JP2904009B2 - 水処理方法及び水処理装置 - Google Patents
水処理方法及び水処理装置Info
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- JP2904009B2 JP2904009B2 JP12507494A JP12507494A JP2904009B2 JP 2904009 B2 JP2904009 B2 JP 2904009B2 JP 12507494 A JP12507494 A JP 12507494A JP 12507494 A JP12507494 A JP 12507494A JP 2904009 B2 JP2904009 B2 JP 2904009B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、捨て水をすることなし
に水を電気分解して殺菌水や酸性イオン水、アルカリイ
オン水等の処理液を得る水処理方法及び水処理装置に関
するものである。
に水を電気分解して殺菌水や酸性イオン水、アルカリイ
オン水等の処理液を得る水処理方法及び水処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近自分の健康を見直そうという動きが
顕著である。例えば健康雑誌等も数多く発行されてお
り、それぞれが健康増進あるいは体調維持のためのさま
ざまな方法や取り組みを次々と報告している。こうした
雑誌や口伝え等が契機となって、ちょっとしたブームが
起こることも珍しくない。これらは一時的なブームで終
わってしまうこともあるが、しっかりした根拠によって
裏打ちのあるものはじっくり国民に受け入れられていく
ことも多い。このようなものの一つにアルカリイオン水
がある。アルカリイオン水を飲料水に用いるのが健康に
よいといわれて久しいが、この間に家庭内でアルカリイ
オン水を常時提供するものとしてアルカリイオン整水器
が開発され、人気を博すに至っている。これは水を電気
分解によって処理し、電解槽に設けた陰極、陽極の2つ
の電極のうち、陰極周りで発生するアルカリイオン水を
飲料用に供するものである。しかもアルカリイオン水の
ほか同時に陽極で発生する酸性イオン水は火傷等の殺菌
に役立つし、現代病であるアトピー等の殺菌水として用
いることができるものである。このようにアルカリイオ
ン整水器は家庭内の簡便な水処理装置として多用されて
いる。
顕著である。例えば健康雑誌等も数多く発行されてお
り、それぞれが健康増進あるいは体調維持のためのさま
ざまな方法や取り組みを次々と報告している。こうした
雑誌や口伝え等が契機となって、ちょっとしたブームが
起こることも珍しくない。これらは一時的なブームで終
わってしまうこともあるが、しっかりした根拠によって
裏打ちのあるものはじっくり国民に受け入れられていく
ことも多い。このようなものの一つにアルカリイオン水
がある。アルカリイオン水を飲料水に用いるのが健康に
よいといわれて久しいが、この間に家庭内でアルカリイ
オン水を常時提供するものとしてアルカリイオン整水器
が開発され、人気を博すに至っている。これは水を電気
分解によって処理し、電解槽に設けた陰極、陽極の2つ
の電極のうち、陰極周りで発生するアルカリイオン水を
飲料用に供するものである。しかもアルカリイオン水の
ほか同時に陽極で発生する酸性イオン水は火傷等の殺菌
に役立つし、現代病であるアトピー等の殺菌水として用
いることができるものである。このようにアルカリイオ
ン整水器は家庭内の簡便な水処理装置として多用されて
いる。
【0003】そこで従来の水処理装置の一例としてアル
カリイオン整水器について説明する。他の水処理装置も
電気分解を必要とするものでありアルカリイオン整水器
と基本的な相違はない。図8は従来のアルカリイオン整
水器の概略構造図である。41はこのアルカリイオン整
水器、42a、42bは電極、43は隔膜、44は入り
口弁である。また45は連通弁、46は排水弁、47は
電解槽、48は陽極室、49は陰極室、50は吐出口で
ある。水道水等の原水は入り口弁44を通って電解槽4
7に導かれる。そしてここで電解室である陽極室48と
陰極室49に分流され、陰極室49で生成された処理液
は吐出口からアルカリイオン水として吐出される。また
陽極室48で生成された処理液は、酸性イオン水となっ
て排水弁46から排出される。電極42a、42bはチ
タンの板に白金をメッキしたものである。隔膜43はア
ルカリイオン水と酸性イオン水とを分離するためのもの
であって、せっかく生成された2つの処理液同志が混じ
りあって混合、中和してしまわないようになっている。
連通弁45は電気分解を停止したときに電解槽47内の
残り水を排出するためのもので、このとき入り口弁44
と排水弁46とは閉じられて電解槽47内部に存在する
残り水を排出させることができるものである。
カリイオン整水器について説明する。他の水処理装置も
電気分解を必要とするものでありアルカリイオン整水器
と基本的な相違はない。図8は従来のアルカリイオン整
水器の概略構造図である。41はこのアルカリイオン整
水器、42a、42bは電極、43は隔膜、44は入り
口弁である。また45は連通弁、46は排水弁、47は
電解槽、48は陽極室、49は陰極室、50は吐出口で
ある。水道水等の原水は入り口弁44を通って電解槽4
7に導かれる。そしてここで電解室である陽極室48と
陰極室49に分流され、陰極室49で生成された処理液
は吐出口からアルカリイオン水として吐出される。また
陽極室48で生成された処理液は、酸性イオン水となっ
て排水弁46から排出される。電極42a、42bはチ
タンの板に白金をメッキしたものである。隔膜43はア
ルカリイオン水と酸性イオン水とを分離するためのもの
であって、せっかく生成された2つの処理液同志が混じ
りあって混合、中和してしまわないようになっている。
連通弁45は電気分解を停止したときに電解槽47内の
残り水を排出するためのもので、このとき入り口弁44
と排水弁46とは閉じられて電解槽47内部に存在する
残り水を排出させることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来技術に
おいては、入り口弁44を介して導入された原水は、あ
る比率、通常は概ね半々程度の比率で陰極室49と陽極
室48に分流され、この両電極間に直流電源が印加され
ることによって吐出口50と排水弁46よりアルカリイ
オン水と酸性イオン水として排出されるが、アルカリイ
オン整水器使用者の目的が飲料水としてのアルカリイオ
ン水を使用することであれば、同時に生成される酸性イ
オン水は殺菌や皮膚を整える作用をもち有用な物質であ
るにもかかわらず、捨て水としてただ単に捨てられてい
た。もちろんこれを溜めておいて使用すればよいとも考
えられるが、次の理由からこれは難しい。すなわち酸性
イオン水の殺菌力の主成分である次亜塩素酸は、溜水と
なっている間に他の物質と反応して結合塩素となるか、
24時間程度経過すると解離して塩素イオンとなってし
まうのである。この結合塩素や塩素イオンには殺菌力が
ないので、溜水をして酸性イオン水を利用するのは事実
上難しいのである。このようにアルカリイオン水を利用
するときには同時に発生する酸性イオン水を捨て水とせ
ざるをえないという問題があった。これは電力をかけて
せっかく生成した酸性イオン水をそのまま捨てるもので
省エネルギーの観点からも問題の多いものであった。こ
うした事情は酸性イオン水を利用するときも同様で、従
来は有益なアルカリイオン水を捨て水にするという無駄
の多いことをしていたのである。
おいては、入り口弁44を介して導入された原水は、あ
る比率、通常は概ね半々程度の比率で陰極室49と陽極
室48に分流され、この両電極間に直流電源が印加され
ることによって吐出口50と排水弁46よりアルカリイ
オン水と酸性イオン水として排出されるが、アルカリイ
オン整水器使用者の目的が飲料水としてのアルカリイオ
ン水を使用することであれば、同時に生成される酸性イ
オン水は殺菌や皮膚を整える作用をもち有用な物質であ
るにもかかわらず、捨て水としてただ単に捨てられてい
た。もちろんこれを溜めておいて使用すればよいとも考
えられるが、次の理由からこれは難しい。すなわち酸性
イオン水の殺菌力の主成分である次亜塩素酸は、溜水と
なっている間に他の物質と反応して結合塩素となるか、
24時間程度経過すると解離して塩素イオンとなってし
まうのである。この結合塩素や塩素イオンには殺菌力が
ないので、溜水をして酸性イオン水を利用するのは事実
上難しいのである。このようにアルカリイオン水を利用
するときには同時に発生する酸性イオン水を捨て水とせ
ざるをえないという問題があった。これは電力をかけて
せっかく生成した酸性イオン水をそのまま捨てるもので
省エネルギーの観点からも問題の多いものであった。こ
うした事情は酸性イオン水を利用するときも同様で、従
来は有益なアルカリイオン水を捨て水にするという無駄
の多いことをしていたのである。
【0005】従来例においてもし捨て水をしないように
排水弁46を閉じると、容器が密閉系となって電極表面
から発生するO2ガスやH2ガス等が電極表面に付着する
といういわゆる分極現象が生じて、電気分解がそこで停
止した。当然ながら所望の処理液を連続的に得ることは
できないものであった。
排水弁46を閉じると、容器が密閉系となって電極表面
