JP2895771B2 - 線状体巻き束用リール - Google Patents
線状体巻き束用リールInfo
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- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
- Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば配電工事に用い
るケーブルや鋼より線などの線状体の巻き束から線状体
を引き出すのに用いる線状体巻き束用リールに関する。
るケーブルや鋼より線などの線状体の巻き束から線状体
を引き出すのに用いる線状体巻き束用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】配電工事に用いるケーブルや鋼より線な
どの線状体は、従来では一般に木製のドラムを用いたド
ラム巻きで扱われているが、木製ドラムが再利用性に乏
しいために、木材資源の保護や産業廃棄物の削減の流れ
から、最近はドラムを用いない巻き束で線状体を扱うこ
とが増えて来ている。
どの線状体は、従来では一般に木製のドラムを用いたド
ラム巻きで扱われているが、木製ドラムが再利用性に乏
しいために、木材資源の保護や産業廃棄物の削減の流れ
から、最近はドラムを用いない巻き束で線状体を扱うこ
とが増えて来ている。
【0003】巻き束で線状体を扱う場合は、一般に巻き
束用のリールに巻き束をセットして線状体の引き出しを
行なうことになるが、これについて一つの大きな問題が
ある。即ち巻き束の場合には、ドラム巻きのように線状
体がしっかり巻かれていないのでリールからの引き出し
時に巻き束がばらけ易く、場合によってはばらけた巻き
束の外周がリールからはみ出して引き出しを行なえない
状態になってしまうし、またこの“ばらけ”に伴って線
状体の先端側が撥ね出して作業員に危険を及ぼしかねな
いという問題である。
束用のリールに巻き束をセットして線状体の引き出しを
行なうことになるが、これについて一つの大きな問題が
ある。即ち巻き束の場合には、ドラム巻きのように線状
体がしっかり巻かれていないのでリールからの引き出し
時に巻き束がばらけ易く、場合によってはばらけた巻き
束の外周がリールからはみ出して引き出しを行なえない
状態になってしまうし、またこの“ばらけ”に伴って線
状体の先端側が撥ね出して作業員に危険を及ぼしかねな
いという問題である。
【0004】このような“ばらけ”の問題に対処する
に、従来では現場ごとに適宜に工夫してリールに適当な
ブレーキを掛けるか、あるいはブレーキ付きのリールを
用いるなどしているが、実際問題としてブレーキだけで
は必ずしも有効に“ばらけ”を防止できないし、またブ
レーキにより線状体の引き出しに大きな抵抗が掛かり、
作業者に余分な負担を強いることになってしまう。
に、従来では現場ごとに適宜に工夫してリールに適当な
ブレーキを掛けるか、あるいはブレーキ付きのリールを
用いるなどしているが、実際問題としてブレーキだけで
は必ずしも有効に“ばらけ”を防止できないし、またブ
レーキにより線状体の引き出しに大きな抵抗が掛かり、
作業者に余分な負担を強いることになってしまう。
【0005】以上のような事情の下に本願出願人は、先
に特願平6−202042号として新規な巻き束用のリ
ールを提案した。この巻き束用のリールは、遊転レール
に沿って自由回転を可能とした遊転輪を備え、この遊転
輪が自由に回転しつつ巻き束の外周を規制する構造とな
っている。この結果、巻き束の“ばらけ”を有効に防止
でき、また引出し抵抗も小さくすることができ、それな
りに所期の目的を実現している。
に特願平6−202042号として新規な巻き束用のリ
ールを提案した。この巻き束用のリールは、遊転レール
に沿って自由回転を可能とした遊転輪を備え、この遊転
輪が自由に回転しつつ巻き束の外周を規制する構造とな
っている。この結果、巻き束の“ばらけ”を有効に防止
でき、また引出し抵抗も小さくすることができ、それな
りに所期の目的を実現している。
【0006】しかしその後の実用化過程において、思わ
ぬトラブルの生じる場合のあることが分かった。即ち、
その引き出し作業中に線状体が何らかの原因で異常な動
きをした場合に構造要素の取り合わせ部分の隙間に、そ
こをクサビ効果で無理やりこじ開けるようにして入り込
んで挟まってしまう場合があるということである。この
ような現象は特殊な条件が競合した場合に生じるまれな
現象ではあるが、より安全性が高くて使い易いものとす
る観点から、その改善が求められる。
ぬトラブルの生じる場合のあることが分かった。即ち、
その引き出し作業中に線状体が何らかの原因で異常な動
きをした場合に構造要素の取り合わせ部分の隙間に、そ
こをクサビ効果で無理やりこじ開けるようにして入り込
