNAリガーゼで結合した。 これ
は、Gal 10p.ADHIt接合部に唯一のHin
d III クローニンクグサイトを持っている。そのpG
al 10.tADH1の唯一のHind IIIクローニ
ングサイトを、Hind IIIでpGal10.tADH
1を切断し、そのカットDNAをゲル精製し、そしてT
4 DNAリガーゼを使用して次のHind III−Ba
mHIリンカーに結合することによって唯一のBamH
Iクローニングサイトに変えた。 5’−AGCTCGGATCCG−3' 3’−GCCTAGGCTCGA−5’ 得られたプラスミドpGal 10(B)tADH1は
Hind III サイトが除去され、唯一のBamHIク
ローニングサイトを生じた。そのGal 10p.tAD
H1断片を、Sma I及びSph Iでの切断によって
pGal 10(B)tADH1から分離し、T4 DN
Aポリメラーゼでブラントエンドにし、そしてゲル精製
した。酵母シャトルベクターpC1/1〔Brake 等、
(1984)、Proc. Nat'l. Acad. Sci. USA、第8
1巻、4642〜4646ページ〕をSph Iで切断
し、T4 DNAポリメラーゼでブラントエンドにし、そ
して精製した。この断片をT4 DNAリガーゼでベク
ターに結合した。次に、この接合反応混合物を使用して
E.coli HB101細胞をアンピシリン耐性に形質転
換し、形質転換体を、32PでラベルしたHind III−B
amHIリンカーの一本鎖へのハイブリット形成によっ
てスクリーニングした。この新しいベクターの構成pC
1/1.Gal 10p(B)ADH1tは HindII
I及びBam HIでの切断によって確認された。
I及びEcoR IでのpUC19.MIEP#7の切
断によって生成し、そのMIEP DNAをゲル精製
し、そしてT4DNAでブラントエンドにした。酵母内
発現ベクターpC1/1.Gal 10p(B)ADH
1tをBam HIで切断し、子ウシ腸アルカリホスフ
ァターゼで脱リン酸し、そしてT4DNAポリメラーゼ
でブラントエンドにした。そのDNAを、未切断ベクタ
ーを除去するためにゲル精製した。MIEPの1.1k
bpブラントエンド断片をブラントエンドpC1/1.
Gal 10p(B)ADH1tベクターに結合し、その
結合反応混合物を用いてコンピテントなE.coli DH5
細胞アンピシリン耐性に形質転換した。形質転換体を32
PでラベルしたDNAオリゴヌクレオチド(5’...
AAGCTCGGATCCTAGTTGCAAT
G...3’)へのハイブリッド形成によってスクリー
ニングした。このオリゴヌクレオチドはMIEPベクタ
ー結合部に重さなる配列と相同するようにデザインされ
ている。DNAの調製物をハイブリッド形成が陽性の形
質転換体から作り、Kpn I及びSal Iで切断して
MIEP断片がGal 10プロモーターから、発現のた
めの正しい配向にあることを確認した。さらに、Gal
10プロモーターからMIEPコード域へのジデオキシ
配列決定によってDNA構成の確証を得た。形質転換体
によるMIEPの発現をウエスタン ブロットによって
検出した。形質転換体において産生された組換え型のM
IEPは、ポリアクリルアミドゲル上をOMPCベシク
ルから精製されたMIEPと共に移動した、そしてMI
EPに対して特異的な抗体と免疫学的に反応性であっ
た。
TL)、メチオニン スタート コドン(ATG)、成熟
MIEPの最初の89個のコドン(位置+20でAsp
によって始まる)及び Kpn Iサイト(位置+89)
を含むDNAオリゴヌクレオチドをポリメラーゼ チェ
イン リアクション(PCR)を利用して生成した。こ
のPCRはプラスミドpUC19MIEP42#7を鋳
型としてかつ次のオリゴマーをプライマーとして用い
て、製造業者(Perkin Elmer Cetus)によって説明され
たように行なわれた。 5'CTAAGCTTAACAAAATGGACGTTACCTTGTACGGTACAATT 及び 5'ACGGTACCGAAGCCGCCTTTCAAG3′. MIEPクローンの5'域を除去するために、プラスミ
ドpUC19 MIEP42#7をKpn I及びHin
d IIIで切断し、3.4kbpベクター断片をアガロー
スゲル精製した。280bpPCR断片をKpn I及び
Hind IIIで切断し、アガロースゲル精製し、そして
3.4kbpベクター断片と結合した。E.coli HB1
01(BRL)の 形質転換体をDNAオリゴヌクレオ
チドハイブリッド形成によってスクリーニングし、陽性
の形質変換体からのDNAを制限酵素切断によって分析
した。変異がPCR工程の際に導入されていないことを
確かめるために、陽性形質転換体の280bpのPCR
で生成されたDNAを配列決定した。得られたプラスミ
ドは、酵母NTL、ATGコドン、及びAspコドン
(アミノ酸+20)で始じまるMIEPの全オープン
リーディング フレーム(ORF)からなるHind II
I−Eco RI挿入断片を含む。酵母MIEP発現ベク
ターは次のように構成された。pGAL 10/pC1/
1及びpGAP/pC1/1ベクター〔Vlasuk, G. P.
等、(1989)J. B.C., 第264巻、12,106
〜12,112頁〕をBam HIで切断し、DNAポリ
メラーゼIのクレノウ断片でフラッシュエンドにし、そ
して子ウシ腸アルカリホスファターゼで脱リン酸した。
これらの直鎖ベクターを、処理したクレノウ及びゲル精
製した上記Hind III−EcoRI断片(pGal
10/pC1/1-MIEP及びpGAP/pC1/1
−MIEPを形成する酵母NTL、ATG及びMIEP
のORFを含む)と結合した。サッカロミセス セレビ
シアエ(Saccharomyces cerevisiae)株U9(gal
10 pgal 4−)をプラスミドpGal 10/p
C1/1で形質転換した。組換え型クローンを分離し、
MIEPの発現について試験した。クローンを、37℃
で約6.0のO.D.660まで2%グルコース(w/v)を含
む合成培地中で振とうしながら成育した。次に、ガラク
トースを2%(w/v)に加えてGal 10プロモーター
からのMIEP発現を誘発した。細胞を、約9.0のO.
D.600までのガラクトース誘発に次いでさらに45時間
成育した。その後、細胞を遠心によって収集した。細胞
ペレットを蒸留水で洗浄し、凍結した。
エスタン ブロット分析を行った。12パーセント、1
mm、10〜15ウェルNovex Laemmli ゲルを使用し
た。酵母細胞を、水中でガラスビーズを用いて破砕した
(ナトリウム ドデシル サルフェート(SDS)を破
砕工程に2%で使用することができる)。細胞破砕を、
1分間10,000xgで遠心することによって除去し
た。上清を、MIEPのポリアクリルアミドゲル精製に
ついて説明したように、サンプル ランニング バッフ
ァと混合した。サンプルを、35mAで、OMPCを参
照対照として使用して、ブロモフェノール ブルー ダ
イ マーカーがゲルを流れ出るまで流した。タンパク質
を、NOVEX転写装置を使用して、0.45μポア
サイズ ニトロセルロース紙上に転写した。転写後、ニ
トロセルロース紙を、リン酸塩で緩衝した塩類液中5%
ウシ血清アルブミンで1時間ブロックし、その後、ラビ
ット抗−MIEP抗血清(標準手順を使用するゲル精製
MIEPでの免疫化によって生成された)の1:100
0希釈液の15mlを加えた。室温で一晩中インキュベ
ートした後、アルカリホスファーゼ複合ヤギ抗ラビット
IgGの1:1000希釈液の15mlを加えた。2時
間インキュベートした後、FAST RED TRSAL
T(Sigma)及びナフトール−AS−MXホスフェート
(Sigma)を用いてブロットを顕出させた。
ミドpUC19−MIEPを、制限エンドヌクレアーゼ
Spe I and Eco RIで切断した。当業界におい
て既知の標準的な方法を用いて1.1kbp断片を分離
し、アガロースゲルにおいて精製した。プラスミドpT
ACSD(2つのシストロンTACプロモーター及び唯
一のEco RIサイトを含んでいる)をEco RIで
切断した。製造業者の指示に従ってT4DNAポリメラ
ーゼ(Boehringer Mannheim)を 使用して、1.3kb
p MIEP DNA及びpTACSDベクターの両方に
ブラントエンドを形成した。ブラントエンドにした1.
3kbp MIEP DNAを、製造業者の指示に従って
T4DNAリガーゼ(Boehringer Mannheim)を 用いて
ブラントエンドにしたベクターに結合した。結合された
DNAを使用して、製造業者の指示に従ってE. coli
株DH5aIQMAX(BRL)を形質転換した。形質
転換細胞を、25μgカナマイシン/ml及び50μg
ペニシリン/mlを含むアガー皿の上に塗布し、37℃
で約15時間インキュベートした。MIEPと相同する
配列を有するDNAオリゴヌクレオチドを32Pでラベル
し、そして標準的なDNAハイブリッド形成技術を用い
て形質転換体の皿から溶解した変性コロニーを含むニト
ロセルロースフィルターをスクリーニングするために使
用した。ハイブリッド形成によって陽性であったコロニ
ーについて、制限エンドヌクレアーゼを用いて遺伝子地
図上で位置を決めてMIEP遺伝子の配向を決定した。
形質転換体によるMIEPの発現はウエスタン ブロッ
ト分析によって検出された。形質転換体において産生さ
れた組換え型MIEPはポリアクリルアミドゲル上をO
MPCベシクルから精製されたMIEPと共に移動し
た、そしてMIEPに対して特異的な抗体と免疫学的に
反応性であった。
れている方法に従って行なわれた。0.1Mホウ酸塩バ
ッファ(pH11.5)3ml中のMIEPの10mg
をエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩(EDTA、
Sigma Chemicals)の10mg及び ジチオトレイトー
ル(Sigma Chemicals)の4mgと混合する。タンパ
ク質溶液をN2で十分にフラッシュする。N-アセチルホ
モシステインチオラクトン(Aldrich Chemicals)をM
IEP溶液に加え、混合物を室温で16時間インキュベ
ートする。次に、それを、窒素下で4mM EDTAを
含む0.1Mホウ酸塩バッファ(pH9.5)の2lに対
して24時間室温で2回透析する。次に、チオール化タ
ンパク質をエルマン(Ellman's)試薬(Sigma Chemica
ls)によってチオール含量についてアッセイし、タンパ
ク質濃度をブラドフォード(Brad ford)試薬(Pierc
e Chemicals)によって測定する。Pn−PsへのMI
EPの結合のために、1.5倍過剰(wt/wt)のブ
ロモアセチル化Pn−PsをMIEP溶液に加え、pH
を1N NaOHで9〜9.5に調節する。反応時間の終
りにN-アセチルシステアミン(Chemical Dynamics)の
25μlをその混合物に加え、窒素下室温で18時間放
置する。結合体溶液を1N HClでpH3〜4の間ま
で酸性にし、10,000xgで10分間遠心を行う。
上清流体の1mlを、FPLC Superose 6B(1.6
×50cm、Pharmacia)のカラムに直接かけて、結合
体をPBSで溶出する。ポリサッカライド−タンパク質
結合体(Pn−Ps−MIEP)を含む空隙率ピークを
プールする。次に、結合体溶液を滅菌のために0.22
μmフィルターを通して濾過する。
ington, MA)を、前もって形成したミョウバン0.5m
l中の2.5μgPn−Psを使用してMIEPへ供有
結合されたPn−Psで腹腔内(i.p.)に免疫する。
対照マウスを、Pn−Ps−CRM〔Anderson, M. E.
