JP2891289B2 - 車両用シート - Google Patents
車両用シートInfo
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- seat cushion
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鉄道車両等に乗
物用座席として用いて好適な車両用シートに関し、更に
詳細に説明すると、脚台上に支持されるベースフレーム
と、このベースフレーム上で略水平姿勢状態を保って支
持されるシートクッションと、前記ベースフレーム上で
前記シートクッションの後端側に立設され、シートの前
後方向に傾動可能に支軸により支持されるシートバック
とを備える車両用シートに関する。
物用座席として用いて好適な車両用シートに関し、更に
詳細に説明すると、脚台上に支持されるベースフレーム
と、このベースフレーム上で略水平姿勢状態を保って支
持されるシートクッションと、前記ベースフレーム上で
前記シートクッションの後端側に立設され、シートの前
後方向に傾動可能に支軸により支持されるシートバック
とを備える車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シートは、シートクッシ
ョン及びその後方で立設されたシートバックからなり、
且つシートバックをリクライニング機構によりシートの
前後方向に傾動調整可能に構成したり、あるいはシート
全体を支持するシートフレームを車体の床面上で前後ス
ライド装置等で支持し、車体の前後方向に移動調整し得
るように構成したりすることにより、着座者の体型や好
みに対処し、着座者にとって適切な着座状態が得られる
ような構成とされている。
ョン及びその後方で立設されたシートバックからなり、
且つシートバックをリクライニング機構によりシートの
前後方向に傾動調整可能に構成したり、あるいはシート
全体を支持するシートフレームを車体の床面上で前後ス
ライド装置等で支持し、車体の前後方向に移動調整し得
るように構成したりすることにより、着座者の体型や好
みに対処し、着座者にとって適切な着座状態が得られる
ような構成とされている。
【0003】更に、近年では、シートのシートクッショ
ン部分を、平行リンク機構等によるリフター機構を介し
て支持し、これを上下方向に平行移動させたり、スライ
ドレールの前端部を上方に弯曲形成し、これに応じてシ
ートクッションをスイング動作させることにより、上述
した着座状態をより一層適切に調整し得るようにした車
両用シートも、種々提案されるようになっている。
ン部分を、平行リンク機構等によるリフター機構を介し
て支持し、これを上下方向に平行移動させたり、スライ
ドレールの前端部を上方に弯曲形成し、これに応じてシ
ートクッションをスイング動作させることにより、上述
した着座状態をより一層適切に調整し得るようにした車
両用シートも、種々提案されるようになっている。
【0004】即ち、この種の車両用シートにおいて、シ
ートクッションを、その前端部をシート前方で斜め上方
に向って移動させ、且つ後端部をこれとは逆にシート下
方に向って降下するようにスイング動作させると、着座
者の尻部の前ずれを防ぎ、安定した着座状態を得る上で
効果を発揮し得るものである。特に、このようなシート
クッションのスイング動作は、シートバックをシート背
面側に傾動動作させた場合のように、着座者の着座位置
がずれ易くなり、着座姿勢が不安定となる場合に採用し
て効果的である。
ートクッションを、その前端部をシート前方で斜め上方
に向って移動させ、且つ後端部をこれとは逆にシート下
方に向って降下するようにスイング動作させると、着座
者の尻部の前ずれを防ぎ、安定した着座状態を得る上で
効果を発揮し得るものである。特に、このようなシート
クッションのスイング動作は、シートバックをシート背
面側に傾動動作させた場合のように、着座者の着座位置
がずれ易くなり、着座姿勢が不安定となる場合に採用し
て効果的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来から知
られている車両用シートのリフター機構は、シートクッ
ションをシートバックとは無関係に、着座者の体格や好
みに応じてスイング動作させているだけのものが多く、
シートバックを傾動させた時には、その着座姿勢の変化
に応じて着座者がリフター機構を操作し、所定の姿勢状
