JP2886097B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体記憶装置及びその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置及びそ
の製造方法に関し、更に詳しく言えば高集積、高性能の
ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)セル
を有する半導体記憶装置及びその形成方法に関する。 【0002】 【従来の技術】図19は従来例に係るDRAMセルに係
る説明図である。図19(a)はDRAMセルの電気回
路図である。図において、Tはデータ(電荷)を転送す
るMOSトランジスタ等により構成される転送トランジ
スタ、Cは電荷を蓄積する蓄積容量、WLはワード線、
BLはビット線である。なお、6は蓄積電極、7は誘電
体膜、8は対向電極である。 【0003】図19(b)はDRAMセル構造を示す断
面図である。図において、1はp型エピタキシャル層等
のSi基板、2は選択ロコス(LOCOS)法等により形
成されるフィールド酸化膜(SiO2膜)、3、4はA+ イ
オン等を拡散して形成される不純物拡散層であり、転送
トランジスタTのソース又はドレインである。5はワー
ド線WLを絶縁する絶縁膜であり、CVD酸化膜(Si3N
4 膜又はSiO2膜)等である。6はポリSi膜に不純物イオ
ンをドープして形成される電極であり、蓄積容量Cを構
成する蓄積電極である。7はSiO2膜やSi3N4 膜等の絶縁
膜により形成される誘電体膜である。8はポリSi膜に不
純物イオンをドープして形成される電極であり、蓄積容
量Cを構成する対向電極である。9は対向電極8を絶縁
する絶縁膜であり、PSG膜等である。10はビット線
BLのコンタクトホールである。 【0004】なおWLは、ポリSi膜等により形成される
転送トランジスタTのゲート電極であり、ワード線であ
る。また、BLは不純物をドープしたポリSi膜又はポリ
サイド膜により形成されるビット線である。以上のよう
な構造によれば、半導体記憶装置の集積度の増加と、半
導体素子の微細化とに従って、DRAMのメモリセルの
面積はますます縮小化され、下記のような問題点が生じ
る。 (1)蓄積電極面積に依存するメモリセルの蓄積容量C
が少なくなる。 (2)蓄積容量Cが減少したことによりα線入射による
ソフトエラーが増大する。 (3)ビット線、コンタクトホールのアスペクト比が大
きくなりパターン形成が困難になる。 【0005】このような問題を解決するためにビット線
を覆う絶縁膜の上に蓄積電極を形成したDRAMセルが
例えば〔1〕特開昭 59-231851号、〔2〕特開昭 62-14
5765号公報に記載されている。公報〔1〕ではその第2
図に示すように1つのワード線方向に並ぶ複数の活性領
域はそれらの縁部が直線状に揃うように1列に配置さ
れ、また、活性領域に対するビット線コンタクトと蓄積
電極コンタクトは、それぞれビット線に平行な1つの直
線上に存在しないようにずれて形成され、しかも、活性
領域の間を通るビット線はその突出部が活性領域の突出
部とコンタクトするようになっている。 【0006】公報〔2〕ではその第1図に示すように活
性領域に対するビット線コンタクトと蓄積電極コンタク
トは、それぞれビット線に平行な1つの直線上に存在し
ないようにずれて配置され、しかも、活性領域の上にビ
ット線が通るようになっている。この公報では活性領域
の平面的な配置関係について明確な記載はない。これら
の公報〔1〕、〔2〕に記載のビット線は図においてコ
ンタクト部分を除いて直線状に延びている。しかも、互
いに隣設するビット線と各転送トランジスタの不純物拡
散層とのコンタクト部分はワード線方向に一列に並んで
いる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、メモリの大
容量化が進み、且つ集積度が高まると、ビット線間隔は
一層小さくなる。しかし、上記した公報〔1〕、〔2〕
のメモリセルでは、ビット線と不純物拡散層をコンタク
トさせるために、ビット線をワード線方向に突出させて
おり、これら複数のコンタクトがワード線方向に対して
互いに隣接して直線状に形成されているので、ビット線
及び活性領域のパターン間隔が狭くなってしまい、短絡
の危険性が増大するとともに、コンタクトホールを形成
するための余裕がなくなって歩留りが低下する。また、
短絡に至らなくても、ビット線の間隔が狭くなるため
に、ビット線間の信号干渉が増大し、1つのビット線の
電位変化が隣設するビット線に伝達し、甚だしい場合に
はメモリセルの記憶情報の読みだしに誤動作が生じてし
まう。これに対して、パターンの間の間隔を広げると、
メモリセル面積が増大してしまい高集積化に反すること
になる。 【0008】また、ビット線BL、蓄積電極と活性領域
とを接続するコンタクトホールを形成する際にマスクの
位置合わせ余裕を確保する必要から、コンタクトホール
の形成は集積度向上に支障をきたしている。本発明は係
る従来例の問題点に鑑み創作されたもので、ビット線間
の短絡を防止し、しかもビット線間の信号の干渉を防止
するとともに、集積度を向上することができる半導体記
憶装置及びその製造方法の提供を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の課題は、図1、
図2に例示するように、蓄積容量C1と、ワード線WL
3,WL4の選択信号に応答して該蓄積容量C2をビッ
ト線BL1に電気的に接続する転送トランジスタT1と
を含むメモリセルを複数備えた半導体記憶装置であっ
て、前記蓄積容量C1は、蓄積電極20aと、該蓄積電
極20a上に誘電体膜21を介して形成された対向電極
22とを備え、前記ビット線BL1は前記蓄積電極20
aを形成する層よりも下の層で形成され、前記転送トラ
ンジスタT1は、ビット線方向で隣合う前記転送トラン
ジスタT1と共用される第1不純物拡散層14と、前記
蓄積電極20aへ電気的に接続される第2不純物拡散層
13とを備え、前記ビット線BL1は前記第1不純物拡
散層14との電気的接続のための張り出し部を備え、前
記ワード線WL3,WL4は前記ビット線BL1と交差
して前記第1不純物拡散層14と前記第2不純物拡散層
13との間に延びており、対をなす前記ビット線BL1
に関して、一方の前記ビット線BL1とそれに対応する
前記第1不純物拡散層14との第1接続位置16は、他
方の前記ビット線BL1とそれに対応する前記第1不純
物拡散層14との第2接続位置16からビット線方向に
ずれており、且つ該第1、第2接続位置の間には2本の
前記ワード線WL3,WL4が位置するように前記転送
トランジスタT1が配置されていることを特徴とする半
導体記憶装置によって解決する。 【0010】また、本発明の課題は、図3、図4に例示
するように、蓄積容量C2と、ワード線WL3,WL4
の選択信号に応答して該蓄積容量C2をビット線BL
21、BL22に電気的に接続する転送トランジスタT
2とを含むメモリセルを複数備えた半導体記憶装置であ
って、前記蓄積容量C2は、蓄積電極20aと、該蓄積
電極20a上に誘電体膜21を介して形成された対向電
極22とを備え、前記ビット線BL21、BL22は前
記蓄積電極20aを形成する層よりも下の層で形成さ
れ、前記転送トランジスタT2は、ビット線方向で隣合
う前記転送トランジスタT2と共用される第1不純物拡
散層14と、前記蓄積電極20aへ電気的に接続される
第2不純物拡散層13とを備え、前記第1不純物拡散層
14は前記ビット線BL21、BL22との電気的接続
のための張り出し部を備え、前記ワード線WL3,WL
4は前記ビット線BL21、BL22と交差して前記第
1不純物拡散層14と第2不純物拡散層13との間に延
びており、対をなす前記ビット線BL21、BL22に
関して、一方の前記ビット線BL21とそれに対応する
前記第1不純物拡散層14との第1接続位置16aは、
他方の前記ビット線BL22とそれに対応する前記第1
不純物拡散層16aとの第2接続位置16aからビット
線方向にずれており、且つ該第1、第2接続位置16a
の間には2本の前記ワード線WL3,WL4が位置する
ように前記転送トランジスタT2が配置されていること
を特徴とする半導体記憶装置によって解決する。 【0011】前記半導体記憶装置において、図8に例示
するように、前記対向電極(47)が、前記蓄積電極
(46)の上面、側面及び下面に対向するように形成さ
れていることを特徴とする。 【0012】前記半導体記憶装置において、前記ワード
線WL3,WL4が、前記転送トランジスタT1,T2
の形成位置で屈曲していること特徴とする。前記半導体
記憶装置において、前記蓄積電極20aが、前記ワード
線WL3,WL4、前記ビット線BL1,BL21,B
L22のいずれよりも厚い導電膜で形成されていること
を特徴とする。 【0013】前記半導体記憶装置において、図8に例示
するように、前記蓄積電極(45)か、高さ方向に間隔
をおいて、それぞれ横方向に延びる複数の導電膜からな
ることを特徴とする。 【0014】前記半導体記憶装置において、フィールド
絶縁膜12上で延びる隣設する前記ワード線WL4上に
前記蓄積電極20aがオーバーラップするように形成さ
れていることを特徴とする。 【0015】上記した課題は、図1、図2、図9〜図1
1に例示するように、蓄積容量C1と、ワード線W
L3,WL4の選択信号に応答して該蓄積容量C1をビ
ット線BL1へ電気的に接続する転送トランジスタT1
とを含むメモリセルを複数備えた半導体記憶装置の製造
方法であって、ビット線方向で隣合う前記転送トランジ
スタT1で共用される第1不純物拡散層14と、前記蓄
積電極C1へ電気的に接続される第2不純物拡散層13
とを備え、前記第1不純物拡散層14又は前記ビット線
BL1に両者の電気的接続のための張り出し部を備え、
対をなすビット線BL1に関して、一方の前記ビット線
BL1とそれに対応する前記第1不純物拡散層14との
第1接続位置は、他方の前記ビット線BL1とそれに対
応する前記第1不純物拡散層14との第2接続位置から
前記ビット線方向にずれており、且つ該第1、第2接続
位置の間には2本の前記ワード線WL3,WL4が位置
するように前記転送トランジスタT1を複数形成する工
程と、前記転送トランジスタT1を覆う第1絶縁膜15
を形成する工程と、前記第1絶縁膜15上に前記ビット
線BL1を形成する工程と、前記ビット線BL1を覆う
第2絶縁膜18を形成する工程と、前記第2絶縁膜18
上に蓄積電極20を形成する工程と、誘電体膜21を介
して前記蓄積電極22を覆う対向電極C1を形成する工