等、(1985)、J. Pediatrics, 第107巻、346
〜351ページ〕(2.5μg Pn−Ps/6.25
μg CRM;ヒト用量の1/4)、Pn−Ps−DT
(2.5μg Pn−Ps/1.8μg DT;一定量の
Pn−Psを複数回使用するようなヒト用量の1/1
0)、及びPn−Ps−OMPC(2.5μg Pn−P
s/35μg OMPC;ヒト用量の1/4)として与
えられた当量のPn−Psで免疫する。Infant Rhesu
sサル(6〜13.5週令)を、ミョウバンに吸着された
Pn−Ps−MIEP結合体で免疫する。各々のサルは
0.5mlの全用量について0.25mlの結合体を二
つの別の場所の注射で受ける。サルを、0、28、及び
30日に免疫して、血液サンプルを2〜4週間毎に取
る。抗体応答を、免疫グロブリン応答のクラスとサブク
ラスを区別するELISAによって測定する。総抗Pn
−Ps抗体を定量するRIAも使用してサル応答を評価
する。Pn−Ps−MIEP結合体は、IgG抗Pn−
Ps抗体からなるマウスの免疫応答及び記憶応答を発生
させることができる。これは、測定可能な抗Pn−Ps
抗体を顕在化させないPn−Ps−CRM及びPn−P
s−DTと対照的である。このように、MIEPはPn
−Psのための免疫学的キャリヤー・タンパク質として
機能し、Pn−Ps抗原へ共有結合した場合、抗Pn−
Ps抗体応答を発生させることができる。従って、精製
MIEPは微生物ポリサッカライド結合体ワクチンの構
成において異種OMPCを置換する効果的な免疫学的キ
ャリヤー・タンパク質である。
を、室温で約3〜4時攪拌しながら1200ml塩類液
(0.9%NaCl)中で可溶性にした後、カバーをし
て、一晩中4℃で保存した。次に、この溶液を、20分
(5分間バーストにおいて)の 間隔で全部で40分ま
で Branson Sonifier(1/2インチフローブ、設定
8)を用いて氷浴中のプラスチックビーカーの中で音波
処理した。各間隔の後に、粘度を調べた。40分間後
に、さらに10分間の音波処理を行い、1.218セン
チストークスの粘度終点を得た。加水分解されたサンプ
ル(体積1188ml)を室温にし、酢酸ナトリウム試
薬(59.2g)を3%(w/ v)の最終濃度まで加え
た。 (2)血清プローブ:イソプロパノール(IPA)分別
プローブ及び抗体指示終点比濁(Nephelose)アッセイ
(サンプルの10ml分について行った)は、Pn18
C−Psが40〜50%の間のIPAで沈殿することを
示した。 (3)1回目IPA添加:加水分解されたサンプル〔体
積=1200ml(上記工程1からのもの)〕を、89
4ml IPAの添加(室温で攪拌しながら一滴づつ加
えた)によって42.7%IPAにした。サンプルを1
5〜30分間攪拌した後、30分間11,000xgで
遠心した(Beckman JA−10ローター;8,000r
pm;20℃)。廃物のペレットを250ml Omnimix
ジャーの中で無水EtOHと摩砕し、次に60ml焼
結ガラスロウ斗に集めた。沈澱物を、ロウ斗上で直接無
水EtOH、次にアセトンで洗浄し、分析の用意に真
空、CaSO4(Drierite)上、室温で乾燥した。 (4)2回目IPA添加及び中間生成物回収:42.7
%IPA上澄み流体〔体積=2016ml(上記工程3
から)〕を、室温で攪拌しながら92.0mlIPAを
一滴づつ加えることによって45.2%にした。サンプ
ルを熟成し、上記工程3と同様な遠心を行った。上記工
程3と同様に摩砕し、集め、洗浄しそして乾燥した。P
n18C−Ps中間体生成物の重量は1.609mgで
あった。 (5)透析及び凍結乾燥:上記工程4からのサンプルの
一部分(1612.5mg)を、室温で約2時間645
mlの蒸留水中で可溶性にした。この溶液(2.5mg
/ml)を、透析チューブ(12,000MWカットオ
フ;45mm)に移し、蒸留水に対して4℃で30時間
透析した、このとき蒸留水を2回別のものに取り替え
た。次に、サンプルを凍結乾燥フラスコへ移し、ドライ
アイス:メタノール浴中でシェル凍結し、そしてVirtis
(Freezemobile)凍結乾燥機において2〜3日間凍結乾
燥した。最終Ps生成物の回収は1487mgであっ
た。
トラブチルアンモニウム型樹脂〔Dowex 50(Bu4N
+〕の調製: Dowex 50×2(200〜400メッシュ)H+ 型
(500g)をH2O中でスラリーにし、カラムに充填
し、1)600mlの水;2)1000mlの6N H
Cl;3)400mlのH2O(流出液がpH紙に対し
て中性になるまで);4)72gの10%水性テトラブ
チルアンモニウムハイドロオキサイド溶液(流出液がp
H紙に対して強アルカリになるまで);5)1000m
lのH2O(中性まで)の順序で洗浄した。
リサッカライド テトラアンモニウム型〔Pn18C(Bu4N+)〕の調
製: Dowex 50×2(Bu4N+)の60mlカラムを25
0mlのH2Oで洗浄した。Pn18C−ポリサッカラ
イド(還元m.w.(650mg))を65mlのH2O
でカバーし、1時間攪拌した(その時点ですべてが溶液
状であるように見えた)。この溶液をカラムにかけて重
力によって浸透させた(2時間、次に真空下で1時
間)。カラムを150mlのH2Oで洗浄し、一緒に合せ
た溶出液を凍結乾燥して655mgの18C(Bu
4N+)塩を得た。25mgをNMR分析及び保留材料用
に取り出した。
導体(18C−BuA2)の調製: 18C(Bu4N+)(630mg)を143mlのDM
SO(ジメチルスルフォキシド)でカバーし、3.25
時間攪拌した。この時点ですべての固形物が溶解され
た、そして1mlを水含有量についてのカールフィッシ
ャー滴定用に取り出した。H2O/mlの値は28.2マ
イクロモルであることが分った(全部で4ミリモル)。
この溶液に165.1mgのカルボニルジイミダゾール
(CDI)を加え、得られた溶液を室温で2.0時間攪
拌した。40mlのH2O中に1.260gの1,4−ブ
タンジアミンジヒドロクロリド(BuA2・2HCl)
を含む溶液を調製し、そのpHを2.5N NaOHで1
0.20に調節した。この溶液を氷浴中で冷却した。熟
成DMSO溶液を冷BuA2 溶液に徐々に加え、氷浴中
でさらに10分間攪拌した。次に、それを室温で50分
間攪拌した後、その溶液をSPECTRAPOR2透析
チユーブに充填し、液の上部から1/2”を切り取り、
そして次のように透析した:1)13.0時間pH7.
0 0.1M NaPO4バッファの15lに対して;
2)11時間pH7.0 0.01M NaPO4バッファ
の15lに対して;3)10.8時間pH7.0 0.0
1M NaPO4バッファの15lに対して;4)9.5
時間H2Oの15lに対して。この時点で体積は190
mlであった。7.5mlアリコートを取り出し、NM
Rアッセイ用に別に凍結乾燥した。残りの182.5m
lを、18Cの1,4−ブタンジアミン誘導体(Pn1
8C−BuA2)の 416mgに凍結乾燥した。約5m
gのNMRスペクトルは、ブタンジアミン内部メチレン
及びラムノースメチル(18Cの)共鳴の積分を比較す
ることによって明確にされたポリサッカライドの100
くり返し単量体単位当り10ブタンジアミン残基の“負
荷 (loading)”を示した。
アミン誘導体(Pn18C−BuA2−BrAc)の調
製: 18C−BuA2(416mg)を、0.1M pH9.
04バッファ(Kolthoff ホウ酸塩-リン酸塩)の36m
lでカバーし、攪拌して溶液を作った。次に、4.48m
lのアセトニトリル中の256mg p−ニトロフェニ
ルブロモアセテートを加えた。得られた混合物を4℃で
20時間攪拌した。それをSPECTRAPOR2チュ
ーブにおいて次のように透析した:1)6時間15l
H2Oに対して;2)6時間15l H2Oに対して;
3)6時間15l H2Oに対して。この時点で60ml
の体積があり、それから1.7mlをアッセイ(NM
R,Ouchterlony 及び Viscotek)のために取り出した
後、2.42gの乾燥pH8リン酸塩バッファ塩(0.
1M pH8NaPO4溶液を凍結乾燥することによって
調製した)を加えた。溶解した後、それを0.2ミクロ
ンCORNINGフィルターを通して濾過して、18C
-BuA2−BrAcの水性pH8溶液を得た。濾過はゆ
っくりであり、4カップフィルターを必要とした。
OMPC(N.メニンギチジス)の結合: 外膜タンパク質複合体(N.メニンギチジズ、OMPC
3.2mg/ml、80ml)を4つの25ml遠心チ
ューブに充填し、4℃で2時間60Tiローターにおい
て43,000rpm(43K)で遠心した。チオール
化混合物を、40mlのpH11.09Na2B4O7バッ
ファに680mgのEDTA(エチレンジアミン四酢酸
二ナトリウム塩)及び120mgのジチオトレイトール
(DTT)を溶解することによって調製した。320m
gのN−アセチルホモシステインチオラクトンを加え、
次にこの溶液を0.2μコーニングフィルター(カップ
タイプ)を通して濾過した。上記遠心からのペレットを
濾過されたチオール化混合物(全部で20ml)の5m
lで取り出し、DOUNCEホモジナイザーへ移し、再
懸濁させた。チューブを、チオール化溶液の別の2/1
0mlを連続的に移すことによってすすいだ。一緒に合
せた溶液をDOUNCE中でホモジナイズし、全再懸濁
物質(40ml)を100ml丸底フラスコへ移した。
ガラス器具をチオール化溶液の別の20mlですすぎ、
反応フラスコに加えた。フラスコを隔膜でシールしそし
てFIRESTONEバルブを用いて空気をN2 で置換
した後、反応混合物を18.5時間熟成した。次に、6
0mlを4つの遠心チューブに分け、その各々に1M
KH2PO4(水性)をのせて、43K、4℃で2時間遠
心した。上清を除き、ペレットを0.1M NaPO4 p
H8バッファ中に再懸濁した(全量40mlが最終再懸
濁液体積であった)。この溶液を2つの25ml遠心チ
ューブ(ポリカーボネート)へ等しく移し、ガラス器具
(DOUNCE等)を約10mlのpH8リン酸塩バッ
ファですすぎ、遠心チューブの仕上げをするために使用
した。次に、2回目の超遠心(2時間、4℃、43K)
を行った。ペレットを30mlのpH8、0.1M PO
4バッファ中に再懸濁した。Ellmanアッセイは全部で2
4マイクロモルのSH又は約100ナノモル/mgのO
MPCを示した。チオール化タンパク質を100ml丸
底フラスコへ移し、それに濾過された18C−BuA2
−BrAc溶液を加えた。得られた反応物(すなわち、
チオール化OMPCを有する18C−BuA2−BrA
c)を室温で89時間N2ボックス中のN2下で(ガス抜
きしながら)熟成した。反応物を次のように仕上げた:
5mlのpH8、0.1M NaPO4バッファ中に75
mgN−エチルマレイミド(NEM)を含む溶液を0.