態にスイングさせているもので、操作性の面で問題があ
り、また操作部を含めた構造が複雑化し、実用面で問題
であった。
られている車両用シートのリフター機構は、シートクッ
ションをシートバックとは無関係に、着座者の体格や好
みに応じてスイング動作させているだけのものが多く、
シートバックを傾動させた時には、その着座姿勢の変化
に応じて着座者がリフター機構を操作し、所定の姿勢状
態にスイングさせているもので、操作性の面で問題があ
り、また操作部を含めた構造が複雑化し、実用面で問題
であった。
【0006】また、車両用シートとしては、例えばシー
トの向きを着座者の好みや要求に応じて変更調節し得る
ような、鉄道車両用の回転式のシートも知られている
が、このような回転式シートに、上述したシートクッシ
ョンのスイング機構を簡易に適用することができないも
のであった。
トの向きを着座者の好みや要求に応じて変更調節し得る
ような、鉄道車両用の回転式のシートも知られている
が、このような回転式シートに、上述したシートクッシ
ョンのスイング機構を簡易に適用することができないも
のであった。
【0007】即ち、この種の回転式の車両用シートとし
ては、面擦り合わせ式やシャフトアップ回転式等による
回転調整機構を、シート本体の下方で車室床面との間に
介在させて設けてなる構造が採用されており、上述した
ようなリフター機構をそのまま適用することができない
ものであった。
ては、面擦り合わせ式やシャフトアップ回転式等による
回転調整機構を、シート本体の下方で車室床面との間に
介在させて設けてなる構造が採用されており、上述した
ようなリフター機構をそのまま適用することができない
ものであった。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、シートバックの背面側への傾動動作に連動し、
シートクッションをスイング動作させることができる簡
易型のスイング機構を採用し、シートバックの前後傾動
の作動角範囲において、尻すべりを防止し、ヒップアン
グルを拡大し、骨盤から胸椎にかけてのサポート状態が
優れ、またシートクッションをリクライニング機構とは
別に前後移動調整することのできる車両用シートを得る
ことを目的としている。
もので、シートバックの背面側への傾動動作に連動し、
シートクッションをスイング動作させることができる簡
易型のスイング機構を採用し、シートバックの前後傾動
の作動角範囲において、尻すべりを防止し、ヒップアン
グルを拡大し、骨盤から胸椎にかけてのサポート状態が
優れ、またシートクッションをリクライニング機構とは
別に前後移動調整することのできる車両用シートを得る
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の車両
用シートは、脚台上に支持されるベースフレームと、該
ベースフレーム上に支持されるシートクッションと、前
記ベースフレーム上で前記シートクッションの後端側に
立設され、シートの前後方向に傾動可能に支軸により支
持されるシートバックとを備える車両用シートにおい
て、前記シートバックにアームブラケットを固着し、前
記シートクッションの後端側下部に前後方向に延びる長
穴を有する支持ブラケットを設け、前記アームブラケッ
トの下端側に第1リンクの一端を軸支し、前記ベースフ
レーム側に第2リンクの一端を軸支し、前記第1リンク
の他端、及び第2リンクの他端を回動可能に軸支し、該
軸支部を前記支持ブラケットの長穴に係合させ、前記シ
ートクッションの後端側下部と前記ベースフレームの前
端部との間に伸縮位置のロック状態及びその解除が可能
な流体式アクチュエータを介挿したことを特徴とする。
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の車両
用シートは、脚台上に支持されるベースフレームと、該
ベースフレーム上に支持されるシートクッションと、前
記ベースフレーム上で前記シートクッションの後端側に
立設され、シートの前後方向に傾動可能に支軸により支
持されるシートバックとを備える車両用シートにおい
て、前記シートバックにアームブラケットを固着し、前
記シートクッションの後端側下部に前後方向に延びる長
穴を有する支持ブラケットを設け、前記アームブラケッ
トの下端側に第1リンクの一端を軸支し、前記ベースフ
レーム側に第2リンクの一端を軸支し、前記第1リンク
の他端、及び第2リンクの他端を回動可能に軸支し、該