程とを含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法
により解決する。 【0016】前記半導体記憶装置の製造方法において、
図8、図18に例示するように、前記蓄積電極(45
a)の下に間隙を形成する工程を含み、該間隙内にも前
記対向電極(47)を形成することを特徴とする。 【0017】前記半導体記憶装置の製造方法において、
前記蓄積電極(45)を複数の導電体膜で形成すること
を特徴とする。 【0018】 【0019】 【作 用】本発明によれば、ビット線方向に隣り合う2
つの転送トランジスタにおいて、1つのビット線に接続
されて共用する第1不純物拡散層と、別々の蓄積電極に
電気的に接続される非共用の第2不純物拡散層とを有
し、しかも、対をなすビット線において、一方のビット
線と第1不純物拡散層との第1の接続位置と、他方のビ
ット線と別の第1不純物拡散層との第2の接続位置とを
それぞれビット線方向にずらして第1の接続位置と第2
の接続位置の間に2本のワード線を存在させるように転
送トランジスタを配置し、さらに絶縁膜を介して蓄積電
極で覆えるような位置にビット線を形成している。 【0020】このような構造によれば、ビット線の間隔
が狭くなってもビット線を蓄積電極の下に形成すること
により遮蔽効果がさらに高くなり、ビット線干渉が防止
される。しかも、ビット線と蓄積電極コンタクト部との
接触を防止するためにビット線の形成位置をワード線方
向に移動し、且つビット線コンタクト部を活性領域から
張り出すようにしても、活性領域の基本的な位置の変更
なしでその張り出し部分をビット線方向の2つの転送ト
ランジスタの間の素子分離領域へ配置することができる
ので、ビット線間隔を広げることなくワード線方向での
転送トランジスタの間隔を狭くできるので集積度が向上
する。 【0021】また、蓄積電極をフィールド絶縁膜上のワ
ード線上にオーバラップさせたり、蓄積電極の下面にも
対向電極を形成したり、蓄積電極をワード線、ビット線
よりも厚く形成したり、蓄積電極を間隔をおいた複数の
導電膜から形成することにより、蓄積容量は大きくな
る。さらに、例えばビット線コンタクトを回避するよう
にワード線を屈曲させると、転送トランジスタの配置の
自由度が向上し、集積化の向上に寄与する。 【0022】 【0023】 【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。 (第1実施例の装置の説明)図1、図2は本発明の第1
の実施例に係る第1のDRAMセルの構造図を示してい
る。図1は第1のDRAMセルの平面図、図2(a) は図
1のA−A´矢視断面図、図2(b) は図1のB−B´矢
視断面図である。 【0024】図において、11はエピタキシャル層等の
Si基板、12は選択ロコス酸化されたフィールド酸化
膜、13、14はAs+ イオン等の不純物を熱拡散して
形成される不純物拡散層であり、転送トランジスタT1
のソースやドレインである。WL3 、WL4 はポリSi膜
等により形成されるゲート電極であり、DRAMセルに
おけるワード線を兼ねている。図1において破線は不純
物拡散層13,14を示している。 【0025】15はゲート電極WL3 、WL4 を絶縁す
るゲート酸化膜等の絶縁膜であり、Si3N4 膜、SiO2膜に
より形成される。BL1 はビット線であり、不純物を含
有するポリSi膜17やポリサイド膜により形成される。
18はビット線BL1 を絶縁するSiO2膜である。これ等
により転送トランジスタT1 を構成する。また20a
は、所望の膜厚により不純物を含有したポリSi膜により
形成される蓄積電極である。21は誘電体膜であり、蓄
積電極20aを熱処理することにより形成される。 【0026】なお、22は不純物を含有したポリSi膜に
より形成される対向電極であり、蓄積電極20aと誘電
体膜21と共に蓄積容量C1 を形成する。また、図1に
おいて、16はビット線BL1 のコンタクトホールであ
る。図1、図2に示すように、転送トランジスタT1 が
形成される領域(以下、活性領域という)はビット線B
L1 に挟まれて配置され、また、ワード線WL3 ,WL
4 が延びる方向(ビット線BL1 の延在方向に対して交
差する方向)に存在する複数の活性領域はそのワード線
WL3 ,WL4 の延在方向に対して左右に交互にずらし
てジグザグに配置されている。また、それぞれのワード
線WL3 ,WL4 は、ワード線延在方向に複数配置され
た活性領域の内部と側部近傍を順に通過するように配置
されており、活性領域を通過する部分ではゲート電極と
して機能する。即ち、ワード線は転送トランジスタが形
成される第1交差部と、転送トランジスタが存在しない
第2交差部を順に通過することになる。 【0027】さらにワード線WL3 ,WL4 は、ビット
線BL1 と不純物拡散層14とのコンタクト部分と蓄積
電極20aと不純物拡散層13とのコンタクト部分を迂
回するように屈曲されている。これにより、活性領域同
士のビット線方向の間隔が狭くなり、活性領域をジグザ
クに配置した場合の半導体記憶装置の集積度の低下が抑
制される。ビット線が不純物拡散層にコンタクトする部
分は、ワード線の延在方向に対して直線状に存在しない
ので、ビット線コンタクトやビット線の間隔が大きくな
り、短絡やビット信号電圧の干渉が防止され、しかも半
導体記憶装置の製造の際の歩留りも向上する。その干渉
が抑制されると、読み出し誤動作が防止される。 【0028】ビット線BL1 は、不純物拡散層13,1
4にコンタクトする部分で不純物拡散層13,14内に
突出している。また、ビット線BL1 は隣のビット線B
L1の突出部分から離れる屈曲部分を有し、この屈曲部
分はビット線BL1 の延在方向に配置された複数の活性
領域の間に位置している。従って、ビット線BL1 の突
出部分と隣のビット線BL1 の屈曲部分と活性領域の間
隔とがワード線WL3,WL4 の延在方向に向かって並
んだ状態になっている。これにより、ビット線BL1 の
コンタクト部分とその隣のビット線BL1 の間隔が十分
に確保でき、これにより、隣合うビット線BL1 間の信
号の干渉は防止される。しかも、ビット線BL1 の屈曲
部分は活性領域の間に位置しているので、ワード線延在
方向の活性領域の間隔はビット線BL1 を配置できる大
きさがあれば十分であり、ビット線BL1 の屈曲部分に
よって半導体記憶装置の集積度が低下することはない。 【0029】特に、この実施例では、ビット線の延在方
向にビット線のコンタクトと蓄積電極のコンタクトが直
線上にあるので、ビット線の屈曲部分によってビット線
同士の接近を防止する効果が大きい。以上の構造を回路
的に示すと、1つのワード線WL3 ,WL4 は、同じ転
送トランジスタに繋がるビット線BL1 と、異なる転送
トランジスタに繋がるビット線BL1 とに交互に交差す
ることになる。 【0030】これ等により第1のDRAMセルが構成さ
れる。なお、DRAMセルの製造方法については後述す
る。 (第2実施例の装置の説明)図3、図4は本発明の第2
の実施例に係るDRAMセルの構造図であり、図3はそ
の平面図、図4(a) ,(b) はその断面図である。 【0031】図において、T2 は転送トランジスタ、C
2 は蓄積容量であり、第1の実施例と同じ符号は同じ機
能を有している。また、16a、16bはビット線BL
21、BL22のコンタクトホールであり、第1の実施例と
異なるのはビット線BL21、BL22等のコンタクトホー
ル16a、16b等の位置をずらした点である。すなわ
ち、ビット線のコンタクトと蓄積電極のコンタクトがビ
ット線の延在方向に直線上にないので、ビット線BL21
のコンタクトホール16aと他のビット線BL22との間
隔や、ット線BL22のコンタクトホール16bと他のビ
ット線BL23との間隔を第1の実施例の場合よりも広く
して、ビット信号の干渉の発生が第1実施例に比べてよ
り確実に防止され、かつ絶縁耐圧の向上が図られる。な
お、その形成方法は第1の実施例に比べて、転送トラン
ジスタT2 のソース用の不純物拡散層14を拡張するこ
とやそのコンタクトホール16a、16b等形成する際
のレジストパターンを変更することにより行い、他の形
成工程は第1の実施例と同様に行う。 【0032】(第3実施例の装置の説明)図5、図6は
本発明の第3の実施例のDRAMセルの構造図である。
図5はその平面図であり、図6(a) は図5のA−A´矢
視断面図であり、図6(b) は図5のB−B′矢視断面図
である。図において、T3 は転送トランジスタ、C3 は
蓄積容量であり、第1の実施例と同じ符号のものは同じ
機能を有している。なお、25aは蓄積電極、26は誘
電体膜、27は対向電極である。また第1の実施例と異
なるのは、ドレイン13と蓄積電極25aとを接続する
ための開口部24や、不図示のビット線のコンタクトホ
ールが絶縁膜15とSiO2膜18、23とをRIE等の異
方性エッチングにより自己整合的に形成されている点で
ある。これにより、ビット線BL1 や蓄積電極25aの
コンタクトホールを形成する際のマージンを小さくして
もよくなり、これにより高集積化が図れる。この場合、
第1実施例で説明したように、ビット線BL1 はその屈
曲部分で隣のビット線BL1 の突出部分から十分な距離
をおいているので、ビット線同志の間隔を広げることが
でき、ビット信号電圧の干渉を防止し、絶縁耐圧を高く
することが可能となる。 【0033】(第4実施例の装置の説明)図7、図8は
本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの構造図であ
る。図7はその平面図、図8(a)は図7のA−A´矢
視断面図であり、図8(b)は図7のB−B′矢視断面
図である。本実施例が第1の実施例と異なるのは、蓄積
容量を形成する蓄積電極が断面樹枝構造(フィン構造)
を有している点である。すなわち図において、31はエ
ピタキシャル層等のSi基板、32は選択ロコス酸化され
たフィールド酸化膜、33、34はAs+ イオン等の不
純物を熱拡散して形成される不純物拡散層であり、転送
トランジスタT4 のソースやドレインとなる。WL5 、
WL6 はポリSi膜等により形成される転送トランジスタ
T4 のゲート電極であり、DRAMセルのワード線から
構成される。 【0034】35はゲート電極WL5 、WL6 を覆う酸
化膜等の絶縁膜であり、Si3N4 膜やSiO2膜により形成さ
れる。BL4 はビット線であり、不純物イオンを含有す
るポリSi膜37やポリサイド膜により形成される。38
はビット線BL4 を絶縁するSi3N4 膜である。これ等に