んで挟まってしまう場合があるということである。この
ような現象は特殊な条件が競合した場合に生じるまれな
現象ではあるが、より安全性が高くて使い易いものとす
る観点から、その改善が求められる。
【0007】またこの新規な巻き束用のリールは、巻き
束を支持してそれ自身が回転する回転部材を有し、これ
に応じて巻き束の外周を規制しつつ回転する遊転輪も有
する構造、つまり二つの回転部材を必要とする構造であ
るために、その構造が比較的複雑になってコスト上に難
があるという点でも改良の余地を残している。
束を支持してそれ自身が回転する回転部材を有し、これ
に応じて巻き束の外周を規制しつつ回転する遊転輪も有
する構造、つまり二つの回転部材を必要とする構造であ
るために、その構造が比較的複雑になってコスト上に難
があるという点でも改良の余地を残している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、特
願平6−202042号として提案された巻き束用のリ
ールにおける基本的構造を活かしつつ、その欠点を改良
することを目的としている。
願平6−202042号として提案された巻き束用のリ
ールにおける基本的構造を活かしつつ、その欠点を改良
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
本発明による巻き束用のリールは、中心部に横貫通状態
で設けられたセンターボス、このセンターボスの一側端
部から放射状に突設させた複数のアームの先端部を環状
の外周リムでつないで形成し、且つアームの内側に側面
ローラを取り付けた第1側部フレーム、センターボスの
他側端部に着脱可能とした芯部材から放射状に突設させ
た複数のアームの先端部を環状の外周リムでつないで形
成し、且つアームの内側に側面ローラを取り付けた第2
側部フレーム、これら各側部フレームの内側寄りでセン
ターボスから各側部フレームのアームより低い高さで突
設させた支持フレームに複数のコアローラを円形配列状
態で且つ各コアローラの両端部が各側部フレームにおけ
る側面ローラと交差するようにして取り付けて形成した
回転支持体、及び環状の外周部材に複数の外周ローラを
円形配列状態で且つ各外周ローラの両端部が各側部フレ
ームにおける側面ローラと交差するようにして取り付け
て形成され、その外周が各側部フレームの外周リムに内
接する状態とされた外周規制体を備えてなっている。
本発明による巻き束用のリールは、中心部に横貫通状態
で設けられたセンターボス、このセンターボスの一側端
部から放射状に突設させた複数のアームの先端部を環状
の外周リムでつないで形成し、且つアームの内側に側面
ローラを取り付けた第1側部フレーム、センターボスの
他側端部に着脱可能とした芯部材から放射状に突設させ
た複数のアームの先端部を環状の外周リムでつないで形
成し、且つアームの内側に側面ローラを取り付けた第2
側部フレーム、これら各側部フレームの内側寄りでセン
ターボスから各側部フレームのアームより低い高さで突
設させた支持フレームに複数のコアローラを円形配列状
態で且つ各コアローラの両端部が各側部フレームにおけ
る側面ローラと交差するようにして取り付けて形成した
回転支持体、及び環状の外周部材に複数の外周ローラを
円形配列状態で且つ各外周ローラの両端部が各側部フレ
ームにおける側面ローラと交差するようにして取り付け
て形成され、その外周が各側部フレームの外周リムに内
接する状態とされた外周規制体を備えてなっている。
【0010】この線状体巻き束用リールを用いるには、
先ず第2側部フレームをセンターボスから取り外し、次
いで回転支持体と外周規制体の間に巻き束を装着する。
それから第2側部フレームをセンターボスに取り付けれ
ば線状体の引出しが可能な状態になる。この状態で線状
体の引出しを行なうと、巻き束は、回転支持体の各コア
ローラを回転させながらこれらに支持され、また側面部
については側面ローラを回転させながらこれらに支持さ
れて回転し、これにより線状体のスムーズな引出しが可
能となる。また巻き束は、その外周を外周規制体の外周
ローラに摺接させてこれらを回転させながら規制され
る。この結果、線状体の引出しに大きな抵抗を与えるこ
となく巻き束の“ばらけ”を有効に防止することができ
る。
先ず第2側部フレームをセンターボスから取り外し、次
いで回転支持体と外周規制体の間に巻き束を装着する。
それから第2側部フレームをセンターボスに取り付けれ
ば線状体の引出しが可能な状態になる。この状態で線状
体の引出しを行なうと、巻き束は、回転支持体の各コア
ローラを回転させながらこれらに支持され、また側面部
については側面ローラを回転させながらこれらに支持さ
れて回転し、これにより線状体のスムーズな引出しが可
能となる。また巻き束は、その外周を外周規制体の外周
ローラに摺接させてこれらを回転させながら規制され