から発生するO2ガスやH2ガス等が電極表面に付着する
といういわゆる分極現象が生じて、電気分解がそこで停
止した。当然ながら所望の処理液を連続的に得ることは
できないものであった。
【0006】そこで本発明は、これら従来の問題点を解
決するためのものであって、捨て水をせずに処理液を得
ることができ、電力を無駄に消費することなく、分極現
象が生じることのない水処理方法及び水処理装置を提供
することを目的とする。
決するためのものであって、捨て水をせずに処理液を得
ることができ、電力を無駄に消費することなく、分極現
象が生じることのない水処理方法及び水処理装置を提供
することを目的とする。
【0007】また本発明は、捨て水をすることなく殺菌
水を得ることができる殺菌洗浄装置、同様捨て水をする
ことなくアルカリイオン性水を得るアルカリイオン整水
器を提供することを目的とする。
水を得ることができる殺菌洗浄装置、同様捨て水をする
ことなくアルカリイオン性水を得るアルカリイオン整水
器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の水処理方法は、
少なくとも1枚以上の隔膜を1対の電極の間に並設して
槽内を複数の室に区画し、1対の電極のうち第1の電極
を収容した第1の室に原水の供給を行いながら槽内の原
水を電気分解し、第1の室からのみ処理液を吐出させ、
第2の電極を収容した第2の室からはガスを排出させる
ことを特徴とする。
少なくとも1枚以上の隔膜を1対の電極の間に並設して
槽内を複数の室に区画し、1対の電極のうち第1の電極
を収容した第1の室に原水の供給を行いながら槽内の原
水を電気分解し、第1の室からのみ処理液を吐出させ、
第2の電極を収容した第2の室からはガスを排出させる
ことを特徴とする。
【0009】また本発明の水処理装置は、1対の電極の
間に並設され槽内を複数の室に区画する少なくとも1枚
以上の隔膜と、1対の電極に印加する直流電源を備え、
1対の電極のうち第1の電極を収容した第1の室に給水
管を接続して原水を供給するとともに槽内の原水を電気
分解し、第1の室に吐出管を接続して第1の室のみから
処理液を吐出させ、1対の電極のうち他方の電極を収容
した第2の室にはガス透過部を設けたことを特徴とす
る。
間に並設され槽内を複数の室に区画する少なくとも1枚
以上の隔膜と、1対の電極に印加する直流電源を備え、
1対の電極のうち第1の電極を収容した第1の室に給水
管を接続して原水を供給するとともに槽内の原水を電気
分解し、第1の室に吐出管を接続して第1の室のみから
処理液を吐出させ、1対の電極のうち他方の電極を収容
した第2の室にはガス透過部を設けたことを特徴とす
る。
【0010】このガス透過部はガス透過膜であるのが望
ましい。隔膜は2枚以上並設されており、第1の室と第
2の室のほかに1つ以上の中間室が形成されているのが
適当である。
ましい。隔膜は2枚以上並設されており、第1の室と第
2の室のほかに1つ以上の中間室が形成されているのが
適当である。
【0011】また1対の電極に印加する電源の極性を切
り換える極性切り換え手段を設けるのが好ましい。
り換える極性切り換え手段を設けるのが好ましい。
【0012】第2の室または中間室内に難溶性塩を収容
するのが好ましい。また本発明の殺菌洗浄装置は、1対
の電極の間に並設され槽内を2つ以上の室に区画する1
枚以上の隔膜と、1対の電極に印加する直流電源を備
え、1対の電極のうち陽極を収容した第1の室に給水管
を接続してハロゲンイオン水を供給しハロゲンイオン水
を電気分解するとともに、第1の室に吐出管を接続して
第1の室のみから陽極で発生した次亜ハロゲン酸と次亜
ハロゲン酸イオンを含んだ処理水を吐出させ、1対の電
極のうち陰極を収容した第2の室にはガス透過部を設け
たことを特徴とする。
するのが好ましい。また本発明の殺菌洗浄装置は、1対
の電極の間に並設され槽内を2つ以上の室に区画する1
枚以上の隔膜と、1対の電極に印加する直流電源を備
え、1対の電極のうち陽極を収容した第1の室に給水管
を接続してハロゲンイオン水を供給しハロゲンイオン水
を電気分解するとともに、第1の室に吐出管を接続して
第1の室のみから陽極で発生した次亜ハロゲン酸と次亜
ハロゲン酸イオンを含んだ処理水を吐出させ、1対の電
極のうち陰極を収容した第2の室にはガス透過部を設け
たことを特徴とする。
【0013】本発明の殺菌洗浄装置は、浴槽から浴槽水
を導く第1の浴槽水循環経路に給水管を接続し、処理水
を再び浴槽に戻す第2の浴槽水循環経路に吐出管を接続
するのが適当である。
を導く第1の浴槽水循環経路に給水管を接続し、処理水
を再び浴槽に戻す第2の浴槽水循環経路に吐出管を接続
するのが適当である。
【0014】そして本発明のアルカリイオン整水器は、
1対の電極のうち陰極を収容した第1の室に給水管を接
続して原水を供給し原水を電気分解するとともに、第1
の室に吐出管を接続して第1の室のみから陰極で発生し
たアルカリイオン水を吐出させ、1対の電極のうち陽極
を収容した第2の室にはガス透過部を設けたことを特徴
とする。
1対の電極のうち陰極を収容した第1の室に給水管を接
続して原水を供給し原水を電気分解するとともに、第1
の室に吐出管を接続して第1の室のみから陰極で発生し
たアルカリイオン水を吐出させ、1対の電極のうち陽極
を収容した第2の室にはガス透過部を設けたことを特徴
とする。
【0015】浄水器と給水管を接続し浄水を第1の室に
供給するのが適当である。
供給するのが適当である。
【0016】
【作用】本発明の水処理方法は、電気分解して第1の室
からのみ処理液を吐出させるとともに、第2の室からガ
スを排出させるから、必要な処理液のみが得られて捨て
水が生じることはないし、第2の室の電極が分極現象を
起こすこともない。
からのみ処理液を吐出させるとともに、第2の室からガ
スを排出させるから、必要な処理液のみが得られて捨て
水が生じることはないし、第2の室の電極が分極現象を
起こすこともない。
【0017】本発明の水処理装置は、第1の室のみから
処理液を吐出させ第2の室にガス透過部を設けているか
ら、分極現象を簡単な構成で抑えて捨て水なしに水処理
することができる。
処理液を吐出させ第2の室にガス透過部を設けているか
ら、分極現象を簡単な構成で抑えて捨て水なしに水処理
することができる。
【0018】ガス透過部がガス透過膜であるから、非常
に簡単な構成で発生ガスを処理できる。
に簡単な構成で発生ガスを処理できる。
【0019】隔膜が2枚以上並設され中間室が形成され
ているから、長期間にわたって安定した水質の処理液を
供給することができる。
ているから、長期間にわたって安定した水質の処理液を
供給することができる。
【0020】電源の極性を切り換える極性切り換え手段
を設けているから、アルカリイオン水と酸性イオン水を
必要に応じて適宜選択し供給することができる。
を設けているから、アルカリイオン水と酸性イオン水を
必要に応じて適宜選択し供給することができる。
【0021】第2の室または中間室内に難溶性塩を収容
しているので、微量に溶け出したイオンのため電気分解
の効率を高めることができ、ミネラル水造水機能をもた
せることができる。
しているので、微量に溶け出したイオンのため電気分解
の効率を高めることができ、ミネラル水造水機能をもた
せることができる。
【0022】また本発明の殺菌洗浄装置は、第1の室に
給水管を接続してハロゲンイオン水を供給して電気分解
するとともに、第1の室のみから次亜ハロゲン酸と次亜
ハロゲン酸イオンを含んだ処理水を吐出させ、第2の室
にはガス透過部を設けたから、捨て水することなく次亜
ハロゲン酸と次亜ハロゲン酸イオンを含んだ殺菌力の強
い処理液を供給できる。
給水管を接続してハロゲンイオン水を供給して電気分解
するとともに、第1の室のみから次亜ハロゲン酸と次亜
ハロゲン酸イオンを含んだ処理水を吐出させ、第2の室
にはガス透過部を設けたから、捨て水することなく次亜
ハロゲン酸と次亜ハロゲン酸イオンを含んだ殺菌力の強
い処理液を供給できる。
【0023】浴槽から浴槽水を導き、殺菌力の強い処理
水で処理して再び浴槽に戻すから、衛生的でぬめり等の
ない浴槽システムにすることができる。
水で処理して再び浴槽に戻すから、衛生的でぬめり等の
ない浴槽システムにすることができる。
【0024】さらに本発明のアルカリイオン整水器は、
第1の室に原水を供給する給水管を接続しているから、
捨て水なくアルカリイオン水を提供することができる。
第1の室に原水を供給する給水管を接続しているから、
捨て水なくアルカリイオン水を提供することができる。
【0025】浄水器を接続しているから、浄化したアル
カリイオン水を捨て水なく提供できる。
カリイオン水を捨て水なく提供できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の水処理方法及び水処理装置の
一実施例について図面を参照しながら説明する。図1は
本発明の一実施例における水処理装置である殺菌洗浄装
置の全体構成図である。図2は本発明の一実施例におけ
る水処理装置である殺菌洗浄装置の詳細構造図である。
殺菌洗浄装置は最近社会問題化している病院等での院内
感染を防止するための手洗い消毒器等の殺菌装置であ
る。もちろんこの用途に限られたものでなく、殺菌洗浄
するものであればどのような用途であってもかまわな
い。1は殺菌洗浄装置を示している。水道水等の原水が