22ミクロンフィルターを通して濾過し、上記反応混合
物に2mlを加えて4時間熟成した。2.5mlの0.
1M pH8 PO4バッファ中のN−アセチルシステア
ミンの0.5mlを0.22ミクロンフィルターを通し
て濾過し、この溶液の1.0mlを反応物に加えて2
2.5時間熟成した。完成された生成物を4つの25ml
遠心チューブに等しく充填し、全部で8mlのpH8
0.1M PO4バッファをのせて、43K、4℃で2時
間遠心した。上清を除去した後、ペレットをDOUNC
Eホモジナイザーにおいて全部で40mlのTEDバッフ
ァ中に再懸濁し、ガラス器具をTEDバッファの別の1
0mlですすぎ、その溶液を2つの25mlチューブに
移した。これらのチューブを室温で15.25時間保存
した後、43K rpm、24℃で2時間遠心した。得
られたペレットをDOUNCEホモジサイザーにおいて
全部で30mlのTEDバッファ中に再懸濁し、2つの
25ml遠心チューブに移し、ガラス器具をTEDバッ
ファの別の20mlですすぎ、そして43K、4℃で2
時間再遠心した。ペレットを50mlのpH7リン酸塩
バッファ中に再懸濁し、3回目の遠心に43K、4℃で
2時間かけた。ペレットを82mlの水に再懸濁し、2
0.5ml部分において2つの50mlプラスチック無
菌(FALCON)遠心チューブへ移した。4℃で18
時間熟成した後、結合体調製物をTJ−6遠心機のTH
ローターにおいて1000rpmで3.5分間遠心し
た。最終生成物結合体懸濁液を、タンパク質(Lowry)、
18Cポリサッカライド(フェノール/硫酸)、非結合
ポリサッカライド(サイズ排除クロマトグラフィー−速
度ネフェロメトリー(rate Nephelometry))及びアミ
ノ酸(SPINCO)についてアッセイした。 ポリサッカライド=339マイクログラム/ml タンパク質=2.57mg/ml 遊離ポリサッカライド:<5%(実験誤差の限界) S−カルボキシメチルホモシステイン/リシン=0.0
25 S−カルボキシメチルシステアミン/リシン=0.00
5
(0.9%NaCl)に入れ、室温で約4時間攪拌して
溶解した。この溶液をプラスチックビーカー中氷浴上
で、ブランソン音波発生機(Branson Sonifier、1.5
インチプローブ、セッティングB)を用いて10分間
隔、全部で20分間音波処理した。一区切りごとに粘度
をチェックした。20分後には粘度は1.267センチ
ストロークとなった。加水分解産物を室温に戻してか
ら、酢酸ナトリウム試薬(18.7g)を加えて終濃度
を3%(w/v)とした。 (2)血清学的プローブ サンプルの10mlを用いて、イソプロパノール(IP
A)分画の予備試験と抗体による終点比濁アッセイを行
なうと、Pn4−Psは45−55%IPAで沈殿する
ことが分かった。 (3)第一回IPA添加 加水分解したサンプル(液量385ml、上記工程
(1)で得られたもの)に379mlのIPAを室温で
攪拌しながら滴下して加え、IPA濃度を49.7%と
した。サンプルは15−30分攪拌を続けた後、11,
000xgで30分間遠心した(ベックマンJA−10
ローター、8,000rpm、20℃)。ペレットは純
EtOHとともに250ml容のオムニミックスジャー
(Omnimix Jar)中で摩砕し、60ml容焼結ガラスロ
ート上に集めた。析出物はロート上で直接純EtOH、
アセトンの順で洗浄し、真空下、室温、CaSO4(D
RIERITE)で乾燥して分析用に供した。 (4)第二回目のIPA添加と生成物の回収 49.7%IPA上清液(液量727ml、上記工程
(3)から得られたもの)に38mlのIPAを室温で攪
拌しながら加えることにより、IPA濃度を52.2%
とした。サンプルは熟成後、工程(3)と同様に遠心し
た。工程(3)と同様にペレットを摩砕し、回収し、洗
浄し、乾燥した。Pn4−Ps生成物の重量は516m
gであった。 (5)透析と凍結乾燥 工程(4)で得られたPn4−Psサンプルの一部(5
00mg)を200mlの蒸留水に室温で2−3時間かけ
て溶解した。この溶液(2.5mg/ml)を透析チュ
ーブ(分画分子量12,000、45mm)に移し、蒸
留水に対して、4℃、27時間透析した。途中で2回蒸
留水を交換した。ついでサンプルを凍結乾燥用の容器に
移し、ドライアイス:メタノール浴中で薄く凍らせ、Vi
rtis(Freezemobile)凍結乾燥機で2−3日間凍結乾燥
した。回収されたPn4−Psの最終製品は491mg
で、Kdは0.69であった。この開示から、当業者に
とって他のカルボキシル基を含むPn−Psのサブタイ
プ、たとえばPn1−Ps、Pn5−Psもここに示し
た方法により調製でき、おなじく酸性多糖であるPn4
−PsあるいはPn9V−Psと同様に結合体とするこ
とができることは自明である。
ュ)のテトラブチルアンモニウム型樹脂の調製〔ダウエ
ックス50(Bu4N+)〕 ダウエックス50×2(200-400メッシュ)のH
型(500g)をH2O中でスラリーとし、カラムに充
填して順番に、1)H2O 600ml、2)6NHCl
1000ml、3)H2O 400ml(流出液がpH
試験紙で中性になるまで)、4)10%テトラブチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液72g(流出液がpH試
験紙で強アルカリになるまで)、5)H2O 1000m
l(中性になるまで)で洗浄した。
ブチルアンモニウム型〔Pn4(Bu4N+)〕の調製 ダウエックス50×2(Bu4N+)の 65mlのカラ
ムを520mlのH2Oで洗浄した。Pn4−多糖(m.
w.還元型400mg)を 35mlのH2Oで覆い、全
部が水面下にあるように気を付けながら20分間攪拌し
た(攪拌は1晩継続した)。この溶液をカラムにのせ、
重力により浸透させ、カラムを150mlのH2Oで洗浄
した。溶出液を合し、凍結乾燥して504mgのPn4
(Bu4N+)塩を得た。
導体(Pn4−BuA2)の調製 Pn4(Bu4N+)(97mg)を16mgのDMSO
(ジメチルスルホキシド)で覆い、溶液となるまで52
℃で15分かけて攪拌した。この時点で固体はすべて溶
解し、この溶液を室温まで冷却した。この溶液に、16
0μLのDMSOに溶解した2mgのカルボニルジイミ
ダゾール(CDI)を加え、できた溶液を室温で1.0
時間攪拌した。5mlのH2Oに0.500gの1,4−
ブタンジアミンジヒドロクロリド(BuA2・2HC
l)を溶解した液を調製し、pHを5.0N NaOHで
10.20に調節した。この溶液を氷浴中で冷却し、熟
成させたDMSO溶液を冷BuA2 溶液に徐々に加え氷
浴中でさらに5分間攪拌した。ついでこれを室温で1時
間攪拌し、その後溶液をスペクトロポア−2の透析チュ
ーブに入れ、液の上面から2分の1インチのところをク
リップでとめ、以下のように透析した。1)pH7.0
の0.1M NaPO4緩衝液4リットル、15.0時
間、2)pH7.0の0.01M NaPO4緩衝液4リ
ットル、9時間、3)H7.0の0.01M NaPO4
緩衝液4リットル、21時間、4)H2O4リットル、
20時間。ついで溶液を凍結乾燥して、70mgのPn
4の1,4−ブタンジアミン誘導体(Pn4−BuA2)
を得た。約5mgのサンプルについてのNMRスペクト
ルから、100個の多糖繰り返し単位あたり、22個の
ブタンジアミン残基が付加されたことが、ブタンジアミ
ン内部のメチレンと(Pn4の)N−アセチルメチル基
との共鳴の積分を比較することにより求められた。
アミン誘導体(Pn4−BuA2−BrAc)の調製 Pn4−BuA2(54mg)を、5.5mlの0.1
MpH9.04緩衝液(コルトフのホウ酸−リン酸)で
覆い、溶液となるまで攪拌した。1.0mlのアセトニ
トリル中の55mgのp-ニトロフェニルブロモアセテ
ートをこれに加え、生じた混液を17時間4℃で攪拌し
た。これをスペクトロポア−2の透析チューブ中で以下
の様に透析した。1)16リットルの水に対して24時
間、2)16リットルの水に対して8時間、3)16リ
ットルの水にたいして23時間。この時点で容積は1
2.5mlであり、これから1.0mlをとって分析に
供し(NMR、オキタクロニー、ビスコテック)、残り
に275mgの乾燥pH7リン酸緩衝塩(0.1Mのp
H8NaPO4溶液を凍結乾燥して調製)を加えた。溶
解させた後、0.2ミクロンのコーニングフィルターで
濾過すると、Pn4−BuA2−BrAcのpH8溶液
が得られた。
n4−BuA2−BrAcへの結合 外膜蛋白複合体(N. meningitidis, OMPC、4.34
mg/ml)(5ml)を80Tiローター中43,00
0rpm(43K)で4℃、2時間遠心した。チオール
化用混合液は85mgのEDTA(エチレンジアミン四
酢酸二ナトリウム塩)と15mgのジチオスレイトール
(DTT)を10mlのpH11.09Na2B4O7緩
衝液に溶解して調製した。50mgのN-アセチルホモ
システインチオラクトンを加え、溶液を0.2ミクロン
フィルターで濾過した。上述した遠心のペレットを5m
lの濾過したチオール化用混液ではがし、ドーンスホモ
ジナイザーに移して再懸濁させた。再懸濁を遠心管に移
し、蓋をしてファイアストンバルブを用いて空気を窒素
に置換した。反応混液を19時間熟成させ、遠心管に移
し、1MKH2PO4水溶液を上層して2時間4℃43K
で遠心した。上清を除き、ペレットを10mlの0.1
MNaPO4pH8緩衝液に再懸濁した。この液を遠心
管に移し、2回目の超遠心を行なった(2時間、4℃、
43K)。ペレットをセクションDで調製した11.5
mlのPn4−BuA2−BrAcに再懸濁した。エル
マン検定から合計3.44マイクロモルのSHすなわち
約158ナノモルのSH/mgのOMPCであった。得
られた反応物(チオール化OMPCとPn4−BuA2
−BrAc)は窒素下で(脱気して)N2ボックス中室
温で66時間熟成させた。反応物は以下のようにキャッ
プ化した:5mgのN−エチルマレイミド(NEM)を
1mlのpH8、0.1MNaPO4緩衝液に溶解したも
のを0.22ミクロンのフィルターで濾過し、上記の反
応混液に加え、混液を5時間熟成させた。ついで0.1
mlのN−アセチルシステアミンを0.4mlの0.1
MpH8リン酸緩衝液に加えたものを0.22ミクロン
のフィルターで濾過し、この液を反応混液に加えて1
4.5時間熟成させた。反応混液を43K、4℃、2時
間遠心し、ペレットを8mlの1×TED緩衝液に再懸
濁した。この液を室温で一晩熟成させ、ついで43K、
4℃、2時間遠心した。ペレットを8mlのTED緩衝
液に再懸濁し、直ちに43K、4℃、2時間の再遠心を
行なった。ペレットを10mlのpH7.0、0.1M
のリン酸緩衝液に再懸濁し、43K、4℃、2時間の再
遠心を行なった。最終ペレットは7.5mlの水に懸濁
した。4℃で一晩熟成させたのち、懸濁液を1000r
pmで3分遠心し上清を最終結合体として回収した。 分析:ローリー法による蛋白質:0.920mg/ml フェノール−硫酸法:0.212mg/ml Ps/Pro=0.23 SCMHC/lys=0.031 SCMC/lys=0.022 この結合体をマウスあるいはアフリカミドリザルに投与
すると、高力価の抗Pn4−Ps抗体が誘導された(P
n4−Ps特異的ELIZA検定で測定)。
(0.9%NaCl)に入れ、室温で約4時間攪拌して