る。この結果、線状体の引出しに大きな抵抗を与えるこ
となく巻き束の“ばらけ”を有効に防止することができ
る。
【0011】このように本線状体巻き束用リールでは、
線状体の引出しの際の巻き束の回転支持がセンターボス
に固定の回転支持体でなされ、また巻き束の“ばらけ”
を防止するための外周規制も、個々の外周ローラの回転
はあるもののそれ自体は実質的に回転を必要としない外
周規制体でなされる。つまり本線状体巻き束用リールで
は、上記特願平6−202042号の線状体巻き束用リ
ールにおけるような回転部材を必要とせず、したがって
構造の大幅な簡易化を実現できる。
線状体の引出しの際の巻き束の回転支持がセンターボス
に固定の回転支持体でなされ、また巻き束の“ばらけ”
を防止するための外周規制も、個々の外周ローラの回転
はあるもののそれ自体は実質的に回転を必要としない外
周規制体でなされる。つまり本線状体巻き束用リールで
は、上記特願平6−202042号の線状体巻き束用リ
ールにおけるような回転部材を必要とせず、したがって
構造の大幅な簡易化を実現できる。
【0012】またこの線状体巻き束用リールは、上記の
ように回転支持体が固定で且つ外周規制体にも実質的に
回転が不要であること、つまり各部材が動的に取り合う
ことのない構造を活かして、各側部フレームにおける側
面ローラに対し、回転支持体のコアローラと外周規制体
の外周ローラの何れも交差状態とさせ、これら各ローラ
の取り合いを“井桁状”としているので、線状体が入り
込んで挟まるような隙間をなくすことができ、線状体の
挟み込みを確実に防止することができる。
ように回転支持体が固定で且つ外周規制体にも実質的に
回転が不要であること、つまり各部材が動的に取り合う
ことのない構造を活かして、各側部フレームにおける側
面ローラに対し、回転支持体のコアローラと外周規制体
の外周ローラの何れも交差状態とさせ、これら各ローラ
の取り合いを“井桁状”としているので、線状体が入り
込んで挟まるような隙間をなくすことができ、線状体の
挟み込みを確実に防止することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を説明する。図1及び
図2に示すように、本実施例による線状体巻き束用リー
ルは、センターボス1、第1側部フレーム2a、第2側
部フレーム2b、回転支持体4、外周規制体5及び端末
止め6を主な要素としてなっている。
図2に示すように、本実施例による線状体巻き束用リー
ルは、センターボス1、第1側部フレーム2a、第2側
部フレーム2b、回転支持体4、外周規制体5及び端末
止め6を主な要素としてなっている。
【0014】センターボス1は、中心部を横向きに貫通
する状態で設けられている。またこのセンターボス1
は、パイプを用いて中空に形成され、必要に応じてドラ
ム架台に載せて使用するための支持軸をその中に通せる
ようにされている。
する状態で設けられている。またこのセンターボス1
は、パイプを用いて中空に形成され、必要に応じてドラ
ム架台に載せて使用するための支持軸をその中に通せる
ようにされている。
【0015】第1及び第2の各側部フレーム2a、2b
は、基本的には同一の構造であるが、第1側部フレーム
2aがセンターボス1に固定的に接続されているのに対
し、第2側部フレーム2bがセンターボス1に着脱可能
とされている点で相違している。具体的には側部フレー
ム2a、2bは、各々の芯部材7a及び7bからそれぞ
れ放射状に突設させた4本のアーム9a、9a、……及
び9b、9b、……の先端部をパイプで環状に形成した
外周リム10a、10bでつなぐと共に、各アームの内
側に側面ローラ11a、11bを取り付けた構造とさ
れ、第1側部フレーム2aについてはその芯部材7aを
介してセンターボス1にボルト止めし、第2側部フレー
ム2bについてはその芯部材7bを介してセンターボス
1に一対のロック手段12、12の介在のもとで着脱可
能としてある。
は、基本的には同一の構造であるが、第1側部フレーム
2aがセンターボス1に固定的に接続されているのに対
し、第2側部フレーム2bがセンターボス1に着脱可能
とされている点で相違している。具体的には側部フレー
ム2a、2bは、各々の芯部材7a及び7bからそれぞ
れ放射状に突設させた4本のアーム9a、9a、……及
び9b、9b、……の先端部をパイプで環状に形成した
外周リム10a、10bでつなぐと共に、各アームの内
側に側面ローラ11a、11bを取り付けた構造とさ
れ、第1側部フレーム2aについてはその芯部材7aを
介してセンターボス1にボルト止めし、第2側部フレー
ム2bについてはその芯部材7bを介してセンターボス
1に一対のロック手段12、12の介在のもとで着脱可
能としてある。
【0016】そのロック手段12は、図2に見られるよ
うに、芯部材7bに立設したバネ受け筒13の内部に納