原水バルブ10より原水タンク9に導かれる。また濃厚
食塩水を食塩水タンク8に用意しておき、バルブ8aよ
り原水タンク9に導いて原水と混合する。電気分解の効
率を高めるためのものである。この濃厚食塩水は濃厚な
塩化カリウムや濃厚塩化カルシウムの水溶液でもよい。
このほか塩素以外のフッ素や臭素等のハロゲンの塩であ
ってもよく、例えば濃厚な弗化ナトリウムや臭化ナトリ
ウムの水溶液を混合することもできる。混合後の原水は
ポンプ6でバルブ4及び5aを介して殺菌洗浄装置1に
導入される。なお原水として水道水には次亜塩素酸イオ
ンが含まれているから、場合によっては食塩水タンク8
は省略することもできる。殺菌洗浄装置1内で電気分解
されて処理液がポンプ7によってバルブ10aから吐出
される。
一実施例について図面を参照しながら説明する。図1は
本発明の一実施例における水処理装置である殺菌洗浄装
置の全体構成図である。図2は本発明の一実施例におけ
る水処理装置である殺菌洗浄装置の詳細構造図である。
殺菌洗浄装置は最近社会問題化している病院等での院内
感染を防止するための手洗い消毒器等の殺菌装置であ
る。もちろんこの用途に限られたものでなく、殺菌洗浄
するものであればどのような用途であってもかまわな
い。1は殺菌洗浄装置を示している。水道水等の原水が
原水バルブ10より原水タンク9に導かれる。また濃厚
食塩水を食塩水タンク8に用意しておき、バルブ8aよ
り原水タンク9に導いて原水と混合する。電気分解の効
率を高めるためのものである。この濃厚食塩水は濃厚な
塩化カリウムや濃厚塩化カルシウムの水溶液でもよい。
このほか塩素以外のフッ素や臭素等のハロゲンの塩であ
ってもよく、例えば濃厚な弗化ナトリウムや臭化ナトリ
ウムの水溶液を混合することもできる。混合後の原水は
ポンプ6でバルブ4及び5aを介して殺菌洗浄装置1に
導入される。なお原水として水道水には次亜塩素酸イオ
ンが含まれているから、場合によっては食塩水タンク8
は省略することもできる。殺菌洗浄装置1内で電気分解
されて処理液がポンプ7によってバルブ10aから吐出
される。
【0027】図2を参照して殺菌洗浄装置1とその水処
理方法について詳細な説明をする。殺菌洗浄装置1はこ
の実施例の場合箱形形状の槽となっている。ただ形状は
これに限られるものではない。殺菌洗浄装置1の槽は隔
膜17、19によって、また電極12a、12bによっ
ていくつかの空間に仕切られている。すなわち殺菌洗浄
装置1の槽には原水が収容されるが、この槽内に1対の
電極12a、12bを差し込んで原水を電気分解できる
ようにするとともにこれによって槽内を仕切っている。
次にこの電極12a、12bの間に隔膜17、19を2
枚並設して槽内は3つの室に区画されている。電極12
a、12bのうち第1の電極12aを収容した室が、上
述した第1の室に対応するものであり、第2の電極12
bを収容した室が上述の第2の室に対応するものであ
る。この実施例では上述の通り電極12aを差し込むこ
とによって第1の室がいわば2分されているし、電極1
2bを差し込むことで第2の室がいわば2分されてい
る。電極12aと隔膜17で仕切られた空間が電解室1
4であり、電極12bと隔膜19で仕切られた空間が電
解室16である。隔膜17と隔膜19で仕切られた空間
が中間室15である。電極12a、12bはチタンの板
に白金をメッキした電極板である。11a、11b、1
1c、11dは仕切壁であって、2つの電解室14、1
6と中間室15のほか残りの2つの空間を加えた上記の
5つの空間を仕切るために、電極12a、12b、及び
隔膜17、19からそのまま延長して設けられている。
隔膜17、19は多孔質の塩化ポリエチレン等製の膜を
基体としてポリエステル等の不織布を組み込んだもの
で、流体抵抗は大きいが水とガスとイオンを通過させる
ことのできるものである。多孔質のほか、繊維集合体あ
るいはネットといった構造でもよい。また仕切壁11
a、11b、11c、11dは水とガスとイオンを通過
させることのない材質、例えばABS樹脂で構成されて
いる。これは2つの電解室14、16と中間室15の内
部に収容されている水が混じりあわないようにするため
のものである。電極板12a、12bは電気分解をする
ため直流電源に接続されている。この直流電源であると
いうのは継続的に直流電圧を印加できればよく、これは
交流電源を整流したものや、極性さえ変えなければ変動
を伴うようなものであってもよい。要するにこれによっ
て電気分解できればよい。そしてこの仕切壁11a、1
1b、11c、11dの存在する槽の上部位置で後述す
る液面の制御を行えば、電極12a、12bの全表面を
電気分解に使用することができるから、電気分解の効率
を向上させることができる。ところでこの電解室14、
16と中間室15の上部には、ガス透過部であるガス透
過膜13a、13cと13bがそれぞれ設けられてい
る。これは電気分解の際に発生するO2、H2ガス及びC
l2ガス等のハロゲンガス等をここを透過させ、外部に
排出できるようにするものである。ガス透過膜13a、
13b、13cはポリテトラフロロエチレン等の材料で
繊維集合体、多孔質あるいはネット状の膜にしたもので
ある。これによって電解室16内で発生したガスの排出
が行えるとともに水は通さないので、水漏れの心配はな
い。また本実施例においてはガス透過部としてガス透過
膜13a、13b、13cを用いているが、例えばガス
を検知したりガス圧に応答したりして開閉させられる放
気弁のような機構をガス透過部として使用するのでもか
まわない。電解室14、16、中間室15にガス透過部
を設けているから、給水管と吐出管を接続して原水の供
給と処理液の取り出しを行わない非通水側の電解室16
を完全な開放系とすることができる。通水側の電解室1
4ではガスはこのほか吐出口18を経て外部へ排出され
る。ガスが溜まることがないから電極12bに分極現象
が生じないし、それ故殺菌洗浄装置1の処理液の量を増
すことができる。18は吐出管に設けた吐出口であり、
電解室14の上側面に突出して設けられている。原水は
給水管に設けられたバルブ4を通って殺菌洗浄装置1の
底部から電解室14に導入されるとともに、バルブ5a
を通って電解室16と中間室15にも導入される。この
ときバルブ5bは閉止されている。電解室14と電解室
16には上部に液面検出器2、3が設けられている。液
面検出器2は、吐出口18から処理液が吐出されて液面
が低下したらこれを検出し、図示しないコントローラが
バルブ4の開度を上げるように制御する。処理液が使わ
れることなく水位が変わらなければ液面が上限位置にあ
ることを液面検出器2が検出してコントローラがバルブ
5aを閉じるように制御する。これに対して液面検出器
3は電解室16を原水で満たすためだけに制御する。す
なわち液面検出器3の検知によって液面が所望の位置に
きたときコントローラはバルブ5aを閉じ、水位が低く
なればバルブ5aを開けるものである。既に述べたとお
りこうした液面制御を仕切壁11a、11b、11c、
11dの位置で行えば、電極12a、12bの全表面が
原水と接触でき、電極12a、12bの全表面を電気分
解に使用することができる。これによって電気分解の効
率を向上させることができる。5bは例えば電気分解後
に適宜中間室15、電解室16内から残存液を排出する
ことができるバルブである。なおバルブ5bは、原水導
入時の制御等で水位変動が生じて水位がオーバーシュー
ト等したりした場合に、その逃げのために用いることが
できる。捨て水しないというのはこのような場合は含ま
ず、実質的に判断されるものである。
理方法について詳細な説明をする。殺菌洗浄装置1はこ
の実施例の場合箱形形状の槽となっている。ただ形状は
これに限られるものではない。殺菌洗浄装置1の槽は隔
膜17、19によって、また電極12a、12bによっ
ていくつかの空間に仕切られている。すなわち殺菌洗浄
装置1の槽には原水が収容されるが、この槽内に1対の
電極12a、12bを差し込んで原水を電気分解できる
ようにするとともにこれによって槽内を仕切っている。
次にこの電極12a、12bの間に隔膜17、19を2
枚並設して槽内は3つの室に区画されている。電極12
a、12bのうち第1の電極12aを収容した室が、上
述した第1の室に対応するものであり、第2の電極12
bを収容した室が上述の第2の室に対応するものであ
る。この実施例では上述の通り電極12aを差し込むこ
とによって第1の室がいわば2分されているし、電極1
2bを差し込むことで第2の室がいわば2分されてい
る。電極12aと隔膜17で仕切られた空間が電解室1
4であり、電極12bと隔膜19で仕切られた空間が電
解室16である。隔膜17と隔膜19で仕切られた空間
が中間室15である。電極12a、12bはチタンの板
に白金をメッキした電極板である。11a、11b、1
1c、11dは仕切壁であって、2つの電解室14、1
6と中間室15のほか残りの2つの空間を加えた上記の
5つの空間を仕切るために、電極12a、12b、及び
隔膜17、19からそのまま延長して設けられている。
隔膜17、19は多孔質の塩化ポリエチレン等製の膜を
基体としてポリエステル等の不織布を組み込んだもの
で、流体抵抗は大きいが水とガスとイオンを通過させる
ことのできるものである。多孔質のほか、繊維集合体あ
るいはネットといった構造でもよい。また仕切壁11
a、11b、11c、11dは水とガスとイオンを通過
させることのない材質、例えばABS樹脂で構成されて
いる。これは2つの電解室14、16と中間室15の内
部に収容されている水が混じりあわないようにするため
のものである。電極板12a、12bは電気分解をする
ため直流電源に接続されている。この直流電源であると
いうのは継続的に直流電圧を印加できればよく、これは
交流電源を整流したものや、極性さえ変えなければ変動
を伴うようなものであってもよい。要するにこれによっ
て電気分解できればよい。そしてこの仕切壁11a、1
1b、11c、11dの存在する槽の上部位置で後述す
る液面の制御を行えば、電極12a、12bの全表面を
電気分解に使用することができるから、電気分解の効率
を向上させることができる。ところでこの電解室14、
16と中間室15の上部には、ガス透過部であるガス透
過膜13a、13cと13bがそれぞれ設けられてい
る。これは電気分解の際に発生するO2、H2ガス及びC
l2ガス等のハロゲンガス等をここを透過させ、外部に
排出できるようにするものである。ガス透過膜13a、
13b、13cはポリテトラフロロエチレン等の材料で
繊維集合体、多孔質あるいはネット状の膜にしたもので
ある。これによって電解室16内で発生したガスの排出
が行えるとともに水は通さないので、水漏れの心配はな
い。また本実施例においてはガス透過部としてガス透過
膜13a、13b、13cを用いているが、例えばガス
を検知したりガス圧に応答したりして開閉させられる放
気弁のような機構をガス透過部として使用するのでもか
まわない。電解室14、16、中間室15にガス透過部
を設けているから、給水管と吐出管を接続して原水の供
給と処理液の取り出しを行わない非通水側の電解室16
を完全な開放系とすることができる。通水側の電解室1
4ではガスはこのほか吐出口18を経て外部へ排出され
る。ガスが溜まることがないから電極12bに分極現象
が生じないし、それ故殺菌洗浄装置1の処理液の量を増
すことができる。18は吐出管に設けた吐出口であり、
電解室14の上側面に突出して設けられている。原水は
給水管に設けられたバルブ4を通って殺菌洗浄装置1の
底部から電解室14に導入されるとともに、バルブ5a
を通って電解室16と中間室15にも導入される。この
ときバルブ5bは閉止されている。電解室14と電解室
16には上部に液面検出器2、3が設けられている。液
面検出器2は、吐出口18から処理液が吐出されて液面
が低下したらこれを検出し、図示しないコントローラが
バルブ4の開度を上げるように制御する。処理液が使わ
れることなく水位が変わらなければ液面が上限位置にあ
ることを液面検出器2が検出してコントローラがバルブ
5aを閉じるように制御する。これに対して液面検出器
3は電解室16を原水で満たすためだけに制御する。す
なわち液面検出器3の検知によって液面が所望の位置に
きたときコントローラはバルブ5aを閉じ、水位が低く
なればバルブ5aを開けるものである。既に述べたとお
りこうした液面制御を仕切壁11a、11b、11c、
11dの位置で行えば、電極12a、12bの全表面が
原水と接触でき、電極12a、12bの全表面を電気分
解に使用することができる。これによって電気分解の効
率を向上させることができる。5bは例えば電気分解後
に適宜中間室15、電解室16内から残存液を排出する
ことができるバルブである。なおバルブ5bは、原水導
入時の制御等で水位変動が生じて水位がオーバーシュー
ト等したりした場合に、その逃げのために用いることが
できる。捨て水しないというのはこのような場合は含ま
ず、実質的に判断されるものである。
【0028】本実施例では殺菌洗浄装置1を2つの隔膜
17、19によって3つの室に区画し、これを1対の電
極12a、12bによっていわばさらに仕切っている
が、これは1つの隔膜で2つの室に区画するものであっ
てもかまわない。この場合中間室15が形成されない。
また逆に3つ以上の隔膜によって4つ以上の室に区画す
ることもできる。この場合中間室15の数が増加するこ
とになる。これらの効果については後述する。また隔膜
で区画された外側の2つの室を電極12a、12bによ
って完全に仕切らないで小さめの電極を単に差し込むだ
けでもよいし、電極12a、12bが電極板でなく、棒
状の電極であっても、多くの孔を形成した電極板であっ
てもよい。このとき電極12a、12bを収容した外側
の2つの室が第1の室、第2の室に対応し、これが本実
施例の電解室14、16に対応するものである。
17、19によって3つの室に区画し、これを1対の電
極12a、12bによっていわばさらに仕切っている
が、これは1つの隔膜で2つの室に区画するものであっ
てもかまわない。この場合中間室15が形成されない。
また逆に3つ以上の隔膜によって4つ以上の室に区画す
ることもできる。この場合中間室15の数が増加するこ
とになる。これらの効果については後述する。また隔膜
で区画された外側の2つの室を電極12a、12bによ
って完全に仕切らないで小さめの電極を単に差し込むだ
けでもよいし、電極12a、12bが電極板でなく、棒
状の電極であっても、多くの孔を形成した電極板であっ
てもよい。このとき電極12a、12bを収容した外側
の2つの室が第1の室、第2の室に対応し、これが本実
施例の電解室14、16に対応するものである。
【0029】ところで電気分解を行うために電極12a
と電極12bには直流電源が印加される。本実施例は殺
菌消毒を行う殺菌洗浄装置1であるから、処理液として
酸性イオン水を取り出すため電極12aが陽極、電極1
2bが陰極となるように接続されている。電気分解は電
極12a、12bの表面での酸化、還元反応であって、
陽極では酸化反応がすすみ、陰極では還元反応がすす
む。陽極での反応は(化1)の通りである。
と電極12bには直流電源が印加される。本実施例は殺
菌消毒を行う殺菌洗浄装置1であるから、処理液として
酸性イオン水を取り出すため電極12aが陽極、電極1
2bが陰極となるように接続されている。電気分解は電
極12a、12bの表面での酸化、還元反応であって、
陽極では酸化反応がすすみ、陰極では還元反応がすす
む。陽極での反応は(化1)の通りである。
【0030】
【化1】
【0031】(化1)は電子を放出する反応であり、こ
の放出された電子は原水中の塩素イオンClーと反応し
て次の(化2)の通り次亜塩素酸イオンClOーを生成
する。この実施例の場合には塩素イオンClーである
が、フッ素イオンFーや臭素イオンBrー等のハロゲンイ
オンでもまったく同様であって、同じく次亜ハロゲン酸
イオンが生成される。以下この実施例としては塩素イオ
ンClーの説明をするが、ハロゲンイオン一般でも同様
でその一般の詳細な説明は省略する。
の放出された電子は原水中の塩素イオンClーと反応し
て次の(化2)の通り次亜塩素酸イオンClOーを生成
する。この実施例の場合には塩素イオンClーである
が、フッ素イオンFーや臭素イオンBrー等のハロゲンイ
オンでもまったく同様であって、同じく次亜ハロゲン酸
イオンが生成される。以下この実施例としては塩素イオ
ンClーの説明をするが、ハロゲンイオン一般でも同様
でその一般の詳細な説明は省略する。
【0032】
【化2】
【0033】ところで水の化学式はH2Oであるが、次
の(化3)の通り電離している。
の(化3)の通り電離している。
【0034】
【化3】
【0035】(化3)に従って電離している水酸イオン
OHーは、(化1)に示す通り陽極で酸素ガスを生成す
ると同時に電子を放出して消費される。これにともなっ
て水素イオンH+濃度は高まっていき、処理液のpHは
酸性を示すことになる。
OHーは、(化1)に示す通り陽極で酸素ガスを生成す
ると同時に電子を放出して消費される。これにともなっ
て水素イオンH+濃度は高まっていき、処理液のpHは
酸性を示すことになる。
【0036】しかも陽極の周りでは(化2)に従って次
亜塩素酸イオンClOーが生成されるし、さらにはこの
次亜塩素酸イオンClOーが次の(化4)に示す通り水
素イオンH+と結合することによって次亜塩素酸も生成
する。これは塩素以外のハロゲンでも同様で陽極の周り
では次亜ハロゲン酸が生成される。
亜塩素酸イオンClOーが生成されるし、さらにはこの
次亜塩素酸イオンClOーが次の(化4)に示す通り水
素イオンH+と結合することによって次亜塩素酸も生成
する。これは塩素以外のハロゲンでも同様で陽極の周り
では次亜ハロゲン酸が生成される。
【0037】
【化4】
【0038】このようにして陽極で生成された次亜塩素
酸イオンClOーと次亜塩素酸HClOは、いずれも酸
化力が強く、非常に殺菌力の強い物質である。ただ2つ
の物質のうちでは次亜塩素酸HClOの方が相対的にで
はあるが次亜塩素酸イオンClOーよりは酸化力、殺菌
力が高く、できるなら次亜塩素酸HClOが多く生成さ
れるようにするのが望ましい。この他の次亜ハロゲン酸
イオンと次亜ハロゲン酸についても同様である。すなわ
ち次亜ハロゲン酸イオンと次亜ハロゲン酸はともに酸化
力、殺菌力が強い物質であって、このような殺菌力の強
い物質が陽極において生成され、酸性の処理液が吐出口
18より取り出されることになる。
酸イオンClOーと次亜塩素酸HClOは、いずれも酸
化力が強く、非常に殺菌力の強い物質である。ただ2つ
の物質のうちでは次亜塩素酸HClOの方が相対的にで
はあるが次亜塩素酸イオンClOーよりは酸化力、殺菌
力が高く、できるなら次亜塩素酸HClOが多く生成さ
れるようにするのが望ましい。この他の次亜ハロゲン酸
イオンと次亜ハロゲン酸についても同様である。すなわ
ち次亜ハロゲン酸イオンと次亜ハロゲン酸はともに酸化
力、殺菌力が強い物質であって、このような殺菌力の強
い物質が陽極において生成され、酸性の処理液が吐出口
18より取り出されることになる。
【0039】ところで陰極での反応は(化5)で示すと
おり還元反応であり、水素ガスH2を発生させる。
おり還元反応であり、水素ガスH2を発生させる。
【0040】
【化5】
【0041】また陽極ではpHが3.5付近になると、
HClOが分解して塩素ガスCl2が発生したり、(化
6)で示すように直接塩素イオンClーが酸化されて塩
素ガスCl2を発生したりする。一般にはハロゲンガス
が発生することになる。
HClOが分解して塩素ガスCl2が発生したり、(化
6)で示すように直接塩素イオンClーが酸化されて塩
素ガスCl2を発生したりする。一般にはハロゲンガス
が発生することになる。
【0042】
【化6】
【0043】本実施例においてはこれらの発生ガスは、
多孔質のポリテトラクロロエチレン製のガス透過膜13
a、13b、13cを介して外部に放出される。しかし
図8でも分かる通り従来の水処理装置においては、この
ようなガス透過膜13a、13b、13cを備えていな
いので、連通弁45、排出弁46を閉め切った場合には
槽内は密閉された空間となり、発生ガスは電極42a、
42bの表面に付着して電流の流れを妨げ、電気分解は
やがて停止する。これは電気分解の分極現象としてよく
知られているところである。これに対し本実施例におい
ては、ガス透過部としてのガス透過膜13a、13b、
13cを備えているから、分極現象を回避でき連続運転
が可能になる。また本実施例においてはバルブ5bを閉
じて水処理を行うので、従来の水処理装置のように電気
分解の際使用しない処理液を大量の捨て水をすることは
ない。バルブ5bは、電解室16内の残存液を電気分解
終了後に適宜排出したり、水位変動の逃げ等のため利用
されるものである。
多孔質のポリテトラクロロエチレン製のガス透過膜13
a、13b、13cを介して外部に放出される。しかし
図8でも分かる通り従来の水処理装置においては、この
ようなガス透過膜13a、13b、13cを備えていな
いので、連通弁45、排出弁46を閉め切った場合には
槽内は密閉された空間となり、発生ガスは電極42a、
42bの表面に付着して電流の流れを妨げ、電気分解は
やがて停止する。これは電気分解の分極現象としてよく
知られているところである。これに対し本実施例におい
ては、ガス透過部としてのガス透過膜13a、13b、
13cを備えているから、分極現象を回避でき連続運転
が可能になる。また本実施例においてはバルブ5bを閉
じて水処理を行うので、従来の水処理装置のように電気
分解の際使用しない処理液を大量の捨て水をすることは
ない。バルブ5bは、電解室16内の残存液を電気分解
終了後に適宜排出したり、水位変動の逃げ等のため利用
されるものである。
【0044】図5は本発明の一実施例における水処理装
置である殺菌洗浄装置の処理液のpH及び残留塩素と使
用時間の関係を示す実験成績図である。使用時間という
のは電気分解を続けて処理液を吐出する時間のことであ
る。残留塩素濃度は次亜塩素酸HClOと次亜塩素酸イ
オンClOーの総和の濃度を計測している。図5には処
理液のpHのほかに原水のpHも表示されている。電気
分解の条件は電圧30V、電流5.0A、流量0.5リッ
トル/分、原水の塩素イオンClー濃度500ppm、電
極間距離20mmである。隔膜は多孔質の塩化ポリエス
テル製の膜を基体としてポリエステル不織布を組み込ん
だもの、ガス透過膜は多孔質のポリテトラフロロエチレ
ン製の膜を使用した。このとき原水のpHは7.0近傍
であるが処理液のpHは約3.6でほぼ一定している。
また残留塩素濃度は大体10.2ppmを維持して安定
したpHとなっている。このように本実施例においては
捨て水をすることなく安定したpHの殺菌水を供給する
ことができるものである。
置である殺菌洗浄装置の処理液のpH及び残留塩素と使
用時間の関係を示す実験成績図である。使用時間という
のは電気分解を続けて処理液を吐出する時間のことであ
る。残留塩素濃度は次亜塩素酸HClOと次亜塩素酸イ
オンClOーの総和の濃度を計測している。図5には処
理液のpHのほかに原水のpHも表示されている。電気
分解の条件は電圧30V、電流5.0A、流量0.5リッ
トル/分、原水の塩素イオンClー濃度500ppm、電
極間距離20mmである。隔膜は多孔質の塩化ポリエス
テル製の膜を基体としてポリエステル不織布を組み込ん
だもの、ガス透過膜は多孔質のポリテトラフロロエチレ
ン製の膜を使用した。このとき原水のpHは7.0近傍
であるが処理液のpHは約3.6でほぼ一定している。
また残留塩素濃度は大体10.2ppmを維持して安定
したpHとなっている。このように本実施例においては
捨て水をすることなく安定したpHの殺菌水を供給する
ことができるものである。
【0045】ところで本実施例の殺菌洗浄装置1は、安
定したpHの殺菌水を供給することができると同時に、
印加電圧もしくは電流を増減することによりpHの制御
ができる。例えば殺菌水を強酸としpHを下げるために
は、電圧を上げていけばpHが下がっていくし、電流を
増加させても同様にpHが下がる。またバルブ4を加減
して流量を絞れば、同じ電気分解の条件ではpHを下げ
ることができる。これに対し操作をこれと逆にするとp
Hを上げることができる。このように電圧、電流、流量
を制御することで所望のpHの処理液を得ることができ
る。pHセンサを設けて制御することでより安定したp
Hの処理液を得ることができるものである。
定したpHの殺菌水を供給することができると同時に、
印加電圧もしくは電流を増減することによりpHの制御
ができる。例えば殺菌水を強酸としpHを下げるために
は、電圧を上げていけばpHが下がっていくし、電流を
増加させても同様にpHが下がる。またバルブ4を加減
して流量を絞れば、同じ電気分解の条件ではpHを下げ
ることができる。これに対し操作をこれと逆にするとp
Hを上げることができる。このように電圧、電流、流量
を制御することで所望のpHの処理液を得ることができ
る。pHセンサを設けて制御することでより安定したp
Hの処理液を得ることができるものである。
【0046】本実施例の殺菌洗浄装置は一般の殺菌装置
としての用途のほか、図4において説明する浴槽水殺菌
装置31や、プールの殺菌装置、寝たきり老人の床ずれ
防止用酸性風呂、COD濃度の高い排水処理装置といっ
たさまざまの用途が考えられる。これらはpH5〜6程
度にpH制御して使用するのが適当である。
としての用途のほか、図4において説明する浴槽水殺菌
装置31や、プールの殺菌装置、寝たきり老人の床ずれ
防止用酸性風呂、COD濃度の高い排水処理装置といっ
たさまざまの用途が考えられる。これらはpH5〜6程
度にpH制御して使用するのが適当である。
【0047】ところで本実施例においては隔膜17、1
9を用いて3つの室に区画しているが、既述の如くこれ
を1つの隔膜で2つの室に区画したものとすることもで
きる。ただこの場合には長時間運転をすると処理液のp
Hが若干ではあるが変動するおそれがある。しかし短時
間の運転であればこれに支障が生じることはまずない
し、必要に応じてpHセンサ等を設けてpH制御すれば
事実上問題は解消される。逆に2つ以上の隔膜によって
3つ以上の室に区画した場合には、きわめて安定したp
Hの処理液を得ることができる。これは隔膜の数が増え
る毎に隔膜を通しての流体抵抗が増し、電気分解した処
理液が混じり合う可能性がさらに少なくなるから等と考
えられる。隔膜の種類や厚さ、殺菌洗浄装置の用途、コ
ストを考えて隔膜の数が選択される。pHの安定がそれ
ほど必要でない場合にまで隔膜の数を増す必要はない。
9を用いて3つの室に区画しているが、既述の如くこれ
を1つの隔膜で2つの室に区画したものとすることもで
きる。ただこの場合には長時間運転をすると処理液のp
Hが若干ではあるが変動するおそれがある。しかし短時
間の運転であればこれに支障が生じることはまずない
し、必要に応じてpHセンサ等を設けてpH制御すれば
事実上問題は解消される。逆に2つ以上の隔膜によって
3つ以上の室に区画した場合には、きわめて安定したp
Hの処理液を得ることができる。これは隔膜の数が増え
る毎に隔膜を通しての流体抵抗が増し、電気分解した処
理液が混じり合う可能性がさらに少なくなるから等と考
えられる。隔膜の種類や厚さ、殺菌洗浄装置の用途、コ
ストを考えて隔膜の数が選択される。pHの安定がそれ
ほど必要でない場合にまで隔膜の数を増す必要はない。
【0048】次に本発明の別の実施例であるアルカリイ
オン整水器について説明する。図3は本発明の別の実施
例における水処理装置であるアルカリイオン整水器の詳
細構造図である。21はアルカリイオン整水器である。
24は水道水等を導入する給水管に設けられた原水バル
ブであり、電解室29aを通水されている間に電気分解
され、吐出管の吐出口30より処理液であるアルカリイ
オン水が吐出される。バルブ25は中間室29bと電解
室29cを原水で満たすためのもので、電解室29c内
に設けられた液面検出器30aにより内部の水位状態を
検知して制御される。すなわち中間室29b及び電解室
29aが満水になればバルブ25を閉鎖し、水位が低下
したらバルブ25を開放する。このときバルブ26は閉
鎖されたままである。電解室29aと電解室29cには
電極板22a、22bが設けられている。直流電源が電
極板22a、22bに印加される。電極板22aを陽極
に、電極板22bを陰極になるように印加されている。
23a、23bは電解室29a、29cと中間室29b
仕切る隔膜である。隔膜は1枚以上何枚でもよい。27
は電気分解時に電極板22aから発生するO2ガスやC
l2ガス等のハロゲンガスを隔膜23a、23bととも
に透過させるためのガス透過膜である。ガス透過部とし
て他の手段が採用されてもよい。電解室29aには吐出
口30が上部に取り付けられているため、発生したH2
ガスはこの吐出口30から排出される。従って電解室2
9aにはガス透過膜は設けられていない。もちろんガス
透過膜を設けてもよいのは当然である。隔膜23a、2
3b、ガス透過膜27の材質は殺菌洗浄装置の実施例の
場合と同様である。28は電気分解の効率を高めるため
の難溶性の塩であり、微量に溶け出したイオンが電気分
解を促進させる。難溶性の塩は本実施例では電解室29
cに収容されているが、中間室29bに収容してもよ
い。この難溶性の塩は例えばグリセロリン酸カルシウム
等である。このグリセロリン酸カルシウムは処理液中の
カルシウムイオンを増加させる。これはアルカリイオン
水にミネラル分を添加することになり、アルカリイオン
水にミネラル水としての性格を与えるものである。すな
わち難溶性の塩を収容することはアルカリイオン整水器
にミネラル水造水器としての機能をもたせることにな
る。バルブ26は電気分解終了後に電解室29cに溜ま
った極液と、中間室29b内の液を排出するためのもの
である。図3には記載されていないが原水は活性炭や中
空糸膜等を内蔵した浄水器を通した後で給水管を介して
アルカリイオン整水器21に導くのが適当である。そし
てアルカリイオン整水器21と接続されるこの浄水器は
一体化されるのが望ましい。このとき原水バルブ24と
バルブ25には浄水器で浄化された浄水が供給されるこ
とになる。浄水器を通すことによってアルカリイオン整
水器から吐出される処理液は飲料水として好ましいもの
になる。
オン整水器について説明する。図3は本発明の別の実施
例における水処理装置であるアルカリイオン整水器の詳
細構造図である。21はアルカリイオン整水器である。
24は水道水等を導入する給水管に設けられた原水バル
ブであり、電解室29aを通水されている間に電気分解
され、吐出管の吐出口30より処理液であるアルカリイ
オン水が吐出される。バルブ25は中間室29bと電解
室29cを原水で満たすためのもので、電解室29c内
に設けられた液面検出器30aにより内部の水位状態を
検知して制御される。すなわち中間室29b及び電解室
29aが満水になればバルブ25を閉鎖し、水位が低下
したらバルブ25を開放する。このときバルブ26は閉
鎖されたままである。電解室29aと電解室29cには
電極板22a、22bが設けられている。直流電源が電
極板22a、22bに印加される。電極板22aを陽極
に、電極板22bを陰極になるように印加されている。
23a、23bは電解室29a、29cと中間室29b
仕切る隔膜である。隔膜は1枚以上何枚でもよい。27
は電気分解時に電極板22aから発生するO2ガスやC
l2ガス等のハロゲンガスを隔膜23a、23bととも
に透過させるためのガス透過膜である。ガス透過部とし
て他の手段が採用されてもよい。電解室29aには吐出
口30が上部に取り付けられているため、発生したH2
ガスはこの吐出口30から排出される。従って電解室2
9aにはガス透過膜は設けられていない。もちろんガス
透過膜を設けてもよいのは当然である。隔膜23a、2
3b、ガス透過膜27の材質は殺菌洗浄装置の実施例の
場合と同様である。28は電気分解の効率を高めるため
の難溶性の塩であり、微量に溶け出したイオンが電気分
解を促進させる。難溶性の塩は本実施例では電解室29
cに収容されているが、中間室29bに収容してもよ
い。この難溶性の塩は例えばグリセロリン酸カルシウム
等である。このグリセロリン酸カルシウムは処理液中の
カルシウムイオンを増加させる。これはアルカリイオン
水にミネラル分を添加することになり、アルカリイオン
水にミネラル水としての性格を与えるものである。すな
わち難溶性の塩を収容することはアルカリイオン整水器
にミネラル水造水器としての機能をもたせることにな
る。バルブ26は電気分解終了後に電解室29cに溜ま
った極液と、中間室29b内の液を排出するためのもの
である。図3には記載されていないが原水は活性炭や中
空糸膜等を内蔵した浄水器を通した後で給水管を介して
アルカリイオン整水器21に導くのが適当である。そし
てアルカリイオン整水器21と接続されるこの浄水器は
一体化されるのが望ましい。このとき原水バルブ24と
バルブ25には浄水器で浄化された浄水が供給されるこ
とになる。浄水器を通すことによってアルカリイオン整
水器から吐出される処理液は飲料水として好ましいもの
になる。
【0049】この実施例の場合、給水管から原水バルブ
24とバルブ25を介してアルカリイオン整水器21の
電解室29a、29cと中間室29bに導入された原水
または浄水(浄水器を経由した場合)は、電気分解され
て(化5)に示すとおり電解室29a内にH2ガスを発
生させる。すなわち(化3)に従って電離している水素
イオンH+は、(化5)に示す通り陰極で電子を取り込
んでガス化し消費されるから、水素イオンH+濃度は徐
々に低下していき処理液のpHは上がってアルカリ性を
示すことになる。このアルカリ性となった処理液を吐出
口30から吐出することにより、飲料水等用のアルカリ
イオン水として利用することができる。
24とバルブ25を介してアルカリイオン整水器21の
電解室29a、29cと中間室29bに導入された原水
または浄水(浄水器を経由した場合)は、電気分解され
て(化5)に示すとおり電解室29a内にH2ガスを発
生させる。すなわち(化3)に従って電離している水素
イオンH+は、(化5)に示す通り陰極で電子を取り込
んでガス化し消費されるから、水素イオンH+濃度は徐
々に低下していき処理液のpHは上がってアルカリ性を
示すことになる。このアルカリ性となった処理液を吐出
口30から吐出することにより、飲料水等用のアルカリ
イオン水として利用することができる。
【0050】また本実施例においてはアルカリイオン水
を常時吐出するアルカリイオン整水器21を説明した
が、平素はアルカリイオン水を利用しているが時には酸
性イオン水が必要になるような利用の仕方もある。この
ために1対の電極22a、22bに印加する直流電源の
極性を切り換える極性切り換え手段を、電極22a、2
2bと直流電源の間に設けるのが望ましい。極性切り換
え手段は手動操作の切り換えスイッチや、トグルスイッ
チとリレー等で構成すればよく、接続状態を逆にできる
ものならどのような回路であってもかまわない。
を常時吐出するアルカリイオン整水器21を説明した
が、平素はアルカリイオン水を利用しているが時には酸
性イオン水が必要になるような利用の仕方もある。この
ために1対の電極22a、22bに印加する直流電源の
極性を切り換える極性切り換え手段を、電極22a、2
2bと直流電源の間に設けるのが望ましい。極性切り換
え手段は手動操作の切り換えスイッチや、トグルスイッ
チとリレー等で構成すればよく、接続状態を逆にできる
ものならどのような回路であってもかまわない。
【0051】図6は本発明の別の実施例における水処理
装置であるアルカリイオン整水器の処理液のpHと使用
時間の関係を示す実験成績図である。この場合も使用時
間は電気分解をして処理液を吐出した時間を指す。図6
には処理液のpHの他に原水のpHも測定して記載して
ある。電気分解の条件は、電圧30V、電流0.4A、
流量0.5リットル/分、原水の塩素イオンClー濃度20
ppm、電極間距離10mmである。隔膜、ガス透過膜
の材質は図5の場合と同様である。原水のpHは10時
間の間ほぼ7.0であるが、処理液のpHは安定して1
0.0である。アルカリイオン整水器として非常に安定
したpHのアルカリイオン水を供給することができる。
従来技術であればアルカリイオン水の他に発生する酸性
イオン水を捨て水として排出しなければならなかった
が、本実施例においては捨て水も生じない。すなわち省
エネルギーにも貢献するものである。電圧、電流、流量
を制御することでpHの制御も自在に行うこともでき
る。
装置であるアルカリイオン整水器の処理液のpHと使用
時間の関係を示す実験成績図である。この場合も使用時
間は電気分解をして処理液を吐出した時間を指す。図6
には処理液のpHの他に原水のpHも測定して記載して
ある。電気分解の条件は、電圧30V、電流0.4A、
流量0.5リットル/分、原水の塩素イオンClー濃度20
ppm、電極間距離10mmである。隔膜、ガス透過膜
の材質は図5の場合と同様である。原水のpHは10時
間の間ほぼ7.0であるが、処理液のpHは安定して1
0.0である。アルカリイオン整水器として非常に安定
したpHのアルカリイオン水を供給することができる。
従来技術であればアルカリイオン水の他に発生する酸性
イオン水を捨て水として排出しなければならなかった
が、本実施例においては捨て水も生じない。すなわち省
エネルギーにも貢献するものである。電圧、電流、流量
を制御することでpHの制御も自在に行うこともでき
る。
【0052】次に本発明の他の実施例として浴槽水を殺
菌するため取り付ける浴槽水殺菌装置について説明す
る。図4は本発明の他の実施例における水処理装置であ
る浴槽水殺菌装置の全体概略図である。31は浴槽水殺
菌装置、34はお湯を供給するバルブ、35は水道水を
供給するバルブである。36は浴槽を示し、33は浴槽
36から浴槽水を吸引し浴槽水殺菌処理装置37に送り
込む循環ポンプである。浴槽水殺菌処理装置37から吐
出された浴槽水は再び浴槽36に戻される。すなわち浴
槽36から浴槽水を導く循環ポンプ33を含んだ第1の
浴槽水循環経路に浴槽水殺菌処理装置37の給水管を接
続し、浴槽水殺菌処理装置37で処理された処理水を再
び浴槽36に戻す第2の浴槽水循環経路に浴槽水殺菌処
理装置37の吐出管を接続している。浴槽水殺菌処理装
置37の詳細な構造は図2に記載した構造と基本的に同
一であるからここでは詳細な説明は省略する。浴槽36
から取り込まれた浴槽水は浴槽水殺菌処理装置37の陽
極側の電解室に入り、電気分解によってpHを下げると
ともに水道水中の塩素イオンClーから次亜塩素酸イオ
ンと次亜塩素酸を発生させられて浴槽36に戻される。
この次亜塩素酸イオンと次亜塩素酸を含んだ酸性イオン
水は殺菌作用が強く、これによって浴槽水は消毒殺菌さ
れる。ここでは記載していないが、水道水中の塩素イオ
ンClーでは塩素イオンClーを十分確保できないときに
は、図1の記載と同様の食塩水タンク8を設ければよ
い。そしてこの濃厚食塩水は塩化ナトリウムのほか人体
に影響のない塩化カリウムや塩化カルシウムの濃厚な水
溶液でもよい。
菌するため取り付ける浴槽水殺菌装置について説明す
る。図4は本発明の他の実施例における水処理装置であ
る浴槽水殺菌装置の全体概略図である。31は浴槽水殺
菌装置、34はお湯を供給するバルブ、35は水道水を
供給するバルブである。36は浴槽を示し、33は浴槽
36から浴槽水を吸引し浴槽水殺菌処理装置37に送り
込む循環ポンプである。浴槽水殺菌処理装置37から吐
出された浴槽水は再び浴槽36に戻される。すなわち浴
槽36から浴槽水を導く循環ポンプ33を含んだ第1の
浴槽水循環経路に浴槽水殺菌処理装置37の給水管を接
続し、浴槽水殺菌処理装置37で処理された処理水を再
び浴槽36に戻す第2の浴槽水循環経路に浴槽水殺菌処
理装置37の吐出管を接続している。浴槽水殺菌処理装
置37の詳細な構造は図2に記載した構造と基本的に同
一であるからここでは詳細な説明は省略する。浴槽36
から取り込まれた浴槽水は浴槽水殺菌処理装置37の陽
極側の電解室に入り、電気分解によってpHを下げると
ともに水道水中の塩素イオンClーから次亜塩素酸イオ
ンと次亜塩素酸を発生させられて浴槽36に戻される。
この次亜塩素酸イオンと次亜塩素酸を含んだ酸性イオン
水は殺菌作用が強く、これによって浴槽水は消毒殺菌さ
れる。ここでは記載していないが、水道水中の塩素イオ
ンClーでは塩素イオンClーを十分確保できないときに
は、図1の記載と同様の食塩水タンク8を設ければよ
い。そしてこの濃厚食塩水は塩化ナトリウムのほか人体
に影響のない塩化カリウムや塩化カルシウムの濃厚な水
溶液でもよい。
【0053】図7は本発明の他の実施例における水処理
装置である浴槽水殺菌装置の処理液中の細菌数と使用時
間の関係を示す実験成績図である。比較のため本実施例
の浴槽水殺菌処理装置37の代わりにオゾナイザーを設
けて殺菌した場合の従来例の細菌数と使用時間の実験成
績があわせて記載されている。実験条件は浴槽を毎日5
人が2回使用するということでデータをとっている。浴
槽水が減少するとバルブ34、35からお湯と水を補充
した。本実施例の残留塩素濃度(次亜塩素酸イオンCl
Oーと次亜塩素酸の総和濃度)は0.5ppmである。
従来例のオゾン濃度は水質基準によれば50ppb以下
でなければならないので50ppbで実験している。細
菌数の測定は寒天培地として標準寒天培地を使用した。
培養温度は48時間37℃に保持した。図7によれば本
実施例の場合、細菌数はほぼ25コロニー/ml付近で10
日間変わることがなく、細菌数に関しての水質基準10
0コロニー/mlを十分満足している。しかし従来例のオゾ
ン殺菌の場合、実験開始当初から500コロニー/mlと水
質基準をはるかに越えているし、日数が経つにつれ徐々
に細菌数が増加していき最終的には800コロニー/mlに
まで達した。また浴槽水を使用していったとき従来例で
はぬめり感がでてきたが、本実施例の場合においてはぬ
めり感が生じるようなことはなかった。
装置である浴槽水殺菌装置の処理液中の細菌数と使用時
間の関係を示す実験成績図である。比較のため本実施例
の浴槽水殺菌処理装置37の代わりにオゾナイザーを設
けて殺菌した場合の従来例の細菌数と使用時間の実験成
績があわせて記載されている。実験条件は浴槽を毎日5
人が2回使用するということでデータをとっている。浴
槽水が減少するとバルブ34、35からお湯と水を補充
した。本実施例の残留塩素濃度(次亜塩素酸イオンCl
Oーと次亜塩素酸の総和濃度)は0.5ppmである。
従来例のオゾン濃度は水質基準によれば50ppb以下
でなければならないので50ppbで実験している。細
菌数の測定は寒天培地として標準寒天培地を使用した。
培養温度は48時間37℃に保持した。図7によれば本
実施例の場合、細菌数はほぼ25コロニー/ml付近で10
日間変わることがなく、細菌数に関しての水質基準10
0コロニー/mlを十分満足している。しかし従来例のオゾ
ン殺菌の場合、実験開始当初から500コロニー/mlと水
質基準をはるかに越えているし、日数が経つにつれ徐々
に細菌数が増加していき最終的には800コロニー/mlに
まで達した。また浴槽水を使用していったとき従来例で
はぬめり感がでてきたが、本実施例の場合においてはぬ
めり感が生じるようなことはなかった。
【0054】このように本実施例の浴槽水殺菌装置は殺
菌力が優れており、連続運転しても細菌数は増加しない
から24時間バスシステムの浴槽水殺菌装置として最適
の殺菌装置を提供することができる。また電気分解の際
同時にできるアルカリイオン水を従来の水処理装置のよ
うに捨て水として排出することもないから、24時間バ
スシステムとしても環境を損なうこともなく、省エネル
ギーの浴槽水殺菌装置を提供することができる。
菌力が優れており、連続運転しても細菌数は増加しない
から24時間バスシステムの浴槽水殺菌装置として最適
の殺菌装置を提供することができる。また電気分解の際
同時にできるアルカリイオン水を従来の水処理装置のよ
うに捨て水として排出することもないから、24時間バ
スシステムとしても環境を損なうこともなく、省エネル
ギーの浴槽水殺菌装置を提供することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明の水処理方法は、電気分解して第
1の室からのみ処理液を吐出させ、第2の室からはガス
を排出させるから、必要なだけの処理液を捨て水するこ
となく供給することができる。それ故省エネルギーとな
り、しかも電極が分極現象を起こすことがなく連続運転
することが可能になる。
1の室からのみ処理液を吐出させ、第2の室からはガス
を排出させるから、必要なだけの処理液を捨て水するこ
となく供給することができる。それ故省エネルギーとな
り、しかも電極が分極現象を起こすことがなく連続運転
することが可能になる。
【0056】本発明の水処理装置は、分極現象を簡単な
構成で抑えて捨て水なしに水処理することができる。
構成で抑えて捨て水なしに水処理することができる。
【0057】ガス透過膜という簡単な構成で発生ガスを
効果的に排出でき、分極現象を起こすことが確実に防げ
る。
効果的に排出でき、分極現象を起こすことが確実に防げ
る。
【0058】隔膜が2枚以上設けられ中間室が形成され
ているから、長期間にわたって安定した水質の処理液を
供給することができる。
ているから、長期間にわたって安定した水質の処理液を
供給することができる。
【0059】極性切り換え手段を設けているから、アル
カリイオン水と酸性イオン水を必要に応じて適宜選択し
供給することができる。
カリイオン水と酸性イオン水を必要に応じて適宜選択し
供給することができる。
【0060】難溶性塩を収容しているので、微量に溶け
出したイオンのため電気分解の効率を高めることがで
き、ミネラル水造水器の機能をもたせることができる。
出したイオンのため電気分解の効率を高めることがで
き、ミネラル水造水器の機能をもたせることができる。
【0061】また本発明の殺菌洗浄装置は、捨て水する
ことなく次亜ハロゲン酸と次亜ハロゲン酸イオンを含ん
だ殺菌力の強い処理液を供給できる。
ことなく次亜ハロゲン酸と次亜ハロゲン酸イオンを含ん
だ殺菌力の強い処理液を供給できる。
【0062】浴槽から浴槽水を導き、殺菌力の強い処理
水で処理して再び浴槽に戻すから、衛生的でぬめり等の
ない浴槽システムにすることができる。
水で処理して再び浴槽に戻すから、衛生的でぬめり等の
ない浴槽システムにすることができる。
【0063】さらに本発明のアルカリイオン整水器は、
捨て水なくアルカリイオン水を提供することができる
し、浄水器を接続しているから浄化したアルカリイオン
水を捨て水なく提供できる。