軸支部を前記支持ブラケットの長穴に係合させ、前記シ
ートクッションの後端側下部と前記ベースフレームの前
端部との間に伸縮位置のロック状態及びその解除が可能
な流体式アクチュエータを介挿したことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2に記載の車両用シート
は、請求項1において、前記ベースフレームの前端上面
にシートクッション下部を前後方向に案内する摺動案内
部が形成されていることを特徴とする。
は、請求項1において、前記ベースフレームの前端上面
にシートクッション下部を前後方向に案内する摺動案内
部が形成されていることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に記載の車両用シート
は、請求項1または2において、前記流体式アクチュエ
ータのロック状態の解除をアームレストに設けたロック
解除部で行うようにしたことを特徴とする。
は、請求項1または2において、前記流体式アクチュエ
ータのロック状態の解除をアームレストに設けたロック
解除部で行うようにしたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に記載の車両用シートによれ
ば、第1リンク及び第2リンクを回動可能に軸支し、該
軸支部をシートクッションの支持ブラケットの長穴に係
合させ、シートクッションの後端側下部と前記ベースフ
レームの前端部との間にこれら間の長さを規制可能な前
後位置調整機構を介挿したので、シートバックを後傾さ
せた場合に、前記アームブラケットの下端が前方に回動
し、第1リンク及び第2リンクの軸支部をシートクッシ
ョンのブラケットの長穴に沿って前方に移動させること
ができ、前記第2リンクの回動によりシートクッション
の後端を上下方向に可動させることができると共に、流
体式アクチュエータのロック状態を解除することによっ
てシートクッションの前後位置をシートバックと独立し
て任意に調整することができる。
ば、第1リンク及び第2リンクを回動可能に軸支し、該
軸支部をシートクッションの支持ブラケットの長穴に係
合させ、シートクッションの後端側下部と前記ベースフ
レームの前端部との間にこれら間の長さを規制可能な前
後位置調整機構を介挿したので、シートバックを後傾さ
せた場合に、前記アームブラケットの下端が前方に回動
し、第1リンク及び第2リンクの軸支部をシートクッシ
ョンのブラケットの長穴に沿って前方に移動させること
ができ、前記第2リンクの回動によりシートクッション
の後端を上下方向に可動させることができると共に、流
体式アクチュエータのロック状態を解除することによっ
てシートクッションの前後位置をシートバックと独立し
て任意に調整することができる。
【0013】本発明の請求項2に記載の車両用シートに
よれば、ベースフレームの前端上面にシートクッション
下部を前後方向に案内する摺動案内部が形成されている
ので、前後位置調整機構によるシートクッションの前後
移動を円滑に行うことができる。
よれば、ベースフレームの前端上面にシートクッション
下部を前後方向に案内する摺動案内部が形成されている
ので、前後位置調整機構によるシートクッションの前後
移動を円滑に行うことができる。
【0014】本発明の請求項3に記載の車両用シートに
よれば、流体式アクチュエータのロック状態の解除をア
ームレストに設けたロック解除部で行うことができるの
で、シートクッションの前後位置調整を容易に行うこと
ができる。
よれば、流体式アクチュエータのロック状態の解除をア
ームレストに設けたロック解除部で行うことができるの
で、シートクッションの前後位置調整を容易に行うこと
ができる。
【0015】
【実施例】図1乃至図5は本発明に係る車両用シートの
一実施例を示すものであり、車両用シート10は、本実
施例では、例えばベンチ型シートのような2個または3
個の着座シート部を一連に並設してなる回転式のシート
に適用した場合につき説明するが、本発明はこのような
シート構造には限定されないものである。
一実施例を示すものであり、車両用シート10は、本実
施例では、例えばベンチ型シートのような2個または3
個の着座シート部を一連に並設してなる回転式のシート
に適用した場合につき説明するが、本発明はこのような
シート構造には限定されないものである。
【0016】車両用シート10は車室床面15等に載置
される脚台11に支持されたベースフレーム12を備