溶解した。この溶液をプラスチックビーカー中氷浴上
で、ブランソン音波発生機(Branson Sonifier, 1.5
インチプローブ、セッティングB)を用いて3分間音波
処理した。このあと粘度をチェックした。13分後、も
う一分音波処理すると粘度は1.117センチストロー
クとなった。加水分解産物を室温に戻してから、酢酸ナ
トリウム試薬(19.5g)を加えて終濃度を3%(w
/v)とした。 (2)血清学的プローブ サンプルの10mlを用いて、イソプロパノール(IP
A)分画の予備試験と抗体による終点比濁アッセイを行
なうと、Pn9V−Psは40−45%IPAで沈殿す
ることが分かった。 (3)第一回IPA添加 加水分解したサンプル(液量391ml、上記工程
(1)で得られたもの)に281mlのIPAを室温で
攪拌しながら滴下して加え、IPA濃度を41.8%と
した。サンプルは15−30分攪拌を続けた後、11,
000xgで30分間遠心した(ベックマンJA−10
ローター、8,000rpm.20℃)。ペレットは
純EtOHとともに250ml容のオムニミックスジャ
ー(OmnimixJar)中で摩砕し、60ml容焼結ガラスロ
ート上に集めた。析出物はロート上で直接純EtOH、
アセトンの順で洗浄し、真空下、室温、CaSO4(D
RIERITE)で乾燥して分析用に供した。 (4)第二回目のIPA添加と生成物の回収 41.8%IPA上清液(液量637ml、上記工程
(3)から得られたもの)に28.6mlのIPAを室
温で攪拌しながら加えることにより、IPA濃度を4
4.3%とした。サンプルは熟成後、工程(3)と同様
に遠心した。工程(3)と同様にペレットを摩砕し、回
収し、洗浄し、乾燥した。Pn9V−Ps標品の重量は
342.2mgであった。 (5)透析と凍結乾燥 工程(4)で得られたPn9V−Psサンプルの一部
(347mg)を139mlの蒸留水に室温で4−5時
間かけて溶解した。この溶液(2.5mg/ml)を透
析チューブ(分画分子量12,000、45mm)に移
し、蒸留水に対して、4℃、25時間透析した。途中で
2回蒸留水を交換した。ついでサンプルを凍結乾燥用の
容器に移し、ドライアイス:メタノール浴中で薄く凍ら
せ、Virtis(Freezemobile)凍結乾燥機で2−3日間凍
結乾燥した。回収されたPn9V−Psの最終製品は3
03.5mg、Kd=0.60であった。 (6)第三回目のIPA添加と生成物の回収 44.3%IPA上清液(液量655ml、上記工程
(4)から得られたもの)に30.8mlのIPAを室
温で攪拌しながら加えることにより、IPA濃度を4
6.8%とした。サンプルは成熟後、工程(3)と同様
に遠心した。工程(3)と同様にペレットを摩砕し、回
収し、洗浄し、乾燥した。Pn9V−Ps生成物の重量
は410.8mgであった。 (7)透析と凍結乾燥 工程(6)で得られたPn9V−Psサンプルの一部
(420.4mg)を168mlの蒸留水に室温で4−
5時間かけて溶解した。この溶液(2.5mg/ml)
を透析チューブ(分画分子量12,000、45mm)
に移し、蒸留水に対して、4℃、25時間透析した。途
中で2回蒸留水を交換した。ついでサンプルを凍結乾燥
用の容器に移し、ドライアイス:メタノール浴中で薄く
凍らせ、Virtis(Freezemobile)凍結乾燥機で2−3日
間凍結乾燥した。回収されたPn9V−Psの最終製品
は342.5mg、Kd=0.65であった。 (8)当業者にとって工程(4)および(6)の標品が
各サブフラクションの加重平均特性的分析特性を有する
単一標品として、より多数のIPAを加えて一緒に回収
し、ついで透析、凍結乾燥を行なえるものであることは
あきらかである。また当業者にとってPn1−Ps、P
n5−PsもPn4−PsあるいはPn9V−Psと同
様に調製できることは自明のことである。
めしたPn4−Psと同様の方法で結合体とした。
s)の製造の間にPn4−Ps中のO−ピルベート並び
にPn9V−Ps及びPn18C−Ps中のO−アセテ
ート基の残留量の量を測るため一つの方法が開発され
た。O−アセチル若しくはO−ピルベート基は加水分解
により最初に放出され、それから、抑制された伝導性で
連結された高効率陰イオン交換クロマトグラフィを利用
して、PnPs水解物中のアセテートとピルベートは同
定され計量された。未置換の及び処置されたPn4、P
n9V、及びPn18Cのサンプルはこの方法で分析さ
れた。予備的な結果は、未処置の及びサイズ化されたP
n4に対して各Ps繰り返し単位に対するピルベートが
約1:1及び0.8:1のモル比を示した。Pn18C
−Psにおける各Ps繰り返し単位に対するアセテート
のモル比は、未処置のそしてサイズ化されたサンプルに
対して各々1:1及び0.8:1、そして未処置のそし
てサイズ化されたPn9Vに対して各々1.7:1及び
1.5:1であることが発見された。Pn18C−Ps
−OMPC結合水性バルクのサンプルは又各Ps繰り返
し単位に対するO−アセテートのモル比について分析さ
れ、約0.5:1であることが見いだされた。ピルベー
ト基は第4型カプセル状ポリサッカライドにおける有力
な免疫検出物であり、その除去は免疫学的特性において
特徴づけられた変化を生じさせるいうことが報告されて
いる〔Heidelberger, M., Dudman, W. F.,及び Nimmic
h, W.,'Immunochemical relationships of certain cap
sular polysaccharides of Klebsiella, pneumococci,
及び Rhizobia'J. Immunol.,104:1321-132
8,(1970);Higginbotham, J. O., Heidelberge
r, M., 及び Gotschlich E.,' Degradation of a pneUm
ococcal type-specific polysaccharide with exposure
of group-spicificity.' Proc. Natl. Acad. Sci. US
A, 67:132−142,(1970)〕。同様に、
型Pn18C−PsポリサッカライドにおけるO−アセ
テート基の除去はその免疫学的特性を破棄する〔Estrad
a-Parra, S.,及び Heidelberger, M., 'The specific p
olysaccharide of type XVIII pneumococcus' Biochemi
stry, 2:1288−1294(1963)〕。従っ
て、Pn18C−Ps及びPn4におけるアセテートと
ピルベートの決定のための量的な方法を開発することが
必須であった。デ−O−アセチレート化されたPn9V
は比濁計測定によって決定されるような抗原反応性を有
しなかったことから、Pn9VにおけるO−アセチル基
はまたPn9Vの免疫学的構造における重要な役割をも
演ずることができる。我々は、O−アセテートはアルカ
リ条件(pH11)下4℃においてPn9V及びPn1
8C−Psから容易に放出されること及びO−ピルベー
トは65℃で加熱の上でPn4から容易に放出されるこ
とを発見した。我々はアセテートとピルベートは0.9
8mM NaOHの1ml/minの流量及び移動相と
して2%MeOHで OmniPac PAX500カラムを用
いて加水分解されたPnPs試料から分離できることを
発見した。検出は再生試薬として10ml/minの流
量で25mM H2SO4を用いる被抑制伝導性検出(sup
pressed conductivity detection)によって成された。
各々Pn18C−Ps、9V及びPn4からのO−アセ
テート及びO−ピルベートの量的HPLC分析のための
最も望ましい加水分解条件は、この例中に開示される。
ド、及び 分析カラム(4.6×250mm)とともに
用意された。被抑制伝導性検出は再生試薬として25m
N硫酸を用いて成された。流量はDionex オートレジェ
ンユニットで10ml/minに設定された。加水分解
されたPnPsの試料からアセテートとピルベートを分
離するための移動相及び勾配プログラムは以下の表に示
される: 緩衝液1 − 1mM水酸化ナトリウム 緩衝液2 − 100%メタノール 緩衝液3 − 200mM水酸化ナトリウム 緩衝液4 − 水 時間 緩衝液1/% 緩衝液2/% 緩衝液3/% 緩衝液4/% 流量/(ml/min) 0 98 2 0 0 1 12.5 98 2 0 0 1 12.6 58 2 0 40 1.5 20.0 58 2 0 40 1.5 20.1 98 2 0 0 1.5 30.0 98 2 0 0 1.5 30.1 98 2 0 0 1 50.0 98 2 0 0 1 これらの条件と3μジーメンスの感度の検出器を用い
て、およそ5.2及び9.5分の保持時間で溶出するアセ
テート及びピルベートの各々4nmolが、それぞれ容
易に検出された。
quastar V300容積測定式水分滴定計を用いることに
よってカール・フィッシャー滴定に付し、残余量のH2
Oを含むと決定された。それからmlあたり1.0mg
乾量の濃度でMilli−Q H2O中に溶解させた。試料
(100μg/ml)が 室温で16時間2mM NaO
Hにて処理され、Pn9V−Ps及びPn18C-Ps
試料からO−アセテートが分離された。Pn4−Ps試
料はPb4からのO−ピルベートの分離のため65℃で
16時間 1mM HCl中で加水分解された。サイズ化
されたPn9V及びPn18C−Ps及びPn18C−
Ps−OMPC結合水性バルクの試料もまた高pH陰イ
オン交換クロマトグラフィーによってモノサッカライド
構成分析及びパルス電流滴定検出に付された。モノサッ
カライド構成分析は、サイズ化され水性結合大の試料中
のPnPsの正確な濃度を得るために行われた。アセテ
ート、ピルベート及びN−アセチルマンノスアミン標準
物はMilli−QH2O中に200nmol/mlの濃度
で溶解された。
つのNaOH濃度(1,2,5,及び50mM)、種々
の温度(4,25,45,及び65℃)及び種々の時間
(3,5,及び16時間)でPn18C−Psを処理す
ることで検討された。アセテート、ピルベート及びN−
アセチルマンノスアミンの標準溶液も、デ−O−アセチ
レーションのために必要な条件はまたアセテート/ピル
ベートの減成に若しくはN−アセチル基の損失に帰着す
るかどうかを決定する研究中に含まれた。種々の濃度
(1,10,100mM)、時間(3,5,及び16時
間)、そして温度(65,85,及び100℃)におけ
る水酸化ナトリウム(50mM/100℃/16h)若
しくは塩酸での処理を続けてPn4からのピルベートの
分離が研究された。
ション前後のPn9V−Ps、Pn18C−Ps、及び
Pn4−Psの比濁分析的活性が測定された。試料は
1,1.5,5,及び2.5μg/mlに希釈された。
gh Performance Size Exclusion Chromatography:HP
SEC) デ−O−アセチレーションまたはデ−O−ピルビレーシ
ョン前後のPn9V−Ps、Pn18C−Ps及びPn
4のHPSECが測定された。流量制限器を装備した
7.5x600mmTSKG6000PWカラムが50
℃、800−1000psiで加熱され0.2M酢酸ナ
トリウム0.3ml/minで平衡にさせた。試料60
μg(1mg/ml)をカラムに注入し、移動速度0.