めたバネ(図示を省略)でロックピン14を矢印X方向
に付勢した構造とされ、バネの付勢力でロックピン14
の先端をセンターボス1に形成のピン孔15に嵌合させ
ることで芯部材7bをセンターボス1に固定するように
なっている。
うに、芯部材7bに立設したバネ受け筒13の内部に納
めたバネ(図示を省略)でロックピン14を矢印X方向
に付勢した構造とされ、バネの付勢力でロックピン14
の先端をセンターボス1に形成のピン孔15に嵌合させ
ることで芯部材7bをセンターボス1に固定するように
なっている。
【0017】回転支持体4は、各側部フレーム2a、2
bの内側寄りでセンターボス1から突設させた左右一対
の支持フレーム17、17に4本のコアローラ18、1
8、……を円形配列状態で保持させた構造となってい
る。またその各コアローラ18は、その長さが両側部フ
レーム2a、2bにおける側面ローラ11aと側面ロー
ラ11bの間隔より長くなるようにされ、それぞれの両
端部が側面ローラ11a、11bと交差するようされて
いる。
bの内側寄りでセンターボス1から突設させた左右一対
の支持フレーム17、17に4本のコアローラ18、1
8、……を円形配列状態で保持させた構造となってい
る。またその各コアローラ18は、その長さが両側部フ
レーム2a、2bにおける側面ローラ11aと側面ロー
ラ11bの間隔より長くなるようにされ、それぞれの両
端部が側面ローラ11a、11bと交差するようされて
いる。
【0018】外周規制体5は、鋼棒で環状に形成した左
右一対の外周部材19、19に8本の外周ローラ20、
20、……を円形配列状態で保持させた構造となってい
る。より具体的には、外周部材19、19の内側に一定
の間隔で8個の保持フレーム21、21、……を接続
し、この各保持フレーム21に外周ローラ20を保持さ
せている。そしてこの外周規制体5の場合もその各外周
ローラ20、20、……は、その長さが両側部フレーム
2a、2bにおける側面ローラ11aと側面ローラ11
bの間隔より長くなるようにされ、それぞれの両端部が
側面ローラ11a、11bと交差するようされている。
またこの外周規制体5は、その保持フレーム21、2
1、……の外側面をつなぐ円の径、つまり外周部材19
の内径が側部フレーム2a、2bにおける外周リム10
a、10bの内径とほぼ同じとされ、保持フレーム2
1、21、……の外側面を側部フレーム2a、2bの外
周リム10a、10bに内接させる状態で組み込まれて
いる。
右一対の外周部材19、19に8本の外周ローラ20、
20、……を円形配列状態で保持させた構造となってい
る。より具体的には、外周部材19、19の内側に一定
の間隔で8個の保持フレーム21、21、……を接続
し、この各保持フレーム21に外周ローラ20を保持さ
せている。そしてこの外周規制体5の場合もその各外周
ローラ20、20、……は、その長さが両側部フレーム
2a、2bにおける側面ローラ11aと側面ローラ11
bの間隔より長くなるようにされ、それぞれの両端部が
側面ローラ11a、11bと交差するようされている。
またこの外周規制体5は、その保持フレーム21、2
1、……の外側面をつなぐ円の径、つまり外周部材19
の内径が側部フレーム2a、2bにおける外周リム10
a、10bの内径とほぼ同じとされ、保持フレーム2
1、21、……の外側面を側部フレーム2a、2bの外
周リム10a、10bに内接させる状態で組み込まれて
いる。
【0019】端末止め6は、後述のようにして装着され
る巻き束における線状体の端末を固定するためのもの
で、回転支持体4の外径よりやや大きめの内径を有する
環状に形成され、回転支持体4の周囲で自由に回転でき
るようにされている。この端末止め6は、環状とされて
いるために、その全周の任意の位置に線状体の端末を固
定することが可能で、端末固定位置についての制約をな
くすことができる。また回転支持体4の周囲で自由に回
転できるようになっているために巻き束の残りが少なく
なった状態での線状体の“あばれ”をなくすことにも機
能する。即ち、線状体の引出しに伴ってはある種の応力
が端末に掛かり、これが蓄積すると巻き束の残りが少な
くなった際に線状体の“あばれ”を招くおそれがある
が、回転支持体4の周囲で自由に回転することで上記応
力を吸収し、“あばれ”の原因を取り除くことができ
る。
る巻き束における線状体の端末を固定するためのもの
で、回転支持体4の外径よりやや大きめの内径を有する
環状に形成され、回転支持体4の周囲で自由に回転でき
るようにされている。この端末止め6は、環状とされて
いるために、その全周の任意の位置に線状体の端末を固
定することが可能で、端末固定位置についての制約をな
くすことができる。また回転支持体4の周囲で自由に回
転できるようになっているために巻き束の残りが少なく
なった状態での線状体の“あばれ”をなくすことにも機
能する。即ち、線状体の引出しに伴ってはある種の応力
が端末に掛かり、これが蓄積すると巻き束の残りが少な
くなった際に線状体の“あばれ”を招くおそれがある
が、回転支持体4の周囲で自由に回転することで上記応
力を吸収し、“あばれ”の原因を取り除くことができ
る。
【0020】このような線状体巻き束用リールの使用状
態は、以下の通りである。先ず線状体の巻き束を装着す
る。この作業は通常第1側部フレーム2a側を下にして
地面に横置き状態として進め、先ず第2側部フレーム2
bをセンターボス1から取り外す。それには各ロック手
段12のロックピン14をバネの付勢力に抗して引っ張
ってその先端部をセンターボス1のピン孔15から外
し、この状態で第2側部フレーム2bをセンターボス1
から取り外す。次いで回転支持体4と外周規制体5の間
に巻き束Mを装着する。そから巻き束Mより線状体の端
末を取り出して端末止め6に縛り付けるなどして固定し
た後、第2側部フレーム2bを再びセンターボス1に固
定する。この状態で線状体Mの引出しが可能となる。線
状体Wの引出しは、通常は起こして縦にした状態で行な
うが、横にしたままで行なうことも可能である。また必
要に応じ前述のようにセンターボス1に支持軸を通して
ドラム架台に載せて使用することもできる。
態は、以下の通りである。先ず線状体の巻き束を装着す
る。この作業は通常第1側部フレーム2a側を下にして
地面に横置き状態として進め、先ず第2側部フレーム2
bをセンターボス1から取り外す。それには各ロック手
段12のロックピン14をバネの付勢力に抗して引っ張
ってその先端部をセンターボス1のピン孔15から外
し、この状態で第2側部フレーム2bをセンターボス1
から取り外す。次いで回転支持体4と外周規制体5の間
に巻き束Mを装着する。そから巻き束Mより線状体の端
末を取り出して端末止め6に縛り付けるなどして固定し
た後、第2側部フレーム2bを再びセンターボス1に固
定する。この状態で線状体Mの引出しが可能となる。線
状体Wの引出しは、通常は起こして縦にした状態で行な
うが、横にしたままで行なうことも可能である。また必
要に応じ前述のようにセンターボス1に支持軸を通して
ドラム架台に載せて使用することもできる。
【0021】線状体Wの引出しを行なうと、巻き束M
は、回転支持体4の各コアローラ18、18、……及び
側面ローラ11a、11bを回転させながらこれらに支
持されて回転し、これにより線状体をスムーズに引き出
すことができる。また巻き束Mは、その外周を外周規制
体5の外周ローラ20、20、……に摺接させてこれら
を回転させながら規制される。この結果、線状体Wの引
出しに大きな抵抗を与えることなく巻き束Mの“ばら
け”を有効に防止することができる。なおこの際に外周
規制体5は、上記のようにその外側面を側部フレーム2
a、2bの外周リム10a、10bに内接させる状態で
組み込まれているものであるから、若干の回動が可能
で、その外周ローラ20が側面ローラ11a、11bに
ぶつかるところで止まるような回動を行なう。
は、回転支持体4の各コアローラ18、18、……及び
側面ローラ11a、11bを回転させながらこれらに支
持されて回転し、これにより線状体をスムーズに引き出
すことができる。また巻き束Mは、その外周を外周規制
体5の外周ローラ20、20、……に摺接させてこれら
を回転させながら規制される。この結果、線状体Wの引
出しに大きな抵抗を与えることなく巻き束Mの“ばら
け”を有効に防止することができる。なおこの際に外周
規制体5は、上記のようにその外側面を側部フレーム2
a、2bの外周リム10a、10bに内接させる状態で
組み込まれているものであるから、若干の回動が可能
で、その外周ローラ20が側面ローラ11a、11bに
ぶつかるところで止まるような回動を行なう。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明による線状体
巻き束用リールは、回転支持体による回転支持と外周規
制体による外周規制により、巻き束の“ばらけ”を有効
に防止しつつ、小さな引出し抵抗で線状体のスムーズな
引出しを行なうことができという効果に加え、線状体の
挟み込みを確実に防止することができて、より安全性を
高めることができるという効果があり、また構造の大幅
な簡易化を図れるという効果もある。
巻き束用リールは、回転支持体による回転支持と外周規
制体による外周規制により、巻き束の“ばらけ”を有効
に防止しつつ、小さな引出し抵抗で線状体のスムーズな
引出しを行なうことができという効果に加え、線状体の
挟み込みを確実に防止することができて、より安全性を
高めることができるという効果があり、また構造の大幅
な簡易化を図れるという効果もある。
【図1】本発明の一実施例による線状体巻き束用リール
の側面図。
の側面図。
【図2】図1中のSA−SA線に沿った一部省略の断面
図。
図。
1 センターボス 2a 第1側部フレーム 2b 第2側部フレーム 4 回転支持体 5 外周規制体 7b 芯部材 9a アーム 9b アーム 10a 外周リム 10b 外周リム 11a 側面ローラ 11b 側面ローラ 17 支持フレーム 18 コアローラ 19 外周部材 20 外周ローラ M 巻き束 W 線状体
フロントページの続き (72)発明者 赤井 秀夫 東京都葛飾区堀切3丁目27番12号株式会 社安田製作所内 (56)参考文献 特開 平5−58557(JP,A) 実開 昭64−9966(JP,U) 実開 昭58−154252(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 75/00 - 75/50
Claims (1)
- 【請求項1】 線状体の巻き束から線状体を引き出すの
に用いる線状体巻き束用リールにおいて、中心部に横貫
通状態で設けられたセンターボス、このセンターボスの
一側端部から放射状に突設させた複数のアームの先端部
を環状の外周リムでつないで形成し、且つアームの内側
に側面ローラを取り付けた第1側部フレーム、センター
ボスの他側端部に着脱可能とした芯部材から放射状に突
設させた複数のアームの先端部を環状の外周リムでつな
いで形成し、且つアームの内側に側面ローラを取り付け
た第2側部フレーム、これら各側部フレームの内側寄り
でセンターボスから各側部フレームのアームより低い高
さで突設させた支持フレームに複数のコアローラを円形
配列状態で且つ各コアローラの両端部が各側部フレーム
における側面ローラと交差するようにして取り付けて形
成した回転支持体、及び環状の外周部材に複数の外周ロ
ーラを円形配列状態で且つ各外周ローラの両端部が各側
部フレームにおける側面ローラと交差するようにして取
り付けて形成され、その外周が各側部フレームの外周リ
ムに内接する状態とされた外周規制体を備えてなること
を特徴とする線状体巻き束用リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131649A JP2895771B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 線状体巻き束用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131649A JP2895771B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 線状体巻き束用リール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08324894A JPH08324894A (ja) | 1996-12-10 |
JP2895771B2 true JP2895771B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=15063001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7131649A Expired - Fee Related JP2895771B2 (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 線状体巻き束用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2895771B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101330347B1 (ko) * | 2007-05-23 | 2013-11-15 | 엘지디스플레이 주식회사 | 롤 프린터 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109823926B (zh) * | 2019-03-25 | 2024-01-23 | 真势兴技术股份有限公司 | 一种预应力钢绞线成品束施工用可行走和自由升降放线架 |
CN109823927B (zh) * | 2019-03-25 | 2024-01-23 | 真势兴技术股份有限公司 | 一种预应力钢绞线成品束施工用可行走放线架 |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP7131649A patent/JP2895771B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08324894A (ja) | 1996-12-10 |
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