え、このベースフレーム12上にシートクッション13
が支持されている。前記ベースフレーム12の中央部に
は前後方向に延びるブラケット16が形成され、このブ
ラケット16の後部はシートバック14の下端方向に突
出する状態で上方に弯曲して形成され、左右端部には夫
々コ字状のアームレスト17が固着されている。
される脚台11に支持されたベースフレーム12を備
え、このベースフレーム12上にシートクッション13
が支持されている。前記ベースフレーム12の中央部に
は前後方向に延びるブラケット16が形成され、このブ
ラケット16の後部はシートバック14の下端方向に突
出する状態で上方に弯曲して形成され、左右端部には夫
々コ字状のアームレスト17が固着されている。
【0017】前記シートクッション13の下方のベース
フレーム12と車室床面15との間に、車両用シート1
0を回転調整自在に支持する回転機構18が設けられ、
車両用シート10全体が、この回転機構18を中心とし
て水平方向において回転調整可能で、その向きを任意の
方向に変更し得るように構成されている。
フレーム12と車室床面15との間に、車両用シート1
0を回転調整自在に支持する回転機構18が設けられ、
車両用シート10全体が、この回転機構18を中心とし
て水平方向において回転調整可能で、その向きを任意の
方向に変更し得るように構成されている。
【0018】前記シートバック14のバックフレーム2
1の側部の下部にはヒンジブラケット23が形成され、
このヒンジブラケット23にリクライニング機構20の
回転中心となるシートバック14側の支軸20aが固着
されている。前記シートバック14側の支軸20aはベ
ースフレーム12のブラケット16及びアームレスト1
7の後端に枢支されている。
1の側部の下部にはヒンジブラケット23が形成され、
このヒンジブラケット23にリクライニング機構20の
回転中心となるシートバック14側の支軸20aが固着
されている。前記シートバック14側の支軸20aはベ
ースフレーム12のブラケット16及びアームレスト1
7の後端に枢支されている。
【0019】前記バックフレーム21のヒンジブラケッ
ト23は下方に延設され、このヒンジブラケット23の
下端23aにシートバック14をシートを前後方向に傾
動動作させるための流体圧シリンダ等のアクチュエータ
25の一端25aが連結され、且つ他端25bが前記ベ
ースフレーム12側に連結されている。
ト23は下方に延設され、このヒンジブラケット23の
下端23aにシートバック14をシートを前後方向に傾
動動作させるための流体圧シリンダ等のアクチュエータ
25の一端25aが連結され、且つ他端25bが前記ベ
ースフレーム12側に連結されている。
【0020】アクチュエータ25は、そのロック解除用
のインナーケーブルを内装するワイヤーケーブル26が
前記アームレスト17の上部側側面に形成されたロック
解除ボタン27に連結され、このロック解除ボタン27
を押圧することにより、アクチュエータ25のロック状
態が解除され、押圧を解除することによりロック状態に
復帰する。
のインナーケーブルを内装するワイヤーケーブル26が
前記アームレスト17の上部側側面に形成されたロック
解除ボタン27に連結され、このロック解除ボタン27
を押圧することにより、アクチュエータ25のロック状
態が解除され、押圧を解除することによりロック状態に
復帰する。
【0021】前記バックフレーム21の支軸20aには
左右一対のアームブラケット32が固着され、この左右
一対のアームブラケット32の下端に第1リンク35の
一端が夫々軸支され、前記ベースフレーム12側に第2
リンク37の一端が夫々軸支され、前記第1リンク35
の他端、及び第2リンク37の他端が夫々回動可能に軸
支されている。
左右一対のアームブラケット32が固着され、この左右
一対のアームブラケット32の下端に第1リンク35の
一端が夫々軸支され、前記ベースフレーム12側に第2
リンク37の一端が夫々軸支され、前記第1リンク35
の他端、及び第2リンク37の他端が夫々回動可能に軸
支されている。
【0022】前記シートクッション13のクッションフ
レーム31の後端側下部に前後方向に延びる長穴44を
有するブラケット42が左右一対設けられている。前記
第1リンク35、及び第2リンク37の軸支部としての
枢支ピン39が前記ブラケット42の長穴44に夫々摺
動可能に係合されている。