より転送トランジスタT4 を構成する。また、45aは
ビット線BL4 を絶縁するSi3N4 膜上に形成される蓄積
電極であり、不純物イオンを含有するポリSi膜により形
成される断面樹枝構造を有している。46は誘電体膜で
あり、蓄積電極45aを熱処理することにより形成され
る。なお、47は不純物イオンを含有したポリSi膜によ
り形成される対向電極であり、蓄積電極45aと誘電体
膜46と共に蓄積容量C4 を形成する。 【0035】これ等により第4のDRAMセルを構成
し、蓄積電極45aが断面樹枝構造を有していることか
ら蓄積電極面積を多くすることができる。これにより蓄
積容量C4 を従来に比べて数倍大きくすることが可能と
なる。次に、上記したDRAMセルの製造方法について
説明する。 (第1実施例に係る装置の製造方法の説明)図9〜図1
1は本発明の第1実施例に係るDRAMセルの形成工程
図である。図9(A)〜(C)、図10(A),
(B)、図11(A)は、図1のDRAMセルのA−A
´断面の形成工程図である。図9(a)〜(c)、図1
0(a),(b)、図11(a)は、図1のDRAMセ
ルのB−B´断面の形成工程図である。 【0036】図において、まずD型エピタキシャル層等
のSi基板11に選択ロコス法等により熱酸化して、フィ
ールド酸化膜12を形成し、さらに所望のAs+ イオン
等の不純物イオンをSi基板11に注入する。その後熱処
理をし、n+ 不純物拡散層13、14を形成する。なお
n+ 不純物拡散層13、14は、転送トランジスタT 1
のソース、ドレインとなる。 【0037】さらに選択ロコス法等により形成した不図
示のSiO2膜(ゲート酸化膜)を介してポリSi膜によりゲ
ート電極WL3 、WL4 を形成する。なおゲート電極W
L3、WL4 はDRAMセルにおけるワード線となる
(図9(A)、(a))。次いで、ゲート電極WL3 、
WL4 を膜厚1000Å程度のSiO2膜15により絶縁し、不
図示のレジスト膜をマスクにしてSiO2膜15をRIE等
の異方性エッチングにより開口し、開口部16を形成す
る。なお開口部16はビット線のコンタクトホールとな
る。また異方性エッチッグに使用するエッチングガスは
CF4 /O 2 である(図9(B),(b))。 【0038】さらに、開口部16を設けたSi基板11の
全面に膜厚1000Å程度の不純物イオンをドープしたポリ
Si膜17を減圧CVD法等により形成し、不図示のレジ
スト膜をマスクにして、RIE法等によりパターニング
する(図9(C),(c))。次にパターニングしたポ
リSi膜17上の全面に絶縁膜18としてSiO2膜やSi3N 4
膜を形成し、その後不図示のレジスト膜をマスクとし
て、絶縁膜18とSiO2膜15とを開口し、開口部19を
設ける。なお、開口部19は蓄積電極のコンタクトホー
ルとなる(図10(A),(a))。 【0039】次いで開口部19を設けたSi基板11の全
面に所望の膜厚により不純物を含有したポリSi膜20を
形成し、その後不図示のレジスト膜をマスクにして、ポ
リSi膜20をRIE等の異方性エッチングによりパター
ニングする。なおポリSi膜20をパターニングすること
により蓄積電極20aを形成する。またエッチングガス
はCCl4 /O2 である(図10(B),(b))。 【0040】さらに、蓄積電極20aを熱処理して、Si
O2膜等の誘電体膜21を形成する(図10(C),
(c))。なお、図11(A),(a)の形成工程後
は、従来と同様に不図示の対向電極22として、不純物
イオン含有ポリSi膜を誘電体膜21の全面に形成する。
これにより図2(a)、(b)に示すような第1のDR
AMセルを製造することができる。 【0041】(第3実施例の装置に係る製造方法の説
明)図12〜図14は、本発明の第3の実施例に係るD
RAMセルの形成工程図である。図12(A)〜
(C)、図13(A),(B)、図14(A),(B)
は、図5のDRAMセルのA−A´断面の形成工程図で
ある。図12(a)〜(c)、図13(a),(b)、
図11(a),(b)は、図5のDRAMセルのB−B
´断面の形成工程図である。 【0042】図12(A),(B)及び(a)、(b)
に係る形成工程は、第5図に示す第1の実施例に係る形
成工程図、図9(A)、(B)及び(a)、(b)の形
成工程と同様であるため説明を省略する。これらに続い
て、SiO2膜15に開口部16を設けた状態で、SiO2膜1
5の上と開口部16から表出したSi基板11の上の全面
に不純物を含有したポリSi膜17又はシリサイド膜とSi
O2膜18とを低圧CVD法により形成する(図12
(C)、(c))。 【0043】次に、不図示のレジスト膜をマスクとし
て、ポリSi膜17をRIE等の異方性エッチングにより
パターニングしてビット線BL3 を形成する。このとき
SiO2膜18を同時にパターニングしてポリSi膜17の上
に残す(図13(A)、(a))。さらにポリSi膜17
をパターニングしたSi基板11の全面に膜厚1000Å程度
のSiO2膜23をCVD法等により形成する(図13
(B)、(b))。 【0044】次いで、転送トランジスタT3 部分にレジ
スト膜をマスクにして蓄積電極25aのコンタクト用の
開口部24をRIE等の異方性エッチングにより形成す
る(図14(A),(a))。なお、開口部24は自己
整合的に形成することができる。即ち、第3実施例のD
RAMの構造で既に述べたように、絶縁膜15とSiO2膜
18、23をRIE等の異方性エッチングすると、ビッ
ト線BL3 の上と側部に絶縁膜を残した状態で不純物拡
散層13の上に開口部24が形成される。開口部は、ビ
ット線BL3 の側部に残った絶縁膜により規定される。 【0045】さらに、第1の実施例と同様に開口部24
を設けたSi基板11の全面に所望の膜厚のポリSi膜25
を減圧CVD法等により形成する。その後不図示のレジ
スト膜をマスクにしてポリSi膜25をRIE等の異方性
エッチングによりパターニングする。なお、ポリSi膜2
5をパターニングすることにより不純物拡散層13に接
続する蓄積電極25aを形成する(図14(B)、
(b))。その後の形成工程は、従来と同様に蓄積電極
25aを熱処理して、SiO2膜等の誘電体膜26を形成
し、さらに対向電極27として、不純物イオンを含有し
たポリSi膜を誘電体膜26の全面に形成する。これによ
り図5、図6に示すような第3実施例のDRAMセルを
製造することができる。 (第4実施例の装置の製造方法の説明)図15〜18
は、本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの形成工
程図である。なお、図15(A)〜(C)と図16〜図
18の各(A),(B)は、図7に示すDRAMセルの
A−A′矢視断面の形成に係る工程図であり、図15
(a)〜(c)と図16〜図18の各(a),(b)
は、そのB−B´矢視断面の形成工程図である。 【0046】図において、まず第1の実施例と同様に、
P型エピタキシャル層等のSi基板31に選択ロコス法等
により熱酸化して、フィールド酸化膜32を形成し、さ
らに所望のAs+ イオン等の不純物イオンをSi基板31
に注入する。その後熱処理をし、n+ 不純物拡散層3
3、 34を形成する。なおn+ 不純物拡散層33、
34は転送トランジスタT4 のソース、ドレインとな
る。 【0047】さらに、不図示のSiO2膜(ゲート酸化膜)
を介して、ポリSi膜等によりゲート電極WL5 、WL6
を形成する。なお、ゲート電極WL5 、WL6 はDRA
Mセルにおけるワード線となる(図15(A)、
(a))。次いで、ゲート電極WL5 、WL6 を膜厚10
00Å程度のSiO2膜又はSi3N4 膜等の絶縁膜35により絶
縁し、不図示のレジスト膜をマスクにして絶縁膜35を
RIE等の異方性エッチングにより開口し、開口部36
を形成する。なお、開口部36はビット線のコンタクト
ホールとなる。また、異方性エッチングに使用するエッ
チングガスはCF4 /O2 である(図15(B)、
(b))。 【0048】さらに、開口部36を設けたSi基板31の
全面に膜厚1000Å程度の不純物イオンを含有したポリSi
膜37を減圧CVD法等により形成し、不図示のレジス
ト膜をマスクにしてRIE法等によりパターニングする
(図15(C)、(c))。次に本実施例では、パター
ニングしたポリSi膜37上の全面に膜厚1000Å程度の耐
熱酸化性絶縁膜としてSi3N4 膜38を形成する(図16
(A)、(a))。 【0049】次に、Si3N4 膜38を形成したSi基板31
の全面に、膜厚1000Å程度のSiO2膜39と同膜厚の不純
物イオンを含有したポリSi膜40を順次積層し、さらに
同膜厚のSiO2膜40と不純物イオンを含有したポリSi膜
42とを積層し、最上部にSiO2膜43を形成する。な
お、SiO2膜と不純物イオンを含有したポリSi膜の二層を
形成する工程は所望によりN回繰り返して行う(図16
(B)、(b))。 【0050】次いで、不図示のレジスト膜をマスクとし
て、選択的にN+1回積層したSiO2膜と、N回積層した
ポリSi膜と、Si3N4 膜38と、絶縁膜35とをRIE法
等の異方性エッチングにより除去して開口し、開口部4
4を形成する。なお、エッチングガスはSiO2膜、Si3N4
膜に対してCF4 /O2 、ポリSi膜に対してCCl4/
O2 を用いる(図17(A)、(a))。 【0051】さらに開口部44を設けたSiO2膜43の全
面に膜厚1000Å程度の不純物を含有したポリSi膜45を
減圧CVD法等により形成する(図17(B)、
(b))。その後、不図示のレジスト膜をマスクにして
ポリSi膜45、42、40と、SiO2膜43、41、39
とをRIE法等の異方性エッチングによりパターニング
する(図18(A)、(a))。 【0052】次にHF(フッ酸)等の等方性エッチング
により、パターニングしたSiO2膜43、41、とを全面
除去し蓄積電極45aを形成する。なお、ビット線BL
4 を形成するポリSi膜37とゲート電極WL5 、WL6
とを絶縁するSi3N4 膜38はHF液に暴れても、エッチ
ングされない。また蓄積電極45aは断面樹枝構造とな
る(図18(B)、(b))。また、SiO2膜39は省略
しても構わない。 【0053】なお、図18(B)、(b)の形成工程後
は従来と同様に蓄積電極45aを熱処理して、SiO2膜等
の誘電体膜46を形成し、その後対向電極47として不
純物イオンを含有したポリSi膜を全面に形成することに
より行う。これにより図7、図8に示すような転送トラ
ンジスタT4 と蓄積容量C4 を有する第4実施例のDR
AMセルを製造することができる。 (製造方法のまとめ)以上のようにして、蓄積電極20
a、25a及び45aは先に形成したビット線BL1 、
BL2 、BL3 及びBL4 を絶縁する絶縁膜18、23
及び38上に設けられている。これにより蓄積電極20
a、25a及び45aを立体的に形成してもビット線B
L1 、BL2 、BL3 及びBL4 のコンタクトホールの
アスペクト比を小さくすることが可能となる。さらに、
蓄積電極20a、25aを立体的積層構造、蓄積電極4
5aを断面樹枝構造とすることにより、蓄積電極面積を
増加することができ、従って蓄積容量C1 、C2 、C3
及びC4 を従来に比べて数倍増加させることが可能とな
る。 【0054】また、本発明の第3製造方法によれば、先
に形成したビット線BL3 の絶縁膜18、23をRIE
等の異方性エッチングにより自己整合的に開口する開口
部24により電極コンタクトホールの位置合わせをする
ことが可能となる。さらに隣接するビット線BL21とB
L22や、BL22とBL23同志の分離間隔を広くしている
ので絶縁耐圧を向上させることが可能となる。 【0055】また、本発明の第4の製造方法によれば、
SiO2膜39、41、43と不純物イオンを含有するポリ
Si膜40、42、45とを二層にする工程をN回継続す
ることと、該N回継続したSiO2膜39、41、43と該
ポリSi膜40、42、45とをパターニングして、その
後にN回継続したSiO2膜 39、41、43のみを等方
性エッチングにより除去することにより断面樹枝構造の
蓄積電極45aを形成することが可能となる。 【0056】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ビッ
ト線方向に隣り合う2つの転送トランジスタにおいて、
1つのビット線に接続されて共用する第1不純物拡散層
と、別々の蓄積電極に電気的に接続される非共用の第2
不純物拡散層とを有し、しかも、対をなすビット線にお
いて、一方のビット線と第1不純物拡散層との第1の接
続位置と、他方のビット線と別の第1不純物拡散層との
第2の接続位置とをそれぞれビット線方向にずらして第
1の接続位置と第2の接続位置の間に2本のワード線を
存在させるように転送トランジスタを配置し、さらに蓄
積電極で覆えるような位置にビット線を形成したので、
蓄積電極によりビット線同士の信号の干渉抑制効果をよ
り高くできる。しかも、ビット線と蓄積電極コンタクト
部との接触を防止するためにビット線の形成位置をワー
ド線方向に移動し、且つビット線コンタクト部を活性領
域から張り出すようにしても、活性領域の基本的な配置
の変更なしでその張り出し部分をビット線方向の2つの
転送トランジスタの間の素子分離領域へ配置することが
できるので、ビット線間隔を広げることなくワード線方
向での転送トランジスタの間隔を小さくでき、集積度を
向上できる。 【0057】また、蓄積電極をフィールド絶縁膜上のワ
ード線上にオーバラップさせたり、蓄積電極の下面にも
対向電極を形成したり、蓄積電極をワード線、ビット線
よりも厚く形成したり、蓄積電極を間隔をおいた複数の
導電膜から形成することにより、蓄積容量を大きくでき
る。さらに、例えばビット線コンタクトを回避するよう
にワード線を屈曲させると、転送トランジスタの配置の
自由度を向上してさらに高集積化できる。 【0058】
の製造方法に関し、更に詳しく言えば高集積、高性能の
ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)セル
を有する半導体記憶装置及びその形成方法に関する。 【0002】 【従来の技術】図19は従来例に係るDRAMセルに係
る説明図である。図19(a)はDRAMセルの電気回
路図である。図において、Tはデータ(電荷)を転送す
るMOSトランジスタ等により構成される転送トランジ
スタ、Cは電荷を蓄積する蓄積容量、WLはワード線、
BLはビット線である。なお、6は蓄積電極、7は誘電
体膜、8は対向電極である。 【0003】図19(b)はDRAMセル構造を示す断
面図である。図において、1はp型エピタキシャル層等
のSi基板、2は選択ロコス(LOCOS)法等により形
成されるフィールド酸化膜(SiO2膜)、3、4はA+ イ
オン等を拡散して形成される不純物拡散層であり、転送
トランジスタTのソース又はドレインである。5はワー
ド線WLを絶縁する絶縁膜であり、CVD酸化膜(Si3N
4 膜又はSiO2膜)等である。6はポリSi膜に不純物イオ
ンをドープして形成される電極であり、蓄積容量Cを構
成する蓄積電極である。7はSiO2膜やSi3N4 膜等の絶縁
膜により形成される誘電体膜である。8はポリSi膜に不
純物イオンをドープして形成される電極であり、蓄積容
量Cを構成する対向電極である。9は対向電極8を絶縁
する絶縁膜であり、PSG膜等である。10はビット線
BLのコンタクトホールである。 【0004】なおWLは、ポリSi膜等により形成される
転送トランジスタTのゲート電極であり、ワード線であ
る。また、BLは不純物をドープしたポリSi膜又はポリ
サイド膜により形成されるビット線である。以上のよう
な構造によれば、半導体記憶装置の集積度の増加と、半
導体素子の微細化とに従って、DRAMのメモリセルの
面積はますます縮小化され、下記のような問題点が生じ
る。 (1)蓄積電極面積に依存するメモリセルの蓄積容量C
が少なくなる。 (2)蓄積容量Cが減少したことによりα線入射による
ソフトエラーが増大する。 (3)ビット線、コンタクトホールのアスペクト比が大
きくなりパターン形成が困難になる。 【0005】このような問題を解決するためにビット線
を覆う絶縁膜の上に蓄積電極を形成したDRAMセルが
例えば〔1〕特開昭 59-231851号、〔2〕特開昭 62-14
5765号公報に記載されている。公報〔1〕ではその第2
図に示すように1つのワード線方向に並ぶ複数の活性領
域はそれらの縁部が直線状に揃うように1列に配置さ
れ、また、活性領域に対するビット線コンタクトと蓄積
電極コンタクトは、それぞれビット線に平行な1つの直
線上に存在しないようにずれて形成され、しかも、活性
領域の間を通るビット線はその突出部が活性領域の突出
部とコンタクトするようになっている。 【0006】公報〔2〕ではその第1図に示すように活
性領域に対するビット線コンタクトと蓄積電極コンタク
トは、それぞれビット線に平行な1つの直線上に存在し
ないようにずれて配置され、しかも、活性領域の上にビ
ット線が通るようになっている。この公報では活性領域
の平面的な配置関係について明確な記載はない。これら
の公報〔1〕、〔2〕に記載のビット線は図においてコ
ンタクト部分を除いて直線状に延びている。しかも、互
いに隣設するビット線と各転送トランジスタの不純物拡
散層とのコンタクト部分はワード線方向に一列に並んで
いる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、メモリの大
容量化が進み、且つ集積度が高まると、ビット線間隔は
一層小さくなる。しかし、上記した公報〔1〕、〔2〕
のメモリセルでは、ビット線と不純物拡散層をコンタク
トさせるために、ビット線をワード線方向に突出させて
おり、これら複数のコンタクトがワード線方向に対して
互いに隣接して直線状に形成されているので、ビット線
及び活性領域のパターン間隔が狭くなってしまい、短絡
の危険性が増大するとともに、コンタクトホールを形成
するための余裕がなくなって歩留りが低下する。また、
短絡に至らなくても、ビット線の間隔が狭くなるため
に、ビット線間の信号干渉が増大し、1つのビット線の
電位変化が隣設するビット線に伝達し、甚だしい場合に
はメモリセルの記憶情報の読みだしに誤動作が生じてし
まう。これに対して、パターンの間の間隔を広げると、
メモリセル面積が増大してしまい高集積化に反すること
になる。 【0008】また、ビット線BL、蓄積電極と活性領域
とを接続するコンタクトホールを形成する際にマスクの
位置合わせ余裕を確保する必要から、コンタクトホール
の形成は集積度向上に支障をきたしている。本発明は係
る従来例の問題点に鑑み創作されたもので、ビット線間
の短絡を防止し、しかもビット線間の信号の干渉を防止
するとともに、集積度を向上することができる半導体記
憶装置及びその製造方法の提供を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の課題は、図1、
図2に例示するように、蓄積容量C1と、ワード線WL
3,WL4の選択信号に応答して該蓄積容量C2をビッ
ト線BL1に電気的に接続する転送トランジスタT1と
を含むメモリセルを複数備えた半導体記憶装置であっ
て、前記蓄積容量C1は、蓄積電極20aと、該蓄積電
極20a上に誘電体膜21を介して形成された対向電極
22とを備え、前記ビット線BL1は前記蓄積電極20
aを形成する層よりも下の層で形成され、前記転送トラ
ンジスタT1は、ビット線方向で隣合う前記転送トラン
ジスタT1と共用される第1不純物拡散層14と、前記
蓄積電極20aへ電気的に接続される第2不純物拡散層
13とを備え、前記ビット線BL1は前記第1不純物拡
散層14との電気的接続のための張り出し部を備え、前
記ワード線WL3,WL4は前記ビット線BL1と交差
して前記第1不純物拡散層14と前記第2不純物拡散層
13との間に延びており、対をなす前記ビット線BL1
に関して、一方の前記ビット線BL1とそれに対応する
前記第1不純物拡散層14との第1接続位置16は、他
方の前記ビット線BL1とそれに対応する前記第1不純
物拡散層14との第2接続位置16からビット線方向に
ずれており、且つ該第1、第2接続位置の間には2本の
前記ワード線WL3,WL4が位置するように前記転送
トランジスタT1が配置されていることを特徴とする半
導体記憶装置によって解決する。 【0010】また、本発明の課題は、図3、図4に例示
するように、蓄積容量C2と、ワード線WL3,WL4
の選択信号に応答して該蓄積容量C2をビット線BL
21、BL22に電気的に接続する転送トランジスタT
2とを含むメモリセルを複数備えた半導体記憶装置であ
って、前記蓄積容量C2は、蓄積電極20aと、該蓄積
電極20a上に誘電体膜21を介して形成された対向電
極22とを備え、前記ビット線BL21、BL22は前
記蓄積電極20aを形成する層よりも下の層で形成さ
れ、前記転送トランジスタT2は、ビット線方向で隣合
う前記転送トランジスタT2と共用される第1不純物拡
散層14と、前記蓄積電極20aへ電気的に接続される
第2不純物拡散層13とを備え、前記第1不純物拡散層
14は前記ビット線BL21、BL22との電気的接続
のための張り出し部を備え、前記ワード線WL3,WL
4は前記ビット線BL21、BL22と交差して前記第
1不純物拡散層14と第2不純物拡散層13との間に延
びており、対をなす前記ビット線BL21、BL22に
関して、一方の前記ビット線BL21とそれに対応する
前記第1不純物拡散層14との第1接続位置16aは、
他方の前記ビット線BL22とそれに対応する前記第1
不純物拡散層16aとの第2接続位置16aからビット
線方向にずれており、且つ該第1、第2接続位置16a
の間には2本の前記ワード線WL3,WL4が位置する
ように前記転送トランジスタT2が配置されていること
を特徴とする半導体記憶装置によって解決する。 【0011】前記半導体記憶装置において、図8に例示
するように、前記対向電極(47)が、前記蓄積電極
(46)の上面、側面及び下面に対向するように形成さ
れていることを特徴とする。 【0012】前記半導体記憶装置において、前記ワード
線WL3,WL4が、前記転送トランジスタT1,T2
の形成位置で屈曲していること特徴とする。前記半導体
記憶装置において、前記蓄積電極20aが、前記ワード
線WL3,WL4、前記ビット線BL1,BL21,B
L22のいずれよりも厚い導電膜で形成されていること
を特徴とする。 【0013】前記半導体記憶装置において、図8に例示
するように、前記蓄積電極(45)か、高さ方向に間隔
をおいて、それぞれ横方向に延びる複数の導電膜からな
ることを特徴とする。 【0014】前記半導体記憶装置において、フィールド
絶縁膜12上で延びる隣設する前記ワード線WL4上に
前記蓄積電極20aがオーバーラップするように形成さ
れていることを特徴とする。 【0015】上記した課題は、図1、図2、図9〜図1
1に例示するように、蓄積容量C1と、ワード線W
L3,WL4の選択信号に応答して該蓄積容量C1をビ
ット線BL1へ電気的に接続する転送トランジスタT1
とを含むメモリセルを複数備えた半導体記憶装置の製造
方法であって、ビット線方向で隣合う前記転送トランジ
スタT1で共用される第1不純物拡散層14と、前記蓄
積電極C1へ電気的に接続される第2不純物拡散層13
とを備え、前記第1不純物拡散層14又は前記ビット線
BL1に両者の電気的接続のための張り出し部を備え、
対をなすビット線BL1に関して、一方の前記ビット線
BL1とそれに対応する前記第1不純物拡散層14との
第1接続位置は、他方の前記ビット線BL1とそれに対
応する前記第1不純物拡散層14との第2接続位置から
前記ビット線方向にずれており、且つ該第1、第2接続
位置の間には2本の前記ワード線WL3,WL4が位置
するように前記転送トランジスタT1を複数形成する工
程と、前記転送トランジスタT1を覆う第1絶縁膜15
を形成する工程と、前記第1絶縁膜15上に前記ビット
線BL1を形成する工程と、前記ビット線BL1を覆う
第2絶縁膜18を形成する工程と、前記第2絶縁膜18
上に蓄積電極20を形成する工程と、誘電体膜21を介
して前記蓄積電極22を覆う対向電極C1を形成する工
程とを含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法
により解決する。 【0016】前記半導体記憶装置の製造方法において、
図8、図18に例示するように、前記蓄積電極(45
a)の下に間隙を形成する工程を含み、該間隙内にも前
記対向電極(47)を形成することを特徴とする。 【0017】前記半導体記憶装置の製造方法において、
前記蓄積電極(45)を複数の導電体膜で形成すること
を特徴とする。 【0018】 【0019】 【作 用】本発明によれば、ビット線方向に隣り合う2
つの転送トランジスタにおいて、1つのビット線に接続
されて共用する第1不純物拡散層と、別々の蓄積電極に
電気的に接続される非共用の第2不純物拡散層とを有
し、しかも、対をなすビット線において、一方のビット
線と第1不純物拡散層との第1の接続位置と、他方のビ
ット線と別の第1不純物拡散層との第2の接続位置とを
それぞれビット線方向にずらして第1の接続位置と第2
の接続位置の間に2本のワード線を存在させるように転
送トランジスタを配置し、さらに絶縁膜を介して蓄積電
極で覆えるような位置にビット線を形成している。 【0020】このような構造によれば、ビット線の間隔
が狭くなってもビット線を蓄積電極の下に形成すること
により遮蔽効果がさらに高くなり、ビット線干渉が防止
される。しかも、ビット線と蓄積電極コンタクト部との
接触を防止するためにビット線の形成位置をワード線方
向に移動し、且つビット線コンタクト部を活性領域から
張り出すようにしても、活性領域の基本的な位置の変更
なしでその張り出し部分をビット線方向の2つの転送ト
ランジスタの間の素子分離領域へ配置することができる
ので、ビット線間隔を広げることなくワード線方向での
転送トランジスタの間隔を狭くできるので集積度が向上
する。 【0021】また、蓄積電極をフィールド絶縁膜上のワ
ード線上にオーバラップさせたり、蓄積電極の下面にも
対向電極を形成したり、蓄積電極をワード線、ビット線
よりも厚く形成したり、蓄積電極を間隔をおいた複数の
導電膜から形成することにより、蓄積容量は大きくな
る。さらに、例えばビット線コンタクトを回避するよう
にワード線を屈曲させると、転送トランジスタの配置の
自由度が向上し、集積化の向上に寄与する。 【0022】 【0023】 【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。 (第1実施例の装置の説明)図1、図2は本発明の第1
の実施例に係る第1のDRAMセルの構造図を示してい
る。図1は第1のDRAMセルの平面図、図2(a) は図
1のA−A´矢視断面図、図2(b) は図1のB−B´矢
視断面図である。 【0024】図において、11はエピタキシャル層等の
Si基板、12は選択ロコス酸化されたフィールド酸化
膜、13、14はAs+ イオン等の不純物を熱拡散して
形成される不純物拡散層であり、転送トランジスタT1
のソースやドレインである。WL3 、WL4 はポリSi膜
等により形成されるゲート電極であり、DRAMセルに
おけるワード線を兼ねている。図1において破線は不純
物拡散層13,14を示している。 【0025】15はゲート電極WL3 、WL4 を絶縁す
るゲート酸化膜等の絶縁膜であり、Si3N4 膜、SiO2膜に
より形成される。BL1 はビット線であり、不純物を含
有するポリSi膜17やポリサイド膜により形成される。
18はビット線BL1 を絶縁するSiO2膜である。これ等
により転送トランジスタT1 を構成する。また20a
は、所望の膜厚により不純物を含有したポリSi膜により
形成される蓄積電極である。21は誘電体膜であり、蓄
積電極20aを熱処理することにより形成される。 【0026】なお、22は不純物を含有したポリSi膜に
より形成される対向電極であり、蓄積電極20aと誘電
体膜21と共に蓄積容量C1 を形成する。また、図1に
おいて、16はビット線BL1 のコンタクトホールであ
る。図1、図2に示すように、転送トランジスタT1 が
形成される領域(以下、活性領域という)はビット線B
L1 に挟まれて配置され、また、ワード線WL3 ,WL
4 が延びる方向(ビット線BL1 の延在方向に対して交
差する方向)に存在する複数の活性領域はそのワード線
WL3 ,WL4 の延在方向に対して左右に交互にずらし
てジグザグに配置されている。また、それぞれのワード
線WL3 ,WL4 は、ワード線延在方向に複数配置され
た活性領域の内部と側部近傍を順に通過するように配置
されており、活性領域を通過する部分ではゲート電極と
して機能する。即ち、ワード線は転送トランジスタが形
成される第1交差部と、転送トランジスタが存在しない
第2交差部を順に通過することになる。 【0027】さらにワード線WL3 ,WL4 は、ビット
線BL1 と不純物拡散層14とのコンタクト部分と蓄積
電極20aと不純物拡散層13とのコンタクト部分を迂
回するように屈曲されている。これにより、活性領域同
士のビット線方向の間隔が狭くなり、活性領域をジグザ
クに配置した場合の半導体記憶装置の集積度の低下が抑
制される。ビット線が不純物拡散層にコンタクトする部
分は、ワード線の延在方向に対して直線状に存在しない
ので、ビット線コンタクトやビット線の間隔が大きくな
り、短絡やビット信号電圧の干渉が防止され、しかも半
導体記憶装置の製造の際の歩留りも向上する。その干渉
が抑制されると、読み出し誤動作が防止される。 【0028】ビット線BL1 は、不純物拡散層13,1
4にコンタクトする部分で不純物拡散層13,14内に
突出している。また、ビット線BL1 は隣のビット線B
L1の突出部分から離れる屈曲部分を有し、この屈曲部
分はビット線BL1 の延在方向に配置された複数の活性
領域の間に位置している。従って、ビット線BL1 の突
出部分と隣のビット線BL1 の屈曲部分と活性領域の間
隔とがワード線WL3,WL4 の延在方向に向かって並
んだ状態になっている。これにより、ビット線BL1 の
コンタクト部分とその隣のビット線BL1 の間隔が十分
に確保でき、これにより、隣合うビット線BL1 間の信
号の干渉は防止される。しかも、ビット線BL1 の屈曲
部分は活性領域の間に位置しているので、ワード線延在
方向の活性領域の間隔はビット線BL1 を配置できる大
きさがあれば十分であり、ビット線BL1 の屈曲部分に
よって半導体記憶装置の集積度が低下することはない。 【0029】特に、この実施例では、ビット線の延在方
向にビット線のコンタクトと蓄積電極のコンタクトが直
線上にあるので、ビット線の屈曲部分によってビット線
同士の接近を防止する効果が大きい。以上の構造を回路
的に示すと、1つのワード線WL3 ,WL4 は、同じ転
送トランジスタに繋がるビット線BL1 と、異なる転送
トランジスタに繋がるビット線BL1 とに交互に交差す
ることになる。 【0030】これ等により第1のDRAMセルが構成さ
れる。なお、DRAMセルの製造方法については後述す
る。 (第2実施例の装置の説明)図3、図4は本発明の第2
の実施例に係るDRAMセルの構造図であり、図3はそ
の平面図、図4(a) ,(b) はその断面図である。 【0031】図において、T2 は転送トランジスタ、C
2 は蓄積容量であり、第1の実施例と同じ符号は同じ機
能を有している。また、16a、16bはビット線BL
21、BL22のコンタクトホールであり、第1の実施例と
異なるのはビット線BL21、BL22等のコンタクトホー
ル16a、16b等の位置をずらした点である。すなわ
ち、ビット線のコンタクトと蓄積電極のコンタクトがビ
ット線の延在方向に直線上にないので、ビット線BL21