捨て水なくアルカリイオン水を提供することができる
し、浄水器を接続しているから浄化したアルカリイオン
水を捨て水なく提供できる。
【図1】本発明の一実施例における水処理装置である殺
菌洗浄装置の全体構成図
菌洗浄装置の全体構成図
【図2】本発明の一実施例における水処理装置である殺
菌洗浄装置の詳細構造図
菌洗浄装置の詳細構造図
【図3】本発明の別の実施例における水処理装置である
アルカリイオン整水器の詳細構造図
アルカリイオン整水器の詳細構造図
【図4】本発明の他の実施例における水処理装置である
浴槽水殺菌装置の全体概略図
浴槽水殺菌装置の全体概略図
【図5】本発明の一実施例における水処理装置である殺
菌洗浄装置の処理液のpH及び残留塩素と使用時間の関
係を示す実験成績図
菌洗浄装置の処理液のpH及び残留塩素と使用時間の関
係を示す実験成績図
【図6】本発明の別の実施例における水処理装置である
アルカリイオン整水器の処理液のpHと使用時間の関係
を示す実験成績図
アルカリイオン整水器の処理液のpHと使用時間の関係
を示す実験成績図
【図7】本発明の他の実施例における水処理装置である
浴槽水殺菌装置の処理液中の細菌数と使用時間の関係を
示す実験成績図
浴槽水殺菌装置の処理液中の細菌数と使用時間の関係を
示す実験成績図
【図8】従来のアルカリイオン整水器の概略構造図
1 殺菌洗浄装置 2、3、30a 液面検出器 4、5a,5b、8a、10a、25、26、34、3
5 バルブ 6、7 ポンプ 8 食塩水タンク 9 原水タンク 10、24 原水バルブ 11a、11b、11c、11c 仕切壁 12a、12b、22a、22b、42a、42b 電
極 13a、13b、13c、27 ガス透過膜 14、16、29a、29c 電解室 15、29b 中間室 18、30、50 吐出口 21 アルカリイオン整水器 17、19、23a、23b、43 隔膜 28 難溶性塩 31 浴槽水殺菌装置 33 循環ポンプ 36 浴槽 37 浴槽水殺菌処理装置 48 陽極室 49 陰極室
5 バルブ 6、7 ポンプ 8 食塩水タンク 9 原水タンク 10、24 原水バルブ 11a、11b、11c、11c 仕切壁 12a、12b、22a、22b、42a、42b 電
極 13a、13b、13c、27 ガス透過膜 14、16、29a、29c 電解室 15、29b 中間室 18、30、50 吐出口 21 アルカリイオン整水器 17、19、23a、23b、43 隔膜 28 難溶性塩 31 浴槽水殺菌装置 33 循環ポンプ 36 浴槽 37 浴槽水殺菌処理装置 48 陽極室 49 陰極室
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 520 C02F 1/50 520L 531 531P 540 540B 550 550D 560 560E 560F 1/66 510 1/66 510C 510G 522 522A 530 530L 530P 540 540D 540E 1/68 510 1/68 510B 520 520D 520G 530 530B 540 540D 540E (56)参考文献 特開 昭62−102889(JP,A) 実開 昭50−50844(JP,U) 実開 昭51−143742(JP,U) 特公 昭29−3962(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/46 - 1/48 C02F 1/50 C02F 1/66 - 1/68 B01D 19/00
Claims (10)
- 【請求項1】原水を収容する槽内に1対の電極を設け、
少なくとも1枚以上の隔膜を前記1対の電極の間に並設
して前記槽内を複数の室に区画し、前記1対の電極のう
ち第1の電極を収容した第1の室に原水の供給を行いな
がら前記槽内の原水を電気分解し、前記第1の室からの
み処理液を吐出させ、第2の電極を収容した第2の室か
らはガスを排出させることを特徴とする水処理方法。 - 【請求項2】原水を収容する槽と、前記槽内に設けられ
た1対の電極と、前記1対の電極の間に並設され前記槽
内を複数の室に区画する少なくとも1枚以上の隔膜と、
前記1対の電極に印加する直流電源を備え、前記1対の
電極のうち第1の電極を収容した第1の室に給水管を接
続して原水を供給するとともに前記槽内の原水を電気分
解し、前記第1の室に吐出管を接続して前記第1の室の
みから処理液を吐出させ、前記1対の電極のうち他方の
電極を収容した第2の室にはガス透過部を設けたことを
特徴とする水処理装置。 - 【請求項3】前記ガス透過部がガス透過膜であることを
特徴とする請求項2記載の水処理装置。 - 【請求項4】前記隔膜が2枚以上並設され、前記第1の
室と前記第2の室のほかに1つ以上の中間室が形成され
ていることを特徴とする請求項2または3記載の水処理
装置。 - 【請求項5】前記1対の電極に印加する電源の極性を切
り換える極性切り換え手段を設けたことを特徴とする請
求項2〜4のいずれかに記載の水処理装置。 - 【請求項6】前記第2の室または前記中間室内に難溶性
塩を収容したことを特徴とする請求項2〜5のいずれか
に記載の水処理装置。 - 【請求項7】槽内に設けられた1対の電極と、前記1対
の電極の間に並設され前記槽内を2つ以上の室に区画す
る1枚以上の隔膜と、前記1対の電極に印加する直流電
源を備え、前記1対の電極のうち陽極を収容した第1の
室に給水管を接続してハロゲンイオン水を供給しハロゲ
ンイオン水を電気分解するとともに、前記第1の室に吐
出管を接続して前記第1の室のみから陽極で発生した次
亜ハロゲン酸と次亜ハロゲン酸イオンを含んだ処理水を
吐出させ、前記1対の電極のうち陰極を収容した第2の
室にはガス透過部を設けたことを特徴とする殺菌洗浄装
置。 - 【請求項8】浴槽から浴槽水を導く第1の浴槽水循環経
路に前記給水管を接続し、前記処理水を再び前記浴槽に
戻す第2の浴槽水循環経路に前記吐出管を接続すること
を特徴とする請求項7に記載された殺菌洗浄装置。 - 【請求項9】槽内に設けられた1対の電極と、前記1対
の電極の間に並設され前記槽内を2つ以上の室に区画す
る1枚以上の隔膜と、前記1対の電極に印加する直流電
源を備え、前記1対の電極のうち陰極を収容した第1の
室に給水管を接続して原水を供給し原水を電気分解する
とともに、前記第1の室に吐出管を接続して前記第1の
室のみから陰極で発生したアルカリイオン水を吐出さ
せ、前記1対の電極のうち陽極を収容した第2の室には
ガス透過部を設けたことを特徴とするアルカリイオン整
水器。 - 【請求項10】浄水器に前記給水管を接続し、浄水を前
記第1の室に供給することを特徴とする請求項9記載の
アルカリイオン整水器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12507494A JP2904009B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 水処理方法及び水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12507494A JP2904009B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 水処理方法及び水処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07328635A JPH07328635A (ja) | 1995-12-19 |
JP2904009B2 true JP2904009B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=14901184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12507494A Expired - Fee Related JP2904009B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 水処理方法及び水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2904009B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITRM20050666A1 (it) * | 2005-12-30 | 2007-06-30 | E C A S S R L | Blocco di reattori elettrolitici a membrana con quattro camere. |
JP5263276B2 (ja) * | 2010-12-03 | 2013-08-14 | 三菱電機株式会社 | 殺菌水生成装置 |
WO2016157570A1 (ja) * | 2015-03-30 | 2016-10-06 | 株式会社 東芝 | 電解水生成装置および電極ユニット |
-
1994
- 1994-06-07 JP JP12507494A patent/JP2904009B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07328635A (ja) | 1995-12-19 |
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