レーム31の後端側下部に前後方向に延びる長穴44を
有するブラケット42が左右一対設けられている。前記
第1リンク35、及び第2リンク37の軸支部としての
枢支ピン39が前記ブラケット42の長穴44に夫々摺
動可能に係合されている。
【0023】シートクッションフレーム31の左右のフ
レーム部の前端側は、夫々ベースフレーム12の前端部
上面に固着した摺動案内部としての左右一対のスライダ
ー40L,40Rによって前後方向に摺動自在に案内さ
れている。このスライダー40は円弧状案内板部40a
とその両側に立設された左右側板部40b,40cとで
構成され、左右側板部40b,40cでベースフレーム
12の左右方向の移動を規制している。
レーム部の前端側は、夫々ベースフレーム12の前端部
上面に固着した摺動案内部としての左右一対のスライダ
ー40L,40Rによって前後方向に摺動自在に案内さ
れている。このスライダー40は円弧状案内板部40a
とその両側に立設された左右側板部40b,40cとで
構成され、左右側板部40b,40cでベースフレーム
12の左右方向の移動を規制している。
【0024】図3に示す如く、前記クッションフレーム
31の後端側フレームの中央下部に設けたブラケット4
7にシートクッション13の前後方向の位置を調整する
ロック状態とその解除が可能な流体圧シリンダ等の流体
式アクチュエータ48の一端48aが連結され、且つ他
端48bが前記ベースフレーム12の前側フレーム部に
固着したブラケット49に連結されている。
31の後端側フレームの中央下部に設けたブラケット4
7にシートクッション13の前後方向の位置を調整する
ロック状態とその解除が可能な流体圧シリンダ等の流体
式アクチュエータ48の一端48aが連結され、且つ他
端48bが前記ベースフレーム12の前側フレーム部に
固着したブラケット49に連結されている。
【0025】流体式アクチュエータ48は、そのロック
解除用のインナーケーブルを内装するワイヤーケーブル
50が前記アームレスト17の上部側側面に形成された
ロック解除ボタン51に連結され、このロック解除ボタ
ン51を押圧することにより、流体式アクチュエータ4
8のロック状態が解除され、押圧を解除することにより
ロック状態に復帰する。
解除用のインナーケーブルを内装するワイヤーケーブル
50が前記アームレスト17の上部側側面に形成された
ロック解除ボタン51に連結され、このロック解除ボタ
ン51を押圧することにより、流体式アクチュエータ4
8のロック状態が解除され、押圧を解除することにより
ロック状態に復帰する。
【0026】そして、前記シートクッション13とベー
スプレート12の後端側との間に引張りスプリング52
が掛け渡され、この引張りスプリング52の取付部に遊
びを持たせてあるので、引張りスプリング52の付勢力
は作用しておらず、シートバック14が所定の傾斜角以
上となった場合に、引張りスプリング52の付勢力が作
用するように設けられている。またシートバック14
は、第1及び第2リンク35,37等によるリンク機構
によって略立設したニュートラル状態を維持するように
構成されている。
スプレート12の後端側との間に引張りスプリング52
が掛け渡され、この引張りスプリング52の取付部に遊
びを持たせてあるので、引張りスプリング52の付勢力
は作用しておらず、シートバック14が所定の傾斜角以
上となった場合に、引張りスプリング52の付勢力が作
用するように設けられている。またシートバック14
は、第1及び第2リンク35,37等によるリンク機構
によって略立設したニュートラル状態を維持するように
構成されている。
【0027】斯る構成によれば、図4(a)に示す如く
シートバック14が略立設したニュートラル状態にある
ものとして、この状態で着座者が着座したときに、シー
トクッション13は、流体式アクチュエータ48がロッ
ク状態にあることから、その前後位置が固定されてい
る。
シートバック14が略立設したニュートラル状態にある
ものとして、この状態で着座者が着座したときに、シー
トクッション13は、流体式アクチュエータ48がロッ
ク状態にあることから、その前後位置が固定されてい
る。
【0028】この状態で、シートクッション13の前後
位置を着座者の好みに合わせて調整するには、着座状態
でアームレスト17に形成したロック解除ボタン51を
押圧することにより、ワイヤーケーブル50を介して流
体式アクチュエータ48のロック状態が解除される。
