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JP2894029B2 - 円筒型エンジンマウント - Google Patents

円筒型エンジンマウント

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Publication number
JP2894029B2
JP2894029B2 JP22449291A JP22449291A JP2894029B2 JP 2894029 B2 JP2894029 B2 JP 2894029B2 JP 22449291 A JP22449291 A JP 22449291A JP 22449291 A JP22449291 A JP 22449291A JP 2894029 B2 JP2894029 B2 JP 2894029B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
outer cylinder
engine mount
supported
elastic member
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP22449291A
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English (en)
Other versions
JPH0565932A (ja
Inventor
孝信 井手
俊樹 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP22449291A priority Critical patent/JP2894029B2/ja
Publication of JPH0565932A publication Critical patent/JPH0565932A/ja
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Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒型エンジンマウン
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の円筒型エンジンマウントとして
は、例えば特開昭63−99050号公報に記載のもの
が知られており、図5、図6のように示される。図5、
図6において、外筒1および内筒2の間には弾性部材3
が介在しており、外筒1と弾性部材3により画成される
液室4、5には液体が封入されている。弾性部材3には
内筒2を挟むようにして一対の凹部が局部的に形成さ
れ、この結果、弾性部材3には局部的に一対の薄肉部3
aが形成されている。この一対の薄肉部3aにより小振
幅の高周波振動を吸収するようにしている。また、液室
4、5はオリフィス6を介して連通している。
【0003】一方、上述のような円筒型エンジンマウン
ト等により、音振性能を改善するためには、パワーユニ
ットを支持する各マウントのユニット重量分担負荷を小
さくし、ばね定数を小さくする必要がある。そこで、図
7に示すように音振上の悪影響が少ないパワーユニット
重心の鉛直下方にエンジンマウントを配置したものが提
案されている。
【0004】図7において、パワーユニット11は、前側
エンジンマウント11、後側エンジンマウント12、右側エ
ンジンマウント13、左側エンジンマウント14およびセン
タエンジンマウント15を介して図示しないセンタメンバ
等の車体側部材に支持されている。ただし、センタエン
ジンマウント15はいわゆる角型エンジンマウントであ
り、パワーユニット11の下方に配置され、パワーユニッ
ト11と図示しないセンタメンバを連結している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
円筒型や角型のエンジンマウントにあっては、下述のよ
うな理由により、加工工数が増大したり、アイドル振動
の低減が不十分になったりするいった問題点があった。
すなわち、図5、図6の円筒型エンジンマウントにあっ
ては、弾性部材3の荷重支持方向とオリフィス6中の液
流により減衰させる振動の方向が一致しているため、微
振幅振動も減衰作用が働き、高周波数の音、すなわち、
こもり音や加速時の音の遮断には不利になる。そこでこ
の円筒型エンジンマウントは高周波分を薄肉部3aによ
り吸収するようにしているが、薄肉部3aを形成するた
めに加工工数が増大することになる。また、パワーユニ
ットの荷重が加わると、薄肉部3aでの振動吸収効果が
低減するといった不具合も生じる。
【0006】一方、図7に示すように角型のセンタエン
ジンマウント15をパワーユニット11の鉛直下方に配置し
