JP2879887B2 - プラズマ処理方法 - Google Patents
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Description
て、エッチング処理を始めとする各種のプラズマ処理を
施す際のプラズマ処理方法に関するものである。
チング処理を例にとると、半導体ウエハ(以下、「ウエ
ハ」という)などの表面の絶縁膜をエッチングして、コ
ンタクトホールを形成する際、従来からプラズマを利用
するエッチング装置が使用されている。その中でもとり
わけ処理室内の上下に電極を対向配置したいわゆる平行
平板型のエッチング装置は、比較的大口径のウエハの処
理に適していることから数多く使用されている。
上の所定位置に保持する必要があるため、前記従来のエ
ッチング装置においては、例えば特開平4−51542
号にも開示されているような静電チャックが、下部電極
上に設けられている。この静電チャックは、絶縁体に電
極が内設された構成を有しており、直流電圧をこの電極
に印加した際に生ずる静電気力(クーロン力)によっ
て、ウエハを吸着保持するようになっている。
てくると、静電チャックの絶縁体表面に、被処理体を吸
着する際に印加される直流電圧とは逆の極性の電荷が次
第に残留するようになり、その結果、直流電圧を印加し
てもウエハを確実に吸着できなくなるおそれがある。そ
のため従来からそのような静電チャックの吸着不良を防
止する方法が提案されている。例えば特公昭63−36
138号においてはウエハを離脱させた後に放電圧力の
ガスを処理室内に導入し、処理室内の電極で高周波放電
させて静電チャックの吸着不良を防止する方法(以下、
「プラズマ除電」という)が提案されており、また前出
特開平4−51542号においては、その際に不活性ガ
スを導入して放電させることが開示されている。
来の方法は、いずれも本来のエッチング処理と同一の放
電状態で電荷を除去するようにしているため、静電チャ
ックの表面に反応生成物が堆積したり(いわゆる「デ
ポ」の付着)、静電チャックの表面がスパッタリングさ
れるという問題があった。また、前記各従来技術は、エ
ッチング処理済みのウエハを処理室内から搬出し終える
のを待ってプラズマ放電を発生させて電荷を除去し、そ
の電荷の除去が終了してから次のウエハを処理室内に搬
入させている。このため、前記各従来技術は、ウエハの
処理室内からの搬出および処理室内への搬入と、吸着不
良の防止工程とを同時に行うことができず、スループッ
トにとって問題があった。
置させる前に既に直流電圧を静電チャックに印加してい
たため、また別の問題があった。即ち、この種のエッチ
ング装置などにおいては、処理室内に搬送アームなどの
搬送手段によって搬入されたウエハを静電チャック上に
載置させたり、また処理が終わったウエハを静電チャッ
クから離隔させ、前記搬送手段に渡すための機構とし
て、載置台内に設けられその先端が静電チャックから突
出自在なリフターピンなどの支持部材が用いられてい
る。
れる前に、そのように直流電圧を静電チャックに印加し
ていると、支持部材が抵抗を介して接地されているの
で、支持部材が上昇した時に、この支持部材と静電チャ
ックとの間で直流放電が発生し、例えばプラスの直流電
圧を印加しておくと、マイナスの電荷が静電チャック表
面に滞留し、それによって吸着不良が発生するという問
題があった。
あり、その目的は、静電チャックを劣化させることな
く、かつスループットを低下させずに静電チャックへの
被処理体の吸着不良を防止でき、さらに被処理体に対す
る吸着力をより強くできるプラズマ処理方法を提供し
て、前記問題の解決を図ることにある。
め、請求項1のプラズマ処理方法は、処理室内にある静
電チャックに直流電圧を印加することによって生ずる静
電気力を利用して被処理体を前記静電チャック上に吸着
し、前記処理室内に所定の処理ガスを供給しつつ、高周
波電力の供給によって前記処理室内にプラズマを発生さ
せ、前記静電チャック上の被処理体に対し所定のプラズ
マ処理を施す方法において、前記所定のプラズマ処理が
終了した後、前記処理ガスの供給と、高周波電力の供給
を各々停止させ、次いでプラズマ処理を施した被処理体
を前記静電チャック上から離隔させた後、次の処理すべ
き被処理体を前記静電チャック上に吸着する前に、前記
処理室内に気体を導入した状態で、前記被処理体を吸着
する際に静電チャックに印加する直流電圧とは逆極性の
直流電圧を、前記静電チャックに印加することを特徴と
するものである。
処理体を吸着する際に静電チャックに直流電圧を印加す
るプロセスと、前記直流電圧とは逆極性の直流電圧を前
記静電チャックに印加するプロセスとの間に、静電チャ
ックの電極を接地させるプロセスを加えることが好まし
い。
入する気体のガス圧は、少なくとも直流放電が発生する
ガス圧に設定することが好ましい。この場合、印加する
直流電圧が比較的高いときには、当該ガス圧は低く、印
加する直流電圧が比較的低いときには当該ガス圧を高く
する。
ックに対する被処理体の載置・離隔は、静電チャックか
ら突出自在な例えばリフターピンのような支持部材によ
って行うようにし、この支持部材が動作しているとき
に、前記逆極性の直流電圧を印加するようにしてもよ
い。
対する被処理体の搬入出は、搬送アームなどの搬送手段
によって行うようにし、この搬送手段の動作中に、前記
逆極性の直流電圧を印加するようにしてもよい。
に被処理体の搬入出用のゲートバルブを設けると共に、
このゲートバルブが開いている間に、前記逆極性の直流
電圧を印加するようにしてもよい。
ャックに直流電圧を印加することによって生ずる静電気
力を利用して被処理体を前記静電チャック上に吸着し、
前記処理室内に所定の処理ガスを供給しつつ、高周波電
力の供給によって前記処理室内にプラズマを発生させ、
前記静電チャック上の被処理体に対し所定のプラズマ処
理を施す方法において、被処理体を静電チャック上に載
置し、処理室内に処理ガスを導入してこの処理室内を直
流放電の発生するガス圧に設定する第1の工程と、前記
第1の工程の後、静電チャックに直流電圧を印加する第
2の工程と、前記第2の工程の後、処理室内の圧力をプ
ラズマ処理時の圧力に設定する第3の工程と、前記第3
の工程の後に、高周波電力を供給する第4の工程とを有
することを特徴とするプラズマ処理方法が提供される。
2の工程と第4の工程との間に、被処理体の裏面(静電
チャック側の面)に伝熱ガスを供給する工程を加えて処
理するようにしてもよい。例えば処理室内の圧力をプラ
ズマ処理時の圧力に設定する第3の工程の前又は後に、
前記伝熱ガスを供給するようにする。
電チャック」とは、例えば、導電性の薄膜をポリイミド
系樹脂などの絶縁材料によって上下から挟持した構成を
有している。そして、「静電チャックに直流電圧を印加
する」とは、そのように構成された静電チャック内の前
記薄膜、即ち電極に所定の直流電圧を印加することを意
味する。そして静電チャック内の前記薄膜に所定の直流
電圧を印加することによりクーロン力を発生させると、
このクーロン力によって被処理体を静電チャックの上面
に吸着保持することが可能になるのである。
する際に静電チャックにプラスの直流電圧を印加するの
であれば、プラズマ処理後の被処理体を静電チャックか
ら例えばリフターピンなどの支持部材によって離隔した
後、次の被処理体を静電チャック上に吸着する前に、処
理室内に気体が導入された状態で、静電チャックにマイ
ナスの直流電圧を印加することになる。
特に限定は無いが、例えば、Ar(アルゴン)ガス等の
不活性ガス、その他N2(窒素)ガスなども好適に利用
することができる。このように、前記処理室内に適当な
気体が導入された状態で、被処理体を吸着する際に静電
チャックに印加する直流電圧とは逆の極性の直流電圧を
静電チャックに印加することによって直流放電を発生さ
せ、気体中の電荷を静電チャックの表面に引き寄せるこ
とができる。これにより静電チャック表面を残留電荷と
は逆の極性に帯電させて、吸着不良を解消し、さらには
静電チャックへの被処理体の吸着力をより強くすること
も可能になる。理論的には直流放電が発生しないと上記
の効果が得られない筈であるが、直流放電が発生しない
時でも上記の効果が得られる場合もあった。これは気体
中のわずかな帯電粒子が静電チャック表面に引き寄せら
れたためと思われる。
50W程度の電力を必要としていたが、本発明のような
直流放電に要する電力は1W以下でも十分である。従っ
て、静電チャック表面にデポが付着することは少なく、
また静電チャックの表面がスパッタリングされることも
ない。またガス圧に関しても、直流放電が発生する圧力
以上であればよいので、プラズマ除電よりガス圧の制限
は緩やかである。
印加と、逆極性の直流電圧の印加との間に、一旦静電チ
ャックの電極を接地させるようにすれば、リフターピン
などの支持部材が上昇してウエハに接触した時に、ウエ
ハと静電チャックの薄膜に残留していた電荷の一部がア
ースに流れ、ウエハを静電チャックから容易に離すこと
ができる。
発生するガス圧とすることにより、より確実に直流放電
を発生させてプロセスの信頼性を高めることができる。
材の動作中、搬送手段の動作中、さらにはゲートバルブ
の開放中に実施することで、これらの動作と並行して静
電チャックの吸着不良防止、吸着力増強のプロセスを行
うことになり、スループットに与える影響を抑えること
ができる。
ク上に載置し、処理室内に処理ガスを導入してこの処理
室内を直流放電の発生するガス圧に設定した後に、静電
チャックに直流電圧を印加するようにすれば、従来のよ
うにリフターピンなどの支持部材と静電チャックとの間
で直流放電が発生することはない。そして処理ガスが直
流放電した結果、処理空間が導通状態になり、ウエハに
負の電荷が供給され、クーロン力によりウエハはしっか
りと静電チャックに吸着される。以後、処理室内の圧力
をプラズマ処理時の圧力に設定して、高周波電源などか
ら高周波電力を供給して通常のエッチング処理を実施す
ればよい。
チング処理方法に適用した例に基づいて説明する。図1
は、本発明の実施の形態に用いたエッチング装置1の断
面を模式的に示している。このエッチング装置1におけ
る処理室2は、気密に閉塞自在な酸化アルマイト処理さ
れたアルミニウムなどからなる円筒形状の処理容器3内
に形成され、当該処理容器3自体は接地線4を介して接
地されている。前記処理室2内の底部にはセラミックな
どの絶縁支持板5が設けられており、この絶縁支持板5
の上部に、被処理体例えば直径8インチの半導体ウエハ
(以下、「ウエハ」という)Wを載置するための下部電
極を構成する略円柱状のサセプタ6が、上下動自在に収
容されている。
処理容器3の底部を遊貫する昇降軸7によって支持され
ており、この昇降軸7は、処理容器3外部に設置されて
いる駆動モータ8によって上下動自在となっている。従
ってこの駆動モータ8の作動により、前記サセプタ6
は、図1中の往復矢印に示したように、上下動自在とな
っている。なお処理室2の気密性を確保するため、前記
サセプタ6と絶縁支持板5との間には、前記昇降軸7の
外方を囲むように伸縮自在な気密部材、例えばベローズ
9が設けられている。
アルミニウムからなり、その内部には、温度調節手段、
例えばセラミックヒータなどの加熱手段(図示せず)
や、外部の冷媒源(図示せず)との間で冷媒を循環させ
るための冷媒循環路(図示せず)が設けられており、サ
セプタ6上のウエハWを所定温度に維持することが可能
なように構成されている。またかかる温度は、温度セン
サ(図示せず)、温度制御機構(図示せず)によって自
動的に制御される構成となっている。
持するための静電チャック11が設けられている。この
静電チャック11は、図2に示したように、導電性の薄
膜12をポリイミド系の樹脂13によって上下から挟持
した構成を有している。そして、スイッチ14がプラス
端子15に接続操作されると、処理容器3の外部に設置
されている高圧直流プラス電源16からのプラス電圧、
例えば+1.5kV〜+2kVの正電圧が前記薄膜12
に印加され、その際に生ずるクーロン力によってウエハ
Wは、静電チャック11の上面に吸着保持されるように
なっている。また、スイッチ14がマイナス端子17に
接続操作されると、処理容器3の外部に設置されている
高圧直流マイナス電源18からのマイナス電圧、例えば
−1.5〜−2kVの負電圧が前記薄膜12に印加され
るようになっている。また、スイッチ14が接地端子1
9に接続操作された場合は、前記薄膜12は接地される
ようになっている。
ウム)ガスなどの伝熱ガスの流路(図示せず)が形成さ
れており、静電チャック11上に吸着保持されたウエハ
Wの裏面に対してこの伝熱ガスを供給することによっ
て、ウエハWと静電チャックとの間の熱伝達を均一にす
ると共に、かつ伝達効率を向上させるようになってい
る。
ように、サセプタ6内を上下動してウエハWを静電チャ
ック11上からリフトアップ自在な複数のリフターピン
20が内設されている。このリフターピン20は本発明
にいう支持部材を構成している。なおリフターピン20
の他端は、高インピーダンス体、例えば3メガオームの
抵抗を介して接地されている。
ク11を囲むようにして、平面が略環状の内側フォーカ
スリング21が設けられている。この内側フォーカスリ
ング21は導電性を有する単結晶シリコンからなってお
り、プラズマ中のイオンを効果的にウエハWに入射させ
る機能を有している。
は、さらに平面が略環状の外側フォーカスリング22が
設けられている。この外側フォーカスリング22は絶縁
性を有する石英からなり、またその外周上縁部は、外側
に凸の湾曲形状に成形され、ガスが澱まず円滑に排出さ
れるようになっている。この外側フォーカスリング22
は、後述のシールドリング53と共に、サセプタ6と後
述の上部電極51との間に発生したプラズマの拡散を抑
制する機能を有している。
3が配され、さらにこのバッフル板23の内周部は、石
英の支持体等を介してボルト等の手段によってサセプタ
6に固定されている。従って、サセプタ6の上下動に伴
ってこのバッフル板23も上下動する構成となってい
る。このバッフル板23には多数の透孔23aが形成さ
れており、ガスを均一に排出する機能を有している。
る絶縁支持材31、アルミニウムからなる冷却部材32
を介して、エッチングガスやその他のガスを処理室2内
に導入するための拡散部材33が設けられている。また
この冷却部材32の上部には、冷媒循環路34が形成さ
れており、外部から供給されるチラー(冷媒)が循環す
ることによって、後述の上部電極51を所定温度にまで
冷却する機能を有している。
に、下面側に上下二段のバッフル板35を持った中空構
造を有しており、さらにこれら上下二段のバッフル板3
5のそれぞれには、互いに異なる位置となるように多数
の拡散孔35aがそれぞれ形成されている。この拡散部
材33の中央にはガス導入口36が設けられ、さらにバ
ルブ37を介してガス導入管38が接続されている。そ
してこのガス導入管38には、バルブ39、40及び対
応した流量調節のためのマスフローコントローラ41、
42を介して、処理ガス供給源43とパージガス供給源
44が各々接続されている。本発明の実施の形態では、
処理ガス供給源43からはCF4ガスが供給され、パー
ジガス供給源44からはN2(窒素)ガスが供給される
ようになっている。
供給源44からの前記ガスは、前記ガス導入管38から
前記導入口36、拡散部材33の拡散孔35aを通じて
処理室2内に導入されるようになっている。また冷却部
材32にも、図2に示したように、吐出口32aが多数
形成されており、拡散部材33のバッフル板35と冷却
部材32との間に形成されたバッフル空間S内のガスを
下方に吐出させるようになっている。
タ6と対向するように、上部電極51が、前出冷却部材
32の下面に固定されている。この上部電極51は導電
性を有する単結晶シリコンからなり、固定用のボルト
(図示せず)によって前記冷却部材32の下面周辺部に
固着され、この冷却部材32と導通している。またこの
上部電極51にも、多数の吐出口51aが形成されてお
り、前記冷却部材32の吐出口32aと接続されてい
る。従ってバッフル空間S内のガスは、吐出口32a、
51aを通じて、静電チャック11上のウエハWに対し
て均一に吐出されるようになっている。
用のボルトを被うようにして、シールドリング53が配
置されている。このシールドリング53は、石英からな
り、前出外側フォーカスリング22とで、静電チャック
11と上部電極51との間のギャップよりも狭いギャッ
プを形成し、プラズマの拡散を抑制する機能を有してい
る。なおこのシールドリング53の上端部と処理容器3
の天井壁との間には、フッ素系の合成樹脂からなる絶縁
リング54が設けられている。
真空引き手段61に通ずる排気管62が接続されてお
り、サセプタ6の周囲に配置された前出バッフル板23
を介して、処理室2内は、数mTorrまでの任意の真
空度にまで真空引きすることが可能となっている。
供給系について説明すると、まず下部電極となるサセプ
タ6に対しては、周波数が数百kHz程度、例えば80
0kHzの高周波電力を出力する高周波電源63からの
電力が、整合器64を介して供給される構成となってい
る。一方上部電極51に対しては、整合器65を介し
て、周波数が前記高周波電源63よりも高い1MHz以
上の周波数、例えば27.12MHzの高周波電力を出
力する高周波電源66からの電力が、前出冷却プレート
32を通じて供給される構成となっている。
71を介してロードロック室72が隣接している。この
ロードロック室72内には、被処理体であるウエハWを
処理容器3内の処理室2との間で搬送するための、搬送
アームなどの搬送手段73が設けられている。
て説明すると、サセプタ6を上下動させる駆動モータ
8、スイッチ14のプラス端子15、マイナス端子1
7、及び接地端子19への接続操作、高圧直流プラス電
源16、高圧直流マイナス電源18、サセプタ6内のリ
フターピン20、バルブ39、40、マスフローコント
ローラ41、42、真空引き手段61、高周波電源6
3、66はコントローラ74によって制御されている。
置1の主要部は以上のように構成されており、コントロ
ーラ74による制御に基づいて例えばシリコンのウエハ
Wの酸化膜(SiO2)に対してエッチング処理する場
合の作用等について説明すると、まずゲートバルブ71
が開放された後、搬送手段73によってウエハWが処理
室2内に搬入される。このとき駆動モータ8の作動によ
り、サセプタ6は下降し、リフターピン20が静電チャ
ック11上に突き出てエハWの受け取りの待機状態にあ
る。そして搬送手段73によって処理室2内に搬入され
たウエハWは、図3に示すように、静電チャック11上
に突き出るリフターピン20上に受け渡される。こうし
てウエハWをリフターピン20上に受け渡した後、搬送
手段73は待避してゲートバルブ71は閉鎖される。
受け渡しが終了すると、駆動モータ8の作動によってサ
セプタ6は所定の処理位置、例えば上部電極51とサセ
プタ6との間のギャップが10mm〜20mmとなる位置ま
で上昇し、同時にウエハWを支持しているリフターピン
20はサセプタ6内に下降する。こうして、図2に示す
ように、ウエハWが静電チャック11上に載置された状
態となる。
よって真空引きされていき、所定の真空度になった後、
処理ガス供給源43から所定の処理ガス(C4F8ガス)
が所定の流量で供給され、処理室2内の圧力が例えば7
0mTorr〜80mTorrまで減圧され(図4中の
P1)、直流放電が発生しやすい状態となる。ここで、
スイッチ14がプラス端子15に接続操作され、これま
で接地されていたのが、高圧直流プラス電源16からの
所定のプラス電圧、例えば1.5kV〜2kVの正電圧
が静電チャック11内の導電性の薄膜12に印加され
る。これによってウエハWが吸着される。次いでウエハ
W裏面に対して伝熱ガスが供給され始め、さらにCF4
ガス導入による処理室2内の圧力が、エッチング処理時
の圧力である例えば20mTorrまでさらに減圧され
る(図4中のP2)。
ング処理時の圧力である例えば20mTorrになった
後、上部電極51に対して高周波電源66から周波数が
27.12MHz、パワーが例えば2kWの高周波電力
が供給されると、上部電極51とサセプタ6との間にプ
ラズマが生起される。同時に、サセプタ6に対して高周
波電源64から周波数が800kHz、パワーが例えば
1kWの高周波電力が供給される。このように上下同時
に高周波電力を供給することで安定したプラズマが直ち
に生成される。
内の処理ガスが解離し、その際に生ずるエッチャントイ
オンが、サセプタ6側に供給された相対的に低い周波数
の高周波によってその入射速度がコントロールされつ
つ、ウエハW表面のシリコン酸化膜(SiO2)をエッ
チングしていく。
囲むように配置された内側フォーカスリング21の外周
に外側フォーカスリング22が設けられ、該外側フォー
カスリング22の上方には、上部電極51の周辺に配置
されたシールドリング53が位置して、既述のように両
者で静電チャック11の上面と上部電極51の下面との
間よりも短いギャップを構成しているので、サセプタ6
と上部電極51との間に発生したプラズマの拡散は抑え
られ、該プラズマの密度は高くなっている。もちろん処
理室2内の圧力が、20mTorrという高い真空度で
あっても、プラズマの拡散を効果的に抑制することがで
きる。
スリング21が配置されているので、前記フッ素ラジカ
ルは均一にウエハWに入射し、ウエハW表面のシリコン
酸化膜(SiO2)のエッチングレートは、均一でかつ
高くなっている。
ると、図4のタイミングチャートに示したように、上部
電極51及びサセプタ6への高周波電力の供給が停止さ
れると共に、処理室2内への処理ガスの供給が停止され
る。次いでウエハ裏面への伝熱ガスの供給が停止され、
またスイッチ14が接地端子19に接続操作されること
により、静電チャック11の導電性の薄膜12への高圧
直流プラス電源16からのプラス電圧印加が停止され、
導電性の薄膜12は接地された状態となる。
44から窒素ガスが供給されて、残存処理ガスが処理室
2内からパージされる。この窒素ガスの供給により、処
理室2内の圧力は例えば70mTorr〜80mTor
r程度の真空度となる。次いでゲートバルブ71が開放
し、サセプタ6が下降すると同時にリフターピン20が
上昇し、エッチング処理の終了したウエハWを静電チャ
ック11上からリフトアップし、図3に示す状態とな
る。
13を用いている静電チャック11においては、ウエハ
Wを吸着する際に静電チャック11の導電性の薄膜12
に所定のプラス電圧が印加されていたことにより、薄膜
12への電圧印加が停止され、リフターピン20が上昇
してウエハWをリフトアップした後も、静電チャック1
1の表面には吸着電圧(例えば1.5kV〜2kVの正
電圧)と逆の極性の電荷(マイナスの電荷)が残留し、
静電チャック11表面はマイナスに帯電した状態とな
る。
置すると、次のエッチング処理を施すためのウエハWを
吸着しようとして静電チャック11内の導電性の薄膜1
2に高圧直流プラス電源16からの所定のプラス電圧を
再び印加した際に、静電チャック11表面のマイナスの
残留電荷によって印加したプラス電圧が相殺され、ウエ
ハWに対して十分な電圧をかけることができなくなる。
その結果、吸着力が減少し、高圧直流プラス電源16か
らの所定のプラス電圧を印加してもウエハWを静電チャ
ック11上に確実に吸着できなくなるおそれが生ずる。
6に対してリフターピン20が相対的に上昇して、図3
に示すようにエッチング処理の終了したウエハWが静電
チャック11上から離れると、スイッチ14がマイナス
端子17に接続操作され、高圧直流マイナス電源18か
らの所定のマイナス電圧が静電チャック11内の導電性
の薄膜12に所定時間、例えば約1.0sec印加され
るようになっている。この高圧直流マイナス電源18か
ら印加されるマイナス電圧は、本実施の形態において
は、前記窒素ガスに対して直流放電が発生する電圧、例
えば−1.0〜−2kV程度の負電圧とするのが良い。
薄膜12に対して、ウエハWを吸着する際に印加する直
流電圧(プラス電圧)とは逆の極性の直流電圧(マイナ
ス電圧)を印加すると、処理室2内に供給されている窒
素ガス中で直流放電し、その際プラス電荷が静電チャッ
ク11の表面に引き寄せられ、静電チャック11表面を
プラスに帯電させることができるようになる。
膜12に対して高圧直流マイナス電源18からのマイナ
ス電圧を所定時間印加し、再びスイッチ14は接地端子
19に接続操作され、静電チャック11の導電性の薄膜
12は再び接地された状態となる。例えば、ポリイミド
系の樹脂13を用いて静電チャック11を構成している
本実施の形態においては、このマイナス電圧の印加時間
は1.0sec程度とすることによって静電チャック1
1の表面を残留電荷とは逆の極性、即ち、本形態例でい
えば静電チャック11表面をプラスの電荷で帯電させる
ことができる。このように静電チャック11表面をプラ
スの電荷に帯電させることによって、吸着不良を防止し
てさらに吸着力をより強めることができるようになる。
放した後、サセプタ6に対してリフターピン20が相対
的に上昇し、エッチング処理の終了したウエハWが図3
に示すように静電チャック11上から離れると、搬送手
段73が処理室2内に前進する。こうして処理室2内に
前進した搬送手段73がウエハWの下面に入り込んだ
後、リフターピン20が下降し、リフターピン20上に
支持していたウエハWを搬送手段73に移載する。その
後搬送手段73がロードロック室72内に待避すること
により、エッチング処理の終了したウエハWは処理室2
内から搬出される。
ング処理済みのウエハWは、搬送手段73によって適宜
次の処理工程を行うための処理装置に搬送される。そし
て、搬送手段73は、エッチング処理済みのウエハWを
次の処理装置に搬送した後、エッチング処理を行べき次
の新しいウエハWを受け取り、その未処理のウエハWを
処理室2内に搬入する。そして、搬送手段73によって
処理室2内に搬入された当該未処理のウエハWは静電チ
ャック11上に突き出たリフターピン20上に受け渡さ
れ、その後、搬送手段73は処理室2内から待避してゲ
ートバルブ71は閉鎖される。
のリフターピン20上への受け渡しが終了すると、サセ
プタ6は上昇し、同時にリフターピン20が下降して、
図2に示すように、ウエハWが静電チャック11上に載
置された状態となる。
グガスであるCF4ガスが処理室2内に供給され、処理
室2内の圧力が例えば70mTorr〜80mTorr
まで減圧され(図4中のP1)、直流放電が発生しやす
い状態となる。そして、スイッチ14がプラス端子15
に接続操作され、高圧直流プラス電源16からの所定の
プラス電圧、例えば1.5kV〜2kVの正電圧が静電
チャック11内の導電性の薄膜12に印加される。これ
によって直流放電が発生し、ウエハWが吸着される。
給され始め、さらにCF4ガス導入による処理室2内の
圧力が、エッチング処理時の圧力である例えば20mT
orrまでさらに減圧される(図4中のP2)。そして
高周波電力が上部電極51、サセプタ6に各々印加され
ると、処理室2内にプラズマが発生し、前記CF4ガス
が解離してエッチング処理が開始され、以後同様の工程
が繰り返されることにより、ウエハWに対するエッチン
グ処理が連続的に行われる。
1内の導電性の薄膜12にはプラス電圧が印加されてい
るが、先に説明したように静電チャック11の表面の残
留電荷(マイナスの電荷)が予め除去されているので、
吸着不良を起こすことなく、そのクーロン力によってウ
エハWを静電チャック11上に良好に吸着、保持するこ
とが可能となる。
は、サセプタ6に対してリフターピン20が相対的に上
昇してウエハWが静電チャック11上から離れると同時
に静電チャック11内の導電性の薄膜12にマイナス電
圧を印加する構成としたが、前記薄膜12にマイナス電
圧を印加するタイミングは、静電チャック11に対して
リフターピン20が相対的に上昇してウエハWが静電チ
ャック11上から離れた後、次のウエハWが静電チャッ
ク11上に吸着される前であれば何時でも構わない。ま
たゲートバルブ71を開くタイミングは、パージガスを
導入した後であれば、マイナス電圧を印加する前でも後
でも構わない。
12に印加する逆極性の直流電圧は、必ずしもマイナス
電圧ではなく、ウエハWを吸着するためにマイナスの直
流電圧が印加されるのであれば、逆極性の電圧としてプ
ラスの直流電圧を印加することが必要である。また、エ
ッチング処理の終了後、処理室2内にパージガスとして
窒素ガスを供給する例について説明したが、処理室2内
に供給する気体は窒素ガスに限られることはなく、例え
ば、Ar(アルゴン)ガス等の不活性ガスなども好適に
利用することができる。
に印加する構成について、実施の形態を示したが、本発
明はかかる構成に限定されるものではない。その他、前
記した発明の形態は、シリコンの半導体ウエハ表面のシ
リコン酸化膜(SiO2)をエッチングする処理であっ
たが、これに限らず、本発明方法は他のプラズマ処理、
例えばアッシング処理、スパッタリング処理、CVD処
理などにおいても実施できる。さらに被処理体も、ウエ
ハに限らず、LCD基板であってもよい。
認するため次のような実験を行った。 (実験) 1.目的 既述したように、静電チャック表面を除電せずにそのま
まウエハを載置すると、静電チャックの表面がマイナス
に帯電していることに起因して吸着不良が発生する。そ
こで本実験では、ウエハを載置する前に処理室内に気体
を導入した状態で静電チャックに逆電圧(マイナスの電
圧)を印加し、静電チャック表面をプラスに帯電させる
ことにより、従来より吸着不良が防止されているかを調
べる。
ガス雰囲気中で逆電圧を印加した。そのときの逆電圧の
印加シーケンスを図5に示す。図5において、「H.
V」は静電チャックに印加する直流高電圧、「B.P」
はウエハ裏面に供給される伝熱ガスとしてのバックプレ
ツシャーガス、「N2」は、処理室内に導入するパージ
ガスとしての窒素ガス、「L.P」はウエハを支持して
上下動させるリフターピンを表している。
ラズマを用いて静電チャック表面を除電するプラズマ除
電方法をとり上げ、本発明の実験例と吸着力等を比較し
た。なお比較例の放電条件は、N2ガス雰囲気でプラズ
マを生成するようにし、そのときの処理室内の圧力は3
00mTorrとし、高周波電力を50Wのパワーで上
部電極のみに3秒間印加した。
べた。吸着力は、ウエハを載置している静電チャックの
リフターピンが昇降する穴を介してヘリウムガスをウエ
ハの背面(下面)に供給し、ウエハが浮き上がるときの
ヘリウムガスの供給圧力(Back Press)で定
義した。先ず、吸着力を調べるために、Bareウエハ
とOxウエハ(Bareウエハの下面に厚さ1μmのS
iO2膜が形成されたウエハ)のそれぞれについて、印
加直流電圧、印加時間をパラメータとする測定を行っ
た。
力を示す。これによれば、同じ直流高電圧を印加した場
合、比較例と比べ明らかに本発明の実験例の方が吸着力
が強くなっていることがわかる。なお、本発明の実験例
では逆電圧の電圧および印加時間を変化させても吸着力
の変動が少ないこともわかる。従って、ヘリウムガスの
圧力を高くしてもウエハが浮き上がることはないので、
ウエハWとサセプタ6との間で熱伝達が良くなり、ウエ
ハWの温度が均一化する。
せることなく、静電チャック表面の残留電荷とは逆の極
性に帯電させて吸着力をより強めることが可能である。
また、従来のようにプラズマを利用して残留電荷を除去
する方法に比べて、静電チャックをスパッタリング等に
よって劣化させることがない。さらに従来のプラズマ除
電の場合よりも、小さい電力でかかる効果が得られる。
止、吸着力の増強をさらに向上させることができ、また
請求項3では直流放電が発生する圧力以上であれば格別
な圧力調整は不要である。請求項4〜6のプラズマ処理
方法によれば、ウエハなどの被処理体の搬出・搬入やそ
れに伴う他の機構、装置の動作を実行しながら並行して
行えるので、迅速な処理が可能であり、スループットも
良好である。
ターピンなどの支持部材と静電チャックとの間で直流放
電が発生することはないので、電荷が静電チャック表面
に溜まることはなく、吸着不良は防止される。しかもシ
ーケンス的に連続した一連の処理としてこれを行うこと
ができ、スループットも良好である。なお請求項1の発
明と請求項8の発明は必ずしも組み合わせて実施する必
要がある訳ではなく、個々に効果のあるものである。
断面説明図である。
部電極付近の要部拡大説明図であり、ウエハを静電チャ
ック上に吸着した状態を示している。
部電極付近の要部拡大説明図であり、ウエハを静電チャ
ック上からリフトアップした状態を示している。
す説明図である。
明図である。
電方法とにおける静電チャックに対する直流高電圧の印
加電圧値と吸着力との関係を示すグラフ図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 処理室内にある静電チャックに直流電圧
を印加することによって生ずる静電気力を利用して被処
理体を前記静電チャック上に吸着し、前記処理室内に所
定の処理ガスを供給しつつ、高周波電力の供給によって
前記処理室内にプラズマを発生させ、前記静電チャック
上の被処理体に対し所定のプラズマ処理を施す方法にお
いて、前記所定のプラズマ処理が終了した後、前記処理
ガスの供給と、高周波電力の供給を各々停止させ、プラ
ズマ処理を施した被処理体を前記静電チャック上から離
隔させた後、次の処理すべき被処理体を前記静電チャッ
ク上に吸着する前に、前記処理室内に気体を導入した状
態で、前記被処理体を吸着する際に静電チャックに印加
する直流電圧とは逆極性の直流電圧を、前記静電チャッ
クに印加することを特徴とする、プラズマ処理方法。 - 【請求項2】 被処理体を吸着する際に静電チャックに
直流電圧を印加するプロセスと、前記直流電圧とは逆極
性の直流電圧を前記静電チャックに印加するプロセスと
の間に、静電チャックの電極を接地させることを特徴と
する、請求項1に記載のプラズマ処理方法。 - 【請求項3】 導入する気体のガス圧は、少なくとも直
流放電が発生するガス圧であることを特徴とする、請求
項1に記載のプラズマ処理方法。 - 【請求項4】 静電チャックに対する被処理体の載置・
離隔は、静電チャックから突出自在な支持部材によって
行うようにすると共に、この支持部材の動作中に、逆極
性の直流電圧を印加するようにしたことを特徴とする、
請求項1に記載のプラズマ処理方法。 - 【請求項5】 処理室に対する被処理体の搬入出は、搬
送手段によって行うようにすると共に、この搬送手段の
動作中に、逆極性の直流電圧を印加するようにしたこと
を特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理方法。 - 【請求項6】 処理室には被処理体の搬入出用のゲート
バルブが設けられると共に、このゲートバルブが開いて
いる間に逆極性の直流電圧を印加するようにしたことを
特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理方法。 - 【請求項7】 処理室内にある静電チャックに直流電圧
を印加することによって生ずる静電気力を利用して被処
理体を前記静電チャック上に吸着し、前記処理室内に所
定の処理ガスを供給しつつ、高周波電力の供給によって
前記処理室内にプラズマを発生させ、前記静電チャック
上の被処理体に対し所定のプラズマ処理を施す方法にお
いて、被処理体を静電チャック上に載置し、処理室内に
処理ガスを導入してこの処理室内を直流放電の発生する
ガス圧に設定する第1の工程と、前記第1の工程の後、
静電チャックに直流電圧を印加する第2の工程と、前記
第2の工程の後、処理室内の圧力をプラズマ処理時の圧
力に設定する第3の工程と、前記第3の工程の後に、高
周波電力を供給する第4の工程と、を有することを特徴
とするプラズマ処理方法。 - 【請求項8】 前記第2の工程と第4の工程との間に、
被処理体の裏面に伝熱ガスを供給する工程を加えたこと
を特徴とする、請求項7に記載のプラズマ処理方法。
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