位置を着座者の好みに合わせて調整するには、着座状態
でアームレスト17に形成したロック解除ボタン51を
押圧することにより、ワイヤーケーブル50を介して流
体式アクチュエータ48のロック状態が解除される。
【0029】このため、着座者が着座状態で腰を動かす
ことにより、図4(b)に示す如くクッションフレーム
31がスライダー40L,40Rで案内され、支持ブラ
ケット42の長穴44の両端部が枢支ピン39に当接す
るまでの間で前後に移動させることができ、所望の前後
位置でロック解除ボタン51の押圧を解除することによ
り、流体式アクチュエータ48がロック状態となり、シ
ートクッション13の前後位置が固定される。
ことにより、図4(b)に示す如くクッションフレーム
31がスライダー40L,40Rで案内され、支持ブラ
ケット42の長穴44の両端部が枢支ピン39に当接す
るまでの間で前後に移動させることができ、所望の前後
位置でロック解除ボタン51の押圧を解除することによ
り、流体式アクチュエータ48がロック状態となり、シ
ートクッション13の前後位置が固定される。
【0030】また、図4(a)、(b)に示すシートバ
ック14のニュートラル状態から後方側に傾動させる場
合には、着座状態でアームレスト17に形成されたロッ
ク解除ボタン27を押圧してアクチュエータ25のロッ
ク状態を解除してから背中でシートバック14を後方に
押すことにより、シートバック14が図5(a)、
(b)に示す如く枢軸20aを支点として引張りスプリ
ング52に抗して後方に傾動する。
ック14のニュートラル状態から後方側に傾動させる場
合には、着座状態でアームレスト17に形成されたロッ
ク解除ボタン27を押圧してアクチュエータ25のロッ
ク状態を解除してから背中でシートバック14を後方に
押すことにより、シートバック14が図5(a)、
(b)に示す如く枢軸20aを支点として引張りスプリ
ング52に抗して後方に傾動する。
【0031】このとき、シートバック14の後方への傾
動により、前記アームブラケット32の下端が時計方向
に回動し、前記第1リンク35及び第2リンク37によ
りシートクッション13の後端を下方向に可動させる。
この状態でも、前記第1リンク35及び第2リンク37
の軸支部としての枢支ピン39を前記ブラケット42の
長穴44に沿って前後方向に摺動させることができる。
動により、前記アームブラケット32の下端が時計方向
に回動し、前記第1リンク35及び第2リンク37によ
りシートクッション13の後端を下方向に可動させる。
この状態でも、前記第1リンク35及び第2リンク37
の軸支部としての枢支ピン39を前記ブラケット42の
長穴44に沿って前後方向に摺動させることができる。
【0032】また、図5(a)、(b)のシートバック
14の傾動状態からロック解除ボタン27を押圧してア
クチュエータ25のロック状態を解除することにより、
図3に示す如く引張りスプリング52によってシートバ
ック14が前方のニュートラル状態に復帰し、これと同
時にシートクッション13の後端が上昇する。
14の傾動状態からロック解除ボタン27を押圧してア
クチュエータ25のロック状態を解除することにより、
図3に示す如く引張りスプリング52によってシートバ
ック14が前方のニュートラル状態に復帰し、これと同
時にシートクッション13の後端が上昇する。
【0033】尚、本発明は上述した実施例構造に限定さ
れず、各部の形状、構造等を、必要に応じて適宜変形、
変更することは自由であり、車両用シート10の各部に
ついて種々の変形例が考えられよう。例えば上述した実
施例では、シートバック14の傾動動作をアクチュエー
タ25で行っているが、これに限定されず、シートバッ
ク14を傾動させ得る構造であれば、種々の手段を採用
してもよい。
れず、各部の形状、構造等を、必要に応じて適宜変形、
変更することは自由であり、車両用シート10の各部に
ついて種々の変形例が考えられよう。例えば上述した実
施例では、シートバック14の傾動動作をアクチュエー
タ25で行っているが、これに限定されず、シートバッ
ク14を傾動させ得る構造であれば、種々の手段を採用
してもよい。
【0034】また、シートバック14の傾動動作用のア
クチュエータ25及びシートクッション13の前後移動
動作用の流体式アクチュエータ48のロック状態を夫々
ロック解除ボタン27及び51で解除するようにした
が、これに限らず回動レバー等の任意の解除機構を適用
することができる。