のコンタクトホール16aと他のビット線BL22との間
隔や、ット線BL22のコンタクトホール16bと他のビ
ット線BL23との間隔を第1の実施例の場合よりも広く
して、ビット信号の干渉の発生が第1実施例に比べてよ
り確実に防止され、かつ絶縁耐圧の向上が図られる。な
お、その形成方法は第1の実施例に比べて、転送トラン
ジスタT2 のソース用の不純物拡散層14を拡張するこ
とやそのコンタクトホール16a、16b等形成する際
のレジストパターンを変更することにより行い、他の形
成工程は第1の実施例と同様に行う。 【0032】(第3実施例の装置の説明)図5、図6は
本発明の第3の実施例のDRAMセルの構造図である。
図5はその平面図であり、図6(a) は図5のA−A´矢
視断面図であり、図6(b) は図5のB−B′矢視断面図
である。図において、T3 は転送トランジスタ、C3 は
蓄積容量であり、第1の実施例と同じ符号のものは同じ
機能を有している。なお、25aは蓄積電極、26は誘
電体膜、27は対向電極である。また第1の実施例と異
なるのは、ドレイン13と蓄積電極25aとを接続する
ための開口部24や、不図示のビット線のコンタクトホ
ールが絶縁膜15とSiO2膜18、23とをRIE等の異
方性エッチングにより自己整合的に形成されている点で
ある。これにより、ビット線BL1 や蓄積電極25aの
コンタクトホールを形成する際のマージンを小さくして
もよくなり、これにより高集積化が図れる。この場合、
第1実施例で説明したように、ビット線BL1 はその屈
曲部分で隣のビット線BL1 の突出部分から十分な距離
をおいているので、ビット線同志の間隔を広げることが
でき、ビット信号電圧の干渉を防止し、絶縁耐圧を高く
することが可能となる。 【0033】(第4実施例の装置の説明)図7、図8は
本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの構造図であ
る。図7はその平面図、図8(a)は図7のA−A´矢
視断面図であり、図8(b)は図7のB−B′矢視断面
図である。本実施例が第1の実施例と異なるのは、蓄積
容量を形成する蓄積電極が断面樹枝構造(フィン構造)
を有している点である。すなわち図において、31はエ
ピタキシャル層等のSi基板、32は選択ロコス酸化され
たフィールド酸化膜、33、34はAs+ イオン等の不
純物を熱拡散して形成される不純物拡散層であり、転送
トランジスタT4 のソースやドレインとなる。WL5 、
WL6 はポリSi膜等により形成される転送トランジスタ
T4 のゲート電極であり、DRAMセルのワード線から
構成される。 【0034】35はゲート電極WL5 、WL6 を覆う酸
化膜等の絶縁膜であり、Si3N4 膜やSiO2膜により形成さ
れる。BL4 はビット線であり、不純物イオンを含有す
るポリSi膜37やポリサイド膜により形成される。38
はビット線BL4 を絶縁するSi3N4 膜である。これ等に
より転送トランジスタT4 を構成する。また、45aは
ビット線BL4 を絶縁するSi3N4 膜上に形成される蓄積
電極であり、不純物イオンを含有するポリSi膜により形
成される断面樹枝構造を有している。46は誘電体膜で
あり、蓄積電極45aを熱処理することにより形成され
る。なお、47は不純物イオンを含有したポリSi膜によ
り形成される対向電極であり、蓄積電極45aと誘電体
膜46と共に蓄積容量C4 を形成する。 【0035】これ等により第4のDRAMセルを構成
し、蓄積電極45aが断面樹枝構造を有していることか
ら蓄積電極面積を多くすることができる。これにより蓄
積容量C4 を従来に比べて数倍大きくすることが可能と
なる。次に、上記したDRAMセルの製造方法について
説明する。 (第1実施例に係る装置の製造方法の説明)図9〜図1
1は本発明の第1実施例に係るDRAMセルの形成工程
図である。図9(A)〜(C)、図10(A),
(B)、図11(A)は、図1のDRAMセルのA−A
´断面の形成工程図である。図9(a)〜(c)、図1
0(a),(b)、図11(a)は、図1のDRAMセ
ルのB−B´断面の形成工程図である。 【0036】図において、まずD型エピタキシャル層等
のSi基板11に選択ロコス法等により熱酸化して、フィ
ールド酸化膜12を形成し、さらに所望のAs+ イオン
等の不純物イオンをSi基板11に注入する。その後熱処
理をし、n+ 不純物拡散層13、14を形成する。なお
n+ 不純物拡散層13、14は、転送トランジスタT 1
のソース、ドレインとなる。 【0037】さらに選択ロコス法等により形成した不図
示のSiO2膜(ゲート酸化膜)を介してポリSi膜によりゲ
ート電極WL3 、WL4 を形成する。なおゲート電極W
L3、WL4 はDRAMセルにおけるワード線となる
(図9(A)、(a))。次いで、ゲート電極WL3 、
WL4 を膜厚1000Å程度のSiO2膜15により絶縁し、不
図示のレジスト膜をマスクにしてSiO2膜15をRIE等
の異方性エッチングにより開口し、開口部16を形成す
る。なお開口部16はビット線のコンタクトホールとな
る。また異方性エッチッグに使用するエッチングガスは
CF4 /O 2 である(図9(B),(b))。 【0038】さらに、開口部16を設けたSi基板11の
全面に膜厚1000Å程度の不純物イオンをドープしたポリ
Si膜17を減圧CVD法等により形成し、不図示のレジ
スト膜をマスクにして、RIE法等によりパターニング
する(図9(C),(c))。次にパターニングしたポ
リSi膜17上の全面に絶縁膜18としてSiO2膜やSi3N 4
膜を形成し、その後不図示のレジスト膜をマスクとし
て、絶縁膜18とSiO2膜15とを開口し、開口部19を
設ける。なお、開口部19は蓄積電極のコンタクトホー
ルとなる(図10(A),(a))。 【0039】次いで開口部19を設けたSi基板11の全
面に所望の膜厚により不純物を含有したポリSi膜20を
形成し、その後不図示のレジスト膜をマスクにして、ポ
リSi膜20をRIE等の異方性エッチングによりパター
ニングする。なおポリSi膜20をパターニングすること
により蓄積電極20aを形成する。またエッチングガス
はCCl4 /O2 である(図10(B),(b))。 【0040】さらに、蓄積電極20aを熱処理して、Si
O2膜等の誘電体膜21を形成する(図10(C),
(c))。なお、図11(A),(a)の形成工程後
は、従来と同様に不図示の対向電極22として、不純物
イオン含有ポリSi膜を誘電体膜21の全面に形成する。
これにより図2(a)、(b)に示すような第1のDR
AMセルを製造することができる。 【0041】(第3実施例の装置に係る製造方法の説
明)図12〜図14は、本発明の第3の実施例に係るD
RAMセルの形成工程図である。図12(A)〜
(C)、図13(A),(B)、図14(A),(B)
は、図5のDRAMセルのA−A´断面の形成工程図で
ある。図12(a)〜(c)、図13(a),(b)、
図11(a),(b)は、図5のDRAMセルのB−B
´断面の形成工程図である。 【0042】図12(A),(B)及び(a)、(b)
に係る形成工程は、第5図に示す第1の実施例に係る形
成工程図、図9(A)、(B)及び(a)、(b)の形
成工程と同様であるため説明を省略する。これらに続い
て、SiO2膜15に開口部16を設けた状態で、SiO2膜1
5の上と開口部16から表出したSi基板11の上の全面
に不純物を含有したポリSi膜17又はシリサイド膜とSi
O2膜18とを低圧CVD法により形成する(図12
(C)、(c))。 【0043】次に、不図示のレジスト膜をマスクとし
て、ポリSi膜17をRIE等の異方性エッチングにより
パターニングしてビット線BL3 を形成する。このとき
SiO2膜18を同時にパターニングしてポリSi膜17の上
に残す(図13(A)、(a))。さらにポリSi膜17
をパターニングしたSi基板11の全面に膜厚1000Å程度
のSiO2膜23をCVD法等により形成する(図13
(B)、(b))。 【0044】次いで、転送トランジスタT3 部分にレジ
スト膜をマスクにして蓄積電極25aのコンタクト用の
開口部24をRIE等の異方性エッチングにより形成す
る(図14(A),(a))。なお、開口部24は自己
整合的に形成することができる。即ち、第3実施例のD
RAMの構造で既に述べたように、絶縁膜15とSiO2膜
18、23をRIE等の異方性エッチングすると、ビッ
ト線BL3 の上と側部に絶縁膜を残した状態で不純物拡
散層13の上に開口部24が形成される。開口部は、ビ
ット線BL3 の側部に残った絶縁膜により規定される。 【0045】さらに、第1の実施例と同様に開口部24
を設けたSi基板11の全面に所望の膜厚のポリSi膜25
を減圧CVD法等により形成する。その後不図示のレジ
スト膜をマスクにしてポリSi膜25をRIE等の異方性
エッチングによりパターニングする。なお、ポリSi膜2
5をパターニングすることにより不純物拡散層13に接
続する蓄積電極25aを形成する(図14(B)、
(b))。その後の形成工程は、従来と同様に蓄積電極
25aを熱処理して、SiO2膜等の誘電体膜26を形成
し、さらに対向電極27として、不純物イオンを含有し
たポリSi膜を誘電体膜26の全面に形成する。これによ
り図5、図6に示すような第3実施例のDRAMセルを
製造することができる。 (第4実施例の装置の製造方法の説明)図15〜18
は、本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの形成工
程図である。なお、図15(A)〜(C)と図16〜図
18の各(A),(B)は、図7に示すDRAMセルの
A−A′矢視断面の形成に係る工程図であり、図15
(a)〜(c)と図16〜図18の各(a),(b)
は、そのB−B´矢視断面の形成工程図である。 【0046】図において、まず第1の実施例と同様に、
P型エピタキシャル層等のSi基板31に選択ロコス法等
により熱酸化して、フィールド酸化膜32を形成し、さ
らに所望のAs+ イオン等の不純物イオンをSi基板31
に注入する。その後熱処理をし、n+ 不純物拡散層3
3、 34を形成する。なおn+ 不純物拡散層33、
34は転送トランジスタT4 のソース、ドレインとな
る。 【0047】さらに、不図示のSiO2膜(ゲート酸化膜)
を介して、ポリSi膜等によりゲート電極WL5 、WL6
を形成する。なお、ゲート電極WL5 、WL6 はDRA
Mセルにおけるワード線となる(図15(A)、
(a))。次いで、ゲート電極WL5 、WL6 を膜厚10
00Å程度のSiO2膜又はSi3N4 膜等の絶縁膜35により絶
縁し、不図示のレジスト膜をマスクにして絶縁膜35を
RIE等の異方性エッチングにより開口し、開口部36
を形成する。なお、開口部36はビット線のコンタクト
ホールとなる。また、異方性エッチングに使用するエッ
チングガスはCF4 /O2 である(図15(B)、
(b))。 【0048】さらに、開口部36を設けたSi基板31の
全面に膜厚1000Å程度の不純物イオンを含有したポリSi
膜37を減圧CVD法等により形成し、不図示のレジス
ト膜をマスクにしてRIE法等によりパターニングする
(図15(C)、(c))。次に本実施例では、パター
ニングしたポリSi膜37上の全面に膜厚1000Å程度の耐
熱酸化性絶縁膜としてSi3N4 膜38を形成する(図16
(A)、(a))。 【0049】次に、Si3N4 膜38を形成したSi基板31
の全面に、膜厚1000Å程度のSiO2膜39と同膜厚の不純
物イオンを含有したポリSi膜40を順次積層し、さらに
同膜厚のSiO2膜40と不純物イオンを含有したポリSi膜
42とを積層し、最上部にSiO2膜43を形成する。な
お、SiO2膜と不純物イオンを含有したポリSi膜の二層を
形成する工程は所望によりN回繰り返して行う(図16
(B)、(b))。 【0050】次いで、不図示のレジスト膜をマスクとし
て、選択的にN+1回積層したSiO2膜と、N回積層した
ポリSi膜と、Si3N4 膜38と、絶縁膜35とをRIE法
等の異方性エッチングにより除去して開口し、開口部4
4を形成する。なお、エッチングガスはSiO2膜、Si3N4
膜に対してCF4 /O2 、ポリSi膜に対してCCl4/
O2 を用いる(図17(A)、(a))。 【0051】さらに開口部44を設けたSiO2膜43の全
面に膜厚1000Å程度の不純物を含有したポリSi膜45を
減圧CVD法等により形成する(図17(B)、
(b))。その後、不図示のレジスト膜をマスクにして
ポリSi膜45、42、40と、SiO2膜43、41、39
とをRIE法等の異方性エッチングによりパターニング
する(図18(A)、(a))。 【0052】次にHF(フッ酸)等の等方性エッチング
により、パターニングしたSiO2膜43、41、とを全面
除去し蓄積電極45aを形成する。なお、ビット線BL
4 を形成するポリSi膜37とゲート電極WL5 、WL6
とを絶縁するSi3N4 膜38はHF液に暴れても、エッチ
ングされない。また蓄積電極45aは断面樹枝構造とな
る(図18(B)、(b))。また、SiO2膜39は省略
しても構わない。 【0053】なお、図18(B)、(b)の形成工程後
は従来と同様に蓄積電極45aを熱処理して、SiO2膜等
の誘電体膜46を形成し、その後対向電極47として不
純物イオンを含有したポリSi膜を全面に形成することに
より行う。これにより図7、図8に示すような転送トラ
ンジスタT4 と蓄積容量C4 を有する第4実施例のDR
AMセルを製造することができる。 (製造方法のまとめ)以上のようにして、蓄積電極20
a、25a及び45aは先に形成したビット線BL1 、
BL2 、BL3 及びBL4 を絶縁する絶縁膜18、23
及び38上に設けられている。これにより蓄積電極20
a、25a及び45aを立体的に形成してもビット線B
L1 、BL2 、BL3 及びBL4 のコンタクトホールの
アスペクト比を小さくすることが可能となる。さらに、
蓄積電極20a、25aを立体的積層構造、蓄積電極4
5aを断面樹枝構造とすることにより、蓄積電極面積を
増加することができ、従って蓄積容量C1 、C2 、C3
及びC4 を従来に比べて数倍増加させることが可能とな
る。 【0054】また、本発明の第3製造方法によれば、先
に形成したビット線BL3 の絶縁膜18、23をRIE
等の異方性エッチングにより自己整合的に開口する開口
部24により電極コンタクトホールの位置合わせをする
ことが可能となる。さらに隣接するビット線BL21とB
L22や、BL22とBL23同志の分離間隔を広くしている
ので絶縁耐圧を向上させることが可能となる。 【0055】また、本発明の第4の製造方法によれば、
SiO2膜39、41、43と不純物イオンを含有するポリ
Si膜40、42、45とを二層にする工程をN回継続す
ることと、該N回継続したSiO2膜39、41、43と該
ポリSi膜40、42、45とをパターニングして、その
後にN回継続したSiO2膜 39、41、43のみを等方
性エッチングにより除去することにより断面樹枝構造の
蓄積電極45aを形成することが可能となる。 【0056】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ビッ
ト線方向に隣り合う2つの転送トランジスタにおいて、
1つのビット線に接続されて共用する第1不純物拡散層
と、別々の蓄積電極に電気的に接続される非共用の第2
不純物拡散層とを有し、しかも、対をなすビット線にお
いて、一方のビット線と第1不純物拡散層との第1の接
続位置と、他方のビット線と別の第1不純物拡散層との
第2の接続位置とをそれぞれビット線方向にずらして第
1の接続位置と第2の接続位置の間に2本のワード線を
存在させるように転送トランジスタを配置し、さらに蓄
積電極で覆えるような位置にビット線を形成したので、
蓄積電極によりビット線同士の信号の干渉抑制効果をよ
り高くできる。しかも、ビット線と蓄積電極コンタクト
部との接触を防止するためにビット線の形成位置をワー
ド線方向に移動し、且つビット線コンタクト部を活性領
域から張り出すようにしても、活性領域の基本的な配置
の変更なしでその張り出し部分をビット線方向の2つの
転送トランジスタの間の素子分離領域へ配置することが
できるので、ビット線間隔を広げることなくワード線方
向での転送トランジスタの間隔を小さくでき、集積度を
向上できる。 【0057】また、蓄積電極をフィールド絶縁膜上のワ
ード線上にオーバラップさせたり、蓄積電極の下面にも
対向電極を形成したり、蓄積電極をワード線、ビット線
よりも厚く形成したり、蓄積電極を間隔をおいた複数の
導電膜から形成することにより、蓄積容量を大きくでき
る。さらに、例えばビット線コンタクトを回避するよう
にワード線を屈曲させると、転送トランジスタの配置の
自由度を向上してさらに高集積化できる。 【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るDRAMセルの平
面図である。 【図2】本発明の第1の実施例に係るDRAMセルの断
面図である。 【図3】本発明の第2の実施例に係るDRAMセルの平
面図である。 【図4】本発明の第2の実施例に係るDRAMセルの断
面図である。 【図5】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの平
面図である。 【図6】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの断
面図である。 【図7】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの平
面図である。 【図8】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの断
面図である。 【図9】本発明の第1の実施例に係るDRAMセルの製
造工程を示す断面図(その1)である。 【図10】本発明の第1の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その2)である。 【図11】本発明の第1の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その3)である。 【図12】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その1)である。 【図13】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その2)である。 【図14】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その3)である。 【図15】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その1)である。 【図16】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その2)である。 【図17】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その3)である。 【図18】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その4)である。 【図19】DRAMセルの等価回路と従来例に係るDR
AMセルの断面図である。 【符号の説明】 T,T1 〜T4 …転送トランジスタ C, C1 〜C4 …蓄積容量 1, 11, 31…Si基板(半導体基板) 2,12,32…フィールド酸化膜 3,13,33…ドレイン(不純物拡散層) 4,14,34…ソース(不純物拡散層) 15…Si3N4 膜又はSiO2膜(絶縁膜) 6,20a,25a,45a…蓄積電極 7,21,26,46…誘電体膜 8,22,27,47…対向電極 9…PSG膜 10…ビット線のコンタクトホール 18,23,35,39,41,43…SiO2膜(絶縁
膜) 38…Si3N4 膜(耐熱酸化性絶縁膜) 17,20,25,37,40,42,45…ポリSi膜
(導電体膜) 19,24…開口部(蓄積電極コンタクト部分) 16,36…開口部(ソースコンタクト部分) WL,WL1 〜WL6 …ワード線(ゲート電極) BL,BL1 〜BL4 ,BL21〜BL23…ビット線
面図である。 【図2】本発明の第1の実施例に係るDRAMセルの断
面図である。 【図3】本発明の第2の実施例に係るDRAMセルの平
面図である。 【図4】本発明の第2の実施例に係るDRAMセルの断
面図である。 【図5】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの平
面図である。 【図6】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの断
面図である。 【図7】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの平
面図である。 【図8】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの断
面図である。 【図9】本発明の第1の実施例に係るDRAMセルの製