3ml/minで溶出した。カラム溶離剤は0.5ml
/minの流速で0.5M NaOHの後カラム追加物と
混合し、Dionex パルス電流滴定検出器でモニターし
て、Kdを測定した。
トの両方に対して3μジーメンスで決定された。ピルベ
ート及びアセテートは低い方の限界として0.125n
molまで検出可能であった。双方の成分の検出器応答
はピルベート及びアセテートにつき各々0.9999及
び0.9992の相関係数で2nmolを通じて線型で
ある。
テートのオムティミゼーション 時間進行加水分解P18C−Psの予備的研究は、低温
でのアルカリ加水分解に対するO−アセチル基の不安定
性を明らかにした。2mM水酸化ナトリウムは16時間
の培養でPn18C−Psを完全にデ−O−アセチレー
トへ十分であった。より高い温度(>25℃)処理がP
n9V O−アセテートの測定を妨げるN-アセチルマン
ノスアミンからのN−アセテートを放出することが見い
だされた。PnPsからのO−アセテートの除去のため
の最も望ましい加水分解条件は4℃で16時間であるこ
とが見いだされた。1%以下のアセテートが室温で16
時間2mM NaOHで処理されたN-アセチルマンノス
アミンの標準から分離されることが見いだされた。
ティミゼーション Pn4の加水分解研究は当初水酸化ナトリウム加水分解
を用いることによって請け負われた。水酸化ナトリウム
が用いられたときピルベートは殆ど回収されなかったと
いうことが速やかに発見された。初期の制御研究で、ピ
ルベートは100℃でH2O中のPn4から分裂されたと
いうことを明らかにされた。この情報で、上昇温度での
HCl加水分解を用いてPn4からのO−ピルベート放
出のオプティミゼーション研究を行うことが決定され
た。ピルベートの幾らかの減成がより高い温度で見られ
た。これはPn4同様の条件の下で加水分解されたピル
ベート標準の例で明示できる。65℃で16時間 1m
M HCl中で加水分解が行われたときピルベートの最
大の回収が生じた。
ピルベートの分析 出発PnPs、サイズ化されたPnPsそして一つのP
n18C−Ps−OMPC結合物を代表する種々の試料
が、Pn9V−Ps/18C中のO−アセテートを放出
するため室温下 2mM NaOH中での若しくはPn4
−Ps中のO−ピルベートを放出するため65℃下 1
mM HCl中での加水分解の後上述されたHPLC法
によってO−アセテート/ピルベートに関して分析され
た。この研究の結果を以下に示す: 試 料 各Ps繰り返し単位に対するピルベート/ア セテートの比 Pn4、試料1 1.0 Pn4、試料2 0.8 Pn9V、試料1 1.7 Pn9V、試料2 1.5 Pn18C-Ps、試料1 1.0 Pn18C-Ps、試料2 0.8 Pn18C-Ps-OMPC 水性大 0.5 結果は、サイズ化されたPnPs中の側鎖基の保持はP
n9V−Psに関しておよび90%、そしてPn4及び
18Cに関して80%であった。Pn18C−Ps−O
MPC接合水性大におけるO−アセテートの保持はおよ
そ50%であった。Pn18C−PsとPn4の理論的
な値はPs繰り返し単位1mol当たりアセテート若し
くはピルベート1molでありPn9Vに対してその比
が2:1である。〔Jansson, P-E., Lindberg, B., 及
び Lindquist, U.'Structural studies of the capsula
r polysaccharides from Streptococcus pneumoniae Ty
pe4.'Carbohyd. Pes., 95:73−80,(198
1)。Lugrowski, C. 及び Jennings, H. J.'Structura
l determination of the capsular polysaccharide ofS
treptococcus pneumoniae Type 18C.'Carbohyd. Pes.
131:119-129,(1984)。Perry, M. B.,
Daoust, V., 及び Carlos, D. J.' The specific caps
ular polysaccharide of Streptococcus pneumoniae Ty
pe 9V.'Can. J.Biochem. 59:524-533,(19
81)〕。Pn18C−Ps−OMPC接合物において
見出されるO−アセテートのより低い保持は、低温での
アルカリ条件に対してのO−アセチル基加水分解の感受
性から予想される。試料Pn4、Pn9V、及びPn1
8C−Ps及びデ−O−ピルビレート化された若しくは
デ−O−アセチレート化された試料の比濁計的活性が測
定された。結果は、たとえ未処理試料のKdでも比濁活
性はこれらの側鎖基の除去の後には完全に失われた、と
いうことを示した。Kdのは上述したHPSEC法によ
って得られた。しかしながら、穏やかな酸加水分解によ
るデ−O−ピルビレーション後のPn4のKdは0.6
0から0.68に上昇し、その出現はその塩の体積に近
い。Pn4及びPn18C−Psのための抗原性日数
は、肺炎双球菌ポリサッカライド免疫学的反応性におけ
るこれらの側鎖基の重要性に関して他の調査者の仕事を
支持する。Pn9Vに関する結果はグルクロン酸に加え
て、この分子のO−アセチル基が同様に重要な免疫学的
決定因であることを示唆している。以上のように、この
方法によって、Pn4中のO−ピルビルケタール並びに
Pn9V及びPn18C−Ps中のO−アセテートの量
的分析のための、迅速で敏感な手段が開発された。この
手段はPn4、Pn9V、及びPn18C−Psという
ポリサッカライドの抗原的構造を残すためにそれらのサ
イズ化と結合のための正しい過程を定義することにおい
て有意義である。
析された試料を表わす)が使用されるまで3−8℃で保
存された。 2.0.2MOPS pH7.2緩衝剤が該試料に加えら
れ、約7mMという最終濃度が得られた。固体GuHC
lが該試料に加えられ、4.2Mという最終の濃度が達
成された(註:GuHCl 1.42g/試料mlが、固
体のGuHClの添加のために体積の増加を補償するた
めに加えられなければならない。同様に、体積増加を勘
案するために緩衝剤添加が調整されなければならない。
その結果試料組成がカラム溶出液組成により接近する。
あるいは、試料はクロマトグラフィに付す前にカラム溶
出液に対し透析されることができよう)。 3.試料の2.8ml(ローリープロテインアッセイ
(lowry protein assay)に基づいたプロテイン約1m
gを含有する)を、0.6ml/minの流速で6mG
uHCl 10mM MOPS pH7.2において平衡に
達したセパクリル(sephacryl)S−1000の12.6
×96cmカラムに注入した。カラム溶出液が280n
Mで連続的にモニター(perkin Elmer LC 235ダイオ
ードアレイ検出器)され、3mlのフラクションが収集
された。 4.プロテイン分配はA280に基づいており(スペク
トルと同じく)そしてPn6B−Ps分配はPn6B−
Ps特定のRIAアッセイに基づいている。Pn6B−
Ps−BrAc単独の溶出部分に基づいて、そして不活
性化されたMIEPとの物理的な混合物において、PS
とプロテインの両方を含む断片溜を作成し、該Pn6B
−Ps−BrAcについて観察される位置から明確に溶
出したものがPn6B−Ps−MIEP結合物として推
定に基づいて明示された。 5.溜はYM−30膜を用いての限外ろ過によって濃縮
され、Milli−Q H2Oを用いてろ過された。プロテイ
ンとPn6B−Ps内容量は量的組成研究から見積もら
れた。SCMHCはアミノ酸分析によって検出された。
−Ps直接RIAアッセイ このアッセイは肺炎双球菌ポリサッカライド型18Cの
計量のために用いられる。それは多層サンドイッチRI
Aアッセイである。ラビット(Rabbit)anti−Pn
18C−Psがポリスチレンビーズにヒートされる。ビ
ーズはPn18C−Psを含有する試料溶液中にて培養
される。培養後、ビーズは洗浄され、Pn18C−OM
PCに対するマウス抗体を含有する第二溶液中で再培養
される。この培養後、ビーズは洗浄され125I-ヤギ抗マ
ウスIgGを含有する溶液中で3回培養する。プレート
は再度洗浄され、その後ビーズは計量のためプラスチッ
クチューブに移される。P18C−Psの未知の試料は
計量のため標準曲線に比較される。
グNo.6171−10 2. クイックウォッシュシステム、Abbot Labs、診断
法部門 3. 可調整ピペット及び 使い捨てピベットチップ(エ
ッペンドルフデジタルを参照)。 4. ガンマカウンター(Abbott Autologic 参照) 5. 鏡面仕上げの1/4”ポリスチレンビーズ、Prec
ision Plastic BallCo., 3000 N, Cicero Av
e., Chicago, Illinois 60641。
C−Ps抗体ロットR18−44若しくはその等価物。 2. マウスanti−Pn18C−Ps OMPCア
ンチセラ(pool 11260−235若しくはその
等価物)。 3. ゴート、アンチ−マウスIgG125I−ラベルさ
れたアンチセラ:MA02118、ボストン、アルバニ
ーストリート549、ニューイングランドヌクレアー、
NEX159 4. インキュベーション緩衝剤:次のものを含有する
RCM8 1.0% BSA Sigma A2153 0.1% アジド Sigma S2002 5. 希釈液 胎児牛血清 8部 Sigma F3885 ヤギ血清 1部 Sigma G6767 ウサギ血清 1部 Sigma R4505 TWEEN 20 0.05% Sigma P1379 アジド 0.1% Sigma G2002 3. anti−Pn18C−Psコートされたビーズ
1個を試料若しくは標準物を含むプレートの各ウェルに
加え、全てのビーズが完全に緩衝物で覆われることを請
け合うために穏やかに浸透する。 4. プレートをRIAキットで供給された粘着性の裏
張で覆い、6時間室温にてプレートを培養する。 5. プレートをクイックウォッシュ(Qwik Wash)装
置と脱イオン水を用いて洗浄する。 6. マウスanti−18C抗体を希釈液中1:10
00に希釈する。 7. この溶液200μlをビーズ一個を含む各ウェル
に加える。 8. プレートを覆い、室温で一晩培養する。 9. プレートをクイックウォッシュ装置と脱イオン水
を用いて洗浄する。 10. 125I−ラベルされたヤギ、アンチ−マウス抗体
を希釈液に15000cpm/10μlまで希釈(〜
1:160希釈)する。 11. この溶液20μlをビーズ一個を含む各ウェルに
加える。 12. プレートを覆い、37℃で2時間培養する。 13. プレートをクイックウォッシュ装置と脱イオン水
を用いて洗浄する。 14. RIAキットで供給されるプラスチックチューブ
にビーズを移し、好適なガンマカウンターでカウントす
る。
それぞれについて平均を得るために複数の測定を共に合
わせる。全ての標準及び試料から培養緩衝コントロール
を基礎とする。 2. 統計的な計算のために用意された計算機を使用し
て、標準線のためのデータを入力する。そして相関係数
と線の勾配を計算する。 3. 好適な標準線を使用して(自由部分は自由部分
に、結合部分は結合部分に)、試料の応答を計算し、希
釈のために調製する。上述した同様の手段は置換型の特
定の試薬によって他のPn−Ps種のいかなるものに対
しても適当である。
Claims (9)
- 【請求項1】 1分子当たり平均約1200以下のオリ
ゴ糖反復単位を有し、約1.0ないし1.4の範囲の多
分散性があり、分子量約1×105 ないし1×106
で、肺炎球菌グループ特異的なC多糖の混入の程度がタ
イプ特異的な多糖の3.0%以下である肺炎連鎖球菌
(Streptococcus pneumoniae)莢膜多糖(Pn−P
s)。 - 【請求項2】 0.7ないし1.1の範囲の抗原性指数
を有し、0.6ないし3.0dl/gの範囲の固有粘度
があり、サブタイプ1、2、3、4、5、6B、7F、
8、9N、9V、10A、11A、12F、14、15
B、17F、18C、19F、19A、20、22F、
23F、及び33Fのいずれかから選ばれる肺炎連鎖球
菌(Streptococcus pneumoniae)に由来する請求項1記
載の多糖。 - 【請求項3】 1.0ないし1.4の範囲のサイズ多分
散性があり、タイプ特異的な多糖に対するC多糖の混入
の程度が3%以下であって: 1)該多糖が、 a)約3×105 ないし6×105 の範囲のMN 、 b)約0.60±0.05のKd(ピーク)、 c)約3×105 ないし7×105 の範囲のMW 、 d)pH7.2、0.1Mリン酸ナトリウム中で1.0
ないし2.0の範囲の固有粘度、及び e)平均して1分子あたり約1000以下の反復単位を
有する肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)6
B; 2)該多糖が、 a)約3×105 ないし8×105 の範囲のMN 、 b)約0.60±0.05のKd(ピーク)、 c)約4×105 ないし1×106 の範囲のMW 、 d)pH7.2、0.1Mリン酸ナトリウム中で0.6
ないし1.6の固有粘度、及び e)平均して1分子あたり約1200以下の反復単位を
有する肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)1
4; 3)該多糖が、 a)約2×105 ないし6×105 の範囲のMN 、 b)約0.65±0.05のKd(ピーク)、 c)約2×105 ないし6×105 の範囲のMW 、 d)pH7.2、0.1Mリン酸ナトリウム中で1.0
ないし2.0の範囲の固有粘度、及び e)平均して1分子あたり約1000以下のモノマー反
復単位を有する肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoni
ae)19F; 4)該多糖が、 a)約2×105 ないし6×105 の範囲のMN 、 b)約0.54±0.05のKd(ピーク)、 c)約4×105 ないし8×105 の範囲のMW 、 d)pH7.2、0.1Mリン酸ナトリウム中で1.5
ないし3.0の範囲の固有粘度、及び e)平均して1分子あたり約1000以下のモノマー反
復単位を有する肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoni
ae)23F; 5)該多糖が、 a)約2×105 ないし4×105 の範囲のMN 、 b)約0.65±0.05のKd(ピーク)、 c)約2×105 ないし5×105 の範囲のMW 、 d)pH7.2、0.1Mリン酸ナトリウム中で1.0
ないし3.0の範囲の固有粘度、及び e)平均して1分子あたり約600以下のモノマー反復
単位を有する肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumonia
e)4; 6)該多糖が、 a)約3×105 ないし6×105 の範囲のMN 、 b)約0.65±0.05のKd(ピーク)、 c)約3×105 ないし7×105 の範囲のMW 、 d)pH7.2、0.1Mリン酸ナトリウム中で1.0
ないし2.0の範囲の固有粘度、及び e)平均して1分子あたり約800以下のモノマー反復
単位を有する肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumonia
e)9V;又は 7)該多糖が、 a)約2×105 ないし6×105 の範囲のMN 、 b)約0.65±0.05のKd(ピーク)、 c)約2×105 ないし6×105 の範囲のMW 、 d)pH7.2、0.1Mリン酸ナトリウム中で1.5
ないし3.0の範囲の固有粘度、及び e)平均して1分子あたり約700以下のモノマー反復
単位を有する肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumonia
e)18Cに由来する請求項2記載の多糖。 - 【請求項4】 1ないし7つのサブタイプの肺炎連鎖球
菌(Streptococcuspneumoniae )に対するワクチンとし
て有用であって、不活性担体及び1つ又はそれ以上の接
合していない形態の請求項3記載のPn−Ps化合物を
含み、任意に、さらに抗ウイルス、抗菌又は免疫調節作
用のある免疫原か化合物を含む組成物であって、前記の
付加的な抗ウイルス、抗菌又は免疫調節作用のある化合
物が、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、又は
ミョウバン、又はFreundsアジュバントかRib
iアジュバント、インターロイキンかインターフェロン
の中から選ばれるか、あるいは、B型肝炎、A型肝炎、
非A非B型肝炎、エイズ、ジフテリア、百日咳、破傷
風、はしか、おたふくかぜ、風疹、不活化したポリオ、
水痘及びインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)
6に対する1つ又はそれ以上のワクチンの中から選ばれ
る組成物。 - 【請求項5】 1分子当たり約1200以下のオリゴ糖
反復単位を持ち、分子量が1×105〜1×106であ
り、1.4以下の多分散性を有する肺炎連鎖球菌(Stre
ptococcus pneumoniae)莢膜多糖(Pn−Ps)の製造
方法であって: a)i)肺炎連鎖球菌を培養し、病原体生物を殺して、
未精製莢膜多糖を単離するか、あるいは、 ii)ATCCから入手できる未精製の肺炎連鎖球菌莢膜