クチュエータ25及びシートクッション13の前後移動
動作用の流体式アクチュエータ48のロック状態を夫々
ロック解除ボタン27及び51で解除するようにした
が、これに限らず回動レバー等の任意の解除機構を適用
することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る車両用シートによれば、第1リンク及び第2リン
クを回動可能に軸支し、該軸支部をシートクッションの
支持ブラケットの長穴に係合させ、シートクッションの
後端側下部と前記ベースフレームの前端部との間にこれ
ら間の長さを規制可能な前後位置調整機構を介挿したの
で、シートバックを後傾させた場合に、前記アームブラ
ケットの下端が前方に回動し、第1リンク及び第2リン
クの軸支部をシートクッションのブラケットの長穴に沿
って前方に移動させることができ、前記第2リンクの回
動によりシートクッションの後端を上下方向に可動させ
ることができると共に、流体式アクチュエータのロック
状態を解除することによってシートクッションの前後位
置をシートバックと独立して任意に調整し得るものであ
る。
に係る車両用シートによれば、第1リンク及び第2リン
クを回動可能に軸支し、該軸支部をシートクッションの
支持ブラケットの長穴に係合させ、シートクッションの
後端側下部と前記ベースフレームの前端部との間にこれ
ら間の長さを規制可能な前後位置調整機構を介挿したの
で、シートバックを後傾させた場合に、前記アームブラ
ケットの下端が前方に回動し、第1リンク及び第2リン
クの軸支部をシートクッションのブラケットの長穴に沿
って前方に移動させることができ、前記第2リンクの回
動によりシートクッションの後端を上下方向に可動させ
ることができると共に、流体式アクチュエータのロック
状態を解除することによってシートクッションの前後位
置をシートバックと独立して任意に調整し得るものであ
る。
【0036】本発明の請求項2に記載の車両用シートに
よれば、ベースフレームの前端上面にシートクッション
下部を前後方向に案内する摺動案内部が形成されている
ので、前後位置調整機構によるシートクッションの前後
移動を円滑に行うことができる。
よれば、ベースフレームの前端上面にシートクッション
下部を前後方向に案内する摺動案内部が形成されている
ので、前後位置調整機構によるシートクッションの前後
移動を円滑に行うことができる。
【0037】本発明の請求項3に記載の車両用シートに
よれば、流体式アクチュエータのロック状態の解除をア
ームレストに設けたロック解除部で行うことができるの
で、シートクッションの前後位置調整を容易に行うこと
ができる。
よれば、流体式アクチュエータのロック状態の解除をア
ームレストに設けたロック解除部で行うことができるの
で、シートクッションの前後位置調整を容易に行うこと
ができる。
【0038】また、本発明によれば、シートバックの背
面側への傾動動作に連動し、シートクッションをスイン
グ動作させることができる簡易型のスイング機構を採用
し、シートバックの前後傾動の作動角範囲において、尻
すべりを防止し、ヒップアングルを拡大し、骨盤から胸
椎にかけてのサポート状態が優れ、またシートクッショ
ンをリクライニング機構とは別に前後移動調整すること
のできる車両用シートを得ることができる。
面側への傾動動作に連動し、シートクッションをスイン
グ動作させることができる簡易型のスイング機構を採用
し、シートバックの前後傾動の作動角範囲において、尻
すべりを防止し、ヒップアングルを拡大し、骨盤から胸
椎にかけてのサポート状態が優れ、またシートクッショ
ンをリクライニング機構とは別に前後移動調整すること
のできる車両用シートを得ることができる。
【図1】本発明に係る車両用シートのリクライニング状
態の一実施例を示す側面図。
態の一実施例を示す側面図。
【図2】本発明に係る車両用シートの通常の着座状態の
一実施例を示す側面図。
一実施例を示す側面図。
【図3】本発明に係る車両用シートのシートフレーム構
造を示す概略分解斜視図。
造を示す概略分解斜視図。
【図4】本発明に係る車両用シートのシートバックが通
常の着座状態を示すもので、(a)はシートクッション
がリヤモスト状態の側面図、(b)はシートクッション
がフロントモスト状態の側面図。
常の着座状態を示すもので、(a)はシートクッション
がリヤモスト状態の側面図、(b)はシートクッション
がフロントモスト状態の側面図。
【図5】本発明に係る車両用シートのシートバックがリ
クライニング状態を示すもので、(a)はシートクッシ
ョンがリヤモスト状態の側面図、(b)はシートクッシ
ョンがフロントモスト状態の側面図。
クライニング状態を示すもので、(a)はシートクッシ
ョンがリヤモスト状態の側面図、(b)はシートクッシ
ョンがフロントモスト状態の側面図。
10 車両用シート 12 ベースフレーム 13 シートクッション 14 シートバック 15 車室床面 16 ブラケット 17 アームレスト 18 回転機構 20 リクライニング機構 20a 支軸 21 バックフレーム 23 ヒンジブラケット 25 アクチュエータ 31 クッションフレーム 32 アームブラケット 35 第1リンク 37 第2リンク 39 枢支ピン 40L スライダー 40R スライダー 42 支持ブラケット 44 長穴 47 ブラケット 48 流体式アクチュエータ 49 ブラケット 50 ワイヤーケーブル 51 ロック解除ボタン 52 引張りスプリング
Claims (3)
- 【請求項1】 脚台上に支持されるベースフレームと、
該ベースフレーム上に支持されるシートクッションと、
前記ベースフレーム上で前記シートクッションの後端側
に立設され、シートの前後方向に傾動可能に支軸により
支持されるシートバックとを備える車両用シートにおい
て、 前記シートバックにアームブラケットを固着し、前記シ
ートクッションの後端側下部に前後方向に延びる長穴を
有する支持ブラケットを設け、前記アームブラケットの
下端側に第1リンクの一端を軸支し、前記ベースフレー
ム側に第2リンクの一端を軸支し、前記第1リンクの他
端、及び第2リンクの他端を回動可能に軸支し、該軸支
部を前記支持ブラケットの長穴に係合させ、前記シート
クッションの後端側下部と前記ベースフレームの前端部
との間に伸縮位置のロック状態及びその解除が可能な流
体式アクチュエータを介挿したことを特徴とする車両用
シート。 - 【請求項2】 前記ベースフレームの前端上面にシート
クッション下部を前後方向に案内する摺動案内部が形成
されていることを特徴とする請求項1記載の車両用シー
ト。 - 【請求項3】 前記流体式アクチュエータのロック状態
の解除をアームレストに設けたロック解除部で行うよう
にしたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両
用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11764895A JP2891289B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11764895A JP2891289B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 車両用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08282350A JPH08282350A (ja) | 1996-10-29 |
JP2891289B2 true JP2891289B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=14716887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11764895A Expired - Fee Related JP2891289B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2891289B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101469438B1 (ko) * | 2013-07-09 | 2014-12-05 | 대원강업주식회사 | 시트쿠션 연동식 리클라이닝 시트 |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP11764895A patent/JP2891289B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08282350A (ja) | 1996-10-29 |
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