造工程を示す断面図(その1)である。 【図10】本発明の第1の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その2)である。 【図11】本発明の第1の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その3)である。 【図12】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その1)である。 【図13】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その2)である。 【図14】本発明の第3の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その3)である。 【図15】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その1)である。 【図16】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その2)である。 【図17】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その3)である。 【図18】本発明の第4の実施例に係るDRAMセルの
製造工程を示す断面図(その4)である。 【図19】DRAMセルの等価回路と従来例に係るDR
AMセルの断面図である。 【符号の説明】 T,T1 〜T4 …転送トランジスタ C, C1 〜C4 …蓄積容量 1, 11, 31…Si基板(半導体基板) 2,12,32…フィールド酸化膜 3,13,33…ドレイン(不純物拡散層) 4,14,34…ソース(不純物拡散層) 15…Si3N4 膜又はSiO2膜(絶縁膜) 6,20a,25a,45a…蓄積電極 7,21,26,46…誘電体膜 8,22,27,47…対向電極 9…PSG膜 10…ビット線のコンタクトホール 18,23,35,39,41,43…SiO2膜(絶縁
膜) 38…Si3N4 膜(耐熱酸化性絶縁膜) 17,20,25,37,40,42,45…ポリSi膜
(導電体膜) 19,24…開口部(蓄積電極コンタクト部分) 16,36…開口部(ソースコンタクト部分) WL,WL1 〜WL6 …ワード線(ゲート電極) BL,BL1 〜BL4 ,BL21〜BL23…ビット線
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.蓄積容量と、ワード線の選択信号に応答して該蓄積
容量をビット線に電気的に接続する転送トランジスタと
を含むメモリセルを複数備えた半導体記憶装置であっ
て、 前記蓄積容量は、蓄積電極と、該蓄積電極上に誘電体膜
を介して形成された対向電極とを備え、 前記ビット線は前記蓄積電極を形成する層よりも下の層
で形成され、 前記転送トランジスタは、ビット線方向で隣合う前記転
送トランジスタと共用される第1不純物拡散層と、前記
蓄積電極へ電気的に接続される第2不純物拡散層とを備
え、前記第1不純物拡散層は前記ビット線との電気的接
続のための張り出し部を備え、前記ワード線は前記ビッ
ト線と交差して前記第1不純物拡散層と前記第2不純物
拡散層との間に延びており、 対をなす前記ビット線に関して、一方の前記ビット線と
それに対応する前記第1不純物拡散層との第1接続位置
は、他方の前記ビット線とそれに対応する前記第1不純
物拡散層との第2接続位置からビット線方向にずれてお
り、且つ該第1、第2接続位置の間には2本の前記ワー
ド線が位置するように前記転送トランジスタが配置され
ていることを特徴とする半導体記憶装置。 2.前記対向電極が、前記蓄積電極の上面、側面及び下
面に対向するように形成されていることを特徴とする請
求項1記載の半導体記憶装置。 3.前記ワード線が、前記転送トランジスタの形成位置
で屈曲していること特徴とする請求項1記載の半導体記
憶装置。 4.前記蓄積電極が、前記ワード線、前記ビット線のい
ずれよりも厚い導電膜で形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の半導体記憶装置。 5.前記蓄積電極が、高さ方向に間隔をおいて、それぞ
れ横方向に延びる複数の導電膜からなることを特徴とす
る請求項1記載の半導体記憶装置。 6.フィールド絶縁膜上で延びる隣設する前記ワード線
上に前記蓄積電極がオーバーラップするように形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
置。 7.蓄積容量と、ワード線の選択信号に応答して該蓄積
容量をビット線に電気的に接続する転送トランジスタと
を含むメモリセルを複数備えた半導体記憶装置であっ
て、 前記蓄積容量は、蓄積電極と、該蓄積電極上に誘電体膜
を介して形成された対向電極とを備え、 前記ビット線は前記蓄積電極を形成する層よりも下の層
で形成され、 前記転送トランジスタは、ビット線方向で隣合う前記転
送トランジスタと共用される第1不純物拡散層と、前記
蓄積電極へ電気的に接続される第2不純物拡散層とを備
え、前記ビット線は前記第1不純物拡散層との電気的接
続のための張り出し部を備え、前記ワード線は前記ビッ
ト線と交差して前記第1不純物拡散層と前記第2不純物
拡散層との間に延びており、 対をなす前記ビット線に関して、一方の前記ビット線と
それに対応する前記第1不純物拡散層との第1接続位置
は、他方の前記ビット線とそれに対応する前記第1不純
物拡散層との第2接続位置からビット線方向にずれてお
り、且つ該第1、第2接続位置の間には2本の前記ワー
ド線が位置するように前記転送トランジスタが配置され
ていることを特徴とする半導体記憶装置。 8.前記対向電極が、前記蓄積電極の上面、側面及び下
面に対向するように形成されていることを特徴とする請
求項7記載の半導体記憶装置。 9.前記ワード線が、前記転送トランジスタの形成位置
で屈曲していること特徴とする請求項7記載の半導体記
憶装置。 10.前記蓄積電極が、前記ワード線、前記ビット線の
いずれよりも厚い導電膜で形成されていることを特徴と
する請求項7記載の半導体記憶装置。 11.前記蓄積電極が、高さ方向に間隔をおいて、それ
ぞれ横方向に延びる複数の導電膜からなることを特徴と
する請求項7記載の半導体記憶装置。 12.フィールド絶縁膜上で延びる隣設する前記ワード
線上に前記蓄積電極がオーバーラップするように形成さ
れていることを特徴とする請求項7記載の半導体記憶装
置。 13.蓄積容量と、ワード線の選択信号に応答して該蓄
積容量をビット線へ電気的に接続する転送トランジスタ
とを含むメモリセルを複数備えた半導体記憶装置の製造
方法であって、 ビット線方向で隣合う前記転送トランジスタで共用され
る第1不純物拡散層と、前記蓄積電極へ電気的に接続さ
れる第2不純物拡散層とを備え、前記第1不純物拡散層
又は前記ビット線に両者の電気的接続のための張り出し
部を備え、対をなすビット線に関して、一方の前記ビッ
ト線とそれに対応する前記第1不純物拡散層との第1接
続位置は、他方の前記ビット線とそれに対応する前記第
1不純物拡散層との第2接続位置から前記ビット線方向
にずれており、且つ該第1、第2接続位置の間には2本
の前記ワード線が位置するように前記転送トランジスタ
を複数形成する工程と、 前記転送トランジスタを覆う第1絶縁膜を形成する工程
と、 前記第1絶縁膜上に前記ビット線を形成する工程と、 前記ビット線を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、 前記第2絶縁膜上に蓄積電極を形成する工程と、 誘電体膜を介して前記蓄積電極を覆う対向電極を形成す
る工程とを含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造
方法。 14.前記蓄積電極の下に間隙を形成する工程を含み、
該間隙内にも前記対向電極を形成することを特徴とする
請求項13記載の半導体記憶装置の製造方法。 15.前記蓄積電極を複数の導電体膜で形成することを
特徴とする請求項13記載の半導体記憶装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6267864A JP2886097B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6267864A JP2886097B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0870110A JPH0870110A (ja) | 1996-03-12 |
JP2886097B2 true JP2886097B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=17450703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6267864A Expired - Lifetime JP2886097B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2886097B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9245881B2 (en) * | 2009-03-17 | 2016-01-26 | Qualcomm Incorporated | Selective fabrication of high-capacitance insulator for a metal-oxide-metal capacitor |
JP5990130B2 (ja) * | 2013-05-15 | 2016-09-07 | 富士通株式会社 | 半導体記憶装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59231851A (ja) * | 1983-06-14 | 1984-12-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 半導体メモリセル |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP6267864A patent/JP2886097B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0870110A (ja) | 1996-03-12 |
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