多糖を可溶化し; b)酵素的処理、化学的処理、加熱処理、もしくは音波
処理によって多糖を部分的に加水分解するか、または、
多糖を物理的に剪断し; c)工程(b)の生成物を分画することを含む莢膜多糖
の製造方法。 - 【請求項6】 前記工程(b)と(c)が、 b)i)前記Pn−Psを部分的に加水分解する前に、
任意に、不純物のイオン交換吸着によって未精製Pn−
Psを精製し; ii)未精製Pn−Psを部分的に加水分解するか、又は
機械的に剪断し;そして c)大きさと純度に応じて、部分的に加水分解したPn
−Psを分画化する請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 前記工程(b)と(c)が、 b)i)pH約5の溶液で、任意に陰イオン不純物をW
hatman DE52 に吸着し; ii)以下のようにして、溶液中のPn−Psを部分的に
加水分解して、抗肺炎球菌にタイプ特異的な抗体に結合
するPn−Psを未精製Pn−Psの30%を超えない
ように減少させるように前もって決定した最終粘度にす
る。すなわち: 1.50ないし150℃で1ないし48時間加熱し; 2.音波処理プローブの出力設定に応じて5秒ないし5
分間の音波処理を行なった後、冷却時間をおいてさらに
音波処理をするか;又は、 3.Gaulin ホモジナイザー内で圧力2000ないし1
5000PSIで多糖を物理的に剪断し;そして c)以下の方法で、加水分解したPn−Psを分画化し
て、1×105 ないし1×106 の範囲の分子量を有す
る分画を抜き出す。すなわち: i)所望の範囲の分子量のPn−Psを沈殿させるよう
に前もって決定した濃度のイソプロパノールを用いて、
アルコール可溶性の差を利用するか;又は ii)分子量1×104 ないし1×106 の範囲の多糖を
とりこんで分画化することのできるサイズ排除液体クロ
マトグラフィーで分画化する請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 加水分解又は剪断の終点を、下に掲げる
各サブタイプのPn−Psに対する終点に従って、0.
9M塩化ナトリウム中の1mg/ml溶液の粘度法によ
って、あるいは、多糖のクロマトグラフィーによって決
定する、請求項7記載の方法。 Pn−Psサブタイプ 目標終点粘度 目標終点Kd(ピーク) (センチストローク) Pn4−Ps 1.5 − 1.00 0.65 ± 0.05 Pn6B−Ps 1.3 − 1.00 0.60 ± 0.05 Pn9V−Ps 1.3 − 1.00 0.65 ± 0.05 Pn14−Ps 1.2 − 0.95 0.60 ± 0.05 Pn18C−Ps 1.5 − 1.00 0.65 ± 0.05 Pn19F−Ps 1.3 − 1.00 0.65 ± 0.05 Pn23F−Ps 1.5 − 1.00 0.54 ± 0.05 - 【請求項9】 請求項5記載の方法で製造したPn−P
s。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US646573 | 1984-08-31 | ||
US64657391A | 1991-01-28 | 1991-01-28 | |
US80794191A | 1991-12-19 | 1991-12-19 | |
US807941 | 1991-12-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148157A JPH05148157A (ja) | 1993-06-15 |
JP2904633B2 true JP2904633B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=27094962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4053063A Expired - Lifetime JP2904633B2 (ja) | 1991-01-28 | 1992-01-28 | 肺炎連鎖球菌からの多糖抗原 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5847112A (ja) |
EP (1) | EP0497524B1 (ja) |
JP (1) | JP2904633B2 (ja) |
AT (1) | ATE168270T1 (ja) |
CA (1) | CA2059693C (ja) |
DE (1) | DE69226211T2 (ja) |
DK (1) | DK0497524T3 (ja) |
ES (1) | ES2118109T3 (ja) |
IE (1) | IE920221A1 (ja) |
Families Citing this family (105)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2059692C (en) * | 1991-01-28 | 2004-11-16 | Peter J. Kniskern | Pneumoccoccal polysaccharide conjugate vaccine |
US5681570A (en) * | 1995-01-12 | 1997-10-28 | Connaught Laboratories Limited | Immunogenic conjugate molecules |
AU725279B2 (en) * | 1995-06-07 | 2000-10-12 | Alberta Research Council Inc. | Immunogenic and immunostimulatory oligosaccharide compositions and methods of making and using them |
TW409058B (en) * | 1996-06-06 | 2000-10-21 | Daiichi Seiyaku Co | Method for preparation of a drug complex |
ATE208629T1 (de) * | 1996-08-27 | 2001-11-15 | Chiron Corp | Neisseria meningitidis serogruppe b glykokonjugate und verfahren zu deren verwendung |
GB9700939D0 (en) * | 1997-01-17 | 1997-03-05 | Microbial Technics Limited | Therapy |
EP0977764A4 (en) * | 1997-03-26 | 2001-04-11 | Brigham & Womens Hospital | PROCESS FOR PRODUCING SACCHARIDE FRAGMENTS |
US6224880B1 (en) | 1997-09-24 | 2001-05-01 | Merck & Co., Inc. | Immunization against Streptococcus pneumoniae using conjugated and unconjugated pneumoccocal polysaccharide vaccines |
BR9907884A (pt) * | 1998-02-12 | 2000-10-24 | American Cyanamid Co | Composição de vacina, processos para gerar uma resposta imune em um antìgeno pneumocócico, para aumentar resposta de ifn-gama em uma vacina pneumocócica, e para gerar anticorpos de fixação complementar para uma resposta protetora a um patógeno, composição imunogênica, e, processo para gerar uma resposta imune em um antìgeno meningocócico |
US7018637B2 (en) * | 1998-02-23 | 2006-03-28 | Aventis Pasteur, Inc | Multi-oligosaccharide glycoconjugate bacterial meningitis vaccines |
US20080096236A1 (en) * | 1998-08-25 | 2008-04-24 | Binax, Inc. | Method for Detecting the Presence of Target Bacteria or a Target Component Carbohydrate Antigen Thereof |
US6824997B1 (en) | 1998-09-18 | 2004-11-30 | Binax, Inc. | Process and materials for the rapid detection of streptococcus pneumoniae employing purified antigen-specific antibodies |
US9134303B1 (en) | 1998-08-25 | 2015-09-15 | Alere Scarborough, Inc. | ICT immunoassay for Legionella pneumophila serogroup 1 antigen employing affinity purified antibodies thereto |
GB0022742D0 (en) | 2000-09-15 | 2000-11-01 | Smithkline Beecham Biolog | Vaccine |
GB0115176D0 (en) * | 2001-06-20 | 2001-08-15 | Chiron Spa | Capular polysaccharide solubilisation and combination vaccines |
WO2003075953A2 (en) * | 2002-03-08 | 2003-09-18 | Eli Lilly And Company | Immunomodulatory polymeric antigens for treating inflammatory pathogies |
GB0313916D0 (en) | 2003-06-16 | 2003-07-23 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Vaccine composition |
EP2305294B1 (en) | 2004-09-22 | 2015-04-01 | GlaxoSmithKline Biologicals SA | Immunogenic composition for use in vaccination against staphylococcei |
GB0502096D0 (en) * | 2005-02-01 | 2005-03-09 | Chiron Srl | Purification of streptococcal capsular polysaccharide |
RS52249B (en) | 2005-04-08 | 2012-10-31 | Wyeth Llc | MULTIVALENT COMPOSITION WITH CONJUGATE OF PNEUMOCOCOCH POLISACCHARIDE AND PROTEIN |
HUE056842T2 (hu) | 2005-06-27 | 2022-03-28 | Pfizer Ireland Pharmaceuticals | Immunogén készítmény |
TWI457133B (zh) | 2005-12-13 | 2014-10-21 | Glaxosmithkline Biolog Sa | 新穎組合物 |
SI1962899T1 (sl) | 2005-12-22 | 2011-11-30 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Pnevmokokna polisaharidna konjugatna vakcina |
GB0607088D0 (en) | 2006-04-07 | 2006-05-17 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Vaccine |
CA2647441C (en) | 2006-03-30 | 2021-02-23 | Glaxosmithkline Biologicals S.A. | Immunogenic composition comprising staphylococcus aureus saccharides |
US8808707B1 (en) | 2006-05-08 | 2014-08-19 | Wyeth Llc | Pneumococcal dosing regimen |
EP2155244B1 (en) | 2007-04-23 | 2017-03-22 | Serum Institute of India Private Limited | Antigenic polysaccharides and process for their preparation |
PL2167121T3 (pl) | 2007-06-26 | 2016-01-29 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | Szczepionka zawierająca koniugaty polisacharydu otoczkowego streptococcus pneumoniae |
WO2009062132A2 (en) | 2007-11-09 | 2009-05-14 | California Institute Of Technology | Immunomodulating compounds and related compositions and methods |
JP2012504660A (ja) | 2008-10-06 | 2012-02-23 | ユニバーシティ オブ シカゴ | 細菌eap、empおよび/またはadsaタンパク質に関連する組成物および方法 |
US8795689B2 (en) * | 2008-12-18 | 2014-08-05 | Wyeth Llc | Method for controlling Streptococcus pneumoniae serotype 19A polysaccharide molecular weight |
SI2385981T1 (sl) * | 2008-12-18 | 2019-11-29 | Wyeth Llc | Postopek za nadzorovanje molekulske mase polisaharida streptococcus pneumoniae z uporabo ogljika |
AU2010271116B2 (en) | 2009-04-03 | 2015-08-13 | University Of Chicago | Compositions and methods related to Protein A (SpA) variants |
US20120135037A1 (en) | 2009-06-01 | 2012-05-31 | Mizel Steven B | Flagellin fusion proteins and conjugates comprising pneumococcus antigens and methods of using the same |
GB0913680D0 (en) | 2009-08-05 | 2009-09-16 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Immunogenic composition |
GB0913681D0 (en) | 2009-08-05 | 2009-09-16 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Immunogenic composition |
TW201136603A (en) * | 2010-02-09 | 2011-11-01 | Merck Sharp & Amp Dohme Corp | 15-valent pneumococcal polysaccharide-protein conjugate vaccine composition |
GB201003922D0 (en) | 2010-03-09 | 2010-04-21 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Conjugation process |
GB201003924D0 (en) | 2010-03-09 | 2010-04-21 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Immunogenic composition |
JP2013523818A (ja) | 2010-04-05 | 2013-06-17 | ザ・ユニバーシティー・オブ・シカゴ | 免疫反応のエンハンサーとしてのプロテインA(SpA)抗体に関連する組成物および方法 |