て、各マウントのばね定数を小さくしても、角型エンジ
ンマウントの場合、エンジンロール剛性を十分には低減
することができないため、アイドル振動を十分には低減
することができない。そこで、本発明は、加工工数を低
減しながら高周波数の振動伝達を低減するとともに、ア
イドル振動を十分に低減することができる円筒型エンジ
ンマウントを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載発明は、エンジン側部材およびエンジ
ン支持側部材のうちの一方の部材に支持された外筒と、
外筒内に収納され、エンジン側部材およびエンジン支持
側部材のうちの他方の部材に支持された内筒と、内筒の
外周面に密着するように形成された鉛直方向一端部およ
び外筒に支持された鉛直方向他端部を有する柱状弾性部
材と、互いに対向するように外筒に支持され、外筒から
内筒に向けて水平方向に突出して柱状弾性部材にそれぞ
れ当接するとともに、外筒と共にそれぞれが液室を画成
する一対の突起状弾性部材と、を備え、前記一対の突起
状弾性部材によりそれぞれ画成される液室同士がオリフ
ィスを介して連通したことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1の
構成に加え、前記外筒がエンジンを含むエンジン側部材
全体の重心の略鉛直下方に配置されたことを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】本発明では、円筒型エンジンマウントが柱状弾
性部材が支持荷重によって圧縮されるように例えばセン
タマウントとして用いられた場合、エンジンロール方向
のばね定数、すなわち、柱状弾性部材のせん断方向のば
ね定数が柱状弾性部材の倒れ効果も加わって小さくな
り、アイドル振動が低減される。逆に、エンジン大挙動
時の振動に対しては、液室同士を連通するオリフィス中
の液の流動により、エンジンの揺り返しが早期に抑えら
れる。一方、弾性部材の荷重支持方向に対し液室の伸縮
方向が直交し、オリフィス中の液の流動による減衰作用
がエンジンの微振幅振動に対しては働かない。したがっ
て、高周波音が低減される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図3は本発明に係る円筒型エンジンマウントの第1
実施例を示す図であり、センタマウントに適用した例で
ある。まず、構成を説明する。
【0011】図1〜図3において、21は円筒型エンジン
マウントであり、円筒型エンジンマウント21は、外筒2
2、内筒23、弾性部材24等を備えている。外筒22は車体
側ブラケット(エンジン支持側部材)25に支持され、外
筒22内には内筒23が収納されている。内筒23はエンジン
側ブラケット26(エンジン側部材)支持されており、外
筒22および内筒23の間に弾性部材24が介在している。弾
性部材24は柱状部(柱状弾性部材)27および一対の突起
部28、29(突起状弾性部材)から構成される。柱状部27
は内筒23の外周面に密着するように形成された鉛直方向
一端部27aおよび外筒22に支持された鉛直方向他端部27
bを有している。突起部28、29は外筒22に支持され、外
筒22から内筒23に向けて水平方向に突出して柱状部27に
それぞれ当接する。また、一対の突起部28、29は外筒22
と共にそれぞれ液室30、31を画成し、もちろん各液室3
0、31には液が封入されている。さらに液室30、31はオ
リフィス32を介して連通しており、オリフィス32は弾性
部材24および外筒22により画成されている。図4は突起
部28、29の他の実施態様を示しており、この実施態様で
は突起部28、29の柱状部27との当接面に複数の凹凸が形
成されている。
【0012】外筒22、すなわち、円筒型エンジンマウン
ト21は、図2、図3に示すようにエンジン33を含むパワ
ーユニット(エンジン側部材全体)34の重心Gの略鉛直
下方に配置されている。エンジン側ブラケット25は例え
ばトランスミッションのハウジング45に連結され、車体
側ブラケット26はセンタメンバ35に連結されている。ま
た、41、42はそれぞれ前側、後側エンジンマウント、4
3、44はそれぞれ右側、左側エンジンマウントである。
円筒型エンジンマウント21を含む各エンジンマウントは
パワーユニット34の荷重負荷をほぼ均等に分担してい
る。
【0013】上述の構成によれば、弾性部材24の柱状部
27の荷重支持方向(略鉛直方向)に対し液室30、31の伸
縮方向が直交し、オリフィス32中の液の流動による減衰
作用がエンジン33の微振幅振動に対しては働かない。し
たがって、エンジン荷重に対しては柱状部27の鉛直方向
の圧縮変形で対応しながら、微振幅の振動伝達を低減す
ることができ、こもり音や加速時音等の高周波音を低減
することができる。また弾性部材に薄肉部を形成するこ
とにより高周波音を低減していた従来のものに比較する
と、薄肉部を形成するための工数を削減することがで
き、加工工数を低減することができる。
【0014】さらに、各エンジンマウントの荷重分担が
均一になるようにして、円筒型エンジンマウント21がパ
ワーユニット34の重心Gの略鉛直下方に配置されている
ので、円筒型エンジンマウント21のエンジンロール方
向、すなわち、柱状部27のせん断方向のばね定数が柱状
部27の倒れ(図1の仮想線で示す)効果も加わって小さ
くなり、エンジン33の通常回転時の振動伝達を低減する
ことができ、特にアイドル振動を十分に低減することが
できる。また、図4に示すように突起部28、29の先端に
複数の凹凸を形成した場合、さらにばね定数を小さくす
ることができる。
【0015】逆に、アクセルON/OFF時のエンジン
大挙動時の振動に対しては、柱状部27のせん断方向の変
形に加えて液室30、31を連通するオリフィス32中の液の
流動により、減衰作用が働きエンジン33の揺り返しを早
期に押えることができる。なお、上述の実施例では、外
筒22が車体側ブラケット25に支持されて内筒23がエンジ
ン側ブラケット26に支持されているが、逆に外筒22がエ
ンジン側ブラケット26に支持され内筒23が車体側ブラケ
ット25に支持されるようにしてもよい。また、柱状部27
および突起部28、29が一体成形されているが、それぞれ
独立して形成するようにしてもよいのは言うまでもな
い。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、柱状弾性部材の荷重支
持方向(鉛直方向)に対し液室の伸縮方向が直交し、オ
リフィス中の液の流動による減衰作用がエンジンの微振
幅振動に対しは働かない。このため、エンジン荷重に対
しては柱状部の鉛直方向の圧縮変形で対応しながら、微
振幅の振動伝達を低減することができ、こもり音や加速
時音等の高周波音を低減することができる。また弾性部
材に薄肉部を形成することにより高周波音を低減してい
た従来のものに比較すると、薄肉部を形成するための工
数を削減することができ、加工工数を低減することがで
きる。さらに、円筒型エンジンマウントをパワーユニッ
トの重心の略鉛直下方に配置した場合、柱状弾性部材の
せん断方向のばね定数を小さくすることができるので、
アイドル振動を十分に低減することができる。
【0017】したがって、加工工数を低減しながら高周
波数の振動伝達を低減するとともに、アイドル振動を十
分に低減することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒型エンジンマウントの一実施
例を示すその一部断面を含む正面図。
【図2】図1における円筒型エンジンマウントの配置位
置を示す上面図。
【図3】図2における側面図。
【図4】図1に示される突起部の他の実施態様を示す図
1と同様の正面図。
【図5】従来の円筒型エンジンマウントの断面図。
【図6】図5におけるY−Y矢視断面図。
【図7】従来のエンジンマウントの配置位置を示す斜視
図。
【符号の説明】
22 外筒 23 内筒 25 車体側ブラケット(エンジン支持側ブラケット) 26 エンジン側ブラケット 27 柱状部(柱状弾性部材) 27a 鉛直方向一端部 27b 鉛直方向他端部 28、29 一対の突起部(一対の突起状弾性部材) 30、31 液室 32 オリフィス 33 エンジン 34 パワーユニット(エンジン側部材全体) G エンジン側部材全体の重心

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン側部材およびエンジン支持側部材
    のうちの一方の部材に支持された外筒と、 外筒内に収納され、エンジン側部材およびエンジン支持
    側部材のうちの他方の部材に支持された内筒と、 内筒の外周面に密着するように形成された鉛直方向一端
    部および外筒に支持された鉛直方向他端部を有する柱状
    弾性部材と、 互いに対向するように外筒に支持され、外筒から内筒に
    向けて水平方向に突出して柱状弾性部材にそれぞれ当接
    するとともに、外筒と共にそれぞれが液室を画成する一
    対の突起状弾性部材と、を備え、 前記一対の突起状弾性部材によりそれぞれ画成される液
    室同士がオリフィスを介して連通したことを特徴とする
    円筒型エンジンマウント。
  2. 【請求項2】前記外筒がエンジンを含むエンジン側部材
    全体の重心の略鉛直下方に配置されたことを特徴とする
    請求項1記載の円筒型エンジンマウント。
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