ES2694100T3 (es) | 2010-04-07 | 2018-12-18 | California Institute Of Technology | Vehículo para distribuir un compuesto en una membrana mucosa y composiciones, procedimientos y sistemas relacionados |
US20110287048A1 (en) | 2010-05-20 | 2011-11-24 | Round June L | Antigen Specific Tregs and related compositions, methods and systems |
WO2011148382A1 (en) | 2010-05-28 | 2011-12-01 | Biological E Limited | An improved process for the purification of capsular polysaccharides of haemophilus influenza - b, neisseria meningitis such as serotypes a, c, y and w-135, and other similar related capsular polysaccharides produced from both gram negative and gram positive microorganisms using aluminium phosphate with alcohol. |
US8821894B2 (en) | 2010-07-02 | 2014-09-02 | The University Of Chicago | Compositions and methods related to protein A (SpA) variants |
JP5793194B2 (ja) | 2010-09-09 | 2015-10-14 | ザ・ユニバーシティ・オブ・シカゴThe University Of Chicago | 感染防御ブドウ球菌抗原が関与する方法および組成物 |
GB201103836D0 (en) | 2011-03-07 | 2011-04-20 | Glaxosmithkline Biolog Sa | Conjugation process |
CA2830879C (en) | 2011-03-22 | 2018-10-30 | Serum Institute Of India Ltd. | A novel process for preparation of polysaccharides |
US8945588B2 (en) | 2011-05-06 | 2015-02-03 | The University Of Chicago | Methods and compositions involving protective staphylococcal antigens, such as EBH polypeptides |
JP6273200B2 (ja) | 2011-07-12 | 2018-01-31 | ザ・ブリガーム・アンド・ウーメンズ・ホスピタル・インコーポレーテッド | 脂質含有psa組成物、その単離の方法および使用の方法 |
EP3785730B1 (en) | 2011-12-06 | 2024-04-24 | Valneva Austria GmbH | Aluminium compounds for use in therapeutics and vaccines |
DK2844275T3 (da) | 2012-04-26 | 2020-07-13 | Univ Chicago | Staphylokok-koagulase-antigener og fremgangsmåder til anvendelse af disse |
KR102057217B1 (ko) | 2012-06-20 | 2020-01-22 | 에스케이바이오사이언스 주식회사 | 다가 폐렴구균 다당류-단백질 접합체 조성물 |
AU2013313794B2 (en) * | 2012-09-07 | 2016-10-20 | Sk Bioscience Co., Ltd. | Production method for capsular polysaccharide having pneumococcal serotype |
KR20140075201A (ko) | 2012-12-11 | 2014-06-19 | 에스케이케미칼주식회사 | 다가 폐렴구균 다당류-단백질 접합체 조성물 |
KR20140075196A (ko) | 2012-12-11 | 2014-06-19 | 에스케이케미칼주식회사 | 다가 폐렴구균 다당류-단백질 접합체 조성물 |
JP2016521284A (ja) | 2013-05-10 | 2016-07-21 | カリフォルニア インスティチュート オブ テクノロジー | 大腸ガンのプロバイオティクスによる防止および処置 |
US11708411B2 (en) | 2013-12-20 | 2023-07-25 | Wake Forest University Health Sciences | Methods and compositions for increasing protective antibody levels induced by pneumococcal polysaccharide vaccines |
RU2688831C2 (ru) * | 2014-01-21 | 2019-05-22 | Пфайзер Инк. | Капсульные полисахариды Streptococcus pneumoniae и их конъюгаты |
US9815886B2 (en) | 2014-10-28 | 2017-11-14 | Adma Biologics, Inc. | Compositions and methods for the treatment of immunodeficiency |
WO2016174683A1 (en) | 2015-04-28 | 2016-11-03 | Biological E Limited | Method for separation of protein and other impurities from microbial capsular polysaccharides |
WO2016201342A1 (en) | 2015-06-10 | 2016-12-15 | California Institute Of Technology | Sepsis treatment and related compositions methods and systems |
EP3337321A4 (en) | 2015-08-19 | 2019-07-17 | President and Fellows of Harvard College | LIPIDED PSA COMPOSITIONS AND METHOD |
JP6839199B2 (ja) * | 2016-02-15 | 2021-03-03 | ヒプラ シエンティフィック エセ.エレ.ウ. | 免疫原性剤としてのストレプトコッカス・ウベリス抽出物 |
AR107813A1 (es) | 2016-03-07 | 2018-06-06 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | Partículas de liberación de fármacos, procedimiento, composición inmunogénica, dispositivo, uso, vacuna |
EP3436061A4 (en) | 2016-03-31 | 2019-12-04 | Liffey Biotech Limited | Saccharide-polypeptide-conjugate compositions and methods of use thereof |
EP3474890A1 (en) | 2016-06-22 | 2019-05-01 | Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften E. V. | Pneumococcal polysaccharide-protein conjugate composition |
EP3269385A1 (en) | 2016-07-12 | 2018-01-17 | Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. | Pneumococcal polysaccharide-protein conjugate composition |
CA3030974A1 (en) | 2016-07-15 | 2018-01-18 | President And Fellows Of Harvard College | Glycolipid compositions and methods of use |
SG11201900794PA (en) | 2016-08-05 | 2019-02-27 | Sanofi Pasteur Inc | Multivalent pneumococcal polysaccharide-protein conjugate composition |
WO2018027123A1 (en) | 2016-08-05 | 2018-02-08 | Sanofi Pasteur, Inc. | Multivalent pneumococcal polysaccharide-protein conjugate composition |
WO2018144438A1 (en) | 2017-01-31 | 2018-08-09 | Merck Sharp & Dohme Corp. | Methods for production of capsular polysaccharide protein conjugates from streptococcus pneumoniae serotype 19f |
KR20190108583A (ko) | 2017-01-31 | 2019-09-24 | 머크 샤프 앤드 돔 코포레이션 | 다당류-단백질 접합체 제조 방법 |
US11400162B2 (en) | 2017-02-24 | 2022-08-02 | Merck Sharp & Dohme Llc | Processes for the formulation of pneumococcal polysaccharides for conjugation to a carrier protein |
MX2019009869A (es) | 2017-02-24 | 2019-10-02 | Merck Sharp & Dohme | Formulaciones de vacunas de conjugado de neumococos. |
US10259865B2 (en) | 2017-03-15 | 2019-04-16 | Adma Biologics, Inc. | Anti-pneumococcal hyperimmune globulin for the treatment and prevention of pneumococcal infection |
US10729763B2 (en) | 2017-06-10 | 2020-08-04 | Inventprise, Llc | Mixtures of polysaccharide-protein pegylated compounds |
CN118356485A (zh) | 2017-06-10 | 2024-07-19 | 创赏公司 | 提供改善的免疫原性和亲合力的具有二价或多价缀合物多糖的多价缀合物疫苗 |
KR102472936B1 (ko) | 2017-07-05 | 2022-11-30 | 인벤트프라이즈 엘엘씨 | 용해 효소, 접선방향 유동 여과, 및 다중모드 크로마토그래피를 이용한, 백신 제조를 위한 다당류 정제 |
US10702596B2 (en) | 2017-07-05 | 2020-07-07 | Inventprise, Llc | Polysaccharide purification for vaccine production using lytic enzymes, tangential flow filtration, and multimode chromatography |
US11524076B2 (en) | 2017-09-07 | 2022-12-13 | Merck Sharp & Dohme Llc | Pneumococcal polysaccharides and their use in immunogenic polysaccharide-carrier protein conjugates |
MX2020002558A (es) * | 2017-09-07 | 2020-07-13 | Merck Sharp & Dohme | Procesos para la formulacion de polisacaridos neumococicos para la conjugacion a una proteina transportadora. |
MX2020002559A (es) | 2017-09-07 | 2020-07-13 | Merck Sharp & Dohme | Polisacaridos neumococicos y su uso en conjugados de polisacarido inmunogenico con proteina transportadora. |
CN116898959A (zh) * | 2017-09-07 | 2023-10-20 | 默沙东有限责任公司 | 肺炎球菌多糖及其在免疫原性多糖-载体蛋白缀合物中的用途 |
PT3678654T (pt) * | 2017-09-07 | 2024-08-05 | Merck Sharp & Dohme Llc | Polissacáridos pneumocócicos e sua utilização em conjugados imunogénicos de polissacárido-proteína transportadora |
CN111065387B (zh) | 2017-09-07 | 2023-08-25 | 默沙东有限责任公司 | 肺炎球菌多糖及其在免疫原性多糖-载体蛋白缀合物中的用途 |
US12257295B2 (en) | 2017-10-04 | 2025-03-25 | Pogona, LLC | Saccharide-polypeptide conjugate compositions and methods of use thereof |
CN111683678B (zh) | 2017-12-06 | 2024-01-26 | 默沙东有限责任公司 | 包含肺炎链球菌多糖蛋白缀合物的组合物及其使用方法 |
CA3111459A1 (en) * | 2018-09-12 | 2020-03-19 | Affinivax, Inc. | Multivalent pneumococcal vaccines |
JP7275277B2 (ja) | 2018-12-19 | 2023-05-17 | メルク・シャープ・アンド・ドーム・エルエルシー | ストレプトコッカス・ニューモニエ多糖-タンパク質コンジュゲートを含む組成物およびその使用方法 |
BR112021022429A2 (pt) | 2019-05-10 | 2022-03-22 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | Produção de conjugados |
AU2020323498A1 (en) | 2019-07-31 | 2022-03-03 | Sk Bioscience Co., Ltd. | Multivalent pneumococcal polysaccharide-protein conjugate compositions and methods of using the same |
US20210070890A1 (en) * | 2019-09-06 | 2021-03-11 | Serum Institute Of India Private Limited | Method for obtaining purified bacterial polysaccharides |
US20220387614A1 (en) | 2019-11-22 | 2022-12-08 | Glaxosmithkline Biologicals Sa | Dosage and administration of a bacterial saccharide glycoconjugate vaccine |
EP3900739A1 (en) | 2020-04-21 | 2021-10-27 | Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. | Synthetic streptococcus pneumoniae saccharide conjugates to conserved membrane protein |
EP3919076A1 (en) | 2020-06-02 | 2021-12-08 | Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. | Synthetic oligosaccharide vaccines against streptococcus pneumoniae with microparticle adjuvant formulations |
EP4165064A2 (en) | 2020-06-12 | 2023-04-19 | GlaxoSmithKline Biologicals S.A. | Dock tag system |
US12053515B2 (en) | 2020-08-10 | 2024-08-06 | Inventprise, Inc. | Multivalent pneumococcal glycoconjugate vaccines containing emerging serotype 24F |
TW202245835A (zh) | 2021-02-04 | 2022-12-01 | 美商默沙東有限責任公司 | 用於肺炎球菌結合物疫苗之奈米乳化液佐劑組合物 |
KR20230150339A (ko) * | 2021-02-26 | 2023-10-30 | 바이오로지칼 이 리미티드 | 활성화 켄칭된 다당류, 및 백신 조성물 중의 다당류의 정량화를 위한 개선된 방법 |
EP4398933A1 (en) | 2021-09-09 | 2024-07-17 | Affinivax, Inc. | Multivalent pneumococcal vaccines |
EP4169513A1 (en) | 2021-10-19 | 2023-04-26 | GlaxoSmithKline Biologicals S.A. | Adjuvant composition comprising sting agonists |
CN116942804A (zh) | 2022-04-19 | 2023-10-27 | 上海瑞宙生物科技有限公司 | 多价肺炎球菌多糖结合疫苗的成分及其应用 |
CN120202227A (zh) | 2022-09-19 | 2025-06-24 | 生物学E有限公司 | 纯化荚膜多糖的方法 |
US20240390471A1 (en) | 2023-05-18 | 2024-11-28 | Merck Sharp & Dohme Llc | Compounds and adjuvant formulations useful in pneumococcal vaccines |
CN117512031B (zh) * | 2023-10-16 | 2024-06-25 | 江苏金迪克生物技术股份有限公司 | 一种肺炎球菌荚膜多糖的纯化方法 |
Family Cites Families (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4324887A (en) * | 1978-08-16 | 1982-04-13 | President And Fellows Of Harvard College | Type II group B Streptococci polysaccharide |
US4221906A (en) * | 1979-03-19 | 1980-09-09 | American Cyanamid Company | Stabilization of pneumococcal polysaccharides |
US4242501A (en) * | 1979-08-08 | 1980-12-30 | American Cyanamid Company | Purification of pneumococcal capsular polysaccharides |
US4271147A (en) * | 1980-01-10 | 1981-06-02 | Behringwerke Aktiengesellschaft | Process for the isolation of membrane proteins from Neisseria meningitidis and vaccines containing same |
IE51174B1 (en) * | 1980-04-14 | 1986-10-29 | Merck & Co Inc | Group b streptococcal capsular polysaccharides |
FR2495939B1 (fr) * | 1980-12-11 | 1985-10-11 | Merieux Inst | Procede de purification de polyosides de streptococcus pneumoniae et vaccin a base de polyosides ainsi purifies |
NL8202527A (nl) * | 1982-06-22 | 1984-01-16 | Univ Utrecht | Vaccins tegen door bacterien met kapsel-polysacchariden verwekte ziekten en werkwijze voor het bereiden daarvan. |
US4644059A (en) * | 1982-07-06 | 1987-02-17 | Connaught Laboratories, Inc. | Haemophilus influenzae B polysaccharide-diptheria toxoid conjugate vaccine |
US4496538A (en) * | 1982-07-06 | 1985-01-29 | Connaught Laboratories, Inc. | Haemophilus influenzae b polysaccharide-diphtheria toxoid conjugate vaccine |
US4619828A (en) * | 1982-07-06 | 1986-10-28 | Connaught Laboratories, Inc. | Polysaccharide exotoxoid conjugate vaccines |
US4459286A (en) * | 1983-01-31 | 1984-07-10 | Merck & Co., Inc. | Coupled H. influenzae type B vaccine |
US4686102A (en) * | 1984-04-12 | 1987-08-11 | American Cyanamid Company | Multivalent pneumococcal vaccine and preparation thereof |
US4882317A (en) * | 1984-05-10 | 1989-11-21 | Merck & Co., Inc. | Covalently-modified bacterial polysaccharides, stable covalent conjugates of such polysaccharides and immunogenic proteins with bigeneric spacers and methods of preparing such polysaccharides and conjugataes and of confirming covalency |
US4695624A (en) * | 1984-05-10 | 1987-09-22 | Merck & Co., Inc. | Covalently-modified polyanionic bacterial polysaccharides, stable covalent conjugates of such polysaccharides and immunogenic proteins with bigeneric spacers, and methods of preparing such polysaccharides and conjugates and of confirming covalency |
NZ214503A (en) * | 1984-12-20 | 1990-02-26 | Merck & Co Inc | Covalently-modified neutral bacterial polysaccharides, stable covalent conjugates of such polysaccharides and immunogenic proteins, and methods of preparing such polysaccharides and conjugates |
IT1187753B (it) * | 1985-07-05 | 1987-12-23 | Sclavo Spa | Coniugati glicoproteici ad attivita' immunogenica trivalente |
US4707543A (en) * | 1985-09-17 | 1987-11-17 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army | Process for the preparation of detoxified polysaccharide-outer membrane protein complexes, and their use as antibacterial vaccines |
US4727136A (en) * | 1985-10-01 | 1988-02-23 | Canadian Patents And Development Ltd. | Modified meningococcal group B polysaccharide for conjugate vaccine |
US4755381A (en) * | 1986-03-27 | 1988-07-05 | Swiss Serum And Vaccine Institute Berne | Klebsiella capsular polysaccharide vaccine |
ATE107703T1 (de) * | 1986-04-16 | 1994-07-15 | Brigham & Womens Hospital | Bakterielle antigene, antikörper, impfstoffe und deren herstellung. |
NZ223009A (en) * | 1986-12-31 | 1990-06-26 | Nl Rivm Of Thoven | Oligosaccharides containing d-ribose d-ribitol and phosphate units mimicing haemophilus influenzae type b antigens |
ES2051909T3 (es) * | 1988-04-19 | 1994-07-01 | American Cyanamid Co | Vacuna del conjugado de polisacarido-proteina de membrana externa contra la haemophilus influenzae tipo b. |
JP3237842B2 (ja) * | 1988-12-16 | 2001-12-10 | オランダ国 | ニューモリシンミュータント及びそれから製造されたニューモコッカルワクチン |
CA2059692C (en) * | 1991-01-28 | 2004-11-16 | Peter J. Kniskern | Pneumoccoccal polysaccharide conjugate vaccine |
-
1992
- 1992-01-20 CA CA002059693A patent/CA2059693C/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-01-24 IE IE022192A patent/IE920221A1/en not_active IP Right Cessation
- 1992-01-27 EP EP92300654A patent/EP0497524B1/en not_active Revoked
- 1992-01-27 DE DE69226211T patent/DE69226211T2/de not_active Revoked
- 1992-01-27 DK DK92300654T patent/DK0497524T3/da active
- 1992-01-27 AT AT92300654T patent/ATE168270T1/de not_active IP Right Cessation
- 1992-01-27 ES ES92300654T patent/ES2118109T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1992-01-28 JP JP4053063A patent/JP2904633B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-11-14 US US08/970,460 patent/US5847112A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0497524A3 (en) | 1993-03-10 |
CA2059693A1 (en) | 1992-07-29 |
EP0497524B1 (en) | 1998-07-15 |
IE920221A1 (en) | 1992-07-29 |
EP0497524A2 (en) | 1992-08-05 |
DE69226211T2 (de) | 1999-03-18 |
JPH05148157A (ja) | 1993-06-15 |
DE69226211D1 (de) | 1998-08-20 |
DK0497524T3 (da) | 1998-10-26 |
ES2118109T3 (es) | 1998-09-16 |
ATE168270T1 (de) | 1998-08-15 |
CA2059693C (en) | 2003-08-19 |
US5847112A (en) | 1998-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2904633B2 (ja) | 肺炎連鎖球菌からの多糖抗原 | |
EP0497525B2 (en) | Pneumococcal polysaccharide conjugate vaccine | |
US4830852A (en) | Covalently-modified neutral bacterial polysaccharides, stable covalent conjugates of such polysaccharides and immunogenic proteins and methods of preparing such polysaccharides and conjugates | |
US4882317A (en) | Covalently-modified bacterial polysaccharides, stable covalent conjugates of such polysaccharides and immunogenic proteins with bigeneric spacers and methods of preparing such polysaccharides and conjugataes and of confirming covalency | |
US4695624A (en) | Covalently-modified polyanionic bacterial polysaccharides, stable covalent conjugates of such polysaccharides and immunogenic proteins with bigeneric spacers, and methods of preparing such polysaccharides and conjugates and of confirming covalency | |
US4459286A (en) | Coupled H. influenzae type B vaccine | |
US5371197A (en) | Protein-dimeric polysaccharide conjugate vaccine | |
US20220211859A1 (en) | Conjugate production |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326 Year of fee payment: 11 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326 Year of fee payment: 11 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |